説明

蛍光体、蛍光体の製造方法、蛍光体含有組成物および発光装置

【課題】ある程度蛍光体粒子の粒径が大きい蛍光体であっても蛍光体粒子の損傷の抑制が可能な蛍光体の製造方法を提供する。
【解決手段】蛍光体原料を焼成する焼成工程と、焼成工程により得られた焼成物を軟質化する軟質化工程とを行う。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルカリ土類金属元素を母体結晶の一部として有し、オルソシリケート系又はガーネット系の結晶構造を有する蛍光体であって、
蛍光体粒子の円形度が85%未満である粒子の割合が4個数%以下であり、かつ、蛍光体粒子の粒径の4分偏差の値が0.4以下である
ことを特徴とする、蛍光体。
【請求項2】
水溶性フラックス由来の元素を1ppm以上含有する
ことを特徴とする、請求項1に記載の蛍光体。
【請求項3】
(Ba,Sr,Ca,Mg)2SiO4:Eu及びCa3(Sc,Mg,Na,Li)2Si312:Ceからなる群から選ばれる組成式で表される
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の蛍光体。
【請求項4】
下記式[1]で表される化学組成を有する
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の蛍光体。
(MI(1-x-y)IIxIIIyαSiOβ [1]
(前記式[1]中、
Iは、Ba、Ca、Sr、Zn及びMgからなる群より選ばれる1種以上の元素を表
わし、
IIは、2価及び3価の原子価を取り得る1種以上の付活元素を表わし、
IIIは、Tb、Pr、Ce、Lu、La、及びGdからなる群より選ばれる1種以上
の元素を表わし、
x、y、α及びβは、各々、
0.01<x<0.3、
0≦y≦0.025、
1.5≦α≦2.5、及び、
3.5≦β≦4.5を満たす数を表わす。)
【請求項5】
前記式[1]において、MIが少なくともCaを含有するとともに、MI及びMIIの合計を2としたときのCaのモル比が、0.000001以上0.005以下である
ことを特徴とする、請求項4に記載の蛍光体。
【請求項6】
前記式[1]において、MIが少なくともBa及びSrを含有するとともに、
I全体に対するBa及びSrのモル比をそれぞれ[Ba]及び[Sr]とした場合に、[Ba]及び[Sr]が、
0.4<{[Ba]/([Ba]+[Sr])}≦1
を満たすことを特徴とする、請求項4又は請求項5に記載の蛍光体。
【請求項7】
蛍光体原料を焼成する焼成工程と該焼成工程により得られた焼成物を軟質化する軟質化工程を有する
ことを特徴とする、蛍光体の製造方法。
【請求項8】
前記焼成工程において、前記蛍光体原料をフラックスの存在下で焼成する
ことを特徴とする、請求項7に記載の蛍光体の製造方法。
【請求項9】
前記軟質化工程において、圧力が常圧以上であり、かつ、蒸気が存在する環境下に前記焼成物を0.5時間以上おく
ことを特徴とする、請求項7又は請求項8に記載の蛍光体の製造方法。
【請求項10】
前記焼成工程の前に、
該焼成工程よりも高い温度で焼成する工程を有する
ことを特徴とする、請求項8または請求項9に記載の蛍光体の製造方法。
【請求項11】
前記軟質化工程の後で、臼構造を有する粉砕機を用いて前記焼成物を粉砕する粉砕工程を有する
ことを特徴とする、請求項7〜10の何れか一項に記載の蛍光体の製造方法。
【請求項12】
請求項1〜6の何れか一項に記載の蛍光体と、液体媒体とを含有する
ことを特徴とする、蛍光体含有組成物。
【請求項13】
第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備え、該第2の発光体が、請求項1〜6の何れか一項に記載の蛍光体を1種以上、第1の蛍光体として含有する
ことを特徴とする、発光装置。
【請求項14】
前記第2の発光体が、前記第1の蛍光体とは発光ピーク波長の異なる蛍光体を1種以上、第2の蛍光体として含有する
ことを特徴とする、請求項13に記載の発光装置。
【請求項15】
前記第1の発光体が、420nm以上500nm以下の波長範囲に発光ピークを有し、前記第2の発光体が、前記第2の蛍光体として、570nm以上780nm以下の波長範囲に発光ピークを有する少なくとも一種の蛍光体を含有する
ことを特徴とする、請求項14に記載の発光装置。
【請求項16】
前記第1の発光体が、300nm以上420nm以下の波長範囲に発光ピークを有し、前記第2の発光体が、前記第2の蛍光体として、420nm以上490nm以下の波長範囲に発光ピークを有する少なくとも一種の蛍光体と、570nm以上780nm以下の波長範囲に発光ピークを有する少なくとも一種の蛍光体とを含有する
ことを特徴とする、請求項14に記載の発光装置。
【請求項17】
請求項13〜16の何れか一項に記載の発光装置を備える
ことを特徴とする、画像表示装置。
【請求項18】
請求項13〜16の何れか一項に記載の発光装置を備える
ことを特徴とする、照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−173905(P2009−173905A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−329073(P2008−329073)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000005968)三菱化学株式会社 (4,356)
【Fターム(参考)】