説明

表示制御装置およびそのプログラム

【課題】 複数のディスプレイを備える電子機器において、ディスプレイで生じる消費電力を低減させること。
【解決手段】 表示制御装置は、第1ディスプレイにマウスポインタが表示されていない状態が第1所定時間以上継続しているか否かを判断する判断手段と、第1ディスプレイにマウスポインタが表示されていない状態が第1所定時間以上継続している場合に、第1ディスプレイを通常状態から低消費電力状態に移行させる状態移行手段と、第1ディスプレイが低消費電力状態である際に第1ディスプレイにマウスポインタが表示される場合、第1ディスプレイを低消費電力状態から通常状態に復帰させる状態復帰手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動作状態として通常状態および低消費電力状態を有する第1ディスプレイ及び第2ディスプレイのいずれか一方に、ユーザ操作によって移動可能なポインタを表示させる表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
2つのディスプレイを備えるパーソナルコンピュータ(以下、PCという。)が提案されており、2つのディスプレイにはそれぞれ異なる画像データを表示することができる。このようなPCは2つのディスプレイを備えるので、1つのディスプレイのみを備える場合と比較して、2倍の画像データを表示することができるが、ディスプレイで生じる消費電力が倍増するという問題がある。消費電力を低減するために、一般的には、所定時間以上継続してユーザ操作が実行されなければ、2つのディスプレイのバックライトの照度を低下させる(または、2つのディスプレイのバックライトを消灯させる)ことが行われている。しかし、所定時間以上継続してユーザ操作が実行されないことが検出されるまでの間は、2つのディスプレイのバックライトの照度は通常の照度を維持するので、消費電力を低減することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−305262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数のディスプレイを備える電子機器において、ディスプレイで生じる消費電力を低減させることができる表示制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の好ましい実施形態による表示制御装置は、動作状態として通常状態および低消費電力状態を有する第1ディスプレイ及び第2ディスプレイのいずれか一方に、ユーザ操作によって移動可能なポインタを表示させる表示制御装置であって、前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されていない状態が第1所定時間以上継続しているか否かを判断する判断手段と、前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されていない状態が第1所定時間以上継続している場合に、前記第1ディスプレイを通常状態から低消費電力状態に移行させる状態移行手段と、前記第1ディスプレイが低消費電力状態である際に前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示される場合、前記第1ディスプレイを低消費電力状態から通常状態に復帰させる状態復帰手段とを備える。
【0006】
第1ディスプレイにポインタが表示されていない(つまり、第2ディスプレイにポインタが表示されている)場合、第1ディスプレイを通常状態から低消費電力状態に移行させることにより、第1ディスプレイで生じる消費電力を低減することができる。第1ディスプレイにポインタが表示されていない場合には、ユーザは第1ディスプレイを主ディスプレイとして使用しておらず、第2ディスプレイを主ディスプレイとして使用していると考えられ、第1ディスプレイを注視していないと考えられるので、第1ディスプレイを低消費電力状態に移行させても、ユーザに不快感を与えることはない。また、第1ディスプレイにポインタが表示されていない状態が第1所定時間継続して初めて第1ディスプレイを低消費電力状態に移行させることにより、ポインタが第1ディスプレイと第2ディスプレイとの間を短時間で往復する場合に、第1ディスプレイが頻繁に通常状態と低消費電力状態との間で状態が変更されてしまうことを防止できる。
【0007】
好ましい実施形態においては、前記通常状態が、ディスプレイの照度が第1照度である状態であり、前記低消費電力状態が、ディスプレイの照度が前記第1照度よりも低い第2照度である状態であり、前記状態移行手段が、前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されていない状態が前記第1所定時間以上継続している場合に、前記第1ディスプレイの照度を前記第1照度から前記第2照度に変更させる照度変更手段を含み、前記状態復帰手段が、前記第1ディスプレイが前記第2照度である際に前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示される場合、前記第1ディスプレイの照度を前記第2照度から前記第1照度に復帰させる照度復帰手段を含む。
【0008】
第1ディスプレイにポインタが表示されていない(つまり、第2ディスプレイにポインタが表示されている)場合、第1ディスプレイの照度を低下させることにより、第1ディスプレイで生じる消費電力を低減することができる。第1ディスプレイにポインタが表示されていない場合には、ユーザは第1ディスプレイを主ディスプレイとして使用しておらず、第2ディスプレイを主ディスプレイとして使用していると考えられ、第1ディスプレイを注視していないと考えられるので、第1ディスプレイの照度を低下させても、ユーザに不快感を与えることはない。
【0009】
好ましい実施形態においては、前記状態移行手段が、前記第1ディスプレイの照度を前記第1照度から前記第2照度に変更させた後、ユーザ操作が第2所定時間以上継続して実行されない場合に、前記第1ディスプレイを前記低消費電力状態よりも消費電力をさらに低減させた第2低消費電力状態に移行させる手段をさらに含む。
【0010】
この場合、第1ディスプレイで生じる消費電力をさらに低減することができる。
【0011】
好ましい実施形態においては、前記状態移行手段が、前記第1ディスプレイの照度を前記第1照度から前記第2照度に変更させた後、前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されていない状態が第2所定時間以上継続している場合に、前記第1ディスプレイを前記低消費電力状態よりも消費電力をさらに低減させた第2低消費電力状態に移行させる手段をさらに含む。
【0012】
本発明の別の好ましい実施形態による表示制御装置は、動作状態として通常状態および低消費電力状態を有する第1ディスプレイ及び第2ディスプレイのいずれか一方に、ユーザ操作によって移動可能なポインタを表示させる表示制御装置であって、前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されているか否かを判断する判断手段と、前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されていない場合に、前記第1ディスプレイを通常状態から低消費電力状態に移行させる状態移行手段と、前記第1ディスプレイが低消費電力状態である際に前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示される場合、前記第1ディスプレイを低消費電力状態から通常状態に復帰させる状態復帰手段とを備える。
【0013】
好ましい実施形態においては、前記判断手段が、前記第2ディスプレイに前記ポインタが表示されているか否かをさらに判断し、前記状態移行手段が、前記第2ディスプレイに前記ポインタが表示されていない場合に、前記第2ディスプレイを通常状態から低消費電力状態に移行させ、前記状態復帰手段が、前記第2ディスプレイが低消費電力状態である際に前記第2ディスプレイに前記ポインタが表示される場合、前記第2ディスプレイを低消費電力状態から通常状態に復帰させる。
【0014】
第1ディスプレイにポインタが表示されていない(つまり、第2ディスプレイにポインタが表示されている)場合、第1ディスプレイを通常状態から低消費電力状態に移行させることにより、第1ディスプレイで生じる消費電力を低減することができる。第1ディスプレイにポインタが表示されていない場合には、ユーザは第1ディスプレイを主ディスプレイとして使用しておらず、第2ディスプレイを主ディスプレイとして使用していると考えられ、第1ディスプレイを注視していないと考えられるので、第1ディスプレイを低消費電力状態に移行させても、ユーザに不快感を与えることはない。同様に、第2ディスプレイにポインタが表示されていない(つまり、第1ディスプレイにポインタが表示されている)場合、第2ディスプレイを通常状態から低消費電力状態に移行させることにより、第2ディスプレイで生じる消費電力を低減することができる。第2ディスプレイにポインタが表示されていない場合には、ユーザは第2ディスプレイを主ディスプレイとして使用しておらず、第1ディスプレイを主ディスプレイとして使用していると考えられ、第2ディスプレイを注視していないと考えられるので、第2ディスプレイを低消費電力状態に移行させても、ユーザに不快感を与えることはない。
【0015】
本発明の別の局面においては、上記表示制御装置の各手段をコンピュータに実行させる表示制御プログラムが提供され得る。
【発明の効果】
【0016】
複数のディスプレイを備える電子機器において、ディスプレイで生じる消費電力を低減させることができる表示制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】PC100の構成を示すブロック図である。
【図2】PC100の構成を示す外観図である。
【図3】PC100の構成を示す外観図である。
【図4】CPU2の処理を示すフローチャートである。
【図5】CPU2の処理を示すフローチャートである。
【図6】CPU2の処理を示すフローチャートである。
【図7】CPU2の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施形態による電子機器の一例であるパーソナルコンピュータ(以下、PCという。)100について説明する。図1は、PC100の構成を示す概略ブロック図である。PC100は、CPU2と、メモリ3(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)と、ブリッジ4と、HDD5と、マウス6と、キーボード7と、ビデオバッファ8と、映像出力部9A,9Bと、第1ディスプレイ10Aと、第2ディスプレイ10Bとを備える。
【0019】
図2および図3は、PC100の外観図である。図2においては、第1ディスプレイ10Aおよび第2ディスプレイ10Bが重なり合った状態を示し、第1ディスプレイ10Aのみが画像データを表示可能である。図3においては、第1ディスプレイ10Aおよび第2ディスプレイ10Bが図2の状態から左右方向に引き出された状態を示し、第1ディスプレイ10Aおよび第2ディスプレイ10は共に画像データを表示可能である。なお、これに限定されず、常に第1ディスプレイ10Aおよび第2ディスプレイ10Bが画像データを表示可能でもよい。本例では、図3に示すような第1ディスプレイ10Aおよび第2ディスプレイ10Bが共に画像データを表示可能な状態において、マウスポインタが存在する方のディスプレイを通常状態に、マウスポインタが存在しない方のディスプレイを低消費電力状態に移行させることにより、PC100の消費電力を低減する。
【0020】
図1に戻って、CPU2は、HDD5にインストールされているOS(オペレーティングシステム)やアプリケーションプログラムを実行し、PC100の各部を制御する。CPU2は、OSやアプリケーションプログラムの画面データである画像データをHDD5から読み出し、ビデオバッファ8に格納する。CPU2は、ビデオバッファ8内で、第1ディスプレイ10A用の画像データを生成し、画像出力部9Aを介して第1ディスプレイ10Aに供給する。また、CPU2は、ビデオバッファ8内で、第2ディスプレイ10B用の画像データを生成し、画像出力部9Bを介して第2ディスプレイ10Bに供給する。第1ディスプレイ10Aおよび第2ディスプレイ10Bに表示される画像データは、それぞれ異なっている。CPU2は、マウス6やキーボード7を介したユーザ操作を受けて、マウスポインタ(又はカーソル)を第1ディスプレイ10Aおよび第2ディスプレイ10Bのいずれか一方に表示させる。つまり、CPU2は、マウスポインタを第1ディスプレイ10A用の画像データおよび第2ディスプレイ10B用の画像データのいずれか一方に合成する。
【0021】
第1ディスプレイ10Aは、画像入力部11Aと、液晶パネル12Aと、バックライト制御部13Aと、バックライト14Aとを含む。画像入力部11Aは、映像出力部9Aから第1ディスプレイ10A用の画像データが入力される。液晶パネル12Aは、第1ディスプレイ10A用の画像データを表示する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応じてバックライト14Aの点灯および消灯を制御し、かつ、バックライト14Aの照度を制御する。バックライト14Aは、液晶パネル12Aを後ろ側から明るくする照明である。
【0022】
第2ディスプレイ10Bは、画像入力部11Bと、液晶パネル12Bと、バックライト制御部13Bと、バックライト14Bとを含む。画像入力部11Bは、映像出力部9Bから第1ディスプレイ10B用の画像データが入力される。液晶パネル12Bは、第1ディスプレイ10B用の画像データを表示する。バックライト制御部13Bは、CPU2からの指示に応じてバックライト14Bの点灯および消灯を制御し、かつ、バックライト14Bの照度を制御する。バックライト14Bは、液晶パネル12Bを後ろ側から明るくする照明である。
【0023】
第1ディスプレイ10Aおよび第2ディスプレイ10Bは、その動作状態として通常状態と、通常状態よりも消費電力を低減させた低消費電力状態とを有する。例えば、通常状態は、ディスプレイのバックライトの照度が通常の照度(ユーザ操作によって設定された照度)である第1照度である状態であり、低消費電力状態は、ディスプレイのバックライトの照度が第1照度よりも照度が低い第2照度である状態である。従って、第1ディスプレイ10Aまたは第2ディスプレイ10Bのバックライトの照度が第1照度から第2照度に変更されることにより、ディスプレイの消費電力を低減することができる。
【0024】
CPU2は、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない(つまり、マウスポインタが第2ディスプレイ10Bに表示されている)場合に、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度を第1照度から第2照度に変更させる。また、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度が第2照度である際にマウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示される場合、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度を第2照度から第1照度に復帰させる。従って、第1ディスプレイ10Aの消費電力を低減することができる。マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない場合、第1ディスプレイ10Aは主ディスプレイとして使用されておらず、ユーザが注視する可能性が低いと考えられるので、第1ディスプレイ10Aの照度を低下させても、ユーザに不快感を与えないからである。
【0025】
好ましくは、CPU2は、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない(つまり、マウスポインタが第2ディスプレイ10Bに表示されている)状態が所定時間以上継続した場合に初めて、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度を第1照度から第2照度に変更させる。これにより、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aと第2ディスプレイ10Bとの間を短時間で往復する場合に、頻繁に第1ディスプレイ10Aの照度が第1照度と第2照度との間で変更されることがなく、ユーザに不快感を与えることを防止できる。
【0026】
CPU2は、マウスポインタが第2ディスプレイ10Bに表示されていない(つまり、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されている)場合に、第2ディスプレイ10Bのバックライト14Bの照度を第1照度から第2照度に変更させる。また、第2ディスプレイ10Bのバックライト14Bの照度が第2照度である際にマウスポインタが第2ディスプレイ10Bに表示される場合、第2ディスプレイ10Bのバックライト14Bの照度を第2照度から第1照度に復帰させる。従って、第2ディスプレイ10Aの消費電力を低減することができる。マウスポインタが第2ディスプレイ10Bに表示されていない場合、第2ディスプレイ10Bは主ディスプレイとして使用されておらず、ユーザが注視する可能性が低いと考えられるので、第2ディスプレイ10Bの照度を低下させても、ユーザに不快感を与えないからである。
【0027】
好ましくは、CPU2は、マウスポインタが第2ディスプレイ10Bに表示されていない(つまり、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されている)状態が所定時間以上継続した場合に初めて、第2ディスプレイ10Bのバックライト14Bの照度を第1照度から第2照度に変更させる。これにより、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aと第2ディスプレイ10Bとの間を短時間で往復する場合に、頻繁に第2ディスプレイ10Bの照度が第1照度と第2照度との間で変更されることがなく、ユーザに不快感を与えることを防止できる。
【0028】
以上の構成を有するPC100についてその動作を説明する。なお、以下では、第1ディスプレイ10Aの照度を第1照度又は第2照度に変更する処理についてのみ説明するが、第2ディスプレイ10Bについても同様の処理が第1ディスプレイ10Aの処理と並列して実行される。
【0029】
図4は、CPU2の処理を示すフローチャートである。CPU2は、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていないかを判断する(S1)。つまり、第1ディスプレイ10A用の画像データにマウスポインタが合成されていないか否かが判断される。マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない場合(S1でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度が第1照度であるか否かを判断する(S2)。既に第2照度になっている場合には(S2でNO)、S1に戻る。一方、第1照度である場合(S2でYES)、CPU2は、第1タイマーのカウントを開始する(S3)。第1タイマーは、特に限定されないがCPU2が内蔵するタイマーであり、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない時間をカウントする。
【0030】
CPU2は、第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過したか否かを判断する(S4)。未だ第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過していない場合(S4でNO)、S1に戻る。これにより、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない状態が継続されることにより、S1〜S4の処理が繰り返し実行され、第1タイマーのカウントが継続される。
【0031】
第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過すると(S4でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度を、第1照度から第2照度に変更させる(S5)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aの照度を第2照度に変更する指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aの照度を第2照度に変更する。また、CPU2は、第1タイマーのカウントを終了し、カウントをクリアする。以上のように、第1ディスプレイ10Aにマウスポインタが表示されていない状態が所定時間A以上継続した場合に、第1ディスプレイ10Aの照度を第2照度に低下させ、消費電力を低減させる。
【0032】
一方、S1において、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されると判断されると(S1でNO)、CPU2は、第1タイマーをカウント中であるか否かを判断する(S6)。第1タイマーをカウント中でなければ(S6でNO)、S8に進む。一方、第1タイマーをカウント中であれば(S6でYES)、CPU2は、第1タイマーのカウントを終了し、カウントをクリアする(S7)。
【0033】
続いて、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度が第2照度であるか否かを判断する(S8)。第2照度でなければ(S8でNO)、S1に戻る。一方、第2照度であれば(S8でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度を、第2照度から第1照度に復帰させる(S9)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aの照度を第1照度に復帰させる指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aの照度を第1照度に復帰させる。以上のように、第1ディスプレイ10Aにマウスポインタが表示されていない状態が所定時間A以上継続した場合に、第1ディスプレイ10Aの照度を第2照度に変更させた後、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されると、第1ディスプレイ10Aの照度を第1照度に復帰させることができる。
【0034】
次に本発明の別の好ましい実施形態を説明する。図5は、本例のCPU2の処理を示すフローチャートである。本例では、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない状態が所定時間A以上継続した場合に第1ディスプレイ10Aの照度を第2照度に変更させた後、さらに、所定時間B以上ユーザ操作が実行されない場合に、第1ディスプレイ10Aを低消費電力状態よりもさらに消費電力を低減させた第2低消費電力状態に移行させる。本例では、第2低消費電力状態は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを消灯させる状態(第1ディスプレイ10Aの非表示状態)である。
【0035】
CPU2は、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていないかを判断する(S11)。つまり、第1ディスプレイ10A用の画像データにマウスポインタが合成されていないか否かが判断される。マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない場合(S11でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度が第1照度であるか否かを判断する(S12)。既に第2照度になっている場合には(S12でNO)、S16に進む。一方、第1照度である場合(S12でYES)、CPU2は、第1タイマーのカウントを開始する(S13)。第1タイマーは、特に限定されないがCPU2が内蔵するタイマーであり、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない時間をカウントする。
【0036】
CPU2は、第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過したか否かを判断する(S14)。未だ第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過していない場合(S14でNO)、S11に戻る。これにより、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない状態が継続されることにより、S11〜S14の処理が繰り返し実行され、第1タイマーのカウントが継続される。
【0037】
第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過すると(S14でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度を、第1照度から第2照度に変更させる(S15)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aの照度を第2照度に変更させる指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aの照度を第2照度に変更させる。また、CPU2は、第1タイマーのカウントを終了し、カウントをクリアする。以上のように、第1ディスプレイ10Aにマウスポインタが表示されていない状態が所定時間A以上継続した場合に、第1ディスプレイ10Aの照度を第2照度に変更させ、消費電力を低減させる。
【0038】
続いて、S16において、CPU2は、ユーザ操作(マウス6やキーボード7等の操作)が実行されていないか否かを判断する。ユーザ操作が実行されていない場合(S16でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aは点灯中であるか否かを判断する(S17)。第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aが既に消灯している場合(S17でNO)、S11に戻る。
【0039】
一方、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aが点灯している場合(S17でYES)、CPU2は、第2タイマーのカウントを開始する(S18)。第2タイマーは、特に限定されないがCPU2が内蔵するタイマーであり、ユーザ操作が実行されていない時間をカウントする。
【0040】
CPU2は、第2タイマーのカウントが所定時間Bを経過したか否かを判断する(S19)。未だ第2タイマーのカウントが所定時間Bを経過していない場合(S19でNO)、S11に戻る。これにより、ユーザ操作が実行されない状態が継続される(当然、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない状態も継続される)ことにより、S16〜S19の処理が繰り返し実行され、第2タイマーのカウントが継続される。
【0041】
第2タイマーのカウントが所定時間Bを経過すると(S19でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを消灯させる(S20)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aを消灯させる指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aを消灯させる。また、CPU2は、第2タイマーのカウントを終了し、カウントをクリアする。以上のように、第1ディスプレイ10Aの照度が第2照度に変更された後、ユーザ操作が実行されない状態が所定時間B以上継続した場合に、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを消灯させることにより、消費電力をさらに低減させる。
【0042】
S11において、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されると判断されると(S11でNO)、CPU2は、第1タイマーまたは第2タイマーをカウント中であるか否かを判断する(S21)。第1タイマーおよび第2タイマーをカウント中でなければ(S21でNO)、S23に進む。一方、第1タイマーまたは第2タイマーをカウント中であれば(S21でYES)、CPU2は、第1タイマーまたは第2タイマーのカウントを終了し、カウントをクリアする(S22)。
【0043】
続いて、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aが消灯中であるか否かを判断する(S23)。点灯中であれば(S23でNO)、S25に進む。一方、消灯中であれば(S23でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを点灯させる(S24)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aを点灯させる指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aを点灯させる。以上のように、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを消灯させた後、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されると、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを点灯させることができる。
【0044】
続いて、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度が第2照度であるか否かを判断する(S25)。第2照度でなければ(S25でNO)、S11に戻る。一方、第2照度であれば(S25でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度を、第1照度に復帰させる(S26)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aの照度を第1照度に復帰させる指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aの照度を第1照度に復帰させる。以上のように、第1ディスプレイ10Aの照度を第2照度に変更させた後、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されると、第1ディスプレイ10Aの照度を第1照度に復帰させることができる。
【0045】
S16において、ユーザ操作が実行されたと判断されると(S16でNO)、CPU2は、第2タイマーをカウント中であるか否かを判断する(S27)。第2タイマーをカウント中でなければ(S27でNO)、S29に進む。一方、第2タイマーをカウント中であれば(S27でYES)、CPU2は、第2タイマーのカウントを終了し、カウントをクリアする(S28)。
【0046】
続いて、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aが消灯中であるか否かを判断する(S29)。点灯中であれば(S29でNO)、S11に戻る。一方、消灯中であれば(S29でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを点灯させる(S30)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aを点灯させる指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aを点灯させる。以上のように、第1ディスプレイ10Aを消灯させた後、ユーザ操作が実行されると、第1ディスプレイ10Aを点灯させることができる。
【0047】
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。図6は、本例のCPU2の処理を示すフローチャートである。本例では、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない状態が所定時間A以上継続した場合に、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度を低下させる代わりに、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを消灯させることにより、第1ディスプレイ10Aの消費電力を低減する。
【0048】
CPU2は、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていないかを判断する(S41)。つまり、第1ディスプレイ10A用の画像データにマウスポインタが合成されていないか否かが判断される。マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない場合(S41でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aが点灯中であるか否かを判断する(S42)。既に消灯中である場合には(S42でNO)、S41に戻る。一方、点灯中である場合(S42でYES)、CPU2は、第1タイマーのカウントを開始する(S43)。第1タイマーは、特に限定されないがCPU2が内蔵するタイマーであり、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない時間をカウントする。
【0049】
CPU2は、第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過したか否かを判断する(S44)。未だ第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過していない場合(S44でNO)、S41に戻る。これにより、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない状態が継続されることにより、S41〜S44の処理が繰り返し実行され、第1タイマーのカウントが継続される。
【0050】
第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過すると(S44でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを消灯させる(S45)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aを消灯させる指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aを消灯させる。また、CPU2は、第1タイマーのカウントを終了し、カウントをクリアする。以上のように、第1ディスプレイ10Aにマウスポインタが表示されていない状態が所定時間A以上継続した場合に、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを消灯させ、消費電力を低減させる。
【0051】
S41において、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されると判断されると(S41でNO)、CPU2は、第1タイマーをカウント中であるか否かを判断する(S46)。第1タイマーをカウント中でなければ(S46でNO)、S48に進む。一方、第1タイマーをカウント中であれば(S46でYES)、CPU2は、第1タイマーのカウントを終了し、カウントをクリアする(S47)。
【0052】
続いて、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aが消灯中であるか否かを判断する(S48)。点灯中であれば(S48でNO)、S41に戻る。一方、消灯中であれば(S48でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを点灯させる(S49)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aを点灯させる指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aを点灯させる。以上のように、第1ディスプレイ10Aを消灯させた後、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されると、第1ディスプレイ10Aを点灯させることができる。
【0053】
次に本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。図7は、本例のCPU2の処理を示すフローチャートである。本例では、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない状態が所定時間A以上継続した場合に第1ディスプレイ10Aの照度を第2照度に変更させた後、さらに、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない状態が所定時間C以上継続した場合に、第1ディスプレイ10Aを低消費電力状態よりもさらに消費電力を低減させた第2低消費電力状態に移行させる。本例では、第2低消費電力状態は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを消灯させる状態(第1ディスプレイ10Aの非表示状態)である。
【0054】
CPU2は、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていないかを判断する(S51)。つまり、第1ディスプレイ10A用の画像データにマウスポインタが合成されていないか否かが判断される。マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない場合(S51でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度が第1照度であるか否かを判断する(S52)。既に第2照度になっている場合には(S52でNO)、S56に進む。一方、第1照度である場合(S52でYES)、CPU2は、第1タイマーのカウントを開始する(S53)。第1タイマーは、特に限定されないがCPU2が内蔵するタイマーであり、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない時間をカウントする。
【0055】
CPU2は、第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過したか否かを判断する(S54)。未だ第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過していない場合(S54でNO)、S51に戻る。これにより、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない状態が継続されることにより、S51〜S54の処理が繰り返し実行され、第1タイマーのカウントが継続される。
【0056】
第1タイマーのカウントが所定時間Aを経過すると(S54でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度を、第1照度から第2照度に変更させる(S55)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aの照度を第2照度に変更する指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aの照度を第2照度に変更させる。また、CPU2は、第1タイマーのカウントを終了し、カウントをクリアする。以上のように、第1ディスプレイ10Aにマウスポインタが表示されていない状態が所定時間A以上継続した場合に、第1ディスプレイ10Aの照度を第2照度に変更させ、消費電力を低減させる。
【0057】
続いて、CPU2は、第1ディスプレイ10Aが点灯中であるか否かを判断する(S56)。消灯中である場合(S56でNO)、S51に戻る。一方、点灯中である場合(S56でYES)、CPU2は、第1タイマーを再度カウント開始させる(S57)。CPU2は、第1タイマーのカウントが所定時間Cを経過したか否かを判断する(S58)。未だ第1タイマーのカウントが所定時間Cを経過していない場合(S58でNO)、S51に戻る。これにより、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されていない状態が継続されることにより、S56〜S58の処理が繰り返し実行され、第1タイマーのカウントが継続される。
【0058】
第1タイマーのカウントが所定時間Cを経過すると(S58でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを消灯させる(S59)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aを消灯させる指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aを消灯させる。また、CPU2は、第1タイマーのカウントを終了し、カウントをクリアする。以上のように、第1ディスプレイ10Aの照度が第2照度に設定された後、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されない状態が所定時間C以上継続した場合に、第1ディスプレイ10Aを消灯させることにより、消費電力をさらに低減させる。
【0059】
S51において、マウスポインタが第1ディスプレイ10Aに表示されると判断されると(S51でYES)、CPU2は、第1タイマーをカウント中であるか否かを判断する(S60)。第1タイマーをカウント中でなければ(S60でNO)、S62に進む。一方、第1タイマーをカウント中であれば(S60でYES)、CPU2は、第1タイマーのカウントを終了し、カウントをクリアする(S61)。
【0060】
続いて、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aが消灯中であるか否かを判断する(S62)。点灯中であれば(S62でNO)、S64に進む。一方、消灯中であれば(S62でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aを点灯させる(S63)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aを点灯させる指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aを点灯させる。
【0061】
続いて、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度が第2照度であるか否かを判断する(S64)。第2照度でなければ(S64でNO)、S51に戻る。一方、第2照度であれば(S64でYES)、CPU2は、第1ディスプレイ10Aのバックライト14Aの照度を、第2照度から第1照度に復帰させる(S65)。つまり、CPU2は、バックライト制御部13Aに、バックライト14Aの照度を第1照度に復帰させる指示を送信する。バックライト制御部13Aは、CPU2からの指示に応答し、バックライト14Aの照度を第1照度に復帰させる。
【0062】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、図5および図7の実施例において、第2低消費電力状態は、第1ディスプレイ10Aの照度を第2照度よりも照度が低い第3照度に変更する状態でもよい。また、マウスポインタが第1ディスプレイに表示されなくなると直ぐに第1ディスプレイを低消費電力状態に移行させてもよい。また、第1ディスプレイのみが、マウスポインタが表示されていない場合に低消費電力状態に移行するものであり、第2ディスプレイは、マウスポインタが表示されていなくても通常状態を継続するものでもよく、またはその逆でもよい。また、マウスポインタの代わりにキーボードや他の入力装置によって移動可能であるカーソル等の表示アイコンがディスプレイに表示されていないかが判断されてよく、これらを総称して単にポインタと定義する。また、本発明は、PCだけでなくTV、カーナビ、携帯電話、ゲーム機、オーディオ等の電子機器にも適用され得る。また、ディスプレイはLCDに限定されず、PDPや有機EL等でもよい。本発明は、上記の処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムおよびそれが記録された記録媒体という形態で提供されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、デスクトップPCやノートPC等に好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0064】
100 PC
2 CPU
3 メモリ
4 ブリッジ
5 HDD
6 マウス
7 キーボード
8 ビデオバッファ
9A、9B 画像出力部
10A 第1ディスプレイ
10B 第2ディスプレイ
11A、11B 画像入力部
12A、12B 液晶パネル
13A、13B バックライト制御部
14A、14B バックライト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作状態として通常状態および低消費電力状態を有する第1ディスプレイ及び第2ディスプレイのいずれか一方に、ユーザ操作によって移動可能なポインタを表示させる表示制御装置であって、
前記判断手段が、前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されていない状態が第1所定時間以上継続しているか否かを判断する判断手段と、
前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されていない状態が第1所定時間以上継続している場合に、前記第1ディスプレイを通常状態から低消費電力状態に移行させる状態移行手段と、
前記第1ディスプレイが低消費電力状態である際に前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示される場合、前記第1ディスプレイを低消費電力状態から通常状態に復帰させる状態復帰手段とを備える、表示制御装置。
【請求項2】
前記通常状態が、ディスプレイの照度が第1照度である状態であり、前記低消費電力状態が、ディスプレイの照度が前記第1照度よりも低い第2照度である状態であり、
前記状態移行手段が、前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されていない状態が前記第1所定時間以上継続している場合に、前記第1ディスプレイの照度を前記第1照度から前記第2照度に変更させる照度変更手段を含み、
前記状態復帰手段が、前記第1ディスプレイが前記第2照度である際に前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示される場合、前記第1ディスプレイの照度を前記第2照度から前記第1照度に復帰させる照度復帰手段を含む、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記状態移行手段が、前記第1ディスプレイの照度を前記第1照度から前記第2照度に変更させた後、ユーザ操作が第2所定時間以上継続して実行されない場合に、前記第1ディスプレイを前記低消費電力状態よりも消費電力をさらに低減させた第2低消費電力状態に移行させる手段をさらに含む、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記状態移行手段が、前記第1ディスプレイの照度を前記第1照度から前記第2照度に変更させた後、前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されていない状態が第2所定時間以上継続している場合に、前記第1ディスプレイを前記低消費電力状態よりも消費電力をさらに低減させた第2低消費電力状態に移行させる手段をさらに含む、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項5】
動作状態として通常状態および低消費電力状態を有する第1ディスプレイ及び第2ディスプレイのいずれか一方に、ユーザ操作によって移動可能なポインタを表示させる表示制御装置であって、
前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されているか否かを判断する判断手段と、
前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示されていない場合に、前記第1ディスプレイを通常状態から低消費電力状態に移行させる状態移行手段と、
前記第1ディスプレイが低消費電力状態である際に前記第1ディスプレイに前記ポインタが表示される場合、前記第1ディスプレイを低消費電力状態から通常状態に復帰させる状態復帰手段とを備える、表示制御装置。
【請求項6】
前記判断手段が、前記第2ディスプレイに前記ポインタが表示されているか否かをさらに判断し、
前記状態移行手段が、前記第2ディスプレイに前記ポインタが表示されていない場合に、前記第2ディスプレイを通常状態から低消費電力状態に移行させ、
前記状態復帰手段が、前記第2ディスプレイが低消費電力状態である際に前記第2ディスプレイに前記ポインタが表示される場合、前記第2ディスプレイを低消費電力状態から通常状態に復帰させる、請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の表示制御装置の各手段をコンピュータに実行させる、表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−154209(P2011−154209A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15920(P2010−15920)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(710014351)オンキヨー株式会社 (226)
【Fターム(参考)】