説明

蓄電装置

【課題】 簡単な構成において、蓄電体に対する過充電等を抑制することができる蓄電装置を提供する。
【解決手段】 蓄電体(3)と、蓄電体(35)に接触するとともに、蓄電体の充放電に用いられる配線(38)が接続された導電性部材(37)とを有し、導電性部材が、温度に応じて熱変形することにより、蓄電体(35)との接触面積を変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高温時において蓄電体に流れる電流を制限することのできる蓄電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、二次電池は、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HEV)、燃料電池車(FCV)のバッテリとして用いられている。ここで、二次電池では、過充電等の際に、電池内部の化学変化によってガスが発生するおそれがある。そこで、このような二次電池の異常状態を回避するための制御回路を設けているものがある。
【特許文献1】特開2004−235068号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した制御回路では、回路構成が複雑となり、コストがかかりすぎてしまうといった問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明である蓄電装置は、蓄電体と、蓄電体に接触するとともに、蓄電体の充放電に用いられる配線が接続された導電性部材とを有しており、導電性部材は、温度に応じて熱変形することにより、蓄電体との接触面積を変化させることを特徴とする。
【0005】
ここで、導電性部材の一部を、導電性部材の温度の上昇に応じて蓄電体から離れる方向に変形させるとともに、導電性部材の温度の低下に応じて蓄電体に接触する方向に変形させることができる。また、蓄電体として、正極体及び負極体が電解質層を挟んで積層された構成とすることができ、導電性部材を、蓄電体の積層方向における両端面のうち少なくとも一方の端面に接触させることができる。
【0006】
一方、導電性部材における配線との接続部分を、蓄電体に対して固定させることができる。また、蓄電体及び導電性部材における接触面のうち、少なくとも一方の接触面に、導電性材料(例えば、導電性グリス)を塗布することができる。さらに、導電性部材としては、バイメタル又は形状記憶合金を用いることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、蓄電体の充放電に用いられる配線が接続された導電性部材を温度に応じて熱変形させて、蓄電体との接触面積を変化させることにより、蓄電体に対する過充電等を抑制することができる。すなわち、導電性部材及び蓄電体の接触面積を減少させれば、蓄電体に対する充電電流を抑制でき、過充電を抑制することができる。
【0008】
しかも、本発明では、導電性部材が温度に応じて熱変形するため、導電性部材を設けるだけの簡単な構成において、上述した効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施例について説明する。
【実施例1】
【0010】
本発明の実施例1である蓄電装置としての電池パックについて、図1から図3を用いて説明する。ここで、図1は、本実施例の電池パックの構成を示す概略図であり、図2は、電池パックに含まれる積層電池の一部の構成を示す外観斜視図である。また、図3は、本実施例における積層電池の構成を示す側面図であり、積層電池が通常状態にあるときの側面図(A)と、積層電池が高温状態にあるときの側面図(B)とを示す。
【0011】
図1に示すように、本実施例の電池パック1は、ケース2と、ケース2の内部に収容された積層電池(蓄電体)3及び熱交換媒体4とを有している。ここで、電池パック1は、車両本体5に搭載されている。車両本体5としては、フロアパネルや車両のフレーム等がある。
【0012】
ケース2は、耐久性及び耐食性に優れた材料で形成することが好ましく、この材料として、具体的には、アルミ等の金属を用いることができる。ここで、ケース2の放熱性を向上させるために、ケース2の外表面(熱交換媒体4と接触する面とは反対側の面)に対して、冷却用の気体(空気等)を供給することができる。この気体の供給は、ファン等を用いて行うことができる。また、ケース2における放熱性を向上させるために、ケース2の外表面に突条の放熱フィンを設けることもできる。
【0013】
一方、ケース2の内部に収容される熱交換媒体4とは、積層電池3との熱交換によって、積層電池3の冷却に用いられる気体や液体である。
【0014】
熱交換媒体4は、積層電池3の外表面やケース2の内壁面に接触している。ここで、充放電等によって積層電池3の温度が上昇した場合には、積層電池3の外表面に接触する熱交換媒体4と積層電池3との間で熱交換が行われることにより、積層電池3の温度上昇が抑制される。積層電池3との熱交換によって熱を持った熱交換媒体4は、ケース2の内部を循環してケース2の内壁面と接触することで、ケース2に熱を伝達する。ここで、熱交換媒体4は、温度差に応じて自然対流させてもよいし、ケース2の内部に設けた撹拌部材を用いて強制的に流動させてもよい。ケース2に伝達された熱は、大気中に放出されたり、車両本体5に伝達されたりする。
【0015】
熱交換媒体4として気体を用いる場合には、具体的には、空気や窒素ガスといったドライガスを用いることができる。また、熱交換媒体4として液体を用いる場合には、具体的には、絶縁性の油や不活性液体を用いることができる。ここで、絶縁性の油としては、シリコンオイル等が用いられる。また、不活性液体(絶縁性を有する液体)としては、フッ素系不活性液体である、フロリナート(登録商標)、Novec HFE(hydrofluoroether)、Novec1230(スリーエム社製)等を用いることができる。
【0016】
次に、図2を用いて、積層電池3の具体的な構成について説明する。
【0017】
積層電池3は、固体電解質層34を介して複数のバイポーラ電極(電極体)30を積層した構成となっている。言い換えれば、積層電池3は、複数の単電池を積層した組電池である。ここで、単電池とは、固体電解質層34と、この固体電解質層34に対して積層方向(図2の上下方向)の両側に配置された電極層32,33とで構成される発電要素である。
【0018】
なお、積層される単電池の数は、適宜設定することができる。また、本実施例では、二次電池としての単電池を用いた場合について説明するが、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いた場合にも本発明を適用することができる。
【0019】
集電体31のうち、一方の面には正極層(電極層)32が形成され、他方の面には負極層(電極層)33が形成されている。この電極層32,33及び集電体31によって、バイポーラ電極30が構成される。電極層32,33は、インクジェット方式等を用いることにより、集電体31の表面に形成することができる。
【0020】
ここで、積層電池3の積層方向における両端に位置する集電体31には、一方の面にのみ電極層(正極層又は負極層)が形成されている。また、他方の面には、積層電池3で発生した電流を取り出すための電極タブ(後述する負極タブ35及び正極タブ36)が電気的及び機械的に接続されている。
【0021】
各電極層32,33には、正極及び負極に応じた活物質が含まれている。また、各電極層32,33には、必要に応じて、導電剤、バインダ、イオン伝導性を高めるための無機固体電解質、高分子ゲル電解質、高分子固体電解質、添加剤などが含まれる。
【0022】
例えば、ニッケル−水素電池では、正極層32の活物質として、ニッケル酸化物を用い、負極層33の活物質として、MmNi(5−x−y−z)AlMnCo(Mm:ミッシュメタル)等の水素吸蔵合金を用いることができる。また、リチウムイオン電池では、正極層32の活物質として、リチウム−遷移金属複合酸化物を用い、負極層33の活物質として、カーボンを用いることができる。また、導電剤として、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、カーボンナノチューブを用いることができる。
【0023】
なお、本実施例では、バイポーラ電極30を用いた場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、集電体の両面に正極層を形成した電極体(正極体)と、集電体の両面に負極層を形成した電極体(負極体)とを用いることもできる。この場合には、正極層を備えた電極体と、負極層を備えた電極体とが、固体電解質層を介して交互に配置(積層)されることになる。
【0024】
また、集電体31は、例えば、アルミニウム箔で形成したり、複数の金属(合金)で形成したりすることができる。また、金属(アルミニウムを除く)の表面にアルミニウムを被覆させたものを集電体31として用いることもできる。
【0025】
なお、集電体31として、複数の金属泊を貼り合わせた、いわゆる複合集電体を用いることもできる。この複合集電体を用いる場合においては、正極用集電体の材料としてアルミニウム等を用い、負極用集電体の材料としてニッケルや銅等を用いることができる。また、複合集電体としては、正極用集電体及び負極用集電体を直接接触させたものを用いたり、正極用集電体及び負極用集電体の間に導電性を有する層を設けたものを用いたりすることができる。
【0026】
固体電解質層34には、複数の粒子からなる粒子群と、この粒子群を結着させるための結着剤とが含まれている。ここで、固体電解質層34としては、無機固体電解質や高分子固体電解質を用いることができる。
【0027】
無機固体電解質としては、例えば、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩、硫化リン化合物を用いることができる。より具体的には、LiN、LiI、LiN−LiI−LiOH、LiSiO、LiSiO−LiI−LiOH、LiPO−LiSiO、LiSiS、LiO−B、Li−SiO、LiS−GeS、LiS−P、LiI−LiS−Pを用いることができる。
【0028】
また、高分子固体電解質としては、例えば、上記の電解質と電解質の解離を行う高分子とから構成された物質、高分子にイオン解離基を持たせた物質を用いることができる。電解質の解離を行う高分子としては、例えば、ポリエチレンオキサイド誘導体および、この誘導体を含むポリマー、ポリプロピレンオキサイド誘導体および、この誘導体を含むポリマー、リン酸エステルポリマーを用いることができる。なお、無機固体電解質及び高分子固体電解質を併用することもできる。
【0029】
また、本実施例では、固体電解質層34を用いた場合について説明したが、これに限るものではなく、ゲル状又は液状の電解質層を用いることもできる。例えば、セパレータとしての不織布に電解液を含ませたものを用いることができる。この場合には、液状の電解質等が積層電池3の外部に漏れてしまうのを防止するために、シール材を用いる必要がある。具体的には、積層方向において互いに隣り合う集電体31の間に、シール材を配置することができる。
【0030】
図3において、積層電池3の積層方向における両端には、積層電池3で発生した電流を取り出すための負極タブ35及び正極タブ36が設けられている。負極タブ35及び正極タブ36は、上述したように、積層電池3の積層方向における両端に位置する集電体31に接続されている。
【0031】
なお、図3において、負極タブ35及び正極タブ36の間には、上述した発電要素としての単電池3aが複数積層されている。また、負極タブ35及び正極タブ36は、バイメタル37や配線38,39を介して車両に搭載された電子機器(例えば、車両の走行に用いられるモータ)に接続されている。
【0032】
また、負極タブ35の一方の面(単電池1aと接触する面とは反対側の面)には、バイメタル(導電性部材)37が設けられている。バイメタル37は、互いに熱特性(熱膨張率)の異なる第1の金属板37a及び第2の金属板37bを貼り合わせたものである。ここで、第2の金属板37bは、負極タブ35と向かい合って配置されており、負極タブ35の表面と接触するようになっている。また、第1の金属板37aは、第2の金属板37bに対して負極タブ35の側とは反対側に位置している。
【0033】
バイメタル37の一端には、配線38が電気的及び機械的に接続されており、このバイメタル37の一端は、ボルト等を用いた締結機構又は溶接等によって負極タブ35に固定されている。なお、配線39は、正極タブ36の一端に電気的及び機械的に接続されている。
【0034】
バイメタル37を構成する第1の金属板37aとしては、インバー(36重量%のニッケル及び64重量%の鉄の合金)を用いることができ、第2の金属板37bとしては、アルミニウム又は鉛を用いることができる。
【0035】
なお、第1及び第2の金属板37a,37bの材料としては、これに限るものではない。すなわち、バイメタル37としては、後述するように、所定温度において変形可能なものであればよく、第2の金属板37bの熱膨張率が第1の金属板37aの熱膨張率よりも大きいものであればよい。ここで、所定温度とは、積層電池3が過充電等によって異常状態(例えば、ガスが発生する状態)に到達する前の温度であって、予め設定された温度である。
【0036】
また、本実施例では、負極タブ35及び正極タブ36を用いているが、これらを省略することもできる。すなわち、積層電池3のうち積層方向の一端に位置する負極側の集電体31にバイメタル37を接触させ、積層電池3のうち積層方向の他端に位置する正極側の集電体31に配線39を接続してもよい。
【0037】
次に、バイメタル37の動作について、図3を用いて説明する。
【0038】
図3(A)では、積層電池3が高温状態ではない通常状態にあるときの側面図を示している。図3(A)に示す状態において、バイメタル37(第2の金属板37b)は、負極タブ35の略全面に接触している。なお、バイメタル37又は負極タブ35の表面形状に関する寸法誤差等によっては、バイメタル37の一部が負極タブ35に接触しないこともありうるが、このような場合もバイメタル37が負極タブ35の略全面に接触しているものとする。
【0039】
図3(A)に示す状態では、積層電池3の全体(積層方向と直交する面の全体)を流れる電流がバイメタル37の全体にも流れることになる。そして、配線38,39を介して積層電池3への充放電が行われる。
【0040】
ここで、過充電等によって積層電池3の温度が上昇すると、積層電池3に接触するバイメタル37の温度も上昇することになる。この場合において、バイメタル37は、温度上昇に伴って図3(B)の矢印A1で示す方向に変形し、バイメタル37の一部が負極タブ35の表面から離れる。すなわち、バイメタル37は、配線38と接続された一端部が負極タブ35に固定されているため、熱変形によって他端側の部分が負極タブ35の表面から離れることになる。
【0041】
図3(B)に示す状態では、バイメタル37及び負極タブ35の接触面積が、図3(A)に示す状態に比べて小さくなり、バイメタル37及び負極タブ35の間における電気抵抗が増加する。これにより、積層電池3に流れる電流量を抑制でき、積層電池3への過充電を抑制することができる。ここで、図3(B)に示す状態におけるバイメタル37及び負極タブ35の接触面積によっては、積層電池3に対する充電電流を遮断することができる。また、バイメタル37の温度(言い換えれば、変形量)によって、バイメタル37及び負極タブ35の接触面積が変化することになる。
【0042】
上述したように、積層電池3の過充電を抑制することで、積層電池3の温度上昇を抑制でき、温度上昇に伴う積層電池3の異常反応(ガスの発生等)を防止することができる。
【0043】
一方、図3(B)に示す状態において積層電池3の過充電を抑制し続ければ、積層電池3の温度が低下し、バイメタル37の温度も低下することになる。この温度低下に伴い、バイメタル37は、図3(B)の矢印A2で示す方向に変形することにより、負極タブ35の表面に接触して図3(A)に示す状態に戻る。
【0044】
ここで、バイメタル37及び負極タブ35における接触面のうち、少なくとも一方の接触面に導電性を有する材料(例えば、導電性グリス)を塗布しておくことができる。この場合には、バイメタル37が図3(A)及び図3(B)に示す状態の間で動作しても、バイメタル37及び負極タブ35の接触部分において略一定の接触抵抗(導通)を維持することができる。
【0045】
本実施例によれば、積層電池3の温度に応じてバイメタル37を変形させるだけの簡単な構成において、積層電池3の過充電を抑制することができる。これにより、積層電池3の過充電に伴う異常状態を回避するための制御回路(センサを含む)を省略することも可能となり、コストダウンを図ることができる。
【0046】
なお、本実施例では、バイメタル37を用いた場合について説明したが、これに限るものではない。すなわち、温度に応じて、負極タブ35の全面に接触する状態と、負極タブ35の一部から離れた状態との間で変形することができ、導電性を有するものであればいかなるものでもよい。
【0047】
例えば、バイメタル37の代わりに、形状記憶合金を用いることができる。形状記憶合金としては、例えば、ニッケル−チタン合金、銅−亜鉛−アルミニウム合金がある。形状記憶合金の材料については、上述したバイメタル37の材料を選択する場合と同様な方法で選択することができる。
【0048】
また、本実施例では、負極タブ35にバイメタル37を接触させているが、これに限るものではない。すなわち、負極タブ35及び正極タブ36のうち少なくとも一方にバイメタル37を接触させるものであればよい。この場合において、積層電池3の出力を外部に取り出すための配線は、バイメタル37に接続されることになる。
【0049】
さらに、本実施例では、バイメタル37のうち、配線38が接続された端部を負極タブ35に固定しているが、これに限るものではない。すなわち、バイメタル37の一部の領域(任意の領域)を負極タブ35に固定させておけばよい。
【0050】
具体的には、バイメタル37の中心部分を負極タブ35に固定してもよいし、バイポーラ37のうち配線38が接続された端部とは反対側の端部を負極タブ35に固定してもよい。このようにバイメタル37の一部を負極タブ35に固定させておけば、バイメタル37の他の領域を熱変形によって、負極タブ35に接触させたり、離したりすることができる。
【0051】
ここで、本実施例のように、バイメタル37のうち配線38が接続された端部を負極タブ35に固定しておけば、バイメタル37が温度(熱)によって変形しても、配線38の位置が変化することはない。
【0052】
一方、本実施例では、複数の単電池3aを積層した構成の積層電池3について説明したが、他の構成の電池であっても本発明を適用することができる。例えば、正極及び負極を電解質を介して巻回した円筒型電池についても、本発明を適用することができる。ここで、正極、負極及び電解質が、円筒型電池における発電要素となる。
【0053】
この場合には、円筒型電池の長手方向における一端(両端でもよい)に設けられた導電板にバイメタルを接触させ、バイメタルを熱変形させて導電板との接触面積を減少させることにより、充電電流を制限することができる。これにより、過充電を抑制することができる。ここで、上記導電板は、円筒型電池の発電要素に接続され、円筒型電池を充放電させる際に電流が通過する部材である。そして、発電要素及び導電板が、本発明における蓄電体に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施例1である電池パックの概略構成を示す図である。
【図2】実施例1における積層電池の一部の構成を示す外観斜視図である。
【図3】通常状態における積層電池の構成を示す側面図(A)及び高温状態における積層電池の構成を示す側面図(B)である。
【符号の説明】
【0055】
1:電池パック(蓄電装置)
2:ケース
3:積層電池(蓄電体)
4:熱交換媒体
30:バイポーラ電極
31:集電体
34:固体電解質層
35:負極タブ
36:正極タブ
37:バイメタル(導電性部材)
38,39:配線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電体と、
前記蓄電体に接触するとともに、前記蓄電体の充放電に用いられる配線が接続された導電性部材とを有しており、
前記導電性部材は、温度に応じて熱変形することにより、前記蓄電体との接触面積を変化させることを特徴とする蓄電装置。
【請求項2】
前記導電性部材の一部は、該導電性部材の温度の上昇に応じて前記蓄電体から離れる方向に変形するとともに、該導電性部材の温度の低下に応じて前記蓄電体に接触する方向に変形することを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項3】
前記蓄電体は、正極体及び負極体が電解質層を挟んで積層された構成を有しており、
前記導電性部材は、前記蓄電体の積層方向における両端面のうち少なくとも一方の端面に接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電装置。
【請求項4】
前記導電性部材における前記配線との接続部分が前記蓄電体に対して固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電装置。
【請求項5】
前記蓄電体及び前記導電性部材における接触面のうち、少なくとも一方の接触面に、導電性材料が塗布されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の蓄電装置。
【請求項6】
前記導電性部材は、バイメタル又は形状記憶合金で形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−16235(P2009−16235A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−178091(P2007−178091)
【出願日】平成19年7月6日(2007.7.6)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】