説明

画像形成装置のトラブル解析方法およびトラブル解析システム

【課題】コストの制約から診断用データを保存するのに十分なメモリ容量を画像形成装置に搭載するのが困難となっており、トラブル解析の診断精度が犠牲となっている。
【解決手段】トラブル解析を行うに当たって、デジタルカラー複写機の開発段階で、当該複写機の実使用環境下における診断詳細データを取得(採取)してデジタルカラー複写機と別に管理される拡張メモリ80に予め格納しておき(ステップS11)、デジタルカラー複写機に装備されている本体メモリ70には、ユーザの使用状態で実際に発生したトラブルに関する診断基礎データのみを保存する(ステップS12)。そして、トラブルの解析(診断)を行う際に、本体メモリ70に保存されている診断基礎データと、拡張メモリ80に予め格納されている診断詳細データとを用いるようにする(ステップS13)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置のトラブル解析(診断)方法およびトラブル解析システムに関し、特に複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置のトラブル解析方法およびトラブル解析システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置、例えば複写機の点検修理に当たって、トラブル解析(診断)に用いるための診断用データ、例えば画質に関する診断用データ、紙送りに関する診断用データ、露光系に関する診断用データ、定着に関する診断用データ、駆動系に関する診断用データ、複写枚数に関する診断用データなどを定期的に更新して、それら診断データを用いて予備診断を実施し、その診断結果をホストに送信するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平6−343110号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、近年、画像形成装置の高性能化に伴って当該画像形成装置における制御情報量も増大してきており、それに伴ってトラブル解析(診断)に用いる診断用データを保存するにも多くのメモリ資源が必要となってきている。その一方で、生産コストの低減化も進められているが、診断用データを保存するメモリ容量を十分に確保するということは、当該メモリのコストを引き上げることを意味することになる。このように、コストの制約から、診断用データを保存するのに十分なメモリ容量を画像形成装置に搭載するのが困難となっており、トラブル解析の診断精度が犠牲となっているのが現状である。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、生産コストの低減化を図りつつ、高い診断精度でトラブル解析を行うことが可能な画像形成装置のトラブル解析方法およびトラブル解析システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、画像形成装置のトラブル解析のための診断データを、ユーザの使用状態で実際に発生するトラブルの基礎的な発生原因を特定する診断基礎データと、ユーザの使用状態で発生が予想されるトラブルの詳細な発生原因を特定する診断詳細データとに分類し、画像形成装置の開発段階で前記診断詳細データを取得して当該画像形成装置と別に管理される拡張メモリに予め格納しておく一方、ユーザの使用状態でトラブルが発生したときに、当該トラブルに関する前記診断基礎データを画像形成装置に装備されている本体メモリに保存し、前記本体メモリに保存されている前記診断基礎データと、前記拡張メモリに予め格納されている前記診断詳細データとに基づいてトラブル解析を行うようにする。
【0007】
ここで、診断基礎データとは、例えば、用紙サイズごとのコピー枚数や白黒/カラーのコピー回数などの使用状況を示す累積値、ジャム(用紙詰まり)検知センサへの用紙の到達時間、濃度センサの計測値など、ユーザの使用状態で実際に発生するトラブルの基礎的な発生原因を特定するのに用いるデータである。また、診断詳細データとは、例えば、各ジョブの内容、紙送り経路中の適当な箇所に設けられる各ジャム検知センサを通過する用紙の搬送タイミングの履歴、濃度センサの計測履歴など、ユーザの使用状態で実際に発生するトラブルのより詳細な発生原因を特定するのに用いるデータである。診断詳細データは、ユーザの実際の使用状態において発生が予想される種々のトラブルの各々についてより詳細な発生原因を特定するデータであることから、実際に発生したトラブルに関する診断基礎データに比べて膨大なデータ量になることは明らかである。
【0008】
そして、トラブル解析を行うに当たって、画像形成装置に装備されている本体メモリには、ユーザの使用状態で実際に発生するトラブルに関する診断基礎データのみを保存し、診断基礎データに比べて膨大なデータ量となる診断詳細データについては格納しないようにすることで、当該診断詳細データを格納しない分だけ本体メモリの容量の縮小化、それに伴う本体メモリの低コスト化が図れる。一方、画像形成装置と別に管理される拡張メモリには、画像形成装置の開発段階において、当該画像形成装置の実使用環境下で診断詳細データを取得(採取)して予め格納しておき、トラブルの解析(診断)を行う際に、本体メモリに保存されている診断基礎データと、拡張メモリに予め格納されている診断詳細データとを用いることで、十分なデータ量の診断データに基づいてトラブル解析を行うことができることになるため、高い精度の診断結果を得ることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、本体メモリのメモリ容量の縮小化、それに伴う本体メモリの低コスト化を図ることができるため、画像形成装置の生産コストの低減化を実現でき、しかも十分なデータ量の診断データに基づいてトラブル解析(診断)を行うことができるため、高い診断精度でトラブル解析を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明が適用される例えばタンデム方式のデジタルカラー複写機を示す概略構成図である。図1から明らかなように、本適用例に係るデジタルカラー複写機は、画像読取部10、画像形成部20および給紙部30などを備え、装置本体の例えば上面側には表示機能を持つ操作パネル部(ユーザI/F(インターフェース)表示部)40を有する構成となっている。
【0012】
画像読取部10において、プラテンガラス11上に載置された原稿50の画像は、照明用ランプ12からの照射光に基づく原稿面からの反射光である像光として、ミラー系13を経由した後レンズ14によって光学センサ、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ15の撮像面上に結像される。すると、CCDイメージセンサ15は、原稿画像が例えばカラー画像の場合には、原稿50の反射率情報をR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の信号として読取、R,G,Bの各信号を出力する。
【0013】
画像形成部20は、画像出力装置として、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色材ごとに画像形成エンジン21Y,21M,21C,21Kを有している。これら画像形成エンジン21Y,21M,21C,21Kは、例えば、図の右側から、即ち用紙搬送方向の上流側からY,M,C,Kの順に水平にかつ直列に配置されている。
【0014】
画像形成エンジン21Yにおいて、像担持体である感光ドラム22Yの周囲には、Yの信号に応じて画素ごとにレーザビームのオンデューティ時間を決めるとともに、感光ドラム22Y上を露光して静電潜像を形成する露光源(画像書込装置)23Y、感光ドラム22Yの表面を一様に帯電させるための帯電器24Y、感光ドラム22Y上の静電潜像を電子写真プロセスによってトナー像に現像するための現像器25Y、トナー像を用紙(記録紙)に転写させるための転写器26Y、転写後の残留トナーを回収するためのクリーナー27Yなどが配置されている。現像器25Yには、トナーを格納したカートリッジ(図示せず)が収納されている。
【0015】
画像形成エンジン21Yと同様に、画像形成エンジン21Mの感光ドラム22Mの周囲には、露光源23M、帯電器24M、現像器25M、転写器26M、クリーナー27Mなどが配置され、画像形成エンジン21Cの感光ドラム22Cの周囲には、露光源23C、帯電器24C、現像器25C、転写器26C、クリーナー27Cなどが配置され、画像形成エンジン21Kの感光ドラム22Kの周囲には、露光源23K、帯電器24K、現像器25K、転写器26K、クリーナー27Kなどが配置されている。
【0016】
上記構成の画像読取部10および画素形成部20を具備するタンデム方式のデジタルカラー複写機では、先ず、露光源23YでY(イエロー)の信号が光信号に変換され、レーザビームの照射により感光ドラム22Y上に原稿画像に対応した静電潜像が形成される。このYの潜像は、現像器25Yによりトナー像に現像される。そして、給紙部30の用紙トレイ31から送り込まれ、用紙搬送ベルト60によって搬送されてくる用紙に対して、転写機26YがYの静電潜像にトナー像を転写する。
【0017】
続いて、露光源23MがM(マゼンタ)の光信号を出力し、Mの静電潜像の形成、現像の各工程を経て、搬送ベルト60によって搬送されてくる用紙に対してMのトナー像を転写機26Mによって転写する。以下同様にして、C(シアン)、K(ブラック)の潜像形成、現像、転写が行われる。このようにして、搬送ベルト60によって搬送されてくる用紙に対して4色の転写が順次行われる。そして、4色目の転写が終了すると、用紙は定着装置28に送られてトナー像の溶融定着が行われ、一連の画像形成処理が完了する。
【0018】
このデジタルカラー複写機には、その装置本体内部の適当な場所に不揮発性メモリである本体メモリ70が設けられている。そして、この本体メモリ70を有するデジタルカラー複写機に対して、本発明に係るトラブル解析方法が適用される。以下に、本発明に係るトラブル解析方法について具体的に説明する。
【0019】
図2は、本発明に係るトラブル解析方法の基本的な処理の流れを示すフローチャートである。本発明に係るトラブル解析方法では、画像形成装置であるデジタルカラー複写機のトラブル解析のための診断データを、ユーザの使用状態で実際に発生するトラブルの基礎的な発生原因を特定する診断基礎データと、ユーザの使用状態で発生が予想されるトラブルの詳細な発生原因を特定する診断詳細データとに分類するものとする。
【0020】
ここで、診断基礎データとは、例えば、用紙サイズごとのコピー枚数や白黒/カラーのコピー回数などの使用状況を示す累積値、ジャム(用紙詰まり)検知センサへの用紙の到達時間、濃度センサの計測値など、実際に発生したトラブルの基礎的な発生原因を特定するのに用いるデータである。また、診断詳細データとは、例えば、各ジョブの内容、紙送り経路中の適当な箇所に設けられる各ジャム検知センサごとの用紙の搬送タイミングの履歴、濃度センサの計測履歴など、実際に発生したトラブルのより詳細な発生原因を特定するのに用いるデータである。
【0021】
診断詳細データは、ユーザによる実際の使用状態において発生が予想される種々のトラブルの各々についてより詳細な発生原因を特定するデータであることから、ユーザの使用状態で発生が予想される種々のトラブルの発生原因を突き止めるのに有用な情報となる。この診断詳細データは、実際に発生したトラブルに関する診断基礎データに比べて膨大なデータ量になることは明らかである。
【0022】
図2のフローチャートにおいて、先ず、デジタルカラー複写機の開発段階で、図3に示すように、デジタルカラー複写機1に対して拡張メモリ80を装着するとともに、ユーザの使用状態で発生が予想される種々のトラブルの発生環境を作り出して、その環境下で実際に発生するトラブルの詳細な発生原因を特定する診断詳細データ、具体的には各ジョブの内容、紙送り経路中に適当な間隔で設けられる各ジャム検知センサを通過する用紙の搬送タイミングの履歴、濃度センサの計測履歴などの詳細な使用状況に関するデータを、実際に発生したトラブルの基礎的な発生原因を特定する診断基礎データと対応付けて拡張メモリ80に予め格納しておく(ステップS11)。
【0023】
この診断詳細データが格納された拡張メモリ80は、デジタルカラー複写機1から取り外され、当該デジタルカラー複写機1とは別に管理されることになる。また、診断詳細データが取得されたデジタルカラー複写機1、あるいは同時期に開発されたデジタルカラー複写機については製品として市場に出回ることになる。したがって、後述するトラブル解析の際には、診断詳細データが採取されたデジタルカラー複写機に対して当該複写機から採取された診断詳細データが用いられることは極めて稀であり、多くは異なる複写機間で同じ診断詳細データが用いられることになる。
【0024】
この市場に出たデジタルカラー複写機では、当該複写機をユーザが使用している状態において何らかのトラブルが発生すると、その発生したトラブルの基礎的な発生原因を特定する診断基礎データ、具体的には用紙サイズごとのコピー枚数や白黒/カラーのコピー回数などのカウント値、ジャム検知センサへの到達時間、濃度センサの計測値などのデータが、デジタルカラー複写機に装備されている本体メモリ70に保存されることになる(ステップS12)。
【0025】
そして、サービスマンによるデジタルカラー複写機のメンテナンス時において、図4に示すように、外部診断ツール、例えば診断用PC(パーソナルコンピュータ)90を用いてトラブル解析を行う際に、本体メモリ70に保存されている診断基礎データを当該メモリ70から吸い上げるとともに、拡張メモリ80に予め格納されている診断詳細データを当該メモリ80から吸い上げ、この吸い上げた診断基礎データと診断詳細データとを比較することによってトラブル解析を行う(ステップS13)。
【0026】
ここで、一例として、ジャム(用紙詰まり)のトラブルが発生した際のトラブル解析を行う場合を例に挙げて具体的に説明する。
【0027】
紙送り経路中のある箇所に設けられたジャム検知センサが検知した状態を継続すると、用紙ジャムのトラブルが発生したものとシステムコントローラによって判断され、ジャム発生箇所のジャム検知センサへの用紙の到達時間が診断基礎データとして本体メモリ70に格納される。このトラブル解析に当たるサービスマンは、診断用PC90を用いて本体メモリ70から診断基礎データを、拡張メモリ80から診断詳細データをそれぞれ吸い上げる。
【0028】
そして、診断基礎データに対応付けられて格納されている診断詳細データを基にしてトラブル解析を行う。具体的には、診断詳細データとして、ある箇所のジャム検知センサで発生した用紙ジャムのトラブルに関して、そのトラブルが発生するときの紙送り経路中の各ジャム検知センサを通過する用紙の搬送タイミングの履歴を拡張メモリ80に予め格納しておくことにより、それらの搬送タイミングの履歴を基に、今回のジャム発生の原因となる紙送り経路中の箇所を特定できることになる。
【0029】
上述したように、画像形成装置、例えばデジタルカラー複写機のトラブル解析を行うに当たって、デジタルカラー複写機に装備されている本体メモリ70には、ユーザの使用状態で実際に発生したトラブルに関する診断基礎データのみを保存し、診断基礎データに比べて膨大なデータ量となる診断詳細データについては格納しないようにすることで、当該診断詳細データを格納しない分だけ本体メモリ70のメモリ容量の縮小化、それに伴う本体メモリ70の低コスト化が図れる。
【0030】
一方、デジタルカラー複写機と別に管理される拡張メモリ80には、デジタルカラー複写機の開発段階において、当該複写機の実使用環境下で診断詳細データを取得(採取)して予め格納しておき、トラブルの解析(診断)を行う際に、本体メモリ70に保存されている診断基礎データと、拡張メモリ80に予め格納されている診断詳細データとを用いることで、十分なデータ量の診断データに基づいてトラブル解析を行うことができることになるため、高い診断精度でトラブル解析を行うことができる。
【0031】
拡張メモリ80に対して診断詳細データを予め格納しておくに当たっては、診断詳細データを複数のデジタルカラー複写機について複数種類取得して予め格納しておくようにすることで、先述したように、診断詳細データが採取されたデジタルカラー複写機に対して当該複写機から採取された診断詳細データが用いられることは極めて稀であることから考えても、診断データのデータ量が増える分だけ、より高い診断精度でトラブル解析を行うことができることになる。
【0032】
なお、上記実施形態では、タンデム方式のデジタルカラー複写機に適用した場合を例に挙げて説明したが、この適用例に限られるものではなく、多重転写方式など、他の方式の複写機、さらには複写機に限らず、プリンタ、ファクシミリ装置など、画像形成装置全般に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明が適用されるタンデム方式のデジタルカラー複写機を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係るトラブル解析方法の基本的な処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】診断詳細データの格納段階の概念図である。
【図4】トラブル解析段階の概念図である。
【符号の説明】
【0034】
10…画像読取部、11…プラテンガラス、14…レンズ、15…CCDイメージセンサ、20…画像形成部、21Y,21M,21C,21K…画像形成エンジン、22Y,22M,22C,22K…感光ドラム、23Y,23M,23C,23K…露光源、24Y,24M,24C,24K…帯電器、25Y,25M,23C,25K…現像器、26Y,26M,26C,26K…転写器、28…定着装置、30…給紙部、40…操作パネル部(ユーザI/F表示部)、50…原稿、60…用紙搬送ベルト、70…本体メモリ、80…拡張メモリ、90…外部診断用PC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置のトラブル解析に用いる診断データを、ユーザの使用状態で実際に発生するトラブルの基礎的な発生原因を特定する診断基礎データと、ユーザの使用状態で発生が予想されるトラブルの詳細な発生原因を特定する診断詳細データとに分類し、画像形成装置の開発段階で前記診断詳細データを取得して当該画像形成装置と別に管理される拡張メモリに予め格納しておく第1のステップと、
ユーザの使用状態でトラブルが発生したときに、当該トラブルに関する前記診断基礎データを画像形成装置に装備されている本体メモリに保存する第2のステップと、
前記本体メモリに保存されている前記診断基礎データと、前記拡張メモリに予め格納されている前記診断詳細データとに基づいてトラブル解析を行う第3のステップと
を有することを特徴とする画像形成装置のトラブル解析方法。
【請求項2】
前記第3のステップでは、前記本体メモリに保存されている前記診断基礎データと、当該本体メモリが装備されている画像形成装置と同じ画像形成装置、あるいは異なる画像形成装置の開発段階で前記拡張メモリに格納された前記診断詳細データとを比較することによってトラブル解析を行う
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のトラブル解析方法。
【請求項3】
前記第1のステップでは、前記診断詳細データを複数の画像形成装置について複数種類作成して前記拡張メモリに格納する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のトラブル解析方法。
【請求項4】
画像形成装置のトラブル解析に用いる診断データを、ユーザの使用状態で実際に発生するトラブルの基礎的な発生原因を特定する診断基礎データと、ユーザの使用状態で発生が予想されるトラブルの詳細な発生原因を特定する診断詳細データとに分類し、画像形成装置の開発段階で前記診断詳細データを取得して当該画像形成装置と別に管理される拡張メモリに予め格納しておく格納手段と、
ユーザの使用状態でトラブルが発生したときに、当該トラブルに関する前記診断基礎データを画像形成装置に装備されている本体メモリに保存する保存手段と、
前記本体メモリに保存されている前記診断基礎データと、前記拡張メモリに予め格納されている前記診断詳細データとに基づいてトラブル解析を行う解析手段と
を備えることを特徴とするトラブル解析システム。
【請求項5】
前記解析手段は、前記本体メモリに保存されている前記診断基礎データと、当該本体メモリが装備されている画像形成装置と同じ画像形成装置、あるいは異なる画像形成装置の開発段階で前記拡張メモリに格納された前記診断詳細データとを比較することによってトラブル解析を行う
ことを特徴とする請求項4記載のトラブル解析システム。
【請求項6】
前記格納手段は、前記診断詳細データを複数の画像形成装置について複数種類作成して前記拡張メモリに格納する
ことを特徴とする請求項4記載のトラブル解析システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−15517(P2006−15517A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193221(P2004−193221)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】