給油ポンプ用油汚れ防止装置
【課題】給油後の、給油ポンプの吸油管及び給油管から滴下する油による汚れを防止するための装置を提供する。
【解決手段】給油後の吸油管を図の(イ)に示す装置に収納し、この装置のリング12を給油ポンプのフックに掛けてこの装置を吊持することで、吸油管からの油滴下による汚れを防止する。また、給油管の所定位置にストッパーを装着しておく。そして、給油後の給油管を図の(ロ)に示す装置に収納し、この装置の凸部161及び162を、ストッパーの下部に形成されている凸部と係合させることにより、この装置に給油管が挿入された状態を安定に保持し、給油管からの油滴下による汚れを防止する。以上のような状態のもとで、フックによりパイプ9を挟持して連結しておけば、給油ポンプを保管しておくときの取り扱いが楽になる。給油時は、フックを外し、更に、これらの装置から吸油管及び給油管を引き抜いて給油を行う。
【解決手段】給油後の吸油管を図の(イ)に示す装置に収納し、この装置のリング12を給油ポンプのフックに掛けてこの装置を吊持することで、吸油管からの油滴下による汚れを防止する。また、給油管の所定位置にストッパーを装着しておく。そして、給油後の給油管を図の(ロ)に示す装置に収納し、この装置の凸部161及び162を、ストッパーの下部に形成されている凸部と係合させることにより、この装置に給油管が挿入された状態を安定に保持し、給油管からの油滴下による汚れを防止する。以上のような状態のもとで、フックによりパイプ9を挟持して連結しておけば、給油ポンプを保管しておくときの取り扱いが楽になる。給油時は、フックを外し、更に、これらの装置から吸油管及び給油管を引き抜いて給油を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、給油ポンプによる給油操作の終了後に、給油ポンプの給油口および吸油口から床面等へ油が滴下したり、油の付着している吸油管および給油管の外側面が、周囲のものに接触してこれを汚すのを防止するための給油ポンプ用油汚れ防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、灯油を燃料として使用する各種の製品が市販されているが、そのような製品へ灯油を補給するための給油ポンプとして、図14に示すようなものが広く使用されている。この給油ポンプについて簡単に説明すると、5は吸油管、6は吸油口、3はフック、2は伸縮部、1はキャップ、4は給油管、7は給油口である。
【0003】
この給油ポンプを用いて、例えば、図15に示される蓄油用のポリタンク59から上記の製品のカートリッジタンク61へ給油を行う場合は、ポリタンクの給油口60へ吸油管5を差し込むとともに、カートリッジタンクの給油口61に給油管4の先端を差し込んで給油を行うが、この給油操作の終了後、給油管4および吸油管5を給油口61および60から引き抜くと、給油ポンプの吸油口6および給油口7から油が滴下して床を汚したり、油臭を生じるという問題がある。
【0004】
また、時間が経過して吸油口および給油口からの油の滴下が無くなった状態になっても、吸油管あるいは給油管の外側面には多少の油が付着しているため、これらの吸油管あるいは給油管の外側面が、周辺のもの、例えば、衣服等に接触してこれを汚すという問題が起きることもある。
そこで、このような問題を解決するための技術として、従来、吸油口あるいは給油口にサイホン機構を備えた付着油溜容器を付設することにより、前述の油の滴下による問題を改善した技術が知られている。
【特許文献1】特開平8−144940号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の付着油溜容器を用いる技術は、吸油管あるいは給油管からの油の滴下による汚れを防止する効果はあると考えられるが、構造が複雑であるため、コスト的に問題があるほか、更に、前述のような、油の付着している吸油管あるいは給油管の外側面が、衣服等に接触してこれを汚すという問題の解決は期待できない。
【0006】
本発明は、このような点に鑑み、構造がシンプルでありながら、前述の吸油口および給油口からの油の滴下による汚れの問題、並びに油の付着した吸油管および給油管の外側面が周辺のものに接触することによる汚れの問題のいずれをも解決できる給油ポンプ用油汚れ防止装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
給油ポンプの吸油管に付着した油による汚れを防止するために、吸油管より長い全長を有し、該吸油管を収納可能な第1のパイプと、吸油管を収納した状態の第1のパイプを給油ポンプの上部から吊持するための吊持手段とを有する吸油管用油汚れ防止装置を備えるとともに、
給油ポンプの給油管に付着した油による汚れを防止するために、給油管の所定位置に半固定的に装着可能なストッパーと、給油管の先端から前記所定位置までの長さよりも長い全長を有し、給油管の先端から前記所定位置までを収納可能な第2のパイプと、ストッパーの下部に設けられ、第2のパイプの開口部を着脱可能に保持する保持手段と、第2のパイプの外側面の所定位置に設けられ、前記第1のパイプを挟持可能な挟持手段とを有する給油管用油汚れ防止装置とを備えている。
【発明の効果】
【0008】
吸油口および給油口からの油の滴下による汚損の問題を解決できる。
油の付着した吸油管および給油管の外表面が、周囲のものに接触してこれを汚損する問題を解決できる。
構造がシンプルであり、コスト的に安価である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を構成する吸油管用汚れ防止装置は、吸油管の全てを優に収納可能な第1のパイプと、第1のパイプの内側面の開口端近傍に形成された複数個の凸部と、該パイプの底部に設けられた転倒防止用のプレートと、第1のパイプの外側面の前記一端付近に設けられ、かつ、第1のパイプ内に吸油管を収納した状態で第1のパイプを給油ポンプの上部から吊持するための吊持手段とを備えるとともに、
本発明を構成する給油管用汚れ防止装置は、給油管の所定位置に半固定的に装着可能なストッパーと、給油管の先端から前記所定位置までを優に収納可能な第2のパイプと、ストッパーの下部に設けられ、前記第2のパイプの上端部を着脱可能に保持する保持手段と、第2のパイプの外側面の所定位置に設けられ、第1のパイプを挟持可能な挟持手段とを備える。
更に、第1のパイプの所定箇所には凸部が形成され、この凸部により、挟持手段により挟持される第1のパイプの箇所が位置決めされる。
【実施例1】
【0010】
本発明による給油ポンプ用油汚れ防止装置の1実施例を、図面を参照して以下に説明する。
まず、給油ポンプの吸油管5からの油の滴下による汚れの防止について説明する。本実施例では、そのために、図1の(イ)に示す吸油管用サックを使用する。この吸油管用サックは、パイプ9の内径が吸油管5の外径より大きく設定されるとともに、その全長は、吸油管の長さより長く設定されており、吸油管全体を収納できるように構成されている。
【0011】
この吸油管用サックの使用方法は、次のとおりである。
まず、給油ポンプによる給油操作が終了したときには、吸油管5をポリタンク59の給油口60から抜き出して上記の吸油管用サックに収納する。ここで、吸油管5を給油口60から抜き出したときに直ちにその給油口60の位置で収納動作を行うようにすることにより、油が床面等に滴下することを完全に防止する。そして、吸油管5を吸油管用サックに収納した後は、このサックの上部に設けられているリング12を、給油ポンプのフック3に引っ掛けて、サックを安定に吊持する。
【0012】
なお、サック内で吸油管から滴下した油は、サックの底部に溜まり、この油は、次の給油操作開始の際に、予め、ポリタンク等の中へ戻すようにする。サックの底部に設けられたプレート14は転倒防止用であり、これにより、給油操作中には、サックを床面等に安定に立たせておくことができる。
【0013】
次に、給油ポンプの給油管4からの油の滴下による汚れの防止について説明する。本実施例では、そのために、図2に示されるストッパーと、図1の(ロ)に示す給油管用サックを使用する。図2において、(イ)は、ストッパーを斜め上方から見た斜視図、(ロ)は正面図、(ハ)は正面図におけるC−D断面図である。ここで、ストッパーの円盤部分191の直径は、図15におけるカートリッジタンク62の給油口の外径よりも十分大きく設定されている。
【0014】
一方、上記円盤部分の開口193の直径は、給油ポンプの給油管4の蛇腹部分の最小外径より大きく、かつ、蛇腹部分の最大外径より小さく設定されている。
また、図2の(ハ)に示される断面図において、ストッパーの下部に設けられているパイプ部分192の内径は、図1の(ロ)に示される給油管用サックのパイプ16の外径より大きく設定されている。なお、上記パイプ部分192の内側面の上端近傍に設けられている凸部195は、上記給油管用サックのパイプ16の上端近傍に設けられている凸部161および162と係合して、ストッパーと給油管用サックとを嵌合させるために設けられている。
【0015】
本実施例においては、給油ポンプの給油管4を上記ストッパーの開口193の中へ強制的に差し込み、図14に示される給油管4のP点の位置にストッパーを半固定的に装着する。なお、図14において、給油管4の蛇腹部分の下端から点Pまでの長さLは,7センチ程度に設定されている。
【0016】
なお、給油後の給油管の蛇腹部分は、付着した油が滴下しにくいため、蛇腹部分の外表面にも多量の油が滞留する傾向があるが、本実施例では、以上のように給油管4にストッパーが装着されるので、給油ポンプにより給油操作を行う際、給油ポンプの給油管4が、ストッパーの位置を越えてカーリッジタンク内へ不必要に深く挿入されることはなく、給油管4の油汚れを低減できる。そして、給油操作が終了したら、給油管4をカートリッジタンク62の給油口61から抜き出して、図1の(ロ)に示される給油管用サックに収納する。
【0017】
ここで、給油管4を給油口61から抜き出したときに直ちにその給油口61の位置でサックに収納することにより、油が床面等に滴下することを完全に防止できる。そして、給油管用サックの全長は、給油管4の先端からストッパーまでの寸法よりも長く設定されているので、給油管4の給油口7からストッパーまでの部分は全て給油管用サックの中に収納される。次に、給油管用サックの上端部を、ストッパーのパイプ部分192の中へ差し込み、前述のように両者の凸部を係合させて給油管サックをストッパーに嵌合させる。そして、給油の際は、給油管用サックをストッパーから抜き抜き、サックの底部に溜まった油は、ポリタンク等に戻す。
【0018】
なお、図1の(ロ)における17は、吸油管5を挟持するためのフックである。給油ポンプの不使用時には、吸油管5および給油管4をサックに収納した後、このフックにより吸油管用サックを挟持して両方のサックを連結する。これにより、給油ポンプを取り扱い易くなる。このように処置した状態を図3に示す。
【0019】
なお、吸油管用サックのパイプ9に設けられている凸部11は、この図に示されるように、吸油管用サックが、この凸部11の位置でフック17により安定に挟持されるようにするためのものである。また、給油管用サックに設けられているプレート18は、吸油管用サックのプレート14と同じ機能を果たすためのものである。
最後に、参考までに、この図3におけるストッパーと給油管用サックとの嵌合状態を詳細に示すA−B断面図を図4に示す。
【0020】
以上に説明した吸油管用サックおよび給油管用サックを用いることにより、周りのものを汚す可能性は極めて低減されるが、これらのサックへ吸油管および給油管を出し入れすることにより、これらのサックの上端部に油が付着し、これが更にサックの外表面にも広がってきて、手などを油で汚す可能性もある。そこで、この改善方法として、これらのサックの内側面の上端部近傍に複数個の凸部を設けるように設計してもよい。
【0021】
このような設計を吸油管用サックに施した1例を図5に示す。この図は、吸油管用サックの上端部付近を拡大した斜視図であり、吸油管用サックのパイプ9の内側面の上端近傍に4個の凸部101〜104を形成したことにより、油がサックの上端部に付着する可能性が大きく低減される。参考までに、この図のサックを真上から見た平面図を図6に示す。なお、この図におけるハッチングを施した部分は、このサックに吸油管を収納したときの吸油管5の断面を表している。また、この図では、分かり易くするために、吸油管用サックが備えている部材11〜14の表示を省略している。
【0022】
なお、以上に説明した吸油管用サックおよび給油管用サックは、転倒防止のためにプレート14および18を備えているが、このようなプレートに代え、図7の(イ)および(ロ)に示される部品を、それぞれ図8に示されるように吸油管用サックおよび給油管用サックの上部付近に装着してもよい。このような構造にすれば、給油の際に、吸油管および給油管から抜いたサックを床面等に横にして安定に置くことができ、サックから油が零れることもない。例えば、図9に吸油管用サックを床面に横に置いた状態を示す。
【0023】
なお、図7の(イ)における31は、図1の(イ)におけるリング12と同じ機能を持つものであり、図7の(ロ)における33は、図1の(ロ)におけるフック17と同じ機能を果たすものである。また、これらの部品は、いずれも四角形のプレート部分30および32を備えているが、これらのプレート部分を、三角形或るいは五角形等の形状にしてもよい。なお、プレート部分を円盤形状にしてもよいが、その場合には、床面等に横に置いたとき、転がる可能性がある。
【実施例2】
【0024】
本実施例においては、図10に示される袋状の油汚れ防止装置を使用する。
この図において、(イ)は、吸油管用油汚れ防止装置であり、上部のリング41の内径は吸油管5の外径よりも大きく設定されている。43は、柔らかいシート状の耐油製筒状体であり、その全長は吸油管の長さとほぼ等しく設定されている。下部のリング44には嵌合部45が設けられている。そして、44および45の内径は、図15におけるポリタンク59の給油口60の外径より大きく設定されている。
【0025】
キャップ46は、可撓性部材57を介してリング44に連結されるとともに、リング44に対して開閉自在に構成されている。なお、47は、開閉操作をしやすくするために設けたツマミ部分である。そして、キャップ46を閉じたときは、キャップ46の内側面の上端付近に形成された凸部が、嵌合部45の外側面に形成されている凸部と係合して、嵌合状態が保持される構造となっている(図示および説明省略)。
【0026】
また、図10の(ロ)は、給油管用油汚れ防止装置であり、上端のリング48の内径は、実施例1におけるストッパーの開口193と同じサイズに設定されている。このリング48に付設されたフック49は、実施例1におけるフック17と同様の機能を果たすためのものである。50は、前述の吸油管用油汚損防止装置の筒状体43と同じ材質で構成され、その全長は、図14における点Pから給油管4の開口7までの長さとほぼ等しく設定されている。
【0027】
図10の(ロ)における51〜54および58は、同図の(イ)における44〜46および57と同様の機能を達成するに設けられたものであり、説明は省略する。なお、51および52の内径は、図15におけるカートリッジタンク62の給油口61の外径より大きく設定されている。そして、この給油管用油汚れ防止装置は、給油管をリング48の開口に挿入し、実施例1におけるストッパーと同様に、リング48を、図14における給油管の点Pの位置に半固定的に装着する。
以上に説明した吸油管用油汚れ防止装置および給油管用油汚れ防止装置を給油ポンプに装着した状態を図11に示す。
【0028】
この図に示されるように、吸油管用油汚れ防止装置のリング41は、ヒモ40を給油管4の付け根部分に掛けて固定される。また、フック49は、筒状体43の上から吸油管を挟持して、吸油管と給油管とを一体にし、取り扱い易くしている。この図の状態において、吸油管および給油管から滴下する油は、キャップ46および53に溜まるので、給油操作を行う際には、予め、キャップを開けて油をポリタンク等に戻した後、給油を行う。
【0029】
給油は、吸油管用油汚れ防止装置および給油管用油汚れ防止装置を給油ポンプに装着したまま行う。給油を行っている状態を図12に示す。この図に示されるように、キャップ46および53を開けた状態で、吸油管および給油管を、それぞれポリタンクおよびカートリッジタンクの給油口に目一杯挿入して給油を行う。このとき、筒状体43および50は、柔らかいシート生地でできているので、図のように小さく圧縮され、吸油管および給油管は、ポリタンクおよびカートリッジタンクの中に深く挿入される。
【0030】
なお、本実施例では、キャップ46および53は、それぞれリング44および51と連結された構造となっているが、これらのリングと切り離した構成にしてもよい。吸油管用油汚れ防止装置に使用するキャップをそのように構成した1例を、図13に示す。なお、この図における171および172は係合用凸部であり、キャップを閉じたときは、この係合用凸部が、図10の(イ)における嵌合部45の外表面に形成された係合用凸部と係合する。
【0031】
なお、以上のような凸部を利用する係合構造を用いた場合には、キャップを開けたときのショックにより、キャップ内の油が零れる場合も考えられるので、これを回避する方法として、嵌合部45の外側面にネジ山を形成するとともに、キャップの内側面にネジ溝を形成し、螺合により、キャップと嵌合部45との着脱を行うようにしてもよい。
また、今までに述べた実施例は、いずれも給油管用油汚れ防止装置と吸油管用油汚れ防止装置とを連結できるように、給油管用油汚れ防止装置にフック(17、33、49)を設けているが、このようなフックを設けない簡略な構造としてもよい。
【0032】
そして、以上に説明した各実施例は、いずれも、手動型の給油ポンプに使用する場合について述べているが、勿論、、手動型に限らず、電動型の給油ポンプにも適用可能である。
更に、技術者であれば、以上に説明した各実施例の構成の外に、本発明の技術思想の範囲内で様々な構造的改変が可能であり、そのような構造的改変例が本発明に包含されることも明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明による吸油管用油汚れ防止装置および給油管用汚れ防止装置を示す図である。(実施例1)
【図2】ストッパーを示す図である。(実施例1)
【図3】給油ポンプに吸油管用油汚れ防止装置および給油管用油汚れ防止装置を装着した図である。(実施例1)
【図4】ストッパーと給油管用油汚れ防止装置との嵌合状態を説明する図である。(実施例1)
【図5】吸油管用油汚れ防止装置のパイプ上端部を示す図である。(実施例1)
【図6】吸油管用油汚れ防止装置のパイプに吸油管を挿入した状態を説明する図である。(実施例1)
【図7】油零れを防止するための他の構成部材を示す図である。(実施例1)
【図8】同構成部材を装着した状態を示す図である。(実施例1)
【図9】油零れを防止する説明図である。(実施例1)
【図10】本発明による吸油管用油汚れ防止装置および給油管用汚れ防止装置の他の実施例を示す図である。(実施例2)
【図11】同実施例を給油ポンプに装着した状態を示す図である。(実施例2)
【図12】同実施例における給油動作を説明する図である。(実施例2)
【図13】本発明による吸油管用油汚れ防止装置および給油管用汚れ防止装置に用いるキャップの他の構成例を示す図である。(実施例2)
【図14】給油ポンプを説明する図である。
【図15】蓄油用ポリタンクおよび灯油利用装置のカートリッジタンクを示す図である。
【符号の説明】
【0034】
3、17,33,49 フック
4 給油管
5 吸油管
9,16、 パイプ
11,101〜104、161,162,171,172、195 凸部
12 リング
14,18 プレート
40 ヒモ
43,50 袋状体
45,52 嵌合部
46,53 キャップ
【技術分野】
【0001】
この発明は、給油ポンプによる給油操作の終了後に、給油ポンプの給油口および吸油口から床面等へ油が滴下したり、油の付着している吸油管および給油管の外側面が、周囲のものに接触してこれを汚すのを防止するための給油ポンプ用油汚れ防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、灯油を燃料として使用する各種の製品が市販されているが、そのような製品へ灯油を補給するための給油ポンプとして、図14に示すようなものが広く使用されている。この給油ポンプについて簡単に説明すると、5は吸油管、6は吸油口、3はフック、2は伸縮部、1はキャップ、4は給油管、7は給油口である。
【0003】
この給油ポンプを用いて、例えば、図15に示される蓄油用のポリタンク59から上記の製品のカートリッジタンク61へ給油を行う場合は、ポリタンクの給油口60へ吸油管5を差し込むとともに、カートリッジタンクの給油口61に給油管4の先端を差し込んで給油を行うが、この給油操作の終了後、給油管4および吸油管5を給油口61および60から引き抜くと、給油ポンプの吸油口6および給油口7から油が滴下して床を汚したり、油臭を生じるという問題がある。
【0004】
また、時間が経過して吸油口および給油口からの油の滴下が無くなった状態になっても、吸油管あるいは給油管の外側面には多少の油が付着しているため、これらの吸油管あるいは給油管の外側面が、周辺のもの、例えば、衣服等に接触してこれを汚すという問題が起きることもある。
そこで、このような問題を解決するための技術として、従来、吸油口あるいは給油口にサイホン機構を備えた付着油溜容器を付設することにより、前述の油の滴下による問題を改善した技術が知られている。
【特許文献1】特開平8−144940号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の付着油溜容器を用いる技術は、吸油管あるいは給油管からの油の滴下による汚れを防止する効果はあると考えられるが、構造が複雑であるため、コスト的に問題があるほか、更に、前述のような、油の付着している吸油管あるいは給油管の外側面が、衣服等に接触してこれを汚すという問題の解決は期待できない。
【0006】
本発明は、このような点に鑑み、構造がシンプルでありながら、前述の吸油口および給油口からの油の滴下による汚れの問題、並びに油の付着した吸油管および給油管の外側面が周辺のものに接触することによる汚れの問題のいずれをも解決できる給油ポンプ用油汚れ防止装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
給油ポンプの吸油管に付着した油による汚れを防止するために、吸油管より長い全長を有し、該吸油管を収納可能な第1のパイプと、吸油管を収納した状態の第1のパイプを給油ポンプの上部から吊持するための吊持手段とを有する吸油管用油汚れ防止装置を備えるとともに、
給油ポンプの給油管に付着した油による汚れを防止するために、給油管の所定位置に半固定的に装着可能なストッパーと、給油管の先端から前記所定位置までの長さよりも長い全長を有し、給油管の先端から前記所定位置までを収納可能な第2のパイプと、ストッパーの下部に設けられ、第2のパイプの開口部を着脱可能に保持する保持手段と、第2のパイプの外側面の所定位置に設けられ、前記第1のパイプを挟持可能な挟持手段とを有する給油管用油汚れ防止装置とを備えている。
【発明の効果】
【0008】
吸油口および給油口からの油の滴下による汚損の問題を解決できる。
油の付着した吸油管および給油管の外表面が、周囲のものに接触してこれを汚損する問題を解決できる。
構造がシンプルであり、コスト的に安価である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を構成する吸油管用汚れ防止装置は、吸油管の全てを優に収納可能な第1のパイプと、第1のパイプの内側面の開口端近傍に形成された複数個の凸部と、該パイプの底部に設けられた転倒防止用のプレートと、第1のパイプの外側面の前記一端付近に設けられ、かつ、第1のパイプ内に吸油管を収納した状態で第1のパイプを給油ポンプの上部から吊持するための吊持手段とを備えるとともに、
本発明を構成する給油管用汚れ防止装置は、給油管の所定位置に半固定的に装着可能なストッパーと、給油管の先端から前記所定位置までを優に収納可能な第2のパイプと、ストッパーの下部に設けられ、前記第2のパイプの上端部を着脱可能に保持する保持手段と、第2のパイプの外側面の所定位置に設けられ、第1のパイプを挟持可能な挟持手段とを備える。
更に、第1のパイプの所定箇所には凸部が形成され、この凸部により、挟持手段により挟持される第1のパイプの箇所が位置決めされる。
【実施例1】
【0010】
本発明による給油ポンプ用油汚れ防止装置の1実施例を、図面を参照して以下に説明する。
まず、給油ポンプの吸油管5からの油の滴下による汚れの防止について説明する。本実施例では、そのために、図1の(イ)に示す吸油管用サックを使用する。この吸油管用サックは、パイプ9の内径が吸油管5の外径より大きく設定されるとともに、その全長は、吸油管の長さより長く設定されており、吸油管全体を収納できるように構成されている。
【0011】
この吸油管用サックの使用方法は、次のとおりである。
まず、給油ポンプによる給油操作が終了したときには、吸油管5をポリタンク59の給油口60から抜き出して上記の吸油管用サックに収納する。ここで、吸油管5を給油口60から抜き出したときに直ちにその給油口60の位置で収納動作を行うようにすることにより、油が床面等に滴下することを完全に防止する。そして、吸油管5を吸油管用サックに収納した後は、このサックの上部に設けられているリング12を、給油ポンプのフック3に引っ掛けて、サックを安定に吊持する。
【0012】
なお、サック内で吸油管から滴下した油は、サックの底部に溜まり、この油は、次の給油操作開始の際に、予め、ポリタンク等の中へ戻すようにする。サックの底部に設けられたプレート14は転倒防止用であり、これにより、給油操作中には、サックを床面等に安定に立たせておくことができる。
【0013】
次に、給油ポンプの給油管4からの油の滴下による汚れの防止について説明する。本実施例では、そのために、図2に示されるストッパーと、図1の(ロ)に示す給油管用サックを使用する。図2において、(イ)は、ストッパーを斜め上方から見た斜視図、(ロ)は正面図、(ハ)は正面図におけるC−D断面図である。ここで、ストッパーの円盤部分191の直径は、図15におけるカートリッジタンク62の給油口の外径よりも十分大きく設定されている。
【0014】
一方、上記円盤部分の開口193の直径は、給油ポンプの給油管4の蛇腹部分の最小外径より大きく、かつ、蛇腹部分の最大外径より小さく設定されている。
また、図2の(ハ)に示される断面図において、ストッパーの下部に設けられているパイプ部分192の内径は、図1の(ロ)に示される給油管用サックのパイプ16の外径より大きく設定されている。なお、上記パイプ部分192の内側面の上端近傍に設けられている凸部195は、上記給油管用サックのパイプ16の上端近傍に設けられている凸部161および162と係合して、ストッパーと給油管用サックとを嵌合させるために設けられている。
【0015】
本実施例においては、給油ポンプの給油管4を上記ストッパーの開口193の中へ強制的に差し込み、図14に示される給油管4のP点の位置にストッパーを半固定的に装着する。なお、図14において、給油管4の蛇腹部分の下端から点Pまでの長さLは,7センチ程度に設定されている。
【0016】
なお、給油後の給油管の蛇腹部分は、付着した油が滴下しにくいため、蛇腹部分の外表面にも多量の油が滞留する傾向があるが、本実施例では、以上のように給油管4にストッパーが装着されるので、給油ポンプにより給油操作を行う際、給油ポンプの給油管4が、ストッパーの位置を越えてカーリッジタンク内へ不必要に深く挿入されることはなく、給油管4の油汚れを低減できる。そして、給油操作が終了したら、給油管4をカートリッジタンク62の給油口61から抜き出して、図1の(ロ)に示される給油管用サックに収納する。
【0017】
ここで、給油管4を給油口61から抜き出したときに直ちにその給油口61の位置でサックに収納することにより、油が床面等に滴下することを完全に防止できる。そして、給油管用サックの全長は、給油管4の先端からストッパーまでの寸法よりも長く設定されているので、給油管4の給油口7からストッパーまでの部分は全て給油管用サックの中に収納される。次に、給油管用サックの上端部を、ストッパーのパイプ部分192の中へ差し込み、前述のように両者の凸部を係合させて給油管サックをストッパーに嵌合させる。そして、給油の際は、給油管用サックをストッパーから抜き抜き、サックの底部に溜まった油は、ポリタンク等に戻す。
【0018】
なお、図1の(ロ)における17は、吸油管5を挟持するためのフックである。給油ポンプの不使用時には、吸油管5および給油管4をサックに収納した後、このフックにより吸油管用サックを挟持して両方のサックを連結する。これにより、給油ポンプを取り扱い易くなる。このように処置した状態を図3に示す。
【0019】
なお、吸油管用サックのパイプ9に設けられている凸部11は、この図に示されるように、吸油管用サックが、この凸部11の位置でフック17により安定に挟持されるようにするためのものである。また、給油管用サックに設けられているプレート18は、吸油管用サックのプレート14と同じ機能を果たすためのものである。
最後に、参考までに、この図3におけるストッパーと給油管用サックとの嵌合状態を詳細に示すA−B断面図を図4に示す。
【0020】
以上に説明した吸油管用サックおよび給油管用サックを用いることにより、周りのものを汚す可能性は極めて低減されるが、これらのサックへ吸油管および給油管を出し入れすることにより、これらのサックの上端部に油が付着し、これが更にサックの外表面にも広がってきて、手などを油で汚す可能性もある。そこで、この改善方法として、これらのサックの内側面の上端部近傍に複数個の凸部を設けるように設計してもよい。
【0021】
このような設計を吸油管用サックに施した1例を図5に示す。この図は、吸油管用サックの上端部付近を拡大した斜視図であり、吸油管用サックのパイプ9の内側面の上端近傍に4個の凸部101〜104を形成したことにより、油がサックの上端部に付着する可能性が大きく低減される。参考までに、この図のサックを真上から見た平面図を図6に示す。なお、この図におけるハッチングを施した部分は、このサックに吸油管を収納したときの吸油管5の断面を表している。また、この図では、分かり易くするために、吸油管用サックが備えている部材11〜14の表示を省略している。
【0022】
なお、以上に説明した吸油管用サックおよび給油管用サックは、転倒防止のためにプレート14および18を備えているが、このようなプレートに代え、図7の(イ)および(ロ)に示される部品を、それぞれ図8に示されるように吸油管用サックおよび給油管用サックの上部付近に装着してもよい。このような構造にすれば、給油の際に、吸油管および給油管から抜いたサックを床面等に横にして安定に置くことができ、サックから油が零れることもない。例えば、図9に吸油管用サックを床面に横に置いた状態を示す。
【0023】
なお、図7の(イ)における31は、図1の(イ)におけるリング12と同じ機能を持つものであり、図7の(ロ)における33は、図1の(ロ)におけるフック17と同じ機能を果たすものである。また、これらの部品は、いずれも四角形のプレート部分30および32を備えているが、これらのプレート部分を、三角形或るいは五角形等の形状にしてもよい。なお、プレート部分を円盤形状にしてもよいが、その場合には、床面等に横に置いたとき、転がる可能性がある。
【実施例2】
【0024】
本実施例においては、図10に示される袋状の油汚れ防止装置を使用する。
この図において、(イ)は、吸油管用油汚れ防止装置であり、上部のリング41の内径は吸油管5の外径よりも大きく設定されている。43は、柔らかいシート状の耐油製筒状体であり、その全長は吸油管の長さとほぼ等しく設定されている。下部のリング44には嵌合部45が設けられている。そして、44および45の内径は、図15におけるポリタンク59の給油口60の外径より大きく設定されている。
【0025】
キャップ46は、可撓性部材57を介してリング44に連結されるとともに、リング44に対して開閉自在に構成されている。なお、47は、開閉操作をしやすくするために設けたツマミ部分である。そして、キャップ46を閉じたときは、キャップ46の内側面の上端付近に形成された凸部が、嵌合部45の外側面に形成されている凸部と係合して、嵌合状態が保持される構造となっている(図示および説明省略)。
【0026】
また、図10の(ロ)は、給油管用油汚れ防止装置であり、上端のリング48の内径は、実施例1におけるストッパーの開口193と同じサイズに設定されている。このリング48に付設されたフック49は、実施例1におけるフック17と同様の機能を果たすためのものである。50は、前述の吸油管用油汚損防止装置の筒状体43と同じ材質で構成され、その全長は、図14における点Pから給油管4の開口7までの長さとほぼ等しく設定されている。
【0027】
図10の(ロ)における51〜54および58は、同図の(イ)における44〜46および57と同様の機能を達成するに設けられたものであり、説明は省略する。なお、51および52の内径は、図15におけるカートリッジタンク62の給油口61の外径より大きく設定されている。そして、この給油管用油汚れ防止装置は、給油管をリング48の開口に挿入し、実施例1におけるストッパーと同様に、リング48を、図14における給油管の点Pの位置に半固定的に装着する。
以上に説明した吸油管用油汚れ防止装置および給油管用油汚れ防止装置を給油ポンプに装着した状態を図11に示す。
【0028】
この図に示されるように、吸油管用油汚れ防止装置のリング41は、ヒモ40を給油管4の付け根部分に掛けて固定される。また、フック49は、筒状体43の上から吸油管を挟持して、吸油管と給油管とを一体にし、取り扱い易くしている。この図の状態において、吸油管および給油管から滴下する油は、キャップ46および53に溜まるので、給油操作を行う際には、予め、キャップを開けて油をポリタンク等に戻した後、給油を行う。
【0029】
給油は、吸油管用油汚れ防止装置および給油管用油汚れ防止装置を給油ポンプに装着したまま行う。給油を行っている状態を図12に示す。この図に示されるように、キャップ46および53を開けた状態で、吸油管および給油管を、それぞれポリタンクおよびカートリッジタンクの給油口に目一杯挿入して給油を行う。このとき、筒状体43および50は、柔らかいシート生地でできているので、図のように小さく圧縮され、吸油管および給油管は、ポリタンクおよびカートリッジタンクの中に深く挿入される。
【0030】
なお、本実施例では、キャップ46および53は、それぞれリング44および51と連結された構造となっているが、これらのリングと切り離した構成にしてもよい。吸油管用油汚れ防止装置に使用するキャップをそのように構成した1例を、図13に示す。なお、この図における171および172は係合用凸部であり、キャップを閉じたときは、この係合用凸部が、図10の(イ)における嵌合部45の外表面に形成された係合用凸部と係合する。
【0031】
なお、以上のような凸部を利用する係合構造を用いた場合には、キャップを開けたときのショックにより、キャップ内の油が零れる場合も考えられるので、これを回避する方法として、嵌合部45の外側面にネジ山を形成するとともに、キャップの内側面にネジ溝を形成し、螺合により、キャップと嵌合部45との着脱を行うようにしてもよい。
また、今までに述べた実施例は、いずれも給油管用油汚れ防止装置と吸油管用油汚れ防止装置とを連結できるように、給油管用油汚れ防止装置にフック(17、33、49)を設けているが、このようなフックを設けない簡略な構造としてもよい。
【0032】
そして、以上に説明した各実施例は、いずれも、手動型の給油ポンプに使用する場合について述べているが、勿論、、手動型に限らず、電動型の給油ポンプにも適用可能である。
更に、技術者であれば、以上に説明した各実施例の構成の外に、本発明の技術思想の範囲内で様々な構造的改変が可能であり、そのような構造的改変例が本発明に包含されることも明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明による吸油管用油汚れ防止装置および給油管用汚れ防止装置を示す図である。(実施例1)
【図2】ストッパーを示す図である。(実施例1)
【図3】給油ポンプに吸油管用油汚れ防止装置および給油管用油汚れ防止装置を装着した図である。(実施例1)
【図4】ストッパーと給油管用油汚れ防止装置との嵌合状態を説明する図である。(実施例1)
【図5】吸油管用油汚れ防止装置のパイプ上端部を示す図である。(実施例1)
【図6】吸油管用油汚れ防止装置のパイプに吸油管を挿入した状態を説明する図である。(実施例1)
【図7】油零れを防止するための他の構成部材を示す図である。(実施例1)
【図8】同構成部材を装着した状態を示す図である。(実施例1)
【図9】油零れを防止する説明図である。(実施例1)
【図10】本発明による吸油管用油汚れ防止装置および給油管用汚れ防止装置の他の実施例を示す図である。(実施例2)
【図11】同実施例を給油ポンプに装着した状態を示す図である。(実施例2)
【図12】同実施例における給油動作を説明する図である。(実施例2)
【図13】本発明による吸油管用油汚れ防止装置および給油管用汚れ防止装置に用いるキャップの他の構成例を示す図である。(実施例2)
【図14】給油ポンプを説明する図である。
【図15】蓄油用ポリタンクおよび灯油利用装置のカートリッジタンクを示す図である。
【符号の説明】
【0034】
3、17,33,49 フック
4 給油管
5 吸油管
9,16、 パイプ
11,101〜104、161,162,171,172、195 凸部
12 リング
14,18 プレート
40 ヒモ
43,50 袋状体
45,52 嵌合部
46,53 キャップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給油ポンプの吸油管に付着した油による汚れを防止するための吸油管用油汚れ防止装置と、給油ポンプの給油管に付着した油による汚れを防止するための給油管用油汚れ防止装置とからなる給油ポンプ用油汚れ防止装置において、
前記吸油管用油汚れ防止装置は、
(1)開口に形成された一端と閉成された他端とを有するとともに、前記吸油管の全長よりも長い全長を有し、該吸油管を収納可能である第1のパイプと、
(2)該第1のパイプの外側面の前記一端付近に設けられ、該第1のパイプに吸油管を収納した状態で該第1のパイプを給油ポンプの上部から吊持するための吊持手段と
を備えるとともに、
前記給油管用油汚れ防止装置は、
(1)前記給油管の所定位置に半固定的に装着可能なストッパーと、
(2)開口に形成された一端と閉成された他端とを有するとともに、前記給油管の先端から前記所定位置までの長さよりも長い全長を有し、該給油管の先端から前記所定位置までを収納可能な第2のパイプと、
(3)前記ストッパーの下部に設けられ、前記第2のパイプの前記一端を着脱可能に保持する保持手段と、
(4)前記第2のパイプの外側面の所定位置に設けられ、前記第1のパイプを挟持可能な挟持手段と、
を備えていることを特徴とする給油ポンプ用油汚れ防止装置。
【請求項1】
給油ポンプの吸油管に付着した油による汚れを防止するための吸油管用油汚れ防止装置と、給油ポンプの給油管に付着した油による汚れを防止するための給油管用油汚れ防止装置とからなる給油ポンプ用油汚れ防止装置において、
前記吸油管用油汚れ防止装置は、
(1)開口に形成された一端と閉成された他端とを有するとともに、前記吸油管の全長よりも長い全長を有し、該吸油管を収納可能である第1のパイプと、
(2)該第1のパイプの外側面の前記一端付近に設けられ、該第1のパイプに吸油管を収納した状態で該第1のパイプを給油ポンプの上部から吊持するための吊持手段と
を備えるとともに、
前記給油管用油汚れ防止装置は、
(1)前記給油管の所定位置に半固定的に装着可能なストッパーと、
(2)開口に形成された一端と閉成された他端とを有するとともに、前記給油管の先端から前記所定位置までの長さよりも長い全長を有し、該給油管の先端から前記所定位置までを収納可能な第2のパイプと、
(3)前記ストッパーの下部に設けられ、前記第2のパイプの前記一端を着脱可能に保持する保持手段と、
(4)前記第2のパイプの外側面の所定位置に設けられ、前記第1のパイプを挟持可能な挟持手段と、
を備えていることを特徴とする給油ポンプ用油汚れ防止装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−307792(P2006−307792A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−133675(P2005−133675)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(505328487)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(505328487)
【Fターム(参考)】
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