腫瘍にあるサイクリンG1の発現
【課題】癌細胞内でサイクリンG1タンパク質の機能に介入あるいはそれを阻害することによる癌の治療を提供すること。
【解決手段】宿主にある一の腫瘍を処置するための薬学的組成物であって、サイクリンG1タンパク質を阻害する一つの作用薬を含み、前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質のすべてを認識する抗体、またはその断片もしくは誘導体であり、該抗体の該断片もしくは誘導体は、改変されていない抗体に対してアミノ酸残基の欠失および/または置換を有する、組成物。
【解決手段】宿主にある一の腫瘍を処置するための薬学的組成物であって、サイクリンG1タンパク質を阻害する一つの作用薬を含み、前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質のすべてを認識する抗体、またはその断片もしくは誘導体であり、該抗体の該断片もしくは誘導体は、改変されていない抗体に対してアミノ酸残基の欠失および/または置換を有する、組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【数1−1】
【0002】
【数2−1】
。
【背景技術】
【0003】
【数2−2】
【0004】
【数3−1】
【0005】
【数4−1】
【0006】
【数5−1】
。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
【数5−2】
【0008】
【数6−1】
。
【0009】
本発明はさらに、以下を提供する。
【0010】
【数89−1】
【0011】
【数90−1】
【0012】
【数91−1】
【0013】
【数92−1】
【0014】
【数93−1】
【0015】
【数94−1】
。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
この発明はこれから図面と関連して説明される。
【0017】
【数11−1】
【0018】
【数12−1】
【0019】
【数13−1】
【0020】
【数14−1】
【0021】
【数15−1】
【0022】
【数16−1】
【0023】
【数17−1】
【0024】
【数18−1】
【0025】
【数19−1】
【0026】
【数20−1】
【0027】
【数21−1】
【0028】
【数22−1】
【0029】
【数23−1】
【0030】
【数24−1】
【0031】
【数25−1】
【0032】
【数26−1】
【0033】
【数27−1】
【0034】
【数28−1】
【0035】
【数29−1】
【0036】
【数30−1】
【0037】
【数31−1】
【0038】
【数32−1】
【0039】
【数33−1】
【0040】
【数34−1】
【0041】
【数35−1】
【0042】
【数36−1】
【0043】
【数37−1】
【0044】
【数38−1】
【0045】
【数39−1】
【0046】
【数40−1】
【0047】
【数41−1】
【0048】
【数42−1】
【0049】
【数43−1】
【0050】
【数44−1】
【0051】
【数45−1】
【0052】
【数46−1】
【0053】
【数47−1】
。
【実施例】
【0054】
【数47−2】
【0055】
【数48−1】
【0056】
【数49−1】
【0057】
【数50−1】
【0058】
【数51−1】
【0059】
【数52−1】
【0060】
【数53−1】
【0061】
【数54−1】
【0062】
【数55−1】
【0063】
【数56−1】
【0064】
【数57−1】
【0065】
【数58−1】
【0066】
【数59−1】
【0067】
【数60−1】
【0068】
【数61−1】
【0069】
【数62−1】
【0070】
【数63−1】
【0071】
【数64−1】
【0072】
【数65−1】
【0073】
【数66−1】
【0074】
【数67−1】
【0075】
【数68−1】
【0076】
【数69−1】
【0077】
【数70−1】
【0078】
【数71−1】
【0079】
【数72−1】
【0080】
【数73−1】
【0081】
【数74−1】
【0082】
【数75−1】
【0083】
【数76−1】
【0084】
【数77−1】
【0085】
【数78−1】
【0086】
【数79−1】
【0087】
【数80−1】
【0088】
【数81−1】
【0089】
【数82−1】
【0090】
【数83−1】
【0091】
【数84−1】
【0092】
【数85−1】
【0093】
【数86−1】
【0094】
【数87−1】
【0095】
【数88−1】
。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1A】図1はヒトサイクリンG1cDNAのヌクレオチド配列である。
【図1B】図1はヒトサイクリンG1cDNAのヌクレオチド配列である。
【図1C】図1はヒトサイクリンG1cDNAのヌクレオチド配列である。
【図1D】図1はヒトサイクリンG1cDNAのヌクレオチド配列である。
【図1E】図1はヒトサイクリンG1cDNAのヌクレオチド配列である。
【図2】図2はβ−ガラクトシターゼ、あるいは1acZ遺伝子を含むレトロウイルスベクターでのMG−63骨原性肉腫細胞の形質導入に続くその細胞の染色を描く。
【図3】図3は単純性ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(TK)遺伝子を含むレトロウイルスベクターで形質導入されたMG−63細胞およびそのようなベクターで形質導入されなかった細胞の混合物における密集の度合のグラフである。
【図4】図4はレトロウイルスベクターG1aD1SvNa、GlaG1SvNa、G1p21SvNaおよびG1XSvNaの図式である。
【図5】図5はG1XSvNa、G1aD1SvNa、G1aG1SvNa、あるいはG1p21SvNaで形質導入されたMG−63細胞の培養における細胞総数のグラフである。
【図6】図6はG1XSvNa、G1aG1SvNa、あるいはG1aD1SvNaで形質導入されたMG−63細胞におけるp29サイクリンG1タンパク質の発現のウエスタンブロットである。
【図7】図7はG1XSvNa、G1aG1SvNa、G1aD1SvNa、あるいはG1p21SvNaでMG−63細胞の形質導入72時間後の顕微鏡検査によるその細胞の形態学的外観を描く。
【図8】図8はG1XSvNa、G1aG1SvNa、G1aD1SvNaあるいはG1p21SvNaで形質導入されたMG−63細胞の培養における細胞消滅細胞の検出を描く。
【図9A】図9AはアンチセンスサイクリンG1を運ぶレトロウイルスベクター(G1aG1SvNa)でのVX2癌細胞の形質導入48時間後のPI染色核を対照(G1XSvNa)ベクターのそれと比較したFACS(蛍光活性細胞分離装置)分析を描く。
【図9B】図9BはアンチセンスサイクリンG1を運ぶレトロウイルスベクター(G1aG1SvNa)でMG−63骨肉腫細胞の形質導入48時間後のPI染色核を対照(G1XSvNa)ベクターのそれと比較したFACS分析を描く。
【図10】図10:形質導入VX2未分化癌細胞内でアンチセンスサイクリンG1および野生型p53を運ぶレトロウイルスベクターの細胞静止作用。細胞密度は、G418選択前、レトロウイルスベクター形質導入後に連続間隔を置いてVX2細胞の細胞培養内で細胞計数により測定された。
【図11】図11:G418選択後にアンチセンスサイクリンG1(G1aG1SvNa)、野生型p53(G1p53SvNa)を運ぶレトロウイルスベクターあるいは対照(G1XSvNa)ベクターで形質導入10日後のVX2細胞の形態学的外観。
【図12】図12:アンチセンスサイクリンG1を運ぶ腫瘍内注入レトロウイルスベクターに続くヌードマウスにおけるVX2腫瘍成長の阻害。縦軸にプロットされた腫瘍サイズの増加割合は横軸にプロットされた時間(日数)の関数として表される。
【図13A】図13A:アンチセンスサイクリンG1を運ぶレトロウイルスベクター(G1aG1SvNa)あるいは対照ベクター(G1XSvNa)で処置1週後の代表的VX2腫瘍保持マウスの肉眼で見える外観。
【図13B】図13B:アンチセンスサイクリンG1を運ぶレトロウイルスベクター(G1aG7SvNa)あるいは対照ベクター(G1XSvNa)での処理1週のホルマリン固定腫瘍切開部のヘマトキシリン−エオシン染色。倍率40倍。
【図14】図14はMNNG/HOS細胞を注射され、レトロウイルスベクターG1SXvNaあるいはG1aG1SvNaの注射が続けられたマウスの腫瘍サイズのグラフである。腫瘍の量はレトロウイルスベクターの注射の0,4,6,8,10および12日後で測定される。
【図15A】図15:(A)G1nBgSvNaベクターでの形質導入に続く核標的β−ガラクトシダーゼを発現する大動脈平滑筋細胞(青い核を持つ細胞);(B)形質導入大動脈SMC内でのアンチセンスサイクリンG1および野生型p53の細胞静止および細胞致死作用。細胞密度は対照ベクター(G1XSvNa)と同じくアンチセンスG1(G1aG1SvNa)および野生型p53(G1p53SvNa)を運ぶレトロウイルスベクターで形質導入後連続間隔で収穫された大動脈SMCの培養での直接細胞計数により測定された;(C)レトロウイルスベクター(n=3 各グループ)で形質導入された後の培養大動脈SMCへの3H−チミジンとり込み。放射能はウエル当りdpmとして表現される。その結果は算術平均±1標準偏差で表される。
【図15B】図15:(A)G1nBgSvNaベクターでの形質導入に続く核標的β−ガラクトシダーゼを発現する大動脈平滑筋細胞(青い核を持つ細胞);(B)形質導入大動脈SMC内でのアンチセンスサイクリンG1および野生型p53の細胞静止および細胞致死作用。細胞密度は対照ベクター(G1XSvNa)と同じくアンチセンスG1(G1aG1SvNa)および野生型p53(G1p53SvNa)を運ぶレトロウイルスベクターで形質導入後連続間隔で収穫された大動脈SMCの培養での直接細胞計数により測定された;(C)レトロウイルスベクター(n=3 各グループ)で形質導入された後の培養大動脈SMCへの3H−チミジンとり込み。放射能はウエル当りdpmとして表現される。その結果は算術平均±1標準偏差で表される。
【図15C】図15:(A)G1nBgSvNaベクターでの形質導入に続く核標的β−ガラクトシダーゼを発現する大動脈平滑筋細胞(青い核を持つ細胞);(B)形質導入大動脈SMC内でのアンチセンスサイクリンG1および野生型p53の細胞静止および細胞致死作用。細胞密度は対照ベクター(G1XSvNa)と同じくアンチセンスG1(G1aG1SvNa)および野生型p53(G1p53SvNa)を運ぶレトロウイルスベクターで形質導入後連続間隔で収穫された大動脈SMCの培養での直接細胞計数により測定された;(C)レトロウイルスベクター(n=3 各グループ)で形質導入された後の培養大動脈SMCへの3H−チミジンとり込み。放射能はウエル当りdpmとして表現される。その結果は算術平均±1標準偏差で表される。
【図16】図16:対照およびアンチセンスサイクリンG1レトロウイルスベクター(A=G1XSvNa対照ベクター;B−D=G1aG1SvNa)で形質導入24時間後に顕微鏡検査で観察された大動脈SMCの形態学的外観。アンチセンスサイクリンG1レトロウイルスベクター形質移入後血管SMCにおける細胞消滅の検出;(E)G1XSvNa対照ベクター形質導入細胞、(F)G1aG1SvNaアンチセンスサイクリンG1ベクター形質導入細胞。濃い染色細胞消滅体は合胞体細胞内および外の両方で認められている。
【図17−1】図17:アンチセンスサイクリンG1ベクター形質導入大動脈SMCでの細胞致死「バイスタンダー」作用。アンチセンスサイクリンG1ベクターで前もって形質導入されたSMC培養に覆われた時に非形質導入蛍光標識大動脈SMCの多細胞性合胞体への取り込み。AおよびB、低倍率;CおよびD、高倍率;AおよびC、位相差;BおよびD、紫外線。蛍光標識を含む細胞を取り込む代表的な多核合胞体は矢印で同定される。(E)レトロウイルスベクター:G1XSvNa、対照ベクター;G1aG1SvNa、アンチセンスG1遺伝子を運ぶベクター;G1p53SvNa、野生型p53を運ぶベクターで形質導入された血管SMCでの時間にわたる合胞体形成の定量化。
【図17−2】図17:アンチセンスサイクリンG1ベクター形質導入大動脈SMCでの細胞致死「バイスタンダー」作用。アンチセンスサイクリンG1ベクターで前もって形質導入されたSMC培養に覆われた時に非形質導入蛍光標識大動脈SMCの多細胞性合胞体への取り込み。AおよびB、低倍率;CおよびD、高倍率;AおよびC、位相差;BおよびD、紫外線。蛍光標識を含む細胞を取り込む代表的な多核合胞体は矢印で同定される。(E)レトロウイルスベクター:G1XSvNa、対照ベクター;G1aG1SvNa、アンチセンスG1遺伝子を運ぶベクター;G1p53SvNa、野生型p53を運ぶベクターで形質導入された血管SMCでの時間にわたる合胞体形成の定量化。
【図18】図18:(A)細胞を欠いている1mmのトラックを創り出すために200μlピペットチップで掘られた大動脈SMCの高密度培養、(B)掘り出しおよび剥離細胞除去のための洗浄直後の「創傷」余白の外観、(C)トラックの余白に沿って核標的βガラクトシダーゼを発現する大動脈SMC、(D)損傷24時間後トラックへのG1XSvNa対照ベクター形質導入大動脈SMCの増殖および移動、(E)標識された合胞体形成を持つG1aG1SvNaベクター形質導入大動脈SMCにおける細胞消滅および退化の変化。
【図19−1】図19:ラット頸動脈損傷の再狭窄モデルにおけるアンチセンスサイクリンG1ベクターの効率の検査。中膜のエラスチン層がヴァーヘフ染色により(A−Dで)同定される。増殖平滑筋細胞(赤黄色染色細胞)よりなる新内膜はシリス赤色染色により同定される。AおよびC=未処置動脈セグメント;BおよびD=アンチセンスサイクリンG1ベクター処置動脈セグメント。EおよびF=高倍率のそれぞれ未処置動脈セグメントおよびaG1処置動脈セグメント:G=未処置(NT)、対照(GIX)およびアンチセンスサイクリンG1(aG1)処置の各動脈セグメントの新内膜の中膜に対する比率の分析が縦棒軸で表される。
【図19−2】図19:ラット頸動脈損傷の再狭窄モデルにおけるアンチセンスサイクリンG1ベクターの効率の検査。中膜のエラスチン層がヴァーヘフ染色により(A−Dで)同定される。増殖平滑筋細胞(赤黄色染色細胞)よりなる新内膜はシリス赤色染色により同定される。AおよびC=未処置動脈セグメント;BおよびD=アンチセンスサイクリンG1ベクター処置動脈セグメント。EおよびF=高倍率のそれぞれ未処置動脈セグメントおよびaG1処置動脈セグメント:G=未処置(NT)、対照(GIX)およびアンチセンスサイクリンG1(aG1)処置の各動脈セグメントの新内膜の中膜に対する比率の分析が縦棒軸で表される。
【技術分野】
【0001】
【数1−1】
【0002】
【数2−1】
。
【背景技術】
【0003】
【数2−2】
【0004】
【数3−1】
【0005】
【数4−1】
【0006】
【数5−1】
。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
【数5−2】
【0008】
【数6−1】
。
【0009】
本発明はさらに、以下を提供する。
【0010】
【数89−1】
【0011】
【数90−1】
【0012】
【数91−1】
【0013】
【数92−1】
【0014】
【数93−1】
【0015】
【数94−1】
。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
この発明はこれから図面と関連して説明される。
【0017】
【数11−1】
【0018】
【数12−1】
【0019】
【数13−1】
【0020】
【数14−1】
【0021】
【数15−1】
【0022】
【数16−1】
【0023】
【数17−1】
【0024】
【数18−1】
【0025】
【数19−1】
【0026】
【数20−1】
【0027】
【数21−1】
【0028】
【数22−1】
【0029】
【数23−1】
【0030】
【数24−1】
【0031】
【数25−1】
【0032】
【数26−1】
【0033】
【数27−1】
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【数28−1】
【0035】
【数29−1】
【0036】
【数30−1】
【0037】
【数31−1】
【0038】
【数32−1】
【0039】
【数33−1】
【0040】
【数34−1】
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【数35−1】
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【0051】
【数45−1】
【0052】
【数46−1】
【0053】
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【実施例】
【0054】
【数47−2】
【0055】
【数48−1】
【0056】
【数49−1】
【0057】
【数50−1】
【0058】
【数51−1】
【0059】
【数52−1】
【0060】
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【0061】
【数54−1】
【0062】
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【0066】
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【0067】
【数60−1】
【0068】
【数61−1】
【0069】
【数62−1】
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【数63−1】
【0071】
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【0072】
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【0074】
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【0077】
【数70−1】
【0078】
【数71−1】
【0079】
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【0080】
【数73−1】
【0081】
【数74−1】
【0082】
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【0083】
【数76−1】
【0084】
【数77−1】
【0085】
【数78−1】
【0086】
【数79−1】
【0087】
【数80−1】
【0088】
【数81−1】
【0089】
【数82−1】
【0090】
【数83−1】
【0091】
【数84−1】
【0092】
【数85−1】
【0093】
【数86−1】
【0094】
【数87−1】
【0095】
【数88−1】
。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1A】図1はヒトサイクリンG1cDNAのヌクレオチド配列である。
【図1B】図1はヒトサイクリンG1cDNAのヌクレオチド配列である。
【図1C】図1はヒトサイクリンG1cDNAのヌクレオチド配列である。
【図1D】図1はヒトサイクリンG1cDNAのヌクレオチド配列である。
【図1E】図1はヒトサイクリンG1cDNAのヌクレオチド配列である。
【図2】図2はβ−ガラクトシターゼ、あるいは1acZ遺伝子を含むレトロウイルスベクターでのMG−63骨原性肉腫細胞の形質導入に続くその細胞の染色を描く。
【図3】図3は単純性ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(TK)遺伝子を含むレトロウイルスベクターで形質導入されたMG−63細胞およびそのようなベクターで形質導入されなかった細胞の混合物における密集の度合のグラフである。
【図4】図4はレトロウイルスベクターG1aD1SvNa、GlaG1SvNa、G1p21SvNaおよびG1XSvNaの図式である。
【図5】図5はG1XSvNa、G1aD1SvNa、G1aG1SvNa、あるいはG1p21SvNaで形質導入されたMG−63細胞の培養における細胞総数のグラフである。
【図6】図6はG1XSvNa、G1aG1SvNa、あるいはG1aD1SvNaで形質導入されたMG−63細胞におけるp29サイクリンG1タンパク質の発現のウエスタンブロットである。
【図7】図7はG1XSvNa、G1aG1SvNa、G1aD1SvNa、あるいはG1p21SvNaでMG−63細胞の形質導入72時間後の顕微鏡検査によるその細胞の形態学的外観を描く。
【図8】図8はG1XSvNa、G1aG1SvNa、G1aD1SvNaあるいはG1p21SvNaで形質導入されたMG−63細胞の培養における細胞消滅細胞の検出を描く。
【図9A】図9AはアンチセンスサイクリンG1を運ぶレトロウイルスベクター(G1aG1SvNa)でのVX2癌細胞の形質導入48時間後のPI染色核を対照(G1XSvNa)ベクターのそれと比較したFACS(蛍光活性細胞分離装置)分析を描く。
【図9B】図9BはアンチセンスサイクリンG1を運ぶレトロウイルスベクター(G1aG1SvNa)でMG−63骨肉腫細胞の形質導入48時間後のPI染色核を対照(G1XSvNa)ベクターのそれと比較したFACS分析を描く。
【図10】図10:形質導入VX2未分化癌細胞内でアンチセンスサイクリンG1および野生型p53を運ぶレトロウイルスベクターの細胞静止作用。細胞密度は、G418選択前、レトロウイルスベクター形質導入後に連続間隔を置いてVX2細胞の細胞培養内で細胞計数により測定された。
【図11】図11:G418選択後にアンチセンスサイクリンG1(G1aG1SvNa)、野生型p53(G1p53SvNa)を運ぶレトロウイルスベクターあるいは対照(G1XSvNa)ベクターで形質導入10日後のVX2細胞の形態学的外観。
【図12】図12:アンチセンスサイクリンG1を運ぶ腫瘍内注入レトロウイルスベクターに続くヌードマウスにおけるVX2腫瘍成長の阻害。縦軸にプロットされた腫瘍サイズの増加割合は横軸にプロットされた時間(日数)の関数として表される。
【図13A】図13A:アンチセンスサイクリンG1を運ぶレトロウイルスベクター(G1aG1SvNa)あるいは対照ベクター(G1XSvNa)で処置1週後の代表的VX2腫瘍保持マウスの肉眼で見える外観。
【図13B】図13B:アンチセンスサイクリンG1を運ぶレトロウイルスベクター(G1aG7SvNa)あるいは対照ベクター(G1XSvNa)での処理1週のホルマリン固定腫瘍切開部のヘマトキシリン−エオシン染色。倍率40倍。
【図14】図14はMNNG/HOS細胞を注射され、レトロウイルスベクターG1SXvNaあるいはG1aG1SvNaの注射が続けられたマウスの腫瘍サイズのグラフである。腫瘍の量はレトロウイルスベクターの注射の0,4,6,8,10および12日後で測定される。
【図15A】図15:(A)G1nBgSvNaベクターでの形質導入に続く核標的β−ガラクトシダーゼを発現する大動脈平滑筋細胞(青い核を持つ細胞);(B)形質導入大動脈SMC内でのアンチセンスサイクリンG1および野生型p53の細胞静止および細胞致死作用。細胞密度は対照ベクター(G1XSvNa)と同じくアンチセンスG1(G1aG1SvNa)および野生型p53(G1p53SvNa)を運ぶレトロウイルスベクターで形質導入後連続間隔で収穫された大動脈SMCの培養での直接細胞計数により測定された;(C)レトロウイルスベクター(n=3 各グループ)で形質導入された後の培養大動脈SMCへの3H−チミジンとり込み。放射能はウエル当りdpmとして表現される。その結果は算術平均±1標準偏差で表される。
【図15B】図15:(A)G1nBgSvNaベクターでの形質導入に続く核標的β−ガラクトシダーゼを発現する大動脈平滑筋細胞(青い核を持つ細胞);(B)形質導入大動脈SMC内でのアンチセンスサイクリンG1および野生型p53の細胞静止および細胞致死作用。細胞密度は対照ベクター(G1XSvNa)と同じくアンチセンスG1(G1aG1SvNa)および野生型p53(G1p53SvNa)を運ぶレトロウイルスベクターで形質導入後連続間隔で収穫された大動脈SMCの培養での直接細胞計数により測定された;(C)レトロウイルスベクター(n=3 各グループ)で形質導入された後の培養大動脈SMCへの3H−チミジンとり込み。放射能はウエル当りdpmとして表現される。その結果は算術平均±1標準偏差で表される。
【図15C】図15:(A)G1nBgSvNaベクターでの形質導入に続く核標的β−ガラクトシダーゼを発現する大動脈平滑筋細胞(青い核を持つ細胞);(B)形質導入大動脈SMC内でのアンチセンスサイクリンG1および野生型p53の細胞静止および細胞致死作用。細胞密度は対照ベクター(G1XSvNa)と同じくアンチセンスG1(G1aG1SvNa)および野生型p53(G1p53SvNa)を運ぶレトロウイルスベクターで形質導入後連続間隔で収穫された大動脈SMCの培養での直接細胞計数により測定された;(C)レトロウイルスベクター(n=3 各グループ)で形質導入された後の培養大動脈SMCへの3H−チミジンとり込み。放射能はウエル当りdpmとして表現される。その結果は算術平均±1標準偏差で表される。
【図16】図16:対照およびアンチセンスサイクリンG1レトロウイルスベクター(A=G1XSvNa対照ベクター;B−D=G1aG1SvNa)で形質導入24時間後に顕微鏡検査で観察された大動脈SMCの形態学的外観。アンチセンスサイクリンG1レトロウイルスベクター形質移入後血管SMCにおける細胞消滅の検出;(E)G1XSvNa対照ベクター形質導入細胞、(F)G1aG1SvNaアンチセンスサイクリンG1ベクター形質導入細胞。濃い染色細胞消滅体は合胞体細胞内および外の両方で認められている。
【図17−1】図17:アンチセンスサイクリンG1ベクター形質導入大動脈SMCでの細胞致死「バイスタンダー」作用。アンチセンスサイクリンG1ベクターで前もって形質導入されたSMC培養に覆われた時に非形質導入蛍光標識大動脈SMCの多細胞性合胞体への取り込み。AおよびB、低倍率;CおよびD、高倍率;AおよびC、位相差;BおよびD、紫外線。蛍光標識を含む細胞を取り込む代表的な多核合胞体は矢印で同定される。(E)レトロウイルスベクター:G1XSvNa、対照ベクター;G1aG1SvNa、アンチセンスG1遺伝子を運ぶベクター;G1p53SvNa、野生型p53を運ぶベクターで形質導入された血管SMCでの時間にわたる合胞体形成の定量化。
【図17−2】図17:アンチセンスサイクリンG1ベクター形質導入大動脈SMCでの細胞致死「バイスタンダー」作用。アンチセンスサイクリンG1ベクターで前もって形質導入されたSMC培養に覆われた時に非形質導入蛍光標識大動脈SMCの多細胞性合胞体への取り込み。AおよびB、低倍率;CおよびD、高倍率;AおよびC、位相差;BおよびD、紫外線。蛍光標識を含む細胞を取り込む代表的な多核合胞体は矢印で同定される。(E)レトロウイルスベクター:G1XSvNa、対照ベクター;G1aG1SvNa、アンチセンスG1遺伝子を運ぶベクター;G1p53SvNa、野生型p53を運ぶベクターで形質導入された血管SMCでの時間にわたる合胞体形成の定量化。
【図18】図18:(A)細胞を欠いている1mmのトラックを創り出すために200μlピペットチップで掘られた大動脈SMCの高密度培養、(B)掘り出しおよび剥離細胞除去のための洗浄直後の「創傷」余白の外観、(C)トラックの余白に沿って核標的βガラクトシダーゼを発現する大動脈SMC、(D)損傷24時間後トラックへのG1XSvNa対照ベクター形質導入大動脈SMCの増殖および移動、(E)標識された合胞体形成を持つG1aG1SvNaベクター形質導入大動脈SMCにおける細胞消滅および退化の変化。
【図19−1】図19:ラット頸動脈損傷の再狭窄モデルにおけるアンチセンスサイクリンG1ベクターの効率の検査。中膜のエラスチン層がヴァーヘフ染色により(A−Dで)同定される。増殖平滑筋細胞(赤黄色染色細胞)よりなる新内膜はシリス赤色染色により同定される。AおよびC=未処置動脈セグメント;BおよびD=アンチセンスサイクリンG1ベクター処置動脈セグメント。EおよびF=高倍率のそれぞれ未処置動脈セグメントおよびaG1処置動脈セグメント:G=未処置(NT)、対照(GIX)およびアンチセンスサイクリンG1(aG1)処置の各動脈セグメントの新内膜の中膜に対する比率の分析が縦棒軸で表される。
【図19−2】図19:ラット頸動脈損傷の再狭窄モデルにおけるアンチセンスサイクリンG1ベクターの効率の検査。中膜のエラスチン層がヴァーヘフ染色により(A−Dで)同定される。増殖平滑筋細胞(赤黄色染色細胞)よりなる新内膜はシリス赤色染色により同定される。AおよびC=未処置動脈セグメント;BおよびD=アンチセンスサイクリンG1ベクター処置動脈セグメント。EおよびF=高倍率のそれぞれ未処置動脈セグメントおよびaG1処置動脈セグメント:G=未処置(NT)、対照(GIX)およびアンチセンスサイクリンG1(aG1)処置の各動脈セグメントの新内膜の中膜に対する比率の分析が縦棒軸で表される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
宿主にある一の腫瘍を処置するための薬学的組成物であって、サイクリンG1タンパク質を阻害する一つの作用薬を含み、前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質のすべてを認識する抗体、またはその断片もしくは誘導体であり、該抗体の該断片もしくは誘導体は、改変されていない抗体に対してアミノ酸残基の欠失および/または置換を有する、組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の薬学的組成物であって、前記宿主の腫瘍細胞を形質導入するに適切な形態で、前記抗体またはその断片もしくは誘導体を含む、薬学的組成物。
【請求項3】
請求項2に記載の薬学的組成物であって、ここで前記抗体またはその断片もしくは誘導体が、腫瘍細胞を形質導入するために適切な発現ビヒクルとしてレトロウイルスベクター内に含まれるポリヌクレオチドによってコードされる、薬学的組成物。
【請求項4】
非腫瘍細胞を不死化する方法であって、該方法は:
サイクリンG1タンパク質またはその誘導体をコードするポリヌクレオチドで該非腫瘍細胞を形質導入する工程を包含し、ここで、該誘導体は、ネイティブサイクリンG1タンパク質配列に関して、アミノ残基の酸欠失及び/または置換を含むがネイティブまたは改変されていないサイクリンG1タンパク質のものと同じ生物学的活性を保持し、そして、ネイティブまたは改変されていないサイクリンG1タンパク質を認識する抗体によって認識される、
方法。
【請求項5】
前記サイクリンGまたはその誘導体をコードするポリヌクレオチドが、レトロウイルスベクター内に含まれる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
サイクリンG1タンパク質を阻害する作用薬をコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターであって、ここで前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質を阻害する一つの作用薬を含み、前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質のすべてを認識する抗体、またはその断片もしくは誘導体であり、該抗体の該断片もしくは誘導体は、改変されていない抗体に対してアミノ酸残基の欠失および/または置換を有する、発現ベクター。
【請求項7】
請求項6に記載のベクターであって、ここで前記発現ベクターがウイルスベクターであるベクター。
【請求項8】
請求項7に記載のベクターであって、ここで前記ベクターがレトロウイルスベクターである、ベクター。
【請求項9】
前記ベクターがアデノウイルスベクターである、請求項7に記載の発現ベクター。
【請求項10】
宿主の再狭窄を予防または処置するための薬学的組成物であって、サイクリンG1タンパク質を阻害する作用薬を含み、ここで前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質を阻害する一つの作用薬を含み、前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質のすべてを認識する抗体、またはその断片もしくは誘導体であり、該抗体の該断片もしくは誘導体は、改変されていない抗体に対してアミノ酸残基の欠失および/または置換を有する、薬学的組成物。
【請求項11】
前記サイクリンG1を阻害する作用薬は、侵襲性血管処置の部位において活性である、請求項10に記載の薬学的組成物。
【請求項12】
前記侵襲性血管処置は血管形成である、請求項11に記載の薬学的組成物。
【請求項13】
前記侵襲性血管処置は血管移植である、請求項11に記載の薬学的組成物。
【請求項14】
前記サイクリンG1を阻害する作用薬は、血管損傷部位で活性である、請求項に記載の薬学的組成物。
【請求項1】
宿主にある一の腫瘍を処置するための薬学的組成物であって、サイクリンG1タンパク質を阻害する一つの作用薬を含み、前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質のすべてを認識する抗体、またはその断片もしくは誘導体であり、該抗体の該断片もしくは誘導体は、改変されていない抗体に対してアミノ酸残基の欠失および/または置換を有する、組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の薬学的組成物であって、前記宿主の腫瘍細胞を形質導入するに適切な形態で、前記抗体またはその断片もしくは誘導体を含む、薬学的組成物。
【請求項3】
請求項2に記載の薬学的組成物であって、ここで前記抗体またはその断片もしくは誘導体が、腫瘍細胞を形質導入するために適切な発現ビヒクルとしてレトロウイルスベクター内に含まれるポリヌクレオチドによってコードされる、薬学的組成物。
【請求項4】
非腫瘍細胞を不死化する方法であって、該方法は:
サイクリンG1タンパク質またはその誘導体をコードするポリヌクレオチドで該非腫瘍細胞を形質導入する工程を包含し、ここで、該誘導体は、ネイティブサイクリンG1タンパク質配列に関して、アミノ残基の酸欠失及び/または置換を含むがネイティブまたは改変されていないサイクリンG1タンパク質のものと同じ生物学的活性を保持し、そして、ネイティブまたは改変されていないサイクリンG1タンパク質を認識する抗体によって認識される、
方法。
【請求項5】
前記サイクリンGまたはその誘導体をコードするポリヌクレオチドが、レトロウイルスベクター内に含まれる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
サイクリンG1タンパク質を阻害する作用薬をコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターであって、ここで前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質を阻害する一つの作用薬を含み、前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質のすべてを認識する抗体、またはその断片もしくは誘導体であり、該抗体の該断片もしくは誘導体は、改変されていない抗体に対してアミノ酸残基の欠失および/または置換を有する、発現ベクター。
【請求項7】
請求項6に記載のベクターであって、ここで前記発現ベクターがウイルスベクターであるベクター。
【請求項8】
請求項7に記載のベクターであって、ここで前記ベクターがレトロウイルスベクターである、ベクター。
【請求項9】
前記ベクターがアデノウイルスベクターである、請求項7に記載の発現ベクター。
【請求項10】
宿主の再狭窄を予防または処置するための薬学的組成物であって、サイクリンG1タンパク質を阻害する作用薬を含み、ここで前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質を阻害する一つの作用薬を含み、前記作用薬は、サイクリンG1タンパク質のすべてを認識する抗体、またはその断片もしくは誘導体であり、該抗体の該断片もしくは誘導体は、改変されていない抗体に対してアミノ酸残基の欠失および/または置換を有する、薬学的組成物。
【請求項11】
前記サイクリンG1を阻害する作用薬は、侵襲性血管処置の部位において活性である、請求項10に記載の薬学的組成物。
【請求項12】
前記侵襲性血管処置は血管形成である、請求項11に記載の薬学的組成物。
【請求項13】
前記侵襲性血管処置は血管移植である、請求項11に記載の薬学的組成物。
【請求項14】
前記サイクリンG1を阻害する作用薬は、血管損傷部位で活性である、請求項に記載の薬学的組成物。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図16】
【図17−1】
【図17−2】
【図18】
【図19−1】
【図19−2】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図16】
【図17−1】
【図17−2】
【図18】
【図19−1】
【図19−2】
【公開番号】特開2007−209344(P2007−209344A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−71683(P2007−71683)
【出願日】平成19年3月19日(2007.3.19)
【分割の表示】特願平9−517528の分割
【原出願日】平成8年10月31日(1996.10.31)
【出願人】(592048844)ユニバーシティ オブ サザン カリフォルニア (26)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月19日(2007.3.19)
【分割の表示】特願平9−517528の分割
【原出願日】平成8年10月31日(1996.10.31)
【出願人】(592048844)ユニバーシティ オブ サザン カリフォルニア (26)
【Fターム(参考)】
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