説明

訪問者連絡システム、インターホンシステム及び呼出装置

【課題】データ通信量の増加を抑制するとともに、使い勝手を向上させる。
【解決手段】インターホン1と、インターホン及び外部端末3とネットワークNを介して接続されたサーバ2とを備えるインターホンシステム100であって、インターホンの室外の外部通話装置11は、訪問者を撮像して撮像画像データを生成する撮像部を備え、インターホンの室内の内部通話装置12は、CPUによる訪問者判定処理にて、撮像画像データに係る訪問者の人物顔画像データが登録DBに登録されていると判定された場合に、人物顔画像データと対応付けて登録DBに登録されている人物識別データに基づいて、訪問者識別テキストデータの外部端末に対する第1送信指示をサーバに送信する一方で、登録されていないと判定された場合に、撮像画像データに基づいて、訪問者画像データの外部端末に対する第2送信指示をサーバに送信する通信制御部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、訪問者に関する情報を外部端末に送信する訪問者連絡システム、インターホンシステム及び呼出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、玄関外側の外部インターホンと、建物内の内部インターホンとを通信可能に接続して、建物内に居る利用者が玄関を開けなくても玄関外側の訪問者と会話することができるインターホンシステムが知られている。
【0003】
また、インターホンシステムにあっては、利用者が建物内に居ない(不在の)場合に、訪問者が予め登録された人物であると、マイクで集音された要件の音声データとカメラで撮像された画像データが添付された電子メールを所定の携帯電話機や外出先のPCに送信する。一方、訪問者が予め登録されていないと、携帯電話機と接続して音声データや画像データを随時送受信して、当該携帯電話機を介して訪問者と会話することができるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−56370号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の場合、利用者が不在の際には、訪問者が登録されているか否かに関わらず当該訪問者の画像データが携帯電話機に送信されるため、データ通信量が増加してしまうといった問題があった。例えば、訪問販売員などの第三者が度々訪問する場合に、訪問する毎に携帯電話機と接続するようにすると、その応対が煩わしく、訪問販売員を登録しても、画像データが携帯電話機に送信されるため、データ通信量が増加してしまう。
また、訪問者が予め登録されていない場合に、携帯電話機を介して訪問者と会話する構成としても、必ずしも利用者が電話に出られる状況にあるとは限られないため、有用とは言い難い。
【0005】
そこで、本発明の課題は、データ通信量の増加を抑制することができるとともに、使い勝手を向上させることができる訪問者連絡システム、インターホンシステム及び呼出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
室外の訪問者により操作される操作部と、前記操作部の操作に基づいて室内の利用者を呼び出す呼出手段とを有する呼出装置と、前記呼出装置及び利用者により使用される外部端末とそれぞれ所定の通信回線を介して接続された訪問者連絡装置とを備える訪問者連絡システムであって、
前記呼出装置は、
前記室外の訪問者を撮像して撮像画像データを生成する撮像手段と、
人物の識別に係る人物識別データと当該人物に係る人物画像データを対応付けて登録する登録手段と、
前記撮像手段により生成された前記撮像画像データと前記登録手段に登録されている前記人物画像データを比較照合して、前記撮像画像データに係る訪問者の人物画像データが前記登録手段に登録されているか否かを判定する訪問者判定手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていると判定された場合に、前記人物画像データと対応付けて前記登録手段に登録されている前記人物識別データに基づいて、前記訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第1指示送信手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていないと判定された場合に、前記撮像手段により生成された前記撮像画像データに基づいて、前記訪問者に係る訪問者画像データの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第2指示送信手段と、を備え、
前記訪問者連絡装置は、
前記第1指示送信手段及び前記第2指示送信手段から送信された前記送信指示を受信する指示受信手段と、
前記指示受信手段による前記送信指示の受信に基づいて、前記訪問者識別テキストデータ及び前記訪問者画像データのうち、前記送信指示に応じたデータを前記外部端末に送信するデータ送信手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の訪問者連絡システムにおいて、
前記呼出装置は、
前記呼出手段からの呼び出しに対して応答する応答手段と、
前記応答手段からの応答があったか否かを判定する応答判定手段と、を備え、
前記訪問者判定手段は、前記応答判定手段により応答がなかったと判定された場合に、前記訪問者の人物画像データが前記登録手段に登録されているか否かを判定することを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の訪問者連絡システムにおいて、
前記呼出装置にあっては、
前記撮像手段は、前記呼出手段からの呼び出しの際に、前記訪問者を撮像して撮像画像データを生成し、
前記応答判定手段により応答がなかったと判定されると、前記撮像手段により生成された前記撮像画像データに基づいて、人物の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段により顔が検出されなかった場合に、顔検出不可に関連した顔検出不可テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第3指示送信手段と、を備え、
前記訪問者連絡装置にあっては、
前記指示受信手段は、前記第3指示送信手段から送信された前記送信指示を受信し、
前記データ送信手段は、
前記指示受信手段による前記送信指示の受信に基づいて、当該送信指示に応じて前記顔検出不可テキストデータを前記外部端末に送信することを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の訪問者連絡システムにおいて、
前記登録手段は、前記人物画像データとして、人物の顔に係る人物顔画像データを登録し、
前記訪問者判定手段は、
前記撮像画像データに基づいて前記顔検出手段により検出された顔と前記登録手段に登録されている前記人物顔画像データを比較照合して、前記訪問者の人物顔画像データが前記登録手段に登録されているか否かを判定することを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の訪問者連絡システムにおいて、
前記呼出装置は、
前記第1指示送信手段から送信された前記送信指示に関する履歴情報を記録する履歴情報記録手段を備え、
前記第1指示送信手段は、前記履歴情報記録手段に記録され、前記訪問者判定手段により登録されていると判定された訪問者に係る履歴情報に基づいて、当該訪問者の訪問回数を含む訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信することを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の訪問者連絡システムにおいて、
前記呼出装置は、
前記訪問者の要件を受け付ける要件受付手段を備え、
前記第1指示送信手段は、前記要件受付手段により受け付けた要件を含む訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信することを特徴としている。
【0012】
請求項7に記載の発明は、
室外の訪問者により操作される操作部と、前記操作部の操作に基づいて室内の利用者を呼び出す呼出手段と、前記呼出手段からの呼び出しに対して応答する応答手段と、前記応答手段からの応答があったか否かを判定する応答判定手段とを有するインターホンと、前記インターホン及び利用者により使用される外部端末とそれぞれ所定の通信回線を介して接続された訪問者連絡装置とを備えるインターホンシステムであって、
前記インターホンは、
前記呼出手段からの呼び出しの際に、前記室外の訪問者を撮像して撮像画像データを生成する撮像手段と、
人物の識別に係る人物識別データと当該人物の顔に係る人物顔画像データを対応付けて登録する登録手段と、
前記応答判定手段により応答がなかったと判定されると、前記撮像手段により生成された前記撮像画像データに基づいて、人物の顔を検出する顔検出手段と、
前記撮像画像データに基づいて前記顔検出手段により検出された顔と前記登録手段に登録されている前記人物顔画像データを比較照合して、前記撮像画像データに係る訪問者の人物顔画像データが前記登録手段に登録されているか否かを判定する訪問者判定手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていると判定された場合に、前記人物顔画像データと対応付けて前記登録手段に登録されている前記人物識別データに基づいて、前記訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第1指示送信手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていないと判定された場合に、前記撮像手段により生成された前記撮像画像データに基づいて、前記訪問者に係る訪問者画像データの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第2指示送信手段と、
前記顔検出手段により顔が検出されなかった場合に、顔検出不可に関連した顔検出不可テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第3指示送信手段と、
前記第1指示送信手段から送信された前記送信指示に関する履歴情報を記録する履歴情報記録手段と、
前記訪問者の要件を受け付ける要件受付手段と、を備え、
さらに、前記第1指示送信手段は、
前記履歴情報記録手段に記録され、前記訪問者判定手段により登録されていると判定された訪問者に係る履歴情報に基づいて、当該訪問者の訪問回数を含む訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信し、また、前記要件受付手段により受け付けた要件を含む訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信し、
前記訪問者連絡装置は、
前記第1指示送信手段、前記第2指示送信手段及び第3指示送信手段から送信された前記送信指示を受信する指示受信手段と、
前記指示受信手段による前記送信指示の受信に基づいて、前記訪問者識別テキストデータ、前記訪問者画像データ及び前記顔検出不可テキストデータのうち、前記送信指示に応じたデータを前記外部端末に送信するデータ送信手段と、を備えることを特徴としている。
【0013】
請求項8に記載の発明は、
室外の訪問者により操作される操作部と、前記操作部の操作に基づいて室内の利用者を呼び出す呼出手段とを備え、利用者により使用される外部端末及び訪問者連絡装置とそれぞれ所定の通信回線を介して接続された呼出装置であって、
前記室外の訪問者を撮像して撮像画像データを生成する撮像手段と、
人物の識別に係る人物識別データと当該人物に係る人物画像データを対応付けて登録する登録手段と、
前記撮像手段により生成された前記撮像画像データと前記登録手段に登録されている前記人物画像データを比較照合して、前記撮像画像データに係る訪問者の人物画像データが前記登録手段に登録されているか否かを判定する訪問者判定手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていると判定された場合に、前記人物画像データと対応付けて前記登録手段に登録されている前記人物識別データに基づいて、前記訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第1指示送信手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていないと判定された場合に、前記撮像手段により生成された前記撮像画像データに基づいて、前記訪問者に係る訪問者画像データの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第2指示送信手段と、を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、訪問者の人物画像データが登録されている場合には、人物画像データと対応付けられている人物識別データに基づいて、訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータの外部端末に対する送信指示を訪問者連絡装置に送信することにより、訪問者を認識するための撮像画像データを送信する場合と比較して、呼出装置と訪問者連絡装置間並びに訪問者連絡装置と外部端末間におけるデータ通信量を削減することができる。
一方、訪問者の人物画像データが登録されていない場合には、撮像画像データに基づいて、訪問者に係る訪問者画像データの外部端末に対する送信指示を訪問者連絡装置に送信することにより、利用者は訪問者画像データに係る画像を視認することで訪問者が誰であるか認識することができる。
従って、データ通信量の増加を抑制することができるとともに、使い勝手を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した好適な一実施形態として例示するインターホンシステム100を模式的に示す図である。
【0016】
本実施形態のインターホンシステム100は、利用者が不在の場合に、インターホン(呼出装置)1の撮像部113により撮像された訪問者が登録されている場合に、訪問者識別テキストデータを含む電子メールをサーバ(訪問者連絡装置)2から所定のネットワーク(通信回線)Nを介して外部端末3に送信する一方で、訪問者が登録されていない場合には、訪問者画像データを含む電子メールをサーバ2から所定のネットワークNを介して外部端末3に送信するものである。
【0017】
具体的には、図1に示すように、インターホンシステム100は、玄関などの建物Bの室外に配設された外部通話装置11及び室内に配設された内部通話装置12を有するインターホン1と、室外に存する利用者により使用される外部端末3と、利用者が不在の場合に、インターホン1の登録DB125gにおける訪問者の登録の有無に応じて所定の電子メールを外部端末3に送信するサーバ2と、を備え、内部通話装置12と外部端末3とサーバ2は、所定のネットワークNを介して所定のデータを通信可能に接続されている。
【0018】
ネットワークNは、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークであり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の様々な回線形態を適用することが可能である。
また、ネットワークNには、例えば、電話回線網、IPネットワーク、VoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ、インターネットサービスプロバイダ等が含まれる。
【0019】
先ず、インターホン1の外部通話装置11について、図2を参照して説明する。
図2は、外部通話装置11の要部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、外部通話装置11は、操作入力部111と、通話部112と、撮像部113と、通信制御部114と、記憶部115と、CPU116等を備えて構成されている。
【0020】
操作入力部111は、例えば、訪問者により操作され、室内の人間(利用者)を呼び出すための呼出ボタン111aを備えている。そして、訪問者による呼出ボタン111aの所定操作に基づいて呼出信号をCPU116に出力する。
ここで、呼出ボタン111a及びCPU116は、室内の利用者を呼び出す呼出手段を構成している。
【0021】
通話部112は、利用者との会話に使用されるものであり、具体的には、マイク112a、スピーカ112b、A/D変換部及びD/A変換部(図示略)を有している。
そして、マイク112aから入力される訪問者の送話音声をA/D変換処理して、その送話音声データをCPU116に出力するとともに、CPU116から出力されて入力される受話音声データ等の音声データをD/A変換処理して、利用者の音声をスピーカ112bから出力する。
【0022】
撮像部113は、撮像手段として、訪問者(被写体)を連続して撮像して複数の画像フレーム(撮像画像データ)を生成する。
具体的には、撮像部113は、撮像レンズ113aと、撮像レンズ113aを通過した被写体像を二次元の画像信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等の電子撮像部113bと、電子撮像部113bに所定の露出時間で被写体を撮像させ、当該電子撮像部113bの撮像領域から画像信号(画像フレーム)を所定のフレームレートで読み出す処理の実行を制御する撮影制御部113c等を備えている。
【0023】
なお、撮像部113の撮影範囲は、例えば、呼出ボタン111aを操作する訪問者の顔を中心とした範囲に設定されているのが好ましい。また、撮像部113の撮影範囲は、例えば、手動や自動により調整可能とされていても良い。
【0024】
また、電子撮像部113bから出力される画像信号に対して所定の画像処理を施す信号処理部を備えるようにしても良い。
【0025】
通信制御部114は、所定の通信ケーブルを介して接続された内部通話装置12の通信制御部124との間で情報通信を行うためのものである。
具体的には、通信制御部114は、訪問者による操作入力部111の呼出ボタン111aの所定操作に基づいて、呼出信号を内部通話装置12に送信し、また、通話部112のマイク112aにより集音された訪問者の音声に係る音声データや撮像部113により生成された訪問者の画像に係る訪問者画像データを内部通話装置12に送信する。また、顔検出処理(後述)にて顔が検出されると、顔検出信号を内部通話装置12に送信する。
また、通信制御部114は、内部通話装置12の通信制御部124から送信された利用者の音声データを受信する。
【0026】
記憶部115は、例えば、RAM、ROM等から構成され、外部通話装置11で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ等を記憶する。
【0027】
CPU116は、当該外部通話装置11の各部を統括的に制御するものであり、記憶部115に記憶された各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。その際に、CPU116は、記憶部115の作業用メモリ内に各種処理結果を格納させる。
【0028】
次に、インターホン1の内部通話装置12について、図3を参照して説明する。
図3は、内部通話装置12の要部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、内部通話装置12は、操作入力部121と、通話部122と、表示部123と、通信制御部124と、記憶部125と、CPU126等を備えて構成されている。
【0029】
操作入力部121は、例えば、応答ボタン121aや、数値、文字等を入力するためのデータ入力キーや、データの選択、送り操作等を行うための上下左右移動キーや各種機能キー等を備え、ユーザにより押下された応答ボタン121aやキーの押下信号をCPU126に出力する。
応答ボタン121aは、訪問者の呼出しに応答するためのボタンである。具体的には、応答ボタン121aは、利用者による所定操作に基づいて、当該内部通話装置12と外部通話装置11を接続するための応答信号をCPU126に出力する。そして、応答ボタン121aから送信された応答信号を受信すると、CPU126は、外部通話装置11と内部通話装置12間の回線を通話可能状態となるように接続する。
ここで、応答ボタン121a及びCPU126は、外部通話装置11からの呼出しに対して応答する応答手段を構成している。
【0030】
なお、応答ボタン121aを備えずに、利用者による送受話器を取る操作や置く操作に応じてフックスイッチが上げ下げされることで、外部通話装置11と内部通話装置12間の回線を接続状態としたり回線断状態とするようにしても良い。
【0031】
また、操作入力部121は、利用者による各種キーの所定操作に基づいて、登録DB125gに登録される人物の名前、性別、生年月日、住所、勤務先等の人物の識別に係る人物識別データを入力する(人物登録処理)。
【0032】
通話部122は、訪問者との会話に使用される送受話器であり、具体的には、マイク122a、スピーカ122b、A/D変換部及びD/A変換部(図示略)を有している。
そして、マイク122aから入力される利用者の送話音声をA/D変換処理して、その送話音声データをCPU126に出力するとともに、CPU126から出力されて入力される受話音声データや、呼出音、操作確認音等の音声データをD/A変換処理して、スピーカ122bから出力する。
【0033】
表示部123は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイから構成され、CPU126の制御下にて各種情報を表示画面に表示する。具体的には、表示部123は、外部通信装置11の撮像部113により撮像された訪問者に係る訪問者画像データに基づいて、訪問者の画像を表示する。
【0034】
通信制御部124は、所定の通信ケーブルを介して接続された外部通話装置11の通信制御部114との間で情報通信を行うためのものである。
具体的には、通信制御部124は、外部通話装置11の通信制御部114から送信された呼出信号や訪問者の撮像画像データや音声データ等を受信する一方で、利用者の音声に係る音声データを通信制御部114に送信する。
【0035】
また、通信制御部124は、例えば、ネットワークインターフェースカード(図示略)等を備え、ネットワークNを介して接続されたサーバ2や外部端末3との間で情報通信を行うためのものである。
具体的には、通信制御部124は、外部通話装置11と外部端末3間の通話を仲介する場合には、CPU126の制御下にて、外部通話装置11から送信され受信した音声データを所定の符号化方式に従って圧縮、符号化してVoIPパケットとして、ネットワークNを介して外部端末3に送信する。また、通信制御部124は、ネットワークNを介して外部端末3から送信され受信したVoIPパケットを符号化方式に対応した復号化方式に従って伸張、復号化して音声データを生成する。その後、通信制御部124は、当該音声データを外部通話装置11に送信する。
【0036】
また、通信制御部124は、第1指示送信手段として、訪問者判定処理にて訪問者の人物顔画像データが登録DB125gに登録されていると判定された場合に、人物画像データと対応付けて登録DB125gに登録されている人物識別データに基づいて、訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータを含む電子メールの外部端末3への第1送信指示をネットワークNを介してサーバ2に送信する。
また、通信制御部124は、第2指示送信手段として、訪問者判定処理にて訪問者の人物顔画像データが登録DB125gに登録されていないと判定された場合に、撮像部113により生成された撮像画像データに基づいて、訪問者に係る訪問者画像データを含む電子メールの外部端末3への第2送信指示をネットワークNを介してサーバ2に送信する。
また、通信制御部124は、第3指示送信手段として、顔検出処理にて顔が検出されなかった場合に、顔検出不可に関連した顔検出不可テキストデータを含む電子メールの外部端末3への第3送信指示をネットワークNを介してサーバ2に送信する。
【0037】
記憶部125は、例えば、RAM、ROM等から構成され、外部通話装置11で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ等を記憶する。
具体的には、記憶部125には、応答判定プログラム125a、顔検出プログラム125b、訪問者判定プログラム125c、第1送信制御プログラム125d、第2送信制御プログラム125e、第3送信制御プログラム125fが記憶されている。
【0038】
応答判定プログラム125a、CPU126を応答判定手段として機能させるものである。即ち、応答判定プログラム125aは、外部通話装置11から送信され通信制御部124により受信した呼出信号に対して応答があったか否かを判定する応答判定処理に係る機能をCPU126に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU126による応答判定プログラム125aの実行に基づいて、訪問者による呼出ボタン111aの所定操作に応じて呼出信号が内部通話装置12に送信された場合に、利用者による応答ボタン121aが所定操作されたか否かを判定する。
【0039】
顔検出プログラム125bは、CPU126を顔検出手段として機能させるものである。即ち、顔検出プログラム125bは、撮像部113により生成された撮像画像フレームから人物の顔を検出する顔検出処理の実行に係る機能をCPU126に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU126による顔検出プログラム125bの実行に基づいて、外部通話装置11から送信された撮像画像フレームについて顔画像探索範囲を画像全体として顔画像探索枠を所定方向に走査して、目、鼻、ロなどに相当する特徴部分(顔パーツ)を特定して、各顔パーツの位置関係から顔であるか否かを判定し、所定の判定値(閾値)よりも大きく顔であると判定されると当該探索枠領域を顔とみなす。
【0040】
訪問者判定プログラム125cは、CPU126を訪問者判定手段として機能させるものである。即ち、訪問者判定プログラム125cは、応答判定処理にて応答がなかったと判定された場合に、撮像部113により生成された撮像画像データと登録DB125gに登録されている人物顔画像データを比較照合して、撮像画像データに係る訪問者の人物顔画像データが登録DB125gに登録されているか否かを判定する訪問者判定処理に係る機能をCPU126に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU126による訪問者判定プログラム125cの実行に基づいて、利用者により応答ボタン121aが操作されなかった場合に、外部通話装置11から送信された撮像画像データのうちの顔検出処理にて検出された顔と登録DB125gに登録されている人物顔画像データを比較照合して、撮像画像データに係る訪問者の人物顔画像データが登録DB125gに登録されているか否かを判定する。
【0041】
第1送信制御プログラム125dは、訪問者判定処理にて訪問者の人物顔画像データが登録DB125gに登録されていると判定された場合に、人物顔画像データと対応付けて登録DB125gに登録されている人物識別データに基づいて、訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータを含む電子メールの外部端末3への第1送信指示をサーバ2に対して通信制御部124により送信させる処理に係る機能をCPU126に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU126による第1送信制御プログラム125dの実行に基づいて、人物識別データと、訪問者識別テキストデータを含む電子メールの外部端末3への第1送信指示を通信制御部124によりサーバ2に送信する。
【0042】
なお、上記の処理にあっては、訪問者判定処理にて人物識別データが登録DB125gに登録されていると判定された訪問者に係る送信履歴情報が記憶部125の履歴情報記憶領域に記憶されているか否かを判定後、送信履歴情報が記憶されていると判定された場合には、CPU126は、人物識別データと、これまでの第1送信指示の送信回数と、当該訪問者の訪問回数を含む訪問者識別テキストデータを含む電子メールの外部端末3への第1送信指示を送信する。
【0043】
第2送信制御プログラム125eは、訪問者判定処理にて訪問者の人物顔画像データが登録DB125gに登録されていないと判定された場合に、撮像部113により生成された撮像画像データに基づいて、訪問者に係る訪問者画像データを含む電子メールの外部端末3への第2送信指示をサーバ2に対して通信制御部124により送信させる処理に係る機能をCPU126に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU126による第2送信制御プログラム125eの実行に基づいて、撮像画像データと、訪問者画像データを含む電子メールの外部端末3への第2送信指示を通信制御部124によりサーバ2に送信する。
【0044】
第3送信制御プログラム125fは、顔検出処理にて顔が検出されなかった場合に、顔検出不可に関連した顔検出不可テキストデータを含む電子メールの外部端末3への第3送信指示をサーバ2に対して通信制御部124により送信させる処理に係る機能をCPU126に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU126による第3送信制御プログラム125fの実行に基づいて、顔検出不可テキストデータを含む電子メールの外部端末3への第3送信指示を通信制御部124によりサーバ2に送信する。
【0045】
また、記憶部125は、登録DB(データベース)125gを備えている。
登録DB125gは、登録手段として、複数の人物の識別に係る人物識別データと当該人物の顔に係る人物顔画像データを対応付けて登録するものである。
即ち、登録DB125gには、例えば、利用者による操作入力部121の所定操作に基づいて入力された、複数の人物の各々の名前、性別、生年月日、勤務先等の各人物の識別に係る人物識別データと、以前に訪問したことがあり撮像部113により撮像された画像データ、或いは、図示しないUSB端子やメモリカード等を介して入力された画像データ等の人物顔画像データを対応付けて登録されている。
【0046】
また、記憶部125は、履歴情報記憶領域(図示略)を備えている。
履歴情報記憶領域は、例えば、通話日時、通話時間等の通話履歴情報、第1送信指示に係る送信履歴情報、撮像画像データ及び第2送信指示に係る送信履歴情報、第3送信指示に係る送信履歴情報等を記憶するものである。
なお、第1送信指示に係る送信履歴情報としては、これまでにサーバ2に送信された第1送信指示の送信回数が記憶されている。
ここで、履歴情報記憶領域は、通信制御部124から送信された第1送信指示に関する履歴情報を記録する履歴情報記録手段を構成している。
【0047】
CPU126は、当該内部通話装置12の各部を統括的に制御するものであり、記憶部125に記憶された各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。その際に、CPU126は、記憶部125の作業用メモリ内に各種処理結果を格納させ、必要に応じてその処理結果を表示部123に表示させる。
【0048】
次に、サーバ2について、図4を参照して説明する。
図4は、サーバ2の要部構成を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ2は、操作入力部21と、表示部22、通信制御部23と、記憶部24と、CPU25等を備えて構成されている。
【0049】
操作入力部21は、例えば、数値、文字等を入力するためのデータ入力キーや、データの選択、送り操作等を行うための上下左右移動キーや各種機能キー等によって構成されるキーボードやマウス等を備え、ユーザにより押下されたキーの押下信号をCPU25に出力する。
【0050】
表示部22は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイから構成され、CPU25の制御下にて各種情報を表示画面に表示する。
なお、表示部22は、サーバ本体と一体として設けられていても良いし、別体として設けられていても良い。
【0051】
通信制御部23は、例えば、ネットワークインターフェースカード(図示略)等を備え、ネットワークNを介して接続された内部通話装置12や外部端末3との間で情報通信を行うためのものである。
具体的には、通信制御部23は、指示受信手段として、内部通話装置12の通信制御部124から送信された第1〜第3送信指示を受信する。
【0052】
また、通信制御部23は、データ送信手段として、第1〜第3送信指示の受信に基づいて、当該送信指示に応じて電子メール生成処理にて生成された電子メールをネットワークNを介して外部端末3に送信する。
即ち、通信制御部23は、第1送信指示に応じて電子メール生成処理にて生成された訪問者識別テキストデータを含む電子メールをネットワークNを介して外部端末3に送信する。また、通信制御部23は、第2送信指示に応じて電子メール生成処理にて生成された訪問者画像データを含む電子メールをネットワークNを介して外部端末3に送信する。また、通信制御部23は、第3送信指示に応じて電子メール生成処理にて生成された顔検出不可テキストデータを含む電子メールをネットワークNを介して外部端末3に送信する。
【0053】
記憶部24は、例えば、RAM、ROM等から構成され、サーバ2で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ等を記憶する。
具体的には、記憶部24には、電子メール生成プログラム24a、メール送信制御プログラム24bが記憶されている。
【0054】
電子メール生成プログラム24aは、通信制御部23により受信した第1〜第3送信指示に基づいて、当該送信指示に応じた内容の電子メールを生成する。
具体的には、CPU25による電子メール生成プログラム24aの実行に基づいて、通信制御部23により第1送信指示及び人物識別データを受信すると、当該第1送信指示及び人物識別データに基づいて、訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータを含む電子メールを生成し、また、通信制御部23により第2送信指示及び撮像画像データを受信すると、当該第2送信指示及び撮像画像データに基づいて、訪問者に係る訪問者画像データを含む電子メールを生成し、また、通信制御部23により第3送信指示を受信すると、当該第3送信指示に基づいて、顔検出処理における顔検出不可に関連した顔検出不可テキストデータを含む電子メールを生成する。
また、上記電子メールにあっては、例えば、「宛先」を予め記憶部24に登録されている利用者の外部端末3の「電子メールアドレス」とし、「タイトル」を「訪問者連絡案内」としても良いが、これらに限られるものではなく、「宛先」や「タイトル」は適宜任意に変更可能となっている。
【0055】
なお、通信制御部23により第1送信指示及び人物識別データに加えて送信履歴情報を受信した場合には、CPU25は、当該第1送信指示、人物識別データ及び送信履歴情報(第1送信指示の送信回数)に基づいて、訪問者の訪問回数を含む訪問者識別テキストデータを含む電子メールを生成する。
【0056】
メール送信制御プログラム24bは、通信制御部23による第1〜第3送信指示の受信に基づいて、当該送信指示に応じて電子メール生成処理にて生成された電子メールを通信制御部23により外部端末3に送信させる処理に係る機能をCPU25に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU25によるメール送信制御プログラム24bの実行に基づいて、第1送信指示に応じて電子メール生成処理にて生成された訪問者識別テキストデータを含む電子メールを通信制御部23により外部端末3に送信し、また、第2送信指示に応じて電子メール生成処理にて生成された訪問者画像データを含む電子メールを通信制御部23により外部端末3に送信し、また、第3送信指示に応じて電子メール生成処理にて生成された顔検出不可テキストデータを含む電子メールを通信制御部23により外部端末3に送信する。
【0057】
CPU25は、当該サーバ2の各部を統括的に制御するものであり、記憶部24に記憶された各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。その際に、CPU25は、記憶部24の作業用メモリ内に各種処理結果を格納させ、必要に応じてその処理結果を表示部22に表示させる。
【0058】
次に、外部端末3について、図5を参照して説明する。
図5は、外部端末3の要部構成を示すブロック図である。
外部端末3は、例えば、一般的な携帯電話機が適用され、ネットワークNを介して内部通話装置12及びサーバ2と情報通信可能に接続されるとともに、内部通話装置12のVoIP技術により外部通話装置11と通話可能に接続されるものである。
具体的には、図5に示すように、外部端末3は、操作入力部31と、通話部32と、表示部33と、通信制御部34と、記憶部35と、CPU36等を備えている。
【0059】
操作入力部31は、テンキー及び各種機能スイッチ(図示略)等を備えており、これらテンキーやスイッチのユーザによる操作に基づいて操作信号をCPU36に出力する。
【0060】
通話部32は、マイク32a、スピーカ32b、A/D変換部及びD/A変換部(図示略)を有している。そして、マイク32aから入力される利用者の送話音声をA/D変換処理して、その送話音声データをCPU36に出力するとともに、CPU36から出力されて入力される受話音声データ等の音声データをD/A変換処理して、訪問者の音声をスピーカ32bから出力する。
【0061】
表示部33は、例えば、LCD等のディスプレイから構成され、CPU36の制御下にて各種情報を表示画面に表示する。
具体的には、表示部33は、サーバ2から送信され通信制御部34により受信した電子メール、即ち、訪問者識別テキストデータを含む電子メール、訪問者画像データを含む電子メール、顔検出不可テキストデータを含む電子メールの内容を表示する。
【0062】
通信制御部34は、図示しない無線基地局との間で着信や発信、電子メールの受信等に係る無線信号の送受信を行うアンテナ(図示略)を備え、CPU36から出力されて入力される指示信号に従って、無線基地局との間で所定の通信方式に対応する携帯電話用の通信プロトコルを実行し、この通信方式で設定される通信チャネルにより、送受話音声の送受信やデータ通信を実行する。
【0063】
記憶部35は、例えば、RAM、ROM等から構成され、外部端末3で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ等を記憶する。
【0064】
CPU36は、当該携帯端末の各部を統括的に制御するものであり、記憶部35に記憶された各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。その際に、CPU36は、記憶部35の作業用メモリ内に各種処理結果を格納させ、必要に応じてその処理結果を表示部33に表示させる。
【0065】
次に、インターホンシステム100における動作について図6及び図7を参照して説明する。
先ず、図6を参照して外部通話装置11と内部通話装置12の通話処理について説明する。
【0066】
図6に示すように、利用者を訪問した訪問者が玄関などに設置されている外部通話装置11の呼出ボタン111aを操作すると(ステップS1)、外部通話装置11のCPU116は、撮像部113により訪問者を撮像させた後(ステップS2)、撮像部113により生成された撮像画像データ及び呼出信号を通信制御部114により内部通話装置12に送信させる(ステップS3)。
【0067】
内部通話装置12にあっては、外部通話装置11から送信された撮像画像データ及び呼出信号を通信制御部124により受信すると、CPU126は、呼出信号に応じてスピーカ122bから呼出音を出力させるとともに、撮像画像データに基づいて表示部123に撮像画像を表示させる(ステップS4)。
続けて、CPU126は、記憶部125内の応答判定プログラム125aを実行して、利用者により応答ボタン121aの所定操作が行われたか否かを判定する(ステップS5)。
ここで、応答ボタン121aが操作されたと判定されると(ステップS5;YES)、CPU126は、外部通話装置11と内部通話装置12間の回線を通話可能に接続して、訪問者と利用者の間で外部通話装置11及び内部通話装置12を介して通話が開始される(ステップS6)。
【0068】
その後、訪問者と利用者の間の通話が終了すると(ステップS7)、CPU126は、通話日時、通話時間等の通話履歴情報を記憶部125の履歴情報記憶領域に保存させる(ステップS8)。
【0069】
一方、ステップS5にて、応答ボタン121aが操作されていないと判定されると(ステップS5;NO)、この場合、「利用者は建物B内に不在」若しくは「応答できない状況にある」と考えられることから、訪問者連絡処理(図7参照)を行う。
【0070】
以下に、訪問者連絡処理について図7を参照して説明する。
図7は、訪問者連絡処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下の訪問者連絡処理にあっては、以前に来訪したことのある複数の訪問者の人物識別データ及び人物顔画像データが登録DB125gに登録されているものとする。
【0071】
図7に示すように、内部通話装置12のCPU126は、記憶部125内の顔検出プログラム125bを実行して、外部通話装置11から送信され通信制御部124により受信した撮像画像フレームから人物の顔を検出する顔検出処理を行う(ステップS9)。
【0072】
次に、CPU126は、顔検出処理にて顔が検出されたか否かを判定する(ステップS10)。
そして、顔が検出されたと判定されると(ステップS10;YES)、CPU126は、記憶部125内の訪問者判定プログラム125cを実行して、顔検出処理にて検出された顔と登録DB125gに登録されている人物顔画像データを比較照合して、撮像画像データに係る訪問者の人物顔画像データが登録DB125gに登録されているか否かを判定する訪問者判定処理を行う(ステップS11)。
【0073】
そして、訪問者の人物顔画像データが登録DB125gに登録されていないと判定されると(ステップS12;YES)、CPU126が記憶部125内の第2送信制御プログラム125eを実行して、通信制御部124は、撮像画像データと、訪問者画像データを含む電子メールの外部端末3への第2送信指示をネットワークNを介してサーバ2に送信する(ステップS13)。
その後、CPU126は、送信された撮像画像データ並びに、送信日時、送信された撮像画像データ名及び第2送信指示等の送信履歴情報を記憶部125の履歴情報記憶領域に保存させる(ステップS14)。
【0074】
一方、ステップS12にて、訪問者の人物顔画像データが登録DB125gに登録されていると判定されると(ステップS12;NO)、CPU126が記憶部125内の第1送信制御プログラム125dを実行して、通信制御部124は、訪問者に係る人物顔画像データと対応付けて登録DB125gに登録されている人物識別データと、訪問者識別テキストデータを含む電子メールの外部端末3への第1送信指示をネットワークNを介してサーバ2に送信する(ステップS15)。
その後、CPU126は、送信日時、送信された人物識別データ名及び第1送信指示等の送信履歴情報を記憶部125の履歴情報記憶領域に保存させる(ステップS16)。
【0075】
また、ステップS10にて、顔が検出されていないと判定されると(ステップS10)、CPU126は、外部通話装置11の撮像部113により生成された撮像画像データを取得して、背景差分法やフレーム間差分法などにより訪問者(移動物体)が撮像部113の撮影範囲内、即ち、外部通話装置11の近傍に存するか否かを判定する(ステップS17)。
ここで、訪問者が未だ外部通話装置11の近傍に存すると判定されると(ステップS17;YES)、CPU126は、ステップS9に移行して、それ以降の処理の実行を制御する。
即ち、CPU126は、再度、顔検出処理(ステップS9、S10)や訪問者判定処理(ステップS11、S12)を行う。
【0076】
一方、ステップS17にて、訪問者が外部通話装置11の近傍に存しない、即ち、「利用者は建物B内に不在である」と訪問者が判断して立ち退いてしまい、外部通話装置11の近傍に存しないと判定された場合には(ステップS17;NO)、CPU126が記憶部125内の第3送信制御プログラム125fを実行して、通信制御部124は、顔検出不可に関連した顔検出不可テキストデータを含む電子メールの外部端末3への第3送信指示をネットワークNを介してサーバ2に送信する(ステップS18)。
その後、ステップS16に移行して、CPU126は、送信日時及び第3送信指示等の送信履歴情報を記憶部125の履歴情報記憶領域に保存させる。
【0077】
サーバ2にあっては、内部通話装置12から送信された第1〜第3送信指示を通信制御部23により受信すると、CPU25は、記憶部24内の電子メール生成プログラム24aを実行して、受信した第1〜第3送信指示に応じた内容の電子メールを生成する(ステップS19)。具体的には、CPU25は、第1送信指示及び人物識別データを受信すると、訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータを含む電子メールを生成し、また、第2送信指示及び撮像画像データを受信すると、訪問者に係る訪問者画像データを含む電子メールを生成し、また、第3送信指示を受信すると、顔検出処理における顔検出不可に関連した顔検出不可テキストデータを含む電子メールを生成する。
【0078】
その後、CPU25が記憶部24内のメール送信制御プログラム24bを実行して、通信制御部23は、電子メール生成処理にて生成された第1〜第3送信指示に応じた電子メールをネットワークNを介して外部端末3に送信する(ステップS20)。
【0079】
外部端末3にあっては、サーバ2から送信された電子メールを通信制御部34により受信すると、CPU36は、当該電子メール、即ち、訪問者識別テキストデータを含む電子メール、訪問者画像データを含む電子メール、顔検出不可テキストデータを含む電子メールの内容を表示部33の表示画面に表示させる。即ち、表示部33に、訪問者識別テキストデータを含む電子メールを受信した場合には、訪問者に係る人物識別データがテキストにて表示され、訪問者画像データを含む電子メールを受信した場合には、訪問者の撮像画像データが表示され、顔検出不可テキストデータを含む電子メールを受信した場合には、顔検出不可の旨がテキストにて表示される。
これにより、利用者は、外部端末3の表示部33の表示画面にて訪問者があったこと、並びに、訪問者が以前にも来訪したことがある人物であるか、初めて来訪した人物であるか等を認識することができる。
【0080】
以上のように、本実施形態のインターホンシステム100によれば、利用者の不在の際に、即ち、外部通話装置11からの呼び出しに対して応答がなかった際に、内部通話装置12は、呼び出しの際に撮像部113により撮像され生成された撮像画像データに基づいて顔検出処理にて検出された顔と登録DB125gに登録されている人物顔画像データを比較照合して、訪問者の人物顔画像データが登録DB125gに登録されているか否かを判定し、訪問者の人物顔画像データが登録されている場合には、人物顔画像データと対応付けられている人物識別データに基づいて、訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータを含む電子メールの外部端末3に対する第1送信指示をサーバ2に送信する。また、顔検出処理にて顔が検出されなかった場合に、顔検出不可に関連した顔検出不可テキストデータを含む電子メールの外部端末3に対する第3送信指示をサーバ2に送信する。
即ち、訪問者を認識するための撮像画像データの代わりに、訪問者識別テキストデータや顔検出不可テキストデータ等のテキストデータを含む電子メールの送信指示が内部通話装置12からサーバ2に送信され、テキストデータを含む電子メールがサーバ2から外部端末3に送信されるので、撮像画像データを送信する場合と比較して、インターホン1とサーバ2の間並びにサーバ2と外部端末3の間におけるデータ通信量を削減することができることとなって、データ通信量の増加を抑制することができる。
一方、訪問者の人物顔画像データが登録されていない場合には、内部通話装置12は、撮像画像データに基づいて、訪問者に係る訪問者画像データを含む電子メールの外部端末3に対する第2送信指示をサーバ2に送信することにより、利用者は訪問者画像データに係る画像を視認することで訪問者が誰であるか認識することができる。
このように、訪問者識別テキストデータや訪問者画像データによって訪問者を確認することができ、さらに、顔検出不可テキストデータによって訪問者の存在を認識することができることとなって、当該システム100の使い勝手を向上させることができる。
特に、利用者が訪問者を認識後に会話により応対したい場合に、内部通話装置12のVoIP技術によって、外部通話装置11と外部端末3を通話可能に接続して、訪問者とリアルタイムで通話することもでき、より使い勝手の良いインターホンシステム100を提供することができる。
【0081】
また、インターホン1の内部通話装置12の記憶部125の履歴情報記憶領域に、人物識別データが登録DB125gに登録されていると判定された訪問者に係る送信履歴情報が記憶されている場合には、人物識別データと、これまでの第1送信指示の送信回数と、当該訪問者の訪問回数を含む訪問者識別テキストデータを含む電子メールの外部端末3への第1送信指示をサーバ2に送信して、サーバ2が当該訪問者の訪問回数を含む訪問者識別テキストデータを含む電子メールを外部端末3へ送信するので、訪問者の訪問回数によって訪問者の来訪目的の重要性を認識することができる。即ち、例えば、名前すら登録されていないような訪問販売員であれば何度も来訪するのが日常であり、特に重要性は高くないが、名前や住所などの人物識別データが登録されているような関係性の深い訪問者の場合には、何か目的があって来訪していると推認されるため、重要性が高いと考えられる。
このような場合には、利用者が訪問者の来訪目的の重要性を認識した上で、内部通話装置12のVoIP技術によって、外部通話装置11と外部端末3を通話可能に接続して、訪問者とリアルタイムで通話することもできる。
【0082】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態にあっては、外部通話装置11に、訪問者の要件を受け付ける要件受付手段を備えて、内部通話装置12の通信制御部124が要件受付手段により受け付けた要件を含む訪問者識別テキストデータの外部端末3への第1送信指示をサーバ2に送信するようにしても良い。
即ち、人物識別データが登録DB125gに登録されている場合には、少なくとも一度は来訪したことがある人物であることから、当該人物にあっては訪問の要件を受け付けるようにして、受け付けた要件に係る要件データをサーバ2に送信するようになっている。具体的には、図7におけるステップS12の後、外部通話装置11が訪問者の要件を受け付ける要件受付処理を実行した後、内部通話装置12が要件受付処理にて受け付けた要件を取得して、受け付けた要件を含む訪問者識別テキストデータの外部端末3への第1送信指示をサーバ2に送信する。
【0083】
なお、要件受付手段は、訪問者の要件を受け付け可能に構成されたものであれば如何なるものであっても良く、例えば、マイク112aで集音した音声を解析して文字データに変換するものであっても良いし、スピーカ112bから発せられる音声案内に応じて訪問者から発せられた音声に応じて要件を特定するものであっても良いし、外部通話装置11にタッチパッドを備えた表示部(図示略)を設けて、当該タッチパッドにより要件を選択入力するものであっても良い。
【0084】
これにより、利用者が訪問者とリアルタイムで通話することができないような状況であっても、訪問者の要件を把握することができ、緊急性の高い要件の場合には、利用者側から訪問者と連絡をとるといったこともできる。このように、より使い勝手の良いインターホンシステム100を提供することができる。
【0085】
また、上記の要件受付手段を備える構成にあっては、さらに、入力された要件に応じて当該要件を電子メールで利用者に送信するか否かを判定するような構成としても良い。
即ち、例えば、訪問販売員が来訪する場合などの急を要しない要件の場合には、利用者に対して直ぐに電子メールで知らせる必要がない一方で、宅配員が宅配便の再配達時間を要件として残した場合などの時間が指定された要件の場合には、その指定時間を知らせる必要があるためである。
【0086】
さらに、上記実施形態にあっては、顔検出処理や訪問者の人物顔画像データが登録DB125gに登録されているか否かの判定を、利用者が室内に不在で呼出に対する応答がなかった場合に行うようにしたが、これに限られるものではなく、呼出に対する応答の有無に関わらず判定するようにしても良い。
即ち、利用者が室内に居る場合であっても、内部通話装置12の近傍にいない場合や内部通話装置12の近傍まで移動できないような場合、或いは、呼出音が聞こえずに訪問者の存在を認識できないような場合には、表示部123に表示される訪問者の顔を確認することができないため、利用者により携帯される携帯電話機等の携帯端末に訪問者識別テキストデータや訪問者画像データを含む電子メールを送信することで、訪問者並びに訪問者の存在を確認することができることとなる。
【0087】
また、上記実施形態にあっては、外部通話装置11の撮像部113は、訪問者を連続して撮像して複数の画像フレームを生成するようにしたが、訪問者の撮像タイミング(撮像画像データの生成タイミング)はこれに限られるものではなく、少なくとも呼出ボタン111aが操作された際に、訪問者の撮像画像データを生成するようにすれば良い。
【0088】
さらに、上記実施形態にあっては、内部通話装置12は、顔検出不可テキストデータの外部端末3に対する第3送信指示をサーバ2に送信するようにしたが、顔検出処理にて顔検出できなかった場合に必ずしも第3送信指示を送信する必要はなく、第3送信指示を送信するか否かは適宜任意に変更することができる。
即ち、第3送信指示を送信しない場合には、インターホン1とサーバ2間並びにサーバ2と外部端末3間におけるデータ通信量をより削減することができる。
【0089】
また、上記実施形態にあっては、登録DB125gに人物顔画像データを登録するようにしたが、必ずしも人物顔画像データを登録しておく必要はなく、人物の顔以外の画像に係る人物画像データを登録しておき、当該人物画像データを用いて訪問者の特定を行うようにしても良い。
【0090】
加えて、上記実施形態にあっては、顔検出処理や訪問者判定処理を内部通話装置12にて行うようにしたが、これに限られるものではなく、外部通話装置11にて行うようにしても良い。即ち、外部通話装置11の記憶部115に登録DBを記憶しておき、登録DBに登録されている人物顔画像データや人物画像データに基づいて顔検出処理や訪問者判定処理を行うようにしても良い。
【0091】
さらに、上記実施形態にあっては、内部通話装置12の記憶部125に、通話日時、通話時間等の通話履歴情報、第1送信指示に係る送信履歴情報、撮像画像データ及び第2送信指示に係る送信履歴情報、第3送信指示に係る送信履歴情報等の履歴情報を記憶するようにしたが、少なくとも第1送信指示に係る送信履歴情報を記憶しさえしておけば、訪問者の訪問回数を含む訪問者識別テキストデータを含む電子メールを外部端末3に送信することができる。
なお、上記のような履歴情報は、内部通話装置12の記憶部125に必ずしも記憶する必要はなく、履歴情報を記録するか否かは適宜任意に変更することができる。
【0092】
また、上記実施形態におけるインターホンシステム100の構成等は一例であって、これに限られるものではない。例えば、上記実施形態にあっては、インターホン1を構成する外部通話装置11と内部通話装置12を所定の通信ケーブルを用いて有線接続するようにしたが、無線接続するようにしても良い。
さらに、訪問者連絡システムとして、インターホン1を備えるインターホンシステム100を例示したが、これに限られるものではなく、訪問者に関する連絡を行うシステムであれば如何なるものであっても良い。
【0093】
また、上記実施形態では、外部端末3として、携帯電話機を例示したが、これに限られるものではなく、サーバ2から送信された電子メールを受信可能な構成のものであれば如何なるものであっても良い。即ち、例えば、PC、携帯情報端末等の如何なるものであっても良い。
【0094】
加えて、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明を適用した好適な一実施形態として例示するインターホンシステムを模式的に示す図である。
【図2】図1のインターホンシステムを構成するインターホンの外部通話装置の要部構成を示すブロック図である。
【図3】図1のインターホンシステムを構成するインターホンの内部通話装置の要部構成を示すブロック図である。
【図4】図1のインターホンシステムを構成するサーバの要部構成を示すブロック図である。
【図5】図1のインターホンシステムを構成する外部端末の要部構成を示すブロック図である。
【図6】図1のインターホンシステムの外部通話装置と内部通話装置による通話処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】図1のインターホンシステムによる訪問者連絡処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0096】
100 インターホンシステム(訪問者連絡システム)
1 インターホン(呼出装置)
11 外部通話装置
111 操作入力部
111a 呼出ボタン(呼出手段)
113 撮像部(撮像手段)
114 通信制御部
12 内部通話装置
121 操作入力部
121a 応答ボタン(応答手段)
124 通信制御部(第1指示送信手段、第2指示送信手段、第3指示送信手段)
125 記憶部(履歴情報記録手段)
125g 登録DB(登録手段)
126 CPU(訪問者判定手段、応答判定手段、顔検出手段)
2 サーバ(訪問者連絡装置)
23 通信制御部(指示受信手段、データ送信手段)
3 外部端末
34 通信制御部
N ネットワーク(通信回線)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室外の訪問者により操作される操作部と、前記操作部の操作に基づいて室内の利用者を呼び出す呼出手段とを有する呼出装置と、前記呼出装置及び利用者により使用される外部端末とそれぞれ所定の通信回線を介して接続された訪問者連絡装置とを備える訪問者連絡システムであって、
前記呼出装置は、
前記室外の訪問者を撮像して撮像画像データを生成する撮像手段と、
人物の識別に係る人物識別データと当該人物に係る人物画像データを対応付けて登録する登録手段と、
前記撮像手段により生成された前記撮像画像データと前記登録手段に登録されている前記人物画像データを比較照合して、前記撮像画像データに係る訪問者の人物画像データが前記登録手段に登録されているか否かを判定する訪問者判定手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていると判定された場合に、前記人物画像データと対応付けて前記登録手段に登録されている前記人物識別データに基づいて、前記訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第1指示送信手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていないと判定された場合に、前記撮像手段により生成された前記撮像画像データに基づいて、前記訪問者に係る訪問者画像データの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第2指示送信手段と、を備え、
前記訪問者連絡装置は、
前記第1指示送信手段及び前記第2指示送信手段から送信された前記送信指示を受信する指示受信手段と、
前記指示受信手段による前記送信指示の受信に基づいて、前記訪問者識別テキストデータ及び前記訪問者画像データのうち、前記送信指示に応じたデータを前記外部端末に送信するデータ送信手段と、を備えることを特徴とする訪問者連絡システム。
【請求項2】
前記呼出装置は、
前記呼出手段からの呼び出しに対して応答する応答手段と、
前記応答手段からの応答があったか否かを判定する応答判定手段と、を備え、
前記訪問者判定手段は、前記応答判定手段により応答がなかったと判定された場合に、前記訪問者の人物画像データが前記登録手段に登録されているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の訪問者連絡システム。
【請求項3】
前記呼出装置にあっては、
前記撮像手段は、前記呼出手段からの呼び出しの際に、前記訪問者を撮像して撮像画像データを生成し、
前記応答判定手段により応答がなかったと判定されると、前記撮像手段により生成された前記撮像画像データに基づいて、人物の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段により顔が検出されなかった場合に、顔検出不可に関連した顔検出不可テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第3指示送信手段と、を備え、
前記訪問者連絡装置にあっては、
前記指示受信手段は、前記第3指示送信手段から送信された前記送信指示を受信し、
前記データ送信手段は、
前記指示受信手段による前記送信指示の受信に基づいて、当該送信指示に応じて前記顔検出不可テキストデータを前記外部端末に送信することを特徴とする請求項2に記載の訪問者連絡システム。
【請求項4】
前記登録手段は、前記人物画像データとして、人物の顔に係る人物顔画像データを登録し、
前記訪問者判定手段は、
前記撮像画像データに基づいて前記顔検出手段により検出された顔と前記登録手段に登録されている前記人物顔画像データを比較照合して、前記訪問者の人物顔画像データが前記登録手段に登録されているか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の訪問者連絡システム。
【請求項5】
前記呼出装置は、
前記第1指示送信手段から送信された前記送信指示に関する履歴情報を記録する履歴情報記録手段を備え、
前記第1指示送信手段は、前記履歴情報記録手段に記録され、前記訪問者判定手段により登録されていると判定された訪問者に係る履歴情報に基づいて、当該訪問者の訪問回数を含む訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の訪問者連絡システム。
【請求項6】
前記呼出装置は、
前記訪問者の要件を受け付ける要件受付手段を備え、
前記第1指示送信手段は、前記要件受付手段により受け付けた要件を含む訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の訪問者連絡システム。
【請求項7】
室外の訪問者により操作される操作部と、前記操作部の操作に基づいて室内の利用者を呼び出す呼出手段と、前記呼出手段からの呼び出しに対して応答する応答手段と、前記応答手段からの応答があったか否かを判定する応答判定手段とを有するインターホンと、前記インターホン及び利用者により使用される外部端末とそれぞれ所定の通信回線を介して接続された訪問者連絡装置とを備えるインターホンシステムであって、
前記インターホンは、
前記呼出手段からの呼び出しの際に、前記室外の訪問者を撮像して撮像画像データを生成する撮像手段と、
人物の識別に係る人物識別データと当該人物の顔に係る人物顔画像データを対応付けて登録する登録手段と、
前記応答判定手段により応答がなかったと判定されると、前記撮像手段により生成された前記撮像画像データに基づいて、人物の顔を検出する顔検出手段と、
前記撮像画像データに基づいて前記顔検出手段により検出された顔と前記登録手段に登録されている前記人物顔画像データを比較照合して、前記撮像画像データに係る訪問者の人物顔画像データが前記登録手段に登録されているか否かを判定する訪問者判定手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていると判定された場合に、前記人物顔画像データと対応付けて前記登録手段に登録されている前記人物識別データに基づいて、前記訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第1指示送信手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていないと判定された場合に、前記撮像手段により生成された前記撮像画像データに基づいて、前記訪問者に係る訪問者画像データの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第2指示送信手段と、
前記顔検出手段により顔が検出されなかった場合に、顔検出不可に関連した顔検出不可テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第3指示送信手段と、
前記第1指示送信手段から送信された前記送信指示に関する履歴情報を記録する履歴情報記録手段と、
前記訪問者の要件を受け付ける要件受付手段と、を備え、
さらに、前記第1指示送信手段は、
前記履歴情報記録手段に記録され、前記訪問者判定手段により登録されていると判定された訪問者に係る履歴情報に基づいて、当該訪問者の訪問回数を含む訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信し、また、前記要件受付手段により受け付けた要件を含む訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信し、
前記訪問者連絡装置は、
前記第1指示送信手段、前記第2指示送信手段及び第3指示送信手段から送信された前記送信指示を受信する指示受信手段と、
前記指示受信手段による前記送信指示の受信に基づいて、前記訪問者識別テキストデータ、前記訪問者画像データ及び前記顔検出不可テキストデータのうち、前記送信指示に応じたデータを前記外部端末に送信するデータ送信手段と、を備えることを特徴とするインターホンシステム。
【請求項8】
室外の訪問者により操作される操作部と、前記操作部の操作に基づいて室内の利用者を呼び出す呼出手段とを備え、利用者により使用される外部端末及び訪問者連絡装置とそれぞれ所定の通信回線を介して接続された呼出装置であって、
前記室外の訪問者を撮像して撮像画像データを生成する撮像手段と、
人物の識別に係る人物識別データと当該人物に係る人物画像データを対応付けて登録する登録手段と、
前記撮像手段により生成された前記撮像画像データと前記登録手段に登録されている前記人物画像データを比較照合して、前記撮像画像データに係る訪問者の人物画像データが前記登録手段に登録されているか否かを判定する訪問者判定手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていると判定された場合に、前記人物画像データと対応付けて前記登録手段に登録されている前記人物識別データに基づいて、前記訪問者の識別に係る訪問者識別テキストデータの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第1指示送信手段と、
前記訪問者判定手段により登録されていないと判定された場合に、前記撮像手段により生成された前記撮像画像データに基づいて、前記訪問者に係る訪問者画像データの前記外部端末に対する送信指示を前記訪問者連絡装置に送信する第2指示送信手段と、を備えることを特徴とする呼出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−278585(P2009−278585A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−130490(P2008−130490)
【出願日】平成20年5月19日(2008.5.19)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】