説明

画像形成装置及び画像形成プログラム

【課題】カスタム用紙と複数種類の特定用紙とが対応していない場合と比較して、複数種類の特定用紙の登録及び選択をユーザが容易に行える画像形成装置及び画像形成プログラムを提供する。
【解決手段】ユーザインターフェイス部62を介して識別情報設定部52によりカスタム紙種に対応する用紙商品名をユーザに設定させる。一致する用紙商品名が既に記憶部64に記憶されている場合は、警告部56により用紙商品名警告画面を表示させ、一致するものがない場合は、記憶部64にカスタム紙種に対応付けて記憶させる。ユーザインターフェイス部62を介して制御パラメータ設定部54によりカスタム紙種に対応する制御パラメータをユーザに設定させる。一致するカスタム紙種が既に記憶部64に記憶されている場合は、警告部56により制御パラメータ警告画面を表示させ、一致するものがない場合は、記憶部64にカスタム紙種に対応付けて記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び画像形成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像形成装置において、予め登録されている用紙種別(プリセット紙種)の他に、ユーザが設定したカスタム紙種及び対応する紙質依存パラメータを紙種設定値として保持し、印刷時に保持した紙種設定値を用いて画像形成処理を制御する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−270872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、カスタム用紙と複数種類の特定用紙とが対応していない場合と比較して、複数種類の特定用紙の登録及び選択をユーザが容易に行える画像形成装置及び画像形成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置は、ユーザが定めた種類のカスタム用紙に対応する複数種類の特定用紙の各々を識別するための識別情報をユーザインターフェイスを介してユーザに設定させる識別情報設定手段と、前記カスタム用紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段を制御する制御パラメータを前記ユーザインターフェイスを介してユーザに設定させる制御パラメータ設定手段と、前記カスタム用紙の種類と、前記識別情報設定手段で設定された前記特定用紙の前記識別情報と、前記制御パラメータと、の対応関係を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に前記対応関係を記憶させるよう制御する記憶制御手段と、前記特定用紙に画像を形成するよう前記ユーザインターフェイスを介して指示されると、前記記憶手段に記憶されている前記対応関係に基づいて取得した前記特定用紙に対応する前記制御パラメータにより前記画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、を備える。
【0006】
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記識別情報設定手段により設定された前記識別情報が、既に前記記憶手段に記憶されている識別情報と少なくとも一部が一致する場合に警告する識別情報警告手段を備える。
【0007】
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、前記制御パラメータ設定手段で設定された前記制御パラメータが、既に前記記憶手段に記憶されている制御パラメータと少なくとも一部が一致する場合に警告する制御パラメータ警告手段を備える。
【0008】
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記記憶手段に記憶されている前記カスタム用紙の種類と、前記識別情報と、の対応関係を前記ユーザインターフェイスを介してユーザに表示させる表示手段を備える。
【0009】
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記表示手段は、前記画像形成手段で画像を形成するための用紙を収納する用紙収納手段に用紙が収納されると、前記カスタム用紙の種類と、前記識別情報と、の対応関係を表示させ、前記表示手段により表示された対応関係から前記カスタム用紙の種類または前記識別情報を前記ユーザインターフェイスを介してユーザに選択させる選択手段を備え、前記記憶制御手段は、前記用紙収納手段と、前記選択手段により選択された前記カスタム用紙の種類または前記識別情報と、前記制御パラメータと、の対応関係を前記記憶手段に記憶させるよう制御し、前記画像形成制御手段は、前記収納手段に収納された用紙に画像を形成するよう前記ユーザインターフェイスを介して指示されると、前記記憶手段に記憶されている前記対応関係に基づいて取得した前記収納手段に収納された用紙に対応する前記制御パラメータにより前記画像形成手段を制御する。
【0010】
請求項6に記載の画像形成プログラムは、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置における識別情報設定手段、制御パラメータ設定手段、記憶制御手段、及び画像形成制御手段としてコンピュータを機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1及び請求項6に記載の本発明によれば、カスタム用紙と複数種類の特定用紙とが対応していない場合と比較して、複数種類の特定用紙の登録及び選択をユーザが容易に行うことができる、という効果が得られる。
【0012】
請求項2に記載の本発明によれば、警告をしない場合と比較して、同じような特定用紙を登録することを防止できる、という効果が得られる。
【0013】
請求項3に記載の本発明によれば、警告をしない場合と比較して、同じようなカスタム紙種を登録することを防止できる、という効果が得られる。
【0014】
請求項4に記載の本発明によれば、一覧を表示しない場合と比較して、ユーザに登録されている特定用紙を認識させることができる、という効果が得られる。
【0015】
請求項5に記載の本発明によれば、対応関係を表示しない場合と比較して、間違ったカスタム紙種を選択することを防止できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る記憶部を不揮発性メモリとした場合におけるメモリ領域の構成の具体的一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御部で実行されるカスタム紙種登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係るメインメニュー画面の具体的例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る登録/変更画面の具体的例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るカスタム紙種登録画面の具体的例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るカスタム紙種登録画面において用紙商品名が選択された具体的例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る用紙商品名入力画面の具体的例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る用紙商品名警告画面の具体的例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る確認画面の具体的例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るカスタム紙種22にカスタム紙種15の登録内容を反映させたカスタム紙種設定画面の具体的例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る定着温度入力画面の具体的例を示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る設定された制御パラメータを反映させたカスタム紙種設定画面の具体的例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る制御パラメータ警告画面の具体的例を示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る用紙商品名を追加登録したカスタム紙種設定画面の具体的例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態に係るカスタム紙種22に登録が完了したことを示すカスタム紙種一覧画面の具体的例を示す説明図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御部で実行されるカスタム紙種検索処理の一例を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態に係る用紙商品名一覧画面の具体的例を示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御部で実行される画像形成制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施の形態に係るコピー設定画面の具体的例を示す説明図である。
【図22】本発明の実施の形態に係る用紙トレイ選択画面の具体的例を示す説明図である。
【図23】本発名の実施の形態に係る画像形成装置の制御部で実行される用紙紙種設定処理の一例を示すフローチャートである。
【図24】本発明の実施の形態に係る用紙紙種一覧画面の具体的例を示す説明図である。
【図25】本発明の実施の形態に係る選択した用紙の紙種を反映させた用紙トレイ選択画面の具体的例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態でカスタム紙とは、用紙の種類(カスタム紙種)をユーザが定めて画像形成装置に登録する用紙である。本実施の形態では、市販されている用紙を識別するための識別情報として用紙の商品名をカスタム紙種に対応付けて設定するものである。
【0018】
本実施の形態の画像形成装置10の一例を示す概略構成図を図1に示す。本実施の形態の画像形成装置10は、用紙上に画像を形成する画像形成部20及び収納した用紙を画像形成部20に供給するための用紙収納部22を備えて構成されている。
【0019】
用紙収納部22は、内部に収納する用紙を画像形成部20に供給するためのものである。本実施の形態では、画像形成装置12の内部に4つの用紙収納部22、22、22、22を備えている。なお、個々を区別せずに説明する場合は、用紙収納部22と総称し、区別する場合は1〜4の符号を付して称する。本実施の形態では、用紙収納部22は、用紙トレイ(図示省略)上に用紙が積層されて収納されている。なお、ユーザが用紙を収納する用紙収納部22を選択する際にユーザインターフェイス部62に表示される各種画面上では、用紙収納部22、22、22、22各々を「用紙トレイ1」、「用紙トレイ2」、「用紙トレイ3」、及び「用紙トレイ4」と称している。
【0020】
用紙トレイに積層されている用紙の最上面から取り出された用紙は、複数のローラ対41により用紙搬送路42を介して、画像形成部20へ搬送される。
【0021】
また、画像形成装置10には手差しで用紙を搬入するための手差トレイ44が設けられている。手差トレイ44上に置かれた用紙は、画像形成装置10内部の手差ローラ43及びローラ対41により用紙搬送路42上に案内され、用紙搬送路42を介して画像形成部20へ搬送される。
【0022】
画像形成部20は、感光体24、帯電器26、光ビーム走査装置28、現像器30、中間転写体32、転写器34、除電・清掃器36、転写器38、及び定着器40を含んで構成されている。
【0023】
感光体24は、予め定められた速度で矢印A方向に回転する。感光体24の周囲には周面を帯電させるための帯電器26が設けられている。光ビーム走査装置28は、帯電器26により帯電された感光体24の周面上に画像データに基づいて光ビームを照射し、静電潜像を形成する。現像器30は、ローラ30Aを含み、感光体24の周面上に形成された静電潜像にローラ30Aにより内部に貯留しているトナーを付着させて現像する。
【0024】
中間転写体32は、感光体24の下部に設けられた無端状のベルトであり、複数のローラにより感光体24の回転速度と同じ回転速度で矢印B方向に回転する。感光体24と中間転写体32とが接触する位置には転写器34が配設されている。転写器34の転写ローラ(図示省略)にトナーの帯電極性と同極性の転写電圧が印加されることによって、感光体24の周面上のトナー像は中間転写体32に転写される。除電・清掃器36は、感光体24の周面を除電する機能及び周面上に残留している残留トナーを除去する機能を備えたものである。
【0025】
一方、用紙搬送路42を介して搬送されてきた用紙は、中間転写体32と転写器38との間に送り込まれる。転写器38の転写ローラ(図示省略)にトナーの帯電極性と同極性の転写電圧が印加されることによって、中間転写体32上のトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙は、定着器40によりトナーを溶融定着された後に、排出ローラ対45により画像形成装置10の外部へ排出される。
【0026】
画像形成装置10には画像を形成された用紙が排出されるための排出トレイ48が設けられている。画像が形成された後、後処理部により後処理が施された(詳細後述)用紙は、排出ローラ対45及び排出ローラ47により用紙搬送路46を介して排出トレイ48に排出される。
【0027】
本実施の形態の画像形成装置10は、画像形成における制御パラメータとして用紙の重量、定着器40の定着温度、及び転写器34及び転写器38に転写電圧を印加するための転写電流の設定をユーザが行えるものであり、ユーザが設定を行わない場合は、デフォルト値として、記憶部に記憶されている基準値が設定された状態になっている。
【0028】
本実施の形態の画像形成装置10の一例を示す概略構成の機能ブロック図を図2に示す。
【0029】
本実施の形態の画像形成装置10は、画像形成部20、用紙収納部22、制御部50、識別情報設定部52、制御パラメータ設定部54、警告部56、一覧表示部58、収納用紙選択部60、ユーザインターフェイス部62、及び記憶部64を備えて構成されている。
【0030】
制御部50は、画像形成装置10の制御を行うためのものであり、カスタム紙種登録処理により登録された制御パラメータを用いて、画像形成制御処理により画像形成部20の制御を行い、カスタム用紙に画像を形成させる。
【0031】
本実施の形態の制御部50は、一例として、ROM及びRAMを内蔵するCPU(図示省略)を含んでいる。CPUにより詳細を後述する制御処理としてカスタム用紙の登録処理及び画像形成制御処理等が実行される。カスタム紙種登録処理、カスタム紙種検索処理及び画像形成制御処理の制御プログラム51は、記録媒体としてのROMに記録されている。なお、当該制御プログラム51は、CD−ROM(図示省略)や、DVD−ROM(図示省略)等の記録媒体に記録しておき、インストールし、CPUにより読込まれて実行されるようにしてもよい。
【0032】
識別情報設定部52は、ユーザインターフェイス部62を介してユーザに、市販されている用紙を識別するための識別情報として用紙の商品名をカスタム用紙に対応付けて設定させるためのものである。
【0033】
制御パラメータ設定部54は、カスタム紙種の制御パラメータを、ユーザインターフェイス部62を介してユーザに設定させるためのものである。
【0034】
警告部56は、用紙商品名警告画面(図10)をユーザインターフェイス部62に表示させることにより、ユーザが設定した用紙商品名と少なくとも一部が一致する用紙商品名が既に別のカスタム用紙に対応付けて設定されていることを警告するためのものである。また、制御パラメータ警告画面(図15)をユーザインターフェイス部62に表示させることにより、ユーザが設定した制御パラメータと少なくとも一部が一致する制御パラメータが既に別のカスタム用紙に対応付けて設定されていることを警告するためのものである。
【0035】
一覧表示部58は、ユーザの指示に応じて、用紙商品名一覧画面(図19)及び用紙紙種一覧画面(図23)をユーザインターフェイス部62に表示させるものである。
【0036】
収納用紙選択部60は、用紙収納部22に収納された用紙のカスタム紙種または用紙商品名をユーザインターフェイス部62を介してユーザに選択させるためのものである。
【0037】
ユーザインターフェイス部62は、カスタム紙種の設定に関する情報等をユーザと送受信するためのものであり、具体的例としては、タッチパネルや液晶ディスプレイ、キーボード、テンキー、マウス等が挙げられる。
【0038】
記憶部64には、識別情報設定部52により設定された用紙商品名をカスタム紙種に対応付けて記憶する。また、制御パラメータ設定部54により設定された制御パラメータをカスタム紙種に対応づけて記憶する。さらに、用紙収納部22(用紙トレイ)に対応付けてそれぞれ収納する用紙の情報を記憶する。記憶部64は不揮発性であり、具体的例としては、不揮発性のメモリ等が挙げられる。
【0039】
本実施の形態において記憶部64を不揮発性メモリとした場合におけるメモリ領域の構成の具体的一例を図3に示す。
【0040】
記憶部64のメモリ領域は、図3に示すように領域66、領域67及び領域68を含んで構成されている。領域66には、ユーザの設定により各々のカスタム紙種に対応付けて、用紙商品名が記憶されている領域67のアドレス(用紙情報アドレス)、プリセット紙種及び制御パラメータである用紙重量、定着温度、及び転写電流が記憶される。領域67には、上記用紙情報アドレスから、対応する用紙商品名が記憶される。具体的には、最初に対応付けられている用紙商品名の数、次に用紙商品名の文字数、用紙商品名の文字コードが記憶される。領域68には、用紙収納部22(用紙トレイ)毎に収納されている用紙の情報が記憶される。本実施の形態では、収納用紙選択部60で選択されたカスタム紙種または用紙商品名に基づいて、収納されている用紙のカスタム紙種が記憶される。
【0041】
次に、本実施の形態の画像形成装置10で実行される制御処理について詳細に説明する。
【0042】
(カスタム紙種登録処理)
まず、カスタム紙種登録処理について詳細に説明する。図4は、本実施の形態のカスタム紙種登録処理の一例を示すフローチャートである。なお本処理は、画像形成装置10の使用機能をユーザに選択させるためにユーザインターフェイス部62に表示されている図5に具体的例を示したメインメニューにおいて、登録/変更キー70がユーザにより選択された場合に実行される。
【0043】
ステップ100では、登録/変更画面を表示するようにユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図6に具体的例を示した登録/変更画面が表示される。
【0044】
次のステップ102では、登録/変更画面においてカスタム紙種登録キー72がユーザにより選択されたか否か判断する。その他の項目が選択された場合は否定されて、ステップ104へ進み、各項目に対応して予め定められているその他の処理を行った後に本処理を終了する。一方、カスタム紙種登録キー72がユーザにより選択された場合は、肯定されてステップ106へ進む。
【0045】
ステップ106では、カスタム紙種登録画面を表示するようにユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図7(A)に具体的例を示したカスタム紙種登録画面が表示される。
【0046】
次のステップ108では、カスタム紙種登録画面において設定/変更キー76がユーザにより押し下げられたか否か判断する。ユーザは、カスタム紙種を登録したいカスタム紙種登録番号(No)を矢印キー74で選択し、登録番号が決定すると設定/変更キー76により当該登録番号にカスタム紙種の登録を行うよう指示する。なお、本実施の形態では、ユーザインターフェイス部62がタッチパネルであるため、ユーザは、カスタム紙種登録番号の表示をタッチすることにより選択してもよい。図7(B)は、カスタム紙種登録番号22がユーザにより選択された場合を示している。未だ設定/変更キー76が押し下げられていない場合は否定されて待機状態になる。一方、押し下げられた場合は、肯定されてステップ110へ進む。
【0047】
ステップ110では、カスタム紙種設定画面を表示するようにユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図8に具体的例を示したカスタム紙種設定画面が表示される。
【0048】
次のステップ112では、用紙商品名の設定が選択されたか否か判断する。ユーザが矢印キー74で用紙商品名を選択し、設定/変更キー76を押し下げた場合は肯定され、ステップ114へ進む。
【0049】
ステップ114では、用紙商品名入力画面を表示するように識別情報設定部52によりユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図9に具体的例を示した用紙商品名入力画面が表示される。ユーザは、図示を省略したキーボード等により、用紙商品名を入力する。図9には具体的一例として、「FXP200」という用紙商品名が入力された状態を示している。ユーザは入力が完了すると、登録キー78を押し下げる。
【0050】
次のステップ116では、入力された用紙商品名を取得し、次のステップ118では、入力された用紙商品名と一致する用紙商品名が記憶部64の領域67に記憶されているか否か判断する。本実施の形態では、一致するか否かの判断は、用紙商品名の全文字が一致する完全一致及び、用紙商品名の先頭から予め定めた文字数が一致する部分一致の両方について判断する。部分一致の文字数については、市販されている用紙商品名を考慮し、予め定めておく。なお、当該文字数はユーザや画像形成装置10のメンテナンスを行うサービスマン等が設定するようにしてもよい。また、本実施の形態では、先頭からの文字数を判断対象としているがこれに限らす、後尾からの文字数であってもよいし、文字の位置に関係なく予め定められた文字数以上が一致するか否かで判断するようにしてもよい。
【0051】
一致する用紙商品名が記憶されていない場合は、否定されてステップ112に戻る。一方、一致する用紙商品名が有る場合は、肯定されてステップ120へ進む。
【0052】
ステップ120では、用紙商品名警告画面を表示するように警告部56によりユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図10に具体的例を示した用紙商品名警告画面が表示される。図10は具体的一例として、カスタム紙種登録番号15に「FXP200」と同じ用紙商品名が対応付けられて記憶されていることを警告している。当該警告によりユーザは、カスタム紙種登録番号15の登録内容を確認する場合は、はいキー80、確認をせずに警告表示を終了させる場合はいいえキー81を選択する。
【0053】
次のステップ122では、確認指示を受信したか否か判断する。用紙商品名警告画面においていいえキー81が選択された場合は、否定されてステップ112に戻る。一方、はいキー80が選択された場合は、肯定されてステップ124へ進む。
【0054】
ステップ124では、警告したカスタム紙種登録番号の制御パラメータ等のデータを記憶部64の領域66から取得し、次のステップ126では、取得したデータを確認させるために、確認画面を表示するようにユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図11に具体的例を示した確認画面が表示される。図11には、上記で警告したカスタム紙種15の制御パラメータ等の具体的一例が表示されている。当該表示によりユーザは、カスタム紙種15の登録内容を確認し、当該警告を無視して処理を継続する場合は継続キー82、表示内容を変更して新たに登録する場合は変更キー83、登録を中止する場合は中止キー84を選択する。
【0055】
次のステップ128では、変更キー83が選択されたか否かを判断する。その他のキーが選択された場合は、否定されてステップ112に戻る。一方、変更キー83が選択された場合は、肯定されてステップ130へ進む。
【0056】
ステップ130では、確認させた登録内容(ステップ124で取得したデータ)を反映させせたカスタム紙種設定画面を表示するようユーザインターフェイス部62に指示した後、ステップ110に戻る。図12には、カスタム紙種登録番号22にカスタム紙種15の登録内容を反映させた状態を示している。
【0057】
一方、ステップ112において、用紙商品名以外を設定する選択がユーザによりなされた場合は、否定されてステップ132へ進む。ステップ132では、定着温度の設定が指示されたか否か判断する。ここでは具体的例として、制御パラメータである定着温度の設定をユーザが行う場合について説明する。ユーザは、カスタム紙種設定画面において、矢印キー74により定着温度を選択し、設定/変更キー76を押し下げる。
【0058】
定着温度が選択された場合は、ステップ134へ進み、定着温度入力画面を表示するように制御パラメータ設定部54によりユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図13に具体的例を示した定着温度入力画面が表示される。ユーザは、図示を省略したキーボードやテンキー等により定着温度を入力する。図13には具体的一例として、「200(℃)」が入力された状態を示している。ユーザは入力が完了すると、登録キー78を押し下げる。
【0059】
次のステップ136では、登録キー78が押し下げられたか否か判断する。まだ押し下げられていない場合は、否定されて待機状態になり、押し下げられた場合は、肯定されてステップ138へ進む。
【0060】
ステップ138では、入力されたデータを取得した後、ステップ140へ進み、ステップ140では、取得したデータを反映させせたカスタム紙種設定画面(図14)を表示するようユーザインターフェイス部62に指示した後、ステップ144へ進む。ユーザは、当該設定を登録する場合は登録キー85を選択し、その他の制御パラメータの設定等を行う場合は設定/変更キー76を選択する。
【0061】
一方、ステップ132で定着温度の設定以外が指示された場合は、否定されてステップ142へ進み、ステップ134からステップ140と同様にして、その他制御パラメータの設定処理を行った後、ステップ144へ進む。
【0062】
ステップ144では、登録キー85が選択されたか否か判断する。選択されない場合は否定されてステップ110に戻り、選択された場合は肯定されてステップ146へ進む。
【0063】
ステップ146では、登録を指示され制御パラメータと一致する制御パラメータが記憶部64の領域66に記憶されているか否か判断する。本実施の形態では、一致するか否かの判断は、全種類の制御パラメータが一致する完全一致の場合について判断しているがこれに限らず、予め定めた種類または予め定められた種類数が一致する部分一致についても判断するようにしてもよい。一致するものがない場合は、否定されてステップ158へ進む。一方、一致するものがある場合は、肯定されてステップ148へ進む。
【0064】
ステップ148では、制御パラメータ警告画面を表示するように警告部56によりユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図15に具体的例を示した制御パラメータ警告画面が表示される。図15は具体的一例として、カスタム紙種登録番号19に同一の制御パラメータが対応付けられて記憶されていることを警告している。当該警告によりユーザは、カスタム紙種登録番号19の用紙商品名(この場合は「FXP200])を追加登録する場合は、はいキー80、このままカスタム紙種登録番号22に登録する場合はいいえキー81を選択する。
【0065】
次のステップ150では、追加登録するか否か判断する。いいえキー81が選択された場合は、否定されてステップ152へ進み、新規登録を行った後、ステップ158へ進む。一方、はいキー81が選択された場合は、肯定されてステップ154へ進み、用紙商品名の追加を行い、ステップ156へ進む。
【0066】
ステップ156では、追加するカスタム紙種登録番号を示すカスタム紙種設定画面を表示するようにユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図16に具体的例を示したように用紙商品名が追加されたカスタム紙種設定画面が表示される。当該カスタム紙種設定画面においてユーザが登録キー85を選択すると、ステップ158へ進む。
【0067】
ステップ158では、設定値を記憶部64の領域66及び領域67に記憶する。なお、上述した図3は、記憶部64の領域66及び領域67に図16に表示された設定が記憶された状態を示している。
【0068】
次のステップ160では、ユーザが指定したカスタム紙種登録番号に登録が完了したことを示すために、カスタム紙種登録画面を表示するようユーザインターフェイス部62に指示した後、本処理を終了する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図17に具体的例を示したカスタム紙種一覧画面が表示される。図17(A)では、カスタム紙種登録番号22に用紙商品名「FXP200」の新規登録が完了したことを示している。また、図17(B)では、カスタム紙種登録番号19に用紙商品名「FXP200」の追加登録が完了したことを示している。当該カスタム紙種登録画面の表示によりユーザは、用紙商品名を対応付けたカスタム紙種登録が完了したことを認識する。
【0069】
(カスタム紙種検索処理)
次に、本実施の形態のカスタム紙種検索処理について詳細に説明する。図18は、本実施の形態のカスタム紙種検索処理の一例のフローチャートである。なお本処理は、ユーザインターフェイス部62に表示されている図6に具体的例を示した登録/変更画面において、カスタム紙種検索キー72がユーザにより選択された場合に実行される。
【0070】
ステップ200では、用紙商品名一覧画面を表示するように一覧表示部58によりユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図19に具体的例を示した用紙商品名一覧画面が表示される。ユーザは、登録されている内容の詳細を確認したい場合は、矢印キー74により確認したい用紙商品名を選択し、詳細確認キー87を押し下げる。
【0071】
次のステップ202では、詳細確認キー87がユーザにより押し下げられたか否か判断する。押し下げられていない場合は、否定されてステップ206へ進む。一方、押し下げられた場合は、肯定されてステップ204へ進む。
【0072】
ステップ204では、詳細確認画面として対応するカスタム紙種番号のカスタム紙種設定画面等をユーザインターフェイス部62に表示するよう指示した後、ステップ206へ進む。
【0073】
ステップ206では、閉じるキー86がユーザにより押し下げられたか否か判断する。押し下げられていない場合は、否定されてステップ202に戻る。一方、検索処理を終了させようとするユーザにより閉じるキー86がユーザにより押し下げられた場合は、肯定されて本処理を終了する。
【0074】
(画像形成制御処理)
次に、上述のカスタム用紙登録処理(図4)において設定された用紙商品名及び制御パラメータを用いて画像形成に関する処理を行う画像形成制御処理について詳細に説明する。
【0075】
図20は、本実施の形態の画像形成制御処理の一例のフローチャートである。なお本処理は、ユーザインターフェイス部62に表示されている図5に具体的例を示したメインメニューにおいて、コピーキー71がユーザにより選択された場合に実行される。
【0076】
ステップ300では、コピー設定画面を表示するようにユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図21に具体的例を示したコピー設定画面が表示される。
【0077】
次のステップ302では、コピーを開始するか否か判断する。本実施の形態の画像形成装置10では、ユーザにより図示を省略したスタートキーが押し下げられるとコピーを開始する。スタートキーが押し下げられていない場合は否定されて、ステップ304へ進む。
【0078】
ステップ304では、用紙トレイ選択キー88がユーザにより押し下げられたか否か判断する。他のキーが押し下げられた場合等は、否定されてステップ306へ進み、押し下げられたキーに対応して予め定められている処理を行った後、ステップ300に戻る。一方、ユーザがいずれかの用紙収納部22の用紙トレイに新たに用紙を収納する場合等は用紙トレイ選択キー88を押し下げる。押し下げられた場合は、肯定されてステップ308へ進む。
【0079】
ステップ308では、用紙トレイ選択画面を表示するように収納用紙選択部60によりユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図22に具体的例を示した用紙トレイ選択画面が表示される。ユーザは、選択したい用紙トレイの表示部分をタッチすることにより、用紙が収納されている用紙トレイを選択する。さらに、閉じるキー91を押し下げることにより、画像を形成する用紙の収納先として、選択された用紙トレイを指示する。
【0080】
次のステップ310では、閉じるキー91がユーザにより押し下げられたか否か判断する。閉じるキー91が押し下げられていない場合は、否定されてステップ312へ進む。ステップ312では、取り消しキー90が押し下げられたか否か判断する。本実施の形態では、用紙トレイの選択を行わずに自動で行う場合等は、ユーザは取り消しキー90を押し下げる。取り消しキー90が押し下げられた場合は、肯定されてステップ300に戻る。一方、取り消しキー90が押し下げられない場合は、否定されてステップ310へ戻り待機状態になる。
【0081】
一方、ステップ310で閉じるキー91が押し下げられた場合は、肯定されてステップ314へ進む。ステップ314では、ユーザが選択した用紙トレイが何れであるかを取得した後、ステップ300に戻る。ステップ300では、取得した選択用紙トレイ(ユーザにより選択された用紙トレイ)にチェックが入った(○を●にする)コピー設定画面(図21)を表示するようにユーザインターフェイス部62に指示する。
【0082】
一方、ステップ302でスタートキーがユーザにより押し下げられた場合は、肯定されてステップ316へ進み、画像を形成する用紙の収納先として指示された用紙収納部22がいずれであるかを取得し、次のステップ318では、取得した用紙収納部22(用紙トレイ)に対応する用紙紙種を記憶部64の領域68から取得し、取得した用紙紙種に対応する制御パラメータを記憶部64の領域66及び領域67から取得する。
【0083】
次のステップ320では、取得した制御パラメータにより画像形成部20の制御を行い、指示された用紙収納部22に収納されている用紙に画像を形成させるよう指示した後、本処理を終了する。
【0084】
(用紙紙種設定処理)
次に、用紙紙種設定処理について詳細に説明する。
【0085】
図23は、本実施の形態の用紙紙種設定処理の一例のフローチャートである。本処理は、用紙収納部22に収納されている用紙の紙種を設定するための処理であり、用紙収納部22に用紙が収納された場合に、制御部50で実行される処理である。本実施の形態では、一例として、用紙収納部22等に設けられているセンサ(図示省略)が、用紙収納部22が用紙を収納するために引き出された後、画像形成装置10本体内に戻された場合に実行される。なお、当該場合に限らず、ユーザにより指示された場合や用紙収納部22に用紙が新たに収納されたことを検知した場合等、その他の場合に行うようにしてもよい。
【0086】
ステップ400では、用紙収納部22に収納された用紙のサイズを図示を省略したセンサ等により検知した後、ステップ402へ進む。
【0087】
ステップ402では、用紙紙種一覧画面を表示するように一覧表示部58によりユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、図24に具体的例を示した用紙紙種一覧画面が表示される。ここでは、プリセット紙種、カスタム紙種、及び用紙商品名の全てが表示される。ユーザは矢印キー74によりセットした用紙の紙種を選択すると、選択キー89を押し下げる。
【0088】
次のステップ404では、選択キー89が押し下げられたか否か判断する。未だ押し下げられていない場合は、否定されて待機状態になる。一方、押し下げられた場合は、肯定されてステップ406へ進む。
【0089】
ステップ406では、選択した用紙の紙種を反映させた用紙トレイ選択画面を表示するように収納用紙選択部60によりユーザインターフェイス部62に指示する。当該指示によりユーザインターフェイス部62には、選択した用紙の紙種を反映させた用紙トレイ選択画面(図25)が表示される。図25は、用紙トレイ4にセットした用紙の種類としてカスタム紙種19が選択された場合を示している。
【0090】
次のステップ408では、登録キー85がユーザにより押し下げられたか否か判断する。未だ押し下げられていない場合は、否定されて待機状態になり、押し下げられた場合は、肯定されてステップ410へ進み、用紙紙種と収納された用紙収納部22との対応関係を記憶部64の領域68に記憶させた後、本処理を終了する。
【0091】
本処理により、用紙紙種と収納された用紙収納部22との対応関係が領域68に記憶された状態になるため、当該対応関係に基づいた用紙トレイ選択画面(図25)がユーザインターフェイス部62に表示されるようになる。
【0092】
なお、本実施の形態では、市販されている用紙を特定する識別情報として用紙商品名を用いているがこれに限らず、個々を識別するための情報であればよく、例えば、型番、バーコード、管理番号等であってもよいが、ユーザが判別しやすい情報が好ましい。また、本実施の形態では、市販されている用紙をカスタム紙種に対応付けて登録しているが市販されている用紙に限定されるものではない。
【0093】
なお、本実施の形態では、記憶部64の領域66に用紙商品名が記憶されている領域のアドレスを記憶させ、領域66に対応する用紙商品名を記憶させているが、記憶のさせ方は限定されず、例えば、領域67を用いずに領域66にカスタム紙種に対応付けて用紙商品名を記憶させるようにしてもよい。
【0094】
なお本実施の形態では、制御パラメータとして用紙重量、定着温度(定着器40の定着温度)、及び転写電流(転写器34、38に転写電圧を印加するための電流)その他の、例えば、光沢性やホチキス、パンチ等の後処理枚数等の用紙の紙種に依存する画像形成制御パラメータの設定を行うようにしてもよい。
【0095】
また、本実施の形態の画像形成装置10は、中間転写体32を用いて画像を形成するものであるがこれに限らず、中間転写体32を用いずに直接用紙に画像を転写するものであってもよい。また、外付けで用紙収納部を別途設けるようにしてもよい。
【0096】
以上説明したように本実施の形態では、ユーザインターフェイス部62を介して識別情報設定部52によりカスタム紙種に対応する用紙商品名をユーザに設定させる。ユーザが設定登録しようとした用紙商品名と一致する用紙商品名が既に記憶部64の領域67に記憶されている場合は、警告部56によりユーザインターフェイス部62を介してユーザに用紙商品名警告画面を表示させる。一致するものがない場合は、記憶部64の領域67に記憶させ、記憶させた領域67のアドレスを領域66にカスタム紙種に対応付けて記憶させる。また、ユーザインターフェイス部62を介して制御パラメータ設定部54によりカスタム紙種に対応する制御パラメータをユーザに設定させる。ユーザが設定登録しようとした制御パラメータと一致するカスタム紙種が既に記憶部64の領域66に記憶されている場合は、警告部56によりユーザインターフェイス部62を介してユーザに制御パラメータ警告画面を表示させる。一致するものがない場合は、記憶部64の領域66にカスタム紙種に対応付けて記憶させる。
【0097】
また、本実施の形態では、カスタム紙種検索指示をユーザインターフェイス部62を介して受信すると、一覧表示部58によりユーザインターフェイス部62に用紙商品名一覧画面を表示させる。
【0098】
また、本実施の形態では、用紙収納部22に用紙をセットする際は、ユーザインターフェイス部62を介して収納用紙選択部60により用紙一覧画面を表示させ、ユーザが収納した用紙の紙種を選択させ、選択された用紙の紙種を用紙収納部22と対応付けて記憶部64の領域68に記憶させる。コピーを行い画像を形成する際は、指示された用紙収納部22に対応する用紙種を領域68から取得し、取得した用紙紙種に対応する制御パラメータを領域66及び領域67から取得し、取得した制御パラメータにより画像形成部20を制御し手画像を形成させる。
【0099】
このようにユーザは、カスタム紙種に対応付けて複数の用紙商品名を設定登録するため、登録されているカスタム紙種がどのような用紙に対応するものであるのかがわかるようになり、また、類似した制御パラメータを複数登録することが防止さされる。
【0100】
また、ユーザは、類似した用紙商品名を設定登録しようとすると警告されるため、類似したまたは同一の市販用紙を複数登録することが防止される。また、類似した制御パラメータを設定登録しようとすると警告されるため、類似したまたは同一のカスタム紙種を複数登録することが防止される。
【0101】
また、ユーザは、用紙収納部22に収納した用紙の紙種を用紙一覧画面から選択するため、間違ったカスタム紙種を選択することが防止される。また、選択されたカスタム紙種を用紙収納部22と対応付けて記憶しておくため、記憶されている用紙の紙種及び制御パラメータを用いて画像形成部20を制御することによりユーザが所望の画質が得られる。
【符号の説明】
【0102】
10 画像形成装置
20 画像形成部
22 用紙収納部
52 識別情報設定部
54 制御パラメータ設定部
56 警告部
58 一覧表示部
60 収納用紙選択部
62 ユーザインターフェイス部
64 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが定めた種類のカスタム用紙に対応する複数種類の特定用紙の各々を識別するための識別情報をユーザインターフェイスを介してユーザに設定させる識別情報設定手段と、
前記カスタム用紙に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段を制御する制御パラメータを前記ユーザインターフェイスを介してユーザに設定させる制御パラメータ設定手段と、
前記カスタム用紙の種類と、前記識別情報設定手段で設定された前記特定用紙の前記識別情報と、前記制御パラメータと、の対応関係を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に前記対応関係を記憶させるよう制御する記憶制御手段と、
前記特定用紙に画像を形成するよう前記ユーザインターフェイスを介して指示されると、前記記憶手段に記憶されている前記対応関係に基づいて取得した前記特定用紙に対応する前記制御パラメータにより前記画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、
を備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記識別情報設定手段により設定された前記識別情報が、既に前記記憶手段に記憶されている識別情報と少なくとも一部が一致する場合に警告する識別情報警告手段を備えた、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御パラメータ設定手段で設定された前記制御パラメータが、既に前記記憶手段に記憶されている制御パラメータと少なくとも一部が一致する場合に警告する制御パラメータ警告手段を備えた、
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記記憶手段に記憶されている前記カスタム用紙の種類と、前記識別情報と、の対応関係を前記ユーザインターフェイスを介してユーザに表示させる表示手段を備えた、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記画像形成手段で画像を形成するための用紙を収納する用紙収納手段に用紙が収納されると、前記カスタム用紙の種類と、前記識別情報と、の対応関係を表示させ、
前記表示手段により表示された対応関係から前記カスタム用紙の種類または前記識別情報を前記ユーザインターフェイスを介してユーザに選択させる選択手段を備え、
前記記憶制御手段は、前記用紙収納手段と、前記選択手段により選択された前記カスタム用紙の種類または前記識別情報と、前記制御パラメータと、の対応関係を前記記憶手段に記憶させるよう制御し、
前記画像形成制御手段は、前記収納手段に収納された用紙に画像を形成するよう前記ユーザインターフェイスを介して指示されると、前記記憶手段に記憶されている前記対応関係に基づいて取得した前記収納手段に収納された用紙に対応する前記制御パラメータにより前記画像形成手段を制御する、
請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置における識別情報設定手段、制御パラメータ設定手段、記憶制御手段、及び画像形成制御手段としてコンピュータを機能させるための画像形成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図18】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図19】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2010−217450(P2010−217450A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−63573(P2009−63573)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】