説明

管継手

【課題】従来の管継手のようなナット(押輪)を用いることなく、雌型部材を雄型部材に抜止め状にかつシール状に簡易迅速に接続することができる管継手を提供する。
【解決手段】受口部10を有する雌型部材2と、受口部10に挿入される挿入側先端部5を有する雄型部材1と、受口部10と挿入側先端部5との間に介在されるシールリング4、およびストッパーリング3を備える。挿入側先端部5の外周に抜止め溝7を設ける。受口部10の外周にストッパーリング収容凹溝11を設け、その溝底に爪挿通孔12を設ける。ストッパーリング3は内周に複数個の抜止め爪9を内向きに突設し、ストッパーリング収容凹溝11に嵌め込まれ、該抜止め爪9の先端部9aが爪挿通孔12より受口部10内へ突出して抜止め溝7に係合される。ストッパーリングはストッパーリング収容凹溝に嵌め込まれており、ストッパーリングの開離両端部を受口部の外周面より突出させている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給水・給湯、冷温水、冷却水などの配管に用いられ、それら配管の一端部を給水栓等の器具に接続するのに用いられる管継手に関する。
【背景技術】
【0002】
給水・給湯等の配管に用いられる管継手として、例えば、図27に示すような管継手が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この管継手は、給水栓等の器具に接続可能でかつ一端に受口部30を開口した継手本体31と、継手本体31の受口部30に挿入される樹脂製短管(特許文献1では「ソケット」と称す。)32と、継手本体31の受口部30の外周に設けられた雄ねじ33に螺合されるナット(押輪)34と、受口部30の開口端内周と樹脂製短管32の外周との間に介在されるワッシャ35、Oリング36、環状リーフ37とを備える。
【0003】
この管継手の現場施工に際しては、先ず、継手本体31を給水栓等器具に接続する一方、樹脂製短管32にワッシャ35、Oリング36、環状リーフ37、更にはナット34をこの順で挿入しておき、樹脂製短管32に給水管Pを挿入して接着接合したうえで、樹脂製短管32をこの挿入側先端が継手本体31の受口部30に該受口部30内のストッパーリブ38に当接するまで挿入するとともに、ナット34を継手本体31に締付けるというものである。
【0004】
【特許文献1】特開2003−227589号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記管継手では、現場での施工終了後に、ナット34の締付け不足を確認し難いという締付け管理面での問題がある。このため、振動や外部からの荷重等によりナット34の締付けが緩むと、給水管P内の水が漏洩する可能性がある。また、ナット34を継手本体31に対し締付ける構造上、呼び径が小口径でも、継手本体31の外周及びナット34の外周に六角形や八角形など多角形の工具掛け部31a,34aを形成しておく必要があるため、その分だけ継手本体31及びナット34が大きくなり、継手全体の材料コストアップ、大型化を招き、重量的にも重くなるという難点があった。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、前述した従来の管継手のようなナット(押輪)の使用を省略化することでコスト低減、小型化、コンパクト化を図り得、またナットの締付け作業の省略化により組立て作業性の向上を図れ、しかも施工後のナットの緩み問題も解消できて水漏れ事故の発生を確実に防止できて信頼性の高い管継手を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の管継手は、請求項1に記載のように、少なくとも一端に受口部を有する雌型部材と、この雌型部材の受口部に挿入される挿入側先端部を有する雄型部材と、前記受口部と前記挿入側先端部との重合面間に介在したシールリングと、前記受口部の外周に装着されるストッパーリングとを備えた管継手であって、前記雄型部材は前記挿入側先端部の外周に抜止め溝を円周方向に設けており、前記ストッパーリングは開離両端部を有するC形状に形成されて弾性で拡縮変形自在なリング本体と、このリング本体の内周に内向きに一体に突設した複数個の抜止め爪とを有する形に形成しており、前記雌型部材は、前記受口部の外周に、前記ストッパーリングが嵌め込まれるストッパーリング収容凹溝を前記抜止め溝の外周に対応するように設け、該ストッパーリング収容凹溝の溝底に、前記ストッパーリングの抜止め爪を挿通させて該抜止め爪の先端部を前記受口部の内方へ突出させる爪挿通孔を設けており、前記爪挿通孔から突出する前記抜止め爪の先端部は前記抜止め溝に係合されており、前記ストッパーリングは前記ストッパーリング収容凹溝に取外し可能に嵌め込まれており、前記ストッパーリングの開離両端部を前記受口部の外周面より突出させていることに特徴を有するものである。
このような構成によれば、雄型部材の挿入側先端部を雌型部材の受口部に挿入し、ストッパーリングをストッパーリング収容凹溝に嵌め込むことによりストッパーリングの抜止め爪の先端部が抜止め溝に係合するため、雌型部材と雄型部材とを抜止め状にかつシール状にワンタッチで簡易迅速に接続することができる。また、一旦雄型部材と雌型部材を接続した後においても、人為的にストッパーリングをストッパーリング収容凹溝から取り外すことができ、ストッパーリングの脱着操作により雄型部材と雌型部材の分離・接続を簡易、迅速に行うことができる。また、開離両端部に指を掛けて該開離両端部を押し広げることにより容易にストッパーリングを取り外すことができる。
【0008】
請求項1記載の管継手は、請求項2記載のように、前記雄型部材の挿入側先端部は前記雌型部材の受口部に相対回転可能に挿入するものとすることができる。
【0009】
請求項1又は2のいずれか1項に記載の管継手は、請求項3記載のように、前記ストッパーリングの抜止め爪の先端部一側面に、該ストッパーリングの装着状態下で前記受口部に前記雄型部材の挿入側先端部の挿入を許すスライド斜面が形成することができる。これによれば、雌型部材のストッパーリング収容凹溝にストッパーリングを装着した後にも、この雌型部材の受口部を雄型部材の挿入側先端部にワンタッチで挿入することができる。
【0010】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の管継手は、請求項4記載のように、前記雄型部材はストレート型、エルボ型もしくはティー型ソケットとする一方、前記雌型部材は樹脂製短管とするか、請求項5記載のように、前記雄型部材は樹脂製短管とする一方、前記雌型部材はストレート型、エルボ型もしくはティー型ソケットとするか、更に請求項6記載のように、前記雄型部材および雌型部材共にストレート型、エルボ型もしくはティー型ソケットとすることができる。
【0011】
請求項4又は5記載の管継手は、請求項7記載のように、前記樹脂製短管に樹脂管の一端部を接合することができる。これによれば、請求項2記載のように雄型部材と雌型部材とが相対回転可能に挿入されることと相俟って、樹脂製短管に樹脂管を接合した後でも、給水栓、バルブ等器具や管、あるいは管継手にストレート型、エルボ型もしくはティー型ソケットをねじ込むことができ、このねじ込みによりストレート型、エルボ型もしくはティー型ソケットの取付けが簡易に行える。
【0012】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の管継手は、請求項8に記載のように、前記雌型部材の外周に、筒状のソケットカバーを前記リング本体の外周を覆うように被覆嵌合することができる。
このように雌型部材の外周に被覆嵌合されたソケットカバーは、不慮に何らかの外力や内圧による力によりストッパーリングがストッパーリング収容凹溝から外れるのを防止し、また雌型部材または雄型部材に引き抜き力が加えられたときストッパーリングがストッパーリング収容凹溝内でねじれ変形するのを抑える補強機能をも発揮する。これにより、ストッパーリングによる雌型部材と雄型部材の接続状態を堅持することができる。
さらに、ソケットカバーは、ストッパーリングがストッパーリング収容凹溝に規定通り嵌め込まれている状態ではじめて雌型部材に嵌合することができ、仮にストッパーリングがストッパーリング収容凹溝にその一部がはみ出る等して規定通り嵌め込まれていないと、ソケットカバーを雌型部材に対し嵌合できないことになる。したがって、ソケットカバーを雌型部材に対し嵌合できるか否かによってストッパーリングがストッパーリング収容凹溝に規定通り嵌め込まれているか否かを簡単に確認することができる。
【0013】
請求項8記載の管継手は、請求項9に記載のように、前記ソケットカバーの軸方向一端の開口端に、前記雌型部材の一端面に当接係合する内向き鍔を設けることができる。これによれば、ソケットカバーを内向き鍔が雌型部材の一端面に当接するまで雌型部材に嵌合することにより、ソケットカバーを雌型部材に対し簡単かつ確実に装着することができる。したがって、内向き鍔はソケットカバーの雌型部材に対する位置決め機能を発揮することができる。
【0014】
請求項9記載の管継手は、請求項10に記載のように、前記雌型部材又は雄型部材の外周に、前記内向き鍔が抜止め状に係合する環状リブを設けることができる。これによれば、ソケットカバーが雌型部材から抜け出るのを防止でき、ソケットカバーによる上記ストッパーリングの外れ防止機能、補強機能を維持できる。
この場合、請求項10記載の管継手は、請求項12に記載のように、前記内向き鍔の内周縁に切欠を形成することができる。これによれば、ソケットカバーを雌型部材の外周に嵌合させるとき、内向き鍔は弾性変形により環状リブを乗り越え易くなる。
【0015】
請求項8ないし10のいずれか1項に記載の管継手は、請求項11に記載のように、前記ソケットカバーは透明もしくは半透明に形成することができる。これによれば、ソケットカバーを嵌合した後においても該ソケットカバーの外部からストッパーリングが装着されているか否かを容易に透視確認することができる。
【0016】
請求項1ないし12のいずれか1項に記載の管継手は、請求項13に記載のように、前記雄型部材の抜止め溝内の一側面を内奥に向け次第に拡幅するありみぞ形に形成し、前記ストッパーリングの抜止め爪の先端部他側面に、前記ありみぞ形の一側面にかみ合うよう刳った形の拡がり防止斜面を形成することができる。これによれば、何らかの外力や内圧による力により雌型部材または雄型部材に引き抜き力が加えられたときストッパーリングが拡径方向に拡がり変形するのを防止でき、これにより該ストッパーリングのストッパーリング収容凹溝からの外れ止めを図ることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、雄型部材の挿入側先端部を雌型部材の受口部に挿入し、ストッパーリングをストッパーリング収容凹溝に嵌め込むことにより雄型部材と雌型部材とを抜止め状にかつシール状に接続することができ、前述した従来の管継手のような多角形の工具掛け部を有するナット(押輪)は省略することができるのでコスト低減、小型化、コンパクト化を図ることができ、しかもナットの締付け作業を省略でき雌型部材である樹脂製短管を雄型部材の受口部に挿入するだけの簡単な作業で足りるため組立て作業性に優れ、しかも施工後のナットの緩みや締付け不足の問題も解消できて水漏れ事故の発生を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施例を示す管継手の半欠截断面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1の管継手のストッパーリングの正面図である。
【図4】図3におけるB−B線断面図である。
【図5】図1の管継手の組立て過程を示す断面図である。
【図6】他の実施例を示す管継手の半欠截断面図である。
【図7】更に他の実施例を示す管継手の半欠截断面図である。
【図8】更に又、他の実施例の管継手を図2に相応して示す断面図であり、(a)はストッパーリングの取付け状態図、(b)はストッパーリングの取外し途上の状態図である。
【図9】更に又、他の実施例を示す管継手の半欠截断面図である。
【図10】更に又、他の実施例を示す管継手を挿入接続する前の状態で示す半欠截断面図である。
【図11】更に又、他の実施例を示す管継手を挿入接続する前の状態で示す半欠截断面図である。
【図12】更に又、他の実施例を示す管継手を挿入接続する前の状態で示す半欠截断面図である。
【図13】更に又、他の実施例を示す管継手を挿入接続する前の状態で示す半欠截断面図である。
【図14】更に又、他の実施例の管継手をヘッダーに適用した場合の断面図である。
【図15】更に又、他の実施例を示す管継手の半欠截断面図である。
【図16】更に又、他の実施例の管継手を図1に対応して示す半欠截断面図である。
【図17】図16におけるC−C線断面図である。
【図18】更に又、他の実施例の管継手を図9に対応して示す半欠截断面図である。
【図19】図18に示す管継手に用いるソケットカバーの斜視図である。
【図20】更に又、他の実施例の管継手をヘッダーに適用した場合の断面図である。
【図21】更に又、他の実施例の管継手をヘッダーに適用した場合の斜視図である。
【図22】更に又、他の実施例の管継手の半欠截断面図である。
【図23】図22の管継手の接続前の状態を示す半欠截断面図である。
【図24】図22の管継手のストッパーリングの正面図である。
【図25】図22におけるD−D線断面図である。
【図26】図22におけるE−E線断面図である。
【図27】従来例の管継手の半欠截断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施例を示す管継手の半欠截断面図、図2は図1におけるA−A線断面図、図3は図1の管継手のストッパーリングの正面図、図4は図3におけるB−B線断面図、図5は図1の管継手の組立て過程を示す断面図である。
【0020】
本発明に係る管継手は、図1に示すように、雄型部材であるストレート型の雄型ソケット1、雌型部材である樹脂製短管2、ストッパーリング3、およびシールリング4を主要構成部材とする。
【0021】
図1に示すように、ストレート型の雄型ソケット1はこれの一端に挿入側先端部5を有し、この挿入側先端部5の外周にシールリング4が収容される環状のシールリング収容凹溝6と、このシールリング収容凹溝6より軸方向内方側に並べて配される環状の抜止め溝7とを設けている。雄型ソケット1の他端の外周には、給水栓やバルブ等の器具にねじ込み可能な雄ねじ8を設けている。雄型ソケット1の挿入側先端部5と雄ねじ8間の中間部外周には多角形の工具掛け部1aを設けている。
【0022】
図3、図4に示すように、ストッパーリング3は樹脂や金属材料で開離両端部3b,3bを有するC形状に形成されて弾性で拡縮変形自在なリング本体3aと、このリング本体3aの内周に内向きに一体に突設した複数個(図示例では3個)の抜止め爪9とを有する形に形成している。
【0023】
図1、図2に示すように、雌型部材である樹脂製短管2は、ポリブテン、ポリエチレン、塩化ビニルなど樹脂材料で短管状に形成される。樹脂製短管2の一端には雄型ソケット1の挿入側先端部5を相対回転可能に挿入可能とする受口部10を有し、この受口部10の外周にはストッパーリング3が取外し可能に嵌め込まれるストッパーリング収容凹溝11を設けている。ストッパーリング収容凹溝11の溝底にはストッパーリング3の抜止め爪9に対応する爪挿通孔12を設けている。樹脂製短管2の他端開口部の内径は、図1に二点鎖線で示すように、樹脂製短管2の材料と同じようにポリブテン、ポリエチレン、塩化ビニルなど樹脂材料からなる樹脂管Pの一端部が挿入されて熱融着または電気融着等で接合できるように構成している。樹脂製短管2と樹脂管Pとの接合手段としては熱融着・電気融着以外に、接着手段でも可能である。
【0024】
かくして、ストッパーリング3は樹脂製短管2のストッパーリング収容凹溝11に嵌め込まれると、ストッパーリング3の抜止め爪9が爪挿通孔12に挿通して該抜止め爪9の先端部9aが受口部10内へ突出するとともに、ストッパーリング3のリング本体3aの外周面が受口部10の外周面10aと面一か略面一になるように収められるものとしている。雄型ソケット1の挿入側先端部5が樹脂製短管2の受口部10に所定深さにまで挿入されると、ストッパーリング収容凹溝11が抜止め溝7の外周に対応し、爪挿通孔12から突出する抜止め爪9の先端部9aが抜止め溝7に係合するように構成されている。
【0025】
シールリング4はOリング等からなって雄型ソケット1の挿入側先端部5のシールリング収容凹溝6にその外径部が挿入側先端部5の外周面より突出するように、一個または2個以上が並べて収容される。
【0026】
次に、上記管継手の組立て要領について図5(a),(b),(c)を参照して説明する。
先ず、図5(a)に示すようにシールリング4を雄型ソケット1の挿入側先端部5のシールリング収容凹溝6に収容する。次いで、同図(b)に示すように、雄型ソケット1の挿入側先端部5を樹脂製短管2の受口部10に挿入するか、または樹脂製短管2の受口部10を雄型ソケット1の挿入側先端部5に挿入する。その挿入によりシールリング4が樹脂製短管2の受口部10の内周面と雄型ソケット1の挿入側先端部5の外周との間で圧縮されてその間で水漏れのないシール状態が得られる。
【0027】
しかる後、ストッパーリング3を一旦拡開させて同図(c)のように樹脂製短管2のストッパーリング収容凹溝11に嵌め込むと、該ストッパーリング3は弾性復元作用により縮小してストッパーリング3の抜止め爪9を爪挿通孔12に挿通し、該抜止め爪9の先端部9aが受口部10の内方へ突出して雄型ソケット1の抜止め溝7に係合する。この係合により樹脂製短管2が雄型ソケット1の挿入側先端部5から抜止めされる状態が得られる。
【0028】
抜止め爪9の一つでも爪挿入孔12に挿通されていない場合はストッパーリング3が受口部10の外周面10aから浮上することになるので、これを容易に目視でき、ストッパーリング3の取付け不良を容易に確認することができる。
【0029】
この組立て状態では樹脂製短管2は雄型ソケット1に対し相対回転可能であるので、図1のように樹脂製短管2に給水用等の樹脂管Pを接合した後でも、雄型ソケット1の雄ねじ8を給水栓、バルブ等の器具や管、あるいは他の管継手(図示せず)等にねじ込むことができて該器具等に雄型ソケット1を簡易に取付けることができる。因みに、樹脂製短管2と雄型ソケット1が相対回転するときは抜止め爪9の先端部9aは抜止め溝7内を摺動する。
【0030】
上記のように、ストッパーリング3の抜止め爪9が雄型ソケット1の抜止め溝7に係合した状態によれば、施工後、地震などの外力により樹脂管Pと共に樹脂製短管2が抜出し方向に強く引っ張られるようなことがあっても樹脂製短管2が雄型ソケット1の挿入側先端部5から抜け出るのを確実に阻止できる。
【0031】
一旦、雄型ソケット1と樹脂製短管2を接続した後においても、図2のようにストッパーリング収容凹溝11内で向かい合う状態にあるストッパーリング3の開離両端部3b,3bに指先を掛けて該ストッパーリング3を拡開させることによりストッパーリング収容凹溝11から取り外すことができるため、雄型ソケット1と樹脂製短管2の分離・接続を簡易、迅速に行うことができる。
【0032】
上記実施例では雄型ソケット1と樹脂製短管2とを挿入接続した後に、ストッパーリング3を樹脂製短管2のストッパーリング収容凹溝11に嵌め込む仕様を採るが、これに代えて、予めストッパーリング3を樹脂製短管2のストッパーリング収容凹溝11に嵌め込んでおき、しかる後、雄型ソケット1の挿入側先端部5を樹脂製短管2の受口部10に挿入するか、または樹脂製短管2の受口部10を雄型ソケット1の挿入側先端部5に挿入して雄型ソケット1と樹脂製短管2とをシール状にかつ抜止め状に接続できるようにすることもできる。そのためには、図1、図3、図4に示すように、ストッパーリング3の抜止め爪9の先端部9aの一側面にスライド斜面13を形成しておけばよい。これによりストッパーリング3をストッパーリング収容凹溝11に装着した状態下で樹脂製短管2の受口部10を雄型ソケット1の挿入側先端部5に挿入するに伴いストッパーリング3のスライド斜面13が挿入側先端部5を滑って該ストッパーリング3が拡開しながらその挿入を可能にし、挿入後ストッパーリング3が弾性復元作用により縮小して抜止め爪9の先端部9aを抜止め溝7に係合することになる。したがって、雄型ソケット1と樹脂製短管2とをワンタッチで接続することができる。
【0033】
上記実施例ではストッパーリング3をストッパーリング収容凹溝11から取り外す手段として、図2のようにストッパーリング収容凹溝11を受口部10の外周面全周にわたって設け、該ストッパーリング収容凹溝11内で向かい合う状態にあるストッパーリング3の開離両端部3b,3bに手を掛けて取り出すようにしてあるが、その他に次のような取外し手段を採用することもできる。
【0034】
図8(a)に示すように、受口部10の外周にストッパーリング収容凹溝11をストッパーリング3の周長に見合う長さに形成して、該ストッパーリング収容凹溝11内の両端に溝終端壁11a,11aを設け、この溝終端壁11a,11aにストッパーリング3の開離両端部3b,3bが近接ないし当接するようにする。かくして、ストッパーリング3の開離両端部3b,3bに手を掛け易くするために、その開離両端部3b,3bの外周面一部を受口部10の外周面より突出させる。これによれば、開離両端部3b,3bに手を掛けてストッパーリング3を図8(b)のように拡開させることによりストッパーリング収容凹溝11から容易に取り外すことができる。
【0035】
上記実施例では、ストレート型の雄型ソケット1の他端部を器具等に接続する場合について説明したが、雄型ソケット1の他端側にも一端側の挿入側先端部5と同じ挿入側先端部を設けてこの挿入側先端部を、雄型ソケット1の一端側に挿入接続する樹脂製短管2と同一構成の樹脂製短管2の受口部10に同様に挿入接続することで、両端の樹脂製短管2にそれぞれ接合する樹脂管Pどうしを接続する形態の管継手とすることもできる。
【0036】
また、上記実施例では互いに挿入接続される受口部10を有する雌型部材および挿入側先端部5を有する雄型部材として、受口部10を有する樹脂製短管2を雌型部材とする一方、挿入側先端部5を有するストレート型の雄型ソケット1を雄型部材とするが、これ以外に、たとえば、図6に示すように、受口部10を有するエルボ型の雌型ソケット14を雌型部材とする一方、上記実施例の場合と同様に挿入側先端部5を有するストレート型の雄型ソケット1を雄型部材とすることができる。また、図7に示すように、挿入側先端部5を有する樹脂製短管15を雄型部材とする一方、受口部10を有するストレート型の雌型ソケット16を雌型部材としたり、図9に示すように、受口部10を有する樹脂製短管2を雌型部材とする一方、挿入側先端部5を有するエルボ型の雄型ソケット20を雄型部材としたりすることができる。
【0037】
さらに、受口部10を有する雌型部材としては図10のようにエルボ型の雌型ソケット21である場合もある。受口部10を有する雌型部材および挿入側先端部5を有する雄型部材としては、図11、図12、図13のように受口部10および挿入側先端部5の両方を備えるティー型の雌・雄型ソケット22を採用することもできる。
【0038】
図11、図12、図13にそれぞれ示すティー型の雌・雄型ソケット22は一端に受口部10を、他端に挿入側先端部5をそれぞれ有し、中間の分岐口を受口部10としたものである。図11においては雌・雄ソケット22の分岐口である受口部10にストレート型の雄型ソケット1の挿入側先端部5を挿入接続するようにしたものである。図12では雌・雄ソケット22の一端の受口部10にストレート型の雄型ソケット1の挿入側先端部5を挿入接続するようにしたものである。図13では雌・雄ソケット22,22同士を接続する場合、即ち、一方の雌・雄ソケット22の一端の受口部10に他方の雌・雄型ソケット22の他端の挿入側先端部5を挿入接続するようにしたものである。
【0039】
また、本発明の管継手は、図14に示すように、上記の複数個のストレート型の雄型ソケット1、エルボ型の雌型ソケット21、および1個もしくは複数個のティー型の雌・雄型ソケット22を組み合わせた、スプリンクラー設備用のヘッダーにも適用できる。
【0040】
これら図6、図7、図9〜図14に示す各実施例においても、ストッパーリング3及びシールリング4を用いて抜止め状にかつシール状に雌雄型部材どうしを接続すること、及びストッパーリング3の構成や組付け態様などについては図1〜図5に示す実施例の場合と同様であるため、同一部材、同一要素に同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】
上記実施例では樹脂製短管2の受口部10と雄型ソケット1の挿入側先端部5との重合面間をシールする手段として、シールリング4を雄型ソケット1の挿入側先端部5のシールリング収容凹溝6に収容するが、これに限られず、その他に、例えば、図15に示すように、シールリング4を樹脂製短管2の受口部10の内周に設けるシールリング収容凹溝6に収容することができる。また、図7に示すように、雌型ソケット16の受口部10の内奥に設けた環状の受口内奥壁17に環状のシールリング収容凹溝18を設け、このシールリング収容凹溝18にシールリング4を収容し該シールリング4に樹脂製短管2の挿入側先端部5の先端面を密着させることもできる。
【0042】
上記のようにストッパーリング3を用いて雄型部材である雄型ソケット1と雌型部材である樹脂製短管2とを抜止め状にかつシール状に接続した後においては、図16、図17に示すように、ポリプロピレンやポリエチレン等樹脂材で筒状に形成したソケットカバー23を雌型部材である樹脂製短管2の外周にストッパーリング3のリング本体3aの外周を覆うように被覆嵌合する。
このようにソケットカバー23を樹脂製短管2の外周に被覆嵌合しておくと、不慮に何らかの外力や内圧による力によりストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11から外れたり、樹脂製短管2または雄型ソケット1に加えられる引き抜き力によりストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11内でねじれ変形したりするのを抑制することができる。また、ソケットカバー23は、ストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11に規定通り嵌め込まれている状態ではじめて樹脂製短管2に嵌合することができるのであって、仮にストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11からはみ出る嵌め込み不良が生じていると、ソケットカバー23を樹脂製短管2に対し嵌合できないことになり、ソケットカバー23を樹脂製短管2に対し嵌合する操作でもってストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11に規定通り嵌め込まれているか否かを簡単に確認することができる。
【0043】
ソケットカバー23は、図16に示すように、その軸方向一端の開口端に内向き鍔23aを設け、雌型部材である樹脂製短管2の外周に被覆嵌合するときに該内向き鍔23aが樹脂製短管2の一端面2aに当接係合するようにすれば、内向き鍔23aの位置決め機能によりソケットカバー23を樹脂製短管2に対し簡単かつ確実に装着することができる。
【0044】
図18に示すように、ソケットカバー23の軸方向一端の開口端に内向き鍔23aを設ける一方、受口部10に該受口部10の外径より小さい外径の小径管部2bを段部2cを介して連設した雌型部材である樹脂製短管2の小径管部2bの外周に環状リブ24を設ける。かくして、ソケットカバー23を樹脂製短管2の小径管部2bから受口部10の外周に嵌合するとき内向き鍔23aの内周縁が環状リブ24を乗り越えて該環状リブ24と段部2cとの間に納めることにより、ソケットカバー23を樹脂製短管2に抜止め状態に装着することができる。図19に示すように、内向き鍔23aは環状リブ24を乗り越えるとき弾性により拡開変形して該環状リブ24を乗り越え易くするために、内向き鍔23aの内周縁に切欠25を設けておくことが好ましい。
【0045】
ソケットカバー23を嵌合した後においても、ストッパーリング3がストッパーリング収容凹溝11に装着されているか否かを該ソケットカバー23の外部から容易に確認することができるようにソケットカバー23は透明もしくは半透明に形成しておくことが好ましい。この場合、ソケットカバー23は、ストッパーリング3に着色を施した色彩とは識別しやすい異色の着色透明または着色半透明に形成しておくことが、更に確認し易い点で好ましい。
【0046】
図14に示すスプリンクラー設備用のヘッダーにおいても、図20に示すように、ソケットカバー23を雄型ソケット1から受口部10の外周にストッパーリング3の外周を覆うように被覆嵌合することができる。その際、図18に示す実施例の場合と同様に、ソケットカバー23の軸方向一端の開口端に内向き鍔23aを設ける一方、雄型ソケット1の外周の外向き鍔1aに並べて環状リブ24を設けておくと、ソケットカバー23を雄型ソケット1から受口部10の外周に嵌合するとき、内向き鍔23aの内周縁が環状リブ24を乗り越えて該環状リブ24と外向き鍔1aとの間に納めることができ、これによりソケットカバー23を受口部10の外周に対し抜止め状態に装着することができる。
【0047】
本発明の管継手は、図21に示すスプリンクラー設備用のヘッダーにも同様に適用できる。そのヘッダーは、円筒形状の胴部26から雄型部材である雄型ソケット(分岐口)27を分岐し、この雄型ソケット27に、樹脂管Pの一端部に熱融着または電気融着等で接合した雌型部材である雌型ソケット28をワンタッチで接続できるようにしている。
【0048】
すなわち、そのヘッダーの雄型ソケット27は、図1に示す雄型ソケット1の一端側部の構造と同様に、一端に挿入側先端部27aを有し、この挿入側先端部27aの外周にシールリング4が収容される環状のシールリング収容凹溝29と、このシールリング収容凹溝29より胴部26側に並べて配される環状の抜止め溝40とを設けている。一方、雌型ソケット28は、図1、図2に示す樹脂製短管2と同じように、受口部41を有し、この受口部41の外周に、抜止め爪9(図1、図2参照)を有するストッパーリング3が取外し可能に嵌め込まれるストッパーリング収容凹溝42を設け、ストッパーリング収容凹溝42の溝底に、図2に示すストッパーリング収容凹溝11の溝底と同様にストッパーリング3の抜止め爪9に対応する爪挿通孔12(図2参照)を設けている。図示省略するが、ストッパーリング3の抜止め爪9の先端部一側面には、図4に示す場合と同様なスライド斜面13(図4参照)を形成している。
しかるときは、予め、スライド斜面13を有するストッパーリング3を雌型ソケット28のストッパーリング収容凹溝42に嵌め込んでおき、しかる後、雄型ソケット27の挿入側先端部27aに雌型ソケット28の受口部41を挿入することによりワンタッチで雌型ソケット28を雄型ソケット27に抜止め状にかつシール状に接続することができる。
【0049】
このように雌型ソケット28を雄型ソケット27に接続した後においては、上記実施例の場合と同様に、ソケットカバー23を雌型ソケット28の外周にストッパーリング3のリング本体3aの外周を覆うように被覆嵌合する。その際、ソケットカバー23の軸方向一端の開口端に内向き鍔23aを設ける一方、受口部41に該受口部41の外径より小さい外径の小径管部28aを段部28bを介して連設した雌型ソケット28の小径管部28aの外周に環状リブ43を設けておく。すると、ソケットカバー23を雌型ソケット28の小径管部28aから受口部41の外周に嵌合するとき内向き鍔23aの内周縁が環状リブ43を乗り越えて該環状リブ43と段部28bとの間に納まることにより、ソケットカバー23を雌型ソケット28に抜止め状態に装着することができる。
【0050】
何らかの外力や内圧による力により雌型部材である雌型ソケット2または雄型部材である雄型ソケット1に引き抜き力が加えられたときストッパーリング3が拡径方向に拡がり変形してストッパーリング収容凹溝11から外れる防止対策としては、上記ソケットカバー23による以外に、またはソケットカバー23を採用すると共に、次のような対策を採ることもできる。
図22、図23に示すように、雄型部材である雄型ソケット1の抜止め溝7内の一側面7aを内奥に向け次第に拡幅するありみぞ形に形成する一方、図24〜図26に示すように、ストッパーリング3の抜止め爪9の先端部であって、図4に示すスライド斜面13とは反対側の他側面に、前記ありみぞ形の一側面7aにかみ合うよう刳った形の拡がり防止斜面44を形成する。このようにストッパーリング3の抜止め爪9の拡がり防止斜面44を抜止め溝7内のありみぞ形の一側面7aにかみ合わせておくと、何らかの外力や内圧による力により雌型ソケット2または雄型ソケット1に引き抜き力が加えられたときも、ストッパーリング3が拡径方向に拡がり変形するのを防止できるためストッパーリング収容凹溝11からのストッパーリング3の外れを確実に防止できる。
【符号の説明】
【0051】
1 ストレート型の雄型ソケット(雄型部材)
2 樹脂製短管(雌型部材)
3 ストッパーリング
3a リング本体
3b,3b 開離両端部
4 シールリング
5 挿入側先端部
7 抜止め溝
7a ありみぞ形の一側面
9 抜止め爪
9a 抜止め爪の先端部
10 受口部
11,42 ストッパーリング収容凹溝
11a 溝終端壁
12 爪挿通孔
13 スライド斜面
14,21 エルボ型の雌型ソケット(雌型部材)
15 樹脂製短管(雄型部材)
16 ストレート型の雌型ソケット(雌型部材)
20 エルボ型の雄型ソケット(雄型部材)
22 ティー型の雌・雄型ソケット(雌・雄型部材)
23 ソケットカバー
23a 内向き鍔
24 環状リブ
25 切欠
27 雄型ソケット(雄型部材)
28 雌型ソケット(雌型部材)
44 拡がり防止斜面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一端に受口部を有する雌型部材と、この雌型部材の受口部に挿入される挿入側先端部を有する雄型部材と、前記受口部と前記挿入側先端部との重合面間に介在したシールリングと、前記受口部の外周に装着されるストッパーリングとを備えた管継手であって、
前記雄型部材は前記挿入側先端部の外周に抜止め溝を円周方向に設けており、
前記ストッパーリングは開離両端部を有するC形状に形成されて弾性で拡縮変形自在なリング本体と、このリング本体の内周に内向きに一体に突設した複数個の抜止め爪とを有する形に形成しており、
前記雌型部材は、前記受口部の外周に、前記ストッパーリングが嵌め込まれるストッパーリング収容凹溝を前記抜止め溝の外周に対応するように設け、該ストッパーリング収容凹溝の溝底に、前記ストッパーリングの抜止め爪を挿通させて該抜止め爪の先端部を前記受口部の内方へ突出させる爪挿通孔を設けており、前記爪挿通孔から突出する前記抜止め爪の先端部は前記抜止め溝に係合されており、
前記ストッパーリングは前記ストッパーリング収容凹溝に取外し可能に嵌め込まれており、
前記ストッパーリングの開離両端部を前記受口部の外周面より突出させていることを特徴とする、管継手。
【請求項2】
前記雄型部材の挿入側先端部は前記雌型部材の受口部に相対回転可能に挿入されている、請求項1記載の管継手。
【請求項3】
前記ストッパーリングの抜止め爪の先端部一側面に、該ストッパーリングの装着状態下で前記受口部に前記雄型部材の挿入側先端部の挿入を許すスライド斜面が形成されている、請求項1又は2に記載の管継手。
【請求項4】
前記雌型部材が受口部を有する樹脂製短管であり、前記雄型部材が挿入側先端部を有するストレート型、エルボ型もしくはティー型等の雄型ソケットである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の管継手。
【請求項5】
前記雌型部材が受口部を有するストレート型、エルボ型もしくはティー型等の雌型ソケットであり、前記雄型部材が挿入側先端部を有する樹脂製短管である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の管継手。
【請求項6】
前記雌型部材が受口部を有するストレート型、エルボ型もしくはティー型等の雌型ソケットであり、前記雄型部材が挿入側先端部を有するストレート型、エルボ型もしくはティー型等の雄型ソケットである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の管継手。
【請求項7】
前記樹脂製短管に樹脂管の一端部を接合している、請求項4又は5記載の管継手。
【請求項8】
前記雌型部材の外周に、筒状のソケットカバーを前記リング本体の外周を覆うように被覆嵌合していることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の管継手。
【請求項9】
前記ソケットカバーの軸方向一端の開口端に、前記雌型部材の一端面に当接係合する内向き鍔を設けている、請求項8記載の管継手。
【請求項10】
前記雌型部材又は雄型部材の外周に、前記内向き鍔が抜止め状に係合する環状リブを設けている、請求項9記載の管継手。
【請求項11】
前記ソケットカバーは透明もしくは半透明に形成している、請求項8ないし10のいずれか1項に記載の管継手。
【請求項12】
前記内向き鍔の内周縁に切欠を形成している、請求項10記載の管継手。
【請求項13】
前記雄型部材の抜止め溝内の一側面を内奥に向け次第に拡幅するありみぞ形に形成し、前記ストッパーリングの抜止め爪の先端部他側面に、前記ありみぞ形の一側面にかみ合うよう刳った形の拡がり防止斜面を形成している、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の管継手。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2011−231930(P2011−231930A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156495(P2011−156495)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【分割の表示】特願2006−273233(P2006−273233)の分割
【原出願日】平成18年10月4日(2006.10.4)
【出願人】(000231121)JFE継手株式会社 (140)
【出願人】(592026554)大洋化学株式会社 (26)
【Fターム(参考)】