説明

皮膚状態の処置用の局所製剤

本発明は、酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールの局所投与用の組成物、およびそれにより皮膚状態を処置する方法を特色とする。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
発明の背景
本発明は、カロテノイド酸化生成物の製剤、および皮膚状態の処置におけるそれらの使用に関する。
【0002】
カロテノイドは、多様な鮮やかな色を生じる、高度に共役したポリエン鎖を含有している天然に存在する物質である。カロテノイドは、分子状酸素(O2)に対して反応性である。例えば、ベータ-カロテンは、組織に見出される低い酸素圧においては抗酸化特性を有し、より高い圧力においては酸化促進特性を有していることが示されている(Burton and Ingold,Science,224:569(1984))(非特許文献1)。分子状酸素によるカロテノイドの酸化によって、ポリマー材料と、2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールを含む多くの低分子量生成物との混合物が生成することが示されている(米国特許第5,475,006号(特許文献1)およびPCT公開第96/05160号(特許文献2))。
【0003】
多様な生物学的活性が、カロテノイドに起因すると考えられている。例えば、カロテノイドは、いくつかの実験的に誘導された動物腫瘍の発達を遅らせることが示されている(N.I.Krinsky,Annu.Rev.Nutr.,13,561-587(1993)(非特許文献2);Matthews-Roth,Curr.Top.Nutr.Dis.,22:17-38(1989)(非特許文献3))。さらに、疫学的証拠は、カロテノイド摂取が、いくつかの型の癌の罹患率と逆の相関を示すことを示している(Peto et al,Nature,290:201-208(1981)(非特許文献4))。ベータ-カロテンおよびフィトエンは、乾癬を処置するため、UV光線療法と組み合わせて使用されている(米国特許第4,642,318号(特許文献3))。
【0004】
対照的に、カロテノイドの酸化生成物の生物学的活性、または皮膚状態の処置のためのそれらの使用に関しては、ほとんど知られていない。
【0005】
とりわけ、光線加齢、フケ、乾癬、湿疹、ケロイド、角化症、およびいぼのような皮膚状態の処置のための新たな組成物および方法が必要とされている。
【0006】
【特許文献1】米国特許第5,475,006号
【特許文献2】PCT公開第96/05160号
【特許文献3】米国特許第4,642,318号
【非特許文献1】Burton and Ingold,Science,224:569(1984)
【非特許文献2】N.I.Krinsky,Annu.Rev.Nutr.,13,561-587(1993)
【非特許文献3】Matthews-Roth,Curr.Top.Nutr.Dis.,22:17-38(1989)
【非特許文献4】Peto et al,Nature,290:201-208(1981)
【発明の開示】
【0007】
発明の概要
第一の局面において、本発明は、0.0001%〜5%(w/w)の酸化的に変換されたカロテノイドを含む局所投与用に製剤化された組成物を特色とする。
【0008】
第二の局面において、本発明は、0.0001%〜5%(w/w)の2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールを含む、局所投与用に製剤化された組成物を特色とする。
【0009】
上記局面の一つの態様において、組成物は、抗酸化剤をさらに含む。抗酸化剤は、チオール、スルホキシミン(sulphoximines)、金属キレート化剤、脂肪酸、ビタミン、フェノール、スチルベン、尿酸、マンノース、セレン、および没食子酸プロピルより選択される。望ましくは、抗酸化剤はビタミンEである。
【0010】
上記局面のもう一つの態様において、組成物は、ポリエトキシル化(polyethoxylated)脂肪酸、PEG-脂肪酸ジエステル、PEG-脂肪酸モノエステルおよびジエステル混合物、ポリエチレングリコール・グリセロール脂肪酸エステル、アルコール-油エステル交換生成物、ポリグリセリル化(polyglycerized)脂肪酸、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール・エステル-グリセロール・エステルの混合物、モノグリセリドおよびジグリセリド、ステロールおよびステロール誘導体、ポリエチレングリコール・ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール・アルキル・エーテル、糖エステル、ポリエチレングリコール・アルキルフェノール、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン・ブロック・コポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、低級アルコール脂肪酸エステル、イオン性界面活性剤、トコフェロール・エステル、およびステロール・エステルからなる群より選択されるクラスの、一つまたは複数の可溶化賦形剤をさらに含む。
【0011】
上記局面のさらにもう一つの態様において、組成物は、UV光ブロッカー、コルチコステロイド、抗ヒスタミン薬、レチノイド、5-フルオロウラシル、エピネフリン、アントラリン、カルシポトリエン、メトトレキサート、マスプロコール(masprocol)、トリメタキセート・グルコネート(trimethaxate gluconate)、シクロスポリン、パクリタクセル、5-アミノレブリン酸、バーガソル、ベンゾポルフィリン、ヒドロキシ酸、レチノイン酸、ジフェンシプロン(diphencyprone)、アルダラ(aldara)、イミキモド(imiquimod)、ガンマ-リノレン酸、クロロキシン(chloroxine)、コールタール、ケトコナゾール、ピリチオン(pyrithione)、サリチル酸、亜鉛塩、硫化セレン、ピロクトン・オラミン(piroctone olamine)、硫黄、またはそれらの混合物をさらに含む。例示的なUV光ブロッカーには、アミノ安息香酸、ベンゾフェノン、ショウノウ、シナメート、ジベンゾイルメタン、サリチレート、金属酸化物、およびそれらの混合物より選択されたものが含まれる。例示的な抗ヒスタミン薬には、メピラミン、ジフェンヒドラミン、またはアンタゾリンが含まれる。例示的なコルチコステロイドには、ジプロピオン酸アルクロメタゾン(alclometasone dipropionate)、アムシノニド、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、酢酸ジフロラゾン、フルオシノロン・アセトニド、フルメタゾン、フルオシノニド、フルドロキシコルチド、ハルシノニド、プロピオン酸ハロベタゾール(halobetasol propionate)、酪酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン(hydrocortisone valerate)、メチルプレドニゾロン、フランカルボン酸モメタゾン(mometasone furoate)、プレドニゾロン、およびトリアムシノロン・アセトニドが含まれる。
【0012】
上記局面のさらにもう一つの態様において、組成物は、クリーム、ローション、スプレー、スティック、軟膏、石けん、ボディウォッシュ、シャンプー、またはマスクとして製剤化される。
【0013】
第三の局面において、本発明は、酸化的に変換されたカロテノイドを、皮膚状態を処置するのに十分な量、哺乳動物の皮膚に適用することによる、哺乳動物における皮膚状態を処置する方法を特色とする。
【0014】
第四の局面において、本発明は、2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールを、皮膚状態を処置するのに十分な量、哺乳動物の皮膚に適用することによる、哺乳動物における皮膚状態を処置する方法を特色とする。
【0015】
上記方法の一つの態様において、皮膚状態はフケである。フケの処置のため、方法は、クロロキシン、コールタール、ケトコナゾール、ピリチオン、サリチル酸、亜鉛塩、硫化セレン、ピロクトン・オラミン、硫黄、またはそれらの混合物の哺乳動物への投与も含み得る。
【0016】
上記方法のもう一つの態様において、皮膚状態は乾癬である。乾癬の処置のため、方法は、コルチコステロイド、5-フルオロウラシル、エピネフリン、アントラリン、カルシポトリエン、メトトレキサート、マスプロコール、トリメタキセート・グルコネート、レチノイド、シクロスポリン、パクリタクセル、5-アミノレブリン酸、バーガソル、ベンゾポルフィリン、またはそれらの組み合わせの哺乳動物への投与も含み得る。
【0017】
上記方法のさらにもう一つの態様において、皮膚状態は光線加齢である。光線加齢の処置のため、方法は、UV光ブロッカー、ヒドロキシ酸、レチノイン酸、ガンマ-リノレン酸、またはそれらの組み合わせの哺乳動物への投与も含み得る。
【0018】
上記方法のさらにもう一つの態様において、皮膚状態は湿疹である。湿疹の処置のため、方法は、抗ヒスタミン薬、コルチコステロイド、またはそれらの組み合わせの哺乳動物への投与も含み得る。本明細書に記載された方法を使用した湿疹の処置のため有用なコルチコステロイドには、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、酢酸ジフロラゾン、フルオシノロン・アセトニド、フルメタゾン、フルオシノニド、フルドロキシコルチド、ハルシノニド、プロピオン酸ハロベタゾール、酪酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、フランカルボン酸モメタゾン、プレドニゾロン、およびトリアムシノロン・アセトニドが含まれる。本明細書に記載された方法を使用した湿疹の処置のため有用な抗ヒスタミン薬には、メピラミン、ジフェンヒドラミン、およびアンタゾリンが含まれる。
【0019】
上記方法のさらにもう一つの態様において、皮膚状態は、いぼ、ケロイド、および角化症より選択される。
【0020】
第五の局面において、本発明は、本発明の組成物を含み、かつ酸素ガスをパージした雰囲気下でパッケージングされた容器を特色とする。
【0021】
第六の局面において、本発明は、0.001%〜3重量%の抗酸化剤と、酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールとを含む組成物を特色とする。望ましくは、組成物中に含まれる抗酸化剤の量は、組成物の総重量に基づき、0.01%〜1%(w/w)、または0.05%〜0.5%(w/w)である。例示的な抗酸化剤には、とりわけ、ビタミンEが含まれる。
【0022】
本明細書において使用されるように、「処置」という用語は、予防的および/または治療的な目的のため、局所適用用に製剤化された組成物を投与することをさす。疾患または状態を「防止する」とは、未だ病気ではないが、特定の疾患または状態に対して感受性であるか、またはそのリスクを有する患者の予防的な処置をさす。疾患を「処置する」または「治療的処置」のための使用とは、既に疾患に罹患している患者に、患者の状態を改善させるために、処置を投与することをさす。従って、特許請求の範囲および態様において、処置とは、治療的または予防的な目的のための動物への投与である。
【0023】
「十分な量」とは、皮膚状態を処置または防止するために必要な化合物の量を意味する。特定の状態の治療的または予防的な処置のための本発明を実施するために使用される酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールの十分な量は、対象の年齢、体重、および全身状態、ならびに処置される状態に依って変動する。最終的には、主治医または獣医が、適切な量および投薬計画を決定するであろう。そのような量は、「十分な」量と呼ばれる。
【0024】
「哺乳動物」とは、非制限的に、ヒト、イヌ、ネコ、ウマ、またはウシを含む、哺乳動物を意味する。望ましくは、哺乳動物はヒトである。
【0025】
本明細書において使用されるように、「カロテノイド」とは、植物、藻類、細菌、ならびにトリおよび甲殻類のようなある種の動物に見出され得るテルペノイド群の天然に存在する色素をさす。カロテノイドには、炭化水素である(即ち、酸素を含まない)カロテン、およびキサントフィルとして知られるアルコール型を含む、それらの酸素化誘導体が含まれる。カロテノイドの例には、リコペン;ベータ-カロテン;ゼアキサンチン;エキネノン;イソゼアキサンチン;アスタキサンチン;カンタキサンチン;ルテイン;シトラナキサンチン;β-アポ-8'-カロテン酸(carotenic acid)エチルエステル;アロキサンチン、アポカロテノール(apocarotenol)、アスタセン(astacene)、アスタキサンチン、カプサンチン、カプソルビン(capsorubin)、カロテンジオール(carotenediols)、カロテントリオール(carotenetriols)、カロテノール(carotenols)、シトラナキサンチン、クリプトキサンチン、デカプレノキサンチン(decaprenoxanthin)、デネチレイテッド・スフェロイジン(denethylated-spheroidine)、エピルテイン(epilutein)、フコキサンチン、ヒドロキシカロテノン(hydroxycarotenones)、ヒドロキシエチネノン(hydroxyechinenones)、ヒドロキシリコペン(hydroxylycopene)、ルテイン、リコキサンチン(lycoxanthin)、ニューロスポリン(neurosporine)、フィトエン、フィトフルオエン(phytofluoene)、ロドピン(rodopin)、スフェロイジン(spheroidine)、トルレン(torulene)、ビオラキサンチン(violaxanthin)、およびゼアキサンチンのようなヒドロキシカロテノイド;ならびにアポカロテノイン酸(apocarotenoic acid)、β-アポ-8'-カロテノン酸、アザフリン(azafrin)、ビキシン(bixin)、カルボキシルカロテン(carboxylcarotenes)、クロセチン(crocetin)、ジアポカロテノイン酸(diapocarotenoicacid)、ニューロスポラキサンチン(neurosporaxanthin)、ノルビキシン(norbixin)、およびリコペノイン酸(lycopenoicacid)のようなカルボキシリック・カロテノイド(carboxylic carotenoids)が含まれる。
【0026】
本明細書において使用されるように、「酸化的に変換されたカロテノイド」とは、極めて低分子量の酸化的分解生成物と、大きな割合のオリゴマーおよびポリマーとの混合物を与える、最大6〜8モル当量の酸素と反応させられたカロテノイドをさす。得られた反応は、約100〜8,000ダルトンの範囲の分子量を有している分子種を含む混合物を生じる。ポリマー材料は、形成された様々な酸化断片の多くの可能な化学的組み換えにより形成されると考えられる。酸化的に変換されたカロテノイドを作成する方法は、米国特許第5,475,006号および1995年9月12日出願のU.S.S.N.08/527,039(各々、参照により本明細書に組み入れられる)に記載されている。
【0027】
本明細書において使用されるように、「光線加齢」とは、反復的な日光曝露の結果としてのヒトの皮膚の外観および/または機能の変化を記載するために使用される用語であり、特に、しわ、およびその他の皮膚の外観の変化に関する。ヒトの皮膚における光線加齢は、きめの粗さ、しわ、斑点状の色素沈着、くすみ、および弛緩により臨床的に特徴づけられる。
【0028】
本明細書において使用されるように、「酸素ガスをパージしたガス体」とは、パッケージングされた組成物が酸素ガスをほとんど伴わない(例えば、組成物に接しているガスの5%未満、望ましくは1%未満が酸素ガスである)、保管または販売のためにパッケージングされた本発明の組成物をさす。これは、例えば、パッケージ内の環境空気を窒素、アルゴン、もしくはネオンのような不活性ガス体に交換することにより、または真空中で組成物をパッケージングすることにより、達成され得る。
【0029】
本発明の組成物および方法は、フケ、乾癬、湿疹、ケロイド、角化症、およびいぼのような皮膚状態を処置するために使用され得る。さらに、製剤は、きめの粗さ、しわ、斑点状の色素沈着、およびくすみのような皮膚の光線加齢の症状を処置するために使用され得る。
【0030】
その他の本発明の特色および利点は、以下の詳細な説明および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0031】
詳細な説明
本発明は、酸化的に変換されたカロテノイドおよび2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールの局所投与用の組成物を提供する。組成物は、多様な皮膚状態の処置のために有用である。
【0032】
局所製剤
本発明の製剤を使用して調製され得るスキン・ケア(skin care)製品の例には、非制限的に、スキン・クリーム(skin cream)、フェイシャル・クリーム(facial cream);クレンザー(cleanser)、トナー(toner)、デイ・クリーム(day cream)、ナイト・クリーム(night cream)、デイ・ローション(day lotion)、アイ・クリーム(eye cream)、フェイシャル・マスク(facial mask)(例えば、引き締め(firming)、保湿(moisturizing)、浄化(purifying)、ディープ・クレンジング(deep-cleansing))、アンチ・エイジング・クリーム(anti-aging cream)、アンチ・リンクル・クリーム(anti-wrinkle cream)、アンチ・パフィネス(anti-puffiness)製品、コールド・ウェザー・クリーム(cold weather cream)、フット・クリーム(foot cream);フェイシャル・スクラブ(facial scrub);ハンド・クリーム(hand cream);ヘア・ケア(hair care)製品;ビューティ・トリートメント(beauty treatment)製品;香料;バス&ボディ製品(bath and body product);サンケア(suncare)製品;またはそれらの組み合わせが含まれる。
【0033】
本発明に従って調製され得るヘア・ケア製品には、例えば、シャンプー、コンディショナー、リコンディショナー(re-conditioner)、ムース、ゲル、ヘア・スプレー、ヘア・マスカラ(hair mascara)、ホット・オイル・トリートメント(hot oil treatment)製品、染料、ヘア・マスク(hair mask)、ディープ・コンディショニング・トリートメント(deep conditioning treatment)製品、カラーリング(coloring)製品、ヘア・リペア(hair-repair)製品、パーマネント・ウエーブ(permanent wave)製品、またはそれらの組み合わせが含まれる。
【0034】
本発明に従って調製され得るビューティ・トリートメント製品には、非制限的に、ワクシング(waxing)製品、ペディキュア(pedicure)製品、マニキュア(manicure)製品、フェイシャル(facial)製品、ビューティ・リフト(beauty lift)製品、マッサージ(massage)製品、およびアロマ・テラピー(aroma-therapy)製品、ならびにそれらの組み合わせが含まれる。
【0035】
本発明に従って調製され得る香料には、非制限的に、オードトワレ(eau de toilette)、オードパフューム(eau de perfume)、香料入り(perfumed)のバス・ローション、ボディ・ローション(bath,body lotion)、シャワー・ゲル(shower gel)、アフターシェイブ(aftershave)、ならびにそれらの組み合わせが含まれる。
【0036】
本発明に従って調製され得るバス&ボディ製品には、非制限的に、エクスフォリエイティング(exfoliating)シャワー・ゲルを含むシャワー・ゲル、フォーミング(foaming)バス製品(例えば、ゲル、石けん、またはローション)、ミルク・バス(milk bath)、ボディ・ウォッシュ(body wash)、石けん(リキッド(liquid)石けんおよびバー(bar)石けんを含む)、ゲル・クレンザー、リキッド・クレンザー、クレンジング・バー(cleansing bar)を含むクレンザー、ボディ・ローション(body lotion)、ボディ・スプレー(body spray)、ミスト、ゲル、エッセンシャル・ローション(essential lotion)、スリミング・ローション(slimming lotion)、発泡入浴剤(bath effervescent tablets)、ハンド&ネイル・クリーム(hand and nail cream)、バス/シャワー・ゲル(bath/shower gel)、シャワー・クリーム(shower cream)、セルライト・スムージング(cellulite smoothing)製品、デオドラント(deodorant)、ダスティング・パウダー(dusting powder)、制汗剤(antiperspirant)、脱毛クリーム(depilatory cream)、シェイビング(shaving)製品(例えば、シェイビング・クリーム(shaving cream)、ゲル、フォーム、およびアフターシェイブ、アフターシェイブ・モイスチャライザー(after-shave moisturizer))、ならびにそれらの組み合わせが含まれる。
【0037】
酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、遮光剤(sunscreen);サンブロッカー(sunblocker);アフター・サン・ローション・ミルクおよびゲル(after sun lotion milks and gel);バーン・ローション(burn lotion);タニング・ローション(tanning lotion)、スプレー、およびミルク;サンレス・セルフ・タニング・クリーム(sunless self-tanning cream)、スプレー、およびローション;ならびにそれらの組み合わせのようなサンケア製品に含まれ得る。
【0038】
従来の薬理学的および化粧用に許容される媒体が使用され得る。例えば、化合物は、化合物が皮膚に浸透することを可能にするリポソーム製剤に含まれ投与されてもよい。そのようなリポソーム製剤は、米国特許第5,169,637号;第5,000,958号;第5,049,388号;第4,975,282号;第5,194,266号;第5,023,087号;第5,688,525号;第5,874,104号;第5,409,704号;第5,552,155号;第5,356,633号;第5,032,582号;第4,994,213号;およびPCT公開第WO96/40061号に記載されている。その他の適切な媒体の例は、米国特許第4,877,805号およびEP公開第0586106A1号に記載されている。本発明の適当な媒体には、鉱油、ワセリン、ポリデセン(polydecene)、ステアリン酸、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸ポリオキシル40、ステアリル・アルコール、または植物油も含まれ得る。
【0039】
製剤は、付加的な利益を提供し、局所調製物の感触および/または外観を改良するために添加され得る、様々な従来の着色剤、芳香剤、濃化剤(例えば、キサンタンゴム)、保存剤、湿潤剤(humectants)、軟化剤(例えば、炭化水素油、ロウ、またはシリコン)、粘滑剤、可溶化賦形剤、分散剤、透過増強剤、可塑化剤、保存剤、安定剤、解乳化剤、湿潤剤(wetting agents)、遮光剤、乳化剤、保湿剤、収斂剤、防臭剤等を含むことができる。
【0040】
製剤は、典型的には、皮膚科学的処置の情況において、皮膚の防止および/または処置のために使用される。従って、本発明の製剤は、望ましくは、クリーム、ローション、軟膏、石けんもしくはボディ・ウォッシュ、シャンプー、またはマスクとして製剤化される。しかしながら、製剤は、とりわけ、ベース、ブラシ、リップ・スティック、およびアイ・シャドーのような化粧製品において利用されてもよい。それらは、好ましくは、0.001重量%〜5重量%、好ましくは0.01重量%〜2重量%の、酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールを含んでいる。
【0041】
抗酸化剤
酸化的に変換されたカロテノイドおよび2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、ある種の条件下でのカロテノイドの酸化に起因する生成物であるが、これらの材料は、環境条件下でのさらなる酸化に対して感受性である。さらなる酸化を防止するためには、本発明の製剤が一つまたは複数の抗酸化剤を含有していること、および/または酸素ガスをパージした雰囲気下で組成物がパッケージングされることが望ましい。酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールと組み合わせて使用され得る抗酸化剤は、チオール(例えば、金チオグルコース、ジヒドロリポ酸、プロピルチオウラシル、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン、チオジプロピオン酸)、スルホキシミン(例えば、ブチオニン(buthionine)-スルホキシミン、ホモ-システイン-スルホキシミン、ブチオニン-スルホン、ペンタ、ヘキサ、およびヘプタチオニン-スルホキシミン)、金属キレート化剤(例えば、α-ヒドロキシ-脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン、クエン酸、乳酸、およびリンゴ酸、フミン酸(humic acid)、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA、およびDTPA)、ビタミン(例えば、ビタミンE、ビタミンC、パルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルMg、および酢酸アスコルビル)、フェノール(例えば、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ユビキノール、ノルジヒドログアイアレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、安息香酸エステル(例えば、安息香酸コニフェリル)、尿酸、マンノース、没食子酸プロピル、セレン(例えば、セレン-メチオニン)、スチルベン(例えば、スチルベンオキシドおよびトランス-スチルベンオキシド)、ならびにそれらの組み合わせより選択され得る。
【0042】
本発明の製剤に組み込まれ得る抗酸化剤には、アロエベラ;アボカド;カモミール;ムラサキバレンギク;イチョウ;チョウセンニンジン;緑茶;ヘザー;ホホバ;ラベンダー;レモングラス;カンゾウ;ゼニアオイ;オートムギ;ペパーミント;セント・ジョーンズ・ワート(St.John's wort);ヤナギ;ウィンターグリーン(wintergreen)からの抽出物;ウィート・ワイルド・ヤム(wheat wild yam)抽出物;海洋抽出物;およびそれらの混合物のような植物抽出物から調製された天然の抗酸化剤が含まれる。
【0043】
組成物中に含まれる抗酸化剤の総量は、組成物の総重量に基づき、0.001重量%〜3重量%、好ましくは0.01重量%〜1重量%、特に0.05重量%〜0.5重量%であり得る。
【0044】
可溶化賦形剤
酸化的に変換されたカロテノイドは、生理学的なpHにおいて水への不十分な溶解度を有している。従って、一つまたは複数の可溶化賦形剤が、本発明の製剤における必要な成分かもしれない。
【0045】
可溶化とは、水に不溶性または事実上不溶性の物質を、透明な、または乳白色の水性溶液へと変換することができ、その過程においてこれらの物質の化学構造を変化させることがない、界面活性化合物による溶解度の改良を意味するものである。
【0046】
形成された可溶化物は、物質が、水性溶液中に形成される界面活性化合物の分子会合、ミセルの中に溶解した型で存在するという事実のため注目すべきである。得られた溶液は、光学的には、透明〜乳白色に見える。
【0047】
本発明の製剤において使用され得る可溶化賦形剤には、非制限的に、以下のクラスに属する化合物が含まれる:ポリエトキシル化脂肪酸、PEG-脂肪酸ジエステル、PEG-脂肪酸モノエステルおよびジエステル混合物、ポリエチレングリコール・グリセロール脂肪酸エステル、アルコール-油エステル交換生成物、ポリグリセリル化脂肪酸、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール・エステル-グリセロール・エステルの混合物、モノグリセリドおよびジグリセリド、ステロールおよびステロール誘導体、ポリエチレングリコール・ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール・アルキル・エーテル、糖エステル、ポリエチレングリコール・アルキルフェノール、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン・ブロック・コポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、低級アルコール脂肪酸エステル、イオン性界面活性剤、トコフェロール・エステル、およびステロール・エステル。市販されている賦形剤の各クラスの例は、以下に提供される。
【0048】
ポリエトキシル化脂肪酸は、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているポリエトキシル化脂肪酸モノエステル界面活性剤の例には、以下のものが含まれる:PEG 4-100モノラウレート(Crodet L series,Croda)、PEG 4-100モノオレエート(Crodet O series,Croda)、PEG 4-100モノステアレート(Crodet S series,Croda、およびMyrj Series,Atlas/ICI)、PEG 400ジステアレート(Cithrol 4DS series,Croda)、PEG 100、200、または300モノラウレート(Cithrol ML series,Croda)、PEG 100、200、または300モノオレエート(Cithrol MO series,Croda)、PEG 400ジオレエート(Cithrol 4DO series,Croda)、PEG 400-1000モノステアレート(Cithrol MS series,Croda)、PEG-1ステアレート(Nikkol MYS-lEX,Nikko、およびCoster K1,Condea)、PEG-2ステアレート(Nikkol MYS-2,Nikko)、PEG-2オレエート(Nikkol MYO-2,Nikko)、PEG-4ラウレート(Mapeg(登録商標)200ML,PPG)、PEG-4オレエート(Mapeg(登録商標)200MO,PPG)、PEG-4ステアレート(Kessco(登録商標)PEG 200 MS,Stepan)、PEG-5ステアレート(Nikkol TMGS-5,Nikko)、PEG-5オレエート(Nikkol TMGO-5,Nikko)、PEG-6オレエート(Algon OL 60,Auschem SpA)、PEG-7オレエート(Algon OL 70,Auschem SpA)、PEG-6ラウレート(Kessco(登録商標)PEG 300 ML,Stepan)、PEG-7ラウレート(Lauridac 7,Condea)、PEG-6ステアレート(Kessco(登録商標)PEG 300 MS,Stepan)、PEG-8ラウレート(Mapeg(登録商標)400 ML,PPG)、PEG-8オレエート(Mapeg(登録商標)400 MO,PPG)、PEG-8ステアレート(Mapeg(登録商標)400 MS,PPG)、PEG-9オレエート(Emulgante A9,Condea)、PEG-9ステアレート(Cremophor S9,BASF)、PEG-10ラウレート(Nikkol MYL-10,Nikko)、PEG-10オレエート(Nikkol MYO-10,Nikko)、PEG-12ステアレート(Nikkol MYS-10,Nikko)、PEG-12ラウレート(Kessco(登録商標)PEG 600 ML,Stepan)、PEG-12オレエート(Kessco(登録商標)PEG 600 MO,Stepan)、PEG-12リシノレエート(ricinoleate)(CAS#9004-97-1)、PEG-12ステアレート(Mapeg(登録商標)600 MS,PPG)、PEG-15ステアレート(Nikkol TMGS-15,Nikko)、PEG-15オレエート(Nikkol TMGO-15,Nikko)、PEG-20ラウレート(Kessco(登録商標)PEG 1000 ML,Stepan)、PEG-20オレエート(Kessco(登録商標)PEG 1000 MO,Stepan)、PEG-20ステアレート(Mapeg(登録商標)1000 MS,PPG)、PEG-25ステアレート(Nikkol MYS-25,Nikko)、PEG-32ラウレート(Kessco(登録商標)PEG 1540 ML,Stepan)、PEG-32オレエート(Kessco(登録商標)PEG 1540 MO,Stepan)、PEG-32ステアレート(Kessco(登録商標)PEG 1540 MS,Stepan)、PEG-30ステアレート(Myrj 51)、PEG-40ラウレート(Crodet L40,Croda)、PEG-40オレエート(Crodet O40,Croda)、PEG-40ステアレート(Emerest 2715,Henkel)、PEG-45ステアレート(Nikkol MYS-45,Nikko)、PEG-50ステアレート(Myrj 53)、PEG-55ステアレート(Nikkol MYS-55,Nikko)、PEG-100オレエート(Crodet O-100,Croda)、PEG-100ステアレート(Ariacel 165,ICI)、PEG-200オレエート(Albunol 200 MO,Taiwan Surf.)、PEG-400オレエート(LACTOMUL,Henkel)、およびPEG-600オレエート(Albunol 600 MO,Taiwan Surf.)。本発明の製剤は、上記のポリエトキシル化脂肪酸のうちの一つまたは複数を含み得る。
【0049】
ポリエチレングリコール脂肪酸ジエステルは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているポリエチレングリコール脂肪酸ジエステルの例には、以下のものが含まれる:PEG-4ジラウレート(Mapeg(登録商標)200 DL,PPG)、PEG-4ジオレエート(Mapeg(登録商標)200 DO,PPG)、PEG-4ジステアレート(Kessco(登録商標)200 DS,Stepan)、PEG-6ジラウレート(Kessco(登録商標)PEG 300 DL,Stepan)、PEG-6ジオレエート(Kessco(登録商標)PEG 300 DO,Stepan)、PEG-6ジステアレート(Kessco(登録商標)PEG 300 DS,Stepan)、PEG-8ジラウレート(Mapeg(登録商標)400 DL,PPG)、PEG-8ジオレエート(Mapeg(登録商標)400 DO,PPG)、PEG-8ジステアレート(Mapeg(登録商標)400 DS,PPG)、PEG-10ジパルミテート(Polyaldo 2PKFG)、PEG-12ジラウレート(Kessco(登録商標)PEG 600 DL,Stepan)、PEG-12ジステアレート(Kessco(登録商標)PEG 600 DS,Stepan)、PEG-12ジオレエート(Mapeg(登録商標)600 DO,PPG)、PEG-20ジラウレート(Kessco(登録商標)PEG 1000 DL,Stepan)、PEG-20ジオレエート(Kessco(登録商標)PEG 1000 DO,Stepan)、PEG-20ジステアレート(Kessco(登録商標)PEG 1000 DS,Stepan)、PEG-32ジラウレート(Kessco(登録商標)PEG 1540 DL,Stepan)、PEG-32ジオレエート(Kessco PEG 1540 DO,Stepan)、PEG-32ジステアレート(Kessco(登録商標)PEG 1540 DS,Stepan)、PEG-400ジオレエート(Cithrol 4DO series,Croda)、およびPEG-400ジステアレートCithrol 4DS series,Croda)。本発明の製剤は、上記のポリエチレングリコール脂肪酸ジエステルのうちの一つまたは複数を含み得る。
【0050】
PEG-脂肪酸モノエステルおよびジエステル混合物は、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているPEG-脂肪酸モノエステルおよびジエステル混合物の例には、以下のものが含まれる:PEG 4-150モノ、ジラウレート(Kessco(登録商標)PEG 200-6000 mono,Dilaurate,Stepan)、PEG 4-150モノ、ジオレエート(Kessco(登録商標)PEG 200-6000 mono,Dioleate,Stepan)、およびPEG 4-150モノ、ジステアレート(Kessco(登録商標)200-6000 mono,Distearate,Stepan)。本発明の製剤は、上記のPEG-脂肪酸モノエステルおよびジエステル混合物のうちの一つまたは複数を含み得る。
【0051】
ポリエチレングリコール・グリセロール脂肪酸エステルは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているポリエチレングリコール・グリセロール脂肪酸エステルの例には、以下のものが含まれる:PEG-20グリセリル・ラウレート(Tagat(登録商標)L,Goldschmidt)、PEG-30グリセリル・ラウレート(Tagat(登録商標)L2,Goldschmidt)、PEG-15グリセリル・ラウレート(Glycerox L series,Croda)、PEG-40グリセリル・ラウレート(Glycerox L series,Croda)、PEG-20グリセリル・ステアレート(Capmul(登録商標)EMG,ABITEC)、およびAldo(登録商標)MS-20 KFG,Lonza)、PEG-20グリセリル・オレエート(Tagat(登録商標)O,Goldschmidt)、ならびにPEG-30グリセリル・オレエート(Tagat(登録商標)O2,Goldschmidt)。本発明の製剤は、上記のポリエチレングリコール・グリセロール脂肪酸エステルのうちの一つまたは複数を含み得る。
【0052】
アルコール-油エステル交換生成物は、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているアルコール-油エステル交換生成物の例には、以下のものが含まれる:PEG-3ヒマシ油(Nikkol CO-3,Nikko)、PEG-5、9、および16ヒマシ油(ACCONON CA series,ABITEC)、PEG-20ヒマシ油(Emalex C-20,Nihon Emulsion)、PEG-23ヒマシ油(Emulgante EL23)、PEG-30ヒマシ油(Incrocas 30,Croda)、PEG-35ヒマシ油(Incrocas-35,Croda)、PEG-38ヒマシ油(Emulgante EL 65,Condea)、PEG-40ヒマシ油(Emalex C-40,Nihon Emulsion)、PEG-50ヒマシ油(Emalex C-50,Nihon Emulsion)、PEG-56ヒマシ油(Eumulgin(登録商標)PRT 56,Pulcra SA)、PEG-60ヒマシ油(Nikkol CO-60TX,Nikko)、PEG-100ヒマシ油、PEG-200ヒマシ油(Eumulgin(登録商標)PRT 200,Pulcra SA)、PEG-5硬化ヒマシ油(Nikkol HCO-5,Nikko)、PEG-7硬化ヒマシ油(Cremophor WO7,BASF)、PEG-10硬化ヒマシ油(Nikkol HCO-10,Nikko)、PEG-20硬化ヒマシ油(Nikkol HCO-20,Nikko)、PEG-25硬化ヒマシ油(Simulsol(登録商標)1292,Seppic)、PEG-30硬化ヒマシ油(Nikkol HCO-30,Nikko)、PEG-40硬化ヒマシ油(Cremophor RH 40,BASF)、PEG-45硬化ヒマシ油(Cerex ELS 450,Auschem Spa)、PEG-50硬化ヒマシ油(Emalex HC-50,Nihon Emulsion)、PEG-60硬化ヒマシ油(Nikkol HCO-60,Nikko)、PEG-80硬化ヒマシ油(Nikkol HCO-80,Nikko)、PEG-100硬化ヒマシ油(Nikkol HCO-100,Nikko)、PEG-6トウモロコシ油(Labrafil(登録商標)M 2125 CS,Gattefosse)、PEG-6アーモンド油(Labrafil(登録商標)M 1966 CS,Gattefosse)、PEG-6杏仁油(Labrafil(登録商標)M 1944 CS,Gattefosse)、PEG-6オリーブ油(Labrafil(登録商標)M 1980 CS,Gattefosse)、PEG-6ピーナッツ油(Labrafil(登録商標)M 1969 CS,Gattefosse)、PEG-6硬化パーム核(palm kernel)油(Labrafil(登録商標)M 2130 BS,Gattefosse)、PEG-6パーム核油(Labrafil(登録商標)M 2130 CS,Gattefosse)、PEG-6トリオレイン(Labrafil(登録商標)M 2735 CS,Gattefosse)、PEG-8コーン油(Labrafil(登録商標)WL 2609 BS,Gattefosse)、PEG-20コーン・グリセリド(corn glycerides)(Crovol M40,Croda)、PEG-20アーモンド・グリセリド(almond glycerides)(Crovol A40,Croda)、PEG-25トリオレエート(TAGAT(登録商標)TO,Goldschmidt)、PEG-40パーム核油(Crovol PK-70)、PEG-60コーン・グリセリド(Crovol M70,Croda)、PEG-60アーモンド・グリセリド(Crovol A70,Croda)、PEG-4カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(Labrafac(登録商標)Hydro,Gattefosse)、PEG-8カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(Labrasol,Gattefosse)、PEG-6カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(SOFTIGEN(登録商標)767,Huls)、ラウロイル・マクロゴール-32グリセリド(GELUCIRE 44/14,Gattefosse)、ステアロイル・マクロゴール・グリセリド(GELUCIRE 50/13,Gattefosse)、植物油およびソルビトールのモノ、ジ、トリ、テトラ・エステル(SorbitoGlyceride,Gattefosse)、ペンタエリスリチル・テトライソステアレート(Crodamol PTIS,Croda)、ペンタエリスリチル・ジステアレート(Albunol DS,Taiwan Surf.)、ペンタエリスリチル・テトラオレエート(Liponate PO-4,Lipo Chem.)、ペンタエリスリチル・テトラステアレート(Liponate PS-4,Lipo Chem.)、ペンタエリスリチル・テトラカプリレート・テトラカプレート(Liponate PE-810,Lipo Chem.)、ならびにペンタエリスリチル・テトラオクタノエート(Nikkol Pentarate 408,Nikko)。また、ビタミンA、D、E、K等のような油溶性ビタミンも、この界面活性剤のカテゴリーの油として含まれる。従って、トコフェリルPEG-1000スクシネート(TPGS、Eastmanから入手可能)のようなこれらのビタミンの誘導体も、適当な界面活性剤である。本発明の製剤は、上記のアルコール-油エステル交換生成物のうちの一つまたは複数を含み得る。
【0053】
ポリグリセリル化脂肪酸は、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているポリグリセリル化脂肪酸の例には、以下のものが含まれる:ポリグリセリル-2ステアレート(Nikkol DGMS,Nikko)、ポリグリセリル-2オレエート(Nikkol DGMO,Nikko)、ポリグリセリル-2イソステアレート(Nikkol DGMIS,Nikko)、ポリグリセリル-3オレエート(Caprol(登録商標)3GO,ABITEC)、ポリグリセリル-4オレエート(Nikkol Tetraglyn 1-O,Nikko)、ポリグリセリル-4ステアレート(Nikkol Tetraglyn 1-S,Nikko)、ポリグリセリル-6オレエート(Drewpol 6-1-O,Stepan)、ポリグリセリル-10ラウレート(Nikkol Decaglyn 1-L,Nikko)、ポリグリセリル-10オレエート(Nikkol Decaglyn 1-O,Nikko)、ポリグリセリル-10ステアレート(Nikkol Decaglyn 1-S,Nikko)、ポリグリセリル-6リシノレエート(Nikkol Hexaglyn PR-15,Nikko)、ポリグリセリル-10リノレエート(Nikkol Decaglyn 1-LN,Nikko)、ポリグリセリル-6ペンタオレエート(Nikkol Hexaglyn 5-O,Nikko)、ポリグリセリル-3ジオレエート(Cremophor GO32,BASF)、ポリグリセリル-3ジステアレート(Cremophor GS32,BASF)、ポリグリセリル-4ペンタオレエート(Nikkol Tetraglyn 5-O,Nikko)、ポリグリセリル-6ジオレエート(Caprol(登録商標)6G20,ABITEC)、ポリグリセリル-2ジオレエート(Nikkol DGDO,Nikko)、ポリグリセリル-10トリオレエート(Nikkol Decaglyn 3-O,Nikko)、ポリグリセリル-10ペンタオレエート(Nikkol Decaglyn 5-O,Nikko)、ポリグリセリル-10セプタオレエート(Nikkol Decaglyn 7-O,Nikko)、ポリグリセリル-10テトラオレエート(Caprol(登録商標)10G4O,ABITEC)、ポリグリセリル-10デカイソステアレート(Nikkol Decaglyn 10-IS,Nikko)、ポリグリセリル-101デカオレエート(Drewpol 10-10-O,Stepan)、ポリグリセリル-10モノ、ジオレエート(Caprol(登録商標)PGE 860,ABITEC)、およびポリグリセリル・ポリリシノレエート(Polymuls,Henkel)。本発明の製剤は、上記のポリグリセリル化脂肪酸のうちの一つまたは複数を含み得る。
【0054】
プロピレングリコール脂肪酸エステルは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているプロピレングリコール脂肪酸エステルの例には、以下のものが含まれる:プロピレングリコール・モノカプリレート(Capryol 90,Gattefosse)、プロピレングリコール・モノラウレート(Lauroglycol 90,Gattefosse)、プロピレングリコール・オレエート(Lutrol OP2000,BASF)、プロピレングリコール・ミリステート(Mirpyl)、プロピレングリコール・モノステアレート(LIPO PGMS,Lipo Chem.)、プロピレングリコール・ヒドロキシステアレート、プロピレングリコール、リシノレエート(PROPYMULS,Henkel)、プロピレングリコール・イソステアレート、プロピレングリコール・モノオレエート(Myverol P-O6,Eastman)、プロピレングリコール・ジカプリレート・ジカプレート(Captex(登録商標)200,ABITEC)、プロピレングリコール・ジオクタノエート(Captex(登録商標)800,ABITEC)、プロピレングリコール・カプリレート・カプレート(LABRAFAC PG,Gattefosse)、プロピレングリコール・ジラウレート、プロピレングリコール・ジステアレート(Kessco(登録商標)PGDS,Stepan)、プロピレングリコール・ジカプリレート(Nikkol Sefsol 228,Nikko)、およびプロピレングリコール・ジカプレート(Nikkol PDD,Nikko)。本発明の製剤は、上記のプロピレングリコール脂肪酸エステルの一つまたは複数を含み得る。
【0055】
プロピレングリコール・エステルおよびグリセロール・エステルの混合物は、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。好ましい一つの混合物は、プロピレングリコールおよびグリセロールのオレイン酸エステルから構成されている(Arlacel 186)。これらの界面活性剤の例には、以下のものが含まれる:オレイン酸(ATMOS 300,ARLACEL 186,ICI)、ステアリン酸(ATMOS 150)。本発明の製剤は、上記のプロピレングリコール・エステルおよびグリセロール・エステルの混合物のうちの一つまたは複数を含み得る。
【0056】
モノグリセリドおよびジグリセリドは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているモノグリセリドおよびジグリセリドの例には、以下のものが含まれる:モノパルミトレイン(C16:1)(Larodan)、モノエライジン(C18:1)(Larodan)、モノカプロイン(C6)(Larodan)、モノカプリリン(Larodan)、モノカプリン(Larodan)、モノラウリン(Larodan)、グリセリル・モノミリステート(C14)(Nikkol MGM,Nikko)、グリセリル・モノオレエート(C18:1)(PECEOL,Gattefosse)、グリセリル・モノオレエート(Myverol,Eastman)、グリセロール・モノオレエート/リノレエート(OLICINE,Gattefosse)、グリセロール・モノリノレエート(Maisine,Gattefosse)、グリセリル・リシノレエート(Softigen(登録商標)701,Huls)、グリセリル・モノラウレート(ALDO(登録商標)MLD,Lonza)、グリセロール・モノパルミテート(Emalex GMS-P,Nihon)、グリセロール・モノステアレート(Capmul(登録商標)GMS,ABITEC)、グリセリル・モノおよびジオレエート(Capmul(登録商標)GMO-K,ABITEC)、グリセリル・パルミチック/ステアリック(CUTINA MD-A,ESTAGEL-G18)、グリセリル・アセテート(Lamegin(登録商標)EE,Grunau GmbH)、グリセリル・ラウレート(Imwitor(登録商標)312,Huls)、グリセリル・シトレート/ラクテート/オレエート/リノレエート(Imwitor(登録商標)375,Huls)、グリセリル・カプリレート(Imwitor(登録商標)308,Huls)、グリセリル・カプリレート/カプレート(Capmul(登録商標)MCM,ABITEC)、カプリル酸モノおよびジグリセリド(Imwitor(登録商標)988,Huls)、カプリリック/カプリック・グリセリド(Imwitor(登録商標)742,Huls)、モノおよびジアセチル化モノグリセリド(Myvacet(登録商標)9-45,Eastman)、グリセリル・モノステアレート(Aldo(登録商標)MS,Arlacel 129、ICI)、モノおよびジグリセリドの乳酸エステル(LAMEGIN GLP,Henkel)、ジカプロイン(C6)(Larodan)、ジカプリン(C10)(Larodan)、ジオクタノイン(C8)(Larodan)、ジミリスチン(C14)(Larodan)、ジパルミチン(C16)(Larodan)、ジステアリン(Larodan)、グリセリル・ジラウレート(C12)(Capmul(登録商標)GDL,ABITEC)、グリセリル・ジオレエート(Capmul(登録商標)GDO,ABITEC)、脂肪酸のグリセロール・エステル(GELUCIRE 39/01,Gattefosse)、ジパルミトレイン(C16:1)(Larodan)、1,2および1,3-ジオレイン(C18:1)(Larodan)、ジエライジン(C18:1)(Larodan)、ならびにジリノレイン(C18:2)(Larodan)。本発明の製剤は、上記のモノグリセリドおよびジグリセリドのうちの一つまたは複数を含み得る。
【0057】
ステロールおよびステロール誘導体は、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているステロールおよびステロール誘導体の例には、以下のものが含まれる:コレステロール、シトステロール、ラノステロール、PEG-24コレステロール・エーテル(Solulan C-24,Amerchol)、PEG-30コレスタノール(Phytosterol GENEROL series,Henkel)、PEG-25フィトステロール(Nikkol BPSH-25,Nikko)、PEG-5ソーヤステロール(soyasterol)(Nikkol BPS-5,Nikko)、PEG-10ソーヤステロール(Nikkol BPS-10,Nikko)、PEG-20ソーヤステロール(Nikkol BPS-20,Nikko)、およびPEG-30ソーヤステロール(Nikkol BPS-30,Nikko)。本発明の製剤は、上記のステロールおよびステロール誘導体のうちの一つまたは複数を含み得る。
【0058】
ポリエチレングリコール・ソルビタン脂肪酸エステルは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているポリエチレングリコール・ソルビタン脂肪酸エステルの例には、以下のものが含まれる:PEG-10ソルビタン・ラウレート(Liposorb L-10,Lipo Chem.)、PEG-20ソルビタン・モノラウレート(Tween(登録商標)20,Atlas/ICI)、PEG-4ソルビタン・モノラウレート(Tween(登録商標)21,Atlas/ICI)、PEG-80ソルビタン・モノラウレート(Hodag PSML-80,Calgene)、PEG-6ソルビタン・モノラウレート(Nikkol GL-1,Nikko)、PEG-20ソルビタン・モノパルミテート(Tween(登録商標)40,Atlas/ICI)、PEG-20ソルビタン・モノステアレート(Tween(登録商標)60,Atlas/ICI)、PEG-4ソルビタン・モノステアレート(Tween(登録商標)61,Atlas/ICI)、PEG-8ソルビタン・モノステアレート(DACOL MSS,Condea)、PEG-6ソルビタン・モノステアレート(Nikkol TS106,Nikko)、PEG-20ソルビタン・トリステアレート(Tween(登録商標)65,Atlas/ICI)、PEG-6ソルビタン・テトラステアレート(Nikkol GS-6,Nikko)、PEG-60ソルビタン・テトラステアレート(Nikkol GS-460,Nikko)、PEG-5ソルビタン・モノオレエート(Tween(登録商標)81,Atlas/ICI)、PEG-6ソルビタン・モノオレエート(Nikkol TO-106,Nikko)、PEG-20ソルビタン・モノオレエート(Tween(登録商標)80,Atlas/ICI)、PEG-40ソルビタン・オレエート(Emalex ET 8040,Nihon Emulsion)、PEG-20ソルビタン・トリオレエート(Tween(登録商標)85,Atlas/ICI)、PEG-6ソルビタン・テトラオレエート(Nikkol GO-4,Nikko)、PEG-30ソルビタン・テトラオレエート(Nikkol GO-430,Nikko)、PEG-40ソルビタン・テトラオレエート(Nikkol GO-440,Nikko)、PEG-20ソルビタン・モノイソステアレート(Tween(登録商標)120,Atlas/ICI)、PEGソルビトール・ヘキサオレエート(Atlas G-1086,ICI)、ポリソルベート80(Tween(登録商標)80,Pharma)、ポリソルベート85(Tween(登録商標)85,Pharma)、ポリソルベート20(Tween(登録商標)20,Pharma)、ポリソルベート40(Tween(登録商標)40,Pharma)、ポリソルベート60(Tween(登録商標)60,Pharma)、およびPEG-6ソルビトール・ヘキサステアレート(Nikkol GS-6,Nikko)。本発明の製剤は、上記のポリエチレングリコール・ソルビタン脂肪酸エステルのうちの一つまたは複数を含み得る。
【0059】
ポリエチレングリコール・アルキル・エーテルは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているポリエチレングリコール・アルキル・エーテルの例には、以下のものが含まれる:PEG-2オレイル・エーテル、oleth-2(Brij 92/93,Atlas/ICI)、PEG-3オレイル・エーテル、oleth-3(Volpo 3,Croda)、PEG-5オレイル・エーテル、oleth-5(Volpo 5,Croda)、PEG-10オレイル・エーテル、oleth-10(Volpo 10,Croda)、PEG-20オレイル・エーテル、oleth-20(Volpo 20,Croda)、PEG-4ラウリル・エーテル、laureth-4(Brij 30,Atlas/ICI)、PEG-9ラウリル・エーテル、PEG-23ラウリル・エーテル、laureth-23(Brij 35,Atlas/ICI)、PEG-2セチル・エーテル(Brij 52,ICI)、PEG-10セチル・エーテル(Brij 56,ICI)、PEG-20セチル・エーテル(BriJ 58,ICI)、PEG-2ステアリル・エーテル(Brij 72,ICI)、PEG-10ステアリル・エーテル(Brij 76,ICI)、PEG-20ステアリル・エーテル(Brij 78,ICI)、およびPEG-100ステアリル・エーテル(Brij 700,ICI)。本発明の製剤は、上記のポリエチレングリコール・アルキル・エーテルのうちの一つまたは複数を含み得る。
【0060】
糖エステルは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されている糖エステルの例には、以下のものが含まれる:スクロース・ジステアレート(SUCRO ESTER 7,Gattefosse)、スクロース・ジステアレート/モノステアレート(SUCRO ESTER 11,Gattefosse)、スクロース・ジパルミテート、スクロース・モノステアレート(Crodesta F-160,Croda)、スクロース・モノパルミテート(SUCRO ESTER 15,Gattefosse)、およびスクロース・モノラウレート(Saccharose monolaurate 1695,Mitsubisbi-Kasei)。本発明の製剤は、上記の糖エステルのうちの一つまたは複数を含み得る。
【0061】
ポリエチレングリコール・アルキルフェノールは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているポリエチレングリコール・アルキルフェノールの例には、以下のものが含まれる:PEG-10-100ノニルフェノール・シリーズ(Triton X series,Rohm & Haas)およびPEG-15-100オクチルフェノール・エーテル・シリーズ(Triton N-series,Rohm & Haas)。本発明の製剤は、上記のポリエチレングリコール・アルキルフェノールのうちの一つまたは複数を含み得る。
【0062】
ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン・ブロック・コポリマーは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。これらの界面活性剤は、Synperonic PEシリーズ(ICI)、Pluronic(登録商標)シリーズ(BASF)、Lutrol(BASF)、Supronic、Monolan、Pluracare、およびPlurodacのうちの一つまたは複数を含む、様々な商標の下で入手可能である。これらのポリマーの総称は、「ポロキサマー」(CAS 9003-11-6)である。これらのポリマーは、式I:
HO(C2H4O)a(C3H6O)b(C2H4O)aH
I
[式中、「a」および「b」は、それぞれポリオキシエチレン単位およびポリオキシプロピレン単位の数を意味する。]を有している。本発明の製剤は、上記のポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン・ブロック・コポリマーのうちの一つまたは複数を含み得る。
【0063】
PEG 300、PEG 400、およびPEG 600のようなポリオキシエチレンは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。
【0064】
ソルビタン脂肪酸エステルは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。市販されているソルビタン脂肪酸エステルの例には、以下のものが含まれる:ソルビタン・モノラウレート(Span-20,Atlas/ICI)、ソルビタン・モノパルミテート(Span-40,Atlas/ICI)、ソルビタン・モノオレエート(Span-80,Atlas/ICI)、ソルビタン・モノステアレート(Span-60,Atlas/ICI)、ソルビタン・トリオレエート(Span-85,Atlas/ICI)、ソルビタン・セスキオレエート(Arlacel-C,ICI)、ソルビタン・トリステアレート(Span-65,Atlas/ICI)、ソルビタン・モノイソステアレート(Crill 6,Croda)、およびソルビタン・セスキステアレート(Nikkol SS-15,Nikko)。本発明の製剤は、上記のソルビタン脂肪酸およびエステルのうちの一つまたは複数を含み得る。
【0065】
低級アルコール(C2〜C4)および脂肪酸(C8〜C18)のエステルは、本発明において使用するための適当な界面活性剤である。これらの界面活性剤の例には、以下のものが含まれる:オレイン酸エチル(Crodamol EO,Croda)、ミリスチン酸イソプロピル(Crodamol IPM,Croda)、パルミチン酸イソプロピル(Crodamol IPP,Croda)、リノール酸エチル(Nikkol VF-E,Nikko)、およびリノール酸イソプロピル(Nikkol VF-IP,Nikko)。本発明の製剤は、上記の低級アルコール脂肪酸エステルのうちの一つまたは複数を含み得る。
【0066】
イオン性界面活性剤は、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。有用なイオン性界面活性剤の例には、以下のものが含まれる:カプロン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ナトリウム・ミリストレート(myristolate)、パルミチン酸ナトリウム、パルミトレイン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、リシノール酸ナトリウム、リノール酸ナトリウム、リノレン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル(ドデシル)硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ナトリウム・ラウリル・サルコシネート(sodium lauryl sarcosinate)、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、コール酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、グリココール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸ナトリウム、ウルソデオキシコール酸ナトリウム、ケノデオキシコール酸ナトリウム、タウロケノデオキシコール酸ナトリウム、グリコケノデオキシコール酸ナトリウム、ナトリウム・コリルサルコシネート(sodium cholylsarcosinate)、N-メチルラウロコール酸ナトリウム、卵黄ホスファチド、水素化大豆レシチン、ジミリストイル・レシチン、レシチン、ヒドロキシル化レシチン、リゾホスファチジルコリン、カルジオリピン、スフィンゴミエリン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルセリン、ジエタノールアミン、リン脂質、ポリオキシエチレン-10オレイルエーテルホスフェート、リン酸または無水物、エーテル・カルボキシレートによる脂肪酸アルコールまたは脂肪酸アルコール・エトキシレートのエステル化生成物(脂肪酸アルコール・エトキシレートの末端のOH基の酸化による)、スクシニル化モノグリセリド、ステアリルフマル酸ナトリウム、ステアロイル・プロピレングリコール・ヒドロゲン・スクシネート(stearoyl propylene glycol hydrogen succinate)、モノグリセリドおよびジグリセリドのモノ/ジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリド、ジグリセリドのクエン酸エステル、脂肪酸のグリセリル-ラクトエステル、アシルラクチレート(acyl lactylates)、脂肪酸のラクチリック・エステル(lactylic esters)、ナトリウムステアロイル-2-ラクチレート(sodium stearoyl-2-lactylate)、ナトリウム・ステアロイル・ラクチレート・アルギネート塩(sodium stearoyl-lactylate,alginate salts)、プロピレングリコール・アルギネート、エトキシル化アルキルスルフェート、アルキルベンゼンスルホン、α-オレフィンスルホン、アシル・イセチオネート(acyl isethionates)、アシル・タウレート(acyl taurates)、アルキル・グリセリル・エーテル・スルホネート、ナトリウム・オクチル・スルホスクシネート、ナトリウム・ウンデシレンアミド(sodium undecylenamideo)-MEA-スルホスクシネート、ヘキサデシル・トリアンモニウム・ブロミド、デシル・トリメチル・アンモニウム・ブロミド、セチル・トリメチル・アンモニウム・ブロミド、ドデシル・アンモニウム・クロリド、アルキルベンジル・ジメチルアンモニウム塩、ジイソブチル・フェノキシエトキシジメチル・ベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、ベタイン(トリアルキルグリシン)、ラウリル・ベタイン(N-ラウリル,N,N-ジメチルグリシン)、およびエトキシル化アミン(ポリオキシエチレン-15ココナツアミン)。簡単のため、典型的な対イオンが上に提供される。しかしながら、任意の生体許容性(bioacceptable)の対イオンが使用され得ることが、当業者には認識されるであろう。例えば、脂肪酸はナトリウム塩として示されているが、例えば、アルカリ金属陽イオンまたはアンモニウムのようなその他の陽イオン性対イオンも、使用され得る。本発明の製剤は、上記のイオン性界面活性剤のうちの一つまたは複数を含み得る。
【0067】
米国特許第6,632,443号および第6,191,172号(各々、参照により本明細書に組み入れられる)に記載されたようなトコフェロール・エステルおよびステロール・エステルは、酸化的に変換されたカロテノイドの製剤のための賦形剤として使用され得る。これらのトコフェロールおよびステロールのエステルは、式II:
{X-OOC-[(CH2)n-COO]m}p-Y
II
[式中、Xは、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロール、コレステロール、7-デヒドロコレステロール、カンペステロール、シトステロール、エルゴステロール、およびスチグマステロールより選択され;pは1または2であり;mは0または1であり;nは0〜18の整数であり;かつYは、多価アルコール、ポリエーテル、およびそれらの誘導体より選択された親水性モエティである。]により記載される。
【0068】
本発明の製剤の中に存在する可溶化賦形剤は、担体が、酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールの透明な、または乳白色の水性分散物を形成するような量で存在する。必要とされる界面活性剤の相対量は、溶解度の測定のための標準的な技術を使用して決定されるような、得られた酸化的に変換されたカロテノイドの分散物の溶解度特性を観察することにより容易に決定される。水性分散物の光学的透明性は、濁度査定のための標準的な定量的技術を使用して測定され得る。例えば、本発明の製剤は、0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜5重量%の可溶化賦形剤を含み得る。
【0069】
本明細書に記載された可溶化賦形剤の全ての使用が、2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールの製剤にも適用可能である。
【0070】
その他の活性成分
本発明の製剤は、本明細書に記載された第二の活性成分と組み合わせて使用され得る。望ましくは、酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールと第二の活性成分とは、一緒に製剤化される。含まれる第二の活性成分の量は、所望の効果および選択される活性成分に依るであろう。一般に、第二の活性成分の量は、重量で約0.0001%〜約20%、好ましくは約0.01%〜約10%、または約0.1%〜約5%である。
【0071】
使用
本発明の製剤は、フケ、乾癬、湿疹、ケロイド、角化症、およびいぼのような皮膚状態を処置するために使用され得る。さらに、製剤は、きめの粗さ、しわ、斑点状の色素沈着、およびくすみのような皮膚の光線加齢の症状を処置するために使用され得る。
【0072】
適用計画(すなわち、毎日、毎週等)は、主として、薬剤の寿命(例えば、皮膚における代謝、半減期)および処置される皮膚状態に依るであろう。局所投与の場合、計画は、入浴、発汗、および日光曝露の程度によっても影響を受けるかもしれない。一般的には、製剤は、少なくとも1日1回投与されるであろう。
【0073】
製剤中の酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールの重量濃度は、一般的には0.0001%〜5%、より一般的には0.001%〜3%であろう。通常、皮膚1cm2当たり約1〜50mgの製剤が適用されるであろう。望ましくは、酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、下記のようなその他の活性成分と共に製剤化される。
【0074】
光線加齢
酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、クリーム、ローション、またはスプレーとして製剤化され、光線加齢を防止および処置するために皮膚に適用され得る。光線加齢を処置するため、酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、望ましくは、1日に1回または2回、適用される。
【0075】
酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、ヒドロキシ酸のような、アンチ・リンクル剤および/またはアンチ・エイジング剤と共に製剤化され得る。ヒドロキシ酸には、非制限的に、グリコール酸、乳酸、2-ヒドロキシブタン酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アルファ-ヒドロキシエタン酸、およびヒドロキシカプリル酸のようなC2〜C30アルファ-ヒドロキシ酸;サリチル酸のようなベータ-ヒドロキシ酸;ならびにグルコノラクトン(G4)のようなポリヒドロキシ酸;ならびにそれらの混合物が含まれる。さらなるアンチ・リンクル剤には、レチノイン酸、ガンマ-リノレン酸;およびそれらの混合物が含まれる。スキン・ピール(skin peel)剤、例えば、フェノール、フィチン酸、および酢酸も使用され得る。
【0076】
さらに、酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、ローション、クリーム、またはスプレーとして、光防御成分と組み合わせて製剤化され、遮光剤として皮膚に適用され得る。遮光剤は、日光曝露前に、そして必要に応じて、その後に、適用され得る。
【0077】
紫外線の吸収、散乱、または反射により紫外線からの防御を提供する任意の光防御成分が、本発明において使用され得る。最終製剤における太陽光線保護指数(SPF)は、2〜30であるが、最大100のSPFの製品が製剤化され得る。遮光剤の製剤に含まれ得る光防御成分には、パラ-アミノ安息香酸(PABA)、グリセリル-PABA(Lisadimate)、パジメート(Padimate)O、またはロキサジメート(Roxadimate)のようなアミノ安息香酸;メチルアントリニレート(methylanthrynilate)を含むアントリナレート(anthrinalates);ジオキシベンゾン(dioxybenzone)、オキシベンゾン(oxybenzone)、およびスリソベンゾン(sulisobenzone)を含むベンゾフェノン;3-(4-メチルベンジリデン)ショウノウ、3-ベンジリデンショウノウを含むショウノウ誘導体;DEA-p-メトキシシナメート、エチル-ヘキシルp-メトキシシナメート、オクトクリレン(octocrylene)、オクチルメトキシシナメート(Parasol MCX)を含むシナメート;ブチルメトキシジベンゾイルメタン(Parsol 1789)を含むジベンゾイルメタン;ホモメンチル(homomenthyl)サリチレート、オクチルサリチレート、トロラミン(trolamine)メチルサリチレートを含むサリチレート;二酸化チタン、酸化亜鉛、および酸化鉄を含む金属酸化物;2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸;4,4-メトキシ-t-ブチルジベンゾイルメタン;およびそれらの混合物が含まれる。遮光剤の製剤に含まれ得る活性成分のさらなる非制限的な例は、米国特許第5,087,445号;第5,073,372号;および第5,160,731号(各々、参照により本明細書に組み入れられる)に記載されている。
【0078】
遮光剤は、ジヒドロキシアセトン(DHA);グリセリルアルデヒド;チロシン、ならびにマリルチロシン(malyltyrosine)、チロシン・グルコシネート(tyrosine glucosinate)、およびエチルチロシンのようなチロシン誘導体;ホスホ-DOPA、インドール、および誘導体;ならびにそれらの混合物のような、日光なしの褐色化(sunless tan)を提供する成分も含み得る。
【0079】
乾癬
酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、クリーム、ローション、またはスプレーとして製剤化され、乾癬を処置するために皮膚に適用され得る。製剤は、皮膚の患部に直接、1日に1回または2回、適用される。
【0080】
乾癬を処置するために使用される場合、製剤は、サリチル酸;コルチコステロイド;5-フルオロウラシル;エピネフリン;アントラリン;カルシポトリエンのようなビタミンD3アナログ;メトトレキサート;マスプロコール;トリメタキセート・グルコネート;レチノイド;シクロスポリン;パクリタクセル;5-アミノレブリン酸;バーガソル;ベンゾポルフィリン;ABX-IL8抗体、CD11aモノクローナル抗体、およびICM3モノクローナル抗体のような抗体;トリプターゼ阻害剤およびホスホリパーゼA-2阻害剤を含む酵素阻害剤;血管形成阻止剤;T細胞阻止剤、ならびにそれらの混合物より選択された一つまたは複数の付加的な抗乾癬剤をさらに含んでいてもよい。
【0081】
フケ
酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、シャンプーとして製剤化され、フケの処置のために頭皮に適用され得る。製剤は、毛髪および頭皮に、毎日、適用される。
【0082】
酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、とりわけ、クロロキシン、コールタール、ケトコナゾール、ピリチオン、サリチル酸、亜鉛塩、硫化セレン、ピロクトン・オラミン、および硫黄のような他の抗フケ剤と共に製剤化され得る。
【0083】
湿疹
酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、クリーム、ローション、またはスプレーとして製剤化され、湿疹を処置するために皮膚に適用され得る。製剤は、皮膚の患部に直接、1日1回または2回、適用される。
【0084】
酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、抗ヒスタミン薬またはコルチコステロイドのような他の抗湿疹剤と共に製剤化され得る。
【0085】
本明細書に記載された組成物または方法において使用するための適当な抗ヒスタミン薬には、非制限的に、メピラミン、ブロムフェニラミン、クロルフェニラミン、ジメチンデン(dimethindene)、アクリバスチン(acrivastine)、フェニラミン、トリプロリジン(triprolidine)、ブクリジン(buclizine)、シクリジン、ヒドロキシジン、メクリジン、オキサトミド(oxatomide)、セチリジン(cetirizine)、レボセチリジン(levocetirizine)、アザタジン(azatadine)、シプロヘプタジン、ジフェニルピラリン(diphenylpyraline)、ケトチフェン(ketotifen)、デスロラタジン(desloratadine)、エバスチン(ebastine)、フェキソフェナジン(fexofenadine)、レボカバスチン(levocabastine)、ロラタジン(loratadine)、ミゾラスチン(mizolastine)、オロパタジン(olopatadine)、カルビノキサミン(carbinoxamine)、クレマスチン(clemastine)、ジメンヒドリナート、ジフェンヒドラミン、ドキシラミン(doxylamine)、フェニルトロキサミン(phenyltoloxamine)、アンタゾリン(antazoline)、ピリラミン(pyrilamine)、トリペレナミン(tripelennamine)、メトジラジン(methdilazine)、プロメタジン、アゼラスチン(azelastine)、エメダスチン(emedastine)、およびエピナスチン(epinastine)が含まれる。
【0086】
本明細書に記載された組成物または方法において使用するための適当なコルチコステロイドには、非制限的に、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、酢酸ジフロラゾン、フルオシノロン・アセトニド、フルメタゾン、フルオシノニド、フルドロキシコルチド、ハルシノニド、プロピオン酸ハロベタゾール、酪酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、モメタゾンフロエート、プレドニゾロン、およびトリアムシノロン・アセトニドが含まれる。
【0087】
いぼ、ケロイド、および角化症
酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、クリーム、ローション、またはスプレーとして製剤化され、いぼ、ケロイド、または角化症を処置するために皮膚に適用され得る。これらの使用のため、製剤は、患部に直接、1日1回または2回、適用され得る。
【0088】
酸化的に変換されたカロテノイドまたは2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールは、必要に応じて、ジフェンシプロン、アルダラ、イミキモド、コルチコステロイド、またはサリチル酸のような他の抗いぼ剤;コルチコステロイドのような他の抗ケロイド剤;および5-フルオロウラシルまたはイミクオド(imiquod)のような他の抗角化症剤と共に製剤化され得る。
【0089】
以下の実施例は、特許請求の範囲に記載された方法および化合物が如何にして実施され、作成され、評価されるかの完全な開示および説明を、当業者に提供するために示され、純粋に本発明を例示するものであって、本発明者らが発明と見なすものの範囲を制限するものではない。
【0090】
実施例1 抗湿疹クリーム

【0091】
実施例2 遮光剤ローション

【0092】
実施例3 抗乾癬ローション

【0093】
実施例4 抗フケ・シャンプー

【0094】
実施例5 抗いぼクリーム

【0095】
実施例6 リップ・ケア・スティック

【0096】
実施例7 リポソーム含有ゲル

【0097】
その他の態様
本明細書において言及された全ての刊行物および特許出願ならびに特許が、参照により本明細書に組み入れられる。
【0098】
本発明は特定の態様に関して記載されたが、さらなる修飾が可能であることが理解されるであろう。従って、本願は、当技術分野において既知または慣習的な実務の範囲内にある本開示からの逸脱を含む、一般に本発明の原理に従う本発明の任意の変動、使用、または適応を包含するものとする。
【0099】
その他の態様は、特許請求の範囲に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
0.0001%〜5%(w/w)の酸化的に変換されたカロテノイドを含む局所投与用に製剤化された組成物。
【請求項2】
抗酸化剤をさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
抗酸化剤が、チオール、スルホキシミン(sulphoximines)、金属キレート化剤、脂肪酸、ビタミン、フェノール、スチルベン、尿酸、マンノース、セレン、および没食子酸プロピルより選択される、請求項2記載の組成物。
【請求項4】
抗酸化剤がビタミンEである、請求項3記載の組成物。
【請求項5】
一つまたは複数の可溶化賦形剤をさらに含む、請求項1記載の組成物であって、賦形剤のクラスが、ポリエトキシル化(polyethoxylated)脂肪酸、PEG-脂肪酸ジエステル、PEG-脂肪酸モノエステルおよびジエステル混合物、ポリエチレングリコール・グリセロール脂肪酸エステル、アルコール-油エステル交換生成物、ポリグリセリル化(polyglycerized)脂肪酸、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール・エステル-グリセロール・エステルの混合物、モノグリセリドおよびジグリセリド、ステロールおよびステロール誘導体、ポリエチレングリコール・ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール・アルキル・エーテル、糖エステル、ポリエチレングリコール・アルキルフェノール、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン・ブロック・コポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、低級アルコール脂肪酸エステル、イオン性界面活性剤、トコフェロール・エステル、およびステロール・エステルからなる群より選択される、組成物。
【請求項6】
UV光ブロッカー、コルチコステロイド、抗ヒスタミン薬、レチノイド、5-フルオロウラシル、エピネフリン、アントラリン、カルシポトリエン、メトトレキサート、マスプロコール(masprocol)、トリメタキセート・グルコネート(trimethaxate gluconate)、シクロスポリン、パクリタクセル、5-アミノレブリン酸、バーガソル、ベンゾポルフィリン、ヒドロキシ酸、レチノイン酸、ジフェンシプロン(diphencyprone)、アルダラ(aldara)、イミキモド(imiquimod)、ガンマ-リノレン酸、クロロキシン(chloroxine)、コールタール、ケトコナゾール、ピリチオン(pyrithione)、サリチル酸、亜鉛塩、硫化セレン、ピロクトン・オラミン(piroctone olamine)、硫黄、またはそれらの混合物をさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項7】
UV光ブロッカーが、アミノ安息香酸、ベンゾフェノン、ショウノウ、シナメート、ジベンゾイルメタン、サリチレート、金属酸化物、およびそれらの混合物より選択されたクラスのものである、請求項6記載の組成物。
【請求項8】
抗ヒスタミン薬が、メピラミン(mepyramine)、ジフェンヒドラミン、またはアンタゾリン(antazoline)である、請求項6記載の組成物。
【請求項9】
コルチコステロイドが、ジプロピオン酸アルクロメタゾン(alclometasone dipropionate)、アムシノニド、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、酢酸ジフロラゾン、フルオシノロン・アセトニド、フルメタゾン、フルオシノニド、フルドロキシコルチド、ハルシノニド、プロピオン酸ハロベタゾール(halobetasol propionate)、酪酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン(hydrocortisone valerate)、メチルプレドニゾロン、フランカルボン酸モメタゾン(mometasone furoate)、プレドニゾロン、またはトリアムシノロン・アセトニドである、請求項6記載の組成物。
【請求項10】
クリーム、ローション、スプレー、スティック、軟膏、石けん、ボディ・ウォッシュ、シャンプー、またはマスクとして製剤化される、請求項1記載の組成物。
【請求項11】
0.0001%〜5%(w/w)の2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールを含む、局所投与用に製剤化された組成物。
【請求項12】
抗酸化剤をさらに含む、請求項11記載の組成物。
【請求項13】
抗酸化剤が、チオール、スルホキシミン、金属キレート化剤、脂肪酸、ビタミン、フェノール、スチルベン、尿酸、マンノース、セレン、および没食子酸プロピルより選択される、請求項12記載の組成物。
【請求項14】
抗酸化剤がビタミンEである、請求項13の組成物。
【請求項15】
一つまたは複数の可溶化賦形剤をさらに含む、請求項11記載の組成物であって、賦形剤のクラスが、ポリエトキシル化脂肪酸、PEG-脂肪酸ジエステル、PEG-脂肪酸モノエステルおよびジエステル混合物、ポリエチレングリコール・グリセロール脂肪酸エステル、アルコール-油エステル交換生成物、ポリグリセリル化脂肪酸、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール・エステル-グリセロール・エステルの混合物、モノグリセリドおよびジグリセリド、ステロールおよびステロール誘導体、ポリエチレングリコール・ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール・アルキル・エーテル、糖エステル、ポリエチレングリコール・アルキルフェノール、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン・ブロック・コポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、低級アルコール脂肪酸エステル、イオン性界面活性剤、トコフェロール・エステル、およびステロール・エステルからなる群より選択される、組成物。
【請求項16】
UV光ブロッカー、コルチコステロイド、抗ヒスタミン薬、レチノイド、5-フルオロウラシル、エピネフリン、アントラリン、カルシポトリエン、メトトレキサート、マスプロコール、トリメタキセート・グルコネート、シクロスポリン、パクリタクセル、5-アミノレブリン酸、バーガソル、ベンゾポルフィリン、ヒドロキシ酸、レチノイン酸、ジフェンシプロン、アルダラ、イミキモド、ガンマ-リノレン酸、クロロキシン、コールタール、ケトコナゾール、ピリチオン、サリチル酸、亜鉛塩、硫化セレン、ピロクトン・オラミン、硫黄、またはそれらの混合物をさらに含む、請求項11記載の組成物。
【請求項17】
UV光ブロッカーが、アミノ安息香酸、ベンゾフェノン、ショウノウ、シナメート、ジベンゾイルメタン、サリチル酸塩、金属酸化物、およびそれらの混合物より選択されたクラスのものである、請求項16記載の組成物。
【請求項18】
抗ヒスタミン薬が、メピラミン、ジフェンヒドラミン、またはアンタゾリンである、請求項16記載の組成物。
【請求項19】
コルチコステロイドが、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、酢酸ジフロラゾン、フルオシノロン・アセトニド、フルメタゾン、フルオシノニド、フルドロキシコルチド、ハルシノニド、プロピオン酸ハロベタゾール、酪酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、フランカルボン酸モメタゾン、プレドニゾロン、またはトリアムシノロン・アセトニドである、請求項16記載の組成物。
【請求項20】
クリーム、ローション、スプレー、スティック、軟膏、石けん、ボディウォッシュ、シャンプー、またはマスクとして製剤化される、請求項11記載の組成物。
【請求項21】
哺乳動物における皮膚状態を処置する方法であって、請求項1記載の組成物を、該皮膚状態を処置するのに十分な量、該哺乳動物の皮膚に適用する工程を含む、方法。
【請求項22】
皮膚状態がフケである、請求項21記載の方法。
【請求項23】
クロロキシン、コールタール、ケトコナゾール、ピリチオン、サリチル酸、亜鉛塩、硫化セレン、ピロクトン・オラミン、硫黄、またはそれらの混合物の哺乳動物への投与をさらに含む、請求項22記載の方法。
【請求項24】
皮膚状態が乾癬である、請求項21記載の方法。
【請求項25】
コルチコステロイド、5-フルオロウラシル、エピネフリン、アントラリン、カルシポトリエン、メトトレキサート、マスプロコール、トリメタキセート・グルコネート、レチノイド、シクロスポリン、パクリタクセル、5-アミノレブリン酸、バーガソル、ベンゾポルフィリン、またはそれらの組み合わせの哺乳動物への投与をさらに含む、請求項24の方法。
【請求項26】
皮膚状態が光線加齢である、請求項21記載の方法。
【請求項27】
UV光ブロッカー、ヒドロキシ酸、レチノイン酸、ガンマ-リノレン酸、またはそれらの組み合わせの哺乳動物への投与をさらに含む、請求項26記載の方法。
【請求項28】
皮膚状態が湿疹である、請求項21記載の方法。
【請求項29】
抗ヒスタミン薬、コルチコステロイド、またはそれらの組み合わせの哺乳動物への投与をさらに含む、請求項28記載の方法。
【請求項30】
コルチコステロイドが、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、酢酸ジフロラゾン、フルオシノロン・アセトニド、フルメタゾン、フルオシノニド、フルドロキシコルチド、ハルシノニド、プロピオン酸ハロベタゾール、酪酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、フランカルボン酸モメタゾン、プレドニゾロン、またはトリアムシノロン・アセトニドである、請求項25または29記載の方法。
【請求項31】
抗ヒスタミン薬が、メピラミン、ジフェンヒドラミン、またはアンタゾリンである、請求項29記載の方法。
【請求項32】
皮膚状態が、いぼ、ケロイド、および角化症より選択される、請求項21記載の方法。
【請求項33】
哺乳動物における皮膚状態を処置する方法であって、請求項11記載の組成物を、該皮膚状態を処置するのに十分な量、該哺乳動物の皮膚に適用する工程を含む、方法。
【請求項34】
皮膚状態がフケである、請求項33記載の方法。
【請求項35】
クロロキシン、コールタール、ケトコナゾール、ピリチオン、サリチル酸、亜鉛塩、硫化セレン、ピロクトン・オラミン、硫黄、またはそれらの混合物の哺乳動物への投与をさらに含む、請求項34記載の方法。
【請求項36】
皮膚状態が乾癬である、請求項33記載の方法。
【請求項37】
コルチコステロイド、5-フルオロウラシル、エピネフリン、アントラリン、カルシポトリエン、メトトレキサート、マスプロコール、トリメタキセート・グルコネート、レチノイド、シクロスポリン、パクリタクセル、5-アミノレブリン酸、バーガソル、ベンゾポルフィリン、またはそれらの組み合わせの哺乳動物への投与をさらに含む、請求項36記載の方法。
【請求項38】
皮膚状態が光線加齢である、請求項33記載の方法。
【請求項39】
UV光ブロッカー、ヒドロキシ酸、レチノイン酸、ガンマ-リノレン酸、またはそれらの組み合わせの哺乳動物への投与をさらに含む、請求項38記載の方法。
【請求項40】
皮膚状態が湿疹である、請求項33記載の方法。
【請求項41】
抗ヒスタミン薬、コルチコステロイド、またはそれらの組み合わせの哺乳動物への投与をさらに含む、請求項40記載の方法。
【請求項42】
コルチコステロイドが、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、酢酸ジフロラゾン、フルオシノロンアセトニド、フルメタゾン、フルオシノニド、フルドロキシコルチド、ハルシノニド、プロピオン酸ハロベタゾール、酪酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、フランカルボン酸モメタゾン、プレドニゾロン、またはトリアムシノロン・アセトニドである、請求項37または41記載の方法。
【請求項43】
抗ヒスタミン薬が、メピラミン、ジフェンヒドラミン、またはアンタゾリンである、請求項41記載の方法。
【請求項44】
皮膚状態が、いぼ、ケロイド、および角化症より選択される、請求項33記載の方法。
【請求項45】
酸素ガスをパージしたガス体と、局所投与用に製剤化された0.0001%〜5%(w/w)の酸化的に変換されたカロテノイドを含む組成物とを含む容器。
【請求項46】
酸素ガスをパージしたガス体と、局所投与用に製剤化された0.0001%〜5%(w/w)の2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールを含む組成物とを含む容器。
【請求項47】
0.001%〜3%(w/w)の抗酸化剤および酸化的に変換されたカロテノイドを含む組成物。
【請求項48】
0.001%〜3%(w/w)の抗酸化剤および2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールを含む組成物。

【公表番号】特表2007−523156(P2007−523156A)
【公表日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553709(P2006−553709)
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【国際出願番号】PCT/IB2005/001369
【国際公開番号】WO2005/079143
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(507020392)ケマファー インコーポレイティッド (2)
【Fターム(参考)】