説明

界面活性剤組成物

【課題】パーソナルケア用途、例えば、使用の汎用性、耐水性の改良、滑らかさ及び皮膚感触の軽さ、並びに薄く広がる特性等を改良した界面活性剤組成物を提供すること。
【解決手段】少なくとも1種のソルビタンエステル及び少なくとも1種のソルビトールエステルを含む界面活性剤組成物であって、上記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数が、上記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも多い界面活性剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソルビタンエステル及びソルビトールエステルを含む界面活性剤組成物、上記界面活性剤組成物を用いて生成したエマルション、そして特に、上記エマルションから形成したパーソナルケア製品又は化粧品に関する。
【背景技術】
【0002】
ソルビタンエステルは、パーソナルケア、クリーニング、一般産業、食品、及び他の多くの業界等の広範囲の用途において、乳化、分散、保湿及び/又は可溶化特性を有する界面活性剤として、長年にわたり使用されている。特に、ソルビタンエステルは、パーソナルケア用途、例えば、スキンケア、日焼け止め剤、洗面用品、装飾用化粧品、香水及び芳香剤において、乳化剤として用いられている。
【0003】
ソルビタンエステルの市販の製品には、通常、ソルビトールを、脂肪酸又はその誘導体と反応させたものを含み、そしてソルビトールのモノ−、ジ−、トリ−及びそれより多いエステル、ソルビタンのモノ−、ジ−及びそれより多いエステル、イソソルビドのモノ−、及びジエステル、並びに非エステル化ソルビトール、ソルビタン及びイソソルビドを含む複雑な混合物の製品が生ずる。上記各成分の濃度は変わりうるが、ソルビタンエステルが、主要成分である。大量のイソソルビドエステルが存在しうるが、通常、ソルビトールエステルは、非常に低濃度で存在する。上記ソルビトール/ソルビタン/イソソルビドエステルの疎水性基(hydrophobe)内に存在する炭素原子数は、反応に用いられる特定の脂肪酸によって決まり、そしてそれらの平均炭素原子数は、全ての成分に関して、ほぼ同一であろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、市販のソルビタンエステルは、多くの用途において有用な乳化剤であるが、それらの特性(特に、パーソナルケア用途、例えば、使用の汎用性、耐水性の改良、滑らかさ及び皮膚感触の軽さ、並びに薄く広がる特性)に改良の必要性がまだある。ソルビタンエステルと共に用いられるべき追加の共乳化剤が必要となることが多く、そしてソルビトールベースの自己乳化系、すなわち、共乳化剤の必要なく、特に、水中で液晶(特に、水中油滴型エマルション)を生成させることができるものが開発された場合、大きな優位性となるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
驚くべきことに、本発明者達は、今回、上記課題の少なくとも一つを克服するか、あるいは大きく減らす界面活性剤組成物を見出した。
従って、本発明は、少なくとも1種のソルビタンエステルと、少なくとも1種のソルビトールエステルとを含む界面活性剤組成物を提供し、ここで、上記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数は、上記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも多い。
【0006】
本発明はまた、ソルビタンエステル成分及びソルビトールエステル成分を共に混合することを含む界面活性剤組成物の生成法を提供し、ここで、上記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数は、上記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも多い。
本発明は、少なくとも1種のソルビタンエステル及び少なくとも1種のソルビトールエステルを含み、水中に液晶を生成させることができる界面活性剤を含むエマルションをさらに提供し、ここで、上記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数は、上記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも多い。
【0007】
本発明は、少なくとも1種のソルビタンエステル及び少なくとも1種のソルビトールエステルを含む界面活性剤組成物を含むパーソナルケア製品又は化粧品をさらに提供し、ここで、上記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数は、上記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも多い。
本発明は、少なくとも1種のソルビタンエステル及び少なくとも1種のソルビトールエステルを含む界面活性剤組成物の使用をさらに提供し、ここで、エマルションを安定化させるために、上記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数は、上記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも多い。
【0008】
本発明は、水中油滴型エマルションの水相中に液晶を生成させるため、エマルションを安定化させるため、少なくとも1種のソルビトールエステルを、少なくとも3質量%含む界面活性剤組成物の使用をさらに提供する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明で用いられるソルビタン及び/又はソルビトールエステルは、通常、ソルビトールを、脂肪酸又はその誘導体、例えば、脂肪酸メチル、エチル及び/若しくはイソプロピルエステル、又は脂肪酸トリグリセリドを反応させることで生成させる。脂肪酸は、好ましくは8〜24、さらに好ましくは10〜22、特に12〜20、及び特に12〜18の範囲の炭素原子を含む。直鎖の脂肪酸が好ましい。脂肪酸は、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、及び/又はベヘン酸を含むことが好ましい。
【0010】
好ましい実施態様では、80質量%超、さらに好ましくは85質量%超、特に90質量%超、そして特に95質量%超の飽和脂肪酸が用いられる。用いられる不飽和脂肪酸の濃度は、好ましくは20質量%未満、さらに好ましくは15質量%未満、特に10質量%未満、及び特に5質量%未満である。オレイン酸が、特に好適な不飽和脂肪酸である。
【0011】
上記ソルビタンエステルの疎水性基(脂肪酸又はその誘導体に由来する)中に存在する平均炭素原子数(対モルベース)は、上記ソルビトールエステルの疎水性基中に存在する平均炭素原子数よりも、好適には少なくとも1、好ましくは少なくとも2、さらに好ましくは3〜7、特に4.5〜5大きい。上記ソルビタンエステル疎水性基の平均炭素原子数は、好適には12〜24、好ましくは14〜20、さらに好ましくは15〜19、特に16〜18、そして特に16.5〜17.5の範囲である。上記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数は、好適には8〜20、好ましくは10〜16、さらに好ましくは11〜14、特に11.5〜13、そして特に12〜12.5の範囲である。
【0012】
本発明に従う組成物中に存在するソルビタンエステル:ソルビトールエステルの質量比は、好適には1〜50:1、好ましくは2〜30:1、さらに好ましくは4〜20:1、特に7〜13:1、そして特に9〜11:1の範囲である。
【0013】
ソルビタンエステルの濃度は、全組成物の、好適には25〜95質量%、好ましくは45〜90質量%、さらに好ましくは60〜85質量%、特に65〜80質量%、そして特に69〜73質量%の範囲である。ソルビトールエステルの濃度は、全組成物の、好適には1〜25質量%、好ましくは3〜15質量%、さらに好ましくは5〜12質量%、特に7〜9質量%、特に7.5〜8.5質量%の範囲である。イソソルビドエステルの濃度は、全組成物の、好適には3〜35質量%、好ましくは7〜25質量%、さらに好ましくは10〜20質量%、特に14〜18質量%、そして特に15〜17質量%の範囲である。
【0014】
好適なソルビタンエステルには、ソルビタンココエート、ソルビタンカプレート、ソルビタンラウレート、ソルビタンミリステート、ソルビタンパルミテート及び/又はソルビタンステアレートが含まれる。好ましいソルビタンエステルは、ソルビタンパルミテート及び/又はソルビタンステアレートである。
【0015】
特に好ましい実施形態では、ソルビタンパルミテート及び/又はソルビタンステアレートの濃度は、上記組成物中に存在するソルビタンエステルの総濃度に対し、少なくとも70質量%、さらに好ましくは少なくとも90質量%、特に少なくとも95質量%、そして特に少なくとも98質量%である。混合物として存在する場合には、ソルビタンパルミテート:ソルビタンステアレートのモル比は、好ましくは0.3〜4:1、さらに好ましくは0.5〜2:1、特に0.7〜1.5:1、そして特に0.9〜1.1:1の範囲である。
【0016】
好ましい少量のソルビタンエステル成分は、ソルビタンラウレートであり、ソルビタンエステルの総濃度に基づいて、好ましくは5質量%未満、さらに好ましくは3質量%未満、特に0.2〜2質量%、そして特に0.5〜1.5質量%の範囲の濃度で存在する。
【0017】
本発明で用いられるソルビタンエステルは、モノ−、ジ−、トリ−、及び随意選択的なテトラエステルを含むことが好ましい。モノエステルの濃度は、ソルビタンエステルの総濃度に基づいて、好適には少なくとも20質量%、好ましくは少なくとも25質量%、さらに好ましくは少なくとも30質量%、特に少なくとも35質量%、そして特に少なくとも40質量%である。モノエステル及びジエステルの組み合わせの濃度は、上記ソルビタンエステルの総濃度に基づいて、好適には少なくとも50質量%、好ましくは少なくとも65質量%、さらに好ましくは少なくとも75質量%、特に少なくとも80質量%、そして特に少なくとも85質量%である。それに対応して、トリ−及びテトラエステルの濃度は、上記ソルビタンエステルの総濃度に基づいて、好適には50質量%以下、好ましくは35質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下、特に20質量%以下、そして特に15質量%以下である。
【0018】
好適なソルビトールエステルには、ソルビトールココエート、ソルビトールカプレート、ソルビトールラウレート、ソルビトールミリステート、ソルビトールパルミテート及び/又はソルビトールステアレート、好ましくはソルビトールラウレート、ソルビトールパルミテート及び/又はソルビトールステアレート、そしてさらに好ましくはソルビトールラウレートが含まれる。
【0019】
好ましい実施態様では、ソルビトールラウレートの濃度は、全組成物の、好適には0.5〜25質量%、好ましくは2〜15質量%、さらに好ましくは4〜10質量%、特に6〜8質量%、そして特に6.5〜7.5質量%の範囲である。さらに、ソルビトールラウレートの濃度は、上記組成物中に存在するソルビトールエステルの総濃度に基づいて、好適には少なくとも30質量%、好ましくは少なくとも50質量%、さらに好ましくは少なくとも70質量%、特に少なくとも80質量%、そして特に少なくとも90質量%である。さらに、ソルビトールラウレートの濃度は、上記組成物中に存在する他の個々のソルビトールエステルよりも、好ましくは少なくとも1倍、さらに好ましくは少なくとも5倍、特に少なくとも7倍、そして特に少なくとも10倍(質量)大きい。従って、ソルビトールラウレートは、上記組成物中に存在する主なソルビトールエステルであることが好ましい。
【0020】
好ましい少量のソルビトールエステルは、ソルビトールパルミテート及び/又はソルビトールステアレートであり、全組成物に対して、好適には7質量%未満、好ましくは5質量%未満、さらに好ましくは3質量%未満、特に1質量%未満、そして特に0.5質量%未満の組み合わせ濃度で存在する。
【0021】
本発明で用いられるソルビトールエステルは、モノ−及びジエステルの混合物を含むことが好ましい。モノエステルの濃度は、ソルビトールエステルの総濃度に基づいて、好適には少なくとも40質量%、好ましくは少なくとも60質量%、さらに好ましくは少なくとも70質量%、特に少なくとも80質量%、そして特に少なくとも85質量%である。ジエステルの濃度は、ソルビトールエステルの総濃度に基づいて、好適には60質量%未満、好ましくは40質量%未満、さらに好ましくは30質量%未満、特に20質量%未満、そして特に15質量%未満である。
【0022】
本発明に従う組成物中に存在する遊離のポリオール(好ましくはソルビトール、ソルビタン及び/又はイソソルビド)の濃度は、全組成物に対し、好適には0.5〜20質量%、好ましくは2〜15質量%、さらに好ましくは3〜10質量%、特に4.5〜6質量%、そして特に5〜5.5質量%の範囲である。遊離のポリオールの、好適には20質量%超、好ましくは30〜80質量%、さらに好ましくは35〜70質量%、特に40〜60質量%、そして特に45〜55質量%の範囲が、ソルビトールである。
【0023】
本発明に従う界面活性剤組成物は;
(i)主にソルビタンエステルを含む組成物
(本明細書の以下において、「ソルビタンエステル成分」と称する);及び
(ii)主にソルビトールエステルを含む組成物
(本明細書の以下において、「ソルビトールエステル成分」と称する):
を共に混合させて生成させることが好ましい。
【0024】
上記ソルビタンエステル成分は、全組成物の、好適には25〜98質量%、好ましくは45〜90質量%、さらに好ましくは65〜85質量%、特に74〜82質量%、そして特に76〜80質量%の範囲の濃度で、ソルビタンエステルを含む。
好適なソルビタンエステルには、ソルビタンココエート、ソルビタンカプレート、ソルビタンラウレート、ソルビタンミリステート、ソルビタンパルミテート及び/又はソルビタンステアレートが含まれる。好ましいソルビタンエステルは、ソルビタンパルミテート及び/又はソルビタンステアレートである。
【0025】
ソルビタンパルミテート及び/又はソルビタンステアレートの濃度は、上記ソルビタンエステル成分中に存在するソルビタンエステルの総濃度に基づいて、好ましくは少なくとも75質量%、さらに好ましくは少なくとも92質量%、特に少なくとも97質量%、そして特に少なくとも99質量%である。混合物として存在する場合には、上記ソルビタンエステル成分中のソルビタンパルミテート:ソルビタンステアレートの好ましいモル比は、本発明に従う界面活性剤組成物に関して上記に与えられるモル比と同一である。
【0026】
上記ソルビタンエステル成分中のソルビタンモノエステル、ジエステル、及びより高いエステルの好ましい濃度範囲は、本発明に従う界面活性剤組成物に関して上記に与えられる濃度範囲と同一である。
【0027】
上記ソルビタンエステル成分中のソルビトールエステルの濃度は、上記ソルビタンエステル成分の、好適には10質量%未満、好ましくは6質量%未満、さらに好ましくは3質量%未満、特に1質量%未満、そして特に0.5質量%未満である。上記ソルビトールエステルは、ソルビトールパルミテート及び/又はソルビトールステアレートを含むのが好適であり、好ましくは0.3〜4:1、さらに好ましくは0.5〜2:1、特に0.7〜1.5:1、そして特に0.9〜1.1:1の範囲のモル比で存在する。
【0028】
上記ソルビタンエステル成分中のイソソルビドエステルの濃度は、全組成物に対して、好適には3〜40質量%、好ましくは8〜30質量%、さらに好ましくは12〜25質量%、特に16〜20質量%、そして特に17〜19質量%である。
【0029】
上記ソルビタンエステル成分中に存在する遊離のポリオール(好ましくはソルビトール、ソルビタン及び/又はイソソルビド)の濃度は、好適には0.5〜15質量%、好ましくは1〜10質量%、さらに好ましくは1.5〜6質量%、特に2〜4質量%、そして特に2.5〜3.5質量%の範囲である。上記遊離のポリオールの、好ましくは30質量%超、さらに好ましくは50〜95質量%、特に60〜85質量%、そして特に70〜80質量%の範囲が、ソルビタンである。
【0030】
上記ソルビタンエステル成分は、好適には3〜10、好ましくは3.5〜8、さらに好ましくは4〜6、特に4.4〜5、そして特に4.6〜4.8の範囲のHLB値を有する。
上記ソルビトールエステル成分中のソルビトールエステルの濃度は、全組成物に対して、好適には少なくとも25質量%、好ましくは40〜95質量%、さらに好ましくは50〜85質量%、特に60〜80質量%、そして特に65〜75質量%の範囲である。
【0031】
好適なソルビトールエステルには、ソルビトールココエート、ソルビトールカプレート、ソルビトールラウレート、ソルビトールミリステート、ソルビトールパルミテート及び/又はソルビトールステアレート、そして好ましくはソルビトールラウレートが含まれる。
ソルビトールラウレートの濃度は、上記ソルビトールエステル成分中に存在するソルビトールエステルの総量に基づいて、好ましくは少なくとも50質量%、さらに好ましくは少なくとも80質量%、特に少なくとも90質量%、そして特に少なくとも95質量%である。
【0032】
上記ソルビトールエステル成分中のソルビタンエステル(好ましくはソルビタンラウレート)の濃度は、上記ソルビトールエステル成分に対して、好適には30質量%未満、好ましくは1〜20質量%、さらに好ましくは3〜12質量%、特に5〜9質量%、そして特に6〜8質量%の範囲である。
上記ソルビトールエステル成分中の遊離のポリオール(好ましくはソルビトール、ソルビタン及び/又はイソソルビド)の濃度は、上記ソルビトールエステル成分の、好ましくは2〜60質量%、さらに好ましくは10〜50質量%、特に15〜40質量%、そして特に20〜30質量%の範囲である。上記ソルビトールエステル成分中の遊離のポリオールの、好ましくは50質量%超、さらに好ましくは75質量%超、特に85質量%超、そして特に95質量%超が、ソルビトールである。
【0033】
上記ソルビトールエステル成分中のソルビトールモノエステル及びジエステルの好ましい濃度範囲は、本発明に従う界面活性剤組成物に関して上記に与えられる濃度範囲と同一である。
本発明に従う界面活性剤組成物を生成させるために、上記ソルビタンエステル成分を、好適には0.5〜100:1、好ましくは3〜50:1、さらに好ましくは7〜15:1、特に8〜10:1、そして特に8.5〜9.5:1の範囲の質量比で、上記ソルビトールエステル成分と共に混合させる。
【0034】
本発明に従う界面活性剤組成物は、水中で液晶を生成させることができ、好ましくは、エマルジョン(特に、水中油滴型エマルション)中に液晶を生成させることができる。生成する液晶は、好ましくはリオトロピック液晶(濃度及び温度の両方に依存する)、さらに好ましくはラメラ相液晶、そして特に、Lα相(ニート)液晶である。
【0035】
上記界面活性剤組成物は、エマルション(及び分散液)、すなわち、乳化剤系、例えば、油中水滴型エマルション、ポリオール中油滴型エマルション(例えば、グリセロール)、特に水中油滴型エマルションの生成における使用、そして特にパーソナルケア製品又は化粧品の一部又は全部における使用に好適である。
【0036】
本発明に従うエマルションの油相は、主に、パーソナルケア製品又は化粧品中で使用されるタイプの皮膚軟化剤の油であることが好ましい。上記皮膚軟化剤は、室温で液状である油性材料であることができ、そして通常、室温で液状である。あるいは、高温で液状であり、上記組成物中で乳化及び含有させることができるという条件の下、室温で固体であることもでき、その場合には、通常、ろう状の固体である。上記組成物の製造は、好ましくは、最大100℃、さらに好ましくは約80℃の温度を用いるので、上記固体の皮膚軟化剤は、好ましくは100℃未満、そしてさらに好ましくは70℃未満の融解温度を有する。
【0037】
通常は液状である好適な皮膚軟化剤の油には、非極性油、例えば、無機物又はパラフィン、特にイソパラフィン、油(Uniqemaが、Arlamol(商標)HDとして販売するもの等);又は中間極性油、例えば、植物性エステル油、例えば、ホホバ油、植物性グリセリド油、動物性グリセリド油(Uniqemaが、Estol(商標)3603として販売するもの等(カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)、合成油、例えば、合成エステル油、例えば、イソプロピルパルミテート及びUniqemaがEstol 1512及びArlamol DOAとして販売するもの、エーテル油(特に、2種の脂肪、すなわち、C8〜C18のアルキル残鎖のエーテルオイル)、例えば、CognisがCetiol OEとして販売するもの(ジカプリルエーテル)、ゲルベ(Guerbet)アルコール、例えば、CognisがEutanol Gとして販売するもの(オクチルドデカノール)、若しくはシリコーン油、例えば、ジメチコーン油、例えば、Dow CorningがDC200として販売するもの、シクロメチコーン油、又は親水性を改良するためにポリオキシアルキレン側鎖を有するシリコーン;又は次のものを含む高極性油、例えば、アルコキシル化皮膚軟化剤、例えば、脂肪アルコールプロポキシレート、例えば、UniqemaがArlamol Eとして販売するもの(プロポキシレート化ステアリルアルコール)が含まれる。室温で固体であるが、本発明の組成物を生成させるために用いる温度では、概して液体でありうる好適な皮膚軟化剤材料には、ホホバワックス、獣脂及びココナッツワックス/油が含まれる。非極性油が用いられる場合には、好適には、満足のいく乳化、特に、小さな油滴を得るために、本発明に従う界面活性剤組成物を比較的高い濃度で用いることが望ましい。
【0038】
皮膚軟化剤混合物が用いられることが多く、そしてある場合では、固体皮膚軟化剤は、液体の皮膚軟化剤に完全に若しくは部分的に溶解するか、又は組み合わせて溶解することができ、上記混合物の凝固点が低いことが好適である。上記皮膚軟化剤組成物が、室温で固体である場合(脂肪アルコール等)には、得られる分散液は、技術的には、エマルションではない場合がある(しかし、ほとんどの場合には、油性分散相の正確な相は、容易には測定できない。)が、上記分散液は、それらが真のエマルションのように振る舞い、そして用語「エマルション」は、上記組成物を含むように、本明細書では用いられる。
【0039】
上記油相の濃度は、広く変わりうる。エマルション中の油量は、全組成物の、好適には1〜90質量%、好ましくは3〜60質量%、さらに好ましくは5〜40質量%、特に8〜20質量%、そして特に10〜15質量%の範囲である。
【0040】
上記エマルション中に存在する水(又はポリオール、例えば、グリセリン)の量は、全組成物の、好適には5質量%超、好ましくは30〜90質量%、さらに好ましくは50〜90質量%、特に70〜85質量%、そして特に75〜80質量の範囲である。本発明に従うエマルション又はパーソナルケア製品若しくは化粧品中の、本明細書に規定される界面活性剤組成物の量は、全組成物に基づいて、好適には0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜8質量%、さらに好ましくは1〜7質量%、特に1.5〜6質量%、そして特に2〜5.5質量%の範囲である。
【0041】
本発明に従うエマルションはまた、乳化剤系の一部を形成するさらなる他の界面活性剤材料を含む。好適な他の界面活性剤には、比較的親水性の界面活性剤(例えば、10超、好ましくは12超のHLBを有する界面活性剤)、及び比較的疎水性の界面活性剤(例えば、10未満、好ましくは8未満のHLBを有する界面活性剤)が含まれる。比較的親水性の界面活性剤には、平均約10〜約100の範囲のアルキレンオキシド、特にエチレンオキシド残鎖を有するアルコキシル化界面活性剤が含まれ、そして比較的疎水性の界面活性剤には、好ましくは、平均約3〜約10の範囲のアルキレンオキシド、特にエチレンオキシド残鎖を有するアルコキシル化界面活性剤が含まれる。
【0042】
パーソナルケア製品又は化粧品用のエマルションを、粘度に基づいて、乳液及びローションに分配することができ、上記乳液は、好ましくは、最大10,000mPa・sの低せん断粘性率(典型的には、ブルックフィールド粘度計で用いられるような、約0.1〜10s-1のずり速度において測定される)を有し、そして上記クリームは、好ましくは、10,000mPa・s超の低せん断粘性率を有する。上記乳液及びローションは、好ましくは100〜10,000、さらに好ましくは200〜5,000、そして特に300〜1,000mPa・sの範囲の低せん断粘性率を有する。乳液又はローション中に存在する本発明に従う界面活性剤組成物の量は、全組成物の2〜3質量%の範囲が好ましい。
【0043】
上記クリームは、好ましくは少なくとも20,000、さらに好ましくは30,000〜80,000、そして特に40,000〜70,000mPa・sの範囲の低せん断粘性率を有するが、さらに高い粘性率、例えば、最大106mPa・sも用いることができる。クリーム中に存在する界面活性剤組成物の量は、全組成物の4〜5.5質量%の範囲にあることが好ましい。
【0044】
一般的に、本発明のエマルションは、一般的な乳化及び混合方法によって作製される。
例えば、上記界面活性剤組成物を、
(i)油相、次いで水相に添加する、若しくは
(ii)油及び水の両方が混合された相に添加する、又は
(iii)水相、次いで油相に添加する、
ことができる。
方法(iii)が好ましい。これらの全てでは、得られる混合物を、次いで、一般的技法を用いて乳化することができる。水相及び油相を、通常、約60℃超、例えば、約80〜85℃に加熱すること、あるいは、水相をより低い温度(例えば、ほぼ周囲温度)において、強力な混合にさらすことのどちらかが好ましい。必要に応じて、強撹拌と、適度な高温の使用とを、組み合わせることができる。加熱及び強力な混合を、油相の添加の前、その際又はその後に実施することができるが、一度乳化させた場合には、過度の混合又は撹拌により、液晶系を破壊しないように注意すべきである。
【0045】
エマルションをまた、逆乳化法により生成させることができ、そこでは、上記界面活性剤組成物を、油相又は水相のいずれかに添加し、そして水相を、油相に混合させ、最初に油中水滴型エマルションを生成させる。水相の添加を、系が反転し、水中油滴型エマルションを生成させるまで続ける。一般的に、反転を実施するために、多量の水相が必要であることは明らかなため、この方法は、油相含有率の高いエマルション向けには、恐らく用いられないであろう。必要に応じて、強撹拌と、適度な高温の使用とを、組み合わせることができる。加熱を、水性相の添加の際又はその後、そして反転の前、その際又はその後に実施することができる。強力な混合を、水性の添加の際又はその後、そして反転の前又はその際に実施することができる。
【0046】
上記エマルションは、例えば、広範囲にわたる、好ましくは10〜10,000nmの範囲の平均液滴サイズを有するマイクロエマルション又はナノエマルションであることができる。実施形態の一つでは、エマルション液滴サイズを、例えば、高圧均一化により、100〜1,000nm、さらに好ましくは300〜600nmの範囲の値まで小さくすることができる。
【0047】
本発明に従うエマルション(本明細書に記載されるように測定)は、室温(23℃)、そして好ましくは40℃において、好ましくは1ヶ月超、さらに好ましくは2ヶ月超、特に3ヶ月超、そして特に4ヶ月超の期間、安定である。さらに高い温度での安定性が特に重要である場合があり、従って、上記エマルション(本明細書に記載されるように測定)は、50℃において、好適には1週間超、好ましくは2週間超、さらに好ましくは3週間超、特に1ヶ月超、そして特に2ヶ月超安定である。特に好ましい実施形態では、エマルション形成の際に形成させた液晶が、上記時間及び温度試験型(regime)の際に、ほぼ保たれる。
【0048】
他の多くの成分が、上記エマルション中に含まれ、パーソナルケア又は化粧品用の組成物又は製品を製造することができる。これらの成分は、油溶性、水溶性又は不溶性であることができる。
上記材料の例には、次のものが含まれる。
(i)防腐剤、例えば、パラベンに基づく防腐剤(4−ヒドロキシ安息香酸のアルキルエステル)、フェノキシエタノール、置換ウレア及びヒダントイン誘導体、例えば、Germaben II Nipaguard BPX及びNipaguard DMDMHの商品名で市販されるもの、用いられる場合には、好ましくは、全組成物の0.5〜2質量%の範囲の濃度で用いられる;
(ii)香料、全組成物に対して、好ましくは0.1〜10質量%の範囲、さらに好ましくは最大約5質量%、用いられる場合には、特に最大約2質量%の濃度で用いられる;
(iii)保湿剤又は溶媒、例えば、アルコール、ポリオール、例えば、グリセロール及びポリエチレングリコール、用いられる場合には、好ましくは、全組成物の1〜10質量%の範囲の濃度で用いられる;
(iv)サンフィルター又は日焼け止め材料、例えば、有機系日焼け止め剤及び/又は無機系日焼け止め剤、例えば、二酸化チタン又は酸化亜鉛に基づくもの、用いられる場合には、全組成物に対して、好ましくは0.1〜20質量%、さらに好ましくは1〜15質量%、そして特に2〜10質量%の範囲の濃度で用いられる;
(v)α−ヒドロキシ酸、例えば、グリコール酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸及びそれらのエステル;セルフタンニング剤、例えば、ジヒドロキシアセトン;
(vi)抗菌剤、特に、にきび抑制成分、例えば、サリチル酸;
(vii)下記を含むビタミン類及びそれらの前駆体:
(a)ビタミンA、例えば、レチニルパルミテート及び他のトレチノイン前駆体分子、
(b)ビタミンB、例えば、パンテノール及びその誘導体、
(c)ビタミンC、例えば、アスコルビン酸及びその誘導体、
(d)ビタミンE、例えば、トコフェロールアセテート、
(e)ビタミンF、例えば、ポリ不飽和脂肪酸エステル、例えば、γ−リノレン酸エステル;
(viii)スキンケア用の薬剤、例えば、天然材料又は天然セラミドの機能性ミミックのどちらかのセラミド;
(ix)リン脂質、例えば、合成リン脂質又は天然リン脂質、例えば、レシチン;
(x)ベシクル含有配合物;
(xi)ゲルマニウム含有化合物、例えば、UniqemaからArlamol GEOとして市販されるもの;
(xii)有益なスキンケア特性を有する植物抽出物;
(xiii)スキンホワイトナー、例えば、Uniqemaから市販されるArlatone Dioic DCA(商標)、コジック酸、アルブチン及び同様の物質;
(xiv)活性なスキンリペアー化合物、例えば、Allantoin及び同様のシリーズ;
(xv)カフェイン及び同様の化合物;
(xvi)冷却用添加剤、例えば、メントール又はカンファー;
(xvii)防虫剤、例えば、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド(DEET)及びかんきつ類又はユーカリ油;
(xviii)エッセンシャルオイル;
(xix)エタノール;及び
(xx)顔料、例えば、超微粒顔料、特に、酸化物及びシリケート、例えば、酸化鉄、特に、被覆化酸化鉄、及び/又は二酸化チタン、並びにセラミック材料、例えば、窒化ホウ素、又は他の固形成分、例えば、サスポエマルションを得るためにメイクアップ及び化粧品で用いられ、好ましくは1〜15質量%、さらに好ましくは少なくとも5質量%、そして特に、約10質量%の範囲の量で用いられる。
【0049】
本発明に従う界面活性剤組成物及びエマルションは、広範囲の組成物及び最終用途、例えば、保湿剤、日焼け止め剤、日焼け後製品(after sun product)、ボディーバター、ゲルクリーム、高香料含有製品、香料クリーム、ボディーケア製品、ヘアーコンディショナー、スキントーニング及びスキンホワイトニング製品、ウォーターフリー製品、制汗剤及びデオドラント製品、タンニング製品、クレンザー、2−in−1フォーミングエマルション、多重エマルション(multiple emulsion)、防腐剤フリー製品、乳化剤フリー製品、低刺激性(mild)配合物、スクラブ配合物、例えば、固体ビーズ含有配合物、水中のシリコーン配合物(silicone in water formulation)、顔料含有製品、スプレー可能エマルション、カラー化粧品、コンディショナー、シャワー用製品、フォーミングエマルション、メイク落とし、アイメイク落とし、及びワイプスに用いるのに好適である。
【0050】
本発明に従う界面活性剤組成物又はエマルションを含む配合物は、広範囲にわたるpH値、好ましくは3〜13、さらに好ましくは5〜10、そして特に6〜8の範囲のpH値を有することができる。
【0051】
好ましい実施形態の一つは、日焼け止め剤として、1種又は2種以上の有機系日焼け止め剤及び/又は無機系日焼け止め剤、例えば、金属酸化物を含むが、好ましくは、少なくとも1種の微粒子二酸化チタン及び/又は酸化亜鉛を含み(特に、水性及び/又は有機、好ましくは水性の状態で上記組成物中に含まれる)、分散液は、Tioveil及びSolaveil Clarus(両方とも二酸化チタン)並びにSpectoraveil(酸化亜鉛)の商品名でUniqemaから購入できる。さらに、上記有機系日焼け止め剤は、好ましい金属酸化物日焼け止め剤と共に用いることができ、そして上記有機系日焼け止め剤は、p−メトキシ桂皮酸エステル、サリチル酸エステル、p−アミノ安息香酸エステル、非スルホン化ベンゾフェノン誘導体、ジベンゾイルメタンの誘導体及び2−シアノアクリル酸のエステルを含む。有用な有機系日焼け止め剤の具体例には、ベンゾフェノン−1、ベンゾフェノン−2、ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−6、ベンゾフェノン−8、ベンゾフェノン−12、イソプロピルジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルジヒドロキシプロピルPABA、グリセリルPABA、オクチルジメチルPABA、オクチルメトキシシンナメート、ホモサレート(homosalate)、オクチルサリチレート、オクチルトリアゾン(triazone)、オクトクリレン、エトクリレン、メンチルアントラニレート、4−メチルベンジリデンカンファー、ベンゾフェノン4、及びフェニルベンズイミダゾールスルホン酸が含まれる。
【0052】
驚くべきことに、本発明に従う界面活性剤組成物を含む最終用途の日焼け止め配合物は、改良された耐水性及び/又は太陽光線保護(SPF値)を示すことができる。
本明細書では、下記の試験法を用いた。
【実施例】
【0053】
(1)逆相HPLCによるC12ソルビトールエステルの分析
試験試料を、イソプロピルアルコール/水に溶解させ、そして逆相C8カラム及び蒸発光散乱検出器を有するHPLCシステム上に注入した。種々のソルビトールエステル及び未反応のポリオールを、水及びアセトニトリルの勾配を用いて溶離し、そしてそれらの保持時間を特定した。定量化は、ピーク面積パーセントに基づく。
【0054】
(a)試薬
全ての試薬、すなわち、イソプロピルアルコール、アセトニトリル、及び水は、認定された分析用品質に属する(全てBDH製の「HiPerSolve」)。
【0055】
(b)装置
用いたHPLCシステムは、Polymer Labs PL ELS−1000蒸発光散乱検出器及びChemstation LCソフトウェアを備え、G1379Aデガッサー、G1311A4基ポンプ、G1313Aオートサンプラー及びG1316Aカラムオーブンを含むAgilent 1100シリーズであった。用いた他の物質は、28.25mLのガラスバイアル(VWR製 215007823)、2mLのオートサンプラーバイアル(VWR製 372111102)、11mmのオートサンプラーバイアルクリンプキャップ(VWR製 372211134)、11mmのバイアルクリンピングツール(VWR 372340544)、使い捨てパスツールピペット(VWR製 241259352)、Zorbax Eclipse XDB−C8 HPLCカラム、5μm、150mm長×4.6mm内径(Part No 993967−906)であった。
【0056】
(c)手順
(i)Agilent 1100シリーズのHPLCシステムに電力を供給して、スイッチを入れる。
(ii)要求に応じて、溶媒リザーバを補給する。
(iii)Polymer labs PL ELS−1000蒸発光散乱検出器に、電力及び窒素を供給して、スイッチを入れる。
(iv)HPLCコンピュータに電力を供給して、スイッチを入れる。
(v)PL ELS−1000検出器用のソフトウェアを立ち上げる。
(vi)用いた方法は、次のセッティングを有していた;エバポレータ温度=85℃、噴霧器温度=60℃、気流速度=1.0L/分、オートゼロオフセット=0、及び時間定数=0。上記検出器を、使用前に、20分間安定化させた。
(vii)HPLC用のソフトウェアを立ち上げる。
(viii)次のパラメータに従って、方法をセットアップした;溶離剤Aを水とし、溶離剤Bをアセトニトリルとし、勾配は、下記の表1の通りであった、流れ=1.0mL/分、注入体積=20μL、カラム温度=40℃、及びランタイム=40分。
【0057】
【表1】

【0058】
(ix)約50±5mgの試料を、10mLのイソプロピルアルコール中に溶解させた。必要に応じて、穏やかな加熱を用いて溶解工程を促進した。上記試料が、まだ溶液中に存在しない場合には、上記溶液が透明になるまで、数滴の水を添加した。
(x)新しいパスツールピペットを用いて、2mLのオートサンプラーバイアルを、上記溶液で満たし、そして上記バイアルを、クリンプキャップ及びクリンピングツールを用いて閉じた。
(xi)試料バイアルを、オートサンプラートレイの中に置いた。
(xii)試料詳細を、入力した。
(xiii)試料を実行した。
【0059】
(d)結果
得られたクロマトグラムの全てのピークを、組み込み、そして合計した。ポリオールに関するピーク範囲、次いで、種々のエステルのピークを計算し、全ピーク面積のパーセンテージとして表現した(ポリオール及びエステル成分のピークを、LC−MS又はLCの標準的な保持時間によって特定した。)
【0060】
(2)逆相HPLCによるC16/C18ソルビタンエステルの分析
次の事項を除いて、ソルビトールエステルに関する上記(1)記載の手順を用いた。
(i)Inertsil ODS−2HPLCカラム、5μm、250mm長×4.6mm内径(Chrompack Cat.No.28408)を用いたこと、
(ii)水の代わりにアセトンを用いたこと、そして
(iii)次の表2の通りの勾配を用いたこと。
【0061】
【表2】

【0062】
(3)エマルション安定性
室温(23℃)、低温(5℃)、又は高温(40℃及び50℃)における貯蔵の後、上記エマルションを観察して安定性を評価した。50℃における貯蔵安定性の測定は、非常に過酷な試験である。エマルションの分離が認識できなかった場合には、組成物は安定である。エマルション中の液晶の安定性はまた、偏光を用いて顕微鏡下で観察して評価した。
【0063】
(4)エマルション粘性率
粘性率は、エマルションを作製した1日後に、適切なスピンドル(LV1,LV1,LV3又はLV4−試験されるエマルションの粘性率によって決まる)を用いたブルックフィールドLVT粘度計を用いて、6rpm(0.1Hz)、23℃で測定し、結果をmPa・sで示した。
下記の非限定的な例により、本発明を具体的に説明する。
【0064】
[例1]
(i)ソルビタンエステル成分の調製
400gのパルミチン酸:ステアリン酸の1:1モルの混合物、290gの70%ソルビトール水溶液、5gの50%NaOH水溶液及び3gの50%亜リン酸水溶液を、スターラー、枝付き蒸留、熱電対、窒素スパージ(sparge)及びサーモスタット電気マントルを取り付けた1Lのフラスコに充填した。反応混合物を、撹拌しながら約245℃まで加熱し、そして酸価が10mgKOH・g-1未満となり、かつOH価が260mgKOH・g-1未満となるまで、水を留去した。次いで、当該生成物を冷却し、そして排出した。
当該生成物を、本明細書に記載するように分析し、そして当該生成物は、78質量%のC16/C18ソルビタンエステル、18質量%のC16/C18イソソルビドエステル、1質量%未満のC16/C18ソルビトールエステル、及び3質量%のポリオールを含んでいた。
【0065】
(ii)ソルビトールエステル成分の調製
(a)330gのラウリン酸、390gの70%ソルビトール水溶液及び16gの炭酸カリウムを、スターラー、枝付き蒸留、減圧供給器、熱電対、窒素スパージ及びサーモスタット電気マントルを取り付けた1Lのフラスコに充填した。当該反応混合物を、減圧下で撹拌しながら約180℃まで加熱し、そして水を留去した。酸価が5mgKOH・g-1未満となるまで、反応を続けさせた。次いで、当該生成物を冷却し、そして排出した。
【0066】
当該生成物を、本明細書に記載の通りに分析した。当該生成物は、7質量%のC12ソルビタンエステル、68質量%のC12ソルビトールエステル、及び25質量%のポリオールを含んでいた。
【0067】
(b)140gのメチルラウレート、99gの無水ソルビトール及び6gの炭酸カリウムを、スターラー、枝付き蒸留、減圧供給器、熱電対及び油浴中の窒素スパージを取り付けた500mLのフラスコに充填した。当該反応混合物を、減圧下で撹拌しながら約160℃まで加熱し、そしてメタノールを留去した。当該反応混合物を、減圧下で約3〜4時間、透明になるまで160℃に維持し、単相生成物を生成させた。続いて、さらに1時間、上記減圧を開放し、油浴のスイッチを切り、そして生成物を排出させた。
【0068】
当該生成物を、本明細書に記載の通りに分析した。当該生成物は、2質量%のC12ソルビタンエステル、73質量%のC12ソルビトールエステル、及び25質量%のポリオールを含んでいた。
【0069】
(c)減圧なしで窒素スパージを用いる以外は、上記(ii)(b)の手順を繰り返した。当該生成物を、本明細書に記載の通りに分析した。当該生成物は、3質量%のC12ソルビタンエステル、69質量%のC12ソルビトールエステル、及び28質量%のポリオールを含んでいた。
【0070】
(d)156gのメチルココエート、100gの無水ソルビトール及び5.7gの炭酸カリウムを用いた以外は、上記(ii)(b)の手順を繰り返した。当該生成物を、本明細書に記載の通りに分析した。当該生成物は、1質量%のC12ソルビタンエステル、50質量%のC12ソルビトールエステル、及び35質量%のポリオールを含んでいた。
【0071】
(iii)ソルビタンエステル及びソルビトールエステル混合物の調製
上記生成させたソルビタンエステル成分9質量部を、80℃まで加熱し、そして上記生成させたソルビトールエステル成分のうち一つの1質量部を、80℃の温度を維持しながら、撹拌しながら添加した。上記混合させた混合物を、冷たい表面上に落とし、そしてフレークとして取り出した。
【0072】
[例2]
水中油滴型の冷却乳液(防腐剤フリー)
A %w/w
ARLAMOL HD(商標、Uniqema製) 3
ARLAMOL E(商標、Uniqema製) 3
アボカドオイル 5
Wheatgerm oil 2
Florasun 90 5
Oxynex LM 0.05

界面活性剤組成物(例1(iii)で生成) 3.5
プロピレングリコール 2
PRICERINE 9091(商標、Uniqema製) 3
水 53.3
Keltrol F 0.15

カルボポール ETD 2050(3%w/w溶液) 5

エタノール 15
【0073】
[手順]
1.室温で、相Bの水に、上記Keltrolを分散させる。
2.均一なゲルが得られたら、Bの残りの成分を添加する。
3.相Bを、80℃まで加熱する。
4.Ultra Turraxホモゲナイザーを用いて、6,000rpmで30秒間、Bを均一化させる。
5.80℃で30分間、水浴に戻す。
6.相Aを、80℃まで加熱する。
7.800rpmで撹拌しながら、相Cを、相Bに添加する。
8.800rpmで撹拌しながら、AをBC混合物にゆっくりと添加する。
9.10,000rpmで1分間、Ultra Turraxを用いて均一化させる。
10.穏やかに撹拌しながら、室温まで冷却させる。
11.温度が40℃未満になったら、相Dを添加する。
12.NaOH溶液を用いて中和する。
【0074】
[例3]
水中油滴型のアクアゲルクリーム
A %w/w
ESTOL 3603(商標、Uniqema製) 1.75
ESTOL 3609(商標、Uniqema製) 1.75
ESTOL 1543(商標、Uniqema製) 1.75
ARLAMOL E(商標、Uniqema製) 1.75

界面活性剤組成物(例1(iii)で生成) 2
ATLAS G−2330 3
PRICERINE 9091(商標、Uniqema製) 2.1
水 81.5
カルボポール ETD 2050 0.2

エタノール 3.5
Nipaguard BPX 0.7
【0075】
[手順]
1.穏やかに撹拌しながら、相Bの冷水に、上記カルボポールを分散させる。
2.Bの残りの成分を添加する。
3.相Aを、80℃まで加熱する。
4.相Bを、80℃まで加熱する。
5.Ultra Turraxホモゲナイザーを用いて、6,000rpmで30秒間、80℃でBを均一化させる。
6.80℃で30分間、温水浴に戻す。
7.800rpmで撹拌しながら、相Aを、相Bにゆっくりと添加する。
8.10,000rpmで1分間、Ultra Turraxを用いて均一化させる。
9.穏やかに撹拌しながら、室温まで冷却させる。
10.温度が40℃未満になったら、相Cを添加する。
11.NaOH溶液を用いて中和する。
【0076】
[例4]
水中油滴型のサンケアクリーム
A %w/w
ARLACEL 1690(商標、Uniqema製) 2.5
ARLAMOL HD(商標、Uniqema製) 2.5
ESTOL 3603(商標、Uniqema製) 7
TIOVEIL 50 FCM(商標、Uniqema製) 5

TIOVEIL AQ−G(商標、Uniqema製) 1.25
Germaben II 0.5
水 31.25

界面活性剤組成物(例1(iii)で生成) 5
水 39.1
Keltrol F 0.4
TIOVEIL AQ−G(商標、Uniqema製) 5

Germaben II 0.5
【0077】
[手順]
1.相Aの混合成分を80℃まで加熱する。
2.相Bの混合成分を80℃まで加熱する。
3.14,000rpmのUltra Turraxホモゲナイザーの下、BをAに添加し、そして5分間、均一化させる。
4.ブレンドを80℃に戻す。
5.室温で、相Cの水に、上記Keltrolを分散させる。
6.均一なゲルが得られたら、界面活性剤組成物を添加する。
7.当該ブレンドを80℃まで加熱する。
8.6,000rpmで30秒間、Ultra Turraxを用いて均一化させる。
9.Cを30分間、80℃に戻す。
10.800rpmで撹拌しながら、上記Tioveilを加熱されたCに添加する。
11.800rpmで撹拌しながら、ABを、Cにゆっくりと添加する。
12.10,000rpmで1分間、Ultra Turraxを用いて均一化させる。
13.50rpmで撹拌しながら、室温まで冷却させる。
14.温度が40℃未満になったら、Germabenを添加する。
15.クエン酸溶液を用いて、pH約7まで、中和する。
【0078】
[例5]
水中油滴型の保湿クリーム
A %w/w
PRIPURE 3759(商標、Uniqema製) 5
ESTOL 3609(商標、Uniqema製) 5
ESTOL 3603(商標、Uniqema製) 5
MONASIL PCA(商標、Uniqema製) 2
甘扁桃油 2
Lanette 22 2
Oxynex LM 0.05

界面活性剤組成物(例1(iii)で生成) 5.5
Keltrol F 0.1
PRICERINE 9091(商標、Uniqema製) 4
水 68.65

Nipaguard BPX 0.7
【0079】
[手順]
1.室温で、相Bの水に、上記Keltrolを分散させる。
2.均一なゲルが得られたら、Bの残りの成分を添加する。
3.相Bを、80℃まで加熱する。
4.Ultra Turraxホモゲナイザーを用いて、6,000rpmで30秒間、80℃でBを均一化させる。
5.80℃で30分間、温水浴に戻す。
6.相Aを、80℃まで加熱する。
7.800rpmで撹拌しながら、AをBにゆっくりと添加する。
8.10,000rpmで1分間、Ultra Turraxを用いて均一化させる。
9.穏やかに撹拌しながら、室温まで冷却させる。
10.温度が40℃未満になったら、Nipaguardを添加する。
【0080】
[例6]
ウォーターフリーエマルション
A %w/w
ARLAMOL HD(商標、Uniqema製) 5
ARLAMOL E(商標、Uniqema製) 1.2
Dow Corning 245 流体 2.8
パラフィン軽油 10

界面活性剤組成物(例1(iii)で生成) 5.5
PRICERINE 9091(商標、Uniqema製) 74.5

Germaben II 1
【0081】
[手順]
1.相Bを、80℃まで加熱する。
2.6,000rpmで30秒間、Bを均一化させる。
3.Bを30分間、80℃に戻す。
4.相Aを、80℃まで加熱する。
5.800rpmで撹拌しながら、Aを、Bに添加する。
6.10,000rpmで1分間、Ultra Turraxを用いて均一化させる。
7.120rpmで撹拌しながら、室温まで冷却させる。
8.温度が40℃未満になったら、Germabenを添加する。
【0082】
[例7]
水中のシリコーンエマルション
A %w/w
Dow Corning 345 流体 40

界面活性剤組成物(例1(iii)で生成) 5.5
PRICERINE 9091(商標、Uniqema製) 4
水 49.7

Keltrol F 0.1

Nipaguard BPX 0.7
【0083】
[手順]
1.室温で、水中に、上記Keltrolを分散させる。
2.均一なゲルが得られたら、相Bの残りの成分を添加する。
3.当該ブレンドを80℃まで加熱する。
4.Bを、30秒間、6,000rpmで均一化させる。
5.80℃で30分間、温水浴にBを戻す。
6.相Aを、80℃まで加熱する。
7.800rpmの撹拌下で、AをBに添加する。
8.10,000rpmで1分間、Ultra Turraxを用いて均一化させる。
9.120rpmで撹拌しながら、室温まで冷却させる。
10.温度が40℃未満になったら、Nipaguardを添加する。
【0084】
[例8]
水中油滴型のアクアゲル日焼け止めクリーム
A %w/w
Dow Corning 245 流体 4
ESTOL 1543(商標、Uniqema製) 4
Dow Corning 200−100 c.St 2
PRISORINE 2021(商標、Uniqema製) 5
MONASIL PCA(商標、Uniqema製) 1.5

SOLAVEIL CT−200(商標、Uniqema製) 15

界面活性剤組成物(例1(iii)で生成) 5
カルボポール Ultrez 10 0.2
Veegum Ultra 0.8
MONAMATE RMEA 40(商標、Uniqema製) 0.2
プロピレングリコール 4
水 57.7

水酸化ナトリウム(30%w/w溶液) 適量

芳香剤 0.3
Liquid Germall plus 0.3
【0085】
[手順]
1.カルボポールを水に分散させる。完全に分散した後、Veegum Ultraを添加し、そして再分散させる。
2.相Cの残りの成分を添加し、そして80℃まで加熱する。
3.Cが80℃に達したら、30秒間均一化し、そしてさらに20分間、80℃で加熱する。
4.相Aの全ての成分を混合し、そして75〜80℃まで加熱する。
5.75〜80℃の温度を維持し、高せん断混合しながら、相BをAに添加する。
6.高せん断混合しながら、A/B混合物を、Cに添加し、そして10,000rpmで1分間、均一化させる。
7.水酸化ナトリウムを用いて、pHを6.5〜7.0に調整する。
8.撹拌しながら、室温まで冷却を続ける。
【0086】
得られた不透明なクリームは、5℃、室温(23℃)、及び40℃における貯蔵の後、明確な分離を示さなかった。上記クリームは、50℃、1ヶ月の後、明確な分離を示さなかった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種のソルビタンエステル及び少なくとも1種のソルビトールエステルを含む界面活性剤組成物であって、
前記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数が、前記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも多い、
前記界面活性剤組成物。
【請求項2】
前記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数が、前記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも、少なくとも炭素原子1個多い、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数が、前記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも、炭素原子3〜7個多い、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数が15〜19であり、そして/又は前記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数が11〜14である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記ソルビタンエステル:前記ソルビトールエステルの質量比が、4〜20:1である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記ソルビタンエステルの濃度が45〜90質量%であり、そして/又は前記ソルビトールエステルの濃度が3〜15質量%であり、そして/又はイソソルビドエステルの濃度が7〜25質量%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
ソルビタンパルミテート及び/又はソルビタンステアレート及び/又はソルビトールラウレートを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記ソルビトールラウレートの濃度が、2〜15質量%である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記ソルビトールラウレートが、存在する全ソルビトールエステルの少なくとも70質量%である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
ソルビトールエステルの総濃度に基づいて、ソルビトールモノエステルの濃度が少なくとも60質量%であり、そしてソルビトールジエステルの濃度が40%質量未満である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
ポリオールを2〜15質量%含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記ポリオールの30〜80質量%がソルビトールである、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
ソルビタンエステル成分及びソルビトールエステル成分を一緒に混合することを含む界面活性剤組成物の生成法であって、
前記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数が、前記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも多い、
前記生成法。
【請求項14】
前記界面活性剤組成物が、請求項1〜12のいずれか一項に規定される通りである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ソルビタンエステル成分が、65〜85質量%のソルビタンエステルを含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記ソルビトールエステル成分が、50〜85質量%のソルビトールエステルを含む、請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
少なくとも1種のソルビタンエステル及び少なくとも1種のソルビトールエステルを含み、水中に液晶を生成させることができる界面活性剤組成物を含むエマルションであって、
前記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数が、前記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも多い、
前記エマルション。
【請求項18】
界面活性剤組成物を1〜7質量%含む、請求項17に記載のエマルション。
【請求項19】
室温で3ヶ月超、及び/又は40℃で2ヶ月超、及び/又は50℃で1ヶ月超の期間安定であり、液晶を含む、請求項17又は18に記載のエマルション。
【請求項20】
前記エマルションが、室温で4ヶ月超、及び/又は40℃で3ヶ月超、及び/又は50℃で2ヶ月超の期間安定である、請求項17〜19のいずれか一項に記載のエマルション。
【請求項21】
少なくとも1種のソルビタンエステル及び少なくとも1種のソルビトールエステルを含む界面活性剤組成物を含むパーソナルケア製品又は化粧品であって、
前記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数が、前記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも多い、
前記パーソナルケア製品又は化粧品。
【請求項22】
少なくとも1種のソルビタンエステル及び少なくとも1種のソルビトールエステルを含む界面活性剤組成物の使用であって、
エマルションを安定化させるため、前記ソルビタンエステルの疎水性基の平均炭素原子数が、前記ソルビトールエステルの疎水性基の平均炭素原子数よりも多い、
前記界面活性剤組成物の使用。
【請求項23】
水中油滴型エマルションの水相に液晶を生成させ、前記エマルションを安定化させるために、少なくとも1種のソルビトールエステルを少なくとも3質量%含む、界面活性剤組成物の使用。

【公開番号】特開2012−229265(P2012−229265A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−167258(P2012−167258)
【出願日】平成24年7月27日(2012.7.27)
【分割の表示】特願2007−508956(P2007−508956)の分割
【原出願日】平成17年4月12日(2005.4.12)
【出願人】(506352278)クローダ インターナショナル パブリック リミティド カンパニー (24)
【Fターム(参考)】