説明

蒸着装置

【課題】蒸着材料の回収手段を備えた蒸着装置において、蒸着材料の回収効率を向上し、生産性の改善を図る。
【解決手段】材料容器9から噴出部5までの第1流路11と、材料容器9から材料回収容器10までの第2流路12に、検出口6,7を設け、該検出口6,7から噴出する蒸着材料の噴出状態を検知する検出器3,4を配置し、材料容器9から検出口6までのコンダクタンスと、材料容器9から検出口7までのコンダクタンスを等しく構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸発もしくは昇華した材料を被蒸着物質に材料を付着成膜させる蒸着装置であり、特に、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子の製造装置に用いる技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
蒸着法における有機EL素子の製造方法は、一般的に、材料を加熱して気体にし、蒸着源より被蒸着物に向けて噴出し、噴出された材料を被蒸着物に付着させることにより有機薄膜を形成している。例えば、特許文献1には、材料の逃がし流路と材料回収容器、及び、材料の噴出状態を検出するための検出器(以下「第1検出器」と記す。)と、逃がし流路の流通状態を検出する検出器(以下「第2検出器」と記す。)を設けた蒸着装置が開示されている。係る装置では、材料加熱後、材料容器からの噴出状態が規定状態になるまでは、該逃し経路から材料を材料回収容器を設けることで、材料を効率よく回収する。そして、材料の噴出状態が規定状態になった後、材料流路を放出流路に切り替え、放出流路先端にある噴出部より被蒸着物めがけて材料を噴出させ、成膜開始当初から所望の成膜を行うことで、材料の無駄を低減させている。さらに蒸着時は、第1及び第2検出器の検出結果に応じて、流通規制手段或いは、材料容器の加熱装置、もしくはこれら両方を制御することにより、所望の蒸着状態を作り出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−281808
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の装置においては、材料容器から第1検出器までの流路と、第2検出器までの流路の条件が異なると、材料容器が同条件の加熱状態でも、それぞれ検出口からの噴出量が異なってしまう。即ち、逃がし流路で材料を回収している際の検出量からは、切り替えた後にどのような噴出状態なのかを知ることができない。そのため、逃がし流路から噴出流路に切り替えるタイミングを知るために、予め実験等を行い、逃がし流路で検出される検出量と、放出流路で検出される検出量の関係を求めておく必要がある。しかしながら、このような実験等は、時間や材料を大量に消費してしまい、生産性を低下させるといった問題がある。また、例え実験で検出量の関係を求めておいたとしても、蒸着条件や材料の変更によって、各検出器で観測される検出量の相互関係が変わってしまう恐れがある。これでは、生産条件が変更される度に前に述べたような実験が予め必要になり、それに費やされる時間や材料を大量に消費してしまい、生産性が非常に悪くなってしまう。
【0005】
本発明の目的は、上記問題を解決し、逃がし流路と材料回収容器を備えた蒸着装置において、回収効率、ひいては生産性の向上を図ることにある。具体的には、蒸着材料の噴出状態を精度良く把握し、所望の噴出状態でない期間には被蒸着物に噴出させずに効率良く回収しうる装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の蒸着装置は、蒸着材料を被蒸着物に蒸着する蒸着装置であって、
前記蒸着材料を収容するための材料容器と、
前記蒸着材料を被蒸着物に向けて噴出する噴出部と、
前記蒸着材料を回収するための材料回収容器と、
前記材料容器から前記噴出部に至るまでの第1流路と、
前記材料容器から前記材料回収容器に至るまでの第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路とを切り替える切り替え手段と、
前記切り替え手段から前記噴出部に至るまでの前記第1流路から分岐し、前記蒸着材料を噴出する第1検出口と、
前記切り替え手段から前記材料回収容器に至るまでの前記第2流路から分岐し、前記蒸着材料を噴出する第2検出口と
前記第1検出口から噴出される前記蒸着材料の噴出状態を検出する第1検出器と、
前記第2検出口から噴出される前記蒸着材料の噴出状態を検出する第2検出器と、
を備え、
前記材料容器から前記第1検出口までのコンダクタンスと、前記材料容器から前記第2検出口までのコンダクタンスとが等しいことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の蒸着装置は、第1検出器で検出される蒸着材料の噴出量と、第2検出器で検出される蒸着材料の噴出量とが同じであるため、第2検出器で検出された噴出量によって第1流路と第2流路の切り替えを精度良く行うことができる。よって、本発明の蒸着装置では、予め第1検出口と第2検出口の噴出状態の相関関係を求める必要が無く、また、蒸着条件や材料の変更があった場合でも、新たに第1検出口と第2検出口の噴出状態の相関関係を求める必要がない。よって、本発明によれば、蒸着材料を効率良く回収し、生産性よく蒸着を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の蒸着装置の一実施形態の概略構成を示す模式図である。
【図2】図1の蒸着装置を用いた蒸着材料回収工程と、蒸着噴出工程での各検出器が検出した蒸着材料の成膜レートの経時変化を示す図である。
【図3】本発明の蒸着装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の蒸着装置は、被蒸着物に向けて蒸着材料を噴出するための第1流路と、蒸着材料を回収するための第2流路とを切り替え可能に設け、それぞれの流路に検出口を設けて、各検出口からの蒸着材料の噴出状態を検出する第1及び第2の検出器を備えている。そして、本発明においては、材料容器から第1検出口までのコンダクタンスと、材料容器から第2検出口までのコンダクタンスを等しくしたことから、各検出器で検出される噴出量が等しくなり、切り替えのタイミングを精度良く検知することができる。
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は本実施形態に限るものではない。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は本発明の一実施形態にかかる蒸着装置の基本構成を示す概略図である。本発明は、真空或いは減圧されたチャンバー1内で材料を収納する材料容器9を加熱手段(不図示)で加熱し、材料を昇華或いは蒸発させて、気体状の材料が第1流路11を通って第1流路11の先端の噴出部5より噴出され、被蒸着物2に蒸着させる装置である。被蒸着物2は通常、基板である。被蒸着物2は搬送機構(不図示)で、チャンバー1内に搬送され、搬送機構(不図示)で被蒸着物2と噴出部5の相対位置を変化させることにより、均一な膜を成膜することができる。被蒸着物2に所望の膜厚が成膜されると、前記搬送機構で、チャンバー1外へ搬送される。
【0012】
本発明では、所望の蒸着状態が得られるようになるまでは、蒸着材料を噴出部5から噴出させずに回収する。そのため、第1流路11の途中から分岐した流路を設け、該流路の先に材料回収容器10を設けて、流れ込んだ蒸着材料を冷却することにより、液化或いは固化させて回収する。本発明では材料容器9から材料回収容器10までの流路を第2流路12とする。本例では第1流路11と第2流路12とは一部が共通しており、材料流路としての第1流路11と第2流路12の切り替えは、流路切り替えバルブ8a、8bで行う。材料回収容器10は冷却機構を有している方が効率よく回収できるので好ましい。
【0013】
材料流路として第1流路11を選択している際の噴出部5からの、例えば噴出量や成膜レート、膜厚分布といった噴出状態は第1検出器3で検出する。第1検出器3は、第1流路11の、切り替えバルブ8aから噴出部5までの経路から分岐して設けられた第1検出口6から噴出する蒸着材料の噴出状態を検知する。尚、第1検出器3の検出量で被蒸着物に堆積する成膜レートが制御できるように、予め第1検出器3で検出される成膜レートと被蒸着物に堆積する成膜レートとの相関関係を求めておく。
【0014】
また、本発明では、第2流路12の、切り替えバルブ8bから材料回収容器10までの経路から分岐して第2検出口7が設けられており、該第2検出口7からの蒸着材料の噴出状態を第2検出器4で検出することができる。
【0015】
上記第1及び第2検出器3,4は、例えば、水晶振動子のような発振周波数が、堆積する膜厚と相関があることを利用した膜厚センサーを用いてもよい。また、膜厚に応じて光学特性が変化することから、検出器の位置にモニタ基板を設置し、それの反射光、もしくは透過光を観測して膜厚に換算する膜厚センサーを用いてもよい。
【0016】
本発明においては、材料容器9から第1検出口6までのコンダクタンスと、材料容器9から第2検出口7までのコンダクタンスが等しい。これにより、第2流路12で蒸着材料を回収している最中の第2検出口7からの蒸着材料の噴出量と、材料流路を第1流路11に切り替えた直後の第2検出口7からの蒸着材料の噴出量を等しくすることができる。その理由は以下の通りである。
【0017】
任意の流路の一方から他方に向かって気体を搬送し、他方から気体を噴出させる場合の気体の流量Qは、流路のコンダクタンスCと、流路の両端の外部の圧力差Δpの積(Q=C×Δp)で示される。本発明の蒸着装置においては、材料容器内の圧力は飽和して一定であり、チャンバー(蒸着室)内の圧力は真空ポンプ等で一定値に減圧されている。よって、複数の流路のコンダクタンスを等しくしておけば、それぞれの流路を経由して噴出される気体の噴出量は等しくなる。
【0018】
よって、本発明において、材料容器9から第1検出口6までのコンダクタンスと、材料容器9から第2検出口7までのコンダクタンスとを等しくしておくことで、蒸着材料の第1検出口6からの噴出量と第2検出口7からの噴出量は等しくなる。
【0019】
また、本発明においては、第1検出口6と第2検出口7の開口形状を同形状にそろえることで、各検出口6,7からの蒸発分布を等しくすることができるので好ましい。さらに、第1検出口6から第1検出器3までの位置関係と、第2検出口7から第2検出器4までの位置関係を等しくすることで、各検出器に単位時間当たり蒸着される蒸着材料の量(成膜レートと定義する。)を等しくすることができるのでよりよい。
【0020】
第1検出口6,第2検出口7のそれぞれの噴出状態は、第1検出器3と第2検出器4で検出された検出量に応じて、材料容器9の加熱機構(不図示)を制御することで制御することができる。
【0021】
上記したように、本発明においては第2検出口7の噴出量と第1検出口6の噴出量とが等しくなるように構成したことにより、第2流路12から第1流路11に切り替えた直後に、切り替え直前の第2検出口7の噴出量と等しい噴出量が第1検出口6より得られる。よって、予め第2流路12で検出される噴出量と、切り替え後に第1流路11で検出される噴出量の相関関係を求める必要はなく、それらに費やされていた時間や材料の無駄がなくなり、生産性を向上させることができる。
【0022】
図2は、図1の構成において、流路を切り替えた際、各検出器3,4で検出される成膜レートを縦軸に、時間を横軸にとったグラフである。第1の検出口6と第2の検出口7の形状は同じで、且つ、第1の検出口6から第1の検出器3までの位置関係と、第2の検出口7から第2の検出器4までの位置関係も等しくなるように構成している。図中のAは所望の成膜レートを、Bは流路の切り替え時点を示す。切り替え前後で各検出器3、4の成膜レートをそろえることができている。切り替え前、第2流路12を選択し回収している際に、第2検出器4の成膜レートを元に、材料容器9の温度を厳密に制御しておけば、第1流路11への切り替え直後、所望の成膜レートですぐ生産状態に入ることができ、材料の無駄を低減することができる。
【0023】
一般的には、第2流路12選択時は第2検出器4の成膜レートを元に材料容器9の加熱状態を制御し、第1流路11選択時は第1検出器3の成膜レートを元に材料容器9の加熱状態を制御する。その制御方法は一般的にPID制御法で行うが、第1検出器3の成膜レートと第2検出器4の成膜レートの和で材料容器9の温度を制御していれば、流路切り替えと共に制御の基準となる検出器を切り替える必要もなくなる。また、検出器切り替え時に発生してしまう電気的ノイズや、瞬断の影響を無視してPID制御できるので制御性が向上し、よりよい。
【0024】
このように制御性が向上すると、切り替え時に制御が一次不安定になったり、制御を一次停止させたりするといったことがなくなる。よって、例えば、被蒸着物2のチャンバー間の移動時といった非蒸着時のわずかな間でも、回収側に瞬時に切り替えることができ、材料の回収率をさらに向上させることができる。また、蒸着材料の残量が少なくなり、所望の蒸着状態を維持できなくなった際も、第2流路12に切り替えて蒸着材料を回収することができるので、非蒸着時の材料をほぼ全て回収することができる。
【0025】
以上により材料回収率を飛躍的に向上させることができる。
【0026】
(第2の実施形態)
図3は本発明の蒸着装置の他の実施形態の基本構成を示す概略図であり、前述の第1の実施形態と共通する部分には同一符号を付して一部説明を省略する。
【0027】
本例では、材料容器として9a、9bの二つがあり、それぞれに対応する材料回収容器10a,10bを備えている。本例では、一方の材料容器に収納された蒸着材料を用いて蒸着を行い、該蒸着材料がなくなったら、他方の材料容器に収納された蒸着材料を用いて蒸着を行う。
【0028】
具体的には、例えば、最初に材料容器9aを加熱し、所望の蒸着状態になるまで第2流路12aで材料回収容器10aに蒸着材料を回収する。その後、所望の蒸着状態になったら流路切り替えバルブ8a、8bで材料流路を第1流路11aに切り替え、蒸着を開始する。
【0029】
そして、材料容器9aの残量が残り少なくなってきた時点で、他方の材料容器9bの加熱を始め、第2流路12bで材料回収容器10bに蒸着材料を回収しながら所望の蒸着状態に制御する。材料容器9aの残量が残りわずかになり、所望の蒸着状態を維持できなくなったら、材料容器9aからの材料流路を流路切り替えバルブ8a、8bで第2流路12aに切り替え、蒸着材料を材料回収容器aに回収するとともに、材料容器9aの加熱を止める。それと同時に、材料容器9bからの材料流路を流路切り替えバルブ8c、8dで第1流路11bに切り替え、所望の蒸着状態を維持させる。
【0030】
材料容器9a、9bはチャンバー1外にあると、チャンバー1の真空または、減圧の状態を破ることなく交換することができ、蒸着を止めずにすむのでよりよい。
【0031】
本例では材料容器を二つ設けたことにより、より長時間の連続蒸着が可能になり、生産性をより向上させることができる。
【0032】
尚、本例では、材料容器9aから第1検出口6まで、材料容器9aから第2検出口7aまで、材料容器9bから第1検出口6まで、材料容器9bから第2検出口7bまでの、各コンダクタンスをC1,C2,C3,C4とした際、C1=C2=C3=C4である。これによると材料経路を第2流路12aから第1流路11aに切り替えた際も、第2流路12bから第1流路11bに切り替えた際も、第1検出口6と第2検出口7aと第2検出口7bからの噴出量をそろえることができる。よって、材料流路が第2流路12a、12bを選択し、回収されている際でも、切り替えた直後の噴出部5からの蒸着状態をつぶさに知ることができる。
【0033】
よって、予め第2流路12a,12bで検出される噴出量と、切り替え後に第1流路11a,11bで検出される噴出量の相関関係を求める必要はなく、それらに費やされていた時間や材料の無駄がなくなり、生産性を向上させることができる。
【0034】
本例においては、材料容器と材料回収容器とを1個ずつで一組とし、二組設けた例を示したが、本発明においては三組以上の複数組み設けても良い。また、このように、材料容器と材料回収容器とを1個ずつ一組とし、複数組み設けた場合には、前記したように、材料容器を切り替える際に蒸着工程を一旦停止する必要が無く、連続して行うことができ、好ましい。
【0035】
尚、本発明においては、材料容器と材料回収容器の少なくとも一方のみを複数個備えた場合や、それぞれの個数が等しくない場合を含む。材料容器を複数個設ける場合には、第1流路を材料容器毎に設け、複数本の第1流路を共通の噴出部に連通する。また、材料回収容器を複数個設ける場合には、第2流路を材料回収容器毎に設ける。具体的に、材料回収容器が複数の場合、図1の第2流路12を第2検出口7の後段(材料回収容器10側)で各材料回収容器に連通する複数本の流路に分岐させ、分岐点の後段(材料回収容器側)に切り替えバルブを設ける。また、材料容器が複数個の場合、図1の第1流路11と第2流路12の共通流路を各材料容器に連通する複数本の流路に分岐させ、分岐点の前段(材料容器側)に切り替えバルブを設ける。各材料容器から第1検出口まで、及び、各材料容器から第2検出口までのコンダクタンスは全て等しくなるように構成する。
【符号の説明】
【0036】
2:被蒸着物、3:第1検出器、4a,4b:第2検出器、5:噴出部、6:第1検出口、7a,7b:第2検出口、8a,8b,8c,8d:流路切り替えバルブ、9a,9b:材料容器、10a,10b:材料回収容器、11:第1流路、12a,12b:第2流路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸着材料を被蒸着物に蒸着する蒸着装置であって、
前記蒸着材料を収容するための材料容器と、
前記蒸着材料を被蒸着物に向けて噴出する噴出部と、
前記蒸着材料を回収するための材料回収容器と、
前記材料容器から前記噴出部に至るまでの第1流路と、
前記材料容器から前記材料回収容器に至るまでの第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路とを切り替える切り替え手段と、
前記切り替え手段から前記噴出部に至るまでの前記第1流路から分岐し、前記蒸着材料を噴出する第1検出口と、
前記切り替え手段から前記材料回収容器に至るまでの前記第2流路から分岐し、前記蒸着材料を噴出する第2検出口と
前記第1検出口から噴出される前記蒸着材料の噴出状態を検出する第1検出器と、
前記第2検出口から噴出される前記蒸着材料の噴出状態を検出する第2検出器と、
を備え、
前記材料容器から前記第1検出口までのコンダクタンスと、前記材料容器から前記第2検出口までのコンダクタンスとが等しいことを特徴とする蒸着装置。
【請求項2】
前記第1検出口と前記第2検出口の開口形状が同形状であることを特徴とする請求項1に記載された蒸着装置。
【請求項3】
前記第1検出口から前記第1検出器までの位置関係と、前記第2検出口から前記第2検出口までの位置関係が等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載された蒸着装置。
【請求項4】
前記材料容器と前記材料回収容器の少なくとも一方を複数個備え、
前記材料容器が複数個の場合には、前記第1流路は前記材料容器毎に設けられ、前記複数本の第1流路が共通の前記噴出部に連通されており、
前記材料回収容器が複数個の場合には、前記第2流路は前記材料回収容器毎に設けられている請求項1乃至3のいずれか一項に記載された蒸着装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−87324(P2012−87324A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−232269(P2010−232269)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】