説明

粉粒体の通過制御装置

【課題】スライド部材を円滑に操作することができるとともに、スライド部材の破損を防止することができる、粉粒体の通過制御装置を提供すること。
【解決手段】
粉粒体が供給される供給側通路20と、粉粒体を排出する排出側通路21とを備える供給装置1において、供給側通路20と排出側通路21との間に、貫通穴19を有し、上下方向に投影したときに、供給側通路20の下端部と貫通穴19とが、供給側通路20から貫通穴19への粉粒体の流入を許容するように重なる第1位置と、供給側通路20の下端部と貫通穴19とが、供給側通路20から貫通穴19への粉粒体の流入を許容しないように重なる第2位置とにスライド可能なスライド板12を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒体の通過制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、樹脂ペレットなどの粉粒体の重量を計量して成形機などに供給する計量供給装置が知られている。
【0003】
例えば、粉体を貯蔵するホッパの下端部に接続され、その上面の略中央において、ホッパからの粉体を通過させる粉体投入口が形成され、その下面の先端側において、粉体を供給対象(CIP設備の圧力容器)に供給する粉体供給口が形成されたシリンダと、粉体を受け入れる粉体収容部が形成され、シリンダ内において、粉体収容部が粉体投入口に対向される位置と、粉体収容部が粉体供給口に対向される位置とに水平移動可能な計量ブロックとを備える計量供給装置が提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平5−20432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかるに、上記した特許文献1に記載の計量供給装置では、計量ブロックを、粉体収容部が粉体投入口に対向される位置と、粉体収容部が粉体供給口に対向される位置との間で移動させるときに、シリンダと計量ブロックとの間に粉体が噛み込む場合がある。
【0006】
その場合には、噛み込んだ粉体によって計量ブロックの移動が阻害されて、計量ブロックを円滑に移動させることが困難となる場合がある。
【0007】
さらに、噛み込んだ粉体によって移動が阻害された状態で、無理に計量ブロックを移動させると、計量ブロックが破損する場合がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、スライド部材を円滑に操作することができるとともに、スライド部材の破損を防止することができる、粉粒体の通過制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、粉粒体の通過制御装置であって、粉粒体が供給される供給側通路が形成される供給側通路部材と、前記供給側通路部材に供給された粉粒体を排出する排出側通路が形成される排出側通路部材と、前記供給側通路部材から前記排出側通路部材へ搬送される粉粒体の流入または流出を許容する貫通穴が形成され、前記供給側通路部材から前記貫通穴への前記粉粒体の流入を許容する第1位置と、前記供給側通路部材から前記貫通穴への前記粉粒体の流入を許容しない第2位置とにスライド可能に設けられるスライド部材と、前記スライド部材のスライドを制御する制御部材とを備え、前記粉粒体の前記供給側通路部材から前記貫通穴への流入方向に投影したときに、前記供給側通路の前記流入方向下流側端部と、前記貫通穴とは、前記スライド部材が前記第1位置に配置されているときには、前記粉粒体の前記供給側通路から前記貫通穴への流入を許容するように重なり、前記スライド部材が前記第2位置に配置されているときには、前記粉粒体の前記供給側通路から前記貫通穴への流入を許容しないように重なることを特徴としている。
【0010】
このような構成によれば、スライド部材が第2位置に配置されたときには、貫通穴と、供給側通路とが、粉粒体の貫通穴に対する流入を許容しないように重なる状態(すなわち、スライド部材と供給側通路部材との間に、わずかに隙間が形成されている状態)において、スライド部材のスライドが完了する。
【0011】
つまり、たとえ、スライド部材と供給側通路部材との隙間に粉粒体が噛み込まれていても、スライド部材のスライドが完了する。
【0012】
これにより、粉粒体の噛み込みによってスライドが規制された状態で、スライド部材を無理にスライドさせることを防止することができる。また、粉粒体の噛み込みによってスライド部材のスライドが規制されることを抑制することができ、スライド部材を円滑にスライドさせることができる。
【0013】
その結果、スライド部材を円滑に操作することができるとともに、スライド部材の破損を防止することができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記スライド部材は、前記流入方向に厚みを有し、前記粉粒体の前記貫通穴から前記排出側通路部材への流出方向に投影したときに、前記排出側通路の前記流出方向上流側端部と、前記貫通穴とは、前記スライド部材が前記第1位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容しないように重なり、前記スライド部材が前記第2位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容するように重なることを特徴としている。
【0015】
このような構成によれば、第1位置において、供給側通路から貫通穴に粉粒体を供給し、その後、スライド部材を第2位置へスライドさせて、貫通穴と排出側通路とを粉粒体の貫通穴からの流出を許容するように対向させ、貫通穴内の粉粒体を、排出側通路から排出することができる。
【0016】
そのため、スライド部材のスライドにより、スライド部材の厚みに対応した分量の粉粒体を、輸送することができる。
【0017】
その結果、少量(スライド部材の厚みに対応した分量)の粉粒体を、精度よく計量しながら、輸送することができる。
【0018】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記スライド部材は、前記流入方向に厚みを有し、前記粉粒体の前記貫通穴から前記排出側通路部材への流出方向に投影したときに、前記排出側通路の前記流出方向上流側端部と、前記貫通穴とは、前記スライド部材が前記第1位置に配置されているときには、重ならず、前記スライド部材が前記第2位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容するように重なることを特徴としている。
【0019】
このような構成によれば、第1位置において、供給側通路から貫通穴に粉粒体を供給し、その後、スライド部材を第2位置へスライドさせて、貫通穴と排出側通路とを粉粒体の貫通穴からの流出を許容するように対向させ、貫通穴内の粉粒体を、排出側通路から排出することができる。
【0020】
そのため、スライド部材のスライドにより、スライド部材の厚みに対応した分量の粉粒体を、輸送することができる。
【0021】
その結果、少量(スライド部材の厚みに対応した分量)の粉粒体を、精度よく計量しながら、輸送することができる。
【0022】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記粉粒体の前記貫通穴から前記排出側通路部材への流出方向に投影したときに、前記排出側通路の前記流出方向上流側端部と、前記貫通穴とは、前記スライド部材が前記第1位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容するように重なり、前記スライド部材が前記第2位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容しないように重なることを特徴としている。
【0023】
このような構成によれば、スライド部材が第1位置に配置されたときには、貫通穴を介して、供給側通路から排出側通路への、粉粒体の通過を許容することができ、スライド部材が第2位置に配置されたときには、貫通穴を介して、供給側通路から排出側通路への粉粒体の通過を遮断することができる。
【0024】
そのため、スライド部材の破損を防止しながら、供給側通路から排出側通路への粉粒体の通過を、円滑に、許容または遮断することができる。
【0025】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記排出側通路部材を2つ並列に備え、前記スライド部材は、前記供給側通路部材から前記貫通穴への前記粉粒体の流入を許容して、前記粉粒体を前記供給側通路部材から一方の前記排出側通路部材へ搬送する第1位置と、前記供給側通路部材から前記貫通穴への前記粉粒体の流入を許容して、前記粉粒体を前記供給側通路部材から他方の前記排出側通路部材へ搬送する第2位置とにスライド可能であり、両前記排出側通路の前記流出方向上流側端部と、前記貫通穴とは、前記スライド部材が前記第1位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記一方の前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容するとともに、前記貫通穴から前記他方の前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容しないように重なり、前記スライド部材が前記第2位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記一方の前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容しないとともに、前記貫通穴から前記他方の前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容するように重なることを特徴としている。
【0026】
このような構成によれば、スライド部材が第1位置に配置されたときには、貫通穴を介して、供給側通路から一方の排出側通路への粉粒体の通過を許容するとともに、供給側通路から他方の排出側通路への粉粒体の通過を遮断することができる。
【0027】
また、スライド部材が第2位置に配置されたときには、貫通穴を介して、供給側通路から一方の排出側通路への粉粒体の通過を遮断するとともに、供給側通路から他方の排出側通路への粉粒体の通過を許容することができる。
【0028】
そのため、スライド部材の破損を防止しながら、供給側通路から一方の排出側通路への粉粒体の通過、または、供給側通路から他方の排出側通路への粉粒体の通過を、円滑に切り替えることができる。
【発明の効果】
【0029】
請求項1に記載の発明によれば、スライド部材を円滑に操作することができるとともに、スライド部材の破損を防止することができる。
【0030】
また、請求項2または請求項3に記載の発明によれば、少量(スライド部材の厚みに対応した分量)の粉粒体を、精度よく計量しながら、輸送することができる。
【0031】
また、請求項4に記載の発明によれば、スライド部材の破損を防止しながら、供給側通路から排出側通路への粉粒体の通過を、円滑に、許容または遮断することができる。
【0032】
また、請求項5に記載の発明によれば、スライド部材の破損を防止しながら、供給側通路から一方の排出側通路への粉粒体の通過、または、供給側通路から他方の排出側通路への粉粒体の通過を、円滑に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1は、本発明の粉粒体の通過制御装置の第1実施形態としての供給装置の概略構成図である。
【図2】図2は、図1のA−A断面図であって、(a)は、スライド板が第1位置に配置されて、貫通穴と供給側通路とが対向されている状態を示し、(b)は、スライド板が第2位置に配置されて、貫通穴と排出側通路とが対向されている状態を示す。
【図3】図3は、本発明の粉粒体の通過制御装置の第2実施形態としての供給装置の概略構成図であって、(a)は、計量容器が第1位置に配置されて、貫通穴と供給側通路とが対向されている状態を示し、(b)は、計量容器が第2位置に配置されて、貫通穴と排出側通路とが対向されている状態を示す。
【図4】図4は、図3のB−B断面図である。
【図5】図5は、本発明の粉粒体の通過制御装置の第3実施形態としてのスライドゲートの概略構成図であって、(a)は、スライドゲートが第1位置に配置されている状態を示し、(b)は、スライドゲートが第2位置に配置されている状態を示す。
【図6】図6は、図5のC−C断面図である。
【図7】図7は、本発明の粉粒体の通過制御装置の第4実施形態としての切替ゲートの概略構成図であって、(a)は、長手方向他方側の排出管へ粉粒体を搬送するように切り替えた状態を示し、(b)は、長手方向一方側の排出管へ粉粒体を搬送するように切り替えた状態を示す。
【図8】図8は、図7に示す切替ゲートの断面図であって、(a)は、D−D断面図であり、(b)は、E−E断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
(第1実施形態)
図1は、本発明の粉粒体の通過制御装置の第1実施形態としての供給装置の概略構成図である。図2は、図1のA−A断面図である。
【0035】
供給装置1(通過制御装置)は、図1に示すように、粉粒体を貯蔵する貯蔵ホッパ2に接続され、貯蔵ホッパ2内の粉粒体を、一定量(一定の体積)量って、例えば、計量装置3の計量ホッパ4(後述)などの供給対象へ供給する。
【0036】
貯蔵ホッパ2は、略円筒形状の上側部分と、下側に向かって開口断面積が小さくなる略円錐形状の下側部分とが連続するように形成されている。
【0037】
計量装置3は、計量ホッパ4と、計量ホッパ4の重量を計量するロードセル5を備えている。
【0038】
計量ホッパ4は、略円筒形状の上側部分と、下側に向かって開口断面積が小さくなる略円錐形状の下側部分とが連続するように形成されており、その上端部には、供給装置1から供給される粉粒体を受け入れるための受入口6が開口形成されている。
【0039】
ロードセル5は、計量ホッパ4を支持しつつ、計量ホッパ4内に切り出された粉粒体の重量を計量できるように構成されており、この計量ホッパ4に受け入れられた粉粒体の重量は、風袋(計量ホッパ4)の重量をキャンセルした状態で、このロードセル5によって計量される。
【0040】
供給装置1は、ケーシング11と、供給管13(供給側通路部材の一例)と、排出管14(排出側通路部材の一例)と、スライド板12(スライド部材の一例)、エアシリンダ15(制御部材の一例)とを備えている。
【0041】
ケーシング11は、水平方向に長手の略ボックス形状に形成されている。ケーシング11には、供給管13が挿通される供給管挿通穴16と、排出管14が挿通される排出管挿通穴17と、エアシリンダ15のピストンロッド24(後述)が挿通されるピストンロッド挿通穴18とが形成されている。
【0042】
供給管挿通穴16は、ケーシング11の長手方向略中央において、ケーシング11の上壁を上下方向に貫通するように、平面視略円形状に形成されている。供給管挿通穴16の直径は、供給管13の外径と略同径(わずかに大径)である。
【0043】
排出管挿通穴17は、供給管挿通穴16よりも長手方向一方側において、ケーシング11の下壁を上下方向に貫通するように、平面視略円形状に形成されている。排出管挿通穴17は、上下方向に投影したときに、その長手方向他端部が供給管挿通穴16の長手方向一端部に重なるように、配置されている。排出管挿通穴17の直径は、排出管14の外径と略同径(わずかに大径)である。
【0044】
ピストンロッド挿通穴18は、ケーシング11の長手方向他方側壁を長手方向に貫通するように、側面視略円形状に形成されている。ピストンロッド挿通穴18の直径は、エアシリンダ15のピストンロッド24(後述)の外径よりも大径である。
【0045】
供給管13は、貯蔵ホッパ2内の粉粒体を供給装置1へ供給する配管であり、略円筒形状に形成されている。供給管13の供給方向上流側端部は、貯蔵ホッパ2の下端部に接続されている。また、供給管13の供給方向下流側端部は、ケーシング11の供給管挿通穴16に挿通され、溶接などの方法により、ケーシング11の上壁に固定されている。なお、供給管13の内側の空間が供給側通路20である。
【0046】
排出管14は、供給装置1へ供給された粉粒体を計量装置3へ排出する配管であり、略円筒形状に形成されている。なお、排出管14の外径は、供給管13の外径と略同径であり、排出管14の内径は、供給管13の内径と略同径である。排出管14の排出方向上流側端部は、ケーシング11の排出管挿通穴17に挿通され、溶接などの方法により、ケーシング11の下壁に固定されている。また、排出管14の排出方向下流側端部は、計量装置3の受入口6の上側に臨んでいる。なお、排出管14の内側の空間が排出側通路21である。
【0047】
スライド板12は、図1および図2に示すように、上下方向に厚みを有し、ケーシング11の長手方向の内寸よりも短い長手方向長さの略平板形状に形成されている。なお、スライド板12の幅方向長さ(長手方向および上下方向の両方と直交する方向の長さ)は、ケーシング11の幅方向の内寸と略同じ長さ(わずかに短い)である。また、スライド板12の長手方向略中央には、貫通穴19が形成されている。
【0048】
貫通穴19は、スライド板12を上下方向に貫通するように、平面視略円形状に形成されている。貫通穴19の直径は、供給管13および排出管14の内径と略同径である。
【0049】
エアシリンダ15は、ピストンロッド24と、ピストンロッド24を進退可能に収容するシリンダ25とを備え、ピストンロッド24の進退により、スライド板12のスライドを制御する。
【0050】
ピストンロッド24は、ケーシング11のピストンロッド挿通穴18に進退可能に挿通され、その長手方向一端部において、スライド板12の長手方向他端部に接続されている。
【0051】
シリンダ25は、その長手方向一端部においてケーシング11の長手方向他方側壁に固定されている。
【0052】
そして、スライド板12は、貫通穴19が供給側通路20に対向する第1位置(図2(a)参照)と、貫通穴19が排出側通路21に対向する第2位置(図2(b)参照)とにスライド可能に、ケーシング11内に収容されている。
【0053】
詳しくは、スライド板12は、エアシリンダ15のピストンロッド24がシリンダ25内に最も退避されることにより、第1位置に配置される。
【0054】
スライド板12が第1位置に配置されているときには、図2(a)に示すように、貫通穴19と、供給側通路20の供給方向下流側端部(流入方向下流側端部)とは、上下方向に投影したときに互いに一致するように、上下方向に対向されている。
【0055】
また、貫通穴19と、排出側通路21の排出方向上流側端部とは、上下方向に投影したときに貫通穴19の長手方向一端部と排出側通路21の長手方向他端部とが重なるように、互いに長手方向にずれている。
【0056】
貫通穴19の長手方向一端部と排出側通路21の長手方向他端部との重複によって形成される開口22の長手方向長さは、粉粒体の貫通穴19から排出側通路21への流入が実質的に規制(例えば、粉粒体が開口22内に詰まることによる規制、粉粒体が開口22の上でブリッジを形成することによる規制など)されるような長さであって、具体的には、3〜4mmである。
【0057】
これにより、貫通穴19から排出側通路21への粉粒体の流出が許容されないで、供給側通路20から貫通穴19への粉粒体の流入が許容される。
【0058】
また、スライド板12は、エアシリンダ15のピストンロッド24が長手方向一方に最も進出されることにより、第2位置に配置される。
【0059】
スライド板12が第2位置に配置されているときには、図2(b)に示すように、貫通穴19と、排出側通路21の排出方向上流側端部(流出方向上流側端部)とは、上下方向に投影したときに互いに一致するように、上下方向に対向している。
【0060】
また、貫通穴19と、供給側通路20の供給方向下流側端部とは、上下方向に投影したときに貫通穴19の長手方向他端部と供給側通路20の長手方向一端部とが重なるように、互いに長手方向にずれている。
【0061】
貫通穴19の長手方向他端部と供給側通路20の長手方向一端部との重複によって形成される開口23の長手方向長さは、粉粒体の供給側通路20から貫通穴19への流入が実質的に規制(例えば、粉粒体が開口23内に詰まることによる規制、粉粒体が開口23の上でブリッジを形成することによる規制など)されるような長さであって、具体的には、3〜4mmである。
【0062】
これにより、供給側通路20から貫通穴19への粉粒体の流入が許容されないで、貫通穴19から排出側通路21への粉粒体の流出が許容される。
【0063】
次いで、供給装置1の動作を説明する。
【0064】
供給装置1を用いて、計量装置3に粉粒体を供給するには、まず、スライド板12を第1位置に配置させる。
【0065】
すると、貯蔵ホッパ2内の粉粒体が、供給側通路20を介して、スライド板12の貫通穴19内に、上側から下側に向かって流入される。このとき、粉粒体は、貫通穴19内に充填されるとともに、供給側通路20の供給方向下流側端部内に滞留される。
【0066】
次いで、計量装置3に粉粒体を供給するには、スライド板12を第2位置へ配置させる。
【0067】
すると、貫通穴19内に充填された粉粒体が、貫通穴19から排出側通路21へ、上側から下側に向かって流出される。
【0068】
そして、貫通穴19から排出側通路21へ流出された粉粒体は、排出管14を介して計量ホッパ4に排出され、上記したように、ロードセル5によって計量される。
【0069】
この供給装置1によれば、スライド板12が第2位置に配置されたときには、貫通穴19と、供給側通路20とが、粉粒体の貫通穴19に対する流入を許容しないように重なる状態(すなわち、スライド板12と供給管13との間に、わずかに隙間(開口23(図2(b)参照))が形成されている状態)において、スライド板12のスライドが完了する。
【0070】
そのため、たとえ、スライド板12と供給管13との隙間に粉粒体が噛み込まれたとしても、スライド板12のスライドを完了させることができる。
【0071】
これにより、粉粒体の噛み込みによってスライドが規制された状態で、スライド板12を無理にスライドさせることを防止することができる。また、粉粒体の噛み込みによってスライド板12のスライドが規制されることを抑制することができ、スライド板12を円滑にスライドさせることができる。
【0072】
その結果、スライド板12を円滑に操作することができるとともに、スライド板12の破損を防止することができる。
【0073】
また、この供給装置1によれば、第1位置において、供給側通路20から貫通穴19に粉粒体を供給し、その後、スライド板12を第2位置へスライドさせて、貫通穴19と排出側通路21とを、粉粒体の貫通穴19からの流出を許容するように対向させ、貫通穴19内の粉粒体を、排出側通路21から排出することができる。
【0074】
そのため、スライド板12のスライドにより、スライド板12の厚みに対応した分量の粉粒体を、輸送することができる。
【0075】
その結果、少量(スライド板12の厚みに対応した分量)の粉粒体を、精度よく計量しながら、輸送することができる。
【0076】
なお、スライド板12を第1位置から第2位置へ移動させる途中、または、スライド板12を第2位置から第1位置へ移動させる途中には、供給側通路20と排出側通路21とが、貫通穴19を介して連通(粉粒体が、供給側通路20から排出側通路21へ直接通過するように連通)される。具体的には、スライド板12が第1位置と第2位置との中間に位置しているときには、粉粒体の供給側通路20から排出側通路21への通過が可能となる。
【0077】
しかし、スライド板12のスライドに要する時間(すなわち、ピストンロッド24のストロークに要する時間)は、常には、一定であるため、スライド板12の移動途中に供給側通路20から排出側通路21へ粉粒体が通過したとしても、通過した粉粒体の重量は、一定となる。
【0078】
そのため、スライド板12の第1位置と第2位置との往復によって供給側通路20から排出側通路21へ搬送される粉粒体の重量は、常には、一定となる。
【0079】
なお、上記した第1実施形態では、供給対象として、計量装置を挙げたが、供給対象としては、例えば、成形機や、混合装置などを挙げることもできる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の粉粒体の通過制御装置の第2実施形態としての供給装置の概略構成図である。図4は、図3のB−B断面図である。なお、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
【0080】
上記した第1実施形態では、排出管14をケーシング11の下壁に接続し、スライド板12の貫通穴19内に充填された粉粒体を、上側から下側へ向かって排出管14を介して排出している。
【0081】
しかし、第2実施形態では、図3に示すように、排出管14を、供給管13の長手方向一方側において、ケーシング11の上壁に接続し、計量容器31内に充填された粉粒体を、気力によって、下側から上側へ向かって排出する。なお。図示しないが、第2実施形態では、排出管14の排出方向下流側端部には、排出管14内の空気を吸引する吸引ブロワが接続されており、吸引ブロワの作動により、排出管14内には、排出方向上流側から排出方向下流側へ向かう気力が発生される。
【0082】
第2実施形態では、ケーシング11の上壁に、排出管挿通穴17が形成され、ケーシング11の下壁に、計量容器31の筒部33(後述)が挿通される計量容器挿通穴32が形成されている。
【0083】
排出管挿通穴17は、供給管挿通穴16の長手方向一方側に隣接配置されている。
【0084】
計量容器挿通穴32は、供給管挿通穴16と排出管挿通穴17との下側において、長手方向に延びる長穴として形成されている。計量容器挿通穴32の長手方向長さは、計量容器31のスライドを許容するように、供給管挿通穴16の長手方向他端部から排出管挿通穴17の長手方向一端部にわたるような長さに形成されている。また、計量容器挿通穴32の幅方向長さは、計量容器31の筒部33(後述)の外径と同等の長さ(わずかに長い)である。
【0085】
計量容器31は、スライド板12と、筒部33とを一体的に備えている。
【0086】
スライド板12は、上記した第1実施形態と同様に形成されている。
【0087】
筒部33は、スライド板12の下面において、貫通穴19の周縁部から連続して下側に向かって延びる略円筒形状に形成されている。また、筒部33の下端部は閉鎖されている。
【0088】
計量容器31は、スライド板12がケーシング11内にスライド可能に収容されるとともに、筒部33が計量容器挿通穴32を介して、ケーシング11の下側へ突出されるように、ケーシング11に支持されている。
【0089】
そして、図3(a)に示すように、スライド板12が第1位置に配置されたときには、貫通穴19と、供給側通路20の供給方向下流側端部とは、上下方向に投影したときに互いに一致するように、上下方向に対向されている。
【0090】
また、貫通穴19と、排出側通路21の排出方向上流側端部とは、上下方向に投影したときに重なっていない。
【0091】
これにより、貫通穴19から排出側通路21への粉粒体の流出が許容されないで、供給側通路20から貫通穴19への粉粒体の流入が許容される。
【0092】
また、図3(b)および図4に示すように、スライド板12が第2位置に配置されたときには、貫通穴19と、排出側通路21の排出方向上流側端部とは、上下方向に投影したときに、貫通穴19の長手方向一方側半分と供給側通路20の長手方向他方側半分とが、貫通穴19から排出側通路21への粉粒体の流出を許容するように重なっている。
【0093】
また、貫通穴19と、供給側通路20の供給方向下流側端部とは、上下方向に投影したときに貫通穴19の長手方向他端部と供給側通路20の長手方向一端部とが、供給側通路20から貫通穴19への粉粒体の流入を許容しないように重なっている。
【0094】
貫通穴19の長手方向他端部と供給側通路20の長手方向一端部との重複によって形成される開口23の長手方向長さは、粉粒体の供給側通路20から貫通穴19への流入が実質的に規制(例えば、粉粒体が開口23内に詰まることによる規制、粉粒体が開口23の上でブリッジを形成することによる規制など)されるような長さであって、具体的には、3〜4mmである。
【0095】
これにより、供給側通路20から貫通穴19への粉粒体の流入が許容されないで、貫通穴19から排出側通路21への粉粒体の流出が許容される。
【0096】
第2実施形態では、スライド板12が第1位置に配置されると、貯蔵ホッパ2内の粉粒体が、供給側通路20を介して、計量容器31の貫通穴19および筒部33内に、上側から下側に向かって流入される。このとき、粉粒体は、貫通穴19内に充填されるとともに、供給側通路20の供給方向下流側端部内に滞留される。
【0097】
次いで、スライド板12が第2位置へ配置されると、計量容器31内に充填された粉粒体が、気力により、貫通穴19から排出側通路21へ、下側から上側に向かって流出される。
【0098】
第2実施形態の供給装置1においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図5は、本発明の粉粒体の通過制御装置の第3実施形態としてのスライドゲートの概略構成図である。図6は、図5のC−C断面図である。
【0099】
上記した第1実施形態では、通過制御装置を、貯蔵ホッパ2内の粉粒体を所定の供給対象(第1実施形態では計量装置3)に供給する供給装置1として構成したが、第3実施形態では、所定の配管の途中に設けられるスライドゲート41として構成する。
【0100】
具体的には、第1実施形態では、排出管14を、供給管13の長手方向一方側に配置したが、第3実施形態では、図5に示すように、供給管13と排出管14とを上下方向に対向配置させる。
【0101】
第3実施形態では、排出管挿通穴17は、上下方向に投影したときに供給管挿通穴16と一致するように配置されている。
【0102】
排出管14の排出方向上流側端部は、供給管13供給方向下流側端部の下側に対向配置されるように、ケーシング11の排出管挿通穴17に挿通されている。
【0103】
そして、図5(a)に示すように、スライド板12が第1位置に配置されたときには、貫通穴19と、供給側通路20の供給方向下流側端部および排出側通路21の排出方向上流側端部とは、上下方向に投影したときに互いに一致するように、上下方向に対向している。
【0104】
これにより、粉粒体の、供給側通路20から排出側通路21への通過(供給側通路20から貫通穴19への流入、および、貫通穴19から排出側通路21への流出)が許容される。
【0105】
また、図5(b)に示すように、スライド板12が第2位置に配置されたときには、貫通穴19と、供給側通路20の供給方向下流側端部および排出側通路21の排出方向上流側端部とは、上下方向に投影したときに、貫通穴19の長手方向他端部と、供給側通路20および排出側通路21の長手方向一端部とが重なるように、互いに長手方向にずれている。
【0106】
貫通穴19の長手方向他端部と供給側通路20の長手方向一端部との重複によって形成される開口23の長手方向長さは、粉粒体の供給側通路20から貫通穴19への流入が実質的に規制(例えば、粉粒体が開口23内に詰まることによる規制、粉粒体が開口23の上でブリッジを形成することによる規制など)されるような長さであって、具体的には、3〜4mmである。
【0107】
これにより、粉粒体の供給側通路20から貫通穴19への流入が許容されず、粉粒体の、供給側通路20から排出側通路21への通過が規制される。
【0108】
第3実施形態のスライドゲート41では、スライド板12が第1位置に配置されると、粉粒体が、供給側通路20から、スライド板12の貫通穴19を介して排出側通路21へ通過される。
【0109】
また、スライド板12が第2位置へ配置されると、粉粒体の、供給側通路20から排出側通路21への通過が規制される。
【0110】
第3実施形態のスライドゲート41によれば、スライド板12が第1位置に配置されたときには、貫通穴19を介して、供給側通路20から排出側通路21への、粉粒体の通過を許容することができ、スライド板12が第2位置に配置されたときには、貫通穴19を介して、供給側通路20から排出側通路21への粉粒体の通過を遮断することができる。
【0111】
そのため、スライド板12の破損を防止しながら、供給側通路20から排出側通路21への粉粒体の通過を、円滑に、許容または遮断することができる。
(第4実施形態)
図7は、本発明の粉粒体の通過制御装置の第4実施形態としての切替ゲートの概略構成図である。図8は、図7に示す切替ゲートの断面図である。
【0112】
上記した第1実施形態では、通過制御装置を、貯蔵ホッパ2内の粉粒体を所定の供給対象(第1実施形態では計量装置3)に供給する供給装置1として構成したが、第4実施形態では、所定の配管の途中に設けられる切替ゲート51として構成する。
【0113】
切替ゲート51は、図7に示すように、排出管14を2つ備えており、ケーシングには、2つの排出管14に対応して、排出管挿通穴17が2つ形成されている。
【0114】
各排出管挿通穴17は、供給管挿通穴16の下側において、長手方向に並列配置されており、ケーシング11の下壁を上下方向に貫通する平面視略円形状に形成されている。長手方向一方側の排出管挿通穴17は、上下方向に投影したときに、供給管挿通穴16の長手方向一方側半分に重なるように配置されている。また、長手方向他方側の排出管挿通穴17は、上下方向に投影したときに、供給管挿通穴16の長手方向他方側半分に重なるように配置されている。
【0115】
各排出管14の供給方向上流側端部は、それぞれ、排出管挿通穴17に挿通され、溶接などの方向により、ケーシング11の下壁に固定されている。
【0116】
そして、スライド板12は、貫通穴19が長手方向他方側の排出側通路21(一方の排出側通路)に対向する第1位置(図7(a)参照)と、貫通穴19が長手方向一方側の排出側通路21(他方の排出側通路)に対向する第2位置(図7(b)参照)とにスライド可能に、ケーシング11内に収容されている。
【0117】
図8(a)に示すように、スライド板12が第1位置に配置されたときには、貫通穴19と、供給側通路20の供給方向下流側端部とは、上下方向に投影したときに貫通穴19の長手方向一方側半分と供給側通路20の長手方向他方側半分とが重なるように、上下方向に対向されている。
【0118】
また、貫通穴19と、長手方向他方側の排出側通路21の排出方向上流側端部とは、上下方向に投影したときに互いに開口断面のほぼ全てにおいて重なるように、上下方向に対向している。
【0119】
また、貫通穴19と、長手方向一方側の排出側通路21の排出方向上流側端部とは、上下方向に投影したときに、貫通穴19の長手方向一端部と排出側通路21の長手方向他端部とが重なるように、互いに長手方向にずれている。
【0120】
長手方向一方側の排出側通路21と貫通穴19との重複によって形成される開口52の長手方向長さは、貫通穴19から排出側通路21への粉粒体の流出が実質的に規制(例えば、粉粒体が開口52内に詰まることによる規制、粉粒体が開口52の上でブリッジを形成することによる規制など)されるような長さであって、具体的には、3〜4mmである。
【0121】
これにより、貫通穴19から長手方向一方側の排出側通路21への粉粒体の流出が許容されないで、供給側通路20から貫通穴19への粉粒体の流入、および、貫通穴19から長手方向他方側の排出側通路21への粉粒体の流出が許容される。
【0122】
つまり、供給側通路20から長手方向一方側の排出側通路21への粉粒体の通過が規制され、供給側通路20から長手方向他方側の排出側通路21への粉粒体の通過が許容される。
【0123】
また、図8(b)に示すように、スライド板12が第2位置に配置されたときには、貫通穴19と、供給側通路20の供給方向下流側端部とは、上下方向に投影したときに貫通穴19の長手方向他方側半分と供給側通路20の長手方向一方側半分とが重なるように、上下方向に対向されている。
【0124】
また、貫通穴19と、長手方向一方側の排出側通路21の排出方向上流側端部とは、上下方向に投影したときに互いに開口断面のほぼ全てにおいて重なるように、上下方向に対向している。
【0125】
また、貫通穴19と、長手方向他方側の排出側通路21の排出方向上流側端部とは、上下方向に投影したときに、貫通穴19の長手方向他端部と排出側通路21の長手方向一端部とが重なるように、互いに長手方向にずれている。
【0126】
長手方向他方側の排出側通路21と貫通穴19との重複によって形成される開口53の長手方向長さは、貫通穴19から排出側通路21への粉粒体の流出が実質的に規制(例えば、粉粒体が開口53内に詰まることによる規制、粉粒体が開口53の上でブリッジを形成することによる規制など)されるような長さであって、具体的には、3〜4mmである。
【0127】
これにより、貫通穴19から長手方向他方側の排出側通路21への粉粒体の流出が許容されないで、供給側通路20から貫通穴19への粉粒体の流入、および、貫通穴19から長手方向一方側の排出側通路21への粉粒体の流出が許容される。
【0128】
つまり、供給側通路20から長手方向他方側の排出側通路21への粉粒体の通過が規制され、供給側通路20から長手方向一方側の排出側通路21への粉粒体の通過が許容される。
【0129】
第4実施形態の切替ゲート51では、スライド板12が第1位置に配置されると、粉粒体が、供給側通路20から、スライド板12の貫通穴19を通過して、長手方向他方側の排出側通路21へ搬送される。
【0130】
また、スライド板12が第2位置へ配置されると、粉粒体が、供給側通路20から、スライド板12の貫通穴19を通過して、長手方向一方側の排出側通路21へ搬送される。
【0131】
第4実施形態の切替ゲート51によれば、スライド板12が第1位置に配置されたときには、貫通穴19を介して、供給側通路20から長手方向他方側の排出側通路21への粉粒体の通過を許容するとともに、供給側通路20から長手方向一方側の排出側通路21への粉粒体の通過を遮断することができる。
【0132】
また、スライド板12が第2位置に配置されたときには、貫通穴19を介して、供給側通路20から長手方向他方側の排出側通路21への粉粒体の通過を遮断するとともに、供給側通路20から長手方向一方側の排出側通路21への粉粒体の通過を許容することができる。
【0133】
そのため、スライド板12の破損を防止しながら、供給側通路20から長手方向他方側の排出側通路21への粉粒体の通過、または、供給側通路20から長手方向一方側の排出側通路21への粉粒体の通過を、円滑に切り替えることができる。
【符号の説明】
【0134】
1 供給装置(通過制御装置の一例)
12 スライド板(スライド部材の一例)
13 供給管(供給側通路部材の一例)
14 排出管(排出側通路部材の一例)
15 エアシリンダ(制御部材の一例)
19 貫通穴
20 供給側通路
21 排出側通路
41 スライドゲート(通過制御装置の一例)
51 切替ゲート(通過制御装置の一例)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉粒体が供給される供給側通路が形成される供給側通路部材と、
前記供給側通路部材に供給された粉粒体を排出する排出側通路が形成される排出側通路部材と、
前記供給側通路部材から前記排出側通路部材へ搬送される粉粒体の流入または流出を許容する貫通穴が形成され、前記供給側通路部材から前記貫通穴への前記粉粒体の流入を許容する第1位置と、前記供給側通路部材から前記貫通穴への前記粉粒体の流入を許容しない第2位置とにスライド可能に設けられるスライド部材と、
前記スライド部材のスライドを制御する制御部材と
を備え、
前記粉粒体の前記供給側通路部材から前記貫通穴への流入方向に投影したときに、前記供給側通路の前記流入方向下流側端部と、前記貫通穴とは、
前記スライド部材が前記第1位置に配置されているときには、前記粉粒体の前記供給側通路から前記貫通穴への流入を許容するように重なり、
前記スライド部材が前記第2位置に配置されているときには、前記粉粒体の前記供給側通路から前記貫通穴への流入を許容しないように重なることを特徴とする、粉粒体の通過制御装置。
【請求項2】
前記スライド部材は、前記流入方向に厚みを有し、
前記粉粒体の前記貫通穴から前記排出側通路部材への流出方向に投影したときに、前記排出側通路の前記流出方向上流側端部と、前記貫通穴とは、
前記スライド部材が前記第1位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容しないように重なり、
前記スライド部材が前記第2位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容するように重なることを特徴とする、請求項1に記載の粉粒体の通過制御装置。
【請求項3】
前記スライド部材は、前記流入方向に厚みを有し、
前記粉粒体の前記貫通穴から前記排出側通路部材への流出方向に投影したときに、前記排出側通路の前記流出方向上流側端部と、前記貫通穴とは、
前記スライド部材が前記第1位置に配置されているときには、重ならず、
前記スライド部材が前記第2位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容するように重なることを特徴とする、請求項1に記載の粉粒体の通過制御装置。
【請求項4】
前記粉粒体の前記貫通穴から前記排出側通路部材への流出方向に投影したときに、前記排出側通路の前記流出方向上流側端部と、前記貫通穴とは、
前記スライド部材が前記第1位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容するように重なり、
前記スライド部材が前記第2位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容しないように重なることを特徴とする、請求項1に記載の粉粒体の通過制御装置。
【請求項5】
前記排出側通路部材を2つ並列に備え、
前記スライド部材は、
前記供給側通路部材から前記貫通穴への前記粉粒体の流入を許容して、前記粉粒体を前記供給側通路部材から一方の前記排出側通路部材へ搬送する第1位置と、
前記供給側通路部材から前記貫通穴への前記粉粒体の流入を許容して、前記粉粒体を前記供給側通路部材から他方の前記排出側通路部材へ搬送する第2位置とにスライド可能であり、
両前記排出側通路の前記流出方向上流側端部と、前記貫通穴とは、
前記スライド部材が前記第1位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記一方の前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容するとともに、前記貫通穴から前記他方の前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容しないように重なり、
前記スライド部材が前記第2位置に配置されているときには、前記貫通穴から前記一方の前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容しないとともに、前記貫通穴から前記他方の前記排出側通路への前記粉粒体の流出を許容するように重なることを特徴とする、請求項1に記載の粉粒体の通過制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−1550(P2013−1550A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−136681(P2011−136681)
【出願日】平成23年6月20日(2011.6.20)
【出願人】(000129183)株式会社カワタ (120)
【Fターム(参考)】