説明

耐久性のある金属化された粘着性ラミネート

第1および第2の外側表面を有するシート層と、外側有機コーティング層とでできた、輻射率が約0.40以下の粘着性ラミネートであって、シート層は、不織布、織布、不織布−フィルムラミネート、織布−フィルムラミネート、フィルム、紙−フィルムラミネートおよびこれらの複合体からなる群から選択される少なくとも1つの層を含み、シート層の該第1の外側表面上に少なくとも1つの多層コーティングを備え、該多層コーティングが、シート層の第1の外側表面に隣接する第1の金属コーティング層を含み、該外側有機コーティング層は、金属層に付着した有機ポリマー、有機オリゴマー、化合物およびこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含有する組成であり、接着層が、シート層の第2の外側表面をコートしており、該多層コーティングでコートされたシート層が、クレープ加工されている、粘着性ラミネート。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓や扉等の建築構造の開口部を通る浸水を防ぐ雨仕舞用途に用いる金属化されたシートと接着層とを含む粘着性ラミネートに関する。
【背景技術】
【0002】
建築構造において窓や扉等の窓割りをシールするための雨仕舞材料として用いるのに好適な金属化されたシートと接着層とを含む粘着性ラミネート(本明細書では、「金属化された粘着性ラミネート」とも呼ぶ)が知られている。Simpsonによる米国特許第6,479,119号明細書には、反射アルミニウム層と、アルミニウム層の片側に接着した弾力の低いポリエステル層と、アルミニウム層の他の側に接着した剥離紙によりカバーされた接着層とを含む窓枠をシールするための粘着性ラミネートが開示されている。
【0003】
実際には、雨仕舞材料は、最初の取り付け後に、再配置する必要があることが多いことが分かっている。雨仕舞材料は、取り付け後の雨仕舞の変化や是正しなければならない不適切な取り付け等、様々な要因の結果、再配置する必要がでてくる。公知の金属化された粘着性ラミネートは、強度および耐剥離性が不十分なために、耐久性が乏しく、引き裂きや剥離なしに、初期の取り付け後に、ラミネートを再配置するのを難しくさせている。
【0004】
ラミネートにより提供される水分侵入に対するシールを引き裂いたり、損なうことなく、再配置可能な雨仕舞材料として用いられる耐久性のある金属化された粘着性ラミネートが望まれている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態において、本発明は、粘着性ラミネートであって、第1と第2の外側表面を有するシート層であって、不織布、織布、不織布−フィルムラミネート、織布−フィルムラミネート、フィルム、紙−フィルムラミネートおよびこれらの複合体からなる群から選択される少なくとも1つの層を含むシート層と、シート層の第1の外側表面上の少なくとも1つの多層コーティングであって、シート層の該第1の外側表面に隣接する第1の金属コーティング層と、金属層上に付着した有機ポリマー、有機オリゴマー、化合物およびこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含有する組成の外側有機コーティング層とを含む多層コーティングと、シート層の第2の外側表面をコートする接着層と、シート層と反対の接着層の側で接着層を覆う任意の剥離層とを含む粘着性ラミネートである。
【0006】
本発明はまた、粘着性ラミネートでできた雨仕舞材料および雨仕舞を適用する方法も含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本明細書で用いる「不織布」、「不織シート」、「不織層」および「不織ウェブ」という用語は、編または織布とは対照的に、不規則に配置されて、識別可能なパターンのない平坦な材料を形成する個々のストランド(例えば、ファイバー、フィラメントまたは糸)の構造のことを指す。「ファイバー」という用語は、本明細書では、ステープルファイバーおよび連続フィラメントを含むものとして用いられている。不織布としては、メルトブローンウェブ、スパンボンド不織ウェブ、フラッシュスパンウェブ、梳毛およびエアレイドウェブを含むステープルベースのウェブ、スパンレースウェブおよび2つ以上の不織ウェブを含む複合体シートが例示される。
【0008】
本明細書で用いる「プレキシフィラメント状」という用語は、多数の長さが不規則で、平均フィルム厚さが約4ミクロン未満、中央フィブリル幅が、約25ミクロン未満の薄い、リボン状、フィルム−フィブリル要素の3次元一体型網またはウェブを意味する。プレキシフィラメント状構造では、フィルム−フィブリル要素は、通常、構造の長手方向軸と同一の広がりをもって並んでいて、構造の長さ、幅および厚さ全てについて、様々な場所において、不規則な間隔で、断続的に結合したり、分離したりして、連続した3次元網を形成している。プレキシフィラメント状フィルム−フィブリル要素の不織ウェブは、本明細書では、「フラッシュスパンプレキシフィラメント状シート」および「プレキシフィラメント状フィルム−フィブリルシート」と区別なく呼ばれる。プレキシフィラメント状フィルム−フィブリル構造の一例としては、E.I.du Pont de Nemours and Company(Wilmington,Delaware)(以降DuPont)よりTyvek(登録商標)という商品名で販売されているフラッシュスパンポリオレフィンシートが挙げられる。
【0009】
本発明の一実施形態は、窓、扉、天窓、排気、ユーティリティサプライボックスおよび建物等の構造の開口部に適合させるその他品目等の窓枠をシールするための雨仕舞材料として用いるのに好適な金属化された粘着性ラミネートに関する。雨仕舞材料は、建物を浸水から保護するための建物をカバーする耐水性バリアシート材料を含むシステムにおいて、一体化コンポーネントとして用いることができる。このラミネートは、シート層を含み、シート層は、シート層の一表面上の少なくとも1つの多層コーティングによりコートされていて、多層コーティングは、金属コーティング層と外側有機コーティング層とを含む。ラミネートはさらに、シート層の他の表面上に接着層コーティングを含む。少なくとも1つの多層コーティングによりコートされたコートシート層は、接着層コーティングのコーティング前に、クレープ加工されているのが好ましい。多層コーティングは、非常に耐久性があり、クレープ加工プロセス中のフレーキングや剥離、使用中の摩耗に対して抵抗性がある。金属化された粘着性ラミネートは、任意で、接着層コーティングを覆う剥離紙をさらに含む。
【0010】
「出発シート層」とも呼ばれる本発明で用いるのに好適なシート層としては、織布、例えば、織ファイバーまたはテープのシート、不織布、例えば、フラッシュスパンプレキシフィラメント状シート、スパンボンド不織シート、スパンボンド−メルトブローン不織シート、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織シート、多孔性、マイクロポーラス、微細孔およびノンポーラスフィルムを含むフィルム、不織または織布を含むラミネート、スクリムまたは紙とフィルム、ならびにこれらの複合体が挙げられる。出発シート層は、従来のコーティング方法を用いてコートされたシートを含むことができる。例えば、建築業界で現在用いられているシートとしては、ポリマーフィルム層でコートし、任意で微細孔加工された織テープのシートが挙げられる。シート層は、様々なポリマー組成物から形成される。例えば、建築業界で用いるシートは、典型的に、ポリプロピレンや高密度ポリエチレン、ポリエステルまたはポリアミド等のポリオレフィンから形成される。
【0011】
一実施形態において、シート層は、DuPontより入手可能なTyvek(登録商標)等のフラッシュスパンプレキシフィラメント状ポリオレフィンシートである。好適なフラッシュスパンプレキシフィラメント状フィルムフィブリル材料もまた、ポリプロピレンまたはポリエステルなどの他の熱可塑性材料から作製してよい。シート層は、1つ以上の追加の層を備えたフラッシュスパンプレキシフィラメント状シートのラミネート、例えば、フラッシュスパンプレキシフィラメント状シートとメルトスパンスパンボンドシートを含むラミネートとすることができる。プレキシフィラメント状フィルム−フィブリルストランド材料のウェブ層を形成するフラッシュ紡糸プロセスは、米国特許第3,081,519号明細書(Bladesら)、第3,169,899号明細書(Steuber)、第3,227,784号明細書(Bladesら)および第3,851,023号明細書(Brethauerら)に開示されている。
【0012】
多層コーティングは次のようにして形成される。金属コーティング層を、シート層の一表面上に付着する。本発明の複合体シートの金属コーティング層を形成するのに好適な金属としては、アルミニウム、銀、金、銅、錫、亜鉛、ケイ素、スカンジウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、イットリウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、インジウムおよびこれらの合金が挙げられる。金属合金は、合金組成が、低輻射率のラミネートを与える限りは、他の金属を含むことができる。各金属コーティングの厚さは、約15nm〜200nm、さらに約30nm〜60nmである。金属コーティングが薄すぎると、所望の熱バリア特性が得られない。金属コーティングが厚すぎると、欠けたり剥がれる可能性がある。一実施形態において、金属コーティングは、アルミニウムを含む。金属コーティングは、抵抗蒸発、電子ビーム金属蒸着またはスパッタリングにより真空中で付着される。
【0013】
厚さが約0.2μm〜約5μmの有機ポリマー、有機オリゴマー、化合物およびこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含有する組成の外側有機コーティング層が、金属コーティング層の表面上に形成される。外側有機コーティングは、真空中蒸着、フレキソ印刷、グラビアコーティングまたはエアナイフコーティングをはじめとする公知の技術により形成される。金属コーティング層および外側有機コーティング層は、2004年8月23日出願の同時係属米国特許出願第10/924,218号明細書に記載されているとおり、真空チャンバにおいて、連続蒸着プロセスにより形成することができる。このプロセスでは、金属層およびポリマーコーティングを、真空中で、透湿性シート上に付着して、新たに付着した金属層上にポリマーコーティングが直接形成され、金属層上に金属酸化物形態が存在することはない。形成された複合体シート製品は、ハウスラップまたは屋根ライニングの形態で、建築構造の熱および電磁波バリアとして有用である。
【0014】
本発明の一実施形態において、シート層表面のマイクロ粗さを平滑にして、その輻射率を改善するために、金属コーティング層を付着する前に、中間有機コーティング層がシート層に適用される。中間有機コーティング層は、有機ポリマー、有機オリゴマー、化合物およびこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含有する組成を含む。中間有機コーティング層の厚さは、約0.02μm〜約2μmである。
【0015】
多層コーティングは、同時係属米国特許出願第11/201,787号明細書および第11/334,211号明細書のプロセスのいずれかに従って作製された、金属層表面に金属酸化物コーティング層を任意でさらに含む。金属酸化物コーティング層は、金属層を腐食から保護する。金属酸化物コーティング層の厚さは、約10nm未満であるのが好ましい。
【0016】
接着コーティング層は、多層コーティングからシート層の反対の側、すなわち、多層コーティングでコートされていない側に接着する。接着層は、ブチルゴム、ポリイソブチレン、ゴム入りアスファルト、ビチューメン、アクリル、エチレンプロピレンゴムおよびホットメルト接着剤からなる群から選択される接着剤を含有する。接着層は、ブチルゴムであるのが好ましい。接着層の厚さは、用いる特定の接着剤に応じて異なる。任意の剥離層を、接着層に隣接して適用し、使用前、すなわち、建物窓割りにラミネートを取り付ける直前に除去する。接着層は、浸水から保護する耐久性のあるシールを提供する。
【0017】
本発明の金属化された粘着性ラミネートは、接着剤/シート/M/L2、接着剤/シート/L1/M/L2、接着剤/シート/M/MO/L2、接着剤/シート/L1/M/MO/L2および接着剤/シート/L1/M/L2/M/MO/L3等の構造を有する。接着剤は、接着層であり、シートは、シート層(本明細書では出発シートとも呼ばれる)であり、Mは、低輻射率金属コーティングであり、L1、L2およびL3は、有機ポリマー、有機オリゴマーまたはこれらの組み合わせを含む有機コーティングであり、MOは、金属酸化物コーティングである。略記「L1」は、金属コーティングを付着する前に、シート層表面に付着できる任意の中間有機コーティングのことを指すのに用いられる。
【0018】
金属酸化物層を有する本発明の金属化された粘着性ラミネートは、上述した構造に、L2やL3等の金属酸化物コーティングMOを覆う「外側」有機コーティングを含むのが好ましい。2つ以上の金属コーティングを有するラミネート構造において、個々の金属コーティングは、同じまたは異なる金属から形成でき、同じまたは異なる厚さとすることができる。同様に、2つ以上の有機コーティングを有するラミネート構造において、個々の有機コーティングは、同じまたは異なる組成および/または厚さを有することができる。各金属コーティングは、1つ以上の金属コーティングに隣接させることができる。金属は同じまたは異なるものとすることができる。同様に、各有機コーティングは、1つ以上の有機コーティングに隣接でき、隣接する有機コーティングは同じまたは異なるものとすることができる。
【0019】
金属および有機コーティングの厚さは、輻射率が約0.40以下、約0.20以下、さらに約0.15以下のラミネートを与える範囲内に制御されるのが好ましい。外側有機コーティングの厚さおよび組成は、金属化されたシート層の輻射率を実質的に増大しないようなものを選択する。ラミネートの高反射、低輻射率の金属化された表面は、赤外線を反射して、赤外線をほとんど通さない。窓割り枠を、壁が低輻射率熱バリアでカバーされた壁部分にシールするのに用いるときは、かかる雨仕舞材料を用いると、エネルギーの損失を減じ、建物を、夏は涼しく、冬は暖かく保つ。雨仕舞材料の低輻射率が、接着層を、夏は涼しく、冬は暖かく保ち、接着層を含む雨仕舞材料を、劣化から保護する。外側有機コーティングの組成は、ラミネートの輻射率を最小にするために、低赤外吸収である。外側有機コーティングの厚さは、約0.2μm〜約5μmであるのが好ましい。外側および任意の中間有機コーティングを形成するのに好適なコーティングプロセスは、2003年6月19日出願の米国特許公開第2004−0028931−A1号明細書にさらに記載されている。
【0020】
多層コーティングでコートされたシート層は、接着コーティング層に適用する前にクレープ加工されるのが好ましい。クレープ加工された粘着性可撓性雨仕舞製品は公知であり、Protecto Wrap Company(Denver,Colorado)製Protecto Flex(登録商標)およびLudlow Coated Products(Doswell,Virginia)製Contour(登録商標)可撓性テープが挙げられる。これらの製品は、バルク接着層にラミネートされたクレープ加工されたフィルムを含む。クレープ加工されたシート層は、伸びの増大したラミネートを提供し、その結果、使用中のシート層の応力が減少する。マイクロクレープ加工されたシートを含み、シートが、フィルム、不織布、紙およびこれらの組み合わせから選択され、感圧接着層がマイクロクレープ加工されたシートにボンドされており、マイクロクレープ加工されたシートの圧縮比が少なくとも55%、雨仕舞材料の回復率が約50%未満である、伸長可能なマイクロクレープ加工された雨仕舞材料が、同時係属出願第10/966,120号明細書に開示されている。
【0021】
シートをクレープ加工する装置および方法は、米国特許第3,260,778号明細書、第3,416,192号明細書、第3,810,280号明細書、第4,090,385号明細書および第4,717,329号明細書に記載されている。用いるクレープ加工方法は、Walpole,MassachusettsのMicrex Corporationより商業的に使用可能であり、同社より「MICREX」という登録商標で呼ばれている。
【0022】
コートされたシート層がクレープ加工されたラミネートは、ラミネート、すなわち、コートされたシートと接着層における厚さを通して、ラミネートの幅方向に、折り目やしわがない。対照的に、コートされたシート層がクレープ加工されていないときは、ラミネートの幅方向に折り目が形成される。ラミネートをロール形態へと巻き取るときに折り目が形成され、かかるラミネートは、典型的に、ラミネート形成プロセスの終わりに巻かれて、ラミネートは搬送される。意外なことに、多層コーティングでコートされたシート層がクレープ加工された本発明のラミネートは、クレープ加工前に多層コーティングでコートされたシートの輻射率の2倍以下の輻射率を有することが分かった。
【0023】
ポリマーコーティングの好適な組成としては、米国特許第6,083,628号明細書および国際公開第98/18852号パンフレットに記載されているような、ポリアクリレートポリマー、オリゴマーおよび化合物、ビニルポリマー、オリゴマーおよび化合物が挙げられる。外側有機コーティング層は、架橋ポリアクリレートまたはフッ素化アクリレートオリゴマーを含有することができる。
【0024】
材料の熱バリア特性は、その放射率により特徴付けられる。放射率は、材料の熱吸収および反射特性の尺度であり、型番AE D&S Emissometer(Devices and Services Company,Dallas,TX)製)を用いてASTM C1371−98およびASTM C408−71に従って、シート試料の金属化側を放射線源に向けて、測定される。放射率は、表面により放射された単位面積当たりの力対同じ温度での黒体により放射されたものの比である。従って、黒体は、放射率1であり、完全なリフレクタの放射率はゼロである。放射率が低ければ低いほど、熱バリア特性は高くなる。
【0025】
本発明の金属化された粘着性ラミネートの引張り特性は、引張り強度(本明細書で用いる「引張り強度」とは、機械方向の引張り強度を指す)により特徴付けることができる。本発明のラミネートは、機械方向における引張り強度が、少なくとも30N/cm、少なくとも35N/cm、さらに少なくとも40N/cmである結果、使用中、優れた耐久性および引き裂きに対する抵抗性を有する。
【0026】
本発明の金属化された粘着性ラミネートは、建物の壁部分において、窓枠等の窓割り枠をシールするための雨仕舞材料として用いるのに特に好適である。窓割り枠は、周囲に取り付けられたフランジ(「フランジ付き」)としても、フランジなしとしてもよい。窓割り枠がフランジ付きの場合には、任意の剥離層を除去して、接着層を露出し、窓割り枠のフランジと隣接する壁部分の表面を覆ってシールする関係で、接着層雨仕舞材料を適用して、枠の端部と壁部分の隣接する表面により形成された継目を接着層によりシールし、窓枠のフランジと、隣接する壁部分を係合し、多層コーティングが、接着層に対して外側に向くようにすることにより、雨仕舞材料は取り付けられる。窓割り枠がフランジなしの場合には、本発明の雨仕舞材料を用いて、同時係属米国特許出願第11/011,669号明細書に記載された方法により、取り付けることのできる粘着性フランジを形成することができる。
【0027】
壁部分は、窓割りフランジの下が耐水性バリアでカバーされていると有利である。壁をカバーする耐水性バリアは、不織布、織布、フィルム、不織布−フィルムラミネート、織布−フィルムラミネートおよびこれらの複合体からなる群から選択される金属化されたシートとすることができる。
【0028】
本発明の他の実施形態は、建物への浸水を防ぎ、好ましくは、建物の外部へ水蒸気を逃す、建物構造、例えば、ハウスラップや屋根下張りのバリア材料として用いるのに好適な建築バリアに関する。建物バリアは、シート層を含み、シート層の一表面をコートする少なくとも1つの多層コーティングであって、シート層表面に隣接する厚さが約15nm〜約200nmの第1の金属コーティング層を含む多層コーティングと、金属層に付着した厚さが約0.2μm〜約5μmの外側有機コーティング層とによりコートされたシート層を有する。これは、粘着性ラミネートの前の実施形態で説明してある。建物バリアは、シート層と第1の金属コーティング層との間に配置された中間有機コーティング層を含むことができる。多層コーティングによりコートされたシート層は、後にクレープ加工される。得られるクレープ加工された建築バリア材料は、ハウスラップまたは屋根下張りとして用いるとき、水分が集められて流れる流路を含有している。多層コーティングは、非常に耐久性があり、クレープ加工プロセス中のフレーキングや剥離や、使用中の摩耗に対して抵抗性がある。
【0029】
本発明の建築バリアの輻射率は約0.40以下である。低輻射率の結果、建築バリアは、ハウスラップおよび/または屋根ライニングとして取り付けると、熱バリアおよび電磁波(EMF)からの防護として機能し得る。
【0030】
試験方法
以下の限定されない実施例においては、以下の試験方法を用いて、様々な記録された特徴および特性を判断した。ASTMとは、米国材料試験協会のことである。ISOとは、国際標準化機構のことである。TAPPIとは、パルプ製紙業界技術協会のことである。
【0031】
実施例では、ロール形態のシート層を用いて、3つの試料(S1、S2およびS3)を、各ロールの最初、中間、最後から取り、これらの試料のそれぞれで多数回測定を行い、静水頭、Gurley Hill多孔度、MVTRおよび輻射率測定について平均した。
【0032】
坪量(BW)を、ASTM D−3776により求め、g/mで記録してある。
【0033】
静水頭(HH)を、ISO811を用いて測定し、水のcmで記録してある。この試験は、静荷重をかけて、シートの液体の水の浸透に対する抵抗性を測定するものである。100cmの試料を、Shirley静水頭試験機(Shirley Developments Limited,Stockport,England)に装着する。漏れの3点が表面に現れるまで、水を試料の片側にポンピングする。静水頭を、各実施例において合計で18の試料について測定し、測定値を平均して、実施例に記録された平均HHを得た。
【0034】
Gurley Hill多孔度は、シート材料のガスに対するバリアの尺度である。特に、特定の圧力勾配が存在する場合に、ある容積のガスが、ある面積の材料を通過するのに要する時間の尺度である。Gurley Hill多孔度は、Lorentzen&Wettre型番121D Densometerを用いて、TAPPI T−460om−88に従って測定する。この試験は、100立方センチメートルの空気が、約12.45cmの水の圧力で、直径2.54cmの試料を押す時間を測定するものである。結果は秒で表わされ、通常、Gurley秒と呼ばれる。Gurley Hill多孔度を、各実施例において合計で18の試料について測定し、測定値を平均して、実施例に記録された平均Gurley秒を得た。
【0035】
輻射率は、材料の熱吸収と反射率特性の尺度であり、シート試料の金属化側を、放射線源に向けて、ASTM C1371−98およびASTM C408−71に従って、型番AE D&S Emissometer(Devices and Services Company,Dallas,TX)を用いて測定した。検出器を82℃まで加熱し、低輻射率(反射、輻射率=0.07)および高輻射率(吸収、輻射率=0.89)の標準で較正した。各測定の始めと終わり、そして、30分毎に少なくとも1回、機器を較正した。輻射率を、各実施例において合計で27の試料について測定し、測定値を平均して、実施例に記録された平均輻射率を得た。各S1、S2およびS3試料について、ロール幅の端部と中心の両方に近い、3つの各領域で、3回の輻射率測定を行った。同じ測定を3回繰り返し、各回で、新しいS1、S2およびS3により、合計で27回の輻射率測定を行って、平均して、実施例に記録された平均輻射率を得た。
【0036】
水蒸気透過速度(MVTR)は、材料の透湿性の尺度であり、ASTM F1249に従って、23℃および85%の相対湿度の条件下で測定され、g/m/24hrの単位で記録してある。各実施例について、合計で9つの試料についてMVTRを測定し、測定結果を平均して、実施例に記録された平均MVTRを得た。
【0037】
引張り強度は、破壊強度の尺度であり、ASTM D5035−90に従って測定した。
【0038】
蒸着ポリマー層および金属層の厚さを、透過電子顕微鏡を用いて、クライオミクロトーム試料で測定した。
【0039】
耐UV性を、SAE J1960に従って、キセノンアークUV試験を用いて判断した。
【実施例】
【0040】
以下に定義する略記を実施例では用いている。
HW=公称坪量が84g/mの坪量および厚さが222μmのTyvek(登録商標)1580B。
HWM=公称坪量が84g/mの坪量および厚さが222μmのTyvek(登録商標)Reflex(登録商標)3480Mハウスラップ。Tyvek(登録商標)Reflex(登録商標)3480Mハウスラップは、厚さ36nmのアルミニウム層で金属化し、フレキソ印刷技術を用いて、1.5g/mの有機ラッカーコーティングでコートしたもので、複合体光学密度は2.5である。
CW=公称坪量が82g/mの坪量および厚さが180μmのTyvek(登録商標)1162B CommercialWrap(登録商標)。Tyvek(登録商標)1580B、Tyvek(登録商標)Reflex(登録商標)3480MおよびTyvek(登録商標)1162B CommercialWrap)(登録商標)は、DuPontより入手可能である。
モノマー/オリゴマー組成物:
SR606=反応性ポリエステルジアクリレート
SR9003=プロポキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート
SR606およびSR9003は、Sartomer Company(Exton,PA)より市販されている。
【0041】
実施例1〜4および比較例A〜C
CWのロール試料(長さ460m×幅41cm)を、真空コーティング/金属化機で、SR606またはSR9003層でコートし、アルミニウムで金属化して、表1に示す実施例1〜4を作製した。「Al」は、アルミニウム層を示し、「L1」および「L2」は、SR606またはSR9003の個々の層を表している。
【0042】
真空コーティング/金属化機の真空チャンバは、同時係属米国特許出願第10/924,218号明細書に記載されているようなプラズマ処理ステーション、蒸着ステーションおよび金属化ステーションを含んでいた。コートした試料を、付着する層の数に応じて、2または3工程で作製した。
【0043】
第1の工程において、未コートのシート層のロールを、大気に開いた真空チャンバの巻き出し位置に配置した。ポリプロピレンフィルムリーダによりつないだ後、基材を巻き出し位置から、機械を通して、巻き取り位置まで通した。真空チャンバを閉じ、10−2〜10−3トルまで排気した。ロールを、91m/分で巻き出し、シート層の一表面を、300Wの出力で、Ar/N(80/20)プラズマに露出した。プラズマ処理直後に、アクリレートモノマーを、フラッシュ気化し、シート層のプラズマ処理表面上で凝結した。モノマー蒸気が、真空チャンバの外側に配置されたフラッシュ蒸発器で生成され、加熱管およびノズルスリットを通して、真空チャンバへ引いた。シート層表面と接触する際、モノマー蒸気が、薄い液体層へと凝結し、電子ビームにより硬化したところ、ファイバー表面上に厚さ約0.5μmのアクリレートポリマー層が得られた。硬化後、真空チャンバを排気し、ポリアクリレートコートしたシート層(シート層/L1)のロールを真空チャンバから取り出した。
【0044】
第2の工程において、コートしたロール(シート層/L1)を、巻き出し位置に配置し、チャンバを<10−4トルまでポンプダウンした。コートしたシートは、91m/分で巻き出し、アクリレートコートされた側を、第1の工程と同じようにしてプラズマ処理した後、アルミニウムにより真空金属化し、その直後に、厚さ0.5μmの同じアクリレートの第2の層を、金属層の上部に付着し、硬化して、コートされた金属化シート(シート層/L1/Al/L2)を形成した。金属化中、シートを、約−15℃〜−20℃まで冷却ドラムで冷却した。第1および第2の工程の両方における典型的なモノマー供給速度は、約14g/分であった。真空チャンバを排気し、コートされたシート材料のロールを取り出した。
【0045】
多数の試料を、各ロールの最初、中間、最後から取り、上述した試験方法を用いて特性を測定し、対応の非金属化前駆体シートと比べた。アクリレートまたは金属コーティングのないシート層の対照試料、すなわち、比較例Aと、上述したとおり、金属化され、SR606またはSR9003でコートした本発明の実施例1〜4についての特性データを以下の表1に示す。表1はまた、本発明の実施例を、市販の非金属化のコートされていないシート(比較例B)および市販の金属化ハウスラップReflex(登録商標)3480M(比較例C)と比較している。
【0046】
表1

【0047】
表1のデータによれば、本発明の実施例1〜4(シート層/L1/Al/L2)の通気性、透湿性、静水頭は、比較例A、すなわち、対照の出発シート層に比べて、実質的に変化しなかった。同様に、本発明の実施例は、雨仕舞材料として用いるのに重要なシートの他のバリア特性に大きな影響を及ぼすことなく、比較例Aよりも大幅に良好な耐熱性(低輻射率)を与える。対照的に、表1のデータによれば、金属層をカバーし、シート層のファイバー間の間隙もある程度カバーする有機コーティングを有する比較例Cは、比較例Bに比べて、約37%減じたMVTRおよび約156%減じたGurley Hill多孔度を有することが分かる。
【0048】
実施例5〜6および比較例C〜D
金属化後、Micrex Corporation(Walpole,MA)製Micrex Microcreper機を用いて、11%の圧縮比まで、様々なクレープ加工シムを用いて、コートしたロールをクレープ加工した。圧縮比は、(未圧縮シート長さ−圧縮シート長さ)/未圧縮シート長さで計算する。クレープ加工されたコートしたロールを、幅4インチのストリップになるまで細長く切った。クレープ加工した実施例を、実施例1および2と同じ材料から作製し、それぞれ、実施例5、6とした。次に、ストリップをブチル接着剤および100lbの剥離紙でコートして、雨仕舞材料を形成した。
【0049】
比較例A、実施例5および実施例6の1インチ×8インチの試料を、OSB(配向性ストランドボード)に取り付けた。実施例品は慎重に取り扱った。実施例品を、SAE J1960に従って、7、14、28日の期間にわたってキセノンアークUV試験に露出した。1組の試料は、キセノンアークUV試験に露出しなかった。各試料に4つの複製があった。実施例5および6のコートしたシートを用いて行った試料の目視観察によれば、シート層に劣化の兆候は皆無、あるいはそれに近かった。実際、キセノンアークUV試験の結果、試料の外観は変わらなかった。対照的に、比較例Aは、シート層端部周囲の傷みやシート層を通して見られるブチル接着剤により生じたしみの外観等、劣化の兆候を見せた。これらの結果によれば、反射多層コーティングは、雨仕舞材料の耐UV性を大幅に向上することが分かる。
【0050】
実施例1(クレープ加工前)と実施例5(クレープ加工後)の両方の輻射率を測定した。反射金属コーティングは、意外にも、クレープ加工プロセスにおける高ニップ圧に、傷みなく無傷で耐えるばかりでなく、クレープ加工前の低輻射率値も維持した。輻射率は、実施例1の約0.11から実施例5の約0.15まで、36%の増大であった。
【0051】
同様に、比較例C(クレープ加工前)と比較例D(クレープ加工後)の両方の輻射率を測定した。実施例1をクレープ加工した(実施例5)ときの輻射率の変化の程度、36%の増大とは対照的に、輻射率は、比較例Cの約0.18から比較例Dの約0.27まで、50%の増大であった。従って、本発明によるクレープ加工した試料は、同様にクレープ加工した比較試料よりも、耐熱性(低輻射率)の保持が大幅に良好である。
【0052】
実施例1および比較例E〜G
実施例1、比較例EのTyvek(登録商標)StraightFlash(登録商標)(DuPontより入手可能)、比較例FのWindow Wrap(登録商標)(MFM Building Products Corp.,Coshocton,Ohio)および比較例GのPella Flashing Tape(Pella,Iowaより入手可能)の1インチ×8インチの引張り強度を測定した。雨仕舞材料試料毎に6回の測定を行った。それぞれの平均を表2に示す。
【0053】
表2


【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着性ラミネートであって、
第1と第2の外側表面を有するシート層であって、不織布、織布、不織布−フィルムラミネート、織布−フィルムラミネート、フィルム、紙−フィルムラミネートおよびこれらの複合体からなる群から選択される少なくとも1つの層を含むシート層と、
前記シート層の前記第1の外側表面上の少なくとも1つの多層コーティングであって、前記シート層の前記第1の外側表面に隣接する第1の金属コーティング層と、前記金属層上に付着した有機ポリマー、有機オリゴマー、化合物およびこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含有する組成の外側有機コーティング層とを含む多層コーティングと、
前記シート層の前記第2の外側表面をコートする接着層と、
前記シート層と反対の前記接着層の側で、前記接着層を覆う任意の剥離層とを含み、
前記多層コーティングでコートされた前記シート層がクレープ加工されていて、前記ラミネートの輻射率が0.40以下である粘着性ラミネート。
【請求項2】
前記シート層の第1の外側表面と前記第1の金属コーティング層との間に配置され、厚さが0.02マイクロメートル〜2マイクロメートルの有機ポリマー、有機オリゴマー、化合物およびこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含有する組成の中間有機コーティング層を含む請求項1に記載の粘着性ラミネート。
【請求項3】
前記粘着性ラミネートが、28日間キセノンUV露光試験後、実質的な劣化を示さない請求項1に記載の粘着性ラミネート。
【請求項4】
前記ラミネートが、厚さ方向にしわが実質的にない請求項1に記載の粘着性ラミネート。
【請求項5】
クレープ加工のない前記多層コーティングでコートした同じシート層の前記輻射率の2倍以下の輻射率を有する請求項1に記載の粘着性ラミネート。
【請求項6】
前記多層コーティングが、前記第1の金属コーティング層と前記外側有機コーティング層との間に、厚さが10nm未満の金属酸化コーティング層をさらに含む請求項1または2に記載の粘着性ラミネート。
【請求項7】
前記シート層が、フラッシュスパン不織布、スパンボンド不織布およびスパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布からなる群から選択される少なくとも1つの不織布を含む請求項1または2に記載の粘着性ラミネート。
【請求項8】
前記不織布が、フラッシュスパンポリエチレン不織布である請求項8に記載の粘着性ラミネート。
【請求項9】
前記金属層の前記金属が、アルミニウム、銀、金、銅、錫、亜鉛、ケイ素、スカンジウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、イットリウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、インジウムおよびこれらの合金からなる群から選択される請求項1または2に記載の粘着性ラミネート。
【請求項10】
前記接着層が、ブチルゴム、ポリイソブチレン、ビチューメン、アクリル、ホットメルト接着剤、エチレンプロピレンゴムおよびゴム入りアスファルトからなる群から選択される請求項1または2に記載の粘着性ラミネート。
【請求項11】
前記第1の金属コーティング層の厚さが15nm〜200nmであり、前記外側有機コーティング層の厚さが0.2マイクロメートル〜5マイクロメートルである請求項1または2に記載の粘着性ラミネート。
【請求項12】
前記外側有機コーティング層が、架橋ポリアクリレートおよびフッ素化アクリレートオリゴマーからなる群から選択される材料を含有する請求項1または2に記載の粘着性ラミネート。
【請求項13】
引張り強度が少なくとも30N/cmである請求項1または2に記載の粘着性ラミネート。
【請求項14】
請求項11に記載の前記粘着性ラミネートを含む粘着性雨仕舞材料。
【請求項15】
建物窓割り枠のフランジと、前記フランジに隣接する壁部分の組み合わせにおいて、請求項14に記載の前記粘着性雨仕舞材料が、前記フランジと前記隣接する壁部分により形成された継目を覆ってシールする関係で配置されており、前記接着層が、前記フランジと前記隣接する壁部分を係合しており、前記フランジと隣接する壁部分を係合する前に、前記任意の剥離層が除去されて、前記接着剤が露出される組み合わせ。
【請求項16】
前記壁部分が、耐水性バリアでカバーされており、前記耐水性バリアが前記窓割りフランジの下にある請求項15に記載の組み合わせ。
【請求項17】
前記耐水性バリアが、金属化された第2のシート層を含み、前記第2のシート層が、不織布、織布、フィルム、不織布−フィルムラミネート、織布−フィルムラミネートおよびこれらの複合体からなる群から選択される請求項16に記載の組み合わせ。
【請求項18】
建築バリアであって、
第1と第2の外側表面を有するシート層であって、不織布、織布、不織布−フィルムラミネート、織布−フィルムラミネート、フィルム、紙−フィルムラミネートおよびこれらの複合体からなる群から選択される少なくとも1つの層を含むシート層と、
前記シート層の前記第1の外側表面上の少なくとも1つの多層コーティングであって、前記シート層の前記第1の外側表面に隣接する、厚さが15nm〜200nmの第1の金属コーティング層と、前記金属層上に付着した、厚さが0.2マイクロメートル〜5マイクロメートルの有機ポリマー、有機オリゴマー、化合物およびこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含有する組成の外側有機コーティング層とを含む多層コーティングとを含み、
前記多層コーティングでコートされた前記シート層がクレープ加工されていて、
クレープ加工された建築バリアの輻射率が0.40以下である建築バリア。
【請求項19】
前記シート層の前記第1の外側表面と前記第1の金属コーティング層との間に配置され、厚さが0.02マイクロメートル〜2マイクロメートルの有機ポリマー、有機オリゴマー、化合物およびこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含有する組成の中間有機コーティング層を含む請求項18に記載の建築バリア。
【請求項20】
建物の壁部分に取り付けられた周囲フランジを備えた建物窓割り枠をシールする方法であって、
a)請求項15に記載の粘着性雨仕舞材料を提供し、前記任意の剥離層を除去して前記接着層を露出する工程と、
b)前記窓割り枠の前記周囲フランジの一部および前記隣接する壁部分の表面を覆ってシールする関係で前記粘着性雨仕舞材料を適用して、前記枠の端部と前記壁部分の隣接する表面により形成された継目を前記接着層によってシールして、前記窓枠の前記フランジと前記隣接する壁部分を係合し、ここで前記多層コーティングが前記接着層に対して外側を向いている工程と
を含む方法。
【請求項21】
前記壁部分が耐水性バリアでカバーされており、前記耐水性バリアが前記窓割りフランジの下にある請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記耐水性バリアが、金属化された第2のシート層を含み、前記第2のシート層が、不織布、織布、フィルム、不織布−フィルムラミネート、織布−フィルムラミネートおよびこれらの複合体からなる群から選択される請求項21に記載の方法。

【公表番号】特表2009−527386(P2009−527386A)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−556360(P2008−556360)
【出願日】平成19年2月16日(2007.2.16)
【国際出願番号】PCT/US2007/004061
【国際公開番号】WO2007/098016
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】