説明

画像読取装置

【課題】複数部の原稿からなる原稿束に対する読取動作を一括して指示する場合であって、該読取動作の終了後に各原稿を前記複数部にステープル処理を行う必要がある場合に、そのステープル処理に関する利便性を向上する。
【解決手段】複写指示がなされると(♯3でYES)、原稿読取部は原稿に対する読取動作を実施する(♯4)。インデックス情報判別部はインデックス情報を担持した画像データが存在することを検出すると(♯5でYES)、インデックステーブル記憶部はインデックステーブルを記憶する(♯7)。その後、インデックステーブル送信部はステープル処理の指示がなされると(♯9でYES)、前記インデックステーブルをフィニッシャ制御部に送信し(♯12)、フィニッシャ制御部は前記インデックステーブルに基づくステープル処理をステープル処理部650に実施させる(♯22)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙に画像を形成する画像読取装置の技術分野に属し、特に、ステープル処理(ホッチキス止め)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来では、コピーしようとする原稿が複数部あるとき、ユーザは、各部ごとに原稿の読取り指示を行うか、各部がホッチキス止めされている場合にはそれを外し、全ての原稿を1つの原稿束に束ねた状態にして原稿の読取り指示を行うかの何れかの方法が採られていたが、これらはいずれも面倒な作業をユーザに課すことになる。
【0003】
この点に関する文献として下記特許文献1,2がある。下記特許文献1には、インデックスシートの発行を指示するためのインデックスシート発行キーを設け、該インデックスシート発光キーが操作されると、インデックスシートを発行し、インデックスシートが前記画像読取部によって読み取られると、インデックスシート上のインデックス情報を画像認識して、該インデックス情報と画像記憶部の記憶領域を指定する記憶領域指定情報とを対応付けて登録する技術が開示されている。
【0004】
また、下記特許文献2には、読み取り原稿の角の部分において所定の形状を認識すると、原稿ジョブが切り替わったと識別し、画像データの出力形態を切り替える技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−119540号公報
【特許文献2】特開2004−64437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
読取対象である各部の原稿がホッチキス止めされている場合、各原稿の読取動作が完了すると、ユーザは、それらの原稿を元通りにホッチキス止めすることがあることから、そのように原稿束に対して元通りにホッチキス止めをする機能を装置に搭載すると、装置の利便性を向上することができると考えられるが、前記特許文献1,2を含め、従来ではそのような機能を有する装置は提案されていない。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、複数部の原稿からなる原稿束に対する読取動作を一括して指示する場合であって、該読取動作の終了後に各原稿を前記複数部にステープル処理を行う必要がある場合に、そのステープル処理に関する利便性を向上することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、インデックス情報により各部の境界が示された状態の複数部からなる原稿束の各原稿に対する読取動作を行う画像読取部と、前記原稿束を構成する各原稿の読取動作を実行する指示を入力するための第1の入力操作部と、前記第1の入力操作部による前記指示の入力に基づく前記各原稿の読取時に、前記インデックス情報を取得して記憶するインデックス情報取得部と、前記インデックス情報取得部により取得された前記インデックス情報に基づくステープル処理の実施を指示する入力を行うための第2の入力操作部と、前記第2の入力操作部により前記ステープル処理の実施が指示されると、前記インデックス情報に基づき、予め定められた用紙載置部に載置された前記原稿束に対するステープル処理を実施して該原稿束を前記複数部に分割するステープル処理部とを備える画像読取装置である。
【0009】
この発明によれば、第1の入力操作部が操作されると、前記画像読取部により複数部からなる原稿束の各原稿に対する読取動作が行われる。また、この読取時に、前記原稿束を構成する前記各部の境界を示すインデックス情報が、インデックス情報取得部により記憶される。
【0010】
そして、前記インデックス情報取得部により取得された前記インデックス情報に基づくステープル処理の実施を指示する入力を行うための前記第2の入力操作部によって前記ステープル処理の実施が指示されると、ステープル処理部により、前記インデックス情報に基づき、予め定められた用紙載置部に載置された前記原稿束に対するステープル処理が実施され、該原稿束が前記複数部に分割される。
【0011】
これにより、ユーザは、原稿束を前記用紙載置部に載置して前記第2の入力操作部を操作するという簡単で簡素な作業のみで、読取前のホッチキス止めされていた元通りの状態の原稿を自動的に得ることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、前記インデックス情報取得部は、前記原稿と異なる用紙に形成された予め定められた画像を前記インデックス情報として読み取るものである。
【0013】
この発明によれば、前記予め定められた画像が形成された用紙を読取対象の原稿束の適所に挿入するという簡単な作業で、前記インデックス情報を装置に提供することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像読取装置において、前記画像読取部による読取動作で得られた画像データに基づき用紙に画像を形成する画像形成部と、前記予め定められた画像を用紙に形成する指示を入力するための第3の入力操作部とを備え、前記画像形成部は、前記第3の入力操作部により前記予め定められた画像を用紙に形成する指示が入力されると、前記予め定められた画像を用紙に形成するものである。
【0015】
この発明によれば、前記予め定められた画像を用紙に形成する指示を入力するための第3の入力操作部を備え、前記画像形成部は、前記第3の入力操作部により前記予め定められた画像を用紙に形成する指示が入力されると、前記予め定められた画像を用紙に形成するように構成したことにより、ユーザは、インデックス情報を担持した用紙を簡単な作業で得ることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記画像読取部による読取動作で得られた画像データに基づき用紙に画像を形成する画像形成部を備え、前記用紙載置部は、前記画像形成部に供給する用紙が載置される第1の用紙載置部と、前記ステープル処理部に供給する用紙が載置される、前記第1の用紙載置部と異なる第2の用紙載置部とを含み、前記ステープル処理部は、前記原稿束が前記第2の用紙載置部に載置されている状態で前記第2の入力操作部により前記ステープル処理の実施が指示された場合、前記第2の用紙載置部に載置された前記原稿束を、前記インデックス情報に基づくステープル処理の対象とし、前記原稿束が前記第1の用紙載置部に載置されている状態で前記第2の入力操作部により前記ステープル処理の実施が指示された場合、前記インデックス情報に基づき、前記第1の用紙載置部に載置された前記原稿束を、前記インデックス情報に基づくステープル処理の対象とするものである。
【0017】
この発明によれば、画像読取装置が、前記画像形成部に供給する用紙が載置される第1の用紙載置部と、前記ステープル処理部に供給する用紙が載置される、前記第1の用紙載置部と異なる第2の用紙載置部とを備えている場合に、第1の用紙載置部と第2の用紙載置部とのいずれに原稿束が載置された場合であっても、該原稿束を前記複数の部数に分割して、分割した各部の原稿に対するステープル処理を行うことができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記画像読取部による読取動作で得られた画像データに基づき用紙に画像を形成する画像形成部を備え、前記ステープル処理部は、前記画像形成部による画像形成動作が施された用紙に対するステープル処理を実施するものである。
【0019】
この発明によれば、画像形成部で画像が形成された用紙に対するステープル処理を行うステープル処理部が画像読取装置に搭載されている場合に、そのステープル処理部を、前記原稿束に対するステープル処理を実施して該原稿束を前記複数部に分割するものとして利用することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザは、原稿束を前記予め定められた位置に載置して前記第2の入力操作部を操作するという簡単で簡素な作業のみで、読取前のホッチキス止めされていた元通りの状態の原稿が自動的に作成されるから、画像読取装置の利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る画像読取装置の一実施形態の内部構成の一例を示す側面図である。
【図2】画像読取装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図3】1つの原稿束に束ねられる各部の原稿枚数を表した図である。
【図4】インデックステーブルの一例を示す図である。
【図5】画像読取装置における各部の動作及び処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る画像読取装置の実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る画像読取装置の一実施形態の内部構成の一例を示す側面図である。
【0023】
図1に示す複合機1は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の機能を兼ね備えたものである。複合機1は、画像形成部100、原稿読取部4及び給紙部5を備えた装置本体2と、この装置本体2の上部に設置された原稿押えを兼用する原稿搬送機構3と、装置本体2の一側辺部に設置されたフィニッシャ6とからなる。
【0024】
原稿搬送機構3は、原稿載置部301と、搬入ローラ対等を備えた搬入駆動部302と、搬送ローラ対303と、排出ローラ対304と、排紙台305と、原稿の有無を検出する原稿検出スイッチ306とを備え、原稿載置部301に載置された原稿を自動的に一枚ずつコンタクトガラス402に接触させつつ搬送し、原稿の露光走査後に排紙台305に排出するものである。
【0025】
原稿搬送機構3は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿搬送機構3の前面側を上方に移動させてコンタクトガラス401,402の上面を開放することにより、コンタクトガラス401,402の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等を操作者が載置できるようになっている。
【0026】
原稿読取部4は、光学的に取得した原稿の画像から画像データを生成するスキャナ部(図略)等からなり、その上面にコンタクトガラス401とコンタクトガラス402とを備える。そして、原稿読取部4は、コンタクトガラス401上に載置された原稿、あるいは原稿搬送機構3によってコンタクトガラス402に接するようにして搬送される原稿から得られた画像データを図略のCCDで読み取って、後述する本体制御部10(図2参照)に出力する。
【0027】
給紙部5は、サイズ、縦横向きの種類毎の用紙が収納される給紙カセット501,502および手挿し給紙部503を備える。また、給紙部5は、給紙カセット501,502から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送路504と、手挿し給紙部503から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送路505とを備える。各給紙カセット501,502および手挿し給紙部503は、収納されている用紙(用紙)を取り出すためのピックアップローラ506,507,508と、用紙を1枚ずつ搬送路に送り出す給紙ローラ対509,510,511とを備える。
【0028】
搬送路504は、用紙を搬送する搬送ローラ対512,513と、画像形成部100の手前で搬送されてくる用紙を所定位置に待機させるためのレジストローラ対514とを備える。また、搬送路505は、レジストローラ対514の上流側で搬送路504と合流している。
【0029】
画像形成部100は、回転可能に支持されたドラム状の感光体101と、この感光体101の周囲に配設された帯電部102と、現像部103と、クリーニング部104と、レーザ走査ユニット105と、転写ローラ106と、定着ローラ対107とを備えている。帯電部102は、感光体101の表面を所定電位に均一に帯電させるものである。レーザ走査ユニット105は、本体制御部10(図2参照)から送信された画像データに基づきレーザービームを感光体101の表面に照射し、感光体101の表面に静電潜像を形成するものである。
【0030】
現像部103は、静電潜像にトナーを付着させて画像を顕在化させるものであり、転写ローラ106は、顕在化したトナー像を用紙に転写するものであり、定着ローラ対107は、用紙に転写されたトナー像を定着させるものである。また、クリーニング部104は、画像転写後に感光体101の表面に残留しているトナーを清掃するものである。
【0031】
装置本体2の上部には、用紙排出部108が設けられ、定着ローラ対107から搬送されてきた用紙が、排出ローラ対109により搬送され、用紙排出部108に排出される。また、排出ローラ対110は、定着ローラ対107から搬送されてきた用紙をフィニッシャ6に排出するもので、本体制御部10からの制御信号に応じて駆動される排出分岐ガイド111により、用紙の排出方向を排出ローラ対109側と排出ローラ対110側とに切り換え可能になっている。
【0032】
また、用紙の両面に画像を形成する場合は、画像形成部100で用紙の一方の面に画像を形成した後、この用紙を排出ローラ対109にニップされた状態とする。この状態で排出ローラ対109を反転させて用紙をスイッチバックさせ、用紙を用紙搬送路Lに送って画像形成部100の上流域に再度搬送し、画像形成部100により他方の面に画像を形成した後、用紙を用紙排出部108に排出、又はフィニッシャ6に搬送する。
【0033】
装置本体2から排出された用紙は、フィニッシャ6において、パンチ処理、ステープル処理及びソート処理等が行われる。これらの処理を終えた用紙は、第1排出トレイ61に排出される。第1排出トレイ61の上部には、用紙束の上下又は中間に挿入するための用紙(インサートペーパ)が載置されるインサートトレイ62と、このインサートトレイ62に載置された用紙の挿入先となる用紙束が載置される用紙束載置トレイ63と、用紙束載置トレイ63に載置された用紙束から抜き出されて廃棄の対象となる用紙が収容される第2排出トレイ64とが設けられている。
【0034】
フィニッシャ6の搬入口601には、装置本体2の排出ローラ対110によって搬送されてきた用紙と、インサートトレイ62から搬送されてきた用紙と、用紙束載置トレイ63から搬送されてきた用紙とが搬入される。
【0035】
インサートトレイ62に載置されているインサートペーパは、給紙ローラ621〜624によって搬入口601まで搬送される。用紙束載置トレイ63に載置された用紙束をなす用紙は、給紙ローラ625、623、624によって搬入口601まで搬送される。
【0036】
フィニッシャ6では、上記の排出ローラ対110、給紙ローラ621〜625のそれぞれの回転駆動を制御することによって、装置本体2から排出される用紙と、インサートトレイ62に載置されているインサートペーパと、用紙束載置トレイ63に載置された用紙束をなす用紙とのいずれかを選択的に、搬入口601に搬送させることができるようになっている。なお、搬入口601を通過した用紙は、搬送ローラ680によって搬送される。
【0037】
搬入口601の用紙搬送方向下流側には、搬送路切換機構602が設けられている。搬送路切換機構602は、ソレノイド等によって駆動され、搬入口601から続く用紙搬送路を、第2排出トレイ64に繋がる用紙搬送路640と、第1排出トレイ61に繋がる用紙搬送路610とのいずれかに分岐するものである。なお、第2排出トレイ64に繋がる用紙搬送路640側に搬送された用紙は搬送ローラ631によって第2排出トレイ64に排出され、第1排出トレイ61に繋がる用紙搬送路610側に搬送された用紙は搬送ローラ611によって第1排出トレイ61に排出されるようになっている。
【0038】
搬送路切換機構603は、搬入口601から続く用紙搬送路を、第1排出トレイ61に繋がる用紙搬送路610と、ステープル処理等を行うためのステープル処理部650に続く用紙搬送路612とのいずれかに分岐するものである。
【0039】
搬入口601を通過した用紙を第1排出トレイ61に排出する場合、搬送路切換機構602は用紙搬送路640側を遮断し、搬送路切換機構603は用紙搬送路612を遮断して、用紙を第1排出トレイ61側に案内する。また、搬入口601を通過した用紙を第2排出トレイ64に排出する場合、搬送路切換機構602は用紙搬送路610側を遮断して、用紙を第2排出トレイ64側に案内する。なお、搬入口601を通過した用紙をステープル処理部650側に搬送させる場合、搬送路切換機構602は用紙搬送路640側を遮断し、搬送路切換機構603は用紙搬送路610を遮断して、用紙をステープル処理部650側に案内する。
【0040】
上述した排出ローラ対110、給紙ローラ621〜625、搬送ローラ680及び611の回転駆動制御と、搬送路切換機構602、603の切換制御とにより、装置本体2から搬送されてきた用紙と、インサートトレイ62に載置されているインサートペーパと、用紙束載置トレイ63に載置された用紙束をなす用紙とを、第1排出トレイ61又は第2排出トレイ64に自在に振り分けることができるようになっている。
【0041】
装置本体3の前方には、ユーザインターフェース部8が備えられている。ユーザインターフェース部8は、ユーザが操作画面や各種メッセージ等を視覚的に提供したり、種々の操作命令を入力するためのものとして機能したりするものであり、表示部801、タッチパネル802、数字キー群803、各種操作ボタン804〜807、機能選択ボタン808等を備える。
【0042】
表示部801は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等によって構成され、紙サイズ選択、倍率選択、濃度選択等のユーザに対する操作案内画面が表示される。この表示部801はタッチパネル802と一体的に形成されている。タッチパネル802は、ユーザによるタッチ操作がなされたら、タッチ位置を検知して検知信号を、後述する本体制御部10へ出力するものである。
【0043】
数字キー群803は、例えば、複合機1のコピー機能を動作させる際はコピー枚数を、ファクシミリ機能を動作させる際は送信先の電話番号等を入力するためのものである。節電ボタン804は、複合機1を節電(低電力)モードにするボタンである。スタートボタン805はコピー動作やスキャナ動作等を開始させるボタンであり、ストップ/クリアボタン806はコピー動作やスキャナ動作等の停止、入力操作の取り消しを行うボタンである。リセットボタン807は表示部801の表示や各種設定を初期状態又は標準動作状態にするボタンである。機能選択ボタン808は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を設定するためのボタンである。
【0044】
図2は、複合機1の電気的な構成を示すブロック図である。
【0045】
図2に示すように、装置本体2には、装置全体の動作制御を司る本体制御部10が備えられている。この本体制御部10は、図略のCPU(Central Processing Unit:中央演算処理部)に、そのCPUの動作を規定するプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やデータを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)、並びに一時的にデータを保管するRAM等の記憶部などの周辺装置を有して構成されており、原稿読取部4と画像形成部100とが接続されている。
【0046】
また、本体制御部10には、原稿読取部4で読み取られた文書データが一時的に保存される等の作業領域として使用される記憶部71とが接続されている。記憶部71は、所謂メインメモリであり、例えばDRAM等、低価格の揮発性記憶素子を用いて構成されている。
【0047】
画像処理部73は、原稿読取部4による原稿読み取り時には、原稿読取部4から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像に変換し、画質を向上させる画像処理を施した後、圧縮画像に変換する。また、画像処理部73は、ネットワーク上の各コンピュータから、プリントアウト対象のファイルデータ(圧縮画像)が記憶部71に書き込まれると、当該圧縮されたファイルデータを伸張処理し、出力状態に応じた画像処理を施し、例えばレーザ露光の場合には、レーザ信号にアナログ変調する。このアナログ変調された信号に基づいて画像形成部100でプリントアウトが行われる。
【0048】
原稿搬送機構3は、図1に示す原稿搬送機構3に相当するものであり、各種ローラ等によって原稿載置部301に載置された原稿を自動的に一枚ずつコンタクトガラス402に接触させつつ搬送し、原稿の露光走査後に排紙台305に排出する。
【0049】
また、本体制御部10は、装置本体2が実行可能な各機能を制御するスキャナコントローラ、ファクシミリコントローラ、プリンタコントローラ、コピーコントローラ、ネットワークコントローラ及びフィニッシャコントローラとして機能する。
【0050】
スキャナコントローラは、原稿読取部4の動作に必要な各部の動作制御を行うものである。ファクシミリコントローラは、ファクシミリ動作に必要な各部の動作制御を行うものであり、ファクシミリ通信に必要なデータの調整を行うファクシミリ通信部74を制御する。ファクシミリ通信部74には、データ送受信相手である相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)が備えられている。コピーコントローラは、コピー動作に必要な各部の動作制御を行うものである。
【0051】
プリンタコントローラは、プリンタ動作に必要な各部の動作制御を行うものである。このプリンタコントローラには、複数の信号線を用いて同時に数ビットまとめてデータを送るパラレル伝送で外部機器と接続するパラレルI/F部75と、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送で外部機器と接続するシリアルI/F部76とが接続されている。
【0052】
ネットワークコントローラは、本複合機1とネットワーク上のコンピュータ等との間で行われるデータ送受信を制御するものである。ネットワークコントローラは、ネットワークI/F部77を介して外部とデータを送受信させる。
【0053】
フィニッシャコントローラは、ユーザインターフェース部8に入力された指示に従って、フィニッシャ6のフィニッシャ制御部60に制御信号を送出し、装置本体2から排出される用紙と、インサートトレイ62に載置されているインサートペーパと、用紙束載置トレイ63(図1参照)に載置された用紙束をなす用紙とを、第1排出トレイ61又は第2排出トレイ64(図1参照)に自在に振り分けて搬送させる制御を行う。また、操作者から各種の操作指示が入力される前記ユーザインターフェース部8は、本体制御部10によって制御される。
【0054】
フィニッシャ6は、本体制御部10のフィニッシャコントローラによって制御される。フィニッシャ6では、フィニッシャ制御部60が本体制御部10から受信した制御信号に従って、フィニッシャ6の各部が動作制御される。
【0055】
フィニッシャ制御部60には、搬入口601付近の用紙を搬送する搬送ローラ680を駆動する搬送ローラ駆動部6800と、インサートトレイ62からのインサートペーパ又は用紙束載置トレイ63からの用紙を給送する給紙ローラ622〜624を駆動する給紙ローラ駆動部6220と、インサートトレイ62からインサートペーパを給紙する給紙ローラ621を駆動するインサート用給紙ローラ駆動部6200と、用紙束載置トレイ63に載置された用紙を搬送する給紙ローラ625を駆動する用紙束搬送ローラ駆動部6300と、第1排出トレイ61に用紙を搬送する搬送ローラ611を駆動する排出用搬送ローラ駆動部6100と、第2排出トレイ64に用紙を搬送する搬送ローラ631を駆動する廃紙搬送ローラ駆動部6400とが接続されている。
【0056】
これら各駆動部は、装置本体2のフィニッシャコントローラからの制御信号に基づいて、フィニッシャ6側のフィニッシャ制御部60によって動作制御される。また、搬送路切換機構602及び603を駆動する切換機構駆動部6020も、装置本体2からの制御信号に基づいて、フィニッシャ6側のフィニッシャ制御部60によって動作制御される。
【0057】
以上の構成に加えて、本体制御部10は、インデックスシート発行指示部11と、インデックス情報判別部12と、インデックステーブル作成部13と、インデックステーブル記憶部14と、インデックステーブル送信部15としての機能を有し、また、フィニッシャ制御部60は、インデックステーブル受信部65、第1ステープル処理指示部66及び第2ステープル処理指示部67としての機能を有する。
【0058】
また、複合機1のユーザインターフェース部8は、インデックスシート発行ボタン809とステープル指示ボタン810とを有する。なお、これらのボタンは、例えば、表示部801及びタッチパネル802により構成される仮想的なボタンとして構成される。
【0059】
インデックスシート発行ボタン809は、インデックス画像が形成されたインデックスシートの発行を指示するためのボタンであり、該ボタン809が操作されると、本体制御部10に操作信号を出力する。インデックス画像は、前記原稿束を構成する前記各部の境界を示すインデックス情報を担持する画像であり、インデックスシートは、このインデックス画像が形成された用紙である。
【0060】
インデックスシート発行指示部11は、インデックスシート発行ボタン809が操作されると、該ボタン809から出力される操作信号を受けて、画像形成部100等にインデックスシートの生成を指示するものである。
【0061】
なお、インデックスシートを複数部数発行する場合には、この複数部数のインデックスシートは、互いに異なるインデックス情報を担持する。例えば、連続する番号情報を示すインデックス画像が形成された複数枚のインデックスシートが発行される。インデックスシートに形成するインデックス画像の画像データ(以下、この画像データをインデックス画像データという)は、記憶部71のインデックス画像データ記憶部711に予め格納されている。
【0062】
以下、ユーザは、このように生成されたインデックスシートを各部の先頭に挿入した上で各部の原稿を重ねて一連の原稿束とした場合を想定する。例えば、ユーザが図3に示すように、第1部目が7枚、第2部目が6枚、第3部目が7枚、第4部目が5枚、第5部目が5枚の計5部/30枚の原稿を一括でコピーしたいときには、各部の先頭にインデックスシートを挿入した上で各部の原稿を重ねることで、7枚目の原稿と8枚目の原稿との間、13枚目の原稿と14枚目の原稿との間、20枚目の原稿と21枚目の原稿との間、25枚目の原稿と26枚目の原稿との間にそれぞれインデックスシートが挿入された一連の原稿束が生成される。
【0063】
ユーザは、このようにインデックスシートが挿入された状態の原稿束を原稿載置部301に載置してスタートボタン805を操作することで、インデックスシートを含む各原稿に対する複写動作が原稿読取部4及び画像形成部100等により実施される。
【0064】
インデックス情報判別部12は、原稿読取部4の読取動作により得られた画像データが前記インデックス情報を担持する画像データ(インデックス画像データ)であるか否かを判別するものである。
【0065】
インデックステーブル作成部13は、前記インデックス情報判別部12により前記画像データがインデックス画像データであると判別された場合に、そのインデックス画像データに対応するインデックス情報と、次のインデックス画像データが得られるまでの原稿の枚数との対応関係を示すインデックステーブルを格納する。インデックステーブル記憶部14は、インデックステーブル作成部13により作成されたインデックステーブルを記憶する。
【0066】
例えば図3に示すような原稿束の各原稿の複写動作を行ったとき、インデックスシートを読み取った順番に、Index1,Index2,Index3,Index4,Index5の各インデックス情報が得られたものとする。このとき、図4に示すように、インデックス情報Index1には、「7枚(1枚目から7枚目までの原稿)」の枚数データが対応付けられ、インデックス情報Index2には、「6枚(8枚目から13枚目までの原稿)」の枚数データが対応付けられ、インデックス情報Index3には、「7枚(14枚目から20枚目までの原稿)」枚数データが対応付けられ、インデックス情報Index4には、「5枚(21枚目の原稿と25枚目の原稿)」の枚数データが対応付けられ、インデックス情報Index5には、「5枚(26枚目から30枚目までの原稿)」の枚数データが対応付けられたインデックステーブルがインデックステーブル作成部13により作成され、該インデックステーブルがインデックステーブル記憶部14に格納される。
【0067】
インデックステーブル送信部15は、インデックステーブル記憶部14にインデックステーブルが格納されると、インデックステーブル記憶部14に格納されているインデックステーブルを、ステープル処理の実施指示を示す指示信号とともにフィニッシャ制御部60に送信する。
【0068】
なお、インデックステーブル送信部15は、インデックステーブル記憶部14にインデックステーブルが格納されてから予め定められた待機時間内に前記ステープル指示ボタン810に対する操作が行われなかった場合には、インデックステーブル記憶部14からインデックステーブルを消去する。
【0069】
フィニッシャ制御部6のインデックステーブル受信部65は、本体制御部10(インデックステーブル送信部15)から送信されるインデックステーブルを受信するものである。
【0070】
原稿が排紙台305に排出されると、ユーザは、原稿束からインデックスシートを抜き取り、その原稿束を用紙束載置トレイ63に載置する。
【0071】
ステープル指示ボタン810は、用紙束載置トレイ63に載置された原稿束に対するステープル処理の実行を指示するためのボタンであり、該ボタン810が操作されると、その旨を示す操作信号を本体制御部10に出力する。本体制御部10は、該操作信号を受けて、ステープル処理の実行をフィニッシャ制御部60に指示する。
【0072】
第1ステープル処理指示部66は、前記インデックステーブル受信部65によりインデックステーブルが受信されると、前記インデックステーブルに基づき、スタートボタン805の操作に基づいて原稿読取部4及び画像形成部100等により実施された複写動作で生成された複写物に対するステープル処理をステープル処理部650に実施させる。
【0073】
第2ステープル処理指示部67は、前記インデックステーブル受信部65によりインデックステーブルが受信され、且つ前記待機時間内にステープル指示ボタン810が操作されると、インサート用給紙ローラ駆動部6200に前記用紙束載置トレイ63から1枚ずつ原稿を取り込ませ、前記インデックステーブルに基づきそれらの原稿に対するステープル処理をステープル処理部650に実施させる。
【0074】
例えば、インデックステーブルが図4に示すようなインデックステーブルである場合、第1ステープル処理指示部66は、インデックステーブルにおいてIndex1に対応付けられた枚数データ「7枚」を読み出し、この枚数データに基づき、原稿の繰り出しを開始してから7枚目までの原稿に対してステープル処理を実施する動作をステープル処理部650に指示する。
【0075】
同様にして、第2ステープル処理指示部67は、インデックステーブルにおいてIndex2に対応付けられた枚数データ「6枚」を読み出し、この枚数データに基づき、続きの6枚分の原稿に対してステープル処理を実施する動作をステープル処理部650に指示する。Index3〜Index5についても同様である。
【0076】
以上の動作により、複写前の状態(各部でホッチキス止めされた状態)にステープル処理された原稿が得られる。
【0077】
図5は、複合機1における各部の動作及び処理を示すフローチャートである。なお、ここでは、複写指示の対象原稿は、複数部からなる原稿であることを前提とする。
【0078】
図5に示すように、インデックスシート発行ボタン809が操作されると(ステップ♯1でYES)、インデックスシート発行指示部11は、画像形成部100等にインデックスシートの作成を指示し、画像形成部100は、該指示に基づいてインデックスシートを作成する(ステップ♯2)。ユーザは、インデックスシートが出力されると、例えば各部の先頭に前記インデックスシートを挿入し、各部の原稿束を1つの原稿束に重ねる。
【0079】
スタートボタン805により複写指示がなされるまで、ステップ♯1,♯2の処理を繰り返し実行し、前記複写指示がなされると(ステップ♯3でYES)、原稿読取部4は、原稿に対する読取動作を実施する(ステップ♯4)。
【0080】
インデックス情報判別部12は、この読取動作によって画像データが得られると、該画像データの中にインデックス情報を担持した画像データが存在するか否かを判断し(ステップ♯5)、画像データの中に前記インデックス情報を担持した画像データが存在しない場合には(ステップ♯5でNO)、画像形成部100は、画像形成動作を実施する(ステップ♯6)。
【0081】
なお、このとき、画像形成後の用紙に対するステープル処理の指示が事前に入力されている場合には、全体制御部10は、その旨をフィニッシャ制御部60に通知する。これにより、フィニッシャ制御部60の第1ステープル処理指示部66は、ステープル処理部650に前記ステープル処理を実施させる。
【0082】
一方、前記画像データの中に前記インデックス情報を担持した画像データが存在する場合には(ステップ♯5でYES)、インデックステーブル作成部13はインデックステーブルを作成し、インデックステーブル記憶部14はこのインデックステーブルを記憶する(ステップ♯7)。そして、画像形成部100は、画像形成動作を実施する(ステップ♯8)。
【0083】
なお、画像形成後の用紙に対するステープル処理の指示が事前に入力されている場合には、全体制御部10は、その旨をフィニッシャ制御部60に通知する。これにより、フィニッシャ制御部60の第1ステープル処理指示部66は、ステープル処理部650に前記ステープル処理を実施させる。
【0084】
次に、インデックステーブル送信部15は、ステープル指示ボタン810によりステープル処理の指示がなされたか否かを判断し(ステップ♯9)、ステープル処理の指示がなされていない場合には(ステップ♯9でNO)、ステップ♯8の処理が終了してから所定時間経過したか否かを判断し(ステップ♯10)、所定時間経過していない場合には(ステップ♯10でNO)、ステップ♯9の処理に戻る一方、前記所定時間が経過した場合には(ステップ♯10でYES)、インデックステーブル作成部13は、インデックステーブル記憶部14に格納されているインデックステーブルを削除する(ステップ♯11)。
【0085】
ステップ♯9において、インデックステーブル送信部15は、ステープル指示ボタン810によりステープル処理の指示がなされたと判断した場合には(ステップ♯9でYES)、インデックステーブル記憶部14に格納されているインデックステーブルをフィニッシャ6のフィニッシャ制御部60に送信する(ステップ♯12)。
【0086】
フィニッシャ制御部60のインデックステーブル受信部65は、本体制御部10のインデックステーブル送信部15から前記インデックステーブルを受信すると(ステップ♯21でYES)、第2ステープル処理指示部67は、インサート用給紙ローラ駆動部6200に前記用紙束載置トレイ63から1枚ずつ原稿を取り込ませ、前記枚数データに基づいてステープル処理を実施する(ステップ♯22)。
【0087】
以上のように、本実施形態では、得られたインデックステーブルを用いて、原稿束を、元のステープル処理がなされた状態にする機能を複合機1に搭載したので、ユーザが原稿のホッチキス止めを行う必要がなくなるとともに、ユーザが原稿に対するステープル処理を複合機1に実施させる場合、原稿束を前記用紙束載置トレイ63に載置してステープル指示ボタン810を操作するという簡単で簡素な作業だけでよいから、複合機1の利便性を向上することができる。
【0088】
なお、本件は、前記実施形態に代えて、又は前記実施形態に加えて次のような変形形態も採用可能である。
【0089】
[1]前記実施形態では、ステープル指示ボタン810によりステープル処理の指示がなされた場合に実施するステープル処理の対象の原稿の載置位置を前記用紙束載置トレイ63に設定したが、この用紙束載置トレイ63が備えられていない場合には、給紙カセット501,502や手挿し給紙部503を利用するようにしてもよい。
【0090】
すなわち、複合機1は、複写動作の終了後、原稿を給紙カセット501,502や手挿し給紙部503に載置するように報知し、給紙カセット501,502や手挿し給紙部503に原稿が載置された状態で、ステープル指示ボタン810によりステープル処理の指示がなされると、給紙カセット501,502や手挿し給紙部503に載置された原稿を取り込んで、前記実施形態と同様、既に得られているインデックステーブルに基づきそれらの原稿に対するステープル処理を実施する。
【0091】
ただし、この場合、給紙カセット501,502および手挿し給紙部503から取り込んだ原稿は、その搬送途中で定着ローラ対107により挟持され、該定着ローラ対107により圧力や温度が加えられることに因って、湾曲したり皺が入ったりするなどの変形の虞があることから、この点を考慮して、全体制御部10は、該原稿の通過時に定着ローラ対107の温度を一時的に低下させる制御を行うようにすると好ましい。
【0092】
[2]前記インデックス情報は、前記インデックスシートに形成されたインデックス画像から得られるものの他、各部の境界(区切り)の頁に折り目等の指標から得られる形態も想定される。また、ユーザ自身が各部の境界(原稿束の何枚目と何枚目との間に境界があるか)を装置に入力できるように構成し、その入力内容に基づいて、ステープル処理等を実施するようにしてもよい。
【0093】
[3]前記実施形態では、前記原稿束の各原稿の複写動作を実行し、該複写動作により得られた複写物に対するステープル処理を実行する指示を入力するための入力操作部(第1の入力操作部)と、前記ステープル処理部650に原稿に対するステープル処理の実施を指示する入力を行うための入力操作部(第2の入力操作部)として、別体のボタン(スタートボタン805及びステープル指示ボタン810)としたが、今回入力される指示が、前記原稿束の各原稿の複写動作を実行し、該複写動作により得られた複写物に対するステープル処理を実行する指示であるのか、それとも、前記ステープル処理部650に原稿に対するステープル処理を前記ステープル処理部650に実施する指示であるのかを複合機1が識別できる機構を別途設けることで同一のボタンとするようにしてもよい。
【0094】
[4]前記実施形態では、前記ステープル処理を実施する場合に、本体制御部10からフィニッシャ制御部60に前記インデックステーブルを送信するようにしたが、送信対象は前記インデックステーブルに限定されるものではなく、原稿束を構成する各部の境界に関連する情報であればよい。
【符号の説明】
【0095】
10 本体制御部
11 インデックスシート発行指示部
12 インデックス情報判別部
13 インデックステーブル作成部
14 インデックステーブル記憶部
15 インデックステーブル送信部
60 フィニッシャ制御部
65 インデックステーブル受信部
66 第1ステープル処理指示部
67 第2ステープル処理指示部
650 ステープル処理部
8 ユーザインターフェース部
805 スタートボタン
809 インデックスシート発行ボタン
810 ステープル指示ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インデックス情報により各部の境界が示された状態の複数部からなる原稿束の各原稿に対する読取動作を行う画像読取部と、
前記原稿束を構成する各原稿の読取動作を実行する指示を入力するための第1の入力操作部と、
前記第1の入力操作部による前記指示の入力に基づく前記各原稿の読取時に、前記インデックス情報を取得して記憶するインデックス情報取得部と、
前記インデックス情報取得部により取得された前記インデックス情報に基づくステープル処理の実施を指示する入力を行うための第2の入力操作部と、
前記第2の入力操作部により前記ステープル処理の実施が指示されると、前記インデックス情報に基づき、予め定められた用紙載置部に載置された前記原稿束に対するステープル処理を実施して該原稿束を前記複数部に分割するステープル処理部と
を備える画像読取装置。
【請求項2】
前記インデックス情報取得部は、前記原稿と異なる用紙に形成された予め定められた画像を前記インデックス情報として読み取るものである請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記画像読取部による読取動作で得られた画像データに基づき用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記予め定められた画像を用紙に形成する指示を入力するための第3の入力操作部とを備え、
前記画像形成部は、前記第3の入力操作部により前記予め定められた画像を用紙に形成する指示が入力されると、前記予め定められた画像を用紙に形成する請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記画像読取部による読取動作で得られた画像データに基づき用紙に画像を形成する画像形成部を備え、
前記用紙載置部は、前記画像形成部に供給する用紙が載置される第1の用紙載置部と、前記ステープル処理部に供給する用紙が載置される、前記第1の用紙載置部と異なる第2の用紙載置部とを含み、
前記ステープル処理部は、前記原稿束が前記第2の用紙載置部に載置されている状態で前記第2の入力操作部により前記ステープル処理の実施が指示された場合、前記第2の用紙載置部に載置された前記原稿束を、前記インデックス情報に基づくステープル処理の対象とし、前記原稿束が前記第1の用紙載置部に載置されている状態で前記第2の入力操作部により前記ステープル処理の実施が指示された場合、前記インデックス情報に基づき、前記第1の用紙載置部に載置された前記原稿束を、前記インデックス情報に基づくステープル処理の対象とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記画像読取部による読取動作で得られた画像データに基づき用紙に画像を形成する画像形成部を備え、
前記ステープル処理部は、前記画像形成部による画像形成動作が施された用紙に対するステープル処理を実施する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−159093(P2010−159093A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−731(P2009−731)
【出願日】平成21年1月6日(2009.1.6)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】