端末管理システム、端末、端末管理装置、端末管理方法、およびプログラム
【課題】任意の端末に対してユーザの所望する使用環境を容易に適用できるようにする。
【解決手段】端末1の設定情報管理手段16Cにより、記憶部15の機能設定情報15Aを含む登録要求を端末管理装置2へ送信して、端末管理装置2へ機能設定情報15Aを登録しておき、その後、更新要求を端末管理装置2に送信して、端末管理装置2から受信した機能設定情報を記憶部15へ格納するようにしたものである。また、端末管理装置2の設定情報登録手段26Aにより、端末1からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部25へ登録しておき、その後、端末1からの更新要求に応じて蓄積部25に登録されている機能設定情報を端末1へ配信する。
【解決手段】端末1の設定情報管理手段16Cにより、記憶部15の機能設定情報15Aを含む登録要求を端末管理装置2へ送信して、端末管理装置2へ機能設定情報15Aを登録しておき、その後、更新要求を端末管理装置2に送信して、端末管理装置2から受信した機能設定情報を記憶部15へ格納するようにしたものである。また、端末管理装置2の設定情報登録手段26Aにより、端末1からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部25へ登録しておき、その後、端末1からの更新要求に応じて蓄積部25に登録されている機能設定情報を端末1へ配信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末管理技術に関し、特に通信網を介して各種通信を行う端末の端末機能の設定を管理するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットや移動体通信網などの通信網を用いたデータ通信技術の発展に伴い、これら通信網を介して各種通信を行う端末で利用できるサービスが飛躍的に多様化している。例えば、端末の1つである携帯電話端末は、移動体通信網を用いた音声通信サービスを提供するサービス機能のほか、データ通信サービス、ショート・メッセージ・サービス、ワイヤレス・インターネット・サービスといった各種追加サービスを提供するサービス機能を備えている。
【0003】
また、携帯電話端末は、例えば相手電話番号、スケジュール、アラーム、メロディ(着信音)、および個人情報の保管および管理など、ユーザにとって便利なユーティリティ機能も備えている。
このような携帯電話端末は、これらサービス機能やユーティリティ機能の動作すなわちユーザの使用環境について、ユーザが任意に設定するための設定機能を有している。
【0004】
通常、携帯電話端末の設定機能は、サービス機能やユーティリティ機能ごとに階層的なメニューを画面表示し、ユーザの操作に応じて当該サービスに関する各種機能動作の設定値を取得し、これら設定値を機能設定情報として不揮発性メモリからなる記憶部へ登録する。携帯電話端末のサービス機能やユーティリティ機能は、設定機能により記憶部に登録された機能設定情報を参照して動作することにより、ユーザが所望する使用環境を提供することが可能となる。
【0005】
【非特許文献1】http://www.lge.com/catalog/prodlist?categoryId=CTG1000538&modelCategoryId=CTG1000539&parentId=CTG1000441,"CDMA Mobile Phone",LG Electronics
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような端末は、特定のユーザにのみが使用される場合がほとんどであるが、複数のユーザ、さらには不特定多数のユーザに共用される場合もある。例えば、社員に対して携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistance)を付与して、社内連絡や業務管理を行うシステムもある。また、同一ユーザが複数の端末を購入して利用する場合もある。例えば、使用状況や必要に応じて同一ユーザが携帯電話端末とPDAを使い分ける場合もある。
【0007】
このように、ユーザがいつも使用している端末とは別の端末を利用する場合、その使用環境が異なることからユーザにとって使い勝手が悪い。したがって、ユーザは端末の設定機能を用いて所望の使用環境を得ようとする。
しかしながら、このような従来技術では、ユーザが所望する使用環境を得るにはそれぞれの端末の設定機能を用いて各種サービス機能の詳細を設定する必要があり、その設定作業がユーザにとって大きな負担となる。したがって、任意の端末に対してユーザの所望する使用環境を容易に適用できないという問題点があった。
【0008】
例えば、サービス機能の多様化により設定項目が増大しているため、その作業負担は無視できない。さらに、端末で個人情報を保管している場合、その個人情報の再入力のための操作も負担となる。
また、設定機能を提供する設定用アプリケーションは、端末の機種やメーカーによって構成や表現、すなわちマン・マシン・インターフェースが異なるため、ユーザが異なる端末の使用環境を使い慣れた使用環境に設定することは難しい。
【0009】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、任意の端末に対してユーザの所望する使用環境を容易に適用できる端末管理システム、端末、端末管理装置、端末管理方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような目的を達成するために、本発明にかかる端末管理システムは、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備え、端末は、端末管理装置に当該端末の機能動作に関する機能設定情報を一旦蓄積することにより、端末管理装置を介して端末間で機能設定情報を転送する。
【0011】
また、本発明にかかる他の端末管理システムは、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備え、端末は、当該端末の機能動作に関する機能設定情報を記憶する記憶部と、記憶部に格納されている機能設定情報に基づいて各種機能動作を実行する機能制御手段と、記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するとともに、機能設定情報の更新要求を端末管理装置に送信して端末管理装置から受信した機能設定情報を記憶部へ格納する設定情報管理手段とを有し、端末管理装置は、端末の機能動作に関する機能設定情報を記憶する蓄積部と、端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部へ登録する設定情報登録手段と、端末からの更新要求に応じて蓄積部に登録されている機能設定情報を端末へ配信する設定情報配信手段とを有する。
【0012】
この際、設定情報管理手段で、登録要求を送信する際、端末または端末を利用するユーザに関する識別情報を含む登録要求を送信するとともに、更新要求を送信する際、識別情報を含む更新要求を送信し、設定情報登録手段で、機能設定情報を登録する際、登録要求に含まれている識別情報と対応付けて機能設定情報を登録し、設定情報配信手段で、機能設定情報を配信する際、更新要求に含まれている識別情報と対応する機能設定情報を蓄積部から取得して配信するようにしてもよい。
【0013】
さらに、識別情報は、端末に固有のモバイル識別番号(MIN:Mobile Identification Number)を含んでもよく、端末に固有のシリアル番号(ESN:Electronic Serial Number)を含んでもよい。
【0014】
また、端末に、ユーザ操作に応じて記憶部の機能設定情報を変更する機能設定手段をさらに設け、設定情報管理手段で、機能設定情報の変更に応じて変更後の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するようにしてもよい。
【0015】
また、設定情報管理手段で、当該端末の電源投入に応じて記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するようにしてもよい。
【0016】
また、設定情報管理手段で、当該端末が利用する通信サービスを提供する通信システムに対して当該端末が登録処理を行う際、記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するようにしてもよい。
【0017】
また、本発明にかかる端末は、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備える端末管理システムで用いられる端末であって、当該端末の機能動作に関する機能設定情報を記憶する記憶部と、記憶部に格納されている機能設定情報に基づいて各種機能動作を実行する機能制御手段と、記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するとともに、機能設定情報の更新要求を端末管理装置に送信して端末管理装置から受信した機能設定情報を記憶部へ格納する設定情報管理手段とを備える。
【0018】
また、本発明にかかる端末管理装置は、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備える端末管理システムで用いられる端末管理装置であって、端末の機能動作に関する機能設定情報を記憶する蓄積部と、端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部へ登録する設定情報登録手段と、端末からの更新要求に応じて蓄積部に登録されている機能設定情報を端末へ配信する設定情報配信手段とを備える。
【0019】
また、本発明にかかる端末管理方法は、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備える端末管理システムで用いられる端末管理方法であって、端末により、当該端末の機能動作に関する機能設定情報を当該端末の記憶部で記憶する記憶ステップと、端末により、記憶部に格納されている機能設定情報に基づいて各種機能動作を実行する機能制御ステップと、端末により、記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するとともに、機能設定情報の更新要求を端末管理装置に送信して端末管理装置から受信した機能設定情報を記憶部へ格納する機能情報管理ステップと、端末管理装置により、端末の機能動作に関する機能設定情報を当該端末管理装置の蓄積部で記憶する登録ステップと、
端末管理装置により、端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部へ登録する設定情報登録ステップと、端末管理装置により、端末からの更新要求に応じて蓄積部に登録されている機能設定情報を端末へ配信する設定情報配信ステップとを備える。
【0020】
また、本発明にかかるプログラムは、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備える端末管理システムで用いられる端末のコンピュータに、当該端末の機能動作に関する機能設定情報を当該端末の記憶部で記憶する記憶ステップと、記憶部に格納されている機能設定情報に基づいて各種機能動作を実行する機能制御ステップと、記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するとともに、機能設定情報の更新要求を端末管理装置に送信して端末管理装置から受信した機能設定情報を記憶部へ格納する機能情報管理ステップとを実行させる。
【0021】
また、本発明にかかるプログラムは、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備える端末管理システムで用いられる端末管理装置のコンピュータに、端末の機能動作に関する機能設定情報を当該端末管理装置の蓄積部で記憶する登録ステップと、端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部へ登録する設定情報登録ステップと、端末からの更新要求に応じて蓄積部に登録されている機能設定情報を端末へ配信する設定情報配信ステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、端末において、機能設定情報を含む登録要求が端末管理装置へ送信されて、端末管理装置へ機能設定情報が登録され、その後、更新要求が端末管理装置に送信されて、端末管理装置から受信した機能設定情報が記憶部へ格納される。また、端末管理装置において、端末からの登録要求に含まれる機能設定情報が蓄積部へ登録され、その後、端末からの更新要求に応じて蓄積部に登録されている機能設定情報が端末へ配信される。
【0023】
これにより、ユーザが使い慣れた端末の使用環境を異なる端末に適用する際、従来のように端末の設定機能を用いてユーザがサービス機能やユーティリティ機能に関する各種機能動作の設定値を逐次設定するための作業負担を大幅に軽減でき、任意の端末に対してユーザの所望する使用環境を容易に適用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムについて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの構成を示すブロック図である。
【0025】
この端末管理システムは、インターネットや移動体通信網など1つ以上の通信網からなる通信網3を介して各種通信を行う端末1(1A,1B,…,1N/Nは2以上の整数)と、通信網3を介して各端末1とデータ通信を行うことにより当該端末1に対してその機能動作に関する設定を行う端末管理装置2とから構成されている。端末1A,1B,…,1Nは、通信回線4A,4B,…,4Nを介して通信網3と接続されている。端末管理装置2は、通信回線5を介して通信網3と接続されている。
【0026】
本実施の形態は、端末1において、端末管理装置2に当該端末1の機能動作に関する機能設定情報を一旦蓄積することにより、端末管理装置2を介して端末1間で機能設定情報を転送するようにしたものである。
具体的には、端末1において、当該端末の機能動作に関する機能設定情報を通信網3を介して端末管理装置2へ送信し、端末管理装置2において、端末1から受信した機能設定情報を蓄積部へ登録しておき、端末1からの要求に応じて端末管理装置2から、蓄積部に登録されている端末1の機能動作に関する機能設定情報を通信網3を介して端末1へ配信し、端末1において、端末管理装置2から受信した機能設定情報を記憶部へ格納し、この機能設定情報に基づいて各種機能動作を実行するようにしたものである。
【0027】
[端末]
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の構成について詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の構成を示すブロック図である。ここでは、端末1が携帯電話端末からなる場合を例として説明する。なお、端末1A,1B,…,1Nは、同様の構成をなしているものとする。
【0028】
端末1は、通信機能を有する情報処理端末からなり、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)11、音声処理部12、表示部13、操作入力部14、記憶部15、および制御部16を備えている。
【0029】
通信I/F部11は、無線の通信回線4を介してデータ通信を行う専用の回路部からなり、音声通信サービス、データ通信サービス、ショート・メッセージ・サービス、ワイヤレス・インターネット・サービスなどのサービスで用いる各種データを相手端末との間で送受信する機能と、当該端末1の機能動作に関する機能設定情報を端末管理装置2との間で送受信する機能とを有している。
【0030】
音声処理部12は、音声データおよび音声信号を処理する専用の回路部からなり、通信I/F部11で受信した音声データを復号して得た音声信号をスピーカ(図示せず)から出力する機能と、マイク(図示せず)から入力された音声信号を音声データに符号化して通信I/F部11へ出力する機能と、制御部16からの指示に応じて各種報知音や音声メッセージをスピーカから出力する機能とを有している。
【0031】
表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、制御部16からの指示に応じて各種サービスに応じた画面情報を表示する機能と、機能設定情報を設定するための設定メニュー画面を表示する機能とを有している。
操作入力部14は、ダイヤルキーや各種機能キーからなり、ユーザの操作を検出して制御部16へ出力する機能を有している。
【0032】
記憶部15は、メモリなどの記憶装置からなり、制御部16での情報処理に用いる各種処理情報やプログラム15Pを記憶する機能を有している。プログラム15Pは、制御部16に読み込まれて実行されるプログラムであり、予め外部装置から読み込まれて記憶部15に格納される。
記憶部15で記憶する主な処理情報としては、機能設定情報15Aと識別情報15Bがある。
【0033】
機能設定情報15Aは、制御部16で制御される各種機能動作に関する設定情報である。例えば、当該端末1は、前述した各種サービスを提供するサービス機能に加えて、例えば相手電話番号、スケジュール、アラーム、メロディ(着信音)、および個人情報の保管および管理など、ユーザにとって便利なユーティリティ機能も備えている。機能設定情報15Aは、これらサービス機能やユーティリティ機能の動作の詳細を規定する情報である。
【0034】
機能設定情報15Aの具体例としては、例えば音声通信サービスに関する設定内容として、着信音や通話音の音量設定、着信音の選択、電話番号通知の要否、着信時における相手名称や相手電話番号の表示要否、自動着信の要否、留守番電話の要否などがある。
このような機能設定情報15Aをユーザが任意に設定変更することにより、ユーザが所望する使用環境で端末1を利用することが可能となる。
【0035】
識別情報15Bは、当該端末1やユーザに固有の識別情報であり、上記サービス利用時に使用されるほか、端末管理装置2で端末1の機能設定情報15Aを管理する際に使用される。
【0036】
制御部16は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部15のプログラム15Pを読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム15Pとを協働させて各種機能手段を実現する機能部である。
制御部16で実現される主な機能手段としては、機能制御手段16A、機能設定手段16B、および設定情報管理手段16Cがある。
【0037】
機能制御手段16Aは、記憶部15に格納されている機能設定情報15Aに基づいて、前述したサービス機能やユーティリティ機能などの各種機能動作を実行する機能を有している。
機能設定手段16Bは、表示部13に対して設定メニュー画面を表示し、操作入力部14で検出されたユーザ操作に応じて任意の機能動作に関する機能設定値を選択し、その機能設定値により記憶部15の機能設定情報15Aを更新する機能を有している。
【0038】
設定情報管理手段16Cは、記憶部15の機能設定情報15Aを端末管理装置2へ登録するための登録要求を通信I/F部11を介して端末管理装置2へ送信する機能と、登録要求を送信する際、記憶部15の識別情報15Bを含む登録要求を送信する機能と、新たな機能設定情報の配信要求を通信I/F部11を介して端末管理装置2へ送信する機能と、配信要求を送信する際、記憶部15の識別情報15Bを含む配信要求を送信する機能と、通信I/F部11を介して端末管理装置2から受信した機能設定情報を記憶部15へ機能設定情報15Aとして格納する機能とを有している。
【0039】
[端末管理装置]
次に、図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の構成について詳細に説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【0040】
端末管理装置2は、通信機能を有する情報処理装置(サーバ)からなり、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)21、蓄積部25、および制御部26を備えている。
通信I/F部21は、通信回線5を介してデータ通信を行う専用の回路部からなり、端末1の機能動作に関する機能設定情報を端末1との間で送受信する機能と、通信網3を介して接続された外部装置(図示せず)から端末1で用いられる機能設定情報15Aを受信する機能とを有している。
【0041】
蓄積部25は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、制御部26での情報処理に用いる各種処理情報やプログラム25Pを記憶する機能を有している。プログラム25Pは、制御部26に読み込まれて実行されるプログラムであり、予め外部装置から読み込まれて蓄積部25に格納される。
【0042】
蓄積部25で記憶する主な処理情報としては、機能設定情報データベース(以下、機能設定情報DB)25Aがある。
図4は、機能設定情報DBの構成例である。ここでは、端末1の識別情報に対応付けて当該端末1の機能設定情報15Aが登録されている。
【0043】
制御部26は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、蓄積部25のプログラム25Pを読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム25Pとを協働させて各種機能手段を実現する機能部である。
制御部26で実現される主な機能手段としては、設定情報登録手段26Aと設定情報配信手段26Bがある。
【0044】
設定情報登録手段26Aは、通信網3を介して接続された外部装置から通信I/F部21を介して受信した、端末1で用いられる機能設定情報15Aを、蓄積部25の機能設定情報DB25Aへ登録する機能を有している。
設定情報配信手段26Bは、通信I/F部21を介して受信した端末1からの配信要求に応じて、当該配信要求に含まれている端末1の識別情報に基づき蓄積部25の機能設定情報DB25Aを検索する機能と、この検索により取得した当該識別情報に対応する機能設定情報を通信I/F部21を介して端末1へ配信する機能とを有している。
【0045】
[第1の実施の形態の動作]
次に、図5および図6を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの動作について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作を示すシーケンス図である。図6は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報更新動作を示すシーケンス図である。
【0046】
まず、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作について説明する。ここでは、端末1におけるユーザ操作に応じて、端末1から端末管理装置2に対して機能設定情報の登録を要求し、これに応じて端末管理装置2で端末1Aから受信した機能設定情報を蓄積部25へ登録する場合について説明する。
【0047】
端末1Aの制御部16は、ユーザによる登録要求操作が操作入力部14で検出された場合(ステップ100)、設定情報管理手段16Cにより、記憶部15から機能設定情報15Aと識別情報15Bを取得し(ステップ101)、これら機能設定情報15Aと識別情報15Bを含む登録要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップ102)。
【0048】
端末管理装置2の制御部26は、通信I/F部21を介して端末1からの登録要求メッセージを受信した場合、設定情報配信手段26Bにより、当該登録要求メッセージから端末1の機能設定情報15Aと識別情報15Bを抽出する(ステップ104)。この後、設定情報配信手段26Bは、抽出した識別情報15Bに同じく抽出した機能設定情報15Aを対応付けて蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録する(ステップ105)。続いて、設定情報配信手段26Bは、登録完了を示す応答メッセージを、当該登録要求メッセージの送信元である端末1へ通信I/F部21を介して送信する(ステップ106)。これにより、一連の設定情報登録動作が終了する。
【0049】
次に、図6を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報更新動作について説明する。ここでは、端末1におけるユーザ操作に応じて、端末1から端末管理装置2に対して機能設定情報の更新を要求し、これに応じて端末管理装置2の蓄積部25に登録されている機能設定情報を端末1へ配信して、端末1で機能設定情報を更新する場合について説明する。
【0050】
端末1の制御部16は、ユーザによる更新要求操作が操作入力部14で検出された場合(ステップ110)、設定情報管理手段16Cにより、記憶部15から識別情報15Bを取得し(ステップ111)、この識別情報15Bを含む更新要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップ112)。
【0051】
端末管理装置2の制御部26は、通信I/F部21を介して端末1からの更新要求メッセージを受信した場合、設定情報配信手段26Bにより、当該更新要求メッセージから端末1の識別情報を抽出する(ステップ113)。この後、設定情報配信手段26Bは、蓄積部25の機能設定情報DB25Aを検索し、抽出した識別情報と対応する機能設定情報を取得する(ステップ114)。続いて、設定情報配信手段26Bは、取得した機能設定情報を含む応答メッセージを、当該更新要求メッセージの送信元である端末1へ通信I/F部21を介して送信する(ステップ115)。
【0052】
端末1の制御部16は、通信I/F部11を介して端末管理装置2から応答メッセージを受信した場合、設定情報管理手段16Cにより、当該応答メッセージから機能設定情報を抽出し(ステップ116)、抽出した機能設定情報で記憶部15の機能設定情報15Aを更新する(ステップ117)。これにより、一連の設定情報更新動作が終了する。
【0053】
[端末の動作]
次に、図7および図8を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の動作について説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報登録処理を示すフローチャートである。図8は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報更新処理を示すフローチャートである。
【0054】
まず、図7を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末1の設定情報登録動作について説明する。
端末1の制御部16は、ユーザによる登録要求操作が操作入力部14で検出された場合、図7に示す設定情報登録処理を開始する。
【0055】
まず、端末1の制御部16は、設定情報管理手段16Cにより、記憶部15から機能設定情報15Aと識別情報15Bを取得し(ステップS1)、これら機能設定情報15Aと識別情報15Bを含む登録要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップS2)。
これにより、端末管理装置2において、当該登録要求メッセージに含まれる機能設定情報15Aが同じく当該登録要求メッセージに含まれる識別情報15Bに対応付けて蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録される。登録後、登録完了を示す応答メッセージが端末管理装置2から端末1へ送信される。
【0056】
端末1の制御部16は、登録要求メッセージを送信した後、設定情報管理手段16Cにより、通信I/F部11を介した端末管理装置2からの応答メッセージの受信を待機する(ステップS3)。ここで、登録要求メッセージの送信から所定期間経過しても端末管理装置2からの応答メッセージが受信されない場合(ステップS3:NO)、設定情報管理手段16Cは、上記登録要求メッセージの再送信を行って(ステップS4)、ステップS3の応答メッセージの受信待機へ戻る。
一方、通信I/F部11を介して端末管理装置2からの応答メッセージが受信された場合(ステップS3:YES)、制御部16は、一連の設定情報登録処理を終了する。
【0057】
次に、図8を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末1の設定情報更新動作について説明する。
端末1Aの制御部16は、ユーザによる更新要求操作が操作入力部14で検出された場合、図8に示す設定情報更新処理を開始する。
【0058】
まず、端末1の制御部16は、設定情報管理手段16Cにより、記憶部15から識別情報15Bを取得し(ステップS11)、この識別情報15Bを含む更新要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップS12)。
これにより、端末管理装置2において、当該更新要求メッセージに含まれる識別情報15Bに対応付けて蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録されている機能設定情報が取得され、この機能設定情報を含む応答メッセージが端末管理装置2から端末1へ送信される。
【0059】
端末1の制御部16は、更新要求メッセージを送信した後、設定情報管理手段16Cにより、通信I/F部11を介した端末管理装置2からの応答メッセージの受信を待機する(ステップS13)。ここで、更新要求メッセージの送信から所定期間経過しても端末管理装置2からの応答メッセージが受信されない場合(ステップS13:NO)、設定情報管理手段16Cは、ステップS12に戻って更新要求メッセージの再送信を行い(ステップS12)、ステップS13の応答メッセージの受信待機へ戻る。
【0060】
一方、通信I/F部11を介して端末管理装置2からの応答メッセージが受信された場合(ステップS13:YES)、制御部16は、設定情報管理手段16Cにより、受信した応答メッセージから機能設定情報を抽出する(ステップS14)。続いて、設定情報管理手段16Cは、抽出した機能設定情報で記憶部15の機能設定情報15Aを更新する(ステップS15)。この後、制御部16は、一連の設定情報更新処理を終了する。
【0061】
[端末管理装置の動作]
次に、図9および図10を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の動作について説明する。図9は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置のDB登録処理を示すフローチャートである。図10は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の設定情報配信処理を示すフローチャートである。
【0062】
まず、図9を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置2のDB登録動作について説明する。
端末管理装置2の制御部16は、通信I/F部21で端末1からの登録要求メッセージが受信された場合、図9に示すDB登録処理を開始する。
【0063】
まず、端末管理装置2の制御部26は、設定情報格納手段26Aにより、通信I/F部21から登録要求メッセージを取得し(ステップS21)、この登録要求メッセージから端末1の機能設定情報15Aと識別情報15Bを抽出する(ステップS22)。この後、設定情報格納手段26Aは、登録要求メッセージから抽出した識別情報15Bに対応付けて同じく登録要求メッセージから抽出した機能設定情報15Aを蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録する(ステップS23)。続いて、設定情報格納手段26Aは、登録完了を示す応答メッセージを、当該登録要求メッセージの送信元である端末1へ通信I/F部21を介して送信する(ステップS24)。この後、制御部26は、一連のDB登録処理を終了する。
【0064】
次に、図10を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置2の設定情報配信動作について説明する。
端末管理装置2の制御部16は、通信I/F部21で端末1からの更新要求メッセージが受信された場合、図10に示す設定情報配信処理を開始する。
【0065】
まず、端末管理装置2の制御部26は、設定情報配信手段26Bにより、通信I/F部21から更新要求メッセージを取得し(ステップS31)、この更新要求メッセージから端末1の識別情報15Bを抽出する(ステップS32)。この後、設定情報配信手段26Bは、蓄積部25の機能設定情報DB25Aを検索し、更新要求メッセージから抽出した識別情報15Bに対応付けて登録されている機能設定情報を機能設定情報DB25Aから取得する(ステップS33)。続いて、設定情報配信手段26Bは、取得した機能設定情報を含む応答メッセージを、当該更新要求メッセージの送信元である端末1へ通信I/F部21を介して送信する(ステップS24)。この後、制御部26は、一連の設定情報配信処理を終了する。
【0066】
このように、本実施の形態は、端末1において、端末管理装置2に当該端末1の機能動作に関する機能設定情報を一旦蓄積することにより、端末管理装置2を介して端末1間で機能設定情報を転送するようにしたものである。
【0067】
より具体的には、端末1の設定情報管理手段16Cにより、記憶部15の機能設定情報15Aを含む登録要求を端末管理装置2へ送信して、端末管理装置2へ機能設定情報15Aを登録しておき、その後、更新要求を端末管理装置2に送信して、端末管理装置2から受信した機能設定情報を記憶部15へ格納するようにしたものである。また、端末管理装置2の設定情報登録手段26Aにより、端末1からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部25へ登録しておき、その後、端末1からの更新要求に応じて蓄積部25に登録されている機能設定情報を端末1へ配信するようにしたものである。
【0068】
これにより、例えばユーザが使い慣れた端末1Aの機能設定情報を端末管理装置2を介して端末1Bに設定することができ、従来のように端末1Bの設定機能を用いてユーザがサービス機能やユーティリティ機能に関する各種機能動作の設定値を逐次設定するための作業負担を大幅に軽減でき、任意の端末に対してユーザの所望する使用環境を容易に適用できる。
【0069】
また、端末1の設定情報管理手段16Cにより、登録要求を送信する際、端末1または端末1を利用するユーザに関する識別情報を含む登録要求を送信するとともに、更新要求を送信する際、上記識別情報を含む更新要求を送信し、端末管理装置2の設定情報登録手段26Aにより、機能設定情報を登録する際、登録要求に含まれている識別情報と対応付けて機能設定情報を登録し、端末管理装置2の設定情報配信手段26Bにより、機能設定情報を配信する際、更新要求に含まれている識別情報と対応する機能設定情報を蓄積部25から取得して配信するようにしたので、複数の端末に関する機能設定情報を並行して管理することができる。
【0070】
また、識別情報として、携帯電話端末に予め設定されている固有のモバイル識別番号(MIN:Mobile Identification Number)やシリアル番号(ESN:Electronic Serial Number)を含む識別情報を用いてもよい。これらモバイル識別番号やシリアル番号は、携帯電話端末が利用される通信システムで、課金や呼制御のための当該端末に固有の識別子である。したがって、これらモバイル識別番号やシリアル番号を含む識別情報を用いることにより、新たな識別情報を各端末に付与することなく、既存の識別情報を用いて各端末の機能設定情報を容易かつ確実に識別することができる。
なお、識別情報を指定しない場合、複数の端末に関する機能設定情報を並行して管理しない限り、正常に動作する。
【0071】
[第2の実施の形態]
次に、図11を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムについて説明する。図11は、本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作を示すシーケンス図である。
【0072】
前述した第1の実施の形態では、端末1から端末管理装置2に対して端末1の機能設定情報15Aを登録する際、ユーザの登録要求操作に応じて機能設定情報15Aを含む登録要求を端末管理装置2へ送信する場合を例として説明した。本実施の形態では、端末1の機能設定情報15Aの変更に応じて機能設定情報15Aを含む登録要求を端末管理装置2へ送信する場合について説明する。なお、本実施の形態にかかる端末管理システム、端末1および端末管理装置2の構成については、前述した図1と同様であり、個々での詳細な説明は省略する。
【0073】
[第2の実施の形態の動作]
次に、図11を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作について説明する。
端末1Aの制御部16は、ユーザによる機能設定情報15Aに対する変更要求操作が操作入力部14で検出された場合(ステップ120)、機能設定手段16Bにより、記憶部15から機能設定情報15Aと識別情報15Bを取得する(ステップ121)。この後、機能設定手段16Bは、表示部13に設定変更用メニューを画面表示し、操作入力部14で検出されたユーザ操作に応じて機能設定情報15Aを変更し、記憶部15へ格納する(ステップ122)。
【0074】
このようにして機能設定情報15Aが変更された後、端末1Aの制御部16は、設定情報管理手段16Cにより、変更後の機能設定情報15Aと識別情報15Bを含む登録要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップ123)。
【0075】
端末管理装置2の制御部26は、通信I/F部21を介して端末1からの登録要求メッセージを受信した場合、設定情報配信手段26Bにより、当該登録要求メッセージから端末1の機能設定情報15Aと識別情報15Bを抽出する(ステップ124)。この後、設定情報配信手段26Bは、抽出した識別情報15Bに同じく抽出した機能設定情報15Aを対応付けて蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録する(ステップ125)。続いて、設定情報配信手段26Bは、登録完了を示す応答メッセージを、当該登録要求メッセージの送信元である端末1へ通信I/F部21を介して送信する(ステップ126)。これにより、一連の設定情報登録動作が終了する。
【0076】
[端末の動作]
次に、図12を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の動作について説明する。図12は、本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報登録処理を示すフローチャートである。
端末1の制御部16は、ユーザによる機能設定情報15Aに対する変更要求操作が操作入力部14で検出された場合、図12に示す設定情報登録処理を開始する。
【0077】
まず、端末1の制御部16は、機能設定手段16Bにより、記憶部15から機能設定情報15Aと識別情報15Bを取得する(ステップS41)。この後、機能設定手段16Bは、表示部13に設定変更用メニューを画面表示し、操作入力部14で検出されたユーザ操作に応じて機能設定情報15Aを変更し、記憶部15へ格納する(ステップS42)。
【0078】
このようにして機能設定情報15Aが変更された後、端末1Aの制御部16は、設定情報管理手段16Cにより、変更後の機能設定情報15Aと識別情報15Bを含む登録要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップS43)。
これにより、端末管理装置2において、当該登録要求メッセージに含まれる機能設定情報15Aが同じく当該登録要求メッセージに含まれる識別情報15Bに対応付けて蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録される。登録後、登録完了を示す応答メッセージが端末管理装置2から端末1へ送信される。
【0079】
端末1の制御部16は、登録要求メッセージを送信した後、設定情報管理手段16Cにより、通信I/F部11を介した端末管理装置2からの応答メッセージの受信を待機する(ステップS44)。ここで、登録要求メッセージの送信から所定期間経過しても端末管理装置2からの応答メッセージが受信されない場合(ステップS3:NO)、設定情報管理手段16Cは、上記登録要求メッセージの再送信を行って(ステップS45)、ステップS3の応答メッセージの受信待機へ戻る。
一方、通信I/F部11を介して端末管理装置2からの応答メッセージが受信された場合(ステップS44:YES)、制御部16は、一連の設定情報登録処理を終了する。
【0080】
このように、本実施の形態は、端末1の機能設定手段16Bにより、ユーザ操作に応じて記憶部15の機能設定情報15Aを変更し、設定情報管理手段16Cにより、機能設定情報15Aの変更に応じて変更後の機能設定情報15Aを含む登録要求を端末管理装置2へ送信するようにしたので、ユーザにより端末1の機能設定情報が変更された場合、変更後の機能設定情報が自動的に端末管理装置2へ登録される。これにより、端末管理装置2において、最新の機能設定情報を管理することができる。したがって、ユーザの登録要求操作を省くことができ、機能設定情報を変更した後、ユーザが登録要求操作を忘れた場合でも、変更後の機能設定情報を端末管理装置2で管理することができる。
【0081】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態にかかる端末管理システムについて説明する。
前述した第2の実施の形態では、端末1での機能設定情報の変更に応じて端末1から端末管理装置2に対して機能設定情報を登録する場合について説明した。本実施の形態では、端末1の電源投入に応じて端末1から端末管理装置2に対して機能設定情報を登録する場合について説明する。なお、本実施の形態にかかる端末管理システム、端末1および端末管理装置2の構成については、前述した図1と同様であり、個々での詳細な説明は省略する。
【0082】
[第3の実施の形態の動作]
次に、本発明の第3の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作について説明する。
通常、携帯電話端末などの端末は、ユーザにより当該端末に電源が投入された場合、端末の各部を初期化するための初期化処理を行う。端末1の制御部16は、この初期化処理において、前述した図12の設定情報登録処理を開始する。
【0083】
これにより、ユーザにより端末1に電源投入された場合、記憶部15の機能設定情報15Aが自動的に端末管理装置2へ登録される。これにより、端末管理装置2において、最新の機能設定情報を管理することができる。したがって、ユーザの登録要求操作を省くことができ、機能設定情報を変更した後、ユーザが登録要求操作を忘れた場合でも、変更後の機能設定情報を端末管理装置2で管理することができる。
【0084】
[各実施の形態の拡張]
以上の各実施の形態では、本発明の端末管理システムが、端末1が利用する各種通信サービスを提供する通信システムと別個のシステムである場合を例として説明したが、これに限定されるものでない。本発明の端末管理システムを通信システムの一部により構成してもよい。
なお、通信システムの一部として端末管理システムを構成する場合、通信システムに対する端末1の登録処理、例えばサービス開始時や位置登録時における登録処理の際、端末1から端末管理装置2に対して機能設定情報を登録するようにしてもよい。
【0085】
また、各実施の形態では、端末1が携帯電話端末からなる場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、通信機能を持つPDAを端末1として用いる場合であっても、前述と同様に各実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
【0086】
また、各実施の形態では、端末1が同種のフォーマットの機能設定情報を用いる場合を例として説明したが、機能設定情報のフォーマットが異なる端末間で機能設定情報をやり取りする場合は、機能設定情報の標準フォーマットを定めておき、端末1または端末管理装置2おいて、端末1に個別のフォーマットと標準フォーマットとを相互にフォーマット変換すればよい。
【0087】
例えば、端末1から端末管理装置2へ機能設定情報15Aを登録する場合、制御部16の設定情報管理手段16Cで、記憶部15から取得した機能設定情報15Aを、当該端末1の端末フォーマットから標準フォーマットに変換した後、端末管理装置2へ登録すればよい。また、端末管理装置2の機能設定情報で端末1の機能設定情報を更新する場合、端末管理装置2から配信された機能設定情報を制御部16の設定情報管理手段16Cで、標準フォーマットから当該端末1の端末フォーマットへ変換した後、記憶部15へ格納すればよい。
【0088】
あるいは、端末1から端末管理装置2へ機能設定情報15Aを登録する場合、端末1から受信した機能設定情報15Aを、端末管理装置2の設定情報登録手段26Aで当該端末1の端末フォーマットから標準フォーマットに変換した後、蓄積部25へ登録すればよい。また、端末管理装置2の機能設定情報で端末1の機能設定情報を更新する場合、端末管理装置2の設定情報配信手段26Bで、蓄積部25から取得した機能設定情報を標準フォーマットから当該端末1の端末フォーマットへ変換した後、端末1へ配信すればよい。
【0089】
この際、機能の種類、機能設定システム、設定値のサイズ、および機能設定に使用されるアプリケーション等について、その機能設定項目ごとに予め付与された識別番号と当該機能設定項目の設定値の組から機能設定情報を構成し、これを標準フォーマットとして用いればよい。
これにより、機能設定情報のフォーマットが異なる端末間であっても、機能設定情報をスムーズにやり取りすることができる。
【0090】
なお、各実施の形態については、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適用する対象に応じて適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】機能設定情報DBの構成例である。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作を示すシーケンス図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報更新動作を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報登録処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報更新処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置のDB登録処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の設定情報配信処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作を示すシーケンス図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報登録処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
1,1A,1B〜1N…端末、2…端末管理装置、3…通信網、4,4A,4B〜4N…通信回線、5…通信回線、11…通信I/F部、12…音声処理部、13…表示部、14…操作入力部、15…記憶部、15A…機能設定情報、15B…識別情報、15P…プログラム、16…制御部、16A…機能制御手段、16B…機能設定手段、16C…設定情報管理手段、21…通信I/F部、25…蓄積部、25A…機能設定情報DB、25P…プログラム、26…制御部、26A…設定情報登録手段、26B…設定情報配信手段。
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末管理技術に関し、特に通信網を介して各種通信を行う端末の端末機能の設定を管理するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットや移動体通信網などの通信網を用いたデータ通信技術の発展に伴い、これら通信網を介して各種通信を行う端末で利用できるサービスが飛躍的に多様化している。例えば、端末の1つである携帯電話端末は、移動体通信網を用いた音声通信サービスを提供するサービス機能のほか、データ通信サービス、ショート・メッセージ・サービス、ワイヤレス・インターネット・サービスといった各種追加サービスを提供するサービス機能を備えている。
【0003】
また、携帯電話端末は、例えば相手電話番号、スケジュール、アラーム、メロディ(着信音)、および個人情報の保管および管理など、ユーザにとって便利なユーティリティ機能も備えている。
このような携帯電話端末は、これらサービス機能やユーティリティ機能の動作すなわちユーザの使用環境について、ユーザが任意に設定するための設定機能を有している。
【0004】
通常、携帯電話端末の設定機能は、サービス機能やユーティリティ機能ごとに階層的なメニューを画面表示し、ユーザの操作に応じて当該サービスに関する各種機能動作の設定値を取得し、これら設定値を機能設定情報として不揮発性メモリからなる記憶部へ登録する。携帯電話端末のサービス機能やユーティリティ機能は、設定機能により記憶部に登録された機能設定情報を参照して動作することにより、ユーザが所望する使用環境を提供することが可能となる。
【0005】
【非特許文献1】http://www.lge.com/catalog/prodlist?categoryId=CTG1000538&modelCategoryId=CTG1000539&parentId=CTG1000441,"CDMA Mobile Phone",LG Electronics
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような端末は、特定のユーザにのみが使用される場合がほとんどであるが、複数のユーザ、さらには不特定多数のユーザに共用される場合もある。例えば、社員に対して携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistance)を付与して、社内連絡や業務管理を行うシステムもある。また、同一ユーザが複数の端末を購入して利用する場合もある。例えば、使用状況や必要に応じて同一ユーザが携帯電話端末とPDAを使い分ける場合もある。
【0007】
このように、ユーザがいつも使用している端末とは別の端末を利用する場合、その使用環境が異なることからユーザにとって使い勝手が悪い。したがって、ユーザは端末の設定機能を用いて所望の使用環境を得ようとする。
しかしながら、このような従来技術では、ユーザが所望する使用環境を得るにはそれぞれの端末の設定機能を用いて各種サービス機能の詳細を設定する必要があり、その設定作業がユーザにとって大きな負担となる。したがって、任意の端末に対してユーザの所望する使用環境を容易に適用できないという問題点があった。
【0008】
例えば、サービス機能の多様化により設定項目が増大しているため、その作業負担は無視できない。さらに、端末で個人情報を保管している場合、その個人情報の再入力のための操作も負担となる。
また、設定機能を提供する設定用アプリケーションは、端末の機種やメーカーによって構成や表現、すなわちマン・マシン・インターフェースが異なるため、ユーザが異なる端末の使用環境を使い慣れた使用環境に設定することは難しい。
【0009】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、任意の端末に対してユーザの所望する使用環境を容易に適用できる端末管理システム、端末、端末管理装置、端末管理方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような目的を達成するために、本発明にかかる端末管理システムは、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備え、端末は、端末管理装置に当該端末の機能動作に関する機能設定情報を一旦蓄積することにより、端末管理装置を介して端末間で機能設定情報を転送する。
【0011】
また、本発明にかかる他の端末管理システムは、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備え、端末は、当該端末の機能動作に関する機能設定情報を記憶する記憶部と、記憶部に格納されている機能設定情報に基づいて各種機能動作を実行する機能制御手段と、記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するとともに、機能設定情報の更新要求を端末管理装置に送信して端末管理装置から受信した機能設定情報を記憶部へ格納する設定情報管理手段とを有し、端末管理装置は、端末の機能動作に関する機能設定情報を記憶する蓄積部と、端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部へ登録する設定情報登録手段と、端末からの更新要求に応じて蓄積部に登録されている機能設定情報を端末へ配信する設定情報配信手段とを有する。
【0012】
この際、設定情報管理手段で、登録要求を送信する際、端末または端末を利用するユーザに関する識別情報を含む登録要求を送信するとともに、更新要求を送信する際、識別情報を含む更新要求を送信し、設定情報登録手段で、機能設定情報を登録する際、登録要求に含まれている識別情報と対応付けて機能設定情報を登録し、設定情報配信手段で、機能設定情報を配信する際、更新要求に含まれている識別情報と対応する機能設定情報を蓄積部から取得して配信するようにしてもよい。
【0013】
さらに、識別情報は、端末に固有のモバイル識別番号(MIN:Mobile Identification Number)を含んでもよく、端末に固有のシリアル番号(ESN:Electronic Serial Number)を含んでもよい。
【0014】
また、端末に、ユーザ操作に応じて記憶部の機能設定情報を変更する機能設定手段をさらに設け、設定情報管理手段で、機能設定情報の変更に応じて変更後の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するようにしてもよい。
【0015】
また、設定情報管理手段で、当該端末の電源投入に応じて記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するようにしてもよい。
【0016】
また、設定情報管理手段で、当該端末が利用する通信サービスを提供する通信システムに対して当該端末が登録処理を行う際、記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するようにしてもよい。
【0017】
また、本発明にかかる端末は、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備える端末管理システムで用いられる端末であって、当該端末の機能動作に関する機能設定情報を記憶する記憶部と、記憶部に格納されている機能設定情報に基づいて各種機能動作を実行する機能制御手段と、記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するとともに、機能設定情報の更新要求を端末管理装置に送信して端末管理装置から受信した機能設定情報を記憶部へ格納する設定情報管理手段とを備える。
【0018】
また、本発明にかかる端末管理装置は、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備える端末管理システムで用いられる端末管理装置であって、端末の機能動作に関する機能設定情報を記憶する蓄積部と、端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部へ登録する設定情報登録手段と、端末からの更新要求に応じて蓄積部に登録されている機能設定情報を端末へ配信する設定情報配信手段とを備える。
【0019】
また、本発明にかかる端末管理方法は、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備える端末管理システムで用いられる端末管理方法であって、端末により、当該端末の機能動作に関する機能設定情報を当該端末の記憶部で記憶する記憶ステップと、端末により、記憶部に格納されている機能設定情報に基づいて各種機能動作を実行する機能制御ステップと、端末により、記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するとともに、機能設定情報の更新要求を端末管理装置に送信して端末管理装置から受信した機能設定情報を記憶部へ格納する機能情報管理ステップと、端末管理装置により、端末の機能動作に関する機能設定情報を当該端末管理装置の蓄積部で記憶する登録ステップと、
端末管理装置により、端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部へ登録する設定情報登録ステップと、端末管理装置により、端末からの更新要求に応じて蓄積部に登録されている機能設定情報を端末へ配信する設定情報配信ステップとを備える。
【0020】
また、本発明にかかるプログラムは、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備える端末管理システムで用いられる端末のコンピュータに、当該端末の機能動作に関する機能設定情報を当該端末の記憶部で記憶する記憶ステップと、記憶部に格納されている機能設定情報に基づいて各種機能動作を実行する機能制御ステップと、記憶部の機能設定情報を含む登録要求を端末管理装置へ送信するとともに、機能設定情報の更新要求を端末管理装置に送信して端末管理装置から受信した機能設定情報を記憶部へ格納する機能情報管理ステップとを実行させる。
【0021】
また、本発明にかかるプログラムは、通信回線を介してデータ通信を行う複数の端末と、通信回線を介して端末とデータ通信を行うことにより当該端末に対して機能動作に関する設定を行う端末管理装置とを備える端末管理システムで用いられる端末管理装置のコンピュータに、端末の機能動作に関する機能設定情報を当該端末管理装置の蓄積部で記憶する登録ステップと、端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部へ登録する設定情報登録ステップと、端末からの更新要求に応じて蓄積部に登録されている機能設定情報を端末へ配信する設定情報配信ステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、端末において、機能設定情報を含む登録要求が端末管理装置へ送信されて、端末管理装置へ機能設定情報が登録され、その後、更新要求が端末管理装置に送信されて、端末管理装置から受信した機能設定情報が記憶部へ格納される。また、端末管理装置において、端末からの登録要求に含まれる機能設定情報が蓄積部へ登録され、その後、端末からの更新要求に応じて蓄積部に登録されている機能設定情報が端末へ配信される。
【0023】
これにより、ユーザが使い慣れた端末の使用環境を異なる端末に適用する際、従来のように端末の設定機能を用いてユーザがサービス機能やユーティリティ機能に関する各種機能動作の設定値を逐次設定するための作業負担を大幅に軽減でき、任意の端末に対してユーザの所望する使用環境を容易に適用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムについて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの構成を示すブロック図である。
【0025】
この端末管理システムは、インターネットや移動体通信網など1つ以上の通信網からなる通信網3を介して各種通信を行う端末1(1A,1B,…,1N/Nは2以上の整数)と、通信網3を介して各端末1とデータ通信を行うことにより当該端末1に対してその機能動作に関する設定を行う端末管理装置2とから構成されている。端末1A,1B,…,1Nは、通信回線4A,4B,…,4Nを介して通信網3と接続されている。端末管理装置2は、通信回線5を介して通信網3と接続されている。
【0026】
本実施の形態は、端末1において、端末管理装置2に当該端末1の機能動作に関する機能設定情報を一旦蓄積することにより、端末管理装置2を介して端末1間で機能設定情報を転送するようにしたものである。
具体的には、端末1において、当該端末の機能動作に関する機能設定情報を通信網3を介して端末管理装置2へ送信し、端末管理装置2において、端末1から受信した機能設定情報を蓄積部へ登録しておき、端末1からの要求に応じて端末管理装置2から、蓄積部に登録されている端末1の機能動作に関する機能設定情報を通信網3を介して端末1へ配信し、端末1において、端末管理装置2から受信した機能設定情報を記憶部へ格納し、この機能設定情報に基づいて各種機能動作を実行するようにしたものである。
【0027】
[端末]
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の構成について詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の構成を示すブロック図である。ここでは、端末1が携帯電話端末からなる場合を例として説明する。なお、端末1A,1B,…,1Nは、同様の構成をなしているものとする。
【0028】
端末1は、通信機能を有する情報処理端末からなり、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)11、音声処理部12、表示部13、操作入力部14、記憶部15、および制御部16を備えている。
【0029】
通信I/F部11は、無線の通信回線4を介してデータ通信を行う専用の回路部からなり、音声通信サービス、データ通信サービス、ショート・メッセージ・サービス、ワイヤレス・インターネット・サービスなどのサービスで用いる各種データを相手端末との間で送受信する機能と、当該端末1の機能動作に関する機能設定情報を端末管理装置2との間で送受信する機能とを有している。
【0030】
音声処理部12は、音声データおよび音声信号を処理する専用の回路部からなり、通信I/F部11で受信した音声データを復号して得た音声信号をスピーカ(図示せず)から出力する機能と、マイク(図示せず)から入力された音声信号を音声データに符号化して通信I/F部11へ出力する機能と、制御部16からの指示に応じて各種報知音や音声メッセージをスピーカから出力する機能とを有している。
【0031】
表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、制御部16からの指示に応じて各種サービスに応じた画面情報を表示する機能と、機能設定情報を設定するための設定メニュー画面を表示する機能とを有している。
操作入力部14は、ダイヤルキーや各種機能キーからなり、ユーザの操作を検出して制御部16へ出力する機能を有している。
【0032】
記憶部15は、メモリなどの記憶装置からなり、制御部16での情報処理に用いる各種処理情報やプログラム15Pを記憶する機能を有している。プログラム15Pは、制御部16に読み込まれて実行されるプログラムであり、予め外部装置から読み込まれて記憶部15に格納される。
記憶部15で記憶する主な処理情報としては、機能設定情報15Aと識別情報15Bがある。
【0033】
機能設定情報15Aは、制御部16で制御される各種機能動作に関する設定情報である。例えば、当該端末1は、前述した各種サービスを提供するサービス機能に加えて、例えば相手電話番号、スケジュール、アラーム、メロディ(着信音)、および個人情報の保管および管理など、ユーザにとって便利なユーティリティ機能も備えている。機能設定情報15Aは、これらサービス機能やユーティリティ機能の動作の詳細を規定する情報である。
【0034】
機能設定情報15Aの具体例としては、例えば音声通信サービスに関する設定内容として、着信音や通話音の音量設定、着信音の選択、電話番号通知の要否、着信時における相手名称や相手電話番号の表示要否、自動着信の要否、留守番電話の要否などがある。
このような機能設定情報15Aをユーザが任意に設定変更することにより、ユーザが所望する使用環境で端末1を利用することが可能となる。
【0035】
識別情報15Bは、当該端末1やユーザに固有の識別情報であり、上記サービス利用時に使用されるほか、端末管理装置2で端末1の機能設定情報15Aを管理する際に使用される。
【0036】
制御部16は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部15のプログラム15Pを読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム15Pとを協働させて各種機能手段を実現する機能部である。
制御部16で実現される主な機能手段としては、機能制御手段16A、機能設定手段16B、および設定情報管理手段16Cがある。
【0037】
機能制御手段16Aは、記憶部15に格納されている機能設定情報15Aに基づいて、前述したサービス機能やユーティリティ機能などの各種機能動作を実行する機能を有している。
機能設定手段16Bは、表示部13に対して設定メニュー画面を表示し、操作入力部14で検出されたユーザ操作に応じて任意の機能動作に関する機能設定値を選択し、その機能設定値により記憶部15の機能設定情報15Aを更新する機能を有している。
【0038】
設定情報管理手段16Cは、記憶部15の機能設定情報15Aを端末管理装置2へ登録するための登録要求を通信I/F部11を介して端末管理装置2へ送信する機能と、登録要求を送信する際、記憶部15の識別情報15Bを含む登録要求を送信する機能と、新たな機能設定情報の配信要求を通信I/F部11を介して端末管理装置2へ送信する機能と、配信要求を送信する際、記憶部15の識別情報15Bを含む配信要求を送信する機能と、通信I/F部11を介して端末管理装置2から受信した機能設定情報を記憶部15へ機能設定情報15Aとして格納する機能とを有している。
【0039】
[端末管理装置]
次に、図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の構成について詳細に説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【0040】
端末管理装置2は、通信機能を有する情報処理装置(サーバ)からなり、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)21、蓄積部25、および制御部26を備えている。
通信I/F部21は、通信回線5を介してデータ通信を行う専用の回路部からなり、端末1の機能動作に関する機能設定情報を端末1との間で送受信する機能と、通信網3を介して接続された外部装置(図示せず)から端末1で用いられる機能設定情報15Aを受信する機能とを有している。
【0041】
蓄積部25は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、制御部26での情報処理に用いる各種処理情報やプログラム25Pを記憶する機能を有している。プログラム25Pは、制御部26に読み込まれて実行されるプログラムであり、予め外部装置から読み込まれて蓄積部25に格納される。
【0042】
蓄積部25で記憶する主な処理情報としては、機能設定情報データベース(以下、機能設定情報DB)25Aがある。
図4は、機能設定情報DBの構成例である。ここでは、端末1の識別情報に対応付けて当該端末1の機能設定情報15Aが登録されている。
【0043】
制御部26は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、蓄積部25のプログラム25Pを読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム25Pとを協働させて各種機能手段を実現する機能部である。
制御部26で実現される主な機能手段としては、設定情報登録手段26Aと設定情報配信手段26Bがある。
【0044】
設定情報登録手段26Aは、通信網3を介して接続された外部装置から通信I/F部21を介して受信した、端末1で用いられる機能設定情報15Aを、蓄積部25の機能設定情報DB25Aへ登録する機能を有している。
設定情報配信手段26Bは、通信I/F部21を介して受信した端末1からの配信要求に応じて、当該配信要求に含まれている端末1の識別情報に基づき蓄積部25の機能設定情報DB25Aを検索する機能と、この検索により取得した当該識別情報に対応する機能設定情報を通信I/F部21を介して端末1へ配信する機能とを有している。
【0045】
[第1の実施の形態の動作]
次に、図5および図6を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの動作について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作を示すシーケンス図である。図6は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報更新動作を示すシーケンス図である。
【0046】
まず、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作について説明する。ここでは、端末1におけるユーザ操作に応じて、端末1から端末管理装置2に対して機能設定情報の登録を要求し、これに応じて端末管理装置2で端末1Aから受信した機能設定情報を蓄積部25へ登録する場合について説明する。
【0047】
端末1Aの制御部16は、ユーザによる登録要求操作が操作入力部14で検出された場合(ステップ100)、設定情報管理手段16Cにより、記憶部15から機能設定情報15Aと識別情報15Bを取得し(ステップ101)、これら機能設定情報15Aと識別情報15Bを含む登録要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップ102)。
【0048】
端末管理装置2の制御部26は、通信I/F部21を介して端末1からの登録要求メッセージを受信した場合、設定情報配信手段26Bにより、当該登録要求メッセージから端末1の機能設定情報15Aと識別情報15Bを抽出する(ステップ104)。この後、設定情報配信手段26Bは、抽出した識別情報15Bに同じく抽出した機能設定情報15Aを対応付けて蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録する(ステップ105)。続いて、設定情報配信手段26Bは、登録完了を示す応答メッセージを、当該登録要求メッセージの送信元である端末1へ通信I/F部21を介して送信する(ステップ106)。これにより、一連の設定情報登録動作が終了する。
【0049】
次に、図6を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報更新動作について説明する。ここでは、端末1におけるユーザ操作に応じて、端末1から端末管理装置2に対して機能設定情報の更新を要求し、これに応じて端末管理装置2の蓄積部25に登録されている機能設定情報を端末1へ配信して、端末1で機能設定情報を更新する場合について説明する。
【0050】
端末1の制御部16は、ユーザによる更新要求操作が操作入力部14で検出された場合(ステップ110)、設定情報管理手段16Cにより、記憶部15から識別情報15Bを取得し(ステップ111)、この識別情報15Bを含む更新要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップ112)。
【0051】
端末管理装置2の制御部26は、通信I/F部21を介して端末1からの更新要求メッセージを受信した場合、設定情報配信手段26Bにより、当該更新要求メッセージから端末1の識別情報を抽出する(ステップ113)。この後、設定情報配信手段26Bは、蓄積部25の機能設定情報DB25Aを検索し、抽出した識別情報と対応する機能設定情報を取得する(ステップ114)。続いて、設定情報配信手段26Bは、取得した機能設定情報を含む応答メッセージを、当該更新要求メッセージの送信元である端末1へ通信I/F部21を介して送信する(ステップ115)。
【0052】
端末1の制御部16は、通信I/F部11を介して端末管理装置2から応答メッセージを受信した場合、設定情報管理手段16Cにより、当該応答メッセージから機能設定情報を抽出し(ステップ116)、抽出した機能設定情報で記憶部15の機能設定情報15Aを更新する(ステップ117)。これにより、一連の設定情報更新動作が終了する。
【0053】
[端末の動作]
次に、図7および図8を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の動作について説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報登録処理を示すフローチャートである。図8は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報更新処理を示すフローチャートである。
【0054】
まず、図7を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末1の設定情報登録動作について説明する。
端末1の制御部16は、ユーザによる登録要求操作が操作入力部14で検出された場合、図7に示す設定情報登録処理を開始する。
【0055】
まず、端末1の制御部16は、設定情報管理手段16Cにより、記憶部15から機能設定情報15Aと識別情報15Bを取得し(ステップS1)、これら機能設定情報15Aと識別情報15Bを含む登録要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップS2)。
これにより、端末管理装置2において、当該登録要求メッセージに含まれる機能設定情報15Aが同じく当該登録要求メッセージに含まれる識別情報15Bに対応付けて蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録される。登録後、登録完了を示す応答メッセージが端末管理装置2から端末1へ送信される。
【0056】
端末1の制御部16は、登録要求メッセージを送信した後、設定情報管理手段16Cにより、通信I/F部11を介した端末管理装置2からの応答メッセージの受信を待機する(ステップS3)。ここで、登録要求メッセージの送信から所定期間経過しても端末管理装置2からの応答メッセージが受信されない場合(ステップS3:NO)、設定情報管理手段16Cは、上記登録要求メッセージの再送信を行って(ステップS4)、ステップS3の応答メッセージの受信待機へ戻る。
一方、通信I/F部11を介して端末管理装置2からの応答メッセージが受信された場合(ステップS3:YES)、制御部16は、一連の設定情報登録処理を終了する。
【0057】
次に、図8を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末1の設定情報更新動作について説明する。
端末1Aの制御部16は、ユーザによる更新要求操作が操作入力部14で検出された場合、図8に示す設定情報更新処理を開始する。
【0058】
まず、端末1の制御部16は、設定情報管理手段16Cにより、記憶部15から識別情報15Bを取得し(ステップS11)、この識別情報15Bを含む更新要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップS12)。
これにより、端末管理装置2において、当該更新要求メッセージに含まれる識別情報15Bに対応付けて蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録されている機能設定情報が取得され、この機能設定情報を含む応答メッセージが端末管理装置2から端末1へ送信される。
【0059】
端末1の制御部16は、更新要求メッセージを送信した後、設定情報管理手段16Cにより、通信I/F部11を介した端末管理装置2からの応答メッセージの受信を待機する(ステップS13)。ここで、更新要求メッセージの送信から所定期間経過しても端末管理装置2からの応答メッセージが受信されない場合(ステップS13:NO)、設定情報管理手段16Cは、ステップS12に戻って更新要求メッセージの再送信を行い(ステップS12)、ステップS13の応答メッセージの受信待機へ戻る。
【0060】
一方、通信I/F部11を介して端末管理装置2からの応答メッセージが受信された場合(ステップS13:YES)、制御部16は、設定情報管理手段16Cにより、受信した応答メッセージから機能設定情報を抽出する(ステップS14)。続いて、設定情報管理手段16Cは、抽出した機能設定情報で記憶部15の機能設定情報15Aを更新する(ステップS15)。この後、制御部16は、一連の設定情報更新処理を終了する。
【0061】
[端末管理装置の動作]
次に、図9および図10を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の動作について説明する。図9は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置のDB登録処理を示すフローチャートである。図10は、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の設定情報配信処理を示すフローチャートである。
【0062】
まず、図9を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置2のDB登録動作について説明する。
端末管理装置2の制御部16は、通信I/F部21で端末1からの登録要求メッセージが受信された場合、図9に示すDB登録処理を開始する。
【0063】
まず、端末管理装置2の制御部26は、設定情報格納手段26Aにより、通信I/F部21から登録要求メッセージを取得し(ステップS21)、この登録要求メッセージから端末1の機能設定情報15Aと識別情報15Bを抽出する(ステップS22)。この後、設定情報格納手段26Aは、登録要求メッセージから抽出した識別情報15Bに対応付けて同じく登録要求メッセージから抽出した機能設定情報15Aを蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録する(ステップS23)。続いて、設定情報格納手段26Aは、登録完了を示す応答メッセージを、当該登録要求メッセージの送信元である端末1へ通信I/F部21を介して送信する(ステップS24)。この後、制御部26は、一連のDB登録処理を終了する。
【0064】
次に、図10を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置2の設定情報配信動作について説明する。
端末管理装置2の制御部16は、通信I/F部21で端末1からの更新要求メッセージが受信された場合、図10に示す設定情報配信処理を開始する。
【0065】
まず、端末管理装置2の制御部26は、設定情報配信手段26Bにより、通信I/F部21から更新要求メッセージを取得し(ステップS31)、この更新要求メッセージから端末1の識別情報15Bを抽出する(ステップS32)。この後、設定情報配信手段26Bは、蓄積部25の機能設定情報DB25Aを検索し、更新要求メッセージから抽出した識別情報15Bに対応付けて登録されている機能設定情報を機能設定情報DB25Aから取得する(ステップS33)。続いて、設定情報配信手段26Bは、取得した機能設定情報を含む応答メッセージを、当該更新要求メッセージの送信元である端末1へ通信I/F部21を介して送信する(ステップS24)。この後、制御部26は、一連の設定情報配信処理を終了する。
【0066】
このように、本実施の形態は、端末1において、端末管理装置2に当該端末1の機能動作に関する機能設定情報を一旦蓄積することにより、端末管理装置2を介して端末1間で機能設定情報を転送するようにしたものである。
【0067】
より具体的には、端末1の設定情報管理手段16Cにより、記憶部15の機能設定情報15Aを含む登録要求を端末管理装置2へ送信して、端末管理装置2へ機能設定情報15Aを登録しておき、その後、更新要求を端末管理装置2に送信して、端末管理装置2から受信した機能設定情報を記憶部15へ格納するようにしたものである。また、端末管理装置2の設定情報登録手段26Aにより、端末1からの登録要求に含まれる機能設定情報を蓄積部25へ登録しておき、その後、端末1からの更新要求に応じて蓄積部25に登録されている機能設定情報を端末1へ配信するようにしたものである。
【0068】
これにより、例えばユーザが使い慣れた端末1Aの機能設定情報を端末管理装置2を介して端末1Bに設定することができ、従来のように端末1Bの設定機能を用いてユーザがサービス機能やユーティリティ機能に関する各種機能動作の設定値を逐次設定するための作業負担を大幅に軽減でき、任意の端末に対してユーザの所望する使用環境を容易に適用できる。
【0069】
また、端末1の設定情報管理手段16Cにより、登録要求を送信する際、端末1または端末1を利用するユーザに関する識別情報を含む登録要求を送信するとともに、更新要求を送信する際、上記識別情報を含む更新要求を送信し、端末管理装置2の設定情報登録手段26Aにより、機能設定情報を登録する際、登録要求に含まれている識別情報と対応付けて機能設定情報を登録し、端末管理装置2の設定情報配信手段26Bにより、機能設定情報を配信する際、更新要求に含まれている識別情報と対応する機能設定情報を蓄積部25から取得して配信するようにしたので、複数の端末に関する機能設定情報を並行して管理することができる。
【0070】
また、識別情報として、携帯電話端末に予め設定されている固有のモバイル識別番号(MIN:Mobile Identification Number)やシリアル番号(ESN:Electronic Serial Number)を含む識別情報を用いてもよい。これらモバイル識別番号やシリアル番号は、携帯電話端末が利用される通信システムで、課金や呼制御のための当該端末に固有の識別子である。したがって、これらモバイル識別番号やシリアル番号を含む識別情報を用いることにより、新たな識別情報を各端末に付与することなく、既存の識別情報を用いて各端末の機能設定情報を容易かつ確実に識別することができる。
なお、識別情報を指定しない場合、複数の端末に関する機能設定情報を並行して管理しない限り、正常に動作する。
【0071】
[第2の実施の形態]
次に、図11を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムについて説明する。図11は、本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作を示すシーケンス図である。
【0072】
前述した第1の実施の形態では、端末1から端末管理装置2に対して端末1の機能設定情報15Aを登録する際、ユーザの登録要求操作に応じて機能設定情報15Aを含む登録要求を端末管理装置2へ送信する場合を例として説明した。本実施の形態では、端末1の機能設定情報15Aの変更に応じて機能設定情報15Aを含む登録要求を端末管理装置2へ送信する場合について説明する。なお、本実施の形態にかかる端末管理システム、端末1および端末管理装置2の構成については、前述した図1と同様であり、個々での詳細な説明は省略する。
【0073】
[第2の実施の形態の動作]
次に、図11を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作について説明する。
端末1Aの制御部16は、ユーザによる機能設定情報15Aに対する変更要求操作が操作入力部14で検出された場合(ステップ120)、機能設定手段16Bにより、記憶部15から機能設定情報15Aと識別情報15Bを取得する(ステップ121)。この後、機能設定手段16Bは、表示部13に設定変更用メニューを画面表示し、操作入力部14で検出されたユーザ操作に応じて機能設定情報15Aを変更し、記憶部15へ格納する(ステップ122)。
【0074】
このようにして機能設定情報15Aが変更された後、端末1Aの制御部16は、設定情報管理手段16Cにより、変更後の機能設定情報15Aと識別情報15Bを含む登録要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップ123)。
【0075】
端末管理装置2の制御部26は、通信I/F部21を介して端末1からの登録要求メッセージを受信した場合、設定情報配信手段26Bにより、当該登録要求メッセージから端末1の機能設定情報15Aと識別情報15Bを抽出する(ステップ124)。この後、設定情報配信手段26Bは、抽出した識別情報15Bに同じく抽出した機能設定情報15Aを対応付けて蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録する(ステップ125)。続いて、設定情報配信手段26Bは、登録完了を示す応答メッセージを、当該登録要求メッセージの送信元である端末1へ通信I/F部21を介して送信する(ステップ126)。これにより、一連の設定情報登録動作が終了する。
【0076】
[端末の動作]
次に、図12を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の動作について説明する。図12は、本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報登録処理を示すフローチャートである。
端末1の制御部16は、ユーザによる機能設定情報15Aに対する変更要求操作が操作入力部14で検出された場合、図12に示す設定情報登録処理を開始する。
【0077】
まず、端末1の制御部16は、機能設定手段16Bにより、記憶部15から機能設定情報15Aと識別情報15Bを取得する(ステップS41)。この後、機能設定手段16Bは、表示部13に設定変更用メニューを画面表示し、操作入力部14で検出されたユーザ操作に応じて機能設定情報15Aを変更し、記憶部15へ格納する(ステップS42)。
【0078】
このようにして機能設定情報15Aが変更された後、端末1Aの制御部16は、設定情報管理手段16Cにより、変更後の機能設定情報15Aと識別情報15Bを含む登録要求メッセージを通信I/F部11から端末管理装置2へ送信する(ステップS43)。
これにより、端末管理装置2において、当該登録要求メッセージに含まれる機能設定情報15Aが同じく当該登録要求メッセージに含まれる識別情報15Bに対応付けて蓄積部25の機能設定情報DB25Aに登録される。登録後、登録完了を示す応答メッセージが端末管理装置2から端末1へ送信される。
【0079】
端末1の制御部16は、登録要求メッセージを送信した後、設定情報管理手段16Cにより、通信I/F部11を介した端末管理装置2からの応答メッセージの受信を待機する(ステップS44)。ここで、登録要求メッセージの送信から所定期間経過しても端末管理装置2からの応答メッセージが受信されない場合(ステップS3:NO)、設定情報管理手段16Cは、上記登録要求メッセージの再送信を行って(ステップS45)、ステップS3の応答メッセージの受信待機へ戻る。
一方、通信I/F部11を介して端末管理装置2からの応答メッセージが受信された場合(ステップS44:YES)、制御部16は、一連の設定情報登録処理を終了する。
【0080】
このように、本実施の形態は、端末1の機能設定手段16Bにより、ユーザ操作に応じて記憶部15の機能設定情報15Aを変更し、設定情報管理手段16Cにより、機能設定情報15Aの変更に応じて変更後の機能設定情報15Aを含む登録要求を端末管理装置2へ送信するようにしたので、ユーザにより端末1の機能設定情報が変更された場合、変更後の機能設定情報が自動的に端末管理装置2へ登録される。これにより、端末管理装置2において、最新の機能設定情報を管理することができる。したがって、ユーザの登録要求操作を省くことができ、機能設定情報を変更した後、ユーザが登録要求操作を忘れた場合でも、変更後の機能設定情報を端末管理装置2で管理することができる。
【0081】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態にかかる端末管理システムについて説明する。
前述した第2の実施の形態では、端末1での機能設定情報の変更に応じて端末1から端末管理装置2に対して機能設定情報を登録する場合について説明した。本実施の形態では、端末1の電源投入に応じて端末1から端末管理装置2に対して機能設定情報を登録する場合について説明する。なお、本実施の形態にかかる端末管理システム、端末1および端末管理装置2の構成については、前述した図1と同様であり、個々での詳細な説明は省略する。
【0082】
[第3の実施の形態の動作]
次に、本発明の第3の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作について説明する。
通常、携帯電話端末などの端末は、ユーザにより当該端末に電源が投入された場合、端末の各部を初期化するための初期化処理を行う。端末1の制御部16は、この初期化処理において、前述した図12の設定情報登録処理を開始する。
【0083】
これにより、ユーザにより端末1に電源投入された場合、記憶部15の機能設定情報15Aが自動的に端末管理装置2へ登録される。これにより、端末管理装置2において、最新の機能設定情報を管理することができる。したがって、ユーザの登録要求操作を省くことができ、機能設定情報を変更した後、ユーザが登録要求操作を忘れた場合でも、変更後の機能設定情報を端末管理装置2で管理することができる。
【0084】
[各実施の形態の拡張]
以上の各実施の形態では、本発明の端末管理システムが、端末1が利用する各種通信サービスを提供する通信システムと別個のシステムである場合を例として説明したが、これに限定されるものでない。本発明の端末管理システムを通信システムの一部により構成してもよい。
なお、通信システムの一部として端末管理システムを構成する場合、通信システムに対する端末1の登録処理、例えばサービス開始時や位置登録時における登録処理の際、端末1から端末管理装置2に対して機能設定情報を登録するようにしてもよい。
【0085】
また、各実施の形態では、端末1が携帯電話端末からなる場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、通信機能を持つPDAを端末1として用いる場合であっても、前述と同様に各実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
【0086】
また、各実施の形態では、端末1が同種のフォーマットの機能設定情報を用いる場合を例として説明したが、機能設定情報のフォーマットが異なる端末間で機能設定情報をやり取りする場合は、機能設定情報の標準フォーマットを定めておき、端末1または端末管理装置2おいて、端末1に個別のフォーマットと標準フォーマットとを相互にフォーマット変換すればよい。
【0087】
例えば、端末1から端末管理装置2へ機能設定情報15Aを登録する場合、制御部16の設定情報管理手段16Cで、記憶部15から取得した機能設定情報15Aを、当該端末1の端末フォーマットから標準フォーマットに変換した後、端末管理装置2へ登録すればよい。また、端末管理装置2の機能設定情報で端末1の機能設定情報を更新する場合、端末管理装置2から配信された機能設定情報を制御部16の設定情報管理手段16Cで、標準フォーマットから当該端末1の端末フォーマットへ変換した後、記憶部15へ格納すればよい。
【0088】
あるいは、端末1から端末管理装置2へ機能設定情報15Aを登録する場合、端末1から受信した機能設定情報15Aを、端末管理装置2の設定情報登録手段26Aで当該端末1の端末フォーマットから標準フォーマットに変換した後、蓄積部25へ登録すればよい。また、端末管理装置2の機能設定情報で端末1の機能設定情報を更新する場合、端末管理装置2の設定情報配信手段26Bで、蓄積部25から取得した機能設定情報を標準フォーマットから当該端末1の端末フォーマットへ変換した後、端末1へ配信すればよい。
【0089】
この際、機能の種類、機能設定システム、設定値のサイズ、および機能設定に使用されるアプリケーション等について、その機能設定項目ごとに予め付与された識別番号と当該機能設定項目の設定値の組から機能設定情報を構成し、これを標準フォーマットとして用いればよい。
これにより、機能設定情報のフォーマットが異なる端末間であっても、機能設定情報をスムーズにやり取りすることができる。
【0090】
なお、各実施の形態については、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適用する対象に応じて適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】機能設定情報DBの構成例である。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作を示すシーケンス図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報更新動作を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報登録処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報更新処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置のDB登録処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末管理装置の設定情報配信処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムの設定情報登録動作を示すシーケンス図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態にかかる端末管理システムで用いられる端末の設定情報登録処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
1,1A,1B〜1N…端末、2…端末管理装置、3…通信網、4,4A,4B〜4N…通信回線、5…通信回線、11…通信I/F部、12…音声処理部、13…表示部、14…操作入力部、15…記憶部、15A…機能設定情報、15B…識別情報、15P…プログラム、16…制御部、16A…機能制御手段、16B…機能設定手段、16C…設定情報管理手段、21…通信I/F部、25…蓄積部、25A…機能設定情報DB、25P…プログラム、26…制御部、26A…設定情報登録手段、26B…設定情報配信手段。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、
前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置と
を含み、
前記端末のそれぞれは、前記機能設定情報を前記端末管理装置に一時的に保管することにより、前記端末管理装置を介して少なくとも1つの他の端末に前記端末の機能に関する機能設定情報を転送する
ことを特徴とする端末管理システム。
【請求項2】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、
前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置と
を含み、
前記端末のそれぞれは、
機能設定情報に基づいて各種機能を実行する機能コントローラと、
前記機能設定情報を含む登録要求を前記端末管理装置に送信し、又は前記端末管理装置から受信した前記機能設定情報を更新する要求を前記端末管理装置に送信する機能設定情報管理手段と
を含むことを特徴とする端末管理システム。
【請求項3】
前記端末管理装置は、
端末からの登録要求に含まれる前記機能設定情報を登録する機能設定情報登録手段と、
前記端末または少なくとも1つの他の端末からの前記機能設定情報に関する要求に基づいて前記機能設定情報を送信する機能設定情報送信器と
を含む、請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項4】
前記登録要求は、前記端末または端末ユーザに関する識別情報を含む
請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項5】
更新に関する前記要求は、前記識別情報を含む、請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項6】
前記機能設定情報登録手段は、更新に関する前記要求に含まれる前記識別情報に対応する前記機能設定情報を入手する、請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項7】
前記識別情報は、前記端末に固有のモバイル識別番号(MIN:Mobile Identification Number)を含む、請求項4に記載の端末管理システム。
【請求項8】
前記識別情報は、前記端末に固有のシリアル番号(ESN:Electronic Serial Number)を含む、請求項4に記載の端末管理システム。
【請求項9】
前記端末のそれぞれは、さらに、メモリに保管された前記機能設定情報を変更する機能確立手段を含む
請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項10】
前記機能設定情報管理手段は、前記機能設定情報として、変更された機能設定情報を含む前記登録要求を前記端末管理装置に送信する
請求項3に記載の端末管理システム。
【請求項11】
前記機能設定情報管理手段は、前記端末の電源がオンに切り替えられる時に、機能設定情報を含む前記登録要求を前記端末管理装置に送信する
請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項12】
前記機能設定情報管理手段は、前記端末がオンに切り替えられる時に、メモリ内の機能設定情報を含む前記登録要求を前記端末管理装置に送信する
請求項3に記載の端末管理システム。
【請求項13】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置とを有する端末管理システムで使用される端末であって、
機能設定情報に基づいて各種機能を実行する機能コントローラと、
前記機能設定情報を含む登録要求を前記端末管理装置に送信するか、前記端末管理装置から受信された前記機能設定情報を更新する要求を前記端末管理装置に送信する機能設定情報管理手段と
を含む、端末。
【請求項14】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置とを有する端末管理システムで使用される前記端末管理装置であって、
端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を登録する機能設定情報登録手段と、
少なくとも1つの前記端末からの更新に関する要求に基づいて、前記機能設定情報を送信する機能設定情報送信器と
を含む、端末管理装置。
【請求項15】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置とを有する端末管理システムで使用される方法であって、
前記端末によって、機能設定情報を含む登録要求を前記端末管理装置に送信するか、前記端末管理装置から受信された前記機能設定情報を更新する要求を前記端末管理装置に送信するステップと、
前記端末管理装置によって、前記端末からの登録要求に含まれる前記機能設定情報を登録するか、前記端末管理装置によって、前記端末からの更新に関する要求に基づいて前記機能設定情報を送信するステップと
を含む方法。
【請求項16】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置とを有する端末管理システムで使用される端末のコンピュータに、
機能設定情報に基づいて各種機能を実行するステップと、
前記機能設定情報を含む登録要求を前記端末管理装置に送信するか、前記端末管理装置から受信された前記機能設定情報を更新する要求を前記端末管理装置に送信するステップと
を実行させることを可能にするコンピュータ・プログラム。
【請求項17】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置とを有する端末管理システムで使用される端末管理装置のコンピュータに、
前記端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を前記端末管理装置に登録するステップと、
前記端末からの更新に関する要求に基づいて前記機能設定情報を送信するステップと
を実行させることを可能にするコンピュータ・プログラム。
【請求項1】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、
前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置と
を含み、
前記端末のそれぞれは、前記機能設定情報を前記端末管理装置に一時的に保管することにより、前記端末管理装置を介して少なくとも1つの他の端末に前記端末の機能に関する機能設定情報を転送する
ことを特徴とする端末管理システム。
【請求項2】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、
前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置と
を含み、
前記端末のそれぞれは、
機能設定情報に基づいて各種機能を実行する機能コントローラと、
前記機能設定情報を含む登録要求を前記端末管理装置に送信し、又は前記端末管理装置から受信した前記機能設定情報を更新する要求を前記端末管理装置に送信する機能設定情報管理手段と
を含むことを特徴とする端末管理システム。
【請求項3】
前記端末管理装置は、
端末からの登録要求に含まれる前記機能設定情報を登録する機能設定情報登録手段と、
前記端末または少なくとも1つの他の端末からの前記機能設定情報に関する要求に基づいて前記機能設定情報を送信する機能設定情報送信器と
を含む、請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項4】
前記登録要求は、前記端末または端末ユーザに関する識別情報を含む
請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項5】
更新に関する前記要求は、前記識別情報を含む、請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項6】
前記機能設定情報登録手段は、更新に関する前記要求に含まれる前記識別情報に対応する前記機能設定情報を入手する、請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項7】
前記識別情報は、前記端末に固有のモバイル識別番号(MIN:Mobile Identification Number)を含む、請求項4に記載の端末管理システム。
【請求項8】
前記識別情報は、前記端末に固有のシリアル番号(ESN:Electronic Serial Number)を含む、請求項4に記載の端末管理システム。
【請求項9】
前記端末のそれぞれは、さらに、メモリに保管された前記機能設定情報を変更する機能確立手段を含む
請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項10】
前記機能設定情報管理手段は、前記機能設定情報として、変更された機能設定情報を含む前記登録要求を前記端末管理装置に送信する
請求項3に記載の端末管理システム。
【請求項11】
前記機能設定情報管理手段は、前記端末の電源がオンに切り替えられる時に、機能設定情報を含む前記登録要求を前記端末管理装置に送信する
請求項2に記載の端末管理システム。
【請求項12】
前記機能設定情報管理手段は、前記端末がオンに切り替えられる時に、メモリ内の機能設定情報を含む前記登録要求を前記端末管理装置に送信する
請求項3に記載の端末管理システム。
【請求項13】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置とを有する端末管理システムで使用される端末であって、
機能設定情報に基づいて各種機能を実行する機能コントローラと、
前記機能設定情報を含む登録要求を前記端末管理装置に送信するか、前記端末管理装置から受信された前記機能設定情報を更新する要求を前記端末管理装置に送信する機能設定情報管理手段と
を含む、端末。
【請求項14】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置とを有する端末管理システムで使用される前記端末管理装置であって、
端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を登録する機能設定情報登録手段と、
少なくとも1つの前記端末からの更新に関する要求に基づいて、前記機能設定情報を送信する機能設定情報送信器と
を含む、端末管理装置。
【請求項15】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置とを有する端末管理システムで使用される方法であって、
前記端末によって、機能設定情報を含む登録要求を前記端末管理装置に送信するか、前記端末管理装置から受信された前記機能設定情報を更新する要求を前記端末管理装置に送信するステップと、
前記端末管理装置によって、前記端末からの登録要求に含まれる前記機能設定情報を登録するか、前記端末管理装置によって、前記端末からの更新に関する要求に基づいて前記機能設定情報を送信するステップと
を含む方法。
【請求項16】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置とを有する端末管理システムで使用される端末のコンピュータに、
機能設定情報に基づいて各種機能を実行するステップと、
前記機能設定情報を含む登録要求を前記端末管理装置に送信するか、前記端末管理装置から受信された前記機能設定情報を更新する要求を前記端末管理装置に送信するステップと
を実行させることを可能にするコンピュータ・プログラム。
【請求項17】
通信回線を介するデータ通信をサポートする複数の端末と、前記端末の端末機能確立を実行するために前記通信回線を介して前記端末と通信する端末管理装置とを有する端末管理システムで使用される端末管理装置のコンピュータに、
前記端末からの登録要求に含まれる機能設定情報を前記端末管理装置に登録するステップと、
前記端末からの更新に関する要求に基づいて前記機能設定情報を送信するステップと
を実行させることを可能にするコンピュータ・プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−94507(P2006−94507A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−272622(P2005−272622)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【出願人】(590001669)エルジー電子株式会社 (296)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【出願人】(590001669)エルジー電子株式会社 (296)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]