説明

画像送信装置、画像送信プログラム、画像送信システム、及び画像通信システム

【課題】合図に基づいて定めた画像を確実に送信及び通信できる画像送信装置、画像送信プログラム、及び画像通信システムを提供する
【解決手段】
対象物を撮像する撮像装置から対象物を表す撮像画像を取得する画像取得手段と、画像取得手段が取得した撮像画像を送信させる予め定められた合図を検出する検出手段と、検出手段が検出した予め定められた合図に基づいて、送信する送信画像を画像取得手段が取得した撮像画像から定めるよう指示する指示情報を生成する生成手段と、生成手段の生成した指示情報が指示する送信画像を送信する送信手段とを備える。これによれば、本件発明の構成を有しない場合に比べて、合図に基づいて定めた撮像画像を確実に送信できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像送信装置、画像送信プログラム、画像送信システム、及び画像通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、受信側で再生している音声及び画像データの品質を送信側で知ることができるビデオ会議システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このビデオ会議システムは、ネットワークを介して接続された端末装置間で音声・画像データの送受信を行うビデオ会議システムであって、端末装置に送信されてきた音声・画像データの受信状態を示す品質情報を生成し、生成した品質情報を送信元の装置に送信する第1の手段と、相手方の端末装置から送信されてきた上記品質情報を表示する第2の手段とを設けたことを特徴とする。
【特許文献1】特開2004−120460号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、合図に基づいて定めた画像を確実に送信及び通信できる画像送信装置、画像送信プログラム、及び画像通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る画像送信装置は、対象物を撮像する撮像装置から対象物を表す撮像画像を取得する画像取得手段と、画像取得手段が取得した撮像画像を送信させる予め定められた合図を検出する検出手段と、検出手段が検出した予め定められた合図に基づいて、送信する送信画像を画像取得手段が取得した撮像画像から定めるよう指示する指示情報を生成する生成手段と、生成手段の生成した指示情報が指示する送信画像を送信する送信手段とを備えることを特徴としている。
【0005】
上記構成において、画像取得手段が取得した撮像画像の送信を要求するための接続を求める接続要求を受信する受信手段と、画像取得手段が取得した撮像画像を送信した送信先を表す情報を保持する保持手段とを更に備え、送信画像は、受信手段が受信した要求に応じて送信する画像取得手段が取得した撮像画像であり、送信手段は、保持手段が保持する情報が表す送信先に基づいて、受信手段が受信した要求に応じて接続した撮像画像の送信を求める接続先が、生成手段の生成した指示情報が指示する送信画像を送信した送信先と異なると判断する場合に、送信画像を送信する構成を採用できる。
【0006】
上記構成において、予め定められた信号を入力する入力装置から取得した信号に基づいて、入力装置を用いた予め定められた合図を検出する構成を採用できる。
【0007】
上記構成において、撮像画像は、対象物又は対象物の背景のいずれか1つ以上を表し、検出手段は、画像取得手段が取得した撮像画像の画素値に基づいて、対象物又は対象物の背景のいずれか1つ以上に照射された光の像を検出した場合に、光の照射を用いた予め定められた合図を検出する採用できる。
【0008】
上記構成において、検出手段は、画像取得手段が撮像装置から取得した撮像画像から予め定められた画像を検出した場合に、予め定められた画像を用いた予め定められた合図を検出する構成を採用できる。
【0009】
上記構成において、記対象物について論じる論者の音声を取得する音声取得手段を更に備え、検出手段は、音声取得手段が取得した音声に基づいて発言の内容を表す文字列を生成すると共に、生成した前記文字列から予め定められた単語を検出した場合に、予め定められた単語を用いた予め定められた合図を検出する構成を採用できる。
【0010】
上記構成において、撮像画像は、対象物について論じる論者を表し、検出手段は、画像取得手段が取得した撮像画像の画素値の変化に基づいて、論者の予め定められた時間に渡る静止を検出した場合に、静止して行われる予め定められた合図を検出する構成を採用できる。
【0011】
上記構成において、撮像画像は、対象物について論じる論者の指を表し、検出手段は、画像取得手段が取得した撮像画像の画素値に基づいて論者の指を表す撮像画像の領域を検出すると共に、検出した領域の撮像画像における変化に基づいて指の予め定められた時間に渡る静止を検出した場合に、指を静止させて行われる予め定められた合図を検出する構成を採用できる。
【0012】
上記構成において、保持手段は、受信手段が受信した要求に応じて接続した接続先を表す情報を更に保持し、生成手段が指示情報を生成した場合に、保持手段が保持する情報が表す接続先と送信先とに基づいて、生成手段が前回に生成した指示情報の指示する送信画像を送信していない接続先が存在すると判断する場合に、送信画像を送信していない接続先が存在する旨を通知する通知手段を更に備える構成を採用できる。
【0013】
上記構成において、受信手段は、送信手段が送信した送信画像の表す対象物を注釈する注釈画像を投影するよう指示する投影指示を更に受信し、注釈画像を対象物に投影する投影装置を受信手段が受信した投影指示に従って制御する制御手段を更に備える構成を採用できる。
【0014】
本発明に係る画像送信システムは、対象物を撮像する撮像装置と、撮像装置が撮像した撮像画像を送信する予め定められた検出した合図に基づいて、送信する送信画像を撮像画像から定めるよう指示する指示情報を生成すると共に、生成した指示情報が指示する送信画像を送信する画像送信装置とを備えることを特徴としている。
【0015】
本発明に係る画像通信システムは、対象物を撮像する撮像装置と、撮像装置が撮像した撮像画像の送信を要求するための接続を求める接続要求を送信すると共に、送信した要求が求める撮像画像を受信する画像受信装置と、撮像装置が撮像した撮像画像を送信する予め定められた検出した合図に基づいて、画像受信装置の要求に応じて送信する送信画像を撮像画像から定めるよう指示する指示情報を生成すると共に、生成した指示情報が指示する送信画像を送信する画像送信装置とを備えることを特徴としている。
【0016】
本発明に係る画像送信プログラムは、コンピュータを、対象物を撮像する撮像装置から対象物を表す撮像画像を取得する画像取得手段と、画像取得手段が取得した撮像画像を送信させる予め定められた合図を検出する検出手段と、検出手段が検出した予め定められた合図に基づいて、送信する送信画像を画像取得手段が取得した撮像画像から定めるよう指示する指示情報を生成する生成手段と、生成手段の生成した指示情報が指示する送信画像を送信する送信手段として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の構成によれば、本件発明の構成を有しない場合に比べて、合図に基づいて定めた撮像画像を確実に送信できる。
【0018】
請求項2の構成によれば、合図に基づいて定めた撮像画像を送信していない接続先へより確実に画像を送信できる。
【0019】
請求項3の構成によれば、本件発明の構成を有しない場合に比べて、精度良く合図を検出できる。
【0020】
請求項4の構成によれば、光の照射を用いた予め定められた合図を撮像画像から検出できる。
【0021】
請求項5の構成によれば、予め定められた画像を用いた予め定められた合図を撮像画像から検出できる。
【0022】
請求項6の構成によれば、予め定められた単語を用いた予め定められた合図を音声から検出できる。
【0023】
請求項7の構成によれば、画像の静止を用いた予め定められた合図を撮像画像から検出できる。
【0024】
請求項8の構成によれば、画像領域の静止を用いた予め定められた合図を撮像画像から検出できる。
【0025】
請求項9の構成によれば、送信画像を送信していない接続先が存在する旨を通知できる。
【0026】
請求項10の構成によれば、送信した送信画像の表す対象物を注釈する注釈画像を投影指示に従って投影できる。
【0027】
請求項11の構成によれば、本件発明の構成を有しない場合に比べて、合図に基づいて定めた撮像画像を確実に送信できる。
【0028】
請求項12の構成によれば、合図に基づいて定めた送信画像を通信できる。
【0029】
請求項13の構成によれば、合図に基づいて定めた撮像画像を送信できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【実施例1】
【0031】
図1は、本発明の画像送信装置を備える画像送信システム及び画像通信システムの一実施形態を示す構成図である。
図1に示す画像通信システム1は、画像送信システム10、画像受信システム80及び90、並びに通信網100で構成される。本実施例において、画像通信システム1は、2個の画像受信システム80及び90のシステムで構成されるとして説明するが、これに限定される訳ではない。例えば、画像通信システム1は、単一の画像受信システム90で構成される実施例を採用できる。また例えば、画像通信システム1は、3個以上の画像受信システムで構成される実施例を採用できる。
【0032】
画像送信システム10は、議論の対象とする対象物19を注釈する(以下、アノテーション画像ともいう)、及び注釈画像を投影した対象物19を撮像した撮像画像を通信する。尚、画像受信システム80と画像受信システム90とは、ほぼ同様の構成を有するため、以下単に、画像受信システム80について説明し、画像受信システム90についての説明を省略する。
【0033】
画像送信システム10は、通信網100を挟んで対象物19側に設置される投影装置11、撮像装置12、入力装置14、及び画像送信装置15で構成される。
投影装置11は、例えば、液晶プロジェクタ、CRT(Cathode Ray Tube)プロジェクタ、DLP(Digital Light Processing)プロジェクタ、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)プロジェクタ、又はGLV(Grating Light Valve)プロジェクタで構成される。投影装置11は、画像送信装置15に接続している。投影装置11は、画像送信装置15に制御されて注釈画像を対象物19へ投影する。
【0034】
尚、本実施例において、対象物19は作業台18の上面に配置されている。作業台18の上面は、対象物19の背景として機能する。投影装置11は、対象物19及び対象物19の背景に対して注釈画像を投影する。更に、後述する撮像装置12は、注釈画像を投影された対象物19及び対象物19の背景を撮像するとして説明する。しかし、これに限定される訳ではなく、対象物19は作業台18の上面に配置されない構成を採用し得る。
【0035】
ここで、投影装置11が画像を投影することができる投影領域は、後述する撮像装置12が撮像することができる撮像領域と略一致している。具体例としては、投影装置11と撮像装置12とは、図1に示すように、投影装置11と撮像装置12との光学的な主軸が略並行となり、かつ投影及び撮像の対象とされる対象物19と投影装置11及び撮像装置12との距離が予め定められた条件を満足する距離となるように設置されている。ここで、予め定められた条件を満足する距離とは、投影装置11の投影領域と撮像装置12の撮像領域とが略一致するような距離である。具体的には、対象物19と投影装置11及び撮像装置12との距離は、対象物19と投影装置11及び撮像装置12との距離が略一致する場合には、略一致する。
【0036】
ここで、図2を参照して、画像送信システム10の他の実施形態について説明する。図2は、画像送信システム10の他の実施形態を示す構成図である。
図2に示す画像送信システム10aは、投影装置11a、撮像装置12a、分光器13、入力装置14、及び画像送信装置15で構成される。投影装置11a、撮像装置12a、入力装置14、及び画像送信装置15は、図1に示す画像送信システム10を構成する各装置及び機器とほぼ同様の構成を有するため、以下主に相違点について説明する。
【0037】
投影装置11aは、投影装置11aの投影領域と撮像装置12aの撮像領域とが略一致するように設置されている。具体的には、投影装置11の分光器13を介した光学的な主軸と、撮像装置12の分光器13を介した光学的な主軸とが略一致するように設置されている。また、同様に、投影装置11の画角と撮像装置12の画角は、略一致するように設定されている。更に、投影装置11と投影対象である対象物の距離との距離、及び撮像装置12と撮像対象である対象物の距離との距離が略一致するように、両装置は設置されている。投影装置11aは、画像送信装置15に制御されて注釈画像を対象物19に分光器13を介して投影する。撮像装置12aは、画像送信装置15に制御されて、投影装置11aの注釈画像を投影した対象物19を分光器13を介して撮像する。
【0038】
分光器13は、例えば、ハーフミラー等のビームスプリッターで構成される。分光器13は、入射光を透過光と反射光とに分ける。分光器13は、投影装置11aが対象物19へ投射した注釈画像を表す光の一部を透過する。また、分光器13は、対象物19が反射した反射光の一部を撮像装置12aへ反射する。
【0039】
ここで図1に戻り、画像通信システム1の構成について引き続き説明する。
撮像装置12は、例えば、ビデオカメラ、デジタルカメラ、又はWebカメラで構成される。撮像装置12は、画像送信装置15に接続している。撮像装置12は、画像送信装置15に制御されて注釈画像が投影された対象物19を撮像する。また、撮像装置12は、対象物19を表す撮像画像を画像送信装置15へ出力する。尚、撮像装置12の設置位置及び撮像領域については既に説明したため、重複した説明を省略する。
【0040】
入力装置14は、例えば、押しボタン式のスイッチ等の入力装置で構成される。しかし、これに限定される訳ではなく、例えば、タッチパネル、キーボード、又はポインティングディバイス等で構成され、入力する予め定められた信号に基づいて電路が開閉する構成であっても構わない。ここで、入力装置14は、画像送信装置15に接続する。入力装置14は、対象物19について論じる論者に操作されて電路を開閉することで、予め定められた信号を入力する。具体例としては、入力装置14は、論者がボタンを押す操作をすると、電路を開いて予め定められた信号を画像送信装置15へ入力する。
【0041】
画像送信装置15は、例えば、パーソナルコンピュータで構成される。画像送信装置15は、投影装置11、撮像装置12、入力装置14、及び通信網100を介して接続する画像受信システム80に接続する。画像送信装置15は、ソフトウェア処理を実行することで下記各種の機能を発揮する。具体的には、画像送信装置15は、撮像装置12が撮像した撮像画像の表す対象物19について論じる論者が行う予め定められた合図を検出する。次に、画像送信装置15は、検出した予め定められた合図に基づいて、画像受信システム80の要求に応じて送信する送信画像を撮像画像として定めるよう指示する指示情報を生成する。その後、画像送信装置15は、生成した指示情報が指示する送信画像を画像受信システム80へ送信する。
【0042】
更に、画像送信装置15は、対象物19に対する注釈を表す注釈画像を対象物19へ投影するよう指示する投影指示(以下、投影コマンドともいう)を画像受信システム80から受信する。次に、画像送信装置15は、投影指示に従って注釈画像を投影するよう投影装置11を制御する。その後、画像送信装置15は、注釈画像が投影された対象物19を撮像するよう撮像装置12を制御する。次に、画像送信装置15は、撮像装置12が撮像した撮像画像を画像受信システム80へ送信する。尚、画像送信装置15が有する機能については、図4を参照して後に詳細に説明する。
【0043】
ここで、図3を参照して、ソフトウェア処理を実行するために用いる画像送信装置15のハードウェア構成について説明する。図3は、画像送信装置15のハードウェア構成の一例を表す図である。
【0044】
画像送信装置15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の実行部15a、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の読み出し専用メモリである読出専用記憶装置15b、DRAM(Dynamic RAM)又はSRAM(Static RAM)等の揮発性メモリ及びNVRAM(Non Volatile RAM)等の不揮発性メモリで構成される読書可能記憶装置15c、並びにハードディスク又はフラッシュメモリ等で構成される外部記憶装置15d、及び入出力ポート等で構成される入出力回路15eで構成される。尚、実行部15a、読出専用記憶装置15b、読書可能記憶装置15c、外部記憶装置15d、及び入出力回路15eは互いにバスによって情報の授受が可能なように接続している。
【0045】
ソフトウェア処理は、実行部15aが、読出専用記憶装置15b又は外部記憶装置15dに格納したプログラムを読み込み、読み込んだプログラムが表すソフトウェア処理の実行手順に従って演算を行うことにより実現される。尚、読書可能記憶装置15cには、実行部15aが行った演算の結果を表す情報が書き込まれる。また、必要に応じて入出力回路15eは、接続する投影装置11及び撮像装置12等の各種装置及び機器との間で実行部15aの演算結果を表す情報を入出力する。
【0046】
ここで図4を参照して、画像送信装置15の一構成例について、機能に着目して説明を行う。図4は、画像送信装置15の一構成例を表す機能ブロック図である。
【0047】
画像送信装置15は、画像取得部151、発生部152、保持部153、画像配信部154、及び制御部155で構成される。
画像取得部151は、実行部15aが画像取得処理を実行することで実現される。画像取得部151は、撮像装置12、発生部152、及び画像配信部154に接続する。画像取得部151は、撮像装置12から撮像画像を取得する。また、画像取得部151は、発生部152が発生させる誘因(トリガ)に基づいて、画像配信部154へ出力する撮像画像を定める。
【0048】
尚、誘因(トリガ)は、特定の処理の実行を開始する切欠、契機、又は要因をいう。具体的には、誘因(トリガ)は、後述する画像配信部154によって画像受信システム80へ配信(つまり、送信)する送信画像を、画像取得部151が取得する撮像画像から定めるよう指示する指示情報を用いて表される。ここで、指示情報は、発生部152が誘因(トリガ)を発生させたことを表すトリガフラグ、トリガ信号、又はトリガ・データを含む。よって、指示情報を生成するとは、トリガフラグを立ち上げること、並びにトリガ信号又はトリガ・データを出力することをいう。
【0049】
ここで、指示情報について具体的に説明する。画像送信システム10を構成する画像取得部151は1秒間に複数の撮像画像を取得する。一方で、画像受信システム80へ送信することができる撮像画像の数は、画像送信システム10、画像受信システム80、及び通信網100の性能及び状態に依存して変化する。ここで、画像送信システム10を用いる論者と画像受信システム80を用いる論者とは、例えば、不図示の電話機等を用いて、ほぼ即時的に議論を行う。よって、画像送信システム10が1秒間に取得する撮像画像が、1秒間に画像受信システム80へ送信する撮像画像の数よりも多い場合には、画像送信システム10は取得する撮像画像の全てではなく一部のみを送信する。このため、画像送信システム10を構成する発生部152は、画像受信システム80へ送信する撮像画像(つまり、送信画像)を、画像送信システム10が取得する撮像画像から定める誘因(トリガ)を発生させると共に、誘因(トリガ)を発生させたことを表す指示情報を生成する。
【0050】
ここで、図5を参照して、画像取得部151の構成について説明する。図5は、画像取得部151の一構成例を表す機能ブロック図である。
画像取得部151は、取得部151a、第1記憶部151b、第2記憶部151c、及び複製部151dで構成される。
取得部151aは、実行部15aが画像取得処理を構成する取得処理を実行することで実現される。取得部151aは、撮像装置12及び第1記憶部151bに接続する。取得部151aは、撮像装置12から撮像画像を予め定められた周期(例えば、毎秒30フレーム)で取得する。取得部151aは、取得した撮像画像を第1記憶部151bへ保存する。尚、本実施例において、取得部151aは、撮像画像を第1記憶部151bへ上書き保存するとして説明するが、これに限定される訳ではない。
【0051】
ここで図6を参照して、実行部15aが取得部151aを実現するために実行する取得処理について説明する。図6(a)は、実行部15aが実行する取得処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、実行部15aは、撮像装置12から撮像画像を取得する(ステップS01)。次に、実行部15aは、取得した撮像画像を第1記憶部151bへ保存する(ステップS02)。その後、実行部15aは、取得処理の実行を終了するか否かを判断する(ステップS03)。実行部15aは、取得処理の実行を終了すると判断する場合には取得処理の実行を終了し、そうで無い場合にはステップS01に戻り上記処理を繰り返す。尚、実行部15aは、例えば、キル・シグナル(Kill Signal)を受信した場合に処理の実行を終了する。
【0052】
ここで図5に戻り、画像取得部151の構成について引き続き説明を行う。
第1記憶部151bは、例えば、RAMである読書可能記憶装置15c又はHDDである外部記憶装置15dで構成される。第1記憶部151bは、取得部151a、複製部151d、及び画像配信部154に接続する。第1記憶部151bは、画像取得部151が取得した撮像画像を記憶する。また、第1記憶部151bが記憶した画像は、画像配信部154によって参照される。
第2記憶部151cは、第1記憶部151bと同様に、例えば、読書可能記憶装置15c又は外部記憶装置15dで構成される。第2記憶部151cは、複製部151d及び画像配信部154に接続する。第2記憶部151cは、複製部151dが複製した第1記憶部151bの記憶する撮像画像を送信画像として記憶する。また、第2記憶部151cが記憶した画像は、画像配信部154によって参照される。
【0053】
複製部151dは、実行部15aが画像取得処理を構成する複製処理を実行することで実現される。複製部151dは、第1記憶部151b、第2記憶部151c、及び発生部152に接続する。複製部151dは、発生部152から指示情報を受信等すると、指示情報に従って第1記憶部151bが記憶する撮像画像を送信画像と定める。具体的には、複製部151dは、指示情報を受信等すると第1記憶部151bが記憶する撮像画像を複製する。次に、複製部151dは、複製した画像を送信画像として第2記憶部151cへ保存する。尚、本実施例において、複製部151dは、送信画像を第2記憶部151cへ上書き保存するとして説明するが、これに限定される訳ではない。
【0054】
次に、再度図6を参照して、実行部15aが複製部151dを実現するために実行する複製処理について説明する。図6(b)は、実行部15aが実行する複製処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、実行部15aは、発生部152からトリガ信号等の指示情報を取得する(ステップS11)。次に、実行部15aは、第1記憶部151bの撮像画像を複製して第2記憶部151cへ保存する(ステップS12)。その後、実行部15aは、複製処理の実行を終了するか否かを判断する(ステップS13)。実行部15aは、複製処理の実行を終了すると判断する場合には複製処理の実行を終了し、そうで無い場合にはステップS11に戻り上記処理を繰り返す。
【0055】
ここで図4に戻り、画像送信装置15の構成について引き続き説明を行う。
発生部152は、実行部15aが発生処理を実行することで実現される。発生部152は、入力装置14、画像取得部151、及び保持部153に接続する。発生部152は、対象物19について論じる論者が行う予め定められた合図に基づいて誘因(トリガ)を発生させる。具体的には、発生部152は、入力装置14が出力する信号に基づいて論者の予め定められた合図を検出した場合に指示情報を生成する。本実施例において、予め定められた合図は、入力装置14を操作する行為をいうとして説明する。具体的には、予め定められた合図は、入力装置14に電路を開かせる行為及び閉じさせる行為のいずれか1つ以上をいう。具体例としては、予め定められた合図を行うために、対象物19について論じる論者は、押しボタンである入力装置14を押す行為を行う。
尚、発生部152は、誘因(トリガ)を発生させると、後述する保持部153から、送信画像を送信した送信先を表す情報を削除し(以下、アクセス履歴を破棄するとも図示する)、誘因(トリガ)の発生時刻と、発生させた誘因により生成されたトリガフラグ等の指示情報とを関連付けて保持部153へ保存する。
【0056】
ここで図7を参照して、発生部152の構成について説明する。図7は、発生部152の一構成例を表す機能ブロック図である。
図7に示す発生部152は、取得部152a、検出部152b、及び生成部152cで構成される。
取得部152aは、実行部15aが発生処理を構成する取得処理を実行することで実現される。取得部152aは、入力装置14及び検出部152bに接続する。取得部152aは、入力装置14が入力する信号を取得する。
検出部152bは、実行部15aが発生処理を構成する検出処理を実行することで実現される。検出部152bは、取得部152a及び生成部152cに接続する。検出部152bは、対象物19について論じる論者が行う予め定められた合図を検出する。具体的には、検出部152bは、電路を開いた入力装置14から取得する信号に基づいて、予め定められた合図を検出する。具体例としては、検出部152bは、入力装置14が電路を開いた又は閉じたことで変化する電圧、電流、電界、又は磁界のいずれか1つ以上の変化に基づいて、論者が行った入力装置14を操作する予め定められた合図を検出する。尚、検出部152bは、検出結果を生成部152cへ出力する。
【0057】
生成部152cは、実行部15aが発生処理を構成する生成処理を実行することで実現される。生成部152cは、画像取得部151、検出部152b、及び保持部153に接続する。生成部152cは、検出部152bが予め定められた合図を検出した場合に、画像取得部151及び保持部153が予め定められた処理を実行する誘因(トリガ)を発生させる。具体的には、生成部152cは、例えば、トリガ信号等の指示情報を生成する。その後、生成部152cは、生成した指示情報を画像取得部151及び保持部153へ出力する。
【0058】
ここで図8を参照して、実行部15aが発生部152を実現するために実行する発生処理について説明する。図8は、実行部15aが実行する発生処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、実行部15aは、入力装置14から出力信号を取り込む(ステップS21)。次に、実行部15aは、出力信号に基づいて、例えば、押しボタンで構成される入力装置14を押す予め定められた合図を検出する。また、実行部15aは、予め定められた合図を検出したか否かを判断する(ステップS22)。実行部15aは、予め定められた合図を検出したと判断する場合にはステップS23の処理を、そうで無い場合にはステップS26の処理を実行する。
【0059】
ステップS22において、予め定められた合図を検出したと判断した場合には、実行部15aは、前回に生成した指示情報が未だ存在するか否かを判断する(ステップS23)。具体例としては、実行部15aは、トリガフラグが未だに立ち上がっているか否かを判断する。実行部15aは、指示情報が未だ存在すると判断する場合にはステップS27の処理を、そうで無い場合にはステップS24の処理を実行する。
ステップS23において、指示情報が存在しないと判断した場合には、実行部15aは、指示情報を生成する(ステップS24及びS25)。具体的には、実行部15aは、保持部153が保持するトリガフラグを立ち上げる(つまり、有りに設定する)。また、実行部15aは、トリガ信号を画像取得部151及び保持部153へ出力する。
【0060】
ステップS22において、予め定められた合図を検出しなかったと判断した場合には、実行部15aは、指示情報を削除する(ステップS26)。具体例としては、実行部15aは、トリガフラグを立ち下げる(無しに設定する)。また、実行部15aは、更にトリガ信号の出力を停止しても良い。
【0061】
ステップS23において、指示情報が未だ存在すると判断した場合、ステップS25を実行した後、又はステップS26を実行した後に、実行部15aは、処理を終了するか否かを判断する(ステップS27)。実行部15aは、処理を終了すると判断する場合には発生処理の実行を終了し、そうで無い場合には、例えば、予め定められた時間を経過した後にステップS21に戻り上記処理を繰り返す。
【0062】
尚、図8において、ステップS21の処理が取得部152aを実現する取得処理に相当し、ステップS22の処理が検出部152bを実現する検出処理に相当し、ステップS24及びS25の処理が生成部152cを実現する生成処理に相当する。
【0063】
ここで図4に戻り、画像送信装置15の構成について引き続き説明を行う。
保持部153は、例えば、読書可能機能装置15c又は外部記憶装置15dで実現される。保持部153は、送信画像を送信した送信先を表す情報を保持(つまり、記憶)する。送信先を表す情報は、送信画像の送信を求める送信要求を送信した装置を識別する識別情報を含む。装置を識別する識別情報は、例えば、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレス、マシン名、及びこれらと関連付けたドメイン名を含む。尚、画像送信装置15は、送信先の装置に対して接続すると送信画像を送信するため、送信先を表す情報と送信画像を送信した時刻とを関連付けた情報を、以下単に、アクセス履歴ともいう。
また、保持部153は、後述する画像配信部154が受信した要求に応じて接続した接続先を表す情報を更に保持する。接続先を表す情報は、送信先を表す情報と同様に、接続を求める接続要求を送信した装置を識別する識別情報を含む。保持部153が保持する情報は、画像配信部154によって参照される。
尚、保持部153は、送信先と送信画像を送信した時刻とを関連付けて記憶するが、これに限定される訳ではなく、単に送信先のみを記憶する構成を採用できる。同様に、保持部153は、接続先と接続した時刻とを関連付けて記憶するが、これに限定される訳ではなく、単に接続先のみを記憶する構成を採用できる。
【0064】
画像配信部154は、実行部15aが画像配信処理を実行することで実現される。画像配信部154は、通信網100、画像取得部151、保持部153、及び制御部155に接続する。画像配信部154は、通信網100を介して接続する画像受信システム80及び90へ、画像取得部151が取得した撮像画像を配信する。尚、画像配信部154は、画像受信システム80及び90からの要求に応じて画像を配信する。具体例として、画像配信部154は、画像を動画像としてストリーミング(streaming)配信する。
【0065】
ここで図9を参照して、画像配信部154の構成について説明する。図9は、画像配信部154の一構成例を表す機能ブロック図である。
画像配信部154は、受信部154a、送信部154b、及び判断部154cで構成される。受信部154aは、実行部15aが画像配信処理を構成する受信処理を実行することで実現される。受信部154aは、通信網100、判断部154c、及び制御部155に接続する。受信部154aは、画像取得部151が取得した撮像画像の送信を要求するための接続を求める接続要求を通信網100から受信すると共に、受信した接続要求を判断部154cへ出力する。また、受信部154aは、送信部154bが送信した送信画像の表す対象物19を注釈する注釈画像を投影するよう指示する投影指示を通信網100から受信すると共に、受信した投影指示を制御部155へ出力する。
送信部154bは、実行部15aが画像配信処理を構成する送信処理を実行することで実現される。送信部154bは、通信網100、判断部154c、及び制御部155に接続する。送信部154bは、判断部154cから取得した画像を通信網100へ送信する。
【0066】
判断部154cは、実行部15aが画像配信処理を構成する判断処理を実行することで実現される。判断部154cは、画像取得部151、保持部153、受信部154a、及び送信部154bに接続する。判断部154cは、保持部153が保持する情報が表す送信先に基づいて、受信部154aが受信した要求に応じて接続した撮像画像の送信を求める接続先が、画像取得部151が記憶する送信画像を送信した送信先と異なるか否かを判断する。判断部154cは、撮像画像の送信を求める接続先が送信画像を送信した送信先と異なると判断する場合に、画像取得部151を構成する第2記憶部151cから送信画像を取得すると共に、取得した画像を送信部154bへ出力する。一方で、判断部154cは、撮像画像の送信を求める接続先が送信画像を送信した送信先と同じであると判断する場合には、画像取得部151を構成する第1記憶部151bから撮像画像を取得すると共に、取得した画像を送信部154bへ出力する。尚、判断部154cは、要求に基づいて接続した接続先と接続時刻とを関連付けて保持部153に記録(保存)する。また、判断部154cは、送信画像を送信した送信先と送信時刻とを関連付けて保持部153に記録する。
【0067】
ここで図10を参照して、実行部15aが画像配信部154を実現するために実行する画像配信処理について説明する。図10は、実行部15aが実行する画像配信処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、実行部15aは、画像受信システム80を構成する画像受信装置85を識別する識別情報を受信する(ステップS31)。次に、実行部15aは、画像受信装置85から接続要求及び送信要求を受信する(ステップS32)。その後、実行部15aは、保持部153が保持するトリガフラグ等の指示情報を参照する(ステップS33)。次に、実行部15aは、参照した指示情報に基づいて、未配信の送信画像が存在するか否かを判断する(ステップS34)。具体的には、実行部15aは、保持部153が指示情報を保持している場合に、未配信の送信画像が存在すると判断する。より詳細に説明すると、例えば、保持部153が立ち上げたトリガフラグを保持している場合に、未配信の送信画像が存在すると判断する。実行部15aは、未配信の送信画像が存在すると判断する場合にはステップS35の処理を実行し、そうで無い場合にはステップS37の処理を実行する。
【0068】
ステップS34において、未配信の送信画像が存在すると判断した場合には、実行部15aは、ステップS31で取得した識別情報が識別する画像受信装置85が接続した接続記録(アクセス記録)を検索する(ステップS35)。具体的には、実行部15aは、識別情報に基づいて、保持部153から送信画像の送信先を表す情報を検索する。次に、実行部15aは、識別情報が識別する画像受信装置85の接続(アクセス)が既に記録されているか否かを判断する(ステップS36)。具体的には、実行部15aは、ステップS31で取得した識別情報に対して送信画像を既に送信したか否かを、検索した送信先に基づいて判断する。
【0069】
ステップS34において、未配信の送信画像が存在しないと判断した場合、又はステップS36において、接続が既に記録されていると判断した場合には、実行部15aは、識別情報が識別する画像受信装置85に対して送信画像を既に送信したと判断する。よって、実行部15aは、画像取得部151を構成する第1記憶部151bから撮像画像を取得する(ステップS37)。
ステップS36において、接続が未だ記録されていないと判断した場合には、実行部15aは、識別情報が識別する画像受信装置85に対して送信画像を未だに送信していないと判断する。また、実行部15aは、保持部153へ接続記録(アクセス記録)を記録する(ステップS38)。具体的には、実行部15aは、送信先及び接続先を表す情報として画像受信装置85の識別情報を保持部153へ保存する。次に、実行部15aは、画像取得部151を構成する第2記憶部151cから送信画像を取得する(ステップS39)。
【0070】
尚、第1記憶部151bが記憶する撮像画像は、画像取得部151によって予め定められた周期で更新される。一方で、第2記憶部151cが記憶する送信画像は、発生部152からトリガ信号等の指示情報を画像取得部151が取得する度に更新される。つまり、ステップS37において、実行部15aは、発生部152がトリガ信号等の指示情報を生成した後に更新された可能性のある撮像画像を取得する。一方で、ステップS39において、実行部15aは、発生部152がトリガ信号等の指示情報を生成した後に後に更新されていない撮像画像を取得する。
【0071】
ステップS37及びS39を実行した後に、実行部15aは、送信要求を送信した画像受信装置85へ、取得した画像を配信する(ステップS40)。次に、実行部15aは、全ての画像受信装置85及び95に撮像画像を配信したか否かを判断する(ステップS41)。具体例としては、実行部15aは、保持部153が記憶する情報が表す全ての接続先(つまり、過去に接続した全ての端末の接続先又は予め接続することが定められた全ての接続先)に対して、最新の送信画像を送信した送信先を表す情報を保持している場合に、全ての画像受信装置85及び95に撮像画像を配信したと判断する。実行部15aは、全ての画像受信装置85及び95に撮像画像を配信したと判断する場合にはステップS42の処理を実行し、そうで無い場合には画像配信処理の実行を終了する。
ステップS41において、全ての画像受信装置85及び95に撮像画像を配信したと判断した場合には、実行部15aは、保持部153の指示情報を削除する(ステップS42)。具体例としては、実行部15aは、指示情報であるトリガフラグを立ち下げる(つまり、無しに設定する)。その後、実行部15aは、画像配信処理の実行を終了する。
【0072】
尚、本実施例において、ステップS31及び32の処理が受信部154aを実現するための処理に相当し、ステップS40の処理が送信部154bを実現するための処理に相当する。
【0073】
ここで図4に戻り、画像送信装置15の構成について引き続き説明を行う。
制御部155は、実行部15aが制御処理を実行することで実現される。制御部155は、投影装置11及び画像配信部154に接続する。制御部155は、注釈画像を対象物19に投影する投影装置11を画像配信部154が受信した投影指示に従って制御する。具体的には、制御部155は、投影指示に従って注釈画像を生成する。ここで、注釈画像は、線、文字、記号、及び図形を用いて注釈を表す画像が含まれる。よって、注釈画像を指示する情報は、注釈画像が円の場合、円の中心と半径の長さを文字列で表した情報を含む。また、注釈画像を指示する情報は、注釈画像の色又は注釈画像を投影する位置を定める情報を含む。更に、文字列及び記号のいずれか1つ以上で構成される注釈画像を指示する情報は、文字列及び記号のいずれか1つ以上の書体を定める情報を含む。よって具体例としては、制御部155は、投影指示が指示する大きさの文字列又は投影指示が指示する形状の図形を表す注釈画像を生成する。次に、制御部155は、生成した注釈画像を、注釈画像の背景となる背景画像の投影指示が指示する位置に重畳する。その後、制御部155は、重畳した画像を投影装置11へ出力することで、投影装置11が対象物19へ注釈画像を投影指示に従って投影するよう制御する。
【0074】
画像送信装置15は、画像送信処理を実行する。画像送信処理は、後述する画像送信準備処理を実行した後に、画像配信処理を実行する処理である。
ここで、図11を参照して、画像送信装置15が実行する画像送信準備処理について説明する。図11は、画像送信装置15が実行する画像送信準備処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、画像送信装置15は、発生部152で予め定められた合図を検出すると誘因(トリガ)を発生させて、トリガ信号等の指示情報を生成する(ステップS45)。次に、画像送信装置15は、トリガ信号等の指示情報を取得した画像取得部151で、第1記憶部151bが記憶する撮像画像を送信画像として第2記憶部151cへ保存する(ステップS46)。その後、画像送信装置15は、保持部153で保持する送信先を削除してアクセス履歴を破棄する(ステップS47)。次に、画像送信装置15は、トリガフラグ等の指示情報を保持部153で保持する(ステップS48)。その後、画像送信装置15は、画像送信準備処理の実行を終了する。
【0075】
尚、図11において、ステップS45、S47,及びS48の処理が発生部152を実現するための発生処理に相当し、ステップS46の処理が画像取得部151を実現するための画像取得処理に相当する。
【0076】
ここで図1に戻り、画像通信システム1の構成について引き続き説明を行う。
画像受信システム80は、表示装置81、入力装置82、及び画像受信装置85で構成される。画像受信システム80は、通信網100に接続する。画像受信システム80は、通信網100を介して画像送信システム10が送信する送信画像を受信する。
表示装置81は、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又はCRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ で構成される。表示装置81は、画像受信装置85に接続している。表示装置81は、画像受信装置85に制御されて、送信画像を含む下記各種の画像を表示する。
入力装置82は、例えば、ポインティングディバイス、キーボード、又はタッチパネルで構成され、画像受信装置85に接続している。入力装置82は、表示装置81が表示する送信画像に表された対象物19について論じる論者又は画像受信装置85の使用者に操作されて、上記の各種の命令、要求、及び指示を画像受信装置85へ入力する。
【0077】
画像受信装置85は、例えば、パーソナルコンピュータで構成される。画像受信装置85は、表示装置81、入力装置82、及び通信網100に接続する。画像受信装置85は、通信網100を介して接続する画像送信システム10を構成する画像送信装置15へ、予め定められた周期又は入力装置82が要求を入力した場合に、接続要求及び送信要求を送信する。また、画像受信装置85は、要求に応じて画像送信装置15が送信した撮像画像及び送信画像を受信すると共に、受信した撮像画像及び送信画像を表示するよう表示装置81を制御する。
【0078】
更に、画像受信装置85は、入力装置82が入力した注釈指示に基づいて注釈画像を生成すると共に、生成した注釈画像を表示装置81が表示するよう制御する。画像受信装置85は、表示するよう制御した注釈画像を送信することを命じる命令を入力装置82から取得すると、画像送信装置15へ注釈指示を送信する。その後、画像受信装置85は、送信した注釈指示に従って注釈画像を投影された対象物19を撮像した撮像画像又は送信画像を画像送信装置15から受信すると共に、受信した画像を表示するよう表示装置81を制御する。
【0079】
通信網100は、例えば、LAN(Local Area Network )、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、又は公衆回線網で構成され、画像送信装置15及び画像受信装置85とを通信可能に接続する。
【0080】
本実施例において、画像取得部151が画像取得手段に相当し、検出部152bが検出手段に相当し、生成部152cが生成手段に相当し、受信部154aが受信手段に相当し、送信部154bが送信手段に相当し、保持部153が保持手段に相当する。
【実施例2】
【0081】
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施例においては、対象物又は対象物の背景のいずれか1つ以上に光を照射する合図を検出する画像送信装置で構成される画像通信システムについての実施形態について説明する。
【0082】
本実施例に係る画像通信システムは、実施例1で説明した画像通信システム1とほぼ同様の構成を有するため、以下主に相違点について説明する。本実施例に係る画像通信システムは、実施例1と同様に、画像送信システム、通信網、及び画像受信システムで構成される。
【0083】
先ず、図12を参照して、本発明に係る画像送信システムの一実施形態について説明する。図12は、実施例2における画像送信システムの一実施形態を表す図である。
図12に示す画像送信システム20は、投影装置21、撮像装置22、及び画像送信装置25で構成される。投影装置21及び撮像装置22は、実施例1と同様に、作業台23の上に配置された対象物29に対して画像の投影及び撮像を行う。
【0084】
ここで、対象物29について論じる論者は、例えば、レーザポインタ又は投光器等の光を照射する照射装置24を操作して予め定められた合図を行う。本実施例において、予め定められた合図は、対象物29又は対象物29の背景のいずれか1つ以上に光を照射する行為をいう。
【0085】
画像送信装置25は、撮像装置22から取得する撮像画像の画素値に基づいて、撮像画像から予め定められた合図を検出する。画像送信装置25は、実施例1と同様に、不図示の実行部25aから入出力回路25dで構成される。画像送信装置25は、実施例1と同様に、ソフトウェア処理を実行することで実現される不図示の画像取得部251、発生部252、保持部253、及び画像配信部254で構成される。
【0086】
発生部252は、実施例1と同様に、不図示の取得部252a、検出部252b、及び生成部252cで構成される。取得部252aは、実施例1と異なり、撮像装置22及び検出部252bに接続する。取得部252aは、撮像装置22から撮像画像を予め定められた周期で取得すると共に、取得した画像を検出部252bへ出力する。特に、取得部252aは、画像送信装置25が撮像画像を配信する周期よりも短い周期で撮像画像を取得する構成を採用できる。
【0087】
検出部252bは、取得部252aが取得した撮像画像の画素値に基づいて、対象物29又は対象物29の背景のいずれか1つ以上に照射された光を検出する。具体例としては、検出部252bは、画素値から明度を算出すると共に、算出した明度が予め定められた閾値1を超える撮像画像の画素数を検出する。次に、検出部252bは、検出した画素数の撮像画像に占める割合が予め定められた閾値2を超える場合に光を照射する合図を検出する。尚、予め定められた閾値1及び閾値2の好適な値は、当業者が容易に行うことができる実験又は理論に基づいて定めることができる。
【0088】
本実施例において、検出部252bは、撮像画像の画素値から算出した明度に基づいて予め定められた合図を検出するとして説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、検出部252bは、撮像画像の画素値そのものに基づいて、例えば、赤色等の予め定められた色を有する光の照射を検出する構成を採用できる。
【0089】
ここで図13を参照して、検出部252bを実現するために実行部25aが実行する検出処理について説明する。図13は、実施例2において、実行部25aが実行する検出処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、実行部25aは、撮像装置22から撮像画像を取得する(ステップS51)。次に、実行部25aは、取得した撮像画像に基づいて予め定められた合図を検出したか否かを判断する(ステップS52)。具体的には、実行部25aは、取得した撮像画像に、照射した光を表す像が含まれるか否かを、撮像画像の画素に基づいて判断する。実行部25aは、合図を検出したと判断する場合にはステップS53からS57の処理を、そうでない場合にはステップS56及びS57の処理を実行した後に検出処理の実行を終了する。尚、ステップS53からS57の処理は、実施例1で説明した図8のステップS23からS27の処理と同様であるので説明を省略する。
【0090】
尚、図13において、ステップS51の処理が取得部252aを実現する取得処理に相当し、ステップS52の処理が検出部252bを実現する検出処理に相当し、ステップS54及びS55の処理が生成部252cを実現する生成処理に相当する。
【0091】
尚、画像配信部254は、実施例1と同様に、不図示の受信部254a、送信部254b、及び判断部254cで構成される。
【0092】
本実施例において、画像取得部251及び取得部252aが画像取得手段に相当し、検出部252bが検出手段に相当し、生成部252cが生成手段に相当し、受信部254aが受信手段に相当し、送信部254bが送信手段に相当し、保持部253が保持手段に相当する。
【実施例3】
【0093】
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施例においては、予め定められた画像を撮像装置に撮像させて行う合図を検出する画像送信装置で構成される画像通信システムについての実施形態について説明する。
【0094】
本実施例に係る画像通信システムは、実施例1で説明した画像通信システム1とほぼ同様の構成を有するため、以下主に相違点について説明する。本実施例に係る画像通信システムは、実施例1と同様に、画像送信システム、通信網、及び画像受信システムで構成される。
【0095】
先ず、図14を参照して、本発明に係る画像送信システムの一実施形態について説明する。図14は、実施例3における画像送信システムの一実施形態を表す図である。
図14に示す画像送信システム30は、投影装置31、撮像装置32、及び画像送信装置35で構成される。投影装置31及び撮像装置32は、実施例1と同様に、作業台33の上に配置された対象物39に対して画像の投影及び撮像を行う。
【0096】
ここで、対象物39について論じる論者は、予め定められた画像を撮像装置22に撮像させて合図を行う。この予め定められた画像は、例えば、1次元コード又は2次元コード等の予め定められた規則に基づいて生成された画像を含む。1次元コードは、例えば、バーコードを含む。2次元コードは、例えば、QR(Quick Response)コード、PDF417、ベリコード(Veri Code)、又はマキシコード(Maxi Code)を含む。具体例としては、論者は、図14(b)に示すような予め定められた画像34aを表示した札34を撮像装置22に撮像させる合図を行う。つまり、本実施例において、予め定められた合図は、予め定められた画像を撮像装置22に撮像させる行為をいう。尚、予め定められた画像34aを表示した札34は、例えば、名刺等の紙片又はプラスティックカード等を含む。
【0097】
画像送信装置35は、撮像装置32から取得する撮像画像の画素値に基づいて、撮像画像から予め定められた合図を検出する。画像送信装置35は、実施例1と同様に、不図示の実行部35aから入出力回路35dで構成される。画像送信装置35は、実施例1と同様に、ソフトウェア処理を実行することで実現される不図示の画像取得部351、発生部352、保持部353、及び画像配信部354で構成される。
【0098】
発生部352は、実施例1と同様に、不図示の取得部352a、検出部352b、及び生成部352cで構成される。取得部352aは、実施例1と異なり、撮像装置32に接続する。取得部352aは、撮像装置32から撮像画像を予め定められた周期で取得すると共に、取得した画像を検出部352bへ出力する。特に、取得部352aは、画像送信装置35が撮像画像を配信する周期よりも短い周期で撮像画像を取得する構成を採用できる。
【0099】
検出部352bは、取得部352aが取得した撮像画像の画素値に基づいて予め定められた画像を検出する。具体例としては、検出部352bは、パターンマッチングを行うことで、撮像画像から予め記憶する予め定められた画像を検出する。また、他の具体例としては、検出部352bは、例えば、QRコードの様な予め定められた画像を生成する生成規則を予め記憶し、記憶する生成規則に従って作成された予め定められた画像を、撮像画像から検出する。尚、予め定められた生成規則に基づいて生成された予め定められた画像を撮像画像から検出する方法は、本件発明の属する技術分野における通常の知識を有する当業者にとって公知の技術であるため説明を省略する。
【0100】
ここで図15を参照して、検出部352bを実現するために実行部35aが実行する検出処理について説明する。図15は、実施例3において、実行部35aが実行する検出処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、実行部35aは、撮像装置32から撮像画像を取得する(ステップS61)。次に、実行部35aは、取得した撮像画像に基づいて予め定められた合図を検出したか否かを判断する(ステップS62)。具体的には、実行部35aは、取得した撮像画像に予め定められた画像が含まれるか否かを撮像画像の画素に基づいて判断する。実行部35aは、合図を検出したと判断する場合にはステップS63からS67の処理を、そうでない場合にはステップS66及びS67の処理を実行した後に検出処理の実行を終了する。尚、ステップS63からS67の処理は、実施例1で説明した図8のステップS23からS27の処理と同様であるので説明を省略する。
【0101】
尚、図15において、ステップS61の処理が取得部352aを実現する取得処理に相当し、ステップS62の処理が検出部352bを実現する検出処理に相当し、ステップS64及びS65の処理が生成部352cを実現する生成処理に相当する。
【0102】
尚、画像配信部354は、実施例1と同様に、不図示の受信部354a、送信部354b、及び判断部354cで構成される。
【0103】
本実施例において、画像取得部351及び取得部352aが画像取得手段に相当し、検出部352bが検出手段に相当し、生成部352cが生成手段に相当し、受信部354aが受信手段に相当し、送信部354bが送信手段に相当し、保持部353が保持手段に相当する。
【実施例4】
【0104】
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。
第4の実施例においては、対象物について論じる論者が予め定められた音声を発する合図を検出する画像送信装置で構成される画像通信システムについての実施形態について説明する。
【0105】
本実施例に係る画像通信システムは、実施例1で説明した画像通信システム1とほぼ同様の構成を有するため、以下主に相違点について説明する。本実施例に係る画像通信システムは、実施例1と同様に、画像送信システム、通信網、及び画像受信システムで構成される。
【0106】
先ず、図16を参照して、本発明に係る画像送信システムの一実施形態について説明する。図16は、実施例4における画像送信システムの一実施形態を表す図である。
図16に示す画像送信システム40は、投影装置41、撮像装置42、音声入力装置44、及び画像送信装置45で構成される。投影装置41及び撮像装置42は、実施例1と同様に、作業台43の上に配置された対象物49に対して画像の投影及び撮像を行う。
【0107】
音声入力装置44は、例えば、マイクロフォンで構成される。音声入力装置44は、画像送信装置45に接続し、対象物49について論じる論者の発する音声を取得することができる位置に設置されている。音声入力装置44は、論者の発する音声を取得して画像送信装置45に入力する。
【0108】
ここで、対象物49について論じる論者は、予め定められた単語を発言することで予め定められた合図を行う。つまり、本実施例において、予め定められた合図は、予め定められた単語を発言する行為をいう。ここで、予め定められた単語は、議論の対象とする対象物49又は対象物49の背景の全体又は部分を指し示す単語を含む。具体例としては、予め定められた単語は、「ここ」、「これ」、及び「この辺」という単語を含む。また、これに限定される訳ではなく、例えば、予め定められた単語は、撮像画像を送信画像として送信することを指示する単語を含む。具体例としては、「送信」、「配信」、及び「送る」という単語を含む。
【0109】
本実施例において、予め定められた合図は単語を発言する行為であるとして説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、予め定められた合図は予め定められた音を発生させる行為である構成を採用できる。具体例としては、予め定められた合図は、指を鳴らす、手を叩く、口笛を吹く、及び楽器を鳴らす行為を含む構成を採用できる。また、他の具体例としては、予め定められた合図は、予め定められた音圧レベルを超える音声を発する行為を含む構成を採用できる。
【0110】
画像送信装置45は、音声入力装置44から取得する音声から予め定められた合図を検出する。画像送信装置45は、実施例1と同様に、不図示の実行部45aから入出力回路45dで構成される。画像送信装置45は、実施例1と同様に、ソフトウェア処理を実行することで実現される不図示の画像取得部451、発生部452、保持部453、及び画像配信部454で構成される。
【0111】
発生部452は、実施例1と同様に、不図示の取得部452a、検出部452b、及び生成部452cで構成される。取得部452aは、実施例1と異なり、音声入力装置44及び検出部452bに接続する。取得部452aは、音声入力装置44から論者の発する音声を予め定められた周期で取得すると共に、取得した音声を検出部452bへ出力する。特に、取得部452aは、画像送信装置45が撮像画像を配信する周期よりも短い周期で音声を取得する構成を採用できる。
【0112】
検出部452bは、取得部452aが取得した音声に基づいて予め定められた合図を検出する。具体的には、検出部452bは、取得部452aが取得した音声から、論者は発言する予め定められた単語を検出する。具体例としては、検出部452bは、取得した音声に対して音声認識処理を実行することで、論者の発言内容を表す文字情報(つまり、テキストデータ)を生成する。次に、検出部452bは、予め記憶する予め定められた単語を、生成した文字情報から抽出して予め定められた合図を検出する構成を採用できる。
【0113】
また、具体的には、検出部452bは、取得部452aが取得した音声から、論者は発する予め定められた音を検出する。具体例としては、検出部452bは、取得した音声から周波数の変化を検出する。次に、検出部452bは、予め記憶する予め定められた音の周波数変化と、取得した音声から検出した周波数変化との相関値を算出する。検出部452bは、算出した相関値が予め定められた閾値を超える場合に予め定められた合図を検出する構成を採用できる。
【0114】
ここで図17を参照して、検出部452bを実現するために実行部45aが実行する検出処理について説明する。図17は、実施例4において、実行部45aが実行する検出処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、実行部45aは、対象物49について論じる論者の音声を音声入力装置44から取得する(ステップS71)。次に、実行部45aは、取得した音声に基づいて予め定められた合図を検出したか否かを判断する(ステップS72)。具体的には、実行部45aは、取得した音声に、予め定められた単語を発した音声が含まれるか否かを判断する。実行部45aは、合図を検出したと判断する場合にはステップS73からS77の処理を、そうでない場合にはステップS76及びS77の処理を実行した後に検出処理の実行を終了する。尚、ステップS73からS77の処理は、実施例1で説明した図8のステップS23からS27の処理と同様であるので説明を省略する。
【0115】
尚、図17において、ステップS71の処理が取得部452aを実現する取得処理に相当し、ステップS72の処理が検出部452bを実現する検出処理に相当し、ステップS74及びS75の処理が生成部452cを実現する生成処理に相当する。
【0116】
尚、画像配信部454は、実施例1と同様に、不図示の受信部454a、送信部454b、及び判断部454cで構成される。
【0117】
本実施例において、画像取得部451が画像取得手段に相当し、取得部452aが音声取得手段に相当し、検出部452bが検出手段に相当し、生成部452cが生成手段に相当し、受信部454aが受信手段に相当し、送信部454bが送信手段に相当し、保持部453が保持手段に相当する。
【実施例5】
【0118】
以下、本発明の第5の実施形態について説明する。
第5の実施例においては、対象物について論じる論者が予め定められた時間に渡って静止する合図を検出する画像送信装置で構成される画像通信システムについての実施形態について説明する。
【0119】
本実施例に係る画像通信システムは、実施例1で説明した画像通信システム1とほぼ同様の構成を有するため、以下主に相違点について説明する。本実施例に係る画像通信システムは、実施例1と同様に、画像送信システム、通信網、及び画像受信システムで構成される。
本実施例に係る画像送信システムは、不図示の投影装置51、撮像装置52、及び画像送信装置55で構成される。投影装置51及び撮像装置52は、実施例1と同様に、不図示の作業台53の上に配置された対象物59に対して画像の投影及び撮像を行う。また、本実施例において、撮像装置52は、対象物59について論じる論者を撮像することができる位置に設置されている。よって、撮像装置52が撮像する撮像画像は、対象物59について論じる論者を表す。特に、撮像装置52が撮像する撮像画像は、論者の指を表す構成を採用できる。
【0120】
ここで、対象物59について論じる論者は、予め定められた時間に渡って静止する合図を行う。つまり、本実施例において、予め定められた合図は、論者が予め定められた時間に渡って静止する行為をいう。具体例としては、予め定められた合図は、論者が指又は腕を予め定められた時間に渡って静止させる行為を含む。また、予め定められた合図は、論者が身振り又は手振りを予め定められた時間に渡って中断する行為を含む。更に、予め定められた合図は、論者が予め定められた時間に渡ってまぶたを閉じたままにする行為をも含む。尚、この予め定められた時間は、画像送信装置55が撮像画像を配信する周期よりも短い周期である構成を採用できる。この予め定められた時間の好適な値は実験又は理論により当業者が容易に定めることができる。
【0121】
画像送信装置55は、撮像装置52から取得する撮像画像の画素値に基づいて、撮像画像から予め定められた合図を検出する。画像送信装置55は、実施例1と同様に、不図示の実行部55aから入出力回路55dで構成される。画像送信装置55は、実施例1と同様に、ソフトウェア処理を実行することで実現される不図示の画像取得部551、発生部552、保持部553、及び画像配信部554で構成される。
【0122】
発生部552は、実施例1と同様に、不図示の取得部552a、検出部552b、及び生成部552cで構成される。取得部552aは、実施例1と異なり、撮像装置52及び検出部552bに接続する。取得部552aは、撮像装置52から撮像画像を予め定められた周期で取得すると共に、取得した画像を検出部552bへ出力する。特に、取得部552aは、画像送信装置55が撮像画像を配信する周期よりも短い周期で撮像画像を取得する構成を採用できる。
【0123】
検出部552bは、画像取得部552aが取得した撮像画像の画素値の変化に基づいて、対象物59について論じる論者の予め定められた時間に渡る静止を検出する。具体的には、検出部552bは、画像取得部552aが取得した撮像画像の画素値に基づいて論者の指を表す撮像画像の領域を検出すると共に、検出した領域の撮像画像における位置の変化に基づいて論者の予め定められた時間に渡る静止を検出する。具体例としては、検出部552bは、論者の肌の色を表す画素値の範囲に属する画素値で構成される領域の形状に基づいて、論者の指を表す領域を検出する。
【0124】
ここで図18を参照して、検出部552bを実現するために実行部55aが実行する検出処理について説明する。図18は、実施例5において、実行部55aが実行する検出処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、実行部55aは、撮像装置52から撮像画像を取得画像として取得する(ステップS81)。次に、実行部55aは、取得した取得画像に基づいて予め定められた合図を検出したか否かを判断する(ステップS82)。具体的には、実行部55aは、取得した取得画像と、前回の処理において保存した取得画像である保存画像とを用いて論者の動きを検出する。実行部55aは、論者の動きが無いと判断する場合に論者が予め定められた時間に渡って静止したと判断して予め定められた合図を検出する。実行部55aは、合図を検出したと判断する場合にはステップS83からS85の処理を、そうでない場合にはステップS86の処理を実行する。尚、ステップS83からS85及びS86の処理は、実施例1で説明した図8のステップS23からS25及びS26の処理と同様であるので説明を省略する。
【0125】
ステップS83において、トリガフラグ等の指示情報が存在しないと判断した場合、ステップS85又はS86の処理を実行した後に、実行部55aは、取得画像を保存画像として保存する(ステップS87)。その後、実行部55aは、ステップS88の処理を実行した後に発生処理の実行を終了する。尚、ステップS88の処理は、図8のステップS27の処理と同様であるので説明を省略する。
【0126】
尚、図18において、ステップS81の処理が取得部552aを実現する取得処理に相当し、ステップS82の処理が検出部552bを実現する検出処理に相当し、ステップS84及びS55の処理が生成部552cを実現する生成処理に相当する。
【0127】
尚、画像配信部554は、実施例1と同様に、不図示の受信部554a、送信部554b、及び判断部554cで構成される。
【0128】
本実施例において、画像取得部551及び取得部552aが画像取得手段に相当し、検出部552bが検出手段に相当し、生成部552cが生成手段に相当し、受信部554aが受信手段に相当し、送信部554bが送信手段に相当し、保持部553が保持手段に相当する。
【実施例6】
【0129】
以下、本発明の第6の実施形態について説明する。
第6の実施例においては、前回に合図を検出して生成した指示情報の指示する送信画像を送信していない接続先が存在する場合に、送信画像を送信していない接続先が存在する旨を通知する画像送信装置で構成される画像通信システムについての実施形態について説明する。
【0130】
本実施例に係る画像通信システムは、実施例1で説明した画像通信システム1とほぼ同様の構成を有するため、以下主に相違点について説明する。本実施例に係る画像通信システムは、実施例1と同様に、画像送信システム、通信網、及び画像受信システムで構成される。
【0131】
先ず、図19を参照して、本発明に係る画像送信システムの一実施形態について説明する。図19は、実施例6における画像送信システムの一実施形態を表す図である。
図19に示す画像送信システム60は、投影装置61、撮像装置62、入力装置64、画像送信装置65、及び通知装置66で構成される。投影装置61及び撮像装置62は、実施例1と同様に、作業台63の上に配置された対象物69に対して画像の投影及び撮像を行う。
【0132】
画像送信装置65について説明する前に、通知装置66について説明する。
通知装置66は、例えば、スピーカ等の音声出力装置で構成される。通知装置66は、画像送信装置65に接続する。通知装置66は、画像送信装置65に制御されて、送信画像を送信していない接続先が存在する旨を通知又は警告する。具体的には、予め定められた音声を出力する。具体例として、予め定められた音声は、送信画像を送信していない接続先が存在する旨を表す予め定められた警告音、又は予め定められた予め録音された声である構成を採用できる。より具体的な例としては、予め定められた警告音は、予め定められたブザー音等であっても構わない。
【0133】
次に図20を参照して、通知装置66の他例について説明する。図20は、通知装置66の他例を表す図である。
通知装置66は、図20(a)に示す通知装置66aの様に、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又はCRT(Cathode Ray Tube)有機ELディスプレイ等の表示装置である構成を採用できる。通知装置66aは、画像送信装置65に制御されて、送信画像を送信していない接続先が存在する旨を表す予め定められた文字、予め定められた図形、及び例えば、アイコンを含む予め定められた画像のいずれか1つ以上を表示する。
【0134】
また、通知装置66は、図20(b)に示す通知装置66bの様に、例えば、液晶プロジェクタ、CRTプロジェクタ、DLPプロジェクタ、LCOSプロジェクタ、又はGLVプロジェクタ等の投影装置である構成を採用できる。通知装置66bは、画像送信装置65に制御されて、送信画像を送信していない接続先が存在する旨を表す予め定められた文字、予め定められた図形、及び例えば、アイコンを含む予め定められた画像のいずれか1つ以上を対象物69又は対象物69の背景に投影する。
【0135】
更に、通知装置66は、図20(c)に示す通知装置66cの様に、例えば、ランプ等の点灯装置である構成を採用できる。特に、通知装置66cは、回転灯である構成を採用できる。通知装置66cは、画像送信装置65に制御されて、送信画像を送信していない接続先が存在する旨を表すために点灯、消灯、又は点滅を行う。また、通知装置66cは、上記旨を表す予め定められた色の光を点灯等する構成を採用できる。
尚、図20(d)に示す通知装置66dは、図19に示す通知装置66と同様に、音声出力装置で構成されるため重複した説明を省略する。
【0136】
画像送信装置65は、実施例1と異なり、投影装置61、撮像装置62、入力装置64、及び通信網100のみならず、通知装置66にも接続する。画像送信装置65は、実施例1と同様に、不図示の実行部65aから入出力回路65dで構成される。画像送信装置65は、実施例1と同様に、ソフトウェア処理を実行することで実現される不図示の画像取得部651、発生部652、保持部653、及び画像配信部654で構成される。
画像送信装置65は、前回に合図を検出して生成した指示情報の指示する送信画像を送信していない接続先が存在する場合に、送信画像を送信していない接続先が存在する旨を通知するよう通知装置66を制御する。
【0137】
ここで図21を参照して、画像送信装置65の構成について説明する。図21は、実施例6における画像送信装置65の一構成例を表す機能ブロック図である。
図21に示す画像送信装置65は、実施例1と異なり、画像取得部651、発生部652、保持部653、画像配信部654、及び制御部655のみならず、警告通知部656を有する。尚、発生部652は、実施例1と同様に、不図示の取得部652a、検出部652b、及び生成部652cで構成される。
【0138】
画像配信部654は、実施例1と同様に、不図示の受信部654a、送信部654b、及び判断部654cで構成される。
警告通知部656は、実行部65aが警告通知処理を実行することで実現される。警告通知部656は、発生部652、保持部653、及び通知装置66に接続する。警告通知部656は、発生部652が指示情報を生成した場合に、保持部653が保持する情報が表す接続先と送信先とに基づいて、発生部652が前回に生成した指示情報の指示する送信画像を送信していない接続先が存在すると判断する場合に、送信画像を送信していない接続先が存在する旨を通知するよう通知装置66を制御する。具体的には、警告通知部656は、前回に発生部652が誘因(トリガ)を発生させた後に、過去に接続した(又は予め接続することを予定した)全ての画像受信装置と新たな接続を行って送信画像を送信したか否かを判断する。
【0139】
具体例としては、警告通知部656は、前回に発生部652が生成したトリガフラグ等の指示情報と関連付けた誘因(トリガ)の発生時刻を保持部653から取得する。次に、警告通知部656は、取得した前回の発生時刻から現在のシステム時刻まで時間区間に属する時刻と関連付けた送信画像の送信先を表す情報を保持部653から取得する。また、警告通知部656は、保持部653から過去に接続した接続先を表す情報を取得する。その後、警告通知部656は、取得した全ての接続先について、接続先と一致する送信先を取得したか否かを判断する。警告通知部656は、全ての接続先について送信先を取得した訳では無いと判断する場合に、前回に生成した指示情報の指示する送信画像を送信していない接続先が存在すると判断する。
【0140】
ここで図22を参照して、画像送信装置65が実行する画像送信準備処理について説明する。図22は、実施例6において、画像送信装置65が実行する画像送信準備処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、画像送信装置65は、発生部652で予め定められた合図を検出すると誘因(トリガ)を発生させて、トリガ信号等の指示情報を生成する(ステップS91)。次に、画像送信装置65は、前回に誘因(トリガ)を発生部652で発生させた後に、過去に接続した全ての画像受信装置が画像送信装置65に接続したか否かを判断する(ステップS92)。画像送信装置65は、全ての画像受信装置が画像送信装置65に接続したと判断する場合にはステップS94の処理を、そうで無い場合にはステップS93の処理を実行する。
ステップS92において、画像送信装置65に接続していない画像受信装置が存在すると判断した場合には、画像送信装置65は、接続していない(つまり、送信画像が未配信の)画像受信装置がある旨の警告を発するよう通知装置66を制御する(ステップS93)。
ステップS92において、画像送信装置65に接続していない画像受信装置が存在しないと判断した場合、又はステップS93を実行した後に、画像送信装置65は、ステップS94からS96の処理を実行する。尚、ステップS94からS96の処理は、実施例1で図11を参照して説明したステップS46からS48の処理と同様であるので説明を省略する。
【0141】
尚、図22において、ステップS91、S95、及びS96の処理が発生部652を実現する発生処理に相当し、ステップS92及びS93の処理が警告通知部656を実現する警告通知処理に相当し、ステップS94の処理が画像取得部651を実現する画像取得処理に相当する。
【0142】
本実施例において、画像取得部651が画像取得手段に相当し、検出部652bが検出手段に相当し、生成部652cが生成手段に相当し、受信部654aが受信手段に相当し、送信部654bが送信手段に相当し、保持部653が保持手段に相当する。
【0143】
ここで、画像送信装置15、25、35、35、45、55、及び65を用いた画像送信方法を実施できる。
また、画像送信装置15、25、35、35、45、55、及び65が実行するプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
【0144】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0145】
【図1】本発明の画像送信装置を備える画像送信システム及び画像通信システムの一実施形態を示す構成図である。
【図2】画像送信システムの他の実施形態を示す構成図である。
【図3】画像送信装置のハードウェア構成の一例を表す図である。
【図4】画像送信装置の一構成例を表す機能ブロック図である。
【図5】画像取得部の一構成例を表す機能ブロック図である。
【図6】実行部が実行する取得処理の一例を表すフローチャートである。
【図7】発生部の一構成例を表す機能ブロック図である。
【図8】実行部が実行する発生処理の一例を表すフローチャートである。
【図9】画像配信部の一構成例を表す機能ブロック図である。
【図10】実行部が実行する画像配信処理の一例を表すフローチャートである。
【図11】画像送信装置が実行する画像送信準備処理の一例を表すフローチャートである。
【図12】実施例2における画像送信システムの一実施形態を表す図である。
【図13】実施例2において実行部が実行する検出処理の一例を表すフローチャートである。
【図14】実施例3における画像送信システムの一実施形態を表す図である。
【図15】実施例3において実行部35aが実行する検出処理の一例を表すフローチャートである。
【図16】実施例4における画像送信システムの一実施形態を表す図である。
【図17】実施例4における実行部が実行する検出処理の一例を表すフローチャートである。
【図18】実施例4におけて実行部が実行する検出処理の一例を表すフローチャートである。
【図19】実施例5における画像送信システムの一実施形態を表す図である。
【図20】通知装置66の他例を表す図である。
【図21】実施例6における画像送信装置65の一構成例を表す機能ブロック図である。
【図22】実施例6において画像送信装置65が実行する画像送信準備処理の一例を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0146】
1…画像通信システム 10…画像送信システム
100…通信網 10a…画像送信システム
11…投影装置 11a…投影装置
12…撮像装置 12a…撮像装置
13…分光器(ハーフミラー) 14…入力装置(ボタン)
15…画像送信装置 151…画像取得部(画像取得手段)
151a…取得部 151b…第1記憶部
151c…第2記憶部 151d…複製部
152…発生部 152a…取得部
152b…検出部(検出手段) 152c…生成部(生成手段)
153…保持部(保持手段) 154…画像配信部
154a…受信部(受信手段) 154b…送信部(送信手段)
154c…判断部 155…制御部
15a…実行部(PCU) 15b…読出専用記憶装置
15c…読書可能記憶装置 15d…外部記憶装置
15e…入出力回路 18…作業台
19…対象物 20…画像送信システム
21…投影装置 22…撮像装置
23…作業台 24…照射装置
25…画像送信装置 252a…取得部(画像取得手段)
252b…検出部(検出手段) 252c…生成部(生成手段)
29…対象物 30…画像送信システム
31…投影装置 32…撮像装置
33…作業台 34…札(カード)
34a…予め定められた画像(QRコード)
35…画像送信装置 352a…取得部(画像取得手段)
352b…検出部(検出手段) 352c…生成部(生成手段)
40…画像送信システム 41…投影装置
42…撮像装置 43…作業台
44…音声入力装置(マイク) 45…画像送信装置
452a…取得部 452b…検出部(検出手段)
452c…生成部(生成手段) 49…対象物
552a…取得部(画像取得手段)
552b…検出部(検出手段) 552c…生成部(生成手段)
60…画像送信システム 61…投影装置
62…撮像装置 63…作業台
64…入力装置(ボタン) 65…画像送信装置
65…画像送信装置 651…画像取得部
652…発生部 653…保持部(保持手段)
654…画像配信部 655…制御部
656…警告通知部 66…通知装置
66a…表示装置 66b…投影装置
66c…点灯装置 66d…音声出力装置
69…対象物 80…画像受信システム
81…表示装置 82…入力装置
85…画像受信装置 90…画像受信システム
91…表示装置 92…入力装置
95…画像受信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を撮像する撮像装置から前記対象物を表す撮像画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段が取得した撮像画像を送信させる予め定められた合図を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した予め定められた合図に基づいて、送信する送信画像を前記画像取得手段が取得した撮像画像から定めるよう指示する指示情報を生成する生成手段と、
前記生成手段の生成した指示情報が指示する送信画像を送信する送信手段とを備えることを特徴とする画像送信装置。
【請求項2】
前記画像取得手段が取得した撮像画像の送信を要求するための接続を求める接続要求を受信する受信手段と、
前記画像取得手段が取得した撮像画像を送信した送信先を表す情報を保持する保持手段とを更に備え、
前記送信画像は、前記受信手段が受信した要求に応じて送信する前記画像取得手段が取得した撮像画像であり、
前記送信手段は、前記保持手段が保持する情報が表す送信先に基づいて、前記受信手段が受信した要求に応じて接続した前記撮像画像の送信を求める接続先が、前記生成手段の生成した指示情報が指示する送信画像を送信した送信先と異なると判断する場合に、前記送信画像を送信することを特徴とする請求項1に記載の画像送信装置。
【請求項3】
前記検出手段は、予め定められた信号を入力する入力装置から取得した前記信号に基づいて、前記入力装置を用いた予め定められた合図を検出することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の画像送信装置。
【請求項4】
前記撮像画像は、前記対象物又は前記対象物の背景のいずれか1つ以上を表し、
前記検出手段は、前記画像取得手段が取得した撮像画像の画素値に基づいて、前記対象物又は前記対象物の背景のいずれか1つ以上に照射された光の像を検出した場合に、前記光の照射を用いた予め定められた合図を検出することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の画像送信装置。
【請求項5】
前記検出手段は、前記画像取得手段が前記撮像装置から取得した撮像画像から予め定められた画像を検出した場合に、前記予め定められた画像を用いた予め定められた合図を検出することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の画像送信装置。
【請求項6】
前記対象物について論じる論者の音声を取得する音声取得手段を更に備え、
前記検出手段は、前記音声取得手段が取得した音声に基づいて前記発言の内容を表す文字列を生成すると共に、生成した前記文字列から予め定められた単語を検出した場合に、前記予め定められた単語を用いた予め定められた合図を検出することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の画像送信装置。
【請求項7】
前記検出手段は、前記画像取得手段が取得した撮像画像の画素値に基づいて、前記撮像画像の予め定められた時間に渡る静止を検出した場合に、前記撮像画像の静止を用いた予め定められた合図を検出することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の画像送信装置。
【請求項8】
前記撮像画像は、前記対象物について論じる論者の指を表し、
前記検出手段は、前記画像取得手段が取得した撮像画像の画素値に基づいて前記論者の指を表す前記撮像画像の領域を検出すると共に、検出した前記領域の予め定められた時間に渡る静止を検出した場合に、前記領域の静止を用いた予め定められた合図を検出することを特徴とする請求項7に記載の画像送信装置。
【請求項9】
前記保持手段は、前記受信手段が受信した要求に応じて接続した接続先を表す情報を更に保持し、
前記生成手段が指示情報を生成した場合に、前記保持手段が保持する情報が表す接続先と送信先とに基づいて、前記生成手段が前回に生成した指示情報の指示する送信画像を送信していない接続先が存在すると判断する場合に、前記送信画像を送信していない接続先が存在する旨を通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像送信装置。
【請求項10】
前記受信手段は、前記送信手段が送信した送信画像の表す対象物を注釈する注釈画像を投影するよう指示する投影指示を更に受信し、
前記注釈画像を前記対象物に投影する投影装置を前記受信手段が受信した投影指示に従って制御する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像送信装置。
【請求項11】
対象物を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置が撮像した撮像画像を送信する予め定められた検出した合図に基づいて、送信する送信画像を前記撮像画像から定めるよう指示する指示情報を生成すると共に、生成した指示情報が指示する送信画像を送信する画像送信装置とを備えることを特徴とする画像送信システム。
【請求項12】
対象物を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置が撮像した撮像画像の送信を要求するための接続を求める接続要求を送信すると共に、送信した前記要求が求める撮像画像を受信する画像受信装置と、
前記撮像装置が撮像した撮像画像を送信する予め定められた合図に基づいて、前記画像受信装置の要求に応じて送信する送信画像を前記撮像画像から定めるよう指示する指示情報を生成すると共に、生成した指示情報が指示する送信画像を送信する画像送信装置とを備えることを特徴とする画像通信システム。
【請求項13】
コンピュータを、
対象物を撮像する撮像装置から前記対象物を表す撮像画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段が取得した撮像画像を送信させる予め定められた合図を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した予め定められた合図に基づいて、送信する送信画像を前記画像取得手段が取得した撮像画像から定めるよう指示する指示情報を生成する生成手段と、
前記生成手段の生成した指示情報が指示する送信画像を送信する送信手段として機能させることを特徴とする画像送信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2010−81070(P2010−81070A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−244559(P2008−244559)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】