説明

管部材等の推進装置

【課題】大型の施工機械を用いる必要がなく、工事に際して大がかりな交通規制をする必要のない管部材等の推進装置の提供を課題とする。
【解決手段】地中に埋設すべき推進管(管部材)13a内に,隙間をあけて挿入されるインナーケーシング14と、推進管13aの先端から露出されると共に、掘削水を吐出する吐出口を有する掘削ヘッド15と、推進管13aの後端に回転力及び推進力を加えることによって、管部材13とインナーケーシング14とを地中に推進させる小口径推進機16と、小口径推進機16による管部材13aの推進方向を鉛直下方向とした状態で、小口径推進機16を支持する架台22と、インナーケーシング14に溶接等で一体に接続され、推進管13a内周に接することなく挿入されると共に、掘削ヘッド15の吐出口に掘削水を供給する送水管とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管部材等の推進装置に係り、更に詳細には、地中深部の構造物と地中浅部の構造物間を、ケーブルなどを敷設するための管路式シャフトで連結する際等に好適な管部材等の推進装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図20に示すように、地中深部の構造物である共同溝100と地中浅部の構造物であるマンホール101との間に、例えばケーブルなどを通す際には、共同溝100とマンホール101間に、大口径シャフト103を設け、ケーブルを収容し、ケーブル固定装置によりケーブルを取り付けている。
【0003】
従来、ケーブルなどを通す際には、共同溝100とマンホール101間に土留め壁を構築して穴を掘削した後、現場打ちで大口径シャフト103を形成する方法、又は工場で製造された大断面のプレキャスト部材を沈設して内部を掘削することにより大口径シャフト103を形成し、この大口径シャフト103内にケーブル固定装置を設け、このケーブル固定装置にケーブルを取り付ける方法が行われていた。
【特許文献1】特開昭63−165699号公報
【特許文献2】特開平9−177481号公報
【特許文献3】特開平9−168907号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の方法では、ケーブル105を通すための大口径シャフト103を設ける必要があるため、施工機械が大型であると共に、大がかりな交通規制が必要となり、建設工事費も高くなるという問題があった。
【0005】
また、従来の方法では、大口径シャフト103を鉛直方向に形成するのが一般的であり、大口径シャフト103を斜め方向に精度良く形成するのは困難である。
【0006】
このため、例えば図21に示すように、共同溝100とマンホール101の平面位置がずれている場合、マンホール101から鉛直方向に大口径シャフト103を設け、この大口径シャフト103内と共同溝100とを水平方向に延びる洞道104で接続する必要があり、工事費が更に高くなるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、大型の施工機械を用いる必要がなく、工事費の低減が可能であると共に、工事に際して大がかりな交通規制をする必要のない管部材等の推進装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
(1)本発明は、
地中深部の構造物と地中浅部の構造物とを鉛直方向又は斜め方向に延びる管路式シャフトで連結すべく、前記管路式シャフトを構成する管部材を地中の鉛直方向又は斜め方向に推進する管部材等の推進装置であって、
前記管部材内に前記管部材の内周面と隙間をあけて挿入されるインナーケーシングと、
前記インナーケーシングの先端に取り付けられ前記管部材の先端から露出されると共に、掘削水を吐出する吐出口を有する掘削ヘッドと、
前記管部材の後端に回転力及び推進力を加えることによって、前記管部材と前記インナーケーシングとを地中に推進させる推進機と、
前記推進機による前記管部材の推進方向を鉛直下方向又は斜め下方向とした状態で、前記推進機を支持する架台と、
前記インナーケーシングに固定されると共に、前記掘削ヘッドの前記吐出口に掘削水を供給する送水管と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明では、管路式シャフトを構成する管部材(推進管)を地中の鉛直方向又は斜め方向に直接埋設できるので、従来のように、共同溝とマンホールを連係し、ケーブルを収容するための大口径シャフトを設ける必要がない。
【0010】
従って、比較的小型の施工機械を用いることができるので、工事費の低減が可能になると共に、大がかりな交通規制をする必要がない。また、地中に立坑を掘削し、覆工板を設置することで交通を解放しながら、立坑内での施工も可能となる。
【0011】
(2)前記管部材はスイベルジョイントを介して前記推進機に接続されているのが好ましい。
【0012】
(3)掘削水を供給する高圧水供給装置を有し、
前記掘削ヘッドには、前記掘削水を吐出する吐出孔が設けられ、
前記インナーケシングに固定されると共に、前記掘削ヘッドの前記吐出口に前記掘削水を供給するべく前記高圧水供給装置に接続された送水管を備えているのが好ましい。
【0013】
この構成により、掘削ヘッドの吐出孔から吐出された掘削水によって土砂の掘削が促進されると共に、掘削された土砂が泥土化されて管部材の回転により、泥土状の被膜層が形成され、潤滑剤として作用する。
【0014】
また、掘削土砂は、推進管の回転により掘削水と混合されて泥土化し、掘削ヘッドと推進管の外径差により生じる空隙を通って地上へ排出されるので、掘削された土砂の回収が容易となる。あわせて、掘削された土砂は推進管内スペースを用いた排土を必要としないので、管内スペースを位置計測用のスペース等に有効利用が可能となる。
【0015】
(4)前記推進機に前記インナーケーシングの内部空間と整合する計測用孔が設けられ、
前記インナーケーシングの先端部における内側にターゲットが設けられ、
前記推進機の上方に、望遠鏡を有する下向計測装置が配置され、
前記望遠鏡によって前記推進機の前記計測用孔、及び前記インナーケーシングの内部空間を通して、前記ターゲットが視準されることにより、前記管部材の推進位置が計測されるのが好ましい。
【0016】
この構成により、地中の鉛直下方向または斜め下方向に推進される管部材の推進位置を直接計測できるので、管部材の推進方向がずれている場合には正規の推進方向になるように修正できる。従って、管部材を所定の位置に正確に埋設できる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明によれば、地中深部の構造物と地中浅部の構造物とを連結する管路式シャフトを地中の鉛直方向又は斜め下方に直接埋設できるので、ケーブルを収容し固定するための大口径シャフトを設ける必要がない。従って、大型の施工機械を使用する必要がなく、工事費を低減できると共に、大がかりな交通規制をする必要がない。
【0018】
また、下向計測装置を設けることにより、管部材の推進位置を直接計測できるので、管部材の推進方向がずれている場合には、推進方向を修正できる。従って、管路式シャフトを所定の位置に正確に埋設できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係る管部材等の推進装置の実施の形態を、添付した図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
《第1の実施の形態》
図1は、本発明の実施の形態における管部材等の推進装置1を示す。この管部材等の推進装置1は、図2に示すように、地中深部の構造物である共同溝11と地中浅部の構造物であるマンホール12とを、鉛直方向に延びる管路式シャフト13で連結すべく、この管路式シャフト13を構成する1又は2以上の管部材(以下推進管と呼ぶ)13aを地中の鉛直方向に推進するものである。管路式シャフト13内には、ケーブルなどが敷設される。
【0021】
この管部材等の推進装置1は、図1に示すように、推進管13a内にその内周面と隙間をあけて挿入されるインナーケーシング14と、推進管13aの先端から露出される掘削ヘッド15と、推進管13aに回転力及び推進力を加えることによって、推進管13aを地中に推進させる小口径推進機16と、小口径推進機16による管部材13aの推進方向を鉛直方向における下方向とした状態で、小口径推進機16を上下移動自在に支持する架台22と、インナーケーシング14に溶接等で一体に接続され、推進管13aに接することなく挿入され、掘削ヘッド15の吐出口15e(図4参照)に掘削水を供給する送水管17とを備えている。また、小口径推進機16の上方には、下向計測装置150が配置されている。
【0022】
次に、上記各構成要素について説明する。上記推進管13aには、小口径推進機16から推進力及び回転力が加えられる。このため、推進管13a自体に耐力が要求されると共に、推進管13a同士の継手部に剛性が要求される。そこで、本実施形態では、推進管13aとして、溶接により剛性を確保できる鋼管が使用される。
【0023】
上記インナーケーシング14は、図3に示すように、推進管13a内にその内周面13bと所定の隙間をあけて挿入される。このインナーケーシング14は、推進管13aと同一の長さに形成されている。
【0024】
本実施形態では、2個のケーシング部材14a,14bがフランジ部14cで接続されて、インナーケーシング14が構成されている。このインナーケーシング14の先端は掘削ヘッド15と接合されている。この掘削ヘッド15は推進管13aの先端から外部に露出されている。掘削ヘッド15には、後述のように掘削水を噴出する吐出口15eが設けられている。
【0025】
上記吐出口15eへの掘削水の送水は、インナーケーシング14に溶接等で一体に接続され、推進管13aの内周に接することなく挿入された2本の送水管17,17によって行われる。これにより、送水用のホースが不要となる。
【0026】
また、図4に示すように、推進管13aの推進後にインナーケーシング14を引き抜くことができるようにするため、掘削ヘッド15とインナーケーシング14とが、ネジ部47で連結されている。
【0027】
インナーケーシング14を引き抜くときには、インナーケーシング14が推進時と逆回
転される。これにより、ネジ部47が緩むので、インナーケーシング14を掘削ヘッド15から離脱することができる。
【0028】
なお、上記ネジ部47が、推進中の回転力により緩まないようにするため、インナーケーシング14側の部材と、掘削ヘッド15側の部材との間に、シャーピン47a(軟鋼ピン)が挿入されている。インナーケーシング14の引き抜き時には、シャーピン47aが破断されて引き抜かれる。
【0029】
上記掘削ヘッド15は、推進管13aより大径のヘッドパイプ15aと、このヘッドパイプ15aの先端に斜めに設けられたヘッド面板15bと、上記ネジ部47が形成された底部15cとを有している。
【0030】
ヘッド面板15bの外周側には、図5に示すように、多数の超硬チップ15dが設けられている。これにより、砂質層や土丹層などの硬質地盤に対応できる。また、次に説明するように、方向修正時の受圧に耐えられるように、ヘッド面板15bの板圧が厚く形成されている。
【0031】
また、上記ヘッドパイプ15aの先端部には、図4に示すように、掘削水を吐出する吐出口15e、及び吐出口15eを保護する保護カバー15fが設けられている。
【0032】
この掘削ヘッド15は、掘削時に推進方向Xに対して斜めに設けられたヘッド面板15bが、土圧Fを受けることによって掘進方向が変わる特性を利用することで、掘進方向修正を行うことができる。
【0033】
掘進方向修正は、掘削ヘッド15を中心軸線15gに対して適宜な角度だけ回転させることによって行うことができる。
【0034】
従って、推進中でも、推進管13aを適宜な角度だけ回転させることによって、掘削ヘッド15の中心軸15gに対する回転角度を調整できる。また、この掘削ヘッド15の回転位置は方向修正完了まで維持される。
【0035】
また、推進管13aの推進時には、掘削ヘッド15の吐出口15eから掘削水が吐出される。これにより、掘削ヘッド15による掘削が容易になる。また、推進管13aの外径より大きな径で掘削する掘削ヘッド15によって掘削された土砂が、泥土化されて推進管13aの回転力により、泥土状の被膜層が形成され、潤滑剤として作用する。
【0036】
また、掘削土砂は、推進管の回転により掘削水と混合されて泥土化し、掘削ヘッドと推進管の外径差により生じる空隙を通って地上へ排出されるので、掘削された土砂の回収が容易となる。あわせて、掘削された土砂は推進管内スペースを用いた排土を必要としないので、管内スペースを位置計測用のスペース等に有効利用が可能となる。
【0037】
図4に示すように、インナーケーシング14の先端部における内側には、防水ターゲット部170が設けられている。なお、図4中の符号177は接続アダプターである。
【0038】
この防水ターゲット部170は、図6に示すように、計測用のターゲットである汎用輝度LED(発光ダイオード)171、及び高輝度LED172を有する円筒状のターゲットヘッド173と、ターゲットヘッド173に取り付けられた電池ホルダー174を有している。電池ホルダー174には、各LED171,172に電流を供給する乾電池175が収容されている。
【0039】
なお、図6中の符号176は乾電池175を付勢するスプリング、177は電極板、178a,178bはパッキン、179は防水用の充填剤である。
【0040】
汎用輝度LED171と高輝度LED172は、図7に示すように、ハレーションによる相互干渉が起きないように、適宜な間隔をあけて配置されている。汎用輝度LED171は、ターゲットヘッド173の中心軸線173a上に配置されている。また、高輝度LED172は、ヘッド面板15bの先端部の方向にあわせて設置されている。
【0041】
また、上記防水ターゲット部170は、インナーケーシング14の防水された内側空間に配置されている。防水ターゲット部170の汎用輝度LED171及び高輝度LED172は、インナーケーシング14の上部側に向けて配置されている。これにより、小口径推進機16側から、インナーケーシング14の内部空間を通して各輝度LED171,172を視認できる。
【0042】
上記小口径推進機16は、従来から小口配管(直径150mm〜800mm程度)を水平方向に推進させるために使用されているものである。このような小口径推進機16を用いる工法としては、アリトン(登録商標)工法などを例示できる。
【0043】
この小口径推進機16は、図8に示すように、上下移動テーブル50,この上下移動テーブル50の全長を変更するための架台ジョイント金具51,減速機52,回転用油圧モータ53,推進チェーン54,チェーン駆動用油圧モータ55,推進ジャッキ56などを有している。
【0044】
上記減速機52,回転用油圧モータ53及び推進ジャッキ56は、上下移動テーブル50に沿って上下移動される。管部材13aは、上記減速機52に接続される。なお、小口径推進機16は、従来から使用されているので、詳細な説明を省略する。
【0045】
本実施形態では、図9に示すように、小口径推進機16が架台22によって支持されている。また、架台22は、ベース21上に水平方向に移動自在に配置されている。これにより、推進管13a,13a同士を水平方向に隣接させて推進できる。
【0046】
なお、小口径推進機16には、油圧によるジャッキ推進方式と、油圧モータの回転力をギヤで増幅させてチェーンに伝えて推進するチェーン推進方式の2方式がある。本実施形態では、鉛直方向の推進が必要であり、推進管13aを地山に押し込む際の推進力の確保と、上下に移動する小口径推進機16の保持という二つの目的から、チェーン方式が採用されている。
【0047】
また、鉛直方向の推進では避けることができない硬質地盤の対応を考慮し、チェーン推進力の約8倍(チェーン:5tf、ジャッキ40tf)の推進力を確保できるジャッキ推進式を併用することも可能なように構成されている。
【0048】
上記架台22の側方には、減速機52、回転油圧モータ53及び推進ジャッキ56の上下移動部の重量とバランスするカウンタウェイト23が、上下移動自在に設けられている。このカウンタウェイト23は、架台22の上部に設けられた滑車24を介してワイヤー25で減速機52、回転油圧モータ53及び推進ジャッキ56の上下移動部に繋がれている。
【0049】
推進管13aを地山に押し込む減速機52は、チェーンに接続ピンを介して固定されている。油圧モータ及びチェーンは、左右一対の構造であることから、減速機52には均等な力が作用する。
【0050】
油圧モータの回転方向を変えることでチェーンの駆動方向が変わるため、減速機52、回転油圧モータ53及び推進ジャッキ56の上下移動部は上下方向のどちら側にも架台22上を等速で移動する。減速機52、回転油圧モータ53及び推進ジャッキ56の上下移動部の動作停止時は、トルクリミッタで調節する。なお、トルクリミッタは、チェーン回転軸にブレーキ板が設けられ、プレーキ力はボルトの締め付けによる摩擦力によって調節される。
【0051】
推進停止時は、ブレーキ力によりチェーンの逸走を防止し、推進時にはブレーキ力以上の回転力をチェーン回転軸に加えることにより、チェーンが動く構造を有するブレーキ装置によって、減速機52、回転油圧モータ53及び推進ジャッキ56の上下移動部は移動することなく、架台22上に保持される。
【0052】
上記の構成により、チェーンの強度、減速機52と推進管13aのジョイント部、ピン強度及びトルクリミッタ保持力が、減速機52、回転油圧モータ53及び推進ジャッキ56の上下移動部の落下防止対策として重要である。このことから、チェーンに関しては大型化、高強度材料の採用、及びチェーン同士を接続する接続ピンの太径化、高強度材の採用及び減速機ジョイント部ピンも同様にピンの太径化及び高強度材の採用、トルクリミッタ保持力では保持ブレーキの大型化が図られている。あわせて、減速機52、回転油圧モータ53及び推進ジャッキ56の上下移動部と同一重量のカウンターウェイトを滑車を介して連携することで、減速機52、回転油圧モータ53及び推進ジャッキ56の上下移動部の落下防止が図れている。
【0053】
また、上記架台22には、小口径推進機16の重量及び推力と回転トルクが作用する。このため、推力荷重並びに回転トルクによる強度検討を行い、十分な安全率が設定されている。上記のような構成とすることにより、水平方向推進機として使用されていた小口径推進機16が、倒立型として鉛直方向又は斜め方向推進機として使用可能にされている。
【0054】
また、上記推進管13aは、図1に示すように、減速機52にスイベルジョイント40を介して取り付けられている。
【0055】
本実施形態では、図10に示すように、減速機52の回転部52aを覆う形でスイベルジョイント40のスイベルケース41が設けられ、このスイベルケース41が減速機52の非回転部52bに直接固定されている。
【0056】
なお、図10中の符号42は送水アダプタ、43は注水口、44は推進管13aの落下防止用チャック、45は主軸チャック、46はパッキンである。注水口43から注入された掘削水は、送水アダプタ42を介してインナーケーシング14に溶接等で一体に接続された送水管17に送られる。
【0057】
なお、推進管13aに設けられたスリーブ部46には、スイベルジョイント40側に突起46aが設けられている。この突起46aが、上記落下防止用チャック44の孔44aに移動自在に挿入されている。
【0058】
また、上記落下防止用チャック44の上端部には、内側に突出する突起44eが設けられている。この突起44eは、主軸チャック45の溝45aに挿入されている。また、落下防止用チャック44は、ボルト44bで主軸チャック45に固定されている。
【0059】
また、落下防止用チャック44の下端部には、内側に突出するフランジ部44cが設けられている。このフランジ部44cは、推進管13aの端部に設けられた大径のスリーブ
部46と推進管13aとの段差部に挿入されている。これにより、推進管13aの落下を防止できる。
【0060】
なお、上記落下防止用チャック44は、図11に示すように、円弧状の3部材44f,44g,44hがヒンジ44jで連結され、ボルトナットで接合される合わせ部44k,44kで開閉自在に連結されている。これにより、推進管13aのスリーブ部46を落下防止用チャック44内に簡単に挿入できる。
【0061】
また、図10に示すように、上記スイベルケース41に内蔵される主軸チャック45は、水供給機能と、推進管推進回転機能(チャック)とを有している。
【0062】
すなわち、上記送水アダプタ42では、スイベルケース41の注水口43から供給された掘削水(掘削水)が、主軸チャック45を介して送水アダプタ42の溝部(滞水スペース)42aに滞水され、送水アダプタ42の流入孔42bを通ってインナーケーシング14に溶接等で一体に接続された送水管17に流され、掘削ヘッド15の吐出口15e(図4参照)から吐出される。
【0063】
この送水アダプタ42は、スイベルケース41内に収容され、減速機52の回転部52a、及びインナーケーシング14の端部に接続され、回転部52aの回転に追従して回転する。
【0064】
なお、推進管13aに作用する回転力が、送水アダプタ42やインナーケーシング14に加わると、インナーケーシング14の接続部の破損や、掘削ヘッド15からの離脱落下等を招く恐れがある。
【0065】
そこで、本実施形態では、推進管13aに作用する回転力を、この推進管13aに溶接されたスリーブ部46から主軸チャック45にボルト固定された落下防止用チャック44に伝えることで、推進管13aのみが回転力を受け、インナーケーシング14及び送水アダプタ42には、回転力がかからないように構成されている。
【0066】
また、この管部材等の推進装置1は、図12に示すように、推進管13aを地中に推進させる際に掘削ヘッド15の周囲に噴射される掘削水によって排出された泥土が溜められる沈砂層30、この沈砂層30から排出された排水を処理する濁水処理装置31、この濁水処理装置31で処理されたスラッジを回収するスラッジ回収層32を備えている。
【0067】
なお、図12中の符号33は発電機、34は油圧ユニット、35は横移動ガイドレール、36はオートポンプ、37はスクイズポンプ、38は高圧水供給装置である。なお、高圧水供給装置38は、インナーケーシング14に溶接等で一体に接続され、推進管13aに接することなく挿入された送水管17に接続されている。
【0068】
更に、上記推進管13aの周囲には、図1に示すように、振れ止め治具48が設けられている。管部材等の推進装置1によって推進管13aを鉛直方向に推進する場合、複数の推進管13aを、狭い間隔で推進することがある。この場合、隣り合う推進管13a同士の間には、その表層部に掘進時の残土流出による空隙部が形成される。
【0069】
推進管13aの推進初期には、上記空隙部が影響し、推進管13aが空隙部に落下する、方向修正ができない、推進誤差が大きくなり位置計測ができない、といった事態が発生するおそれがある。
【0070】
このため、図13に示すように、発進孔口部49に推進管13aを保持する振れ止め治
具48が設置されている。この振れ止め治具48は、略四角形の枠部48aと、この枠部48aの各辺に設けられたボルト48bとを有している。そして、ボルト48bによって推進管13aが位置決めされて振れ止めが行われる。
【0071】
上記4本のボルト48bの各辺に対する螺入長さを調整することにより、推進管13aの直径が変わっても対応できる。なお、一本の管路式シャフト13が複数の推進管13aで構成される場合は、推進管13a同士が溶接で接続される。
【0072】
上記下向計測装置150は、図14に示すように、位置を計測すべきターゲットである汎用輝度LED171及び高輝度LED172を視準するための望遠鏡153を有するトランシット154と、望遠鏡153の光軸153bが鉛直線と平行に配置され、且つ望遠鏡153の対物レンズ153aが下に向けられた状態で、望遠鏡153を鉛直線の両側にそれぞれ所定の角度θ(図15参照)だけ回動可能に支持する支持台155とを備えている。なお、図14は、望遠鏡153の対物レンズ153aが、水平方向に向けられた状態を示している。
【0073】
トランシット154は、上記望遠鏡153と、この望遠鏡153を鉛直面内で回動自在に支持する水平軸156と、この水平軸156の両端部を支持する略門型のケース部157と、このケース部157を水平方向に回動自在に支持するべく水平軸156と直交する鉛直軸158と、この鉛直軸158を回転自在に支持する軸受け部159と、トランシット154の鉛直線に対する傾きを調整する整準調整部180と、トランシット154の水平度を検出する気泡管181と、外部から視認可能なプリズム182とを有している。ケース部157には、測定結果などを表示する表示部165が設けられている。
【0074】
上記トランシット154は、以下に説明する部分以外、一般的なトランシットと同様なので、その詳細な説明を省略する。
【0075】
トランシット154の望遠鏡153は、図15に示すように、その対物レンズ153aが鉛直下方向に向けられた状態から、水平軸156を中心として鉛直線C1の両側にそれぞれ所定の角度θだけ回動自在に支持されている。
【0076】
本実施形態では、所定の角度θ=110°である。従って、トランシット154の計測範囲は、水平軸156の中心軸線156aの両側で、水平線C2から20°斜め上に伸びる線C3,C4より下側の扇形部分となる。
【0077】
また、図14に示すように、鉛直軸158の下端部には、フランジ158aが設けられている。このフランジ158aは、ケース部157の上端部に取り付けられている。
【0078】
図14に示すように、軸受け箱160の上端部には、フランジ160bが設けられている。このフランジ160bは、整準調整部180の水平板部180a上に固定されている。水平板部180aの外周部には、複数の調整ボルト180bが水平板部180aと直交する方向に螺入されている。
【0079】
この調整ボルト180bの水平板部180aに対する螺入長さを調整することにより、鉛直線C1に対するトランシット154の傾きを調整できる。
【0080】
上記支持台155は、トランシット154の両側に、且つ互いに所定の間隔をあけて平行に配置された脚部155a,155a、及びこれらの脚部155a,155aの上端部を連結する水平部155bによって、略門型に形成されている。水平部155bの中央には、孔155cが設けられている。
【0081】
上記トランシット154の鉛直軸158及び軸受け部159の上部側は、支持台155における水平部155bの孔155cから上方に突出している。
【0082】
また、トランシット154の整準調整部180は、支持台155の水平部155b上に配置されている。整準調整部180の調整ボルト180bは、支持台155の水平部155b上に載置されている。
【0083】
この管部材等の推進装置1で推進管13aを地中の鉛直下方向に推進させる場合は、小口径推進機16によって推進管13aに回転力と推進力が加えられる。これにより、推進管13a及び掘削ヘッド15が回転され、土砂が掘削されると共に、推進管13aが前方に推進される。
【0084】
また、推進管13aの推進中には、掘削ヘッド15の吐出口15eから掘削水が吐出される。これにより、土砂の掘削が促進される。また、掘削ヘッド15によって掘削された土砂が、推進管13aの回転により掘削水と混合されて泥土化される。
【0085】
この泥土は、掘削ヘッド15と推進管13aの径差により生じる隙間に充満され、推進管13aの回転により周囲の土砂との摩擦力を軽減する潤滑剤として作用する。また、推進管13aの回転力と掘削水の圧力により、掘削ヘッド15と推進管13aの径差により生じる隙間を通って、泥土が地上に送られる。これにより、掘削された土砂の回収が容易になる。あわせて、掘削された土砂は、推進管13a内のスペースを用いた排土を必要としないので、管内スペースを位置計測用のスペース等に有効利用が可能となる。
【0086】
推進管13aは、所定の方向に正確に推進させる必要がある。そこで、本発明では、下向計測装置150によって、推進管13aの推進位置が測定される。
【0087】
下向計測装置150によって、推進管13aの推進位置を計測する場合は、図16に示すように、下向計測装置150の望遠鏡153によって、減速機52の回転部52aにおける貫通孔52c、及びインナーケーシング14の内部空間を通して、インナーケーシング14内の汎用輝度LED171,及び高輝度LED172が視準される。これにより、汎用輝度LED171及び高輝度LED172の位置すなわち推進管13aの推進位置が計測される。
【0088】
次に、汎用輝度LED171は、ターゲット173の中心軸線173a上に配置されていることから、基準位置と比較され、汎用輝度LED171の位置ずれ量が求められる。また、高輝度LED172は、ヘッド面板15bの先端方向にあわせて設置されることから、ズレの方向が求められる。
【0089】
ここで、汎用輝度LED171が位置ずれしている場合は、上記のように、高輝度LED172が汎用輝度LED171と基準位置の延長上にくるように、掘削ヘッド15におけるヘッド面板15bの向きが調整された後、推進管13aの回転が停止されたまま推進管13aが推進されて推進方向が調整される。そして、推進管13aの推進方向が修正された後、推進管13aが回転されて推進が継続される。
【0090】
このように、本発明の管部材等の推進装置1は、管路式シャフト13を構成する一又は2以上の推進管13aを地中に直接推進させて埋設することができるので、従来のようにケーブルを収容し固定するための大口径シャフトを設ける必要がない。
【0091】
このため、大型の施工機械を使用する必要がないので、コスト低減が可能になると共に
、大がかりな交通規制が不要になる。また、地中に立坑を掘削し、覆工板を設置することで、交通を開放しながら、立坑内での施工も可能となる。更に、従来から水平方向推進に使用している小口径推進機16を鉛直方向推進用に使用するので、特別に鉛直推進用の推進機を製造する必要ないため、更にコスト低減が可能になる。
【0092】
また、この管部材等の推進装置1は、直径が150mm程度の小口径推進管13aを40〜50mの深さまで推進できる。更に、推進管13aを例えば340mm程度の間隔で多数(4〜20条)施工できる。また、軟弱土、砂質土、礫質土など多種の土質に対応できる。
【0093】
また、推進時に掘削ヘッド15から掘削水が吐出される。これにより、土砂の掘削が促進される。また、掘削ヘッド15によって掘削された土砂が、推進管13aの回転により掘削水と混合されて泥土化される。この泥土は、掘削ヘッド15と推進管13aとの口径差によって生じる隙間を通って、地上に排土される。この泥土は、地盤と推進管13aとの隙間内で滑材として作用し、推進管13aと地盤の付着により生じる推進力の増加を抑制できる。
【0094】
また、排土経路として地盤と推進管13aとの間に生じる隙間を利用し、高圧水を噴射するなどを行うことで、通常行われる推進管13a内に排土経路を設けバキュームで吸い取る必要がなくなる。これにより、推進管13a内に挿入すべき部材が少なくなるので、位置計測用のスペースの確保が可能になるうえ、直径150mm程度の小口径推進管13aの推進が可能になる。
【0095】
また、推進管13aの推進中に下向計測装置150によって推進管13aの推進位置が直接計測される。そして、推進管13aの推進位置(推進方向)がずれている場合には、掘削ヘッド15におけるヘッド面板15bの向きを変えることによって、推進管の推進方向が修正される。従って、推進管13aを所定の位置に正確に埋設できる。
【0096】
《第2の実施の形態》
図17は、本発明に係る第2の実施の形態の管部材等の推進装置60を示す。本実施形態では、立坑内で施行する場合について説明する。なお、上記管部材等の推進装置1と同様な部分には同一の符号を付けて詳細な説明を省略する。
【0097】
この管部材等の推進装置60は、小口径推進機16と、この小口径推進機16の推進管13aに与える推進方向を斜め下方にした状態で、小口径推進機16を斜め方向に移動自在に支持する傾斜架台61と、傾斜架台61を水平方向に移動自在に支持するベース21とを備えている。なお、図17中の符号62は覆工板、63は土留め壁である。
【0098】
この管部材等の推進装置60を用いることにより、推進管13aを地中の斜め下方、本実施形態では鉛直線C1に対して角度C2、本実施形態ではC2=20°で斜めに推進して埋設できる。
【0099】
この管部材等の推進装置60を用いることにより、図18に示すように、地中深部の共同溝11とマンホール12との水平位置がずれている場合でも、共同溝11とマンホール12間に管路式シャフト13を直接敷設することができる。
【0100】
また、下向計測装置150によって、推進管13aの推進位置を計測する場合は、図19に示すように、下向計測装置150の望遠鏡153を推進管13aの推進方向に合わせて傾け、汎用輝度LED171及び高輝度LED172を視準する。これにより、推進管13aの推進位置を正確に計測できる。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る管部材等の推進装置を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る管部材等の推進装置によって敷設された管路式シャフトを示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る管路部材、インナーケーシング及び掘削ヘッドを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る掘削ヘッドを示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る掘削ヘッドのヘッド面板及び超硬チップを示す図であり、図4のA矢視図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る防水ターゲット部を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る汎用輝度LED及び高輝度LEDの配置を示す図であり、図6のB矢視図である。
【図8】本発明に係る第1の実施の形態の小口径推進機を示す図であり、図8(a)は正面図、図8(b)は側面図、図6(c)は底面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る架台を示す図であり、図1のC矢視図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係るスイベルジョイントを示す断面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る落下防止用チャックを示す図であり、図10のD−D断面図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る管部材等の推進装置を示す上面図であり、図1のE矢視図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係る振れ止め治具を示す図であり、図1のF−F断面図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る下向計測装置を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係る下向計測装置における望遠鏡の計測範囲を示す図であり、図14のG矢視図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態に係る管部材の推進位置を計測する方法を説明する図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る管部材等の推進装置を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係る管部材等の推進装置で敷設された管路式シャフトを示す図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態に係る管部材の推進位置を計測する方法を説明する図である。
【図20】従来例に係る共同溝とマンホールを大口径シャフトで連結した状態を示す図である。
【図21】別の従来例に係る水平位置がずれている共同溝とマンホールを大口径シャフトと洞道で連結した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0102】
1 推進装置
11 共同溝
12 マンホール
13 管路式シャフト
13a 推進管(管部材)
13b 内周面
14 インナーケーシング
14a,14b ケーシング部材
14c フランジ部
15 掘削ヘッド
15a ヘッドパイプ
15b ヘッド面板
15c 底部
15d 超硬チップ
15e 吐出口
15f 保護カバー
15g 中心軸線
16 小口径推進機
17 送水管
21 ベース
22 架台
23 カウンタウェイト
24 滑車
25 ワイヤー
30 沈砂層
31 濁水処理装置
32 スラッジ回収層
33 発電機
34 油圧ユニット
35 横移動ガイドレール
36 オートポンプ
37 スクイズポンプ
38 高圧水供給装置
40 スイベルジョイント
41 スイベルケース
42 送水アダプタ
42b 流入孔
43 注水口
44 落下防止用チャック
44a 孔
44e 突起
44b ボルト
44c フランジ部
44d ヒンジ
44f,44g,44h 円弧部材
44j ヒンジ
44k 合わせ部
45 主軸チャック
45a 溝
46 スリーブ
46a 突起
47 ネジ部
47a シャーピン
48 振れ止め治具
48a 枠部
48b ボルト
49 発進孔口部
50 上下移動テーブル
51 架台ジョイント金具
52 減速機
52a 回転部
52b 非回転部
53 回転用油圧モータ
54 推進チェーン
55 チェーン駆動用油圧モータ
56 推進ジャッキ
60 推進装置
61 傾斜架台
62 覆工板
63 土留め壁
100 共同溝
101 マンホール
102 管路式シャフト
103 大口径シャフト
104 洞道
105 ケーブル
150 下向計測装置
153 望遠鏡
153a 対物レンズ
153b 光軸
154 トランシット
155 支持台
155a,155a 脚部
155b 水平部
155c 孔
156 水平軸
156a 中心軸線
157 ケース部
158 鉛直軸
158a フランジ
159 軸受け部
160 軸受け箱
160b フランジ
165 表示部
170 防水ターゲット部
171 汎用輝度LED
172 高輝度LED
173 ターゲットヘッド
173a 中心軸線
174 電池ホルダー
175 乾電池
176 スプリング
177 接続アダプター
178a,178b パッキン
179 防水用充填剤
180 整準調整部
180a 水平板部
180b 調整ボルト
181 気泡管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中深部の構造物と地中浅部の構造物とを鉛直方向又は斜め方向に延びる管路式シャフトで連結すべく、前記管路式シャフトを構成する管部材を地中の鉛直方向又は斜め方向に推進する管部材等の推進装置であって、
前記管部材内に前記管部材の内周面と隙間をあけて挿入されるインナーケーシングと、
前記インナーケーシングの先端に取り付けられ前記管部材の先端から露出されると共に、掘削水を吐出する吐出口を有する掘削ヘッドと、
前記管部材の後端に回転力及び推進力を加えることによって、前記管部材と前記インナーケーシングとを地中に推進させる推進機と、
前記推進機による前記管部材の推進方向を鉛直下方向又は斜め下方向とした状態で、前記推進機を支持する架台と、
前記インナーケーシングに固定されると共に、前記掘削ヘッドの前記吐出口に掘削水を供給する送水管と、を備えたことを特徴とする管部材等の推進装置。
【請求項2】
前記管部材は、スイベルジョイントを介して前記推進機に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の管部材等の推進装置。
【請求項3】
掘削水を供給する高圧水供給装置を有し、
前記掘削ヘッドには、前記掘削水を吐出する吐出孔が設けられ、
前記インナーケシングに固定されると共に、前記掘削ヘッドの前記吐出口に前記掘削水を供給するべく前記高圧水供給装置に接続された送水管を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の管部材等の推進装置。
【請求項4】
前記推進機に前記インナーケーシングの内部空間と整合する計測用孔が設けられ、
前記インナーケーシングの先端部における内側にターゲットが設けられ、
前記推進機の上方に、望遠鏡を有する下向計測装置が配置され、
前記望遠鏡によって前記推進機の前記計測用孔、及び前記インナーケーシングの内部空間を通して、前記ターゲットが視準されることにより、前記管部材の推進位置が計測されることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の管部材等の推進装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2008−8033(P2008−8033A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−179634(P2006−179634)
【出願日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(000003687)東京電力株式会社 (2,580)
【Fターム(参考)】