画像表示装置および画像表示方法
【課題】直感的に優れた押圧操作によって、少ない操作回数でもって所望のコンテンツを検索する。
【解決手段】コンテンツ表示画面51Aにおいて、全画面表示されているコンテンツと同じ日付内において、未だ表示していないコンテンツが存在する場合は、それらのコンテンツの一覧表示画面51Cをはさんでカテゴリ表示画面51Bに切り替わる。一覧表示画面51Cは、各コンテンツの縮小画像である。画面の切り替わりは、画面のスクロールによってなされる。一覧表示画面51Cにより、日付内の途中のコンテンツまで閲覧して、次の日付が選択されるカテゴリ表示画面51Bに切り替える際に、同一日付内の残りのコンテンツの内容も把握することができる。すなわち、日付切り替えによるコンテンツの見落としを防止できる。
【解決手段】コンテンツ表示画面51Aにおいて、全画面表示されているコンテンツと同じ日付内において、未だ表示していないコンテンツが存在する場合は、それらのコンテンツの一覧表示画面51Cをはさんでカテゴリ表示画面51Bに切り替わる。一覧表示画面51Cは、各コンテンツの縮小画像である。画面の切り替わりは、画面のスクロールによってなされる。一覧表示画面51Cにより、日付内の途中のコンテンツまで閲覧して、次の日付が選択されるカテゴリ表示画面51Bに切り替える際に、同一日付内の残りのコンテンツの内容も把握することができる。すなわち、日付切り替えによるコンテンツの見落としを防止できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツ例えば撮像画像の中で所望の撮像画像を検索するのに適用される画像表示装置および画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
静止画像や動画像を撮影してデジタルデータとして記憶メディアに記録することが可能な撮像装置(デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ)が広く普及している。最近では、記憶メディアの大容量化に伴い、撮像装置に内蔵の記憶メディアに大量の画像データを蓄えることが多くなっている。したがって、大量の画像データの中から所望の画像データを効率的に探すことが望まれている。
【0003】
ここで、この発明は、撮像画像に限らず、コンテンツに対して適用できる。コンテンツとは、ウェブサイトやメディアで人が閲覧できるひとまとまりの情報全般のことである。具体的には、撮像画像・音楽・映画・テキスト・漫画・ゲーム・ウェブページ等のことである。したがって、以下の説明では、これらの撮像画像等を全般的に含む用語としてコンテンツの用語を使用する。
【0004】
例えば、コンテンツ表示画面においてコンテンツ送り/戻し(スクロール)操作を行うことで、目的のコンテンツを探す方法がある。このとき送り/戻しの速度を調節できるようにすることで目的のコンテンツに素早くたどり着くことができる。例えば特許文献1に記載のデジタルカメラにおいては、感圧式タッチパネルを利用し、押圧に応じて送り/戻しの速度を変えている。この手法により送り/戻しボタンを表示するだけで速度調整が可能なため、速度調整用のボタンを別途表示する必要が無く、画面を有効活用できる。さらに、押圧力の強弱を利用することで直感的な操作ができる。
【0005】
しかしながら、大量のコンテンツの中から目的のコンテンツを探す場合には、送り/戻しのみでは不十分である。ユーザは、例えば撮影日付というより上位の単位(以下、カテゴリと適宜称する)によって複数のコンテンツを1つの塊として捉えている。カテゴリによって分類されるコンテンツ群は、ある規則例えば撮像順・記録順でソートして配されている。ユーザは、今見ているコンテンツと同じ日付には、目的のコンテンツがない場合、次の日付まで1ステップの操作で移動したい、と希望することが多い。特許文献1に記載の装置では、かかる要請に対応することができない。
【0006】
特許文献2には、所望のコンテンツを検索する場合に、タッチパネルに月別一覧表示画面を表示し、その中の何れかの日付を選択すると、縮小画像が配列された日付別一覧表示画面に遷移し、その中で所望のコンテンツを選択することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−355617号公報
【特許文献2】特開2005−20070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献2の撮像装置では、日付一覧表示において日付を選択する場合に、識別画像の位置を押す操作と、日付選択を確定させるための確定ボタンの押し下げとの2段階を操作を必要とする。これは、間違えた日付選択の操作によって、日付内コンテンツ表示に画面が遷移することを防止スるためである。このように、日付一覧表示と日付内コンテンツ表示の遷移のために、複数回の操作を必要とすることは、操作性が悪い問題がある。
【0009】
さらに、異なる2つの表示を単純に切り替えるので、2つの問題がある。
(1)日付内コンテンツの前半まで探した状態で日付一覧表示に切り替えると、その日付の後半を見ることができない。つまり、後半部分に目的のコンテンツがある場合には、目的のコンテンツを見落としてしまう。
(2)日付一覧表示から日付内コンテンツ表示に切り替えると、日付内でソートされている複数のコンテンツの中の先頭コンテンツが表示される。したがって、その日付内に目的のコンテンツが存在するかどうかは、表示切替後にコンテンツ送り/戻し操作を行い日付内の全コンテンツを確認するまで分からない。
【0010】
したがって、この発明の目的は、直感的に優れた押圧操作によって、少ない操作回数でもって所望のコンテンツを検索することができる画像表示装置および画像表示方法を提供することにある。
さらに、この発明の他の目的は、カテゴリ表示画面とコンテンツ表示画面との切り替え時に、遷移画面を表示することによって、所望のコンテンツを容易に検索することができる画像表示装置および画像表示方法を提供することになる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するために、この発明は、上位のカテゴリによって分けられた複数のコンテンツが記憶される記憶部と、
コンテンツおよびカテゴリの一方を表示する表示部と、
操作時の押圧力が弱い第1の操作に応じた第1の操作信号と、該第1の操作に比して強い押圧力の第2の操作に応じた第2の操作信号を発生する操作部と、
第1および第2の操作信号が入力され、表示部に表示される表示画像を制御する制御部とを備え、
表示部にコンテンツが表示されているコンテンツ表示画面において、第1の操作がなされることによって、表示されるコンテンツが順次切り替えられ、
カテゴリのリストが表示されているカテゴリ表示画面において、第2の操作がなされることによって、所望のカテゴリが順次切り替えられ、
コンテンツ表示画面において、第2の操作がなされることによって、コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面に遷移し、
カテゴリ表示画面において、第1の操作がなされることによって、カテゴリ表示画面からコンテンツ表示画面に遷移するように、制御部が記憶部および表示部を制御する画像表示装置である。
【0012】
この発明は、複数のコンテンツが上位のカテゴリによって分けられ、
コンテンツおよびカテゴリの一方が表示部に表示され、
操作部が操作時の押圧力が弱い第1の操作に応じた第1の操作信号と、該第1の操作に比して強い押圧力の第2の操作に応じた第2の操作信号を発生し、
表示部に表示される表示画像を制御する制御部に対して第1および第2の操作信号が入力され、
制御部によって、
表示部にコンテンツが表示されているコンテンツ表示画面において、第1の操作がなされることによって、表示されるコンテンツが順次切り替えられ、
カテゴリのリストが表示されているカテゴリ表示画面において、第2の操作がなされることによって、所望のカテゴリが順次切り替えられ、
コンテンツ表示画面において、第2の操作がなされることによって、コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面に遷移し、
カテゴリ表示画面において、第1の操作がなされることによって、カテゴリ表示画面からコンテンツ表示画面に遷移する画像表示方法である。
【0013】
好ましい態様は、以下の通りである。
操作部は、コンテンツおよびカテゴリを順次切り替える時の切り替え方向に対応して異なる操作信号を発生し、
押圧力と切り替え方向とが組み合わされた第1、第2、第3および第4の操作信号を発生する。
【0014】
コンテンツ表示画面は、表示部のほぼ画面全体にコンテンツが表示される画面であり、 カテゴリ表示画面は、表示部の画面に複数のカテゴリの表示が同時に表示される画面である。
【0015】
コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面に遷移する時に、コンテンツ表示画面において表示されているコンテンツと同一のカテゴリに属し、且つ未表示のコンテンツを示す項目を表示する第1の遷移画面を介在させる。
【0016】
カテゴリ表示画面からコンテンツ表示画面に遷移する時に、カテゴリ表示画面において、選択されるカテゴリに属する全てのコンテンツの項目を表示する第2の遷移画面を介在させる。
【0017】
コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面に遷移する時に、コンテンツ表示画面において表示されているコンテンツと同一のカテゴリに属し、且つ未表示のコンテンツの項目を表示する第1の遷移画面を介在させ、
カテゴリ表示画面からコンテンツ表示画面に遷移する時に、カテゴリ表示画面において、選択されるカテゴリに属する全てのコンテンツの項目を表示する第2の遷移画面を介在させる。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、以下の効果が得られる。
日付と日付内コンテンツのように階層関係を持つように分類されたコンテンツの送り/戻し操作において、押圧力の強弱によって操作対象を決定する。すなわち、カテゴリ表示画面へ遷移させたり、カテゴリ表示画面において、カテゴリを切り替える場合には、押圧力が強くされる。一方、コンテンツ表示画面に遷移させたり、コンテンツ表示画面において、コンテンツを切り替える場合には、押圧力が弱くされる。このような操作時の押圧力の強弱は、コンテンツを検索する場合の検索速度に対応しており、直感的な操作が可能である。
押圧力の強弱によって表示内容を切り替えるので、複数回の操作を行うのと比較して、素早く切り替えることができる。
【0019】
さらに、日付リスト表示画面のようなカテゴリ表示画面から日付内コンテンツ表示のようなコンテンツ表示画面へ切り替える際に、カテゴリ内に含まれる全コンテンツを俯瞰できる遷移画面をはさんで表示が切り替えられる。したがって、カテゴリ内に探索目的のコンテンツが含まれるか否かを素早く判断できる。
さらに、コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面へ切り替える際に、未だ表示していないカテゴリ内のコンテンツの一覧を表示する画面をはさんで切り替わるため、探索対象を見落とすことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】この発明の一実施の形態における感圧式入力デバイスの説明に用いる略線図である。
【図3】この発明の一実施の形態におけるコンテンツ表示画面の説明に用いる略線図である。
【図4】この発明の一実施の形態におけるカテゴリ表示画面の説明に用いる略線図である。
【図5】この発明の一実施の形態におけるコンテンツ表示画面とカテゴリ表示画面との遷移の説明に用いる略線図である。
【図6】この発明の一実施の形態におけるコンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面への遷移の説明に用いる略線図である。
【図7】この発明の一実施の形態におけるカテゴリ表示画面からコンテンツ表示画面への遷移の説明に用いる略線図である。
【図8】この発明の一実施の形態の処理の流れの一例の説明に用いるフローチャートである。
【図9】この発明の他の実施の形態における表示画面の説明に用いる略線図である。
【図10】この発明の他の実施の形態における画面遷移の説明に用いる略線図である。
【図11】この発明の他の実施の形態における画面遷移の説明に用いる略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明の実施の形態について説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
<1.この発明の一実施の形態>
<2.この発明の他の実施の形態>
<3.変形例>
なお、以下に説明する実施の形態は、この発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
【0022】
<1.この発明の一実施の形態>
「撮像装置」
図1を参照してこの発明の一実施の形態における撮像装置について説明する。撮像装置は、カメラ部1と、記録再生処理部2と、制御部3とからなる。制御部3に対して、表示部4と、操作入力部5と、リムーバブルな記録メディアとしてのメモリカード6が接続される。表示部4は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)である。メモリカード6以外に、ハード・ディスク装置、記録可能なDVD(Digital Versatile Disc)や記録可能なCD(Compact Disc)等の光記録媒体、磁気ディスクなどを用いることができる。
【0023】
制御部3には、表示制御部31が設けられ、表示部4の表示を制御するための信号が表示制御部31から発生する。表示制御部31は、バス34を通じて供給された画像データから、表示部4に表示される画像信号を生成して、画像信号を表示部4に供給し、画像を表示させる。さらに、処理部35および表示制御部31の制御によって、表示部4の画面上にメニュー等のテキスト、グラフィックスの表示が行うことが可能とされている。なお、画像の表示の形態は、ROM37に記録された表示処理プログラムに従ったものとされる。
【0024】
制御部3には、操作入力インターフェース32が設けられ、操作入力部5からのユーザの操作に応じた操作信号が操作入力インターフェース32を介して制御部3のバス34に供給される。制御部3には、メモリカードインターフェース33が設けられ、メモリカード6がメモリカードインターフェース33のコネクタに挿入され、メモリカード6と制御部3との間の信号の授受がメモリカードインターフェース33によってなされる。
【0025】
操作入力部5には、感圧式入力デバイス、シャッタレリーズボタン等の各種ボタンやレバー、ダイヤル等が含まれる。さらに、感圧式入力デバイスは、操作時の押圧力が弱い第1の操作に応じた第1の操作信号と、第1の操作に比して強い押圧力の第2の操作に応じた第2の操作信号を発生するようになされている。表示部4をタッチパネルと構成とし、ユーザが画面上を指や指示具で押圧することで入力操作を行うことが可能とされている。タッチパネルの一部の領域として、感圧式入力デバイスを構成しても良い。
【0026】
制御部3では、CPU(Central Processing Unit )からなる処理部35、RAM(Random Access Memory)36、ROM(Read Only Memory)37、時計回路38がバス34を通じて接続される。制御部3によって撮像装置の各部が制御される。RAM36は、処理の途中結果を一時記憶するなど主に作業領域として用いられるものである。ROM37は、処理部35において実行する種々のプログラムや、処理に必要になるデータなどを記憶するものである。時計回路38は、現在年月日、現在曜日、現在時刻、撮影日時などを提供すると共に、撮影日時等の日時情報を撮影画像ファイルに付与する機能を有する。
【0027】
カメラ部1は、光学ブロック、イメージャ等を含む撮像部11を備えている。光学ブロックは、レンズ、フォーカス機構、シャッター機構、絞り(アイリス)機構などを備えている。イメージャは、CCD(Charge Coupled Device )、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor) 等である。
【0028】
撮影時においては、カメラ制御部12は、制御部3からの制御に応じて、撮像部11の光学ブロックを動作させるための駆動信号を形成する。光学ブロックでは、カメラ制御部12からの駆動信号に応じて、フォーカス機構、シャッター機構、絞り機構が制御され、被写体像が取り込まれ、被写体像がイメージャに対して提供される。
【0029】
イメージャが光学ブロックからの被写体像を光電変換して出力する。カメラ制御部12からの駆動信号に応じてイメージャが動作し、被写体像が取り込まれ、取り込まれた被写体の画像が電気信号として信号変換部13に供給される。
【0030】
信号変換部13は、供給された撮像信号に対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行って、S/N比を良好にし、AGC(Automatic Gain Control)処理を行って、利得を制御し、そして、A/D(Analog/Digital )変換によって、デジタル信号とされた撮像データを形成する。
【0031】
信号変換部13からのデジタル撮像データが画像信号処理部14に供給される。画像信号処理部14は、撮像データに対して、AF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure )、AWB(Auto White Balance)などのカメラ信号処理を施す。カメラ信号処理がなされた画像データが記録再生処理部2の符号化/復号部21に供給される。
【0032】
カメラ部1には、音声入力部(マイクロホン)15が設けられている。音声入力部15からの音声信号が音声信号処理部16に供給される。音声信号処理部16は、アンプ、A/D変換器等によって構成される。音声信号処理部16は、音声入力部15によって収音された音声信号を増幅してデジタル信号に変換する。音声信号処理部16において、音声信号に対する圧縮処理を行うようにしても良い。音声信号処理部16からのデジタル音声信号が記録再生処理部2の符号化/復号部21に供給される。なお、図示しないが、記録媒体から再生された音声信号を再生するスピーカ等の音声再生装置が設けられている。
【0033】
記録再生処理部2の符号化/復号部21は、映像信号処理部14からの映像信号、並びに音声信号処理部16からの音声信号を圧縮符号化する。静止画像データは、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group) によって圧縮符号化され、動画像データは、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group Phase 2)によって圧縮符号化される。さらに、音声データは、例えばMP3(MPEG1 Audio Layer 3) によって圧縮される。符号化/復号部21と関連してバッファメモリ22が設けられている。
【0034】
符号化/復号部21により圧縮された画像データおよび音声データがメモリコントローラ23を介してハードディスク、不揮発性メモリ等の内部メモリ24に記憶される。さらに、圧縮された画像データおよび音声データが制御部3の制御の下で、バス34、メモリカードインターフェース33を通じてメモリカード6に記憶される。記憶媒体には、所定の規格例えばDCF(Design rule for Camera File system)規格に準じた画像ファイルとして圧縮データが記録される。
【0035】
内部メモリ24またはメモリカード6から読み出されたデータが符号化/復号部21によって復号される。復号された画像データが制御部3の制御の下で表示制御部31を通じて表示部4に表示される。なお、表示部4には、撮像中の画像も表示される。
【0036】
ここで、上述した撮像装置の動作について概略的に説明する。撮像部11のイメージャによって受光され、光電変換された信号が信号変換部13に供給され、CDS処理、AGC処理が行われてデジタル信号に変換され、画像信号処理部14に供給される。画像信号処理部14では、画像データが画質補正処理され、カメラスルー画像の画像データとして制御部3に供給される。制御部3では、入力された画像データが表示制御部31に供給され、カメラスルー画像が表示部4に表示される。表示部4の表示画像を見ながら画角合わせを行うことが可能となる。
【0037】
そして、操作入力部5のシャッタレリーズボタンが押下されると、処理部35がカメラ制御部12に制御信号を出力して、撮像部11のシャッタを動作させる。これとともに、画像信号処理部14によって、信号変換部13から供給された1フレーム分の画像データが処理されて後、バッファメモリ22に記憶される。さらに、この画像データが符号化/復号部21よって圧縮符号化され、符号化データがメモリコントローラ23を通じて内部メモリ24に記憶されると共に、システムバス34およびメモリカードインターフェース33を通じてメモリカード6に記憶される。
【0038】
音声入力部15によって収音されて音声信号処理部16に供給された音声信号は、デジタル化された後、圧縮符号化処理される。さらに、処理部35の処理によって、音声の符号化データが内部メモリ24およびメモリカード6に記憶される。
【0039】
なお、静止画像データ、音声信号データに対して、処理部35が撮影時の日時や時刻を時計回路38から取得し、データに付加して内部メモリ24およびメモリカード6に記憶する。さらに、静止画像についてはさらに、静止画像の縮小画像のデータが生成され、元の静止画像と対応付けて内部メモリ24およびメモリカード6に記憶される。
【0040】
一方、内部メモリ24またはメモリカード6に記憶された画像データを再生する場合には、操作入力部5からの操作入力に応じて、処理部35が選択された画像データが内部メモリ24またはメモリカード6からバッファメモリ22に読み込まれる。そして、符号化/復号部21によって復号される。復号された画像データが表示制御部31を通じて表示部4に供給され、表示部4に再生画像が表示される。音声も同様に、復号され、音声再生装置によって再生される。
【0041】
上述した撮像装置において、内部メモリ24またはメモリカード6の記憶容量が増すにつれて、記録されるコンテンツの数が多くなるので、ユーザが目的とするコンテンツを探し出すのに時間がかかる。この発明は、大量のコンテンツの中で目的とする所望のコンテンツを簡単且つ迅速に探し出すことを可能とするものである。
【0042】
「感圧式入力デバイス」
図2に示すように、操作入力部5に設けられている感圧式入力デバイスは、例えば感圧導電ゴムを使用したスイッチであり、ユーザの操作時の指またはスタイラスペンの押圧力Fに対応して抵抗が変化し、抵抗に応じた大きさのデジタル出力を発生する。押圧力が非常に弱い場合は、入力デバイスが何ら操作されていない領域(OFF)とされ、出力がD1からD2の範囲の領域が押圧力が弱い領域と設定され、出力がD3からD4の範囲の領域が押圧力が強い領域と設定される。出力がD2からD3の範囲は、押圧力の強弱が判定されない領域とされる。この非判定領域においては、感圧式入力デバイスのOFFの領域と同様に、入力デバイスが非操作と判定され、制御の状態が維持される。なお、図2に示す特性は、概略的なものであり、非線形な出力特性であったり、傾きが逆となる特性であっても良い。
【0043】
操作入力インターフェース32は、上述した感圧式入力デバイスのデジタル出力を発生し、デジタル出力がバス34を通じて処理部35に供給される。さらに、感圧式入力デバイスの操作される領域が2分割され、各領域の操作に対応する操作信号が発生する。後述するように、各領域が送りスイッチおよび戻しスイッチとして機能する。したがって、感圧式入力デバイスからは、押圧力の強弱と、送り/戻しとに応じた操作信号が発生する。操作信号が供給される処理部35は、デジタル出力に対して閾値判定を行い、OFF状態、非判定状態、押圧力、並びに送り/戻しに関する判定を行う。
【0044】
「画面表示」
撮像装置のケースの背面側には、図3および図4に示すように、表示部4の画面41と、感圧式入力デバイス42とが設けられている。感圧式入力デバイス42は、送り方向が「次」の操作信号を発生するための下側の領域(以下、送りスイッチ43aと適宜称する)と、送り方向が「前」の操作信号を発生するための上側の領域(以下、戻しスイッチ43bと適宜称する)とを有する。したがって、感圧式入力デバイス42が、押すスイッチの種類と押圧力の強弱とを組み合わせた4種類の操作信号を発生する。
【0045】
撮像装置が再生モードとされている場合の表示画面として、図3に示すコンテンツ表示画面51Aと、図4に示すカテゴリ表示画面51Bとの何れかが可能とされている。コンテンツ表示画面51Aは、画面41の全体にコンテンツ例えば記録画像が表示されている画面である。記録画像は、例えば内部メモリ24に蓄積されている。なお、撮像モードにおいて、撮像画像を表示する場合は、コンテンツ表示画面51Aと同様に、撮像画像が画面全体に表示される。
【0046】
コンテンツ表示画面51Aでは、特定のコンテンツが表示デバイスの表示領域のほぼ全体に表示される。コンテンツ表示画面51Aにおいては、感圧式入力デバイス42の送りスイッチ43aまたは戻しスイッチ43bが弱い押圧力で押されると、表示されるコンテンツが押されたスイッチに対応する方向に順に送られる。すなわち、同じ撮像日付内で撮像時刻に関して旧いから新しい順にコンテンツのデータがソートされており、送りスイッチ43aが押されると、旧いから新しい方向(次選択方向)にコンテンツが送られる。逆に、戻しスイッチ43bが押されると、新しいから旧い方向(前選択方向)にコンテンツが送られる。
【0047】
カテゴリ表示画面51Bは、画面41にカテゴリ例えば撮像日付の表示(ラベルと称する。日付を表すアイコンでも良い)が時系列順に一列に並んで表示されている画面である。カテゴリ表示画面51Bでは、複数のカテゴリのラベルが同時に表示される。複数のカテゴリのラベルの中で、選択状態のカテゴリのラベルに対して非選択のカテゴリのラベルと異なる態様の表示がなされる。例えば日付表示のラベルの枠がハイライト表示とされる。
【0048】
カテゴリ表示画面51Bにおいては、感圧式入力デバイス42の送りスイッチ43aまたは戻しスイッチ43bが強い押圧力で押されると、カテゴリのラベルが押されたスイッチに対応する方向に順に切り替えられる。例えば日付のラベルが押されたスイッチと対応する方向にスクロールされ、スクロールが停止して所定時間経過すると、中央位置の日付が選択される。すなわち、撮像日付のラベルが旧いから新しい順にソートされ、画面41上では、上から下に向かって日付が新しくされている。送りスイッチ43aが押されると、旧い日付から新しい日付の方向(次選択方向で画面上では上方向)に日付のラベルが送られる。逆に、戻しスイッチ43bが押されると、新しい日付から旧い日付の方向(前選択方向で画面上では下方向)に日付のラベルが送られる。
【0049】
図5に示すように、コンテンツ表示画面51Aにおいて、強い押圧力で感圧式入力デバイス42が押されると、カテゴリ表示画面51Bに画面が遷移する。一方、カテゴリ表示画面51Bにおいて、弱い押圧力で感圧式入力デバイス42が押されると、コンテンツ表示画面51Aに画面が遷移する。押圧力の強弱の変化は、感圧式入力デバイス42を押し続けている力を変化させて生じさせる場合と、感圧式入力デバイス42から一旦指を離して再度押圧力を変えて押す場合との何れかで生じさせることができる。このように、カテゴリを切り替える場合、並びにカテゴリ表示画面に遷移する場合には、感圧式入力デバイス42が強く押される。カテゴリを切り替えることは、コンテンツの切り替えを高速に行うことを意味するので、押圧力の強さと切り替え速度との対応が直感に合ったものとなり、操作感が良好とできる。
【0050】
「画面遷移」
コンテンツ表示画面51Aからカテゴリ表示画面51Bに切り替える際の画面遷移について図6を参照して説明する。コンテンツ表示画面51Aにおいて、表示されているコンテンツと同一のカテゴリに属し、且つ未表示のコンテンツを示す項目を表示する第1の遷移画面を介在させる。つまり、全画面表示されているコンテンツと同じ日付内において、未だ表示していないコンテンツが存在する場合は、それらのコンテンツの一覧表示画面51Cをはさんでカテゴリ表示画面51Bに切り替わる。一覧表示画面51Cは、各コンテンツの縮小画像である。
【0051】
画面の切り替わりは、画面のスクロールによってなされる。例えばスクロールの方向は、送りスイッチ43aが押されると上方向とされ、戻しスイッチ43bが押されると下方向とされる。スクロールの速度は、一覧表示画面51Cに含まれる縮小画像を判別できる程度のものとされる。一覧表示画面51Cにより、日付内の途中のコンテンツまで閲覧して、次の日付が選択されるカテゴリ表示画面51Bに切り替える際に、同一日付内の残りのコンテンツの内容も把握することができる。すなわち、日付切り替えによるコンテンツの見落としを防止できる。
【0052】
ここで、一覧表示画面51Cに縮小画像として表示するコンテンツは、以下のように決定される。図6に示すように、送りスイッチ43aが押されている送り動作中に、送りスイッチ43aが強く押されると、次の日付を選択するカテゴリ表示画面51Bに切り替わる。この場合は、表示中のコンテンツと同じ日付に属し、且つ当該コンテンツより後の時刻に撮影されたコンテンツが一覧表示画面51Cの表示対象とされる。一方、戻しスイッチ43bが押されている戻し動作中に、戻しスイッチ43bが強く押されると、前の日付を選択するカテゴリ表示画面51Bに切り替わる。この場合は、表示中のコンテンツと同じ日付に属し、且つ当該コンテンツより前の時刻に撮影されたコンテンツが表示対象とされる。
【0053】
カテゴリ表示画面51Bからコンテンツ表示画面51Aに切り替える際の画面遷移について図7を参照して説明する。カテゴリ表示画面51Bにおいて、感圧式入力デバイス42の押圧力が弱くなると、コンテンツ表示画面51Aに切り替わる。このとき、全てのコンテンツの項目を表示する第2の遷移画面である、選択している日付内のコンテンツの俯瞰表示画面51Dをはさんでコンテンツ表示画面51Aに切り替わる。コンテンツ表示画面51Aにより、選択した日付内のコンテンツの概要を簡単に把握できる。画面の切り替わりは、画面のスクロールによってなされる。例えばスクロールの方向は、送りスイッチ43aが押されると上方向とされ、戻しスイッチ43bが押されると下方向とされる。スクロールの速度は、俯瞰表示画面51Dに含まれる縮小画像を判別できる程度のものとされる。
【0054】
図7の例では、カテゴリ表示画面51Bにおいて、日付のラベル(2010年3月4日)を選択して送りスイッチ43aを押す力を弱くすると、画面が上側にスクロールして、その日のコンテンツの全ての縮小画像の俯瞰表示画面51Dが表示される。そして、選択された日付の先頭のコンテンツが全画面に表示されるコンテンツ表示画面51Aに遷移する。カテゴリ表示画面51Bにおいて、戻しスイッチ43bの押圧力を弱めた場合も同様の俯瞰表示画面51Dが介在して画面がコンテンツ表示画面51Aに遷移する。この場合には、選択された日付の最後のコンテンツが全画面に表示される。俯瞰表示画面51Dによって、選択した日付内のコンテンツの概要を簡単に把握できる。
【0055】
「一実施の形態の処理の流れ」
図8のフローチャートを参照して、制御部3の制御の下でなされるこの発明の一実施の形態の処理の流れを説明する。ユーザがモード切り替えスイッチ等を操作することによって、再生モードとなると、画像が全画面で表示される(ステップS1)。すなわち、コンテンツ表示画面51Aが表示される。最初に表示される画像は、例えば直前に記録された撮像画像である。
【0056】
ステップS2において、感圧式入力デバイス42が押されたか否かが判定される。押されていないと判定されると、処理がステップS3に移る。ステップS3において、コンテンツ表示画面か否かが判定される。コンテンツ表示画面でないと判定されると、ステップS4において、画像が表示され、処理がステップS5に移る。ステップS3において、表示中と判定される場合も、処理がステップS5に移る。
【0057】
ステップS5においては、再生終了か否かが判定される。例えばユーザがモード切り替えスイッチ等を操作して再生モードを終了すると、再生モードが終了する。再生終了でないと判定されると、処理がステップS2に戻って感圧式入力デバイス42が押されたか否かが判定される。
【0058】
ステップS2において、感圧式入力デバイス42が押されたと判定されると、ステップS6において、コンテンツ表示画面か否かが判定される。コンテンツ表示画面であると判定されると、ステップS7において、押圧力が弱いか否かが判定される。押圧力が弱いと判定されると、ステップS8において、同一の日付の中の次または前の画像が表示される。ステップS8の後に、処理がステップS2に戻る。
【0059】
送りスイッチ43aが弱く押されると、撮像時刻が後(次)の画像が表示され、戻しスイッチ43bが弱く押されると、撮像時刻が前の画像が表示される。カテゴリ表示画面において、日付の最後の画像が表示された後に、送りスイッチ43aが弱く押され続けると、次の日付の最初の画像が表示される。戻しスイッチ43bが弱く押され続けると、前の日付の最後の画像が表示される。
【0060】
ステップS7において、押圧力が強いと判定されると、ステップS9において、コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面に遷移する。図6を参照して説明したように、同一の日付内の未表示の画像の縮小画像の一覧表示画面51Cを介在させてカテゴリ表示画面に遷移する。そして、ステップS10において、カテゴリ表示画面となり、日付リストが表示される。
【0061】
ステップS6において、カテゴリ表示画面が表示されていると判定されると、ステップS11において、押圧力が強いか否かが判定される。押圧力が強いと判定されると、ステップS12において、カテゴリ(日付)が変更される。送りスイッチ43aが押されている場合には、選択される日付が次の日付に変化し、戻しスイッチ43bが押されている場合には、選択される日付が前の日付に変化する。そして、処理がステップS2に戻る。
【0062】
ステップS6において、カテゴリ表示画面が表示されていると判定され、ステップS11において、押圧力が弱いと判定されると、ステップS13において、コンテンツ表示画面に遷移する。図7を参照して説明したように、選択している日付内のコンテンツの俯瞰表示画面をはさんでコンテンツ表示画面に切り替わる。
【0063】
そして、ステップS14において、コンテンツ送り操作か否かが判定される。送りスイッチ43aが押されているコンテンツ送り操作の場合には、ステップS15において、選択している日付内の最初の順番の画像が表示される。戻しスイッチ43bが押されているコンテンツ戻し操作の場合には、ステップS16において、選択している日付内の最後の順番の画像が表示される。ステップS15およびステップS16の後に、処理がステップS2に戻る。
【0064】
<2.この発明の他の実施の形態>
上述したこの発明の一実施の形態は、カテゴリで日付であり、コンテンツが各日付に属する画像であり、2階層の構造とされている。この発明の他の実施の形態は、3階層の構造とした例である。すなわち、月をカテゴリとし、日付を中間のカテゴリとし、各日付の撮像画像をコンテンツとするものである。
【0065】
「表示画面」
図9A乃至図9Dに示すように、コンテンツ表示画面61A、縮小画像表示画面61B、日付表示画面61C、月表示画面61Dが用意される。コンテンツ表示画面61Aは、上述した一実施の形態と同様に、コンテンツを画面のほぼ全体に表示する画面である。縮小画像表示画面61Bは、同一の日付に属する全コンテンツの縮小画像の一覧、または同一の日付の中で未表示のコンテンツの縮小画像の一覧である。日付表示画面61Cは、同一の月の中でコンテンツ(画像)が存在する日付を示す画面である。月表示画面61Dは、コンテンツ(画像)が存在する月を示す画面である。
【0066】
ユーザは、コンテンツ表示画面61Aと、カテゴリ表示画面としての月表示画面61Dとを切り替えて所望のコンテンツを検索する。感圧式入力デバイス42が送りスイッチ43aおよび戻しスイッチ43bを備えている。感圧式入力デバイス42を弱く押すことによって、コンテンツ表示画面61Aにおいて選択されるコンテンツを切り替えることができる。感圧式入力デバイス42を強く押すことによって、月表示画面61Dにおいて選択される月を切り替えることができる。
【0067】
「画面遷移」
縮小画像表示画面61Bおよび日付表示画面61Cは、遷移時に表示される画面である。コンテンツ表示画面61Aから月表示画面61Dに切り替える際の画面遷移について図10を参照して説明する。コンテンツ表示画面61Aにおいて、全画面表示されているコンテンツと同じ日付内において、未だ表示していないコンテンツが存在する場合は、それらのコンテンツの縮小画像表示画面61Bと、同一の月内でコンテンツが存在する日付のリストを表示する日付表示画面61Cをはさんで月表示画面61Dに切り替わる。
【0068】
画面の切り替わりは、画面のスクロールによってなされる。例えばスクロールの方向は、送りスイッチ43aが押されると上方向とされ、戻しスイッチ43bが押されると下方向とされる。縮小画像表示画面61Bおよび日付表示画面61Cにより、月内の途中のコンテンツまで閲覧して、次の月が選択される月表示画面61Dに切り替える際に、同一月内の残りのコンテンツの内容も把握することができる。すなわち、月切り替えによるコンテンツの見落としを防止できる。
【0069】
ここで、縮小画像表示画面61Bおよび日付表示画面61Cに表示する内容の決定について説明する。図10に示すように、送りスイッチ43aが押されている送り動作中に、送りスイッチ43aが強く押されると、次の月を選択する月表示画面61Dに切り替わる。この場合は、表示中のコンテンツと同じ日付に属し、且つ当該コンテンツより後の時刻に撮影されたコンテンツが縮小画像表示画面61Bの表示対象とされる。さらに、表示中のコンテンツの月と同一の月に属し、且つ表示中のコンテンツより後の日付のリストが日付表示画面61Cの表示対象とされる。
【0070】
一方、戻しスイッチ43bが押されている戻し動作中に、戻しスイッチ43bが強く押されると、前の月を選択する月表示画面61Dに切り替わる。この場合は、表示中のコンテンツと同じ日付に属し、且つ当該コンテンツより前の時刻に撮影されたコンテンツが縮小画像表示画面61Bの表示対象とされる。さらに、表示中のコンテンツの月と同一の月に属し、且つ表示中のコンテンツより前の日付のリストが日付表示画面61Cの表示対象とされる。
【0071】
月表示画面61Dからコンテンツ表示画面61Aに切り替える際の画面遷移について図11を参照して説明する。月表示画面61Dにおいて、感圧式入力デバイス42の押圧力が弱くなると、コンテンツ表示画面61Aに切り替わる。このとき、表示中のコンテンツの月と同一の月に属し、且つコンテンツが存在する全ての日付のリストを表示する日付表示画面61Cと、日付表示画面61Cの日付に属する全てのコンテンツの縮小画像表示画面61Bとをスクロールによって一時的に表示する。そして、コンテンツ表示画面61Aに切り替わる。縮小画像表示画面61Bおよび日付表示画面61Cとによって、選択した月内のコンテンツの概要を簡単に把握できる。
【0072】
<3.変形例>
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば記録画像に対するカテゴリとして、日付、月以外に、ジャンル(人物、風景等)を使用しても良い。また、コンテンツとしては、静止画像に限らず動画像であっても良い。例えば1回の記録毎に分割された動画像がコンテンツとされる。動画像の場合では、各動画像の先頭のシーンの画像の縮小画像が一覧表示画面および俯瞰表示画面において使用される。
【0073】
さらに、コンテンツとしては、記録画像に限らず、楽曲に対しても、この発明を適用することができる。楽曲の場合では、カテゴリとして、アルバム、アーチスト等を使用できる。さらに、カテゴリを表示するラベルとして、テキスト以外にカテゴリを識別することができるアイコン等の画像を使用しても良い。
【符号の説明】
【0074】
1・・・カメラ部
2・・・記録再生処理部
3・・・制御部
4・・・表示部
5・・・操作入力部
6・・・メモリカード
11・・・撮像部
21・・・符号化/復号部
24・・・内部メモリ
31・・・表示制御部
35・・・処理部
41・・・表示画面
42・・・感圧式入力デバイス
43a・・・送りスイッチ
43b・・・戻しスイッチ
51A・・・コンテンツ表示画面
51B・・・カテゴリ表示画面
51C・・・一覧表示画面
51D・・・俯瞰表示画面
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツ例えば撮像画像の中で所望の撮像画像を検索するのに適用される画像表示装置および画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
静止画像や動画像を撮影してデジタルデータとして記憶メディアに記録することが可能な撮像装置(デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ)が広く普及している。最近では、記憶メディアの大容量化に伴い、撮像装置に内蔵の記憶メディアに大量の画像データを蓄えることが多くなっている。したがって、大量の画像データの中から所望の画像データを効率的に探すことが望まれている。
【0003】
ここで、この発明は、撮像画像に限らず、コンテンツに対して適用できる。コンテンツとは、ウェブサイトやメディアで人が閲覧できるひとまとまりの情報全般のことである。具体的には、撮像画像・音楽・映画・テキスト・漫画・ゲーム・ウェブページ等のことである。したがって、以下の説明では、これらの撮像画像等を全般的に含む用語としてコンテンツの用語を使用する。
【0004】
例えば、コンテンツ表示画面においてコンテンツ送り/戻し(スクロール)操作を行うことで、目的のコンテンツを探す方法がある。このとき送り/戻しの速度を調節できるようにすることで目的のコンテンツに素早くたどり着くことができる。例えば特許文献1に記載のデジタルカメラにおいては、感圧式タッチパネルを利用し、押圧に応じて送り/戻しの速度を変えている。この手法により送り/戻しボタンを表示するだけで速度調整が可能なため、速度調整用のボタンを別途表示する必要が無く、画面を有効活用できる。さらに、押圧力の強弱を利用することで直感的な操作ができる。
【0005】
しかしながら、大量のコンテンツの中から目的のコンテンツを探す場合には、送り/戻しのみでは不十分である。ユーザは、例えば撮影日付というより上位の単位(以下、カテゴリと適宜称する)によって複数のコンテンツを1つの塊として捉えている。カテゴリによって分類されるコンテンツ群は、ある規則例えば撮像順・記録順でソートして配されている。ユーザは、今見ているコンテンツと同じ日付には、目的のコンテンツがない場合、次の日付まで1ステップの操作で移動したい、と希望することが多い。特許文献1に記載の装置では、かかる要請に対応することができない。
【0006】
特許文献2には、所望のコンテンツを検索する場合に、タッチパネルに月別一覧表示画面を表示し、その中の何れかの日付を選択すると、縮小画像が配列された日付別一覧表示画面に遷移し、その中で所望のコンテンツを選択することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−355617号公報
【特許文献2】特開2005−20070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献2の撮像装置では、日付一覧表示において日付を選択する場合に、識別画像の位置を押す操作と、日付選択を確定させるための確定ボタンの押し下げとの2段階を操作を必要とする。これは、間違えた日付選択の操作によって、日付内コンテンツ表示に画面が遷移することを防止スるためである。このように、日付一覧表示と日付内コンテンツ表示の遷移のために、複数回の操作を必要とすることは、操作性が悪い問題がある。
【0009】
さらに、異なる2つの表示を単純に切り替えるので、2つの問題がある。
(1)日付内コンテンツの前半まで探した状態で日付一覧表示に切り替えると、その日付の後半を見ることができない。つまり、後半部分に目的のコンテンツがある場合には、目的のコンテンツを見落としてしまう。
(2)日付一覧表示から日付内コンテンツ表示に切り替えると、日付内でソートされている複数のコンテンツの中の先頭コンテンツが表示される。したがって、その日付内に目的のコンテンツが存在するかどうかは、表示切替後にコンテンツ送り/戻し操作を行い日付内の全コンテンツを確認するまで分からない。
【0010】
したがって、この発明の目的は、直感的に優れた押圧操作によって、少ない操作回数でもって所望のコンテンツを検索することができる画像表示装置および画像表示方法を提供することにある。
さらに、この発明の他の目的は、カテゴリ表示画面とコンテンツ表示画面との切り替え時に、遷移画面を表示することによって、所望のコンテンツを容易に検索することができる画像表示装置および画像表示方法を提供することになる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するために、この発明は、上位のカテゴリによって分けられた複数のコンテンツが記憶される記憶部と、
コンテンツおよびカテゴリの一方を表示する表示部と、
操作時の押圧力が弱い第1の操作に応じた第1の操作信号と、該第1の操作に比して強い押圧力の第2の操作に応じた第2の操作信号を発生する操作部と、
第1および第2の操作信号が入力され、表示部に表示される表示画像を制御する制御部とを備え、
表示部にコンテンツが表示されているコンテンツ表示画面において、第1の操作がなされることによって、表示されるコンテンツが順次切り替えられ、
カテゴリのリストが表示されているカテゴリ表示画面において、第2の操作がなされることによって、所望のカテゴリが順次切り替えられ、
コンテンツ表示画面において、第2の操作がなされることによって、コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面に遷移し、
カテゴリ表示画面において、第1の操作がなされることによって、カテゴリ表示画面からコンテンツ表示画面に遷移するように、制御部が記憶部および表示部を制御する画像表示装置である。
【0012】
この発明は、複数のコンテンツが上位のカテゴリによって分けられ、
コンテンツおよびカテゴリの一方が表示部に表示され、
操作部が操作時の押圧力が弱い第1の操作に応じた第1の操作信号と、該第1の操作に比して強い押圧力の第2の操作に応じた第2の操作信号を発生し、
表示部に表示される表示画像を制御する制御部に対して第1および第2の操作信号が入力され、
制御部によって、
表示部にコンテンツが表示されているコンテンツ表示画面において、第1の操作がなされることによって、表示されるコンテンツが順次切り替えられ、
カテゴリのリストが表示されているカテゴリ表示画面において、第2の操作がなされることによって、所望のカテゴリが順次切り替えられ、
コンテンツ表示画面において、第2の操作がなされることによって、コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面に遷移し、
カテゴリ表示画面において、第1の操作がなされることによって、カテゴリ表示画面からコンテンツ表示画面に遷移する画像表示方法である。
【0013】
好ましい態様は、以下の通りである。
操作部は、コンテンツおよびカテゴリを順次切り替える時の切り替え方向に対応して異なる操作信号を発生し、
押圧力と切り替え方向とが組み合わされた第1、第2、第3および第4の操作信号を発生する。
【0014】
コンテンツ表示画面は、表示部のほぼ画面全体にコンテンツが表示される画面であり、 カテゴリ表示画面は、表示部の画面に複数のカテゴリの表示が同時に表示される画面である。
【0015】
コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面に遷移する時に、コンテンツ表示画面において表示されているコンテンツと同一のカテゴリに属し、且つ未表示のコンテンツを示す項目を表示する第1の遷移画面を介在させる。
【0016】
カテゴリ表示画面からコンテンツ表示画面に遷移する時に、カテゴリ表示画面において、選択されるカテゴリに属する全てのコンテンツの項目を表示する第2の遷移画面を介在させる。
【0017】
コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面に遷移する時に、コンテンツ表示画面において表示されているコンテンツと同一のカテゴリに属し、且つ未表示のコンテンツの項目を表示する第1の遷移画面を介在させ、
カテゴリ表示画面からコンテンツ表示画面に遷移する時に、カテゴリ表示画面において、選択されるカテゴリに属する全てのコンテンツの項目を表示する第2の遷移画面を介在させる。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、以下の効果が得られる。
日付と日付内コンテンツのように階層関係を持つように分類されたコンテンツの送り/戻し操作において、押圧力の強弱によって操作対象を決定する。すなわち、カテゴリ表示画面へ遷移させたり、カテゴリ表示画面において、カテゴリを切り替える場合には、押圧力が強くされる。一方、コンテンツ表示画面に遷移させたり、コンテンツ表示画面において、コンテンツを切り替える場合には、押圧力が弱くされる。このような操作時の押圧力の強弱は、コンテンツを検索する場合の検索速度に対応しており、直感的な操作が可能である。
押圧力の強弱によって表示内容を切り替えるので、複数回の操作を行うのと比較して、素早く切り替えることができる。
【0019】
さらに、日付リスト表示画面のようなカテゴリ表示画面から日付内コンテンツ表示のようなコンテンツ表示画面へ切り替える際に、カテゴリ内に含まれる全コンテンツを俯瞰できる遷移画面をはさんで表示が切り替えられる。したがって、カテゴリ内に探索目的のコンテンツが含まれるか否かを素早く判断できる。
さらに、コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面へ切り替える際に、未だ表示していないカテゴリ内のコンテンツの一覧を表示する画面をはさんで切り替わるため、探索対象を見落とすことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】この発明の一実施の形態における感圧式入力デバイスの説明に用いる略線図である。
【図3】この発明の一実施の形態におけるコンテンツ表示画面の説明に用いる略線図である。
【図4】この発明の一実施の形態におけるカテゴリ表示画面の説明に用いる略線図である。
【図5】この発明の一実施の形態におけるコンテンツ表示画面とカテゴリ表示画面との遷移の説明に用いる略線図である。
【図6】この発明の一実施の形態におけるコンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面への遷移の説明に用いる略線図である。
【図7】この発明の一実施の形態におけるカテゴリ表示画面からコンテンツ表示画面への遷移の説明に用いる略線図である。
【図8】この発明の一実施の形態の処理の流れの一例の説明に用いるフローチャートである。
【図9】この発明の他の実施の形態における表示画面の説明に用いる略線図である。
【図10】この発明の他の実施の形態における画面遷移の説明に用いる略線図である。
【図11】この発明の他の実施の形態における画面遷移の説明に用いる略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明の実施の形態について説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
<1.この発明の一実施の形態>
<2.この発明の他の実施の形態>
<3.変形例>
なお、以下に説明する実施の形態は、この発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
【0022】
<1.この発明の一実施の形態>
「撮像装置」
図1を参照してこの発明の一実施の形態における撮像装置について説明する。撮像装置は、カメラ部1と、記録再生処理部2と、制御部3とからなる。制御部3に対して、表示部4と、操作入力部5と、リムーバブルな記録メディアとしてのメモリカード6が接続される。表示部4は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)である。メモリカード6以外に、ハード・ディスク装置、記録可能なDVD(Digital Versatile Disc)や記録可能なCD(Compact Disc)等の光記録媒体、磁気ディスクなどを用いることができる。
【0023】
制御部3には、表示制御部31が設けられ、表示部4の表示を制御するための信号が表示制御部31から発生する。表示制御部31は、バス34を通じて供給された画像データから、表示部4に表示される画像信号を生成して、画像信号を表示部4に供給し、画像を表示させる。さらに、処理部35および表示制御部31の制御によって、表示部4の画面上にメニュー等のテキスト、グラフィックスの表示が行うことが可能とされている。なお、画像の表示の形態は、ROM37に記録された表示処理プログラムに従ったものとされる。
【0024】
制御部3には、操作入力インターフェース32が設けられ、操作入力部5からのユーザの操作に応じた操作信号が操作入力インターフェース32を介して制御部3のバス34に供給される。制御部3には、メモリカードインターフェース33が設けられ、メモリカード6がメモリカードインターフェース33のコネクタに挿入され、メモリカード6と制御部3との間の信号の授受がメモリカードインターフェース33によってなされる。
【0025】
操作入力部5には、感圧式入力デバイス、シャッタレリーズボタン等の各種ボタンやレバー、ダイヤル等が含まれる。さらに、感圧式入力デバイスは、操作時の押圧力が弱い第1の操作に応じた第1の操作信号と、第1の操作に比して強い押圧力の第2の操作に応じた第2の操作信号を発生するようになされている。表示部4をタッチパネルと構成とし、ユーザが画面上を指や指示具で押圧することで入力操作を行うことが可能とされている。タッチパネルの一部の領域として、感圧式入力デバイスを構成しても良い。
【0026】
制御部3では、CPU(Central Processing Unit )からなる処理部35、RAM(Random Access Memory)36、ROM(Read Only Memory)37、時計回路38がバス34を通じて接続される。制御部3によって撮像装置の各部が制御される。RAM36は、処理の途中結果を一時記憶するなど主に作業領域として用いられるものである。ROM37は、処理部35において実行する種々のプログラムや、処理に必要になるデータなどを記憶するものである。時計回路38は、現在年月日、現在曜日、現在時刻、撮影日時などを提供すると共に、撮影日時等の日時情報を撮影画像ファイルに付与する機能を有する。
【0027】
カメラ部1は、光学ブロック、イメージャ等を含む撮像部11を備えている。光学ブロックは、レンズ、フォーカス機構、シャッター機構、絞り(アイリス)機構などを備えている。イメージャは、CCD(Charge Coupled Device )、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor) 等である。
【0028】
撮影時においては、カメラ制御部12は、制御部3からの制御に応じて、撮像部11の光学ブロックを動作させるための駆動信号を形成する。光学ブロックでは、カメラ制御部12からの駆動信号に応じて、フォーカス機構、シャッター機構、絞り機構が制御され、被写体像が取り込まれ、被写体像がイメージャに対して提供される。
【0029】
イメージャが光学ブロックからの被写体像を光電変換して出力する。カメラ制御部12からの駆動信号に応じてイメージャが動作し、被写体像が取り込まれ、取り込まれた被写体の画像が電気信号として信号変換部13に供給される。
【0030】
信号変換部13は、供給された撮像信号に対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行って、S/N比を良好にし、AGC(Automatic Gain Control)処理を行って、利得を制御し、そして、A/D(Analog/Digital )変換によって、デジタル信号とされた撮像データを形成する。
【0031】
信号変換部13からのデジタル撮像データが画像信号処理部14に供給される。画像信号処理部14は、撮像データに対して、AF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure )、AWB(Auto White Balance)などのカメラ信号処理を施す。カメラ信号処理がなされた画像データが記録再生処理部2の符号化/復号部21に供給される。
【0032】
カメラ部1には、音声入力部(マイクロホン)15が設けられている。音声入力部15からの音声信号が音声信号処理部16に供給される。音声信号処理部16は、アンプ、A/D変換器等によって構成される。音声信号処理部16は、音声入力部15によって収音された音声信号を増幅してデジタル信号に変換する。音声信号処理部16において、音声信号に対する圧縮処理を行うようにしても良い。音声信号処理部16からのデジタル音声信号が記録再生処理部2の符号化/復号部21に供給される。なお、図示しないが、記録媒体から再生された音声信号を再生するスピーカ等の音声再生装置が設けられている。
【0033】
記録再生処理部2の符号化/復号部21は、映像信号処理部14からの映像信号、並びに音声信号処理部16からの音声信号を圧縮符号化する。静止画像データは、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group) によって圧縮符号化され、動画像データは、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group Phase 2)によって圧縮符号化される。さらに、音声データは、例えばMP3(MPEG1 Audio Layer 3) によって圧縮される。符号化/復号部21と関連してバッファメモリ22が設けられている。
【0034】
符号化/復号部21により圧縮された画像データおよび音声データがメモリコントローラ23を介してハードディスク、不揮発性メモリ等の内部メモリ24に記憶される。さらに、圧縮された画像データおよび音声データが制御部3の制御の下で、バス34、メモリカードインターフェース33を通じてメモリカード6に記憶される。記憶媒体には、所定の規格例えばDCF(Design rule for Camera File system)規格に準じた画像ファイルとして圧縮データが記録される。
【0035】
内部メモリ24またはメモリカード6から読み出されたデータが符号化/復号部21によって復号される。復号された画像データが制御部3の制御の下で表示制御部31を通じて表示部4に表示される。なお、表示部4には、撮像中の画像も表示される。
【0036】
ここで、上述した撮像装置の動作について概略的に説明する。撮像部11のイメージャによって受光され、光電変換された信号が信号変換部13に供給され、CDS処理、AGC処理が行われてデジタル信号に変換され、画像信号処理部14に供給される。画像信号処理部14では、画像データが画質補正処理され、カメラスルー画像の画像データとして制御部3に供給される。制御部3では、入力された画像データが表示制御部31に供給され、カメラスルー画像が表示部4に表示される。表示部4の表示画像を見ながら画角合わせを行うことが可能となる。
【0037】
そして、操作入力部5のシャッタレリーズボタンが押下されると、処理部35がカメラ制御部12に制御信号を出力して、撮像部11のシャッタを動作させる。これとともに、画像信号処理部14によって、信号変換部13から供給された1フレーム分の画像データが処理されて後、バッファメモリ22に記憶される。さらに、この画像データが符号化/復号部21よって圧縮符号化され、符号化データがメモリコントローラ23を通じて内部メモリ24に記憶されると共に、システムバス34およびメモリカードインターフェース33を通じてメモリカード6に記憶される。
【0038】
音声入力部15によって収音されて音声信号処理部16に供給された音声信号は、デジタル化された後、圧縮符号化処理される。さらに、処理部35の処理によって、音声の符号化データが内部メモリ24およびメモリカード6に記憶される。
【0039】
なお、静止画像データ、音声信号データに対して、処理部35が撮影時の日時や時刻を時計回路38から取得し、データに付加して内部メモリ24およびメモリカード6に記憶する。さらに、静止画像についてはさらに、静止画像の縮小画像のデータが生成され、元の静止画像と対応付けて内部メモリ24およびメモリカード6に記憶される。
【0040】
一方、内部メモリ24またはメモリカード6に記憶された画像データを再生する場合には、操作入力部5からの操作入力に応じて、処理部35が選択された画像データが内部メモリ24またはメモリカード6からバッファメモリ22に読み込まれる。そして、符号化/復号部21によって復号される。復号された画像データが表示制御部31を通じて表示部4に供給され、表示部4に再生画像が表示される。音声も同様に、復号され、音声再生装置によって再生される。
【0041】
上述した撮像装置において、内部メモリ24またはメモリカード6の記憶容量が増すにつれて、記録されるコンテンツの数が多くなるので、ユーザが目的とするコンテンツを探し出すのに時間がかかる。この発明は、大量のコンテンツの中で目的とする所望のコンテンツを簡単且つ迅速に探し出すことを可能とするものである。
【0042】
「感圧式入力デバイス」
図2に示すように、操作入力部5に設けられている感圧式入力デバイスは、例えば感圧導電ゴムを使用したスイッチであり、ユーザの操作時の指またはスタイラスペンの押圧力Fに対応して抵抗が変化し、抵抗に応じた大きさのデジタル出力を発生する。押圧力が非常に弱い場合は、入力デバイスが何ら操作されていない領域(OFF)とされ、出力がD1からD2の範囲の領域が押圧力が弱い領域と設定され、出力がD3からD4の範囲の領域が押圧力が強い領域と設定される。出力がD2からD3の範囲は、押圧力の強弱が判定されない領域とされる。この非判定領域においては、感圧式入力デバイスのOFFの領域と同様に、入力デバイスが非操作と判定され、制御の状態が維持される。なお、図2に示す特性は、概略的なものであり、非線形な出力特性であったり、傾きが逆となる特性であっても良い。
【0043】
操作入力インターフェース32は、上述した感圧式入力デバイスのデジタル出力を発生し、デジタル出力がバス34を通じて処理部35に供給される。さらに、感圧式入力デバイスの操作される領域が2分割され、各領域の操作に対応する操作信号が発生する。後述するように、各領域が送りスイッチおよび戻しスイッチとして機能する。したがって、感圧式入力デバイスからは、押圧力の強弱と、送り/戻しとに応じた操作信号が発生する。操作信号が供給される処理部35は、デジタル出力に対して閾値判定を行い、OFF状態、非判定状態、押圧力、並びに送り/戻しに関する判定を行う。
【0044】
「画面表示」
撮像装置のケースの背面側には、図3および図4に示すように、表示部4の画面41と、感圧式入力デバイス42とが設けられている。感圧式入力デバイス42は、送り方向が「次」の操作信号を発生するための下側の領域(以下、送りスイッチ43aと適宜称する)と、送り方向が「前」の操作信号を発生するための上側の領域(以下、戻しスイッチ43bと適宜称する)とを有する。したがって、感圧式入力デバイス42が、押すスイッチの種類と押圧力の強弱とを組み合わせた4種類の操作信号を発生する。
【0045】
撮像装置が再生モードとされている場合の表示画面として、図3に示すコンテンツ表示画面51Aと、図4に示すカテゴリ表示画面51Bとの何れかが可能とされている。コンテンツ表示画面51Aは、画面41の全体にコンテンツ例えば記録画像が表示されている画面である。記録画像は、例えば内部メモリ24に蓄積されている。なお、撮像モードにおいて、撮像画像を表示する場合は、コンテンツ表示画面51Aと同様に、撮像画像が画面全体に表示される。
【0046】
コンテンツ表示画面51Aでは、特定のコンテンツが表示デバイスの表示領域のほぼ全体に表示される。コンテンツ表示画面51Aにおいては、感圧式入力デバイス42の送りスイッチ43aまたは戻しスイッチ43bが弱い押圧力で押されると、表示されるコンテンツが押されたスイッチに対応する方向に順に送られる。すなわち、同じ撮像日付内で撮像時刻に関して旧いから新しい順にコンテンツのデータがソートされており、送りスイッチ43aが押されると、旧いから新しい方向(次選択方向)にコンテンツが送られる。逆に、戻しスイッチ43bが押されると、新しいから旧い方向(前選択方向)にコンテンツが送られる。
【0047】
カテゴリ表示画面51Bは、画面41にカテゴリ例えば撮像日付の表示(ラベルと称する。日付を表すアイコンでも良い)が時系列順に一列に並んで表示されている画面である。カテゴリ表示画面51Bでは、複数のカテゴリのラベルが同時に表示される。複数のカテゴリのラベルの中で、選択状態のカテゴリのラベルに対して非選択のカテゴリのラベルと異なる態様の表示がなされる。例えば日付表示のラベルの枠がハイライト表示とされる。
【0048】
カテゴリ表示画面51Bにおいては、感圧式入力デバイス42の送りスイッチ43aまたは戻しスイッチ43bが強い押圧力で押されると、カテゴリのラベルが押されたスイッチに対応する方向に順に切り替えられる。例えば日付のラベルが押されたスイッチと対応する方向にスクロールされ、スクロールが停止して所定時間経過すると、中央位置の日付が選択される。すなわち、撮像日付のラベルが旧いから新しい順にソートされ、画面41上では、上から下に向かって日付が新しくされている。送りスイッチ43aが押されると、旧い日付から新しい日付の方向(次選択方向で画面上では上方向)に日付のラベルが送られる。逆に、戻しスイッチ43bが押されると、新しい日付から旧い日付の方向(前選択方向で画面上では下方向)に日付のラベルが送られる。
【0049】
図5に示すように、コンテンツ表示画面51Aにおいて、強い押圧力で感圧式入力デバイス42が押されると、カテゴリ表示画面51Bに画面が遷移する。一方、カテゴリ表示画面51Bにおいて、弱い押圧力で感圧式入力デバイス42が押されると、コンテンツ表示画面51Aに画面が遷移する。押圧力の強弱の変化は、感圧式入力デバイス42を押し続けている力を変化させて生じさせる場合と、感圧式入力デバイス42から一旦指を離して再度押圧力を変えて押す場合との何れかで生じさせることができる。このように、カテゴリを切り替える場合、並びにカテゴリ表示画面に遷移する場合には、感圧式入力デバイス42が強く押される。カテゴリを切り替えることは、コンテンツの切り替えを高速に行うことを意味するので、押圧力の強さと切り替え速度との対応が直感に合ったものとなり、操作感が良好とできる。
【0050】
「画面遷移」
コンテンツ表示画面51Aからカテゴリ表示画面51Bに切り替える際の画面遷移について図6を参照して説明する。コンテンツ表示画面51Aにおいて、表示されているコンテンツと同一のカテゴリに属し、且つ未表示のコンテンツを示す項目を表示する第1の遷移画面を介在させる。つまり、全画面表示されているコンテンツと同じ日付内において、未だ表示していないコンテンツが存在する場合は、それらのコンテンツの一覧表示画面51Cをはさんでカテゴリ表示画面51Bに切り替わる。一覧表示画面51Cは、各コンテンツの縮小画像である。
【0051】
画面の切り替わりは、画面のスクロールによってなされる。例えばスクロールの方向は、送りスイッチ43aが押されると上方向とされ、戻しスイッチ43bが押されると下方向とされる。スクロールの速度は、一覧表示画面51Cに含まれる縮小画像を判別できる程度のものとされる。一覧表示画面51Cにより、日付内の途中のコンテンツまで閲覧して、次の日付が選択されるカテゴリ表示画面51Bに切り替える際に、同一日付内の残りのコンテンツの内容も把握することができる。すなわち、日付切り替えによるコンテンツの見落としを防止できる。
【0052】
ここで、一覧表示画面51Cに縮小画像として表示するコンテンツは、以下のように決定される。図6に示すように、送りスイッチ43aが押されている送り動作中に、送りスイッチ43aが強く押されると、次の日付を選択するカテゴリ表示画面51Bに切り替わる。この場合は、表示中のコンテンツと同じ日付に属し、且つ当該コンテンツより後の時刻に撮影されたコンテンツが一覧表示画面51Cの表示対象とされる。一方、戻しスイッチ43bが押されている戻し動作中に、戻しスイッチ43bが強く押されると、前の日付を選択するカテゴリ表示画面51Bに切り替わる。この場合は、表示中のコンテンツと同じ日付に属し、且つ当該コンテンツより前の時刻に撮影されたコンテンツが表示対象とされる。
【0053】
カテゴリ表示画面51Bからコンテンツ表示画面51Aに切り替える際の画面遷移について図7を参照して説明する。カテゴリ表示画面51Bにおいて、感圧式入力デバイス42の押圧力が弱くなると、コンテンツ表示画面51Aに切り替わる。このとき、全てのコンテンツの項目を表示する第2の遷移画面である、選択している日付内のコンテンツの俯瞰表示画面51Dをはさんでコンテンツ表示画面51Aに切り替わる。コンテンツ表示画面51Aにより、選択した日付内のコンテンツの概要を簡単に把握できる。画面の切り替わりは、画面のスクロールによってなされる。例えばスクロールの方向は、送りスイッチ43aが押されると上方向とされ、戻しスイッチ43bが押されると下方向とされる。スクロールの速度は、俯瞰表示画面51Dに含まれる縮小画像を判別できる程度のものとされる。
【0054】
図7の例では、カテゴリ表示画面51Bにおいて、日付のラベル(2010年3月4日)を選択して送りスイッチ43aを押す力を弱くすると、画面が上側にスクロールして、その日のコンテンツの全ての縮小画像の俯瞰表示画面51Dが表示される。そして、選択された日付の先頭のコンテンツが全画面に表示されるコンテンツ表示画面51Aに遷移する。カテゴリ表示画面51Bにおいて、戻しスイッチ43bの押圧力を弱めた場合も同様の俯瞰表示画面51Dが介在して画面がコンテンツ表示画面51Aに遷移する。この場合には、選択された日付の最後のコンテンツが全画面に表示される。俯瞰表示画面51Dによって、選択した日付内のコンテンツの概要を簡単に把握できる。
【0055】
「一実施の形態の処理の流れ」
図8のフローチャートを参照して、制御部3の制御の下でなされるこの発明の一実施の形態の処理の流れを説明する。ユーザがモード切り替えスイッチ等を操作することによって、再生モードとなると、画像が全画面で表示される(ステップS1)。すなわち、コンテンツ表示画面51Aが表示される。最初に表示される画像は、例えば直前に記録された撮像画像である。
【0056】
ステップS2において、感圧式入力デバイス42が押されたか否かが判定される。押されていないと判定されると、処理がステップS3に移る。ステップS3において、コンテンツ表示画面か否かが判定される。コンテンツ表示画面でないと判定されると、ステップS4において、画像が表示され、処理がステップS5に移る。ステップS3において、表示中と判定される場合も、処理がステップS5に移る。
【0057】
ステップS5においては、再生終了か否かが判定される。例えばユーザがモード切り替えスイッチ等を操作して再生モードを終了すると、再生モードが終了する。再生終了でないと判定されると、処理がステップS2に戻って感圧式入力デバイス42が押されたか否かが判定される。
【0058】
ステップS2において、感圧式入力デバイス42が押されたと判定されると、ステップS6において、コンテンツ表示画面か否かが判定される。コンテンツ表示画面であると判定されると、ステップS7において、押圧力が弱いか否かが判定される。押圧力が弱いと判定されると、ステップS8において、同一の日付の中の次または前の画像が表示される。ステップS8の後に、処理がステップS2に戻る。
【0059】
送りスイッチ43aが弱く押されると、撮像時刻が後(次)の画像が表示され、戻しスイッチ43bが弱く押されると、撮像時刻が前の画像が表示される。カテゴリ表示画面において、日付の最後の画像が表示された後に、送りスイッチ43aが弱く押され続けると、次の日付の最初の画像が表示される。戻しスイッチ43bが弱く押され続けると、前の日付の最後の画像が表示される。
【0060】
ステップS7において、押圧力が強いと判定されると、ステップS9において、コンテンツ表示画面からカテゴリ表示画面に遷移する。図6を参照して説明したように、同一の日付内の未表示の画像の縮小画像の一覧表示画面51Cを介在させてカテゴリ表示画面に遷移する。そして、ステップS10において、カテゴリ表示画面となり、日付リストが表示される。
【0061】
ステップS6において、カテゴリ表示画面が表示されていると判定されると、ステップS11において、押圧力が強いか否かが判定される。押圧力が強いと判定されると、ステップS12において、カテゴリ(日付)が変更される。送りスイッチ43aが押されている場合には、選択される日付が次の日付に変化し、戻しスイッチ43bが押されている場合には、選択される日付が前の日付に変化する。そして、処理がステップS2に戻る。
【0062】
ステップS6において、カテゴリ表示画面が表示されていると判定され、ステップS11において、押圧力が弱いと判定されると、ステップS13において、コンテンツ表示画面に遷移する。図7を参照して説明したように、選択している日付内のコンテンツの俯瞰表示画面をはさんでコンテンツ表示画面に切り替わる。
【0063】
そして、ステップS14において、コンテンツ送り操作か否かが判定される。送りスイッチ43aが押されているコンテンツ送り操作の場合には、ステップS15において、選択している日付内の最初の順番の画像が表示される。戻しスイッチ43bが押されているコンテンツ戻し操作の場合には、ステップS16において、選択している日付内の最後の順番の画像が表示される。ステップS15およびステップS16の後に、処理がステップS2に戻る。
【0064】
<2.この発明の他の実施の形態>
上述したこの発明の一実施の形態は、カテゴリで日付であり、コンテンツが各日付に属する画像であり、2階層の構造とされている。この発明の他の実施の形態は、3階層の構造とした例である。すなわち、月をカテゴリとし、日付を中間のカテゴリとし、各日付の撮像画像をコンテンツとするものである。
【0065】
「表示画面」
図9A乃至図9Dに示すように、コンテンツ表示画面61A、縮小画像表示画面61B、日付表示画面61C、月表示画面61Dが用意される。コンテンツ表示画面61Aは、上述した一実施の形態と同様に、コンテンツを画面のほぼ全体に表示する画面である。縮小画像表示画面61Bは、同一の日付に属する全コンテンツの縮小画像の一覧、または同一の日付の中で未表示のコンテンツの縮小画像の一覧である。日付表示画面61Cは、同一の月の中でコンテンツ(画像)が存在する日付を示す画面である。月表示画面61Dは、コンテンツ(画像)が存在する月を示す画面である。
【0066】
ユーザは、コンテンツ表示画面61Aと、カテゴリ表示画面としての月表示画面61Dとを切り替えて所望のコンテンツを検索する。感圧式入力デバイス42が送りスイッチ43aおよび戻しスイッチ43bを備えている。感圧式入力デバイス42を弱く押すことによって、コンテンツ表示画面61Aにおいて選択されるコンテンツを切り替えることができる。感圧式入力デバイス42を強く押すことによって、月表示画面61Dにおいて選択される月を切り替えることができる。
【0067】
「画面遷移」
縮小画像表示画面61Bおよび日付表示画面61Cは、遷移時に表示される画面である。コンテンツ表示画面61Aから月表示画面61Dに切り替える際の画面遷移について図10を参照して説明する。コンテンツ表示画面61Aにおいて、全画面表示されているコンテンツと同じ日付内において、未だ表示していないコンテンツが存在する場合は、それらのコンテンツの縮小画像表示画面61Bと、同一の月内でコンテンツが存在する日付のリストを表示する日付表示画面61Cをはさんで月表示画面61Dに切り替わる。
【0068】
画面の切り替わりは、画面のスクロールによってなされる。例えばスクロールの方向は、送りスイッチ43aが押されると上方向とされ、戻しスイッチ43bが押されると下方向とされる。縮小画像表示画面61Bおよび日付表示画面61Cにより、月内の途中のコンテンツまで閲覧して、次の月が選択される月表示画面61Dに切り替える際に、同一月内の残りのコンテンツの内容も把握することができる。すなわち、月切り替えによるコンテンツの見落としを防止できる。
【0069】
ここで、縮小画像表示画面61Bおよび日付表示画面61Cに表示する内容の決定について説明する。図10に示すように、送りスイッチ43aが押されている送り動作中に、送りスイッチ43aが強く押されると、次の月を選択する月表示画面61Dに切り替わる。この場合は、表示中のコンテンツと同じ日付に属し、且つ当該コンテンツより後の時刻に撮影されたコンテンツが縮小画像表示画面61Bの表示対象とされる。さらに、表示中のコンテンツの月と同一の月に属し、且つ表示中のコンテンツより後の日付のリストが日付表示画面61Cの表示対象とされる。
【0070】
一方、戻しスイッチ43bが押されている戻し動作中に、戻しスイッチ43bが強く押されると、前の月を選択する月表示画面61Dに切り替わる。この場合は、表示中のコンテンツと同じ日付に属し、且つ当該コンテンツより前の時刻に撮影されたコンテンツが縮小画像表示画面61Bの表示対象とされる。さらに、表示中のコンテンツの月と同一の月に属し、且つ表示中のコンテンツより前の日付のリストが日付表示画面61Cの表示対象とされる。
【0071】
月表示画面61Dからコンテンツ表示画面61Aに切り替える際の画面遷移について図11を参照して説明する。月表示画面61Dにおいて、感圧式入力デバイス42の押圧力が弱くなると、コンテンツ表示画面61Aに切り替わる。このとき、表示中のコンテンツの月と同一の月に属し、且つコンテンツが存在する全ての日付のリストを表示する日付表示画面61Cと、日付表示画面61Cの日付に属する全てのコンテンツの縮小画像表示画面61Bとをスクロールによって一時的に表示する。そして、コンテンツ表示画面61Aに切り替わる。縮小画像表示画面61Bおよび日付表示画面61Cとによって、選択した月内のコンテンツの概要を簡単に把握できる。
【0072】
<3.変形例>
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば記録画像に対するカテゴリとして、日付、月以外に、ジャンル(人物、風景等)を使用しても良い。また、コンテンツとしては、静止画像に限らず動画像であっても良い。例えば1回の記録毎に分割された動画像がコンテンツとされる。動画像の場合では、各動画像の先頭のシーンの画像の縮小画像が一覧表示画面および俯瞰表示画面において使用される。
【0073】
さらに、コンテンツとしては、記録画像に限らず、楽曲に対しても、この発明を適用することができる。楽曲の場合では、カテゴリとして、アルバム、アーチスト等を使用できる。さらに、カテゴリを表示するラベルとして、テキスト以外にカテゴリを識別することができるアイコン等の画像を使用しても良い。
【符号の説明】
【0074】
1・・・カメラ部
2・・・記録再生処理部
3・・・制御部
4・・・表示部
5・・・操作入力部
6・・・メモリカード
11・・・撮像部
21・・・符号化/復号部
24・・・内部メモリ
31・・・表示制御部
35・・・処理部
41・・・表示画面
42・・・感圧式入力デバイス
43a・・・送りスイッチ
43b・・・戻しスイッチ
51A・・・コンテンツ表示画面
51B・・・カテゴリ表示画面
51C・・・一覧表示画面
51D・・・俯瞰表示画面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上位のカテゴリによって分けられた複数のコンテンツが記憶される記憶部と、
上記コンテンツおよび上記カテゴリの一方を表示する表示部と、
操作時の押圧力が弱い第1の操作に応じた第1の操作信号と、該第1の操作に比して強い押圧力の第2の操作に応じた第2の操作信号を発生する操作部と、
上記第1および第2の操作信号が入力され、上記表示部に表示される表示画像を制御する制御部とを備え、
上記表示部に上記コンテンツが表示されているコンテンツ表示画面において、上記第1の操作がなされることによって、表示されるコンテンツが順次切り替えられ、
上記カテゴリのリストが表示されているカテゴリ表示画面において、上記第2の操作がなされることによって、所望のカテゴリが順次切り替えられ、
上記コンテンツ表示画面において、上記第2の操作がなされることによって、上記コンテンツ表示画面から上記カテゴリ表示画面に遷移し、
上記カテゴリ表示画面において、上記第1の操作がなされることによって、上記カテゴリ表示画面から上記コンテンツ表示画面に遷移するように、上記制御部が上記記憶部および上記表示部を制御する画像表示装置。
【請求項2】
上記操作部は、上記コンテンツおよび上記カテゴリを順次切り替える時の切り替え方向に対応して異なる操作信号を発生し、
上記押圧力と上記切り替え方向とが組み合わされた第1、第2、第3および第4の操作信号を発生する請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
上記コンテンツ表示画面は、上記表示部のほぼ画面全体に上記コンテンツが表示される画面であり、
上記カテゴリ表示画面は、上記表示部の画面に複数の上記カテゴリの表示が同時に表示される画面である請求項1または2記載の画像表示装置。
【請求項4】
上記コンテンツ表示画面から上記カテゴリ表示画面に遷移する時に、上記コンテンツ表示画面において表示されているコンテンツと同一のカテゴリに属し、且つ未表示のコンテンツを示す項目を表示する第1の遷移画面を介在させる請求項1、2または3記載の画像表示装置。
【請求項5】
上記カテゴリ表示画面から上記コンテンツ表示画面に遷移する時に、上記カテゴリ表示画面において、選択されるカテゴリに属する全てのコンテンツの項目を表示する第2の遷移画面を介在させる請求項1、2または3記載の画像表示装置。
【請求項6】
上記コンテンツ表示画面から上記カテゴリ表示画面に遷移する時に、上記コンテンツ表示画面において表示されているコンテンツと同一のカテゴリに属し、且つ未表示のコンテンツの項目を表示する第1の遷移画面を介在させ、
上記カテゴリ表示画面から上記コンテンツ表示画面に遷移する時に、上記カテゴリ表示画面において、選択されるカテゴリに属する全てのコンテンツの項目を表示する第2の遷移画面を介在させる請求項1、2または3記載の画像表示装置。
【請求項7】
複数のコンテンツが上位のカテゴリによって分けられ、
上記コンテンツおよび上記カテゴリの一方が表示部に表示され、
操作部が操作時の押圧力が弱い第1の操作に応じた第1の操作信号と、該第1の操作に比して強い押圧力の第2の操作に応じた第2の操作信号を発生し、
上記表示部に表示される表示画像を制御する制御部に対して上記第1および第2の操作信号が入力され、
上記制御部によって、
上記表示部に上記コンテンツが表示されているコンテンツ表示画面において、上記第1の操作がなされることによって、表示されるコンテンツが順次切り替えられ、
上記カテゴリのリストが表示されているカテゴリ表示画面において、上記第2の操作がなされることによって、所望のカテゴリが順次切り替えられ、
上記コンテンツ表示画面において、上記第2の操作がなされることによって、上記コンテンツ表示画面から上記カテゴリ表示画面に遷移し、
上記カテゴリ表示画面において、上記第1の操作がなされることによって、上記カテゴリ表示画面から上記コンテンツ表示画面に遷移する画像表示方法。
【請求項1】
上位のカテゴリによって分けられた複数のコンテンツが記憶される記憶部と、
上記コンテンツおよび上記カテゴリの一方を表示する表示部と、
操作時の押圧力が弱い第1の操作に応じた第1の操作信号と、該第1の操作に比して強い押圧力の第2の操作に応じた第2の操作信号を発生する操作部と、
上記第1および第2の操作信号が入力され、上記表示部に表示される表示画像を制御する制御部とを備え、
上記表示部に上記コンテンツが表示されているコンテンツ表示画面において、上記第1の操作がなされることによって、表示されるコンテンツが順次切り替えられ、
上記カテゴリのリストが表示されているカテゴリ表示画面において、上記第2の操作がなされることによって、所望のカテゴリが順次切り替えられ、
上記コンテンツ表示画面において、上記第2の操作がなされることによって、上記コンテンツ表示画面から上記カテゴリ表示画面に遷移し、
上記カテゴリ表示画面において、上記第1の操作がなされることによって、上記カテゴリ表示画面から上記コンテンツ表示画面に遷移するように、上記制御部が上記記憶部および上記表示部を制御する画像表示装置。
【請求項2】
上記操作部は、上記コンテンツおよび上記カテゴリを順次切り替える時の切り替え方向に対応して異なる操作信号を発生し、
上記押圧力と上記切り替え方向とが組み合わされた第1、第2、第3および第4の操作信号を発生する請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
上記コンテンツ表示画面は、上記表示部のほぼ画面全体に上記コンテンツが表示される画面であり、
上記カテゴリ表示画面は、上記表示部の画面に複数の上記カテゴリの表示が同時に表示される画面である請求項1または2記載の画像表示装置。
【請求項4】
上記コンテンツ表示画面から上記カテゴリ表示画面に遷移する時に、上記コンテンツ表示画面において表示されているコンテンツと同一のカテゴリに属し、且つ未表示のコンテンツを示す項目を表示する第1の遷移画面を介在させる請求項1、2または3記載の画像表示装置。
【請求項5】
上記カテゴリ表示画面から上記コンテンツ表示画面に遷移する時に、上記カテゴリ表示画面において、選択されるカテゴリに属する全てのコンテンツの項目を表示する第2の遷移画面を介在させる請求項1、2または3記載の画像表示装置。
【請求項6】
上記コンテンツ表示画面から上記カテゴリ表示画面に遷移する時に、上記コンテンツ表示画面において表示されているコンテンツと同一のカテゴリに属し、且つ未表示のコンテンツの項目を表示する第1の遷移画面を介在させ、
上記カテゴリ表示画面から上記コンテンツ表示画面に遷移する時に、上記カテゴリ表示画面において、選択されるカテゴリに属する全てのコンテンツの項目を表示する第2の遷移画面を介在させる請求項1、2または3記載の画像表示装置。
【請求項7】
複数のコンテンツが上位のカテゴリによって分けられ、
上記コンテンツおよび上記カテゴリの一方が表示部に表示され、
操作部が操作時の押圧力が弱い第1の操作に応じた第1の操作信号と、該第1の操作に比して強い押圧力の第2の操作に応じた第2の操作信号を発生し、
上記表示部に表示される表示画像を制御する制御部に対して上記第1および第2の操作信号が入力され、
上記制御部によって、
上記表示部に上記コンテンツが表示されているコンテンツ表示画面において、上記第1の操作がなされることによって、表示されるコンテンツが順次切り替えられ、
上記カテゴリのリストが表示されているカテゴリ表示画面において、上記第2の操作がなされることによって、所望のカテゴリが順次切り替えられ、
上記コンテンツ表示画面において、上記第2の操作がなされることによって、上記コンテンツ表示画面から上記カテゴリ表示画面に遷移し、
上記カテゴリ表示画面において、上記第1の操作がなされることによって、上記カテゴリ表示画面から上記コンテンツ表示画面に遷移する画像表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−205562(P2011−205562A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−73066(P2010−73066)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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