説明

走査されたドキュメントのためのデジタル・スクリーニング解除技術

【課題】デジタル式に走査されたドキュメントをスクリーニング解除する方法等の提供。
【解決手段】オリジナル画像信号のぼけ程度が次第に増加する幾つかのバージョンを生成するために、フィルタバンクを用いて画像信号をスクリーニング解除するための方法及びシステムが開示される。どんな所与の時間においても、ピクセル毎に、これらのぼかし処理バージョンのうち2つのみが生成される。選択されたぼかし信号の対からの出力が互いに混合されて、スムーズかつ連続的な手法で、ぼかし処理なしから最大ぼかし処理までスムーズに変化させることができる可変の混合出力が生成される。さらに、この方法は、ぼかし処理後の独立した鮮明化制御をもつ可変非鮮明マスキング機構を用いることによって、テキスト及び線画を強調する能力と、中性(無色)出力ピクセルを検出し強調する能力を与える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像信号のスクリーニングを解除する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ハロゲン化銀写真法を除くほとんど全ての印刷物は、ハーフトーン・スクリーンを用いて印刷される。これらのハーフトーン・スクリーンは、伝統的には、印刷装置のために最適化されており、オリジナル走査画像から適正に除去されなかった場合には、かなりのハーフトーン干渉(可視的な大面積ビーティング)と可視モアレパターンをもたらすことがある。テキストと線画品質を妥協することなしのこうしたスクリーンの良好な除去は、ドキュメントの走査とドキュメントのセグメンテーション及び圧縮の品質に対する基本的な鍵である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−344743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
潜在的なハーフトーン干渉と容認できないモアレパターンが除去されるか又は実質的に減少されるように、デジタル式に走査されたドキュメントのスクリーニングを解除する新規な方法及びシステムを提供すること。また、走査された入力信号からハーフトーン・スクリーンを選択的に除去する一方で、テキスト又は線オブジェクトのシャープなエッジ情報を保つか又は強調すること等。
【課題を解決するための手段】
【0005】
画像信号のスクリーニングを解除する方法(デスクリーニング(de-screening)方法)及びシステム(デスクリーニング・システム)が開示される。フィルタバンクが画像信号をフィルタ処理し、フィルタ出力信号の組を生成する。この方法及びシステムは、このフィルタバンクを用いて、オリジナル信号のぼけ程度が次第に増加する幾つかのバージョンを生成する。どんな所与の時間においても、ピクセル毎に、これらのぼかし処理バージョンのうち2つのみが作成される。選択されたぼかし処理信号の対からの出力が互いに混合(ブレンド)されて、スムーズかつ連続的な手法で、ぼかし処理なしから最大ぼかし処理までスムズに変化させることができる可変の混合出力が作成される。さらに、この方法は、ぼかし処理後の独立した鮮明化(sharpening)制御をもつ可変非鮮明マスキング機構を用いることによって、テキスト及び線画を強調する能力と、中性(ニュートラル)(無色)出力ピクセルを検出し強調する能力を与える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明のシステムのブロック図である。
【図2】オリジナルカラー信号のぼかし処理バージョンの組を与えるのに用いられるフィルタユニットを示す図である。
【図3】一次元フィルタ応答を示す図である。
【図4】スパース・コントラスト・モジュールのための入力/出力ラインを示す図である。
【図5】図4のスパース・コントラスト・モジュールのブロック図である。
【図6】CLOフィルタを示す図である。
【図7】ピクセル・コントロール・モジュールのブロック図である。
【図8】可変三角形ぼかしフィルタVTFのブロック図である。
【図9】フィルタバンクの出力を示す図である。
【図10】フィルタバンクモジュールのブロック図である。
【図11】上位3つのバンクビットに基づく順次のフィルタの対を示すテーブルである。
【図12】正規化ファクタ及びシフトを表示するテーブルである。
【図13】種々のフィルタバンクフィルタの一次元フィルタ応答を示す図である。
【図14】可変鮮明化・中性化ユニットVSNのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
潜在的なハーフトーン干渉と容認できないモアレパターンが除去されるか又は実質的に減少されるように、デジタル式に走査されたドキュメントのスクリーニングを解除する新規な方法及びシステムを説明する。この方法の目的は、走査された入力信号からハーフトーン・スクリーンを選択的に除去する一方で、テキスト又は線オブジェクトのシャープなエッジ情報を保つか又は強調することである。これは、2つのタイプの情報が空間的に分離されていない場合(例えば一列になったテキスト)でさえも達成される。
改善された技術は、オリジナル信号のぼけ程度が次第に増加する幾つかのバージョンを与えるためにフィルタバンクを用いるものである。どんな所与の時間においても、ピクセル毎に、これらのぼかし処理バージョンのうち2つのみが作成される。選択されたぼかし処理信号の対からの出力が互いに混合されて、スムーズかつ連続的な手法で、ぼかし処理なしから最大ぼかし処理までスムーズに変化させることができる可変の混合出力が作成される。
さらに、この方法は、ぼかし処理後の独立した鮮明化制御をもつ可変非鮮明マスキング機構を用いることによって、テキスト及び線画を強調する能力と、中性(無色)出力ピクセルを検出し強調する能力を与える。
【0008】
この方法は、個々のピクセルをどれ位ぼかし処理し及び/又は鮮明化するかを決めるため、及び1つのピクセルから次のピクセルへの瞬間的な強調制御を与えるための、複雑な論理を用いるものである。この方法は、第2の大型コントラスト・ウインドウに対する必要性を無くすものである。また、新しいハーフトーン・スクリーンの周波数及び大きさは、必要とする演算が非常に少ない。
【0009】
本発明の方法は、区分的に線形の制御関数と種々の閾値レジスタの使用を通して十分にプログラム可能となるように作ることができる。スクリーニング解除遮断周波数、ハーフトーン・スクリーン除去度、及びエッジ強調量の選択は全て、高品質出力のために調節され調整される。本発明は、どんなドキュメント走査製品に対しても適用可能である。本発明の1つの実施形態はソフトウェアにおいて実行され、広範囲のスクリーン周波数と活版印刷サイズにわたる優れた画像品質を与えることが示された。
【0010】
図1は、DSCモジュール30とDSVモジュール40からなる本発明のシステムのスクリーン解除(デスクリーナー)装置20を示す。スクリーン解除モジュール30及び40は、それぞれ、走査画像からオリジナル・ハーフトーン・パターンをフィルタ除去するために応答可能である。ハロゲン化銀写真技術を除くほとんど全ての印刷物は、ハーフトーン・スクリーンを用いて印刷される。これらのハーフトーンは、印刷装置に対して非常に特定的なものであり、適正に除去されなかった場合には、可視大面積ビーティングと容認できないモアレパターンを生じさせる場合がある。スクリーニング解除動作は、カラー・ドキュメントにとっては、それらが通常は4つ又はそれ以上のカラー分解をもって印刷され、各分解は僅かに異なるスクリーンを用いることが多いので、さらに重要である。
【0011】
以下に説明する方法及びアルゴリズムは、LABカラー・スペースを用いるものであることに留意されたい。或いは、輝度及び中性度が適切に修正される場合にYCbCr、RGB等のような他のカラー・スペースを用いることができる。多くの場合において、線形のYCbCr(ガンマ補正前)は、(非線形)LABより良好な結果をもたらすことができる。
【0012】
スクリーン解除装置システム20の目的は、入力ストリームにおいて入ってくるハーフトーンを検出し、それらを選択的にフィルタ除去することである。主な目的は、入力画像によって表わされるページの線画の鮮明なオブジェクト・エッジに依然として残っているハーフトーンをフィルタ除去することである。同時に、スクリーン解除装置システムは、テキスト及び線画グラフィックスの品質を著しく妥協させないように、随意的に、鮮明なエッジ形成をもつテキスト又は線画オブジェクトを強調することができる。2つの動作(フィルタ処理と強調)が、厳密に、しかし別々に制御される。
【0013】
図1を再び参照すると、制御モジュールDSC30が入力信号22を受信する。入力信号22は、フルカラー(L、a、b)ソース信号Src22である。制御モジュールDSC30は、信号Src22のぼかし処理バージョンと3つの制御信号を計算する。次いで、これらの4つの信号がモジュールDSV40に送られ、該モジュールがSrc画像を修正して、強調された出力DSV176を生成する。主入力信号Src22は、色度チャネル(a、b)が通常は高速走査方向に2xの係数によって普通にサブサンプリングされるフルカラー(L、a、b)信号である。出力信号DSV176もフルカラー(L、a、b)信号であり、入力信号Src22と同様の表現をもち同一の速度である。しかしながら、DSV信号176は、同時にぼかし処理され鮮明化され、問題のあるハーフトーン・スクリーンの多くが適正に除去された入力信号Src22の強調バージョンである。
【0014】
制御モジュールDSC30は、スクリーン周波数推定モジュールSEM(図示せず)からの2つの付加的な入力信号に依存するものである。これらは、推定スクリーン周波数Scf26及び推定スクリーン大きさScm24を与える2つの8ビットモノクロ信号である。
【0015】
スクリーン解除モジュール20の主要処理パスは、図1の上側部分に沿って生じる。入力信号Src22は、可変三角形ぼかしフィルタユニットVTF50を通って送られて、混合信号Blvを生成し、これがさらに可変鮮明化・中性化ユニットVSN52に通され鮮明化されて、最終的にスクリーニング解除された出力信号Dsv176が生成される。これらの信号の全ては、高速走査方向にのみ2xだけサブサンプリングされたクロミナンスであるフルカラー信号である。
【0016】
スクリーニング解除作業の多くは、可変三角形ぼかしフィルタユニットVTF50において実行される。可変三角形ぼかしフィルタユニットは、どんな所与の時間においても、各々が次第に広くなるフィルタスパンをもつ入力信号の引き続きフィルタ処理された5つのバージョンのうち2つを生成するフィルタバンクユニットからなる。バンク信号Bnk48の上位3ビットは、フィルタのどの対を使用するのかを選択する。選択されたフィルタの出力は、次いで、バンク信号Bnk48の次の下位2ビットにおいて特定された混合量だけ互いに混合される。どのフィルタをどれだけ混合するかの選択は、8ビットバンク信号Bnk48(ビット数は変えることができる)の内容に応じて、ピクセル毎に変えることができる。
【0017】
可変三角形ぼかしフィルタユニットVTF50からのフルカラー混合出力Blv51は、可変鮮明化・中性化ユニットVSN52に送られる。ユニットVSN52は、混合された信号Blv51をさらに強調する能力を与える。これらの能力は、Blv51信号を鮮明化し、その色度軸線上の中性度を制御することを含む。ユニットは、基準信号としてソース信号Src22の重くぼかし処理されたバージョンを用いるBlr44組込型非鮮明マスクフィルタを含む。鮮明化の量は、8ビット信号Shp46によって制御される。さらに、組込型色度調節回路は、8ビット制御信号Ntl54の内容に応じて、出力信号Dsv176を中性(a=b=128)(ゼロに等しい)にする、非中性にする、又は(b=+127)(−1に等しい)にすることができる。
【0018】
図1の左側のDSC30は、瞬間的なピクセル毎の制御信号を生成させるために応答可能である。この部分に対する入力は、本出願人の出願継続中の出願である出願人整理番号D/A3011により十分に説明され開示されるように、カラー入力信号Src22と、2つのモノクロ(8ビット)信号スクリーン周波数Scf26と、スクリーン周波数推定モジュールSEMからの大きさScm24とを含む。この部分からの出力は、ぼかし処理カラー基準信号Blr44と、上記の3つのモノクロ制御信号であるバンクBnk48、鮮明Shp46、及び中性Ntl54を含む。スクリーン解除モジュール30のこの部分の動作は後で説明する。
【0019】
第1F_11フィルタユニットBL5 32は、入力カラー信号Src22をフィルタ処理してぼかし処理カラー信号BL5 58を生成させる。BL5 58信号はさらに、第2F_11フィルタユニットBLA34を通してフィルタ処理され、超ぼかし処理基準カラー信号Blr44を生成し、これはピクセル制御モジュールPxC42において用いられる。両方のフィルタユニットBL5 2及びBLA34は、サイズ(11×11)の2D分離可能な三角形フィルタを適用する。このフィルタの詳細については後述する。
【0020】
付加的なフィルタ処理量は、Blr44が安定で比較的ノイズのない信号であることを保証するのに必要である。Blr44信号は、DSV40の内部の非鮮明マスクフィルタの基準信号としてピクセル制御モジュールPxC42において、並びにセグメンテーション・モジュールSEG(図示せず)において用いられる。
【0021】
第1F_11フィルタユニットBL5 32からのカラー出力はまた、スパース・コントラスト(Sparse Contrast)・ユニットSC5 36に送られる。スパース・コントラスト・モジュールSC5 92は、現在の関心あるピクセル上の5×5ウィンドウにおけるカラー・コントラストを計算する。結果として得られる8ビットモノクロ・コントラスト値92はさらに、第3F_11フィルタユニットCLO38を通してフィルタ処理され、信号Clo94を生成する。フィルタ処理されたコントラスト信号Clo94は、ピクセル制御モジュールPxC 42に供給される。
【0022】
実行の最適化として、CLOユニットは、随意的に、Cloの1/2スケールのバージョンをもたらす通常の速度の1/4で動作させることができる。Clo信号は、単純な最隣接2xアップスケーリングを行うことによって、必要とされるどこででも用いることができる。
【0023】
ピクセル制御モジュールPxC42は、入力として、ぼかし処理信号Blr44と、フィルタ処理されたコントラスト値Clo94と、スクリーン周波数推定モジュールSEMから推定されるスクリーン周波数Scf26及び大きさScm24を取り込む。ピクセル制御モジュール42は、可変三角形ぼかしユニットVTF50においてどのくらいのぼかし処理が適用されるかについて、ピクセル毎に瞬間的な決定をもたらす。この決定は、制御信号Bnk48を介して実行するために可変三角形ぼかしユニットVTF50に通信される。さらに、ピクセル制御モジュールはまた、可変鮮明化・中性化ユニットVSN52の鮮明度Shp46及び中性度Ntl54の量についての付加的な強調制御をもたらす。ピクセル制御モジュールPxC42の動作については後でさらに詳しく説明する。
【0024】
ぼかし処理フィルタ配置が図2に示されている。2つの同一の11×11フィルタユニットBl5 32及びBLA34は、オリジナルカラー信号Src22のぼかし処理バージョンの組を与えるのに用いられる。これらのフィルタのサイズは、検出されるべき最低ハーフトーン周波数の逆数に比例する。現在の設計は600dpiまでの走査に対応することを目標としているので、これらのフィルタのサイズを、それらの現在の寸法よりかなり小さくなるように著しく減少させることはできない。
【0025】
各フィルタユニットに対する入力信号は、色度チャネルが高速走査方向のみに2xの倍率で普通にサブサンプリングされるフルカラー信号である。24ビット入力信号Src22は、第1フィルタユニットBL5 32に送られて、Bl5 58で示すフルカラーフィルタ処理出力を生成する。BL5 32信号は、第2フィルタユニットBLA34に送られて、フルカラーフィルタ処理され超ぼかし処理された出力Blr44を生成する。両方のフィルタユニットは、フル入力データ速度で作動し、各々は独立したフルカラーフィルタ処理出力を生成する。各フィルタは11×11=121入力ピクセルをカバーするので、フィルタユニットBL5 32及びBLA34は非常に計算が集中する。この理由から、フィルタ係数は、多くの乗数に対する必要性をなくすために、簡単な整数に制限される。
【0026】
2つのフィルタユニットBL5 32及びBLA34は同一のものである。各ユニットは、形状が対称で分離可能である11×11の2DのFIRフィルタからなる。1D個別フィルタ応答56が図3に示されている。各フィルタは対称な三角形であり、整数の係数をもつ。フィルタは分離可能なので、それらを2つの1D直交ステップにおいて実行することがより効果的である。
【0027】
さらに、フィルタユニットBL5 32及びBLA34の各々1つは、入力において(L、a、b)カラー成分の各々1つに対して独立した11×11フィルタ処理を適用する。しかしながら、普通は、全ての2つの順次のピクセルは、同じ色度(a、b)値をもち、色度フィルタは、後でより詳しく説明するように簡単化することができる。1D輝度フィルタ形状は、式(1)によって与えられる。
【0028】
【数1】

【0029】
F_11輝度フィルタの全体的な2D応答は、式(2)によって与えられる。
【0030】
【数2】

【0031】
1/36=455/2^14(右シフトの丸め処理を用いる)を用いて8ビットまで戻るように各パスを正規化するか、又は1/36*1/36=809/2^20(右シフトの丸め処理を用いる)のみを用いて最終パスを正規化するために、異なる実行を選択することができる。
【0032】
サブサンプリングされた色度画像をフィルタ処理する強引な方法は、ピクセルを輝度と同じ解像度まで拡大し、輝度と同じウェイトを用いてフィルタ処理し、次いでxにおける隣接する色度の対の結果を平均して、サブサンプリングされたX色度表現に戻すことである。この方法は、ソースと目的色度ピクセルがXにおいてサブサンプリングされることを知ることによって簡単化することができる。
【0033】
例えば、クロミナンス・フィルタは、式(3)及び式(4)に示されるように2つの交互フィルタとして実装することができる。
【0034】
【数3】

【0035】
【数4】

【0036】
ここで、X=0は、現在のフィルタ処理演算に関係しない未使用ピクセルの位置を表わす。2つの色度フィルタは、全ての他のピクセルを交互にする。
【0037】
普通は、出力色度はまた、入力色度と同じ方法でサブサンプリングされる。したがって、両方のピクセルの色度値は、奇数及び偶数の場合の平均となるであろう。これはまた、ウェイト{1,3,5,7,9,11,11,9,7,5,3,1}及び正規化値1/(36*2)のをもつ12ワイドフィルタを用いて1ステップで計算することができる。
【0038】
フィルタ効率を高める1つの手法は、垂直方向のコンテキストを増加させ、多くのラインを平行に処理することである。例えば、最大のフィルタF_11は、単一の出力ラインを生成するのに11の入力ラインを要求する(〜9%の効率)。フィルタ効率は、より多くの入力ラインに対して改善される。例えば、入力ラインの数が11から20まで増加される場合には、フィルタは、8つの入力ラインを生成することができ、効率は40%=8/20までとなる。しかしながら、これは、より多くのラインを保持するためにより大きい入力バッファを要求し、これはパイプライン遅延を意味する。
【0039】
スパース・コントラスト・ユニットSC5 36は、フィルタユニットBL5 32の出力からの第1ぼかし信号Bl5 58のコントラスト量を計測する。Bl5 58信号自体は、F_11フィルタBL5 32を通してSrc22を送ることによって生成されたフルカラー入力信号Src22のぼかしバージョンである。BL5 32入力は、高速走査方向に2xの倍率でサブサンプリングされたa,bをもつ24ビット(L、a、b)信号である。図4に示すように、スパース・コントラスト・ユニットSC5 36は、モノクロ出力Sc5 92(単一チャネル)を生成し、これは8ビット出力範囲に適合するように正規化される。スパース・コントラスト・モジュール36は、現在の関心あるピクセルを中心とする、カラー成分当り1つである、3つの5×5ウィンドウを用いる。
【0040】
SC5モジュールのブロック図が図5に示されている。コントラスト・モジュールの動作は以下の通りである。各ピクセル位置において、5×5ウィンドウのコンテンツが、最小値と最大値について検索される。検索は、各カラー成分について独立して行われる。
【0041】
全体的な計算数を減らすために、図6に示されるように全ての他のピクセル位置66において検索が実行される。スパース検索からの純節約は、25のピクセルのうち9つのピクセルのみがフルウィンドウ検索に対して比較されるべきなので、64%少ない計算である。
【0042】
組み合わされたコントラスト尺度は、式(5)、(6)及び(7)において示される各カラー成分L(80、82)、A(84、86)及びB(88、90)からの二乗された寄与72の合計70として定められる。
ΔL=Lmax−Lmin (5)
ΔA=Amax−Amin (6)
ΔB=Bmax−Bmin (7)
ここで、(Lmax、Lmin)60、(Amax、Amin)62、及び(Bmax、Bmin)64は、それぞれのカラー成分のスパース5×5ウィンドウ内に見られる独立した最小値及び最大値であり、出力値76は、式(8)において次のように定められる。
Δ=(ΔL2+ΔA2+ΔB2) (8)
【0043】
付加的な論理は、Δの値が大きくなり過ぎる場合に8ビット78の範囲に対する結果の値を制限するのに用いられる。
【0044】
出力コントラスト値は、分散と非常に良く似た平方和尺度であることに注意されたい。これは、スパース5×5ウィンドウの内部の最大平方コントラストの尺度である。ウィンドウの内部に同じ最大値又は最小値をもつ1つより多いピクセルが存在するかどうかは問題ではなく、コントラストは依然として同じになるであろう。同様に、或るカラー成分がウィンドウにわたって一定である場合には、最大値は最小値と同一となり、コントラスト寄与はゼロとなるであろう。
【0045】
CLO F_11 38フィルタは、スパース・コントラスト・ユニットSC5 36からのSc5 92画像に対してさらにフィルタ処理を適用するのに用いられる。安定なコントラスト出力信号Clo94を得るために大量のフィルタ処理が必要とされる。このため、図6に示されるように、CLO38のために大きいフィルタサイズのF_11が用いられる。
【0046】
CLO38 F_11フィルタは、入力として、スパース・コントラスト・ユニットSC5 92から8ビット出力を取り込む。これは、8ビット範囲に適合するように制限されフィルタ処理された出力Clo94を生成する。使用されるF_11フィルタのタイプは、上述のフィルタユニットBL5 32及びBLA34に用いられるフィルタと同一のものである。このユニットと(BL5、BLA)ユニットとの間の原理の差は、この場合においては、フィルタが、(BL5及びBLAにおける3チャネルフルカラーLABフィルタとは対照的に)単一の8ビットグレイ成分上でのみ動作することである。
【0047】
次に図7を参照すると、ピクセル制御モジュール42のブロック図が示されている。ピクセル制御モジュールPxC42は、入力としてぼかしSrc22信号Blr44と、コントラスト値Clo94と、周波数推定Scf26及びスクリーン周波数推定モジュールSEMからの大きさScm24値を取り込む。Clo94、Scf26、及びScm24は、全て8ビット量であり、ぼかし信号Blr44のみがフルカラー(L、a、b)信号である。
【0048】
ピクセル制御モジュール42は、可変三角形ぼかしフィルタVTF50のフィルタ出力のどの対が互いにどの位混合されるかについて、ピクセル毎に瞬間的な決定をもたらす。この決定は、バンク制御信号Bnk48を介して可変三角形ぼかしフィルタVTF50に通信される。Bnk48出力は8ビット信号であり、上位3つの最も重要なビットがベースフィルタを選択し、2つの次に重要なビットがこのフィルタ出力とその次の(ワンサイズ大きい)ものとの間に適用する混合量を与える。実際の混合作業は、フルカラー直線補間を用いて可変三角形ぼかしフィルタVTF50の内部で実行される。
【0049】
さらに、ピクセル制御モジュール42はまた、鮮明度Shp及びピクセル中性度Ntlについての付加的な強調信号を生成する。8ビット信号Ntl54及びShp46は、可変鮮明化・中性化ユニットVSN52に送られそこで実行される。
【0050】
ピクセル制御モジュール42は、Bnka101及びKill 111を生成するBnKVsFrq102及びKiLVsCon112の2つのプログラム可能な区分的線形構成関数を適用する。一般に、区分的線形関数は、8ビットの入力を8ビットの出力にマップし、フル256入力ルックアップテーブルを用いて実行することができる。BnkVsFrq102は、比較的複雑であるが、これらの関数(及び他のモジュールにおいて見出される他のもの)は、典型的には非常にシンプルであり、普通は2つのみの特異点に関係する。これらは、y=Ax+Bによって概算することができ、ここでAは、僅かな足す/引く動作として実行することができる低精度の定数乗数である。
【0051】
図7の最上部に見られるように、中間Bnka101信号は、8ビット入力スクリーン周波数推定信号Scf26を上部の区分的線形関数BnkVsFrq102ユニットBnka101に通して送ることによって生成される。中間Bnka101信号は、Bnkb103を生成するBnkbユニットにおいて2が掛けられる。Bnka101及びBnkb103は、0から160までの間でクランプされなければならない。
【0052】
直線補間ユニットBnKi104は、次いで、Bnkb103とBnka101を互いに混合するのに用いられ、Bnki105出力を生成する。混合量は、制御信号Kill
【0053】
111によって求められ、これは区分的線形関数KilVsCon112tを介してCLO94から生成される。次いで、8ビット混合出力に8ビット入力信号Scmが掛けられ、結果として得られた出力は、最小としてBnkMin100でクランプされた256
【0054】
108で割られ、Bnk48が制御されることになる。非ゼロBnkMin100は、ノイズの多いスキャナに用いられるか、又は後で減少スケーリングが要求されるとき、恐らくはパイプラインにおいて用いられる。
【0055】
図7の下側部分においては、ぼかしクロミナンスチャネルがCSQに送られ、クロミナンス平方信号Csq132が生成される。Csq132は、Blr44の平方クロミナンス成分のちょうどクランプ和である。
Csq=min(255,(BlrA2+(BlrB2) (9)
【0056】
Csq133は、限界Ntl_CsqSmlLim134と比較され、信号CsqSml135をもたらし、これはCsq133が小さいときを示す。CsqSml 135は、次いで、Ntl 54とShplnc120との2つの出力を生成するゲートへの入力として用いられる。
【0057】
図7に示されるように、NTL54ゲートへの他の入力は、
Scm<Ntl_ScmLim(Scmが小さいとき真である)126
Clo>=Ntl_CloThr(Cloが小さくないとき真である)128
Blr0>=Ntl_LumThr(ぼかしルミナンスが小さくないとき真である)130
【0058】
エクスポートされたNtl 54出力は、A及びBサンプル値を128(0に等しい)か又は後述するように128(非ゼロ)からのアレイに設定することによってピクセルを中性化するために、後の段階VSN52で用いられることになる。
【0059】
Shplnc120を生成するゲートへの他の入力は、反転されたScm24と256で割られたShp_TxtlncVsLum116区分的線形関数との積122である。実施するためには、Shp_TxtlncVsLum116は、鋸歯状関数となるように制約される(後述する)。鮮明度インクリメント値Shplnc120は、鮮明度制御信号Shp46を生成するデフォルト鮮明値Shp_デフォルト114に加えられる122。
【0060】
図8は、可変三角形ぼかしフィルタVTF50のブロック図を示す。可変三角形ぼかしモジュールVTF50は、オリジナル・ハーフトーン・スクリーン・パターンを除去するために、カラー入力信号Src22をぼかすことによって、主スクリーン解除動作を適用するために応答可能である。ぼかし量は、ピクセル毎に修正することができる。しかし、可変三角形ぼかしモジュールVTF50は、幾つかの固定三角形ぼかしフィルタから構成される。順次フィルタからの出力は、互いに混合されて、オリジナルSrc22信号から最大の最も重いぼかしF_11フィルタの出力までスムーズに変化することができる可変ぼかし信号を生成する。
【0061】
可変三角形ぼかしフィルタVTF50への入力は、フルカラーLabソース信号Src22とモノクローム8ビットバンク制御信号Bnk48とを含む。可変三角形ぼかしフィルタからの出力は、フルカラー出力Blv150であり、これば入力Src22がぼかされ混合されたバージョンである。スクリーン解除された出力Blv150は、さらに処理し強調するために可変鮮明化・中性化ユニットVSN142に運ばれる。
【0062】
可変三角形ぼかしフィルタVTFは、フィルタバンクユニット140と可変混合ユニット142との2つのユニットからなる。フィルタバンクユニットは、スクリーン解除ユニットにおいて最も計算が集中する。図9に示されるように、フィルタバンクユニット140は、選択フィルタの対144と選択混合146とを作成することによってオリジナル信号のぼけ程度が次第に増加する5つのバージョンを生成する。
【0063】
ぼかし信号の選択された対144、146からの出力は、互いに混合されて、連続的な手法でぼかしなし(出力=入力Src)から最大ぼかしまでスムーズに移行することができる可変混合出力を生成する。使用するフィルタと混合量の選択は、バンク制御Bnk48信号を介してピクセル制御モジュールPxC42から通信される。上位3つのビットはバンクの対を選択し、次の2つは適用する混合量を定める。これらのビットの使用は、図11及び図12に示されるテーブル160及び162において取り込まれる。
【0064】
フィルタバンク140は、5つの独立したフルカラー三角フィルタ、すなわち、F_3、F_5、F_7、F_9及びF_11からなる。フィルタバンク140配置が図10に示されている。フィルタバンク140における最大のフィルタサイズは、検出される最低ハーフトーン周波数によって決定される。現在の設計は600dpiまでの走査に対応することを目的としているので、最大のフィルタサイズを、現在の寸法よりもかなり大きく減少させることはできない。
【0065】
フィルタの各々1つに対する入力信号は、色度チャネル(a、b)が高速走査方向のみに2倍の倍率で普通にサブサンプリングされるフルカラーLabソース信号Src22である。選択されたどんなフィルタの対であろうとも、これらのフィルタは、フル入力Src22データ速度で動作し、各々はBLR_nのラベルが付され、nがフィルタ指数である独自の独立したフルカラーぼかし出力を生成する。
【0066】
フィルタユニットの各々(現在選択された2つのもの以外)は、(YCC)カラー成分の各々に対して入力データを独立して処理する。各フィルタは対称な三角形の分離可能な形状を有し、整数の係数をもつ。フィルタ152の1D離散的応答が図13に示されている。Bnk信号のビット4及び5は、本質的には分数バンク値である混合ファクタBlend(ブレンド)146を特定する。出力Blv150は次式で与えられる。
【0067】
【数5】

【0068】
加えられた2は、最も近い整数への丸め処理を与える。各フィルタ出力は、最初に11ビット範囲に戻るようにのみ正規化される(丸め処理なしで)。すなわち、各結果は、係数8により拡大されたままに留められる。これは、混合動作のために3つの余剰ビットの精度を保つ。式(11)は、丸め処理と余剰係数8が以下のように考慮に入れられる最終混合段階を示す。
【0069】
【数6】

【0070】
8により拡大される中間の結果を留める正規化因子及びシフトが、図12に示された表162に示されている。フィルタ指数0(未フィルタ処理Src)は3シフトされたままに留められなければならない(8が掛けられる)。全ての他のシフトは右シフトである。
【0071】
一般に、丸め処理は、シフトを実行する前に除数の半分を加えることによって適用されることが要求される。二進数でコード化された2の補数に対して実行される右シフトがフロア関数と同等な値(分子/2^シフト)であるので、除数の半分を加えることによって、符号付きの分子と符号なしの分子との両方に対して最も近い整数への丸め処理が行われる。また、最終スケーリング段階の間に丸め処理が一回だけ行われるのが最善である。
【0072】
最小のフィルタF_3の全体的な2D応答は、式(12)のように与えられる。
【0073】
【数7】

【0074】
より大きいフィルタが同様に説明される。F_11式は、(12)と同一のものである。これらのフィルタは分離可能であるので、それらを2つの直交1Dステップにおいて実行するのが最善である。第1ステップのより有効な実施においては、それらを別々に計算するのではなく、より大きいフィルタは、より小さいフィルタと部分的な結果を共有することができる。例えば、1D非正規化三角和TriNは、以下のループを用いて計算することができる。

N=0
Sum0=pixel(0)
Tri0=Sum0
For(N in 0 to 4)
SumN+1=SumN+pixel(−N−1)+pixel(N+1)
TriN+1=TriN+SumN+1
【0075】
ピクセル指数ゼロの位置は現在の関心あるピクセルであり、正の指数軸線は通常のラスタ順走査である。フィルタ効率を高める1つの方法は、垂直方向コンテキストを増加させ、多くのラインを平行に処理することである。例えば、最大のフィルタF_11は、単一の出力ラインを生成するために11の入力ラインを要求する(〜9%の効率)。フィルタ効率は、より多くの入力ラインによって改善される。例えば、入力ラインの数が11から20まで増加された場合には、フィルタは次いで8つの出力ラインを生成することができ、効率は40%=8/20にまで上がる。これはより多くのラインを保持するために大きな入力バッファを要求し、より大きなパイプライン遅延を意味する。
【0076】
図1に戻ると、可変鮮明化・中性化ユニットVSN52は、付加的な鮮明化強調を適用し、出力色度を調節するために応答可能である。VSN52ユニットに対する入力は、フルカラー混合入力信号Blv51、フルカラー基準超ぼかし信号Blr、及び鮮明度と中性のための2つの8ビット制御信号Shp及びNtlを含む。可変鮮明化・中性化ユニットVSNの出力は、スクリーン解除DSVモジュールのフルカラー最終結果Dsvである。
【0077】
可変鮮明化・中性化ユニットのブロック図が図14に示されている。可変鮮明化・中性化ユニットVSNは2つの部分からなり、1つは非シャープマスク鮮明化フィルタの要素からなる。この後に中性調節ユニットが続く。
【0078】
可変三角形ぼかしフィルタVTFからの混合出力Blvは、AbsClrSgnユニットを通して送られ、これはカラーチャネルのみを修正する。クロミナンスチャネルにおいては、符号付きクロミナンス値(abs(clr−128))の絶対値を出力する。AbsClrSgnはまた、信号ClrNegを出力し、これは演算が実行される前に2つのクロミナンス成分の符号(端点を含む1・・・127までの範囲のマイナス)を記録する。Blr入力に対するAbsClrユニットは、Blr画像のクロミナンス成分に対して同じ絶対値関数を実行する。
【0079】
非シャープマスクフィルタの演算は、ソース入力の低周波数バージョンである超ぼかし信号Blrを混合出力Blvから引くことによって達成される。この差は、次いで、PxCモジュールによって供給された8ビットShp信号によって求められる幾つかの係数によって拡大され、次いで混合出力に戻し加えられる。非シャープマスクフィルタが低周波数成分の或る部分を引くので、差は、より多くの高周波成分を含む。より多くの高周波数成分をオリジナル入力Blvに戻し加えることによる真の結果は、画像を強調しそれを鮮明化させることである。Shp信号は、固定小数点1.5として解釈され、それにより鮮明化ファクタ1.0として32が定められる。非シャープマスクフィルタは、Blvの3つ(L,a,b)のカラー成分の各々に対して独立して適用される。
【0080】
生の強調画像は、ClrClampユニットに送られ、これが生の強調ルミナンス信号の関数としてクロミナンスチャネルにおいて可能な強調を制限する。最初に、鮮明化前に、0・・・128となるように制約された生の強調クロミナンス値が0から127までの間にクランプされる。これは主に、クロミナンス符号の変化へと移行する負のスイングを防ぐ。次に、このクロミナンスの大きさは、計測された輝度のオーバーシュートの大きさだけ減少される。ルミナンスのオーバーシュートは、基準として構成パラメータClrLumOvrThrを用いて、ルミナンス信号が非常に明るく動作するピクセルを特定する。このオーバーシュート度は、鮮明化クロミナンスの大きさを減らすために用いられる。最後に、鮮明化クロミナンスの大きさは、オリジナルクロミナンス符号を求めるためにClrNegビットを用いて通常の8ビットコード化値に戻るように変換される。輝度チャネルは、0から255までの間に単純にクランプされる。
【0081】

【0082】
クロミナンス鮮明化の全体的なプロセスは、ClrEnable構成パラメータをクリアすることによって無効にすることができる。残りのクランプユニットは、鮮明化ルミナンスを0から255までの間に単純に制限する。現在の計画は、Shp_ClrEnが偽であると仮定することであり、図1.6.2のこの単純な形態を使用することである。
【0083】
最後に、中性調節ユニットは、最終出力Dsvの色度成分(A、B)値を制御する。Ntl_Enable構成パラメータが正しい場合には、出力色度値をA=B=128に設定することによって、PxCによって供給された中性制御Ntl54が色度成分をゼロにする。また、Ntl_EnsureNonNtlが可能になり、次いでNtl制御が偽であるが鮮明化後のピクセル色度成分が両方とも128である場合には、色度信号の一方(B)を任意に127に設定する(−1に等しい)ことによって、該色度信号の一方がゼロから遠ざけられる。
【符号の説明】
【0084】
20 スクリーン解除装置システム
30 DSCモジュール
32 第1F_11フィルタユニットBL5
34 第2F_11フィルタユニットBLA34
36 スパース・コントラスト・ユニットSC5
38 第3F_11フィルタユニットCLO
40 DSVモジュール
42 ピクセル制御モジュールPxC
50 可変三角形ぼかしユニットVTF
52 可変鮮明化・中性化ユニットVSN

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像信号のスクリーニングを解除する方法であって、
(a)フィルタバンクから一対のフィルタを選択するために制御信号を求める動作と、
(b)一対のフィルタ出力信号を生成するために選択されたフィルタの対を用いて画像信号をフィルタ処理する動作と、
(c)制御モジュールを用いて画像信号に基づく少なくとも1つの第1制御信号を生成する動作と、
(d)スクリーン解除された出力信号を生成するために、混合モジュールを用いて第1制御信号に従ってフィルタ出力信号の対を動的に混合する動作と、
からなる方法。
【請求項2】
画像信号のスクリーニングを解除するシステムであって、
(a)画像信号をフィルタ処理し、フィルタ出力信号の組を生成するフィルタバンクから選択されたフィルタの組と、
(b)前記画像信号と前記フィルタ出力信号の一部とを受信し、少なくとも1つの第1制御信号を生成する制御モジュールと、
(c)スクリーン解除された出力信号を生成するために、前記第1制御信号に従って前記第1出力信号を動的に混合する混合モジュールと、
からなるシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−284550(P2009−284550A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−201323(P2009−201323)
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【分割の表示】特願2004−28657(P2004−28657)の分割
【原出願日】平成16年1月5日(2004.1.5)
【出願人】(596170170)ゼロックス コーポレイション (1,961)
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
【Fターム(参考)】