説明

育毛・養毛剤用組成物

【課題】低濃度でも優れた育毛・養毛効果を発現する育毛・養毛剤用原料およびそれが用いられた育毛・養毛剤用組成物を提供すること。
【解決手段】ピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体、前記ピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体からなる育毛・養毛剤用原料、および前記育毛・養毛剤用原料を含有してなる育毛・養毛剤用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、育毛・養毛剤用組成物に関する。更に詳しくは、育毛・養毛剤用組成物、それに用いられる育毛・養毛剤用原料、および該育毛・養毛剤用原料に有用なピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体に関する。本発明の育毛・養毛剤用組成物は、薬事法上の化粧品、医薬部外品および医薬品のいずれに属してもよい。
【背景技術】
【0002】
従来、脱毛症の予防のため、各種薬効成分が配合された育毛・養毛剤用組成物が多数創出されている。一般的な育毛・養毛剤用組成物には、薬効成分として、血管拡張剤、毛母細胞賦活剤、抗炎症剤、天然物由来原料、生薬、殺菌剤、清涼剤等が配合されている(例えば、特許文献1および2参照)。また、近年、ミノキシジルが優れた育毛・発毛効果を発現することが見出され、薬効成分としてミノキシジルが配合された発毛剤が医薬品として開発されている。
【0003】
しかし、前記薬効成分が配合された育毛・養毛剤用組成物は、十分な育毛・養毛効果を発現しがたく、しかも頭皮に対して好ましくない刺激を与えるという欠点がある。
【0004】
したがって、優れた育毛・養毛効果を発現し、好ましくない刺激を頭皮に与えがたい育毛・養毛剤用組成物の開発が望まれている。
【0005】
【特許文献1】特開平6−172132号公報
【特許文献2】特開平6−345621号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、低濃度でも優れた育毛・養毛効果を発現する育毛・養毛剤用原料およびそれが用いられた育毛・養毛剤用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち、本発明は、
(1) 式(I):
【0008】
【化1】

【0009】
〔式中、Rは直鎖または分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子または水酸基、Aは式(II):
【0010】
【化2】

【0011】
(式中、Rは水素原子、水酸基、メチル基、メトキシ基またはハロゲン原子を示す)で表される基またはナフチル基を示す。但し、Rがメチル基であるとき、Rが水素原子である場合、およびRがメチル基、メトキシ基またはハロゲン原子であって、ピリミジン骨格との結合手に対してRがパラ位に結合している場合を除く〕
で表されるピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体、
(2) 式(III):
【0012】
【化3】

【0013】
〔式中、Rは直鎖または分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子または水酸基、Bは式(IV):
【0014】
【化4】

【0015】
(式中、Rは水素原子、水酸基、メチル基、メトキシ基またはハロゲン原子を示す)で表される基またはナフチル基を示す〕
で表されるピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体からなる育毛・養毛剤用原料、および
(3)前記(2)記載の育毛・養毛剤用原料を含有してなる育毛・養毛剤用組成物
に関する。
【発明の効果】
【0016】
本発明のピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体およびピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体からなる育毛・養毛剤用原料は、低濃度でも優れた育毛・養毛効果を有し、該育毛・養毛剤用原料が含有された育毛・養毛剤用組成物は、優れた育毛・養毛効果を発現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明のピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体は、式(I)で表される化合物である。
【0018】
式(I)において、Rは、直鎖または分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基である。直鎖または分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。これらの中では、メチル基、n-ブチル基およびイソブチル基が好ましい。
【0019】
式(I)において、RおよびRは、それぞれ独立して水素原子または水酸基を示す。
【0020】
式(I)において、Aは、式(II)で表される基またはナフチル基を示す。式(II)で表される基において、Rは、水素原子、水酸基、メチル基、メトキシ基またはハロゲン原子を示す。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられるが、これらのなかでは、フッ素原子および塩素原子が好ましい。
【0021】
なお、Rがメチル基であるとき、Rが水素原子である場合、およびRがメチル基、メトキシ基またはハロゲン原子であって、ピリミジン骨格との結合手に対してRがパラ位に結合している場合は、除かれる。
【0022】
本発明の育毛・養毛剤用原料であるピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体は、式(III)で表される化合物である。
【0023】
式(III)において、Rは、直鎖または分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基である。直鎖または分岐の炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。これらのなかでは、メチル基、n-ブチル基およびイソブチル基が好ましい。
【0024】
式(III)において、RおよびRは、それぞれ独立して水素原子または水酸基を示す。
【0025】
式(III)において、Bは、式(IV)で表される基またはナフチル基を示す。式(IV)で表される基において、R8は、水素原子、水酸基、メチル基、メトキシ基またはハロゲン原子を示す。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられるが、これらのなかでは、フッ素原子および塩素原子が好ましい。
【0026】
ピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体は、例えば、3−アルキル−1,6−ジメチル−5−ニトロウラシルとアリールアルデヒド類をピペリジン存在下で加熱還流することにより、容易に合成される。
【0027】
3−アルキル−1,6−ジメチル−5−ニトロウラシルは、例えば、ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー(Journal of Medical Chemistry), 15(5), 471-476 (1972)等に記載されている方法により、容易に合成することができる。
【0028】
より具体的には、例えば、以下の合成方法により、3−アルキル−1,6−ジメチル−5−ニトロウラシルを合成することができる。
【0029】
まず、式:
【0030】
【化5】

【0031】
で表されるジケテンを酢酸第二水銀の存在下でメチル尿素と反応させることにより、式:
【0032】
【化6】

【0033】
で表される1,6−ジメチルウラシルが合成される。
【0034】
次に、1,6−ジメチルウラシルの3位を硫酸ジメチルおよびハロゲン化アルキルでアルキル化することにより、式:
【0035】
【化7】

【0036】
(式中、Rは直鎖または分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基を示す)
で表される3−アルキル−1,6−ジメチルウラシルが合成される。
【0037】
次に、得られた3−アルキル−1,6−ジメチルウラシルの5位をニトロ化することにより、式:
【0038】
【化8】

【0039】
(式中、R10は直鎖または分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基を示す)
で表される3−アルキル−1,6−ジメチル−5−ニトロウラシルが合成される。
【0040】
アリールアルデヒド類としては、例えば、式:
【0041】
【化9】

【0042】
(式中、R11は水素原子、水酸基、メチル基、メトキシ基またはハロゲン原子を示す)
で表されるアリールアルデヒドが挙げられる。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などが挙げられるが、これらのなかでは、フッ素原子および塩素原子が好ましい。
【0043】
アリールアルデヒド類の量は、3−アルキル−1,6−ジメチル−5−ニトロウラシル1モルあたり、好ましくは1〜4モル、より好ましくは2〜3モルである。
【0044】
また、ピペリジンの量は、3−アルキル−1,6−ジメチル−5−ニトロウラシル1モルあたり、好ましくは1〜3モル、より好ましくは1〜2モルである。
【0045】
加熱還流は、好ましくは150〜200℃、より好ましくは160〜180℃の温度で、好ましくは0.5〜3時間、より好ましくは1〜2時間行う。
【0046】
かくして本発明のピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体が得られる。本発明のピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体は、優れた育毛・養毛効果を発現するが、特に、以下の化合物1〜13は、より優れた育毛・養毛効果を発現するので、好ましい。
【0047】
1,3−ジメチル−6−(3−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物1);
1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−(2−ヒドロキシフェニル)−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物2);
3−ブチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−6−フェニル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物3);
3−ブチル−7−ヒドロキシ−6−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物4);
3−ブチル−6−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物5);
7−ヒドロキシ−3−イソブチル−1−メチル−6−フェニル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物6);
7−ヒドロキシ−3−イソブチル−6−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物7);
【0048】
6−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−3−イソブチル−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物8);
6−(4−クロロフェニル)−7−ヒドロキシ−3−イソブチル−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物9)
1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−フェニル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物10);
1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−(4−メトキシフェニル)−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物11);
1,3−ジメチル−6−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物12);
1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−(4−メチルフェニル)−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物13)
【0049】
本発明のピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体の育毛・養毛効果は、例えば、後述の実施例に記載の方法によって確認することができる。
【0050】
本発明のピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体は、優れた育毛・養毛効果を有するため、育毛・養毛剤用原料として使用することができる。また、該育毛・養毛剤用原料を配合することによって、優れた育毛・養毛効果を奏する育毛・養毛剤用組成物を得ることができる。
【0051】
本発明の育毛・養毛剤用組成物中におけるピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体の含有量は、より優れた育毛・養毛効果をもたらす観点から、好ましくは0.01重量%以上、より好ましくは0.3重量%以上であり、あまりにも大量に用いても育毛・養毛効果の大幅な向上が望めず、かえって経済的に不利となることから、好ましくは10重量%以下である。
【0052】
本発明に係る育毛・養毛剤用組成物には、所望により上記の育毛・養毛剤用原料以外の育毛、養毛成分が含有されていてもよい。
【0053】
育毛・養毛剤用基剤以外の育毛、養毛成分としては、例えば、ビタミンEおよびその誘導体、センブリエキス、ニンニクエキス、セファランチン、塩化カルプロニウム、アセチルコリン等の血行促進剤;トウガラシチンキ、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ノニル酸バニリルアミド等の局所刺激剤;サリチル酸、レゾルシン、乳酸等の角質溶解剤、プラセンタエキス、ペンタデカン酸グリセリド、パントテニルエチルエーテル、ビオチン、ヒノキチオール、アラントイン等の代謝賦活剤;グリチルリチン酸、グチリルレチン酸等の消炎剤;イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジンクピリチオン、ヒノキチール等の殺菌剤;メントール、カンフル等の清涼剤;その他、女性ホルモン等が挙げられ、これらは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0054】
また、本発明の育毛・養毛剤用組成物には、前述したような育毛、養毛成分以外に、本発明の効果や系を損なわない範囲内で、その他の成分、例えばアルコール、多価アルコール、水溶性高分子、酸化防止剤、pH調整剤、紫外線防止剤、金属イオン封鎖剤、増粘剤、界面活性剤、精製水、香料、防腐剤、抗菌剤、油剤、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、保湿剤、清涼剤、色素等の通常の化粧料成分、或いは、ホルモン剤、ビタミン剤、アミノ酸類、収斂剤および胎盤抽出物、エラスチン、コラーゲン、ムコ多糖、アロエ抽出物、ヘチマ水、ローヤルゼリー、バーチ、ニンジンエキス、カモミラエキス、甘草エキス、サルビアエキス、アルテアエキス、セイヨウノコギリソウエキス等の生薬成分をはじめとする動植物由来の抽出成分等の特殊配合成分等が目的に応じて適宜任意に含有されていてもよい。
【0055】
本発明の育毛・養毛剤用組成物は、化粧品、医薬部外品或いは医薬品として用いることができる。また、本発明の育毛・養毛剤用組成物は、種々の剤型に用いることができるが、例えばヘアトニック、ヘアクリーム、ヘアトリートメント、エアゾール等の剤型に好ましく用いることができる。
【実施例】
【0056】
次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
【0057】
以下、本発明のピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体の合成方法について説明する。
【0058】
合成例1(1,3−ジメチル−6−(3−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
1,3,6−トリメチル−5−ニトロウラシル200mg(1.0mmol)を無水ジメチルホルムアミド(以下、ジメチルホルムアミドをDMFという)3.0mLに溶解し、3−フルオロベンズアルデヒド0.32mL(3.0mmol)およびピペリジン0.15mL(1.5mmol)を加え、170℃の油浴で2時間加熱還流した。室温にまで放冷した後、溶媒を減圧留去し、析出した粗結晶を濾取した。得られた結晶をエタノールで洗浄することにより、淡黄色粉末の1,3−ジメチル−6−(3−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物1)101mgを得た。
【0059】
収率:35.0%
融点:>300℃
H−NMR(DMSO−d6):σ=11.89(1H,brs,NH or OH),8.49(1H,s,NH or OH),7.85−7.78(2H,m,Ph),7.79−7.48(1H,m,Ph),7.13−7.12(1H,m,Ph),3.62(1H,s,1−CH),3.25(1H,s,3−CH
HRMS(EI):
1412FN(M)に対する計算値:289.0863、測定値:289.0871
【0060】
合成例2(1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−(2−ヒドロキシフェニル)−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
1,3,6−トリメチル−5−ニトロウラシル200mg(1.0mmol)を無水DMF3.0mLに溶解し、2−ベンジルオキシベンズアルデヒド637mg(3.0mmol)およびピペリジン0.15mL(1.5mmol)を加え、170度の油浴で2時間加熱還流した。室温にまで放冷した後、溶媒を減圧留去し、析出した粗結晶を濾取した。得られた結晶をエタノールで洗浄することにより、6−(2−(ベンジルオキシ)フェニル)−1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン60mgを得た。これに10%Pd/C(10重量%)とメタノール2.0mLを添加して2.5時間撹拌し、水素置換すると1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−(2−ヒドロキシフェニル)−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物2)59mgを得た。
【0061】
収率:15.8%
融点:248−250℃
H−NMR(DMSO−d6):σ=11.26(1H,brs,NH or OH),7.63(1H,m,Ph),7.20(1H,m,Ph),6.97(1H,d,Ph),6.91(1H,m,Ph),3.61(3H,s,1−CH),3.25(1H,s,3−CH
HRMS(EI):
1413(M)に対する計算値:287.0906、測定値:287.0914
【0062】
合成例3(3−ブチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−6−フェニル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
3−ブチル−1,6−ジメチル−5−ニトロウラシル241mg(1.0mmol)を無水DMF3.0mLに溶解し、ベンズアルデヒド0.31mL(3.0mmol)、ピペリジン0.15mL(1.5mmol)を加え、170度の油浴で2時間加熱還流した。室温にまで放冷した後、溶媒を減圧留去し、析出した粗結晶を濾取した。得られた結晶をエタノールで洗浄することにより、黄色粉末の3−ブチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−6−フェニル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物3)17mgを得た。
【0063】
収率:5.0%
融点:240−242℃
H−NMR(DMSO−d6):σ=11.76(1H,brs,NH or OH),8.31(1H,s,NH or OH),7.94(2H,d,J=7.3Hz,o−Ph),7.42(2H,t,J=7.3Hz,m−Ph),7.29(1H,t,J=7.3Hz,p−Ph),3.89(2H,t,J=7.3Hz,3−Bu),3.61(3H,s,1−CH),1.53(2H,pentatet,3−Bu),1.29(2H,hexatet,3−Bu),0.90(3H,t,J=7.3Hz,3−Bu)
HRMS(EI):
1719(M)に対する計算値:313.1415、測定値:313.1416
【0064】
合成例4(3−ブチル−7−ヒドロキシ−6−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
合成例3のベンズアルデヒドの代わりに4−アニスアルデヒド0.37mL(3.0mmol)を用い、合成例3と同様の操作を行うことにより、黄色粉末の3−ブチル−7−ヒドロキシ−6−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物4)64mgを得た。
【0065】
収率:12.0%
融点:206−208℃
H−NMR(DMSO−d6):σ=11.63(1H,brs,NH or OH),8.19(1H,s,NH or OH),7.89(2H,d,J=7.8Hz,Ph),6.99(2H,d,J=7.8Hz,Ph),3.88(2H,t,3−Bu),3.78(3H,s,OCH),3.60(3H,s,1−CH),1.52(2H,pentatet,J=7.8Hz,3−Bu),1.29(2H,hexatet,J=7.8Hz,3−Bu),0.90(3H,t,J=7.3Hz,3−Bu)
HRMS(EI):
1821(M)に対する計算値:343.1532、測定値:343.1523
【0066】
合成例5(3−ブチル−6−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
合成例3において、ベンズアルデヒドの代わりに4−フルオロベンズアルデヒド0.32mL(3.0mmol)を用いて、合成例3と同様の操作を行うことにより、黄色粉末の3−ブチル−6−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物5)106mgを得た。
【0067】
収率:32.0%
融点:232−233℃
H−NMR(DMSO−d6):σ=11.79(1H,brs,NH or OH),8.34(1H,s,NH or OH),7.98(2H,dd,J=7.3Hz and 5.4Hz,Ph),7.26(2H,m,Ph),3.88(2H,t,J=7.3Hz,3−Bu),3.60(3H,s,1−CH),1.52(2H,pentatet,J=7.3Hz,3−Bu),1.29(2H,hexatet,J=7.3Hz,3−Bu),0.89(3H,t,J=7.3Hz,3−Bu)
HRMS(EI):
1718FNに対する計算値(M):331.1327、測定値:331.1332
【0068】
合成例6(7−ヒドロキシ−3−イソブチル−1−メチル−6−フェニル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
3−イソブチル−1,6−ジメチル−5−ニトロウラシル241mg(1.0mmol)を無水DMF3.0mLに溶解し、ベンズアルデヒド0.30mL(3.0mmol)、ピペリジン0.15mL(1.5mmol)を加え、170℃の油浴で2時間加熱還流した。室温にまで放冷した後、溶媒を減圧留去し、析出した粗結晶を濾取した。得られた結晶をエタノールで洗浄することにより、黄色粉末の7−ヒドロキシ−3−イソブチル−1−メチル−6−フェニル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物6)160mgを得た。
【0069】
収率:51.0%
融点:252−253℃
H−NMR(DMSO−d6):σ=11.76(1H,brs,NH or OH),8.31(1H,s,NH or OH),7.94(2H,d,J=7.3Hz,o−Ph),7.42(2H,t,J=7.3Hz,m−Ph),7.29(1H,t,J=7.3Hz,p−Ph),3.73(2H,d,J=7.3Hz,3−iBu),3.61(3H,s,1−CH),2.07(1H,septet,J=6.8Hz,3−iBu),0.84(6H,d,J=6.8Hz,3−iBu)
HRMS(EI):
1719に対する計算値(M):313.1426、測定値:313.1418
【0070】
合成例7(7−ヒドロキシ−3−イソブチル−6−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
合成例6において、ベンズアルデヒドの代わりに4−アニスアルデヒド0.37mL(3.0mmol)を用いて、合成例6と同様の操作を行うことにより、黄色粉末の7−ヒドロキシ−3−イソブチル−6−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物7)38mgを得た。
【0071】
収率:11.0%
融点:248−250℃
H−NMR(DMSO−d6):σ=11.65(1H,brs,NH or OH),8.20(1H,s,NH or OH),7.89(2H,d,J=8.8Hz,Ph),6.98(2H,d,J=8.8Hz,Ph),3.78(3H,s,OCH),3.73(2H,d,J=7.3Hz,3−iBu),3.60(3H,s,1−CH),2.06(1H,septet,J=6.8Hz,3−iBu),0.84(6H,d,J=6.8Hz,3−iBu)
HRMS(EI):
1821に対する計算値(M):343.1532、測定値:343.1537
【0072】
合成例8(6−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−3−イソブチル−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
合成例6において、ベンズアルデヒドの代わりに4−フルオロベンズアルデヒド0.32mL(3.0mmol)を用いて、合成例6と同様の操作を行うことにより、褐色粉末の6−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−3−イソブチル−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物8)35mgを得た。
【0073】
収率:11.0%
融点:252−253℃
H−NMR(DMSO−d6):σ=11.79(1H,brs,NH or OH),8.34(1H,s,NH or OH),8.00−7.96(2H,m,Ph),7.27(2H,t,J=8.6Hz,Ph),3.73(2H,d,J=7.3Hz,3−iBu),3.61(3H,s,1−CH),2.06(1H,septet,J=6.8Hz,3−iBu),0.84(6H,d,J=6.8Hz,3−iBu)
HRMS(EI):
1718FNに対する計算値(M):331.1327、測定値:331.1332
【0074】
合成例9(6−(4−クロロフェニル)−7−ヒドロキシ−3−イソブチル−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
合成例6において、ベンズアルデヒドの代わりに4−クロロベンズアルデヒド0.32mL(3.0mmol)を用い、合成例6と同様の操作を行うことにより、黄色粉末の6−(4−クロロフェニル)−7−ヒドロキシ−3−イソブチル−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物9)123mgを得た。
【0075】
収率:36.0%
融点:254−255℃
H−NMR(DMSO−d6):σ=11.90(1H,brs,NH or OH),8.44(1H,s,NH or OH),7.97(2H,d,J=8.8Hz,Ph),7.48(2H,d,J=7.8Hz,Ph),3.73(2H,d,J=7.3Hz,3−iBu),3.60(3H,s,1−CH),2.06(1H,septet,J=6.8Hz,3−iBu),0.84(6H,d,J=6.8Hz,3−iBu)
HRMS(EI):
1718ClNに対する計算値(M):347.1037、測定値:347.1023
【0076】
合成例10(1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−フェニル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
1,3,6−トリメチル−5−ニトロウラシル200mg(1.0mmol)を無水DMF3.0mLに溶解し、ベンズアルデヒド0.31mL(3.0mmol)およびピペリジン0.15mL(1.5mmol)を加え、170度の油浴で2時間加熱還流した。室温にまで放冷した後、溶媒を減圧留去し、析出した粗結晶を濾取した。得られた結晶をエタノールで洗浄することにより、黄色粉末の1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−フェニル−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物10)130mgを得た。収率は48%であり、融点は316℃であった。
【0077】
合成例11(1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−(4−メトキシフェニル)−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
合成例10において、ベンズアルデヒドの代わりに4−アニスアルデヒド0.37mL(3.0mmol)を用いたほかは、合成例10と同様の操作を行うことにより、黄色粉末の1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−(4−メトキシフェニル)−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物11)136mgを得た。収率は47%であり、融点は221℃であった。
【0078】
合成例12(1,3−ジメチル−6−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
合成例10において、ベンズアルデヒドの代わりに4−フルオロベンズアルデヒド0.32mL(3.0mmol)を用いたほかは、合成例10と同様の操作を行うことにより、黄色粉末の1,3−ジメチル−6−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物12)150mgを得た。収率は52%であり、融点は207℃であった。
【0079】
合成例13(1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−(4−メチルフェニル)−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオンの合成)
合成例10において、ベンズアルデヒドの代わりに4−メチルベンズアルデヒド360mg(3.0mmol)を用いたほかは、合成例10と同様の操作を行うことにより、黄色粉末の1,3−ジメチル−7−ヒドロキシ−6−(4−メチルフェニル)−1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2,4(3H,5H)−ジオン(化合物13)117mgを得た。収率は43%であり、融点は316℃であった。
【0080】
〔ピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体の育毛・養毛効果確認試験〕
合成例1〜13で得られたピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体(化合物1〜13)を用いて、C3Hマウスの毛包由来細胞の増殖に対する効果を調べた。
【0081】
(1)被験検体の調製
化合物1〜13を、培養液に添加したときの最終濃度が10.0、1.0、0.1、0.01μg/mLとなるように、ジメチルスルホキシドに溶解したものを実施例1〜13とした。また、比較例として、ミノキシジルを、培養液に添加したときの最終濃度が70.0μg/mLとなるように、ジメチルスルホキシドに溶解したものを用いた。
【0082】
(2)新生仔C3Hマウスの背部毛包細胞の採取および培養
(a)前培養培地の調製
D−MEM(ギブコ社製、商品名:Dulbecoo's Modified Eagle Medium)500mLにFBS(ギブコ社製、商品名:Fetal Bovine Serum)55.5mLおよびAntibiotic-Antimycotic(ギブコ社製、商品名)5.5mLを添加し、前培養培地を調製した。
【0083】
(b)新生仔C3Hマウス背部毛包細胞の採取
生後5日齢のC3H/HeSlc系新生仔マウスの背部皮膚を無菌的に採取し、前培養培地で洗浄した後、筋組織を除去し、皮膚片を1.0mm幅の短冊状に切り、毛包下部が現れるよう真皮結合組織を剥離した。できるだけ多くの完全な毛球部が得られるようにメスにて真皮組織を更に細分化し、0.2%コラゲナーゼD−MEM培養液(カルシウム、マグネシウム不含)で60分間、37℃でインキュベートした後、5℃に冷却し、前培養培地を加えて反応を止め、毛包即ち毛球部を回収した。
【0084】
(c)基礎培地の調製
MCDB153(シグマアルドリッチジャパン社製、商品名)1vailに炭酸水素ナトリウム1.21gを添加し、超純水で900mLとした。1.0mol/L水酸化ナトリウム水溶液でpHを7.2に調整後、超純水で全量を1.0Lとし、0.22μmボトルトップフィルターで滅菌濾過したものを基礎培地とした。
【0085】
(d)試験培地の調製
基礎培地500mLにヒドロコルチゾン(ナカライテスク社製)0.25mg、1.0mg/mLインシュリン溶液(シグマアルドリッチジャパン社製)2.5mL、EGF(コスモバイオ社製、商品名:Epidermal Growth Factor 0.2μ−filtered)2.5μg、BPE(コスモバイオ社製、商品名:Bovine Pituitary Extract 0.2μ−filtered)15.0mg、Antibiotic-Antimycotic(ギブコ社製、商品名)5.5mLを添加したものを試験培地とした。
【0086】
(e)細胞培養
得られた毛球部をトリプシン処理し、毛球部分の細胞である毛母細胞および毛乳頭細胞を得た。この細胞を5×10cells/mLの密度となるよう前培養培地に分散させ、コラーゲンコートした96wellマイクロプレートに1wellの培地量が200μLとなるよう播種した。5%−CO、37℃の条件下で24時間培養後、培養液を試験培地に各実施例の被験検体、またはジメチルスルホキシドのみを1/100容添加したものに交換し、引き続き同じ条件下で4日間培養した後、細胞数を測定した。
【0087】
対照例として、ジメチルスルホキシドのみを添加したものについても同様に培養し、細胞数を測定した。なお、比較例および対照例の試料を用いた試験は、各実施例と同じ条件下で行った。
【0088】
(f)測定
Cell Counting Kit-8(同仁化学研究所製、商品名)を用い、細胞数の増減を測定した。実施例および比較例の試料溶液を添加した場合について得られた細胞数を、対照例について得られた細胞数と比較し、細胞増殖比の平均値±標準偏差(n=8)を算出した。対照例との有意差検定は、危険率5%未満(p<0.05)を有意とし、t−test検定を用いて行った。その試験結果を表1に示す。
【0089】
【表1】

【0090】
表1に示された結果から、各実施例で用いられたピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体は、いずれも優れた育毛・養毛効果を有することがわかる。また、各実施例と比較例(ミノキシジル、70.0μg/mL)とを比較することにより、各実施例で用いられたピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体は、いずれも比較的低濃度で優れた育毛・養毛効果を有することがわかる。
【0091】
処方例1(育毛剤)
下記の組成からなる育毛剤を調製した。なお、各成分量の単位は、重量%である。
【0092】
ピロロ〔3,2−d〕ピリミジン誘導体 0.1
酢酸トコフェロール 0.1
ニコチン酸ベンジル 0.1
ニコチン酸アミド 0.1
パントテニルアルコール 0.2
ポリオキシエチレン(E.O.60)硬化ヒマシ油 0.3
香料 0.1
1,3−ブチレングリコール 1.5
エタノール 55.0
精製水 残部
(合計) 100.0
【0093】
処方例2(エアゾール式育毛剤)
下記の組成からなるエアゾール式育毛剤を調製した。なお、各成分量の単位は、重量%である。
【0094】
(1)原液
ピロロ〔3,2−d〕ピリミジン誘導体 0.1
酢酸トコフェロール 0.1
ニコチン酸ベンジル 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
メントール 0.1
ポリオキシエチレン(E.O.60)硬化ヒマシ油 0.2
香料 0.1
1,3−ブチレングリコール 1.0
エタノール 65.0
精製水 残部
(合計) 100.0
【0095】
(2)噴射剤
LPG(20℃、1.5kg/cm) 86.2
窒素 13.8
(合計) 100.0
(3)原液と噴射剤との割合(原液/噴射剤:重量比)=97.11/2.89
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明のピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体は、いずれも優れた育毛・養毛効果を有することから、育毛・養毛剤用の化粧品、医薬部外品、医薬品などに有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

〔式中、Rは直鎖または分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子または水酸基、Aは式(II):
【化2】

(式中、Rは水素原子、水酸基、メチル基、メトキシ基またはハロゲン原子を示す)で表される基またはナフチル基を示す。但し、Rがメチル基であるとき、Rが水素原子である場合、およびRがメチル基、メトキシ基またはハロゲン原子であって、ピリミジン骨格との結合手に対してRがパラ位に結合している場合を除く〕
で表されるピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体。
【請求項2】
式(III):
【化3】

〔式中、Rは直鎖または分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子または水酸基、Bは式(IV):
【化4】

(式中、Rは水素原子、水酸基、メチル基、メトキシ基またはハロゲン原子を示す)で表される基またはナフチル基を示す〕
で表されるピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体からなる育毛・養毛剤用原料。
【請求項3】
請求項2記載の育毛・養毛剤用原料を含有してなる育毛・養毛剤用組成物。

【公開番号】特開2007−204387(P2007−204387A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−22388(P2006−22388)
【出願日】平成18年1月31日(2006.1.31)
【出願人】(390011442)株式会社マンダム (305)
【Fターム(参考)】