説明

識別タグ及び生徒管理システム

【課題】各家庭においても生徒の着用品や携行品に容易に取り付けることができ、着用品などに一旦取り付けた後に容易に剥がれ落ちたり、故障したりすることのない識別タグを提供する。
【解決手段】識別タグ10を、柔軟性を有する耐水性樹脂で被覆したフィルム状のICタグ11と、ICタグ11の表側を覆うための被覆シート12aと、被覆シート12aにおけるICタグ11の外縁からはみ出る周縁部の裏側に塗布されたホットメルト接着剤12bとからなる接着用カバー12とで構成した。この識別タグ10は、アイロンなどを用いて接着用カバー12の表側から加熱することにより、接着用カバー12の裏側に配した接着対象物20に接着できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類などにしっかりと固定することのできる識別タグと、該識別タグを利用した生徒管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一昔前には、学校は安全な場所と言われていたが、近年には、校内に侵入した不審者が子供に危害を及ぼすような事件が相次ぐなど、学校の安全神話は崩壊しつつある。このような時勢に呼応してか、開門時刻を管理したり、校門や玄関に監視カメラを設置したりなど、校内への不審者の侵入を防止するための何らかの対策を講じている学校は増加傾向にある。また最近は、不審者の侵入防止だけでなく、子供の登下校状況などを学校側で管理して欲しいといった要望が保護者などから出るようになってきており、これを意識したシステムの開発も試みられるようになっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、出入口を通過した児童の識別情報を含む通過情報を受信するステップと、児童と識別情報とを対応付けて記憶するテーブルを参照することによって登下校に関する情報を通知すべき通知対象児童を特定するステップと、通過情報を受信した時刻を通知対象児童に対応付けて記憶するステップと、通知対象児童の通過情報を受信した時刻から所定時間範囲内に通過情報を受信した他の児童を判定するステップと、前記通知対象児童に対応付けられて予め記憶されている連絡先に、通知対象児童が出入口を通過した旨と前記他の児童の情報とを併せて通知するステップとを備えた登下校情報通知システムが記載されている。これにより、通知対象児童の保護者などは、通知対象児童が下校した時刻だけでなく、誰と一緒に下校しているのかについても知ることが可能になる。
【0004】
しかし、このように生徒の登下校を自動的に管理するシステムは、生徒を識別するための識別情報を格納したICタグなどを生徒の着用品や携行品に取り付ける必要があったため、次のような不具合が生じると予想される。すなわち、ICタグをランドセルなどに取り付けた場合には、生徒がランドセルを持たずに登校したような場合に、その生徒の登下校状況を把握できなるという不具合が生じる。また、ICタグをペンケースなどの小さな携行品に取り付けた場合には、他の生徒のペンケースを取り上げて別の生徒が使用するなどといったケースが想定され、その生徒の登下校状況を正確に把握できなくなるという不具合が生じる。
【0005】
さらに、ICタグを学生服などの衣類に取り付けた場合には、衣類を洗濯する際にICタグが故障したり、ICタグが衣類から剥がれ落ちたりするケースが想定され、このような場合には、その衣類で生徒の登下校状況を管理できなくなるという不具合が生じる。ICタグが故障したり剥がれ落ちたりすることのないように、ICタグを衣類などにしっかりと固定できればいいのであるが、そのようにするためには、各家庭でICタグを取り付けることが難しくなるなどの不具合が生じる。
【0006】
各家庭においても生徒の着用品や携行品に容易に取り付けることができ、着用品などに一旦取り付けた後に容易に剥がれ落ちたり、故障したりすることのないICタグがあれば、生徒の登下校状況をより正確に把握することが可能となるのであるが、このようなICタグは実用化されていないのが実状であった。また、生徒が、特定の着用品を着用せずに登下校した場合や、特定の携行品を携行せずに登下校した場合であっても、その生徒の登下校状況を漏らさずに管理することのできる生徒管理システムも見当たらないのが実状であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−092327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、各家庭においても生徒の着用品や携行品に容易に取り付けることができ、着用品などに一旦取り付けた後に容易に剥がれ落ちたり、故障したりすることのない識別タグを提供するものである。また、この識別タグを用いることにより、生徒が、特定の着用品を着用せずに登下校した場合や、特定の携行品を携行せずに登下校した場合であっても、その生徒の登下校状況を正確に把握することのできる生徒管理システムを提供することも本発明の目的である。さらに、生徒の登下校状況の管理だけでなく、生徒が立ち入り制限区域に立ち入るのを防止することも可能な生徒管理システムを提供することも本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、
使用者を識別するための識別情報を格納するためのICチップと、ICチップに格納された識別情報を外部へ発信するためのアンテナとを、柔軟性を有する耐水性樹脂で被覆したフィルム状のICタグと、
ICタグの表側を覆う被覆シートと、被覆シートにおけるICタグの外縁からはみ出る周縁部の裏側に塗布されたホットメルト接着剤とからなる接着用カバーと、
で構成され、接着用カバーの表側から加熱することにより、接着用カバーの裏側に配した接着対象物に接着できるようにしたことを特徴とする識別タグ
を提供することによって解決される。
【0010】
これにより、アイロンなどを用いることによって、各家庭においても生徒の着用品や携行品に容易に取り付けることができるにもかかわらず、着用品などに一旦取り付けた後には、洗濯しても容易に剥がれ落ちたり、故障したりすることのない識別タグを提供することが可能になる。また、識別タグを、その接着用カバーの周縁部で接着対象物に縫い付けることなどにより、識別タグが接着対象物からさらに剥がれ落ちにくくすることも可能になる。
【0011】
また、上記課題は、生徒の登下校の管理又は校内の立ち入り制限箇所への立ち入りを監視するための生徒管理システムであって、生徒の着用品又は携行品に前記識別タグを接着し、ICチップから発信された識別情報を非接触で読み取るためのICタグリーダーを校内の登下校時通過箇所又は立ち入り制限箇所に設置し、ICタグリーダーが読み取った識別情報に基づいて各生徒の登下校状況又は立ち入り制限箇所への立ち入り状況を判断する情報処理装置を所定箇所に設置したことを特徴とする生徒管理システムを提供することによっても解決される。
【0012】
これにより、生徒の登下校状況をより正確に把握することのできる生徒管理システムを提供することが可能になる。また、生徒の登下校状況の管理だけでなく、生徒が立ち入り制限区域に立ち入るのを防止することも可能になる。
【0013】
本発明の生徒管理システムにおいて、識別タグは、各生徒の着用品又は携行品に少なくとも1つずつ接着すればよいが、各生徒の複数種類の着用品又は携行品に接着すると好ましい。具体的には、学生服上衣、学生服下衣、体操服上衣、体操服下衣、水着、ランドセル又は通学用鞄の中から選ばれる少なくとも2種以上に前記識別タグを接着すると好ましい。これにより、生徒が、特定の着用品を着用せずに登下校した場合や、特定の携行品を携行せずに登下校した場合であっても、他の着用品や携行品に接着された識別タグによってその生徒の登下校状況などを正確に把握することが可能になる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によって、各家庭においても生徒の着用品や携行品に容易に取り付けることができ、着用品などに一旦取り付けた後に容易に剥がれ落ちたり、故障したりすることのない識別タグを提供することが可能になる。また、この識別タグを用いることにより、生徒が、特定の着用品を着用せずに登下校した場合や、特定の携行品を携行せずに登下校した場合であっても、その生徒の登下校状況を正確に把握することのできる生徒管理システムを提供することも可能になる。さらに、生徒の登下校状況の管理だけでなく、生徒が立ち入り制限区域に立ち入るのを防止することも可能な生徒管理システムを提供することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の識別タグを接着対象物に接着した際における識別タグの周縁部周辺を拡大した状態を示した断面図である。
【図2】本発明の識別タグに使用するICタグを示した斜視図である。
【図3】本発明の識別タグを体操服(接着対象物)に接着した状態を示した正面図である。
【図4】本発明の生徒管理システムを示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の識別タグと、該識別タグを用いた生徒管理システムの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。
【0017】
1.識別タグ
まず、識別タグについて説明する。本実施態様の識別タグ10は、図1に示すように、フィルム状のICタグ11と、ICタグ11を接着対象物20に接着するためのシート状の接着用カバー12とで構成されている。このうち、ICタグ11は、図2に示すように、使用者を識別するための識別情報を格納するためのICチップ11aと、ICチップ11aに格納された識別情報を外部へ発信するためのアンテナ11bと、ICチップ11a及びアンテナ11bを被覆するための耐水性樹脂11cとで形成されている。一方、接着用カバー12は、図1に示すように、ICタグ11の全体をその表側から覆うための被覆シート12aと、被覆シート12aにおけるICタグ11の外縁からはみ出る周縁部の裏側に塗布されたホットメルト接着剤12bとで形成されている。この識別タグ10は、アイロンなどを用いて接着用カバー12の表側から加熱することにより、ホットメルト接着剤12aが溶融した後に固まって、接着用カバー12の裏側に配した接着対象物20に接着することのできるものとなっている。
【0018】
本発明の識別タグ10に用いるICタグ11の種類は、特に限定されず、いわゆるアクティブ型ICタグ(電源を備え、そのICチップに格納された識別情報を能動的に発信することのできるICタグ)を用いてもよいが、通常、後述するICタグリーダー30が放つ電波によってアンテナ11bで電磁誘導を起こし、ICチップ11aに格納された識別情報をそのアンテナから発信する、いわゆるパッシブ型ICタグであると好ましい。これにより、識別タグ10には電源を備える必要がないので、電池交換などをしなくても、ICチップ11aに格納された識別情報を半永久的に読み取ることが可能になる。また、識別タグ10を薄くして、衣類などの着用品に取り付けた際の違和感などを軽減することも可能になる。本実施態様の識別タグ10においても、ICタグ11としてパッシブ型ICタグを採用している。現在は、短波(HF)帯用のパッシブ型ICタグであっても、受信範囲が1〜2mと比較的長くなってきている。
【0019】
ICタグ11を構成する耐水性樹脂11cの種類は、適度な柔軟性を有する樹脂であれば特に限定されない。このような樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体などのエチレン−α−オレフィン共重合体や、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレンなどのオレフィン系重合体や、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルや、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミドのほか、ポリ塩化ビニルやポリウレタンなどを例示することができる。耐水性樹脂11cの厚さは、ICチップ11aやアンテナ11bよりも厚ければ、特に限定されないが、柔軟性や耐久性を考慮して、通常、0.5〜1.5mm程度とされる。また、耐水性樹脂11cの面積は、ICチップ11a及びアンテナ11bを覆うことができるのであれば特に限定されない。小さなもので5mm角程度、大きなもので50〜60mm角程度と様々である。
【0020】
被覆シート12aの素材は、特に限定されないが、本発明の識別タグ10を接着する接着対象物20が、主に衣服であることを考慮すると、通常、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維や、或いは面や麻などの天然繊維からなる織物や不織布とされる。ホットメルト接着剤12bは、その種類によって接着しにくいものがあるが、このように、被覆シート12aの素材を接着対象物20と同種のものとすることにより、被覆シート12aとホットメルト接着剤12bとの接着強度と、ホットメルト接着剤12bと接着対象物20との接着強度とを同程度に高めることが可能になる。また、被覆シート12aをこのような素材で形成することによって、その表面にマジックなどで学校名や氏名などを記載することもできるので、本発明の識別タグ10に名札としての機能を付与することも可能になる。被覆シート12aには、ICタグ11を予め接着剤などで接着して位置決めしておくと好ましい(図3を参照)。
【0021】
被覆シート12aの周縁部の裏側に塗布するホットメルト接着剤12bの種類は、被覆シート12aや接着対象物20の素材などによっても異なり、特に限定されない。ホットメルト接着剤12bとしては、ポリウレタン樹脂ホットメルト接着剤、ポリアミド樹脂ホットメルト接着剤、ポリオレフィン樹脂ホットメルト接着剤、エチレン-酢酸ビニル樹脂ホットメルト接着剤などが例示される。本発明の識別タグ10を接着する接着対象物20が、主に衣服(ポリエステルやナイロンなどの化学繊維や、或いは面や麻などの天然繊維からなる織物や不織布)であることを考慮すると、通常、ポリウレタン樹脂ホットメルト接着剤や、ポリアミド樹脂ホットメルト接着剤が使用される。これらのなかから、耐洗濯性(目安としては、50回以上の家庭洗濯に耐えなければならない。)に優れたものを採用する。ホットメルト接着剤12bを塗布する被覆シート12aの周縁部の幅は、ICタグ11の寸法などによっても異なるが、通常、2〜30mm程度である。
【0022】
2.生徒管理システム
次に、本発明の識別タグ10を用いた生徒管理システムについて説明する。本実施態様の生徒管理システムは、図4に示すように、生徒Sの登下校の管理又は校内の立ち入り制限箇所への立ち入りを監視することができるものとなっている。識別タグ10は、生徒Sの着用品や携行品の所定箇所に接着され、そのICチップ11a(図2)に格納された生徒Sの識別情報は、校内の登下校時通過箇所(校門や玄関など)や立ち入り制限箇所(貯水タンクや電気設備や屋上の柵外区域など)に設置されたICタグリーダー30によって非接触で読み取られる。ICタグリーダー30が読み取った生徒Sの識別情報は、有線又は無線によって管理室(職員室など)に設置された情報処理装置40に送信される。情報処理装置40は、受信した識別情報に基づいて生徒Sの登下校状況や立ち入り制限箇所の立ち入り状況を判断し、モニターなどの出力手段を通じて先生T(管理者)などに通知する。
【0023】
管理室の先生Tは、情報処理装置40によって、生徒Sの登下校時刻を知ることが可能である。すなわち、登校時間が過ぎても登校していない生徒や、下校時間が過ぎても下校していない生徒を容易に知ることができる。また、生徒Sの保護者などから生徒Sの登下校時刻について問い合わせがあったような場合にもすぐに答えることが可能になる。さらに、生徒Sが立ち入り制限箇所に侵入したことを知ることも可能になる。管理室には、スピーカーやライトなど、情報処理装置40から離れていても認識できる出力手段を設置して、登下校時間以外に生徒Sが登下校時通過箇所を通過した場合や、立ち入り制限箇所に侵入した場合に警報を出力することができるようにしておくと好ましい。これにより、生徒Sの身に降りかかる危険を未然に防ぐことが可能になる。
【0024】
識別タグのICチップ11a(図2を参照)に格納する生徒Sの識別情報は、氏名や、識別番号(例えば学年、クラス及び出席番号からなる数字の組)など、情報処理装置40が生徒S個人を特定できるものである。後述するように、生徒Sの複数種類の着用品や携行品に識別タグ10を接着して忘れ物の検知を行うような場合には、それが接着された着用品や携行品の種類に関するデータをICチップ11aに格納することもできる。生徒Sの自宅住所や自宅電話番号や保護者名などは、ICチップ11aに格納すると、ICタグリーダーを悪用した学外の第三者に生徒Sの個人情報が知られるおそれもあるために、この種の個人情報は情報処理装置40に格納しておくと好ましい。生徒管理システムの処理の関係上、どうしてもこの種の個人情報をICチップ11aに格納するような必要がある場合には、暗号化して情報処理装置40のみで解読できるようにしておくとよい。
【0025】
識別タグ10は、生徒Sの複数種類の着用品や携行品に接着されている。具体的には、学生服上衣、学生服下衣、体操服上衣、体操服下衣、水着、ランドセル、通学用鞄、通学帽、運動帽、通学靴、運動靴、上履きなどである。学生服上衣や学生服下衣や体操服上衣や体操服下衣など、生徒Sが校内や登下校時に着用する頻度の高いものを中心に識別タグ10を接着しておく。このように、生徒Sの複数種類の着用品や携行品に識別タグ10を接着することにより、生徒Sがどれか1つのものを身につけてさえいれば、ICタグリーダー30によって生徒Sの識別情報を読み取ることが可能になり、生徒Sの登下校状況などをより正確に把握することが可能になる。また、情報処理装置40によって、登校時における生徒Sの着用品及び携行品と、下校時における生徒Sの着用品及び携行品とを比較して、それが異なるような場合には、ICタグリーダー30の周辺に設置したスピーカーなどの出力手段(図示省略)により、例えば、「体操服を忘れていませんか。」などの警告メッセージを生徒Sに伝えることなども可能になり、忘れ物を防止することもできるようになる。
【0026】
スピーカーなどの出力手段は、管理室や登下校時通過箇所だけでなく、立ち入り制限箇所にも設置することができる。例えば、立ち入り制限箇所に設置したICタグリーダー30が生徒Sの存在を検知した場合には、その周囲に設置したスピーカー(図示省略)などによって、例えば、「この場所へ入ってはいけません。」などの警告メッセージを生徒Sに伝えることなども可能になる。
【0027】
登下校時通過箇所や立ち入り制限箇所に設置するICタグリーダー30は、生徒Sの着用品や携行品に接着された識別タグ10から生徒Sの識別情報を非接触で受信できるものであれば特に限定されないが、生徒Sが走りながら通過したり、複数人がくっつき合って通過したりなどしても読み取れるものであると好ましい。具体的には、短波(HF)帯用の無線ICタグリーダーや、超短波(UHF)帯用の無線ICタグリーダーが挙げられる。受信距離のみを考慮すると、超短波帯用の無線ICタグリーダーが好ましいが、現在、超短波は心臓のペースメーカーの誤作動の原因となる可能性が指摘されていることに加えて、超短波帯用の無線ICタグリーダーは1台で数百万円以上と非常に高価である。このため、本実施態様の生徒管理システムにおいては、短波帯用の無線ICタグリーダーをICタグリーダー30として採用している。
【符号の説明】
【0028】
10 識別タグ
11 ICタグ
11a ICチップ
11b アンテナ
11c 耐水性樹脂
12 接着用カバー
12a 被覆シート
12b ホットメルト接着剤
20 接着対象物
30 ICタグリーダー
40 情報処理装置
S 生徒
T 先生(管理者)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者を識別するための識別情報を格納するためのICチップと、ICチップに格納された識別情報を外部へ発信するためのアンテナとを、柔軟性を有する耐水性樹脂で被覆したフィルム状のICタグと、
ICタグの表側を覆う被覆シートと、被覆シートにおけるICタグの外縁からはみ出る周縁部の裏側に塗布されたホットメルト接着剤とからなる接着用カバーと、
で構成され、接着用カバーの表側から加熱することにより、接着用カバーの裏側に配した接着対象物に接着できるようにしたことを特徴とする識別タグ。
【請求項2】
生徒の登下校の管理又は校内の立ち入り制限箇所への立ち入りを監視するための生徒管理システムであって、
生徒の着用品又は携行品に請求項1記載の識別タグを接着し、ICチップから発信された識別情報を非接触で読み取るためのICタグリーダーを校内の登下校時通過箇所又は立ち入り制限箇所に設置し、ICタグリーダーが読み取った識別情報に基づいて各生徒の登下校状況又は立ち入り制限箇所への立ち入り状況を判断する情報処理装置を所定箇所に設置したことを特徴とする生徒管理システム。
【請求項3】
前記識別タグを各生徒の複数種類の着用品又は携行品に接着した請求項2記載の生徒管理システム。
【請求項4】
前記識別タグを接着する着用品又は携行品が、学生服上衣、学生服下衣、体操服上衣、体操服下衣、水着、ランドセル又は通学用鞄の中から選ばれる少なくとも2種以上である請求項3記載の生徒管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−170378(P2010−170378A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−12839(P2009−12839)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【出願人】(397026953)株式会社協同 (3)
【Fターム(参考)】