説明

記録再生装置及びインデックス画像生成装置

【課題】 記録媒体に記録されたサーチ画像データを取り込んでインデックス画像を作成する際に異常が発生した場合でも、異常の解消後に引き続き動作を継続できる記録再生装置及びインデックス画像生成装置を提供する。
【解決手段】 記録媒体(1−1)に記録された画像データのサーチ再生を行うデッキ部(4−1)と、そこで得られた画像データをメモリに取込むサーチ画像生成回路(1−7)と、サーチ画像データを取り込む際に、取り込みの異常を検出する異常検出部(4−11)と、前記異常検出部で異常が検出されたときの記憶媒体の位置情報を記憶するマイコン(4−10)と、前記サーチ画像生成回路によって取り込まれた画像データを用いてインデックス画像を生成するインデックス画像生成部(4−3,4−4)とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶媒体、特に磁気テープの斜め方向に形成された情報トラックに記録されたサーチ画像データを再生して、インデックス画像を生成する記録再生装置及びインデックス画像生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ハイビジョン記録が可能なデジタルビデオカメラのように、近年、画像及び音声のデータをMPEG(Moving Picture Experts Group)方式のような高度な圧縮方式を用いて記録/再生することが可能となってきている。その方式によれば、特に磁気テープにMPEG方式を用いた高画質記録を行うデジタルVTR(Video Tape Recorder)では、通常再生以外の変速再生(サーチ再生)を行うために、通常再生用とは別の領域にサーチ再生のための専用データを記録する方式が既に提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。これらの方式では、通常速度の8倍もしくは24倍といった高速サーチにて、前記サーチ専用データを読み出し表示することが可能である。
【0003】
これらの提案によれば、8倍速再生用のサーチ画像データは、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャにて構成される15フレームからなる1GOP(Group Of Picture)に対して1枚の画像を、テープ上150トラック(15フレーム分のテープ長)に渡って分散的に記録する。また、24倍速再生用のサーチ画像データは、テープ上4GOPに対して1枚の画像を、テープ上600トラック(60フレーム=4GOP分のテープ長)に渡って分散的に記録する。トラック上の記録位置は、8倍もしくは24倍の速度でテープを搬送した場合に、テープからのデータを読み込むための磁気ヘッドがトレースする軌跡に沿ったSync Block位置となっている。
【0004】
図1にサーチ画像データのトラック上の領域配置図を示す。8倍速のサーチ画像データは、16トラックごとに1組のデータが書き込まれており、図に示したように正/逆8倍の速度でテープを搬送した場合に、(−)アジマスの磁気ヘッドがトラックパターンをトレースする軌跡(傾き)に沿った位置にデータ記録領域が設けられている。従って、8倍速モードでも全てのサーチ画像データを読み出すことが可能である。
【0005】
次に図2のブロック図を用いて、このようなサーチ画像データを読み出して表示するためのサーチ画像データ再生回路について説明する。1−1はカセットテープ、1−2は磁気ヘッドから再生された再生データを増幅する再生アンプ、1−10は前記再生アンプの出力信号から記録終了時に目詰まりを検出する目詰まり検出器、1−3は前記増幅された再生データをデジタル信号に変換するA/D変換器、1−4はA/D変換器(1−3)から出力されたデジタルデータが書き込まれるSDRAM、1−5はそのSDRAM上に設けられた読み出しデータ記憶領域である。1−6は読み出しデータのエラーを訂正するエラー訂正回路、1−7は前記テープから読み出されたデータの中から、サーチ画像データを取り出し、SDRAM(1−4)上に設けられたサーチ画像データ記憶領域(1−8)に、後述する画面形式(図3参照)に応じた構成で書き込むサーチ画像生成回路、1−9はサーチ画データ記憶領域(1−8)上に記憶されたサーチ画像データを取り出してアナログ信号に変換し、不図示のモニタに出力するD/A変換器である。
【0006】
高速サーチモードにおいては、磁気テープから読み出されたサーチ画像データを前述したような再生回路を用いて再生することで、8倍速であれば15フレーム/8(時間)≒0.06[秒]に1画面程度の更新速度で、連続的にサーチ画像を表示することが可能である。
【0007】
このようなサーチ画像の画面構成については、これまでもいくつかの提案がなされているが、図3を用いて、輝度データの有効画素が水平×垂直で1440×1080、色差データの有効画素が水平×垂直で720×540となる再生画像を、サーチ画像データへと形式変換する場合について説明する。この例では、前述した分解能の画像データを、水平90×垂直68マクロブロック(MB)の画像データに変換する。この場合の1MBの構成は、8画素×8画素の輝度ブロックを水平/垂直方向に2個づつ並べた輝度情報と、そのブロックに対応した8画素×8画素の色差情報(Cr及びCb)を組み合わせたものとなっている。これらの情報を通常画像情報より圧縮して短いデータ長に変換することで、図1にて説明したような比較的狭いサーチ画像データ領域に記録することが可能となる(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−209179号公報
【特許文献2】特開2002−314941号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上説明したようなこれまでの提案においては、従来、サーチ画像データは単に磁気テープを高速で搬送しながら再生する高速サーチ再生時に用いられること以外には有効的な活用方法がなかった。また従来は、カセットテープ内にどのようなシーンが記録されているかを直ちに知るための有効的な手段はなかった。
【0009】
そこで本発明においては、前述したサーチ画像データを有効利用することで、カセットテープ内にどのようなシーンが記録されているかが直ちにわかるような仕組みを提供することを目的とする。さらに、このような目的を達成するために、本発明においては、サーチ画像データの取り込み時に異常が発生した場合でも、異常の解消後に引き続き動作を継続できる記録再生装置及びインデックス画像生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の記録再生装置は、記憶媒体に、通常再生用の画像データと、特殊再生用の画像データを記録可能な記録再生装置において、前記記憶媒体に記録された画像データのサーチ再生を行うサーチ手段と、前記サーチ手段によって得られた画像データをメモリに取込むサーチ画像取込み手段と、前記サーチ画像取込み手段によって画像データを取り込む際に、取り込みの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段で異常が検出されたときの前記記憶媒体の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、前記サーチ画像取込み手段によって取り込まれた画像データを用いてインデックス画像を生成するインデックス画像生成手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のインデックス画像生成装置は、磁気テープ上に連続的に形成されたトラックに記録された画像データと、サーチ画像データとを再生可能な再生手段と、前記再生手段に対して、前記サーチ画像データを用いたサーチ再生の実行を指示するサーチ再生指示手段と、前記再生手段における前記サーチ再生時の再生エラーを検出するエラー検出手段と、前記サーチ再生されたサーチ画像データの取り込みの可否を前記エラー検出結果に応じて判断し、可と判断したサーチ画像データをメモリに取り込むサーチ画像取込み手段と、前記サーチ画像取込み手段によって取り込まれた画像データを用いてインデックス画像を生成するインデックス画像生成手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、サーチ画像データを用いてインデックス画像を生成することで、どのようなシーンが記録されているか直ちにわかるようになるとともに、サーチ画像データを使ってインデックス画像を作成中に目詰まり等による異常が発生しても、異常となったサーチ画像データを取り込まず、異常状態から復帰した後に容易にインデックス画像の作成を継続できるので、ユーザーは、確実かつ効率的にインデックス画像の生成を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0014】
<第1の実施形態>
本発明を、磁気テープに映像及び音声をデジタル的に記録する記録再生装置の例として、デジタルビデオカメラに適用した場合の実施形態について説明する。
【0015】
図4は本実施形態におけるデジタルビデオカメラの電気的なブロック図であり、4−1はメカデッキ、1−1はメカデッキ(4−1)に装着され、図1のような形式でサーチ画像データが記録されたカセットテープ、1−2は磁気ヘッドから再生された再生データを増幅する再生アンプ、1−3は前記増幅された再生データをデジタル信号に変換するA/D変換器、4−14は前記A/D変換器(1−3)から出力されたデジタルデータの振幅を検出する振幅検出器、4−9は前記振幅検出器(4−14)のデジタルデータをアナログ電圧に変換し、前記再生アンプ(1−2)のゲインを制御する為の電圧を発生させるD/A変換器である。
【0016】
1−4はA/D変換器(1−3)から出力されたデジタルデータが書き込まれるメモリ(SDRAMと称す)、1−5はそのSDRAM上に設けられた読み出しデータ記憶領域である。1−6は読み出しデータのエラーを訂正するエラー訂正回路、4−2は該読み出されたデータから、磁気テープの位置情報を判別可能なタイムコードを含むシステムデータを読み出すためのシステムデータ読み出し回路、1−7は前記テープから読み出されたデータの中から、サーチ画像データを取り出し、SDRAM(1−4)上に設けられたサーチ画データ記憶領域(1−8)に図3のような画面形式に応じた構成で書き込むサーチ画像生成回路である。4−3は再生されたサーチ画像データを縮小し、SDRAM(1−4)上に設けられたインデックス画像生成領域(4−4)の指定されたアドレスに書き込む画像縮小回路、1−9は前記インデックス画像を不図示のモニタへ出力するためのD/A変換器、4−5は前記インデックス画像生成領域から読み出したインデックス画像データをJPEG圧縮し、インデックス画像ファイル保存領域(4−6)に書き込むJPEGエンコーダである。
【0017】
4−10はマイコンで、図4に示す各処理ブロックの制御を行う。マイコン(4−10)はテープ再生動作のエラーの一つである磁気ヘッドの目詰まりを検出する目詰まり検出部(4−11)を有する。4−12はフラッシュメモリーであり、マイコン(4−10)を介して、各種データを読み書き可能である。4−13は各種指示入力を行うキー入力部であり、通常再生や前記サーチ画像データを用いた特殊再生(サーチ再生)の実行の指示もここから行う。
【0018】
ここで、マイコン(4−10)が行う制御動作について説明する。マイコン(4−10)はユーザーからカセットテープ(1−1)のサーチ再生を行ってインデックス画像を生成する指示を、キー入力部(4−13)を介して受けとったならば、システムをインデックス画像生成モードに移行させる。次に、メカデッキ(4−1)の動作制御を行い、テープを高速で搬送させる。また、マイコン(4−10)は、システムデータ読み出し回路(4−2)により読み出されたタイムコードをチェックし、現在再生されているサーチ画像データをインデックス画像(プリント用)に取り込むか否か、すなわち、画像縮小回路(4−3)に対して現在のサーチ画像を縮小し、インデックス画像生成領域(4−4)に取り込むか否かの指示を出力する。取り込む場合には、インデックス画像内で何枚目の画像かに応じたアドレスを発生し画像縮小回路に渡す。また、インデックス画像生成モードが終了した時点でJPEGエンコーダ(4−5)を起動し、インデックス画像生成領域(4−4)に生成されたインデックス画像データのJPEG圧縮を行い、更にヘッダ等の付随データを書き込んで、インデックス画像ファイルをインデックス画像ファイル保存領域(4−6)に作成する。また、インデックス画像生成領域(4−4)に記憶されたインデックス画像を読み出して、D/A変換器(1−9)でアナログ化して不図示のモニタに出力することにより、インデックス画面を観ることができる。
【0019】
マイコン(4−10)が行うこの処理手順について、図5のフローチャート図を用いて詳しく説明する。なお、ここでは生成したインデックス画像をプリント用画像として用いることを目的としている(この一連の動作をインデックスプリントと称す)。ユーザーによるキー操作によりインデックスプリントが開始されると、マイコン(4−10)は、まずステップS5−1にてカセットテープをテープの冒頭(又は所望の位置から)テープの記録終了位置までサーチ再生(早送り)を行う。次に、ステップS5−2にて記録終了位置のタイムコードの値を読み込み、ステップS5−3にてそのタイムコード値をインデックス画面の分割数で割り算する。
【0020】
その値(X)が、インデックス画像にサーチ画像を取り込む際の取り込み間隔となる。その後ステップS5−4で逆方向サーチを開始し、タイムコード値を読み出しながらステップS5−5でタイムコードが前記(X)だけ巻き戻ったことをチェックする。そしてタイムコードが(X)だけ巻き戻ったならば、ステップS5−6にて、タイムコードが(X)だけ巻き戻った部分のサーチ画像データをインデックス画像に取り込むが、この時の取り込み詳細手順について図6のフローチャート図を用いて詳細に説明する。
【0021】
図6のフローチャートにおいて、インデックス画像取り込み時に、ステップS6−1において前記振幅検出器(4−14)のデジタルデータを基に目詰まりが発生したかどうかをチェックし、目詰まりが発生していない時はステップS6−10にてインデックス画像を取り込み終了となるが、もし目詰まりが発生した時は、ステップS6−2にて目詰まり発生前に検出できたタイムコードをマイコン(4−10)内の不図示のRAM(ランダムアクセスメモリ)に記憶するとともに、ステップS6−3にて今までSDRAMに保存した一つ又は複数の縮小画像から構成されるインデックス画像データをフラッシュメモリー(4−12)のメモリ領域に移動して保存する。
【0022】
続いてステップS6−4で目詰まり状態から復帰したかを判断する。ここで一般的に、目詰まりはクリーニングテープの使用で解消されることが多いので、ヘッドクリーニング等の対策処理が行われたかどうかをステップS6−5でチェックし、クリーニングが施されて元のカセットテープが挿入されたかどうかをステップS6−6でチェックすることにより目詰まりの解消を判断してもよい。
【0023】
目詰まりが解消したならば、以前のインデックス画像取り込み動作が継続できるようにする為にステップS6−7において、フラッシュメモリー(4−12)に移動した保存内容を元のSDRAMへ展開する。このとき、ステップS6−8にて、S6−2で記憶したタイムコードに基づいて、該タイムコードに合致する記録位置に戻った上で、ステップS6−9にて戻ったことをチェックした後、ステップS6−10にてインデックス画像取り込みを継続して行い、終了となる。
【0024】
ここで、図5のフローチャートに戻り、その後ステップS5−7にて、画面分割数だけ画像の取り込みを行ったかどうかのチェックを行い、分割数以下だった場合には再度S5−5のタイムコードのチェック手順に戻る。また画面分割数だけ画像の取り込みが行われた場合には、ステップS5−8にてサーチ再生動作を停止し、ステップS5−9にてここまでの手順にて生成されたインデックス画像データをJPEG圧縮し、SDRAM(1−4)上のインデックス画像ファイル保存領域(4−6)にJPEGファイルを生成する。生成したJPEGファイルは不図示のプリンタ等で印刷されることにより、磁気テープに記録されたシーンのインデックス画を確認できる。以上で図5のフローチャートは終了となる。
【0025】
このように本実施形態によれば、サーチ画像データを用いてインデックス画像を生成することで、どのようなシーンが記録されているかプリント等することで直ちにわかるようになるとともに、サーチ画像データを使ってインデックス画像を作成中に目詰まり等による異常が発生しても、異常となったサーチ画像データを取り込まず、異常状態から復帰した後に容易にインデックス画像の作成を継続できる。
【0026】
<第2の実施形態>
次に図8に、本実施形態における電気的なブロック図を示す。図4と同じ符号を付してあるブロックは、図4における説明と同じなので省略する。
【0027】
図8において、8−1は表示画面データ作成領域で、画像縮小回路(4−3)がカセットテープ(1−1)から随時再生されるサーチ画像データ(1−8)を、マイコン(4−10)の指示に従って縮小・書き込みを行うための領域である。8−2は情報表示用のビットマップメモリ領域であり、マイコン(4−10)がグラフィック、ビットマップ文字フォントデータ等を利用して、印刷状況確認ウィンドウ(図9の9−3)、印刷設定確認画面(図9の9−5)、インデックス印刷停止ボタン(図9の9−6)等を描画するためのビットマップパターンを書き込む。書き込まれたビットマップパターン情報は、情報表示回路(8−3)によって読み出され、SDRAM(1−4)内の表示画像保存領域(8−1)(インデックス画像データを記憶可能)から読み出した表示情報と同等のY/Cr/Cb形式に変換されて、加算回路(8−4)に送られる。一方、表示画面保存領域(8−1)に保存されている表示用画像情報も読み出され、毎垂直同期期間ごとに加算回路(8−4)に送られて、前記情報表示回路(8−3)から出力されたビットマップパターン情報と加算回路(8−4)で足し合わされ、D/A変換器(1−9)に出力される。アナログに変換された表示情報は、不図示のモニタへ出力されて表示可能となる。8−5はプリント設定情報の入力部であり、マイコン(4−10)はプリント設定情報を用いて、生成された画像に対してプリント用の設定を行うことができる。
【0028】
次に、マイコン(4−10)が行うこの処理手順のなかで、サーチ画像データをインデックス画面に取り込む詳細手順について図7のフローチャート図を用いて詳細に説明する。
【0029】
図7において、インデックス画像取り込みが開始されると、前記振幅検出器(4−14)のデジタルデータを基に目詰まりが発生したかどうかをチェック(ステップS6−1)し、目詰まりが発生していない時はステップS6−10にてインデックス画像を取り込み終了となる。一方、目詰まりが発生した時は、ステップS6−2にて目詰まり発生前に検出できたタイムコードをマイコン(4−10)内の不図示のRAMに記憶するとともに、ステップS6−3にて今までSDRAMに保存した縮小画像からなるインデックスデータをフラッシュメモリーに保存する。
【0030】
次に、ステップS7−1にて目詰まりが発生したこと(クリーニングの必要があること)を印刷状況確認ウィンドウ(図9の9−3)に表示し、ユーザーに知らせる事でユーザーが目詰まりを認識する。
【0031】
続いてステップS6−4で目詰まり状態から復帰したかを判断する。ここで一般的に、目詰まりはクリーニングテープの使用で解消されることが多いので、ヘッドクリーニング等の対策処理が行われたかどうかをステップS6−5でチェックし、クリーニングが施されて元のカセットテープが挿入されたかどうかをステップS6−6でチェックすることにより目詰まりの解消を判断してもよい。
【0032】
目詰まりが解消したならば、ステップS7−2にてクリーニングが終了してリカバリー処理を行っていることを表示し、実際に行うリカバリー動作として、以前のインデックス画像取り込み動作が継続できるようにする為にステップS6−7において、フラッシュメモリー(4−12)に移動した保存内容を元のSDRAMへ展開する。このとき、ステップS6−8にて、S6−2で記憶したタイムコードに基づいて、該タイムコードに合致する記録位置に戻った上で、ステップS6−9にて戻ったことをチェックした後、ステップS6−10にてインデックス画像取り込みを継続して行い、終了となる。
【0033】
図9に、ここまで説明したような構成及び手順にて実行されるインデックス画像作成時の表示画面の例を示す。9−1はインデックス画像プレビュー画面で、取り込まれた画像のインデックス表示を行い、その後印刷される画像が事前に確認できるようになっている。9−2は次回に取り込まれる画像が配置される領域で、そのことがカーソルにて示されている。9−4はサーチ画像表示ウィンドウで、テープから再生されているサーチ画像及びタイムコード値をリアルタイムで表示している。9−5は印刷設定確認画面で、レイアウト、用紙設定、印刷枚数等のプリント設定情報が表示されている。9−6はインデックス印刷停止ボタンで、このボタンを操作することでインデックス印刷を停止することが可能である。9−3は印刷状況確認ウィンドウで、インデックス印刷の進行状況、目詰まり状態等が表示されている。
【0034】
このように本実施形態によれば、サーチ画像データを用いてインデックス画像を生成することで、どのようなシーンが記録されているかプリント等することで直ちにわかるようになるとともに、サーチ画像データを使ってインデックス画像を作成中に目詰まり等による異常が発生しても、異常となったサーチ画像データを取り込まず、異常状態から復帰した後に容易にインデックス画像の作成を継続できる。また、それとともに、インデックス表示やUI等の表示を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】サーチ画像データのトラック上の領域配置図である。
【図2】従来の記録再生装置のブロック図である。
【図3】サーチ画像の画面構成を説明する為の図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における記録再生装置のブロック図である。
【図5】テープインデックスプリント処理手順を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるインデックス画像取り込み時の詳細フローチャート図である。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるインデックス画像取り込み時の詳細フローチャート図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における記録再生装置のブロック図である。
【図9】インデックス画像作成時の表示画面の例である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体に、通常再生用の画像データと、特殊再生用の画像データを記録可能な記録再生装置において、
前記記憶媒体に記録された画像データのサーチ再生を行うサーチ手段と、
前記サーチ手段によって得られた画像データをメモリに取込むサーチ画像取込み手段と、
前記サーチ画像取込み手段によって画像データを取り込む際に、取り込みの異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段で異常が検出されたときの前記記憶媒体の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
前記サーチ画像取込み手段によって取り込まれた画像データを用いてインデックス画像を生成するインデックス画像生成手段とを具備することを特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
前記異常検出手段で異常が検出されたときに、前記異常の発生を通知する通知手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項3】
前記異常検出手段で異常が検出されたときに、前記メモリに取り込んだ画像データを別のメモリ領域に移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の記録再生装置。
【請求項4】
前記サーチ画像取込み手段は、前記サーチ手段を再度動作させて得た画像データのうち、前記位置情報記憶手段で記憶された位置情報に基づく画像データを前記メモリに取込み、前記インデックス画像生成手段は前記メモリに取り込んだ画像データと、前記別のメモリ領域に移動した画像データとを用いてインデックス画像を生成することを特徴とする請求項3に記載の記録再生装置。
【請求項5】
磁気テープ上に連続的に形成されたトラックに記録された画像データと、サーチ画像データとを再生可能な再生手段と、
前記再生手段に対して、前記サーチ画像データを用いたサーチ再生の実行を指示するサーチ再生指示手段と、
前記再生手段における前記サーチ再生時の再生エラーを検出するエラー検出手段と、
前記サーチ再生されたサーチ画像データの取り込みの可否を前記エラー検出結果に応じて判断し、可と判断したサーチ画像データをメモリに取り込むサーチ画像取込み手段と、
前記サーチ画像取込み手段によって取り込まれた画像データを用いてインデックス画像を生成するインデックス画像生成手段とを具備することを特徴とするインデックス画像生成装置。
【請求項6】
前記エラー検出手段で、磁気ヘッドの目詰まりによる再生エラーが検出されたときに、前記磁気ヘッドの目詰まり発生を警告表示する表示手段を具備することを特徴とする請求項5に記載のインデックス画像生成装置。
【請求項7】
前記エラー検出手段で再生エラーが検出されたときに、前記メモリに取り込んだサーチ画像データを別のメモリ領域に移動させることを特徴とする請求項5または6に記載のインデックス画像生成装置。
【請求項8】
前記エラー検出手段で再生エラーが検出されたときのタイムコードを記憶するタイムコード記憶手段をさらに具備し、前記サーチ画像取込み手段は、前記サーチ再生指示手段によって再度サーチ再生の実行が指示されたのを受けてサーチ再生されたサーチ画像データについて、再生エラーが発生してないときには前記タイムコード記憶手段で記憶されたタイムコードに基づくサーチ画像データを前記メモリに取込み、前記インデックス画像生成手段は前記メモリに取り込んだサーチ画像データと、前記別のメモリ領域に移動したサーチ画像データとを用いてインデックス画像を生成することを特徴とする請求項7に記載のインデックス画像生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−148768(P2006−148768A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−338932(P2004−338932)
【出願日】平成16年11月24日(2004.11.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】