説明

脂肪細胞の分化を制御する分泌型タンパク質Ccdc80

脂質生成を調節する方法が本明細書中で開示される。この方法には、Ccdc80遺伝子を発現している細胞を、Ccdc80遺伝子またはCcdc80タンパク質の発現または活性を調節する薬剤と接触させる工程が含まれる。肥満、インスリン耐性、および/または2型糖尿病のような状態をCcdc80調節因子を用いて処置する方法が、本明細書中でさらに開示される。Ccdc80調節因子を同定する方法もまた、本明細書中で開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞中の脂質生成を調節する方法であって、該細胞を、Ccdc80遺伝子またはCcdc80タンパク質の発現または活性を調節する薬剤と接触させる工程を包含する、方法。
【請求項2】
前記細胞が、前脂肪細胞、脂肪細胞、間葉系幹細胞、胚幹細胞および胎児線維芽細胞からなる群より選択される脂肪細胞性の細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記薬剤が、化合物、タンパク質、ペプチド、抗体、アプタマー、またはポリヌクレオチドである、請求項1および2のいずれか1項に記載の方法。
【請求項4】
前記薬剤が、Cddc80遺伝子の発現またはCcdc80タンパク質の発現もしくは活性を増大させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記薬剤が、Ccdc80遺伝子の発現またはCcdc80タンパク質の発現もしくは活性を妨げるか、あるいは低下させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記薬剤が、Ccdc80遺伝子の転写およびCcdc80メッセンジャーリボ核酸(mRNA)の翻訳のうちの少なくとも一方を妨げるかまたは低下させる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記薬剤がポリヌクレオチドである、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記薬剤が、前記Cddc80遺伝子もしくはCcdc80タンパク質の発現または活性を直接調節する、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ポリヌクレオチドが、リボ核酸(RNA)である、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ポリヌクレオチドが、二本鎖RNA(dsRNA)、リボザイム、またはアンチセンスオリゴヌクレオチドからなる群より選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ポリヌクレオチドが、配列番号7の核酸配列を含む短いヘアピンRNA(shRNA)である、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記ポリヌクレオチドがデオキシリボ核酸(DNA)である、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記ポリヌクレオチドが、少なくとも1つの細胞表面受容体もしくは前記細胞の抗原に結合するペプチドまたは抗体に連結させられる、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
前記薬剤が、Ccdc80タンパク質に対する抗体である、請求項5に記載の方法。
【請求項15】
細胞中のWnt/β−カテニンシグナル伝達を調節する方法であって、該細胞を、Ccdc80遺伝子またはCcdc80タンパク質の発現または活性を調節する薬剤と接触させる工程を包含する、方法。
【請求項16】
前記薬剤が、化合物、タンパク質、ペプチド、抗体、アプタマー、またはポリヌクレオチドからなる群より選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記薬剤が、前記Ccdc80遺伝子またはCcdc80タンパク質の発現または活性を直接調節する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記薬剤が、短いヘアピンRNA(shRNA)である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記shRNAに、配列番号3のCcdc80遺伝子配列に対して高ストリンジェンシーの条件下でハイブリダイズする核酸配列が含まれる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記shRNAに配列番号7の核酸配列が含まれる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
肥満、インスリン耐性、または2型糖尿病から選択される状態を処置する方法であって、Ccdc80遺伝子またはCcdc80タンパク質の発現または活性を調節する薬剤を、処置を必要とする被験体に投与する工程を包含する、方法。
【請求項22】
処置される前記状態が肥満である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記薬剤が、肥満の美容的処置方法として、過剰な体重を有する被験体に対して投与される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
肥満を処置するために投与される前記薬剤が、Ccdc80遺伝子の発現、またはCcdc80タンパク質の発現もしくは活性を増大させる、請求項22および23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
肥満を処置するために投与される前記薬剤が、Ccdc80遺伝子の発現、またはCcdc80タンパク質の発現もしくは活性を妨げるか、あるいは低下させる、請求項22および23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記薬剤が、Ccdc80遺伝子の転写またはCcdc80メッセンジャーリボ核酸(mRNA)の翻訳のうちの少なくとも一方を妨げるか、あるいは低下させる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記薬剤が、Ccdc80遺伝子またはCcdc80タンパク質の発現または活性を直接調節する、請求項21から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記薬剤が、二本鎖RNA(dsRNA)、リボザイム、またはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記薬剤が、配列番号3のCcdc80遺伝子配列に対して高ストリンジェンシーの条件下でハイブリダイズする核酸配列を含む短いヘアピンRNA(shRNA)である、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記shRNAに配列番号7の核酸配列が含まれる、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
脂質生成を調節する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、
Ccdc80遺伝子を発現する細胞を提供する工程;
該細胞を候補の薬剤と接触させる工程;および
該候補の薬剤の該細胞中のCcdc80遺伝子またはCcdc80タンパク質の発現または活性を調節する能力を評価する工程であって、ここで、該発現または活性を調節する候補の薬剤が脂質生成を調節する薬剤である、工程、
を包含する、方法。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−518821(P2010−518821A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−549646(P2009−549646)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【国際出願番号】PCT/US2008/002124
【国際公開番号】WO2008/100627
【国際公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願人】(591011502)ワイス エルエルシー (573)
【Fターム(参考)】