説明

自動計量投入システム及び自動計量投入方法

【課題】計量投入装置の中のトナー材料を自動で規定量を計量し、密閉されたタンクへ投入する自動計量投入システムで、連続で計量投入し、高い計量精度(許容幅以内)を得る自動計量投入システムを提供する。
【解決手段】計量投入装置2の粉粒体材料を、密閉されたタンク7へ投入する自動計量投入システム1であって、前記計量投入装置2は、重量計3を備え、粉粒体材料を計量投入装置2からタンク7へ投入する投入配管4と、投入配管4を通じて、計量投入装置2に伝わるタンク7の内圧と逆方向から、計量投入装置2の重量計3にタンク7の内圧が伝わるように、計量投入装置2とタンク7とを接続する導圧管5とを有し、導圧管5と接続される計量投入装置2の接続部の開口が塞がれている自動計量投入システム1である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計量投入装置の中のトナー材料を自動で規定量を計量し、密閉されたタンクへ投入する自動計量投入システム及びこの自動計量投入システムにおける自動計量投入方法に関するものである。更に、詳細には、タルク、石灰、セラミック、樹脂、化粧品、染料、漢方薬等の鉱物原料、化学製品、薬品等の計量投入装置の中の粉粒体材料を自動で規定量を計量し、密閉されたタンクへ投入する自動計量投入システム及びこの自動計量投入システムにおける自動計量投入方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
計量投入装置の中のトナー材料を自動で規定量を計量し、タンクへ投入する自動計量投入装置において、高い計量精度(許容幅以内)を得るために、開放系においては、計量投入装置とタンクと間の投入配管部に大気開放管を設け、空気の置換をし、大気開放状態で計量投入する方法(大気開放方式)が既に知られている。
それに対して、密閉系においては、一つには計量投入装置側とタンク側とを連通させる配管を設け、均圧状態で計量投入する方法(連通管方式)、もう一つには計量投入装置とタンクと間の投入配管部に仕切弁を2個設け、まず、第1仕切弁を開、第2仕切弁を閉した状態において、計量投入装置から、材料を投入配管内へ定量排出蓄積し、次に、第1仕切弁を閉、第2仕切弁を開することにより、投入配管内に蓄積した材料をタンク内へ落下投入し、この動作を規定量になるまで繰り返すことで、圧力変動が重量測定に影響しない状態で断続的に計量投入する方法(仕切弁2段方式)が既に知られている。
【0003】
開放系における大気開放方式では、密閉系のような計量投入には使用できないという問題がある。このために、密閉系に対する用途が拡がっている。しかし、密閉系における連通管方式では、「連通管部に材料が少しずつ付着していき、閉塞すると均圧状態を維持できずに計量精度が規格外となる」、「タンク側が溶剤ガス雰囲気にあると連通管を通して溶剤ガスが計量投入装置内に進入し、計量装置内の材料が溶解、固着してしまう」という問題がある。また、仕切弁2段方式では、「計量投入が断続となり時間がかかる」、「投入配管内へ定量排出蓄積したことにより、材料が配管、弁に一部付着したり、閉塞することがあり、計量投入装置から精度良く排出された材料が、タンク内へ落下投入される時点で、定量性を失うことがある」という問題がある。
【0004】
これまで、例えば、引用文献1には、高圧容器へ粉体材料を供給する際に粉体材料の完全な供給、及び、重量制御フィーダ側への逆流を防止する目的で、投入配管部の第1仕切弁を加圧タンクの上流側に粉体材料を堆積させて保持するカップ状をなす容器形、第2仕切弁をボール弁とする構成が開示されている。シール性が向上することで、圧力の重量測定への影響を低減でき、計量精度の信頼性が高くなる。しかし、引用文献1に開示された技術では、計量投入が断続となり、時間がかかるという問題は解消できていない。また、重量制御フィーダと加圧タンクとを接続する導圧管について記載が無く、不明確であるという不具合がある。
引用文献2には、粉体材料供給量の定量性確保、粉体材料の滞留防止、供給装置システムの簡素化目的で、重量制御フィーダから供給される粉体材料を、加圧タンク内に設けられたフラップ弁の開閉により断続的に加圧タンク内へ受入れるようにした構成が開示されている。投入配管の下部が加圧タンクの内部へ突出し、突出端の開口を覆うようにフラップ弁が設けられ、このフラップ弁の開閉により粉体材料を断続的に加圧タンクへ受入れ、加圧タンクから高圧力容器へ高圧ガスで加圧供給することで、重量制御フィーダから精度良く排出された粉体材料の定量性が失われることなく、また、粉体材料が配管に滞留しなくなる。しかし、計量投入が断続となり、時間がかかるという問題は解消できていない。また、重量制御フィーダと加圧タンクとを接続する導圧管について記載が無く、不明確である。
引用文献3には、閉鎖系において、フィーダを圧力の変化などの外乱に影響されないようにする目的で、材料送出システムと、材料入力用重量検知装置と、時間当たりの材料の重量単位または処理合計重量の変化に対応して流量を指定の割合に調整する質量流量制御機構と、吐出口に可撓的に接続された吐出圧補償器を有する構成のロスインウエイトフィーダが開示されている。引用文献3では、補償器を有することで吐出口側の圧力の影響を受けないが、ロスインウエイトフィーダと吐出口側のタンク等を接続する導圧管について記載が無く、不明確である。
【0005】
特許文献4には、装置全体の製作費削減、排気弁の保守費用削減、及び、排気弁の磨耗等による作動不良や空気漏れなどのトラブルを防止する目的で、上方より投入される粉粒体とタンクより上昇する空気とを遮断して排気エリアを形成する中仕切板と、排気管と併設してなる粉粒体の投入シュートを構成とすることで、排気弁を不要とする構成が開示されている。しかし、排気弁の磨耗等による作動不良や空気漏れなどのトラブル防止であり、タンク入口、投入シュートの内壁付着防止について記載が無く、不明確であり、粉粒体の投入と排気が同時にしかできない為、粉粒体とタンクより上昇する空気とを遮断するまでに時間がかかることは明らかである。この為、溶剤ガス雰囲気にあるタンクより上昇するものが空気ではなく、溶剤ガスの場合には、タンク入口、投入シュートの内壁に粉粒体材料が溶解、固着し、閉塞する問題は解消できない
【0006】
一般に、密閉されたタンクに粉粒体材料を投入する際に、効率よく、速やかに行なう為に、投入と同時に、タンク内の空気を抜くことが必要となる。その為、密閉されたタンクには排気配管が接続されていて、粉粒体材料投入と同時に排気配管に接続された自動弁を開き、タンク内の空気を排気する方法が既に知られている。
しかし、今までの粉粒体材料投入と同時に排気配管に接続された自動弁を開き、タンク内の空気を排気する方法では、タンク内が空気雰囲気で、タンクより上昇するものが、空気の場合には、大きな問題とはならないが、タンク内が溶剤ガス雰囲気で、タンクより上昇するものが、溶剤ガスの場合には、計量投入装置、投入配管タンク入口の内壁に粉粒体材料が溶解、固着し、閉塞するという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、計量投入装置の中のトナー材料を自動で規定量を計量し、密閉されたタンクへ投入する自動計量投入システムで、連続で計量投入し、高い計量精度(許容幅以内)を得る自動計量投入システム及びこの自動計量投入システムにおける自動計量投入方法を提供することである。
本発明は、計量投入装置の中のトナー材料を自動で規定量を計量し、密閉されたタンクへ投入する自動計量投入システムで、タンク内が溶剤ガス雰囲気で、タンクより上昇するものが、溶剤ガスの場合においても、計量投入装置、投入配管、タンク入口の内壁にトナー材料が溶解、固着し、閉塞することなく、連続で計量投入する自動計量投入システム及びこの自動計量投入システムにおける自動計量投入方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明の自動計量投入システムは、計量投入装置の粉粒体材料を、密閉されたタンクへ投入する自動計量投入システムであって、前記計量投入装置は、重量計を備え、粉粒体材料を計量投入装置からタンクへ投入する投入配管と、投入配管を通じて、計量投入装置に伝わるタンクの内圧と逆方向から、計量投入装置の重量計にタンクの内圧が伝わるように、計量投入装置とタンクとを接続する導圧管とを有し、導圧管と接続される計量投入装置の接続部の開口が塞がれていることを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記タンクは、前記タンク内へ供給する不活性ガスの供給配管81と、タンク内から排気する排気配管とを有し、かつ、不活性ガス供給量調整手段と排気量調整手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記計量投入中のタンクの内圧を−1kPaないし+1kPaに調整することを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記計量投入中のタンクの内圧を−1kPaないし+1kPaになるように、排気量を制御する排気量自動制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記計量投入中のタンクの内圧を−1kPaないし+1kPaになるように不活性ガス供給量を制御する供給量自動制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記計量投入装置とタンクとを接続する導圧管に不活性ガスが供給されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記計量投入装置から前記タンクへ投入する前記投入配管であって、前記計量投入装置に近い方の前記投入配管に第1仕切弁を設け、前記第1仕切弁のタンク側に不活性ガスが供給されていることを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記計量投入装置から前記タンクへ投入する前記投入配管であって、前記計量投入装置に近い方の前記投入配管に第2仕切弁を設け、前記第2仕切弁のタンク側に不活性ガスが供給されていることを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記導圧管、前記第1仕切弁のタンク側、及び前記第2仕切弁のタンク側の2ヶ所以上から不活性ガスが供給されているとを特徴とする自動計量投入システム。
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記導圧管、前記第1仕切弁のタンク側、及び前記第2仕切弁のタンク側の2ヶ所以上から供給されている不活性ガスの各々に供給量を調整する供給量調整手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記導圧管のタンク側の接続を第1仕切弁のタンク側としたことを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記第1仕切弁のタンク側に供給されている不活性ガスが、計量投入装置からタンクへ接続されている投入配管の接線方向、1ヶ所以上より供給されていることを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入システムは、さらに、前記第2仕切弁のタンク側に供給されている不活性ガスが、計量投入装置からタンクへ接続されている投入配管の中心方向ないし接線方向、1ヶ所以上より供給されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の自動計量投入方法は、重量計を備えた計量投入装置と、タンク内へ供給する不活性ガスの供給配管とタンク内から排気する排気配管とを備えた密閉されたタンクと、前記計量投入装置の粉粒体材料を前記タンクへ投入する第1仕切弁、第2仕切弁を有する投入配管と からなる計量投入装置の粉粒体材料を密閉されたタンクへ投入する自動計量投入方法において、粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施することを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入方法は、さらに、前記投入配管を通じて、前記計量投入装置に伝わるタンクの内圧と逆方向から、前記計量投入装置の重量計に前記タンクの内圧が伝わるように、前記計量投入装置と前記タンクとを接続する導圧管とを有し、導圧管と接続される計量投入装置の接続部の開口が塞がれていて、粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施することを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入方法は、さらに、前記第2仕切弁のタンク側へ供給する不活性ガスの供給配管を有し、粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施することを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入方法は、さらに、前記第1仕切弁のタンク側へ供給する不活性ガスの供給配管を有し、粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施し、その後、継続して前記第2仕切弁を開し、前記第2仕切弁の前記計量投入装置側から、不活性ガス供給を実施することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の自動計量投入方法は、さらに、前記タンク内への不活性ガス供給量調整手段を備え、粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施することを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入方法は、さらに、前記タンク内からの排気量調整手段を備え、粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施することを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入方法は、さらに、前記不活性ガス供給量調整手段を備え、粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施することを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入方法は、さらに、前記排気量調整手段を備え、粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施することを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入方法は、さらに、前記不活性ガス供給量調整手段を備え、粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施し、その後、継続して前記第1仕切弁を開し、前記第1仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施することを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入方法は、さらに、前記排気量調整手段を備え、粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施し、その後、継続して前記第1仕切弁を開し、前記第1仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施することを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入方法は、さらに、前記粉粒体材料を前記タンクへ投入する際にも継続して不活性ガスの供給と排気とを実施することを特徴とする。
また、本発明の自動計量投入方法は、さらに、前記粉粒体材料を前記タンクへ規定量投入し、第1仕切弁、第2仕切弁を閉した後も継続して不活性ガスの供給と排気とを実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
上記課題を解決する手段である本発明によって、以下のような特有の効果を奏する。
本発明の自動計量投入システム及び自動計量投入方法では、計量投入装置の中のトナー材料を自動で規定量を計量し、密閉されたタンクへ投入する自動計量投入システムにおいて、連続で計量投入し、高い計量精度(許容幅以内)を得ることができる。
また、自動計量投入時に、投入配管を通じて、計量投入装置に伝わるタンクの内圧と逆方向から、計量投入装置の重量計にタンクの内圧が伝わるように、計量投入装置とタンクとを導圧管で接続し、導圧管と接続される計量投入装置の接続部の開口を塞ぐことにより、タンクの内圧の影響をなくすことができる。
また、導圧管と接続される計量投入装置の接続部の開口を塞ぐことで、溶剤ガス雰囲気にあるタンク側の溶剤ガスが計量投入装置内に進入しないので、計量投入装置内の材料が溶解、固着することがなく、導圧管内に流れがないため、粉材料が導圧管内にほとんど進入しないので、付着、閉塞することがない。
また、粉粒体材料をタンクへ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施することにより、タンク内が溶剤ガスから供給する不活性ガスに置換されるので、計量投入装置、投入配管、タンク入口の内壁にトナー材料が溶解、固着し、閉塞することなく、連続で計量投入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の自動計量投入システムの一実施形態の概略構成について説明する図である。
【図2】導圧管、フレキシブル継手と接続されている計量投入装置の上部を説明する図である。
【図3】従来の開放系における自動計量投入システムの概略構成について説明する図である。
【図4】従来の開放系における自動計量投入システムで、概略構成について説明する図である。
【図5】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図6】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図7】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図8】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図9】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図10】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図11】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図12】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図13】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図14】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図15】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図16】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図17】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図18】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図19】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図20】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図21】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図22】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図23】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
【図24】本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図で、不活性ガスを供給する投入配管の構成を示す図である。
【図25】本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
【図26】本発明の自動計量投入方法を説明するための一実施形態のフローチャートである。
【図27】従来の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態のフローチャートである。
【図28】本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
【図29】本発明の自動計量投入方法を説明するための一実施形態のフローチャートである。
【図30】本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
【図31】本発明の自動計量投入方法を説明するための一実施形態のフローチャートである。
【図32】本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
【図33】本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
【図34】本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
【図35】本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
【図36】本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
【図37】本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
【0015】
本発明の実施の形態を説明する。本発明の自動計量投入システム1は、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で、自動計量投入時に、投入配管4を通じて、計量投入装置2に伝わるタンク7の内圧と逆方向から、計量投入装置2の重量計にタンク7の内圧が伝わるように、計量投入装置2とタンク7とを導圧管5で接続し、導圧管5と接続される計量投入装置2の接続部の開口を塞ぐことにより、タンク7の内圧の影響をなくしている。
上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。
【0016】
図1は、本発明の自動計量投入システムの一実施形態の概略構成について説明する図である。
本発明の自動計量投入システム1は、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1である。
その構成は、粉粒体材料を収納している計量投入装置2と、この粉粒体材料を投入される密閉されたタンク7とを有し、その間を投入配管4と導圧管5とで接続している。
投入する粉粒体材料としては、着色剤、離型剤、樹脂微粒子又はこれらの混合物、磁性粒子又は磁性粒子を樹脂で被覆した磁性体、さらに、これらの混合物を挙げることができる。具体的には、着色剤、離型剤、樹脂微粒子の混合物であるトナー材料を用いることができる。
計量投入装置2は、粉粒体材料を収納している容器と重量計3を備え、容器から重量計3で搬送される粉流体材料を計量されながら、移送される。
重量計3は、ロードセル方式、電磁力平衡方式、振動方式、バネ方式等が挙げられる。とくに、ロードセル方式が、計量投入装置2にコンパクトに組み合わせできることで好ましい。また、粉粒体材料を投入する装置としては、具体的には、スクリューフィーダ、テーブルフィーダ、ホッパスケールとゲート装置(開度制御)とを組み合わせた装置などを挙げることができる。特に、スクリューフィーダ21が好ましい。構造が簡単であり、高精度で粉粒体を投入することができる。
タンク7は、タンク7の内圧を計測する圧力計9、投入された材料を混合(溶解、分散)するための攪拌機71を備えている。タンク7は、これに限定するものではなく、単に収納するだけのタンク7であっても良い。ここでは、圧力計9、攪拌器等は、タンク7内に液体の媒体を用いて、反応させる場合に用いられる。
【0017】
更に、本発明の自動計量投入システム1は、粉粒体材料をスクリューフィーダ21からタンク7へ投入する投入配管4を備えている。この投入配管4には、第1仕切弁41、フレキシブル継手6、第2仕切弁42を備えている。この第1仕切弁41及び第2仕切弁42で、粉粒体材料の投入を制御する。また、フレキシブル継手6によって、第1仕切弁41及び第2仕切弁42の間を接続させている。
また、投入配管4を通じて、スクリューフィーダ21に伝わるタンク7の内圧と逆方向から、スクリューフィーダ21の重量計3にタンク7の内圧が伝わるように、スクリューフィーダ21とタンク7とを接続する導圧管5とを有している。この導圧管5には、自動弁が粉粒体材料を計量投入していないときのタンク7の密閉維持(溶剤ガスの隔離)のために設けられている。
また、本発明の自動計量投入システム1では、導圧管5と接続されるスクリューフィーダ21の接続部の開口が塞がれている。これによって、本発明の自動計量投入システム1を密閉系にクローズすることができる。つまり、スクリューフィーダ21とタンク7とは、投入配管4を通じて、スクリューフィーダ21に伝わるタンク7の内圧と逆方向から、スクリューフィーダ21の重量計3にタンク7の内圧が伝わるように、導圧管5、フレキシブル継手6で接続されており、スクリューフィーダ21側の接続部の開口が塞がれていることにより、タンク7の内圧の影響をなくすことができ、また、溶剤ガス雰囲気にあるタンク側と接続しても溶剤ガスがスクリューフィーダ21内に進入しないので、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することがなく、更に、導圧管5内に流れがないため、粉材料が導圧管5内にほとんど進入しないので、付着、閉塞することなく、維持できる。
【0018】
<実施例1>
図1に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。
着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、投入配管4、仕切弁41、42、導圧管5において、着色剤が付着・閉塞することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.12wt%とすることができた。
これまで、着色剤は、付着力が大きく、投入配管4等に付着するために連続で計量投入が難しかった。更に、付着力が比較的に小さい着色剤であっても、計量投入時間:50min.で、計量精度を良くすることが非常に困難であった。しかし、本発明の自動計量投入システム1では、密閉系であり、スクリューフィーダ21とタンク7とを接続する導圧管5とを有し、導圧管5と接続されるスクリューフィーダ21の接続部の開口が塞がれていることで、計量精度が高いままで、連続で計量投入をすることができた。
【0019】
<実施例2>
図1に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。離型剤400kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、投入配管4、仕切弁41、42、導圧管5において、離型剤が付着・閉塞することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:25min.で、計量精度:±0.24wt%とすることができた。
同様に、離型剤は、分子量の小さい炭化水素化合物であり、投入配管4等で移送中に摩擦で溶融したものを定量排出蓄積した際に、付着することが多かった。しかし、本発明の自動計量投入システム1では、密閉系であり、スクリューフィーダ21とタンク7とを接続する導圧管5とを有し、導圧管5と接続されるスクリューフィーダ21の接続部の開口が塞がれていることで、投入配管4内に蓄積させる必要がなく、離型剤であっても計量精度が高いままで、連続で計量投入をすることができた。
【0020】
図2は、導圧管5、フレキシブル継手6と接続されている計量投入装置の上部を説明する図である。
従来は、導圧管5、フレキシブル継手6と接続されるスクリューフィーダ21側の接続部は開口していた。
本発明の自動計量投入システム1では、投入配管4を通じて、スクリューフィーダ21に伝わるタンク7の内圧と逆方向から、スクリューフィーダ21の重量計3にタンク7の内圧が伝わるように、導圧管5、フレキシブル継手6で接続されており、スクリューフィーダ21側の接続部の開口が塞がれていることにより、タンク7の内圧の影響をなくすことができる。
また、溶剤ガス雰囲気にあるタンク側と接続しても溶剤ガスがスクリューフィーダ21内に進入しないので、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することがなく、更に、導圧管5内に流れがないため、粉材料が導圧管5内にほとんど進入しないので、付着、閉塞することなく、維持できる。
また、スクリューフィーダ21側の接続部の開口がないことにより、重量計3に圧力が伝わればよくなったことで、従来はスクリューフィーダ21のホッパ部に接続するしかなかったが、例えば、スクリュー部上部(図1のA)に接続することも可能となり、スクリューフィーダ21を設置する際に、スクリューフィーダ21上の制約が軽減される。
【0021】
図3は、従来の開放系における自動計量投入システムの概略構成について説明する図である。
従来の開放系における大気開放方式では、スクリューフィーダ21とタンク7と間の投入配管4に大気開放管16を設け、空気の置換をし、大気開放状態で計量投入する。
大気開放配管16には、異物の進入を防止するためのフィルタ17が取り付けられている。スクリューフィーダ21にも同様に異物の進入を防止するためのフィルタ17が取り付けられ、大気開放状態となっている。
タンク7にも同様に異物の進入を防止するためのフィルタ17が取り付けられ、大気開放状態となっており、排気配管82は、タンク7と縁を切った状態で接続されている。
連続で計量投入し、高い計量精度(許容幅以内)を得ることができる。しかし、密閉系におけるようなタンク7から蒸発する溶媒を外部に排出するのを防止することはできない。更に、外部からタンク7内に大気の浸入を防止することができず、温度・湿度等のタンク7内の環境条件を管理することが難しくなる。
【0022】
<比較例1>
図3に示す自動計量投入システムを用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。
着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、投入配管4、仕切弁41、42、大気開放管16において、着色剤が付着・閉塞することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
しかし、タンク7から蒸発する溶媒が外部に排出されてしまう、外部からタンク7内に大気が浸入し、温度・湿度等のタンク7内の環境条件を管理することが難しい等の問題がある。特にタンク7内が溶剤ガス雰囲気にある場合には、ガス蒸気爆発の要因である酸素の管理が難しいという安全上の問題がある。
【0023】
図4は、従来の開放系における自動計量投入システムで、概略構成について説明する図である。ここでは、自動計量投入システム1に、仕切弁を2つ設ける仕切弁2段方式の一例の概略構成について説明する。
従来の開放系における仕切弁2段方式では、スクリューフィーダ21とタンク7と間の投入配管4に仕切弁41、42を2個設け、まず、第1仕切弁41を開、第2仕切弁42を閉した状態において、スクリューフィーダ21から、材料を投入配管4内へ定量排出蓄積し、次に、第1仕切弁41を閉、第2仕切弁42を開することにより、投入配管4内に蓄積した材料をタンク7内へ落下投入し、この動作を規定量になるまで繰り返すことで、圧力変動が重量測定に影響しない状態で断続的に計量投入する。
しかし、計量投入が断続となり時間がかかり、また、投入配管4内へ定量排出蓄積したことにより、材料が投入配管4、仕切弁41、42に一部付着したり、閉塞することがあり、スクリューフィーダ21から精度良く排出された材料が、タンク7内へ落下投入される時点で、定量性を失うことがある。
【0024】
<比較例2>
図4に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。
着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、投入配管4、仕切弁41、42において、閉塞することはなかったが、着色剤が微量付着しており、また、断続計量投入のため、計量投入時間:190min.を要したが、計量精度:±0.15wt%とすることができた。
【0025】
図5は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。
本発明の自動計量投入システム1として、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1であって、タンク7内を不活性化するための不活性ガスの供給配管81、タンク7内から排気をするための排気配管82とを有している。
不活性ガスとしては、窒素ガス、二酸化炭素ガス(炭酸ガス)、アルゴンガス、ヘリウムガス等が用いられる。
不活性ガスの供給配管81には、流量計11、流量調整バルブ12、自動弁102が取り付けられており、供給量が調整できる。不活性ガスの供給配管81に設けられた流量計11には、渦式、超音波式、熱式等が用いられる。排気配管82には、自動弁101、集塵機13、排気ブロワ14が取り付けられており、排気量を調整できる。これによって、タンク7の内圧を調整することができる。このときに、計量投入中のタンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaに調整する。
【0026】
この自動計量投入システム1は、以下のように動作する。
排気ブロワ14を運転、自動弁101を開き、タンク7内から排気し、また、自動弁102を開き、不活性ガスをタンク7へ供給し、その後、自動弁103、第2仕切弁42を開く。第1仕切弁41を開き、スクリューフィーダ21を運転し、タンク7へ材料を投入し、規定量に達したら、スクリューフィーダ21を停止し、自動弁103、第1仕切弁41を閉じる。
その後、第2仕切弁42を閉じ、自動弁102、自動弁101を閉じ、排気ブロワ14を停止する。タンク7へ材料投入中のタンク7の内圧の変動幅が小さくなるように、排気量、不活性ガス供給量がそれぞれ調整されている。排気量は、インバータ周波数設定による排気ブロワの回転数調整、流量調整弁の開度調整等により、調整する。不活性ガス供給量は、流量計11の指示値確認による流量調整バルブ12の開度調整、供給圧力調整等により、調整する。これによって、タンク7の内圧を調整することができる。
仕切弁41、42としては、具体的にはボールバルブ、バタフライバルブ、フラップ弁、カットゲート等が挙げられる。
【0027】
<実施例3>
図5に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。
着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±1kPa内に抑えられ、また、投入配管4、仕切弁41、42、導圧管5において、着色剤が付着・閉塞することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.1wt%とすることができた。
これまで、着色剤は、付着力が大きく、投入配管4等に付着するために連続で計量投入が難しかった。更に、付着力が比較的に小さい着色剤であっても、計量投入時間:50min.で、計量精度を良くすることは困難であった。しかし、本発明の自動計量投入システム1では、密閉系であり、スクリューフィーダ21とタンク7とを接続する導圧管5とを有し、導圧管5と接続されるスクリューフィーダ21の接続部の開口が塞がれていることで、タンク内の内圧の変動を抑えながら、計量精度が高いままで、連続で計量投入をすることができた。
【0028】
<実施例4>
図5に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。
離型剤400kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±1kPa内に抑えられ、また、投入配管4、仕切弁41、42、導圧管5において、離型剤が付着・閉塞することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:25min.で、計量精度:±0.2wt%とすることができた。
同様に、離型剤は、分子量の小さい炭化水素化合物であり、投入配管4等で移送中に摩擦熱で溶解し、付着することが多かった。しかし、本発明の自動計量投入システム1では、密閉系であり、スクリューフィーダ21とタンク7とを接続する導圧管5とを有し、導圧管5と接続されるスクリューフィーダ21の接続部の開口が塞がれていることで、タンク内の内圧の変動を抑えながら、離型剤であっても計量精度が高いままで、連続で計量投入をすることができた。
【0029】
図6は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で、タンク7の内圧を自動制御としたときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように排気量をタンク7の圧力計9の信号により、排気量を制御する排気量自動制御手段192をさらに備えている。この排気量自動制御手段192では、例えば、(1)インバータ周波数を可変することで、排気量調整手段である排気ブロワ14の回転数を調整、または、(2)不活性ガスの排気量を調整する手段である排気流量調整弁152の開度を調整する。
これにより、スクリューフィーダ21からの材料投入量のばらつき他の外乱に対しても、タンク7の内圧変動を小さくすることができる。特に、タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaにするには、不活性ガス供給量調整手段と排気量調整手段とを調整することで、タンク7の内圧を容易に調整することができる。タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaにすることで、タンク7の内圧が投入配管4と導圧管5を通じて、スクリューフィーダ21に伝わる時間差の影響を小さくできる利点・効果がある。
【0030】
<実施例5>
図6に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。
着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、投入配管4、仕切弁41、42、導圧管5において、着色剤が付着・閉塞することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
これで、更に、タンクの内圧の変動を小さく抑えることができたことで、タンク7に投入される粉粒体材料が投入されるときに引き込まれるときの速度も変わることがなく、したがって、安定した投入速度と量で、計量精度が高いままで、連続で計量投入をすることができた。
【0031】
図7は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1でタンク7の内圧を自動制御としたときの一例の概略構成について説明する。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように不活性ガス供給量をタンク7の圧力計9の信号により、不活性ガス供給量を制御する供給量自動制御手段191で、供給流量調整弁151の開度を調整する。これで、スクリューフィーダ21からの材料投入量のばらつき、その他の外乱に対しても、タンク7の内圧変動を小さくすることができる。
【0032】
<実施例6>
図7に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、投入配管4、仕切弁41、42、導圧管5において、着色剤が付着・閉塞することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
【0033】
図8は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で導圧管5に不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、導圧管5に不活性ガスを供給することにより、導圧管5への材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持できるので、安定した連続自動計量投入が行える。また、タンク側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても導圧管5への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0034】
<実施例7>
図8に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±1kPa内に抑えられ、また、導圧管5の着色剤付着・閉塞を4ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.1wt%とすることができた。
【0035】
図9は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるタンク7の内圧を自動制御し、トナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で導圧管5に不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、タンク7の内圧を所定の圧力になるように排気量をタンク7の圧力計9の信号により、排気量を制御する排気量自動制御手段192を備えて、更に、導圧管5に不活性ガスを供給することにより、導圧管5への材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持できるので、安定した連続自動計量投入が行える。また、タンク側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても導圧管5への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0036】
<実施例8>
図9に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、導圧管5の着色剤付着・閉塞を4ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
【0037】
図10は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるタンク7の内圧を自動制御し、トナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で導圧管5に不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように不活性ガス供給量をタンク7の圧力計9の信号により、不活性ガス供給量を制御する供給量自動制御手段191で、供給流量調整弁151の開度を調整する。更に、導圧管5に不活性ガスを供給することにより、導圧管5への材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持できるので、安定した連続自動計量投入が行える。また、タンク側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても導圧管5への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0038】
<実施例9>
図10に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、導圧管5の着色剤付着・閉塞を4ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
【0039】
図11は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で第2仕切弁42のタンク側に不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、不活性ガスを供給する不活性ガスの供給配管81には、流量計11、流量調整バルブ12、自動弁102が取り付けられており、供給量が調整できる。この不活性ガスの供給配管81を、投入配管4に接続させている。特に、第2仕切弁42のタンク側に不活性ガスを供給することにより、タンク側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0040】
<実施例10>
図11に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±1kPa内に抑えられ、また、投入配管4の溶剤ガスによる材料の溶解、固着を4ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.1wt%とすることができた。
ここでは、投入配管4、とくに、第2仕切弁42のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、材料の投入配管4との摩擦による材料の変質を防止でき、更に、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持できるので、安定した連続自動計量投入が行える。また、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0041】
図12は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるタンク7の内圧を自動制御し、トナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で第2仕切弁42のタンク7側に不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように排気量をタンク7の圧力計9の信号により、排気量を制御する排気量自動制御手段192を備えていて、更に、第2仕切弁42のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0042】
<実施例11>
図12に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、投入配管4の溶剤ガスによる材料の溶解、固着を4ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
ここでは、投入配管4、とくに、第2仕切弁42のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、材料の投入配管4との摩擦による材料の変質を防止でき、更に、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持できるので、安定した連続自動計量投入が行える。また、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても、排気量を制御する排気量自動制御手段192を備えていてタンク7の内圧を調整することで、投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0043】
図13は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるタンク7の内圧を自動制御し、トナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で第2仕切弁42のタンク7側に不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように不活性ガス供給量をタンク7の圧力計9の信号により、不活性ガス供給量を制御する供給量自動制御手段191で、供給流量調整弁151の開度を調整し、更に、第2仕切弁42のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0044】
<実施例12>
図13に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。
着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、投入配管4の溶剤ガスによる材料の溶解、固着を4ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
【0045】
図14は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で第1仕切弁41のタンク7側に不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
タンク7内を不活性化するための不活性ガスの供給配管81、タンク7内から排気をするための排気配管82とを、不活性ガスの供給配管81には、流量計11、流量調整バルブ12、自動弁102が取り付けられており、供給量が調整できる。更に、第1仕切弁41のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、投入配管4、第2仕切弁42に材料が付着するのを防止でき、スクリューフィーダ21より計量排出した材料をタンク7へ投入できるので、定量性を失うことなく、計量精度を確保できる。また、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0046】
<実施例13>
図14に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±1kPa内に抑えられ、また、投入配管4、仕切弁41、42部の着色剤付着・閉塞を4ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.1wt%とすることができた。
本発明の自動計量投入システム1では、密閉系であり、スクリューフィーダ21とタンク7とを接続する導圧管5とを有し、導圧管5と接続されるスクリューフィーダ21の接続部の開口が塞がれていることで、タンク内の内圧の変動を抑えながら、かつ、投入配管4、第2仕切弁42に材料が付着するのを防止でき、計量精度が高いままで、連続で計量投入をすることができた。
【0047】
図15は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるタンク7の内圧を自動制御し、トナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で第1仕切弁41のタンク7側に不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaにするには、不活性ガス供給量調整手段と排気量調整手段とを調整することで、タンク7の内圧を容易に調整することができ、更に、第1仕切弁41のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、投入配管4、第2仕切弁42に材料が付着するのを防止でき、スクリューフィーダ21より計量排出した材料をタンク7へ投入できるので、定量性を失うことなく、計量精度を確保できる。また、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0048】
<実施例14>
図15に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、投入配管4、仕切弁41、42部の着色剤付着・閉塞を4ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
【0049】
図16は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるタンク7の内圧を自動制御し、トナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で第1仕切弁41のタンク7側に不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように不活性ガス供給量をタンク7の圧力計9の信号により、不活性ガス供給量を制御する供給量自動制御手段191で、供給流量調整弁151の開度を調整し、かつ、第1仕切弁41のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、投入配管4、第2仕切弁42に材料が付着するのを防止でき、スクリューフィーダ21より計量排出した材料をタンク7へ投入できるので、定量性を失うことなく、計量精度を確保できる。また、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0050】
<実施例15>
図16に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、投入配管4、仕切弁41、42部の着色剤付着・閉塞を4ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
【0051】
図17は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で導圧管5、第1仕切弁41のタンク7側、及び、第2仕切弁42のタンク7側の2ヶ所以上から不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
タンク7内を不活性化するための不活性ガスの供給配管81、タンク7内から排気をするための排気配管82とを有し、不活性ガスの供給配管81には、流量計11、流量調整バルブ12、自動弁102が取り付けられており、供給量が調整できる。かつ、導圧管5に不活性ガスを供給することにより、導圧管5への材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持でき、更に第1仕切弁41のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、投入配管4、第2仕切弁42に材料が付着するのを防止でき、スクリューフィーダ21より計量排出した材料をタンク7へ投入できるので、定量性を失うことなく、計量精度を確保したうえで安定した連続計量投入が行える。また、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても導圧管5、投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0052】
<実施例16>
図17に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±1kPa内に抑えられ、また、導圧管5、投入配管4、仕切弁41、42部の着色剤付着・閉塞を5ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.1wt%とすることができた。
【0053】
図18は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるタンク7の内圧を自動制御し、トナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で導圧管5、第1仕切弁41のタンク7側、及び、第2仕切弁42のタンク7側の2ヶ所以上から不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaにするには、不活性ガス供給量調整手段と排気量調整手段とを調整することで、タンク7の内圧を容易に調整することができ、更に、導圧管5に不活性ガスを供給することにより、導圧管5への材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持でき、更に第1仕切弁41のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、投入配管4、第2仕切弁42に材料が付着するのを防止でき、スクリューフィーダ21より計量排出した材料をタンク7へ投入できるので、定量性を失うことなく、計量精度を確保したうえで安定した連続計量投入が行える。また、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても導圧管5、投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0054】
<実施例17>
図18に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、導圧管5、投入配管4、仕切弁41、42部の着色剤付着・閉塞を5ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
【0055】
図19は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるタンク7の内圧を自動制御し、トナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で導圧管5、第1仕切弁41のタンク7側、及び、第2仕切弁42のタンク7側の2ヶ所以上から不活性ガスを供給したときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように不活性ガス供給量をタンク7の圧力計9の信号により、不活性ガス供給量を制御する供給量自動制御手段191で、供給流量調整弁151の開度を調整し、かつ、導圧管5に不活性ガスを供給することにより、導圧管5への材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持でき、更に第1仕切弁41のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、投入配管4、第2仕切弁42に材料が付着するのを防止でき、スクリューフィーダ21より計量排出した材料をタンク7へ投入できるので、定量性を失うことなく、計量精度を確保したうえで安定した連続計量投入が行える。また、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても導圧管5、投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0056】
<実施例18>
図19に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、導圧管5、投入配管4、仕切弁41、42部の着色剤付着・閉塞を5ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
【0057】
図20は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で導圧管5、第1仕切弁41のタンク7側、及び、第2仕切弁42のタンク7側の2ヶ所以上から供給されている不活性ガスの各々に供給量調整手段を設けたときの一例の概略構成について説明する。
タンク7内を不活性化するための不活性ガスの供給配管81、タンク7内から排気をするための排気配管82とを有し、不活性ガスの供給配管81には、流量計11、流量調整バルブ12、自動弁102が取り付けられており、供給量が調整できる。かつ、導圧管5に不活性ガスを供給することにより、導圧管5への材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持でき、更に、第1仕切弁41のタンク7側、第2仕切弁42のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、投入配管4、第1仕切弁41第2仕切弁42に材料が付着するのを防止でき、導圧管5への材料、溶剤ガス浸入防止、投入配管4、第2仕切弁42での材料付着防止、溶剤ガス浸入防止に必要な量の調整ができ、メンテナンス周期を延長することができる。
【0058】
<実施例19>
図20に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±1kPa内に抑えられ、また、導圧管5、投入配管4、仕切弁41、42部の着色剤付着・閉塞を5.5ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.1wt%とすることができた。
【0059】
図21は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるタンク7の内圧を自動制御し、トナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で導圧管5、第1仕切弁41のタンク7側、及び、第2仕切弁42のタンク7側の2ヶ所以上から供給されている不活性ガスの各々に供給量調整手段を設けたときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaにするには、不活性ガス供給量調整手段と排気量調整手段とを調整することで、タンク7の内圧を容易に調整することができ、更に、導圧管5に不活性ガスを供給することにより、導圧管5への材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持でき、更に、第1仕切弁41のタンク7側、第2仕切弁42のタンク7側に不活性ガスを供給することにより、導圧管5、第1仕切弁41のタンク7側に供給されている不活性ガスの各々に流量計11、流量調整バル12を設けたことにより、導圧管5への材料、溶剤ガス浸入防止、投入配管4、第2仕切弁42での材料付着防止、溶剤ガス浸入防止に必要な量の調整ができ、メンテナンス周期を延長することができる。
【0060】
<実施例20>
図21に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、導圧管5、投入配管4、仕切弁41、42部の着色剤付着・閉塞を5.5ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
【0061】
図22は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるタンク7の内圧を自動制御し、トナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で導圧管5、第1仕切弁41のタンク7側、及び、第2仕切弁42のタンク7側の2ヶ所以上から供給されている不活性ガスの各々に供給量調整手段を設けたときの一例の概略構成について説明する。
ここでは、タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように不活性ガス供給量をタンク7の圧力計9の信号により、不活性ガス供給量を制御する供給量自動制御手段191で、供給流量調整弁151の開度を調整し、かつ、導圧管5に不活性ガスを供給することにより、導圧管5への材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持でき、更に、導圧管5、第1仕切弁41のタンク7側、第2仕切弁42のタンク7側に供給されている不活性ガスの各々に流量計11、流量調整バル12を設けたことにより、導圧管5への材料、溶剤ガス浸入防止、投入配管4、第1仕切弁41、第2仕切弁42での材料付着防止、溶剤ガス浸入防止に必要な量の調整ができ、メンテナンス周期を延長することができる。
【0062】
<実施例21>
図22に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±0.5kPa内に抑えられ、また、導圧管5、投入配管4、仕切弁41、42部の着色剤付着・閉塞を5.5ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.08wt%とすることができた。
【0063】
図23は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で導圧管5のタンク7側の接続を第1仕切弁41のタンク7側としたときの一例の概略構成について説明する。
タンク7内を不活性化するための不活性ガスの供給配管81、タンク7内から排気をするための排気配管82とを有し、不活性ガスの供給配管81には、流量計11、流量調整バルブ12、自動弁102が取り付けられており、供給量が調整できる。かつ、導圧管5のタンク7側の接続を第1仕切弁41のタンク7側とすることにより、自動弁103を排除することができ、自動弁103の経時での材料の付着、溶剤ガスによる溶解、固着した場合のメンテナンス(除去、清掃)が不要となる。
また、導圧管5に不活性ガスを供給することにより、第1仕切弁41のタンク7側に不活性ガスを供給しなくても、供給したのと同様の効果を得ることができる。(導圧管5への材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持でき、更に投入配管4、第2仕切弁42に材料が付着するのを防止でき、スクリューフィーダ21より計量排出した材料をタンク7へ投入できるので、定量性を失うことなく、計量精度を確保したうえで安定した連続計量投入が行える。また、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても導圧管5、投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止でき、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。)
【0064】
<実施例22>
図23に示す自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量投入中のタンク7の内圧の変動を±1kPa内に抑えられ、また、導圧管5、投入配管4、仕切弁41、42部の着色剤付着・閉塞を5.5ヶ月間メンテナンスを実施することなく、連続で計量投入ができ、計量投入時間:50min.で、計量精度:±0.1wt%とすることができた。
【0065】
図24は、本発明の自動計量投入システムの他の実施形態の概略構成について説明する図で、不活性ガスを供給する投入配管の構成を示す図である。本発明の自動計量投入システム1で、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で、(1)第1仕切弁41のタンク7側に供給されている不活性ガスを投入配管4の接線方向、1ヶ所以上から供給したとき、(2)第2仕切弁42のタンク7側に供給されている不活性ガスを投入配管4の中心方向ないし接線方向、1ヶ所以上から供給したときの一例について説明する。
第1仕切弁41のタンク7側の不活性ガス供給口181を投入配管4の接線方向、1ヶ所以上から供給することで、投入配管4、第2仕切弁42での材料付着防止効果が向上し、スクリューフィーダ21より計量排出した材料をタンク7へ投入できるので、定量性を失うことなく、計量精度を確保できる。
また、第2仕切弁42のタンク7側の不活性ガス供給口182を投入配管4の中心方向ないし接線方向、1ヶ所以上から供給することで、タンク7側が溶剤ガス雰囲気にある場合においても投入配管4への溶剤ガス浸入防止効果が向上し、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することなく、安定した連続自動計量投入が行える。
【0066】
<実施例23>
図24に示す投入配管を備える自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、計量精度を0.01wt%向上することができた。
【0067】
<実施例24>
図24に示す投入配管を備える自動計量投入システム1を用いて、粉粒体材料を自動計測して投入した。着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で、計量投入した結果、投入配管4、仕切弁41、42の着色剤付着・閉塞のメンテナンスを0.5ヶ月延長することができた。
【0068】
次ぎに、本発明の自動計量投入方法に関する実施の形態を説明する。
本発明は、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンクへ投入する自動計量投入システムにおける自動計量投入方法に際して、以下の特徴を有する。粉粒体材料をタンクへ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施することが特徴になっている。 以下の図面を用いて詳細に解説する。
【0069】
図25は、本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
本発明の自動計量投入方法は、重量計を備えた計量投入装置2と、タンク7内へ供給する不活性ガスの供給配管81とタンク7内から排気する排気配管82とを備えた密閉されたタンク7と、計量投入装置2の粉粒体材料をタンク7へ投入する第1仕切弁41、第2仕切弁42を有する投入配管4と からなる計量投入装置2の粉粒体材料を密閉されたタンク7へ投入する自動計量投入方法において、粉粒体材料をタンク7へ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施する。
上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。
【0070】
本発明の自動計量投入方法は、自動計量投入システム1で、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する。
その自動計量投入システム1の構成は、粉粒体材料を収納している計量投入装置2と、この粉粒体材料を投入される密閉されたタンク7とを有し、その間を投入管4と導圧管5とで接続している。
投入する粉粒体材料としては、着色剤、離型剤、樹脂微粒子、又は、これらの混合物、磁性粒子、又は、磁性粒子を樹脂で被覆した磁性体、更に、これらの混合物を挙げることができる。具体的には、着色剤、離型剤、樹脂微粒子の混合物であるトナー材料を用いることができる。
計量投入装置2は、粉粒体材料を収納している容器と重量計3を備え、容器から重量計3で搬送される粉粒体材料を計量しながら、移送される。
重量計3は、ロードセル方式、電磁力平衡方式、振動方式、バネ方式等が挙げられる。特に、ロードセル方式が、計量投入装置2にコンパクトに組み合わせできることで好ましい。
また、粉粒体材料を投入する装置としては、具体的には、スクリューフィーダ、テーブルフィーダ、ホッパスケールとゲート装置(開度制御)とを組み合わせた装置などを挙げることができる。特に、スクリューフィーダ21が好ましい。構造が簡単であり、高精度で粉粒体を投入することができる。
タンク7は、タンク7の内圧を計測する圧力計9、投入された材料を混合、伝熱、溶解、分散等するための攪拌機71を備え、タンク7内を不活性化するための不活性ガスの供給配管81と、タンク7内から排気をするための排気配管82とを有している。
不活性ガスとしては、窒素ガス、二酸化炭素ガス(炭酸ガス)、アルゴンガス、ヘリウムガス等が用いられる。不活性ガスの供給配管81には、流量計11、流量調整バルブ12、自動弁102が取り付けられており、供給量が調整できる。不活性ガスの供給配管81に設けられた流量計11には、渦式、超音波式、熱式等が用いられる。また、流量計11のかわりにブリーザーバルブを取り付けて、タンク7の内圧を調整してもよい。
排気配管82には、自動弁101、集塵機13、排気ブロワ14が取り付けられており、排気量を調整できる。これによって、タンク7の内圧を調整することができる。
更に、本発明の自動計量投入システム1は、粉粒体材料をスクリューフィーダ21からタンク7へ投入する投入配管4を備えている。この投入配管4には、第1仕切弁41、フレキシブル継手6、第2仕切弁42を備えている。この第1仕切弁41、及び、第2仕切弁42で、粉粒体材料の投入を制御する。また、フレキシブル継手6によって、第1仕切弁41、及び、第2仕切弁42の間を接続させている。
また、投入配管4を通じて、スクリューフィーダ21に伝わるタンク7の内圧と逆方向から、スクリューフィーダ21の重量計3にタンク7の内圧が伝わるように、スクリューフィーダ21とタンク7とを接続する導圧管5とを有している。
【0071】
また、本発明の自動計量投入方法は、自動計量投入システム1では、導圧管5と接続されるスクリューフィーダ21の接続部の開口が塞がれている。これによって、本発明の自動計量投入システム1を密閉系にクローズすることができる。つまり、スクリューフィーダ21とタンク7とは、投入配管4を通じて、スクリューフィーダ21に伝わるタンク7の内圧と逆方向から、スクリューフィーダ21の重量計3にタンク7の内圧が伝わるように、導圧管5、フレキシブル継手6で接続されており、スクリューフィーダ21側の接続部の開口が塞がれていることにより、タンク7の内圧の影響をなくすことができる。また、溶剤ガス雰囲気にあるタンク7側と接続しても溶剤ガスがスクリューフィーダ21内に進入しないので、スクリューフィーダ21内の材料が溶解、固着することがなく、更に、導圧管5内に流れがないため、粉材料が導圧管5内にほとんど進入しないので、付着、閉塞することなく、維持できる。
【0072】
図26は、本発明の自動計量投入方法を説明するための一実施形態のフローチャートである。
本発明の自動計量投入方法では、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で、粉粒体材料をタンク7へ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施する。また、粉粒体材料をタンク7へ投入する際にも継続して不活性ガスの供給と排気とを実施する。
【0073】
粉粒体材料の計量投入を開始すると、排気ブロワ14が運転され、自動弁(排気配管)101が開き、自動弁(不活性ガスの供給配管81)102が開き、タンク7内の溶剤ガスが排気され、タンク7内に不活性ガスが供給される。
排気と不活性ガス供給を実施することにより、タンク内の主雰囲気が溶剤ガスから不活性ガスに置換される。その後、第2仕切弁42を開き、第1仕切弁41を開き、計量投入装置2を運転し、タンク7へ粉粒体材料を投入する。
本発明の自動計量投入方法では、粉粒体材料を投入する前にタンク7内の主雰囲気が不活性ガスになっているので、計量投入装置2、投入配管4、第1仕切弁41、第2仕切弁42、タンク7入口の内壁に粉粒材料が溶解、固着し、閉塞することなく、投入が開始できる。
投入量が規定量に到達したら、計量投入装置2を停止し、第1仕切弁41を閉じ、第2仕切弁42を閉じる。
その後、自動弁(不活性ガスの供給配管81)102を閉じ、自動弁(排気配管)101を閉じ、排気ブロワ14を停止し、粉粒体材料 計量投入が完了となる。
また、本発明の自動計量投入方法では、粉粒体材料をタンクへ投入中にも継続して不活性ガスの供給と排気を実施するので、投入中に揮発した溶剤ガスから不活性ガスへタンク内の主雰囲気を置換でき、計量投入装置2、投入配管4、第1仕切弁41、第2仕切弁42、タンク7入口の内壁に粉粒体材料が溶解、固着し、閉塞することなく、投入を完了できる。
【0074】
<実施例25>
本発明の自動計量投入方法では、図25に示す自動計量投入システム1を用いて、着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hr、粉粒体材料をタンク7へ投入する前に不活性ガスを供給量1m3/min,排気量1m3/minで300s実施の条件で、計量投入した結果、スクリューフィーダ21、投入配管4、第1仕切弁41、第2仕切弁42、タンク7入口の内壁に、着色剤が溶解・固着し、閉塞することなく、計量投入が開始できた。
また、タンク7へ投入中にも継続して不活性ガスの供給と排気とを実施した結果、スクリューフィーダ21、投入配管4、第1仕切弁41、第2仕切弁42、タンク7入口の内壁に、着色剤が溶解・固着し、閉塞することなく、計量投入を完了できた。
【0075】
<実施例26>
本発明の自動計量投入方法では、図25に示す自動計量投入システム1を用いて、着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hr、粉粒体材料をタンク7へ投入する前に不活性ガスを供給量1m3/min,排気量1m3/minで300s実施の条件で、計量投入した結果、スクリューフィーダ21、投入配管4、第1仕切弁41、第2仕切弁42、タンク7入口、導圧管5の内壁に、着色剤が溶解・固着し、閉塞することなく、計量投入が開始できた。
また、自動計量投入システム1では、導圧管5と接続されるスクリューフィーダ21の接続部の開口が塞がれていて、自動計量投入システム1を密閉系にクローズすることができる。これによって、スクリューフィーダ21とタンク7とは、投入配管4を通じて、スクリューフィーダ21に伝わるタンク7の内圧と逆方向から、スクリューフィーダ21の重量計3にタンク7の内圧が伝わるように、導圧管5、フレキシブル継手6で接続されており、スクリューフィーダ21側の接続部の開口が塞がれていることにより、タンク7の内圧の影響をなくすことができる。その上で、タンク7へ投入中にも継続して不活性ガスの供給と排気とを実施した結果、スクリューフィーダ21、投入配管4、第1仕切弁41、第2仕切弁42、タンク7入口、導圧管5の内壁に、着色剤が溶解・固着し、閉塞することなく、計量投入を完了できた。
【0076】
図27は、従来の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態のフローチャートである。
ここでは、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で、従来の自動計量投入方法について説明する。
粉粒体材料 計量投入を開始すると第2仕切弁42を開き、第1仕切弁41を開き、計量投入装置2を運転し、排気ブロワ14を運転し、自動弁(排気配管)101を開き、タンク7へ粉粒体材料を投入する。
粉粒体材料投入と同時に排気配管82に接続された自動弁(排気配管)101を開き、タンク7内の空気を排気するので、タンク7内が空気雰囲気で、タンク7より上昇するものが、空気の場合には、大きな問題とはならないが、タンク7内が溶剤ガス雰囲気で、タンク7より上昇するものが、溶剤ガスの場合には、計量投入装置2、第1仕切弁41、第2仕切弁42、タンク7入口の内壁に粉粒材料が溶解、固着し、閉塞してしまい、投入ができない。
【0077】
<比較例3>
本発明の自動計量投入方法を、図25に示す自動計量投入システム1を用いて、着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hrの条件で行ったのと同じ条件で、図27に示す従来の自動計量投入方法で計量投入した結果、スクリューフィーダ21の投入量が50kg程度で、第2仕切弁42の内壁に、着色剤が溶解・固着し、閉塞してしまい、計量投入ができなかった。
【0078】
図28は、本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
ここでは、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1の一例の概略構成について説明する図です。
本発明の自動計量投入方法では、自動計量投入システム1で、第2仕切弁42のタンク7側へ供給する不活性ガスの供給配管81を有する、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する。
第2仕切弁42のタンク7側へ不活性ガスを供給するので、第2仕切弁42のタンク7側面、タンク7入口内壁の溶剤ガスが液化して濡れているのを乾燥することができ、また、投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止できる。
【0079】
図29は、本発明の自動計量投入方法を説明するための一実施形態のフローチャートである。
ここでは、本発明の自動計量投入方法は、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で、粉粒体材料をタンク7へ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して第2仕切弁42のタンク7側へ不活性ガス供給を実施する。また、粉粒体材料をタンク7へ規定量投入し、第1仕切弁41、第2仕切弁42を閉した後も継続して、不活性ガスの供給と排気とを実施する。
排気ブロワ14が運転され、自動弁(排気配管)101が開き、自動弁(不活性ガスの供給配管81)102が開き、タンク7内の溶剤ガスが排気され、タンク7内に不活性ガスが供給される。
その後、自動弁(不活性ガスの供給配管81)103が開き、第2仕切弁42のタンク7側へ不活性ガス供給を実施する。
本発明の自動計量投入方法では、第2仕切弁42のタンク7側へ不活性ガスを供給するので、第2仕切弁42のタンク7側面、タンク7入口内壁の溶剤ガスが液化して濡れているのを乾燥することができ、また、投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止できる。また、投入量が規定量に到達したら、計量投入装置2を停止し、第1仕切弁41を閉じ、第2仕切弁42を閉じる。その後、自動弁(不活性ガスの供給配管81)103を閉じ、自動弁(不活性ガスの供給配管81)102を閉じ、自動弁(排気配管82)101を閉じ、排気ブロワ14を停止し、粉粒体材料 計量投入が完了となる。
また、本発明の自動計量投入方法では、粉粒体材料をタンク7へ規定量投入後にも継続して不活性ガスの供給と排気とを実施するので、第2仕切弁42のタンク7側面、タンク7入口内壁に浮遊、付着した粉粒材料を吹き払うことができ、第2仕切弁42のタンク7側面、タンク7入口内壁に溶解、付着したものがない状態で次回の粉粒体材料 計量投入を開始できる。
【0080】
<実施例27>
本発明の自動計量投入方法では、図28に示す自動計量投入システム1を用いて、着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hr、粉粒体材料をタンク7へ投入する前に不活性ガスを供給量1m/min,排気量1m/minで300s実施、その後、第2仕切弁42のタンク7側へ不活性ガスを供給量0.1m/minで180s実施の条件で、計量投入した結果、スクリューフィーダ21、投入配管4、第1仕切弁41、第2仕切弁42、タンク7入口の内壁に、着色剤が溶解・固着し、閉塞することなく、計量投入が開始できた。
また、タンク7へ800kg投入後にも継続して不活性ガスの供給と排気とを実施した結果、次回の計量投入を問題なく開始できた。
【0081】
図30は、本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
ここでは、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンクへ投入する自動計量投入システムの一例の概略構成について説明する。
本発明の自動計量投入方法では、自動計量投入システム1で、第1仕切弁41のタンク7側へ供給する不活性ガスの供給配管81を有する、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する。
第2仕切弁42の計量投入装置2側から、不活性ガスを供給するので、第2仕切弁42の内面を乾燥することができ、また、投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止できる。
ここで示すように、不活性ガスの供給配管81を導圧管5に接続することにより、導圧管5部への粉粒体材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持でき、更に投入配管4、第2仕切弁42に材料が付着するのを防止できる。
【0082】
図31は、本発明の自動計量投入方法を説明するための一実施形態のフローチャートである。
本発明の本発明の自動計量投入方法は、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する自動計量投入システム1で、粉粒体材料をタンク7へ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して第2仕切弁42のタンク7側へ不活性ガスの供給を実施し、その後、継続して第1仕切弁41のタンク7側へ不活性ガスの供給を実施する。
排気ブロワ14が運転され、自動弁(排気配管82)101が開き、自動弁(不活性ガスの供給配管81)102が開き、タンク7内の溶剤ガスが排気され、タンク7内に不活性ガスが供給される。
その後、自動弁(不活性ガスの供給配管81)103が開き、第2仕切弁42のタンク7側へ不活性ガスの供給を実施し、その後、第2仕切弁42が開き、自動弁(不活性ガスの供給配管81)104が開き、第2仕切弁42の計量投入装置2側から、不活性ガスの供給を実施する。
ここでは、第2仕切弁42の計量投入装置2側から、不活性ガスを供給するので、第2仕切弁42の内面を乾燥することができ、また、投入配管4への溶剤ガスの浸入を防止できる。
また、不活性ガスの供給配管81を導圧管5に接続することにより、導圧管5部への粉粒体材料の浸入を防止でき、経時での材料付着を抑えられ、閉塞することなく、維持でき、更に投入配管4、第2仕切弁42に材料が付着するのを防止できる。
【0083】
<実施例30>
本発明の自動計量投入方法では、図30に示す自動計量投入システム1を用いて、着色剤800kgをスクリューフィーダ21の排出量:1000kg/hr、粉粒体材料をタンク7へ投入する前に不活性ガスを供給量1m/min,排気量1m/minで300s実施、その後、第2仕切弁42のタンク7側へ不活性ガスを供給量0.1m/minで180s実施、その後、第2仕切弁42を開し、第2仕切弁42の計量投入装置2側から、不活性ガスを供給量0.1m/minで60s実施の条件で、計量投入した結果、スクリューフィーダ21、投入配管4、第1仕切弁41、第2仕切弁42、タンク7入口の内壁に、着色剤が溶解・固着し、閉塞することなく、計量投入が開始できた。
【0084】
図32は、本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
ここでは、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンクへ投入する自動計量投入システムの一例の概略構成について説明する。
本発明の自動計量投入方法では、自動計量投入システム1で、不活性ガス供給量調整手段を備え、タンク7の内圧を自動制御としたときの密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように不活性ガス供給量をタンク7の圧力計9の信号により、不活性ガス供給量を制御する供給量自動制御手段191で、供給流量調整弁151の開度を調整する。
これにより、計量投入装置2からの材料投入量のばらつき、その他の外乱に対しても、タンク7の内圧変動を小さくすることができる。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaにすることで、タンク7の内圧が投入配管4と導圧管5を通じて、計量投入装置2に伝わる時間差の影響を小さくできる利点・効果がある。
【0085】
図33は、本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
ここでは、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンクへ投入する自動計量投入システムの一例の概略構成について説明する。
本発明の自動計量投入方法では、自動計量投入システム1で、タンク内からの排気量調整手段を備え、タンク7の内圧を自動制御としたときの密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように排気量をタンク7の圧力計9の信号により、排気量を制御する排気量自動制御手段192で、(1)インバータ周波数を可変することで、排気ブロワ14の回転数を調整、または、(2)排気流量調整弁152の開度を調整する。
これにより、計量投入装置2からの材料投入量のばらつき、その他の外乱に対しても、タンク7の内圧変動を小さくすることができる。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaにすることで、タンク7の内圧が投入配管4と導圧管5を通じて、計量投入装置2に伝わる時間差の影響を小さくできる利点・効果がある。
【0086】
図34は、本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
ここでは、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンクへ投入する自動計量投入システムの一例の概略構成について説明する。
本発明の自動計量投入方法では、自動計量投入システム1で、不活性ガス供給量調整手段を備え、タンク7の内圧を自動制御としたときの密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように不活性ガス供給量をタンク7の圧力計9の信号により、不活性ガス供給量を制御する供給量自動制御手段191で、供給流量調整弁151の開度を調整する。
これにより、計量投入装置2からの材料投入量のばらつき、その他の外乱に対しても、タンク7の内圧変動を小さくすることができる。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaにすることで、タンク7の内圧が投入配管4と導圧管5を通じて、計量投入装置2に伝わる時間差の影響を小さくできる利点・効果がある。
【0087】
図35は、本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
ここでは、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンクへ投入する自動計量投入システムの一例の概略構成について説明する。
本発明の自動計量投入方法では、自動計量投入システム1で、タンク7の内からの排気量調整手段192を備え、タンク7の内圧を自動制御としたときの密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように排気量をタンク7の圧力計9の信号により、排気量を制御する排気量自動制御手段192で、(1)インバータ周波数を可変することで、排気ブロワ14の回転数を調整、または、(2)排気流量調整弁152の開度を調整する。
これにより、計量投入装置2からの材料投入量のばらつき、その他の外乱に対しても、タンク7の内圧変動を小さくすることができる。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaにすることで、タンク7の内圧が投入配管4と導圧管5を通じて、計量投入装置2に伝わる時間差の影響を小さくできる利点・効果がある。
【0088】
図36は、本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
ここでは、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンクへ投入する自動計量投入システムの一例の概略構成について説明する。
本発明の自動計量投入方法では、自動計量投入システム1で、不活性ガス供給量調整手段191を備え、タンク7の内圧を自動制御としたときの密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように不活性ガス供給量をタンク7の圧力計9の信号により、不活性ガス供給量を制御する供給量自動制御手段191で、供給流量調整弁151の開度を調整する。
これにより、計量投入装置2からの材料投入量のばらつき、その他の外乱に対しても、タンク7の内圧変動を小さくすることができる。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaにすることで、タンク7の内圧が投入配管4と導圧管5を通じて、計量投入装置2に伝わる時間差の影響を小さくできる利点・効果がある。
【0089】
図37は、本発明の自動計量投入方法を説明するための自動計量投入システムの一実施形態の構成を示す図である。
ここでは、密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンクへ投入する自動計量投入システムの一例の概略構成について説明する。
本発明の自動計量投入方法では、自動計量投入システム1で、タンク内からの排気量調整手段を備え、タンク7の内圧を自動制御としたときの密閉系におけるトナー材料を自動で規定量を計量し、タンク7へ投入する。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaになるように排気量をタンク7の圧力計9の信号により、排気量を制御する排気量自動制御手段192で、(1)インバータ周波数を可変することで、排気ブロワ14の回転数を調整、または、(2)排気流量調整弁152の開度を調整する。
これにより、計量投入装置2からの材料投入量のばらつき、その他の外乱に対しても、タンク7の内圧変動を小さくすることができる。
タンク7の内圧を−1kPaないし+1kPaにすることで、タンク7の内圧が投入配管4と導圧管5を通じて、計量投入装置2に伝わる時間差の影響を小さくできる利点・効果がある。
【符号の説明】
【0090】
1 自動計量投入システム
2 計量投入装置
21 スクリューフィーダ
3 重量計
4 投入配管
41 第1仕切弁
42 第2仕切弁
5 導圧管
6 フレキシブル継手
7 タンク
71 攪拌機
8 不活性ガス用配管
81 供給配管
82 排気配管
9 圧力計
10 自動弁
101 自動弁(排気配管)
102 自動弁(不活性ガス供給配管)
103 自動弁(不活性ガス供給配管)
104 自動弁(不活性ガス供給配管)
11 流量計
12 流量調整バルブ
13 集塵機
131 仕切弁
14 排気ブロワ
15 流量調整弁
151 供給流量調整弁
152 排気流量調整弁
16 大気開放管
17 フィルタ
18 不活性ガス供給口
181 不活性ガス供給口(第1仕切弁タンク側)
182 不活性ガス供給口(第2仕切弁タンク側)
19 量自動制御手段
191 供給量自動制御手段
192 排気量自動制御手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0091】
【特許文献1】特開2002−347930
【特許文献2】特開2002−68125
【特許文献3】特願2004−518214
【特許文献4】特開2002−002962

【特許請求の範囲】
【請求項1】
計量投入装置の粉粒体材料を、密閉されたタンクへ投入する自動計量投入システムであって、
前記計量投入装置は、
重量計を備え、
粉粒体材料を計量投入装置からタンクへ投入する投入配管と
投入配管を通じて、計量投入装置に伝わるタンクの内圧と逆方向から、計量投入装置の重量計にタンクの内圧が伝わるように、計量投入装置とタンクとを接続する導圧管とを有し、
導圧管と接続される計量投入装置の接続部の開口が塞がれている
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項2】
請求項1に記載の自動計量投入システムであって、
前記タンクは、
前記タンク内へ供給する不活性ガスの供給配管と、タンク内から排気する排気配管とを有し、かつ、
不活性ガス供給量調整手段と排気量調整手段とを備えた
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項3】
請求項2に記載の自動計量投入システムであって、
前記計量投入中のタンクの内圧を−1kPaないし+1kPaに調整する
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項4】
請求項3に記載の自動計量投入システムであって、
前記計量投入中のタンクの内圧を−1kPaないし+1kPaになるように、排気量を制御する排気量自動制御手段をさらに備えた
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項5】
請求項3に記載の自動計量投入システムであって、
前記計量投入中のタンクの内圧を−1kPaないし+1kPaになるように不活性ガス供給量を制御する供給量自動制御手段をさらに備えた
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の自動計量投入システムであって、
前記計量投入装置とタンクとを接続する導圧管に不活性ガスが供給されている
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項7】
請求項1ないし5のいずれかに記載の自動計量投入システムであって、
前記計量投入装置から前記タンクへ投入する前記投入配管であって、前記計量投入装置に近い方の前記投入配管に第1仕切弁を設け、
前記第1仕切弁のタンク側に不活性ガスが供給されている
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項8】
請求項1ないし5のいずれかに記載の自動計量投入システムであって、
前記計量投入装置から前記タンクへ投入する前記投入配管であって、前記計量投入装置に近い方の前記投入配管に第2仕切弁を設け、
前記第2仕切弁のタンク側に不活性ガスが供給されている
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項9】
請求項1ないし5のいずれかに記載の自動計量投入システムであって、
前記導圧管、前記第1仕切弁のタンク側、及び前記第2仕切弁のタンク側の2ヶ所以上から不活性ガスが供給されている
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項10】
請求項9記載の自動計量投入システムであって、
前記導圧管、前記第1仕切弁のタンク側、及び前記第2仕切弁のタンク側の2ヶ所以上から供給されている不活性ガスの各々に供給量を調整する供給量調整手段を備えた
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項11】
請求項1ないし10のいずれかに記載の自動計量投入システムであって、
前記導圧管のタンク側の接続を第1仕切弁のタンク側とした
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項12】
請求項1ないし11のいずれかに記載の自動計量投入システムであって、
前記第1仕切弁のタンク側に供給されている不活性ガスが、計量投入装置からタンクへ接続されている投入配管の接線方向、1ヶ所以上より供給されている
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項13】
請求項1ないし11のいずれかに記載の自動計量投入システムであって、
前記第2仕切弁のタンク側に供給されている不活性ガスが、計量投入装置からタンクへ接続されている投入配管の中心方向ないし接線方向、1ヶ所以上より供給されている
ことを特徴とする自動計量投入システム。
【請求項14】
重量計を備えた計量投入装置と、
タンク内へ供給する不活性ガスの供給配管とタンク内から排気する排気配管とを備えた密閉されたタンクと、
前記計量投入装置の粉粒体材料を前記タンクへ投入する第1仕切弁、第2仕切弁を有する投入配管と からなる計量投入装置の粉粒体材料を密閉されたタンクへ投入する自動計量投入方法において、
粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。
【請求項15】
請求項14に記載の自動計量投入方法において、
前記投入配管を通じて、前記計量投入装置に伝わるタンクの内圧と逆方向から、前記計量投入装置の重量計に前記タンクの内圧が伝わるように、前記計量投入装置と前記タンクとを接続する導圧管とを有し、導圧管と接続される計量投入装置の接続部の開口が塞がれていて、
粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。
【請求項16】
請求項14又は15に記載の自動計量投入方法において、
前記第2仕切弁のタンク側へ供給する不活性ガスの供給配管を有し、
粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。
【請求項17】
請求項16に記載の自動計量投入方法において、
前記第1仕切弁のタンク側へ供給する不活性ガスの供給配管を有し、
粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施し、その後、継続して前記第2仕切弁を開し、前記第2仕切弁の前記計量投入装置側から、不活性ガス供給を実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。
【請求項18】
請求項14又は15に記載の自動計量投入方法において、
前記タンク内への不活性ガス供給量調整手段を備え、
粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。
【請求項19】
請求項14又は15に記載の自動計量投入方法において、
前記タンク内からの排気量調整手段を備え、粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に不活性ガスの供給と排気とを実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。
【請求項20】
請求項16に記載の自動計量投入方法において、
前記不活性ガス供給量調整手段を備え、
粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。
【請求項21】
請求項16に記載の自動計量投入方法において、
前記排気量調整手段を備え、
粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。
【請求項22】
請求項17に記載の自動計量投入方法において、
前記不活性ガス供給量調整手段を備え、
粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施し、その後、継続して前記第1仕切弁を開し、前記第1仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。
【請求項23】
請求項17に記載の自動計量投入方法において、
前記排気量調整手段を備え、
粉粒体材料を前記タンクへ投入する前に前記タンク内不活性ガスの供給と排気とを実施し、その後、継続して前記第2仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施し、その後、継続して前記第1仕切弁を開し、前記第1仕切弁のタンク側へ不活性ガス供給を実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。
【請求項24】
請求項14ないし23のいずれかに記載の自動計量投入方法であって、
前記粉粒体材料を前記タンクへ投入する際にも継続して不活性ガスの供給と排気とを実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。
【請求項25】
請求項16、17、20、21、22、23のいずれかに記載の自動計量投入方法であって、
前記粉粒体材料を前記タンクへ規定量投入し、第1仕切弁、第2仕切弁を閉した後も継続して不活性ガスの供給と排気とを実施する
ことを特徴とする自動計量投入方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2011−195333(P2011−195333A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−129739(P2010−129739)
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】