説明

警報情報伝送方法及び装置

本発明は、警報情報伝送過程が終了した後の処理方法と装置を提供し、該方法は、モビリティ管理エンティティ(MME)がエボリューションノードB(eNB)に書き・置き換え警報要求メッセージを発信して終わった後、前記eNBから返信した前記書き・置き換え警報要求メッセージに対応する書き・置き換え警報応答メッセージに基づいて、警報の放送が失敗したエリアを判断し、その後、前記MMEは、前記警報の放送が失敗したエリアに警報情報を再発信するように前記該eNBを制御することを備えている。該方法は、地震、津波の警報システムの関連災害性情報を早速に、効果的に放送が失敗したエリア内にあるすべてのユーザに知らせることを確保できるので、彼らに、避難或は予防の警報を発出し、更に最大限にできるだけ災害が襲う時の人の生命や財産の非常に大きな損失を低減させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信分野に関し、特に、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution,LTE)システムのモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity, MME)における警報情報伝送方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution,LTE)システムにおいて、MMEは、実際の状況に応じ、自分とS1(LTEシステム中の1つのインターフェースであり、MMEとエボリューションノードB(eNodeB)を接続する)接続が確立され、且つ警報情報を発信する必要があるエボリューションノードB(eNodeB,eNB)に対して、警報情報伝送過程(Warning Message Transmission Procedures)を起動し、eNBに本eNBが所属する関連エリア内に常駐しているユーザ端末(User Equipment,UE)に対して該警報情報の放送を行うこと知らせる。ここで、警報情報とは、特に地震、津波の警報システム(Earthquake and Tsunami Warning System,ETWS)関連の災害情報を意味している。ETWS情報は、処理的に重要性が高く、適時性が高い等の特徴を有し、災害が襲う前に、早速に、関連エリアの人に効率的に知らせ、避難させることができるようにする。
【0003】
36.413プロトコルの記載に基づいて、ここでの警報情報伝送過程は、図1に示すように、ETWS関連情報を伝達する必要があると、MMEは、eNBに1つの書き・置き換え警報要求(WRITE-REPLACE WARNING REQUEST)メッセージを発信し、このメッセージ中にてeNBにETWS情報を放送させる必要があることを求める警報エリアとETWS情報の具体的な内容を持っている。eNBが処理を終了したときに、MMEに1つの書き・置き換え警報応答(WRITE-REPLACE WARNING RESPONSE)メッセージを返信し、このメッセージ中にて、属性が選択できる情報要素(Information Element,IE)の放送終了の一つのエリア一覧表を含んでいる。36.413プロトコルにeNBからMMEに返信したWRITE-REPLACE WARNING RESPONSEメッセージ中にてIEの放送終了のエリア一覧表を含まないと、MMEは、今回のEWTS情報が要求された警報エリア内で放送されることが失敗したと認めていることを書いている。同様に、eNBからMMEに返信したWRITE-REPLACE WARNING RESPONSEメッセージにて含んだIEの放送終了のエリア一覧表に指示された範囲が、MMEからeNBに発信したWRITE-REPLACE WARNING REQUESTメッセージにて含んだIEがETWS情報を放送する必要がある警報エリアより小さくなると、MMEは、今回のEWTS情報が要求された警報エリア内で放送されることが一部失敗したと認めている。
【0004】
36.413プロトコルは、MME一方側からETWS情報の放送が全部又は一部失敗した状況について記載したが、失敗後の処理について記載しなかった。MMEがETWS情報の放送に失敗が存在すると知っていったが、放任して更に処理しないと、このETWS情報は、放送が失敗したエリア内にあるすべてのユーザまで早速に、効率的に知らせられなくなってしまうことで、避難する又は予防するための警報を発信できなくなり、災害が襲う時に最大限に人の生命や財産の損失を低減させることに不利であると考えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術問題は、警報情報伝送方法及び装置を提案していることによって、従来の技術において、警報情報伝送過程が終了した後、即ち、MMEがeNBから返信したWRITE-REPLACE WARNING RESPONSEメッセージを受信しており、且つETWS情報の放送が失敗したエリアが存在すると、MMEは、ETWS情報の放送が失敗したエリア及びこのETWS情報に対して処理を早速に、効果的に行わず、このETWS情報を放送が失敗したエリア内にあるユーザに早速に、効果的に知らせることができなく、ことによって、彼らに避難或は予防の警報を発出できなくなるという欠点を克服することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術問題を解決するために、本発明は、警報情報伝送方法を提供し、
モビリティ管理エンティティ(MME)は、エボリューションノードB(eNB)へ書き・置き換え警報要求メッセージを発信し、且つ上記eNBから返信した上記書き・置き換え警報要求メッセージに対応する書き・置き換え警報応答メッセージを受信した後、上記eNBから返信した上記書き・置き換え警報要求メッセージに対応する書き・置き換え警報応答メッセージに基づいて、警報の放送が失敗したエリアを判断し、そして、上記MMEは、上記警報の放送が失敗したエリアに警報情報を再発信するように上記eNBを制御することで、警報情報伝送過程が終了した後、警報の放送が失敗だったエリアに警報情報を再発信することを備えているものである。
【0007】
判断ステップにおいて、上記書き・置き換え警報応答メッセージ中に放送が終了するエリア一覧表を含まないと判断すれば、上記書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージ中に指示するすべての警報の放送エリア内の警報の放送がいずれも失敗したと考えられる。
【0008】
判断ステップにおいて、上記書き・置き換え警報応答メッセージ中に放送が終了するエリア一覧表を含んでいると判断すれば、上記書き・置き換え警報応答メッセージ中に持った放送が終了するエリア一覧表と上記書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージに携えた警報の放送エリアを比較することによって、警報の放送が失敗したエリアを判断する。
【0009】
この上記警報の放送が失敗したエリアに警報情報を再発信するように上記eNBを制御するステップにおいて、上記MMEは、判断した警報の放送が失敗したエリアを新しい警報の放送エリアとし、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成して、再形成された書き・置き換え警報要求メッセージを上記eNBに発信することを備えている。
【0010】
書き・置き換え警報要求メッセージを再形成するステップにおいて、少なくとも上記再形成された書き・置き換え警報要求メッセージにおける放送エリアを上記判断された警報の放送が失敗したエリアとして書き入れ、さらに上記再形成した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容を前回発信した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容として書き入れることを備えている。
【0011】
上記技術問題を解決するために、本発明は、装置を更に提供し、警報情報伝送する処理に用いれ、判断モジュールと制御処理モジュールを備えている装置であって、
上記判断モジュールは、モビリティ管理エンティティ(MME)がエボリューションノードB(eNB)から返信した書き・置き換え警報応答メッセージを受信した後、上記書き・置き換え警報応答メッセージに基づいて、警報の放送が失敗したエリアを判断し、警報の放送が失敗したエリアが存在すると判断すれば、警報の放送が失敗したエリアを上記制御処理モジュールに知らせるように設置され、
上記制御処理モジュールは、警報の放送が失敗したエリアを得た後、警報の放送が失敗したエリアを新しい警報の放送エリアとし、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成して、さらに、再形成された書き・置き換え警報要求メッセージを上記eNBに発信するように上記MMEを制御することにより、警報情報伝送過程が終了した後、警報の放送が失敗したエリアに警報情報を再放送するように設置されている。
【0012】
上記判断モジュールは、上記書き・置き換え警報応答メッセージ中に放送が終了するエリア一覧表を含まないと判断すれば、上記書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージ中に指示するすべての警報の放送エリアの警報放送がいずれも失敗したと考えられるように更に設置される。
【0013】
上記判断モジュールは、上記書き・置き換え警報応答メッセージ中に放送が終了するエリア一覧表を含んでいると判断すれば、上記書き・置き換え警報応答メッセージに携えた放送が終了するエリア一覧表と上記書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージに携えた警報の放送エリアとを比較することによって、警報の放送が失敗したエリアを判断するように更に設置される。
【0014】
上記制御処理モジュールは、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成するように上記MMEを制御するとき、少なくとも上記MMEを制御し、再形成した書き・置き換え警報要求メッセージにおける放送エリアを上記判断した警報の放送が失敗したエリアとして書き入れ、また、上記再形成された書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容を前回発信した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容として書き入れるように更に設置される。
【0015】
上記技術問題を解決するために、本発明は、また警報情報伝送処理に用いられる判断モジュール(301)を提案し、上記判断モジュール(301)は、モビリティ管理エンティティ(MME)がエボリューションノードB(eNB)から返信した書き・置き換え警報応答メッセージを受信した後、上記書き・置き換え警報応答メッセージに基づいて、警報の放送が失敗したエリアを判断するように設置され、
警報の放送が失敗したエリアが存在すると判断すれば、警報の放送が失敗したエリアの情報を、警報情報伝送処理に用いられる制御処理モジュール(302)に知らせ、上記制御処理モジュール(302)が警報の放送が失敗したエリアを得た後、上記MMEを制御し、警報の放送が失敗したエリアを新しい警報の放送エリアとし、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成し、また、再形成された書き・置き換え警報要求メッセージを上記eNBに発信することができるように設置される。
【0016】
上記判断モジュール(301)は、 上記書き・置き換え警報応答メッセージ中に放送が終了するエリア一覧表を含まないと判断すれば、上記書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージ中に指示するすべての警報の放送エリア内の警報の放送がいずれも失敗したと考えられるように更に設置される。
【0017】
上記判断モジュール(301)は、上記書き・置き換え警報応答メッセージに放送が終了するエリア一覧表を含んでいると判断すれば、上記書き・置き換え警報応答メッセージに携えた放送が終了するエリア一覧表を該書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージに携えた警報の放送エリアを比較することによって、警報の放送が失敗したエリアを判断するように更に設置される。
【0018】
上記技術問題を解決するために、本発明は、警報情報伝送処理に用いられる制御処理モジュール(302)をさらに提案しており、上記制御処理モジュール(302)は、警報情報伝送処理に用いられる判断モジュール(301)から警報の放送が失敗したエリアを得た後、モビリティ管理エンティティ(MME)を制御し、警報の放送が失敗したエリアを新しい警報の放送エリアとし、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成し、また、再形成された書き・置き換え警報要求メッセージをエボリューションノードB(eNB)に発信する警報情報伝送処理に用いられるものであって、
上記判断モジュール(301)は、MMEがeNBから返信した書き・置き換え警報応答メッセージを受信した後、上記書き・置き換え警報応答メッセージに基づいて、警報の放送が失敗したエリアを判断し、警報の放送が失敗したエリアが存在すると判断すれば、警報の放送が失敗したエリアを上記制御処理モジュール(302)に知らせ、
それによって、警報情報伝送過程が終了した後、警報の放送が失敗したエリアに警報情報を再発信するように設置される。
【0019】
上記制御処理モジュール(302)は、上記MMEを制御し、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成したときに、少なくとも上記MMEを制御し、再形成された書き・置き換え警報要求メッセージにおける放送エリアを上記判断した警報の放送が失敗したエリアとして書き入れ、また、上記再形成した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容を前回発信した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容として書き入れることを備えているように更に設置される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】警報情報伝送過程におけるメッセージの交互シーケンス・ダイアグラムである。
【図2】本発明の実施例におけるMMEの警報情報伝送過程が終了した後の処理方法の流れ図である。
【図3】本発明の実施例におけるMMEの警報情報伝送過程が終了した後の処理装置のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施例は、ETWS警報情報伝送過程が終了した後の処理方法及び装置を提案し、ユーザにETWS情報を早速に、効果的に知らせることができることを確保し、最大限に災害が襲う時の人の生命や財産の損失を減少させ、重要な価値がある。
【0022】
以下、図2及び具体的な実施例を参照しながら、本発明について詳細に説明する。
【0023】
仮に、eNBに三つのセルを有し、それぞれA、B、Cである。MMEがこのeNBへ一つの書き・置き換え警報要求(WRITE-REPLACE WARNING REQUEST)メッセージを発信し、この書き・置き換え警報要求メッセージが特に、ETWS関連の災害性情報と言う。この書き・置き換え警報要求メッセージにおいて、少なくとも警報の放送エリアと警報の内容が携えられており、その中で、この警報の放送エリアは、このMMEに要求されるこのeNBがETWSメッセージを放送するエリアである。ここで、仮に、この警報の放送エリアがこのeNBにおけるすべてのセルであってもよく、つまり、セルA、B及びCであり、並びにこの書き・置き換え警報要求メッセージに携えられた警報情報の内容をPとし、これは、例示として、本発明の技術案を説明する。
【0024】
以下、図2を参照し、該図に本発明の実施例では、このMMEがこのeNBへの該書き・置き換え警報要求メッセージが発信した後の対応する処理措置を例示し、具体的には以下のステップを含む。
【0025】
ステップS201において、MMEがこのeNBから返信した書き・置き換え警報の応答(WRITE-REPLACE WARNING RESPONSE)メッセージを受信した後、この書き・置き換え警報応答メッセージに放送が終了したエリア一覧表が含まれるかどうかを判断し、含まれると、ステップS202に入り、含まれないと、ステップS203に入り、
ステップS202において、MMEは、この書き・置き換え警報応答メッセージに携えられた放送が終了したエリア一覧表と、この書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージに携えられた警報の放送エリアとを比較し、警報の放送が失敗したエリアを判断するようにし、放送が失敗したエリアが存在しなければ、終了し、そうしないと、放送が失敗したエリアを判断した後、ステップS204に入り、
例えば、この書き・置き換え警報応答メッセージに携えられた放送が終了したエリア一覧表にセルAとBが含まれると、この書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージに携えられた警報の放送エリアが、セルA、B及びCであるため、警報の放送が失敗したエリアがセルCであると判断でき、それは、警報情報の放送が一部失敗した場合に属し、その後、ステップS204を実行し、
ステップS203において、この書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージ中に指示するすべての警報の放送エリア内の警報の発信が全部失敗したと判定し、警報の放送が失敗したエリアがセルA、B及びCであり、ステップS204に入り、
ステップS204において、MMEは、判断した放送が失敗したエリアを新しい警報の放送エリアとし、書き・置き換え警報要求(WRITE-REPLACE WARNING REQUEST)メッセージを再形成し、その後、形成された書き・置き換え警報要求メッセージをeNBに発信する。
【0026】
MMEは、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成する時、この書き・置き換え警報要求メッセージにおける放送エリアを前回に放送が失敗したエリアとして書き入れ、例えば、ステップS203において警報の放送がすべてのエリア内で全部失敗したと判断されていると、警報の失敗するエリアがセルA、B及びCであることを書き入れ、また、例えばステップS202において警報の放送エリア内の警報の放送が一部失敗したと判断されていると、警報の失敗するエリアは、放送が一部失敗したセルであることを書き入れ、この書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容を前回発信した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容と同じに書き入れ、例えば、本実施例において、内容をPとして書き入れ、この書き・置き換え警報要求メッセージにおける他の情報要素は、プロトコルの要求と実際の状況に応じて書き入れてもいい。
【0027】
このように、eNBがMMEから発信してくるこの再形成した書き・置き換え警報要求メッセージを受信した後、この新しい書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報の放送エリア、すなわち、前回放送が失敗したエリアに基づいて、的確に警報情報を再発信することができる。
【0028】
警報の失敗するエリアが存在しなくなるまで、上記ステップS201〜ステップS204を繰り返し実行でき、或は、一つの繰り返し発信する回数の閾値を設置してもよく、この閾値を超えると、警報し、或は他の知らせ及び予防措置を実行し、それによって、警報の放送エリア内の人に避難或は予防の警報を発出し、更に最大限に災害が襲う時の人の生命や財産の非常に大きな損失をできるだけ減少させる。
【0029】
上記方法を達成するために、図3に示すように、本発明は判断モジュール301と制御処理モジュール302を備えている装置を提供しており、その中で、
判断モジュール301は、モビリティ管理エンティティ(MME)がエボリューションノードB(eNB)から返信された書き・置き換え警報応答メッセージを受信した後、この書き・置き換え警報応答メッセージに基づいて、警報の放送が失敗したエリアを判断し、警報の放送が失敗したエリアが存在すると判断すれば、制御処理モジュール302に警報の放送が失敗したエリアの情報を知らせる。
【0030】
更に、この判断モジュール301は、この書き・置き換え警報応答メッセージ中に放送が終了するエリア一覧表を含まないと判断すれば、この書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージ中に指示するすべての警報の放送エリア内の警報の放送が全部失敗したと考えられ、この判断モジュール301は、この書き・置き換え警報応答メッセージに放送が終了するエリア一覧表を含んでいると判断すれば、この書き・置き換え警報応答メッセージに携えた放送が終了するエリア一覧表と、この書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージに携えた警報の放送エリアとを比較することによって、警報の放送が失敗したエリアを判断する。
【0031】
この制御処理モジュール302は、警報の放送が失敗したエリアを得た後、警報の放送が失敗したエリアを新しい警報の放送エリアとし、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成し、且つ形成された書き・置き換え警報要求メッセージを上記eNBに発信するようにMMEを制御する。
【0032】
この制御処理モジュール302は、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成するように上記MMEを制御する時、少なくとも上記MMEを制御し、再形成された書き・置き換え警報要求メッセージにおける放送エリアを上記判断した警報の放送が失敗したエリアとして書き入れ、且つこの再形成した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容を前回発信した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容として書き入れるようにすることを備えている。
【0033】
本発明は、他の多種な実施例を有することができ、その中で、警報の放送エリア、警報の放送が終了するエリア及び警報の放送が失敗したエリアに対する記載は、本実施例において説明したセルの一覧表である場合、すなわち、該エリアがセルの標識で記載されること以外に、トレースエリア一覧表、すなわちこのエリアがトレースエリアの標識で記載されたものであってもよく、或は、緊急エリア、すなわちこのエリアが緊急エリアの標識で記載されてもよい。本発明の趣旨及び本質を逸脱しない範囲で、当業者は、本発明に基づいて、各種な対応する変更と修正を加えることができるが、それらの変更と修正は本発明において添付した特許の請求の保護範囲に属するものである。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、警報情報伝送過程が終了した後の処理方法及び装置を提案しており、従来の技術と比較すると、警報情報伝送過程が終了する時、eNBからMMEに返信されたWRITE-REPLACE WARNING RESPONSEメッセージの内容、すなわち、ETWS情報の放送が失敗したエリアが存在するかどうかを判断し、ETWS情報の放送が失敗したエリアは存在する時、MMEが放送が失敗したエリアに対して、eNBに放送が失敗したETWS情報に関するWRITE-REPLACE WARNING REQUESTメッセージを発信し、すなわち、警報情報伝送過程の技術的な措置を再起動することによって、警報情報伝送過程で放送が失敗したエリアは、存在すると、このETWS情報を効果的に、早急に放送が失敗したエリアにあるユーザに知らせることができない欠点を解決するようになり、従って、彼らに避難或は予防の警報を発出し、更に最大限にできるだけ災害が襲う時の人の生命や財産の非常に大きな損失を低減させる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
警報情報伝送方法であって、
モビリティ管理エンティティ(MME)は、エボリューションノードB(eNB)に書き・置き換え警報要求メッセージを発信し、且つ前記eNBから返信した前記書き・置き換え警報要求メッセージに対応する書き・置き換え警報応答メッセージを受信した後、前記eNBから返信した、前記書き・置き換え警報要求メッセージに対応する書き・置き換え警報応答メッセージに基づいて、警報の放送が失敗したエリアを判断し、そして、前記MMEは、前記警報の放送が失敗したエリアに警報情報を再発信するように前記eNBを制御することで、警報情報伝送過程が終了した後、警報の放送が失敗したエリアに警報情報を再発信することを備えていることを特徴とする警報情報伝送方法。
【請求項2】
判断ステップにおいて、前記書き・置き換え警報応答メッセージ中に放送が終了するエリア一覧表を含まないと判断すれば、前記書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージ中に指示するすべての警報の放送エリア内の警報放送がいずれも失敗したと考えられる請求項1に記載の方法(S203)。
【請求項3】
判断ステップにおいて、前記書き・置き換え警報応答メッセージ中に放送が終了するエリア一覧表を含んでいると判断すれば、前記書き・置き換え警報応答メッセージ中に持った放送が終了するエリア一覧表と前記書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージに携えた警報の放送エリアとを比較することによって、警報の放送が失敗したエリアを判断する請求項1に記載の方法(S202)。
【請求項4】
前記MMEは、前記警報の放送が失敗したエリアに警報情報を再発信するように前記eNBを制御するステップにおいて、前記MMEは、判断した警報の放送が失敗したエリアを新しい警報の放送エリアとし、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成して、再形成した書き・置き換え警報要求メッセージを前記eNBに発信することを備えている請求項1〜3のいずれかに記載の方法(S204)。
【請求項5】
書き・置き換え警報要求メッセージを再形成するステップにおいて、少なくとも前記再形成した書き・置き換え警報要求メッセージにおける放送エリアを前記判断した警報の放送が失敗したエリアとして書き入れ、さらに前記再形成された書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容を前回発信した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容として書き入れることを備えている請求項4に記載の方法。
【請求項6】
警報情報伝送処理に用いれ、判断モジュール(301)と制御処理モジュール(302)を備える装置であって、
前記判断モジュール(301)は、モビリティ管理エンティティ(MME)がエボリューションノードB(eNB)から返信した書き・置き換え警報応答メッセージを受信した後、前記書き・置き換え警報応答メッセージに基づいて、警報の放送が失敗したエリアを判断し、警報の放送が失敗したエリアが存在すると判断すれば、前記制御処理モジュール(302)に警報の放送が失敗したエリアを知らせるように設置され、
前記制御処理モジュール(302)は、警報の放送が失敗したエリアを得た後、警報の放送が失敗したエリアを新しい警報の放送エリアとし、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成して、さらに、再形成した書き・置き換え警報要求メッセージを前記eNBに発信するように前記MMEを制御することにより、警報情報伝送過程が終了した後、警報の放送が失敗したエリアに警報情報を再放送するように設置される装置。
【請求項7】
前記判断モジュール(301)は、前記書き・置き換え警報応答メッセージ中に放送が終了するエリア一覧表を含まないと判断すれば、前記書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージ中に指示するすべての警報の放送エリアの警報放送がいずれも失敗したと考えられるように更に設置される請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記判断モジュール(301)は、前記書き・置き換え警報応答メッセージ中に放送が終了するエリア一覧表を含んでいると判断すれば、前記書き・置き換え警報応答メッセージに携えた放送が終了するエリア一覧表と前記書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージに携えた警報の放送エリアとを比較することによって、警報の放送が失敗したエリアを判断するように更に設置される請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記制御処理モジュール(302)は、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成するように前記MMEを制御するとき、少なくとも前記MMEを制御し、再形成した書き・置き換え警報要求メッセージにおける放送エリアを前記判断された警報の放送が失敗したエリアとして書き入れ、また、前記再形成した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容を前回発信した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容として書き入れるように更に設置される請求項6〜8の何れかに記載の装置。
【請求項10】
警報情報伝送処理に用いられる判断モジュール(301)であって、
モビリティ管理エンティティ(MME)がエボリューションノードB(eNB)から返信した書き・置き換え警報応答メッセージを受信した後、前記書き・置き換え警報応答メッセージに基づいて、警報の放送が失敗したエリアを判断するように設置され、
警報の放送が失敗したエリアが存在すると判断すれば、警報の放送が失敗したエリアの情報を、警報情報伝送処理に用いられる制御処理モジュール(302)に知らせ、前記制御処理モジュール(302)が警報の放送が失敗したエリアを得た後、前記MMEを制御し、警報の放送が失敗したエリアを新しい警報の放送エリアとし、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成し、また、再形成した書き・置き換え警報要求メッセージを前記eNBに発信することができるように設置される警報情報伝送処理に用いられる判断モジュール(301)。
【請求項11】
前記書き・置き換え警報応答メッセージ中に放送が終了するエリア一覧表を含まないと判断すれば、前記書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージ中に指示するすべての警報の放送エリア内の警報の放送がいずれも失敗したと考えられるように更に設置される請求項10に記載の判断モジュール(301)。
【請求項12】
前記書き・置き換え警報応答メッセージに放送が終了するエリア一覧表を含んでいると判断すれば、前記書き・置き換え警報応答メッセージに携えた放送が終了するエリア一覧表を該書き・置き換え警報応答メッセージに対応する書き・置き換え警報要求メッセージに携えた警報の放送エリアとを比較することによって、警報の放送が失敗したエリアを判断するように更に設置される請求項10に記載の判断モジュール(301)。
【請求項13】
警報情報伝送処理に用いられる判断モジュール(301)から警報の放送が失敗したエリアを得た後、モビリティ管理エンティティ(MME)を制御し、警報の放送が失敗したエリアを新しい警報の放送エリアとし、書き・置き換え警報要求メッセージを再形成し、また、再形成された書き・置き換え警報要求メッセージをエボリューションノードB(eNB)に発信する警報情報伝送処理に用いられる制御処理モジュール(302)であって、
前記判断モジュール(301)は、MMEがeNBから返信した書き・置き換え警報応答メッセージを受信した後、前記書き・置き換え警報応答メッセージに基づいて、警報の放送が失敗したエリアを判断し、警報の放送が失敗したエリアが存在すると判断すれば、警報の放送が失敗したエリアを前記制御処理モジュール(302)に知らせ、
それによって、警報情報伝送過程が終了した後、警報の放送が失敗したエリアに警報情報を再発信するように設置される警報情報伝送処理に用いられる制御処理モジュール(302)。
【請求項14】
前記MMEを制御し、書き・置き換え警報要求メッセージを再作り直したときに、少なくとも前記MMEを制御し、再形成した書き・置き換え警報要求メッセージにおける放送エリアを前記判断した警報の放送が失敗したエリアとして書き入れ、また、前記再形成された書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容を前回発信した書き・置き換え警報要求メッセージにおける警報情報の内容として書き入れることを備えているように更に設置される制御処理モジュール(302)。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−502105(P2013−502105A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524086(P2012−524086)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【国際出願番号】PCT/CN2010/071264
【国際公開番号】WO2011/017923
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(506073915)中興通訊股▲ふん▼有限公司 (105)
【Fターム(参考)】