説明

画像形成装置および内部温度監視方法

【課題】装置内部の温度がトナーの融点温度を上回ると、トナーがカートリッジ内部で溶融し、形成する画像の画質を悪化させる。
【解決手段】トナーを用いて画像を可視化する画像形成装置において、装置本体の内部温度を温度センサ70で計測し、その計測した内部温度が閾値温度Tを閾値時間以上継続して超えたことをコントローラ80で検出したとき、その履歴を不揮発性メモリ81に保存し、その保存した履歴を外部診断用PC90で確認できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置および内部温度監視方法に関し、特にトナーを用いて画像を可視化する複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置および当該装置本体の内部温度の監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置、例えば複写機において、装置のトラブルを解析するために、トナーを用紙に定着させる定着装置には高温に温度制御される加熱部が設けられていることから、当該定着装置の表面温度をモニターし、装置本体の動作の履歴データをハードディスクに記憶し、一定時間で記憶更新するとともに、所定のトリガー条件を満たした際に記憶更新を停止するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−143303号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ウォームアップ時間の短縮化および省エネルギー化を目的として、さらには特にカラードキュメントの複写時の生産性の向上を図るために、画像を可視化するためのトナーの低融点化が進んでいる。その一方、複写機の装置内部には、定着装置等の熱源が設けられていることから、内部温度が外気温プラスアルファの温度となり、場合によっては、トナーの融点温度を上回ることが考えられる。
【0005】
装置内部の温度がトナーの融点温度を上回ると、トナーがカートリッジ内部で溶融し、形成する画像の画質を悪化させることになる。しかしながら、上記従来技術では、定着装置の表面温度をモニターし、その履歴を保存するものであるため、トナーの溶融によって画質が悪化したとしても、その画質悪化などのトラブルの原因がトナーの溶融によるものであると解析ことは不可能である。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、形成した画像の画質が悪化するなどのトラブルが発生した際に、そのトラブルの原因がトナー溶融によるものであると容易にかつ確実にトラブル解析を行えるようにした画像形成装置および内部温度監視方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による画像形成装置は、装置本体の内部温度を所定のタイミングで計測する温度検知手段と、前記温度検知手段で計測された前記内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたことを検出する検出手段とを備える構成となっている。
【0008】
上記構成の画像形成装置において、温度検知手段で計測された内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたことを検出手段が検出した場合には、トナーがカートリッジ内部で溶融している可能性が高いと判断できる。したがって、形成した画像の画質が悪い場合において、内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたことを検出手段が検出したときには、画質悪化の原因がトナーの溶融トラブルによるものとしてトラブル解析を行うことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、トナーを用いて画像を可視化する画像形成装置において、形成した画像の画質が悪化するなどのトラブルが発生した際に、そのトラブルの原因がトナー溶融によるものであると容易にかつ確実にトラブル解析を行うことができるため、例えばメンテナンス時にその解析結果を基に、例えば装置本体内に設けられている冷却ファンの起動を開始する温度の設定値を下げるなどの対策を施すことができ、その結果、特にトナーの低融点化に対応可能になるため、ウォームアップ時間の短縮化および省エネルギー化、さらには複写時の生産性の向上に寄与できることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明が適用される例えばタンデム方式のデジタルカラー複写機を示す概略構成図である。図1から明らかなように、本適用例に係るデジタルカラー複写機は、画像読取部10、画像形成部20および給紙部30などを備え、装置本体の例えば上面側には表示機能を持つ操作パネル部(ユーザI/F(インターフェース)表示部)40を有する構成となっている。
【0012】
画像読取部10において、プラテンガラス11上に載置された原稿50の画像は、照明用ランプ12からの照射光に基づく原稿面からの反射光である像光として、ミラー系13を経由した後レンズ14によって光学センサ、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ15の撮像面上に結像される。すると、CCDイメージセンサ15は、原稿画像が例えばカラー画像の場合には、原稿50の反射率情報をR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の信号として読取、R,G,Bの各信号を出力する。
【0013】
画像形成部20は、画像出力装置として、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色材ごとに画像形成エンジン21Y,21M,21C,21Kを有している。これら画像形成エンジン21Y,21M,21C,21Kは、例えば、図の右側から、即ち用紙搬送方向の上流側からY,M,C,Kの順に水平にかつ直列に配置されている。
【0014】
画像形成エンジン21Yにおいて、像担持体である感光ドラム22Yの周囲には、Yの信号に応じて画素ごとにレーザビームのオンデューティ時間を決めるとともに、感光ドラム22Y上を露光して静電潜像を形成する露光源(画像書込装置)23Y、感光ドラム22Yの表面を一様に帯電させるための帯電器24Y、感光ドラム22Y上の静電潜像を電子写真プロセスによってトナー像に現像するための現像器25Y、トナー像を用紙(記録紙)に転写させるための転写器26Y、転写後の残留トナーを回収するためのクリーナー27Yなどが配置されている。現像器25Yには、トナーを格納したカートリッジ(図示せず)が収納されている。
【0015】
画像形成エンジン21Yと同様に、画像形成エンジン21Mの感光ドラム22Mの周囲には、露光源23M、帯電器24M、現像器25M、転写器26M、クリーナー27Mなどが配置され、画像形成エンジン21Cの感光ドラム22Cの周囲には、露光源23C、帯電器24C、現像器25C、転写器26C、クリーナー27Cなどが配置され、画像形成エンジン21Kの感光ドラム22Kの周囲には、露光源23K、帯電器24K、現像器25K、転写器26K、クリーナー27Kなどが配置されている。
【0016】
上記構成の画像読取部10および画素形成部20を具備するタンデム方式のデジタルカラー複写機では、先ず、露光源23YでY(イエロー)の信号が光信号に変換され、レーザビームの照射により感光ドラム22Y上に原稿画像に対応した静電潜像が形成される。このYの潜像は、現像器25Yによりトナー像に現像される。そして、給紙部30の用紙トレイ31から送り込まれ、用紙搬送ベルト60によって搬送されてくる用紙に対して、転写機26YがYの静電潜像にトナー像を転写する。
【0017】
続いて、露光源23MがM(マゼンタ)の光信号を出力し、Mの静電潜像の形成、現像の各工程を経て、搬送ベルト60によって搬送されてくる用紙に対してMのトナー像を転写機26Mによって転写する。以下同様にして、C(シアン)、K(ブラック)の潜像形成、現像、転写が行われる。このようにして、搬送ベルト60によって搬送されてくる用紙に対して4色の転写が順次行われる。そして、4色目の転写が終了すると、用紙は定着装置28に送られてトナー像の溶融定着が行われ、一連の画像形成処理が完了する。
【0018】
このデジタルカラー複写機には、その装置本体内部、好ましくは画像形成エンジン21Y,21M,21C,21Kの近傍に、装置本体の内部温度を検知する温度センサ70が設けられている。図1では、便宜上、温度センサ70の配設位置を示したものであり、この位置に限られるものではない。温度センサ70で検知された温度情報は、装置全体の制御を司るコントローラ80(図1では、図示を省略)に供給される。
【0019】
図2は、制御系の構成の一例を示すブロック図である。コントローラ80は例えばCPUによって構成されており、温度センサ70で検知された温度情報を所定のタイミングでサンプリングする。すなわち、コントローラ80は温度センサ70と共に、装置本体の内部温度を所定のタイミングで計測する温度検知手段を構成している。コントローラ80はさらに、装置本体の内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたことを検出する検出手段としての機能をも持っている。
【0020】
コントローラ80には不揮発性メモリ81が電気的に接続されている。この不揮発性メモリ81は、装置全体の制御を行う際に用いる各種のパラメータを格納している。この不揮発性メモリ81には、装置本体の内部温度の検出結果の履歴、即ち内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたことをコントローラ80が検出した場合にその履歴が保存される。不揮発性メモリ81に保存された履歴については、例えばサービスマンがメンテナンス時に外部診断ツール、例えば診断用PC(パーソナルコンピュータ)90を装置本体に接続し、当該診断用PC90によって確認することができる。
【0021】
次に、温度センサ70による装置本体の内部温度の検知に基づく一連の処理の手順について、図3のフローチャートに沿って説明する。なお、この一連の処理は、CPUによる制御の下に、装置本体の動作、具体的にはプリント動作の開始によって開始され、プリント動作の終了によって終了されるものとする。
【0022】
プリント動作が開始されたら、先ず、温度センサ70で検知された装置本体の内部温度の温度情報をサンプリングし(ステップS11)、内部温度が所定の閾値温度T以上であるか否かを判断する(ステップS12)。閾値温度Tは、不揮発性メモリ81に保存されており、その値が可変となっている。内部温度が閾値温度T以上であれば、積算カウンタのカウント値Cをインクリメント(C=C+1)する(ステップS13)。このカウント値Cも不揮発性メモリ81に保存されており、装置電源がオフされても記憶保持される。
【0023】
次に、積算カウンタのカウント値Cがカウンタ閾値X以上か否かを判断する(ステップS14)。このカウンタ閾値Xも、不揮発性メモリ81に保存されており、その値が可変となっている。そして、積算カウンタのカウント値Cがカウンタ閾値X以上であれば、その解析データを不揮発性メモリ81に保存する(ステップS15)。この解析データの内容としては、サンプリング温度が閾値温度Tを超えている期間の積算時間[分]、最高温度[℃]、最高温度の連続時間[分]、閾値温度T[℃]等である。
【0024】
なお、最高温度[℃]については、今回のサンプリング温度を前回のサンプリング温度と比較し、高い方を前回のサンプリング温度として保持し、サンプリングごとにその処理を繰り返すことで、最終的に残った前回のサンプリング温度が最高温度[℃]となる。また、最高温度の連続時間[分]については、前回のサンプリング温度が今回のサンプリング温度よりも連続して高くなる期間を計測することによって得ることができる。
【0025】
解析データを保存した後、内部温度のサンプリング開始から所定の時間tが経過したか否かを判断する(ステップS16)。この所定の時間tは、内部温度のサンプリング周期であり、不揮発性メモリ81に保存され、その値が可変となっている。ステップS12で内部温度が閾値温度Tよりも低いと判断したとき、あるいはステップS14で積算カウンタのカウント値Cがカウンタ閾値Xよりも小と判断したときは、積算カウンタのカウント値Cをリセット(C=0)した後、ステップS16に移行する。
【0026】
ステップS16でサンプリング周期tの経過を確認すると、プリント動作が継続中であるか否かを判断する(ステップS18)。プリント動作が継続中であれば、ステップS11に戻って、プリント動作が終了するまで上述した一連の処理を繰り返して実行する。プリント動作が終了したのであれば、上述した一連の処理を完了する。
【0027】
ここで、一例として、ジョブがまたがる場合のタイミング関係について、図4のタイミングチャートを用いて説明する。図4のタイミングチャートには、装置本体の内部温度の変化、サンプリングタイミングおよび積算カウンタのカウント値Cの相互のタイミング関係を示している。
【0028】
装置本体の内部温度は、装置電源が投入され(P-On)、スタンバイ状態に入った時点から徐々に上昇してある温度で一定となり、プリント動作が開始(Cycle-Up)されることでさらに徐々に上昇して閾値温度Tを超える。1つのジョブのプリント動作が終了(Cycle-Down)すると、内部温度は徐々に低下する。このとき、あまり時間をおかずに次のジョブのプリント動作が開始されると、内部温度は温度閾値Tを超えたまま再度上昇を開始し、当該ジョブのプリント動作が終了すると、再び徐々に低下し、所定時間が経過した後に温度閾値Tを下回る。
【0029】
内部温度のサンプリングは、プリント動作の開始時点から開始され、プリント期間中所定のサンプリング周期tごとに繰り返して実行され、プリント動作が終了した時点で停止する。次のジョブのプリント動作が開始されると、1つ目のジョブの場合と同様にして、内部温度のサンプリング動作が行われる。
【0030】
積算カウンタについては、先述したように、内部温度が閾値温度T以上となった時点でカウント動作が開始され、閾値温度T以上の状態が継続する限り、サンプリング周期tごとにそのカウント値Cがインクリメントされる。そして、1つのジョブのプリント動作が終了した時点で、積算カウンタのカウント値Cがカウンタ閾値Xが達したか否か、即ち内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたか否かの判断が行われる。
【0031】
本例の場合には、1つ目のジョブのプリント動作が終了した時点では内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えることはなかったが、2つ目のジョブのプリント動作が引き続いて実行されたことで、内部温度が下がりきらずに再び上昇し、当該ジョブのプリント動作の途中で内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えるようになったときの様子を例に挙げて示している。
【0032】
この場合には、2つ目のジョブのプリント動作が終了した時点で、内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えるようになった際の解析データ、具体的にはサンプリング温度が閾値温度Tを超えている期間の積算時間[分]、最高温度[℃]、最高温度の連続時間[分]、閾値温度T[℃]等が、不揮発性メモリ81に格納されるとともに、積算カウンタのカウント値Cがリセットされることになる。
【0033】
因みに、図5には、内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えることがない場合のタイミング関係を示している。ここでは、1つ目のジョブのプリント動作が開始され、内部温度が温度閾値Tを超えた後に徐々に低下する場合の様子を示している。この場合には、内部温度が温度閾値Tを下回った時点で積算カウンタのカウント値Cがリセットされることになる。そして、2つ目のジョブのプリント動作が開始され、内部温度が閾値温度T以上となった時点でカウント動作が再び開始されることになる。
【0034】
上述したように、トナーを用いて画像を可視化する画像形成装置において、装置本体の内部温度を温度センサ70で計測し、その計測した内部温度が閾値温度Tを閾値時間(=カウンタ閾値X×サンプリング周期t)以上継続して超えたことを検出するようにしたことにより、内部温度が閾値温度Tを閾値時間以上継続して超えた場合には、トナーがカートリッジ内部で溶融している可能性が高いと判断することできる。したがって、形成した画像の画質が悪い場合において、内部温度が閾値温度Tを閾値時間以上継続して超えたことを検出したときには、画質悪化の原因がトナーの溶融によるものとしてトラブル解析を行うことができる。
【0035】
特に、解析データ(検出結果の履歴データ)を不揮発性メモリ81に保存しておくことにより、形成した画像の画質が悪化するなどのトラブルが発生した際に、メンテナンス時にサービスマンは、診断用PC90を装置本体に接続し、当該診断用PC90によって不揮発性メモリ81に保存されている解析データを確認し、そのトラブルの原因がトナー溶融によるものであると容易にかつ確実にトラブル解析を行うことができるため、その解析結果を基に、例えば装置本体内に設けられている冷却ファンの起動を開始する温度の設定値を下げるなどの対策を施すことができる。
【0036】
このように、トナーの溶融に起因する画質悪化などのトラブルが発生した際に、そのトラブルの発生がトナーの溶融によるものであることを確実に特定できることにより、特にトナーの低融点化が進んだとしても、トナーの溶融に起因する画質悪化などのトラブルに対して対策を確実に施すことができるため、トナーの低融点化によるウォームアップ時間の短縮化および省エネルギー化、さらには複写時の生産性の向上に大きく寄与できることになる。
【0037】
なお、上記実施形態では、装置本体の内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたことをコントローラ80が検出した場合にその履歴を不揮発性メモリ81に保存するとしたが、この処理加えて、内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたことをコントローラ80が検出した場合に、その検出結果を操作パネル部(ユーザI/F表示部)40に表示するようにすることも可能である。これによれば、画質不良などのトラブルが発生した際に、ユーザがその表示内容を見てサービスマンに知らせることで、サービスマンは事前にトラブルに発生原因を知ることができることになる。
【0038】
また、装置本体の内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたことをコントローラ80が検出した場合に、コントローラ80はその検出時点で装置本体の動作、例えばプリント動作を停止させるようにすることも可能である。これによれば、画質が悪い状態でのプリント動作をユーザに強いることを未然に防止できることになる。
【0039】
さらに、トナーが格納されている消耗品容器(カートリッジ)に不揮発性の記憶媒体82(図2を参照)を装着しておき、装置本体の内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたことをコントローラ80が検出した場合にその履歴を当該記憶媒体82に記憶しておくようにすることも可能である。これによれば、製造元がトナーカートリッジを回収した際に、当該トナーカートリッジを使用していた複写機の動作環境をある程度把握できるため、その動作環境に適したトナーの開発に反映させることができる。
【0040】
なお、上記実施形態では、タンデム方式のデジタルカラー複写機に適用した場合を例に挙げて説明したが、この適用例に限られるものではなく、多重転写方式など、他の方式の複写機、さらには複写機に限らず、プリンタ、ファクシミリ装置など、トナーを用いて画像を可視化する画像形成装置全般に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明が適用される例えばタンデム方式のデジタルカラー複写機を示す概略構成図である。
【図2】制御系の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】装置本体の内部温度の検知に基づく一連の処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】ジョブがまたがる場合のタイミング関係を示すタイミングチャートである。
【図5】内部温度が閾値温度を超える時間が閾値時間に未達の場合のタイミング関係を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0042】
10…画像読取部、11…プラテンガラス、14…レンズ、15…CCDイメージセンサ、20…画像形成部、21Y,21M,21C,21K…画像形成エンジン、22Y,22M,22C,22K…感光ドラム、23Y,23M,23C,23K…露光源、24Y,24M,24C,24K…帯電器、25Y,25M,23C,25K…現像器、26Y,26M,26C,26K…転写器、28…定着装置、30…給紙部、40…操作パネル部(ユーザI/F表示部)、50…原稿、60…用紙搬送ベルト、70…温度センサ、80…コントローラ、81…不揮発性メモリ、82…記憶媒体、90…外部診断用PC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体の内部温度を所定のタイミングで計測する温度検知手段と、
前記温度検知手段で計測された前記内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたことを検出する検出手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記検出手段の検出結果の履歴を保存する保存手段と、
前記保存手段に保存された前記履歴を確認する確認手段とをさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記検出手段の検出結果を表示する表示手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記検出手段の検出結果を受けて装置本体の動作を停止する制御手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
トナーが格納されている消耗品容器に装着され、前記検出手段の検出結果の履歴を記憶する記憶媒体をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成装置の装置本体の内部温度を所定のタイミングで計測し、
この計測した前記内部温度が閾値温度を閾値時間以上継続して超えたことを検出する
ことを特徴とする内部温度監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−17836(P2006−17836A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193220(P2004−193220)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】