説明

美白剤および皮膚外用剤

【課題】優れた美白作用を有し、日焼け後の色素沈着・しみ・そばかす・肝斑等の淡色化、美白に優れた効果を有する皮膚外用剤及び美白剤を提供する。
【解決手段】ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属(Aristolochia)アリストロキア(Aristolochia gigantea)、サガリバナ科サガリバナ属(Barringtonia)サガリバナ(Barringtonia racemosa)、フウチョウソウ科フウチョウソウ属(Crateva)ギョボク(Crateva falcate)、ミソハギ科タバコソウ属(Cuphea)メキシコハコヤナギ(Cuphea hyssopifolia)、ガガイモ科サクララン属(Hoya)サクララン(Hoya carnosa)、マメ科コマツナギ属(Indigofera)ナンバンコナツナギ(Indigofera suffruticosa)、アカネ科サンタンカ属(Ixora)コバノサンダンカ(Ixora sunkist)からなる群から選ばれた一種または二種以上の植物の抽出物を含む皮膚外用剤及び美白剤とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は植物抽出物を有効成分とする美白剤に関し、さらにこれを含む皮膚外用剤に関するものである。より詳しくは、本発明は日焼け後の色素沈着・しみ・そばかす・肝斑等の予防および改善に有効で、皮膚の美白に優れた効果を有する美白剤、およびこれを含む皮膚外用剤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
皮膚のしみなどの発生機序については一部不明な点もあるが、一般には、ホルモンの異常や日光からの紫外線の刺激が原因となってメラニン色素が形成され、これが皮膚内に異常沈着するものと考えられている。皮膚の着色の原因となるこのメラニン色素は、表皮と真皮との間にあるメラニン細胞(メラノサイト)内のメラニン生成顆粒(メラノソーム)において生産され、生成したメラニンは、浸透作用により隣接細胞へ拡散する。
【0003】
このメラノサイト内における生化学反応は、次のようなものと推定されている。すなわち、必須アミノ酸であるチロシンが酵素チロシナーゼの作用によりドーパキノンとなり、これが酵素的または非酵素的酸化作用により黒色のメラニンへ変化する過程がメラニン色素の生成過程である。
上記のメラニン色素の生成を抑制する美白剤については、従来より植物由来の抽出物が、その安全性や皮膚への刺激の穏やかさを期待して種々開発されている(例えば特許文献1〜4参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平8−310939号公報
【特許文献2】特開平7−89843号公報
【特許文献3】特開平9−30954号公報
【特許文献4】特開2003−73224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、植物由来の美白剤については、新しい植物で新たな美白効果を奏する植物を見出すことが求められている。そこで本発明者らはこのような従来の事情に対処して、新しい植物由来の美白剤および美白効果のある抽出物を配合した皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、このような現状に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、特定の植物抽出物に優れた美白作用があることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
本発明は、ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属(Aristolochia)アリストロキア(Aristolochia gigantea)、サガリバナ科サガリバナ属(Barringtonia)サガリバナ(Barringtonia racemosa)、フウチョウソウ科フウチョウソウ属(Crateva)ギョボク(Crateva falcate)、ミソハギ科タバコソウ属(Cuphea)メキシコハコヤナギ(Cuphea hyssopifolia)、ガガイモ科サクララン属(Hoya)サクララン(Hoya carnosa)、マメ科コマツナギ属(Indigofera)ナンバンコナツナギ(Indigofera suffruticosa)、アカネ科サンタンカ属(Ixora)コバノサンダンカ(Ixora sunkist)からなる群から選ばれた一種または二種以上の植物の抽出物を含むことを特徴とする美白剤である。
【0008】
また本発明は、ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属(Aristolochia)アリストロキア(Aristolochia gigantea)、フウチョウソウ科フウチョウソウ属(Crateva)ギョボク(Crateva falcate)、ミソハギ科タバコソウ属(Cuphea)メキシコハコヤナギ(Cuphea hyssopifolia)、ガガイモ科サクララン属(Hoya)サクララン(Hoya carnosa)、マメ科コマツナギ属(Indigofera)ナンバンコナツナギ(Indigofera suffruticosa)、アカネ科サンタンカ属(Ixora)コバノサンダンカ(Ixora sunkist)から選ばれる一種又は二種以上の植物の抽出物を含むことを特徴とする皮膚外用剤である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の美白剤は、優れた美白作用を有しており、日焼け後の色素沈着・しみ・そばかす・肝斑等の淡色化、美白に優れた効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明について詳述する。本発明に用いる植物は、ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属(Aristolochia)アリストロキア(Aristolochia gigantea)、サガリバナ科サガリバナ属(Barringtonia)サガリバナ(Barringtonia racemosa)、フウチョウソウ科フウチョウソウ属(Crateva)ギョボク(Crateva falcate)、ミソハギ科タバコソウ属(Cuphea)メキシコハコヤナギ(Cuphea hyssopifolia)、ガガイモ科サクララン属(Hoya)サクララン(Hoya carnosa)、マメ科コマツナギ属(Indigofera)ナンバンコナツナギ(Indigofera suffruticosa)、アカネ科サンタンカ属(Ixora)コバノサンダンカ(Ixora sunkist)である。
【0011】
ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属(Aristolochia)のアリストロキア(Aristolochia gigantea)は、つぼみがパイプに似ていて、類縁植物にパイプカズラの名前を持つものがある。
【0012】
サガリバナ科サガリバナ属(Barringtonia)のサガリバナ(Barringtonia racemosa)はマングローブの構成樹木の1つで、真夏の夜に白からやや桃色の花を垂れ下げることから、サガリバナと呼ばれる。
【0013】
フウチョウソウ科フウチョウソウ属(Crateva)のギョボク(Crateva falcate)は、沖縄の石灰岩地帯や川沿いに成育する樹木である。
【0014】
ミソハギ科タバコソウ属(Cuphea)のメキシコハコヤナギ(Cuphea hyssopifolia)は、花壇の縁取りや鉢植えで観賞される植物である。
【0015】
ガガイモ科サクララン属(Hoya)のサクララン(Hoya carnosa)は、蔓性で気根を出す樹木で、岩石などに付着し成育する。花は淡紅色で芳香がある。
【0016】
マメ科コマツナギ属(Indigofera)ナンバンコマツナギ(Indigofera suffruticosa)は、藍の原料として主に八重山で栽培され利用されてきた。
【0017】
アカネ科サンタンカ属(Ixora)のコバノサンダンカ(Ixora sunkist)は、観賞を目的に輸入された花木で、サンダンカに比べて小さな花をつける。
【0018】
本発明の植物抽出物に、美白作用があるという報告はこれまでになく、本発明者らによって初めて見出されたものである。
【0019】
本発明の美白剤に用いられる植物は、いずれも美白作用があるという報告がなされていないものである。また本発明の美白剤で用いられる植物のうち、サガリバナ科サガリバナ属(Barringtonia)のサガリバナ(Barringtonia racemosa)を除いては、外用で用いた報告もないものである。
【0020】
本発明に用いられる植物抽出物は、上記植物の葉、茎、花、樹皮、種子または果実、植物全草等を抽出溶媒と共に浸漬または加熱還流した後、濾過し、濃縮して得られる。
【0021】
このうち、アリストロキア(Aristolochia gigantea)、サガリバナ(Barringtonia racemosa)、サクララン(Hoya carnosa)、ナンバンコマツナギ(Indigofera suffruticosa)は葉からの抽出物が好ましく、ギョボク(Crateva falcate)は葉茎からの抽出物が好ましく、コバノサンダンカ(Ixora sunkist)、メキシコハコヤナギ(Cuphea hyssopifolia)は全草からの抽出物が好ましい。
【0022】
本発明に用いられる抽出溶媒は、通常抽出に用いられる溶媒であれば何でもよく、特にメタノール、エタノール、1,3−ブチレングリコール等のアルコール類、含水アルコール類、アセトン、酢酸エチルエステル等の有機溶媒を単独あるいは組み合わせて用いることができるが、メタノール、エタノール、1,3−ブチレングリコール等のアルコール類が特に好ましい。水を多量に含む抽出溶媒の場合は、活性成分の抽出が抑制されるので好ましくない。また本発明においては、上記植物から選ばれる一種又は二種以上の溶媒抽出物を配合して皮膚外用剤とすることができる。
【0023】
本発明の美白剤は、実質的に上記植物抽出物の一種または二種以上からなる配合原料であるが、他の成分を含んでいてもよい。この美白剤が皮膚外用剤に配合されて、本発明の皮膚外用剤が提供される。
【0024】
本発明の美白剤は種々の分野において使用可能であり、特に化粧料、医薬品、医薬部外品等の分野において好適に用いることができる。
【0025】
本発明の皮膚外用剤における植物抽出物の配合量は、外用剤全量中、乾燥物として0.0001〜5.0質量%、好ましくは0.001〜1.0質量%である。0.0001質量%未満であると、本発明でいう効果が十分に発揮されず、5.0質量%を超えると製剤化が難しいので好ましくなく、さほど大きな効果の向上もみられない。
【0026】
本発明の皮膚外用剤には、本発明による美白剤を皮膚外用剤の基剤に配合して製造される。本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分以外に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色剤、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0027】
その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、火棘の果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸、アルコキシサリチル酸および/またはその塩類等の他の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類なども適宜配合することができる。
【0028】
本発明の皮膚外用剤は、例えば軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、浴用剤等、従来皮膚外用剤に用いるものであればいずれでもよく、剤型は特に問わない。
【実施例】
【0029】
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限り質量%で示す。
実施例に先立ち、本発明の植物抽出物のメラニン生成抑制効果に関する試験方法とその結果について説明する。
【0030】
1.試料の調製
本実施例で用いられる次の植物は、いずれも沖縄産のものを用いたが、これに限定されるものではない。
(1)Aristolochia giganteaの葉7.18gにメタノール72mLを加え、室温で7日間浸漬後、ろ液のメタノールを留去し、乾燥固形物1.093gを得た。
(2)Barringtonia racemosaの葉7.16gにメタノール72mLを加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、乾燥固形物0.910gを得た。
(3)Crateva falcataの葉、茎7.03gにメタノール71mLを加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、乾燥固形物0.712gを得た。
(4)Cuphea hyssopifoliaの全草7.03gにメタノール71mLを加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、乾燥固形物0.761gを得た。
(5)Hoya carnosaの葉6.84gにメタノール69mLを加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、乾燥固形物0.397を得た。
(6)Indigofera suffruticosaの葉4.88gにメタノール49mLを加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、乾燥固形物0.541gを得た。
(7)Ixora sunkistの全草6.28gにメタノール63mLを加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、乾燥固形物1.037gを得た。
【0031】
2.メラニン生成抑制効果試験方法およびその結果
得られた植物メタノール抽出物を試験試料として次の方法でメラニン生成抑制効果を測定・評価した。
【0032】
(1)細胞培養法
マウス由来のB16メラノーマ培養細胞を使用した。10%FBSを含むイーグルMEM培地中でCO2インキュベーター(95%空気、5%二酸化炭素)内、37℃の条件下で培養した。培養24時間後に試料溶液を終濃度(抽出乾燥物換算濃度)で10ppm、30ppmになるように添加し、さらに3日間培養を続け、以下の方法で細胞毒性およびメラニン生成量の測定を行った。
【0033】
(2)細胞毒性の測定
試験物質溶液添加から3日後に培地を吸引除去した後、10%のアラマブルー溶液を含むE−MEM培地を添加して、37℃で反応させた。30分後に励起波長544nm、測定波長590nmで蛍光を測定し、その値を細胞数の相対値として、試験物質無添加群(溶媒のみ添加)に対する試験物質添加群の細胞数比率(%細胞数)を算出した。%細胞数が高いほど細胞毒性が低いことを意味し、80%未満のとき「毒性あり」と判断した。
【0034】
(3)メラニン量の測定
培地を吸引除去し、バッファー(リン酸緩衝液50mM、pH6.8)を用いて3回洗浄した後、1M NaOHを添加して細胞を溶解し、475nmの吸光度を測定した。この値をメラニン量の相対値として、試験物質無添加群(溶媒のみ添加)に対する試験物質添加群のメラニン量比率(%)を算出した。メラニン量比率が低いほどメラニン生成抑制効果が高いことを意味する。
各植物抽出物を用いたメラニン量比率(%)の結果を表1に示した。表1はコントロールのメラニン量を基準とし、各植物抽出物を添加した場合のメラニン量をコントロールに対する百分率で示したものである。植物抽出物を含まない溶媒のみを添加した場合をコントロールとした。
【0035】
【表1】

【0036】
表1より、本発明で用いる植物抽出物は、いずれも優れたメラニン抑制作用を有し、美白剤として有用であることが分かる。
以下に、種々の剤型の本発明による皮膚外用剤の配合例を実施例として説明する。
【0037】
配合処方例1 化粧水 質量%
トリメチルグリシン 1.0
本美白剤(アリストロキア抽出液乾燥残分) 1.0
グリセリン 1.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
アルギン酸ナトリウム 0.1
エチルアルコール 5.0
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル 0.2
ヘキサメタリン酸ナトリウム 適量
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
フェノキシエタノール 適量
香料 適量
精製水 残余
【0038】
配合処方例2 化粧水 質量%
本美白剤(サバガリバナ抽出液乾燥残分) 5.0
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 4.0
ポリオキシエチレンメチルグルコシド 1.0
PEG/PPG−14/7ジメチルエーテル 3.0
エリスリトール 1.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 0.3
トリエチルヘキサノイン 0.3
EDTA3ナトリウム 適量
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
フェノキシエタノール 適量
精製水 残余
【0039】
配合処方例3 化粧水 質量%
トラネキサム酸 1.0
4−メトキシサリチル酸カリウム 1.0
リポ酸 0.1
ハマメリス葉エキス 0.1
ヒポタウリン 0.1
クララエキス 0.1
トウニンエキス 0.1
ブナの芽エキス 0.1
本美白剤(コバノサンダンカ抽出液乾燥残分) 0.01
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.1
チオタウリン 0.1
緑茶エキス 0.1
西洋ハッカエキス 0.1
イリス根エキス 1.0
トリメチルグリシン 1.0
グリセリン 1.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.05
エチルアルコール 5.0
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル 0.2
EDTA3ナトリウム 適量
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
フェノキシエタノール 適量
香料 適量
精製水 残余
【0040】
配合処方例5 乳液 質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
酢酸トコフェロール 0.5
本美白剤(メキシコハコヤナギ抽出物乾燥残分) 0.0005
L−グルタミン酸ナトリウム 0.05
ウイキョウエキス 0.1
酵母エキス 0.1
ジオウエキス 0.1
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 0.1
グリセリン 6.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリオキシエチレンメチルグルコシド 3.0
ヒマワリ油 1.0
スクワラン 2.0
イソドデカン 4.0
ジメチルポリシロキサン 3.0
キサンタンガム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.1
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.1
エチルアルコール 5.0
水酸化カリウム 適量
ヘキサメタリン酸ナトリウム 適量
ベンガラ 適量
黄酸化鉄 適量
エチルパラベン 適量
香料 適量
精製水 残余
【0041】
配合処方例6 日中用乳液 質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
本美白剤(ナンバンコナツナギ抽出液乾燥残分) 0.005
酢酸トコフェロール 0.1
1,3−ブチレングリコール 5.0
スクワラン 0.5
イソドデカン 10.0
イソヘキサデカン 25.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.5
トリメチルシロキシケイ酸 1.0
4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 1.0
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 5.0
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
シリコーン被覆微粒子酸化チタン 4.0
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
球状ポリエチレン末 3.0
タルク 5.0
EDTA3ナトリウム 適量
フェノキシエタノール 適量
香料 適量
精製水 残余
【0042】
配合処方例7 乳液 質量%
L−アルギニン 0.1
ローヤルゼリーエキス 0.1
酵母エキス 0.1
本美白剤(サクララン抽出液乾燥残分) 0.005
グリチルレチン酸ステアリル 0.05
酢酸トコフェロール 0.1
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 7.0
ポリエチレングリコール1500 2.0
流動パラフィン 7.0
ワセリン 3.0
ベヘニルアルコール 1.0
バチルアルコール 2.0
ホホバ油 1.0
ステアリン酸 0.5
イソステアリン酸 0.5
ベヘニン酸 0.5
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 3.0
2−エチルヘキサン酸セチル 3.0
モノステアリン酸グリセリン 1.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1.0
カルボキシビニルポリマー 0.15
ヘキサメタリン酸ナトリウム 適量
水酸化カリウム 適量
メチルパラベン 適量
香料 適量
精製水 残余
【0043】
配合処方例8 乳液 質量%
アスコルビン酸グルコシド 1.5
トラネキサム酸 1.0
酢酸トコフェロール 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
本美白剤(ギョボク抽出液乾燥残分) 0.0003
パントテニルエチルエーテル 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
グリセリン 7.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリエチレングリコール20000 0.5
ワセリン 2.0
ホホバ油 3.0
スクワラン 2.0
ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.5
ベヘニルアルコール 0.5
バチルアルコール 0.2
ジメチルポリシロキサン 2.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 0.1
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 3.0
4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
キサンタンガム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.2
エタノール 5.0
水酸化カリウム 適量
ピロ亜硫酸ナトリウム 適量
ヘキサメタリン酸ナトリウム 適量
EDTA3ナトリウム 適量
黄酸化鉄 適量
パラオキシ安息香酸エステル 適量
精製水 残余
【0044】
配合処方例9 クリーム 質量%
本美白剤(アリストロキア抽出液乾燥残分) 0.0005
4−メトキシサリチル酸カリウム 3.0
プロピレングリコール 5.0
グリセリン 8.0
ステアリン酸 2.0
ステアリルアルコール 7.0
水添ラノリン 2.0
スクワラン 5.0
2−オクチルドデシルアルコール 6.0
ポリオキシエチレンセチルアルコールエーテル 3.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
水酸化カリウム 適量
エチルパラベン 適量
香料 適量
イオン交換水 残余
【0045】
配合処方例10 クリーム 質量%
4−メトキシサリチル酸カリウム 1.0
3−O−エチルアスコルビン酸 1.0
本美白剤(サガリバナ抽出液乾燥残分) 0.0001
コエンザイムQ10 0.03
トラネキサム酸 2.0
酢酸トコフェロール 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
パントテニルエチルエーテル 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
グリセリン 7.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリエチレングリコール20000 0.5
ワセリン 2.0
ベヘニルアルコール 0.5
バチルアルコール 0.2
スクワラン 2.0
ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.5
ホホバ油 3.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 1.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 1.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
カルボキシビニルポリマー 0.2
キサンタンガム 0.1
エタノール 5.0
ヘキサメタリン酸ナトリウム 適量
黄酸化鉄 適量
EDTA3ナトリウム 適量
水酸化カリウム 適量
パラオキシ安息香酸エステル 適量
精製水 残余
【0046】
配合処方例11 二層タイプ日中用乳液 質量%
トラネキサム酸 2.0
4−メトキシサリチル酸カリウム 1.0
本美白剤(コバノサンダンカ抽出液乾燥残分) 0.0001
グリチルリチン酸ジカリウム 0.02
グルタチオン 1.0
チオタウリン 0.05
クララエキス 1.0
ジプロピレングリコール 5.0
ジメチルポリシロキサン 5.0
イソヘキサデカン 25.0
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2.0
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
ブチルエチルプロパンジオール 0.5
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 7.5
トリメチルシロキシケイ酸 5.0
球状ポリアクリル酸アルキル粉末 5.0
パルミチン酸デキストリン被覆微粒子酸化亜鉛 15.0
EDTA3ナトリウム 適量
メチルパラベン 適量
フェノキシエタノール 適量
香料 適量
精製水 残余
【0047】
配合処方例12 ジェル 質量%
4−メトキシサリチル酸カリウム 0.1
オドリコソウエキス 0.1
本美白剤(メキシコハコヤナギ抽出物乾燥残分) 0.0003
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
アスコルビン酸グルコシド 2.0
酢酸トコフェロール 0.1
オウゴンエキス 0.1
ユキノシタエキス 0.1
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリエチレングリコール1500 3.0
ポリエチレングリコール20000 3.0
寒天末 1.5
キサンタンガム 0.3
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.05
オクタン酸セチル 3.0
ジメチルポリシロキサン 5.0
ヘキサメタリン酸ナトリウム 適量
ジブチルヒドロキシトルエン 適量
黄酸化鉄 適量
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
水酸化ナトリウム 適量
フェノキシエタノール 適量
香料 適量
精製水 残余

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属(Aristolochia)アリストロキア(Aristolochia gigantea)、サガリバナ科サガリバナ属(Barringtonia)サガリバナ(Barringtonia racemosa)、フウチョウソウ科フウチョウソウ属(Crateva)ギョボク(Crateva falcate)、ミソハギ科タバコソウ属(Cuphea)メキシコハコヤナギ(Cuphea hyssopifolia)、ガガイモ科サクララン属(Hoya)サクララン(Hoya carnosa)、マメ科コマツナギ属(Indigofera)ナンバンコナツナギ(Indigofera suffruticosa)、アカネ科サンタンカ属(Ixora)コバノサンダンカ(Ixora sunkist)からなる群から選ばれた一種または二種以上の植物の抽出物を含むことを特徴とする美白剤。
【請求項2】
ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属(Aristolochia)アリストロキア(Aristolochia gigantea)、フウチョウソウ科フウチョウソウ属(Crateva)ギョボク(Crateva falcate)、ミソハギ科タバコソウ属(Cuphea)メキシコハコヤナギ(Cuphea hyssopifolia)、ガガイモ科サクララン属(Hoya)サクララン(Hoya carnosa)、マメ科コマツナギ属(Indigofera)ナンバンコナツナギ(Indigofera suffruticosa)、アカネ科サンタンカ属(Ixora)コバノサンダンカ(Ixora sunkist)から選ばれる一種又は二種以上の植物の抽出物を含むことを特徴とする皮膚外用剤。

【公開番号】特開2010−90069(P2010−90069A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−262683(P2008−262683)
【出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】