説明

緊急通報システム

【課題】定期的に入居者の状況を確認することなく、高齢者が入居している住戸からの呼び出しを若年者が入居している住戸へ通報することができるようにすることを目的とする。
【解決手段】入居者の年齢を特定するための年齢情報を記憶部24に記憶しておき、更新部26がカレンダー部25にて取得した現在日時情報によって年齢情報を更新するようにして、住戸から呼び出しが行われた場合に、その住戸の入居者の年齢よりも若い入居者の住戸にて報知を行うようにしている。これにより、各住戸の入居者の年齢情報を記憶部24に一度記憶しておくだけで、その住戸の入居者の年齢よりも若い入居者の住戸にて報知が行われるので、時間の経過により設定をやり直す必要が無くなり、定期的に入居者の状況を確認する手間がなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合住宅などの各住戸からの呼び出しを管理人などに通報する緊急通報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高齢者などが住む複数の住戸を有する集合住宅には、例えば、入居者の体調が悪くなった場合に、入居者が集合住宅を管理する管理人室に居る管理人に対して助けを呼べるようにするための緊急通報システムが設置されることがある。このような緊急通報システムでは、入居者が管理人を呼び出すために操作する呼出操作部を各住戸内に設置している。また、入居者の動きや水道・ガス・トイレなどの使用を監視する生活サイクルセンサが各住戸に設置されることもある。入居者が呼出操作部を操作した場合、または、入居者の動きや水道・ガス・トイレなどの使用が生活サイクルセンサにより所定時間以上検出できない場合に、入居者に異常が生じた可能性があるものとして、管理人室に居る管理人に通報が行われる。
【0003】
しかしながら、上述した緊急通報システムでは、入居者からの呼び出しに対して、管理人室にて報知が行われるが、管理人が不在であったり、管理人室が入居者の住戸から遠い場所にあったりした場合には、管理人が直ぐに駆けつけることができないという問題があった。
【0004】
このような問題を解決するために、高齢者や非健常者が入居する住戸(シルバー住戸と呼ぶ)からの呼び出しを、健常者が入居する一般住戸に通報する技術が知られている(例えば、特許文献1など)。具体的には、シルバー住戸および一般住戸を任意に設定し、住戸から呼び出しがあった場合に、その住戸がシルバー住戸に設定されている場合に、一般住戸に設定されている住戸に通報を行うようにしている。これにより、呼び出しが行われた住戸の近隣に存在する一般住戸の入居者は、呼び出しが行われた住戸に駆けつけることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−134874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、一般住戸に入居している入居者が時間の経過により高齢者になった場合には、シルバー住戸および一般住戸の設定をやり直さなければならなくなるため、定期的に一般住戸の入居者の状況を確認する手間が生じてしまうという問題があった。本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、定期的に入居者の状況を確認することなく、高齢者が入居している住戸からの呼び出しを若年者が入居している住戸へ通報することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明では、入居者の年齢を特定するための年齢情報を住戸毎に登録しておき、取得した現在日時情報により年齢情報を更新するようにして、住戸から呼び出しが行われた場合に、その住戸の入居者の年齢よりも若い入居者の住戸にて報知を行うようにしている。
【0008】
また、本発明の他の態様によれば、入居者の年齢を特定するための年齢情報を住戸毎に登録しておき、取得した現在日時情報により年齢情報を更新するようにして、住戸から呼び出しが行われた場合に、入居者の年齢が所定の年齢以下である住戸にて報知を行うようにしている。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成した本発明によれば、各住戸の入居者の年齢情報を一度設定しておくだけで、その住戸の入居者の年齢よりも若い入居者の住戸にて報知が行われるので、時間の経過により設定をやり直す必要が無くなり、定期的に入居者の状況を確認する手間がなくなる。
【0010】
また、本発明の他の態様によれば、各住戸の入居者の年齢情報、および、入居者が高齢者からの呼び出しを受けることができる若年者であるか否かを判定するための所定の年齢を一度設定しておくだけで、呼び出しがおこなわれた場合に、入居者が若年者と判定された住戸にて報知が行われるので、時間の経過により設定をやり直す必要が無くなり、定期的に入居者の状況を確認する手間がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態による緊急通報システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態による緊急通報システムの記憶部の内容例を示す図である。
【図3】本実施形態による緊急通報システムの記憶部の内容の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による緊急通報システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態による緊急通報システムは、住戸内に設置され、住戸の入居者が他者の助けを呼ぶ際に用いられるとともに、他者からの呼び出しを報知する際に用いられる第一の住戸装置1および第二の住戸装置11と、管理人室などに設置され、入居者からの呼び出しを報知するための親機20とを備える。ここで、親機20により管理される住戸装置は、少なくとも第一の住戸装置1および第二の住戸装置11の二戸の住戸装置である。従って、三戸以上の住戸装置を親機20により管理しても良いことはもちろんである。
【0013】
また、第一の住戸装置1は、住戸制御部2、呼出操作部3、住戸インターフェース4を備えて構成されている。また、第二の住戸装置11も、住戸制御部12、呼出操作部13、住戸インターフェース14を備えて構成されている。また、親機20は、制御部21、インターフェース22、親機報知部23、記憶部24、カレンダー部25、更新部26、判定部27を備えて構成されている。また、第一の住戸装置1および第二の住戸装置11と親機20との間は、有線や無線などにより接続されている。
【0014】
まず、第一の住戸装置1の構成要素について説明する。住戸制御部2は、第一の住戸装置1の各構成要素を後述するように制御するためのものであり、CPU(Central Processing Unit)などにより構成されている。呼出操作部3は、住戸内の入居者が他者の助けを呼ぶ際に操作するためのものであり、ボタンなどにより構成されている。また、住戸インターフェース4は、親機20のインターフェース22に接続されており、第一の住戸装置1と親機20とを電気的に接続する。
【0015】
入居者が他者を呼び出したい場合には、入居者は呼出操作部3を操作する。すると、住戸制御部2は、呼出信号を生成する。ここで、呼出信号には、第一の住戸装置1を他の住戸装置(例えば、第二の住戸装置11など)と識別するための識別情報が含まれる。また、識別情報としては、部屋番号などの情報が用いられる。また、住戸インターフェース4は、住戸制御部2により生成された呼出信号を親機20へ出力する。
【0016】
なお、本実施形態では、第一の住戸装置1は、呼出操作部3を備えており、入居者の意思によって呼び出しを行うようにしているが、これに限定されない。例えば、第一の住戸装置1が、入居者の生活状態を検出する検出部を備えて構成されるようにしても良い。この場合、検出部が入居者の生活状態を監視し、所定時間以上生活状態に変化が無かった場合に、第一の住戸装置1は呼び出しを行う。
【0017】
報知部5は、スピーカーなどの音声出力装置や表示ディスプレイなどの表示装置、ランプなどの点灯装置の少なくとも一つの装置により構成されている。ここで、住戸インターフェース4が報知信号を入力した場合に、住戸制御部2は、報知信号に含まれる識別情報が自装置の識別情報と一致するか否かを調べ、一致した場合に報知部5を動作させる。このとき、住戸制御部2は、同じく報知信号に含まれる呼出元識別情報に基づいて、呼び出しが行われた住戸装置(部屋番号)を特定することができるように、スピーカーから報知音を出力させたり、表示ディスプレイに呼び出しが行われていることおよび呼び出しを行った住戸の住戸番号を表示させたり、ランプを点滅させたりする。このように、報知信号には、呼出元である住戸の識別情報および報知先の住戸の識別情報が含まれる。
【0018】
次に、第二の住戸装置11の構成要素について説明する。住戸制御部12は、第二の住戸装置11の各構成要素を後述するように制御するためのものであり、CPUなどにより構成されている。呼出操作部13は、住戸内の入居者が他者の助けを呼ぶ際に操作するためのものであり、ボタンなどにより構成されている。また、住戸インターフェース14は、親機20のインターフェース22に接続されており、第二の住戸装置11と親機20とを電気的に接続する。
【0019】
入居者が他者を呼び出したい場合には、入居者は呼出操作部13を操作する。すると、住戸制御部12は、呼出信号を生成する。ここで、呼出信号には、第二の住戸装置11を他の住戸装置(例えば、第一の住戸装置1など)と識別するための識別情報が含まれる。また、住戸インターフェース14は、住戸制御部12により生成された呼出信号を親機20へ出力する。
【0020】
報知部15は、スピーカーなどの音声出力装置や表示ディスプレイなどの表示装置、ランプなどの点灯装置の少なくとも一つの装置により構成されている。ここで、住戸インターフェース14が報知信号を入力した場合に、住戸制御部12は、報知信号に含まれる識別情報が自装置の識別情報と一致するか否かを調べ、一致した場合に報知部15を動作させる。
【0021】
なお、上述した各住戸装置1、11に報知部5、15の動作を停止するための復旧操作部を設けるようにしても良い。これにより、報知部5、15の動作を報知先の住戸で停止することができるようになる。
【0022】
次に、親機20の構成要素について説明する。制御部21は、親機20の各構成要素を後述するように制御するためのものであり、CPUなどにより構成されている。インターフェース22は、親機20と第一の住戸装置1および第二の住戸装置11とを電気的に接続する。インターフェース22は、第一の住戸装置1や第二の住戸装置11から出力された呼出信号を入力するとともに、制御部21にて生成される報知信号を出力する。
【0023】
親機報知部23は、スピーカーなどの音声出力装置や表示ディスプレイなどの表示装置、ランプなどの点灯装置の少なくとも一つの装置により構成されている。ここで、インターフェース22が第一の住戸装置1や第二の住戸装置11から呼出信号を入力した場合に、制御部21は親機報知部23を動作させる。このとき、制御部21は、入力した呼出信号に含まれる識別情報に基づいて、呼び出しが行われた住戸を特定することができるように、スピーカーから報知音を出力させたり、表示ディスプレイに呼び出しが行われていることおよび呼び出しを行った患者の患者識別情報を表示させたり、ランプを点滅させたりする。
【0024】
記憶部24は、各住戸装置1、11の識別情報およびその住戸の入居者の年齢を特定するための年齢情報を関連付けて記憶している。ここで、各識別情報に関連付けて記憶される年齢情報は、各住戸の世帯主の年齢である。例えば、図2に示すように、第一の住戸装置1が設置されている住戸(部屋番号101号室)の識別情報は「101」であり、その住戸の世帯主の年齢は「85歳」である。また、第二の住戸装置11が設置されている住戸(部屋番号102号室)の識別情報は「102」であり、その住戸の世帯主の年齢は「55歳」である。また、図1にて図示していない第三の住戸装置が設置されている住戸(部屋番号103号室)の識別情報は「103」であり、その住戸の世帯主の年齢は「75歳」である。また、図1にて図示していない第四の住戸装置が設置されている住戸(部屋番号104号室)の識別情報は「104」であり、その住戸の世帯主の年齢は「43歳」である。また、図1にて図示していない第五の住戸装置が設置されている住戸(部屋番号105号室)の識別情報は「105」であり、その住戸の世帯主の年齢は「48歳」である。
【0025】
なお、本実施形態では、各住戸の識別情報に関連付けて記憶されている年齢情報を世帯主の年齢としているが、これに限定されない。例えば、住戸内に複数の入居者が居る場合には入居者の平均年齢であっても良い。また、本実施形態では、年齢情報を年齢としているが、これに限定されない。例えば、入居者の年齢を特定することができる生年月日などの情報であっても良い。
【0026】
カレンダー部25は、現在日時情報を取得するためのものであり、時計装置などにより構成されている。更新部26は、記憶部24に記憶されている年齢情報を更新するためのものであり、カレンダー部25から取得した現在日時情報に基づいて、少なくとも1年に1回の頻度で記憶部24に記憶されている年齢情報を更新する。ここで、更新部26は、年齢情報を1歳加算する。なお、年齢情報として入居者の生年月日を用いている場合には、更新部26は、カレンダー部25から取得した現在日時情報に基づいて、記憶部24に記憶されている年齢情報(生年月日)を調べて、該当する年齢情報について更新を実施する。
【0027】
判定部27は、入力した年齢情報に対してそれよりも若い年齢情報を判定するためのものである。インターフェース22が呼出信号を入力した場合に、制御部21は、記憶部24を参照して、呼出信号に含まれる識別情報に関連付けて記憶されている年齢情報を抽出する。そして、制御部21は、抽出した年齢情報を判定部27へ出力する。すると、判定部27は、入力した年齢情報よりも若い年齢情報、換言すると、入力した年齢情報よりも小さい年齢情報を特定する。制御部21は、記憶部24を参照し、判定部27で特定された若い年齢情報に関連付けて記憶されている識別情報を抽出し、抽出した識別情報を含む報知信号を生成して、インターフェース22により出力させる。
【0028】
具体的には、第一の住戸装置1にて呼出操作部3が操作されると、住戸制御部2が識別情報である「101」を含む呼出信号を生成し、生成した呼出信号を住戸インターフェース4により出力させる。親機20のインターフェース22は呼出信号を入力し、制御部21は、記憶部24を参照して、呼出信号に含まれる識別情報「101」に関連付けて記憶されている年齢情報「85」を抽出する。そして、制御部21は、抽出した年齢情報「85」を判定部27へ出力する。すると、判定部27は、入力した年齢情報「85」よりも若い年齢情報が84歳以下であることを特定する。制御部21は、記憶部24を参照し、判定部27で特定された若い年齢情報に該当する年齢情報「55」、「75」、「43」、「48」に関連付けて記憶されている識別情報「102」、「103」、「104」、「105」を抽出し、抽出した識別情報を含む報知信号を生成して、インターフェース22により出力させる。
【0029】
すると、第一の住戸装置1の住戸インターフェース4にて報知信号を入力するが、第一の住戸装置1が設置されている住戸の識別情報が「101」であり、報知信号に識別情報が含まれていないことから、住戸制御部2は報知部5を動作させない。
【0030】
一方、第二の住戸装置11の住戸インターフェース14にて報知信号を入力すると、第二の住戸装置11が設置されている住戸の識別情報が「102」であり、報知信号に識別情報が含まれていることから、住戸制御部12は報知部15を動作させる。同様に、図示しない第三の住戸装置が設置されている住戸(識別情報「103」)、図示しない第四の住戸装置が設置されている住戸(識別情報「104」)、図示しない第五の住戸装置が設置されている住戸(識別情報「105」)でも報知が行われる。
【0031】
報知が行われた住戸では、入居者が報知を把握すると、呼び出しを行っている住戸に駆け付けて、呼び出しを行った入居者の状態を確認し、適切な対処を行う。ここで、住戸のドアには施錠されていることが多いが、呼出操作部3の動作に連動してドアの鍵が解錠されるようにすれば、駆け付けた他の住戸の入居者が呼び出しを行った入居者の状態を確認することが容易となる。
【0032】
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、入居者の年齢を特定するための年齢情報を記憶部24に記憶しておき、更新部26がカレンダー部25にて取得した現在日時情報によって年齢情報を更新するようにして、住戸から呼び出しが行われた場合に、その住戸の入居者の年齢よりも若い入居者の住戸にて報知を行うようにしている。これにより、各住戸の入居者の年齢情報を記憶部24に一度記憶しておくだけで、その住戸の入居者の年齢よりも若い入居者の住戸にて報知が行われるので、時間の経過により設定をやり直す必要が無くなり、定期的に入居者の状況を確認する手間がなくなる。
【0033】
なお、前述した実施形態では、判定部27にて特定された年齢以下の年齢情報が記憶されている全ての住戸で報知が行われているが、これに限定されない。例えば、呼び出しが行われた住戸の近所の住戸のみを対象としても良い。
【0034】
また、前述した実施形態では、最も年齢の若い年齢情報が「43歳」の入居者が呼び出しを行った場合に、報知が行われる住戸が存在しないが、これに限定されない。例えば、呼び出しを行った入居者を除いて最も年齢の若い入居者(年齢情報が「48歳」の入居者)が居る住戸にて報知を行うようにしても良い。
【0035】
また、前述した実施形態では、呼び出しを行った入居者よりも若い入居者については、全ての住戸にて報知が行われるが、これに限定されない。例えば、所定の年齢により入居者を高齢者と若年者とに区分けし、若年者である入居者の住戸でのみ報知を行うようにしても良い。
【0036】
具体的には、判定部27は、各年齢情報に対して、高齢者に該当するか若年者に該当するかを判定する。この場合、高齢者と若年者とを区分けする所定の値(例えば60歳など)を予め設定しておく必要がある。図3に示すように、101号室の入居者は85歳であるため、判定部27は高齢者であると判定する。また、102号室の入居者は55歳であるため、判定部27は若年者であると判定する。また、103号室の入居者は75歳であるため、判定部27は高齢者であると判定する。また、104号室の入居者は43歳であるため、判定部27は若年者であると判定する。また、105号室の入居者は48歳であるため、判定部27は若年者であると判定する。そして、呼び出しが行われると、若年者であると判定された住戸にて報知が行われる。
【0037】
各住戸の入居者の年齢情報、および、入居者が高齢者からの呼び出しを受けることができる若年者であるか否かを判定するための所定の年齢を一度設定しておくだけで、呼び出しがおこなわれた場合に、入居者が若年者と判定された住戸にて報知が行われるので、時間の経過により設定をやり直す必要が無くなり、定期的に入居者の状況を確認する手間がなくなる。
【0038】
その他、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0039】
1 第一の住戸装置
2、12 住戸制御部
3、13 呼出操作部
4、14 住戸インターフェース
5、15 報知部
11 第二の住戸装置
20 親機
21 制御部
22 インターフェース
23 親機報知部
24 記憶部
25 カレンダー部
26 更新部
27 判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
住戸内の入居者が他者の助けを呼ぶ際に操作する呼出操作部と、他の住戸にて呼び出しが行われたことを報知する報知部と、前記呼出操作部が操作された場合に、この住戸を他の住戸と識別するための識別情報を含む呼出信号を生成するとともに、自装置への報知信号を入力した場合に前記報知部を動作させる住戸制御部と、前記住戸制御部にて生成された呼出信号を外部に出力するとともに外部から報知信号を入力する住戸インターフェースとを有し、複数の住戸に設けられる住戸装置と、
前記各住戸の入居者の年齢を特定するための年齢情報および前記各住戸の識別情報を関連付けて記憶する記憶部と、前記呼出信号を入力するとともに前記報知信号を出力するインターフェースと、現在日時情報を取得するカレンダー部と、前記カレンダー部から入力した現在日時情報に基づいて前記年齢情報を更新する更新部と、入力した年齢情報よりも若い年齢情報を判定する判定部と、前記インターフェースが呼出信号を入力した場合に、前記記憶部を参照して、前記呼出信号に含まれる識別情報に関連付けて記憶されている年齢情報を抽出し、前記判定部に出力するとともに、前記記憶部を参照して、前記判定部により判定された若い年齢情報に関連付けて記憶されている識別情報を含む報知信号を前記インターフェースにより出力させる制御部とを有する親機と、
を備えたことを特徴とする緊急通報システム。
【請求項2】
住戸内の入居者が他者の助けを呼ぶ際に操作する呼出操作部と、他の住戸にて呼び出しが行われたことを報知する報知部と、前記呼出操作部が操作された場合に、この住戸を他の住戸と識別するための識別情報を含む呼出信号を生成するとともに、自装置への報知信号を入力した場合に前記報知部を動作させる住戸制御部と、前記住戸制御部にて生成された呼出信号を外部に出力するとともに外部から報知信号を入力する住戸インターフェースとを有し、複数の住戸に設けられる住戸装置と、
前記各住戸の入居者の年齢を特定するための年齢情報および前記各住戸の識別情報を関連付けて記憶する記憶部と、前記呼出信号を入力するとともに前記報知信号を出力するインターフェースと、現在日時情報を取得するカレンダー部と、前記カレンダー部から入力した現在日時情報に基づいて前記年齢情報を更新する更新部と、入力した年齢情報が所定の値以下であるか否かを判定する判定部と、前記インターフェースが呼出信号を入力した場合に、前記記憶部を参照して、前記呼出信号に含まれる識別情報に関連付けて記憶されている年齢情報を抽出し、前記判定部に出力するとともに、前記記憶部を参照して、前記判定部により判定された年齢情報に関連付けて記憶されている識別情報を含む報知信号を前記インターフェースにより出力させる制御部とを有する親機と、
を備えたことを特徴とする緊急通報システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−114522(P2013−114522A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261112(P2011−261112)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(591253593)株式会社ケアコム (493)
【Fターム(参考)】