説明

複合部材

【課題】軸部を筒部内に挿入した状態で軸部と筒部とを接続した複合部材において、腐食の発生を抑えることにより複合部材の耐久性を向上させることができる複合部材を提供する。
【解決手段】スタビライザーリンクSLは、アーム部材10とボールジョイント20,30とを備えている。アーム部材10は筒状に形成されている。ボールジョイント20には軸状の嵌合部22cと接続部22dとが形成されている。嵌合部22cの外周面には環状に溝部22eが形成されている。溝部22eには、アーム部材10の筒部内をシールするためのOリング23が嵌め込まれている。嵌合部22cおよび接続部22dはアーム部材10の筒部内に挿入された状態で、同筒部がプレス加工されることにより固定されている。これにより、嵌合部22cに設けられたOリング23は押し潰されてアーム部材10の内周面および嵌合部22cの溝部22eに密着した状態で配置され筒部内をシールする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両におけるサスペンション機構またはステアリング機構に用いられる複合部材であって、第1の部材に形成された軸部を第2の部材に形成された筒部内に挿入した状態で両部材を接続した複合部材に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車などの車両におけるサスペンション機構やステアリング機構は、各構成要素を互いに連結するためのリンク部材を備えている。リンク部材は、円筒状に形成されたアーム部材の両端部にサスペンション機構などにおける各構成要素を互いに連結するための連結部材を備えて構成されている。この場合、各連結部材は、アーム部材の両端部にプレス加工などによって接続されている。
【0003】
具体的には、下記特許文献1〜6に示すように、各連結部材に軸状に形成された軸部をアーム部材の端部における筒部に挿入した状態で、同筒部における端部(開口部付近)をプレス加工(カシメ加工)することによってアーム部材と各連結部材とを一体的に接続している。
【特許文献1】特開平11−93997号公報
【特許文献2】特開2000−110810号公報
【特許文献3】特開2001−336542号公報
【特許文献4】特開2002−292439号公報
【特許文献5】特開2003−94129号公報
【特許文献6】特開2003−156017号公報
【0004】
しかしながら、このようなリンク部材、すなわち、車両のサスペンション機構やステアリング機構に用いられるリンク部材(複合部材)は、多湿な環境や塩分を含む環境に曝されることがあるため腐食に対する耐久性が問題となる。特に、連結部材とアーム部材との結合強度は、長期間に亘って安定的に維持されることが望まれる。
【発明の開示】
【0005】
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、車両のサスペンション機構やステアリング機構に用いられ、軸部を筒部内に挿入した状態で同軸部と同筒部とを接続した複合部材において、腐食の発生を抑えることにより複合部材の耐久性、特に、連結部材とアーム部材との結合強度を長期間に亘って安定的に維持することができる複合部材を提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、車両におけるサスペンション機構またはステアリング機構に用いられ、第1の部材に形成された軸部を第2の部材に形成された筒部内に挿入した状態で、第1の部材と第2の部材とを接続した複合部材において、前記軸部と前記筒部との間に、第2の部材の筒部内への異物の侵入を防止するための侵入防止手段を備えたことにある。
【0007】
この場合、前記複合部材において、前記侵入防止手段を、例えば、前記軸部と前記筒部との接続部分より同筒部の開口部側に設けるとよい。また、前記侵入防止手段を、例えば、Oリングにするとよい。また、前記第2の部材における筒部を塑性変形させることにより、第1の部材と第2の部材とを接続するとよい。
【0008】
このように構成した本発明の特徴によれば、車両のステアリング機構またはサスペンション機構の一部を構成する複合部材であって、第1の部材の軸部を第2の部材の筒部内に挿入した状態で第1の部材と第2の部材とを接続して構成される複合部材において、前記軸部と前記筒部との間に異物の侵入防止手段を備えている。このため、複合部材が多湿な環境や塩分を含む環境に曝された場合であっても、第2の部材内に水や粉塵などの異物が侵入することがない。すなわち、第2の部材の内周面(塑性変形した部分も含む)および第2の部材の筒部内に位置する第1の部材の軸部に水分や塩分が被着することを防止することができる。これにより、第2の部材の筒部内、特に第1の部材と第2の部材との接続部の腐食を防止することができる。この結果、複合部材の耐久性を向上させることができるとともに、第1の部材と第2の部材との結合強度を長期間に亘って維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明に係る部材接続方法の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る部材接続方法を用いて製造されたスタビライザーリンクSLの全体を示す正面図である。スタビライザーリンクは、自動車に採用されるサスペンション機構においてスタビライザーとサスペンションアームとを連結するリンク部材であり、車体の走行安定性を図るための部材である。なお、図においては、スタビライザーリンクSLの中央部を省略して示している。
【0010】
このスタビライザーリンクSLは、円筒状に形成されたアーム部材10の一端部に略凸状に形成されたボールジョイント20を図示上向きに備えるとともに、同アーム部材10の他端部にボールジョイント20と同一な構成のボールジョイント30を図示下向きに備えて構成されている。アーム部材10は、炭素鋼(例えば、STKM12などの機械構造用炭素鋼鋼管)によって構成されたパイプ状の部材であり、本発明に係る第2の部材に相当する。なお、図においては、アーム部材10の中央部を省略して示している。
【0011】
ボールジョイント20は、図2(A),(B)に示すように、ボールスタッド21、軸受部材22,Oリング23、ベアリングシート24,プラグ25およびダストカバー26から構成されている。これらのうち、ボールスタッド21は、鉄鋼材により構成されており、略円柱状に形成されたスタッド部21aの一端部に球状のボール部21bが形成されるとともに、スタッド部21aの他端部に鍔部21cを介して雄ネジ21dが形成されている。
【0012】
軸受部材22は、鉄鋼材を鋳造して成形されており、円筒状に形成されたソケット部22aと、同ソケット部22aから水平方向に延びて形成された支持部22bとから構成されている。これらのうち、ソケット部22aは、その円筒内にて前記ボールスタッド21のボール部21bを収容する部分である。また、支持部22bは、軸受部材22、すなわち、ボールジョイント20を支持しつつアーム部材10に接続する部分である。支持部22bの先端部には、アーム部材10の内径に対して適当な嵌め合い(すきま嵌め)の外径に形成された軸状の嵌合部22cと、同嵌合部22cより小さい外径に形成された軸状の接続部22dとが形成されている。これらの嵌合部22cおよび接続部22dが、本発明に係る軸部に相当する。この嵌合部22cの外周面における略中央部には、凹状に切り欠かれた溝部22eが環状に形成されている。
【0013】
溝部22eには、ゴム材(例えば、ニトリルゴムやシリコーンゴムなど)によって形成された環状のOリング23が嵌め込まれている。Oリング23は、アーム部材10の筒部内に挿入された嵌合部22cとアーム部材10の内周面との隙間から水や粉塵などの異物がアーム部材10の筒部内に侵入することを防ぐためのシール部材であり、本発明に係る侵入防止手段に相当する。したがって、嵌合部22c上に形成される溝部22eの寸法およびOリング23の各寸法は、Oリング23による気密・液密性を確保するための寸法に適宜設定される。
【0014】
軸受部材22のソケット部22aの内部におけるソケット部22aの内壁とボールスタッド21のボール部21bとの間にはベアリングシート24が設けられている。ベアリングシート24は、合成樹脂材にて構成されており、軸受部材22のソケット22a内においてボールスタッド21のボール部21bを回動自在に保持する。このベアリングシート24は、鉄鋼材により構成された略凹形状のプラグ25によってソケット22a内に保持されている。また、軸受部材22のソケット部22aの上部には、ボールスタッド21のスタッド部21aを覆う状態で、ゴム材により構成されたダストカバー26が設けられている。なお、ボールジョイント30は、ボールジョイント20と同一な構成であるため、その説明は省略する。また、これらボールジョイント20またはボールジョイント30が、本発明に係る第1の部材に相当する。
【0015】
このように構成されたスタビライザーリンクSLを製造する過程におけるアーム部材10とボールジョイント20,30との接続方法について説明する。なお、ボールジョイント20とボールジョイント30とは同一の構成であるため、アーム部材10とボールジョイント20との接続方法についてのみ説明し、アーム部材10とボールジョイント30との接続方法については省略する。
【0016】
まず、作業者は、ボールジョイント20を構成する部品であるボールスタッド21、軸受部材22,Oリング23、ベアリングシート24,プラグ25およびダストカバー26をそれぞれ用意する。この場合、軸受部材22は、鋳造により嵌合部22cに溝22eが形成された状態で一体的に成形される。なお、溝22eは、溝22eを有さない状態で軸受部材22を鋳造した後、例えば、切削加工により形成するようにしてもよい。作業者は、ボールスタッド21、軸受部材22,Oリング23、ベアリングシート24,プラグ25およびダストカバー26を所定の作業工程により組み付けてボールジョイント20を完成させる。この場合、作業者は軸受部材22の嵌合部22cに形成された溝22eにOリング23を嵌め込む。その他のボールジョイント20を完成させるための所定の作業工程は、本発明に直接関わらないため、その説明は省略する。
【0017】
次に、作業者は、スタビライザーリンクSLを構成する部材であるアーム部材10を用意する。そして、図3(A)に示すように、アーム部材10の一端部(図示左側の端部)にボールジョイント20の接続部22dおよび嵌合部22cを挿入する。この場合、嵌合部22cに設けられたOリング23の外径はアーム部材10の内径より大きいため、Oリング23はアーム部材10の内周面に押し潰された状態でアーム部材10の筒内に挿入される。すなわち、Oリング23は、アーム部材10の内周面および嵌合部22cの溝部22eに密着した状態で配置される。
【0018】
次に、作業者は、図示しないプレス装置を用いてアーム部材10とボールジョイント20とを接続する。プレス装置は、アーム部材10の端部表面における接続部22dが挿入されている部分を圧縮変形させてアーム部材10とボールジョイント20とを接続するための加工装置であり、2つのプレス型40,50を備えている。
【0019】
プレス型40は、アーム部材10における接続部22dが挿入されている部分を載置するための不動の静金型である。プレス型40におけるアーム部材10が載置されるプレス面41には、アーム部材10の外周面に沿った半円形状に形成された外周プレス面42と、外周プレス面42(またはアーム部材10)の円周方向に沿って外周プレス面42から凸状に突出したカシメ凸部43がプレス型40の長手方向に沿って3つ設けられている。一方、プレス型50は、プレス型40に対して進退可能な状態で配置される動金型である。このプレス型50には、プレス型40に対応するプレス面51,外周プレス面52およびカシメ凸部53がそれぞれ形成されている。
【0020】
作業者は、嵌合部22cおよび接続部22dがアーム部材10内に挿入された状態のアーム部材10およびボールジョイント20をプレス装置のプレス型40上にセットする。そして、作業者は、プレス装置を作動させることにより、接続部22dが挿入されているアーム部材10の筒部を圧縮変形させてアーム部材10とボールジョイント20とを接続(カシメ固定)する。この場合、図4(B)に示すように、アーム部材10の端部の筒部は、プレス型40,50のプレス面41,51の形状に沿って塑性変形し接続部22dに密着する。これにより、ボールジョイント20はアーム部材10に定着する。なお、この場合、接続部22dの表面を凹凸状(例えば、雄ネジや環状の溝)に形成しておくことで、接続部22dとアーム部材10との結合強度をより向上させることができる。
【0021】
次に、作業者は、ボールジョイント20が接続されたアーム部材10をプレス装置から取り出し、ボールジョイント20と同様な手順によってボールジョイント30をアーム部材10の他端部に接続する。これにより、アーム部材10の両端部にボールジョイント20およびボールジョイント30がそれぞれ接続され、スタビライザーリンクSLが略完成する。スタビライザーリンクSLを完成させるための他の工程は、本発明に直接関係しないため、その説明は省略する。
【0022】
完成したスタビライザーリンクSLは、自動車などの車両のサスペンション機構の一部として組み付けられる。そして、スタビライザーリンクSLは、車両が走行する際、車体の走行安定性を維持する。この車両の走行時においてスタビライザーリンクSLには、泥水や塩分を含んだ水(例えば、海水)または粉塵などの異物が付着することがある。しかし、ボールジョイント20の嵌合部22cが挿入されたアーム部材10の筒部内における嵌合部22cとアーム部材10の内周面との間にはOリング23が設けられているため、スタビライザーリンクSLに付着した異物がアーム部材10内に侵入することはない。
【0023】
上記接続方法の説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、アーム部材10の筒部内にボールジョイント20の軸部(嵌合部22cおよび接続部22d)が挿入されて構成されたスタビライザーリンクSLにおいて、嵌合部22cとアーム部材10の内周面との間にOリング23が設けられている。このため、車両の走行時や洗車時などにおいてスタビライザーリンクSLに水分や粉塵(塩分を含んだものも含む)などの異物が付着した場合であってもアーム部材10の筒部内にこれらの異物が侵入することがない。このため、アーム部材10の内周面(プレス加工により塑性変形した部分も含む)およびアーム部材10の筒部内に位置する嵌合部22c,接続部22dに水分や塩分などが被着することを防止することができる。この結果、スタビライザーリンクSLの耐久性を向上させることができるとともに、ボールジョイント20とアーム部材10との結合強度を長期間に亘って維持することができる。
【0024】
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0025】
上記実施形態においては、1つのOリング23を用いてアーム部材10の筒部内への異物の侵入を防止するように構成したが、これに限定されるものではない。すなわち、2つ以上のOリング23を用いてシールするように構成してもよい。これによれば、上記実施形態に比べてより確実にアーム部材10の筒部内への異物の侵入を防止することができる。
【0026】
また、上記実施形態においては、本発明に係る侵入防止手段としてOリング23を用いた。しかし、アーム部材10の筒部内に挿入された嵌合部22cとアーム部材10の筒部との隙間から異物(例えば、水や水蒸気などの流体、粉塵などの粉体)がアーム部材10の筒部内に侵入することを防止できれば、これに限定されるものではない。例えば、図4に示すように、アーム部材10の開口部11と嵌合部22cとの間にシーリング剤27を塗布することにより、アーム部材10の筒部内への異物の侵入を防止することができる。これによっても、上記実施形態と同様の効果が期待できる。また、シーリング剤27と上記実施形態におけるOリング23とを併用してもよい。これによれば、上記実施形態に比べてより確実にアーム部材10の筒部内への異物の侵入を防止することができる。
【0027】
また、侵入防止手段としてロックナットを用いることもできる。例えば、ボールジョイント20の嵌合部22c上に雄ネジを形成するとともに、アーム部材10の筒部内に前記雄ネジと噛み合う雌ネジを形成しておく。また、嵌合部22cの雄ネジと噛み合うロックナットを用意する。そして、嵌合部22cの雄ネジをアーム部材10の筒部に形成された雌ネジに噛み合わせることにより、ボールジョイント20とアーム部材10とを接続した後、ロックナットをアーム部材10に向けて締め付ける。これにより、上記実施形態と同様にアーム部材10の筒部内への異物の侵入を防止することができる。
【0028】
また、上記実施形態においては、Oリング23をアーム部材10におけるプレス加工する位置よりも開口部側に配置した。しかし、Oリング23をアーム部材10におけるプレス加工する位置よりも奥側に配置してもよい。具体的には、接続部22dの先端部に溝部22eを備えた嵌合部22cを形成し、溝部22eにOリング23を嵌め込む。この場合、アーム部材10のプレス加工により塑性変形した部分をシールすることはできないが、アーム部材10の筒部内におけるOリング23より奥側への異物の侵入を防止することができる。
【0029】
また、上記実施形態においては、アーム部材10とボールジョイント20,30とから構成されるスタビライザーリンクSLに本発明を適用したが、これに限定されるものではない。本発明は、自動車などの車両のサスペンション機構やステアリング機構に用いられる複合部材であって、軸部を筒部内に挿入して同軸部と同筒部とを接続した複合部材に広く適用できるものである。例えば、自動車のサスペンション機構に用いられるサスペンションアームや、ステアリング機構に用いられるタイロッドエンド、ラックエンド、これらに用いられるインナーボールジョイントなどにも広く適用することができるものである。
【0030】
また、上記実施形態においては、所謂冷間プレス加工を用いてアーム部材10の筒部を塑性変形させてボールジョイント20をアーム部材10に定着するように構成したが、これに限定されるものではない。すなわち、冷間プレス以外のプレス加工、すなわち、温間プレス加工、熱間プレス加工を用いてボールジョイント20をアーム部材10に定着させてもよい。この場合、プレス加工時の熱に耐えられる材料で形成されたOリング23を用いるようにする。また、アーム部材10の筒部を塑性変形させる以外の加工方法によってボールジョイント20とアーム部材10とを接続するようにしてもよい。例えば、ボールジョイント20の接続部22d上に雄ネジを形成するとともに、アーム部材10の筒部内に前記雄ネジと噛み合う雌ネジを形成しておく。そして、接続部22dの雄ネジをアーム部材10の筒部に形成された雌ネジに噛み合わせることにより、ボールジョイント20とアーム部材10とを接続してもよい。これらによっても、上記実施形態と同様な効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態に係るスタビライザーリンクの全体を示す正面図である。
【図2】(A)は図1のスタビライザーリンクのボールジョイントを示す平面図であり、(B)は同ボールジョイントを示す一部破断正面図である。
【図3】(A),(B)は、アーム部材にボールジョイントを挿入してアーム部材をプレス加工する状態を示す説明図であり、(A)は一部破断平面図であり、(B)は一部破断正面図である。
【図4】本発明の他の変形例を示すスタビライザーリンクの一部破断正面図である。
【符号の説明】
【0032】
SL…スタビライザーリンク、10…アーム部材、20,30…ボールジョイント、21…ボールスタッド、22…軸受部材、22a…ソケット部、22b…支持部、22c…嵌合部、22d…接続部、23…Oリング、24…ベアリングシート、25…プラグ、26…ダストカバー、40,50…プレス型、41,51…プレス面、42,52…外周プレス面、43,53…カシメ凸部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両におけるサスペンション機構またはステアリング機構に用いられ、第1の部材に形成された軸部を第2の部材に形成された筒部内に挿入した状態で、前記第1の部材と前記第2の部材とを接続した複合部材において、
前記軸部と前記筒部との間に、前記第2の部材の筒部内への異物の侵入を防止するための侵入防止手段を備えたことを特徴とする複合部材。
【請求項2】
請求項1に記載した複合部材において、
前記侵入防止手段は、前記軸部と前記筒部との接続部分より同筒部の開口部側に設けられた複合部材。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載した複合部材において、
前記侵入防止手段は、Oリングである複合部材。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した複合部材において、
前記第2の部材における前記筒部を塑性変形させることにより、前記第1の部材と前記第2の部材とを接続した複合部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−265355(P2008−265355A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−106853(P2007−106853)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(000198271)株式会社ソミック石川 (91)
【Fターム(参考)】