説明

画像形成装置

【課題】結露の発生を抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、送風装置240と、発熱部224を有する定着装置220と、画像が定着された用紙を画像形成装置本体12内から排出する第2の排出装置500とを有し、第2の排出装置500は、回転する駆動ロール502と、駆動ロール502との間に用紙を挟み、駆動ロール502の回転に従って回転する従動ロール506と、駆動ロール502と従動ロール506とが接触する接触位置508よりも用紙側に突出しているコルゲーションロール510とを有し、送風装置240は駆動ロール502の回転中に送風し、コルゲーションロール510は、送風装置240から送風された空気を通過させる凹部512が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ポリゴンモータと、該ポリゴンモータを収容するケーシングからなる書込ユニットを備える画像形成装置において、上記ケーシングの上記ポリゴンモータの取付部をアルミ材等の熱伝導率の良い部材によって構成し、上記ポリゴンモータの取付部にエアを吹き付けるファンを配置し、かつ該ファンからの冷却エアの出口に回路基板等の熱源を配置したことを特徴とする画像形成装置の冷却装置を開示する。
【0003】
特許文献2は、少なくとも像担持体を有するプロセスカートリッジと、このプロセスカートリッジによりシート上に形成されたトナー像をシートに定着させる定着装置とを具備する画像形成装置において、前記プロセスカートリッジを挟んで吸気ファンと排気ファンとを設けて、前記プロセスカートリッジと前記定着装置との間に空気流を生じるようにした空気通路を構成したことを特徴とする画像形成装置を開示する。
【0004】
特許文献3は、トナー像を担持する像担持体と、この像担持体を露光する露光部と、前記像担持体に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写部と、前記記録媒体上に転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置と、制御部と、電源部と、空気の流れを発生させる送風手段とを有し、前記送風手段によって発生する空気の流れの上流側に前記制御部、前記電源部及び前記露光部が配置され、下流側に前記定着装置が配置されてなることを特徴とする画像形成装置を開示する。
【0005】
特許文献4は、感光材料の送り方向に対する横断方向に光ビームを放射することにより前記感光材料を走査露光する露光ユニットが前面壁と後面壁を有するハウジングによって作り出された内部空間に配置されている画像形成装置において、前記内部空間を区分けするように前面壁と後面壁との間にわたって設けられた境界プレートの表面と前記露光ユニットのケーシングの一面との間に隙間空間が作り出されるように前記露光ユニットが設置されるとともに、前記前面壁に形成された前側外気流通孔から後面壁に形成された後側外気流通孔に達する冷却空気流路を作り出すために前記隙間空間に前記前面壁から後面壁に延びる少なくとも2つの封鎖部材が間隔をあけて設けられていることを特徴とする画像形成装置を開示する。
【0006】
特許文献5は、画像形成装置の筐体内に装備されている書き込みユニットに外気取り込み用の強制吸気手段を設けるとともに書き込みユニットには取り込んだ空気を作像ユニット側に向け吐出可能な書き込み光出射開口を設け、取り込まれた空気の移動方向上流側から下流側に向けて書き込みユニット、作像ユニットおよび定着装置を配置する構成とし、さらに、空気の移動方向途中には定着装置の発熱源を冷却するための強制吸気手段を設け、移動方向下流側に位置する定着装置の近傍に筐体内から空気を排出する強制排気手段を設けて定着装置からの熱気の影響が上流側の部材に及ばないようにしたことを特徴とする画像形成装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−072124号公報
【特許文献2】特開2004−205651号公報
【特許文献3】特開2004−341374号公報
【特許文献4】特開2005−250015号公報
【特許文献5】特開2006−337589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、結露の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る本発明は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体に設けられた送風装置と、前記画像形成装置本体内に設けられ、発熱部を有する定着装置と、前記定着装置により画像が定着された記録媒体を前記画像形成装置本体内から排出する排出装置と、を有し、前記排出装置は、回転する回転部材と、前記回転部材との間に記録媒体を挟み、前記回転部材の回転に従って従動する従動部材と、回転部材と前記従動部材とが接触する接触位置よりも記録媒体側に突出している突出部材と、を有し、前記送風装置は、前記回転部材の回転中に送風し、前記突出部材は、前記送風装置から送風された空気を通過させる凹部が形成されている画像形成装置である。
【0010】
請求項2に係る本発明は、前記突出部材は、記録媒体に接触する接触部を当該突出部材の両側に有し、前記接触部は、外側に凸である曲面からなり、前記凹部は、前記接触部の間に形成されている請求項1記載の画像形成装置である。
【0011】
請求項3に係る本発明は、前記突出部材は、記録媒体に接触する複数の接触部を有し、前記複数の接触部は、外側に凸である曲面に沿って形成されている請求項1記載の画像形成装置である。
【0012】
請求項4に係る本発明は、前記回転部材は、記録媒体を排出している状態における回転速度と記録媒体を排出していない状態における回転速度とが互いに異なる請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置である。
【0013】
請求項5に係る本発明は、前記画像形成装置本体内の温度を検出する温度検出部をさらに有し、前記送風装置は、前記検出温度により検出された温度の値に基づいて送風を開始し、送風を停止する請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置である。
【0014】
請求項6に係る本発明は、前記画像形成装置本体内の湿度を検出する湿度検出部をさらに有し、前記送風装置は、前記湿度温度により検出された湿度の値に基づいて送風を開始し、送風を停止する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置である。
【0015】
請求項7に係る本発明は、前記回転部材と前記従動部材とを互いに接触させ、離間させる接離機構をさらに有する請求項1乃至6いずれか記載の画像形成装置である。
【0016】
請求項8に係る本発明は、前記送風装置は、前記接離機構により互いに離間された状態にある前記回転部材及び前記従動部材に送風する請求項7記載の画像形成装置である。
【0017】
請求項9に係る本発明は、前記回転部材は、前記従動部材と離間した状態で回転する請求項8記載の画像形成装置である。
【0018】
請求項10に係る本発明は、前記排出装置を複数有し、複数の前記排出装置の1つから記録媒体が排出される際に、複数の前記排出装置の全てが駆動する請求項1乃至9いずれか記載の画像形成装置である。
【0019】
請求項11に係る本発明は、複数の前記排出装置の1つが有する前記回転部材の回転速度と、複数の前記排出装置の他の1つが有する前記回転部材の回転速度とが互いに異なる請求項10記載の画像形成装置である。
【発明の効果】
【0020】
請求項1に係る本発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、結露の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
【0021】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して記録媒体に傷みを生じにくくすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0022】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して記録媒体に傷みを生じにくくすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0023】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1乃至3いずれかに係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、記録媒体を排出していない状態において回転部材を好ましい回転速度で回転させることができ、本構成を有しない場合と比較して結露の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
【0024】
請求項5に係る本発明によれば、請求項1乃至4いずれかに係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して、温度に応じて結露の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
【0025】
請求項6に係る本発明によれば、請求項1乃至5いずれかに係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して、湿度に応じて結露の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
【0026】
請求項7に係る本発明によれば、請求項1乃至6いずれかに係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して、結露の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
【0027】
請求項8に係る本発明によれば、請求項7に係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、回転部材と従動部材とが接触する接触位置における結露を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
【0028】
請求項9に係る本発明によれば、請求項8に係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、回転部材における結露を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
【0029】
請求項10に係る本発明によれば、請求項1乃至9いずれかに係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して、記録媒体を排出していない状態にある排出装置における結露の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
【0030】
請求項11に係る本発明によれば、請求項10に係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、記録媒体を排出していない状態にある排出装置が有する回転部材を好ましい回転速度で回転させることができ、本構成を有しない場合と比較して、録媒体を排出していない状態にある排出装置が有する回転部材における結露の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の断面を正面側から示す図である。
【図2】図1に示す画像形成装置が有する像形成構造体の断面を正面側から示す図である。
【図3】図1に示す画像形成装置が有する第1の排出装置及び第2の排出装置を、図1における矢印A−A方向から示す図である。
【図4】図3に示す第2の排出装置の一部を拡大して示す図である。
【図5】図1に示す画像形成装置が有する制御部を示すブロック図である。
【図6】図5に示す制御部による制御を示す第1のフローチャートである。
【図7】図5に示す制御部による制御を示す第2のフローチャートである。
【図8】図5に示す制御部による制御を示す第3のフローチャートである。
【図9】第2の排出装置の変形例の一部を拡大して示す図である。
【図10】比較例に係る画像形成装置が有する第2の排出装置の一部を拡大して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12内に、像形成部100と、定着装置220と、送風装置240と、給紙装置300と、第1の排出装置400と、第2の排出装置500と、制御部700とが装着されている。また、画像形成装置本体12内には、温度センサ710と、湿度センサ720と、元現像剤を収容する現像剤収容容器104が設けられている。また、画像形成装置本体12内には、搬送路600が形成されている。また、画像形成装置本体12の上部には、原稿読取装置800が装着されている。
【0033】
画像形成装置本体12には、第1の排出口20と、第2の排出口22とが形成されていて、第1の排出口20及び第2の排出口22のいずれかを介して画像形成装置本体12内から画像形成装置本体12外に画像が形成され、画像が定着された用紙が排出される。ここで、用紙は、記録媒体として用いられている。また、画像形成装置本体12の上側の面30は用紙が排出される第1の排出部として用いられている。また、画像形成装置本体12の外側には、第2の排出部として用いられる排出台32が装着されている。面30には、画像形成装置本体12内から第1の排出口20を通過するように第1の排出装置400によって用紙が排出される。排出台32には、画像形成装置本体12内から第2の排出口22を通過するように、第2の排出装置500によって用紙が排出される。
【0034】
像形成部100は、例えば黒等、例えば単色の画像を形成するものであり、例えば電子写真方式が採用されている。像形成部100は、像保持体として用いられる例えば円筒形状の感光体110を有する像形成構造体102と、転写装置140と、潜像形成装置150とを有する。
【0035】
転写装置140は、例えば円柱形状であり、転写用の電圧が印加された転写部材を有し、感光体110の表面に形成された現像剤像を用紙に転写する。潜像形成装置150は、例えばレーザ露光装置からなり、感光体110にレーザ光を照射することで感光体110に静電潜像を形成する。像形成構造体102の詳細は後述する。
【0036】
定着装置220は、発熱部224を内部に有する加熱ロール222と、加圧ロール226とを有し、加熱ロール222と加圧ロール226との接触部で用紙に転写された現像剤像を加熱し、加圧して、用紙に現像剤像を定着させる。このように、現像剤像を用紙に定着する際に、その用紙が発熱部224の発する熱によって加熱される。このため、用紙中に含まれる水分が気化し、水蒸気となり、その水蒸気が画像形成装置本体12内に拡散する。用紙が定着装置220によって加熱されることにより生じる水蒸気は、画像形成装置本体12内における定着装置220よりも上側の位置に特に拡散しやすい。また、画像形成装置本体12内に拡散した水蒸気が冷却されると結露となり画像形成装置本体12内の各種部材に付着する虞があり、用紙が結露により濡れる虞がある。
【0037】
送風装置240は、後述する駆動ロール402(図3参照)及び駆動ロール502(図3参照)の回転中に送風する送付装置として用いられていて、例えば、画像形成装置本体12の左側の側面に装着されていて、送風装置本体242と、送風装置本体242に回転することができるように取り付けられたファン244とを有する。送風装置240は、ファン244が回転することで画像形成装置本体12の外部から空気を取り入れ、取り入れた空気が画像形成装置本体12内に送り出す。この際、図1に矢印で示すように第1の排出装置400に向けても空気が送り出される。また、図1に矢印で示すように第2の排出装置500に向けても空気が送り出される。
【0038】
送風装置240から第1の排出装置400に向けて送り出された空気は、第1の排出口20を通過して画像形成装置本体12外に排出される。また、送風装置240から第2の排出装置500に向けて送り出された空気は、第2の排出口22を介して画像形成装置本体12外に排出される。
【0039】
給紙装置300は、像形成部100に用紙を供給する。給紙装置300は、用紙収納容器302を有する。用紙収納容器302には用紙が積層するように収納されていて、用紙収納容器302は、画像形成装置本体12に対して、例えば前側(図1における手前側)に引き出し可能、又は取り外し可能となっている。
【0040】
また、給紙装置300は、用紙収納容器302から用紙を送り出す送り出しロール304と、送り出しロール304の用紙搬送方向における下流側に設けられたリタードロール306と、リタードロール306に接触する接触ロール308とを有する。リタードロール306及び接触ロール308は、送り出しロール304によって送り出された用紙を捌き、複数枚の用紙が重なった状態で搬送されることを防止する。
【0041】
第1の排出装置400、第1の排出装置500、及び制御部700の詳細は後述する。
【0042】
搬送路600は、主搬送路602と、分岐搬送路604と、反転搬送路606とを有する。主搬送路602は、給紙装置300から転写装置140に向けて用紙を搬送し、転写装置140から第2の排出装置500に用紙を搬送する搬送路である。主搬送路602に沿って、用紙搬送方向における上流側から順に、先述の給紙装置300、搬送ロール620、レジストロール622、先述の転写装置140、先述の定着装置220、及び先述の第2の排出装置500が設けられている。
【0043】
搬送ロール620は、給紙装置300側から搬送されてきた用紙を、レジストロール622に向けて搬送する。
【0044】
レジストロール622は、転写装置140に向けて搬送される用紙の先端部の転写装置140側に向けての移動を一時的に停止させ、感光体110に現像剤像が形成されるタイミングと合致するように、用紙の先端部の転写装置140に向けての移動を再開させる。
【0045】
分岐搬送路604は、用紙搬送方向における定着装置220の下流側で主搬送路602から分岐した搬送路であり、画像が定着された用紙を第1の排出装置400に向けて搬送する。
【0046】
反転搬送路606は、一方の面に画像が形成された用紙を反転させるために用いられる搬送路であり、第2の排出装置500から搬送ロール620の上流側に用紙を搬送する。反転搬送路606に沿って、例えば2つの反転搬送ロール626、626が設けられている。一方の面に画像が形成された用紙の他方の面に画像を形成する場合は、一方の面に画像が形成された用紙を、第2の排出装置が反転搬送路606へ供給し、この用紙が反転搬送ロール626、626によって搬送ロール620の上流側へ搬送される。
【0047】
温度センサ710は、画像形成装置本体12内の温度を検出する温度検出部として用いられていて、画像形成装置本体12内の例えば定着装置220よりも上方に配置されている。湿度センサ720は、画像形成装置本体12内の湿度を検出する湿度検出部として用いられていて、画像形成装置本体12内の例えば定着装置220よりも上方に配置されている。
【0048】
原稿読取装置800は、読取前の原稿が置かれる原稿台802と、原稿読取部804と、プラテン部材806と、原稿搬送路808とを有し、原稿台802に置かれた原稿を、原稿搬送路808を用いてプラテン部材806へと搬送し、原稿読取部804がプラテン部材806へと搬送された原稿に光を照射し、照射した光の原稿から反射光を原稿読取装置804が読み取ることで原稿を読み取る。この実施形態においては、原稿読取装置800は、画像形成装置本体12の上部に装着されているが、原稿読取装置800は、画像形成装置本体12内に配置するようにしても良い。
【0049】
図2には、像形成構造体102が示されている。図2に示されるように、像形成構造体102は、像形成構造体本体112を有し、像形成構造体本体112内に、先述の感光体110と、感光体110を一様に帯電する帯電装置114と、潜像形成装置150(図1参照)により感光体110に形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置116と、転写装置140(図1参照)による現像剤像の転写がなされた後に感光体110に残留する現像剤等を清掃する清掃装置118とが設けられている。
【0050】
像形成構造体本体112には、水平方向における一端部から他端部近傍まで至るレーザ光路120が形成されていて、潜像形成装置150から照射されたレーザ光が、レーザ光路120を通過して感光体110へと到達するようになっている。また、像形成構造体本体112には、開閉部材122が像形成構造体本体112に対して開閉することができるように取り付けられている。
【0051】
開閉部材122は、像形成構造体102が画像形成装置本体12から取り外された状態においては、図2に示されように像形成構造体本体112に対して閉じられた状態にあり、感光体110を保護する。また、開閉部材122は、像形成構造体102が画像形成装置本体12内に装着された状態においては、像形成構造体本体112に対して開かれた状態にあり(図1参照)、この状態において画像形成がなされる。
【0052】
現像装置116には、先述の現像剤収容容器104(図1参照)に収容された現像剤が供給される。
【0053】
図3には、第1の排出装置400と、第2の排出装置500とが示されている。第1の排出装置400と、第2の排出装置500とは、送風装置240から送風され、定着装置220によって画像が定着された用紙を画像形成装置本体12内から排出する排出装置として用いられている。
【0054】
第2の排出装置500は、例えば4個の駆動ロール502と、例えば4個の従動ロール506と、例えば2個のコルゲーションロール510とを有する。4個の駆動ロール502は、それぞれが、回転する回転部材として用いられている。4個の駆動ロール502は、1つの回転軸530に支持されていて、4個の駆動ロール502及び回転軸530が一体として回転するようになっている。回転軸530には、例えばモータ等からなる駆動源532が、例えばギア列等からなる駆動伝達機構534を介して連結されていている。このため、4個の駆動ロール502には駆動伝達機構534及び回転軸530を介して駆動源532からの駆動が伝達されて、4個の駆動ロール502は正回転方向と逆回転方向とに回転することができるようになっている。ここで、駆動ロール502における正回転方向とは、第2の排出口22(図1参照)を介して用紙を画像形成装置本体12内から排出台32(図1参照)に排出する方向の回転をいう。また、駆動ロール502における逆回転とは、一方の面に画像が形成された用紙を、反転搬送路606へと搬送する方向の回転をいう。
【0055】
駆動源532は、制御部700(図1参照)によって制御される。制御部700による駆動源532の制御の詳細は後述する。
【0056】
回転軸530には、接離機構540が連結されている。接離機構540は、駆動ロール502と従動ロール506とを互いに接触させ、離間させる接離機構として用いられている。接離機構540は、例えばカム機構等を含み、4個の駆動ロール502と回転軸530とを一体として上下動させる。接離機構540は、4個の駆動ロール502と回転軸530とを一体として上方に移動させることにより、4個の駆動ロール502と4個の従動ロール506とを互いに接触した状態とし(図3に示す状態)、4個の駆動ロール502と回転軸530とを一体として下方に移動させることにより、4個の駆動ロール502と4個の従動ロール506とを互いに離間した状態とする。
【0057】
接離機構540は、制御部700(図1参照)によって制御される。制御部700による接離機構540の制御の詳細は後述する。
【0058】
4個の従動ロール506は、それぞれが、駆動ロール502との間に用紙を挟み、駆動ロール502の回転に従って従動する従動部材として用いられている。また、2個のコルゲーションロール510は、それぞれが、駆動ロール502と従動ロール506とが接触する接触位置508よりも用紙側に突出している突出部材として用いられている。また、2個のコルゲーションロール510は、それぞれが用紙に接触して、用紙に力を加えることで用紙を波形とする。
【0059】
図3に示すように、2個の従動ロール506と1個のコルゲーションロール510とが1つの支持軸520に支持され、他の2個の従動ロール506と他の1個のコルゲーションロール510とが他の1つの支持軸520に支持されている。従動ロール506とコルゲーションロール510とは、それぞれが独立して回転することができるように支持軸520に支持されている。それぞれの支持軸520は、図3に矢印で示すように、それぞれの従動ロール506がそれぞれの駆動ロール502に押し付けられるように上方向へと付勢されている。それぞれの支持軸520は上方に付勢されているものの、接離機構540が回転軸530を上方に移動させた場合は、それぞれの従動ロール506とそれぞれの駆動ロール502とが離間するように、それぞれの支持軸520の移動範囲は制限されている。
【0060】
第1の排出装置400は、例えば4個の駆動ロール402と、例えば4個の従動ロール406と、例えば2個のコルゲーションロール410とを有する。また、第1の排出装置400は、4個の駆動ロール402を支持する回転軸430と、2つの従動ロール406と1つのコルゲーションロール410とを支持する支持軸420を2個有する。また、それぞれの駆動ロール402とそれぞれの従動ロール406とは、接触位置408で互いに接触している。
【0061】
回転軸430には、回転軸530と同様に、駆動源532が駆動伝達機構534を介して連結されていている。このように、回転軸430と回転軸530とには、共通の駆動源532が共通の駆動伝達機構534を介して連結されている。このため、回転軸430と回転軸530とは、同時に回転を開始し、同時に回転し、同時に回転を停止する。したがって、駆動ロール402と駆動ロール502とは、同時に回転を開始し、同時に回転し、同時に回転を停止する。このように、画像形成装置10においては、複数の排出装置(第1の排出装置400、第2の排出装置500)の1つから用紙が排出される際に、排出に用いられない方の排出装置も駆動するようになっており、複数の排出装置の全てが駆動するようになっている。
【0062】
駆動ロール402と駆動ロール502とを同時に回転させる際に、駆動ロール402と駆動ロール502とを同じ速度で回転させても良いし、駆動ロール402と駆動ロール502とを互いに異なる速度で回転させても良い。駆動ロール402と駆動ロール502とを同じ速度で回転させる場合、定着装置220(図1参照)が用紙を排出する速度と、駆動ロール402及び駆動ロール502が用紙を排出する速度とが略同じになるように駆動ロール402と駆動ロール502との速度が定められる。
【0063】
一方、駆動ロール402と駆動ロール502とを互いに異なる速度で回転させる場合、用紙の排出に用いられる駆動ロールの回転速度は、その駆動ロールが用紙を排出する速度と定着装置220が用紙を排出する速度とが略同じ速度となるように定められている。また、用紙の排出に用いられない側の排出ロールの回転速度を、用紙の排出に用いられる側の排出ロールの回転速度よりも速くしたり、遅くしたりする。駆動ロール402と駆動ロール502とを互いに異なる速度で回転させる場合、駆動ロール402と駆動ロール502とに対して伝達する回転の速度を切り替えることができるように駆動伝達機構534(図3参照)を構成し、駆動伝達機構534を制御部700(図1参照)で制御するようにして、制御部700による制御で、用紙の排出に用いる側の駆動ロールの回転速度が定着装置220が用紙を排出する速度と略同じとなるようにする。
【0064】
以上のように、第1の排出装置400が有する駆動ロール402の回転速度と、第2の排出装置500が有する駆動ロール502の回転速度とを互いに異なるようにすることで、駆動ロール402及び駆動ロール502の用紙のうちで、排出に用いられない一方の側の駆動ロールの回転速度を、用紙の排出速度に関わらず決めることができるようになる。
【0065】
また、回転軸430には、回転軸530と同様に接離機構540が連結されている。このように、回転軸430と回転軸530とには、共通の接離機構540が連結されている。このため、駆動ロール502及び従動ロール506と、駆動ロール402及び従動ロール406とは、同じタイミングで互いに接触し、同じタイミングで互いに離間する。第1の排出装置400の構成は、先述の第2の排出装置500と同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0066】
図4には、第2の排出装置500の一部が拡大して示されている。図4においては、駆動ロール502と従動ロール506とに間に用紙が挟まれ、コルゲーションロール510が用紙に接触し、用紙の排出方向(図4における手前側)に用紙を波形とする力を用紙に付与している状態にある第2の排出装置500の一部が示されている。
【0067】
図4に示されるように、コルゲーションロール510は、駆動ロール502と従動ロール506とが接触する接触位置508(図3参照)よりも記録媒体側に突出している。また、支持軸520は、支持部材522、522によって支持されている。支持部材522、522は、支持軸520を、駆動ロール502、502の側に移動することができ、駆動ロール502、502の側から離間するように移動することができるように支持している。また、支持軸520には、支持軸520を上方に向けて付勢する例えばコイルスプリング等の例えば弾性を有する部材からなる付勢部材524、524が取り付けられている。
【0068】
コルゲーションロール510には、凹部512が形成されている。凹部512は、送風装置240から送付された空気を通過させる凹部として用いられている。凹部512が形成されているため、コルゲーションロール510の凹部512が形成された部分と回転軸530との距離が、凹部512が形成されていない場合のコルゲーションロール510と回転軸530との距離よりも長くなる。このため、コルゲーションロール510に凹部512を形成すると、コルゲーションロール510に凹部512を形成しない場合と比較して、コルゲーションロール510と回転軸530との間を、送風装置240から供給された空気が通過しやすくなる。
【0069】
また、コルゲーションロール510は、用紙に接触する接触部516、516を有する。接触部516、516は、コルゲーションロール510の両端に設けられていて、外側に凸である曲面からなる。また、凹部512は、2つの接触部516、516に間に形成されている。接触部516、516が外側に凸である曲面からなるため、用紙を波形とする力を付与する際に用紙が傷みにくい。
【0070】
図5は、制御部700を示すブロック図である。図5に示すように、制御部700は、制御回路702を有し、制御回路702に通信インターフェイス730を介して、例えば原稿読取装置800(図1参照)から画像データが入力される。また、制御回路702には、温度センサ710と湿度センサ720とから測定データが入力され、制御回路702からの出力によって、像形成部100と、送風装置240と、駆動源532と、接離機構540とが制御される。また、制御回路702には、記憶手段740が接続されている。記憶手段740には、画像形成装置本体12内の温度ごと、湿度ごとに、送風装置240による送風をするか否かのデータが予め記憶されている。
【0071】
図6は制御部700による制御を示すフローチャートであって、制御部700による画像形成時の制御を示している。図6に示すように、一連の制御がスタートすると、ステップS10で、制御回路702は接離機構540を制御して、接離機構540に駆動ロール502と従動ロール506とを接触させる接触動作を行わせる。
【0072】
次のステップS12で、制御回路702は、通信インターフェイス730を介して入力された画像データに基づいて、像形成部100に画像を形成させる。
【0073】
次のステップS14で、制御回路702は、入力された画像データが一連の画像形成動作における最後の画像データであるか否かを判別し、最後の画像データでなければステップS12に戻り、像形成部100に画像を形成させる。一方、ステップS14で入力された画像データが一連の画像形成動作における最後の画像データであるとの判別がなされた場合、次のステップS16に進む。
【0074】
ステップS16では、制御回路702は、接離機構540を制御して、接離機構540に駆動ロール502と従動ロール506とを離間させ、駆動ロール402と従動ロール406とを離間させる離間動作を行わせる。
【0075】
次のステップS18で、制御回路702は送風装置240駆動させ、ファン244の回転を開始させて、送風装置240に画像形成装置本体12内への送風を開始させる。
【0076】
次のステップS20で、制御回路702は駆動源532を駆動させる。駆動源532が駆動されると、駆動伝達機構534と回転軸530とを介して駆動ロール502に駆動が伝達され、駆動ロール502が回転をし、駆動ロール502に従動して従動ロール506が回転する。また、駆動源532が駆動されると、駆動伝達機構534と回転軸430とを介して駆動ロール402に駆動が伝達され、駆動ロール402が回転をし、駆動ロール402に従動して従動ロール406が回転する。この際、駆動ロール502と駆動ロール402との回転速度を、用紙を画像形成装置本体12外へ排出させる際の回転速度と同じにしても良いし、用紙を画像形成装置本体12外へ排出させる際の回転速度よりも遅くしても、速くしても良い。
【0077】
次のステップS22で予め定められた所定の時間が経過したことを確認した後、次のステップS24で、制御回路702は送風装置240を停止させ、ファン244の回転を停止させて、送風装置240に画像形成装置本体12内への送風を停止させる。
【0078】
次のステップS26では、制御回路702は駆動源532を停止させる。駆動源532が停止すると、駆動ロール502の回転が停止し、従動ロール506の回転が停止し、駆動ロール402の回転が停止し、従動ロール406の回転が停止する。
【0079】
以上で説明をしたように、この画像形成装置10では、画像形成が終了した際に、駆動ロール402と従動ロール406とを離間させる離間動作を行わせるため、画像形成を行わない際に、駆動ロール402と従動ロール406とが互いに離間した状態にある。このため、画像形成を行わない際に、駆動ロール402と従動ロール406とが互いに接触した状態にあるものと比較して、駆動ロール402と従動ロール406とに結露が生じにくい。
【0080】
また、以上で説明をしたように、画像形成装置10においては、送風装置240は、接離機構540により互いに離間された状態にある駆動ロール402及び従動ロール406と、駆動ロール502及び従動ロール506とに送風する。このため、互いに接触した状態にある駆動ロール402及び従動ロール406と、駆動ロール502及び従動ロール606とに送風する場合と比較して、駆動ロール402及び従動ロール406と、駆動ロール502及び従動ロール506とに結露が生じにくい。
【0081】
また、以上で説明をしたように、画像形成装置10においては、駆動ロール402は従動ロール406と離間した状態で回転し、駆動ロール502は従動ロール506と離間した状態で回転して、回転中の駆動ロール402及び駆動ロール502に送風装置240が送風する。このため、停止中の駆動ロール402及び駆動ロール502に送風装置240が送風する場合と比較して、駆動ロール402と駆動ロール502とに結露が生じにくい。
【0082】
図7は制御部700による制御を示すフローチャートであって、制御部700による電源投入時の制御を示している。図7に示すように、一連の制御がスタートすると、ステップS30で、制御回路702は送風装置240駆動させ、ファン244の回転を開始させて、送風装置240に画像形成装置本体12内への送風を開始させる。
【0083】
次のステップS32で、制御回路702は駆動源532を駆動させる。駆動源532が駆動されると、駆動伝達機構534と回転軸530とを介して駆動ロール502に駆動が伝達され、駆動ロール502が回転をし、駆動ロール502に従動して従動ロール506が回転する。また、駆動源532が駆動されると、駆動伝達機構534と回転軸430とを介して駆動ロール402に駆動が伝達され、駆動ロール402が回転をし、駆動ロール402に従動して従動ロール406が回転する。この際、駆動ロール502と駆動ロール402との回転速度を、用紙を画像形成装置本体12外へ排出させる際の回転速度と同じにしても良いし、用紙を画像形成装置本体12外へ排出させる際の回転速度よりも遅くしても、速くしても良い。
【0084】
次のステップS34で予め定められた所定の時間が経過したことを確認した後、次のステップS36で、制御回路702は送風装置240を停止させ、ファン244の回転を停止させて、送風装置240に画像形成装置本体12内への送風を停止させる。
【0085】
次のステップS38では、制御回路702は駆動源532を停止させる。駆動源532が停止すると、駆動ロール502の回転が停止し、従動ロール506の回転が停止し、駆動ロール402の回転が停止し、従動ロール406の回転が停止する。
【0086】
図8は制御部700による制御を示すフローチャートであって、制御部700による待機状態時の制御を示している。図8に示すように、一連の制御がスタートすると、ステップS50で、制御回路702は、温度センサ710からの入力と湿度センサ720との入力とから、記憶手段に記憶されたデータに基づいて、画像形成装置本体12内が送風装置240による送風を行う温度、湿度の範囲内にあるか否かの判別を行い、画像形成装置本体12内が送風装置240による送風を行う温度、湿度の範囲内にあるとの判別がなされた場合、次のステップS52に進む。
【0087】
ステップS52では、制御回路702は送風装置240を駆動させ、ファン244の回転を開始させて、送風装置240に画像形成装置本体12内への送風を開始させる。
【0088】
次のステップS54では、制御回路702は駆動源532を駆動させる。駆動源532が駆動されると、駆動伝達機構534と回転軸530とを介して駆動ロール502に駆動が伝達され、駆動ロール502が回転をし、駆動ロール502に従動して従動ロール506が回転する。また、駆動源532が駆動されると、駆動伝達機構534と回転軸430とを介して駆動ロール402に駆動が伝達され、駆動ロール402が回転をし、駆動ロール402に従動して従動ロール406が回転する。この際、駆動ロール502と駆動ロール402との回転速度を、用紙を画像形成装置本体12外へ排出させる際の回転速度と同じにしても良いし、用紙を画像形成装置本体12外へ排出させる際の回転速度よりも遅くしても、速くしても良い。
【0089】
以上のステップS52の説明とステップS54の説明、及び先述のステップS30の説明とステップS32の説明とから分かるように、画像形成装置10においては、第1の排出装置400と第2の排出装置500とは、少なくとも駆動ロール402及び駆動ロール502との回転中に送風するようになっている。
【0090】
次のステップS56で、制御回路702は、温度センサ710からの入力と湿度センサ720との入力とから、記憶手段に記憶されたデータに基づいて、画像形成装置本体12内が送風装置240による送風を行う温度、湿度の範囲外にあるか否かの判別を行い、画像形成装置本体12内が送風装置240による送風を行う温度、湿度の範囲外にあるとの判別がなされた場合、次のステップS56に進む。
【0091】
ステップS58では、制御回路702は、送風装置240を停止させ、ファン244の回転を停止させて、送風装置240に画像形成装置本体12内への送風を停止させる。
【0092】
次のステップS60では、制御回路702は駆動源532を停止させる。駆動源532が停止すると、駆動ロール502の回転が停止し、従動ロール506の回転が停止し、駆動ロール402の回転が停止し、従動ロール406の回転が停止する。
【0093】
以上のステップS58の説明とステップS60の説明とから分かるように、画像形成装置10においては、第1の排出装置400と第2の排出装置500とは、送風装置240が停止することに連係して停止するようになっている。
【0094】
図9には、第1の排出装置500の変形例の一部が拡大して示されている。先述の本発明の実施形態に係る画像形成装置10が有する第1の排出装置500では、コルゲーションロール510は、接触部516、516を有し、接触部516、516は、外側に凸である曲面からなり、コルゲーションロール510の両端に設けられていた。これに対して、この変形例においては、コルゲーションロール510は、用紙の接触する複数の接触部514を有し、これらの複数の接触部514は外側に凸である曲線518に沿って形成されている。そして、凹部512は、複数の接触部514の間に複数が形成されている。
【0095】
より具体的には、コルゲーションロール510には、7個の接触部514が形成され、7個の接触部514の間に6個の凹部512が形成されている。また、7個の接触部514は、コルゲーションロール510の回転軸の方向に略垂直に、略等間隔に形成されていて、中央部に位置するものが最も経が大きく、配置される位置が端部側になるにしたがって経が小さくなっている。すなわち、7個の接触部は、中央部に位置するものほど回転軸530との間の距離が短く、配置される位置が外側になるにしたがって回転軸530との距離が長くなっている。
【0096】
この変形例においては、複数の接触部514が外側に凸である曲線518に沿って形成されているため、用紙を波形とする力を付与する際に用紙が傷みにくい。
【0097】
第1の排出装置500の変形例と、この変形例に係る第1の排出装置500を有する画像形成装置10とは、以上で説明をした以外の部分は、先述の本発明の実施形態に係る画像形成装置10と構成及び制御が同一であるため、説明を省略する。
【0098】
図10には、比較例に係る第1の排出装置500の一部が拡大して示されている。先述の本発明の実施形態に係る画像形成装置10が有する第1の排出装置500と、第1の排出装置500の変形例とにおいては、コルゲーションロール510に凹部512が形成されていた。これに対して、この変形例では、コルゲーションロール510に凹部512が形成されていない。このため、コルゲーションロール510と回転軸530との間を送風装置240から送風された空気が通過しにくく、コルゲーションロール510と回転軸530とに結露が生じやすい。
【産業上の利用可能性】
【0099】
以上述べたように、本発明は、少なくとも、例えばプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0100】
10・・・画像形成装置
12・・・画像形成装置本体
220・・・定着装置
224・・・発熱部
240・・・送風装置
400・・・第1の排出装置
402・・・駆動ロール
406・・・従動ロール
410・・・コルゲーションロール
500・・・第2の排出装置
502・・・駆動ロール
506・・・従動ロール
508・・・接触位置
510・・・コルゲーションロール
512・・・凹部
514・・・接触部
516・・・接触部
518・・・曲面
540・・・接離機構
700・・・制御部
710・・・温度センサ
720・・・湿度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体に設けられた送風装置と、
前記画像形成装置本体内に設けられ、発熱部を有する定着装置と、
前記定着装置により画像が定着された記録媒体を前記画像形成装置本体内から排出する排出装置と、
を有し、
前記排出装置は、
回転する回転部材と、
前記回転部材との間に記録媒体を挟み、前記回転部材の回転に従って従動する従動部材と、
回転部材と前記従動部材とが接触する接触位置よりも記録媒体側に突出している突出部材と、
を有し、
前記送風装置は、前記回転部材の回転中に送風し、
前記突出部材は、前記送風装置から送風された空気を通過させる凹部が形成されている画像形成装置。
【請求項2】
前記突出部材は、記録媒体に接触する接触部を当該突出部材の両側に有し、
前記接触部は、外側に凸である曲面からなり、
前記凹部は、前記接触部の間に形成されている請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記突出部材は、記録媒体に接触する複数の接触部を有し、
前記複数の接触部は、外側に凸である曲面に沿って形成されている請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記回転部材は、記録媒体を排出している状態における回転速度と記録媒体を排出していない状態における回転速度とが互いに異なる請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置本体内の温度を検出する温度検出部をさらに有し、
前記送風装置は、前記検出温度により検出された温度の値に基づいて送風を開始し、送風を停止する請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成装置本体内の湿度を検出する湿度検出部をさらに有し、
前記送風装置は、前記湿度温度により検出された湿度の値に基づいて送風を開始し、送風を停止する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記回転部材と前記従動部材とを互いに接触させ、離間させる接離機構をさらに有する請求項1乃至6いずれか記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記送風装置は、前記接離機構により互いに離間された状態にある前記回転部材及び前記従動部材に送風する請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記回転部材は、前記従動部材と離間した状態で回転する請求項8記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記排出装置を複数有し、
複数の前記排出装置の1つから記録媒体が排出される際に、複数の前記排出装置の全てが駆動する請求項1乃至9いずれか記載の画像形成装置。
【請求項11】
複数の前記排出装置の1つが有する前記回転部材の回転速度と、複数の前記排出装置の他の1つが有する前記回転部材の回転速度とが互いに異なる請求項10記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−98448(P2012−98448A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−245109(P2010−245109)
【出願日】平成22年11月1日(2010.11.1)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】