説明

疾患の治療方法

有効量のB細胞表面マーカーに結合する抗体を被検体に投与して、特定の用量投薬計画内に抗体への初期曝露および続く曝露を供給することを伴う、治療に好適な被検体の狼瘡の治療方法と、その製造品を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体の狼瘡の治療方法であって、有効量のCD20抗体を被検体に投与しておよそ0.5から4グラムの初期抗体曝露の後、およそ0.5から4グラムの第二抗体曝露を供給することを含み、該第二の曝露が初期曝露からおよそ16から54週を超えて供給されるものでなく、それぞれの抗体曝露が単回抗体用量としてないしは2又は3の複数回抗体用量として被検体に供給されるものである方法。
【請求項2】
前記第二の曝露が初期曝露からおよそ20から30週を超えないものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第二の曝露が初期曝露からおよそ46から54週を超えないものである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記初期および第二の抗体曝露がそれぞれおよそ1.5から3.5グラムの量で供給される、請求項1ないし3の何れか一に記載の方法。
【請求項5】
前記初期および第二の抗体曝露がそれぞれおよそ1.5から2.5グラムの量で供給される、請求項1ないし4の何れか一に記載の方法。
【請求項6】
さらに、有効量のCD20抗体を被検体に投与しておよそ0.5から4グラムの第三抗体曝露を供給することを含み、該第三の曝露が初期曝露からおよそ46から60週を超えるものでなく、該第三の抗体曝露が単回抗体用量としてないしは2又は3の複数回抗体用量として被検体に供給される、請求項1ないし5の何れか一に記載の方法。
【請求項7】
前記第三の抗体曝露がおよそ1.5から3.5グラムの量で供給される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第三の抗体曝露がおよそ1.5から2.5グラムの量で供給される、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記第三の曝露が初期曝露からおよそ46から55週を超えないものである、請求項6ないし8の何れか一に記載の方法。
【請求項10】
更なる抗体曝露が初期曝露から少なくともおよそ70から75週までにない、請求項6ないし9の何れか一に記載の方法。
【請求項11】
更なる抗体曝露が初期曝露からおよそ74から80週までにない、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
一又は複数の抗体曝露が単回抗体用量として被検体に供給される、請求項1ないし11の何れか一に記載の方法。
【請求項13】
それぞれの抗体曝露が単回抗体用量として被検体に供給される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
一又は複数の抗体曝露が複数回抗体用量として被検体に供給される、請求項1ないし11の何れか一に記載の方法。
【請求項15】
それぞれの抗体曝露が複数回抗体用量として供給される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記複数回用量が第一および第二の用量となる、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数回用量が第一、第二および第三の用量となる、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項18】
前記第二又は第三の用量が、前回の用量が投与されてからおよそ1から20日に投与される、請求項15ないし17の何れか一に記載の方法。
【請求項19】
前記第二又は第三の用量が、前回の用量が投与されてからおよそ6から16日に投与される、請求項15ないし18の何れか一に記載の方法。
【請求項20】
前記第二又は第三の用量が、前回の用量が投与されてからおよそ14から16日に投与される、請求項15ないし19の何れか一に記載の方法。
【請求項21】
前記複数回用量がおよそ1日から4週間の全期間の間に投与される、請求項15ないし20の何れか一に記載の方法。
【請求項22】
前記複数回用量がおよそ1日から25日の全期間の間に投与される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記複数回用量が週ごとに投与される、つまり、第二用量が第一用量からおよそ1週間に投与され、任意の第三用量が第二用量からおよそ1週間に投与されるものである、請求項15ないし22の何れか一に記載の方法。
【請求項24】
それぞれの複数回抗体用量がおよそ0.5から1.5グラムである、請求項15ないし23の何れか一に記載の方法。
【請求項25】
それぞれの複数回抗体用量がおよそ0.75から1.3グラムである、請求項15ないし24の何れか一に記載の方法。
【請求項26】
4から20の抗体曝露が前記被検体に投与される、請求項1ないし25の何れか一に記載の方法。
【請求項27】
第二の医薬が有効量の抗体曝露で投与されるものであり、前記CD20抗体が第一の医薬である、請求項1ないし26の何れか一に記載の方法。
【請求項28】
前記第二の医薬が初期曝露によって投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第二の医薬が初期および第二の曝露によって投与される、請求項27又は28に記載の方法。
【請求項30】
前記第二の医薬がすべての曝露によって投与される、請求項27ないし29の何れか一に記載の方法。
【請求項31】
前記第二の医薬が、化学療法剤、免疫抑制剤、抗マラリア剤、細胞障害性剤、インテグリンアンタゴニスト、サイトカインアンタゴニスト、又はホルモンである、請求項27ないし30の何れか一に記載の方法。
【請求項32】
前記第二の医薬が、免疫抑制剤、抗マラリア剤又は化学療法剤である、請求項27ないし31の何れか一に記載の方法。
【請求項33】
前記免疫抑制剤、抗マラリア剤又は化学療法剤が初期曝露によって投与される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
副腎皮質ステロイド、メトトレキセート、シクロホスファミド、ヒドロキシクロロキン、クロロキン、キナクリン、アザチオプリン、ミコフェノール酸モフェチル又は6‐メルカプトプリンが投与される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記免疫抑制剤、抗マラリア薬薬剤又は化学療法剤が、第二の曝露によって投与されない、ないしは初期曝露によって用いられるより低い用量で投与される、請求項32ないし34の何れか一に記載の方法。
【請求項36】
前記狼瘡がループス腎炎である、請求項1ないし35の何れか一に記載の方法。
【請求項37】
およそ2グラムの前記CD20抗体が初期曝露として投与される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
およそ1グラムの前記CD20抗体の投与後およそ2週間に、初期曝露の抗体をさらにおよそ1グラム投与される、請求項36又は37に記載の方法。
【請求項39】
前記第二の曝露が初期曝露からおよそ6か月であって、およそ2グラムの量で投与される、請求項36ないし38の何れか一に記載の方法。
【請求項40】
前記第二の曝露が初期曝露からおよそ6か月であって、およそ1グラムの抗体として投与された後およそ2週間にさらにおよそ1グラムの抗体が投与される、請求項36ないし39の何れか一に記載の方法。
【請求項41】
副腎皮質ステロイドが投与される、請求項36ないし40の何れか一に記載の方法。
【請求項42】
前記副腎皮質ステロイドがメチルプレドニゾロン又はプレドニソン又はその両方である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
ミコフェノール酸モフェチルが投与される、請求項36ないし42の何れか一に記載の方法。
【請求項44】
前記CD20抗体への第三の曝露が、初期曝露からおよそ1年から18か月に行われる、請求項36ないし43の何れか一に記載の方法。
【請求項45】
前記狼瘡が全身性エリテマトーデスである、請求項1ないし35の何れか一に記載の方法。
【請求項46】
およそ2グラムの前記CD20抗体が初期曝露として投与される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
およそ1グラムの前記CD20抗体の投与後およそ2週間に、初期曝露の抗体がさらにおよそ1グラム投与される、請求項45又は46に記載の方法。
【請求項48】
前記第二の曝露が初期曝露からおよそ6か月であって、およそ2グラムの量で投与される、請求項45ないし47の何れか一に記載の方法。
【請求項49】
前記第二の曝露が初期曝露からおよそ6か月であって、およそ1グラムの抗体として投与されてからおよそ2週間にさらにおよそ1グラムの抗体が投与される、請求項45ないし48の何れか一に記載の方法。
【請求項50】
プレドニゾンが初期曝露の前あるいは同時に投与される、請求項45ないし49の何れか一に記載の方法。
【請求項51】
プレドニゾンが初期曝露で用いられるよりも低い用量で第二の曝露によって投与されるか、プレドニゾンが第二の曝露によって投与されないか、あるいは該プレドニゾンが、初期曝露によって用いられるよりも低い量で第二の曝露によって投与されるが第三ないしはそれ以降の曝露では投与されないものである、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
さらに、ヒドロキシクロロキン、クロロキン、キナクリン、メトトレキセート、ミコフェノール酸モフェチル、アザチオプリン又は6‐メルカプトプリンが投与される、請求項50又は51に記載の方法。
【請求項53】
前記CD20抗体への第三の曝露が初期曝露からおよそ1年から18か月に行われる、請求項45ないし52の何れか一に記載の方法。
【請求項54】
前記被検体がCD20抗体によって以前に治療されたことがない、請求項1ないし53の何れか一に記載の方法。
【請求項55】
前記抗体が完全な抗体である、請求項1ないし54の何れか一に記載の方法。
【請求項56】
前記抗体が他の分子とコンジュゲートされたものである、請求項1ないし54の何れか一に記載の方法。
【請求項57】
前記他の分子が細胞障害性剤である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記抗体が静脈内に投与される、請求項1ないし57の何れか一に記載の方法。
【請求項59】
前記抗体が各々の抗体曝露のために静脈内に投与される、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記抗体が皮下に投与される、請求項1ないし57の何れか一に記載の方法。
【請求項61】
前記抗体が各々の抗体曝露のために皮下に投与される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記CD20抗体以外の医薬が狼瘡治療のために前記被検体に投与されない、請求項1ないし26、36ないし40、44ないし49および53ないし61の何れか一に記載の方法。
【請求項63】
前記抗体がリツキシマブである、請求項1ないし62の何れか一に記載の方法。
【請求項64】
前記抗体が、配列番号2および8に示す可変ドメイン配列を含有するヒト化2H7である、請求項1ないし62の何れか一に記載の方法。
【請求項65】
前記抗体が、配列番号23および24に示す可変ドメイン配列を含有するヒト化2H7である、請求項1ないし62の何れか一に記載の方法。
【請求項66】
前記被検体が、浸潤性CD20細胞、抗核抗体(ANA)、抗二本鎖DNA(dsDNA)抗体、抗Sm抗体、抗核リボヌクレオタンパク質抗体、抗リン脂質抗体、抗リボソームP抗体、抗Ro/SS-A抗体、抗Ro抗体又は抗La抗体、あるいはこれら細胞ないしは抗体の2以上の組合せの濃度が亢進している、請求項1ないし65の何れか一に記載の方法。
【請求項67】
(a) CD20抗体を包含する容器;および
(b) 被検体の狼瘡を治療するための指示を有するパッケージ挿入物を含んでなる製造品であって、該指示が、およそ0.5から4グラムの初期抗体曝露の後におよそ0.5から4グラムの第二抗体曝露を供給するために有効な抗体の被検体への投与量を示すものであり、該第二曝露は初期曝露からおよそ16から54週後までに供給されるものでなく、それぞれの抗体曝露が単回抗体用量としてないしは2又は3の複数回抗体用量として被検体に供給されるものである、製造品。
【請求項68】
さらに第二の医薬を包含する容器を含んでなり、前記CD20抗体が第一の医薬であり、第二の医薬で被検体を治療するためにパッケージ挿入物に指示書を含んでなる、請求項67に記載の製造品。
【請求項69】
前記第二の医薬が化学療法剤、免疫抑制剤、抗マラリア剤、細胞障害性剤、インテグリンアンタゴニスト、サイトカインアンタゴニスト又はホルモンである、請求項68に記載の製造品。
【請求項70】
前記第二の医薬が化学療法剤、抗マラリア剤又は免疫抑制剤である、請求項68又は69に記載の製造品。
【請求項71】
前記第二の医薬がメチルプレドニゾロン、プレドニゾン、ミコフェノール酸モフェチル、メトトレキセート、ヒドロキシクロロキン、クロロキン、キナクリン、アザチオプリン又は6‐メルカプトプリンである、請求項68ないし70の何れか一に記載の製造品。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−501706(P2008−501706A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515612(P2007−515612)
【出願日】平成17年6月2日(2005.6.2)
【国際出願番号】PCT/US2005/019550
【国際公開番号】WO2005/120437
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】