説明

緊急応答命令の通信のための方法および装置

本明細書で開示する主題は、移動局のユーザと緊急応答者との間の通信を可能にするためのシステムおよび方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する主題は、緊急応答命令の通信に関する。
【背景技術】
【0002】
構造物内など、いくつかのエリア内の歩行者は、時々、緊急事態に遭遇し得る。たとえば、屋内モール内のある店から突然火災が発生したか、またはモール全体が地震によって損傷を受けたとき、たとえば、何人かの買い物客がモールを通って歩いていることがあり得る。そのような事態では、買い物客を最も近い出口に導くための命令が買い物客に与えられ得る。
【0003】
いくつかの緊急事態に応答するために、緊急応答者(emergency responder)に連絡し得る。たとえば、火災の場合、消防署に連絡して、火災が起きている特定の構造物に1台または複数の消防車を送るように要求し得る。火災現場に到着すると、消防署職員は、消火ホースを用いて消火を試み、および/または火災が起きている構造物から人々が出ることを支援し得る。たとえば、構造物内の人々が窓に見える場合、消防署職員は、拡声器を利用して、内部に閉じ込められた人々への命令を大声で叫び得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
特定の一実装形態では、移動局のユーザと緊急応答者との間の通信を可能にするためのシステムおよび方法が提供される。移動局は、移動局による緊急応答者との通信の開始に応答して、移動局の推定ロケーションに少なくとも部分的に基づいて、エリア(たとえば、あらかじめ定義されたエリア)のための1つまたは複数のマップにアクセスし得る。移動局は、緊急応答者から緊急応答命令を受信し得、緊急応答命令は移動局の推定ロケーションに少なくとも部分的に基づく。ただし、これは例示的な実装形態にすぎず、請求する主題はこの点について限定されないことを理解されたい。
【0005】
以下の図を参照しながら非限定的で非網羅的な特徴について説明し、様々な図の全体を通して、同様の参照番号は同様の部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】一実装形態による緊急応答システムを示す図である。
【図2】一実装形態による所与のエリアのベースマップである。
【図3】一実装形態による、緊急応答者に与えられ得るマップである。
【図4】一実装形態による、移動局の第1のユーザに与えられ得るマップである。
【図5】一実装形態による、移動局の第2のユーザに与えられ得るマップである。
【図6】一実装形態による、移動局の第3のユーザに与えられ得るマップである。
【図7】一実装形態による緊急応答者の概略図である。
【図8】一実装形態による、緊急応答者から受信された緊急応答命令を処理するためのプロセスを示す流れ図である。
【図9】一実装形態による、緊急応答者からの緊急応答命令を移動局に与えるためのプロセスの流れ図である。
【図10】一実装形態による移動局の特定の実装形態の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書全体にわたる「一例」、「1つの特徴」、「例」または「特徴」という言及は、その特定の特徴および/または例に関連して説明する特徴、構造、または特性が、請求する主題の少なくとも1つの特徴および/または例に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所における「一例では」、「例」、「1つの特徴では」または「特徴」という句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴および/または例を指すわけではない。さらに、それらの特定の特徴、構造、または特性を組み合わせて1つまたは複数の例および/または特徴にし得る。
【0008】
一実装形態によれば、本明細書で説明するように、人は、緊急応答者と通信するために移動局を利用し得る。たとえば、緊急事態が発生したとき、人は、あるエリア内にいることがあり得る。そのエリアは、可能性がある構造物の多くの異なる例のうちのほんのいくつかを挙げれば、建築物、ショッピングモール、パーキングガレージ、またはスポーツスタジアムなどの構造物を含み得る。
【0009】
本明細書で使用する「緊急事態」は、それらの前に、間に、または後に、あるエリア内に位置する人々を避難させることが賢明である事態、状態、および/または事件を指し得る。起こり得る緊急事態の例は、多くの様々なタイプの緊急事態のうちのほんのいくつかの例を挙げれば、たとえば、エリア内で燃えている火災、テロリストまたは他の犯罪者がエリア構内にいる人質事件、ガス漏れ、トルネード、地震、またはハリケーンなどの自然災害の発生を含む。
【0010】
緊急事態が発生した場合、その緊急事態の現場に来てエリアから避難するおよび/または他の方法でエリアを安全にするのを助けるために、緊急応答者に連絡し得る。本明細書で使用する「緊急応答者」は、緊急事態に応答する1人または人々のチームなどのエンティティを指し得る。たとえば、火災の場合、緊急応答者は1人または複数の消防士および/または警察官を含み得る。緊急応答者は、いくつかの実装形態では人間である必要がなく、たとえば、機械/デバイスおよび/またはレスキューアニマルを含み得る。
【0011】
緊急事態が発生したエリア内の人は退出命令を受信し得る。一実装形態では、エリア中のどんな人にも静的命令が与えられ得る。たとえば、オフィスビル中の火災の場合、警報システムをアクティブにして、非常口および/または階段吹抜け(stairwell)の近くの廊下にある明るい光を明滅させ得る。そのようなシステムはまた、階段吹抜けおよび/または出口ドアを通って建築物を離れるように人々に命令する可聴録音を再生し得る。1つのシステムでは、そのような緊急事態の場合においてあらかじめ記録されたメッセージが再生され得る。別のシステムでは、たとえば、建築物メンテナンス労働者がマイクロフォンに話すことによって建築物の特定のフロア上の人々に命令を与え得、そのような命令はそのようなフロア上のスピーカーシステムを通して放送され得る。ただし、そのようなシステムの欠点は、たとえば、人がフロアのレイアウトに不慣れであるかまたは空気中に多くの煙がある場合、その人がフロアからの好適な出口の位置を容易に特定することが不可能なことがあることである。その上、たとえば、フロア上の何人かの人々が最も近い近接度内にある特定の出口を使用することを妨げる障害物があり得るが、そのような障害物についてそのような緊急システムを使用してそのような人々に通知することが不可能なことがある。
【0012】
1つまたは複数の実装形態では、移動局を有する人にユーザ固有退出命令および/または他の情報が与えられ得る。そのような移動局は、たとえば、通信を送信および/または受信することが可能なセル電話、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、および/または別の他のポータブルデバイスを含み得る。そのような通信は、電話システムまたはコンピュータネットワークなどを通るワイヤレス通信および/またはハードワイヤード通信を含み得る。1つまたは複数の実装形態では、ユーザが位置するエリアに関係するマップが、ユーザの移動局によってアクセスされおよび/またはユーザの移動局に送信され得る。たとえば、そのようなマップは、移動局のディスプレイスクリーン上に提示され、たとえば、ユーザが位置する建築物から出るための案内を示し得る。
【0013】
そのような移動局は、それのロケーションまたは位置を判断し得る。一実装形態では、移動局は、たとえば、いくつか(たとえば、4つ以上)の送信機からの擬似距離測定値を相関させることによって、GPSまたはGalileoなどの衛星測位システム(SPS)から受信したナビゲーション信号に基づいてその移動局のロケーションを推定し得る。
【0014】
しかしながら、移動局は、たとえば、いくつかの建築物内でなど、衛星測位システム(SPS)からのナビゲーション信号が利用不可能なエリア内で利用されることがある。一実装形態では、移動局は、ワイヤレスネットワーク要素、または信号をワイヤレス送信することが可能な他のデバイスからワイヤレス受信した信号に基づいてその移動局のロケーションを推定し得る。Wi-Fiアクセスポイント、フェムトセルなどのワイヤレスネットワーク要素は、そのようなエリア全体にわたって既知のロケーションに位置し得、移動局は、(たとえば、受信信号強度または往復遅延を測定することによって)その移動局から特定のワイヤレスネットワーク要素までの距離を推定し得る。そのような距離は推定され得、そのような移動局のロケーションは、たとえば、三角測量され得る。
【0015】
緊急事態において、移動局のユーザは、緊急応答者または緊急応答者システムにアクセスして、移動局のユーザを利用可能な出口に導くための1つまたは複数のマップおよび/または退出命令を取得し得る。1つまたは複数の実装形態では、ユーザは、緊急応答者または緊急応答者システムにアクセスするために移動局を使用して、「8811」など、指定された番号、または、英数字シーケンスまたはコードなど、何らかの他のあらかじめ定義されたコードを入力またはダイヤルし得る。一実装形態では、緊急応答者に連絡するための指定された番号は、ユーザの移動局中にプログラムされるかまたは他の方法でユーザに知らされ得る。一実装形態では、フロア上のラウドスピーカーが、そのような指定された番号を放送し、移動局を有するどんな人にもいくつかの緊急応答命令を受信するためにその番号をダイヤルするように要求し得る。別の実装形態では、建築物中のどこかに位置するアクセスポイントは、緊急応答番号を受信エリア内のワイヤレスデバイスにブロードキャストし得る。たとえば、緊急応答者番号を含んでいるSMSメッセージなどのメッセージがユーザの移動局にブロードキャストされ得る。1つまたは複数の実装形態では、ユーザが、ショッピングモールのウェブサイトなど、指定されたエリアに関連する特定のウェブサイトにアクセスし得、そのウェブサイトから1つまたは複数の緊急応答者番号がアクセスされ得る。緊急応答者番号を受信すると、その番号は、たとえば、移動局のメモリ内に記憶され得る。1つまたは複数の実装形態では、緊急応答者は、たとえば、移動局の電話帳アプリケーションを介してアクセス可能であり得る。ユーザが緊急応答者または緊急応答者システムのあらかじめ定義されたコード/番号をダイヤルした場合、ユーザの移動局は、たとえば、サーバにアクセスし得る。
【0016】
移動局は、SPSシステムのナビゲーション信号にアクセスすること、および/または、たとえば、アクセスポイントまたは他のネットワーク要素など、あらかじめ定義されたロケーションを有する他のデバイスに対するその移動局のロケーションまたは位置を判断することなどによって、1つまたは複数の技法を介してその移動局のロケーションまたは位置を判断し得る。たとえば、あるエリア内のユーザのロケーションがそのユーザの移動局によって推定された場合、そのようなロケーション情報はサーバに送信され得る。たとえば、そのようなサーバの電話番号が移動局に知られている場合、移動局はそのようなロケーション情報を802.11送信または電話呼によって送信し得る。ユーザの移動局はまた、ユーザが位置するロケーションに対応するフロアプランなどのマップを受信し得る。たとえば、ユーザの移動局によってダイヤルされる特定の緊急応答番号は、ユーザが位置する特定のロケーションに対応するマップに対応し得る。代替的に、2つ以上のマップが入手可能である場合、ユーザの推定ロケーションを利用してどのマップをユーザの移動局に送るべきかを判断し得る。
【0017】
ユーザの移動局が、たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)など、マップを提示することが可能なディスプレイを有する場合、そのようなマップは移動局上に表示され得る。表示されるマップは、ユーザの現在のロケーションを示し得、またユーザへの退出命令を表示し得る。たとえば、そのような退出命令は、ユーザが緊急事態から抜けるためにどの方向に移動しなければならないかを示す矢印または線を表示し得る。ただし、ユーザの移動局がグラフィカルディスプレイ能力を有しない場合、ユーザを出口ロケーションに安全に案内するための可聴命令が与えられ得る。いくつかの実装形態では、移動局に視覚命令と可聴命令の両方が与えられ得る。いくつかの実装形態では、移動局は、たとえば、サーバへの通信において、フラグフィールドをシグナリングすることによってマップおよび/または命令を表示することが可能であるかどうかを示し得る。たとえば、移動局がマップを表示するためのディスプレイスクリーンを含んでいないか、またはそのようなディスプレイスクリーンが機能不全を起こしている場合、移動局は、その移動局が視覚ディスプレイ能力を有しないことを示す情報を緊急応答者および/または緊急応答者システムに送信し得る。1つの特定の例では、移動局は、ロケーションサーバに送信されるメッセージ内に、移動局のロケーション推定を示すフラグおよび/または他のインジケータを含め得る。そのようなフラグは、マップ上に表示される視覚命令などの視覚表示命令が移動局に与えられるべきであるかどうかを示し得る。また、別のフラグが、たとえば、移動局に可聴命令が与えられるべきであるかどうかを示し得る。いくつかの実装形態では、移動局に視覚命令と可聴命令の両方が与えられ得る。
【0018】
また、緊急応答者が、現在の緊急事態に関する情報を受信し得る。たとえば、緊急事態が発生しているエリアのための1つまたは複数のマップが緊急応答者に与えられ得る。一実装形態では、火災が発生しているエリアのマップが技術者に与えられ得る。そのようなマップは、エリアからのすべての可能な出口を示し得る。そのようなマップはまた、そのようなエリア内で移動局を使用している人が位置するロケーションを示し得る。緊急応答者は、マップを表示することが可能なラップトップコンピュータ、テレビジョンスクリーン、および/または任意の他のタイプのデバイスを利用し得る。
【0019】
また、緊急事態の障害物および/またはさらなる危険エリアに関する追加の情報が緊急応答者に送信され得る。たとえば、緊急事態が発生しているエリア内の移動局のユーザは、メッセージをサーバに通信しおよび/または緊急応答者に直接通信し得る。たとえば、移動局がエリアのマップを表示するアプリケーションプログラムを実行している場合、ユーザは、たとえば、火災、障害物の特定のロケーションおよび/または他の危険エリアなどの緊急事態に関してメッセージをタイプするかまたは他の方法で情報を入力/指示し得る。ユーザはまた、負傷しておりおよび/または緊急事態が発生しているエリアを離れることができないとユーザが気づいた誰かのロケーションおよび/または記述などの情報をも与え得る。たとえば、火災/煙アラームなどの非常センサが、火災/煙のロケーションを示し、ネットワークを介してこの情報を与え得る。すべてのそのような情報は、ロケーションサーバなどのサーバに与えられ得、その後、緊急応答者に提示されるマップ上に表示され得る。
【0020】
一実装形態では、ユーザは緊急応答者と直接話すことも可能であり得る。たとえば、指定されたコードまたは番号を入力することによって、ユーザは、緊急応答者と話して退出命令を受信しおよび/または緊急応答者に緊急事態のステータスを通知し得る。
【0021】
本明細書で説明するシステムおよび方法は、緊急応答者からターゲット命令または他の情報を受信するための、および/または緊急応答者に緊急事態の負傷および/またはステータスに関する情報を与えるためのユーザフレンドリな方法を提供し得る。そのようなターゲット命令を与えることによって、緊急事態が発生したエリアから人々を効率的な方法で退去させ得る。その上、ユーザにマップおよび/または調整された音声命令を与えることにより、ユーザがエリアおよび/またはそのエリアの出口のロケーションに不慣れである場合でも、緊急応答者がユーザをそのエリア外に案内することが可能になり得る。
【0022】
本明細書で説明するそのようなシステムおよび方法はまた、様々な利益を緊急応答者に提供し得る。たとえば、移動局がそれらのそれぞれのロケーションをサーバに送信する場合、そのようなロケーションは、緊急応答者に提示されるマップ上に表示され得る。そのようなロケーション情報を与えることによって、緊急応答者は、調整された退出命令を、たとえば、エリア内の移動局に送り得る。その上、負傷および/または緊急事態ステータス情報も与えられる場合、そのような情報を利用して、たとえば、負傷した人々を助けるために、消防士などの緊急応答者職員をどこに送るべきかを判断することができる。
【0023】
図1は、一実装形態による緊急応答システム100を示す。この例では、たとえば、移動局105がネットワーク要素110と通信している。本明細書で使用する「ネットワーク要素」は、通信デバイスがネットワークと通信することを可能にするデバイスを指し得る。たとえば、ネットワーク要素は、基地局、アクセスポイント、フェムトセルなどを含み得、ワイヤレス通信デバイスが、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)などのセルラー通信技術、あるいは任意の他の好適なワイヤレス技術および/または規格を使用してワイヤレスネットワークに接続することを可能にし得る。
【0024】
移動局105のユーザがショッピングモールまたはオフィスビルなどの構造物内におり、緊急事態が発生した場合、移動局105のユーザはネットワーク要素110との通信を開始し得る。移動局105のユーザは、そのような通信を開始して退出命令などの緊急応答命令を受信し得、および/または消防署職員などの緊急応答者115に緊急事態に関する情報を与え得る。移動局105のユーザは、任意の1つまたはいくつかの異なる方法でネットワーク要素110との通信を開始し得る。たとえば、ユーザは、ほんのいくつかの例を挙げれば、あらかじめ定義されたコードまたは番号を移動局105に入力して送信するか、あるいは電子メールまたはテキストメッセージを送り得る。たとえば、あらかじめ定義されたコードまたは番号が、ユーザに知られているかまたは移動局105のメモリに記憶され得、ネットワーク要素110との通信を開始するためにダイヤルされおよび/または他の方法で入力され得る。代替的に、たとえば、ショッピングモールなどのエリアを入力すると、そのエリアの緊急応答情報のための指定された番号またはコードを通知するメッセージが移動局105に与えられ得る。
【0025】
一実装形態では、移動局は、1つまたは複数の近くのフェムトセルと通信することによってそれ自体のロケーションを推定し得る。本明細書で使用する「フェムトセル」は小型セルラー基地局を指し得る。そのようなフェムトセルは、ブロードバンドを介して(たとえば、デジタル加入者回線(DSL)またはケーブルなどを介して)サービスプロバイダのネットワークに接続し得る。フェムトセルは、フェムトセルに適合する多くの可能な技術のうちのほんのいくつかの例を挙げれば、たとえば、Universal Mobile Telecommunications System(UTMS)、Long Term Evolution(LTE)、Evolution-Data OptimizedまたはEvolution-Data only(EV-DO)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX)、CDMA2000、あるいは時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)などの技術を利用し得る。フェムトセルはWi-Fiを組み込んでいてもよい。フェムトセルを利用して往復時間レンジングが実行され得る。
【0026】
ネットワーク要素110は、マップサーバ120、ロケーションサーバ125、および緊急応答サーバ130など、いくつかの他の要素と通信していることがある。これらの要素は様々な組合せで組み合わせられ得る。マップサーバ120は、1つまたは複数のエリアに関連する電子マップを記憶し得る。たとえば、特定のエリアの所有者は、電子マップを緊急応答サーバ130にアップロードするかまたは他の方法で与え得る。そのようなマップは、構造物からの可能な出口を含む構造物のフロアプランを示し得る。ロケーションサーバ125は、1つまたは複数のマップに関連するエリア内に位置する1つまたは複数の移動局からの情報を受信し得る。たとえば、そのような情報は、特定の移動局のロケーション推定を示すロケーション情報を含み得る。その上、移動局のユーザはまた、ロケーションサーバ125へのステータス情報(たとえば、負傷ステータス情報を示す1つまたは複数の信号)の送信を実行/開始し得る。たとえば、ユーザは、SMSメッセージまたは電子メールを介して、ユーザが負傷を受けているかどうか、または他の負傷した人々が近くに位置するかどうかを示す情報を送信し得る。ユーザはまた、構造物内の火災の現在のロケーションおよび/または大きさなど、緊急事態の現在の状態を示す情報を送信し得る。エンティティまたは装置/機械(たとえば、緊急応答サーバ130、緊急応答者115、ロケーションサーバ125など)は、負傷ステータス情報などの受信された情報を処理し得る。
【0027】
ロケーションサーバ125は、様々な移動局/ユーザの推定ロケーションを示す情報、あるいはエリア内で発生している緊急事態の負傷および/または現在の状態に関係する他のステータス情報を記憶し得る。たとえば、移動局105がそれの推定ロケーションおよび/または他のステータス情報を有する場合、移動局105はそのような情報をネットワーク要素110に送信し得る。その後、ネットワーク要素110は、そのようなロケーション情報をロケーションサーバ125に与え得る。図1にはただ1つの移動局105が示されているが、いくつかの実装形態では複数の移動局がネットワーク要素110と通信し得ることを諒解されたい。したがって、ロケーションサーバ125は、異なる移動局のロケーション情報を含んでいることがある。ロケーションサーバ125はまた、エリアの負傷および/または緊急事態ステータス情報を含んでいることがある。たとえば、移動局105のユーザは、そのユーザまたはエリア内の他の人々が負傷していることを示し得、および/またはエリア内の緊急事態の特定のロケーションを示し得る。たとえば、移動局105のユーザは、エリア内のどこで火災が燃えているかを示す情報を与え得る。そのような情報は、たとえば、移動局105からテキストメッセージを介して与えられ得る。移動局105のユーザは、移動局105上で動作する緊急応答アプリケーションを起動し得る。そのような緊急応答アプリケーションは、ユーザが移動局105を介して負傷ステータスおよび/または他の緊急事態情報を入力することを可能にし得る。
【0028】
ネットワーク要素110、マップサーバ120、およびロケーションサーバ125は、緊急応答サーバ130と通信していることがある。緊急応答サーバ130は、緊急事態が発生したエリアの電子マップを緊急応答者115に送信し得る。そのようなマップは、フロアプランと、可能な出口ルートとを示し得る。そのようなマップは、緊急応答者115のディスプレイデバイス上に提示され得る。緊急応答サーバ130はまた、緊急応答者115に与えられるマップ上に、様々な移動局、負傷ステータスのそれぞれのロケーションおよび/または緊急事態の特定のロケーションを示し得る。
【0029】
ネットワーク要素110との通信後に、移動局105が位置するエリアのマップが移動局105に送信されるかまたは移動局105によってアクセスされ得る。たとえば、移動局105がそれのロケーションをネットワーク要素110に送信した場合、ネットワーク要素110は、マップがそのロケーションに対応するかどうかを判断し、そのようなマップを移動局105に送信し得る。また、関係するマップが、移動局105のユーザによってダイヤルされた特定のコードまたは番号に少なくとも部分的に基づいて移動局105に送信され得る。
【0030】
移動局105に与えられるマップは、エリアから出るための方向を示し得る。たとえば、そのような方向は、移動局105のユーザにエリアから出るようにとの特定の命令を送り得る緊急応答者115によって与えられ得る。緊急応答者115は、そのようなユーザ固有命令を、たとえば、緊急応答サーバ130に送信し得る。1つまたは複数の実装形態では、緊急応答者115は、SMS、電子メールなどのメッセージを介して、または電話呼を介して特定の命令を緊急応答サーバ130に送信し得る。今度は、緊急応答サーバ130は、そのような命令が移動局105に到達するまで、緊急応答システム100を通してそのような命令を送信し得る。たとえば、緊急応答サーバ130は、そのような命令をネットワーク要素110に送信し得、ネットワーク要素110はそのような命令を移動局105に送信し得る。一実装形態では、そのような命令は、移動局105の表示マップ上に示される矢印または他の視覚インジケータを含み得る。一実装形態では、エリアから出るためのあるいは緊急事態に関するステータスまたは他の情報を与えるための可聴命令が、緊急応答サーバ130からネットワーク要素110に与えられ、さらに移動局105に与えられ得る。一実装形態では、視覚インジケータと可聴命令の両方が、緊急応答サーバ130からネットワーク要素110に送信され、さらに移動局105に送信され得る。
【0031】
移動局105は、緊急応答者115と(たとえば、ネットワーク要素110および緊急応答サーバ130を介して)直接的または間接的に連絡していることがある。1つまたは複数の実装形態では、緊急応答者115は、緊急応答サーバ130の援助を受けて移動局105への直接通信リンクを確立し得る。いくつかの実装形態では、緊急応答者115が緊急応答サーバ130を一般的な緊急避難情報で更新し得、移動局105はそのような情報に緊急応答サーバ130においてアクセスし得る。
【0032】
様々な実装形態では、移動局105は緊急応答サーバ130と常に連絡していることがある。たとえば、移動局105は、新しい情報または命令をチェックするために緊急応答サーバ130を連続的にポーリングし得る。代替的に、緊急応答サーバ130が移動局105の存在に気づいている場合、緊急応答サーバ130は移動局105に新しい情報を「プッシュ」するかまたは送り得る。そのような通信リンクはネットワーク要素110を通して確立され得る。
【0033】
一例では、緊急応答者115は、移動局105のためのアクションの特定のプランを生成し得、緊急応答サーバ130を利用して移動局105への直接通信リンクを確立し得る。緊急応答者115は、移動局105に関する電話番号、IPアドレス、または他の関係する連絡関連情報を得るために緊急応答サーバ130に問い合わせて、たとえば、直接的にまたはネットワーク要素110を通して移動局105へのリンクを確立することを可能にすることによってそのようなリンクを確立し得る。緊急応答者115が緊急応答サーバ130からそのような連絡関連情報を受信した場合、緊急応答者115は移動局105との直接通信リンクを形成し得る。緊急応答者115と移動局105との間のそのような通信リンクは、たとえば、105への直接インターフェースを介して、移動局105上で動作/実行している緊急アプリケーションを通して、あるいはSMSまたは説明する他の手段を通してなど、いくつかの異なる方法を介し得る。そのような通信リンクが確立された場合、緊急応答者115はその通信リンクを介して移動局105に命令を送信し得る。
【0034】
別の実装形態では、緊急応答者115は、ネットワーク要素110を介して情報を移動局105に中継し得る。たとえば、緊急応答者115は、ターゲットロケーション中のデバイスのグループまたは他のそのようなグルーピングに、より一般化された緊急情報を送信し得る。そのような一例では、緊急応答者115は、初めに、(たとえば、建築物の特定のロケーション中の)移動局のセットのために緊急避難コマンドを発行し得る。そのような緊急避難コマンドは緊急応答サーバ130にアップロードされ得、緊急応答サーバ130は、今度は、たとえば、ネットワーク要素110への接続が確立されているデバイスにそのようなコマンドを「プッシュ」または送信し得る。ネットワーク要素110を通して緊急応答サーバ130への接続を後で確立し、また緊急避難コマンドに関連するエリア内にあるデバイスも、その後、そのようなコマンドを受信し得る。たとえば、緊急応答者115は、建築物Aの西側に位置するすべてのユーザが出口Yを通って出なければならないことを示す緊急コマンドまたは命令を発行し得る。そのようなコマンドは、緊急応答サーバ130にアップロードされ得、その後、「建築物Aの西側」に関連するエリア中のデバイスにプッシュアウトされ得る。その後、そのような指定された領域中の緊急応答サーバ130に接続している新しいデバイスは、緊急応答サーバ130との接続が形成された後にそのようなコマンドをダウンロードし得る。たとえば、緊急応答者115は、特殊タグをもつワイヤレスビーコンを使用してコマンドまたは情報を送信またはビーコンし得る。たとえば、緊急応答者115は、「911:左ホールに移動せよ」のメッセージを中継するために、サービスセット識別子(SSID)フィールドを使用してコマンドまたは情報を送信し得る。
【0035】
移動局105のロケーション推定が利用不可能である場合、代わりに、いくつかの可能な出口を示す一般的なマップが移動局105に与えられ得る。代替的に、移動局105のロケーション推定が利用不可能であっても、エリアから出るためのいくつかの異なる方法をユーザに通知する可聴命令が移動局105に与えられ得る。
【0036】
緊急応答サーバ130は、緊急事態に関連するエリアのための1つまたは複数のマップを緊急応答者115に与え得る。緊急応答サーバ130はまた、そのようなマップにアノテーションを与え得る。そのようなアノテーションは、ロケーションサーバ125に記憶された移動局のロケーション推定に少なくとも部分的に基づいて、マップ上の特定のユーザのロケーションを示し得る。そのようなアノテーションはまた、障害物および/または火災の特定のロケーションまたはエリア内の他の危険なロケーションの指示など、負傷および/または他のステータス情報を含み得る。そのようなマップおよびアノテーションに基づいて、緊急応答者115は、エリア内の1人または複数のユーザのための退出ストラテジ/退出命令を判断し、与え得る。
【0037】
図2は、一実装形態による所与のエリアのベースマップ200である。図示のように、ベースマップ200は、エリアのフロアプラン、またはフロアプランの一部分を含み得る。ベースマップ200は、第1の階段吹抜け205と、百貨店210と、コート店215と、第2の階段吹抜け220と、衣類店225と、酒屋230と、トイレ235と、第3の階段吹抜け240と、コーヒーショップ245と、金物屋250と、デジタル多用途ディスク(DVD)ストア255と、宝石類店260と、靴屋265と、書店270とのロケーションを示す。図示のように、ベースマップ200上に示されたエリアから、たとえば、第1の階段吹抜け205、第2の階段吹抜け220、または第3の階段吹抜け240を通るなど、少なくとも3つの異なる出口がある。
【0038】
移動局が、緊急応答情報を収集するため、および/または緊急事態に関する負傷ステータスおよび/または他の情報を送信するためにネットワークと通信するとき、そのような情報は、図1に関して上記で説明したロケーションサーバ125など、ロケーションサーバに記憶され得る。緊急応答事態のためのエリアのマップと、関連するアノテーションとが、緊急応答者に与えられ得る。
【0039】
図3は、一実装形態による、緊急応答者に与えられ得るマップ300である。緊急事態が発生した場合、マップ300は、緊急応答者の多くの例のうちのいくつかを挙げれば、消防署技術者、警察官、または911/緊急オペレータなどの緊急応答者に与えられ得る。マップ300は、マップ200に示すフロアプランならびにいくつかの追加のアノテーションを含んでいる。図示のように、マップ300は、第1のユーザ272と、第2のユーザ274と、第3のユーザ276と、第1の火災278と、第2の火災280と、第3の火災282とのそれぞれのロケーションを示すアノテーションを含み得る。そのようなアノテーションは、特定のユーザをどのようにマップ300に対応するエリア外に案内すべきかを判断するために緊急応答者によって利用され得る。緊急応答者は、たとえば、道に障害物または他の妨害物がない限り、最も近い可能な出口にユーザを案内し得る。たとえば、第1のユーザ272は、第1の階段吹抜け205に極めて近接しており、マップ300上に示す第1のユーザ272と第1の階段吹抜け205との間に障害物がない。一方、第3のユーザ276は、第2の階段吹抜け220に最も近接している。しかしながら、第3のユーザ276と第2の階段吹抜け220との間に第1の火災278が位置している。したがって、緊急応答者は、第3のユーザを、マップ300上に示すエリアから出るために代わりに第3の階段吹抜け240にルーティングし得る。
【0040】
図4は、一実装形態による、移動局の第1のユーザ272に与えられ得るマップ400である。マップ400は、マップ400が示すエリア外に第1のユーザ272を安全に案内するための命令を含んでいることがある。この例では、緊急応答者は、第1のユーザ272が第1の階段吹抜け205を経由してエリアを離れなければならないと判断し得る。したがって、第1のユーザ272を第1の階段吹抜け205に案内するための大きい矢印405が示され得る。たとえば、矢印405は、わかりやすくするためにマップ400の背景の色とは異なる色を用いて表示され得、および/またはユーザの移動局のディスプレイスクリーン上に点滅するピクセル/光を用いて示され得る。代替的に、上記で説明したように、第1のユーザ272を第1の階段吹抜け205に案内するための可聴退出命令が与えられ得る。マップ400はフロア全体のフロアプランを示しているが、いくつかの実装形態では、マップ400上にフロアまたはエリアの一部分のみが表示され得ることを諒解されたい。一実装形態では、マップ400が示すエリアを通る第1のユーザ272の移動を明らかにするために、マップ400上の第1のユーザ272のロケーションが周期的に更新され得る。マップ400は、第1の火災278と、第2の火災280と、第3の火災282とを表示するが、図3のマップ300に示す第2のユーザ274または第3のユーザ276などの他のユーザを表示しない。いくつかの実装形態では、マップ400上に他のユーザのロケーションが示され得る。
【0041】
図5は、一実装形態による、移動局の第2のユーザ274に与えられ得るマップ500である。マップ500は、マップ500が示すエリア外に第2のユーザ274を安全に案内するための命令を含んでいることがある。この例では、緊急応答者は、第2のユーザ274が第3の階段吹抜け240を経由してエリアを離れなければならないと判断し得る。したがって、第2のユーザ274を第3の階段吹抜け240に案内するための大きい矢印505が示され得る。たとえば、矢印505は、わかりやすくするためにマップ500の背景とは異なる色を用いて表示され得、および/または点滅光を用いて示され得る。代替的に、上記で説明したように、第2のユーザ274を第3の階段吹抜け240に案内するための可聴退出命令が与えられ得る。マップ500はフロア全体のフロアプランを示しているが、いくつかの実装形態では、マップ500上にフロアまたはエリアの一部分のみが表示され得ることを諒解されたい。一実装形態では、マップ500が示すエリアを通る第2のユーザ274の移動を明らかにするために、マップ500上の第2のユーザ274のロケーションが周期的に更新され得る。
【0042】
図6は、一実装形態による、移動局の第3のユーザ276に与えられ得るマップ600である。マップ600は、マップ600が示すエリア外に第3のユーザ276を安全に案内するための命令を含んでいることがある。この例では、第3のユーザ276は、第2の階段吹抜け220に最も近接している。しかしながら、第3のユーザ276と第2の階段吹抜け220との間に第1の火災278が配置されている。したがって、緊急応答者は、代わりに第3の階段吹抜け240を経由して離れるように第3のユーザ276に指示し得る。第3のユーザ276を第3の階段吹抜け240に案内するための大きい矢印605が示され得る。たとえば、矢印605は、わかりやすくするためにマップ600の背景とは異なる色を用いて表示され得、および/または点滅光を用いて示され得る。代替的に、上記で説明したように、第3のユーザ276を第3の階段吹抜け240に案内するための可聴退出命令が与えられ得る。マップ600はフロア全体のフロアプランを示しているが、いくつかの実装形態では、マップ600上にフロアまたはエリアの一部分のみが表示され得ることを諒解されたい。一実装形態では、マップ600が示すエリアを通る第3のユーザ276の移動を明らかにするために、マップ600上の第3のユーザ276のロケーションが周期的に更新され得る。
【0043】
図7は、一実装形態による緊急応答者700の概略図である。この例では、緊急応答者700は、多くの例のうちのほんのいくつかを挙げれば、ディスプレイデバイス710、入力デバイス715、スピーカー720、およびマイクロフォン725などのアイテムを有するワークステーション705を含み得る。ディスプレイデバイス710は、緊急事態が発生しているエリアのマップを表示し得る。たとえば、消防士または警察官などの人が、入力デバイス715を介してユーザに命令を与え得る。入力デバイス715は、入力デバイスのほんのいくつかの可能な例を挙げれば、たとえば、キーボード、マウス、トラックボール、タッチパッド、またはタッチスクリーンなど、ユーザ入力を受け取るための様々な要素を含み得る。人が命令を入力する代わりに、命令は機械/デバイスによっても与えられ得る。スピーカー720およびマイクロフォン725は、可聴命令を与えるためにおよび/またはエリア内のユーザとの可聴会話を行うために利用され得る。緊急応答者700は緊急応答サーバ730と通信し得、緊急応答サーバ730は、緊急事態を被っているエリア内のユーザの移動局にメッセージを送信し、および/またはその移動局からメッセージを受信し得る。
【0044】
緊急応答者700は、移動局のユーザをエリア外に導くためのユーザ固有命令をそのユーザに送信するための送信機735を含み得る。緊急応答者700はまた、1つまたは複数の移動局から1つまたは複数の信号を受信するための受信機740を含み得る。たとえば、そのような信号は、1つまたは複数の移動局から間接的に受信され得る。1つまたは複数の実装形態では、そのような信号は、移動局から緊急応答サーバ730に送信され、次いで、緊急応答サーバ730から緊急応答者700の受信機740に送信され得る。
【0045】
図8は、一実装形態による、緊急応答者から受信された緊急応答命令を処理するためのプロセス800を示す流れ図である。最初に、移動局は、動作805において、あらかじめ定義されたエリアのための1つまたは複数のマップにアクセスし得る。そのようなマップは、移動局による緊急応答者との通信の開始に応答して、移動局の推定ロケーションに少なくとも部分的に基づいてアクセスされ得る。動作810において、移動局の推定ロケーションに少なくとも部分的に基づいて緊急応答者から緊急応答命令を受信し得る。
【0046】
図9は、一実装形態による、緊急応答者からの緊急応答命令を移動局に与えるためのプロセス900を示す流れ図である。動作905において、緊急応答者が、データベースまたはロケーションサーバから、あらかじめ定義されたエリアのための1つまたは複数のマップを検索するか、受信するか、または他の方法でそれらのマップにアクセスし得る。次に、動作910において、たとえば、あらかじめ定義されたエリア内に位置する1つまたは複数の移動局のロケーション情報が、データベースまたはロケーションサーバから緊急応答者に送信され得る。そのようなロケーション情報は、たとえば、建築物または構造物内のどこに人々が位置するかを緊急応答者が認識し得るように、グラフィカルマップ上に表示されるかまたはマップ上の座標として提示され得る。そのようなロケーション情報に基づいて、緊急応答者は、たとえば、人々をどのようにそのような建築物または構造物の出口に案内するまたは導くべきかを判断し得る。最後に、動作915において、たとえば、緊急応答者からの緊急応答命令を緊急応答サーバまたはロケーションサーバに送信し得る。そのような緊急応答命令は、建築物または構造内にいるユーザのための1つまたは複数の移動局に送信され得る。そのような緊急応答命令は、1つまたは複数の移動局のディスプレイデバイス上に提示され得る。
【0047】
送信機および/または受信機などの回路は、たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)など、様々なワイヤレス通信ネットワークを使用することによって機能を提供し得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。「ロケーション」および「位置」という用語は、しばしば互換的に使用される。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワーク、Long Term Evolution(LTE)ネットワーク、WiMAX(IEEE802.16)ネットワークなどであり得る。CDMAネットワークは、CDMA2000、広帯域CDMA(W-CDMA)など、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装し得る。CDMA2000は、IS-95、IS-2000、およびIS-856規格を含む。TDMAネットワークは、Global System for Communications(GSM(登録商標))、Digital Advanced Phone System(D-AMPS)、または何らかの他のRATを実装し得る。GSM(登録商標)およびW-CDMAは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000は、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は公的に入手可能である。WLANは、IEEE802.11xネットワークであり得、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE802.15xネットワーク、または他の何らかのタイプのネットワークであり得る。これらの技法はまた、WWAN、WLANおよび/またはWPANの任意の組合せのために使用され得る。これらの技法は、Ultra Mobile Broadband(UMB)ネットワーク、高速パケットデータ(HRPD)ネットワーク、CDMA2000 1Xネットワーク、GSM(登録商標)、Long-Term Evolution(LTE)などとともに使用するために実装され得る。
【0048】
図10は、一実装形態による移動局1000の特定の実装形態の概略ブロック図である。移動局1000は、たとえば、無線送信機がボイスまたはデータなどのベースバンド情報でRFキャリア信号をRFキャリア上に変調するように適応され得、無線受信機が変調されたRFキャリアを復調してそのようなベースバンド情報を取得し得る、移動局を含み得る。本明細書で使用する移動局(MS)は、セルラーまたは他のワイヤレス通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、個人情報マネージャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、あるいはワイヤレス通信および/またはナビゲーション信号を受信することが可能な他の好適なモバイルデバイスなどのデバイスを指す。「移動局」という用語はまた、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理が当該デバイスにおいて行われるかまたはパーソナルナビゲーションデバイス(PND)において行われるかにかかわらず、短距離ワイヤレス、赤外線、ワイヤライン接続、または他の接続などによってPNDと通信するデバイスを含むものである。また、「移動局」は、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理がデバイスにおいて行われるか、サーバにおいて行われるか、またはネットワークに関連する別のデバイスにおいて行われるかにかかわらず、インターネット、Wi-Fi、または他のネットワークなどを介してサーバと通信することが可能である、ワイヤレス通信デバイス、コンピュータ、ラップトップなどを含むすべてのデバイスを含むものである。上記の任意の動作可能な組合せも「移動局」と見なされる。
【0049】
移動局1000は、処理ユニット1005、ユーザインターフェース1010、送信機1015、受信機1020、およびメモリ1025など、いくつかの要素を含み得る。ユーザインターフェース1010は、ボイスまたはデータなどのユーザ情報を入力または出力する複数のデバイスを含み得る。そのようなデバイスは、ほんの数例を挙げると、たとえば、キーボード/キーパッド、ディスプレイスクリーン(たとえば、タッチスクリーン)、マイクロフォン、スピーカー、ボタン/ノブ/ダイヤルを含み得る。ユーザインターフェース1010はユーザにマップを提示し得る。
【0050】
メモリ1025は、説明または示唆したプロセス、例、またはそれらの実装形態のうちの1つまたは複数を実行するように実行可能である機械可読命令を記憶するように適応され得る。処理ユニット1005は、そのような機械可読命令にアクセスし、それらを実行するように適応され得る。これらの機械可読命令の実行を通して、処理ユニット1005は、移動局1000の様々な要素に1つまたは複数の機能を実行するように指示し得る。
【0051】
送信機1015は、アンテナを利用して他のワイヤレスデバイスにパケットベース通信などの通信を送信し得る。受信機1020もそのようなアンテナを利用して、他のワイヤレスデバイスからパケットベース通信などの通信を受信し得る。
【0052】
上記の発明を実施するための形態のいくつかの部分は、特定の装置あるいは専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶される2値デジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示したものである。この特定の明細書のコンテキストでは、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の関数を実行するようにプログラムされた後の汎用コンピュータを含む。アルゴリズムの説明または記号表現は、信号処理または関連技術において当業者が、それらの仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、また一般に、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。このコンテキストでは、演算または処理は物理量の物理操作に関与する。必ずしもそうとは限らないが、一般に、そのような量は、記憶、転送、合成、比較、または他の操作が可能な電気信号または磁気信号の形態をとり得る。
【0053】
主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字などと呼ぶことは時々便利であることがわかっている。ただし、これらおよび同様の用語はすべて、適切な物理量に関連すべきものであり、便利なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「判断する」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスなど、特定の装置のアクションまたはプロセスを指すことを諒解されたい。したがって、本明細書のコンテキストでは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、あるいはディスプレイデバイス内の電子的または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。たとえば、特定のコンピューティング装置は、1つまたは複数の特定の機能を実行するための命令を用いてプログラムされた1つまたは複数の処理ユニットを含み得る。
【0054】
衛星測位システム(SPS)は、一般に、送信機から受信した信号に少なくとも部分的に基づいて地球上または地球上空のエンティティのロケーションをそれらのエンティティが判断できるように配置された送信機のシステムを含む。そのような送信機は、一般に、設定された数のチップの反復する擬似雑音(PN)コードでマークされた信号を送信し、地上ベースの制御局、ユーザ機器および/または宇宙ビークル上に配置され得る。特定の例では、そのような送信機は地球周回衛星ビークル(SV)上に配置され得る。たとえば、Global Positioning System(GPS)、Galileo、GlonassまたはCompassなどのGlobal Navigation Satellite System(GNSS)のコンスタレーション中のSVは、(たとえば、GPSの場合のように各衛星について異なるPNコードを使用して、またはGlonassの場合のように異なる周波数上の同じコードを使用して)コンスタレーション中の他のSVによって送信されたPNコードとは区別可能なPNコードでマークされた信号を送信し得る。いくつかの態様によれば、技法は、SPSのための全地球システム(たとえば、GNSS)に限定されない。たとえば、技法は、日本のQuasi-Zenith Satellite System(QZSS)、インドのIndian Regional Navigational Satellite System(IRNSS)、中国のBeidouなどの様々な地域システム、および/または1つまたは複数の全地球および/または地域ナビゲーション衛星システムに関連付けるか、または場合によってはそれらのシステムとともに使用することが可能な、様々なオーグメンテーションシステム(たとえば、Satellite Based Augmentation System(SBAS))に適用するか、または場合によってはこれらのシステムとともに使用することが可能である。限定ではなく例として、SBASは、たとえば、Wide Area Augmentation System(WAAS)、European Geostationary Navigation Overlay Service(EGNOS)、Multi-functional Satellite Augmentation System(MSAS)、GPS Aided Geo Augmented NavigationまたはGPS and Geo Augmented Navigation system(GAGAN)など、完全性情報、差分補正などを与えるオーグメンテーションシステムを含み得る。したがって、本明細書で使用するSPSは、1つまたは複数の全地球および/または地域ナビゲーション衛星システムおよび/またはオーグメンテーションシステムの任意の組合せを含み得、SPS信号は、SPS信号、SPS様信号、および/またはそのような1つまたは複数のSPSに関連する他の信号を含み得る。
【0055】
本明細書で説明する方法は、特定の特徴および/または例に従って適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、そのような方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組合せで実装され得る。ハードウェア実装の場合、たとえば、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他のデバイス、および/またはそれらの組合せの中で実装され得る。
【0056】
ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装の場合、いくつかの方法は、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に実施するいずれの機械可読媒体も、本明細書で説明する方法を実装する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、移動局、アクセスポイント、フェムトセルなどのメモリに記憶され、デバイスの処理ユニットによって実行され得る。メモリは、処理ユニットの内部および/または処理ユニットの外部に実装され得る。本明細書で使用する「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの特定のタイプまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されない。
【0057】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。例としては、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体、およびコンピュータプログラムで符号化されたコンピュータ可読媒体がある。コンピュータ可読媒体は製造品の形態をとり得る。コンピュータ可読媒体は物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージ、半導体ストレージ、または他のストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フレキシブルディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0058】
コンピュータ可読媒体への記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置中に含まれる伝送媒体上の信号として与えられ得る。たとえば、通信装置は、命令とデータとを示す信号を有するトランシーバを含み得る。命令およびデータは、1つまたは複数の処理ユニットに、特許請求の範囲で概説する機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示する機能を実行するための情報を示す信号をもつ伝送媒体を含む。初めに、通信装置中に含まれる伝送媒体は、開示する機能を実行するための情報の第1の部分を含み得、次に、通信装置中に含まれる伝送媒体は、開示する機能を実行するための情報の第2の部分を含み得る。
【0059】
本明細書で言及する「命令」は、1つまたは複数の論理演算を表す表現に関係する。たとえば、命令は、1つまたは複数のデータオブジェクトに対して1つまたは複数の演算を実行するために機械によって解釈可能であることによって「機械可読」であり得る。ただし、これは命令の例にすぎず、請求する主題はこの点について限定されない。別の例では、本明細書で言及する命令は、符号化コマンドを含むコマンドセットを有する処理ユニットによって実行可能である符号化コマンドに関係し得る。そのような命令は、処理ユニットによって理解される機械語の形態で符号化され得る。この場合も、これらは命令の例にすぎず、請求する主題はこの点について限定されない。
【0060】
現在例示的な特徴と考えられていることを例示し説明したが、請求する主題から逸脱することなく、様々な他の改変を行い、均等物を代用し得ることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書で説明する中心概念から逸脱することなく、請求する主題の教示に特定の状況を適応させるために多くの改変を行い得る。したがって、請求する主題は、開示する特定の例に限定されず、そのような請求する主題は、添付の特許請求の範囲内に入るすべての態様、およびその均等物をも含み得るものである。
【符号の説明】
【0061】
100 緊急応答システム
105 移動局
110 ネットワーク要素
115 緊急応答者
120 マップサーバ
125 ロケーションサーバ
130 緊急応答サーバ
200 ベースマップ
200 マップ
205 第1の階段吹抜け
210 百貨店
215 コート店
220 第2の階段吹抜け
225 衣類店
230 酒屋
235 トイレ
240 第3の階段吹抜け
245 コーヒーショップ
250 金物屋
255 デジタル多用途ディスク(DVD)ストア
260 宝石類店
265 靴屋
270 書店
272 第1のユーザ
274 第2のユーザ
276 第3のユーザ
278 第1の火災
280 第2の火災
282 第3の火災
300 マップ
400 マップ
405 矢印
500 マップ
505 矢印
600 マップ
605 矢印
700 緊急応答者
705 ワークステーション
710 ディスプレイデバイス
715 入力デバイス
720 スピーカー
725 マイクロフォン
730 緊急応答サーバ
735 送信機
740 受信機
1000 移動局
1005 処理ユニット
1010 ユーザインターフェース
1015 送信機
1020 受信機
1025 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動局による緊急応答者との通信の開始に応答して、前記移動局の推定ロケーションに少なくとも部分的に基づいて、前記移動局によってエリアのための1つまたは複数のマップにアクセスするステップと、
前記緊急応答者から緊急応答命令を受信するステップであって、前記緊急応答命令が前記移動局の前記推定ロケーションに少なくとも部分的に基づく、受信するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記移動局のディスプレイデバイス上に前記1つまたは複数のマップを提示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動局のディスプレイデバイス上に前記緊急応答命令を提示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
あらかじめ定義された英数字シーケンスをダイヤルすることに応答して前記緊急応答者との前記通信を開始するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記緊急応答者に負傷ステータス情報を与えるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記緊急応答者が、消防署技術者、警察官、または緊急オペレータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記移動局の前記推定ロケーションを判断するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記1つまたは複数のマップがフェムトセルとの通信を介してアクセスされる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
装置であって、
送信機と、
受信機と、
前記受信機が、
前記装置による緊急応答者との通信の開始に応答し、前記装置の推定ロケーションに少なくとも部分的に基づく、エリアのための1つまたは複数のマップと、
緊急応答者からの緊急応答命令であって、前記緊急応答命令が前記装置の前記推定ロケーションに少なくとも部分的に基づく、緊急応答命令と
を受信することに応答して、緊急応答者への1つまたは複数の信号の送信を開始するように前記送信機に指示する処理ユニットと
を含む、装置。
【請求項10】
前記1つまたは複数のマップを提示するディスプレイデバイスをさらに含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記ディスプレイデバイスが、前記緊急応答命令を提示することが可能である、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記装置が、あらかじめ定義された英数字シーケンスのダイヤリングに応答して前記緊急応答者との前記通信を開始することが可能である、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記処理ユニットが、ユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて前記緊急応答者に負傷ステータス情報を示すために前記1つまたは複数の信号の前記送信を開始するように前記送信機に指示することが可能である、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記緊急応答者が、消防署技術者、警察官、または緊急オペレータを含む、請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記装置が、前記装置のロケーションを推定することが可能である、請求項9に記載の装置。
【請求項16】
前記1つまたは複数のマップがフェムトセルとの通信を介して受信される、請求項9に記載の装置。
【請求項17】
装置であって、
前記装置による緊急応答者との通信の開始に応答して、前記装置の推定ロケーションに少なくとも部分的に基づいてエリアのための1つまたは複数のマップを処理し、前記装置の前記推定ロケーションに少なくとも部分的に基づいて緊急応答者から緊急応答命令を受信するための手段と、
前記緊急応答者への1つまたは複数の信号の送信を開始するための手段と
を含む、装置。
【請求項18】
前記1つまたは複数のマップを表示するための手段をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記表示するための手段が、前記緊急応答命令を表示することが可能である、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
あらかじめ定義された英数字シーケンスのダイヤリングに応答して前記緊急応答者との前記通信を開始するための手段をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
ユーザ入力に応答して前記緊急応答者に負傷ステータス情報を与えるための手段をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記緊急応答者が、消防署技術者、警察官、または緊急オペレータを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記装置のロケーションを推定するためのロケーション推定手段をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記1つまたは複数のマップがフェムトセルとの通信を介して受信される、請求項17に記載の装置。
【請求項25】
前記移動局が緊急応答者との通信を開始することに応答して、移動局の推定ロケーションに基づいてエリアのための1つまたは複数のマップにアクセスし、
前記移動局の前記推定ロケーションに少なくとも部分的に基づいて前記緊急応答者から受信された緊急応答命令を処理する
ように専用装置によって実行可能な機械可読命令を記録する記録媒体。
【請求項26】
前記機械可読命令が、前記移動局のディスプレイデバイス上に前記1つまたは複数のマップを提示するように前記専用装置によってさらに実行可能である、請求項25に記載の記録媒体。
【請求項27】
前記機械可読命令が、前記移動局のディスプレイデバイス上に前記緊急応答命令を提示するように前記専用装置によってさらに実行可能である、請求項25に記載の記録媒体。
【請求項28】
前記機械可読命令が、前記移動局を介してダイヤルされたあらかじめ定義された英数字シーケンスに応答して前記緊急応答者との前記通信を開始するように前記専用装置によってさらに実行可能である、請求項25に記載の記録媒体。
【請求項29】
前記機械可読命令が、ユーザ入力に応答して前記緊急応答者に負傷ステータス情報を与えるように前記専用装置によってさらに実行可能である、請求項25に記載の記録媒体。
【請求項30】
前記機械可読命令が、前記移動局のロケーションを推定するように前記専用装置によってさらに実行可能である、請求項25に記載の記録媒体。
【請求項31】
前記1つまたは複数のマップがフェムトセルとの通信を介して受信される、請求項25に記載の記録媒体。
【請求項32】
エリアのための1つまたは複数のマップにアクセスするステップと、
前記エリア内に位置する1つまたは複数の移動局のロケーション情報を受信するステップと、
前記1つまたは複数の移動局の前記ロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数の移動局のためのユーザ固有緊急応答命令を判断するステップと、
前記1つまたは複数の移動局に前記ユーザ固有緊急応答命令を送信するステップと
を含む、方法。
【請求項33】
前記エリアが1つまたは複数の構造物を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記1つまたは複数のマップが、前記1つまたは複数の構造物のための1つまたは複数のフロアプランを示す、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記緊急応答命令は、前記1つまたは複数の移動局の1人または複数のユーザが前記エリアを出るための出口情報を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記1つまたは複数の移動局のうちの少なくとも1つから負傷ステータス情報を受信するステップをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記1つまたは複数のマップと、前記1つまたは複数のマップ上の前記1つまたは複数の移動局のそれぞれのロケーションとをディスプレイデバイス上に提示するステップをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
送信機と、
1つまたは複数の移動局から1つまたは複数の信号を受信することが可能な受信機と、
前記1つまたは複数の移動局への前記送信機を介したユーザ固有緊急応答命令の送信を開始することであって、前記緊急応答命令が前記1つまたは複数の移動局のロケーション情報に少なくとも部分的に基づく、開始することと、前記1つまたは複数の移動局のロケーションを含むエリアのための1つまたは複数のマップにアクセスすることとを行う処理ユニットと
を含む、装置。
【請求項39】
前記1つまたは複数のマップがマップサーバからアクセスされる、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記エリアが1つまたは複数の構造物を含む、請求項38に記載の装置。
【請求項41】
前記1つまたは複数のマップが、前記1つまたは複数の構造物のための1つまたは複数のフロアプランを示す、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記緊急応答命令は、前記1つまたは複数の移動局の1人または複数のユーザが前記エリアを出るための出口情報を含む、請求項38に記載の装置。
【請求項43】
前記1つまたは複数の移動局から受信された前記1つまたは複数の信号が負傷ステータス情報を含む、請求項38に記載の装置。
【請求項44】
前記1つまたは複数のマップと、前記1つまたは複数の移動局のそれぞれのロケーションとを提示するディスプレイデバイスをさらに含む、請求項38に記載の装置。
【請求項45】
エリア内に位置する1つまたは複数の移動局から1つまたは複数の信号を受信するための手段と、
前記1つまたは複数の移動局のロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数の移動局へのユーザ固有緊急応答命令の送信を開始するための手段と、
前記エリアのための1つまたは複数のマップにアクセスするための手段と
を含む、装置。
【請求項46】
前記1つまたは複数のマップがマップサーバからアクセスされる、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記エリアが1つまたは複数の構造物を含む、請求項45に記載の装置。
【請求項48】
前記1つまたは複数のマップが、前記1つまたは複数の構造物のための1つまたは複数のフロアプランを示す、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記緊急応答命令は、前記1つまたは複数の移動局の1人または複数のユーザが前記エリアを出るための出口情報を含む、請求項45に記載の装置。
【請求項50】
前記1つまたは複数の移動局から受信された前記1つまたは複数の信号が負傷ステータス情報を含む、請求項45に記載の装置。
【請求項51】
前記1つまたは複数のマップと、前記1つまたは複数の移動局のそれぞれのロケーションとを表示するための手段をさらに含む、請求項45に記載の装置。
【請求項52】
エリアのための1つまたは複数のマップにアクセスし、
前記エリア内に位置する1つまたは複数の移動局のロケーション情報を処理し、
前記1つまたは複数の移動局の前記ロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数の移動局のためのユーザ固有緊急応答命令を判断し、
前記1つまたは複数の移動局に前記ユーザ固有緊急応答命令を送信する
ように専用装置によって実行可能な機械可読命令を記録する記録媒体。
【請求項53】
前記機械可読命令が、ディスプレイデバイス上に前記1つまたは複数のマップと前記1つまたは複数の移動局のそれぞれのロケーションとを提示するように前記専用装置によってさらに実行可能である、請求項52に記載の記録媒体。
【請求項54】
前記エリアが1つまたは複数の構造物を含む、請求項52に記載の記録媒体。
【請求項55】
前記1つまたは複数のマップが、前記1つまたは複数の構造物のための1つまたは複数のフロアプランを示す、請求項54に記載の記録媒体。
【請求項56】
前記緊急応答命令は、前記1つまたは複数の移動局の1人または複数のユーザが前記エリアを出るための出口情報を含む、請求項52に記載の記録媒体。
【請求項57】
前記機械可読命令が、前記1つまたは複数の移動局のうちの少なくとも1つから受信された負傷ステータス情報を処理するように前記専用装置によってさらに実行可能である、請求項52に記載の記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−520089(P2013−520089A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553001(P2012−553001)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2011/024381
【国際公開番号】WO2011/100454
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(507364838)クアルコム,インコーポレイテッド (446)
【Fターム(参考)】