説明

計量された体積の加熱された水を単一の飲料調合器の調合チャンバに分配するシステム

計量された体積の加熱された水を単一の給仕飲料ディスペンサの調合チャンバ(16)に分配するためのシステム。このシステムは、加熱されていない水の供給分を収容するための貯蔵タンク(10)と、分配タンク(12)と、を含む。配達ライン(14)は、分配タンクの内部を上部及び下部コンパートメント(12a、12b)に区分する中間レベル(L)で調合チャンバ及び分配タンクと連通する。上部コンパートメント(12a)の容積は、計量された体積に等しい。バルブ口(26)は、ライン孔(28)を介して上部コンパートメントと連通している。供給ライン(38)が、貯蔵タンク(10)を下部コンパートメント(12b)に接続する。空気ポンプ(30)が、加圧空気を上部コンパートメントに配達するように配置される。供給ライン内の水ポンプ(36)が、水を貯蔵タンクから下部コンパートメントに配達するように配置されている。分配タンク内に受け取った水を加熱するヒータ(34)。分配タンク内の水のレベル及び温度を示す制御信号を生成するセンサメカニズム。センサ手段によって生成された制御信号によって動作可能とされ且つ調合信号(60)に応答して動作して、バルブ口の開閉と共に空気及び水ポンプ(30、36)を動作し、上部コンパートメントを下部コンパートメントから移された加熱された水で充填し、且つこうして移された加熱された水を上部コンパートメントから調合チャンバへ注入するコントローラ(58)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号が未知の米国出願の部分継続出願であり、これは2004年4月26日付けで出願された米国出願第10/832,474号の部分継続出願であり、これは2003年12月12日付けで出願された米国出願第10/734,657号の部分継続出願である。
【0002】
1.発明の分野
本願は一般的に、廃棄可能な単一の給仕飲料カートリッジを受け付けて且つ穿孔するように構成され且つ寸法を有する調合チャンバを有するタイプの飲料調合器、ならびに膜媒体の層の間に閉じ込められた溶解性飲料物質を有する廃棄可能な単一の給仕飲料ポッドを受け付ける調合器に関しており、特に、そのようなカートリッジ又はポッド内に収容された溶解性飲料物質との混和のために、計量された体積の加熱された水をそのような調合チャンバに分配(ディスペンス;dispense)するシステムに関している。
【背景技術】
【0003】
2.従来技術の記述
米国特許第6,142,063号に開示されたタイプの熱水分配システムは、広く使用されている。そのようなシステムは、適当な度合いの計量の正確さで信頼性高く動作する一方で、それらの計量部品のあるものは、高い度合いの計量の正確さを達成するために必要な精度で製造することが困難である。さらに、ミネラルレベルが高い水を処理するとき、計量部品の正確さ及び信頼性がミネラル堆積物によって低減されることがある。
【0004】
他の分配システムは、ミネラル堆積物によってより低減され難いより安価な部品を使用するが、そのような利点のいずれもが、低減された分配の正確さ及び信頼性によってオフセットされる。
【0005】
【特許文献1】米国特許第6,142,063号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、ミネラル堆積物に実質的に影響されないより低コストの部品を使用するだけではなく、高い度合いの分配の正確さで常に動作することができる、改良された熱水分配システムに対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、単一の給仕飲料カートリッジ又はポッドを使用する単一の給仕飲料ディスペンサの調合チャンバに、計量された体積の加熱された水を分配するためのシステムが提供される。このシステムは、加熱されていない水の供給分を収容するための貯蔵タンクと、この貯蔵タンクに比べて実質的に低減された容積の別個の分配タンクとを含む。配達ラインは、分配タンクの内部を上部及び下部コンパートメントに区分する中間レベルで調合チャンバ及び分配タンクと連通し、上部コンパートメントの容積は、調合サイクルの間に調合チャンバに分配される計量された体積に等しい。上部コンパートメントは、ライン孔を介してバルブ口に、及び空気ラインを介して空気ポンプに接続されている。ライン孔及び空気ラインは分配タンクに別個に且つ直接に接続され得て、且つ分配タンクに接続された共通マニホールドラインに連結され得る。
【0008】
供給ラインが、貯蔵タンクを分配タンクの下部コンパートメントに接続し、供給ライン内の水ポンプが水を前者から後者に配達する役割を果たす。水ヒータが分配タンク内に受け取った水を加熱する。センサが戦略的に配置されて、分配タンク内の水温及び水のレベルを示す制御信号を生成する。コントローラが、センサ制御信号とユーザによって生成された調合信号とによって動作可能とされる。水及び空気ポンプ、ヒータ及びバルブ口は、コントローラからのコマンド信号に応答して動作して、分配タンクの上部コンパートメントを貯蔵タンクから供給ラインを介して受け取った未加熱の仕上げ水によって充填し、且つ配達ラインを介して上部コンパートメントを調合チャンバへ空にする。
【0009】
他の特徴及び付随する利点は、添付の図面を参照して、より詳細にここで記述される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
最初の図1を参照すると、本発明にしたがったシステムは、未加熱の水のための取り外し可能で且つ再充填可能な貯蔵タンク10と、実質的により小さい分配タンク12とを有している。典型的には、タンク10は約1.7リットルの水を保持し、タンク12は約700mlを保持する。配達ライン14は、その一端で、単一の給仕飲料調合器の調合チャンバ16と連通し、反対側の端では、タンク内部を上部及び下部コンパートメント12a、12bに区分する中間レベル「L」にて分配タンク12に連通する。上部コンパートメント12aの容積は、調合サイクルの間に調合チャンバに配達される熱水の計量された体積に等しい。
【0011】
調合チャンバ16は、例えば米国特許第6,079,315号に記述されているタイプのものであり、その記述は参照によってここに援用される。調合チャンバは、乾燥した溶解性飲料物質を収容したフィルタカートリッジ18を受け取ってカートリッジをインレット及びアウトレットプローブ20、22で穿孔するように適合されている。インレットプローブは配達ライン14に接続されて、乾燥飲料物質を上部タンクコンパートメント12aから受け取った計量された体積の加熱された水と混和するように作用する。アウトレットプローブは、結果として得られる調合された飲料を下向きにカップ24などに向けるように作用する。あるいは、ポッドシステムでは、調合チャンバはポッドを所定の位置に保持する装置を含み、入口及び出口ポートはポッドのインレット及びアウトレット側とそれぞれ適切に動作する。インレットポート(単数又は複数)から入ってくる水は、フィルタ媒体のインレット側を通過し、飲料物質を溶解し、それによって飲料を生成し、その飲料はフィルタ媒体のアウトレット側及びその後にアウトレットポート(単数又は複数)を通過する。
【0012】
バルブ口26は、ライン孔28を介して上部コンパートメント12a及び貯蔵タンク10に接続されている。空気ポンプ30が、加圧空気を上部コンパートメント12aに空気ライン32を介して配達するように動作可能である。
【0013】
ヒータ34は、下部タンクコンパートメント12bにて受け取った水を加熱するように動作する。水ポンプ36が、仕上げ水を、供給ライン38を介して貯蔵タンク10から分配タンク12の下部コンパートメント12bに汲み上げるように動作する。チェックバルブ40は、タンク10からの外向きの流れを許容し、タンク10への逆流を防ぐ。水ポンプ36と分配タンク12との間のチェックバルブ41は、タンク12からタンク10への逆流を防ぐ。
【0014】
この後に明らかになる理由によって、ライン孔28の流量は、好ましくは供給ライン38の容量よりも少ない。
【0015】
センサがシステム中に戦略的に配置されて、動作状態をモニタし且つ指示的な制御信号を生成する。これらは、下部タンクコンパートメント12b内の水温を表す制御信号44を生成する温度センサ42、供給ライン38の水ポンプ配達側の圧力を計測することによってタンク12内の圧力を表す制御信号48を生成する圧力トランスデューサ46、貯蔵タンク10内の水レベルがあらかじめ選択された最小値よりも低く落ち込むと制御信号52を生成する水レベルセンサ50、及び、調合チャンバがカートリッジ又はポッドでロードされて適用可能であり、且つこれによって調合サイクルを開始する準備ができていることを示す制御信号56を生成するステータス指示器54を含む。
【0016】
コントローラ58は、前述の制御信号によって動作可能とされる。コントローラは、システムが調合準備ができているかどうか且つできていることを示すステータス信号64を制御パネル62に提供する。コントローラは、制御パネルにて生成された調合信号60に応答して動作的になり、調合サイクルを通じてシステムを動作させる。
【0017】
典型的な調合サイクルの間、コントローラ58は、コマンド信号66、68、70、及び72をそれぞれ発して、バルブ口26、空気ポンプ30、水ポンプ36、及びヒータ34を以下のシーケンスステージで動作させる。
(i)バルブ口26を開ける;
(ii)水ポンプ36を動かして、未加熱の仕上げ水を貯蔵タンク10から分配タンク12の下部コンパートメント12bに汲み上げて、これによって加熱された水をコンパートメント12bから上向きにコンパートメント12aに移す;
(iii)ヒータ34を駆動して、コンパートメント12bにて受け取った仕上げ水を加熱する;
(iv)タンクコンパートメント12aが充填されたら水ポンプ36を止めて、圧力トランスデューサ46からの信号が、水がより小さなライン孔28に向けられる結果として生じるタンク12内の圧力の上昇を示す;
(v)バルブ口26を閉める;
(vi)空気ポンプ30を動かして、加圧空気を上部タンクコンパートメント12aに配達し、それによって加熱された水をそこから調合チャンバ16に送って、フィルタパッケージ18(又はポッドシステムの場合にはポッド)内の飲料物質と混和する。圧力トランスデューサ46は、調合チャンバへの水の配達の間にタンク12内の圧力の上昇を検知して、その制御信号48が、最終パージの間にコンパートメント12aが空になって空気がライン14を介して調合チャンバを通って出ているときに、圧力低下を記録する;
(vii)前述のパージを行うためのプログラムされた遅延の後に、空気ポンプ30を止める。
【0018】
調合信号60は、上部タンクコンパートメント12aが空のときには、ステージ(i)の間に生成され得る。システムはこれより、ステージ(i)からステージ(vii)をサイクルする。ステージ(iv)の完了時に水ポンプが止まると、上部コンパートメント12aの容積を越えてタンク12に配達された水は、バルブ口26を閉じることによってライン孔28内に受け取られてトラップされる。この過剰な水は、バルブ口26が再び開けられるまでは、タンク12内に戻されず、これより調合チャンバへの配達の正確さに悪影響を与えることはない。
【0019】
あるいは、調合信号60は、タンク12の上部コンパートメント12aが選択された調合温度まで加熱された水で既に充填されていると、ステージ(iv)と(v)との間に生成され得る。システムはステージ(v)から(vii)までをサイクルし、それからステージ(i)から(iv)までをサイクルする。この代替方式は、調合信号の生成と調合チャンバへの水の配達の開始との間の経過時間を最小化する。しかし、次の調合サイクルは、調合サイクルが完了した後にタンク12を仕上げ水で再充填するために必要とされる時間だけ、遅らさせる必要がある。
【0020】
さらに他の代替方式では、上部タンクチャンバ12aが、タンク12のコンパートメント12aを完全に充填するために必要とされるよりも短い特定の時間期間の間だけ水ポンプを動作させることに基づいてレベルL´まで部分的にのみ充填されるとき、ステージ(iv)の間に水ポンプ36の動作を中断する。通常の全容積配達、例えば8オンスの間、コントローラ58は、コンパートメント12aを充填するために必要な時間を記録し、貯蔵し、平均する。部分容積はそれから、調合信号60を介して選択されることができる。部分容積が選択されると、コントローラ58は、ステージ(iv)の間の水ポンプ36の動作時間を調節して、圧力トランスデューサ46によって検出された圧力上昇よりも、むしろ時間に基づいて所望の体積を配達する。これより、例えば6オンスの体積の配達が、水ポンプ36を、全8オンスを配達するための平均動作時間の75%だけのみ動作するようにタイミングを取ることによって得られる。他の体積は、水ポンプ36の動作時間を適切に調節することによって、同様に配達されることができる。調合サイクルの開始時に、調合信号60が水ポンプを再駆動してステージ(iv)を完了し、それからステージ(v)から(vii)まで、及びステージ(i)からステージ(iv)の別の中断までを続ける。この代替方式では、連続する調合サイクルは、コンパートメント12aを部分的に充填するために必要とされる時間だけ遅延され、調合信号の生成と調合チャンバへの水の配達の開始との間に経過した時間が、コンパートメント12aの充填の完了までに必要とされる時間だけ遅延される。
【0021】
ステージ(iv)の間の水ポンプ36の中断のタイミングを取る別の代替方式として、温度トランスデューサ43が分配タンク12内にレベルL´にて配置されることができる。トランスデューサ43は、下部タンクコンパートメント12bから移された加熱された水がレベルL´に到達すると、制御信号45を発する。調合信号60がレベルL´にて提供される部分容積を選択すると、コントローラ58は、ステージ(iv)の間に水ポンプ36を再駆動することによって、制御信号45に反応する。
【0022】
圧力トランスデューサ46は、図示されているように供給ライン38に配置される代わりに、調合ライン14、ライン孔28、空気ポンプライン32、又はタンク12に、代わりに配置され得る。これらの配置は、図1に示されているものと同様に、タンク12内の圧力を示す信号を提供する。
【0023】
圧力トランスデューサ46からの増加圧力信号48を利用してステージ(iv)を完了する代わりに、センサ74を使用して、ライン孔28内の水の圧力を示す制御信号を生成してもよい。このセンサ74は、チャンバ12aからライン孔に入る水の上昇した温度に反応するタイプであることができ、あるいは、ライン孔内の水の流れに反応することができる。熱電対又はサーミスタのような温度センサ素子を使用して、熱水の上昇レベルを検出することができる。リードスイッチ、流れセンサのようなレベル又は流れ計測装置、水の導電率に反応するセンサ、又はその他のレベルセンサ機器もまた、ライン孔28の水の上昇カラムを検出するために使用されることができる。
【0024】
本発明に従ったシステムの第2の実施形態は、図2に描かれている。第1の実施形態のものと共通の第2の実施形態の構成要素は、同じ参照番号によって示されている。
【0025】
第2の実施形態において、第1の実施形態の圧力トランスデューサ46が取り除かれ、空気ポンプ30への電源に直列に接続されたセンサ抵抗器78で置き換えられ、空気ポンプはDCモータによって電気的に駆動される。センサ抵抗器78における電圧降下は、空気ポンプの電流に直接に比例し、より高い負荷又は仕事の増加を示す電力消費の増加を示す。制御信号80は、電力消費の変化をコントローラ58へリレーする。
【0026】
調合信号60に反応して、図2のシステムのコントローラ58は、最初にバルブ口26を閉じ、水ポンプ36及び空気ポンプ30の両方を同時に動作するように動作する。加熱された水がコンパートメント12bからコンパートメント12aに移され、空気がコンパートメント12aから移される。この移された空気は、空気ポンプ30によってそのコンパートメント内に汲み上げられた空気と共に、ライン孔28を介して排気される。ライン孔28を介した空気の排出は、空気ポンプへの仕事負荷を低減し、それが比較的低レベルの電力消費で動作することを可能にする。しかし、コンパートメント12aが最終的に水で充填されると、空気ポンプの電力消費のレベルは、ライン孔28を通した空気に対抗して水を注入するために必要とされる増加した仕事の結果として、第2の高レベルに上昇する。電力消費のこの増加したレベルを示す制御信号80に反応して、コントローラはバルブ口26を閉じて、水ポンプ36を止める。空気ポンプ30の連続した動作は、ここでは空気に、コンパートメント12a内の水を、配達ライン14を介して調合チャンバ16に移させる。
【0027】
コンパートメント12aが空になり、且つ空気が配達ライン14を介して調合チャンバ16及び穿孔されたカートリッジ又はポッドを通して排出されると、空気を汲み上げるために必要とされる仕事の減少が、センサ抵抗器78における電圧降下での減少をもたらす結果となる。コントローラ58は、この電圧変化の突然の率を水の分配プロセスの完了と解釈し、空気ポンプ30に付加的な短い時間期間の間、例えば約3秒間動作を維持させて、配達システム内の残存している水のパージを達成する。
【0028】
図3に示されている第3の実施形態は、センサ抵抗器78´が水ポンプ36への電源に直列に接続されている点を除いて、図2の実施形態と同様である。センサ抵抗器78´における電圧降下は再び、水ポンプの電流に直接に比例し、分配タンク12の上部コンパートメント12aが水で充填されて且つ水がライン孔28に流されているときの電力消費の増加を示す。制御信号80´は、水ポンプの電力消費の変化をコントローラ58にリレーする。
【0029】
第3の実施形態の調合サイクルは、ステージ(iv)において、上部タンクコンパートメント12aが水で充填されているときに水ポンプの電力消費の上昇を示す制御信号80´に反応して水ポンプ36が止められることを除いて、第1の実施形態のものと同一である。
【0030】
上記を考慮すると、当業者は、本発明のシステムがまた、ヒータ34及び温度センサ42を単純に止めるか又は除去することによって、未加熱の水を配達する際にも有用であることを認識するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施形態に従ったシステムの模式的なダイアグラム図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に従ったシステムの模式的なダイアグラム図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に従ったシステムの模式的なダイアグラム図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
計量された体積の加熱された水を単一の給仕飲料ディスペンサの調合チャンバに分配するためのシステムであって、
加熱されていない水の供給分を収容する貯蔵タンクと、
分配タンクと、
前記調合チャンバ及び前記分配タンクと、前記分配タンクの内部を上部及び下部コンパートメントに区分する中間レベルで連通し、前記上部コンパートメントの容積が前記計量された体積に等しい、配達ラインと、
ライン孔を介して前記上部コンパートメントと連通しているバルブ口と、
前記貯蔵タンクを前記下部コンパートメントに接続する供給ラインと、
加圧空気を前記上部コンパートメントに配達するように構成された空気ポンプと、
前記貯蔵タンクから前記下部コンパートメントに水を配達するように構成された前記供給ライン内の水ポンプと、
前記分配タンク内に受け取った水を加熱するヒータと、
前記分配タンク内の水のレベル及び温度を示す制御信号を生成するセンサ手段と、
前記センサ手段によって生成された制御信号によって動作可能とされ、且つ調合信号に反応して動作されて、前記バルブ口の開閉と共に前記空気及び水ポンプを動作し、前記上部コンパートメントを前記下部コンパートメントから移された加熱された水で充填し且つこのようにして移された加熱された水を前記上部コンパートメントから前記調合チャンバへ注入する、コントローラと、
を備える、システム。
【請求項2】
前記コントローラが、連続的に、
(i)前記バルブ口を開け、
(ii)前記水ポンプを動かして、未加熱の仕上げ水を前記貯蔵タンクから前記分配タンクの前記下部コンパートメントに汲み上げて、これによって加熱された水を前記下部コンパートメントから上向きに前記上部コンパートメントに移し、
(iii)前記ヒータを駆動して、前記下部コンパートメントにて受け取った仕上げ水を加熱し、
(iv)前記上部コンパートメントが充填されたら前記水ポンプを止め、
(v)前記バルブ口を閉め、
(vi)前記空気ポンプを動かして、加圧空気を前記上部タンクコンパートメントに配達して、加熱された水をそこから前記調合チャンバに移し、
(vii)前記空気ポンプを止める、
ように動作する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記調合信号が、動作ステージ(i)に先立って生成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記調合信号が、動作ステージ(iv)と(v)との間に生成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記調合信号が、動作ステージ(v)における中断の間に生成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記センサ手段が前記分配タンク内の圧力を検知する手段を含む、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項7】
前記センサ手段が前記ライン孔内の水の圧力を計測するセンサを含む、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項8】
前記センサが温度に反応する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記センサが前記ライン孔内の水の流れに反応する、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記センサが前記ライン孔内の水の導電率に反応する、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記センサ手段が前記分配タンク内の水の温度を計測する温度センサを含む、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項12】
前記センサ手段が前記貯蔵タンク内の水位に反応する水位レベルセンサを含む、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項13】
前記コントローラが、前記上部コンパートメントが部分的に充填されると、ステージ(iv)にて前記水ポンプを止める、請求項2に記載のシステム。
【請求項14】
前記コントローラが、前記上部コンパートメントを完全に充填するために必要とされる平均時間の割合として計算される時間期間の終了時に、前記水ポンプを止める、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記コントローラが、前記上部コンパートメント内の加熱された水が前記中間レベルの上の第2のレベルに到達すると、前記水ポンプを止める、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記コントローラが、前記第2のレベルで前記分配タンク内の温度センサによって生成された制御信号によって、前記水ポンプを止めるように動作可能とされる、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
計量された体積の水を単一の給仕飲料ディスペンサのチャンバに分配するためのシステムであって、
水の供給分を収容する貯蔵タンクと、
分配タンクと、
前記チャンバ及び前記分配タンクと、前記分配タンクの内部を上部及び下部コンパートメントに区分する中間レベルで連通し、前記上部コンパートメントの容積が前記計量された体積に等しい、配達ラインと、
ライン孔を介して前記上部コンパートメントと連通しているバルブ口と、
前記貯蔵タンクを前記下部コンパートメントに接続する供給ラインと、
加圧空気を前記上部コンパートメントに配達する空気ポンプと、
前記貯蔵タンクから前記下部コンパートメントに水を配達する前記供給ライン内の水ポンプと、
前記分配タンク内の水のレベルを示す制御信号を生成するセンサ手段と、
前記センサ手段によって生成された制御信号によって動作可能とされ、且つ調合信号に反応して動作されて、前記バルブ口の開閉と共に前記空気及び水ポンプを動作し、前記上部コンパートメントを前記下部コンパートメントから移された加熱された水で充填し且つこのようにして移された水を前記上部コンパートメントから前記チャンバへ注入する、コントローラと、
を備える、システム。
【請求項18】
前記コントローラが、連続的に、
(i)前記バルブ口を開け、
(ii)前記水ポンプを動かして、仕上げ水を前記貯蔵タンクから前記分配タンクの前記下部コンパートメントに汲み上げて、これによって水を前記下部コンパートメントから上向きに前記上部コンパートメントに移し、
(iii)前記上部コンパートメントが充填されたら前記水ポンプを止め、
(iv)前記バルブ口を閉め、
(v)前記空気ポンプを動かして、加圧空気を前記上部タンクチャンバに配達し、水をそこから前記チャンバに移し、
(vi)前記空気ポンプを止める、
ように動作する、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記空気ポンプが電気的にパワーを与えられ、前記空気ポンプの電力消費が、前記上部コンパートメントへのその空気の配達が前記上部コンパートメントから前記ライン孔を介して排出されるときには第1のレベルにあり、前記上部コンパートメントが水で充填されて前記空気の配達が水を前記上部コンパートメントから移す役割を果たすときには、前記電力消費が第2のレベルにある、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記センサ手段が、前記空気ポンプの電力消費のレベルを検知し且つ前記レベルを示す制御信号を生成する抵抗器手段を含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記配達信号に応答して、前記コントローラが前記バルブ口を開けて、最初に前記水及び空気ポンプを同時に動作して水を前記下部コンパートメントから前記上部コンパートメントへ移す一方で空気を前記上部コンパートメントから前記ライン孔を介して排出し、それによって前記空気ポンプの電力消費を前記第1のレベルに維持し、前記空気ポンプの電力消費が前記第2のレベルに上昇したことを示す前記抵抗器手段からの制御信号に応答して、前記コントローラが前記バルブ口を閉じて且つ前記水ポンプを止める一方で、前記空気ポンプの動作を継続し、それによって水を前記上部コンパートメントから前記配達ラインを介して前記チャンバに移す、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記水ポンプが電気的にパワーを与えられ、前記水ポンプの電力消費が、前記下部コンパートメントへのその水の配達が前記上部コンパートメントへ水を移し且つこうして移された水が空気を前記上部コンパートメントから前記ライン孔を介して移すときには第1のレベルにあり、前記上部コンパートメントが水で充填されて前記水が前記上部コンパートメントから前記ライン孔に移されると、前記電力消費が第2のより高いレベルにある、請求項17に記載のシステム。
【請求項23】
前記センサ手段が、前記水ポンプの電力消費のレベルを検知し且つ前記レベルを示す制御信号を生成する抵抗器手段を含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記配達信号に応答して、前記コントローラが前記バルブ口を開けて、最初に前記水ポンプを動作して水を前記下部コンパートメントから前記上部コンパートメントへ移す一方で空気を前記上部コンパートメントから前記ライン孔を介して排出し、それによって前記水ポンプの電力消費を前記第1のレベルに維持し、前記水ポンプの電力消費が前記第2のレベルに上昇したことを示す前記抵抗器手段からの制御信号に応答して、前記コントローラが前記バルブ口を閉じて、前記水ポンプを止め且つ前記空気ポンプを動かして、それによって水を前記上部コンパートメントから前記配達ラインを介して前記チャンバに移す、請求項23に記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2007−525382(P2007−525382A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−543939(P2006−543939)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/041037
【国際公開番号】WO2005/060800
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(500430109)コリグ インク (15)
【Fターム(参考)】