説明

画像形成装置

【課題】放熱を良好に行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、感光体ドラム210と、感光体ドラム210に潜像を形成する潜像形成装置41と、感光体ドラム210が保持する潜像を現像装置46と、感光体ドラム210、潜像形成装置41、及び現像装置46の少なくとも1つが装着された右側板302及び左側板304を有する。右側板102及び左側板104は、熱伝導率が10(W/m・K)以上である。また、右側板302にはモータ324が装着され、左側板304にはモータ322が装着されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、トナー像を担持する移動可能な複数の像担持体と、前記複数の像担持体に対向して配置されたベルト部材と、を有する画像形成装置において、前記複数の像担持体のうち隣接する2つの像担持体と前記ベルト部材とで構成される第1空間と、前記像担持体を露光するために形成された第2空間の少なくと も一方に対し、前記像担持体の移動方向と直交する方向にエアを送風又は吸引する冷却手段を有する画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−283733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、放熱を良好に行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る本発明は、像保持体と、前記像保持体に潜像を形成する潜像形成装置と、前記像保持体が保持する潜像を現像する現像装置と、前記像保持体、前記潜像形成装置、及び前記現像装置の少なくとも1つが装着された一対の側板と、を有し、前記一対の側板は、熱伝導率が10(W/m・K)以上である鋳造法又は粉末冶金法で成型された画像形成装置である。
【0006】
請求項2に係る本発明は、像保持体と、前記像保持体に潜像を形成する潜像形成装置と、前記像保持体が保持する潜像を現像する現像装置と、前記像保持体、前記潜像形成装置、及び前記現像装置の少なくとも1つが装着された一対の側板と、を有し、前記一対の側板は、熱伝導率が10(W/m・K)以上である熱伝導性樹脂で形成された画像形成装置である。
【0007】
請求項3に係る本発明は、前記一対の側板は、少なくとも前記像保持体及び前記潜像形成装置が装着されている請求項1又は2記載の画像形成装置である。
【0008】
請求項4に係る本発明は、前記一対の側板は、少なくとも前記像保持体及び前記現像装置が装着されている請求項1乃至3記載の画像形成装置である。
【0009】
請求項5に係る本発明は、前記像保持体及び前記現像装置は長手方向における長さが互いに異なる請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置である。
【0010】
請求項6に係る本発明は、前記像保持体から転写された像及び前記像保持体から像が転写された記録媒体の少なくともいずれか一方を搬送する搬送部材を備え、前記画像形成装置本体に対して開閉される搬送構造体をさらに有し、前記搬送構造体は、前記画像形成装置本体に対して閉じられた際に、前記一対の側板に支持される請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置である。
【0011】
請求項7に係る本発明は、前記一対の側板の少なくとも一方に、前記像保持体、前記現像装置、及び前記搬送部材の少なくとも1つを駆動する駆動機構が装着されている請求項1乃至6いずれか記載の画像形成装置である。
【0012】
請求項8に係る本発明は、前記一対の側板の少なくとも一方に、前記駆動機構が有するモータが装着される凹部が形成された請求項7記載の画像形成装置である。
【0013】
請求項9に係る本発明は、前記像保持体及び前記現像装置を複数有し、前記一対の側板の少なくとも一方に、前記像保持体及び前記現像装置の少なくとも一方の1つを駆動する複数のモータが装着されている請求項1乃至6いずれか記載の画像形成装置である。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る本発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、放熱を良好に行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0015】
請求項2に係る本発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、放熱を良好に行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0016】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1又は2に係る本発明が奏する効果に加えて、本構成を有しない場合と比較して、像保持体と潜像形成装置との間の位置を正確に規定することができる画像形成装置を提供することができる。
【0017】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1乃至3いずれかに係る本発明が奏する効果に加えて、本構成を有しない場合と比較して、像保持体と現像装置との間の位置を正確に規定することができる画像形成装置を提供することができる。
【0018】
請求項5に係る本発明によれば、請求項1乃至4いずれかに係る本発明が奏する効果に加えて、本構成を有しない場合と比較して、像保持体及び現像装置を高密度に配置することができる画像形成装置を提供することができる。
【0019】
請求項6に係る本発明によれば、請求項1乃至5いずれかに係る本発明が奏する効果に加えて、搬送構造体の変形を生じにくくすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0020】
請求項7に係る本発明によれば、請求項1乃至6いずれかに係る本発明が奏する効果に加えて、駆動機構を簡単な構成で装着することができる画像形成装置を提供することができる。
【0021】
請求項8に係る本発明によれば、請求項7に係る本発明が奏する効果に加えて、モータからの熱を良好に放熱することができる画像形成装置を提供することができる。
【0022】
請求項9に係る本発明によれば、請求項1乃至6いずれかに係る本発明の効果に加えて、複数のモータを装着してもモータからの熱を良好に放熱することができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す画像形成装置を示す断面図である。
【図3】図1に示す画像形成装置の本体に対して主開閉部及び中間転写ベルトユニットが開閉される様子と、該本体内に感光体ユニットが着脱される様子とを示す側面図である。
【図4】図1に示す画像形成装置に用いられる感光体ユニットを右側面から示す断面図である。
【図5】図4に示す感光体ユニットを模式的に示す平面図である。
【図6】図4に示す感光体ユニットが有するシャッタ部材の動作を説明し、図6(a)はシャッタ部材が第2の位置にある状態を示す断面図であり、図6(b)はシャッタ部材が第1の位置にある状態を示す断面図である。
【図7】図1に示す画像形成装置が有する現像装置を模式的に示す平面図である。
【図8】図1に示す画像形成装置が有する中間転写ベルトユニットを示す斜視図である。
【図9】図1に示す画像形成装置が有する潜像形成装置を模式的に示す平面図である。
【図10】図1に示す画像形成装置が有する画像形成装置本体を模式的に示す第1の平面図である。
【図11】図1に示す画像形成装置が有する画像形成装置本体を模式的に示す第2の平面図である。
【図12】図1に示す画像形成装置が有する右側板を右側から示す第1の側面図である。
【図13】図1に示す画像形成装置が有する右側板を右側から示す第2の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2には、本発明の形実施形態に係る画像形成装置10が示されている。
図1及び図2に示されるように、画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12には、画像形成装置本体12に対して開閉できるように前方側開閉部18と、主開閉部20とが装着されている。
【0025】
画像形成装置本体12は、後述する本体フレーム300(図10及び図11参照)と、本体フレーム300を覆うように装着された外装カバー14とを有する。
【0026】
前方側開閉部18は、中心軸24を中心に回転するようにして画像形成装置本体12に対して開閉する。また、前方側開閉部18には、操作部34が取り付けられている。操作部34は、例えば、画像形成する記録媒体の枚数を入力するテンキーや、画像形成を開始する際に操作される開始ボタン等を有する。
【0027】
また、前方側開閉部18には、前方側開閉部18に対して開閉するように供給用開閉部30が取り付けられている。供給用開閉部30は、通常は図1及び図2に示すように前方側開閉部18に対して閉じられている。後述する記録媒体供給装置510に収納された記録媒体とは異なる記録媒体を用いる際に、供給用開閉部30は前方側開閉部18に対して開かれる。
【0028】
主開閉部20は、中心軸26を中心に回転するようにして画像形成装置本体12に対して開閉する。主開閉部20は、通常は画像形成装置本体12に対して閉じられている。後述する感光体ユニット200Y、200M、200C、200Bを画像形成装置本体12内に着脱する際に主開閉部20は開かれる。主開閉部20に装着され、後述する支持ロール70、中間転写ベルト62等が前方側開閉部18と干渉することを防止するため、主開閉部20を開くことに先立ち、前方側開閉部18が開かれる。また、前方側開閉部18を画像形成装置本体12に対して閉じる際には、前方側開閉部18を閉じることに先立って、主開閉部20が画像形成装置本体12に対して閉じられる。
【0029】
また、主開閉部20には、主開閉部20に対して開閉するように副開閉部32が取り付けられている。副開閉部32は主開閉部20とは独立して開閉することができ、主開閉部20が画像形成装置本体12に対して閉じられた状態で、主開閉部20に対して開いた状態とすることができる。副開閉部32は、後述するクリーニング装置96の全部又は一部を画像形成装置本体12内に着脱する際に開かれる。また、副開閉部32は、上側の面が、画像の形成された記録媒体が排出される排出部として用いられている。
【0030】
画像形成装置本体12内には、記録媒体に画像を形成する画像形成部40が設けられている。画像形成部40は、例えば4個の感光体ユニット200Y、200M、200C、200Kを有する。
【0031】
感光体ユニット200Y、200M、200C、200Kは、それぞれが像形成構造体として用いられていて、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kをそれぞれが有し、それぞれが画像形成装置本体12内に着脱することができる。感光体ユニット200Y、200M、200C、200Kは、画像形成装置本体12の後側(図2における右側)から順に、感光体ユニット200Y、200M、200C、200Kの順に並べられている。感光体ユニット200Y、200M、200C、200Kの詳細は後述する。
【0032】
感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kは、それぞれが像を保持する像保持体として用いられている。
【0033】
また、画像形成部40は、潜像形成装置41を有する。この実施形態では、潜像形成装置41として光書き込み装置が用いられている。潜像形成装置41は、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kのそれぞれに対して光を照射して、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kのぞれぞれの表面に潜像を形成する。
【0034】
また、画像形成部40は、現像装置46Y、46M、46C、46Kを有する。現像装置46Yは、収納するイエローのトナーを用いて感光体ドラム210Yに形成された潜像を現像する。現像装置46Mは、収納するマゼンタのトナーを用いて感光体ドラム210Mに形成された潜像を現像する。現像装置46Cは、収納するシアンのトナーを用いて感光体ドラム210Cに形成された潜像を現像する。現像装置46Kは、収納する黒のトナーを用いて感光体ドラム210Kに形成された潜像を現像する。
【0035】
また、画像形成部40は転写装置58を有し、転写装置58は、中間転写ベルトユニット60及び2次転写装置84を有し、中間転写ベルトユニット60は中間転写ベルト62を有する。
【0036】
中間転写ベルト62は、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kから転写された像(トナー像)及び感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kから像が転写された記録媒体(用紙)の少なくとも一方を搬送する搬送部材として用いられている。また、中間転写ベルト62は、無端状であって、支持ロール64、66、68、70、72に、図2に矢印で示す方向に回転することができるように掛け渡されている。支持ロール70には、後述するギア92(図8参照)を介して後述するモータ324(図10及び図11参照)からの駆動が伝達され、モータ324からの駆動の伝達を受けて回転することで、支持ロール70は中間転写ベルト62に駆動を伝達する。
【0037】
また、中間転写ベルトユニット60は、1次転写装置として用いられる1次転写ロール80Y、80M、80C、80Kを有する。1次転写ロール80Y、80M、80C、80Kは、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kの表面にそれぞれが形成されたイエロートナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像、黒のトナー像を、中間転写ベルト62に転写する。
中間転写ベルトユニット60については、後に説明を加える。
【0038】
2次転写装置84は、2次転写ロール86を有する。2次転写ロール86は、中間転写ベルト62に転写されたイエローのトナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像、及び黒のトナー像を、記録媒体に対してさらに転写する。
【0039】
また、転写装置58は、クリーニング装置96を有し、クリーニング装置96は掻き落とし部材98を有する。掻き落とし部材98は、2次転写ロール86で記録媒体に対して各色のトナー像が転写された後に、中間転写ベルト62の表面に残留する各色のトナーを掻き落とす。クリーニング装置96の本体内には、掻き落とし部材98によって掻き落とされたトナーが回収される。クリーニング装置96は、副開閉部32を開くことによって形成される開口部を介して画像形成装置本体12内に着脱することができるようになっている。
【0040】
転写装置58を構成する部材のうち、中間転写ベルトユニット60と、クリーニング装置96とは主開閉部20側に装着されている。転写装置58のうち、2次転写ロール86は画像形成装置本体12側に装着されている。
【0041】
また、画像形成装置本体12内には、2次転写ロール86によって記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に定着する定着装置50が設けられている。
【0042】
また、画像形成装置本体12内には、回収容器260が設けられている。回収容器260には、現像装置46Y、46M、46C、46Kから排出された余剰現像剤が回収される。回収容器260は、例えば感光体ユニット200Kと一体となっている。
【0043】
また、画像形成装置本体12内には、画像形成部40に記録媒体を供給する記録媒体供給装置510が装着されている。記録媒体供給装置510は、画像形成装置本体12の前側(図2における左側)に引き出すことができるようになっていて、記録媒体供給装置510を画像形成装置本体12から引き出した状態で記録媒体が補充される。
【0044】
記録媒体供給装置510は、例えば普通紙等の記録媒体を積層した状態で収納する記録媒体収納容器512を有する。また、記録媒体供給装置510は、記録媒体収納容器512に収納された最上位の記録媒体を抽出し、抽出した記録媒体を画像形成部40へ向けて搬送する搬送ロール514を有する。また、記録媒体供給装置510は、記録媒体を捌き、画像形成部40に複数枚の記録媒体が重なった状態で搬送されることを防止するために用いられるリタードロール516を有する。
【0045】
また、画像形成装置本体12内には、記録媒体の搬送に用いられる搬送路530が形成されている。搬送路530は、主搬送路532と、反転搬送路534と、副搬送路536とを有する。
【0046】
主搬送路532は、記録媒体供給装置510から供給された記録媒体を画像形成部40に搬送し、画像が形成された記録媒体を画像形成装置本体12外に排出するために用いられる。主搬送路532に沿って、記録媒体が搬送される方向における上流側から順に、先述の搬送ロール514及びリタードロール516と、レジストロール542と、先述の2次転写ロール86と、先述の定着装置50と、排出ロール544とが配置されている。
【0047】
レジストロール542は、記録媒体供給装置510側から搬送されてきた記録媒体の先端部を一時的に停止させ、中間転写ベルト62に各色のトナー像が転写されるタイミングと合致するように記録媒体を2次転写ロール86に向けて送り出す。
【0048】
排出ロール544は、定着装置50によって各色のトナーが定着された記録媒体を画像形成装置本体12外に排出する。
【0049】
反転搬送路534は、一方の面にトナー像が定着された記録媒体を反転させつつ再び画像形成部40に向けて供給するために用いられる搬送路である。反転搬送路534に沿って、例えば2つの反転搬送ロール548、548が配置されている。反転搬送路534には、記録媒体の後端部を挟みこんだ状態で排出ロール544が逆回転することで記録媒体が後端部側から供給され、供給された記録媒体が反転搬送ロール548、548によって、レジストロール542の上流の位置へと搬送される。
【0050】
副搬送路536は、記録媒体供給装置510に収納された記録媒体とは異なる記録媒体を画像形成部40に供給するための搬送路である。副搬送路536には、供給用開閉部30を開いた状態で画像形成装置本体12の前側から記録媒体が供給される。副搬送路536に沿って、搬送ロール552とリタードロール554とが設けられている。搬送ロール552は、副搬送路536に供給され記録媒体を画像形成部40に向けて搬送する。リタードロール554は、副搬送路536に供給された記録媒体を捌き、複数枚の記録媒体が重なった状態で記録媒体が画像形成部40に搬送されることを防止するために用いられる。
【0051】
図3には、主開閉部20及び中間転写ベルトユニット60が画像形成装置本体12に対して開閉される様子と、画像形成装置本体12内に感光体ユニット200が着脱される様子とが示されている。
図3に示されるように、画像形成装置本体12に対して主開閉部20を開くと、転写装置58の中間転写ベルトユニット60及びクリーニング装置96が主開閉部20とともに移動する。すなわち、中間転写ベルトユニット60及びクリーニング装置96は、画像形成装置本体12に対して主開閉部20と一体として開閉する。
【0052】
主開閉部20、中間転写ベルトユニット60及びクリーニング装置96が一体として画像形成装置本体12に対して開かれると、画像形成装置本体12に開口部36が形成される。そして、開口部36を介して、画像形成装置本体12内に、感光体ユニット200Y、200M、200C、200Kがそれぞれ着脱される。回収容器260は、先述のように感光体ユニット200Kと一体とされている。このため、回収容器260は、感光体ユニット200Kと一体して画像形成装置本体12内に着脱される。
【0053】
図4には、感光体ユニット200Yが示されている。感光体ユニット200M、200C、200Kは、用いる現像剤の色が異なるものの感光体ユニット200Yと構成が同一であるため説明を省略する。
【0054】
図4に示されるように、感光体ユニット200Yは感光体ユニット本体202Yを有し、感光体ユニット本体202Yに先述の感光体ドラム210Yが装着されている。感光体ドラム210Yの一部分は、露出部分212Yとして感光体ユニット本体202Yの外部に露出している。感光体ユニット本体202Yは、感光体ドラム210Yの一部分が露出するよう装着された筐体として用いられている。
【0055】
感光体ユニット本体202Y内には、感光体ドラム210Yの表面を均一に帯電する帯電装置220Yが装着されている。帯電装置220Yは、感光体ドラム210Yに接触する帯電ロール222Yを有する。帯電装置220Yによって均一に帯電された感光体ドラム210Yの表面に、潜像形成装置41(図1参照)によって潜像が書き込まれる。
【0056】
また、感光体ユニット本体202Y内には、クリーニング装置として用いられる掻き落とし部材224Yが装着されている。掻き落とし部材224Yは、1次転写ロール80Y(図1参照)によってイエローのトナー像が中間転写ベルト62に転写された後に感光体ドラム210Yの表面に残留したイエローのトナーを掻き落とす。
【0057】
また、感光体ユニット本体202Y内には、掻き落とし部材224Yによって感光体ドラム210Yの表面から掻き落とされたイエローのトナーを回収する回収室226Yが設けられている。
【0058】
また、感光体ユニット本体202Yには、例えば支持部材232Yを介して、シャッタ部材230Yが取り付けられている。シャッタ部材230Yは、移動部材として用いられている。また、シャッタ部材230Yは、リンク機構400に連結されていて、リンク機構400を介して、シャッタ部材230Yは先述の中間転写ベルトユニット60に連結されている。
【0059】
図5は、感光体ユニット200Yを模式的に示す平面図である。
図5に示されるように感光体ユニット本体202Yには、開口部204Yが形成されていて、開口部204Yを介して感光体ドラム210Yの一部分が感光体ユニット本体202Yから露出するようになっている。また、感光体ドラム210Yは、軸受206Y、206Yによって感光体ユニット本体202Yに回転することができるように支持されている。
【0060】
軸受206Y、206Yの材質は、例えば金属や熱伝導性樹脂等の高熱伝導性の材料が用いられる。より具体的には、熱伝導率が10(W/m・K)以上の材質が用いられ、望ましくは、熱伝導率が100(W/m・K)以上の材質が用いられる。ここで、軸受206Y、206Yの材質の一例として、熱伝導率が106(W/m・K)である真鍮を挙げることができる。熱伝導率の測定には定常法熱流計法(米国規格 ASTM E1530)を用いることができる。
【0061】
また、図5に示されるように、感光体ドラム210Yの例えば左側の軸部には、駆動源として用いられるモータ322が接続されていて、モータ322から駆動が伝達されて感光体ドラム210Yは回転する。
【0062】
図6には、シャッタ部材230Yの動作が説明されている。シャッタ部材230Yは、第2の位置として用いられる図6(a)に示される位置と、第1の位置として用いられる図6(b)に示される位置との間で移動する。
図6(a)に示される位置である第2の位置は、シャッタ部材230Yが感光体ドラム210Yの露出部分212Yを覆う位置(以下、覆う位置とする)である。また、図6(b)に示される位置である第1の位置は、シャッタ部材230Yが露出部分212Yを感光体ユニット本体202Yから露出させる位置(以下、露出させる位置とする)である。
【0063】
シャッタ部材230Yは、感光体ユニット200Yが画像形成装置本体12から取り外された状態においては、図6(a)に示される覆う位置にある。また、シャッタ部材230Yは、感光体ユニット200Yが画像形成装置本体12内に装着され、中間転写ベルトユニット60が画像形成装置本体12に対して開いた状態にあると、図6(a)に示される覆う位置にある。一方、シャッタ部材230Yは、感光体ユニット200Yが画像形成装置本体12内に装着され、中間転写ベルトユニット60が画像形成装置本体12に対して閉じられた状態にあっては、図6(b)に示される露出させる位置にある。
【0064】
シャッタ部材230Yは、先述のリンク機構400によって中間転写ベルトユニット60又は主開閉部20に連結されていて、リンク機構400の作用によって、中間転写ベルトユニット60が画像形成装置本体12に対して開かれる動作に連係して露出させる位置から覆う位置に移動するようになっている。また、シャッタ部材230Yは、リンク機構400の作用によって、中間転写ベルトユニット60が画像形成装置本体12に対して閉じられる動作に連係して覆う位置から露出させる位置へと移動するようになっている。
【0065】
このように、画像形成装置本体12内に感光体ユニット200Yが装着され、画像形成装置本体12に対して中間転写ベルトユニット60が閉じられると、感光体ユニット200Yは画像形成が可能な状態となる。
【0066】
図7は、現像装置46Yを模式的に示す平面図である。
図7に示されるように、現像装置46Yは、現像装置本体47Yを有し、現像装置本体47Yに軸受48Y、48Yを介して、現像剤保持体として用いられる現像ロール49Yが回転することができるように支持されている。
【0067】
軸受48Y、48Yは、材質として例えば金属や熱伝導性樹脂等の高熱伝導性の材料が用いられる。より具体的には、熱伝導率が10(W/m・K)以上の材質が用いられ、望ましくは、熱伝導率が100(W/m・K)以上の材質が用いられる。ここで、軸受48Y、48Yの材質の一例として、熱伝導率が106(W/m・K)である真鍮を挙げることができる。
【0068】
また、図7に示されるように、現像ロール49Yの例えば右側の軸部には、駆動源として用いられるモータ324が接続されていて、モータ324から駆動が伝達されて現像ロール49Yは回転する。
【0069】
図8には、中間転写ベルトユニット60が示されている。中間転写ベルトユニット60は、中間転写ベルト62を備え、画像形成装置本体12に対して開閉する搬送構造体として用いられている。中間転写ベルトユニット60は、中間転写ベルト62と併せて、中間転写ベルトを支持する枠体100を有する、枠体100は、右側板102と、左側板104と、右側板102及び左側板104を連結する連結部材120とを有する。右側板102及び左側板104には、先述の支持ロール64、66、68、70、72(図1参照)が装着されていて、支持ロール64、66、68、70、72に中間転写ベルト62が掛け渡されている。
【0070】
また、右側板102及び左側板104は、先述の1次転写ロール80Y、80M、80C、80K(図1参照)を支持している。
【0071】
また、中間転写ベルトユニット60は、支持ロール70(図1参照)の軸に装着されたギア92を有する。ギア92には駆動源として用いられるモータ324(図7、図10、図11参照)から駆動が伝達され、ギア92に駆動が伝達されることで、支持ロール70が回転し、中間転写ベルト62に駆動が伝達される。
【0072】
また、中間転写ベルトユニット60は、先述のリンク機構400(図3参照)に連結されている。すなわち、リンク機構400を介して中間転写ベルトユニット60とシャッタ部材230Y、230M、230C、230Kとは連結されている。このため、先述のように、画像形成装置本体12に対して中間転写ベルトユニット60が開閉されることに連係して、シャッタ部材230Y、230M、230C、230Kが開閉する。
【0073】
また、右側板102及び左側板104には、前側突起110と後側突起112とがそれぞれ外側に突出するように設けられている。尚、図8においては、右側板102に設けられた前側突起110と後側突起112のみが図示され、左側板104に形成された前側突起110と後側突起112とは左側板104の奥側に隠れて図示されていない。
【0074】
尚、図8においては、枠体100の構成を明確に示すために、右側板102、左側板104、連結部材120の形状を簡略化して示した。
【0075】
図9は、潜像形成装置41を模式的に示す平面図である。
図9に示されるように、潜像形成装置41は潜像形成装置本体42を有し、潜像形成装置本体42に内側から光が通過する光通過窓43Y、43M、43C、43Kが形成されている。また、潜像形成装置本体42の右側面及び左側面には、それぞれ前側突起44と後側突起45とが設けられている。
【0076】
図10は、本体フレーム300を模式的に示す第1の平面図である。本体フレーム300には、前述のように外装カバー14が装着され、本体フレーム300と外装カバー14とで画像形成装置本体12が構成される。本体フレーム300は、右側板302及び左側板304と、後側板330と、基台380とを有する。
【0077】
基台380は、像保持体支持部及び搬送部材支持部が装着される基台として用いられていて、基台380の上向きの面に右側板302、左側板304、及び後側板330が、例えば、ねじを用いて固定されている。
【0078】
後側板330は、中間転写ベルトユニット60を支持する支持部として用いられていて、右側板302及び左側板304とは別体であり、中間転写ベルトユニット60が画像形成装置本体12に対して開閉することができるように、中間転写ベルトユニット60を支持している。
【0079】
より具体的には、後側板330の上向きの面に、枠体100の右側板102と左側板104とを、ヒンジ450、450をそれぞれに用いて装着することで、後側板330に対して中間転写ベルトユニット60を支持している。ここで、ヒンジ450、450は、画像形成装置本体12に対して中間転写ベルト62を開く方向に空転し、画像形成装置本体12に対して中間転写ベルト62を閉じる方向に対して回転トルクが発生する所謂ワンウエイクラッチヒンジを用いている。
【0080】
また、後側板330は、右側板302及び左側板304に、例えばネジを用いてそれぞれ固定されている。
【0081】
右側板302及び左側板304は、感光体ドラム210、現像装置46、及び潜像形成装置41の少なくとも1つが装着された一対の側板として用いられている。右側板302及び左側板304には、それぞれ感光体支持溝306Y、306M、306C、306Kが上端部側から下端部側へ向かって形成されている(図12参照)。感光体支持溝306Y、306M、306C、306Kは、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kを支持するために、それぞれが用いられている。
【0082】
すなわち、感光体ユニット200Y(図5参照)、200M、200C、200Kの右側面からそれぞれが突出した状態にある軸受206Y、206M、206C、206Kを、右側板302に形成された感光体支持溝306Y、306M、306C、306Kに上側から挿入し、感光体ユニット200Y、200M、200C、200Kの左側面からそれぞれが突出した状態にある軸受206Y、206M、206C、206Kを、左側板304に形成された感光体支持溝306Y、306M、306C、306Kに上側から挿入することで、感光体ユニット200Y、200M、200C、200Kと、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kが、それぞれ右側板302及び左側板304に支持された状態となる。
【0083】
また、右側板302及び左側板304には、それぞれ現像装置支持孔308Y、308M、308C、308Kが形成されている。現像装置支持孔308Y、308M、308C、308Kは、それぞれが現像装置46Y、46M、46C、46Kを支持するために用いられている。
【0084】
すなわち、現像装置本体47Y(図7参照)、47M、47C、47Kの右側面から突出した軸受48Y、48Y、48C、48Kが、右側板302に形成された現像装置支持孔308Y、308M、308C、308Kに挿入され、現像装置本体47Y、47M、47C、47Kの左側板から突出した軸受48Y、48M、48C、48Kが、左側板304に形成された現像装置支持孔308Y、308M、308C、308Kに挿入されることで、現像装置46Y、46M、46C、46Kと、現像ロール49Y、49M、49C、49Kが、右側板302及ぶ左側板304に支持されている。
【0085】
右側板302には、先述のモータ324を有する駆動伝達機構312が装着されている駆動伝達機構312は、例えばギア列を有し、このギア列を用いてモータ324の駆動を中間転写ベルト62へ伝達する(図8参照)。このように、駆動伝達機構312が、感光体ドラム210及び現像ロール49を支持する右側板302に装着されているため、右側板302と別に駆動伝達機構312を支持する部材を設けることを要しない。
【0086】
以上で説明をしたように、この実施形態では、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、現像ロール49Y、49M、49C、49Kとが、ともに右側板302及び左側板304に装着されている。このため感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、現像ロール49Y、49M、49C、49Kとを互いに異なる部材に支持する場合と比較して、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、現像ロール49Y、29M、49C、49Kとの間の位置を正確に規定することができる。
【0087】
また、振動が生じた際に、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、現像ロール49Y、49M、49C、49Kと、と右側板302と、左側板304とが同周期で振動することになり、振動による画質の低下が発生しにくい。
【0088】
また、この実施形態では、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、現像ロール49Y、49M、49C、49Kとは、長手方向における長さが互いに異なっている。このため、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、現像ロール49Y、49M、49C、49Kとは、長手方向における長さが同じ場合と比較して、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、現像ロール49Y、49M、49C、49Kとを高密度に装着することができる。
【0089】
左側板304には、先述のモータ322を有する駆動伝達機構310が装着されている駆動伝達機構310は、例えばギア列を有し、このギア列を用いてモータ322の駆動を感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kに伝達する。このように、駆動伝達機構310が、感光体ドラム210及び現像ロール49を支持する左側板304に装着されているため、左側板304と別に駆動伝達機構310を支持する部材を設けることを要しない。
【0090】
この実施形態では、右側板302に駆動伝達機構312、左側板304に駆動伝達機構310と、一対の側板の双方にそれぞれ駆動伝達機構が装着されているが、一対の側板の一方にだけ駆動伝達機構を装着するようにしても良い。すなわち、右側板302と左側板304とに一方だけに駆動伝達機構を設けても良い。
【0091】
後述するように、右側板302及び左側板304には、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、現像ロール49Y、49M、49C、49Kが装着されることと併せて、潜像形成装置41が装着されているものの、図示の便宜上、図10には潜像形成装置41を図示していない。
【0092】
図11は、本体フレーム300を模式的に示す第2の平面図である。
図11に示されるように、右側板302及び左側板304には、前側支持部316及び後側支持部318が、内側に突出するようにそれぞれ形成されている。前側支持部316及び後側支持部318は、それぞれが潜像形成装置41を支持するために用いられる。すなわち、前側支持部316、316に、潜像形成装置41の前側突起44、44が載せられ、後側支持部318、318に、潜像形成装置41の後側突起45、45が載せられるようにして、潜像形成装置41は右側板302及び左側板304に支持される。また、前側突起44、44は前側支持部316、316に対して、後側突起45、45は後側支持部318、318に対して、それぞれが図示を省略する例えばコイルスプリング等の押圧部材によって押圧されている。
【0093】
先述のように、右側板302及び左側板304には、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、現像ロール49Y、49M、49C、49Kが装着されているものの、これらの装置は、図示の便宜上、図11に図示していない。
【0094】
図12は、右側板302を示す第1の側面図である。
図12に示されるように、右側板に302には、先述の感光体支持溝306Y、306M、306C、306Kが形成されている。また、右側板302には、先述の現像装置支持孔308Y、308M、308C、308Kが形成されている。
【0095】
また、右側板302は、画像形成装置本体12(図1参照)に対して閉じられた状態にある中間転写ベルトユニット60が有する前側突起110及び後側突起112を重力方向下側から支えるように支持している。また、右側板302と同様に、左側板304は、中間転写ベルトユニット60が有する前側突起110及び後側突起112を重力方向下側から支えるように支持している。このため、右側板102及び左側板104に支持されていない場合と比較して、中間転写ベルトユニット60に変形を生じにくくすることができる。さらに、右側板302には、図示しない駆動伝達部材としてのギア列に対応した形状の凹部が形成されており、この凹部にギア列が挿入配置されている。
【0096】
図13は、右側板302を示す第2の側面図である。
図13に示されるように、右側板302の内側の面には、先述の前側支持部316及び後側支持部318が形成されていて、前側支持部316及び後側支持部318に、それぞれ潜像形成装置本体42に形成された前側突起44及び後側突起45が載せられている。また、前側突起44が前側支持部316に対して、後側突起45が後側支持部318に対して、それぞれコイルスプリングからなる押圧部材382、384によって押圧されている。
【0097】
以上で説明をしたように、この実施形態では、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、潜像形成装置41とが、ともに右側板302及び左側板304に装着されている。このため感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、潜像形成装置41とを互いに異なる部材に支持する場合と比較して、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、潜像形成装置41との間の位置を正確に規定することができる。
【0098】
また、振動が生じた際に、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kと、潜像形成装置41とが同周期で振動することになり、振動による画質の低下が発生しにくい。
【0099】
右側板302及び左側板304は、アルミニウム合金からなりダイカスト(die casting)によって成形されている。例えばアルミニウム合金の熱伝導率は96(W/m・K)である。
【0100】
右側板302及び左側板304の材料として、アルミニウム合金を用いることに替えて、熱伝導率が10(W/m・K)以上の他の材料を用いることができる。これらの条件を満たす材料としては、例えば、熱伝導率が72(W/m・K)であるマグネシウム合金、熱伝導率が109(W/m・K)である亜鉛合金、熱伝導率が207(W/m・K)である銅合金等を挙げることができる。また成型法としてはダイカストに限らず粉末冶金法で形成することも可能である。例えば熱伝導率が180(W/m・K)である銅系焼結品等を挙げることができる。粉末冶金法には射出成型粉末冶金(メタルインジェクション)を含む。
【0101】
右側板302及び左側板304は、上述の条件内にあれば、必ずしも金属であることを要せず、例えば、熱伝導率が10(W/m・K)以上であり、例えば、アルミナなどの熱伝導性フィラーを添加した熱伝導率1.5(W/m・K)の熱伝導性樹脂に低融点合金を配合することで熱伝導率が14〜25(W/m・K)まで向上した熱伝導性樹脂を用いることができる。
【0102】
これらの材料からなる右側板302及び左側板304を用いると、右側板302及び左側板304の材料として、熱伝導率が0.1〜0.5(W/m・K)程度である通常の樹脂を用いる場合と比較して放熱を良好に行うことができる。すなわち、感光体ドラム210Y、210m、210C、210Kから、軸受206Y、206M、206C、206Kを介して右側板302及び左側板304に伝導した熱の放熱が良好になされる。また、現像ロール49Y、49M、49C、49Kから軸受48Y、48M、48C、48Kを介して右側板302及び左側板304に伝導した熱の放熱が良好になされる。さらに、鋳造又は粉末冶金法により成型された側板を用いると、駆動伝達部材に対応した凹部が形成しやすく、ギア列が配列しやすい。
【0103】
また、潜像形成装置41から右側板302及び左側板304に伝導した熱の放熱が良好になされる。また、モータ324から右側板302で伝導した熱と、モータ322から左側板304で伝導した熱とが良好に放熱される。
【産業上の利用可能性】
【0104】
以上で説明をしたように、本発明は、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0105】
10・・・画像形成装置
41・・・潜像形成装置
44・・・前側突起
45・・・後側突起
46・・・現像装置
48・・・軸受
49・・・現像ロール
60・・・中間転写ベルトユニット
62・・・中間転写ベルト
110・・・前側突起
112・・・後側突起
200・・・感光体ユニット
206・・・軸受
210・・・感光体ドラム
302・・・右側板
304・・・左側板
306・・・感光体支持溝
308・・現像装置支持孔
310・・・駆動伝達機構
312・・・駆動伝達機構
316・・・前側支持部
318・・・後側支持部
322・・・モータ
324・・・モータ
382・・・押圧部材
384・・・押圧部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像保持体と、
前記像保持体に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体が保持する潜像を現像する現像装置と、
前記像保持体、前記潜像形成装置、及び前記現像装置の少なくとも1つが装着された一対の側板と、
を有し、
前記一対の側板は、熱伝導率が10(W/m・K)以上である鋳造法又は粉末冶金法で成型された画像形成装置。
【請求項2】
像保持体と、
前記像保持体に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体が保持する潜像を現像する現像装置と、
前記像保持体、前記潜像形成装置、及び前記現像装置の少なくとも1つが装着された一対の側板と、
を有し、
前記一対の側板は、熱伝導率が10(W/m・K)以上である熱伝導性樹脂で形成された画像形成装置。
【請求項3】
前記一対の側板は、少なくとも前記像保持体及び前記潜像形成装置が装着されている請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記一対の側板は、少なくとも前記像保持体及び前記現像装置が装着されている請求項1乃至3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記像保持体及び前記現像装置は長手方向における長さが互いに異なる請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記像保持体から転写された像及び前記像保持体から像が転写された記録媒体の少なくともいずれか一方を搬送する搬送部材を備え、前記画像形成装置本体に対して開閉される搬送構造体をさらに有し、
前記搬送構造体は、前記画像形成装置本体に対して閉じられた際に、前記一対の側板に支持される請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記一対の側板の少なくとも一方に、前記像保持体、前記現像装置、及び前記搬送部材の少なくとも1つを駆動する駆動機構が装着されている請求項1乃至6いずれか記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記一対の側板の少なくとも一方に、前記駆動機構が有するモータが装着される凹部が形成された請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記像保持体及び前記現像装置を複数有し、
前記一対の側板の少なくとも一方に、前記像保持体及び前記現像装置の少なくとも一方の1つを駆動する複数のモータが装着されている請求項1乃至6いずれか記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−243777(P2010−243777A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−92247(P2009−92247)
【出願日】平成21年4月6日(2009.4.6)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】