説明

画像形成装置および帯電器の制御方法

【課題】複数の帯電器へ共通に帯電電圧が印加される構成において、精度良くグリッド電流を定電流化し、グリッド電圧を定電圧化する技術を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、帯電電圧CHGを複数の帯電器41に共通に印加する電圧印加部60と、各帯電器に対応したグリッド定電圧回路71とを備える。各定電圧回路71は、グリッド電圧GRIDに応じた電圧Vgrを検出する電圧検出部73と、電圧検出部に流れる第1電流Idを検出する第1電流検出部74と、検出電圧Vgrが所定電圧値Vthとなるように、電圧制御ラインLnを介したフィードバック制御を行う演算制御装置OP1とを含む。第2電流検出部72は、電圧制御ラインLnに流れる第2電流Irを検出する。制御部51は、いずれか一つの帯電器41に対応する第1電流および第2電流の和が所定電流値となるように、電圧印加部60を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置および帯電器の制御方法に関し、詳しくは画像形成装置に使用される複数の帯電器に共通の帯電電圧を供給する際の、各帯電器を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の帯電器に共通の帯電電圧を供給する際の、各帯電器を制御する技術として、例えば、特許文献1に示された技術が知られている。特許文献1には、複数のコロナ帯電器に一つの高圧電源ユニットから電源を供給する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平03−142483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の技術では、複数のコロナ帯電器に帯電電圧を印加するための回路を共通化することができ、高圧電源回路の低コスト化、小型化を実現することができる。電圧印加回路が共通化されたとき、各グリッドを定電圧にし、複数のグリッド電流値ではなく、一つのグリッド電流値に基づいて、そのグリッドのグリッド電流が定電流となるように制御することになるが、その際、グリッド電流の精度良い定電流化およびグリッド電圧の精度良い定電圧化が求められていた。
【0005】
本発明は、複数の帯電器へ帯電電圧を印加する印加回路を共通化する構成において、各グリッド電圧の精度良い定電圧化およびグリッド電流の精度良い定電流化を実現する技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る画像形成装置は、一または複数の感光体と、各々がグリッドを有する複数の帯電器であって、前記一の感光体に対して複数設けられるか、あるいは前記複数の感光体に対してそれぞれ設けられ、前記一または複数の感光体を帯電させる複数の帯電器と、帯電電圧を生成し、生成した前記帯電電圧を前記複数の帯電器に共通に印加する電圧印加部と、各帯電器に対応して設けられた複数のグリッド定電圧回路であって、前記帯電電圧の印加に応じて前記グリッドに生成されるグリッド電圧に応じた電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部に流れる第1電流を検出する第1電流検出部と、前記グリッド電圧を定電圧化するための電圧制御ラインと、前記電圧検出部によって検出された検出電圧が所定電圧値となるように、前記電圧制御ラインを介したフィードバック制御を行う演算制御装置とをそれぞれ含む、複数のグリッド定電圧回路と、少なくとも一つのグリッド定電圧回路に対応して設けられ、前記電圧制御ラインに流れる第2電流を検出する、少なくとも一つの第2電流検出部と、前記複数の帯電器のうちいずれか一つの帯電器に対応する前記第1電流および前記第2電流の和が所定電流値となるように、前記電圧印加部を制御する制御部とを備える。
【0007】
本構成によれば、各グリッド電圧の定電圧化が、素子バラツキを有する複数の定電圧素子を用いる代わりに、演算制御装置を用いたフィードバック制御によって行われる。その際、フィードバック回路にグリッド電流の一部が流れ込む構成となるが、その流れ込み電流(第1電流)を考慮して、グリッド電流が定電流化される。そのため、複数の帯電器へ帯電電圧を印加する印加回路を共通化する構成において、各グリッド電圧の精度良い定電圧化を実現することができる。また、その際、いずれか一つの帯電器を精度良く定電流制御できる。例えば、放電ワイヤが最も汚れている帯電器、すなわち、グリッド電流が最小の帯電器を定電流制御することによって、放電ワイヤが最も汚れている帯電器によっても十分に感光体を帯電できる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明の画像形成装置において、前記第2電流検出部は、各グリッド定電圧回路に対応して設けられ、前記制御部は、いずれの帯電器に対応する第2電流検出部が最小の第2電流を検出したかを判断し、最小の第2電流が検出された帯電器に対応する前記第1電流および前記第2電流の和が所定電流値となるように、前記電圧印加部を制御する。
本構成によれば、放電ワイヤが最も汚れている帯電器、すなわち、グリッド電流が最小の帯電器でも十分に感光体を帯電できる。
【0009】
第3の発明は、第1または第2の発明の画像形成装置において、各グリッド定電圧回路は、前記演算制御装置の出力側に接続され、前記電圧制御ラインの電圧を制御するトランジスタを含み、各第2電流検出部は、前記トランジスタとGND間で前記第2電流を検出する。
本構成によれば、例えば、演算制御装置の出力によってバイポーラトランジスタのベース電圧を所定電圧とするようにフィードバック制御することによって、コレクタ−エミッタ間電圧を所定電圧にすることができる。それによって、グリッド電圧をより正確に定電圧化することができる。
【0010】
第4の発明は、第3の発明の画像形成装置において、前記トランジスタは制御端子を有し、各第2電流検出部は、第2電流を検出するための電圧検出信号を生成する第1抵抗素子を含み、前記制御部は、前記電圧検出信号による電圧値に応じて前記トランジスタの前記制御端子の電圧を制御することによって、前記電圧制御ラインの電圧を定電圧化する。
本構成によれば、電圧検出信号による電圧値はグリッド電流に応じて変化するため、グリッド電流に応じてトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧を変化させることにより、グリッド電圧を所定の電圧に定電圧化することができる。すなわち、グリッド電流に応じて感光体の表面電位を所定値に変更できる。
【0011】
第5の発明は、第3または第4の発明の画像形成装置において、前記グリッド定電圧回路は、前記トランジスタとしてフォトトランジスタを含む。
本構成によれば、トランジスタのベース−エミッタ間の電流を削減できるため、第2電流、すなわちグリッド電流をより精度良く検出できる。
【0012】
第6の発明は、第3から第5のいずれか一つの発明の画像形成装置において、前記トランジスタは第1および第2端子を有し、各グリッド定電圧回路は、前記電圧制御ラインにおいて、前記グリッドと前記トランジスタの第1端子との間に設けられた第2抵抗素子と、前記トランジスタの前記第1端子と前記第2端子との間に設けられた第3抵抗素子または定電圧素子とを含む。
本構成によれば、トランジスタの第1端子−第2端子間電圧を耐圧内に制限でき、トランジスタの信頼性が向上する。
【0013】
第7の発明は、第3から第5のいずれか一つの発明の画像形成装置において、各グリッド定電圧回路は、前記電圧制御ラインにおいて、前記グリッドと前記トランジスタとの間に設けられた定電圧素子を含む。
本構成によれば、トランジスタのコレクタ−エミッタ間あるいはソース−ドレイン間電圧を耐圧内に制限でき、トランジスタの信頼性が向上する。
【0014】
第8の発明は、第1から第7のいずれか一つの発明の画像形成装置において、前記制御部は、各第2電流検出部によって検出された第2電流が多くなるほど前記所定の定電圧が低くなるように、各グリッド定電圧回路を制御する。
通常、グリッド電流が多くなるにしたがって感光体の表面電位が上昇するため、グリッド電流が多くなるほどグリッド電圧を低減させることによって、感光体の表面電位のバラツキを抑制して、印字画質の低下を抑制することができる。
【0015】
第9の発明に係る帯電器の制御方法は、複数の感光体と、各感光体に対応して設けられ、グリッドを有し、各感光体を帯電する複数の帯電器と、帯電電圧を生成し、生成した前記帯電電圧を前記複数の帯電器に共通に印加する電圧印加部と、各帯電器に対応して設けられ、電圧検出部、演算制御装置および電圧制御ラインを含む複数のグリッド定電圧回路とを備えた画像形成装置における、前記複数の帯電器を制御する方法であって、各電圧検出部によって、前記帯電電圧の印加によって各グリッドに生成されるグリッド電圧に応じた電圧をそれぞれ検出する工程と、各演算制御装置を用いて、前記電圧検出部によって検出された検出電圧が所定電圧値となるように、各電圧制御ラインを介してフィードバック制御することによって、各グリッド電圧を定電圧化する工程と、各電圧検出部に流れる各第1電流をそれぞれ検出する工程と、各電圧制御ラインに流れる第2電流のうち、少なくとも一つの電圧制御ラインに流れる第2電流を検出する工程と、前記複数の帯電器のうちいずれか一つの帯電器に対応する前記第1電流および前記第2電流の和が所定電流値となるように、前記電圧印加部を制御する工程とを含む。
本構成によれば、第1の発明と同様に、複数の帯電器へ帯電電圧を印加する印加回路を共通化する構成において、各グリッド電圧の精度良い定電圧化およびグリッド電流の精度良い定電流化を実現することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の画像形成装置および帯電器の制御方法によれば、複数の帯電器へ帯電電圧を印加する印加回路を共通化する構成において、各グリッド電圧の精度良い定電圧化およびグリッド電流の精度良い定電流化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態1に係るプリンタの内部構成を表す概略断面図
【図2】プリンタの高圧電源装置に係る概略的なブロック図
【図3】本発明の実施形態2に係るグリッド定電圧回路を示す回路図
【図4】別のグリッド定電圧回路を示す回路図
【発明を実施するための形態】
【0018】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1〜図2を参照しつつ説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、実施形態1のカラープリンタ1(画像形成装置の一例)の内部構成を表す概略断面図である。以下の説明では、各構成要素について、色毎に区別する場合は各部の符号にY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の添え字を付し、区別しない場合は添え字を省略する。なお、画像形成装置は、カラープリンタに限られず、例えば、FAXおよびコピー機能を有する複合機であってもよい。
【0019】
カラープリンタ(以下、単に「プリンタ」という)1は、給紙部3、画像形成部5、搬送機構7、定着部9、および高圧電源装置50を含む。プリンタ1は、例えば外部から入力される画像データに応じた1または複数色(本実施形態ではイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色)のトナー(現像剤)からなるトナー像を、シート15(用紙、OHPシートなど)に形成する。
【0020】
給紙部3は、プリンタ1の最下部に設けられており、シート15を収容するトレイ17と、ピックアップローラ19とを含む。トレイ17に収容されたシート15は、ピックアップローラ19により1枚ずつ取り出され、搬送ローラ11,レジストレーションローラ12を介して搬送機構7に送られる。
【0021】
搬送機構7は、シート15を搬送するためのものであり、例えば、プリンタ1内に形成された所定の装着部(図示せず)に着脱自在に装着される。搬送機構7は、駆動ローラ31、従動ローラ32、およびベルト34を含み、ベルト34は、駆動ローラ31と従動ローラ32との間に架け渡されている。駆動ローラ31が回動すると、ベルト34は、感光ドラム44と対向する側の表面が、図1中の右方向から左方向へ移動する。これにより、レジストレーションローラ12から送られてきたシート15が、画像形成部5へと搬送される。また、搬送機構7は、4つの転写ローラ33を含む。
【0022】
画像形成部5は、4個のプロセスユニット40Y,40M,40C,40Kおよび4個の露光装置45を含む。各プロセスユニット40は、帯電器41、感光ドラム(感光体の一例)44、ユニットケース46、現像ローラ47、および供給ローラ48を含む。各プロセスユニット40Y,40M,40C,40Kは、プリンタ1内に形成された所定の装着部(図示せず)に着脱自在に着される。
【0023】
感光ドラム44は、例えば、アルミニウム製の基材上に、正帯電性の感光層が形成されたものであり、アルミニウム製の基材が、例えば、導電性の軸44aを介してプリンタ1のグランドラインに接続されている。帯電器41は、例えば、スコロトロン型の帯電器であり、放電ワイヤ42およびグリッド43を有する。放電ワイヤ42に帯電電圧CHGが印加され、グリッド43のグリッド電圧GRIDは、感光ドラム44の表面がほぼ同電位(例えば、+700V)になるように制御される。
【0024】
露光装置45は、例えば、感光ドラム44の回転軸方向に沿って一列状に並んだ複数の発光素子(例えばLED)を有し、複数の発光素子を、外部より入力される画像データに応じて発光制御することにより、感光ドラム44の表面に静電潜像を形成する。なお、露光装置45は、プリンタ1内に固定設置される。露光装置45はレーザを使用したものであってもよい。
【0025】
ユニットケース46は、各色のトナー(本実施形態では、例えば正帯電性の非磁性1成分トナー)を収納するとともに、現像ローラ47および供給ローラ48を有する。トナーは、供給ローラ48の回転により現像ローラ47に供給され、供給ローラ48と現像ローラ47との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ47が、トナーを均一な薄層として感光ドラム44上へ供給することによって静電潜像を現像して、感光ドラム44上にトナー象を形成する。
【0026】
各転写ローラ33は、各感光ドラム44との間でベルト34を挟む位置に配置されている。各転写ローラ33は、感光ドラム44との間にトナーの帯電極性とは逆極性(ここでは、負極性)の転写電圧が印加されることで、感光ドラム44上に形成されたトナー像をシート15に転写する。その後、シート15は、搬送機構7により定着部9へと搬送され、定着部9にてトナー像が熱定着され、プリンタ1の上面に排出される。
【0027】
2.高圧電源装置の構成
次に、図2を参照して、プリンタ1の本発明に関連する電気的構成を説明する。図2は、回路基板(図示せず)に実装される高圧電源装置50の概略的なブロック図および高圧電源装置50に関連する接続構成を示す。
【0028】
高圧電源装置50は、ASIC(特定用途向けIC:制御部の一例)51、ASIC51に接続された高圧電源回路52、ROM53、およびRAM54を含む。ASIC51は、高圧電源回路52の制御の他に、プリンタ全体の制御を司る。ROM53は、ASIC51が実行する各種の動作プログラム等を記憶し、RAM54は印刷処理に用いる画像データ等を記憶する。なお、制御部はASICに限られず、例えば、CPUであってもよい。
【0029】
高圧電源回路52は、帯電電圧生成回路(電圧印加部の一例)60、グリッド定電圧回路71、およびライン電流検出回路(第2電流検出部の一例)72を含む。ここで、帯電電圧生成回路60は、各帯電器(41K〜41C)に対して共通に設けられ、グリッド定電圧回路(71K〜71C)およびライン電流検出回路(72K〜72C)は、各帯電器(41K〜41C)に対応して設けられる。なお、これに限られず、ライン電流検出回路72は、少なくとも一つの帯電器41に対応して、すなわち、少なくとも一つのグリッド定電圧回路71に対応して設けられるものであればよい。例えば、いずれか一つの特定の帯電器41に対応した、すなわち、いずれか一つの特定のグリッド定電圧回路71に対応した一つのライン電流検出回路72が設けられるようにしてもよい。
【0030】
帯電電圧生成回路60は、例えば、PWM信号制御回路61、トランスドライブ回路62、昇圧回路63、および出力電圧検出回路68を含む。
【0031】
帯電電圧生成回路60は、各帯電器(41K〜41C)の各放電ワイヤ(42K〜42C)に共通に印加する帯電電圧CHGを生成する。また、共通の帯電電圧CHGと各グリッド定電圧回路71によって、各グリッド電圧GRIDが生成される。帯電電圧CHGは、例えば、約5.5kV〜7kVであり、グリッド電圧GRIDは、例えば、約700Vである。
【0032】
PWM信号制御回路61は、例えば抵抗およびコンデンサ(図示せず)を含み、ASIC51のポートPWM1からのPWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)信号Sp1を平滑し、平滑されたPWM信号Sp1をトランスドライブ回路62に供給する。
【0033】
トランスドライブ回路62は、例えば、PWM信号制御回路61から受けた平滑PWM信号に基づき、昇圧回路63のトランス64の1次側巻線64aに発振電流を流すように構成されている。そして、ここでは、PWM信号Sp1のデューティ比に応じて、帯電電圧CHGの値が制御されている。例えば、PWM信号Sp1のデューティ比が大きくなるほど昇圧回路63によって生成される帯電電圧CHGが大きくなるように制御される。
【0034】
昇圧回路63は、例えば、トランス64、整流ダイオード65、平滑コンデンサ66、および出力抵抗67を含む。トランス64は、1次側巻線64a,2次側巻線64b、および補助巻線64cを備えている。
【0035】
このような構成により、1次側巻線64aの電圧は、昇圧回路63において昇圧および整流され、各帯電器(41K〜41C)の放電ワイヤ(42K〜42C)に帯電電圧CHGとして印加される。
【0036】
また、出力電圧検出回路68は、トランス64の補助巻線64cと、ASIC51との間に接続されている。出力電圧検出回路68は、例えば平滑回路および分圧抵抗を含む。出力電圧検出回路68は、出力電圧である帯電電圧CHGの生成に応じて補助巻線64cの間で発生する出力電圧v1を検出して、出力電圧v1を平滑および分圧して出力電圧検出信号Sv1を生成する。出力電圧検出信号Sv1は、ASIC51のポートA/D1に供給される。
【0037】
また、各グリッド定電圧回路71は、それぞれ、電圧検出回路(電圧検出部の一例)73、分流電流検出回路(第1電流検出部に相当)74、電圧制御ラインLnおよび演算増幅器OP1(演算制御装置の一例)を含む。なお、各グリッド定電圧回路71の構成は同一のため、以下の説明において、K(ブラック)色に対応するグリッド定電圧回路71Kについてのみ説明する。
【0038】
電圧検出回路73Kは、分圧抵抗R7,R8を含み、分圧抵抗R7,R8によってグリッド43Kのグリッド電圧GRID1に応じた電圧Vgr1を検出する。検出電圧Vgr1は演算増幅器OP1の非反転入力端子に入力される。
【0039】
分流電流検出回路74Kは、ここでは、電圧検出回路73Kの分圧抵抗R8によって構成され、電圧検出回路73Kに流れる分流電流(第1電流に相当)Id1を検出する。詳しくは、分流電流検出回路74Kは、分圧抵抗R8の端子電圧(検出電圧Vgr1と同一)である分流検出信号Sid1を生成し、分流検出信号Sid1をASIC51のポートA/D2に供給する。ASIC51は、分圧抵抗R8の抵抗値と、分流検出信号Sid1の電圧値から分流電流Id1を算出する。
【0040】
また、ASIC51は、分流検出信号Sid1の電圧値と、分圧抵抗R7、R8の抵抗値による分圧比から、グリッド電圧GRID1を算出することができる。すなわち、ASIC51は、分流検出信号Sid1からグリッド電圧GRID1を検出することができる。
【0041】
電圧制御ラインLn1は、グリッド電圧GRID1を定電圧化するための回路であり、直列接続された抵抗R1,R2,R3を含む。
【0042】
演算増幅器OP1は、電圧検出回路73Kによって検出された検出電圧Vgr1が基準電圧(「所定電圧値」に相当)Vthとなるように、電圧制御ラインLn1を介したフィードバック制御を行う。基準電圧Vthは、ここでは、例えば、5Vの電源電圧Vccを分圧抵抗R9,R10によって分圧した値であり、分圧電圧は演算増幅器OP1の反転入力端子に入力される。演算増幅器OP1の出力と反転入力端子とは、抵抗R6とコンデンサC2によって接続されている。
【0043】
また、演算増幅器OP1の出力側にトランジスタQ1が接続されている。トランジスタQ1のコレクタ(「第1端子」に相当)が抵抗R1(「第2抵抗素子」に相当)と抵抗R2(「第3抵抗素子」に相当)の間に接続され、そのエミッタ(第2端子に相当)が抵抗R2と抵抗R3の間に接続されている。トランジスタQ1は、演算増幅器OP1によってベース電流が制御されることによって、コレクタ−エミッタ間の電圧を変化させる。それによって、グリッド電圧GRIDが調整される。
【0044】
ここで、トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間に抵抗R2が設けられ抵抗R2の端子間の電圧がコレクタ−エミッタ間の耐圧以内となるように、抵抗R1,R2,R3の抵抗値が設定されている。そのため、トランジスタQ1の信頼性が向上し、グリッド定電圧回路71の信頼性が向上する。なお、トランジスタQ1はバイポーラトランジスタに限られず、例えば、FET(電界効果トランジスタ)であってもよい。また、抵抗R2の代わりに、ツェナーダイオード等の定電圧素子を用いてもよい。定電圧素子の電圧は、トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間の耐圧以内となるようにする。
【0045】
すなわち、演算増幅器OP1は、フィードバック制御において、検出電圧Vgr1が基準電圧Vthとなるようにベース電圧(「制御端子の電圧」に相当)を変動させてグリッド電圧GRIDを変動させる。そして、フィードバック制御によって検出電圧Vgr1が基準電圧Vthとなることによって、グリッド電圧GRID1を所定の電圧に定電圧化する。
【0046】
また、トランジスタQ1とGND間で電圧制御ラインLn1に流れるライン電流(第2電流に相当)Ir1を検出するライン電流検出回路72K(「第2電流検出部」に相当)が、トランジスタQ1とGNDと間に設けられている。ライン電流検出回路72Kは、ここでは、電圧制御ラインLn1に設けられた抵抗R3によって構成される。ライン電流検出回路72Kは、抵抗R3(「第1抵抗素子」に相当)の端子電圧であるライン電流検出信号(「電圧検出信号」に相当)Sir1を生成し、ライン電流検出信号Sir1をASIC51のポートA/D3に供給する。ASIC51は、抵抗R3の抵抗値と、ライン電流検出信号Sir1の電圧値からライン電流Ir1を算出する。また、ASIC51は、ライン電流Ir1に分流電流Id1を加算することによって、グリッド電流Ig1を求める。
なお、コンデンサC1,C3,C4等は、それぞれ関連する抵抗に発生する電圧を遅延させる充電コンデンサである。
【0047】
ASIC51は、4個の帯電器(41K〜41C)のうちいずれか一つの帯電器に対応する分流電流Idおよびライン電流Irの和(グリッド電流Ig)が所定電流値となるように、帯電電圧生成回路60を制御する。本実施形態では、ASIC51は、いずれの帯電器41に対応するライン電流検出回路72が最小のライン電流Irを検出したかを判断し、最小のライン電流Irが検出された帯電器41に対応する分流電流Idおよびライン電流Irの和(グリッド電流Ig)が所定電流値、例えば、250μAとなるように、帯電電圧生成回路60を定電流制御する。ここで、最小のライン電流Irが検出された帯電器41は、放電ワイヤ42が最も汚れている帯電器41と想定される。通常、放電ワイヤ42の汚れに応じて、放電電流、すなわち、グリッド電流Igが減少するからである。
【0048】
なお、定電流制御される、いずれか一つの帯電器41は、最小のライン電流Irが検出された帯電器41に限られず、プリンタ1の使用状況に応じて、適宜選択されればよい。
【0049】
3.帯電器の制御動作
次に上記構成の帯電電圧生成回路60および複数(本実施形態では、4個)のグリッド定電圧回路71とを備えたプリンタ1における、複数(本実施形態では、4個)の帯電器41の制御動作を説明する。ここでは、本実施形態に係る、帯電器41のグリッド電圧GRIDの定電圧化に関連する制御動作を説明する。
【0050】
まず、帯電電圧生成回路60による所定の帯電電圧CHGの各帯電器41への印加のもとに、各グリッド定電圧回路71の各電圧検出回路73は、各グリッド43のグリッド電圧GRIDに応じた電圧Vgrを、分圧抵抗R7,R8によって、それぞれ検出する。
【0051】
次いで、各演算増幅器OP1によって、各電圧検出回路73によって検出された検出電圧Vgrが基準電圧Vthとなるように、各電圧制御ラインLnを介してフィードバック制御することによって、各グリッド電圧GRIDが定電圧化される。その際、各分流電流検出回路74およびASIC51は、各電圧検出回路73に流れる各分流電流Idを検出する。
【0052】
また、各ライン電流検出回路72およびASIC51は、各電圧制御ラインLnに流れるライン電流Irをそれぞれ検出する。
【0053】
そして、ASIC51は、4つの帯電器41のうちいずれか一つの帯電器41に対応する分流電流Idおよびライン電流Irの和が所定電流値、例えば、250μAとなるように、帯電電圧生成回路60を制御する。その際、好ましくは、ASIC51は、いずれの帯電器41に対応するライン電流検出回路72が最小のライン電流Irを検出したかを判断し、最小のライン電流Irが検出された帯電器41に対応する分流電流Idおよびライン電流Irの和が所定電流値、例えば、250μAとなるように、帯電電圧生成回路60を制御する。そして、このとき帯電電圧生成回路60によって生成された帯電電圧CHGが、各帯電器41に共通に印加される。
このように、本実施形態では、4つの帯電器41のうちいずれか一つの帯電器41のグリッド電流Igが定電流となるように帯電電圧生成回路60が定電流される。一方、各帯電器41のグリッド電圧GRIDは、それぞれグリッド定電圧回路71によって定電圧制御される。その際、定電圧制御される各グリッド電圧GRIDは同一電圧値であってもよいし、それぞれ異なる電圧値であってもよい。
【0054】
4.実施形態の効果
本実施形態では、各グリッド電圧GRIDの定電圧化が、素子バラツキを有する複数の定電圧素子を用いる代わりに、例えば、複数のツェナーダイオードを用いる代わりに、演算増幅器OP1を用いたフィードバック制御によって行われる。このようなフィードバック制御に係る素子バラツキのグリッド電圧GRIDの定電圧化への影響は、定電圧素子を用いる場合より少ない。その際、電圧検出回路73等のフィードバック回路にグリッド電流の一部(分流電流)Idが流れ込む構成となるが、その流れ込み電流Idを考慮して、グリッド電流Igが所定の電流値に定電流化される。
【0055】
そのため、複数の帯電器41へ帯電電圧CHGを印加する帯電電圧生成回路60を共通化する構成において、各グリッド電圧GRIDの精度良い定電圧化を実現することができる。また、その際、放電ワイヤ42が最も汚れている帯電器41、すなわち、グリッド電流Igが最小の帯電器41が精度良く定電流制御されるため、放電ワイヤ42が最も汚れている帯電器41によっても十分に感光ドラム44を帯電できる。
【0056】
<実施形態2>
次に、本発明の画像形成装置の実施形態2を、図3を参照して説明する。実施形態2は、実施形態1と、グリッド定電圧回路の構成のみが異なる。そのため、グリッド定電圧回路71についてのみを説明する。
【0057】
図3は、実施形態2のグリッド定電圧回路の構成を示す回路図である。なお、各色に対応するグリッド定電圧回路の構成は、図3に示されるグリッド定電圧回路71Aの構成と同一である。
【0058】
実施形態2のグリッド定電圧回路71Aは、実施形態1のグリッド定電圧回路71の構成に加えて、基準電圧Vthを調整する基準電圧調整回路75Aを含む。基準電圧調整回路75Aは、主に、トランジスタQ2と、平滑回路(R12,C5)を含む。
【0059】
トランジスタQ2は、ASIC51のポートPWM2から供給されるPWM信号Sp2によってオン・オフされる。平滑回路(R12,C5)は、抵抗R12とコンデンサC5を含み、トランジスタQ2のコネクタ出力を平滑して基準電圧Vthを生成する。すなわち、基準電圧VthはPWM信号Sp2のパルス幅が変更されることによって基準電圧Vthが調整(変更)され、基準電圧Vthの調整に伴って、定電圧化されるグリッド電圧GRIDの値が調整(変更)される。なお、抵抗R13,14は、トランジスタQ2のベース電流を適当な大きさの電流となるように調整するための抵抗である。
【0060】
その際、ASIC51は、ライン電流検出回路72Aによって生成されるライン電流検出信号Sirに基づいて、PWM信号Sp2を生成する。すなわち、ASIC51は、ライン電流検出信号(電圧値)Sirに応じて基準電圧Vthを調整し、それによってトランジスタQ1のベース電圧を制御することによって、電圧制御ラインの電圧(グリッド電圧GRID)を調整(変更)し、定電圧化する。
【0061】
そのため、ライン電流検出信号Sirはグリッド電流Igに応じて変化するが、ライン電流検出信号Sirによる電圧値に応じて、トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧を変化させることにより、グリッド電圧GRIDを所定の電圧に定電圧化することができる。すなわち、グリッド電流Igに応じて、グリッド電圧GRIDを所定の電圧に定電圧化することができる。
【0062】
ここでは、ASIC51は、ライン電流検出回路72Aによって検出されたライン電流Ir(グリッド電流Ig)が大きくなるほど、定電圧化されるグリッド電圧GRID(所定の定電圧)が低くなるように、グリッド定電圧回路71Aを制御する。その際、ここでは、ライン電流検出信号Sirに基づいてPWM信号Sp2が生成され、PWM信号Sp2が基準電圧調整回路75Aに供給される。
【0063】
従来、グリッド電流Igが大きくなるほど、言い換えれば帯電電流Ichgが大きくなるほど、感光ドラム44の表面電位が高くなることが知られている。そのため、グリッド電流Igの大きい色のグリッド電圧GRIDを低く設定することによって、各色に対応する感光ドラム44の表面電位のバラツキを抑制して、印字画質の低下を抑制することができる。なお、グリッド電流Igと感光ドラム44の表面電位との関係、およびグリッド電流Igとグリッド電圧GRIDとの関係は、事前の実験等によって知られているものとする。
なお、基準電圧調整回路75Aの構成は、図3に示される構成に限られない。基準電圧調整回路75Aの構成は、ASIC51がライン電流検出信号(電圧信号)Sirに基づいて基準電圧Vthを変更できる構成であればよい。
【0064】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0065】
(1)上記各実施形態おいて、図4に示されるように、グリッド定電圧回路71は、トランジスタとしてフォトトランジスタPC1を含むようにしてもよい。この場合、オペアンプOP1から電流検出抵抗R3に流れ込む電流を抑制することができるため、ライン電流Ir(第2電流)すなわち、グリッド電流Igをより精度良く検出できる。なお、フォトトランジスタPC1は、図2に示されるグリッド定電圧回路71の構成において、トランジスタQ1に置き換えて設けられてもよいし、図4に示されるように、ダーリントン接続されるトランジスタQ2およびバリスタVR1とともに設けられてもよい。
【0066】
(2)また、図4に示されるように、グリッド定電圧回路71は、電圧制御ラインLnにおいて、グリッド43とトランジスタとの間に設けられた、例えばバリスタVR1等の定電圧素子を含むようにしてもよい。この場合、トランジスタのコレクタ−エミッタ間あるいはソース−ドレイン間の耐圧を制限でき、信頼性が向上する。なお、定電圧素子は、図2に示されるグリッド定電圧回路71の構成において、抵抗R1に置き換えて設けられてもよいし、図4に示されるように、フォトトランジスタPC1にダーリントン接続されるトランジスタQ2に接続されるようにして設けられてもよい。
【0067】
(3)上記各実施形態おいては、一つの感光ドラム44に一つの帯電器41を対応させたもの(言い換えれば、各色ごとに感光ドラム44を有するもの)を例示したがこれに限定されない。本発明は、一つの感光ドラムに対して複数の帯電器44を対応させて配置したもの、すなわち、一つの感光ドラム44上に各色のトナー像を重ねた後、シートに一括転写するプリンタ(画像形成装置)にも適用することが可能である。
【符号の説明】
【0068】
1…プリンタ
41…帯電器
42…放電ワイヤ
43…グリッド
44…感光ドラム
51…ASIC
60…帯電電圧生成回路
71…グリッド定電圧回路
72…ライン電流検出回路
73…電圧検出回路
74…分流電流検出回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一または複数の感光体と、
各々がグリッドを有する複数の帯電器であって、前記一の感光体に対して複数設けられるか、あるいは前記複数の感光体に対してそれぞれ設けられ、前記一または複数の感光体を帯電させる複数の帯電器と、
帯電電圧を生成し、生成した前記帯電電圧を前記複数の帯電器に共通に印加する電圧印加部と、
各帯電器に対応して設けられた複数のグリッド定電圧回路であって、前記帯電電圧の印加に応じて前記グリッドに生成されるグリッド電圧に応じた電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部に流れる第1電流を検出する第1電流検出部と、前記グリッド電圧を定電圧化するための電圧制御ラインと、前記電圧検出部によって検出された検出電圧が所定電圧値となるように、前記電圧制御ラインを介したフィードバック制御を行う演算制御装置とをそれぞれ含む、複数のグリッド定電圧回路と、
少なくとも一つのグリッド定電圧回路に対応して設けられ、前記電圧制御ラインに流れる第2電流を検出する、少なくとも一つの第2電流検出部と、
前記複数の帯電器のうちいずれか一つの帯電器に対応する前記第1電流および前記第2電流の和が所定電流値となるように、前記電圧印加部を制御する制御部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記第2電流検出部は、各グリッド定電圧回路に対応して設けられ、
前記制御部は、いずれの帯電器に対応する第2電流検出部が最小の第2電流を検出したかを判断し、最小の第2電流が検出された帯電器に対応する前記第1電流および前記第2電流の和が所定電流値となるように、前記電圧印加部を制御する、画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
各グリッド定電圧回路は、前記演算制御装置の出力側に接続され、前記電圧制御ラインの電圧を制御するトランジスタを含み、
各第2電流検出部は、前記トランジスタとGND間で前記第2電流を検出する、画像形成装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像形成装置において、
前記トランジスタは制御端子を有し、
各第2電流検出部は、第2電流を検出するための電圧検出信号を生成する第1抵抗素子を含み、
前記制御部は、前記電圧検出信号による電圧値に応じて前記トランジスタの前記制御端子の電圧を制御することによって、前記電圧制御ラインの電圧を定電圧化する、画像形成装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の画像形成装置において、
前記グリッド定電圧回路は、前記トランジスタとしてフォトトランジスタを含む、画像形成装置。
【請求項6】
請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記トランジスタは第1および第2端子を有し
各グリッド定電圧回路は、前記電圧制御ラインにおいて、前記グリッドと前記トランジスタの第1端子との間に設けられた第2抵抗素子と、前記トランジスタの前記第1端子と前記第2端子との間に設けられた第3抵抗素子または定電圧素子とを含む、画像形成装置。
【請求項7】
請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
各グリッド定電圧回路は、前記電圧制御ラインにおいて、前記グリッドと前記トランジスタとの間に設けられた定電圧素子を含む、画像形成装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、各第2電流検出部によって検出された第2電流が多くなるほど前記所定の定電圧が低くなるように、各グリッド定電圧回路を制御する、画像形成装置。
【請求項9】
複数の感光体と、各感光体に対応して設けられ、グリッドを有し、各感光体を帯電する複数の帯電器と、帯電電圧を生成し、生成した前記帯電電圧を前記複数の帯電器に共通に印加する電圧印加部と、各帯電器に対応して設けられ、電圧検出部、演算制御装置および電圧制御ラインを含む複数のグリッド定電圧回路とを備えた画像形成装置における、前記複数の帯電器を制御する方法であって、
各電圧検出部によって、前記帯電電圧の印加によって各グリッドに生成されるグリッド電圧に応じた電圧をそれぞれ検出する工程と、
各演算制御装置を用いて、前記電圧検出部によって検出された検出電圧が所定電圧値となるように、各電圧制御ラインを介してフィードバック制御することによって、各グリッド電圧を定電圧化する工程と、
各電圧検出部に流れる各第1電流をそれぞれ検出する工程と、
各電圧制御ラインに流れる第2電流のうち、少なくとも一つの電圧制御ラインに流れる第2電流を検出する工程と、
前記複数の帯電器のうちいずれか一つの帯電器に対応する前記第1電流および前記第2電流の和が所定電流値となるように、前記電圧印加部を制御する工程と、
を含む帯電器の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−48032(P2012−48032A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−190989(P2010−190989)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】