説明

血管疾患および炎症性疾患でのシステインプロテアーゼレグマインの発現

本発明は、哺乳動物(たとえばマウスおよびヒト)レグマインならびにその新規なレグマインスプライス変異体、ZB−Iに関連する単離精製されたポリヌクレオチド、ポリペプチド、ならびに抗体を提供する。本発明はさらに、細胞または細胞集団、たとえば単球、マクロファージ、泡沫細胞、血管内皮細胞、腎臓近位尿細管細胞、動脈内皮細胞、血管内膜中への炎症細胞侵入の部位、および動脈の新生内膜病変エリア中における、レグマインおよび/またはZB−Iの活性、発現、および/または分泌の調整での、これらの単離精製されたポリヌクレオチド、ポリペプチド、および抗体、ならびに他のレグマインおよびZB−Iのアゴニストおよびアンタゴニストの使用に関する。本発明はまた、レグマインおよびZB−Iのアンタゴニスト、たとえばアンタゴニスト低分子、レグマインおよびZB−Iに対する抗体および抗体断片、レグマインおよびZB−Iの阻害性ポリペプチド、ならびにレグマインおよびZB−Iの阻害性ポリヌクレオチドを提供する。本発明はまた、血管障害/疾患および炎症性障害/疾患を診断し、予後判定し、監視し、治療し、寛解させ、かつ/または予防するための新規な方法を対象とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号11に記載される核酸配列を含むポリヌクレオチド。
【請求項2】
配列番号12に記載されるアミノ酸配列、配列番号12のアミノ酸21〜323、または配列番号12のアミノ酸25〜323を含むポリペプチド。
【請求項3】
哺乳動物ZB−1ポリペプチドまたは哺乳動物ZB−1ポリペプチドの断片に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片。
【請求項4】
前記哺乳動物ZB−1ポリペプチドまたは前記哺乳動物ZB−1ポリペプチドの断片がヒトに由来する、請求項3に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項5】
血管障害または炎症性障害を治療し、寛解させ、または予防する方法で使用する医薬組成物の調製のためのレグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストの使用であって、前記医薬組成物が、治療有効量の前記レグマインアンタゴニストおよび/または前記ZB−1アンタゴニストならびに薬学的に許容し得る担体を含む使用。
【請求項6】
前記レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストが、阻害性ポリヌクレオチド、阻害性ポリペプチド、低分子、アンタゴニスト抗体およびその抗原結合断片からなる群から選択される、請求項5に記載のレグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストの使用。
【請求項7】
哺乳動物での血管障害または炎症性障害を治療し、寛解させ、または予防するための方法であって、治療有効量のレグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストを哺乳動物に投与する工程を含む方法。
【請求項8】
前記レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストが、阻害性ポリヌクレオチド、阻害性ポリペプチド、低分子、アンタゴニスト抗体、およびその抗原結合断片からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
哺乳動物での血管障害または炎症性障害を治療し、寛解させ、または予防するための方法であって、哺乳動物の細胞または細胞集団を治療有効量のレグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストと接触させる工程を含む方法。
【請求項10】
前記細胞または細胞集団が、マクロファージ、単球、血管内皮細胞、泡沫細胞、または単球、マクロファージ、血管内皮細胞、および/もしくは泡沫細胞の混合物を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記細胞または細胞集団がレグマインおよび/またはZB−1を分泌する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
哺乳動物でのレグマインおよび/またはZB−1の活性、発現、および/または分泌のレベルを減少させるための方法であって、哺乳動物に、レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストを、哺乳動物のレグマインおよび/またはZB−1の活性、発現、および/または分泌のレベルを減少させるのに十分な量で投与する工程を含む、前記方法。
【請求項13】
患者の血管障害または炎症性障害に対する治療の経過を監視するための方法であって、
(a)患者由来の細胞または細胞集団中のレグマインおよび/またはZB−1の活性、発現、および/または分泌のレベルを測定する工程と、
(b)レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストを患者に投与する工程と、
(c)レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストの投与後に、患者由来の細胞または細胞集団中のレグマインおよび/またはZB−1の活性、発現、および/または分泌のレベルを測定する工程と
を含み、
レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストの投与前の、患者由来の細胞または細胞集団中のレグマインおよび/またはZB−1の活性、発現、および/または分泌のレベルと比較した、レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストの投与後の、患者由来の細胞または細胞集団中のレグマインおよび/またはZB−1の活性、発現、および/または分泌のより低いレベルから、患者の血管障害または炎症性障害に対する治療の効果が積極的に示唆される、前記方法。
【請求項14】
哺乳動物での細胞移動を阻害するための方法であって、レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストを哺乳動物に投与する工程を含む、前記方法。
【請求項15】
前記レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストが、阻害性ポリヌクレオチド、阻害性ポリペプチド、低分子、アンタゴニスト抗体、およびその抗原結合断片からなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
哺乳動物での創傷治癒を促進するための方法であって、レグマインアゴニストおよび/またはZB−1アゴニストを哺乳動物に投与する工程を含む、前記方法。
【請求項17】
哺乳動物での血管形成を阻害するための方法であって、レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストを哺乳動物に投与する工程を含む、前記方法。
【請求項18】
前記レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストが、阻害性ポリヌクレオチド、阻害性ポリペプチド、低分子、アンタゴニスト抗体、およびその抗原結合断片からなる群から選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
哺乳動物での内皮細胞の増殖を阻害するための方法であって、レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストを哺乳動物に投与する工程を含む、前記方法。
【請求項20】
哺乳動物での腫瘍転移を阻害するための方法であって、レグマインアンタゴニストおよび/またはZB−1アンタゴニストを哺乳動物に投与する工程を含む、前記方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−538140(P2009−538140A)
【公表日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−512173(P2009−512173)
【出願日】平成19年5月25日(2007.5.25)
【国際出願番号】PCT/US2007/012566
【国際公開番号】WO2007/139972
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(591011502)ワイス (573)
【氏名又は名称原語表記】Wyeth
【Fターム(参考)】