説明

移動体通信網の接続を支援するデータ放送サービス受信装置及びその方法

提供されているものは、デジタル放送の移動及び固定受信環境において、ミドルウェアまたはプラグインソフトウェアを容易にアップグレードすることによって、様々な接続規格の移動体通信端末と容易に接続できるデータ放送受信装置及びその方法である。データ放送受信装置は、外部から送られた信号をある種の信号に分離するためのデマルチプレクサと、データ放送受信装置の要素を制御し、デマルチプレクサにおいて分離されたコンテンツを受信して出力するためのコントローラ、デマルチプレクサにおいて分割されたダウンロード可能データを受信し、ダウンロード可能データの種類を決定し、ダウンロード可能データをダウンロードすることによってアップグレードを実行するための、ダウンロード処理装置と、そのダウンロードデータに基づいて移動体通信網に接続するためのモバイル端末接続ユニットとを含む。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体通信網への接続の機能を支援するデータ放送受信装置及びその方法に関し、さらに詳しくは、デジタル放送の移動及び固定受信環境において、移動体通信網に接続することによってアップグレードソフトウエアをダウンロードし、アップグレードソフトウエアを使うことによって双方向のサービスを提供するための装置とその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送時代には、地域によって、及び、地上波、衛星、ケーブルのようなメディアによって、様々な規格が用いられている。デジタル放送受信機及び移動体通信網への接続のためのモバイル端末もまた、地域及びプロバイダによる様々な接続規格に基づいて、外部デバイスとのインターフェースを有する。
【0003】
インターフェース規格は、サービスプロバイダの便宜と要求を満たすために、新しい技術に適応しながらさら開発されていくものと予想される。
【0004】
例えば、それぞれの移動体通信端末の製造業者によって提供される携帯用デジタル端末器と、ラップトップコンピュータは、異なるインターフェース規格を有する。端末またはラップトップコンピュータを外部のデバイスと接続するには、異なる適合規格と接続プロトコルが使われるべきである。
【0005】
しかしながら、デジタル放送受信装置が広まるには、長い時間がかかる。従って、移動体通信端末との新しい適合規格が登場するたびに、ユーザはデジタル放送受信装置を購入しなければならないとすると、サービスの導入時期が遅くなり、業績が落ちるだけでなく、ユーザにさらなる経済的負担をもたらすことになる。
【0006】
前記問題を克服するために、必要とされるのは、放送網や通信網を介する新しいサービスを提供するために追加されることになるダウンロードソフトウェアによってアップグレードができる、デジタル放送受信装置である。
【0007】
ソフトウェアダウンロード可能な構造を有するデータ放送受信装置は、新しいサービスの導入に有益である。また、同じプラットフォームで様々なメディア及び地域に適用することもできる。
【0008】
従って、ユーザは、加入したサービスプロバイダ及び移動体通信端末の種類よって放送受信機を購入する必要がなく、彼らは追加購入の負担を倹約することができる。サービスプロバイダは、大容量データ放送の装置を基盤として新しいサービスを提供することによって、業績を改善することもできるだろう。
【0009】
従って、放送網又は通信網を介して接続とプロトコルをアップグレードすることによって、様々な移動体通信端末の接続をアップグレードできる新しい受信装置及び方法が、必ず要求される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、デジタル放送の移動及びび固定受信環境において、ミドルウェアまたはプラグインソフトウェアを都合よくアップグレードすることによって、様々な接続規格の移動体通信端末と接続できるデータ放送受信装置及びその方法を提供することである。
本発明の他の目的と有利性は、当業者にとって容易に理解できる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様に従って、双方向サービスを支援できるデータ放送受信装置が提供され、その装置は、外部から送られた信号をある種の信号に分離するためのデマルチプレクサと、データ放送受信装置の要素を制御し、デマルチプレクサにおいて分離されたコンテンツを受信して出力するためのコントローラ、デマルチプレクサにおいて分割されたダウンロード可能データを受信し、ダウンロード可能データの種類を決定し、ダウンロード可能データをダウンロードすることによってアップグレードを実行するための、ダウンロード処理装置と、そのダウンロードデータに基づいて移動体通信網に接続するためのモバイル端末接続ユニットとを含む。
【0012】
本発明の一態様に従って、双方向サービスを支援するデータ放送受信装置が提供され、その装置は、外部から送られた信号をある種の信号に分離するためのデマルチプレクサと、データ放送受信装置の要素を制御し、デマルチプレクサにおいて分離されたコンテンツを受信して出力するためのコントローラ、デマルチプレクサにおいて分割されたダウンロード可能データを受信し、ダウンロード可能データの種類を決定し、ダウンロード可能データをダウンロードすることによってアップグレードを実行するための、ダウンロード処理装置と、そのダウンロードデータに基づいて移動体通信網に接続するためのモバイル端末接続ユニットとを含む。
【0013】
本発明の一態様に従って、データ放送受信装置において外部から入力されたダウンロードされたデータを使ってソフトウェアをアップグレードする方法を提供し、その方法は、a)データ放送受信装置において放送ストリームから受信するダウンロード可能データを選択するステップと、b)ダウンロード可能データの種類を決定するステップと、c)ダウンロード可能データの種類によってソフトウェアをアップグレードするステップとを含む。
【0014】
さらに、外部からダウンロードされたデータに基づくデータ放送受信装置においてソフトウェアをアップグレードする方法は、移動体通信網の接続要求をユーザから受け取って処理するモバイル端末を接続するステップをさらに含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明のデータ放送受信装置は、デジタル放送の移動及び固定受信環境において、ミドルウェアまたはプラグインソフトウェアを容易にアップグレードでき、これによって、継続的に変化する移動体通信端末と容易に接続できる。
【0016】
本発明は、ユーザ、放送局及び受信装置製造業者の側面においてもまた、下記のような経済的有利性がある。
【0017】
第1に、ユーザは、受信装置の頻繁なアップグレードのための追加費用を取り除くことによって、長期的な観点において、装備の購入及び維持のための費用を節約できる。
【0018】
第2に、放送局は、受信装置がソフトウェアのアップグレードを支援し、様々なデータ放送サービスを提供するので、アプリケーションアップグレードを通して放送の質を高めることができる。このように、放送局は、ソフトウェアのアップグレードを支援する受信装置を広めるための時間を短縮できる。
【0019】
第3に、受信装置のソフトウェアのアップグレードがネットワーク上で支援されるので、受信装置製造業者は、維持と修理に必要とされる人的かつ物的資源を節約できる。
【0020】
本発明の上記と他の目的と特徴は、添付の図面に結び付けられて与えられる最適な実施例の以下の記述から明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の上記と他の目的と特徴は、添付の図面を参照する実施例の以下の記述から明らかになるだろう。
【0022】
以下の内容は、本発明の本質の一例を提供する。よって、当業者は、定義が説明されまたは示されていなくとも、本発明の原理を実現し、本発明の概念と範囲においてさまざまな装置を発明できる。また、本発明の特許明細書に示された全ての条件付き用語及び実施例は、原則的に、理解の目的のためのみを意図されており、本発明は、明細書に示された実施例及び条件に制限されずに理解される。
【0023】
さらに、本発明の原理、観点及び実施例と同様に、特定の実施例の全て詳細な説明は、構造上及び機能上同等物を含むと理解すべきである。その同等物は、現在同等物として知られているものだけでなく、将来的に開発されることになる同等物も含む。つまり、その構造に関わらず、同じ機能を実行するために発明されたすべての装置である。
【0024】
従って、例えば、本発明のブロック図は、本発明の原理を具体化する典型的な回路の概念的な観点を表すことを理解すべきである。同様に、フローチャート、状態遷移図、擬似コードは、コンピュータが読み取り可能な記憶メディアに実質的に表現することができ、コンピュータ又はプロセッサが明確に示されているか否かを関わらず、コンピュータ又はプロセッサによって実行される様々なプロセスを示すことを理解すべきである。
【0025】
プロセッサまたはプロセッサと類似の機能ブロックを含むことを示す様々なデバイスの機能は、専用ハードウェアまたは適切なソフトウェアを実行可能なハードウェアとして提供できる。その機能がプロセッサによって提供される時、その機能は、単一の専用プロセッサ、単一の共有プロセッサ又は複数個の個別プロセッサによって提供され得る。
【0026】
また、プロセッサ、制御または同様の概念として表現される用語の明確な用法は、ソフトウェアを実行できるハードウェアを排他的に言及して解釈すべきでなく、ソフトウェアを制限なく保存するための、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ROM(Read only Memory)、RAM(Randam Access Memory)及び非揮発性メモリを包含的に含むことを理解すべきである。他の周知、広く使われているハードウェアは含めることができる。
【0027】
本発明の請求の範囲において、明細書に説明された機能を実行するための方法として表現される構成要素は、意図した機能を実行する回路の組合せ、ファームウエア/マイクロコード等のような、あらゆる形式のソフトウェアを含む機能を実行するための全ての方法を含むことと意図される。
【0028】
意図した機能を実行するために、構成要素はソフトウェアを実行するための適切な回路と結びつく。請求の範囲において定義された本発明は、特定の機能を実行するための様々な方法を含み、その方法は請求の範囲で要求された方法と互いに結びつく。それゆえに、その機能を提供できるいかなる方法も、本明細書から把握されるものと同等となることを理解すべきである。
【0029】
発明の他の目的と態様は、以降に示される添付の図面を参照する実施例の以下の説明から明らかになるだろう。別の図面に示されていても、同じ構成要素には同じ参照番号が付される。さらに、関連する先行技術の詳細な説明が、本発明の要旨をあいまいにすると判断される場合、その説明を省略する。以下、本発明の好適な実施例が図面を参照して詳細に説明される。
【0030】
図1は、本発明の実施例に従って、移動体通信網への接続を支援するデータ放送受信装置を示すブロック図である。
【0031】
図1に示すように、本発明のデータ放送受信装置は、プロセッサ10、RFチューナー/デマルチプレクサ21、MPEG−2(Moving Picture Experts Group)AVデコーダ22、メモリ23、グラフィック処理装置24、ビデオ出力ユニット25、オーディオ出力ユニット26、周辺装置処理部27、ソフトウェアダウンロード処理装置28及びモバイル端末接続ユニット29を備える。
【0032】
本発明に係るデータ放送受信装置の構成要素以下のように動作する。
【0033】
RFチューナー/デマルチプレクサ21は、地上波RF信号を受信して、各ビットストリームに基づくに信号の種類によって、変調と復調を経て、オーディオ、ビデオ、コンテンツ及びダウンロードデータと分類する。
【0034】
プロセッサ10は、前記RFチューナー/デマルチプレクサ21において分類されたコンテンツを受信して処理して、データ放送受信装置の構成要素を制御し、グラフィック処理装置24、オーディオ出力ユニット26及びビデオ出力ユニット25を介してそれらを出力する。
【0035】
ソフトウェアダウンロード処理装置28は、ダウンロードされたデータを受信し、移動体通信端末に接続するために、アップグレードされることになるソフトウェアモジュールを確定し、ソフトウェアのアップグレードを行う。
【0036】
ここで、「アップグレード」は、既に構築されているソフトウェアのバージョンと異なるバージョンのソフトウェアをセットアップする全ての処理はもちろん、プラグインプログラムのように新しいソフトウェアをセットアップする処理も意味する。
【0037】
MPEG−2AVデコーダ22は、RFチューナー/デマルチプレクサ21において分類されたオーディオ及びビデオを受信し、MPEG−2規格に基づいてそれらを復号化し、ビデオ出力ユニット部25及びオーディオ出力ユニット26を介して個別に出力する。
【0038】
モバイル端末接続ユニット29は、ソフトウェアダウンロード処理装置28においてアップグレードされたソフトウェアと協力し、移動体通信端末を介して移動体通信網へ接続する。
【0039】
図2は、本発明の好ましい実施例によって、プロセッサとモバイル端末接続ユニット29との間の処理機構と相互作用を示すブロック図である。
【0040】
図2に示すように、本発明のプロセッサ10は、ミドルウェア11及びオペレーティングシステム12を含み、ソフトウェアダウンロード処理装置28及びモバイル端末接続ユニット29と接続する。
【0041】
ここで、ミドルウェア11は、ソフトウェアダウンロード処理装置28に制御信号13を出力し、ソフトウェアダウンロード処理装置28から、プラグイン(plug−in)ソフトウェア移動体通信端末との接続のためにメモリ23に保存されている、プラグイン(plug−in)ソフトウェアとアップグレード用ミドルウェアモジュールを提供される。移動体通信端末との接続のためのソフトウェアは、ミドルウェアモジュール又はプラグインソフトウェアのどちらかでよい。
【0042】
オペレーティングシステム12もまた、ミドルウェア11及びモバイル端末接続ユニット29で、移動体通信網へ接続するための制御信号14,15を交換することによって接続処理を実行し、対話式データを送/受信する。
【0043】
プロセッサ10のミドルウェア11とオペレーティングシステム12、ソフトウェアダウンロード処理装置28、及びモバイル端末接続ユニット29は以下のように動作する。
【0044】
ミドルウェアモジュールをアップグレードする時、ソフトウェアダウンロード処理装置28は、制御信号13に基づいてミドルウェア11が動作中かどうかを確認する。
【0045】
ミドルウェア11が動作中の場合、ソフトウェアダウンロード処理装置28のリソースは一時停止され、ミドルウェアの動作のために割り当てされたオペレーティングシステム資源は、ミドルウェア11を介してオペレーティングシステム12へ制御信号14を出力することによって一時停止される。
【0046】
オペレーティングシステム12は、制御信号14を介してオペレーティングシステム資源の一時停止を、ミドルウェア11に知らせ、それによって、ミドルウェア11が完全に停止となる。続いて、ミドルウェア11は、制御信号13を介してソフトウェアダウンロード処理装置28に一時停止を知らせ、ソフトウェアダウンロード処理装置28は、ミドルウェア11へミドルウェアモジュールを送ることによって、ミドルウェア11においてアップグレードを実行する。
【0047】
ミドルウェアモジュールのアップグレードを完了した後、ミドルウェア11は、ソフトウェアダウンロード処理装置28から送られた制御信号13に基づいて、ソフトウェアダウンロード処理装置28へ、ミドルウェアの動作の再開のための信号を伝送する。
【0048】
ミドルウェアプラグインのためにプラグインソフトウェアをセットアップする場合もまた、ソフトウェアダウンロード処理装置28は、ミドルウェア11の状態に関係なく、ミドルウェアプラグインをミドルウェア11に伝達し、ミドルウェア11において、プラグインソフトウェアをセットアップする。
【0049】
続けて、移動体通信端末に接続するためにアップグレードされたソフトウエアは、オペレーティングシステム12の制御下のモバイル端末接続ユニット29で、移動体通信網の接続のための制御信号15を拡張することによって、接続処理を実行する。
【0050】
図3及び図4は、本発明に係るソフトウェアダウンロード処理及び移動体通信網への接続処理を、本発明の好適な実施例によって説明する。フローチャートは、ソフトウェアダウンロード処理装置28とモバイル端末接続ユニット29の動作を本発明の好適な実施例によって説明する。ソフトウェアダウンロード処理装置28は、放送網を介して送られたアップグレードソフトウエアをダウンロードとセットアップし、モバイル端末接続ユニット29は、アップグレードソフトウエアを使うことによって移動体通信網へ接続する。
【0051】
第1に、ステップS30において、ソフトウェアダウンロード処理装置28は、RFチューナー/デマルチプレクサへ送られる放送ストリームを監視(S30)し、ステップS31において、ダウンロード可能データ情報記述子が存在するか否かを判断する。
【0052】
ここで、ダウンロード可能データ情報記述子は、MPEG−2システムのPSI(Program Specific Information)、ATSC(Advanced Television System Comittee)データ放送のDST(Data Service Table)、DVB−MHP(DVB−Multimedia Home Platform)のAIT(Application Information Table)、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)のSI(System Information)を含む。
【0053】
ステップS31において、ダウンロード可能データ情報記述子が存在しない場合、ロジックはステップS30へ行き、放送ストリームを監視し続ける。ダウンロード可能データ情報記述子が存在する場合、ダウンロード可能データ情報記述子の内容を検査する。
【0054】
続けて、ステップS35において、検査されたダウンロード可能データ情報記述子が、ダウンロード可能データのデータフォーマットを示す、ダウンロード可能データ情報記述子を含むか否かを判断する。
【0055】
ステップS35において、ダウンロード可能データ識別が存在しない場合、ロジックはステップS30へ行き、放送ストリームを監視する。さもなければ、ダウンロード可能データ識別がある場合、ステップS37において、ダウンロード可能データ識別をメモリ23に保存する。
【0056】
続けて、ステップS39において、上記で保存されたダウンロードデータ識別に基づいて、ダウンロード可能データの種類を決定する。
【0057】
ステップS39の結果、ダウンロード可能データがミドルウェアモジュールである場合、ステップ40において、そのバージョンが、既にあるミドルウェアモジュールのバージョンと同じであるか否かを決定する。
【0058】
ダウンロードするミドルウェアモジュールと既存のミドルウェアモジュールのバージョンが同じ場合、ダウンロードは中止され、ロジックはステップS30へ行き、放送ストリーム監視し続ける。S50において、そのバージョンが同じでない場合、ミドルウェアモジュールがモバイル端末に接続可能かどうか決定する。
【0059】
ミドルウェアモジュールがモバイル端末に接続可能でない場合、ステップS41において、ミドルウェアモジュールは放送ストリームから抽出され、メモリ23に保存される。
【0060】
続けて、ステップS42において、ミドルウェア上で実行されるアプリケーションがあるのか調べる。
【0061】
ステップS42において、実行されるアプリケーションがない場合、ミドルウェアモジュールをセットアップする。実行中アプリケーションがある場合、ステップS43において実行中のアプリケーションを一時停止し、実行中のアプリケーションが停止したら、ステップS44においてミドルウェアモジュールをセットアップする。
【0062】
続けて、ステップS45において、ミドルウェアインストールが完了されると、アプリケーションが一時停止中かどうかを調べる。アプリケーションが一時停止中の場合、ステップS46において、アプリケーションを再開し、その後、ロジックはステップS30へ戻り、放送ストリーム監視し続ける。アプリケーションが一時停止状態ではない場合、ロジックはステップS30へ戻り、放送ストリーム監視し続ける。
【0063】
一方、ステップS52において、ミドルウェアが移動体通信端末への接続が可能である場合、ユーザから移動体通信網への接続要求があるか否かを調べる。
【0064】
その後、ステップS54において、ユーザから移動体通信網への接続要求がある場合、ダウンロードされたソフトウェア及びデータがユーザの要求を実行できるか否かを調べる。
【0065】
ステップS54において、ユーザからの要求が実行できない場合、ロジックはステップS30へ戻り、放送ストリーム監視をし続ける。ステップS56において、ユーザからの要求を実行できる場合、ステップS56において、ユーザ認証及びモバイル端末接続プログラムを実行でき、ステップS58において、対話式データ放送アプリケーションを実行する。
【0066】
例えば、ダウンロードされたソフトウェアが、A社によって製造されたモバイル端末のみをサポートする制御信号とデータを有しており、ユーザはB社の移動体通信サービスを要求する場合、要求されたサービスは実行できないと判断され、ロジックは開始点30に飛んで戻る。サービス要求が実行できる場合、ステップS56において、ユーザ認証処理が実行され、対話式データ通信のために移動体通信網の接続処理が実行される。通信網への接続が成功した場合、ステップS58において、対話式データ放送のためのアプリケーションプログラムを実行する。
【0067】
一方、ステップS39の結果、ダウンロード可能データの種類がミドルウェアプラグインデータの場合、ステップS60において、プラグインデータに用いられるアプリケーションデータ形態を知らせるために説明された、ダウンロード可能なミドルウェアプラグインデータのMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)形式が、受信装置内にあるMIME形式リストと比較して登録されているか否かを調べる。
【0068】
ステップS60において、MIME形式が既存リストに登録されている場合、プラグイン処理を終了し、ロジックはステップS30へ戻り、放送ストリームの監視を続ける。そのフォーマットが既存リストに登録されていない場合、つまり、MIME形式が新しい場合、ステップS62において、ミドルウェアプラグインのためのデータは、放送ストリームから抽出され、メモリ23に保存される。
【0069】
続けて、ステップS64において、プラグインソフトウェアをセットアップし、新しいMIME形式として登録し、ロジックはステップS30へ戻る。
【0070】
本発明の方法は、プログラムとして実現され、コンピュータの読取り可能な記録媒体である、CD−ROM,RAM,ROM,フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク等のようなものに保存できる。その処理は等業者によって容易に実施できるので、これについてさらなる説明はここでは提供しない。
【0071】
本発明はある好適な実施例について説明されてきた一方で、当業者にとって請求の範囲で定義される発明の範囲から離れることなく、様々な変化と修正がなされることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の一実施例に従って、移動体通信網の接続を支援するデータ放送受信装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に従って、プロセッサとモバイル端末接続ユニット29の間の部の処理機構と相互作用を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るソフトウェアダウンロード処理及び移動体通信網への接続処理を説明する図である。
【図4】本発明に係るソフトウェアダウンロード処理及び移動体通信網への接続処理を説明する図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対話式サービスを支援できるデータ放送受信装置であって、
外部から送られた信号を、信号の種類に応じて分割するデマルチプレクサ手段と、
前記データ放送受信装置の構成要素を制御し、前記デマルチプレクサ手段において分割された内容を受信して出力する制御手段と、
前記デマルチプレクサ手段において分割されたダウンロード可能データを受信し、前記ダウンロード可能データの種類を決定し、ダウンロード可能データをダウンロードすることによってアップグレードを実行するダウンロード処理手段と、
前記ダウンロード可能データに基づいて移動体通信網へ接続するモバイル端末の接続手段と
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ放送受信装置であって、前記制御手段は、
前記データ放送受信装置のミドルウェアを処理し、前記ダウンロード処理手段を制御し、前記ダウンロード処理手段からの前記ダウンロード可能データに含まれるミドルウェアモジュールとミドルウェアプラグインソフトウェアを受け取る、ミドルウェア処理手段と、
前記データ放送受信装置を動作し、前記ミドルウェア処理手段と前記モバイル端末接続手段を制御する動作手段と
を備えたことを特徴とする手段。
【請求項3】
請求項1に記載のデータ放送受信装置であって、前記ダウンロード処理手段は、データ放送規格情報を記述するダウンロード可能データ情報記述子を使うことによって、前記ダウンロードデータの種類を決定することを特徴とする手段。
【請求項4】
請求項3に記載のデータ放送受信装置であって、前記ダウンロードデータ情報記述子は、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2システムのPSI(Program Specific Information)、ATSC(Advanced Television Systems Committee)データ放送のDST(Data Service Table)、DVB−MHP(DVB−Multimedia Home Platform)のAIT(Application Information Table)又はDMB(Digital Multimedia Broadcasting)のSI(System Information)情報のうち、少なくとも1つ以上を備えたことを特徴とする装置。
【請求項5】
データ放送受信装置において外部から入力されたダウンロードデータを使用してソフトウェアをアップグレードする方法であって、
a)前記データ放送受信装置において放送ストリームから、ダウンロード可能データを選択するステップと、
b)前記ダウンロード可能データの種類を決定するステップと、
c)前記ダウンロード可能データの種類によって、前記ソフトウェアをアップグレードするステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記a)のステップは、
a1)前記放送ストリーム内にダウンロード可能データの情報記述子が存在を監視するステップと、
a2)前記ダウンロード可能データ情報記述子からデータ識別情報を抽出するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、前記ダウンロードデータ情報記述子は、
MPEG−2システムのPSI、ATSCデータ放送のDST、DVB−MHPのAIT又はDMBのSIの情報のうち、少なくとも1つ以上を備えたことを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記ステップb)における前記データ識別情報に基づいて、前記ダウンロード可能データの前記種類を決定することを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項5に記載の方法であって、前記ダウンロード可能データの前記種類は、移動体通信端末へ接続するためのミドルウェアモジュール及びミドルウェアプラグインを備えたことを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、前記ステップc)は、
c1)前記ミドルウェアモジュールを使用してソフトウェアをアップグレードするステップと、
c2)前記ミドルウェアプラグインを使用してソフトウェアをアップグレードするステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、前記ステップc)は、
c3)前記ダウンロードされたミドルウェアモジュールの前記バージョンが、前記既存のミドルウェアの前記バージョンと同じであるか否かを決定するステップと、
c4)前記ダウンロードしたミドルウェアモジュールの前記バージョンが前記既存のミドルウェアの前記バージョンと同じでない場合、前記ダウンロードされたミドルウェアモジュールをセットアップするステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、前記ステップc)は、
c5)実行中のアプリケーションを一時的に停止させるステップと、
c6)前記ミドルウェアモジュールの前記セットアップ後、前記一時停止させたアプリケーションを実行するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項11に記載の方法であって、前記ステップc2)は、
c2−1)前記ダウンロードされたミドルウェアプラグインの前記MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)形式が登録されているかを調べるステップと、
c2−2)前記ダウンロードされたミドルウェアプラグインの前記形式が新しい場合、前記ダウンロードされたミドルウェアプラグインの形式を登録するステップと、
c2−3)前記ダウンロードされたミドルウェアプラグインをセットアップするステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項5に記載の方法はさらに、
d)前記ユーザから移動体通信網の接続要求を受けて処理するステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、前記ステップd)は、
d1)前記ダウンロード可能データは、モバイル端末に接続可能なモジュールを含むかを調べるステップと、
d2)前記モバイルへの前記接続が可能であれば、前記ユーザからの前記移動体通信網への接続の前記要求が実行できるのか否かを調べるステップと、
d3)前記使ユーザからの前記移動体通信網への接続の前記要求が実行できる場合、ユーザ認証とモバイル端末接続プログラムを実行することによって、前記移動体通信網に接続するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記ユーザからの移動体通信網への接続の前記要求が実行されたか否かは、前記ユーザの前記モバイル端末のモジュール情報または、通信会社の情報に基づいて決定されることを特徴とする方法。
【請求項17】
対話式サービスを支援するデータ放送受信装置は、
前記外部からの信号を信号の種類に応じて分割するデマルチプレクサ手段と、
前記データ放送受信装置の構成要素を制御し、前記デマルチプレクサにおいて分割された内容を受信して出力する制御手段と、
前記デマルチプレクサ手段において分割されたダウンロード可能データを受信し、前記ダウンロード可能データの種類を決定し、前記ダウンロード可能データをダウンロードすることによってアップグレードを実行するダウンロード処理手段と、
前記ダウンロード可能データに基づいて移動体通信網に接続するモバイル端末接続手段と
を備えたことを特徴とする装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−515101(P2007−515101A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−539369(P2006−539369)
【出願日】平成16年11月3日(2004.11.3)
【国際出願番号】PCT/KR2004/002817
【国際公開番号】WO2005/043911
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(596180076)韓國電子通信研究院 (733)
【氏名又は名称原語表記】Electronics and Telecommunications Research Institute
【住所又は居所原語表記】161 Kajong−dong, Yusong−gu, Taejon korea
【Fターム(参考)】