説明

移動通信端末機を用いて移動通信網の無線区間通話品質測定を提供する方法及びシステム

本発明は、移動通信端末機を用いて移動通信網の無線区間通話品質測定を提供する方法及びシステムに関するものである。本発明は、移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法であって、(a)品質測定アプリケーションで生成した品質測定要請信号をスイッチングして診断監視ポート(Diagnostic Monitor Port)へ伝送するステップと、(b)診断監視ポートへ伝送された品質測定要請信号を品質測定処理部へ伝送して無線区間通話品質を測定するステップと、(c)品質測定処理部が無線区間通話品質の測定を完了すると、品質測定結果データを生成して診断監視ポートに出力するステップと、(d)診断監視ポートに出力された品質測定結果データをスイッチングして品質測定アプリケーションへ伝送するステップと、(e)品質測定アプリケーションが品質測定結果データを受信してメモリに格納するステップと、を含むことを特徴とする移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法を提供する。本発明によると、移動通信端末機自体だけで通話品質を測定し分析して、通話品質を測定し分析する移動通信事業者に通話品質をメンテナンスすることに便利性を提供する効果がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信端末機を用いて移動通信網の無線区間通話品質測定を提供する方法及びシステムに関し、より詳しくは、移動通信端末機に診断監視装置(Diagnostic Monitor Device)を装着し、診断監視装置を制御して測定を遂行し、測定した結果である品質測定結果を分析する機能を提供するアプリケーションを移動通信端末機にダウンロードして移動通信端末機が通話品質を測定して分析する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、第1世代のアナログAMPS(Advanced Mobile Phone System)方式と、第2世代のセルラー(Cellular)/個人携帯通信(Personal Communication Service:PCS)方式を経て発展してきたものであり、最近は情報通信が発達するにつれて、ITU−Rで標準に制定している第3世代の移動通信システムであるIMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)が商用化されている。IMT−2000は、CDMA 2000 1X、3X、EV−DO、WCDMA(Wideband CDMA)などで、既存のIS−95A、IS−95B網から進化したIS−95C網を用いてIS−95A、IS−95B網で支援可能なデータ伝送速度である14.4kbpsや56kbpsより格段に速い最高144kbpsの伝送速度で無線インターネットを提供できるサービスである。特に、IMT−2000サービスを利用すると、既存の音声及びWBS(Wireless Broadcasting Service)サービス品質の向上は勿論、各種マルチメディアサービス(AOD、VOD等)をより速い速度で提供することができる。
【0003】
また、最近は前述した移動通信システムが持つ無線インターネットサービスを提供することにおける限界を克服するための一環として、移動しながら安い料金で超高速無線インターネットサービスを利用できる携帯インターネットシステム(High Speed Portable Internet System:HPi、または、Wireless Broadband Internet System:WiBro)に対する開発が進行中である。携帯インターネットシステムは、ノートブック、PDA、Handheld PCなど、多様な形態の携帯用端末機を用いて室内及び室外の停止環境と、歩行速度及び中低速移動水準の移動環境で、インターネットに接続して多様な情報及びコンテンツを利用できるサービスである。また、IP(Internet Protocol)基盤の無線データシステムは、移動通信加入者をして時速60km/hの速度で移動しながら無線インターネットを利用できるようにし、24mbpsの下り伝送速度を提供し、MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムを適用すると、50mbpsの下り伝送速度までも提供する。
【0004】
移動通信加入者は、このような移動通信システムを用いて移動通信端末機を携帯しながら音声通信を遂行するだけでなく、無線インターネット(Wireless Internet)技術を用いて移動通信システムを通じて無線でインターネットに接続して、文字、イメージ、音声、または動画などのマルチメディアデータサービスの提供を受ける。このような無線インターネットは、移動通信加入者が移動通信端末機を用いて時間的または空間的制約無しで、インターネットに接続して多様な情報を検索及びダウンロードできるようにする。
【0005】
最近は、インターネット及びマルチメディアデータ技術が発達するにつれて、マルチメディア通信、ネットワークゲーム、動画ゲームなど、多様なコンテンツを提供するコンテンツ提供業体(Content Provider:CP)が登場し、移動通信端末機にコンテンツ提供業体が提供する多様なサービスを利用しようとする移動通信加入者が増加した。
【0006】
また、移動通信端末機のハードウェアも提供されるサービスに合せて発展を重ねている。初期モデルが音声通話と短文メッセージサービス(Short Message Service)のみを支援したが、移動通信端末機にカメラを設置して写真を撮ることができるようにし、音源を再生できる機能を持つモジュールを移動通信端末機に装着して音楽を再生できるようにし、最近は衛星放送を受信することができるモジュールを搭載した移動通信端末機に至るまで、ハードウェア的な発展を重ねている。
【0007】
一方、移動通信端末機を使用するユーザが増加するにつれて、移動通信事業者は安定した移動通信サービスを提供することに関心を傾けている。移動通信事業者が移動通信端末機ユーザに安定した移動通信サービスを提供するためには、移動通信端末機の通話品質を測定することが必ず要求される。
【0008】
移動通信事業者は、通話品質の測定及び分析のために数百名のメンテナンス及び最適化要員を運用しており、該要員が特定地域及び場所での通話品質を測定するためには、測定車両と高価の測定装備を必要としている。また、移動通信事業者が全体的な通話品質を測定するためには、小さくは6ケ月から長くは1年以上の時間がかかるので、全体的な通話品質の測定が完了した時点で最初の測定データは1年前のデータとなり、現在の通話品質データとして活用できないという問題点が発生している。
【0009】
また、既存の測定装備は、小さくは数千万ウォンから多くは数億ウォン水準の高価であり、体積が大きくて重さが重い中大型の装備であるため、車両に装着して使用し移動させなければならず、中大型の測定装備に代える小型の測定装備でも、携帯が困難であり、測定装備を制御するか、分析の結果を照合するノートブックと連動する構造となっているので、別途にノートブックを携帯しなければならないという問題点があった。
【0010】
前述した問題点を解決するために、最近は、移動通信端末機とノートブックをデータケーブルに直接連結して測定を遂行するPC基盤のプログラムが中大型の測定装備に代えているが、特定地域の通話品質を測定するためには、測定プログラムを格納しているノートブックやデスクトップコンピュータとこれらとのデータ通信のためのデータケーブルを常に携帯しなければならないという問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
このような問題点を解決するために、本発明は、移動通信端末機に診断監視装置(Diagnostic Monitor Device)を装着し、診断監視装置を制御して測定を遂行し、測定した結果である品質測定結果を分析する機能を提供するアプリケーションを移動通信端末機にダウンロードして移動通信端末機が通話品質を測定して分析する方法及びシステムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このような目的を達成するために、本発明の第1の目的によると、 移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法であって、(a)品質測定アプリケーションで生成した品質測定要請信号をスイッチングして診断監視ポート(Diagnostic Monitor Port)へ伝送するステップと、(b)診断監視ポートへ伝送された品質測定要請信号を品質測定処理部へ伝送して無線区間通話品質を測定するステップと、(c)品質測定処理部が無線区間通話品質の測定を完了すると、品質測定結果データを生成して診断監視ポートに出力するステップと、(d)診断監視ポートに出力された品質測定結果データをスイッチングして品質測定アプリケーションへ伝送するステップと、(e)品質測定アプリケーションが品質測定結果データを受信してメモリに格納するステップと、を含むことを特徴とする移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法を提供する。
【0013】
また、本発明の第2の目的によると、診断監視装置を用いて移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法であって、(a)移動通信端末機の品質測定アプリケーションで生成した品質測定要請信号が移動通信端末機のデータサービスポート(Data Service Port;以下、‘第1のDSポート’という)を通じて診断監視装置のDSポート(以下、‘第2のDSポート’という)へ伝送されるステップと、(b)診断監視装置が第2のDSポートへ伝送された品質測定要請信号を診断監視装置の診断監視ポート(Diagnostic Monitor Port;以下、‘第2のDMポート’という)に切り替えるステップと、(c)診断監視装置が第2のDMポートに切り替えられた品質測定要請信号を移動通信端末機のDMポート(以下、‘第1のDMポート’という)を通じて品質測定処理部へ伝送するステップと、(d)品質測定処理部が無線区間通話品質の測定を完了して生成する品質測定結果データを第1のDMポートに出力して第2のDMポートに品質測定結果データを伝送するステップと、(e)診断監視装置が第2のDMポートに伝送された品質測定結果データを第2のDSポートに切り替えるステップと、(f)診断監視装置が第2のDSポートに切り替えられた品質測定結果データを第1のDSポートを通じて移動通信端末機へ伝送するステップと、を含むことを特徴とする診断監視装置を用いて移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法を提供する。
【0014】
また、本発明の第3の目的によると、移動通信端末機に装着されて移動通信端末機における無線区間通話品質を測定するための信号を送受信する診断監視装置であって、移動通信端末機のデータサービスポート(Data Service Port;以下、‘第1のDSポート’という)から伝送される品質測定要請信号を受信する診断監視装置のDSポート(以下、‘第2のDSポート’という)と移動通信端末機の診断監視ポート(Diagnostic Monitor Port;以下、‘第1のDMポート’という)から伝送される品質測定結果データを受信する診断監視装置のDMポート(以下、‘第2のDMポート’という)を含んで移動通信端末機と診断監視装置との間に送受信される信号の入出力のための通信インターフェースと、第2のDSポートに入力される信号を第2のDMポートに切り替えるか、第2のDMポートに入力される信号を第2のDSポートに切り替えるためのスイッチを提供するポートスイッチ部と、第1のDSポートを通じて第2のDSポートに入力された品質測定要請信号を第2のDMポートに切り替えるようにポートスイッチ部を制御し、第1のDMポートを通じて第2のDMポートに入力された品質測定結果データを第2のDSポートに切り替えるようにポートスイッチ部を制御する制御機と、を含むことを特徴とする移動通信端末機における無線区間通話品質の測定のための信号を送受信する診断監視装置を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、移動通信端末機自体だけで通話品質を測定し分析して、通話品質を測定し分析する移動通信事業者に通話品質をメンテナンスすることに便利性を提供する効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、各図面の構成要素への参照符号の付加において、同一な構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されてもできる限り同一な符号が与えられていることに留意しなければならない。また、本発明の説明において、関連した公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることができると判断される場合にはその詳細な説明は省略する。
【0017】
また、以下では、移動通信システムとしてはCDMA(Code Division Multiple Access)2000システムを利用するという仮定下に本発明を説明する。但し、CDMA2000システムは、説明の便宜のために指定したシステムであって、本発明で用いられる移動通信システムはこれに限定されるものではない。
【0018】
図1は、本発明の好ましい実施形態に係る移動通信網の無線区間通話品質を測定する移動通信端末機の内部構造を簡単に示す図である。
【0019】
本発明の好ましい実施形態に係る移動通信網の無線区間通話品質を測定する移動通信端末機100は、マイクロプロセッサ110、メモリ120、プログラム格納部130、品質測定処理部140、診断監視装置連動部150、ユーザインターフェース部160、ディスプレイ部170、第1通信インターフェース180、第1のDS(Data Service)ポート182、及び第1のDM(Diagnostic Monitor)ポート184を含んで構成され、インターネット接続プロトコルである無線アプリケーションプロトコル(Wireless Application Protocol:WAP)、HTTPプロトコルを使用するHTMLに基盤したMIE(Microsoft Internet Explorer)、ハンドヘルドデバイストランスポートプロトコル(Handheld Device Transport Protocol:HDPT)、NTT DOCOMO社の‘i−Mode’またはSKテレコム社の‘NATE’のような無線インターネット接続用ブラウザを用いて移動通信網を経由してインターネットに接続することができる。移動通信端末機100で使用するインターネット接続プロトコルの中で、MIEはHTMLを若干変形させて縮約するm−HTMLを使用し、i−Modeの場合にはHTMLのサブセットであるコンパクトHTML(c−HTML)という言語を使用する。
【0020】
マイクロプロセッサ110は、移動通信端末機100での音声データの送受信及び通話品質測定に関連した全般的な作動過程を制御する。したがって、マイクロプロセッサ110は、品質測定アプリケーションを駆動したユーザが通話品質測定のためのユーザインターフェース部160からの入力により品質測定アプリケーションが品質測定要請信号を生成するように制御し、生成した品質測定要請信号が第1のDSポート182を通じて診断監視装置200に伝送されるように制御し、品質測定処理部140で生成した品質測定結果データが第1のDMポート184を通じて診断監視装置200に伝送されるように制御する。
【0021】
メモリ120は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成され、移動通信端末機100が駆動することに必要とされる基本的なプログラムが格納されている。フラッシュメモリには、リアルタイム処理運営体制(Real Time Operating System)、移動通信端末機の呼(Call)処理ソフトウェア、マルチメディアカラーリングソフトウェア、短文メッセージ作成、及び確認のための短文メッセージアプリケーションなどの基本的なプログラムと品質測定処理部140、及び診断監視装置連動部150を制御して移動通信端末機100の通話品質を測定するための品質測定アプリケーションが格納されているプログラム格納部130があり、プログラム格納部130のソフトウェアは、RAMにローディングされて駆動される。
【0022】
本発明において、品質測定アプリケーションは、移動通信端末機100における通話品質測定及び分析を行うためのプログラムであって、ユーザにより品質測定アプリケーションが実行されると、診断監視装置連動部150を用いて診断監視装置200が移動通信端末機100に装着されているか否かを確認し、診断監視装置200が移動通信端末機100に装着されていない場合、診断監視装置200を装着せよとの警告メッセージを表示し、移動通信端末機ユーザから測定収集要請のための信号の入力を受けて品質測定要請信号を生成し、Rawデータで構成された品質測定結果データを分析して該当パラメータの説明と共にグラフで生成して移動通信端末機100のディスプレイ部170に表示する。
【0023】
本発明の好ましい実施形態に係る品質測定処理部140は、第1のDMポート184から品質測定要請信号の入力を受けて、移動通信端末機100が利用する移動通信網の無線区間に対する通話品質を測定し、測定が完了すると、測定結果を品質測定結果データで生成して第1のDMポート184に出力する。
【0024】
本発明の好ましい実施形態に係る診断監視装置連動部150は、マイクロプロセッサ110の制御に従い移動通信端末機100に診断監視装置200が連結されているか否かを確認し、移動通信端末機100と診断監視装置200がRS−232Cプロトコルに連動するようにして、第2のDMポート214から第1のDMポート184を通じて入力される品質測定要請信号が品質測定処理部140に伝送されるようにし、品質測定処理部140から第1のDMポート184に出力する品質測定結果データを第2のDMポート214を通じて診断監視装置200へ伝送されるようにする。
【0025】
ユーザインターフェース部160は、電話番号などの数字を入力するための数字キーを始めとして、文字入力のためのボタンと特定の機能の呼出しに使われるファンクションキーボタンを具備しており、移動通信端末機100はユーザインターフェース部160を用いて短文メッセージを作成する。
【0026】
本発明の好ましい実施形態に係るユーザインターフェース部160は、品質測定アプリケーションが無線区間通話品質測定に必要とするキーを割り当てる。
【0027】
例えば、ユーザインターフェース部160の数字キーは、品質測定アプリケーションが実行される前にはユーザが数字を入力するために使われるが、品質測定アプリケーションが駆動して数字キー1を品質測定開始キーに割り当てを受けた場合、ユーザが1を押すと、品質測定アプリケーションは品質測定要請信号を生成する。
【0028】
本発明の好ましい実施形態に係るディスプレイ部170は、電源の使用状態、電波の受信強度、及び日付と時間を含んで、移動通信端末機100の動作状態を表示し、アプリケーション実行のためのメニュー項目、及び移動通信端末機100が無線データサービスで多様なコンテンツアプリケーションをダウンロードする画面をディスプレイし、品質測定アプリケーションを画面に表示し、品質測定アプリケーションで通話品質結果データを分析して生成する通話品質情報を該当パラメータ(Parameter)の説明と共に図表処理した画面を表示する。
【0029】
本発明の好ましい実施形態に係る第1通信インターフェース180は、移動通信端末機100が外部装置との通信のために送受信する信号の通路を提供する。一般的に、移動通信端末機100の通信インターフェースは多数個のピンから構成されている。
【0030】
例えば、移動通信端末機100の通信インターフェースは、24個ピンからなるポート形態であり、外部装置とはシリアルケーブル(Serial Cable)を用いて連結される。
【0031】
本発明の好ましい実施形態に係る第1通信インターフェース180は、第1のDSポート182と第1のDMポート184とを含むが、第1のDSポート182と第1のDMポート184は、第1通信インターフェース180の多数個のピンのうちの一部を割り当られて使用する通信インターフェースである。
【0032】
第1のDSポート182は、移動通信端末機100で生成した多様な種類の信号を外部装置へ伝送し、外部装置から入力される多様な種類の信号を受信するための通信インターフェースであって、本発明では品質測定アプリケーションで生成した品質測定要請信号を診断監視装置200へ伝送し、診断監視装置200から入力される品質測定結果データを受信するための経路を提供する。
【0033】
第1のDMポート184は、移動通信端末機100が無線区間通話品質を測定するための命令信号を受信し、測定した結果を出力するための通信インターフェースであって、本発明では診断監視装置200から入力される品質測定要請信号を受信し、測定結果である品質測定結果データを診断監視装置200へ伝送するようにする経路を提供する。
【0034】
図1に図示されているが、公知の構成または機能に対する具体的な説明は、本発明の要旨を曖昧にすることができると判断されて、その詳細な説明を省略する。
【0035】
図2は、本発明の好ましい実施形態に係る移動通信網の無線区間通話品質を測定するために移動通信端末機に装着する診断監視装置の内部構造を簡単に示す図である。
【0036】
本発明の好ましい実施形態に係る診断監視装置200は、第2通信インターフェース210、第2のDSポート212、第2のDMポート214、ポートスイッチ部220、及び制御機230を含んで構成する。
【0037】
本発明の好ましい実施形態に係る第2通信インターフェース210は、第1通信インターフェースと連結されて診断監視装置200が移動通信端末機100に装着されるようにし、第2のDSポート212と第2のDMポート214とを含んで構成される。
【0038】
図1で説明したように、第1のDSポート182及び第1のDMポート184のように、第2のDSポート212及び第2のDMポート214も第2通信インターフェース210の多数個のピンのうちの一部を割り当てられて使用する。
【0039】
本発明において、第1のDSポート182は第2のDSポート212と対応し、第1のDMポート184は第2のDMポート214と対応するため、第1通信インターフェース180と第2通信インターフェース210とは、同一な数のピンを有し、各々のピンが一対一に対応するようにすることが好ましいが、第2通信インターフェース210は、第1のDSポート182と第1のDMポート184に割り当てられたピンの個数だけを持つものと具現することも可能である。
【0040】
例えば、第1通信インターフェース180の全体ピンの個数が24個であり、第1のDSポート182と第1のDMポート184が各々8個のピンの割り当てを受けたならば、第2通信インターフェース210は、第1のDSポート182と第1のDMポート184が割り当てられた全16個のピンだけで構成することができ、各々のピンは第2のDSポート212と第2のDMポート214が第1のDSポート182と第1のDMポート184と対応する位置に具現する。
【0041】
本発明の好ましい実施形態に係るポートスイッチ部220は、制御機230の制御に従い第2のDSポート212に入力される信号を第2のDMポート214に切り替えるか、第2のDMポート214に入力されるデータを第2のDSポート212に切り替えるためのスイッチを持つ。
【0042】
本発明の好ましい実施形態に係る制御機230は、診断監視装置200の全ての構成要素を制御する装置であって、第2のDSポート212に品質測定要請信号が入力されると、ポートスイッチ部220を制御して第2のDMポート214に品質測定要請信号を切り替え、第2のDMポート214に品質測定結果データが入力されると、ポートスイッチ部220を制御して第2のDSポート212に切り替えるように制御する。
【0043】
一般に、移動通信端末機100のDMポート340は、外部ターミナル、例えば、ノートブック、デスクトップPC等から命令を受けて駆動するようになっているので、診断監視装置200は移動通信端末機100が外部ターミナルの役目をするようにする装置である。
【0044】
図3は、本発明の好ましい実施形態に係る診断監視装置を用いて通話品質を測定する過程を示すフローチャートである。
【0045】
移動通信端末機ユーザが無線区間通話品質測定のために移動通信端末機100に診断監視装置200を装着した後、品質測定アプリケーションを実行する。
【0046】
この際、品質測定アプリケーションは、品質測定アプリケーションを格納している特定サーバに無線で接続してダウンロードするか、ノートブックまたはデスクトップPCなどの外部装置に格納された品質測定アプリケーションをシリアルケーブル(Serial Cable)を用いて移動通信端末機100にダウンロードすることも可能である。
【0047】
また、品質測定アプリケーションは、診断監視装置200を装着した後、ダウンロードすることも可能であり、移動通信端末機100で品質測定アプリケーションを実行した後、診断監視装置200が装着されていない場合には、品質測定アプリケーションで診断監視装置200が装着されていないことを知らせる警告メッセージを表示することが好ましい。
【0048】
移動通信端末機ユーザの入力により品質測定アプリケーションで生成した品質測定要請信号が第1のDSポート182を通じて診断監視装置200の第2のDSポート212へ伝送される(S300)。
【0049】
第2のDSポート212に品質測定要請信号が入力されると、診断監視装置200の制御機230は、ポートスイッチ部220を制御して品質測定要請信号を第2のDMポート214に切り替える(S302)。
【0050】
第2のDMポート214に切り替えられた品質測定要請信号が第1のDMポート184を通じて品質測定処理部140へ伝送されると、品質測定処理部140が無線区間通話品質測定を開始する(S304)。
【0051】
診断監視装置連動部150は、移動通信端末機100の第1のDMポート184と診断監視装置200の第2のDMポート214がRS−232Cプロトコルに連動するようにするため、第2のDSポート212でスイッチングされて第2のDMポート214に切り替えられた品質測定要請信号を第1のDMポート184を通じて品質測定処理部140へ伝送する。
【0052】
この際、品質測定処理部140は、無線区間通話品質測定のために、移動通信端末機100の信号(Signal)、TA(Temporal Analyzer)、Fingerのみならず、移動通信端末機100で生成するSignaling Messageなどを含んで通話品質を測定するが、無線区間通話品質の測定のために移動通信端末機100が生成する通話品質を測定するための多様なパラメータ(Parameter)は当業者には公知技術であるので、その説明を省略する。
【0053】
品質測定処理部140で無線区間通話品質の測定が完了すると、測定結果を品質測定結果データで生成して第1のDMポート184に出力する(S306)。
【0054】
第1のDMポート184に出力された品質測定結果データは、第2のDMポート214に伝送され、診断監視装置200の制御機230がポートスイッチ部220を制御して第2のDSポート212に品質測定結果データを切り替える(S308)。
【0055】
第2のDSポート212に切り替えられた品質測定結果データが第1のDSポート182を通じて品質測定アプリケーションへ伝送されると、品質測定アプリケーションが品質測定結果データを移動通信端末機100のメモリ120に格納する(S310)。
【0056】
移動通信端末機ユーザの入力に従い品質測定アプリケーションはメモリ120に格納された品質測定結果データをローディング(Loading)して分析し、分析した結果である通話品質情報を該当パラメータの説明と共に図表で表示した画面をディスプレイ部170に表示する。
【0057】
本発明では、移動通信端末機100に診断監視装置200を装着して無線区間通話品質を測定するようにしているが、移動通信端末機100の品質測定アプリケーションで生成する品質測定要請信号を移動通信端末機の内部でスイッチングして移動通信端末機のDMポートへ伝送して、品質測定処理部140が無線区間通話品質を測定するようにすることも可能である。
【0058】
また、品質測定アプリケーションで分析することとは別に、詳細な分析をするために、移動通信端末機100のメモリ120に格納された品質測定結果データを別のサーバに伝送することも可能である。
【0059】
例えば、移動通信端末機100の通話品質を格納して管理する特定サーバ(以下、‘通話品質管理サーバ’という)を移動通信網に設置し、品質測定アプリケーションで提供するファンクションキーのうちの一つに通話品質管理サーバのURLを含むようにして、移動通信端末機ユーザが品質測定アプリケーションで提供するファンクションキーを選択すると、移動通信端末機100が移動通信網を用いて無線インターネットを通じて通話品質管理サーバに接続して格納している品質測定結果データをアップロードするようにするものである。
【0060】
以上の説明は、本発明を例示的に説明したことに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で多様な変形が可能である。したがって、本明細書に開示された実施形態は本発明を限定するためのものでなく、説明するためのものであり、このような実施形態により本発明の思想と範囲が限るのではない。本発明の範囲は下記の請求範囲により解されなければならなくて、それと同等な範囲内にある全ての技術は本発明の権利範囲に含まれることと解されているべきである。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の好ましい実施形態に係る移動通信網の無線区間通話品質を測定する移動通信端末機の内部構造を簡単に示す図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態に係る移動通信網の無線区間通話品質を測定するために移動通信端末機に装着する診断監視装置の内部構造を簡単に示す図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態に係る診断監視装置を用いて通話品質を測定する過程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0062】
100 移動通信端末機
110 マイクロプロセッサ
120 メモリ
130 プログラム格納部
140 品質測定処理部
150 診断監視装置連動部
160 ユーザインターフェース部
170 ディスプレイ部
180 第1通信インターフェース
182 第1のDS(Data Service)ポート
184 第1のDM(Diagnostic Monitor)ポート
200 診断監視装置
210 第2通信インターフェース
212 第2のDSポート
214 第2のDMポート
220 ポートスイッチ部
230 制御機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法であって、
(a)品質測定アプリケーションで生成した品質測定要請信号をスイッチングして診断監視ポート(Diagnostic Monitor Port)へ伝送するステップと、
(b)前記診断監視ポートへ伝送された前記品質測定要請信号を品質測定処理部へ伝送して前記無線区間通話品質を測定するステップと、
(c)前記品質測定処理部が前記無線区間通話品質の測定を完了すると、前記品質測定結果データを生成して前記診断監視ポートに出力するステップと、
(d)前記診断監視ポートに出力された前記品質測定結果データをスイッチングして前記品質測定アプリケーションへ伝送するステップと、
(e)前記品質測定アプリケーションが前記品質測定結果データを受信してメモリに格納するステップと、
を含むことを特徴とする移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法。
【請求項2】
前記ステップ(e)の以後に、
(f)前記品質測定アプリケーションで前記品質測定結果データを分析し、分析した結果である通話品質情報を前記移動通信端末機の画面に表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法。
【請求項3】
診断監視装置を用いて移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法であって、
(a)前記移動通信端末機の品質測定アプリケーションで生成した品質測定要請信号が前記移動通信端末機のデータサービスポート(Data Service Port;以下、‘第1のDSポート’という)を通じて前記診断監視装置のDSポート(以下、‘第2のDSポート’という)へ伝送されるステップと、
(b)前記診断監視装置が前記第2のDSポートへ伝送された前記品質測定要請信号を前記診断監視装置の診断監視ポート(Diagnostic Monitor Port;以下、‘第2のDMポート’という)に切り替えるステップと、
(c)前記診断監視装置が前記第2のDMポートに切り替えられた前記品質測定要請信号を前記移動通信端末機のDMポート(以下、‘第1のDMポート’という)を通じて品質測定処理部へ伝送するステップと、
(d)前記品質測定処理部が前記無線区間通話品質の測定を完了して生成する品質測定結果データを前記第1のDMポートに出力して前記第2のDMポートに前記品質測定結果データを伝送するステップと、
(e)前記診断監視装置が前記第2のDMポートへ伝送された前記品質測定結果データを前記第2のDSポートに切り替えるステップと、
(f)前記診断監視装置が前記第2のDSポートに切り替えられた前記品質測定結果データを前記第1のDSポートを通じて前記移動通信端末機へ伝送するステップと、
を含むことを特徴とする診断監視装置を用いて移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法。
【請求項4】
前記品質測定アプリケーションは、
前記診断監視装置が前記移動通信端末機に装着されているか否かを確認し、前記診断監視装置が装着されていない場合、前記診断監視装置を装着せよとの警告メッセージを表示し、前記品質測定結果データを分析して該当パラメータの説明と共にグラフで生成して前記移動通信端末機の画面に表示することを特徴とする請求項3に記載の診断監視装置を用いて移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法。
【請求項5】
前記ステップ(c)は、前記移動通信端末機の診断監視装置連動部が前記第1のDMポートと前記第2のDMポートとの間をRS−232Cプロトコルに連動するようにして、前記第2のDMポートへ伝送された前記品質測定要請信号を前記第1のDMポートを通じて前記品質測定処理部へ伝送することを特徴とする請求項3に記載の診断監視装置を用いて移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法。
【請求項6】
前記ステップ(f)の以後に、
(g)前記品質測定結果データを受信した前記移動通信端末機が前記品質測定結果データを格納し、前記品質測定アプリケーションで前記品質測定結果データを分析し、分析した結果である通話品質情報を前記移動通信端末機の画面に表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の診断監視装置を用いて移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法。
【請求項7】
前記移動通信端末機は、
前記移動通信端末機に格納した前記品質測定結果データを移動通信網を用いて通話品質管理サーバへ伝送することを特徴とする請求項6に記載の診断監視装置を用いて移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法。
【請求項8】
前記品質測定処理部は、
前記品質測定アプリケーションで生成した前記品質測定要請信号を受信すると、前記無線区間通話品質を測定し、前記無線区間通話品質の測定が完了すると、測定結果を前記品質測定結果データで生成することを特徴とする請求項3に記載の診断監視装置を用いて移動通信端末機における無線区間通話品質を測定する方法。
【請求項9】
移動通信端末機に装着されて前記移動通信端末機における無線区間通話品質を測定するための信号を送受信する診断監視装置であって、
前記移動通信端末機のデータサービスポート(Data Service Port;以下、‘第1のDSポート’という)から伝送される品質測定要請信号を受信する前記診断監視装置のDSポート(以下、‘第2のDSポート’という)と前記移動通信端末機の診断監視ポート(Diagnostic Monitor Port;以下、‘第1のDMポート’という)から伝送される品質測定結果データを受信する前記診断監視装置のDMポート(以下、‘第2のDMポート’という)を含んで、前記移動通信端末機と前記診断監視装置との間に送受信される信号の入出力のための通信インターフェースと、
前記第2のDSポートに入力される信号を前記第2のDMポートに切り替えるか、前記第2のDMポートに入力される信号を前記第2のDSポートに切り替えるためのスイッチを提供するポートスイッチ部と、
前記第1のDSポートを通じて前記第2のDSポートに入力された前記品質測定要請信号を前記第2のDMポートに切り替えるように前記ポートスイッチ部を制御し、前記第1のDMポートを通じて前記第2のDMポートに入力された前記品質測定結果データを前記第2のDSポートに切り替えるように前記ポートスイッチ部を制御する制御機と、
を含むことを特徴とする移動通信端末機における無線区間通話品質の測定のための信号を送受信する診断監視装置。
【請求項10】
前記通信インターフェースは、
前記移動通信端末機の通信インターフェースに対応するピンを有し、前記第1のDSポートと前記第1のDMポートが前記第2のDSポートと前記第2のDMポートと一対一に対応する構造で形成されていることを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末機における無線区間通話品質の測定のための信号を送受信する診断監視装置。
【請求項11】
前記第2のDMポートは、
前記移動通信端末機の診断監視装置連動部により前記第1のDMポートとRS−232Cプロトコルに連動されることを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末機における無線区間通話品質の測定のための信号を送受信する診断監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−515465(P2009−515465A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−539945(P2008−539945)
【出願日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際出願番号】PCT/KR2007/003823
【国際公開番号】WO2008/018758
【国際公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(500310672)エスケーテレコム株式会社 (107)
【氏名又は名称原語表記】SK TELECOM CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】11,Euljiro−2ga,Jung−gu,Seoul,Korea
【Fターム(参考)】