説明

画像形成装置ドライバ並びにこれがインストールされた画像形成装置用処理設定装置及び画像形成システム

【課題】設定したか否かの確認のために複数設定頁の切換回数が多くなって操作性が悪くなるのを防止する。
【解決手段】設定内容一覧表示釦27Bが押下され(S20)、この押下が奇数回目である場合には設定内容一覧表ウィンドウ27を開き(S21)、偶数回目である場合には設定内容一覧表ウィンドウ27を閉じ(S22)、いずれかのタブ頁において、リスト内の項目、チェックボックス又はラジオボタンのクリック等の設定内容変更操作が行われたと判定した場合には、その設定内容変更操作に応じて、その設定項目の設定内容を更新するとともに(S23)、設定内容一覧表ウィンドウ27内にこの設定項目が存在すればその設定内容を更新する。設定内容一覧表ウィンドウ27には、各タブ頁で設定された主な内容が一覧表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙を搬送して用紙に画像を形成する、プリンタ、複写機、ファクシミリ又は複合機等の画像形成装置に結合されて処理設定を行う画像形成装置ドライバ並びにこれがインストールされた画像形成装置用処理設定装置及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばプリンタドライバでは、プリンタの多機能化に伴って設定項目が多くなり、設定画面が複数頁、例えば7頁に区分され、選択されたタブ頁の設定画面のみ表示される。
【0003】
このため、設定した内容を忘れ易く、再確認のためのタブ切換回数が多くなって、操作性が悪い。
【0004】
下記特許文献1には、全設定項目と各項目の設定内容との一覧表を印刷させることが開示されている。
【特許文献1】特開2002−287930号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記引用文献の構成は、電話でユーザサポートを受ける際に利用するためのものであり、通常の印刷において、全設定後又は設定途中にその内容をわざわざ印刷出力して確認するというようなことは行われない。
【0006】
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、設定したか否かの確認のために複数設定頁の切換回数が多くなって操作性が悪くなるのを防止することが可能な画像形成装置ドライバ並びにこれがインストールされた画像形成装置用処理設定装置及び画像形成システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による画像形成装置用処理設定装置の第1態様では、画像形成装置用処理設定装置において、
プロセッサと、
該プロセッサに結合され、プログラム及び設定データが格納される記憶装置と、
該プロセッサに結合された対話型入力装置と、
該プロセッサに結合された表示装置と、
を有し、該プログラムは、該プロセッサに対し、
(a)該対話型入力装置からの頁選択指示に応答して、複数頁の設定画面のうち選択された頁を該表示装置に表示させ、
(b)該対話型入力手段からの設定指示に応答して、該選択された頁上の対応する設定内容を変更させ、
(c)該複数の頁上の複数の設定項目と各設定項目に対応した設定内容との一覧表を該頁の選択と無関係に該表示装置に表示させ、処理(b)での該変更に応じて該一覧表中の対応する設定内容を変更させ、
(d)該対話型入力手段からの確定指示に応答して、該記憶装置に格納されている該設定データを該一覧表の該設定内容に対応して更新させる、
処理を有する。
【0008】
本発明による画像形成装置用処理設定装置の第2態様では、第1態様において、
複数頁の設定画面は第1ウィンドウに表示され、該一覧表は該第1ウィンドウよりもサイズが小さい第2ウィンドウに表示され、該第1ウィンドウにはさらに第2ウィンドウ表示釦が表示され、
該プログラムは、該プロセッサに対しさらに、
(e)該第2ウィンドウ表示釦の押下に応答して、該表示装置への該第2ウィンドウの表示を開始させる、
処理を有する。
【0009】
本発明による画像形成装置用処理設定装置の第3態様では、第1又は2態様において、
該処理設定装置は該画像形成装置に結合されるコンピュータであり、
該プログラムはプリンタドライバであり、
該複数頁の設定画面は、後処理設定画面を含む。
【発明の効果】
【0010】
上記第1態様の構成によれば、複数の頁上の複数の設定項目と各設定項目に対応した設定内容との一覧表を、複数頁の設定画面のうちの選択頁と無関係に表示装置に表示させ、対話型入力手段からの設定指示に応答して、選択された頁上の対応する設定内容を変更させるとともに、該変更に応じて該一覧表中の対応する設定内容を変更させるので、設定したか否かの確認のために設定頁の切換回数が多くなるのを防止でき、これによりユーザの操作性が向上するという効果を奏する。
【0011】
上記第2態様の構成によれば、複数頁の設定画面が表示される第1ウィンドウよりもサイズが小さい第2ウィンドウに該一覧表が表示され、該第1ウィンドウに表示された第2ウィンドウ表示釦の押下に応答して該第2ウィンドウの表示が開始されるので、必要時のみ比較的小サイズの一覧表を表示させることができるという効果を奏する。
【0012】
本発明の他の目的、構成及び効果は以下の説明から明らかになる。
【実施例1】
【0013】
図18は、本発明が適用された画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。
【0014】
このシステムは、画像形成装置10、例えば複合機に、キーボードやポインティングデバイスなどの対話型入力装置を備えたホストコンピュータHCが結合されて構成されている。簡単化のために、以下では画像形成装置10をプリンタとして利用する場合の構成について説明する。この場合、画像形成装置10は、ホストコンピュータHCから供給される画像情報と画像形成装置10に設定されている情報とに基づいて、用紙に画像を形成する。
【0015】
画像形成装置10では、システム制御装置11に画像情報メモリ12、設定情報メモリ13、操作パネル14、画像書込制御装置15、用紙搬送制御装置16及び後処理制御装置17が結合されている。
【0016】
システム制御装置11は、ホストコンピュータHCから供給される印刷データを一旦、画像情報メモリ12に格納させる。この印刷データは、アプリケーションプログラムの印刷ルーチンからOSのAPI及びOSの下層のプリンタドライバ18を介して供給されるものであり、PDL(頁記述言語)で記述されている。システム制御装置11は、ユーザが操作パネル14を操作して設定し又は前記印刷データに含まれる設定情報を、設定情報メモリ13に格納させる。設定情報メモリ13は、フラッシュメモリなどの再書き込み可能な不揮発性メモリである。
【0017】
システム制御装置11は、設定情報メモリ13の内容に基づいて必要に応じ画像情報メモリ12の内容を書き換え、これを画像書込制御装置15に供給する。画像書込制御装置15は、この画像情報をビットマップ展開し、それに同期信号を付加してビデオ信号を生成し、この信号でレーザビームをオン・オフ制御することにより、画像書込装置15M内の感光体ドラム上に所望の静電潜像を形成させる。画像書込装置15Mはトナーを該感光体ドラム上の帯電部に付着させて該静電潜像を現像させ、そのトナー像を用紙に静電転写させ定着させる。
【0018】
システム制御装置11は、用紙搬送制御装置16を介し用紙搬送装置16Mを駆動して、用紙を給紙段から画像書込装置15Mへ搬送させ、画像書込装置15Mで画像が形成された用紙を、排紙トレイ上に排紙させる。両面印刷における裏面画像については、この排紙を行わせずに用紙をスイッチバックさせ、再度画像書込装置15Mに供給させて用紙反対面に画像を形成させた後、排紙トレイ上に排紙させる。
【0019】
システム制御装置11は、設定情報メモリ13に格納されている後処理情報に基づいて、後処理制御装置17を介してステープル装置17MS又はパンチ装置17MPにより、画像形成後の用紙束に対しステープル処理又はパンチ処理を行なわせる。なお、パンチ処理については用紙毎に行ってもよい。
【0020】
図19は、図18中のシステム制御装置11のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
【0021】
このシステム制御装置11では、MPU111にインタフェース112を介してEEPROM113E1、EEPROM113E2、DRAM113D、HDD114、スキャナ116、NIC117及びファクシミリモデム118が結合されている。図19では、簡単化のため、複数のインタフェースを1つのブロックで示している。インタフェース112にはさらに、図18の構成要素12〜17が接続されている。
【0022】
EEPROM113E1及びEEPROM113E2は、例えばフラッシュメモリである。EEPROM113E1には、BIOSが格納されている。EEPROM113E2には、OS(オペレーティングシステム)、OSの上層のサービスプログラム及びアプリケーション並びにOSの下層のデバイスドライバが格納されている。DRAM113Dはワークエリア用であり、HDD114はデータ格納用である。
【0023】
スキャナ116は、コピー及びファックス送信での画像入力用である。NIC117は、ケーブル又は無線の通信媒体を介してホストコンピュータHCに結合され、プリントジョブ等に用いられる。モデム118は、ファクシミリ送受信用である。
【0024】
図1は、後処理設定コード説明図である。
【0025】
図(A)1は、印刷の向きが縦(ポートレート)である場合を示す。印刷の向きがポートレート又はランドスケープの場合、それぞれ印刷の向き識別コードDIRの値を0又は1とする。
【0026】
ユーザは、用紙束に対しステープル処理又はパンチ処理を行う辺L1〜L4の何れか1つ(L)を、後処理辺として指定する。辺L1〜L3又はL4が後処理辺として指定された場合、それぞれ後処理辺識別コードECの値を1〜4とする。
【0027】
後述のように、後処理辺は必ずしも、用紙捲り方向を決定する綴じ代と一致しない。しかし、ユーザが後処理辺指定を行う段階では、後処理辺は、綴じ代に一致している。したがって、ユーザは、後処理辺として綴じ代を指定すればよい。
【0028】
ステープル位置については、用紙束の中央Oから見た後処理辺L上の位置を指定する。図1(B)に示す如く、後処理辺Lに沿ったステープル位置はST1、ST2又はST3の何れかであり、それぞれ、用紙束の中央Oから見て左端部、中央2箇所又は右端部である。ST1及びST3は端部(コーナー部)斜め打ちであり、ST2は中央部2点打ちである。ステープル位置ST1〜ST3を、それぞれステープル位置識別コードSC=1〜3で表す。
【0029】
パンチ処理情報は、最も簡単な場合、後処理辺Lに沿ったパンチ処理の有無情報であり、図1(C)は、後処理辺Lに対するパンチ処理有りの場合を示している。パンチ無し及び有りをそれぞれパンチコードPC=0、1で表す。パンチ装置17MPによっては、パンチ処理有りの場合に、穴数(通常は2〜4)を指定することができる。
【0030】
以上のような、後処理辺識別コードECと、特定の後処理辺に依存しないステープル位置識別コードSC及びパンチコードPCとの組を用いることにより、後処理情報が単純化されるので、後処理ルーチンを簡単化することができる。
【0031】
図2は、操作パネル14で設定され、又は、プリンタドライバ18を起動したときの画面で設定されて、設定情報メモリ13に格納される後処理コードの構造を示す。
【0032】
この後処理コードは、印刷の向き識別コードDIR=0〜1と、後処理辺識別コード(後処理ID)EC=0〜4と、ステープル位置識別コード(ステープル位置ID)SC=0〜3と、パンチコードPC=0〜1と、綴じ代の幅(mm)と、用紙サイズとからなる。EC=0、SC=0及びPC=0はそれぞれ、後処理無し、ステープル処理無し及びパンチ無しを示す。後処理は、綴じ代幅の中央に行われる。
【0033】
用紙サイズと、印刷の向き識別コードDIRと、後処理辺識別コードECとで、後処理辺の長さが定まる。各長さに対応したステープル位置ST1〜ST3の処理辺上長手方向位置は、NVRAM113E2に格納されている。
【0034】
ユーザが指定した後処理辺識別コードECは、後述の後処理辺識別コード自動変更前に、綴じ代コード(綴じ代ID)としてコピーされて記憶される。
【0035】
図3は、後処理情報設定画面を示す。この画面は、プリンタドライバ18を立ち上げて後処理タブ頁を選択することにより、表示される。
【0036】
チェックボックス20〜22はそれぞれ、その右側のコンボボックス23〜25の設定文字列を有効にするためのものである。
【0037】
コンボボックス23の矢印釦をマウスでクリックすると、図4(A)に示すような後処理辺識別文字列のリストがドロップダウン表示される。このリストには、印刷の向きがポートレートの場合の4つの後処理辺と、ランドスケープの場合の4つの後処理辺とを識別する文字列が含まれている。これらは「短辺(上)」、「長辺(右)」、「短辺(下)」及び「長辺(左)」と、「長辺(上)」、「短辺(右)」、「長辺(下)」及び「短辺(左)」であり、図5に示すポートレートの場合の後処理辺識別コードEC=1〜4、及び、図6に示すランドスケープの場合の後処理辺識別コードEC=1〜4に対応している。図4(A)のリスト中の「カスタム設定」については、後述の実施例2で説明する。
【0038】
後処理辺識別文字列が、「長辺」または「短辺」と、「上」、「下」、「左」又は「右」のいずれかとの組で表されるので、ポートレート及びランドスケープの合計8つの後処理辺のうちの任意の1つを容易に選択することができる。
【0039】
図4(A)のリスト中の行をマウスでクリックすると、その文字列がコンボボックス23のテキストボックスに表示され、次いで図7に示す処理が開始される。この処理は、この文字列を、プログラムにおいて処理を簡単化するためのコードに変換するためのものである。以下、括弧内は図中のステップ識別符号である。
【0040】
(S0〜S4)該文字列に「上」、「下」、「左」又は「右」の文字が含まれていれば、それぞれステップS1〜S4へ進んで後処理辺識別コードECに1〜4の値を代入する。
【0041】
(S5〜S7)該文字列がさらに「長辺」を含んでおり、かつ、後処理辺識別コードECの値が偶数であれば、印刷の向き識別コードDIRに0(ポートレート)を代入し、そうでなければ印刷の向き識別コードDIRに1(ランドスケープ)を代入する。
【0042】
このようにして、後処理辺識別文字列が容易にコード化される。
【0043】
図3に戻って、イメージ表示釦26Bを押下する毎に、後処理イメージウィンドウ26の表示と非表示とが切り替わる。後処理イメージウィンドウ26には、選択された後処理情報が、用紙の画像上にイメージ化されて表示される。図3では、チェックボックス20〜22がいずれもチェックマーク付きであるので、コンボボックス23〜25に表示されている情報が後処理イメージウィンドウ26内にイメージ化される。
【0044】
これにより、コンボボックス23で選択された後処理辺を容易に確認することができる。
【0045】
次に、コンボボックス24の矢印釦をマウスでクリックすると、コンボボックス23で選択された後処理辺に応じて選択可能な3つのステープル位置識別文字列のリストがドロップダウン表示される。図4(B)〜(E)はそれぞれ、選択された後処理辺のコードECが1〜4である場合のリストを示す。これらのリストは、印刷の向き識別コードDIRの値に依存しない。
【0046】
図5及び図6の「ユーザによる設定」の欄は、後処理辺識別コードECの値に応じて表示されるステープル位置識別文字列と、それに対応するステープル位置識別コードSCの値とを示す。用紙の四隅の位置が、「左」又は「右」と、「上」又は「下」との組み合わせにより表されるので、ステープル位置を誤り無く容易に選択することができる。
【0047】
リスト中の行をマウスでクリックすると、その文字列がコンボボックス24のテキストボックスに表示され、次いで図8に示す処理が開始される。この処理は、この文字列を、プログラムにおいて処理を簡単化するためのコードに変換するためのものである。
【0048】
(S10)「中央」の文字列が含まれていればステップS11へ進み、そうでなければステップS12へ進む。
【0049】
(S11)ステープル位置識別コードSCに2を代入して、図8の処理を終了する。
【0050】
(S12)この文字列に含まれている「左」及び「上」のいずれも値1に対応させ、「右」及び「下」のいずれも値0に対応させ、1つの文字列に対応した2つの値の和を求める。例えば文字列「左上」の和を[左上]と表記すると、[左上]=1+1=2であり、同様に、[右上]=0+1=1、[左下]=1+0=1、[右下]=0+0=0である。これらの値を一般に、[角]と表記する。
【0051】
(S13)C=[角]+ECの値を求める。
【0052】
(S14〜S16)Cの値が奇数であれば、ステープル位置識別コードSCに1を代入し、偶数であれば、ステープル位置識別コードSCに3を代入する。
【0053】
このような処理により、ステープル位置識別文字列が容易にコード化される。
【0054】
図3に戻って、コンボボックス25の矢印釦をマウスでクリックすると、コンボボックス23で選択された後処理辺に対するパンチ穴数のリストがドロップダウン表示される。取り得る穴数は、パンチ装置17MPにより定まる。リスト中の行をマウスでクリックすると、その文字列がコンボボックス25のテキストボックスに表示され、次いでそのコード化処理が開始される。
【0055】
ここで、基本タブの画面(不図示)で選択された用紙サイズと、コンボボックス23で選択された後処理辺との組み合わせに応じて、ステープル又はパンチが禁止される場合がある。この場合、コンボボックス24又は25の矢印釦を押下して表示されるリスト中の対応する文字列が、グレイアウト表示されて、選択できないように(無効に)なっている。
【0056】
図9はコンボボックス24又は25の矢印釦をマウスでクリックしたときに開始される、このグレイアウト表示の処理を示すフローチャートである。
【0057】
(S20)チェックボックス20がマークされ、且つ、コンボボックス23で後処理辺が選択されていれば(カスタム設定でなければ)、ステップS21とステップS27との間の処理を、コンボボックス24のリスト中の全項目について繰り返し実行し、そうでなければステップS28へ進む。この全項目は、コンボボックス23での後処理辺選択により定まる。
【0058】
(S22)項目を1つ取り出す。
【0059】
(S23)図10に示すような後処理禁止テーブルを参照する。
【0060】
(S24)ステップS22で取り出した項目と、選択されている後処理辺が長辺(L)であるか短辺(S)であるかの情報と、基本タブ頁で選択された用紙サイズとの組み合わせが、後処理禁止テーブルに記載されているか否かを判定する。例えば、A3用紙の長辺の中央にステープル処理する場合には、このテーブルの第1行に該当するので、肯定判定される。肯定判定した場合にはステップS25へ進み、否定判定した場合にはステップS26へ進む。
【0061】
(S25)ステップS22で取り出した項目を、当該コンボボックスのリスト中にグレイアウト表示し(図4(C)及び(E)の「中央」)、ステップS22へ戻る。
【0062】
(S26)ステップS22で取り出した項目を、当該コンボボックスのリスト中に通常表示し、全項目について処理が完了していなければステップS22へ戻り、完了していれば図9の処理を終了する。
【0063】
(S28)全項目をグレイアウト表示し、図9の処理を終了する。
【0064】
このような処理により、選択可能な後処理位置が後処理位置選択前に分かるので、ユーザによる後処理位置選択の操作性が向上する。
【0065】
図11は、設定内容一覧表釦27Bの押下又は設定内容変更操作のイベントにより開始される、設定内容一覧表ウィンドウに関係した処理を示すフローチャートである。
【0066】
(S30)設定内容一覧表示釦27Bが押下され、この押下が奇数回目である場合にはステップS31へ進み、偶数回目である場合にはステップS32へ進む。この押下が無ければ、すなわち、図15の設定ウィンドウ内のいずれかのタブ頁において、リスト内の項目、チェックボックス又はラジオボタンのクリック等の設定内容変更操作が行われたと判定した場合には、ステップS33へ進む。
【0067】
(S31)設定内容一覧表ウィンドウ27を開き、図11の処理を終了する。設定内容一覧表ウィンドウ27には、各タブ頁で設定された主な内容が一覧表示される。初期設定内容は既定内容又は前回設定内容である。
【0068】
図15中の一覧表には、基本タブページで設定された「給紙元」(給紙トレイ)、「給紙先」、「用紙サイズ」、「印刷の向き」及び「部数」、レイアウトタブで設定された「集約」(例えば4頁分を縮小して1頁に集約)、「ポスター印刷」、「倍率」及び「両面印刷」、後処理タブページで設定された「ステープル」及び「パンチ」の設定項目とそれらの設定内容が表示されている。スクロールバーを操作することにより、他の項目も表示される。設定内容一覧表ウィンドウ27はその右の設定ウィンドウよりも小さく、設定ウィンドウの略1/4サイズである。この小型化には、一覧表の右辺及び下辺への垂直方向及び水平方向のスクロールバーの付加が寄与している。
【0069】
(S32)設定内容一覧表ウィンドウ27を閉じ、図11の処理を終了する。
【0070】
このようなステップS30〜S32の処理により、設定内容一覧表示釦27Bを押下する毎に、設定内容一覧表ウィンドウ27の表示と非表示とが切り替わる。
【0071】
(S33)その設定内容変更操作に応じて、その設定項目の設定内容を更新する。
【0072】
(S34)設定内容一覧表ウィンドウ27が開状態であればステップS35へ進み、そうでなければ図11の処理を終了する。
【0073】
(S35)設定内容一覧表ウィンドウ27内に、この設定項目が存在すれば、その設定内容を更新する。
【0074】
図15のように設定タブ頁が7頁あっても、このような処理結果の一覧表を見ることにより、略全体の設定内容を容易に確認することができるとともに、他の設定内容との関係でグレーアウト表示された禁止処理を理解することができる。これにより、設定したか否かの確認のために設定頁の切換回数が多くなるのを防止できるので、ユーザの操作性が向上する。
【0075】
OK釦28を押下すると、プリンタドライバ18での設定情報及びアプリケーションからOSのAPIを介した画像情報が、プリンタドライバ18によりシステム制御装置11へ送信され、これらはそれぞれ設定情報メモリ13及び画像情報メモリ12に格納される。
【0076】
ここで、後処理装置は、給紙方向の前端又は後端に対してのみ後処理可能となっている。本実施例では、給紙方向前端に対してのみ後処理が可能である場合を説明する。
【0077】
上述のように、サイズ等の条件で後処理が禁止されている場合を除き、ユーザにより後処理辺が自由に選択できるようにしているので、図5及び図6の右側の欄に示すように、給紙方向前端が後処理辺になるように画像を回転させる必要がある。この回転を行っても、上述のようにステープル位置識別コードSCの値を定めているので、後処理辺上のステープル位置識別コードSCの並びは全て同一になる。すなわち、用紙の中心から見て、給紙方向前端の左端及び右端のステープル位置識別コードSCがそれぞれ1及び3となり、中央2箇所が2となる。
【0078】
これにより、後処理装置に対しては図2の後処理コードを与えればよい。
【0079】
なお、用紙のサイズによっては、例えば図5のEC=2の場合のように画像を90度回転させて横送りするのが禁止されるが、図5及び図6では、このような禁止が無い場合を示している。
【0080】
また、後処理に関する設定は一般に、画像形成装置10で行うこともでき、本実施例においても同様である。すなわち、図3のような設定画面は操作パネル14にも表示され、コピーにおいて用いられる。
【0081】
図12は、後処理が指定された印刷ジョブにおいて、画像形成装置10がホストコンピュータHCから片面印刷のデータを受け取り分割して画像情報メモリ12及び設定情報メモリ13に格納した後の、任意の1頁の処理を示す概略フローチャートである。このフローチャートは主に、用紙の縦送り(長辺が給紙方向と並行)を横送りに変更可能である場合に横送りに変更することにより、印刷効率を向上させる処理を示している。
【0082】
(S40)設定情報メモリ13の内容から、後処理辺が長辺、すなわち印刷の向き識別コードDIR+ECの値が偶数であれば、ステップS43へ進み、そうでなければステップS41へ進む。
【0083】
(S41)画像情報の該当頁に関し、画像形成装置10で縦送りと横送りの何れも可能な用紙サイズが指定されており、かつ、後処理情報がパンチ無し(PC=0)で、ステープル位置識別コードSCが1又は3であり、しかも横送り用紙が給紙段にセットされている場合には、給紙方向変更可能であると判定してステップS42へ進み、そうでなければステップS43へ進む。
【0084】
(S42)用紙縦送りが横送りになるように、図2の内容を書き換えるとともに、給紙段を、用紙のサイズが同じで横送りのものに変更する。
【0085】
この書き換えは、次のようにする。すなわち、例えば図13においてユーザによる設定がEC=1かつSC=3である場合に、EC=2かつSC=1に変更する。すなわち、ステープル位置を変えずに、後処理辺を、このステープル位置を含む隣の辺に変更する。同様に、EC=1かつSC=1である場合に、EC=4かつSC=3に変更する。
【0086】
また、例えば図14においてユーザによる設定がEC=2かつSC=3である場合、上述のようにプリンタドライバ18により、画像が90°左回転されて給紙方向前端が後処理辺となっている。この状態から、EC=2かつSC=3である場合に、EC=3かつSC=1に変更する。すなわち、ステープル位置を変えずに、後処理辺を、このステープル位置を含む隣の辺に変更する。同様に、EC=2かつSC=1である場合に、EC=1かつSC=3に変更する。
【0087】
一般的には、SC=3の場合には後処理辺識別コードECに1を加えるとともに、ステープル位置識別コードSCを3から1に減少させ、逆に、SC=1の場合には、後処理辺識別コードECに3を加える(但し、EC≧2のときは後処理辺識別コードECから1を引く)とともにステープル位置識別コードSCを1から3に増加させる。
【0088】
このような規則性により、処理を簡単化することができる。
【0089】
(S43)後処理辺が綴じ代と同じであれば、すなわちステップS42を通らなかった場合には、ステップS45へ進み、後処理辺が綴じ代の右に在ればステップS44Rへ進み、後処理辺が綴じ代の左に在ればステップS44Lへ進む。
【0090】
(S44R)画像情報メモリ12内の画像情報に対し、画像が左(反時計回り)に90度回転するように回転角情報を変更し、ステップS45へ進む。
【0091】
(S44L)画像情報メモリ12内の画像情報に対し、画像が右(時計回り)に90度回転するように回転角情報を変更し、ステップS45へ進む。
【0092】
このような画像回転により、後処理された用紙束を綴じ代に基づいて捲ったときに、画像の向きが全頁について正方向になるように、画像書込装置15Mに画像を形成させることができる。
【0093】
なお、図2で説明したようにステープル位置識別コードSCは点Oから見たステープル位置を示すので、ステープル位置識別コードSCの値は、画像回転に依存せず、ステップS42での綴じ代に対する後処理辺のシフトのみに依存する。
【0094】
(S45)システム制御装置11は、画像情報メモリ12の内容を画像書込制御装置15に供給し、画像書込制御装置15はこれに応答して画像書込装置15Mに対し用紙に画像を形成させる。システム制御装置11は、画像書込制御装置15からの要求に応答して、用紙搬送制御装置16を介し用紙搬送装置16Mに用紙を搬送させる。また、システム制御装置11は、後処理情報を後処理制御装置17に供給する。後処理制御装置17は、後処理可能な条件が成立した時にステープル装置17MS又はパンチ装置17MPに、後処理を実行させる。
【0095】
以上説明したように、本実施例1によれば、用紙の長辺又は短辺の区別と用紙の左右上下のいずれの辺であるかの区別との組み合わせ情報により、用紙に形成されるポートレート画像又はランドスケープ画像を基準として用紙束の後処理辺を指定するので、用紙束に対するユーザによる後処理辺の指定が容易であるという効果を奏する。
【0096】
また、指定された後処理辺上の一端部のステープル位置を、左又は右であるかの区別と上又は下の区別との組み合わせ情報により指定するので、用紙束に対するユーザによるステープル位置の指定が容易であるという効果を奏する。
【0097】
さらに、指定されたステープル位置を、後処理辺を給紙方向前端又は後端に変更することに伴う画像回転に依存しないコードに変換するので、後処理パターン数を低減して後処理ルーチンをより簡単にすることができるという効果を奏する。
【0098】
また、縦送りと横送りが可能なサイズの用紙を用いる場合に、捲り方向を決定する綴じ代とは異なる後処理辺の概念を導入し、後処理条件に応じて自動的に後処理辺を綴じ代と異ならせることにより用紙送り方向を変更するので、ユーザによる後処理指定を複雑にすることなく、条件に応じて送り方向を自動変更することができ、印刷効率の向上に寄与するところが大きい。
【0099】
また、後処理辺識別コードと後処理辺に対する後処理位置識別コードとを用いているので、従来よりも後処理パターン数を大幅に低減して後処理ルーチンをより簡単にすることができる。
【実施例2】
【0100】
次に、ポートレート画像とランドスケープ画像とを含む同一サイズ用紙束に対し、又は、一辺の長さが互いに等しい異サイズ用紙の束に対し、後処理を行う場合を、本発明の実施例2として説明する。
【0101】
このような場合、図4(A)のリストから上記「カスタム設定」を選択すると、図3に示す、グレイアウト表示されたカスタム設定釦29が、図15に示すように通常表示となって、イネーブル状態になる。このカスタム設定釦29を押下すると、図16に示すようなカスタム後処理辺設定画面が表示される。
【0102】
この画面の上段には、縦送りと横送りとが可能な小サイズ用紙に対するポートレート例示画像とランドスケープ例示画像とが並置されている。例示画像中の文字「T」は、画像の向きを示している。また、両画像の4辺の各々に対応して、ラジオボタンPS1〜PS4及びLS1〜LS4が配置されている。ポートレート例示画像に対する4個のラジオボタンPS1〜PS4は、グループ化されていてその1つのみ選択可能であり、ランドスケープ例示画像に対するラジオボタンLS1〜LS4についても同様である。重ね合わされた用紙の後処理辺の長さを一致させる必要があるので、両グループの一方のラジオボタンを選択すると、他方のラジオボタンの選択が、後述のように制限的に連動する。
【0103】
設定画面の中段には、短辺を後処理辺として選択可能な大サイズ用紙に対するポートレート例示画像とランドスケープ例示画像とが並置されている。両画像の短辺の各々に対応して、ラジオボタンPL1、PL3及びラジオボタンLL2、LL4が配置されている。ポートレート例示画像に対する2個のラジオボタンPL1及びPL3は、グループ化されていてその1つのみ選択可能であり、ランドスケープ例示画像に対するラジオボタンLL2、LL4についても同様である。短辺のみしか選択できないので、上段の小サイズの場合と異なり、両グループのラジオボタン選択の制限的連動はない。
【0104】
これら12個のラジオボタンのいずれかをポインティングデバイスでクリックすると、そのボタンに黒点が表示されて選択状態になるとともに、対応する例示画像の辺に、帯状の綴じ代が表示される。
【0105】
ここで、A4とA3のサイズの用紙のように、一般には小サイズ用紙の長辺と大サイズ用紙の短辺とが等長であるが、レターとリーガルのように短辺どうしが等長で長辺の長さが異なる場合もあり、このような組み合わせも選択対象となる。
【0106】
設定画面の最下段には、上述の4つの例示画像の各々に対応して、選択された後処理辺が一方向側の辺、図16では左辺となるように、例示画像を回転したものが表示され、これら左辺の長さは互いに等しくなる。この最下段の画像において、給紙方向は、後処理辺装置により定まる左方向又は右方向となる。
【0107】
図17は、図16の画面においていずれかのラジオボタン又はOK釦30がポインティングデバイスでクリックされたときに開始されるイベントハンドラの処理を示すフローチャートである。
【0108】
(S50)設定画面の最下段に配置されたOK釦30がポインティングデバイスでクリックされて押下された場合にはステップS57へ進み、中段の大サイズ用紙の後処理辺を選択するラジオボタンがポインティングデバイスでクリックされた場合にはステップS56へ進み、上段の小サイズ用紙の後処理辺を選択するラジオボタンがポインティングデバイスでクリックされた場合にはステップS51へ進む。
【0109】
(S51)クリックされたラジオボタンが属するグループについて、このラジオボタンのみを選択状態にする。
【0110】
(S52)選択されたラジオボタンに対応する例示画像(一方の例示画像)の辺が、長辺であればステップS53へ進み、短辺であればステップS54へ進む。
【0111】
(S53)図16中の上段の他方の例示画像の選択辺が長辺であればステップS55へ進み、そうでなければステップS56へ進む。
【0112】
(S54)図16中の上段の他方の例示画像の選択辺が短辺であればステップS55へ進み、そうでなければステップS56へ進む。
【0113】
(S55)該他方の例示画像について、この例示画像から見て、選択状態のラジオボタンの右隣のラジオボタンを、選択状態にする。
【0114】
例えば図16において、ラジオボタンPS4及びラジオボタンLS1が選択されている状態でラジオボタンPS1をポインティングデバイスでクリックした場合には、ステップS51でこのラジオボタンPS1が選択状態にされ、ステップS55でラジオボタンLS2が選択状態にされる。この状態でラジオボタンLS4をポインティングデバイスでクリックした場合には、ステップS51でこのラジオボタンLS4が選択状態となるが、ステップS54で否定判定されるのでラジオボタンPS1の選択状態は変わらない。
【0115】
(S56)ステップS51で一方の例示画像について選択状態が変更され又はこれとともにステップS55で他方の例示画像について選択状態が自動変更された場合には、画面の下段の対応する例示画像が、選択された後処理辺が左辺となるように画像回転したものに替えられて、図17の処理が終了する。この画像回転に対応するように、アプリケーションからOSのAPIを介した印刷データが、プリンタドライバ18により変更される。
【0116】
(S57)小サイズ及び大サイズの用紙のそれぞれのポートレート画像及びランドスケープ画像の各々について、画面で指定された後処理辺が、コード化(図1の後処理辺コードEC)されて設定情報メモリ13に格納され、確定する。
【0117】
次回、カスタム設定釦29を押下して図16の画面を表示させた場合、この設定情報メモリ13に格納されているデータに基づいて4グループの各々のラジオボタンが選択された状態、すなわち前回の状態となる。
【0118】
図16では4種類の例示画像が表示されているが、これらのうち、印刷ジョブによっては無関係なものも選択状態となる。しかし、ユーザにはそれが分かっており、また、その後処理辺データは使用されないので、問題はない。
【0119】
図16において、ラジオボタンPS1〜PS4のいずれかの選択に対応してラジオボタンLS1〜LS4のうちの2個が選択可能となり、また、これらの選択に対しラジオボタンPL1とPL3のいずれかを選択可能であり、さらにラジオボタンLL2とLL4のいずれかを選択可能であるので、後処理辺選択の組み合わせが合計4×2×2×2=32通りある。
【0120】
しかし、本実施例2によれば、上述のような選択、表示及び処理により、誤り無く容易に後処理辺を選択することが可能となる。
【0121】
また、図15でイメージ表示釦26Bを押下した場合には、異サイズ用紙束に対する後処理イメージがウィンドウ26に表示されるので、仕上がりの適否を容易に予め確認することができる。設定内容一覧表示釦27Bを押下した場合の効果は、上記実施例1と同様である。
【0122】
後処理制御装置17に対しては、いずれかの用紙又は大サイズの用紙に対する図2の後処理コードを供給すればよい。
【0123】
選択された後処理辺に対するステープル位置及びパンチの穴数の指定は、上記第1実施例の場合と同じである。また、異サイズ用紙に対し後処理を行う場合には、同一長さの後処理辺が重なり合うようになっているので、図12に示す処理を行わない。
【0124】
なお、本発明には外にも種々の変形例が含まれる。
【0125】
例えば、後処理辺選択後の後処理位置選択が禁止されている場合、その項目をグレイアウト表示する替わりに他の色で表示し又は非表示にする構成であってもよい。
【0126】
また、設定項目と設定内容の一覧表を、設定ウィンドウ内に表示したり、マウスを右クリックしたときに、クリック位置の近くに一覧表を表示したりする構成であってもよい。
【0127】
さらに、本発明は、プリンタや複合機のみならず、複写機やファクシミリ装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】後処理設定コード説明図である。
【図2】設定情報メモリに格納される後処理コードの構造を示す図である。
【図3】後処理情報設定画面を示す図である。
【図4】図3中のコンボボックスの矢印釦をマウスでクリックしたときにドロップダウン表示されるリストの内容説明図である。
【図5】印刷の向きがポートレートの場合の4つの後処理辺上の後処理位置及びこれらの識別コードと、給紙方向前端が後処理辺になるように画像を回転させた状態及び回転角を示す図である。
【図6】印刷の向きがランドスケープの場合の4つの後処理辺上の後処理位置及びこれらの識別コードと、給紙方向前端が後処理辺になるように画像を回転させた状態及び回転角を示す図である。
【図7】後処理辺識別文字列を後処理辺識別コード及び印刷の向き識別コードに変換する処理を示すフローチャートである。
【図8】ステープル位置識別文字列をステープル位置識別コードに変換する処理を示すフローチャートである。
【図9】後処理位置選択リストの表示方法を示すフローチャートである。
【図10】図9のステップS3で参照される後処理禁止テーブルの説明図である。
【図11】設定内容一覧表釦27Bの押下又は設定内容変更操作により開始される、設定内容一覧表ウィンドウに関係した処理を示すフローチャートである。
【図12】主に、用紙の縦送りを横送りに変更可能である場合に横送りに変更することにより印刷効率を向上させる、任意の1頁の処理を示す概略フローチャートである。
【図13】後処理辺を綴じ代の左側の辺に変更する場合における図5のステップS42の処理説明図である。
【図14】後処理辺を綴じ代の左側の辺に変更する場合における図5のステップS42の処理説明図である。
【図15】本発明の実施例2に係る、カスタム後処理辺設定が選択された状態の後処理情報設定画面を示す図である。
【図16】カスタム後処理辺設定画面を示す図である。
【図17】図16の画面においていずれかのラジオボタン又はOK釦がポインティングデバイスでクリックされたときに開始されるイベントハンドラの処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明が適用された画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。
【図19】図18中のシステム制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0129】
10 画像形成装置
11 システム制御装置
111 MPU
112 インタフェース
113E1 ROM
113E2 NVRAM
113D DRAM
114 ハードディスクドライブ
116 スキャナ
117 NIC
118 ファクシミリモデム
12 画像情報メモリ
13 設定情報メモリ
14 操作パネル
15 画像書込制御装置
15M 画像書込装置
16 用紙搬送制御装置
16M 用紙搬送装置
17 後処理制御装置
17MS ステープル装置
17MP パンチ装置
18 プリンタドライバ
20〜22 チェックボックス
23〜25 コンボボックス
26 後処理イメージウィンドウ
26B イメージ表示釦
27 設定内容一覧表ウィンドウ
27B 設定内容一覧表示釦
28、30 OK釦
29 カスタム設定釦
HC ホストコンピュータ
DIR 印刷の向き識別コード
L1〜L4、L 後処理辺
SC1〜SC3、SC ステープル位置識別コード
EC1〜EC4、EC 後処理辺識別コード
PC パンチコード
PS1〜PS4、LS1〜LS4、PL1、PL3、LL2、LL4 ラジオボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置用処理設定装置において、
プロセッサと、
該プロセッサに結合され、プログラム及び設定データが格納される記憶装置と、
該プロセッサに結合された対話型入力装置と、
該プロセッサに結合された表示装置と、
を有し、該プログラムは、該プロセッサに対し、
(a)該対話型入力装置からの頁選択指示に応答して、複数頁の設定画面のうち選択された頁を該表示装置に表示させ、
(b)該対話型入力手段からの設定指示に応答して、該選択された頁上の対応する設定内容を変更させ、
(c)該複数の頁上の複数の設定項目と各設定項目に対応した設定内容との一覧表を該頁の選択と無関係に該表示装置に表示させ、処理(b)での該変更に応じて該一覧表中の対応する設定内容を変更させ、
(d)該対話型入力手段からの確定指示に応答して、該記憶装置に格納されている該設定データを該一覧表の該設定内容に対応して更新させる、
処理を有することを特徴とする画像形成装置用処理設定装置。
【請求項2】
該複数頁の設定画面は第1ウィンドウに表示され、該一覧表は該第1ウィンドウよりもサイズが小さい第2ウィンドウに表示され、該第1ウィンドウにはさらに第2ウィンドウ表示釦が表示され、
該プログラムは、該プロセッサに対しさらに、
(e)該第2ウィンドウ表示釦の押下に応答して、該表示装置への該第2ウィンドウの表示を開始させる、
処理を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置用処理設定装置。
【請求項3】
該処理設定装置は該画像形成装置に結合されるコンピュータであり、
該プログラムはプリンタドライバであり、
該複数頁の設定画面は、後処理設定画面を含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置ドライバ並びにこれを備えた画像形成装置用処理設定装置及び画像形成システム。
【請求項4】
画像形成装置と、
該画像形成装置に結合される、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像形成装置用処理設定装置と、
を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
コンピュータに対し、
(a)対話型入力装置からの頁選択指示に応答して、複数頁の設定画面のうち選択された頁を表示装置に表示させ、
(b)該対話型入力手段からの設定指示に応答して、該選択された頁上の対応する設定内容を変更させ、
(c)該複数の頁上の複数の設定項目と各設定項目に対応した設定内容との一覧表を該頁の選択と無関係に該表示装置に表示させ、処理(b)での該変更に応じて該一覧表中の対応する設定内容を変更させ、処理(b)での該変更に応じて該一覧表中の対応する設定内容を変更させ、
(d)該対話型入力手段からの確定指示に応答して、該記憶装置に格納されている該設定データを該一覧表の該設定内容に対応して更新させる、
処理を有することを特徴とする画像形成装置ドライバ。
【請求項6】
該複数頁の設定画面は第1ウィンドウに表示され、該一覧表は該第1ウィンドウよりもサイズが小さい第2ウィンドウに表示され、該第1ウィンドウにはさらに第2ウィンドウ表示釦が表示され、
該コンピュータに対しさらに、
(e)該第2ウィンドウ表示釦の押下に応答して、該表示装置への該第2ウィンドウの表示を開始させる、
処理を有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置ドライバ。
【請求項7】
該画像形成装置ドライバはプリンタドライバであり、
該複数頁の設定画面は、後処理設定画面を含む、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置ドライバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−97357(P2008−97357A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−278944(P2006−278944)
【出願日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】