説明

表示装置、ネットワークカメラシステム及びプログラム

【課題】ユーザにとって親和性の高いデジタルテレビによりネットワークカメラの制御を行うことを可能とし、ユーザに対するネットワークカメラの使い易さを向上させる。
【解決手段】ネットワークカメラ102と、デジタルテレビ101とをネットワークを介して接続したネットワークカメラシステムにおいて、デジタルテレビ101からネットワークカメラ102を制御できるようにした。これにより、ネットワークカメラの使い易さの向上を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部機器がネットワーク接続されるデジタルテレビ等の表示装置、ネットワークカメラシステム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地上波放送、衛星放送、ケーブル放送等による放送波に含まれるデジタル映像音声データを受信して表示するデジタルテレビが普及してきている。また、映像音声データの他に放送波に含まれる番組表情報を用いた電子番組表機能も急激な勢いでユーザに浸透してきている。電子番組表機能を使用することにより、短時間で簡単に所望の放送番組の視聴や録画の予約をすることが可能であり、今や電子番組表機能により提供される電子番組表画面はユーザにとって親和性の高いユーザインタフェースとなっている。
【0003】
一方近年、ネットワークカメラが普及してきている。ネットワークカメラには、例えば玄関や門扉等に設置し防犯目的で使用するものや、幼児や老人の部屋に設置し状態監視を行う目的で使用するもの等がある。また、ネットワークカメラの制御装置として用いられるパーソナルコンピュータ(PC)側において、時間を指定して撮影やモード遷移等の所定の制御を予約しておくスケジュール機能を有するものも提案されている。
【0004】
また、例えば特許文献1には、ネットワークカメラが撮影した映像をデジタルテレビにて表示するシステムも提案されている。
【0005】
【特許文献1】特開2005−012831号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年のネットワークカメラシステムにおいては、主としてPCを制御装置として用いている。しかしながら、PCが多数のユーザにとって親和性が高いとはいえず、PCによるネットワークカメラの制御ではその操作方法が複雑になりがちで、一部のユーザによってのみ使用可能なシステムとして扱われてしまっている。
【0007】
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、ユーザにとって親和性の高いデジタルテレビ等の表示装置によりネットワークカメラを制御できるようにし、ネットワークカメラの使い易さを向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の表示装置は、放送波に重畳される番組表情報を取得する番組表情報取得手段と、ネットワーク接続された外部機器を制御する制御手段と、前記外部機器を制御するためのスケジュール情報を管理するスケジュール管理手段と、前記番組表情報取得手段により取得した番組表情報に、前記スケジュール管理手段により管理するスケジュール情報を合成した合成番組表を表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明のネットワークカメラシステムは、ネットワークカメラと、デジタルテレビとをネットワークを介して接続したネットワークカメラシステムであって、前記デジタルテレビが、番組表情報に関連づけられた制御情報に基づき前記ネットワークカメラを制御する制御手段を有することを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、表示装置を制御するためのプログラムであって、放送波に重畳される番組表情報を取得する番組表情報取得手段と、ネットワーク接続された外部機器を制御する制御手段と、前記外部機器を制御するためのスケジュール情報を管理するスケジュール管理手段と、前記番組表情報取得手段により取得した番組表情報に、前記スケジュール管理手段により管理するスケジュール情報を合成した合成番組表を表示する表示制御手段として、前記表示装置に含まれるコンピュータを機能させるためのプログラム。
また、本発明の表示装置の制御方法は、放送波に重畳される番組表情報を取得する番組表情報取得ステップと、ネットワーク接続された外部機器を制御する制御ステップと、前記外部機器を制御するためのスケジュール情報を管理するスケジュール管理ステップと、前記番組表情報取ステップにより取得した番組表情報に、前記スケジュール管理ステップにより管理するスケジュール情報を合成した合成番組表を表示する表示制御ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザにとって親和性の高いデジタルテレビ等の表示装置の電子番組表を利用してネットワークカメラ等の外部機器を制御することができ、ネットワークカメラの使い易さを向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基き説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るネットワークカメラシステムの構成を示す図である。
【0011】
図1において、101は家屋内のリビングに設置されたテレビ受像機であるデジタルテレビであり、本発明でいう表示装置に相当する。102は駐車場に設置されたネットワークカメラであり、本発明でいう外部機器に相当する。103はハブ(もしくはルータ)である。104はEthernet(登録商標)ケーブルである。デジタルテレビ101とネットワークカメラ102とはEthernetケーブル104及びハブ(もしくはルータ)103を介して接続する。
【0012】
デジタルテレビ101に接続されたネットワークカメラ102は、デジタルテレビ101に搭載された制御アプリケーションによって制御される。また、ネットワークカメラ102で撮像した映像データがデジタルテレビ101に送信され、デジタルテレビ101では受信した映像データを表示あるいは記録する。
【0013】
図2は、デジタルテレビ101の内部構成を示す図である。図2において、201は放送受信部である。202は再生部である。203は音声出力部である。204は表示部である。205は映像出力部である。206は通信部である。207は接続機器制御部である。208は合成番組表制御部である。209は操作部である。210はスケジュール情報データ格納部である。211は番組表情報データ格納部である。以下、これら各部の詳細について説明する。
【0014】
放送受信部201は、不図示のTVアンテナからデジタルテレビ放送波(以下、放送波)を受信し、再生部202に供給する。放送受信部201が受信する放送波には、番組の放送予定に関する情報(番組表情報)が重畳されており、合成番組表制御部208に供給され、番組表情報データ格納部211に格納される。放送受信部201が受信する放送波は、地上波、衛星放送波、有線放送波等があるが、どの放送波を用いても問題ない。なお、放送受信部201は、本発明でいう放送受信手段及び番組表情報取得手段に対応するものである。
【0015】
再生部202は、放送受信部201から供給された音声情報を音声信号に変換し、スピーカ等の音声出力部203から出力する。また、再生部202は、放送受信部201もしくは通信部206から供給される映像情報から再生映像を生成し、表示部204に供給する。表示部204は、再生映像をモニタ等の映像出力部205に送信し、映像出力部205は再生映像を表示する。
【0016】
接続機器制御部207は、通信部206を介してネットワーク接続されたネットワークカメラ102を検出し、撮像を開始させたり、映像送信を開始させたりする等の制御を行う。また、接続機器制御部207は、スケジュール情報データ格納部210に格納されているスケジュール情報(時刻指定、制御指定の情報を含む)に従ってネットワークカメラ102を制御する。なお、接続機器制御部207は、本発明でいう制御手段に対応し、スケジュール情報データ格納部210と相まって本発明でいうスケジュール管理手段に対応するものである。
【0017】
スケジュール情報データ格納部210に格納されているスケジュール情報の時刻指定情報には、制御を開始する時刻及び終了する時刻が含まれる。この時刻指定情報は、一回の指定に限られるものではなく、毎日、毎週といったような繰り返しを指定するものとして扱うこともできる。
【0018】
また、スケジュール情報の制御指定情報には、撮像開始制御や、撮像データをデジタルテレビ101に送信する記録開始制御を指定する情報が含まれる。さらに、撮像映像に変化があった際に記録を開始する動き検知モードで撮影したり、暗所撮影用の赤外フィルタを無効化したナイトモードで撮影したりする制御を指定する情報が含まれる。
【0019】
操作部209は、ユーザからの機器操作、もしくは不図示のリモコン操作に応じた操作情報(操作指示)を受け付け、合成番組表制御部208に通知する。
【0020】
操作部209から番組表の表示の要求が通知された場合、合成番組表制御部208は、番組表情報データ格納部211の番組表情報に、スケジュール情報データ格納部210のスケジュール情報を合成した合成番組表データを生成し、表示部204に提供する。換言すれば、番組表情報に制御情報を関連付けた情報を表示部204に提供する。また、合成番組表制御部208は、必要に応じて再生部202から音声信号及び再生映像を受け取り、あるいはネットワークカメラ102からの映像を受け取り、合成番組表データに含めることができる。
【0021】
表示部204は、合成番組表制御部208から受け取った合成番組表データを映像出力部205に出力し、映像出力部205に合成番組表を表示する。なお、合成番組表制御部208及び表示部204が相まって、本発明でいう表示制御手段に対応する。
【0022】
ここで、図3に、放送波に重畳されている番組表情報から生成される番組表の一例を示す。該番組表は、不図示のリモコンの、上下左右の選択ボタンと、青、赤、緑、黄の4色ボタンで操作することができる。
【0023】
図3において、300は番組表である。301は時間軸欄であり、長枠状の領域を所定間隔で区分し、それぞれの区分毎に時刻を表示する。302、303、304はそれぞれ放送局チャンネル名表示欄であり、放送波を提供する複数の放送局の名称を表示する。305は番組表示欄であり、時間軸欄301及び放送局チャンネル名表示欄302〜304に対応する番組を表示するために複数の領域毎に区分される。そして区分された領域毎に番組名等を表示することにより、番組内容をユーザが容易に確認できるように構成されている。
【0024】
306はフォーカスであり、上述した番組表示欄305上の区分された領域それぞれに移動することが可能であり、番組表示欄305上の現在位置を例えば太枠で囲うことによりユーザが選択した位置を明示するように表示される。フォーカス306は、リモコンの上下左右の選択ボタンの操作により移動することができる。
【0025】
307は小画面であり、現在フォーカス306により選択されている番組の放送映像を表示することができる。
【0026】
308は青、赤、緑、黄の4色ボタンの操作についての説明欄である。番組表示欄305のいずれかの番組がフォーカス306により選択された状態でリモコンの青ボタンを押下すると、表示部204は、小画面307で表示している現在フォーカス306により選択されている放送局チャンネルの放送映像を全画面表示する。これにより、ユーザは選択された放送局チャンネルからの放送映像と音声を視聴することができる。
【0027】
番組表示欄305のいずれかの番組がフォーカス306により選択された状態でリモコンの赤ボタンを押下すると、番組の視聴予約を行うことができる。図3の例では、23時から24時までの「テレビZZチャンネル」の番組「トリノオリンピック」を視聴予約することになり、23時になったらチャンネルが自動的に切り替わる。
【0028】
また、リモコンの緑ボタンや黄ボタンを押下すると、別の日の番組表を表示することができる。
【0029】
また、番組表示欄305の右端部のいずれかの番組がフォーカス306により選択された状態でリモコンの右ボタンを押下すると、表示中の項目が1項目もしくは表示中の項目全てが左へシフトし、次なる放送局チャンネルを表示することができる。これにより、1画面内に表示し切れていない分の放送局チャンネルの表示を可能とする。同様に、番組表示欄305の最下部のいずれかの番組がフォーカス306により選択された状態でリモコンの下ボタンを押下すると、次なる時間帯の番組を表示することができる。
【0030】
上述した合成番組表制御部208は、図3に示した番組表を利用して、スケジュール情報を合成した合成番組表(図5を参照)を生成するものである。
【0031】
次に、図4のフローチャートを参照して、本実施の形態に係るデジタルテレビ101の番組表の生成処理について説明する。
【0032】
ユーザの操作で番組表の表示が指示された場合に、ステップS401の番組表生成処理が開始する。番組表生成処理が開始すると、まずステップS402において、デジタルテレビ101は、放送受信部201により受信した放送波に重畳されていた番組表情報を取得する(本発明でいう番組表情報取得手段としての処理例)。なお、番組表情報は放送波から直接取得してもよいし、番組表情報データ格納部211にいったん蓄積したものを取得してもよい。
【0033】
ステップS403において、デジタルテレビ101は、通信部206に外部機器であるネットワークカメラ102が接続されているかどうかを確認する。外部機器が接続されていない場合は(ステップS404)、ステップS409へ遷移する。この場合、ステップS409において、ステップS402で取得済みの番組表情報から番組表データを生成し、図3に示すような番組表を表示することになる。
【0034】
一方、外部機器が接続されていた場合は(ステップS404)、ステップS405へ遷移する。ステップS405において、デジタルテレビ101は、外部機器(ネットワークカメラ102)に対応するスケジュール情報が接続機器制御部207により管理されているかどうかを確認する。スケジュール情報がない場合は、ステップS408へ遷移する。一方、スケジュール情報がある場合は、ステップS407へ遷移する。
【0035】
ステップS407において、デジタルテレビ101は、ステップS402で取得済みの番組表情報に、外部機器に対応するスケジュール情報を追加し、ステップS408へ遷移する。
【0036】
ステップS408において、デジタルテレビ101は、次なる未検出の外部機器の有無を確認する。未確認の外部機器がある場合は、ステップS405へ遷移する。一方、未確認の外部機器がない場合、即ち全ての外部機器に対応するスケジュール情報を番組表情報に追加した場合は、ステップS409へ遷移する。この場合、ステップS409において、ステップS402で取得済みの番組表情報に、スケジュール情報を合成した合成番組表データを生成し、図5に示すような合成番組表を表示することになる。
【0037】
次に、図5〜7を参照して、合成番組表について詳細に説明する。なお、本図において図3と同等の部分は同じ番号を使用し、説明を割愛する。
【0038】
図5において、500は上記手順により生成された合成番組表である。501は外部機器の種別表示欄であり、放送局チャンネル名表示欄302、303、304と並べて表示される。502はネットワークカメラ102のスケジュール情報表示欄であり、番組表示欄305の番組と時間(時系列)を揃えてスケジュール情報が表示される、即ち時間軸欄301に表示される時刻に対応するスケジュール情報が表示される。
【0039】
図5の例では、19時から録画予約がされており、21時からはナイトモード及び動き検知モードでの録画予約がされていることを表示している。ここで、本実施の形態におけるネットワークカメラ102のスケジュール機能について説明する。
【0040】
接続機器制御部207は、ネットワークカメラ102のスケジュール情報の全てをスケジュール情報データ格納部210に格納する。スケジュール情報データ格納部210に格納されるスケジュール情報は、ネットワークカメラ102を制御するための情報である。このスケジュール情報には、例えば、指定した時間ごとに撮影した静止画像及び音声を蓄積するための情報や、タイマー設定をするための情報等がある。また、被写体が動くことで映像の一部に変化があった場合に、映像蓄積や自動追尾、録音、音声再生を行う動き検知を設定する情報や、暗闇に対応した撮影を行うナイトモード等の動作モードを設定する情報等がある。さらに、外部デバイスの入力に応じたカメラ動作を行う外部デバイス入力設定をするための情報や、外部デバイスへの出力時間や繰り返し実行間隔の設定を行う外部デバイス出力設定をするための情報等がある。これらのスケジュール情報データ格納部210のスケジュール情報に基づいて、接続機器制御部207はネットワークカメラ102を制御する。
【0041】
次に、図6を参照して、合成番組表をデジタルテレビ101の制御やネットワークカメラ102の制御のためのユーザインタフェースとして用いる例を説明する。なお、本図において、図3、図5と同等の部分は同じ番号を使用し、説明を割愛する。
【0042】
図6において、601はフォーカスであり、図3で説明したフォーカス306と同様のもので、リモコンの上下左右の選択ボタンの操作により移動することができる。図6に示すように、フォーカス601が「駐車場カメラ」のスケジュール情報表示欄502のある時間帯に位置している場合、小画面307には、駐車場カメラであるネットワークカメラ102が現在撮影している映像が表示される。
【0043】
また、フォーカス601を番組表示欄305からスケジュール情報表示欄502へと移動すると、4色ボタンの操作についての説明欄308の説明が変更される。4色ボタンは合成番組表の番組表情報から番組を選択している場合と、合成番組情報から時間帯を選択している場合とで、その機能が異なり、それに合わせて説明欄308の説明も変更されるものである。
【0044】
具体的に、説明欄308において、スケジュール情報表示欄502のいずれかの時間帯がフォーカス601により選択された状態でリモコンの青ボタンを押下すると、後述するスケジュール予約画面へ遷移する旨が表示される。同様に赤ボタンを押下すると、カメラ名やIPアドレスを表示するカメラ詳細画面へ遷移する旨が表示される。また、同様に緑ボタンを押下すると、ズーム、パン、チルト制御を行うカメラ制御画面へ遷移する旨が表示される。また、同様に黄ボタンを押下すると、スケジュール確認画面へ遷移する旨が表示される。
【0045】
次に、図7を参照して、図6の合成番組表で青ボタンを押下した場合のスケジュール予約画面の例について説明する。701はスケジュールの開始時刻と終了時刻を設定するためのアイコン群である。アイコン701に含まれる開始時刻を設定するためのアイコン701−1には、図6の合成番組表でフォーカス601により選択された時間帯が反映される。702はスケジュール機能を選択するためのアイコン群である。リモコン操作によってラジオボタンにマークをいれると、不図示の詳細設定画面にジャンプする詳細設定ボタンが有効になり、詳細設定画面にて各機能の詳細設定を行うことができる。703は操作説明であり、青ボタンに図6の合成番組表画面に戻る機能が割り当てられている。なお、図7はスケジュール予約画面の一例に過ぎず、この例に限定されるものではない。
【0046】
以上のように、本実施の形態ではユーザにとって親和性の高いデジタルテレビ101の電子番組表を利用してネットワークカメラ102を制御することができ、ネットワークカメラ102の使い易さを向上させることができる。
【0047】
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るネットワークカメラシステムの構成を図8に示す。なお、本図において、図1と同等の部分は同じ番号を使用し、説明を割愛する。
【0048】
図8において、801は玄関に設置されたネットワークカメラであり、駐車場に設置されたネットワークカメラ102とは別のものである。図8のようにEthernetケーブル104を介してデジタルテレビ101に接続されたネットワークカメラ102及びネットワークカメラ801は、デジタルテレビ101に搭載された制御アプリケーションによって個別、あるいは同時に制御される。また、ネットワークカメラ102及びネットワークカメラ801で撮像した映像データがデジタルテレビ101に送信され、デジタルテレビ101では受信した映像データを表示あるいは記録する。
【0049】
本実施の形態に係るデジタルテレビ101おける番組表の生成処理は、第1の実施の形態において図4のフローチャートで説明した処理フローと同じである。ただし、本実施の形態の場合は、ネットワークカメラが2つ検出されるため、それぞれのスケジュール情報がスケジュール情報データ格納部210によって管理される。
【0050】
本実施の形態において生成される番組表を図9を用いて説明する。なお、図9において、図3、図6と同等の部分は同じ番号を使用し、説明を割愛する。
【0051】
図9に示す合成番組表900において、901は外部機器の種別表示欄であり、ネットワークカメラ102の種別表示欄501とネットワークカメラ801の表示欄901とが並べて表示される。902はネットワークカメラ801のスケジュール情報表示欄であり、番組表示欄305の番組と時間(時系列)を揃えてスケジュール情報が表示される、即ち時間軸欄301に表示される時刻に対応するスケジュール情報が表示される。
【0052】
以上のように本実施の形態では、複数の外部機器(ネットワークカメラ102、801)がデジタルテレビ101に接続する場合でも、一画面上で両方のスケジュール情報を表示することが可能である。よって、ユーザは画面上でネットワークカメラからの映像を簡単に確認することが可能であり、ネットワークカメラを容易に制御することができる。
【0053】
なお、本実施の形態では、ネットワークカメラ102を駐車場に、ネットワークカメラ801を玄関に設置したが、このような設置箇所に限られるものではないことは言うまでもない。また、本実施の形態では、家庭内における防犯用途を想定しており、ネットワークの構成としてはLAN等で構成することが考えられるが、ネットワークをインターネットとして、より遠隔地から映像を確認し、ネットワークカメラを制御するようにしても良い。また、ネットワークカメラは、その用途に応じてセキュリティカメラあるいはWEBカメラと称される場合があるが、ネットワークカメラをセキュリティカメラあるいはWEBカメラとして用いた場合においても、本発明を有効に適用することができる。
【0054】
なお、本発明を実現するために、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
【0055】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0056】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0057】
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
【0058】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るネットワークカメラシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るデジタルテレビの内部構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るデジタルテレビにおいて表示される番組表の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルテレビの番組表の生成処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルテレビにおいて表示される合成番組表の一例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルテレビにおいて表示される合成番組表の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るデジタルテレビおいて表示されるスケジュール予約画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るネットワークカメラシステムの構成を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルテレビにおいて表示される合成番組表の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
101 デジタルテレビ
102、801 ネットワークカメラ
103 ハブ(ルータ)
104 Ethernetケーブル
201 放送受信部
202 再生部
203 音声出力部
204 表示部
205 映像出力部
206 通信部
207 接続機器制御部
208 合成番組表制御部
209 操作部
210 スケジュール情報データ格納部
211 番組表情報データ格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送波に重畳される番組表情報を取得する番組表情報取得手段と、
ネットワーク接続された外部機器を制御する制御手段と、
前記外部機器を制御するためのスケジュール情報を管理するスケジュール管理手段と、
前記番組表情報取得手段により取得した番組表情報に、前記スケジュール管理手段により管理するスケジュール情報を合成した合成番組表を表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、合成番組表においてスケジュール情報の時系列と番組表情報の時系列とを揃えて表示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、ネットワーク接続された外部機器が複数ある場合に、該外部機器それぞれのスケジュール情報を番組表情報に合成することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記外部機器は、複数の動作モードを有する撮像装置であって、
前記表示制御手段は、合成番組表のスケジュール情報に前記撮像装置の動作モードについての情報も表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記外部機器がネットワークカメラ、セキュリティカメラ又はWEBカメラであることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
操作手段により、合成番組表の番組表情報の表示欄から番組を選択したり、合成番組表のスケジュール情報の表示欄から外部機器を選択したりすることができることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記操作手段により外部機器が選択された場合、その外部機器から受信した映像を合成番組表に表示することを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記操作手段のうち所定の操作部についての説明を合成番組表に表示することを特徴とする請求項6又は7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記所定の操作部は、合成番組表の番組表情報の表示欄から番組を選択している場合と、合成番組表のスケジュール情報の表示欄から外部機器を選択している場合とで、その機能が異なり、
前記表示制御手段は、前記所定の操作部の機能が変更すると、その説明も変更して合成番組表に表示することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
合成番組表から、前記外部機器を制御するスケジュールを予約するスケジュール予約画面に遷移できるようにしたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項11】
放送波を受信する放送受信手段を備えたテレビ受像機であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
ネットワークカメラと、デジタルテレビとをネットワークを介して接続したネットワークカメラシステムであって、
前記デジタルテレビが、番組表情報に関連づけられた制御情報に基づき前記ネットワークカメラを制御する制御手段を有することを特徴とするネットワークカメラシステム。
【請求項13】
表示装置を制御するためのプログラムであって、
放送波に重畳される番組表情報を取得する番組表情報取得手段と、
ネットワーク接続された外部機器を制御する制御手段と、
前記外部機器を制御するためのスケジュール情報を管理するスケジュール管理手段と、
前記番組表情報取得手段により取得した番組表情報に、前記スケジュール管理手段により管理するスケジュール情報を合成した合成番組表を表示する表示制御手段として、前記表示装置に含まれるコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項14】
放送波に重畳される番組表情報を取得する番組表情報取得ステップと、
ネットワーク接続された外部機器を制御する制御ステップと、
前記外部機器を制御するためのスケジュール情報を管理するスケジュール管理ステップと、
前記番組表情報取ステップにより取得した番組表情報に、前記スケジュール管理ステップにより管理するスケジュール情報を合成した合成番組表を表示する表示制御ステップとを有することを特徴とする表示装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−38744(P2009−38744A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−203194(P2007−203194)
【出願日】平成19年8月3日(2007.8.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】