説明

誘導加熱式炊飯器

【課題】低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減した誘導加熱式炊飯器を提供する。
【解決手段】加熱コイル1から発生する商用周波数成分を持つ漏洩磁界を打ち消す2mm以上の厚みを有するアルミ材製のシールド手段12を備えたものである。これによって、シールド手段12には加熱コイル1から放射される低周波磁界により低周波成分を持つ誘導電流が流れ、その結果、シールド手段12からは加熱コイル1から放射される誘導磁界を打ち消す方向に誘導磁界が発生し、互いの磁界が打ち消し合うことで、発生する低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用および業務用に用いられる誘導加熱式炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、誘導加熱装置において、加熱コイルの漏洩磁界を低減するために電磁シールド環を配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これは、加熱コイルで生じた高周波磁界に誘導され電磁シールド環に誘導電流が流れ、更にこの誘導電流により、電磁シールド環には加熱コイルから発生する高周波磁界とは逆向きの高周波磁界が発生する。この結果、電磁シールド環から発生する高周波磁界が、加熱コイルの外周部に発生する高周波磁界を打ち消す様に作用するため、加熱コイルから漏洩する20k〜100kHz程度の高周波漏洩磁界が減少する。
【特許文献1】特開昭57−115795号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の構成では、高周波の漏洩磁界は電磁シールド環の効果により、減少させることができるが、加熱コイルから発生する電源周波数または電源の2倍周波数の磁界(以下、低周波磁界)は、鍋などの被加熱物ではほとんど吸収されず、また電磁シールド環では逆向きの磁界を十分発生させることができないため、低周波磁界が減少せず外部に放出されるという課題があった。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減した誘導加熱式炊飯器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱式炊飯器は、加熱コイルから発生する商用周波数成分を持つ漏洩磁界を打ち消す2mm以上の厚みを有するアルミ材製のシールド手段を備えたものである。
【0007】
これによって、シールド手段には加熱コイルから放射される低周波磁界により低周波成分を持つ誘導電流が流れ、その結果、シールド手段からは加熱コイルから放射される誘導磁界を打ち消す方向に誘導磁界が発生し、互いの磁界が打ち消し合うことで、発生する低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減させることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の誘導加熱式炊飯器は、加熱コイルから発生する低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、鍋と、この鍋を収容した鍋収容部と、この鍋収容部の外側に位置して鍋を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータと、加熱コイルから発生する商用周波数成分を持つ漏洩磁界を打ち消す2mm以上の厚みを有するアルミ材製のシールド手段とを備えた誘導加熱式炊飯器とすることにより、シールド手段には加熱コイルから放射される低周波磁界により低周波成分を持つ誘導電流が流れ、その結果、シールド手段からは加熱コイルから放射される誘導磁界を打ち消す方向に誘導磁界が発生し、互いの磁界が打ち消し合うことで、発生する低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減させることができる。
【0010】
第2の発明は、特に、第1の発明において、シールド手段は、筒形状とし、鍋収容部の側面部の外周に沿って設けたことにより、特に、炊飯器の上方に発生する低周波の漏洩磁界を低減させることができる。
【0011】
第3の発明は、特に、第1の発明において、シールド手段は、鍋収容部の側面部を構成することにより、シールド手段が鍋収容部を構成した簡易構成で低周波の漏洩磁界を低減させることができる。
【0012】
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、加熱コイルを鍋の底部を誘導加熱する底面加熱コイルと、鍋の側面を誘導加熱する側面加熱コイルより構成し、前記側面加熱コイルの外径を鍋収容部の外径より小さくしたことにより、加熱コイルの外周部から発生する低周波漏洩磁界を効果的に打ち消すことができ、低周波の漏洩磁界をより低減させることができる。
【0013】
第5の発明は、特に、第1の発明において、シールド手段は、円板状とし、加熱コイルの下方に位置して設けたことにより、シールド手段からは加熱コイルから放射される漏洩磁界を打ち消す方向に磁界が発生し、互いの磁界が打ち消し合うことで、低周波の漏洩磁界を低減させることができるとともに、シールド手段を加熱コイルに対向してその下方に配置することができるため、より効果的に低周波の漏洩磁界を低減できる。
【0014】
第6の発明は、特に、第1の発明において、シールド手段は、リング状の形状とし、加熱コイルの下方に位置して設けたことにより、鍋の底部に配置されたセンサなどが設置場所の制約を受けることがないため、簡易にシールド手段を配置することができる。
【0015】
第7の発明は、特に、第5または第6の発明において、加熱コイルを鍋の底部を誘導加熱する底面加熱コイルと、鍋の側面を誘導加熱する側面加熱コイルより構成し、シールド手段の外径を側面加熱コイルの外径より大としたことにより、側面加熱コイルの外周部から発生する低周波漏洩磁界を効果的に打ち消すことができるため、効果的に多くの低周波の漏洩磁界を低減することができる。
【0016】
第8の発明は、特に、第6または第7の発明において、シールド手段は、その内径を底面加熱コイルの外径より小さくしたことにより、低周波の漏洩磁界の多くが発生している底面加熱コイルからの漏洩磁界を打ち消すことができるために、防磁性能を落とすことなく設置が簡易な状態で低周波の漏洩磁界を低減することができる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の実施の形態1における誘導加熱式炊飯器を示すものである。
【0019】
図1に示すように、誘導加熱式炊飯器は、加熱コイル1と、加熱コイル1により誘導加熱される鍋15と、この鍋15を収容した鍋収容部10と、鍋収容部10を覆う蓋2と、加熱コイル1に商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータ11と、加熱コイル1から発生する商用周波数成分を持つ漏洩磁界を打ち消す2mm以上の厚みを有するアルミ材製のシールド手段12とを備えている。
【0020】
前記加熱コイル1は、鍋15と磁気的に結合する形で鍋収容部10の外側に位置しており、鍋15の底部を誘導加熱する底面加熱コイル1aと、鍋15の側面を誘導加熱する側面加熱コイル1bより構成し、側面加熱コイル1bの外径を鍋収容部10の外径より小さくしている。また、加熱コイル1の下部には鍋15との磁気結合を高めるフェライトなどの磁性体13が配置されている。
【0021】
また、鍋収容部10は、加熱コイル1を配設した樹脂で構成されたコイル枠14と、コイル枠14の上部に配設された内枠16から構成されている。そして、図2に示すように、鍋収容部10の側面部、すなわち内枠16の外周に沿って、筒形状をしたシールド手段12が設けられている。なお、鍋収容部10は、コイル枠14と内枠16との2つの部材から構成することなく、1つの部材とすることであってもかまわない。
【0022】
また、インバータ11は、商用電源3に接続されるとともに加熱コイル1に接続されている。インバータ11は商用電源3に接続される整流手段4と、整流手段4に接続される平滑コンデンサ6と、平滑コンデンサ6に並列に接続される共振コンデンサ7と半導体スイッチ8の直列接続体からなり、加熱コイル1が共振コンデンサ7に並列に接続されている。
【0023】
以上のように構成された誘導加熱式炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
【0024】
図3は、インバータ11の各区間における電流経路を示しており、I3は商用電源3からの入力電流を、I4は整流手段4の出力電流を、I1は加熱コイル1に流れる電流をそれぞれ示している。商用電源3は、インバータ11に商用周波数の電力を供給するため、入力電流I3は、商用周波数成分を持つ電流になる。インバータ11では整流手段4により商用電力を整流して商用電源の2倍の周波数成分を持った電力に変換し、更に半導体スイッチ8を用いて20k〜100kHz程度の高周波電力に変換する。そして、この高周波電力は加熱コイル1に供給され、加熱コイル1から高周波磁界の形で鍋15に供給される。鍋15は、供給された高周波磁界により表層部に渦電流が生じ、その結果、発熱するに至る。そのため、加熱コイル1には、半導体スイッチ8が導通状態になったときに商用電源3→整流手段4→加熱コイル1→半導体スイッチ8のループで生じる商用周波数の2倍の成分をもつ低周波電流と、半導体スイッチ8の周波数に従って加熱コイル1に流れる高周波成分が重畳した電流I1が流れる。この内、高周波電流によってもたらされる高周波磁界はほとんどが鍋15に吸収されるが、低周波電流によってもたらされる低周波磁界は鍋15では吸収されずに外部に放出されることになる。
【0025】
しかし、鍋収容部10の外周には、2mm以上の厚みを有するアルミ材製のシールド手段12を設けていることにより、シールド手段12には加熱コイル1の低周波電流によって誘導された低周波電流が流れ、その結果、シールド手段12からは低周波成分を持ち加熱コイル1とは逆向きの磁界である打ち消し磁界が発生する。このことにより、加熱コイル1から発生した低周波の漏洩磁界はシールド手段12からの打ち消し磁界により、互いに打ち消しあって漏洩磁界量が減少することになる。特に、シールド手段12を内枠16の周囲に配設することで、低周波の漏洩磁界が多い炊飯器の上方向に対しての低減効果が期待できる。
【0026】
ここで、図4にシールド手段12の厚みと漏洩磁界の関係を示している。図に示すように、アルミ厚を所定値2mm以上にすることで、漏洩磁界の抑制効果(20%〜30%減)がみられ、5mmを超えると厚みによる効果がそれ以上得られなくなる。したがって、シールド手段12としては、2mm以上5mm以下の厚みを有するアルミ材製のものが効果的である。
【0027】
なお、誘導加熱に用いられる高周波磁界において内外部に漏洩する磁界に関しても、シールド手段12は有効であり、高周波の漏洩磁界を低減させることが可能である。
【0028】
以上のように本実施の形態においては、2mm以上のアルミ材製のシールド手段12を備えることにより、加熱コイル1から発生する低周波磁界をシールド手段12から発生する逆向きに発生する打ち消し磁界を用いて互いに打ち消し合わせることで減少させ、外部に放出されることを低減させることができる。
【0029】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における誘導加熱式炊飯器を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0030】
本実施の形態では、シールド手段12が、鍋収容部10の側面部を構成するようにしたものである。すなわち、内枠16とシールド材12を共用させている点で、実施の形態1と異なるものである。
【0031】
以上のように構成された誘導加熱式炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
【0032】
シールド手段12は、2mm以上の厚みを有する筒形状をしたアルミ材製であるため、鍋15の外周部に配設することが可能となる。その結果、内枠16との共用化が可能になり簡易な構成で低周波磁界を減少されることができる。
【0033】
また、加熱コイル1を鍋15の底部を誘導加熱する底面加熱コイル1aと、鍋15の側面を誘導加熱する側面加熱コイル1bより構成した場合においては、側面加熱コイル1bの外径を鍋収容部10の外径より小さくすることで、より多くの漏洩磁界が発生する側面加熱コイル1bの外周部からの漏洩磁界を打ち消すことが可能になるため、より効果的に漏洩磁界を低減することができる。
【0034】
更に、鍋15自体の側面を十分な厚み(2mm以上)のあるアルミ材で構成するようにすれば、本実施の形態のシールド手段12と同様な低周波の漏洩磁界に対する低減効果が期待できる。
【0035】
以上のように本実施の形態においては、シールド手段12が、鍋収容部10の側面部を構成することにより、簡易構成で低周波の漏洩磁界を低減させることができる。
【0036】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における誘導加熱式炊飯器を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0037】
本実施の形態では、シールド手段12の代わりに、加熱コイル1の下方に位置して円板状のシールド手段17を設けた点で、実施の形態1と異なるものである。なお、シールド手段17の材質および厚さについてはシールド手段12と同様である。
【0038】
以上のように構成された誘導加熱式炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
【0039】
加熱コイル1の下方に位置する円板状のシールド手段17は、2mm以上のアルミ材製であることにより、シールド手段17には加熱コイル1の低周波電流によって誘導され低周波電流が流れ、その結果、低周波成分を持つ打ち消し磁界がシールド手段17から発生する。このことにより、加熱コイル1から発生した低周波の漏洩磁界はシールド手段17からの打ち消し磁界により、漏洩磁界量が減少することになる。
【0040】
また、加熱コイル1を鍋15の底部を誘導加熱する底面加熱コイル1aと、鍋15の側面を誘導加熱する側面加熱コイル1bより構成した場合においては、シールド手段17の外径を側面加熱コイル1bの外径より大きくすることで、より多くの漏洩磁界が発生する側面加熱コイル1bの外周部からの漏洩磁界を打ち消すことが可能になるため、より効果的に漏洩磁界を低減することができる。
【0041】
なお、誘導加熱に用いられる高周波磁界の内外部に漏洩する磁界に関してもシールド手段17は有効であり、高周波の漏洩磁界を低減させることが可能となる。
【0042】
以上のように本実施の形態においては、加熱コイル1の下方に円板状のシールド手段17を設けることにより、加熱コイル1から発生する低周波磁界をシールド手段17から発生する逆向きに発生する打ち消し磁界を用いて互いに打ち消し合わせることで、減少させることができる。また、シールド手段17を加熱コイル1に対向してその下方に配置することができるため、より効果的に低周波の漏洩磁界を低減できる。
【0043】
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4における誘導加熱式炊飯器を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】
本実施の形態では、シールド手段12の代わりに、加熱コイル1の下方に位置してリング状の形状をした円板形状のシールド手段18を設けた点で、実施の形態1と異なるものである。なお、シールド手段18の材質および厚さについてはシールド手段12と同様である。
【0045】
以上のように構成された誘導加熱式炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
【0046】
加熱コイル1の中心部は空隙になっており、ここに鍋15の温度を検知する温度センサ19などが設置されるスペースとして使われる。このため、シールド手段18が加熱コイル1の底部にある場合は、温度センサ19の部品とシールド手段18が接触する可能性があるが、シールド手段18を中央部に空間があるリング状の形状とすることで、温度センサ19の配置を妨げることがなくなる。また、炊飯器の筐体の中央部に突起部を設けるとシールド手段18の中央部の空間との作用でシールド手段18の位置決めも簡易にすることがきできる。
【0047】
また、加熱コイル1を鍋15の底部を誘導加熱する底面加熱コイル1aと、鍋15の側面を誘導加熱する側面加熱コイル1bより構成した場合においては、シールド手段18の内径を底面加熱コイル1aの外径より小さくすることで、漏洩磁界が多く発生している底面加熱コイル1aからの漏洩磁界を十分打ち消すことができるため、リング状の形状にしても漏洩磁界低減性能を大きく悪化させることがない。
【0048】
以上のように本実施の形態においては、シールド手段18をリング状の形状とすることにより、鍋の底部に配置された温度センサなどが設置場所の制約を受けることがないため、簡易にシールド手段18を配置することができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上にように、本発明にかかる誘導加熱式炊飯器は、加熱コイルから発生する低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減させることができるので、家庭用はもちろんのこと業務用の誘導加熱式炊飯器としても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態1における誘導加熱式炊飯器の構成を示す図
【図2】同誘導加熱式炊飯器のシールド手段部分の斜視図
【図3】同誘導加熱式炊飯器の動作波形図
【図4】同誘導加熱式炊飯器のシールド手段の厚みに対す漏洩磁界量の特性を示す図
【図5】本発明の実施の形態2における誘導加熱式炊飯器の構成を示す図
【図6】本発明の実施の形態3における誘導加熱式炊飯器の構成を示す図
【図7】(a)本発明の実施の形態4における誘導加熱式炊飯器の構成を示す図(b)同誘導加熱式炊飯器のシールド手段を示す斜視図
【符号の説明】
【0051】
1 加熱コイル
1a 底面加熱コイル
1b 側面加熱コイル
10 鍋収容部
11 インバータ
12、17、18 シールド手段
15 鍋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍋と、この鍋を収容した鍋収容部と、この鍋収容部の外側に位置して鍋を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータと、加熱コイルから発生する商用周波数成分を持つ漏洩磁界を打ち消す2mm以上の厚みを有するアルミ材製のシールド手段とを備えた誘導加熱式炊飯器。
【請求項2】
シールド手段は、筒形状とし、鍋収容部の側面部の外周に沿って設けた請求項1に記載の誘導加熱式炊飯器。
【請求項3】
シールド手段は、鍋収容部の側面部を構成する請求項1に記載の誘導加熱式炊飯器。
【請求項4】
加熱コイルを鍋の底部を誘導加熱する底面加熱コイルと、鍋の側面を誘導加熱する側面加熱コイルより構成し、前記側面加熱コイルの外径を鍋収容部の外径より小さくした請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱式炊飯器。
【請求項5】
シールド手段は、円板状とし、加熱コイルの下方に位置して設けた請求項1に記載の誘導加熱式炊飯器。
【請求項6】
シールド手段は、リング状の形状とし、加熱コイルの下方に位置して設けた請求項1に記載の誘導加熱式炊飯器。
【請求項7】
加熱コイルを鍋の底部を誘導加熱する底面加熱コイルと、鍋の側面を誘導加熱する側面加熱コイルより構成し、シールド手段の外径を側面加熱コイルの外径より大とした請求項5または6に記載の誘導加熱式炊飯器。
【請求項8】
シールド手段は、その内径を底面加熱コイルの外径より小さくした請求項6または7に記載の誘導加熱式炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−181007(P2006−181007A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−376030(P2004−376030)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】