説明

表示装置、表示装置の形成方法、キー装置、キー装置の形成方法、電子機器、及び携帯端末装置

【課題】 ユーザに視認させたい文字、図形、記号等の操作指標の形状に沿った光透過処理を施すと共に、この操作指標以外の部分に遮光処理或いは減光処理を施し、発光部からの光を、上記操作指標のみを介して出射することで、ユーザに対して、上記操作指標を視認させる表示機能を備えた電子機器において、発光部の消灯時には、光透過処理を施した上記操作指標の色を、略々完全に筐体色と同色化(同化)させて、該操作指標を視認困難とする。
【解決手段】 発光部と操作指標との間に、上筐体1と同系色で、かつ、所定の網目形状を備えた網目状部材24を設ける。これにより、発光部の消灯時において、網目状部材により、上記操作指標を上筐体1の色と同化(同色化)させることができ、該操作指標を視認困難とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに視認させたい文字、図形、記号等を表示する表示部やキー操作部に対して、この文字、図形、記号等の形状に沿った光透過処理を施すと共に、この光透過処理を施した部分以外の部分に遮光処理或いは減光処理を施し、発光部からの光を、上記光透過処理を施した部分のみを介して出射することで、ユーザに対して、上記文字、図形、記号等を視認させる表示機能を備えた、例えば携帯電話機、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、ノート型のパーソナルコンピュータ装置、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置、オーディオ装置、ビデオカメラ装置、デジタルカメラ装置、携帯型や据え置き型のゲーム機等の様々な電子機器に設けて好適な表示装置、表示装置の形成方法、キー装置、キー装置の形成方法、電子機器、及び携帯端末装置に関する。
特には、発光部と表示部との間、或いは発光部とキー操作部との間に、この表示部或いはキー操作部と同系色で、かつ、所定の網目形状を備えた網目状部材を設けることで、発光部の点灯時には、該発光部からの光を上記光透過処理を施した部分を介して出射される光により、上記文字、図形、記号等をユーザに視認させ、発光部の消灯時には、表示部或いはキー操作部と同系色の網目状部材により、上記文字、図形、記号等の光透過処理を施した部分を、表示部或いはキー操作部の色と同化(同色化)させて、ユーザからは視認困難とした表示装置、表示装置の形成方法、キー装置、キー装置の形成方法、電子機器、及び携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2008−130277号の公開特許公報(特許文献1)に、ユーザが黒色と視認する図形色を形成することが可能なキー構造を備えた携帯電話機が開示されている。この携帯電話機の場合、透光性のキートップ部の一方の側にLED(LED:Light Emitting Diode)及び当該キートップ部の操作に応じてON/OFFするスイッチを備えたキー構造を有しており、上記キートップ部の他方の側(=LED及びスイッチが設けられた側に対する反対側)に、透光性を有すると共に青色の色材が混ぜられた黒色系の図形色層と、所定図形の穴が形成された、青色の色材が含まれていない黒色系の遮光層と、所定図形の穴が形成されるトップ層とを順次積層配置したキー構造を有している。
【0003】
このようなキー構造の場合、LEDの点灯時には、このLEDが発光した光が、上記遮光層及び上記トップ層にそれぞれ形成された所定図形の穴を介して筐体外に出射されることとなるため、ユーザは、この出射された光を介して上記所定図形を視認することとなる。これに対して、黒色に青色が混ざった場合、人間の目には略黒色として視認される。このため、図形の色を決定する図形色層を、透光性で、かつ、黒色系の色材に青色の色材を混ぜた材料で形成することで、LEDの消灯時において、上記遮光層及び上記トップ層にそれぞれ形成された所定図形の穴を、ユーザが黒色と視認する図形色を形成することができる。
【0004】
一方、LEDの点灯時には、筐体やボタン等に形成された所定の文字、図形、記号等を照光表示し、LEDの消灯時には、筐体やボタン等に形成された所定の文字、図形、記号等が該筐体やボタンの色と同色化(同化)して、視認し難くするキー構造を備えた携帯電話機が知られている。簡単に言えば、LEDの点灯時には、筐体上やボタン上に所定の文字、図形、記号等が表示され、LEDを消灯すると、この筐体上やボタン上の所定の文字、図形、記号等が消えるキー構造を備えた携帯電話機が知られている。
【0005】
この携帯電話機の場合、図9(a)に示すように全体が透明部材で形成されると共に、裏面全体に黒色印刷処理が施された筐体100を有している。この黒色印刷処理が施された黒色印刷処理部101のうち、操作指標を表示する部分は、この操作指標の形状通りに光を透過させる透過処理部101となっている。そして、このような筐体100と基板103との間には、LED104及び光拡散部材105が設けられており、LED104を点灯させると、図9(a)に示すように、このLED104からの光が光拡散部材105により拡散され、透過処理部101を介して出射される。透過処理部101の形状は、操作指標の形状となっているため、ユーザは、この透過処理部101を介して出射される光により、操作指標を視認することとなる。
【0006】
これに対して、LED104を消灯させると、ユーザが操作指標を視認しようとした場合、透過処理部101を介して筐体100内に入射した光の反射光に基づいて、該操作指標を視認することとなる。透過処理部101を介して筐体100内に入射する光の光量は少量である。このため、図9(b)に示すように黒色印刷処理が施された筐体100の色(黒色)に、操作指標の色が略々同化することとなり、筐体100上から操作指標が消えることとなる(=ユーザが操作指標を視認し難くなる。)。
【0007】
しかし、この携帯電話機の場合、透過処理部101と光拡散部材105との間には、視覚的な障害となる部品が存在しないため、LED104の消灯時に、透過処理部101を介して光拡散部材105の色を視認することが可能となる。これは、LED104の消灯時にも、僅かながらではあるが、ユーザにより操作指標が視認されてしまうことを意味している。従って、この携帯電話機の場合には、LED104の消灯時に操作指標を完全に筐体100上から消せない問題がある。
【0008】
このため、図10に示すように透過処理部101に無数のドット(点)を印刷するドット印刷処理(点状印刷処理)を施した携帯電話機も知られている。この携帯電話機の場合、LED104の点灯時には、図11(a)に示すように該LED104からの光が透過処理部101の各ドットの隙間を介して出射される。これにより、ユーザは筐体100上の操作指標を視認することとなる。
【0009】
これに対して、LED104の消灯時には、図11(b)に示すように透過処理部101の各ドットが、光拡散部材105を視認する上での視覚的障害となるうえ、該各ドットが、筐体100内に入射する光の光量を削減するため、この透過処理部101を介して光拡散部材105を視認することが困難となる。また、透過処理部101に印刷された無数のドットは、本来、無色透明の透過処理部101の色を、グレー色に視認させる。このため、LED104を消灯すると、筐体100全体が黒色であることから、このグレー色に視認される操作指標が目立たなくなり、該操作指標を筐体100上から略々消すことができる。
【0010】
【特許文献1】特開2008−130277号(第5頁、図2、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、特許文献1に開示されている携帯電話機の場合、上記遮光層及び上記トップ層にそれぞれ形成された所定図形の穴に、言わば青色の色材が混ぜられた黒色系のフィルムを貼り付けるかたちで、上記図形色層が設けられている。このため、上記所定図形の穴全体が、隙間無く上記図形色層で被覆されることとなり、LEDの点灯時に、該所定図形の穴を透過する光が、この図形色層で遮光されて透過光量が減少し、該所定図形が暗く表示される問題がある。
【0012】
なお、LEDを高輝度で点灯駆動すれば、このような所定図形が暗く表示される問題はある程度軽減されるが、LEDを高輝度で点灯駆動することで、バッテリの消費電力が大きくなり、特に携帯電話機においては好ましいことではない。
【0013】
一方、透過処理部101にドット印刷処理を施した携帯電話機の場合、LEDの消灯時に筐体100上から操作指標を消せる度合い(=操作指標を視認し難くする度合い)は、上記ドット印刷処理の精度に依存する問題がある。
【0014】
具体的には、透過処理部101にドット印刷処理を施した際に、例えば印刷装置の目詰まり、インクの希釈バラツキ、インクの硬化、印刷時の異物付着等が生ずると、図12に示すように印刷ムラを生じる。この印刷ムラが生ずると、LED点灯時においては、操作指標が歪な形状に視認されたり、操作指標の視認ムラや、操作指標がぼやけて視認される不都合を生ずる。これは、携帯電話機の意匠上、好ましいことではない。
【0015】
また、このような問題は、操作指標がカタカナやアルファベット等の文字であった場合、より顕著となる。すなわち、この場合、上記印刷ムラにより、言わば文字が潰れた状態となるため、LEDを点灯しても、ユーザが上記文字を視認することが困難となる。
【0016】
このような印刷ムラの発生を防止するために、印刷精度の高い印刷装置を開発することも考えられるが、この印刷精度の高い印刷装置を開発するには、多額の開発費用等が必要となる問題がある。
【0017】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、
1.発光部を高輝度駆動することなく、明確に操作指標等の表示物を表示することができ、
2.印刷装置の印刷精度に依存することなく、明確に表示物を表示することができ、
3.発光部の消灯時には略々完全に筐体色と表示物の色とを同色化(同化)させて、該筐体上から操作指標を消すことができ、
4.安価に実現することができるような
表示装置、表示方法、キー装置、キー装置の形成方法、電子機器、及び携帯端末装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明に係る表示装置は、上述の課題を解決するために、
発光部と、
上記発光部が発光した光を透過させる光透過部と、上記光透過部以外の部分を透過する光を遮光、或いは減光する遮光部とを備えた表示部と、
上記表示部と同系色で、かつ、所定の網目形状を備え、上記発光部と上記表示部の上記光透過部との間に設けられる網目状部材と
を有する。
【0019】
このような本発明は、発光部の点灯時には、該発光部からの光を、網目状部材の各網目の隙間を介して光透過部から出射することで、ユーザに対して、この光透過部の形状に対応する表示物を視認させる。
【0020】
これに対して、発光部の消灯時には、表示部と同系色の網目状部材が、光透過部を介した光の入射を抑制すると共に、該網目状部材が、この光透過部を介して入射された光を反射することで、上記表示部と同系色の光を該光透過部を介して出射する。これにより、発光部の消灯時において、光透過部の色を表示部の色に同色化(同化)させ、該表示部上の光透過部の視認を非常に困難なものとする。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、以下の効果を得ることができる。
【0022】
1.発光部の点灯時には、該発光部からの光を網目状部材の各網目の隙間を介して光透過部から出射させる構成であるため、網目状部材で減光される発光部からの光の光量(減光量)を極めて少なくすることができ、光透過部から出射される光の光量を多くすることができる。このため、発光部を高輝度駆動することなく、明確に光透過部の形状に対応する文字や図形等の表示物を表示することができる。また、発光部を高輝度駆動する必要がないため、消費電力の削減を図ることができる。
【0023】
2.発光部と表示部の光透過部との間に網目状部材を設けることで、光透過部に施すドット印刷を不要とすることができる。このため、このドット印刷を施す必要がないことから、光透過部の明確な形状を維持することができ、明確に表示物を表示可能とすることができる。また、ドット印刷を不要とすることができるため、印刷精度の高い印刷装置を用いることなく、既存の印刷装置を用いながらにして、上記表示物を明確に表示可能とすることができる。
【0024】
3.発光部の消灯時には、表示部と同系色の網目状部材が、光透過部を介した光の入射を抑制すると共に、該網目状部材が、この光透過部を介して入射された光を反射する際に、上記表示部と同系色の光を反射して、光透過部の色を表示部の色に同色化(同化)させる。これにより、発光部の消灯時における表示部上の光透過部の視認を非常に困難なものとすることができ、表示部の光透過部の存在を視覚上、略々完全に消すことができる。この効果は非常に顕著なものであり、「略々完全」等の控えめな文言を用いているが、全く視認できないほど、表示部の光透過部の存在を、視覚上消すことができるものである。
【0025】
4.発光部と表示部の光透過部との間に網目状部材を設けるだけの簡単な構成で実現することができるため、非常に安価かつ簡単な構成で実現することができる。また、網目状部材の設置は、非常に小さな設置面積で足りるため、本発明を適用した機器の機器サイズを変更することなく適用可能とすることができる。さらに、網目状部材は簡単に設置することができるため、本発明を適用する機器の構成を殆ど変更することなく該設置することを可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明は、上筐体及び下筐体の一端部同士をヒンジ部を介して相互に接続することで、上筐体及び下筐体の開閉操作を可能とした折り畳み型の携帯電話機に適用することができる。
【0027】
[携帯電話機の構成]
まず、図1(a)は、閉状態とした当該携帯電話機の上筐体を正面から見た図である。この図1(a)に示すように、当該携帯電話機の上筐体1は、一端部1a側にヒンジ部2が設けられており、このヒンジ部2を介して下筐体に接続されている。当該携帯電話機を閉状態とした際に露出する上筐体1の外方面部1bは、全体的に略平面形状を有するように形成されているのであるが、この外方面部1bには、当該上筐体1の他端部1cの近傍に、それぞれ当該外方面部1bから突出する突出部3〜5が設けられている。
【0028】
図1(b)に、上筐体1の各突出部3〜5が設けられている部分を、該上筐体1の短手方向に沿って切断し、この切断面を正面から見た図(A−A線断面図)を示す。この図1(b)からわかるように、各突出部3〜5は、それぞれ略半球体形状を有している。各突出部3〜5のうち、突出部4が一番大きな略半球体形状を有している。
【0029】
この突出部4は、図1(a)に示すように、上筐体1の上記他端部1c近傍で、該上筐体1の略中心に位置するように設けられている。これに対して、突出部3及び突出部5は、それぞれ同じ大きさとなっており、上記突出部4よりも小さめの略半球体形状を有している。また、突出部3及び突出部5は、それぞれ全体の略半分程度が上記突出部4と重なるように、該突出部4の両脇に設けられている。
【0030】
後述するが、この例の場合、突出部3〜突出部5は、音楽プレーヤ機能等に対応する例えば再生指示キー、停止指示キー、次曲再生指定キー、前曲再生指定キー、メニュー操作キー等の操作指標を表示するための表示部となっている。
【0031】
また、上筐体1全体は、例えば透明色等の光を多く透過する色となるように、ABS樹脂(アクリロニトリル (Acrylonitrile)、ブタジエン (Butadiene)、スチレン (Styrene)共重合合成樹脂)等の強化プラスチック部材を用いて形成されている。また、この上筐体1の内面側の略全体に対しては(上筐体1に収納される基板に相対向する面側の略全体に対しては)、図1(b)に示すように上筐体1を所望の筐体色とするために、例えば黒色、白色、オレンジ色、ベージュ色等のインク部材を用いた印刷処理が施されている。
【0032】
この印刷処理により、ユーザは、上記透明色の強化プラスチック部材を介して、内面側全体に施された印刷処理によるインクの色を視認することとなるため、この上筐体1全体を上記インクの色の筐体色として認識することとなる。また、上記印刷処理で用いるインク部材の色によって多少の差はあるが、この印刷処理を行うことで、上筐体1は、全体的に遮光、或いは減光された状態となる。
【0033】
このような上筐体1の構成を、もう少し詳しく説明する。図2は、上筐体1を上記内面側から見た図である。上述したが、この図2からもわかるように、上筐体1の内面側は、全体的に所定の色のインク部材を用いた印刷により、光を透過させない遮光処理、或いは減光処理が施された遮光/減光部となっている。
【0034】
また、この上筐体1の内面側において、上記各突出部3〜5の裏側に相当する部分は、当該携帯電話機の音楽プレーヤ機能を起動した際に操作する再生指示キー、一次停止指示キー、次曲再生指定キー、前曲再生指定キーや、再生するアルバムや楽曲を選択するメニュー操作を行うためのメニュー操作キー(この例の場合は十字キー)等が表示された操作指標部となっている。
【0035】
すなわち、上筐体1は、その全体が透明色の強化プラスチック部材で形成されており、内面側全体に所定の色のインク部材を用いた印刷処理(=遮光/減光処理)が施されているのであるが、この遮光/減光処理は、上筐体1の各突出部3〜5に表示する再生指示キーや停止指示キー等の各操作指標の形状を除いて施されている(=再生指示キーや停止指示キー等の形状に沿った印刷抜けの状態とされており、これら操作指標以外の部分に上記印刷処理(遮光/減光処理)が施されている。)。このため、再生指示キーや停止指示キー等の操作指標は、上筐体1を形成する上記強化プラスチック部材そのものの色である透明色の光透過部となっている。
【0036】
一方、後述するが、図2に点線の四角で示す部分である、上筐体1の上半分の部分(=操作指標の表示部分の上側となる部分)は、当該上筐体1の内部に設けられた例えば有機EL表示部(Organic ElectroLuminescence Display)等の補助表示部に相対向する部分となっている。一例ではあるが、この携帯電話機の場合、上記補助表示部には、例えば白色のみ等の1色のみで楽曲名、アルバム名、操作メニュー等を表示するようになっている。このため、上筐体1の内面側において、この補助表示部に相対向する部分は、当該上筐体1全体としての筐体色を保ちつつ、かつ、上記補助表示部に表示された上記操作メニュー等の表示物を、該上筐体1を介して視認可能なように上記印刷処理が施されている。
【0037】
すなわち、操作指標の表示部分となる上筐体1の下半分の部分に対して遮光処理となる印刷処理を施した場合には、この上筐体1の上半分の部分には、当該上筐体1全体としての筐体色を保ちつつ、かつ、上記補助表示部に表示された上記操作メニュー等の表示物を、該上筐体1を介して視認可能なように減光処理となる印刷処理が施される。
【0038】
また、操作指標の表示部分となる上筐体1の下半分の部分に対して施した印刷処理と同じ印刷処理を施しても、上記補助表示部に表示された上記操作メニュー等の表示物を、該上筐体1を介して視認可能であれば、上筐体1の上半分の部分及び下半分の部分に対して、共に同様の印刷処理が施される。
【0039】
また、操作指標の表示部分となる上筐体1の下半分の部分に対して施した印刷処理と同じ印刷処理を施した場合、上記補助表示部に表示された上記操作メニュー等の表示物を、該上筐体1を介して視認困難となる場合は、上筐体1の下半分の部分に対して、当該上筐体1全体としての筐体色を保ちつつ、かつ、上記補助表示部に表示された上記操作メニュー等の表示物を、該上筐体1を介して視認可能なように減光処理となる印刷処理が施される。
【0040】
次に、上筐体1は、それぞれ略長方形状を有する上ハーフ及び下ハーフを突き合わせて形成されている。図3は、上ハーフを取り除いた状態の上筐体1を正面から見た図である。この図3からわかるように、上筐体1内には、該上筐体1の一端部1aに近接して上記有機EL表示部等の補助表示部11が設けられている。また、この上筐体1内には、上記各操作指標の表示を行う各突出部3〜5に対応する位置に(各突出部3〜5の直下となるように)、それぞれオレンジ色の光を発光するLED(LED:Light Emitting Diode)等の発光部OL1〜OL5、及び白色の光を発光するLED等の発光部WL1〜WL5が設けられている。なお、この図3では、オレンジ色の光を発光する各発光部は斜線を引いた四角形状で図示し、白色の光を発光する各発光部は白抜きの四角形状で図示している。
【0041】
各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5のうち、発光部OL1は、当該携帯電話機で音楽プレーヤ機能を起動した際に、再生指示キー及び一次停止指示キーを、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっている。また、発光部OL2は、当該携帯電話機で音楽プレーヤ機能を起動した際に、ボリュームアップキー(+キー)を、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっており、発光部OL3は、ボリュームダウンキー(−キー)を、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっている。また、発光部OL4は、当該携帯電話機で音楽プレーヤ機能を起動した際に、一つ前の曲番号の楽曲の再生を指定する前曲再生指示キーを上筐体1の突出部3に表示するための発光部となっており、発光部OL5は、一つ後の曲番号の楽曲の再生を指定する後曲再生指示キーを、上筐体1の突出部4に表示するための発光部となっている。
【0042】
また、各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5のうち、該発光部WL1〜WL5は、いわゆる十字キー及び決定キーを、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっている。具体的には、発光部WL1は、補助表示部11に表示された操作メニュー等から選択されたメニュー項目に対応する情報処理を指定するための決定キーを、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっている。
【0043】
また、発光部WL2は、補助表示部11に表示されたカーソルの上方向への移動操作や、操作メニューの上方向へのスクロール操作等を指定するための上方向操作キーを、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっており、発光部WL3は、補助表示部11に表示されたカーソルの下方向への移動操作や、操作メニューの下方向へのスクロール操作等を指定するための下方向操作キーを、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっている。
【0044】
また、発光部WL4は、補助表示部11に表示されたカーソルの左方向への移動操作や、操作メニューの左方向へのスクロール操作等を指定するための左方向操作キーを、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっており、発光部WL5は、補助表示部11に表示されたカーソルの右方向への移動操作や、操作メニューの右方向へのスクロール操作等を指定するための右方向操作キーを、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっている。
【0045】
また、上筐体1内に収納される基板上には、十字形状の凹部12が設けられている。上記再生指示キー及び一次停止指示キーを表示するためのオレンジ色の発光部OL1、及び上記決定キーを表示するための白色の発光部WL1は、上記十字形状の凹部12の略中心に位置するように、それぞれ2つ並べて設けられている。また、白色の光を発光する他の発光部WL2〜WL5は、それぞれ上記十字形状の凹部12内の上下左右に位置するように設けられている。従って、この十字形状の凹部12に設けられる各発光部OL1、WL1〜WL5は、基板の平面よりも下がった位置に埋設されていることとなる。
【0046】
また、この十字形状の凹部12の略中心には、円筒形状で遮光処理の施された遮光用筒部材13が設けられている。上記十字形状の凹部12の略中心に設けられたオレンジ色の発光部OL1、及び白色の発光部WL1は、上記遮光用筒部材13により囲まれるかたちで設けられている(=各発光部OL1、及びWL1は、遮光用筒部材13内に設けられている。)。このため、各発光部OL1及び発光部WL1がそれぞれ発光したオレンジ色及び白色の光は、遮光用筒部材13の開放面方向(図3の紙面に対する上垂直方向)にのみ出射されるようになっている。
【0047】
また、十字形状の凹部12の上下左右に内設された各発光部WL2〜WL5は、基板の平面よりも下がった位置に設けられているため、この十字形状の凹部12が、言わば壁となり、各発光部WL2〜WL5がそれぞれ発光した白色の光は、十字形状の凹部12の開放面方向(図3の紙面に対する上垂直方向)にのみ出射されるようになっている。
【0048】
一方、これら各発光部OL1、WL1〜WL5以外の発光部である、オレンジ色の各発光部OL2〜OL5は、上記十字形状の凹部12外の上下左右に近接して、それぞれ設けられている。上述のように、十字形状の凹部12内に設けられたオレンジ色の各発光部OL1、及び白色の各発光部WL1〜WL5は、基板の平面よりも下がった位置に設けられているため、この「十字形状の凹部12内に設けられた各発光部OL1、WL1〜WL5が発光する光」と、「十字形状の凹部12外に設けられた各発光部OL2〜OL5が発光する光」とは、それぞれ干渉しないようになっている。
【0049】
次に、図4に、上筐体1の要部の断面図を示す。この図4に示すように、上筐体1には、基板20上に設けられた各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5と、当該上筐体1の内面側になされた上記印刷処理による印刷層21が設けられた筐体部22との間に、各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5からの光を拡散する光拡散シート23及び網目状部材24がそれぞれ積層されるかたちで設けられている。具体的には、網目状部材24は、印刷層21に対して透明接着部材で接着処理されており、光拡散シート23は、この網目状部材24に対して、透明接着部材で接着処理されている。
【0050】
なお、この図4に矢印で示す各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5からの光が透過している箇所は、上記印刷処理の施されていない部分である、上記操作指標の上記光透過部を示している。
【0051】
図5(a)に、上筐体1の内面側を正面から見た図を、図5(b)に当該携帯電話機に設けられる網目状部材24を正面から見た図を、図5(c)に、網目状部材24を設けた上筐体1の内面側を正面から見た図を、それぞれ示す。この図5(a)〜図5(c)からわかるように、網目状部材24は、少なくとも上記透明色の光透過部となっている各操作指標を覆う程度の大きさとなっており、例えば布、ナイロン繊維、樹脂部材、紙部材等の部材を網目状(格子状)に織り込むことで形成されている。
【0052】
この網目状部材24の色は、上記印刷層21のインク部材の色(=筐体色)と同系色となっている。例えば、黒色のインク部材を用いた場合には、この網目状部材24の色は「黒色」とされ、オレンジ色のインク部材を用いた場合には、この網目状部材24の色は「オレンジ色」とされ、白色のインク部材を用いた場合には、この網目状部材24の色は「白色」とされる。
【0053】
また、この網目状部材24の網目の大きさは、発光部(OL1〜OL5、WL1〜WL5)の点灯時に、該発光部からの光を上記操作指標の形状とされた光透過部を介して出射可能で、かつ、上記発光部の消灯時に、上記操作指標である上記光透過部を見た際に、上記光透過部の色を当該上筐体1の色(この場合、上記インクの色)と略同じ色に視認させる大きさとなっている。
【0054】
次に、図6に、この実施の形態の携帯電話機のブロック図を示す。この図6に示すように、この実施の形態の携帯電話機は、無線基地局との間で音声通話、テレビ電話通話、電子メール、Webデータ(Web:World Wide Web)、画像データ(動画像、静止画像)、音声データ等の無線通信を行うアンテナ31及び通信回路32と、受話音声等を出力するためのスピーカ部33と、送話音声等を集音するためのマイクロホン部34と、当該携帯電話機を閉状態とした際に、下筐体に相対向する上筐体1の面部の略々全面に設けられた、例えば待ち受け画面、操作メニュー、電子メール、画像(静止画像及び動画像)等を表示するためのメイン表示部35とを有している。
【0055】
また、この携帯電話機は、当該携帯電話機を閉状態とした際に、上筐体1に相対向する下筐体の面部の略々全面に設けられた、例えば十字キー、決定キー、数字キー等の複数の操作キーを備えた操作部36と、上筐体1の上記操作指標全体を被覆するように、該上筐体1側に設けられた、例えば抵抗膜式、静電容量式等のタッチセンサ37とを有している。後述するが、この携帯電話機の場合、このタッチセンサ37により、上筐体1に設けられた上記操作指標の接触操作の有無を検出するようになっている。
【0056】
また、この携帯電話機は、上筐体1に設けられた上記操作指標を照光表示するための発光部OL1〜OL5及び発光部WL1〜WL5と、上筐体1に設けられた上記補助表示部11と、所望の被写体を撮像するためのカメラ部38と、当該携帯電話機の筐体を振動させて発着信等をユーザに通知するためのバイブレーションユニット39と、時刻をカウントするタイマ40とを有している。
【0057】
また、この携帯電話機は、テレビジョン放送を受信するためのテレビジョンアンテナ41及びテレビジョンユニット42と、上記無線基地局を介した無線通信処理を行うためのコミュニケーションプログラムや各種アプリケーションプログラムの他、これら各アプリケーションプログラムで取り扱われる各種データ等が記憶されたメモリ43と、当該携帯電話機全体の動作を制御する制御部44とを有している。
【0058】
メモリ43には、上記コミュニケーションプログラムの他、上筐体1に設けられた上記操作指標を照光表示する発光部OL1〜OL5及び発光部WL1〜WL5を発光制御するための発光制御プログラムと、撮像した静止画像や動画像のビューア機能を備えた、カメラ部38の撮像制御を行うためのカメラ制御プログラムと、電子メールの作成や送受信を制御するための電子メール管理プログラムとが記憶されている。
【0059】
また、メモリ43には、ユーザのスケジュールが登録されたスケジュール帳の管理を行うためのスケジュール帳管理プログラムと、コミュニケーションネットワークやインターネット等の所定のネットワーク上に設けられたサーバ装置上で公開されているWebページを閲覧するためのWebブラウジングプログラムと、電話帳の管理を行うための電話帳管理プログラムと、音楽コンテンツの再生を行うための音楽プレーヤプログラム、テレビジョン放送を受信するためのテレビジョンプログラムとが記憶されている。
【0060】
また、メモリ43には、ユーザの所望のスケジュールが登録されるスケジュール帳と、ユーザの知人や友人等のユーザ名、静止画像(顔写真等)、住所、電話番号、電子メールアドレス、生年月日等が登録された電話帳と、音楽プレーヤプログラムに基づいて再生される音楽データと、上記カメラ制御プログラムのビューワ機能に基づいて再生される静止画像データ及び動画像データと、送受信された電子メールデータと、電話及び電子メールの発着信履歴等が記憶されている。
【0061】
[発光部の発光制御]
次に、当該実施の形態の携帯電話機における、上筐体1に設けられた上記操作指標を照光表示する発光部OL1〜OL5及び発光部WL1〜WL5の発光制御を説明する。あくまでも一例ではあるが、当該実施の形態の携帯電話機の場合、制御部44は、当該携帯電話機の上筐体1及び下筐体が閉状態となったことを検出すると、図7(a)に示すように上筐体1に設けられている補助表示部11に対して、所望のアプリケーションプログラムを選択するための各メニュー項目を、例えば1分等の所定時間、表示制御する。
【0062】
この補助表示部11は、当該携帯電話機の外見からは視認できないように、該補助表示部11全体が上筐体1内に収納されるかたちで設けられているのであるが、この補助表示部11を上筐体1内に収納した状態において、補助表示部11の表示面部(上記各メニュー項目等が表示される面部)と上筐体1とが極近接した状態となるように、補助表示部11が上筐体1内に収納されている。また、制御部44は、補助表示部11に対する各メニュー項目を、例えば白色の文字色で表示するようになっている。このため、補助表示部11に表示された各メニュー項目等の表示物の光は、上筐体1を透過して、ユーザに視認されるようになっている。
【0063】
また、制御部44は、補助表示部11に表示した各メニュー項目のうち、現在、選択中のアプリケーションプログラムのメニュー項目を、他のアプリケーションプログラムのメニュー項目よりも高い輝度で表示する。図7(a)に示す例は、制御部44が、補助表示部11に対して、「音楽プレーヤ(音楽プレーヤプログラム)」、「テレビ(テレビジョンプログラム)」、「カメラ(カメラ制御プログラム)」、及び「ムービー(カメラ制御プログラムのビューア機能)」の各メニュー項目が表示され、このうち、デフォルトで、最上位位置に表示された「音楽プレーヤ」のメニュー項目が、他のメニュー項目よりも高輝度で表示された例を示している。
【0064】
また、制御部44は、当該携帯電話機の上筐体1及び下筐体が閉状態となったことを検出すると、このような補助表示部11の表示制御と共に、メモリ43に記憶されている発光制御プログラムに基づいて、白色の光を発光する発光部WL1〜WL5を、例えば1分等の所定時間、発光制御する。図2及び図3を用いて説明したように、この白色の光を発光する発光部WL1〜WL5のうち、発光部WL1は、補助表示部11に表示された操作メニュー等から選択されたメニュー項目に対応する情報処理を指定するための決定キーを、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっている。また、白色の光を発光する発光部WL1〜WL5のうち、発光部WL2〜WL5は、補助表示部11に表示された各メニュー項目の選択操作等を行う十字キーを上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっている。
【0065】
そして、白色の光を発光する各発光部WL1〜WL5からの白色光は、図4に示すように光拡散部材23により拡散されると共に、網目状部材24の空隙部を介すと共に、上記決定キー及び上記十字キーに対応する印刷抜けの部分となる光透過部、及び透明部材で形成された上筐体1を介して、該上筐体外に出射される。これにより、図7(a)に示すように補助表示部11に表示された各メニュー項目と共に、上記決定キー及び上記十字キーが、上筐体1上に表示されることとなる。
【0066】
次に、所望のアプリケーションプログラムを起動する場合、ユーザは、上記補助表示部11にメニュー項目が表示され、上記上筐体1上に十字キーや決定キーが表示されている間に(=上記1分等の間に)、該十字キーの上キー或いは下キーを接触操作することで、起動を希望するアプリケーションプログラムを選択する。制御部44は、上記1分等の間、上筐体1の上記操作指標全体を被覆するように設けられたタッチセンサ37からの検出出力に基づいて、上キー、下キー及び決定キーの接触操作状況を監視しており、上キーの接触操作を検出する毎に、音楽プレーヤ→ムービー→カメラ→テレビ→音楽プレーヤ・・・の順に、各メニュー項目を高輝度で表示制御する。また、制御部44は、下キーの接触操作を検出する毎に、音楽プレーヤ→テレビ→カメラ→ムービー→音楽プレーヤ・・・の順に、各メニュー項目を高輝度で表示制御する。そして、制御部44は、決定キーの接触操作を検出すると、この決定キーの接触操作を検出した際に高輝度で表示しているメニュー項目に対応するアプリケーションプログラムを、メモリ43から読み出して起動制御する。
【0067】
次に、ユーザにより、上記音楽プレーヤのメニュー項目が選択操作された場合における、当該携帯電話機の動作説明をする。なお、この音楽プレーヤは、上述のように十字キー及び決定キーを用いて選択操作可能である他、当該携帯電話機を開状態とした際に露出する操作部36を操作することでも選択操作可能となっている。
【0068】
当該実施の形態の携帯電話機の場合、メモリ43に記憶されている各音楽データには、該各音楽データに対応する曲名、曲番号、アルバムタイトル、アーティスト名、演奏時間等のメタデータが付加されている。制御部44は、音楽プレーヤのメニュー項目の選択操作を検出すると、メモリ43に記憶されている各音楽データに対応する各アルバムタイトルのメタデータをメモリ43から読み出し、これを図7(b)に示すように上筐体1に設けられている補助表示部11に一覧的に表示する。ユーザは、上筐体1に設けられている上記十字キーを接触操作することで所望のアルバムタイトルを選択し、決定キーを接触操作することで、所望のアルバムタイトルを指定する。
【0069】
制御部44は、上記決定キーが接触操作されることで、所望のアルバムタイトルが指定されると、この決定キーが接触操作された際に高輝度表示していたアルバムタイトルに対応する音楽データの各曲名のメタデータをメモリ43から読み出し、これらを図8(a)に示すように補助表示部11に一覧的に表示する。ユーザは、上筐体1に設けられている上記十字キーを接触操作することで所望の曲名を選択し、決定キーを接触操作することで、演奏する音楽データを指定する。
【0070】
次に、ユーザにより所望の音楽データが指定操作されると、制御部44は、メモリ43に記憶されている音楽プレーヤプログラムに基づいて、このユーザにより指定された音楽データを再生制御すると共に、この再生している音楽データに付加されている曲名、曲番号、アルバムタイトル、アーティスト名、演奏時間等のメタデータをメモリ43から読み出し、これらを図8(b)に示すように補助表示部11に表示する。
【0071】
また、ユーザにより所望の音楽データが指定操作されると、制御部44は、メモリ43に記憶されている発光制御プログラムに基づいて、オレンジ色の光を発光する発光部OL1〜OL5を発光制御する。図2及び図3を用いて説明したように、このオレンジ色の光を発光する発光部OL1〜OL5のうち、発光部OL1は、現在再生している音楽データの再生指示キー及び一次停止指示キーを、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっている。また、発光部OL2は、ボリュームアップキー(+キー)を、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっており、発光部OL3は、ボリュームダウンキー(−キー)を、上筐体1の突出部5に表示するための発光部となっている。また、発光部OL4は、一つ前の曲番号の楽曲の再生を指定する前曲再生指示キーを上筐体1の突出部3に表示するための発光部となっており、発光部OL5は、一つ後の曲番号の楽曲の再生を指定する後曲再生指示キーを、上筐体1の突出部4に表示するための発光部となっている。
【0072】
そして、オレンジ色の光を発光する各発光部OL1〜OL5からのオレンジ色光は、図4に示すように光拡散部材23により拡散されると共に、網目状部材24の空隙部(=網目の隙間)を介すと共に、上記再生指示キー、一次停止指示キー、ボリュームアップキー(+キー)、ボリュームダウンキー(−キー)等に対応する印刷抜けの部分となる光透過部、及び透明部材で形成された上筐体1を介して、該上筐体外に出射される。これにより、図8(b)に示すように補助表示部11に表示された現在再生中の音楽データのメタデータと共に、上記再生指示キー、一次停止指示キー、ボリュームアップキー(+キー)、ボリュームダウンキー(−キー)等が、上筐体1上に表示されることとなる。
【0073】
制御部44は、タッチセンサ37からの検出出力に基づいて、上記何れかのキーの接触操作の有無を監視する。そして、例えば一次停止指示キーの接触操作を検出した際には、現在、再生中の音楽データの再生を一次停止制御し、ボリュームアップキー(+キー)の接触操作を検出した際には、該接触操作がなされる毎に1段階ずつボリュームアップ制御を行う。
【0074】
[発光部の非発光時における網目状部材の機能]
次に、ユーザにより、音楽データ再生の終了指示操作がなされると、或いは当該携帯電話機が閉状態とされて上記決定キーや十字キーを表示してから(図7(a)参照)、何の操作もなされることなく、上記1分間等の所定時間が経過すると、制御部44は、上筐体1に設けられた補助表示部11に表示していた表示物を非表示制御すると共に、上記決定キーやボリュームアップキー(+キー)等を表示するために発光制御していた発光部OL1〜OL5及び発光部WL1〜WL5を消灯制御する。
【0075】
このように、補助表示部11に表示していた表示物を非表示制御すると、補助表示部11から上筐体1側に出射される光、発光部OL1〜OL5から上筐体1側に出射される光、及び発光部WL1〜WL5から上筐体1側に出射される光がそれぞれ無くなるため、ユーザにより視認される上筐体1の色は、全体的に、該上筐体1の内面側全体に施されたインク部材の色となる。
【0076】
すなわち、補助表示部11に表示していた表示物を非表示制御し、各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5を消灯制御すると、それまで上筐体1に表示されていたメニュー項目や十字キー等の操作指標が該上筐体1上から消え、ユーザは、上述の印刷処理により上筐体1の内面側全体に施されたインク部材の色を、該上筐体1全体の色として視認することとなる。
【0077】
ここで、各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5が発光制御された際に上筐体1上に表示される十字キーや再生指示キー等の操作指標は、上述のように印刷抜けの状態で形成された透明色となっている。このため、上筐体1に当たった光が、この透明となっている操作指標の部分を透過して上筐体1内に進入し、該上筐体1内で反射して、再び、操作指標の部分から上筐体1外に出射されることで、各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5を消灯制御していても、操作指標がユーザに視認されることが懸念される。
【0078】
しかし、当該実施の形態の携帯電話機の場合、各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5の消灯時には、上筐体1の印刷処理に用いたインク部材と同系色の網目状部材24が(=上筐体1と同系色の網目状部材24が)、上記操作指標の部分である光透過部を介して上筐体1内に光が入射することを抑制すると共に、該網目状部材24が、この光透過部を介して上筐体1内に入射した光を反射することで、上記表示部と同系色の光を該上筐体1外に出射する。
【0079】
これにより、各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5の消灯時において、透明色となっている上記操作指標の色を、上筐体1の色と同色化(同化)させることができ、該上筐体1上の操作指標の視認を非常に困難なものとすることができる。従って、各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5の消灯時においては、上筐体1全体を、上記インク部材の色としてユーザに視認させることができる。すなわち、例えば黒色のインク部材を用いて上筐体1を印刷処理した場合、各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5を消灯制御すると、上筐体1全体を隙間無く黒色の筐体としてユーザに視認させることができる。また、例えばオレンジ色のインク部材を用いて上筐体1を印刷処理した場合、各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5を消灯制御すると、上筐体1全体を隙間無くオレンジ色の筐体としてユーザに視認させることができる。
【0080】
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、この実施の形態の携帯電話機は、上筐体1の光透過部である操作指標と各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5との間に、網目状部材24を介在させることで、以下の効果を得ることができる。
【0081】
1.各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5の発光制御時には、該各発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5からの光を網目状部材24の各網目の隙間を介して光透過部となっている操作指標から出射させる構成であるため、網目状部材24で減光される発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5からの光の光量(減光量)を極めて少なくすることができ、操作指標から出射される光の光量を多くすることができる。このため、発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5を高輝度駆動することなく、明確に操作指標の形状に対応する文字や図形等の表示物を表示することができる。また、発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5を高輝度駆動する必要がないため、消費電力の削減を図ることができる。
【0082】
2.発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5と操作指標との間に網目状部材24を設けることで、操作指標に施すドット印刷を不要とすることができる。このため、このドット印刷を施す必要がないことから、操作指標の明確な形状を維持することができ、明確に操作指標等の表示物を表示可能とすることができる。また、ドット印刷を不要とすることができるため、印刷精度の高い印刷装置を用いる必要がなく、既存の印刷装置を用いながらにして、上記操作指標等の表示物を明確に表示可能とすることができる。
【0083】
3.発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5の消灯時には、上筐体1の印刷処理に用いたインク部材と同系色の網目状部材24が、光透過部を介して上筐体1内に光が入射することを抑制すると共に、該網目状部材24が、この操作指標を介して入射された光を反射することで、上筐体1と同系色の光を該上筐体1外に出射して、操作指標の色を上筐体1の色に同色化(同化)させる。これにより、発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5の消灯時における操作指標の視認を非常に困難なものとすることができ、該操作指標の存在を視覚上、略々完全に消すことができる。この効果は非常に顕著なものであり、「略々完全」等の控えめな文言を用いているが、全く視認できないほど、操作指標の存在を、視覚上消すことができるものである。
【0084】
本発明の出願人が、網目状部材24の網目の大きさ(一般的に「番手」と呼ばれる。)及び光拡散部材23の色を変更しながら当該携帯電話機の試作実験を行った結果、以下の実験結果を得ることができた。
【0085】
まず、網目の粗い100番手の網目状部材を用いると共に、ポリカーボネイト樹脂を用いて形成された透明色の光拡散部材を用いて、「発光部の消灯時における操作指標と筐体との同色化性」、「発光部の消灯時における操作指標を介した各発光部の視認性」、及び「発光部の発光時における操作指標を介した網目状部材の視認性」を確認したところ、差ほどの効果を得ることはできなかった。
【0086】
次に、網目の粗い100番手の網目状部材を用いると共に、乳白色の光拡散部材を用いて、「発光部の消灯時における操作指標と筐体との同色化性」、「発光部の消灯時における操作指標を介した各発光部の視認性」、及び「発光部の発光時における操作指標を介した網目状部材の視認性」を確認したところ、発光部の発光時に、操作指標を介して網目状部材が視認される不都合はあったものの、「発光部の消灯時における操作指標と筐体との同色化性」、「発光部の消灯時における操作指標を介した各発光部の視認性」に対しては、良好な効果を得ることができた。
【0087】
次に、網目が中程度の250番手の網目状部材を用いると共に、ポリカーボネイト樹脂を用いて形成された透明色の光拡散部材を用いて、「発光部の消灯時における操作指標と筐体との同色化性」、「発光部の消灯時における操作指標を介した各発光部の視認性」、及び「発光部の発光時における操作指標を介した網目状部材の視認性」を確認したところ、「発光部の消灯時における操作指標と筐体との同色化性」、「発光部の消灯時における操作指標を介した各発光部の視認性」、及び「発光部の発光時における操作指標を介した網目状部材の視認性」の全てにおいて、良好な効果を得ることができた。
【0088】
次に、網目が中程度の250番手の網目状部材を用いると共に、乳白色の光拡散部材を用いて、「発光部の消灯時における操作指標と筐体との同色化性」、「発光部の消灯時における操作指標を介した各発光部の視認性」、及び「発光部の発光時における操作指標を介した網目状部材の視認性」を確認したところ、「発光部の消灯時における操作指標と筐体との同色化性」、「発光部の消灯時における操作指標を介した各発光部の視認性」、及び「発光部の発光時における操作指標を介した網目状部材の視認性」の全てにおいて、良好な効果を得ることができた。
【0089】
さらに、網目が細かい300番手の網目状部材を用いると共に、乳白色の光拡散部材を用いて、「発光部の消灯時における操作指標と筐体との同色化性」、「発光部の消灯時における操作指標を介した各発光部の視認性」、及び「発光部の発光時における操作指標を介した網目状部材の視認性」を確認したところ、「発光部の消灯時における操作指標と筐体との同色化性」、「発光部の消灯時における操作指標を介した各発光部の視認性」、及び「発光部の発光時における操作指標を介した網目状部材の視認性」の全てにおいて、非常に良好な効果を得ることができた。
【0090】
このような実験結果から、本発明の出願人は、網目状部材24の網目の大きさは、操作指標(=光透過部)の大きさに合致した網目の大きさを選択するのが良く、また、光拡散部材23の色も、透明色でも良いが、乳白色の方が良好な効果を得ることができるとの見解を得ている。
【0091】
4.発光部OL1〜OL5、WL1〜WL5と操作指標との間に網目状部材24を設けるだけの簡単な構成で実現することができるため、非常に安価かつ簡単な構成で実現することができる。また、網目状部材24の設置は、非常に小さな設置面積で足りるため、当該携帯電話機の機器サイズを変更することなく適用可能とすることができる。さらに、網目状部材24は簡単に設置することができるため、当該携帯電話機の構成を殆ど変更することなく設置可能とすることができる。
【0092】
[変形例]
上述の実施の形態の説明では、本発明を携帯電話機に適用することとしたが、本発明は、この携帯電話機に限らず、ユーザに視認させたい文字、図形、記号等を表示する表示部やキー操作部に対して、この文字、図形、記号等の形状に沿った光透過処理を施すと共に、この光透過処理を施した部分以外の部分に遮光処理或いは減光処理を施し、発光部からの光を、上記光透過処理を施した部分のみを介して出射することで、ユーザに対して、上記文字、図形、記号等を視認させる表示機能を備えた機器であれば、どのような機器にでも適用することができる。
【0093】
具体的には、これも一例ではあるが、本発明は、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、ノート型のパーソナルコンピュータ装置、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置、オーディオ装置、ビデオカメラ装置、デジタルカメラ装置、携帯型や据え置き型のゲーム機等の様々な電子機器に適用することができる。
【0094】
最後に、上述の実施の形態は、本発明の一例である。このため、本発明は上述の実施の形態に限定されることはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明を適用した実施の形態となる携帯電話機の上筐体の外見形状と、その内側に施されている印刷処理を説明するための図である。
【図2】実施の形態の携帯電話機の上筐体に施されている印刷処理により形成される操作指標を説明するための図である。
【図3】実施の形態の携帯電話機の上筐体に設けられている各発光部の設置位置を説明するための図である。
【図4】実施の形態の携帯電話機の上筐体の要部の断面図である。
【図5】実施の形態の携帯電話機の上筐体に設けられる網目状部材を説明するための図である。
【図6】実施の形態の携帯電話機のブロック図である。
【図7】実施の形態の携帯電話機の上筐体に設けられている白色の発光部の発光時における操作指標の操作形態を示す図である。
【図8】実施の形態の携帯電話機の上筐体に設けられている白色の発光部及びオレンジ色の発光部の発光時における操作指標の操作形態を示す図である。
【図9】従来の携帯電話機の操作指標の表示の仕方を説明するための図である。
【図10】操作指標にドット印刷を施した従来の携帯電話機の要部を示す図である。
【図11】操作指標にドット印刷を施した従来の携帯電話機における、操作指標の表示携帯を説明するための図である。
【図12】操作指標にドット印刷を施すことで生ずる、従来の携帯電話機の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
【0096】
1 上筐体、1a 上筐体の一端部、1b 上筐体の外方面部、1c 上筐体の他端部、2 ヒンジ部、3 上筐体に設けられた突出部、4 上筐体に設けられた突出部、5 上筐体に設けられた突出部、11 補助表示部、12 上筐体内に収納される基板上に設けられた十字形状の凹部、13 十字形状の凹部の略中心に設けられた円筒形状の遮光用筒部材、20 基板、21 上筐体の内面側になされた印刷処理による印刷層、22 筐体部、23 光拡散シート、24 網目状部材、31 携帯電話機のアンテナ、32 通信回路、33 スピーカ部、34 マイクロホン部、35 メイン表示部、36 操作部、37 タッチセンサ、38 カメラ部、39 バイブレーションユニット、40 タイマ、41 テレビジョンアンテナ、42 テレビジョンユニット、43 メモリ、44 制御部、OL1〜OL5 オレンジ色の発光部、WL1〜WL5 白色の発光部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光部と、
上記発光部が発光した光を透過させる光透過部と、上記光透過部以外の部分を透過する光を遮光、或いは減光させる遮光/減光部とを備えた表示部と、
上記表示部と同系色で、かつ、所定の網目形状を備え、上記発光部と上記表示部の上記光透過部との間に設けられる網目状部材と
を有する表示装置。
【請求項2】
上記発光部と上記網目状部材との間に設けられた、該発光部からの光を拡散する光拡散部材を有する
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
上記網目状部材は、その網目の大きさが、上記発光部の点灯時に、該発光部からの光を上記表示部の上記光透過部を介して出射可能で、かつ、上記発光部の消灯時に上記表示部側から上記光透過部を見た際に、上記光透過部の色を上記表示部の色と略同じ色に視認させる大きさである
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
発光部が発光した光を透過させる光透過部と、上記光透過部以外の部分を透過する光を遮光、或いは減光させる遮光/減光部とを備えた表示部と同系色で、かつ、所定の網目形状を備えた網目状部材を、発光部と上記表示部の上記光透過部との間に設けることで、上記発光部の点灯時には、該発光部からの光を上記網目状部材及び上記表示部の上記光透過部を介して出射し、上記発光部の消灯時には、上記表示部側から上記光透過部を見た際に、上記網目状部材により、上記光透過部の色を上記表示部の色と略同じ色に視認させるように表示装置を形成する
表示装置の形成方法。
【請求項5】
発光部と、
上記発光部が発光した光を透過させる光透過処理が施された操作指標部と、上記操作指標部以外の部分を透過する光を遮光、或いは減光させる遮光/減光部とを備えたキー操作部と、
上記キー操作部と同系色で、かつ、所定の網目形状を備え、上記発光部と上記キー操作部の上記操作指標部との間に設けられる網目状部材と、
上記キー操作部の上記操作指標部の操作の有無を検出するキー操作検出部と
を有するキー装置。
【請求項6】
上記発光部と上記網目状部材との間に設けられた、該発光部からの光を拡散する光拡散部材を有する
請求項5に記載のキー装置。
【請求項7】
上記網目状部材は、その網目の大きさが、上記発光部の点灯時に、該発光部からの光を上記キー操作部の上記操作指標部を介して出射可能で、かつ、上記発光部の消灯時に上記キー操作部側から上記操作指標部を見た際に、該操作指標部の色を上記キー操作部の色と略同じ色に視認させる大きさである
請求項5又は請求項6に記載のキー装置。
【請求項8】
上記キー操作検出部は、上記操作指標部の静電容量の変化に基づいて該操作指標部の接触操作の有無を検出する静電容量センサである
請求項5から請求項7のうち、いずれか一項に記載のキー装置。
【請求項9】
発光部が発光した光を透過させる光透過処理が施された操作指標部と、上記操作指標部以外の部分を透過する光を遮光、或いは減光する遮光/減光部とを備えたキー操作部と同系色で、かつ、上記発光部の点灯時には、該発光部からの光を上記キー操作部の上記操作指標部を介して出射し、上記発光部の消灯時には、上記キー操作部側から上記操作指標部を見た際に、該操作指標部の色を上記キー操作部の色と略同じ色に視認させる所定の網目形状を備えた網目状部材を、上記発光部と上記キー操作部の上記操作指標部との間に設けると共に、
上記キー操作部の上記操作指標部の操作の有無を検出するキー操作検出部を設けることでキー装置を形成する
キー装置の形成方法。
【請求項10】
発光部と、
上記発光部の点灯制御を行う点灯制御部と、
上記発光部が発光した光を透過させる光透過処理が施された操作指標部と、上記操作指標部以外の部分を透過する光を遮光、或いは減光する遮光/減光部とを備えたキー操作部と、
上記発光部と上記キー操作部の上記操作指標部との間に設けられ、上記キー操作部と同系色で、かつ、上記点灯制御部による上記発光部の点灯制御時には、該発光部からの光を上記キー操作部の上記操作指標部を介して出射し、上記点灯制御部による上記発光部の消灯制御時には、上記キー操作部側から上記操作指標部を見た際に、該操作指標部の色を上記キー操作部の色と略同じ色に視認させる所定の網目形状を備えた網目状部材と、
上記キー操作部の上記操作指標部の操作の有無を検出するキー操作検出部と、
上記キー操作検出部により上記操作指標部の操作が検出された際に、当該操作指標部に対応する所定の情報処理を行う情報処理部と
を有する電子機器。
【請求項11】
発光部と、
上記発光部の点灯制御を行う点灯制御部と、
上記発光部が発光した光を透過させる光透過処理が施された操作指標部と、上記操作指標部以外の部分を透過する光を遮光、或いは減光する遮光/減光部とを備えたキー操作部と、
上記発光部と上記キー操作部の上記操作指標部との間に設けられ、上記キー操作部と同系色で、かつ、上記点灯制御部による上記発光部の点灯制御時には、該発光部からの光を上記キー操作部の上記操作指標部を介して出射し、上記点灯制御部による上記発光部の消灯制御時には、上記キー操作部側から上記操作指標部を見た際に、該操作指標部の色を上記キー操作部の色と略同じ色に視認させる所定の網目形状を備えた網目状部材と、
上記キー操作部の上記操作指標部の操作の有無を検出するキー操作検出部と、
上記キー操作検出部により上記操作指標部の操作が検出された際に、当該操作指標部に対応する所定の情報処理を行う情報処理部と
を有する携帯端末装置。
【請求項12】
上記キー操作検出部は、上記操作指標部の静電容量の変化に基づいて該操作指標部の接触操作の有無を検出する静電容量センサである
請求項11に記載の携帯端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−91599(P2010−91599A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−258296(P2008−258296)
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】