説明

移動通信システム及びその信号処理方法

【課題】本発明は、送信器アンテナのアレイから伝送される信号の完全性を維持し、移動デバイスが信号の正確な検出を確認することができる移動通信システム及びその信号処理方法を提供する。
【解決手段】多数の送信器を備えた送信器と多数の受信器を備えた受信器を含む移動通信方法であって、CRC(cyclic redundancy check)コードをデータブロックに付加するステップと、多数のアンテナ中、各伝送アンテナのコーディングレート及び変調スキームによってデータブロックを空間的に分割するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、より詳しくは、データブロックに付加されたCRC(cyclic redundancy check)コードのようなインジケータが伝送の際にエラー発生の有無を判定するのに用いられる信号処理方法及び移動通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
MIMO(multi−input multiple−output)無線通信システムは、多重経路チャネルの空間属性を活用することにより豊富な多重経路環境でユーザーの容量を増加させるために多重−エレメントアンテナアレイを用いる。このようなシステムの1つに垂直BLAST(Bell Laboratories Layered Space−Time)システムがある。これはD−BLASTシステムの対角線方向の階層空間−時間アーキテクチャーと反対の垂直方向の階層空間−時間アーキテクチャーを用いたものである。V−BLASTシステムは"V-BLAST : An Architecture for Realizing Very High Data Rates Over the Rich-Scattering Wireless Channel"(ISSSE'98、October 1998) by P.W. Wolniansky、G..J.Foschini、G. D. Golden、and R. A. Valenzuela and in "Detection algorithm and initial laboratory results using V-BLAST space-time communication architecture"(IEEE、Vol. 35、No. 1、January 1999)に開示されており、参照文献として記載した。
【0003】
上述のV−BLASTシステムにおいて、伝送されて受信されたデータサブストリームを分離する能力は、他のサブストリームが環境を通じて伝播される方式による僅かな差によるものである。従って、V−BLASTシステムは複数の送信器アンテナを介して入ってくる分割されたサブストリームの独立性に依存する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような独立性は適切に検出されないデータが常に維持されないという問題があった。
【0005】
本発明は上記の問題点を解決するためのもので、その目的は、少なくとも上述の問題及び/または短所を解決し、少なくとも後述する利点を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、送信器アンテナのアレイから伝送される信号の強度を維持することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、移動ディバイスが信号の正確な検出を確認することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る移動通信システム及びその信号処理方法は、多数の送信器を備えた送信器と多数の受信器を備えた受信器を含む移動通信方法であって、CRCコードを伝送されるデータブロックに付加するステップと、多数のアンテナの中、各伝送アンテナのコーディングレート及び変調スキームによってデータブロックを空間分割する(spatially segmenting)ステップとを含む。
【0009】
本発明の付加的な利点、目的及び特徴は、次の詳細な説明に開示され、本技術分野の熟練者はこれから自明に理解するはずであり、または、その実施を理解するはずである。本発明の目的及び利点は特許請求範囲に特別に指摘したとおりに実現されるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、無線通信システムに適用可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る移動通信システム及びその信号処理方法の好適な実施の形態について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1はV−BLAST無線システムの概略的な一例であり、ここで、単一データストリームは豊富なスキャッタリング(多重経路)環境内で伝送用の多数のサブストリームに分けられる。V−BLASTシステムは、各々がデータのサブストリームを搬送する別個の並列サブチャネルであって、スキャッタリング経路の多重性を処理する。
【0013】
図1を参照すると、V−BLASTシステムは、受信器にV−BLAST信号処理器21及びベクトルインコーダ11を含んでいるのがわかる。例えば、固定ホスト10(例えば、基地局またはロードB)または伝送ディバイスの一部としてのベクトルインコーダ11は複数のデータサブストリームa1−a4を各々伝送するためのM個のアンテナに並列に連結される。例えば、加入者ユニットの一部としてのV−BLAST信号処理器21、移動端末機、移動ディバイスまたは使用者設備(User Equipment;UE)20(以下、移動端末機とする)は、各々が複数の伝送されたデータサブストリームを受信するN個のアンテナに並列に連結される。図1に図示したように、送信器(TX)の数と送信器アンテナは4個、即ち、M=4であり、 受信器(RX)の数と受信器アンテナは6、即ち、N=6であるが、Mは1より大きい任意の整数であり、垂直V−BLASTシステムでその値はN以下であると仮定する。
【0014】
送信器データストリーム、即ち、直列データは、各々が固定ホスト10の対応する送信器アンテナから固有信号として個別に伝送されるM個のサブストリームに直列データを分けることにより、並列データを生成するための直列−対−並列回路を含むベクトルエンコーダ11を通過する。この際、ベクトルエンコーダ11は直交振幅変調(QAM)を遂行してQAMシンボルストリームにデータサブストリームa1−a4を出力する。各々のデータサブストリームは空間−時間コードを用いずに、異なるアンテナから伝送された異なる信号であり、伝送品質を改善するために別個の信号処理またはコードダイバーシティが要求されない方が望ましい。
【0015】
このような伝送を受信するために、移動端末機20のV−BLAST信号処理器21は、例えばデータサブストリームを個別に検出するためのアルゴリズムを利用する。例えば予め決定された送信器アンテナのデータサブストリームを検出する際、各受信器アンテナから受信されたデータサブストリームa1−a4の重畳されたセットが考慮される。V−BLAST信号処理器21は、最も大きいS/N比を有するデータサブストリームをまず抽出し、その後、干渉のソースとしてのより強い信号が除去されれば、より容易に復旧される残りの弱い信号を処理するためにアルゴリズムを利用して全ての信号を調査する。
【0016】
本発明の方法を効率的に行うために、データの独立性が、受信された信号が移動端末機で処理される間、送信器から伝送ステージ間、移動通信チャネルを通じて維持されなければならない。しかしながら、実際には、少なくともある程度の相関が送信器アンテナと受信器アンテナとの間で持続されて、信号の独立性は保障されない。
【0017】
また、独立的な送受信移動通信チャネルは要求されるが、チャネル独立性は保障されない。チャネルの独立性がない場合、予め決めておいた送信器アンテナの個別データサブストリームの移動ホストにおける適切な検出が妨害され、不適切な検出により、移動ホストでの過度なエラーレートと誤信号の検出を引き起こすために、V−BLAST技術は移動通信チャネルで環境変動を効率的に行うことができない。
【0018】
さらに、HS−DSCH(High-Speed Downlink Shared Channel)が、MIMO環境に亘って動作することが望ましい。各データストリームがMIMO送信器を通じて伝送されると仮定すると、MIMOシステムは空間マルチプレキシングシステムとして考えられる。言い換えれば、多数の異なるデータストリームが1つのTTI(Transmission Time Interval)の間、多数の伝送アンテナを介して同時に伝送される。現在、HS−DSCHは単一データストリームが1つのTTIの間に伝送できるように空間的にマルチプレキシングされると見なされていない。
【0019】
これらの問題を解決するために、本発明は、例えば移動端末機20が所定のエラーが発生するかどうかを判定するために伝送データをチェックするように、CRC(Cyclic Redundancy Check)コードをデータブロックに付加するためのアルゴリズムを、例えばホスト内に含む。データはまた変調スキーム及び各アンテナのコーディングレートによって空間的に分割される。
【0020】
より詳しくは、移動端末機20はまたV−BLAST信号処理器21に含まれた復調器(図示していない)を含む。これは他の移動通信システムの固定ホストから伝送されたデータブロックを復調する。移動端末機20内のエラーチェックアルゴリズム(図示せず)は伝送エラーがあるかどうかを判定するために復調したデータブロックを集め、デコーディングする。伝送されたデータブロックに存在するエラーのチェックの際、ZF(zero focing)またはMMSE(minimum mean-squared error)技術を利用して達成される干渉ナルリング(nulling)方法が使用される。移動端末機は、また、その検出方法の一部としての干渉削除を備えている。
【0021】
図2Aを参照し、分割されたブロック(即ち、S1、S2、S3、S4、S5)のストリームを含む搬送ブロックに付加されたCRCを説明する。図2Bは、各アンテナに提供される分割されたブロックを図示する。CRCは図2Aの搬送ブロックの端部に付加されて、図2BのM番目アンテナから伝送されることに留意しなければならない。しかしながら、CRCは搬送ブロック内のどこに(例えば、分割されたブロックS1、S2等の間のはじまりで)付加されてもよい。
【0022】
図3を参照し、本発明の一例に係る動作フローチャートを説明する。本例において、1つの搬送ブロックのみが、TTI毎にマルチプレキシングチェーンに到達し、1つのCRCが1つの入力搬送ブロックに付加され、エラーが生じると全体搬送ブロックがTTIの間に再伝送される。さらに、TTI毎に1つの搬送ブロックだけがマルチプレキシングチェーンに到達するので、空間分割ブロック(後述する)が、入力ブロックを多数のデータストリームの同時伝送のために多数のブロックに分割することに用いられる。即ち、チャネルコーディング後、コーディングされたブロックが空間分割ブロック内のNストリームに分割される。ここで、Nは1つのTTIの間の多数の伝送アンテナを通じて同時に伝送されたデータストリームの数を表す。ハイブリッド−ARQ機能ユニットは、各データストリームに対する個別MCS(Modulation Code Scheme)制御に対するレートマッチングを遂行する。また、本例は1つの搬送ブロックがあるだけなので、アップリンクACK/NACK信号は1つ必要なだけである。また、1つの搬送ストリームの性能が多数のストリームの組み合わせられた性能により決定されるので、各ストリームに対するMCSを決定するのは困難になる。
【0023】
図3に示したように、まず、ステップS301において、エラー検出を可能にするために分割されたブロックのストリームを含む1つの搬送ブロックにCRCが付加される。
【0024】
HS−DSCH搬送チャネルに対するCRC付加は次の方法を利用して遂行される。より具体的には、エラー検出はCRCを通して搬送ブロックに提供される。CRCのサイズは24、16、12、8または0ビットであり、CRCのサイズが各TrCHに対して、なくてはならないものが上位層から伝送される。
【0025】
さらに、全体の搬送ブロックは各搬送ブロックに対するCRCパリティビットを計算することに用いられる。パリティビットは、例えば次の循環発生器多項式の中の1つから生成する:
− gCRC24(D)=D24+D23+D6+D5+D+1
− gCRC16(D)=D16+D12+D5+1
− gCRC12(D)=D12+D11+D3+D2+D+1
− gCRC8(D) =D8+D7+D4+D3+D+1
【0026】
本例において、層1に伝えられた搬送ブロック内のビットは、aim1、aim2、aim3、・・・、aimAiとして表示され、パリティビットは、pim1、pim2、pim3、・・・、pimLiとして表示される。さらに、AiはTrCHの搬送ブロックのサイズであり、mは搬送ブロックの番号であり、Liは上位層からシグナリングされるものに従って24、16、12、8または0の値を取る。
【0027】
インコーディングは、GF(2)において、多項式
im1Ai+23+aim2Ai+22+...+aimAi24+pimi23+pim222+...
+pim231+pim24
がgCRC24(D)で割られると、残りは0となり、多項式
im1Ai+15+aim2Ai+14+...+aimAi16+pimi15+pim214+...
+pim151+pim16
がgCRC16(D)で割られると、残りは0となり、多項式
im1Ai+11+aim2Ai+10+...+aimAi12+pimi11+pim210+...
+pim111+pim12
がgCRC12(D)で割られると、残りは0となり、多項式
im1Ai+7+aim2Ai+6+...+aimAi8+pimi7+pim26+...+pim71+pim8
がgCRC8(D)で割られると、残りは0となるような体系的な形態で遂行される。
【0028】
どんな搬送ブロックもCRC計算(Mi=0)に入力されない場合には、CRC付加は遂行されない。搬送ブロックがCRC計算(Mi≠0)に入力され、搬送ブロックのサイズが0(Ai=0)である場合、CRC付加は、例えば全てのパリティビットが0と同一に遂行される。
【0029】
CRC付加ブロックの入力と出力との関係は次の通りである。CRC付加がbim1、bim2、bim3、・・・、bimB1としてBi=Ai+Liとして表示される。また、aimkとbimkの関係は、
imk=aimk k=1,2,3,...,Ai
imk=pim(Li+1-(k-Ai) k=Ai+1,Ai+2,Ai+3,...,Ai+Li
である。
【0030】
(CRCを各個別分割ブロックS1、S2、S3、S4、S5に付加するよりは)CRCを搬送ブロックに付加する利点は少なくとも次のものを含む;
1)CRCが搬送ブロックの端に付加される分割ブロックS1、S2、S3、S4、S5中の1つに伝送エラーがある場合、分割ブロックS1、S2、S3、S4、S5の全体のストリームが再伝送される。たとえ、伝送効率がCRCが各分割ブロックに付加される時と比較して減少しても(ここで、エラーを有する伝送された分割ブロックのみ再伝送する必要がある)、全般的なCRCオーバーヘッド要件はCRCが各分割ブロックS1、S2、S3、S4、S5に付加される状況に比較して減少する。
2)再伝送されるデータを要求するために、HARQ(hybrid automatic repeat request)技術を用いる。HARQはHS−DSCH(high-speed downlink channel)上で使用する肯定応答再伝送スキームである。HS−DSCHチャネルは、いくつかの移動ホストにより共有された単方向ダウンリンクチャネル及び転送チャネルである。移動ホストは、CRCコードをチェックして伝送されたブロックが受信されたことを示せばACKで応答し、CRCコードをチェックして伝送されたブロックがエラーのまま受信されたことを示せば否定応答(NACK)で応答する。移動局からNACKを受信すると、HARQ機能は搬送ブロックを自動的に再伝送する。
(各分割ブロックS1、S2、S3、S4、S5に付加されたCRCよりは)搬送ブロックに付加されたCRCを有するHARQを利用する本発明に係るシステムにおいて、再伝送を要求するためにACK/NACKは一つだけでよい。即ち、CRCが各分割ブロックS1、S2、S3、S4、S5に付加されれば、各再伝送に対応するACK/NACKが必要であるので、 ACK/NACKがより多く必要となる。これによって、搬送ブロック毎に1つだけのACK/NACKが必要であるので、より少ないデータがアップリンク上に伝送されて、アップリンクのピーク−対−平均−電力比を改善する。
3)複雑で、かつ、詳細な遠隔通信仕様は、上位層(例えば、MAC層及びRLC(radio link control)層、RRC(radio resource control)層等)と通信する要件を定義する。 これらの遠隔通信仕様は通信産業の様々な他の分野の代表が深く関与して開発された。従って、これらの上位層の要求によるいかなる変化も重要であり、遠隔通信の代表の実質的な関与を必要とする。しかしながら、(CRCが各分割ブロックS1、S2、S3、S4、S5に付加されるのではなく)本発明ではCRCが搬送ブロックに付加されるので、上位層の仕様に要求される修正はCRCが各ブロックに付加される場合、上位層に対する仕様に必要な修正と比較して著しく減る。
【0031】
再び図3を参照すると、CRCが搬送ブロックに付加された後、付加されたCRCコードを有するデータブロックは、予め決定されたコードアレイを用いて ビット−スクランブリング(bit−scrambled)される(S302)。即ち、HS−DSCH CRC付加から出力されたビットはビットスクランブラでスクランブリングされる。例えば、スクランブラに入力されたビットが、bim,1、 bim,2、bim,3、・・・、bim,Bと表示され、BはHS−DSCHビットスクランブラに入力されたビットの数であり、ビットスクランブリングの以後のビットは、dim,1、dim,2、dim,3、・・・、dim,Bと表示されると仮定する。
【0032】
ビットスクランブルリングは次のように定義される。
im,k=(bim,k+yk)mod2 k=1,2,...,B
そして、ykは次の動作から得られる:
【数1】

【0033】
その後、ビットスクランブリングされた出力ビットは、例えばコードブロック分割により同一のサイズで複数のコードブロックに分けられる(S303)。本例においてHS−DSCH転送チャネルに対するコードブロック分割は次のように遂行される:
【0034】
TTI内の全ての搬送ブロックは直列に連結される。TTI内のビット数がZ(該当コードブロックの最大サイズ)より大きければ、コードブロック分割は搬送ブロックの連結後に遂行される。コードブロックの最大サイズは畳み込みコーディングまたはターボコーディングがTrCHに用いられるかどうかによる。
【0035】
搬送ブロック連結に入力されたビットがbim1、bim2、bim3、・・・、bimBiとして表示されると仮定する。その際、iがTrCH番号であり、mが搬送ブロック番号であり、Biが各ブロック内のビットの数(CRC含み)である。また、TrCHi上の搬送ブロックの数がMiと表示され、連結後、ビットがxi1、xi2、xi3、・・・、xiXiと表示されと仮定する。その際、iがTrCH番号であり、Xi=Miiである。続いて次の数式で計算される。
【数2】

【0036】
搬送ブロック連結後、ビットシーケンスの分割はXi>Zである場合に遂行される。分割後、コードブロックは同一のサイズを有する。さらに、TrCHi上のコードブロックの数がCiと表示されると仮定する。分割に入力されたビット数XiがCiの倍数でない場合、フィラービット(filler bit)は第1ブロックの初めに付加される。例えば、ターボコーディングが選択され、Xi<40である場合、フィラービットはコードブロックの初めに付加される。フィラービットは伝送され、常に0として設定される。また、本例において、最大コードブロックのサイズは、
− 畳み込みコーディング:Z=504;
− ターボコーディング:Z=5114である。
【0037】
i≠0において、コードブロック分割から出力されたビットがoir1、oir2、oir3、・・・、oirKiと表示されと仮定する。その際、iがTrCH番号であり、rがコードブロック番号であり、Kiがコードブロック当りビット数である。続いて次の数式で計算される。
【数3】

【0038】
一例において、コードブロック分割は次の特定のパラメータを有する前述の方法を利用して遂行される。1つの搬送ブロックの最大値はi=1である。ブロックに入力されたビットdim1、dim2、dim3、・・・、dimBは、xi1、xi2、xi3、・・・、xiXiに直接マッピングされる。その後、Xi=Bが後行する。以下言及されるビットxはコードブロック分割関数の間隔に言及していることに留意されたい。コードブロック分割関数からの出力ビットは、oir1、oir2、oir3、・・・、oirKiである。その後、ターボコーディング用Z=5114の値が用いられる。
【0039】
チャネルコーディングはコーディングまたはターボコーディング技術を用いて各々分けられたコードブロックで遂行される(S304)。特定のコーディングは要求されたサービスのタイプにより、用いられる。HS−DSCH転送チャネル用チャネルコーディングは以下の方法の一例で遂行される。例えば、1つの搬送ブロックの最大値はi=1であり、1/3ターボコーディングのレートが用いられると仮定する。
【0040】
コードブロック分割及びチャネルコーディングの例は次の通りである。搬送ブロックのサイズが例えば5114ビットであり、伝送されるデータ(CRC含み)が6000ビットである場合、データは3000ビットの2つのブロックに分割される。1/3のチャネルコーディングが用いられる場合、2つの3000ビットブロックは9000ビットにコーディングされる。2つの9000ビットブロックはステップS305で空間分割及びレートマッチングプロセスを通過する。
【0041】
次に、ステップS305において、データブロックは、各送信器アンテナを介して受信システムに各々伝送されるように空間分割され、複数(M)の送信器アンテナの各々に1セグメントを割り当てる。さらに、各送信器アンテナは独立的な変調及びコーディングスキーム(mcs)を有する。即ち、本発明によれば、CRCが搬送ブロックに付加され、その後、データブロックが各アンテナにより用いられるコーディングレート及び変調スキームにより空間分割される。
【0042】
例えば、PhCH#1上の第1アンテナがQPSK変調スキームと1/2コーディングレートを使用し、PhCH#P上のPアンテナが16QAM変調スキームと1/2コーディングレートを使用すると仮定する。本例において、アンテナはデータ量(即ち、QPSKでのシンボルは2ビットであり、QAMでのシンボルは4ビットである)を2回伝送することができる。したがって、本発明によれば、2つの9000ビットブロック(18000ビットと同一)は第1チャネルにより処理される6000ビットブロック(即ち、18000の1/3 ビット)の第1ブロックと、Pアンテナにより処理される12000ビット(即ち、18000の2/3ビット)の第2ブロックに空間分割される。即ち、本発明による空間分割は変調スキームとコーディングレートに基づいている。
【0043】
図4A及び4Bを参照し、ステップS305で遂行されるプロセスの代案的な配列を説明する。例えば、図4Aは空間分割よりも前に遂行されるレートマッチングを、図4Bは空間分割よりも後に遂行されるレートマッチングを図示している。空間分割よりも後に遂行されるレートマッチングの利点はレートマッチングがコーディングレートを制御するのに用いることができるという点にある。
【0044】
したがって、図4Bにおいて、第1及び第2空間分割ブロックを次のように処理することができる。例えば、チャネルPが960QAMを用い、チャネルIが480QPSKを用いる場合、13コード(12000/960)はチャネルPにより処理され、6コード(12000/480)はチャネル1により処理される。しかしながら、図4Aにおいては、レートマッチングが空間分割よりも前に遂行されてコーディングレートが制御できないので、コーディングレートを制御できないことに留意しなければならない。
【0045】
図3を参照すると、信号処理が伝送用各物理チャネル(PhCH)に対する空間分割データブロックで遂行される。1つ以上のHS−DSCHが用いられる際、物理チャネル分割は異なる物理チャネル間でビットを分ける。本例において、物理チャネル分割に入力されたビットはw1、w2、w3、・・・、wRとして表示される。ここで、Rは物理チャネル分割ブロックに入力されたビット数である。PhCHの数はPとして表示される。
【0046】
物理チャネル分割よりも後のビットは、up1、up2、up3、・・・、upUと表示される。pはPhCH番号であり、Uは各HS−DSCHに対する1無線サブフレーム内のビット数、即ち、U=R/Pである。wkとup,k間の関係は以下に示す。
【0047】
全てのモードにおいて、入力フローの一部のビットは、コード上のビット数がUになるまで、各コードにマッピングされる。本例において、物理チャネル分割よりも後の第1PhCH上のビットは、
1,k=wk k=1、2、・・・Uである。
【0048】
物理チャネル分割よりも後の第2PhCH上のビットは、
2,k=wk+U k=1、2、・・・、Uである。そして、
物理チャネル分割よりも後のP番目PhCH上のビットは、
p,k=wk+(P-1)×U k=1、2、・・・Uである。
【0049】
物理チャネル分割よりも後に、ディバイス10の信号処理技術はインタリービング(interleaving)(S3071−S307N)と、コンスタレーション再配列(constellation rearrangement)(S3081−S308N)を含む。FDD(frequency division duplex)に対するインタリービングは各物理チャネルに対し、図3に示すように、別々に遂行される。ブロックインタリーバに入力されたビットは、up,1、up,2、up,3、...、up,Uと表示される。ここで、PはPhCH番号であり、UはPhCHに対する1つのTTI内のビット数である。さらに、QPSKにおいては、U=960、そして16QAMではU=1920である。
【0050】
インタリーバは、ブロックインタリーバであり、パッディングを有する行列に入力されたビット、行列に対する列間順列(permutation)及びプルーニング(pruning)を有する行列から出力されたビットを含む。ブロックインタリーバに入力されたビットが、
p,1、up,2、up,3、・・・、up,Uと表示されると仮定する。
【0051】
ここで、pはPhCH 番号であり、Uは1つのPhCHに対する1つの無線フレーム内のビット数である。ブロックインタリーバからの出力ビットシーケンンスは次のように誘導される:
C2=30を行列の列数になるように割り当てる。行列の列は左から右に0、1、2、・・・、C2−1に番号が与えられる。
【0052】
U≦R2×C2となるように最小整数R2を探すことにより行列の行の数を決定する。
【0053】
直四角形行列の行は上から下に0、1、2、・・・、R2−1と番号が与えられる。
【0054】
行0の列0においてビットyp,1で始まる行により入力ビットシーケンスup,1、up,2、up,3、・・・、up,UをR2×C2行列の行に書き込む。
【数4】

【0055】
ここで、k=1、2、・・・Uでyp,k= Up,kであり、R2×C2>Uである場合、ダミービットはパッディングされて、k=U+1、U+2、・・・R2×C2でyp,k=0または1となる。これらのダミービットは列間順列よりも後の行列の出力から除去される(pruned away)。
【0056】
その後、以下表1に図示されたパターンに基づいて行列に対する列間順列を遂行する。ここで、P2(j)はj番目順列列の元の列位置である。列間の順列後、ビットはy'p,kと表示される。
【数5】

【0057】
ブロックインタリーバの出力は列間順列のR2×C2行列から列毎に読み取られたビットシーケンスである。出力は列間順列よりも前の行列の入力にパッディングされたダミービットを削除、即ち、k>Uを有するビットyp,kに対応するビットy'p,kが出力から除去されることによりプルーニングされる。2番目のインタリービングの以後のビットは、vp,1、vp,2、vp,3、・・・、vp,Uとして表示される。vp,1はプルーニング以後の最も小さなインデックスkを有するビットy'p,kに対応し、vp,2はプルーニング以後の第2の最も小さなインデックスkを有するy'p,kに対応する。
【0058】
【表1】

【0059】
インタリーバは本例において、R2=32行及びC2=30列の固定サイズである。
【0060】
また、16QAMでは同一の固定サイズR2×C2=32×30の2つの同一のインタリーバがある。物理チャネル分割からの出力ビットはインタリーバ同士の間で2つずつ分割される:ビットup,k及びup,k+1は第1インタリーバに行き、ビットup,k+2及びup,k+3は第2インタリーバに行く。また、ビットはインタリーバから2つずつ集められる:ビットvp,k及びvp,k+1は第1インタリーバから得られ、ビットvp,k+2及びvp,k+3は第2インタリーバから得られる。ここで、k mod 4=1である。
【0061】
次に、16QAM コンスタレーション配列/再配列が遂行される。本例において、16QAM変調ビットが仮定される。表2は他の再配列を生成する一例での動作を説明する。入力シーケンスのビットはvp,k、vp,k+1、vp,k+2、vp,k+3が用いられ、k mod 4=1になるように4つのグループでマッピングされる。
【0062】
【表2】

【0063】
表2からの出力ビットシーケンスは4つのグループ、例えば rp,k、rp,k+1、rp,k+2、rp,k+31であって、k mod=1で出力ビットにマッピングされる。
【0064】
米国出願10/834、210(2000.4.29付出願)で開示されたAM配列/再配列が再び用いられる。これら関連米国出願10/834、210は全体的にここに含まれる。
【0065】
次に、物理チャネル分割(S3061 −S306N)及びマッピング(S3091−S309N)が、複数(P)の物理チャネルPhCH#1−PhCH#Pを通じてマルチコード伝送に提供される。物理チャネルマッピングに入力されたビットは、rp,1、 rp,2、・・・、rp,Uであって、pが物理チャネル番号であり、Uが1つのHS−DSCHに対する1つの無線サブフレーム内のビット数と表示される。ビットrp,kはPhCHにマッピングされて、各PhCHに対するビットがkに関して昇順に空中を通じて伝送されるようにする。
【0066】
図4A及び4Bを参照すれば、図4Aでは空間分割がレートマッチング後に処理される。TTIの間、物理チャネル内に伝送されたビットの数は各ストリームのマルチコードの数及び変調スキームに依存する。上位層はストリーム当り報告されたCQIs(Channel Quality Indicator)に基づいて変調スキームと各ストリームのマルチコードの数を選択する。レートマッチングされたデータブロックはストリーム当りビット数の比率に比例して分割される。
【0067】
搬送ブロックが1つのレートマッチングブロックを通過するために、全てのストリームのコードレートは同じもので終了する。即ち、変調スキーム及びマルチコードの数は図4Aでストリーム当り別個に制御できるが、ストリームごとに別個に制御されることはできない。本例において、チャネル化コードセット及びストリーム当りの変調スキームと、搬送ブロックのサイズは上位層からシグナリングされる。単一HARQ関連情報は現在のHSDPAでのように充分である。
【0068】
図4Bにおいて、空間分割はレートマッチングよりも前に処理される。上位層は変調スキーム及び各ストリームのマルチコードの数を選択する。また、上位層は物理層に各レートマッチングブロックに対する入力ビットの数を通知する。レートマッチングが別個に遂行されるので、コードレートは各ストリームに対して別個に制御される。さらに、搬送ブロックのサイズは分割されたビットの和から誘導される。本例において、チャネル化コードセット、変調スキーム及びレートマッチングブロックに対する入力ビットの数は上位層にシグナリングされる。さらに、単一HARQ関連情報は全てのストリームで共有できる。
【0069】
図6を参照すれば、図3のプロセスの代案的な配列が図示されている。このような代案において、N搬送ブロックはTTI毎にマルチプレキシングチェーンに到達する。ここで、Nは同時に伝送されたデータストリームの数を表す。したがって、各分割されたブロックは独立的な伝送制御を可能にする別個の付加CRCを備える。その後、空間分配ブロック310は受信された分割ブロックをNブランチに分配し、各分割されたブロックは図3のように、HS−DSCHに対する同一のマルチプレキシングチェーンを通過する。さらに、搬送ブロックのエラー分割ブロックのみ(全ての分割ブロックではなく)を再伝送させればよいので、再伝送プロセスは効率的に遂行される。しかしながら、ストリームごとにアップリンクACK/NACK信号が再伝送プロセスに必要である。CQI定義の観点において、同一CQIマッピングテーブルを各データストリームに用いることができる。また、空間分配ブロック310の後で、マルチプレキシングチェーンは修正せずに多数回使用できる。しかしながら、HS−DSCH伝送に要求される情報量はN倍増加する。
【0070】
次に、図3、4A、4B、図5に示された各マルチプレキシング代案とノードBとUE間の要求されたシグナリングの特徴は以下の表3に要約される。
【0071】
【表3】

【0072】
本発明は、図3及び6に図示された2つの代案を比較するためにリンクレベルシミュレーションを遂行し、スループットを測定する。代案は4Tx及びRxアンテナを有するVBLAST受信器及びCR(Code Re−use)MIMO送信器に適用される。
【0073】
次のシミュレーションパラメータは第1例で用いられる
【表4】

【0074】
図7は、QPSK及びQAMの両方に対する代案A(図3)及び代案B(図6)に対するスループットを図示したものである。望ましくは図示したように、代案Bで利用可能な独立的な再伝送制御にはスループットゲインを提供する。高いジオメトリー領域において、再伝送は頻繁に起きないので、これによるスループットの差は小さい。さらに、図7に示すように、本例においてスループットに対するCRCオーバーヘッドの効果は小さくなる。
【0075】
また、各データストリームを通じたMCS制御が用いられる場合、スケジューラはFER(frame error rate)ターゲットに基づいてMCSを選択する。MCS選択に対するFERターゲットが十分低ければ(例えば、<10%)、選択されたMCSの動作範囲は高いジオメトリー領域にあることになり、性能の差が顕著に表れることになる。
【0076】
第2シミュレーション例において、次のシミュレーションパラメータが使われる。
【表5】

【0077】
図8は、本第2シミュレーション例において図3及び図6の2つの代案のスループットを図示したものである。各ジオメトリーにおいてスループットを最大化するMCSを仮定すれば、ハルカーブ(hull curve)は、図6(個別搬送ブロック)の第2の代案が図3(1つの搬送ブロック)の第1の代案より僅かに優れて遂行されることを表す。また、第2の代案では小さな性能ゲインがある。
【0078】
これによって、本発明によるMIMO無線通信システムにおいて、伝送層で送信器アンテナのアレイから伝送された信号の完全性を保つために、受信側は対応するACK/NACKメッセージを伝送側に伝送することにより、アレイの送信器アンテナの信号の正確な検出を確認する。このようなMIMO無線通信システムがV−BLASTシステム、PARC(per-antenna rate control)システム、PSRC(per-stream rate control)システムなどを含むことに留意しなければならない。CRCを含むデータブロックは本発明によって再び空間分割され、伝送プロセスを最適化する。
【0079】
本発明は、本発明の教示によってプログラミングされた従来の汎用ディジタルコンピュータまたはマイクロプロセッサを用いて実装することができ、また、コンピュータ技術分野の熟練者にはこれが自明である。適切なソフトウェアコーディングはソフトウェア技術分野の熟練者にとって自明であるように、本発明の教示に基づいて熟練したプログラマにより容易に提供できる。また、本発明は、本技術分野の熟練者に自明であるように、ASICを用意することまたは従来のコンポーネント回路に適したネットワークを相互結合することにより実装することができる。
【0080】
さらに、本発明は、本発明のプロセスを実行するようにコンピュータをプログラムするための命令を含む格納媒体であるコンピュータプログラム製品を含む。格納媒体は限定されず、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、CD−ROM、磁気光ディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気または光カードを含む任意のタイプのディスク、または、電子的命令を格納することに適した任意のタイプの媒体を含む。
【0081】
前述の実施形態及び利点は単に例示に過ぎないものであり、本発明を制限するものとして考慮されてはならない。本教示は他のタイプの装置にも容易に適用することができる。本発明の説明は例示的なものであり、特許請求範囲を制限するものでない。よって多数の代案、修正、変形ができることは本技術分野の熟練者には自明なことである。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】V−BLAST無線システムの概要図である。
【図2A】CRCコードが本発明の信号処理方法により付加されて伝送されるデータストリームの代表図である。
【図2B】複数のアンテナから伝送される分割されたデータストリームの代表図であって、本発明の信号処理方法により分割された図2Aのデータストリームを表す。
【図3】本発明の信号処理方法の動作のフローチャートである。
【図4A】本発明に係る空間分割よりも前に遂行されるレートマッチングを説明する動作のフローチャートである。
【図4B】本発明に係る空間分割よりも後に遂行されるレートマッチングを説明する動作のフローチャートである。
【図5】インタリーバの概要図である。
【図6】本発明の他の信号処理方法の動作のフローチャートである。
【図7】本発明の一例によるリンクレベルシミュレーションの結果を示すグラフである。
【図8】本発明の他の例によるリンクレベルシミュレーションの結果を示すグラフである。
【符号の説明】
【0083】
10 ホスト、11 ベクトルエンコーダ、20 移動端末機、21 信号処理機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の送信器を備えた送信器と多数の受信器を備えた受信器を含む移動通信方法であって、
CRCコードを、伝送されるデータブロックに付加するステップと、
多数のアンテナの各伝送アンテナのコーディングレート及び変調スキームにより前記データブロックを空間分割するステップと、
を含むことを特徴とする移動通信方法。
【請求項2】
前記空間分割されたデータブロックを伝送するステップと、
前記伝送されたブロックを前記多数の受信器で受信するステップと、
前記空間分割されたデータブロックの伝送時にどんなエラーが起きたのかを判定するために前記CRCコードをチェックするステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
【請求項3】
前記空間分割データブロックの伝送時にエラーがあるかどうかを前記CRCコードが判定する場合、前記データブロックが再伝送されるように要求するステップを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の移動通信方法。
【請求項4】
前記データブロックの再伝送を要求するステップは、HARQ関数で遂行されることを特徴とする請求項3に記載の移動通信方法。
【請求項5】
前記CRCコードを前記データブロックに付加する前記ステップは前記データブロックが空間分割される前に遂行されることを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
【請求項6】
前記コードレートが前記多数のアンテナの全てのチャネルを通じて共通して制御されるように前記データブロックが空間分割される前に前記データブロックをレートマッチングするステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
【請求項7】
前記コードレートが前記多数のアンテナの全てのチャネルを通じて個別に制御されるように前記データブロックが空間分割された後に前記データブロックをレートマッチングするステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
【請求項8】
物理チャネルの搬送ブロックのサイズに合うように前記データブロックをコード分割するステップと、
コーディングレートによって前記コード分割されたデータブロックをチャネルコーディングするステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
【請求項9】
前記CRCコードは前記データブロック内のどこにでも付加されることを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
【請求項10】
多数の送信器を備えた移動通信装置であって、
CRCコードを、伝送されるデータブロックに付加するように構成されたエラー制御ユニットと、
多数のアンテナの各伝送アンテナのコーディングレート及び変調スキームによって前記データブロックを空間分割するように構成された空間分割ユニットと、
を含むことを特徴とする移動通信装置。
【請求項11】
前記装置は前記空間分割されたデータブロックを受信器に伝送し、前記受信器が前記CRCコードをチェックして前記空間分割されたデータブロックの伝送時にエラーが生したと判定した場合、前記空間分割されたデータブロックを再伝送することを特徴とする請求項10に記載の移動通信装置。
【請求項12】
前記装置は前記受信装置からHARQを受信時に前記データブロックを再伝送することを特徴とする請求項11に記載の移動通信装置。
【請求項13】
前記エラー制御ユニットは前記空間分割ユニットが前記データブロックを空間分割する前に前記CRCコードを前記データブロックに付加することを特徴とする請求項10に記載の移動通信装置。
【請求項14】
前記コードレートが全てのチャネルを通じて制御されるように前記空間分割ユニットが前記データブロックを空間分割する前に前記データブロックをレートマッチングするように構成されたレートマッチングユニットを更に含むことを特徴とする請求項10に記載の移動通信装置。
【請求項15】
前記コードレートが各チャネルに対して個別に制御されるように前記空間分割ユニットが前記データブロックを空間分割した後に前記データブロックをレートマッチングするように構成されたレートマッチングユニットを更に含むことを特徴とする請求項10に記載の移動通信装置。
【請求項16】
物理チャネルの搬送ブロックのサイズに合うように前記データブロックをコード分割するように構成されたコード分割ユニットと、
コーディングレートによって前記コード分割されたデータブロックをコーディングするように構成されたチャネルコーディングユニットと、
を更に含むことを特徴とする請求項10に記載の移動通信装置。
【請求項17】
前記エラー制御ユニットは前記CRCコードを伝送される前記データブロックに付加するように構成された第1アルゴリズムであり、前記空間分割ユニットは前記多数のアンテナの各伝送アンテナのコーディングレート及び前記変調スキームにより前記データブロックを空間分割するように構成された第2アルゴリズムであることを特徴とする請求項10に記載の移動通信装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−505589(P2007−505589A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532043(P2006−532043)
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/KR2004/001145
【国際公開番号】WO2004/102863
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(596066770)エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Fターム(参考)】