説明

表示装置

【課題】白表示ラインとウィンドウ表示ラインのエッジでの電圧降下の差分を小さくすることが可能で、高精細化、高歩留まり化を図ることができる。
【解決手段】マトリクス状に配列された複数の画素回路101と、画素回路101の行配列に応じて配線され、画素回路が接続される複数の電源配線PSLと、を有し、同一行に配列された複数の画素回路101において、接続される電源配線PSLが異なる行である画素回路が混在するように形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機EL(Electroluminescence)等の発光素子を含む画素回路がマトリクス状に配列されたアクティブマトリクス型表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像表示装置、たとえば液晶ディスプレイなどでは、多数の画素をマトリクス状に並べ、表示すべき画像情報に応じて画素毎に光強度を制御することによって画像を表示する。
これは有機ELディスプレイなどにおいても同様であるが、有機ELディスプレイは各画素回路に発光素子を有する、いわゆる自発光型のディスプレイであり、液晶ディスプレイに比べて画像の視認性が高い、バックライトが不要、応答速度が速い、等の利点を有する。
また、各発光素子の輝度はそれに流れる電流値によって制御することによって発色の階調を得る、すなわち発光素子が電流制御型であるという点で液晶ディスプレイなどとは大きく異なる。
【0003】
有機ELディスプレイにおいては、液晶ディスプレイと同様、その駆動方式として単純マトリクス方式とアクティブマトリクス方式とが可能であるが、前者は構造が単純であるものの、大型かつ高精細のディスプレイの実現が難しいなどの問題があるため、各画素回路内部の発光素子に流れる電流を、画素回路内部に設けた能動素子、一般にはTFT(Thin Film Transistor、薄膜トランジスタ)によって制御する、アクティブマトリクス方式の開発が盛んに行われている。
【0004】
図1は、一般的な有機EL表示装置の構成を示すブロック図である。
この表示装置1は、図1に示すように、画素回路(PXLC)2aがm×nのマトリクス状に配列された画素アレイ部2、水平セレクタ(HSEL)3、ライトスキャナ(WSCN)4、水平セレクタ3により選択され輝度情報に応じたデータ信号が供給される信号線(データ線)信号SGL1〜SGLn、およびライトスキャナ4により選択駆動される走査線WSL1〜WSLmを有する。
なお、水平セレクタ3、ライトスキャナ4に関しては、多結晶シリコン上に形成する場合や、MOSIC等で画素の周辺に形成することもある。
【0005】
図2は、図1の画素回路2aの一構成例を示す回路図である(たとえば特許文献1、2参照)。
図2の画素回路は、多数提案されている回路のうちで最も単純な回路構成であり、いわゆる2トランジスタ駆動方式の回路である。
【0006】
図2の画素回路2aは、pチャネル薄膜電界効果トランジスタ(以下、TFTという)11およびTFT12、キャパシタC11、発光素子である有機EL発光素子(OLED)13を有する。また、図2において、SGLは信号線を、WSLは走査線をそれぞれ示している。
有機EL発光素子は多くの場合整流性があるため、OLED(Organic Light Emitting Diode)と呼ばれることがあり、図2その他では発光素子としてダイオードの記号を用いているが、以下の説明においてOLEDには必ずしも整流性を要求するものではない。
図2ではTFT11のソースが電源電位VCCに接続され、発光素子13のカソード(陰極)は接地電位GNDに接続されている。図2の画素回路2aの動作は以下の通りである。
【0007】
ステップST1
走査線WSLを選択状態(ここでは低レベル)とし、信号線SGLに書き込み電位Vdataを印加すると、TFT12が導通してキャパシタC11が充電または放電され、TFT11のゲート電位はVdataとなる。
【0008】
ステップST2
走査線WSLを非選択状態(ここでは高レベル)とすると、信号線SGLとTFT11とは電気的に切り離されるが、TFT11のゲート電位はキャパシタC11によって安定に保持される。
【0009】
ステップST3
TFT11および発光素子13に流れる電流は、TFT11のゲート・ソース間電圧Vgsに応じた値となり、発光素子13はその電流値に応じた輝度で発光し続ける。
上記ステップST1のように、走査線WSLを選択してデータ線に与えられた輝度情報を画素内部に伝える操作を、以下「書き込み」と呼ぶ。
上述のように、図2の画素回路2aでは、一度Vdataの書き込みを行えば、次に書き換えられるまでの間、発光素子13は一定の輝度で発光を継続する。
【0010】
上述したように、画素回路2aでは、駆動(ドライブ)トランジスタであるTFT11のゲート印加電圧を変化させることで、EL発光素子13に流れる電流値を制御している。
このとき、pチャネルのドライブトランジスタのソースは電源電位VCCに接続されており、このTFT11は常に飽和領域で動作している。よって、下記の式1に示した値を持つ定電流源となっている。
【0011】
(数1)
Ids=1/2・μ(W/L)Cox(Vgs−|Vth|)2 …(1)
【0012】
ここで、μはキャリアの移動度を、Coxは単位面積当たりのゲ−ト容量を、Wはゲ−ト幅を、Lはゲ−ト長を、VgsはTFT11のゲート・ソース間電圧を、VthはTFT11のしきい値をそれぞれ示している。
【0013】
単純マトリクス型画像表示装置では、各発光素子は、選択された瞬間にのみ発光するのに対し、アクティブマトリクスでは、上述したように、書き込み終了後も発光素子が発光を継続するため、単純マトリクスに比べて発光素子のピーク輝度、ピーク電流を下げられるなどの点で、とりわけ大型・高精細のディスプレイでは有利となる。
【0014】
図3は、有機EL発光素子の電流−電圧(I−V)特性の経時変化を示す図である。図3において、実線で示す曲線が初期状態時の特性を示し、破線で示す曲線が経時変化後の特性を示している。
【0015】
一般的に、有機EL発光素子のI−V特性は、図3に示すように、時間が経過すると劣化してしまう。
しかしながら、図2の2トランジスタ駆動は定電流駆動のために有機EL発光素子には上述したように定電流が流れ続け、有機EL発光素子のI−V特性が劣化してもその発光輝度は経時劣化することはない。
【0016】
ところで、図2の画素回路2aは、pチャネルのTFTにより構成されているが、nチャネルのTFTにより構成することができれば、TFT作製において従来のアモルファスシリコン(a−Si)プロセスを用いることができるようになる。これにより、TFT基板の低コスト化が可能となる。
【0017】
次に、トランジスタをnチャネルTFTに置き換えた基本的な画素回路について説明する。
【0018】
図4は、図2の回路のpチャネルTFTをnチャネルTFTに置き換えた画素回路を示す回路図である。
【0019】
図4の画素回路2bは、nチャネルTFT21およびTFT22、キャパシタC21、発光素子である有機EL発光素子(OLED)23を有する。また、図4において、SGLはデータ線を、WSLは走査線をそれぞれ示している。
【0020】
この画素回路2bでは、ドライブトランジスタとしてTFT21のドレイン側が電源電位VCCに接続され、ソースはEL発光素子23のアノードに接続されており、ソースフォロワー回路を形成している。
【0021】
図5は、初期状態におけるドライブトランジスタとしてのTFT21とEL発光素子23の動作点を示す図である。図5において、横軸はTFT21のドレイン・ソース間電圧Vdsを、縦軸はドレイン・ソース間電流Idsをそれぞれ示している。
【0022】
図5に示すように、ソース電圧はドライブトランジスタであるTFT21とEL発光素子23との動作点で決まり、その電圧はゲート電圧によって異なる値を持つ。
このTFT21は飽和領域で駆動されるので、動作点のソース電圧に対したVgsに関して上記式1に示した方程式の電流値の電流Idsを流す。
【0023】
【特許文献1】USP5,684,365
【特許文献2】特開平8−234683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
上述した画素回路は、駆動(ドライブ)トランジスタとしてのTFT21とスイッチングトランジスタとしてのTFT22とOLED23とを有する最も単純な回路であるが、電源線に印加されるパワー信号として2つの信号で切り替え、信号線に供給される映像信号も2つの信号で切り替えてしきい値や移動度を補正する構成が採用される場合もある。
あるいは、OLEDと直列に接続されるドライブ(駆動)トランジスタやスイッチングトランジスタの他に、移動度やしきい値キャンセル用のTFT等が設けられる構成が採用される場合がある。
【0025】
これらスイッチングトランジスタとしてのTFT、あるいは別途設けられるしきい値や移動度用のTFTは、アクティブマトリクス型有機ELディスプレイパネルの両側あるいは片側に配置されているライトスキャナ等の垂直スキャナによってゲートパルスが生成され、このパルス信号が配線を通してマトリクス配列された画素回路の所望のTFTのゲートに印加される。
このパルス信号が印加されるTFTが2あるいはそれ以上存在する場合には、各パルス信号を印加するタイミングが重要となる。
【0026】
しかしながら、たとえば電源線に印加されるパワー信号として2つの信号で切り替え、信号線に供給される映像信号も2つの信号で切り替えてしきい値や移動度を補正する構成の表示装置においては、電源ライン51を水平方向に配線して、なおかつ電源ライン51は2値の電圧を持つパルスでなければならないため、図6に示すように、スキャナ4もしくはドライバ5のバッファ50より出力しなければならない。電源配線51は水平方向に配線されており必ず抵抗rが存在する。
【0027】
ここで図7のようなウィンドウパターンを表示させた場合を考察する。
黒ウィンドウ表示ラインは白表示ラインと比較して1ラインあたりの電流量が少なくなっている。このため電源電圧からの電圧降下は小さい。
【0028】
図8に6画素の例を示す。
電源ライン51の1画素あたりの抵抗をr、白発光電流をIとすると白ラインは21Irの電圧降下、ウィンドウラインは14Irの電圧降下となる。
つまり電源電圧をVccとすると白ラインはVcc−21Ir、ウィンドウラインはVcc−14Irとなり、終端画素に与えられる電源電圧は白ラインの方が小さくなる。
【0029】
駆動トランジスタは飽和領域で動作させているため、図9に示すように、電源電圧の変化に対してアーリー効果が現れ、ウィンドウラインの方が明るく見えてしまう。
一般に輝度変化は急激に変化する部分、つまりエッジで視認しやすいため、白表示ラインとウィンドウ表示ラインのエッジでの電圧降下の差分を小さくする必要がある。
この対策としては電源ラインを太く配線する等が挙げられるがレイアウト上面積を要するため、高精細化、高歩留まり化という点では不利である。
【0030】
本発明は、白表示ラインとウィンドウ表示ラインのエッジでの電圧降下の差分を小さくすることが可能で、高精細化、高歩留まり化を図ることができる表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0031】
本発明の第1の観点の表示装置は、マトリクス状に配列された複数の画素回路と、上記画素回路の行配列に応じて配線され、上記画素回路が接続される複数の電源配線と、を有し、同一行に配列された複数の画素回路において、接続される上記電源配線が異なる行である画素回路が混在するように形成されている。
【0032】
好適には、上記電源配線が、対応する行の所定の画素回路の縁部に沿うように蛇行させ配線されている。
【0033】
好適には、同一行に配列された複数の画素回路が一つおきに異なる隣接パワー駆動線に接続されている。
【0034】
好適には、同一行に配列された複数の画素回路が数画素回路おきに異なる隣接パワー駆動線に接続されている。
【0035】
好適には、上記電源配線は、異なる電圧が印加可能で、上記画素回路は、基準電位と、駆動信号が伝搬される駆動配線と、流れる電流によって輝度が変化する発光素子と、駆動トランジスタと、信号線と上記駆動トランジスタのゲートとの間に接続され、ゲートが上記駆動配線に接続され、上記駆動信号により導通状態が制御されるスイッチングトランジスタと、上記駆動トランジスタのゲートとソース間に接続されたキャパシタと、を有し、上記電源ラインと上記基準電位間に上記駆動トランジスタと上記発光素子が直列に接続されている。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、白表示ラインとウィンドウ表示ラインのエッジでの電圧降下の差分を小さくすることが可能で、高精細化、高歩留まり化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
【0038】
図10は、本発明の第1の実施形態に係る画素回路を採用した有機EL表示装置の構成を示すブロック図である。
図11は、本第1の実施形態に係る画素回路の具体的な構成を示す回路図である。
【0039】
この表示装置100は、図10および図11に示すように、画素回路101がm×nのマトリクス状に配列された画素アレイ部102、水平セレクタ(HSEL)103、ライトスキャナ(WSCN)104、パワードライブスキャナ(PDSCN)105、水平セレクタ103により選択され輝度情報に応じたデータ信号Vsigやオフセット信号Vofsの入力信号SINが供給される信号線SGL101〜SGL10n、ライトスキャナ104によるゲートパルス(走査パルス)GPにより選択駆動される駆動配線としての走査線WSL101〜WSL10m、およびパワードライブスキャナ105により選択的VCC(たとえば電源電圧)またはVSS(たとえば負側電圧)に設定されるパワー信号PSGが印加され駆動される駆動配線としてのパワー駆動線PSL101〜PSL10mを有する。
【0040】
なお、画素アレイ部102において、画素回路101はm×nのマトリクス状に配列されるが、図10においては図面の簡単化のために2(=m)×3(=n)のマトリクス状に配列した例を示している。
また、図11においても、図面に簡単化のために一つの画素回路の具体的な構成を示している。
【0041】
本実施形態に係る画素回路101は、図11に示すように、駆動トランジスタとしてのnチャネルTFT111、スイッチングトランジスタとしてのnチャネルTFT112、キャパシタC111、有機EL発光素子(OLED:電気光学素子)からなる発光素子113、第1のノードND111、および第2のND112を有する。
【0042】
画素回路101において、パワー駆動線(電源ライン)PSL(101〜10m)と所定の基準電位Vcat(たとえば接地電位)との間に駆動トランジスタとしてのTFT111、ノードND111、および発光素子(OLED)113が直列に接続されている。
具体的には、発光素子113のカソードが基準電位Vcatに接続され、アノードが第1のノードND111に接続され、TFT112のソースが第1のノードND111に接続され、TFT111のドレインがパワー駆動線PSLに接続されている。
そして、TFT111のゲートが第2のノードND112に接続されている。
また、キャパシタC111の第1電極が第1のノード111に接続され、キャパシタC111の第2電極が第2のノードND112に接続されている。
信号線SGLと第2のノードND112との間にTFT112のソース・ドレインがそれぞれ接続されている。そして、TFT112のゲートが走査線WSLに接続されている。
【0043】
このように、本実施形態に係る画素回路101は、ドライブトランジスタとしてのTFT111のゲート・ソース間に画素容量としてのキャパシタC111が接続されている。
【0044】
図12(A)〜(C)は、図11の画素回路の基本的な動作を示すタイミングチャートである。
図12(A)は走査線WSLに印加されるゲートパルス(走査パルス)GPを、図12(B)はパワー駆動線PSLに印加されるパワー信号PSGを、図12(C)は信号線SGLに印加される入力信号SINを、それぞれ示している。
【0045】
画素回路101の発光素子113を発光させるには、非発光期間に、図12(A)〜(C)に示すように、パワー駆動線PSLにパワー信号VSS(たとえば負電圧)を印加し、信号線SGLにオフセット信号Vofsを伝搬させTFT112を通して第2のノードND112に入力し、その後、パワー駆動線PSLにパワー信号VCC(電源電圧相当)を印加して、TFT111のしきい値を補正する。
その後、信号線SGLに輝度情報に応じたデータ信号Vsigを印加し、TFT112を通して第2のノードND112に信号を書き込む。このとき、TFT111に電流を流しながら書き込みを行うことから、同時並列的に、移動度補正が行われる。
そして、TFT112を非導通状態として、輝度情報に応じて発光素子113を発光させる。
【0046】
そして、本実施形態においては、白表示ラインとウィンドウ表示ラインのエッジでの電圧降下の差分を小さくすることが可能で、高精細化、高歩留まり化を実現するために、パワー駆動線PSLを画素回路の行配列に対応して各行に配線するが、同一行に配列された複数の画素回路101において、接続される隣接するパワー駆動線PSLが異なる行である画素回路101が混在するように構成されている。
【0047】
図13は、本実施形態に係るパワー駆動線PSLと画素回路との第1の接続形態例を示す図である。
【0048】
図13においては、パワー駆動線は、第M行に配線されたPLS10M、第M−1行に配線されたPLS10M−1、および第M+1行に配線されたPLS10M+1が配線されている。
また、第M行には6つの画素回路101−M1〜M6が配列され、第M−1行には6つの画素回路101−(M−1)1〜(M−1)6が配列され、第M+1行には6つの画素回路101−(M+1)1〜(M+1)6が配列されている。
【0049】
そして、第M行の6つの画素回路101−M1〜M6のうち、画素回路101−M1,101−M3,101−M5がパワー駆動線PLS10Mに接続され、画素回路101−M2,101−M4,101−M6がパワー駆動線PLS10M+1に接続されている。
第M−1行の6つの画素回路101−(M−1)1〜(M−1)6のうち、画素回路101−(M−1)1,101−(M−1)3,101−(M−1)5がパワー駆動線PLS10M−1に接続され、画素回路101−(M−1)2,101−(M−1)4,101−(M−1)6がパワー駆動線PLS10Mに接続されている。
第M+1行の6つの画素回路101−(M+1)1〜(M+1)6のうち、画素回路101−(M+1)1,101−(M+1)3,101−(M+1)5がパワー駆動線PLS10M+1に接続され、画素回路101−(M+1)2,101−(M+1)4,101−(M+1)6が図示しないパワー駆動線PLS10M+2に接続されている。
【0050】
このように、図13の例では、同一行に配列された複数の画素回路が一つおきに異なる隣接パワー駆動線に接続されている。
ただし、1画素おきのみに限らず、数画素おきでも問題ない。
そして、図13において、画素回路101−M3,101−M4,101−(M+1)3,101−(M+1)4がウィンドウ表示画素である。
また、パワー駆動線PSLは水平方向に配線されており必ず抵抗rが存在する。
【0051】
ここで図13のようなウィンドウパターンを表示させた場合を考察する。
黒ウィンドウ表示ラインは白表示ラインと比較して1ラインあたりの電流量が少なくなっている。このため電源電圧からの電圧降下は小さい。
【0052】
電源ラインであるパワー駆動線PLSの1画素あたりの抵抗をr、白発光電流をIとすると、以下の式(1)〜(3)に示すように、白ラインは21Irの電圧降下、ウィンドウ(WN)エッジラインは17Ir、ウィンドウラインは14Irの電圧降下となる。
【0053】
【数2】

【0054】
【数3】

【0055】
【数4】

【0056】
つまり電源電圧をVccとすると白ラインはVcc−21Ir、ウィンドウエッジラインはVcc−17Ir、ウィンドウラインはVcc−14Irとなり、終端画素に与えられる電源電圧は白ラインの方が小さくなる。
しかし、本実施形態においては、上述した接続形態を採用することにより、ウィンドウのエッジでの電圧降下をウィンドウライン、白表示ラインの電圧降下の中間とすることが可能である。
これにより、ウィンドウ周辺での電圧降下は図14に示すようになり、ウィンドウエッジで電源電圧が急激に変化することがなくなるためウィンドウ左右での輝度変化が小さくなり均一な画質を得ることができる。
また、図13の構成においては、電源配線の抵抗を小さく抑えることが可能である。その結果、電源配線を細く配線することが可能であり、高精細化、高歩留り化が可能である。
【0057】
図15は、本実施形態に係るパワー駆動線PSLと画素回路との第2の接続形態例を示す図である。
【0058】
本第2の接続形態例が上述した第1の接続形態例と異なる点は、パワー駆動線PLSを水平方向数画素おきに、図15の例では1画素おきに蛇行させて配線したことにある。すなわち、この例では、パワー駆動線PLSは、画素回路配列に対応する行の画素回路の行列方向における縁部に沿うように蛇行させ配線されている。
【0059】
この場合、第M行の6つの画素回路101−M1〜M6のうち、画素回路101−M1,101−M3,101−M5がパワー駆動線PLS10Mに接続され、画素回路101−M2,101−M4,101−M6がパワー駆動線PLS10M−1に接続されている。
第M−1行の6つの画素回路101−(M−1)1〜(M−1)6のうち、画素回路101−(M−1)1,101−(M−1)3,101−(M−1)5がパワー駆動線PLS10M−1に接続され、画素回路101−(M−1)2,101−(M−1)4,101−(M−1)6がパワー駆動線PLS10M−2に接続されている。
第M+1行の6つの画素回路101−(M+1)1〜(M+1)6のうち、画素回路101−(M+1)1,101−(M+1)3,101−(M+1)5がパワー駆動線PLS10M+1に接続され、画素回路101−(M+1)2,101−(M+1)4,101−(M+1)6が図示しないパワー駆動線PLS10Mに接続されている。
【0060】
このように、図15の例においても、同一行に配列された複数の画素回路が一つおきに異なる隣接パワー駆動線に接続されている。
ただし、1画素おきのみに限らず、数画素おきでも問題ない。
【0061】
電源ラインであるパワー駆動線PLSの1画素あたりの抵抗をr、白発光電流をIとすると、上記の式(1)〜(3)に示すように、白ラインは21Irの電圧降下、ウィンドウ(WN)エッジラインは17Ir、ウィンドウラインは14Irの電圧降下となる。
【0062】
つまり電源電圧をVccとすると白ラインはVcc−21Ir、ウィンドウエッジラインはVcc−17Ir、ウィンドウラインはVcc−14Irとなり、終端画素に与えられる電源電圧は白ラインの方が小さくなる。
しかし、本実施形態においては、上述した接続形態を採用することにより、ウィンドウのエッジでの電圧降下をウィンドウライン、白表示ラインの電圧降下の中間とすることが可能である。
これにより、ウィンドウ周辺での電圧降下は図14に示すようになり、ウィンドウエッジで電源電圧が急激に変化することがなくなるためウィンドウ左右での輝度変化が小さくなり均一な画質を得ることができる。
また、図15の構成においては、電源配線の抵抗を小さく抑えることが可能である。
【0063】
また、第2の接続形態例においては、隣接する画素回路間にパワー駆動線PSLが位置することになる。
上述した図11の回路は、信号線SGLのデータ信号を画素回路101内に着き込むときには、パワー駆動線PSLは固定電位Vccに設定されていることから、いわゆるシールド機能を発現することが可能で、隣接する列の信号線SGLの干渉等を防止することができる利点がある。
【0064】
以上のように、本実施形態に係る第1の接続形態例および第2の接続形態例によれば、ウィンドウを表示しても電源の電圧降下の差が小さくなるため、均一な画質を得ることができる。
また、電源配線を細く配線することが可能となるため、高精細、高歩留りが可能となる。
【0065】
また、本実施形態の表示装置100においては、画素回路101内のTFT(トランジスタ)のゲートに印加する駆動パルス(ゲートパルス)を印加している配線である走査線WSLの配線抵抗や配線容量によるパルス遅延に起因するシェーディング、スジムラを改善するため、および/または、電源ラインの電圧降下に伴いシェーディング等のムラが発生し、画像にはムラやザラツキとして発生することを改善、すなわち画質等を改善するために、以下の対策を施している。
【0066】
図16は、画質等を改善するための対策の一例を説明するための図であって、画素回路の要部の簡略的な平面図と断面図である。
【0067】
第1の対策例においては、各画素回路101のスイッチングトランジスタであるTFT112のゲートGTが接続される走査線(ゲートライン)WSLを、低抵抗な金属、たとえばアルミニウム(Al)等から形成される電源ライン(パワー信号線)PSLと同層で同材料の配線として形成し、低抵抗な金属、たとえばアルミニウム(Al)等から形成される信号線SGLを、走査線WSLおよび電源ラインPSLより下層(図示しない基板側の層)として形成している。
そして、上層にある走査線WSLと、この走査線WSLより下層にある信号線SGLと同層で同材料の低抵抗配線層114とを、SINやSiO等の層間絶縁膜115に形成したコンタクト116を通して接続し、2段配線構造としている。
さらに、本第1の対策例においては、キャパシタC111を走査線WSLと層の積層方向において、重ならないような位置にずらして配置している。
【0068】
なお、各画素回路のTFT112は、いわゆるボトムゲート型であり、そのゲート電極(制御端子)は図示しない絶縁膜に形成されたコンタクトを介して引き上げられて、走査線WSLに接続されている。
一般に、TFTのゲート電極は、高抵抗配線、たとえばモリブデン(Mo)、タンタル(Ta)などの金属または合金をスパッタリングなどの方法で成膜して形成される。
【0069】
以上のように、この対策例においては、走査線(ゲートライン)WSLを低抵抗な電源配線と同一の層と信号線と同一の層115の2段配線でレイアウトすることを特徴としている。
【0070】
このような特徴を有する対策例によれば、走査線(ゲートライン)WSLの抵抗、容量を小さくすることができる。すなわち、電源ラインを形成する配線層は低抵抗金属で形成され、信号線SGLを形成する配線層も低抵抗金属で形成されることから、2段配線とすることにより、走査線WSLの抵抗は半分程度にすることが可能である。このため、スイッチングトランジスタとしてのTFT112のゲートラインのトランジェントを早くすることが可能となる。
また、ライトスキャナ103のゲートパルス(制御信号)GPの走査線WSLへの出力端側と、この出力端から離れた位置のゲートパルスGPのパルス幅の差を小さくすることができ、書込み不足やムラ、シェーディングのない均一な画質を得ることが可能となる。 そして、ゲートラインのトランジェントを高速化することが可能となり、高精細化が実現可能となる、という利点がある。
【0071】
図17は、図16の比較例として走査線(ゲートライン)と層の積層方向に重なる位置に容量(キャパシタ)を配置した構成を示す図である。
【0072】
図17に示すように、走査線(ゲートライン)WSLの層の積層方向に重なる位置に容量(キャパシタ)や信号線を配置した構成をとることで、走査線WSLの寄生容量を増加させる傾向にある。
これに対して、本第1の対策例のように、キャパシタC111を走査線WSLと層の積層方向において、重ならないような位置にずらして配置し、走査線WSL下には信号線SGLのみがオーバーラップする状態となり、寄生容量の増加を防止することができ、ゲートパルスの伝搬速度のいっそうの高速化を実現することが可能となる。
【0073】
図18は、画質等を改善するための他の対策例を説明するための図であって、画素回路の要部の簡略的な断面図である。
【0074】
本対策例は、電源ラインの電圧降下に伴いシェーディング等のムラが発生し、画像にはムラやザラツキとして発生することを改善するために、電源ライン(パワー駆動線)PSLを多層配線化している。
【0075】
前述したように、本来の電源ラインPSLは走査線(ゲートライン)WSLと同層で同材料の低抵抗配線(Al等)によりゲート絶縁膜118の所定の位置に形成される。
そして、電源ラインPSL上に形成した層間絶縁膜115にコンタクト121が形成され、層間絶縁膜115上に形成したAl等の低抵抗配線層122をコンタクト121を介して電源ラインPSLと接続して多層化し、電源ラインを2段配線構造として、低抵抗化を図り、電圧降下に伴いシェーディング等のムラが発生し、画像にはムラやザラツキとして発生することを改善している。
また、図18においては、上層の電源用配線層122上に平坦化膜123が形成され、平坦化膜123にアノード電極124が形成されている。
【0076】
本対策例によれば、電源ラインの電圧降下に伴いシェーディング等のムラが発生し、画像にはムラやザラツキとして発生することを抑止することができる。
【0077】
次に、上記構成のより具体的な動作を、画素回路の動作を中心に、図19(A)〜(E)、および図20〜図27に関連付けて説明する。
なお、図19(A)は走査線WSLに印加されるゲートパルス(走査パルス)GPを、図19(B)はパワー駆動線PSLに印加されるパワー信号PSGを、図19(C)は信号線SGLに印加される入力信号SINを、図19(D)は第2のノードND112の電位VND112を、図19(E)は第1のノードND111の電位VND111を、それぞれ示している。
【0078】
まず、EL発光素子113の発光状態時は、図19(B)および図20に示すように、パワー駆動線PSLには電源電圧VCCであり、TFT112がオフした状態である。
このとき、駆動トランジスタでるTFT111は飽和領域で動作するように設定されているため、EL発光素子113に流れる電流IdsはTFT111のゲート・ソース間電圧Vgsに応じて式1に示される値をとる。
【0079】
次に、非発光期間において、図19(B)および図21示すように、電源ラインであるパワー駆動線PSLをVssとする。このとき、電圧VssがEL発光素子113のしきい値Vthelとカソード電圧Vcatの和よりも小さいとき、つまりVss<Vthel+VcatであればEL発光素子113は消光し、電源ラインであるパワー駆動線PSLが駆動トランジスタとしてのTFT111のソースとなる。このとき、EL発光素子113のアノード(ノードND111)は、図19(E)に示すように、Vssに充電される。
【0080】
さらに、図19(A),(C),(D),(E)、および図22に示すように、信号線SGLの電位がオフセット電圧Vofsとなったときに、ゲートパルスGPはハイレベルに設定してTFT112をオンし、TFT111のゲート電位をVofsとする。
このとき、TFT111のゲート・ソース間電圧は(Vofs−Vss)という値をとる。このTFT111のゲート・ソース間電圧(Vofs−Vss)がTFT111のしきい値電圧Vthよりも大きくない(低い)としきい値補正動作を行うことができないために、TFT111のゲート・ソース間電圧(Vofs−Vss)がTFT111のしきい値電圧Vthよりも大きく、すなわちVofs−Vss>Vthとする必要がある。
【0081】
そしてしきい値補正動作においてパワー駆動線PSLに印加するパワー信号PSGを再び電源電圧Vccとする。
パワー駆動線PSLを電源電圧VccとすることでEL発光素子113のアノード(ノードND111)がTFT111のソースとして機能し、図25に示すように電流が流れる。
EL発光素子113の等価回路は、図23に示すように、ダイオードと容量で表されるため、Vel≦Vcat+Vthel(EL発光素子113のリーク電流がTFT111に流れる電流よりもかなり小さい)の関係を満足する限り、TFT111の電流はキャパシタC111とCelを充電するために使われる。
このとき、容量Celの端子間の電圧Velは時間と共に、図24に示すように上昇してゆく。一定時間経過後、TFT111のゲート・ソース間電圧はVthという値をとる。このとき、Vel=Vofs−Vth≦Vcat+Vthelとなっている。
【0082】
しきい値キャンセル動作終了後、図19(A),(C)、および図25に示すように、TFT112をオンした状態で信号線SGLの電位をVsigとする。データ信号Vsigは階調に応じた電圧となっている。このとき、TFT111のゲート電位は、TFT112をオンしているために、図19(D)に示すようにVsigとなるが、電源ラインであるパワー駆動線PSLから電流Idsが流れるためソース電位は時間とともに上昇してゆく。
このとき、TFT111のソース電圧がEL発光素子113のしきい値電圧Vthelとカソード電圧Vcatの和を越えなければ(EL発光素子113のリーク電流がTFT111に流れる電流よりもかなり小さければ)、TFT111に流れる電流はキャパシタC111とCelを充電するのに使用される。
このとき、TFT111のしきい値補正動作は完了しているため、TFT111が流す電流は移動度μを反映したものとなる。
具体的にいうと、図26に示すように、移動度μが大きいものはこのときの電流量が大きく、ソース電圧の上昇も早い。逆に移動度μが小さいものは電流量が小さく、ソース電圧の上昇は遅くなる。これによって、TFT111のゲート・ソース間電圧は移動度μを反映して小さくなり、一定時間経過後に完全に移動度を補正するVgsとなる。
【0083】
最後に、図19(A)〜(C)、および図27に示すように、ゲートパルスGPをローレベルに切り替えてTFT112をオフして書き込みを終了させ、EL発光素子113を発光させる。
TFT111のゲート・ソース間電圧は一定であるので、TFT111は一定電流Ids’をEL発光素子113に流し、VelはEL発光素子113にIds’という電流が流れる電圧Vxまで上昇し、EL発光素子113は発光する。
本画素回路101においてもEL発光素子113は発光時間が長くなるとそのI-V特性は変化してしまう。そのため図中B点(ノードND111)の電位も変化する。しかしながら、TFT111のゲート・ソース間電圧は一定値に保たれているのでEL発光素子113に流れる電流は変化しない。よってEL発光素子113のI-V特性が劣化しても、一定電流Idsが常に流れ続け、EL発光素子113の輝度が変化することはない。
【0084】
このように駆動される画素回路においては、前述したような第1および第2の接続形態例に係る構成を有することから、ウィンドウを表示しても電源の電圧降下の差が小さくなるため、均一な画質を得ることができる。
また、電源配線を細く配線することが可能となるため、高精細、高歩留りが可能となる。
また、シェーディング、スジムラ等の発生が抑止された画質のよい画像を得ることができる。
【0085】
以上、本実施形態においては、図11の回路、すなわち、2個のトランジスタと1個のキャパシタの2Tr+1C画素回路を有する表示装置100に対しての効果的な接続形態について説明した。
ただし、第1および第2の接続形態例は、2Tr+1C画素回路を有する表示装置100に対して効果的であるが、これらの対策を、OLEDと直列に接続されるドライブ(駆動)トランジスタやスイッチングトランジスタの他に、移動度やしきい値キャンセル用のTFT等が別途設けられる構成の画素回路を有する表示装置にも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】一般的な有機EL表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画素回路の一構成例を示す回路図である。
【図3】有機EL発光素子の電流−電圧(I−V)特性の経時変化を示す図である。
【図4】図2の回路のpチャネルTFTをnチャネルTFTに置き換えた画素回路を示す回路図である。
【図5】初期状態におけるドライブトランジスタとしてのTFTとEL発光素子の動作点を示す図である。
【図6】2値の電圧パルスで画素を駆動させる場合の有機EL表示装置の構成を示すブロック図である。
【図7】ウィンドウパターンの一例を示す図である。
【図8】6画素におけるパワー駆動線と画素回路との接続形態例を示す図である。
【図9】6画素の場合の有機EL発行素子の電流−電圧(I−V)特性の経時変化を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る画素回路を採用した有機EL表示装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本実施形態に係る画素回路の具体的な構成を示す回路図である。
【図12】図11の画素回路の基本的な動作を示すタイミングチャートである。
【図13】本実施形態に係るパワー駆動線と画素回路との第1の接続形態例を示す図である。
【図14】ウィンドウ周辺での電圧降下を示す図である。
【図15】本実施形態に係るパワー駆動線と画素回路との第2の接続形態例を示す図である。
【図16】画質等を改善するための対策の一例を説明するための図であって、画素回路の要部の簡略的な平面図と断面図である。
【図17】図16の比較例として走査線(ゲートライン)と層の積層方向に重なる位置に容量(キャパシタ)を配置した構成を示す図である。
【図18】画質等を改善するための他の対策例を説明するための図であって、画素回路の要部の簡略的な断面図である。
【図19】図11の画素回路の具体的な動作を示すタイミングチャートである。
【図20】図11の画素回路の動作を説明するための図であって、発光期間の状態を示す図である。
【図21】図11の画素回路の動作を説明するための図であって、非発光期間において電圧をVssとした状態を示す図である。
【図22】図11の画素回路の動作を説明するための図であって、オフセット信号を入力した状態を示す図である。
【図23】図11の画素回路の動作を説明するための図であって、電圧をVccにした状態を示す図である。
【図24】図11の画素回路の動作を説明するための図であって、電圧をVccにしたときの駆動トランジスタのソース電圧の遷移を示す図である。
【図25】図11の画素回路の動作を説明するための図であって、データ信号Vsigを書き込むときの状態を示す図である。
【図26】図11の画素回路の動作を説明するための図であって、移動度の大小に応じた駆動トランジスタのソース電圧の遷移を示す図である。
【図27】図11の画素回路の動作を説明するための図であって、発光状態を示す図である。
【符号の説明】
【0087】
100・・・表示装置、101・・・画素回路、102・・画素アレイ部、103・・水平セレクタ(HSEL)、104・・・ライトスキャナ(WSCN)、105・・・パワードライブスキャナ(PDSCN)、SGL・・・信号線、WSL・・・走査線、PSL・・・パワー駆動線、111・・・駆動(ドライブ)トランジスタとしてのnチャネルTFT、112・・・スイッチとしてのnチャネルTFT、ND111・・・第1のノード、ND112・・・第2のノード。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マトリクス状に配列された複数の画素回路と、
上記画素回路の行配列に応じて配線され、上記画素回路が接続される複数の電源配線と、 を有し、
同一行に配列された複数の画素回路において、接続される上記電源配線が異なる行である画素回路が混在するように形成されている
表示装置。
【請求項2】
上記電源配線が、対応する行の所定の画素回路の縁部に沿うように蛇行させ配線されている
請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
同一行に配列された複数の画素回路が一つおきに異なる隣接パワー駆動線に接続されている
請求項1記載の表示装置。
【請求項4】
同一行に配列された複数の画素回路が一つおきに異なる隣接パワー駆動線に接続されている
請求項2記載の表示装置。
【請求項5】
同一行に配列された複数の画素回路が数画素回路おきに異なる隣接パワー駆動線に接続されている
請求項1記載の表示装置。
【請求項6】
同一行に配列された複数の画素回路が数画素回路おきに異なる隣接パワー駆動線に接続されている
請求項2記載の表示装置。
【請求項7】
上記電源配線は、異なる電圧が印加可能で、
上記画素回路は、
基準電位と、
駆動信号が伝搬される駆動配線と、
流れる電流によって輝度が変化する発光素子と、
駆動トランジスタと、
信号線と上記駆動トランジスタのゲートとの間に接続され、ゲートが上記駆動配線に接続され、上記駆動信号により導通状態が制御されるスイッチングトランジスタと、
上記駆動トランジスタのゲートとソース間に接続されたキャパシタと、を有し、
上記電源ラインと上記基準電位間に上記駆動トランジスタと上記発光素子が直列に接続されている
請求項1記載の表示装置。
【請求項8】
上記電源配線は、異なる電圧が印加可能で、
上記画素回路は、
基準電位と、
駆動信号が伝搬される駆動配線と、
流れる電流によって輝度が変化する発光素子と、
駆動トランジスタと、
信号線と上記駆動トランジスタのゲートとの間に接続され、ゲートが上記駆動配線に接続され、上記駆動信号により導通状態が制御されるスイッチングトランジスタと、
上記駆動トランジスタのゲートとソース間に接続されたキャパシタと、を有し、
上記電源ラインと上記基準電位間に上記駆動トランジスタと上記発光素子が直列に接続されている
請求項2記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2008−233400(P2008−233400A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−71258(P2007−71258)
【出願日】平成19年3月19日(2007.3.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】