説明

画像表示装置

【課題】 漏れ光の影響を抑制して、高品質の画像表示を行うことが可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】 入力される画像信号に応じた画像を表示する画像表示装置であって、波長帯域が互いに異なる複数色の照明光を画像信号の色情報に応じて順次出射する光源部100と、複数色の照明光を画像信号の色情報に応じて順次変調して変調光を生成する画像変調部200と、画像変調部で変調された変調光の光路をシフト可能な光路シフト部300と、光路シフト部からの変調光を観察者に提示するための投影光学部400とを備える。光路シフト部300は、画像変調部で変調された変調光の偏光方向の旋回制御を色毎に行うことが可能な波長選択性偏光旋回素子310と、波長選択性偏光旋回素子からの変調光が入射する複屈折板320とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
限られた画素数の表示素子(LCD等)を用いて高解像度の画像投影装置(画像表示装置)を得る技術として、偏光旋回液晶セル及び複屈折板からなる光路シフトモジュールを用いて画素ずらしを行う技術(ウォブリング技術)が知られている。
【0003】
ウォブリング技術では、偏光旋回液晶セルのオン・オフに応じて光線のシフトタイミングが決まるため、偏光旋回液晶セルのオン・オフタイミングと表示素子の表示タイミングとを整合させることが重要である。しかしながら、偏光旋回液晶セルの応答速度が速くないため、偏光旋回液晶セルのオフからオン及びオンからオフへの移行期間(立ち上がり期間及び立ち下がり期間)では、光路シフトモジュールからシフト光と非シフト光の両者が出射されることとなる。そのため、移行期間では、本来の正規の画素位置に隣接する画素位置にも光線が到達し、色漏れ等の問題が生じる。
【0004】
このような問題に対して、例えば特許文献1では、1フレームの最初の期間と最後の期間に赤(R)及び青(B)の表示を行い、それらの間の期間に緑(G)の表示を行うようにしている。これにより、比視感度の高い緑(G)の表示が偏光旋回液晶セルの移行期間に重ならないようにできるため、漏れ光の影響を低減することが可能である。しかしながら、赤(R)及び青(B)の表示は移行期間に重なるため、漏れ光の影響を十分に抑えることはできない。その結果、漏れ光の影響によって、いわゆる偽色が生じるといった問題が生じる。
【特許文献1】特開2002−281517号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、ウォブリング技術を用いた画像表示装置では、偏光旋回液晶セルの移行期間における漏れ光の影響によって偽色が生じるといった問題があり、高品質の画像表示を行うことが困難であった。
【0006】
本発明は、上記従来の課題に対してなされたものであり、漏れ光の影響を抑制して、高品質の画像表示を行うことが可能な画像表示装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像表示装置は、入力される画像信号に応じた画像を表示する画像表示装置であって、波長帯域が互いに異なる複数色の照明光を画像信号の色情報に応じて順次出射する光源手段と、前記複数色の照明光を画像信号の色情報に応じて順次変調して変調光を生成する画像変調手段と、前記画像変調手段で変調された変調光の光路をシフト可能な光路シフト手段と、前記光路シフト手段からの変調光を観察者に提示するための投影光学手段と、を備え、前記光路シフト手段は、前記画像変調手段で変調された変調光の偏光方向の旋回制御を色毎に行うことが可能な第1の波長選択性偏光旋回素子と、前記第1の波長選択性偏光旋回素子からの変調光が入射する第1の複屈折板とを有することを特徴とする。
【0008】
前記画像表示装置において、前記光源手段は、白色光を出射する白色光源と、波長帯域が互いに異なる複数色のフィルタが回転方向に配置されたカラーホイールとを有し、前記カラーホイールの回転にともなって前記白色光が前記複数色のフィルタに順次入射することで、前記カラーホイールから前記複数色の照明光が順次出射されることが好ましい。
【0009】
前記画像表示装置において、前記第1の波長選択性偏光旋回素子は、前記光源手段から出射される照明光の色に応じて、偏光方向の旋回制御を行う色が切り替えられることが好ましい。
【0010】
前記画像表示装置において、前記第1の波長選択性偏光旋回素子は、偏光方向の旋回制御を行う色が互いに異なる複数の層が積層された構造を有することが好ましい。
【0011】
前記画像表示装置において、前記第1の波長選択性偏光旋回素子がある色に対する偏光方向の旋回制御の切り替えを行うタイミングは、前記光源手段が前記ある色の照明光を出射していない期間であることが好ましい。
【0012】
前記画像表示装置において、前記第1の波長選択性偏光旋回素子によって旋回制御される変調光の2つの偏光方向は、互いに略直交することが好ましい。
【0013】
前記画像表示装置において、前記光路シフト手段は、前記第1の複屈折板から出射された変調光の偏光方向の旋回制御を色毎に行うことが可能な第2の波長選択性偏光旋回素子と、前記第2の波長選択性偏光旋回素子からの変調光が入射する第2の複屈折板とをさらに有し、前記第2の波長選択性偏光旋回素子によって旋回制御される変調光の2つの偏光方向はそれぞれ、前記第1の波長選択性偏光旋回素子によって旋回制御される変調光の2つの偏光方向と略平行であり、前記第1の複屈折板の結晶軸方向と前記第2の複屈折板の結晶軸方向とは略直交することが好ましい。
【0014】
前記画像表示装置において、前記光源手段から出射される各色の照明光の帯域幅は、前記第1の波長選択性偏光旋回素子で偏光方向を旋回制御可能な各色の帯域幅よりも狭いことが好ましい。
【0015】
前記画像表示装置において、前記光源手段は、少なくとも3色の照明光を出射するLED光源を有することが好ましい。
【0016】
前記画像表示装置において、前記光源手段は、白色光を出射する白色光源を有し、前記第1の波長選択性偏光旋回素子で偏光方向を旋回制御可能な各色の帯域はオーバーラップしており、前記白色光源は、前記オーバーラップした部分に輝線スペクトルを有していないことが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、光路シフト手段として波長選択性偏光旋回素子及び複屈折板を用いることにより、漏れ光の影響を抑制することができ、高品質の画像表示を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0019】
(実施形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置(画像表示装置)の概略構成を示したブロック図である。
【0020】
図1に示すように、本画像投影装置は、光源部100と、画像変調部200と、光路シフト部300と、投影光学部400とを備えている。
【0021】
光源部100は、波長帯域が互いに異なる複数色の照明光を順次出射するものであり、例えば白色光源と色分離素子によって構成されている。画像変調部200は、画像信号(映像信号)の色情報に応じて、光源部100からの複数色の照明光を順次変調するものであり、例えば液晶表示素子(LCD)によって構成されている。
【0022】
光路シフト部(ウォブリング部)300は、画像変調部200で変調された変調光の光路をシフトするものであり、波長選択性偏光旋回素子310及び複屈折板320によって構成されている。波長選択性偏光旋回素子310は、入射光の偏光方向の旋回制御を色毎に行うことが可能であり、例えばカラーリンク社(ColorLink Incorporated)のカラースイッチ(ColorSwitch(登録商標))を用いることが可能である。なお、波長選択性偏光旋回素子310自体については、例えば特開2001−228455号公報や特開2003−207747号公報等に記載されている。複屈折板320は、例えば、水晶(α−SiO2)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、ルチル(TiO2)、方解石(CaCo3)、チリ硝石(NaNO3)、YVO4 等の異方性結晶で構成されている。投影光学部400は、光路シフト部300からの変調光を観察者に提示するためのものである。
【0023】
図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。
【0024】
照明部110には、白色光を出射する白色光源(UHPランプ等)が用いられる。照明部110から出射された光は、照明光学系(図示せず)を介してカラーホイール120に入射する。カラーホイール120は、赤(R)、緑(G)及び青(B)のフィルタが回転方向に配置されたものである。カラーホイール120が回転することにより、カラーホイール120からはR光、G光及びB光の照明光が順次出射される。カラーホイール120から出射された照明光は、P/Sコンバータ(偏光変換素子)130に入射し、照明光の偏光方向が揃えられる。ここでは、P/Sコンバータ130からはS偏光の照明光が出射されるものとする。
【0025】
P/Sコンバータ130から出射された照明光は、透過型LCD210に入射する。透過型LCD210では、入力映像信号(入力画像信号)に応じて変調された変調光(画像光)が生成される。具体的には、カラーホイール120でのR光、G光及びB光の生成タイミングに同期してR画像、G画像及びB画像を透過型LCD210に表示することで、R変調光、G変調光及びB変調光が透過型LCD210から出射され、これらの変調光が時間軸方向で合成される。また、透過型LCD210では入射光の偏光方向が90度旋回するため、透過型LCD210からはP偏光の変調光が出射する。透過型LCD210から出射された変調光は、波長選択性偏光旋回素子310に入射する。
【0026】
波長選択性偏光旋回素子310は、R光、G光及びB光の旋回制御を互いに独立して行うことが可能である。具体的には、波長選択性偏光旋回素子310は、R光の旋回制御を行うR素子部310R、G光の旋回制御を行うG素子部310G、及びB光の旋回制御を行うB素子部310Bを有しており、これらの素子部310R、310G及び310Bが積層されている。素子部310R、310G及び310Bはいずれも、オフ電圧が印加されているときには入射光の偏光方向が90度旋回し、オン電圧が印加されているときには入射光の偏光方向は旋回せずに維持される。
【0027】
例えば、波長選択性偏光旋回素子310にR光が入射している場合には、R素子部310Rのみが旋回制御に関与し、G素子部310G及びB素子部310Bは旋回制御には関与しない。したがって、G素子部310G及びB素子部310Bでは、印加電圧にかかわらず、入射光の偏光方向は旋回せずに維持される。同様に、波長選択性偏光旋回素子310にG光が入射している場合には、G素子部310Gのみが旋回制御に関与し、R素子部310R及びB素子部310Bは旋回制御には関与しない。また、波長選択性偏光旋回素子310にB光が入射している場合には、B素子部310Bのみが旋回制御に関与し、R素子部310R及びG素子部310Gは旋回制御には関与しない。
【0028】
波長選択性偏光旋回素子310から出射した変調光(P偏光或いはS偏光)は、複屈折板320に入射する。複屈折板320では、P偏光及びS偏光の一方についてはシフト動作を行い、他方についてはシフト動作を行わない。本実施形態では、入射光がP偏光である場合にシフト動作を行うものとする。シフト量は、1/2画素ピッチ分である。
【0029】
複屈折板320でシフト制御が行われた変調光は、投影光学系410を介してスクリーン500に投影される。スクリーン500上では、シフト動作が行われた変調光とシフト動作が行われなかった変調光が合成される。したがって、透過型LCD210の画素数の2倍の画素数を有する画像がスクリーン500上に投影されることになる。
【0030】
次に、図2に示した回路ブロックについて説明する。映像信号(画像信号)は、画像入力インターフェース610を介して、画像処理/制御回路620に入力する。画像処理/制御回路620では、色補正、輝度補正、ガンマ補正、アスペクト変換等の画像処理が行われる。画像処理/制御回路620には、カラーホイール駆動回路630、LCD駆動回路640及び偏光旋回素子駆動回路650が接続されている。カラーホイール駆動回路630によってカラーホイール120が駆動され、LCD駆動回路640によって透過型LCD210が駆動され、偏光旋回素子駆動回路650によって偏光旋回素子310が駆動される。これらの駆動は、画像処理/制御回路620によって、互いに同期が取られている。したがって、例えばR画像を投影する際には、カラーホイール120からはR光が出射され、透過型LCD210にはR画像が表示され、偏光旋回素子310ではR素子部310Rの駆動が制御される。G画像及びB画像についても同様である。
【0031】
次に、図2に示した画像投影装置の動作を、図3及び図4を参照して説明する。図3はタイミングチャート、図4は動作説明図である。
【0032】
図3に示すように、カラーホイール120からはR、G及びBの照明光が順次出射している。また、波長選択性偏光旋回素子310及び複屈折板320によって構成された光路シフト部では、画素シフト状態及び非画素シフト状態が繰り返されるように制御が行われる。
【0033】
例えば、図3のA点では、以下のような動作が行われる。図4(a)に示すように、透過型LCD210からは、P偏光のR光が出射される。ここで、図4では、紙面に平行な方向の偏光方向をP偏光、紙面に垂直な方向の偏光方向をS偏光としている。R光はまず、波長選択性偏光旋回素子310のR素子部310Rに入射する。R素子部310Rにはオフ電圧が印加されているため、R素子部310Rに入射したP偏光のR光は偏光方向が90度旋回し、R素子部310RからはS偏光のR光が出射される。S偏光のR光はG素子部310Gに入射するが、G素子部310GはG光の偏光旋回にのみ関与するため、S偏光のR光は旋回せずにG素子部310Gを通過し、B素子部310Bに入射する。B素子部310BはB光の偏光旋回にのみ関与するため、S偏光のR光は旋回せずにB素子部310Bを通過する。したがって、波長選択性偏光旋回素子310からは、S偏光のR光が出射される。本実施形態では、複屈折板320は入射光がP偏光である場合にシフト動作を行う。したがって、複屈折板320に入射したS偏光のR光は、シフトせずに複屈折板320から出射する。その結果、スクリーン上では非画素シフト状態の表示が行われる。
【0034】
図3のB点では、以下のような動作が行われる。図4(b)に示すように、透過型LCD210からは、P偏光のR光が出射される。R光はまず、波長選択性偏光旋回素子310のR素子部310Rに入射する。R素子部310Rにはオン電圧が印加されているため、R素子部310Rに入射したP偏光のR光は偏光方向が旋回せず、R素子部310RからはP偏光のR光が出射される。P偏光のR光はG素子部310Gに入射するが、G素子部310GはG光の偏光旋回にのみ関与するため、P偏光のR光は旋回せずにG素子部310Gを通過し、B素子部310Bに入射する。B素子部310BはB光の偏光旋回にのみ関与するため、P偏光のR光は旋回せずにB素子部310Bを通過する。したがって、波長選択性偏光旋回素子310からは、P偏光のR光が出射される。本実施形態では、複屈折板320は入射光がP偏光である場合にはシフト動作を行う。したがって、複屈折板320に入射したP偏光のR光は、複屈折板320で1/2画素ピッチ分シフトして、複屈折板320から出射される。その結果、スクリーン上では画素シフト状態の表示が行われる。
【0035】
図3のC点では、以下のような動作が行われる。図4(c)に示すように、透過型LCD210からは、P偏光のG光が出射される。G光はまず、波長選択性偏光旋回素子310のR素子部310Rに入射する。R素子部310RはR光の偏光旋回にのみ関与するため、P偏光のG光は旋回せずにR素子部310Rを通過し、G素子部310Gに入射する。G素子部310Gにはオン電圧が印加されているため、G素子部310Gに入射したP偏光のG光は偏光方向が旋回せず、G素子部310GからはP偏光のG光が出射される。B素子部310BはB光の偏光旋回にのみ関与するため、P偏光のG光は旋回せずにB素子部310Bを通過する。したがって、波長選択性偏光旋回素子310からは、P偏光のG光が出射される。本実施形態では、複屈折板320は入射光がP偏光である場合にはシフト動作を行う。したがって、複屈折板320に入射したP偏光のG光は、複屈折板320で1/2画素ピッチ分シフトして、複屈折板320から出射される。その結果、スクリーン上では画素シフト状態の表示が行われる。
【0036】
ここで、図3のタイミングチャートを見ると、各素子部(R素子部、G素子部、B素子部)の制御タイミング(オン状態とオフ状態との間の切り替えタイミング)は、カラーホイールの色の切り替えタイミングと一致していない。例えば、カラーホイールがR光の出射を開始するタイミングよりも前にR素子部はオフ状態からオン状態に移行し、カラーホイールがR光の出射を終了するタイミングよりも後にR素子部はオン状態からオフ状態に移行している。すなわち、R素子部の旋回制御の切り替えタイミングは、R光が出射されていない期間である。このような制御を行うことができるのは、R素子部は、R光の旋回制御にのみ関与し、G光及びB光の旋回制御には関与しないためである。すなわち、波長選択性偏光旋回素子310が色選択性(波長選択性)を持っているためである。
【0037】
従来のように光路シフト部(ウォブリング部)に偏光旋回液晶セルを用いた場合には、偏光旋回液晶セルは色選択性を持っていないため、偏光旋回液晶セルの制御タイミング(オン状態とオフ状態との間の切り替えタイミング)は、カラーホイールの色の切り替えタイミングと一致させる必要がある。しかしながら、背景技術でも述べたように、偏光旋回液晶セルの応答速度が速くないため、偏光旋回液晶セルの移行期間(オン状態とオフ状態との間の切り替え期間)では、光路シフト部からはシフト光と非シフト光の両者が出射されることとなる。そのため、移行期間では、本来の正規の画素位置に隣接する画素位置にも光線が到達し、色漏れによって偽色が生じてしまう。
【0038】
本実施形態では、波長選択性偏光旋回素子310を用いるため、各素子部(R素子部、G素子部、B素子部)の制御タイミング(オン状態とオフ状態との間の切り替えタイミング)を、カラーホイールの色の切り替えタイミングと一致させる必要がない。したがって、波長選択性偏光旋回素子310の応答速度が遅かったとしても、色漏れ等の問題を防止することができ、高品質の画像表示を行うことが可能となる。また、波長選択性偏光旋回素子310の制御タイミングに十分なマージンを持たせることができるため、制御が容易になる。
【0039】
図5は、波長選択性偏光旋回素子の特性と光源部の特性を模式的に示した図である。図5に示すように、R照明光の帯域幅はR素子部310Rの帯域幅よりも狭く、G照明光の帯域幅はG素子部310Gの帯域幅よりも狭く、B照明光の帯域幅はB素子部310Bの帯域幅よりも狭い。また、R素子部310Rの特性とG素子部310Gの特性とのオーバーラップ部分、及びG素子部310Gの特性とB素子部310Bの特性とのオーバーラップ部分には、いずれも照明光の波長成分は存在しない。
【0040】
図5に示すような関係となるように照明光の波長帯域を選定することにより、上述したオーバーラップ部分に起因した偽色の発生を防止することができ、より高品質の画像表示を行うことが可能となる。
【0041】
上述したような特性を満たすために、例えば超高圧水銀ランプを用いることが効果的である。図6は、超高圧水銀ランプの分光分布特性を示したものである。図5及び図6からわかるように、超高圧水銀ランプは、上述したオーバーラップ部分には輝線スペクトルを有していない。したがって、超高圧水銀ランプを用いた場合には、図5に示すような関係をほぼ実質的に満たすことが可能である。
【0042】
(実施形態2)
図7は、本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。なお、基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態で示した構成要素に対応する構成要素については同一の参照番号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
【0043】
本実施形態では、光源部にLED光源140を用いている。LED光源140は、赤色LED140R、緑色LED140G及び青色LED140Bによって構成されている。LED140R、LED140G及びLED140Bは、LED駆動回路660からの駆動信号によって順次発光する。LED140R、LED140G及びLED140Bの発光タイミングに同期して、R画像、G画像及びB画像を透過型LCD210に表示することで、R変調光、G変調光及びB変調光が透過型LCD210から出射される。その他の基本的な構成及び動作は第1の実施形態と同様である。
【0044】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができ、高品質の画像表示を行うことが可能となる。また、各LEDの発光波長帯域は狭いため、本実施形態では、図5に示すような関係を容易に満たすことが可能である。
【0045】
(実施形態3)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。なお、基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態で示した構成要素に対応する構成要素については同一の参照番号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
【0046】
第1の実施形態では、画像変調部として透過型LCD210を用いていたが、本実施形態では、画像変調部として反射型LCD220を用いている。具体的には、P/Sコンバータ130からの出射光(本実施形態ではS偏光)が、PBS(偏光ビームスプリッター)230を介して反射型LCD220に入射する。反射型LCD220では、入力映像信号(入力画像信号)に応じて変調された変調光(画像光)が生成され、生成された変調光(P偏光)がPBS230を介して波長選択性偏光旋回素子310に入射する。その他の基本的な構成及び動作は第1の実施形態と同様である。
【0047】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができ、高品質の画像表示を行うことが可能となる。
【0048】
(実施形態4)
図9は、本発明の第4の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。なお、基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態で示した構成要素に対応する構成要素については同一の参照番号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
【0049】
本実施形態では、画像変調部としてDMD(デジタルマイクロミラー素子)240を用いている。DMD駆動回路670によってDMD240を駆動することで、入力映像信号(入力画像信号)に応じて変調された変調光(画像光)が生成され、生成された変調光が波長選択性偏光旋回素子310に入射する。その他の基本的な構成及び動作は第1の実施形態と同様である。
【0050】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができ、高品質の画像表示を行うことが可能となる。
【0051】
(実施形態5)
図10は、本発明の第5の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。なお、基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態で示した構成要素に対応する構成要素については同一の参照番号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
【0052】
第1の実施形態では、画像変調部として単板式のLCD(透過型LCD210)を用いていたが、本実施形態では、画像変調部として2板式のLCD(透過型LCD211及び212)を用いている。以下、図10を参照して、本実施形態の構成及び動作の概略を説明する。
【0053】
照明部110からの白色光がP/Sコンバータ130に入射し、P/Sコンバータ130からはS偏光の光が出射される。P/Sコンバータ130から出射された光は、ダイクロイックミラー151によって、G(緑)光成分とR及びB光成分に分離される。
【0054】
G光はミラー152によって反射され、透過型LCD211に入射する。透過型LCD211では、LCD駆動回路640からの駆動信号により、入力映像信号(入力画像信号)に応じて変調されたG変調光(G画像光)が生成される。
【0055】
R光及びB光は、ミラー153によって反射され、カラーホイール121に入射する。カラーホイール121の基本的構成及び動作は第1の実施形態と同様であるが、本実施形態のカラーホイール121はRフィルタ部とBフィルタ部に2分割されている。すなわち、カラーホイール121が回転することにより、カラーホイール121からはR光及びB光が順次出射される。カラーホイール121から出射されたR光及びB光は、順次透過型LCD212に入射する。透過型LCD212では、LCD駆動回路640からの駆動信号により、入力映像信号(入力画像信号)に応じて変調されたR変調光(R画像光)及びB変調光(B画像光)が順次生成される。
【0056】
透過型LCD211から出射されたG変調光と、透過型LCD212から出射されたR変調光及びB変調光は、ダイクロイックプリズム250を介して波長選択性偏光旋回素子310に入射する。R変調光とB変調光は時分割で表示が行われるため、従来のように偏光旋回素子として偏光旋回液晶セルを用いた場合には、R変調光とB変調光との間で色漏れによって偽色が生じてしまう。本実施形態では、R変調光とB変調光に関して、波長選択性偏光旋回素子310に対して第1の実施形態と同様の制御を行う。これにより、色漏れによる偽色の問題を防止することができる。
【0057】
このように、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができ、高品質の画像表示を行うことが可能となる。
【0058】
(実施形態6)
図11は、本発明の第6の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。なお、基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態で示した構成要素に対応する構成要素については同一の参照番号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
【0059】
第1の実施形態は2点画素シフトの画像投影装置に関するものであったが、本実施形態は4点画素シフトの画像投影装置に関するものである。具体的には、光路シフト部として、2つの波長選択性偏光旋回素子311及び312と、2つの複屈折板321及び322を設けている。
【0060】
波長選択性偏光旋回素子311及び312はいずれも、第1の実施形態で示した波長選択性偏光旋回素子310と同様の機能を有しており、波長選択性偏光旋回素子311によって旋回制御される変調光の2つの偏光方向はそれぞれ、波長選択性偏光旋回素子312によって旋回制御される変調光の2つの偏光方向と略平行である。また、複屈折板321の結晶軸方向と複屈折板322の結晶軸方向とは略直交している。具体的には、複屈折板321では、入射光がS偏光(本実施形態では垂直偏光方向)の場合にはシフト動作を行わず、入射光がP偏光(本実施形態では水平偏光方向)の場合には水平方向のシフト動作を行う。複屈折板322では、入射光がP偏光の場合にはシフト動作を行わず、入射光がS偏光の場合には垂直方向のシフト動作を行う。
【0061】
以下、本実施形態に係る画像投影装置の動作を、図12及び図13〜図16を参照して説明する。図12はタイミングチャート、図13〜図16は動作説明図である。
【0062】
図12に示すように、カラーホイール120からはR、G及びBの照明光が順次出射され、波長選択性偏光旋回素子311及び312並びに複屈折板321及び322によって構成された光路シフト部により、画素シフト状態が制御される。その結果、スクリーン上には、画素位置A、画素位置B、画素位置D、画素位置Cの順に画像が表示され(図13〜図16参照)、4点画素シフトの画像表示が行われる。以下、シフト動作の詳細を、図12及び図13〜図16を参照して説明する。
【0063】
図13は、画素位置Aに画像を表示する場合の動作を示した図である。透過型LCD210からはP偏光のR画像光(R変調光)が出射され、偏光旋回素子311に入射する。偏光旋回素子311のR素子部311Rにはオフ電圧が印加されているため、画像光は90度偏光旋回し、偏光旋回素子311からはS偏光の画像光が出射される。複屈折板321に入射したS偏光の画像光は、複屈折板321でシフトせずに複屈折板321から出射される。偏光旋回素子312のR素子部312Rにはオフ電圧が印加されているため、S偏光の画像光は90度偏光旋回し、偏光旋回素子312からはP偏光の画像光が出射される。複屈折板322に入射したP偏光の画像光は、複屈折板322でシフトせずに複屈折板322から出射される。なお、図13中の両側矢印は、各画像光の偏光方向を示している。図14〜図16についても同様である。
【0064】
このようにして、スクリーン上の画素位置AにR画像光が到達する。G画像光及びB画像光についても同様の動作が行われる。その結果、スクリーン上の画素位置Aに、R画像光、G画像光及びB画像光が順次到達する。
【0065】
図14は、画素位置Bに画像を表示する場合の動作を示した図である。透過型LCD210からはP偏光のR画像光(R変調光)が出射され、偏光旋回素子311に入射する。偏光旋回素子311のR素子部311Rにはオン電圧が印加されているため、画像光は偏光旋回せず、偏光旋回素子311からはP偏光の画像光が出射される。複屈折板321に入射したP偏光の画像光は、複屈折板321で水平方向にシフトして複屈折板321から出射される。偏光旋回素子312のR素子部312Rにはオン電圧が印加されているため、P偏光の画像光は偏光旋回せず、偏光旋回素子312からはP偏光の画像光が出射される。複屈折板322に入射したP偏光の画像光は、複屈折板322でシフトせずに複屈折板322から出射される。
【0066】
このようにして、スクリーン上の画素位置BにR画像光が到達する。G画像光及びB画像光についても同様の動作が行われる。その結果、スクリーン上の画素位置Bに、R画像光、G画像光及びB画像光が順次到達する。
【0067】
図15は、画素位置Dに画像を表示する場合の動作を示した図である。透過型LCD210からはP偏光のR画像光(R変調光)が出射され、偏光旋回素子311に入射する。偏光旋回素子311のR素子部311Rにはオン電圧が印加されているため、画像光は偏光旋回せず、偏光旋回素子311からはP偏光の画像光が出射される。複屈折板321に入射したP偏光の画像光は、複屈折板321で水平方向にシフトして複屈折板321から出射される。偏光旋回素子312のR素子部312Rにはオフ電圧が印加されているため、P偏光の画像光は90度偏光旋回し、偏光旋回素子312からはS偏光の画像光が出射される。複屈折板322に入射したS偏光の画像光は、複屈折板322で垂直方向にシフトして複屈折板322から出射される。
【0068】
このようにして、スクリーン上の画素位置DにR画像光が到達する。G画像光及びB画像光についても同様の動作が行われる。その結果、スクリーン上の画素位置Dに、R画像光、G画像光及びB画像光が順次到達する。
【0069】
図16は、画素位置Cに画像を表示する場合の動作を示した図である。透過型LCD210からはP偏光のR画像光(R変調光)が出射され、偏光旋回素子311に入射する。偏光旋回素子311のR素子部311Rにはオフ電圧が印加されているため、画像光は90度偏光旋回し、偏光旋回素子311からはS偏光の画像光が出射される。複屈折板321に入射したS偏光の画像光は、複屈折板321でシフトせずに複屈折板321から出射される。偏光旋回素子312のR素子部312Rにはオン電圧が印加されているため、S偏光の画像光は偏光旋回せず、偏光旋回素子312からはS偏光の画像光が出射される。複屈折板322に入射したS偏光の画像光は、複屈折板322で垂直方向にシフトして複屈折板322から出射される。
【0070】
このようにして、スクリーン上の画素位置CにR画像光が到達する。G画像光及びB画像光についても同様の動作が行われる。その結果、スクリーン上の画素位置Cに、R画像光、G画像光及びB画像光が順次到達する。
【0071】
以上のように、本実施形態も、第1の実施形態と同様の基本的構成を有しており、基本的な動作も第1の実施形態と同様である。したがって、本実施形態においても第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができ、高品質の画像表示を行うことが可能となる。
【0072】
なお、上述した第1〜第6の実施形態の構成は適宜組み合わせることが可能であり、そのような場合にも、上述した作用効果と同様の作用効果を得ることが可能である。
【0073】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の概略構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の動作を示したタイミングチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の動作を説明するための動作説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係り、波長選択性偏光旋回素子の特性と光源部の特性を模式的に示した図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係り、超高圧水銀ランプの分光分布特性を示した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。
【図11】本発明の第6の実施形態に係る画像投影装置の構成を示した図である。
【図12】本発明の第6の実施形態に係る画像投影装置の動作を示したタイミングチャートである。
【図13】本発明の第6の実施形態に係る画像投影装置の動作を説明するための動作説明図である。
【図14】本発明の第6の実施形態に係る画像投影装置の動作を説明するための動作説明図である。
【図15】本発明の第6の実施形態に係る画像投影装置の動作を説明するための動作説明図である。
【図16】本発明の第6の実施形態に係る画像投影装置の動作を説明するための動作説明図である。
【符号の説明】
【0075】
100…光源部 110…照明部 120、121…カラーホイール
130…P/Sコンバータ 140…LED光源
140R…赤色LED 140G…緑色LED 140B…青色LED
151…ダイクロイックミラー 152、153…ミラー
200…画像変調部 210、211、212…透過型LCD
220…反射型LCD 230…PBS
240…DMD 250…ダイクロイックプリズム
300…光路シフト部
310、311、312…波長選択性偏光旋回素子
310R、311R、312R…R素子部
310G、311G、312G…G素子部
310B、311B、312B…B素子部
320、321、322…複屈折板
400…投影光学部 410…投影光学系
500…スクリーン
610…画像入力インターフェース 620…画像処理/制御回路
630…カラーホイール駆動回路 640…LCD駆動回路
650…偏光旋回素子駆動回路 660…LED駆動回路
670…DMD駆動回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力される画像信号に応じた画像を表示する画像表示装置であって、
波長帯域が互いに異なる複数色の照明光を画像信号の色情報に応じて順次出射する光源手段と、
前記複数色の照明光を画像信号の色情報に応じて順次変調して変調光を生成する画像変調手段と、
前記画像変調手段で変調された変調光の光路をシフト可能な光路シフト手段と、
前記光路シフト手段からの変調光を観察者に提示するための投影光学手段と、
を備え、
前記光路シフト手段は、前記画像変調手段で変調された変調光の偏光方向の旋回制御を色毎に行うことが可能な第1の波長選択性偏光旋回素子と、前記第1の波長選択性偏光旋回素子からの変調光が入射する第1の複屈折板とを有する
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記光源手段は、白色光を出射する白色光源と、波長帯域が互いに異なる複数色のフィルタが回転方向に配置されたカラーホイールとを有し、
前記カラーホイールの回転にともなって前記白色光が前記複数色のフィルタに順次入射することで、前記カラーホイールから前記複数色の照明光が順次出射される
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記第1の波長選択性偏光旋回素子は、前記光源手段から出射される照明光の色に応じて、偏光方向の旋回制御を行う色が切り替えられる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記第1の波長選択性偏光旋回素子は、偏光方向の旋回制御を行う色が互いに異なる複数の層が積層された構造を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記第1の波長選択性偏光旋回素子がある色に対する偏光方向の旋回制御の切り替えを行うタイミングは、前記光源手段が前記ある色の照明光を出射していない期間である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記第1の波長選択性偏光旋回素子によって旋回制御される変調光の2つの偏光方向は、互いに略直交する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記光路シフト手段は、前記第1の複屈折板から出射された変調光の偏光方向の旋回制御を色毎に行うことが可能な第2の波長選択性偏光旋回素子と、前記第2の波長選択性偏光旋回素子からの変調光が入射する第2の複屈折板とをさらに有し、
前記第2の波長選択性偏光旋回素子によって旋回制御される変調光の2つの偏光方向はそれぞれ、前記第1の波長選択性偏光旋回素子によって旋回制御される変調光の2つの偏光方向と略平行であり、
前記第1の複屈折板の結晶軸方向と前記第2の複屈折板の結晶軸方向とは略直交する
ことを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記光源手段から出射される各色の照明光の帯域幅は、前記第1の波長選択性偏光旋回素子で偏光方向を旋回制御可能な各色の帯域幅よりも狭い
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記光源手段は、少なくとも3色の照明光を出射するLED光源を有する
ことを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記光源手段は、白色光を出射する白色光源を有し、
前記第1の波長選択性偏光旋回素子で偏光方向を旋回制御可能な各色の帯域はオーバーラップしており、
前記白色光源は、前記オーバーラップした部分に輝線スペクトルを有していない
ことを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−65483(P2007−65483A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−253709(P2005−253709)
【出願日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】