説明

起泡液体ディスペンサ

手動操作の液体起泡ディスペンサが、液体容器の頂部に取り付けられ、手動で垂直往復されて、液体を容器から泡として分与する。ディスペンサは、液体ポンプ室および空気ポンプ室を含み、これら液体ポンプ室および空気ポンプ室は、それぞれ液体および空気をポンプの放出通路へと給送し、ここで液体と空気が混合され、ディスペンサから分与される泡を生成する。液体ディスペンサは、ディスペンサおよび容器が横向きまたは逆さまに位置決めされた場合に、ディスペンサに取り付けられた液体容器からの漏れを防止する3つのバイアス閉鎖弁で構築される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2002年11月6日に出願され、現在係属中の米国特許出願第10/288,831号の部分継続出願である。
【0002】
本発明は、手動操作の液体起泡(foaming)ディスペンサに関する。特に、本発明は、液体のビンの頂部に取り付けられ、手動で垂直に往復運動されて、泡として容器から液体を分与する手動操作のポンプに関する。ポンプは、液体ポンプ室および空気ポンプ室を含み、それぞれ、圧力下で液体および空気をポンプの放出通路へと給送し、放出通路で液体と空気が混合されて、ポンプから分与される泡を生成する。
【背景技術】
【0003】
液体を泡として分与する手動操作の液体ディスペンサが、当技術分野で知られている。これらのタイプのディスペンサのうち最もよく知られているのは、手動操作式トリガ噴霧器であり、これは、トリガ噴霧器に取り付けられたビン容器から液体を給送し、液体を泡として分与して、この泡がトリガ噴霧器から放出される。このタイプのトリガ噴霧器の分与ノズルは、通常、液体を噴霧として大気へと通気される障害物へと放出する。障害物に衝突した噴霧は、液体噴霧を大気の空気と混合し、トリガ噴霧器から放出される泡を生成する。
【0004】
泡を放出する典型的なトリガ噴霧器は、ポンプ室、液体供給通路、および液体放出通路を含む噴霧器ハウジングで構築される。液体供給通路は、トリガ噴霧器に取り付けられる容器に含まれる液体をポンプ室と連絡する。充填位置と放出位置との間で往復運動するために、ポンプピストンがポンプ室に装着される。トリガが、噴霧器ハウジングに取り付けられ、ポンプピストンを移動させるためにポンプピストンに接続される。ポンプ室は、液体放出通路とも連絡し、この液体放出通路は、ポンプ室からトリガ噴霧器の放出ノズルへと延在する。
【0005】
第1の逆止弁アセンブリが、ポンプ室と液体供給通路との間に位置決めされる。第1の逆止弁によって、液体は、ポンプピストンが充填位置へと移動すると、浸漬管および液体供給通路を通ってポンプ室内へと移動することができ、ポンプピストンが放出位置へと移動すると、ポンプ室からの液体の逆流を防止する。第2の逆止弁は、通常、ポンプ室と放出ノズルとの間の放出通路内に位置決めされる。追加の逆止弁アセンブリによって、液体は、ポンプピストンが放出位置へと移動すると、ポンプ室から放出通路を通って放出ノズルへと流れることができるが、ポンプピストンが充填位置へと移動すると、液体および/または空気の逆流を防止する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した起泡液体トリガ噴霧器の基本的構造は、所望の液体起泡がわずかである場合、例えば起泡液体の台所用洗剤または浴室用洗剤を分与する際に、液体を分与するのに非常に適している。しかし、起泡トリガ噴霧器は、シェービングクリームのような比較的濃密な泡を生成することができない。
【0007】
液体ディスペンサからシェービングクリームのような比較的濃密な泡を生成するには、液体と空気の両方を、圧力下でディスペンサによって混合する必要がある。これは、手動操作式起泡ディスペンサが、液体ポンプ室と空気ポンプ室の両方を含むことを必要とする。手動操作式ディスペンサに空気ポンプ室を追加すると、ディスペンサの構成要素部品数が増加する。空気ポンプ室は、空気を空気ポンプ室に引き込み、圧力下で空気を空気ポンプ室から追い出すために、空気ポンプ室で、充填位置と放出位置の間で移動する空気ポンプピストンも有しなければならない。また、空気ポンプ室は、空気ポンプピストンが充填位置へと移動した場合に、ディスペンサの外部環境の空気が、空気ポンプ室へと流入できるようにし、かつ空気ポンプピストンが放出位置へと移動した場合に、空気ポンプ室から外部環境への空気の流れを防止する、逆止弁アセンブリも有しなければならない。空気ポンプピストンが放出位置へと移動した場合に、空気ポンプ室から放出通路へと加圧空気の流れを制御し、かつ空気ポンプピストンが充填位置へと移動した場合に、放出通路から空気ポンプ室へと空気の逆流を防止するために、第2の逆止弁アセンブリも必要である。このタイプの液体起泡ディスペンサによって必要とされるこれらの追加の構成要素部品は、製造費を大幅に増加させる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の液体起泡ディスペンサは、液体ポンプ室と空気ポンプ室との両方を有する従来技術の起泡ディスペンサの欠点を、空気ポンプ室によって必要とされる構成要素部品の数を削減することによって克服する。液体起泡ディスペンサは、基本的に、ポンプハウジングで構成され、このポンプハウジングは、ハウジングの底部に液体ポンプ室と、液体ポンプ室の上方に同軸の空気ポンプ室とを備える。空気ポンプ室は、その頂部で開放している。容器キャップは、ポンプハウジングの頂部に設けられる。浸漬管が、ポンプハウジングの底部にある液体ポンプ室から下方向に延在する。容器キャップが液体の容器に取り付けられた状態で、浸漬管が、液体中へと下方向に延在する。
【0009】
ポンププランジャが、ハウジングの頂部からポンプハウジング内へと組み付けられる。ポンププランジャは、その底部に液体ポンプピストンを有し、この液体ポンプピストンは、ポンプハウジングを通して液体ポンプ室に挿入される。ばねが、液体ポンプ室の底部と液体ポンプピストンとの間に位置決めされる。空気ポンプピストンも、液体ポンプピストンのすぐ上でポンププランジャに設けられる。空気ポンプピストンが、空気ポンプ室内に位置決めされ、液体ポンプピストンが、液体ポンプ室内に位置決めされる。ディスペンサヘッドが、ポンププランジャの頂部に設けられる。液体放出通路が、ポンププランジャの中心を通して、液体ポンプピストンからディスペンサヘッドへと延在する。液体混合器またはスクリーンが、ディスペンサヘッド内の液体放出通路に位置決めされる。
【0010】
また、3つの逆止弁が、ポンププランジャ内で液体放出通路の長さに沿って位置決めされる。1つの逆止弁は、液体ポンプ室への液体の流れを制御し、逆流を防止する。第2の逆止弁は、液体ポンプ室から放出通路への液体の流れを制御し、逆流を防止する。第3の逆止弁は、空気ポンプ室から放出通路への空気の流れを制御し、逆流を防止する。ポンプ室から放出通路への空気の流れを制御して、放出通路からポンプ室への空気の逆流を防止する第3の逆止弁は、弾性の管弁(チューブバルブ)である。管弁は、液体放出通路の内面と係合する。ポンププランジャの弁開口は、管弁の外面を空気ポンプ室の内部と連絡する。管弁の新規の構造によって、圧力下の空気が空気ポンプ室から放出通路へと流れることができ、放出通路から空気ポンプ室への空気の逆流が防止される。管弁は、空気ポンプ室に出入りする空気の流れを制御する唯一の弁であり、圧力下で液体と空気を混合する従来技術の起泡ディスペンサに存在した追加の弁を無くす。
【0011】
本発明の空気ポンプ室は、第1の上部区間および第2の下部区間を含む円筒形内面を有する。空気ポンプ室の第1の区間の内径は、空気ポンプ室の第2の区間の内径よりわずかに大きい。また、空気ポンプピストンの外面は、第1の区間および第2の区間を有する。外面の第2の区間の外径は、外面の第1の区間の外径より大きい。空気ポンプピストン外面の第2の区間の外径も、空気ポンプ室内面の第2の区間の内径より大きいが、空気ポンプ室内面の第1の区間の内径より小さい。したがって、ポンププランジャが、手動で下方向に押下され、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンを、それぞれ液体ポンプ室および空気ポンプ室内でそれらの放出位置へと移動させると、空気ポンプピストン外面の第2の区間は、密封接触状態で空気ポンプ室内面の第2の区間と係合して、空気ポンプ室内の空気を加圧する。加圧した空気は、結局、管弁を開放し、液体通路へと放出され、液体通路で液体ポンプ室から放出された液体と混合する。液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンが、それらの充填位置へと移動するポンププランジャの逆方向では、空気ポンプピストン外面の第2の区間が、まだポンププランジャの動作の一部に関して、空気ポンプピストン内面の第2の区間と係合して、空気ポンプ室内に真空を生成する。しかし、空気ポンプピストンがその充填位置へと到達すると、空気ポンプピストン外面の第2の区間が、空気ポンプ室内面の第1の区間の内側で位置決めされ、空気ポンプ室の内面から離れる。これによって、空気ポンプ室内で生じた真空が、ディスペンサの外部環境から空気ポンプ室へと空気を引き込むことができる。このような空気ポンプ室への空気の通気は、追加の逆止弁を必要とせずに達成される。
【0012】
したがって、本発明の液体起泡ディスペンサは、液体放出通路内にて圧力下で液体と空気を混合し、所望の泡を生成する。しかし、ディスペンサの構造は、このタイプの従来技術の起泡液体ディスペンサで必要とされる弁アセンブリを、空気ポンプ室から無くす。本発明のディスペンサの構成要素部品の数が減少するので、より経済的に製造され、このタイプの従来技術の液体起泡ディスペンサに伴う欠点を克服することができる。
【0013】
本発明のさらなる特徴を、本発明の好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明、および図面で述べる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の液体起泡ディスペンサ10は、当技術分野でローションディスペンサとして知られるタイプのディスペンサに類似している。これらのタイプのディスペンサは、通常、ディスペンサを垂直直立方向に向けて操作される。以降の本発明の液体起泡ディスペンサに関する説明では、「頂部」および「底部」、「上部」および「下部」という用語、または同様の関連する用語が、ディスペンサの構成要素部品の説明に使用される。これらの用語は、ディスペンサが、通常、ディスペンサの使用時に垂直直立方向に向けられているという理由でのみ使用されている。これらの用語を制限として解釈してはならない。
【0015】
図1および図2で示す液体起泡ディスペンサ10は、基本的に、ポンプハウジング12と、ポンププランジャ14と、容器キャップおよびロックアセンブリ16とで構成される。ディスペンサの構成要素部品の構築に使用される材料は、産業で一般的に使用される材料と同じであり、通常は、ポンプに使用される金属のコイルばねを除くとプラスチックである。以降で説明するディスペンサのディスペンサヘッドおよびロックアセンブリの構造を除いて、本発明の液体起泡ディスペンサ10は、中心軸18で対称であり、中心軸18は、ディスペンサを通って下方向に延在し、かつ相互に直角な軸方向および径方向を画定する。
【0016】
ポンプハウジング12は、基本的に、4つの円筒形区間で構築される。ポンプハウジング12の底部には、浸漬管24を受け取る底部管状区間22がある。浸漬管24が、液体容器(図示せず)に挿入され、この液体容器に、液体起泡ディスペンサ10が使用される。この底部区間22のすぐ上には、円筒形の液体ポンプ室26がある。
【0017】
液体ポンプ室26は、液体ポンプ室の第1の頂端と液体ポンプ室の第2の底端との間に延在する円筒形内面28を有する。液体ポンプ室の底端は、環状の底壁32を有する。底壁32の中心の凹部には、概ね円錐形の弁座34がある。弁座34は、ボール弁36を受け取る円錐形の座表面を有する。ボール弁36は、弁座34の座面から押しのけられて、液体が液体ポンプ室26へと流入を可能にし、また図1で示すように弁座34の座表面に載り、ポンプ室26から浸漬管24へと液体の流れを防止する。ボール弁36のすぐ上には、ボール弁36を弁座34の上の区域に閉じ込めるボール弁ケージ38がある。液体ポンプ室の密封ストッパ42が、ボール弁ケージ38から上方向に突出する。金属のコイルばね44が、液体ポンプ室26内に位置決めされ、ボール弁ケージ38と係合して、ボール弁ケージを図1で示すその位置に保持する。液体ポンプ室26の頂端では、液体ポンプ室が、径方向外側に延在して、液体ポンプ室の頂部にある環状の内面46、および液体ポンプ室の頂部にある円筒形の隣接内面48を形成する。次に、液体ポンプ室26が、空気ポンプ室52に通じる。
【0018】
空気ポンプ室52は、頂部の第1の端と反対側の底部の第2の端とを含むある長さを有する。第1の内面区間54および第2の内面区間56で構成された円筒形の内面が、頂端と底端との間に延在する。第1の内面区間54は、第2の内面区間56の上方にあり、第2の内面区間56よりわずかに大きい内径を有する。第2の内面区間56の底部では、空気ポンプ室が、環状底壁58を有し、その中心には液体ポンプ室26と連絡する開口がある。第2の内面区間56が、空気ポンプ室の頂端に向かって上方向に延在するので、これはテーパ状の内面区間62と合い、この内面区間は、第1の内面区間58と合流する。第1の内面区間54の頂部にある空気ポンプ室52の第1の頂端は、ディスペンサ10の外部環境へと開放する。
【0019】
ポンプハウジング12は、容器キャップおよびロック支持シリンダ66も備える。キャップおよびロック支持シリンダ66は、空気ポンプ室の頂端に隣接して、空気ポンプ室52の外部から上方向に延在する。キャップおよびロック支持シリンダ66は、円筒形内面68を含む円筒形側壁を有する。キャップおよびロック支持シリンダ66は、シリンダの第2の底端にある環状端壁72も有し、この環状端壁は、空気ポンプ室52の外部にシリンダを取り付ける。環状壁72を通して通気穴74が設けられ、この通気穴は、ディスペンサ10が取り付けられた液体容器(図示せず)の内部を、ディスペンサの外部環境へと通気する。環状フランジ76は、キャップおよびロック支持シリンダ68の第1の頂端から径方向外側へと突出する。
【0020】
ポンププランジャ14は、基本的に、ピストンアセンブリおよびディスペンサヘッドアセンブリで構成される。ピストンアセンブリは、アセンブリの底部に液体ポンプピストンロッド82を備える。液体ポンプピストンロッド82は、管状であり、かつ円筒形の内面84を有し、円筒形の内面は、液体ポンプピストンロッドの全長を通って延在し、かつポンププランジャ14の液体放出通路の一部を画定する。液体ポンプピストン86は、液体ポンプピストンロッド82の底部に設けられる。
【0021】
液体ポンプピストン86は、滑動密封係合で液体ポンプ室の内面28と係合する。液体ポンプピストン86と一体である管状弁座88は、液体ポンプピストンロッド82の内部へと上方向に延在する。管状弁座88は、概ね円錐形の内部座面を有し、ボール弁92が、この内部座面に載る。管状弁座88は、ボール弁92が弁座の内面から押しのけられた場合に、液体ポンプピストンロッド82を通る液体放出通路の一部を画定する。管状弁座88は、液体ポンプピストン86を液体ポンプピストンロッド82の底部に固定する機能も果たす。金属コイルばね44と液体ポンプピストン86との係合も、液体ポンプピストンを液体ポンプピストンロッド82に保持する。また、液体ポンプピストン86と合流する管状弁座88の内部ボアは、ポンププランジャ14が、以下で説明するポンプハウジング12に対する放出およびロック位置にある場合に、密封係合状態で液体ポンプ室の密封ストッパ42を受け取る内径寸法を有する。
【0022】
環状密封およびロックカラー94が、密封滑動係合状態で液体ポンプピストンロッド82の外面に装着される。カラー94の外面96は、液体ポンプ室の頂部で液体ポンプ室の円筒形内面48に押し込まれて、カラーを所定の位置に固定し、空気ポンプ室52から液体ポンプ室26を密封する。
【0023】
液体ポンプピストンロッド82の第1の頂端は、空気ポンプピストンロッド102の第2の底端と合流する。空気ポンプピストンロッド102は、円筒形内面104を有し、この円筒形内面は、空気ポンプピストンロッドの第1の頂端から空気ポンプピストンロッドの第2の底端の間に延在し、かつポンププランジャを通る液体放出通路の一部を画定する。環状底壁106は、空気ポンプピストンロッド102を液体ポンプピストンロッド82と結合する。図1、図2、および図3では1つしか見られない、1対の径方向に対向する弁開口108が、環状底壁106を通って延在する。
【0024】
空気ポンプピストン112は、空気ポンプピストンロッド102から空気ポンプピストン112の第1の頂端へと径方向外側に延在する環状壁114によって、空気ポンプピストンロッド102の外部に接続される。空気ポンプピストン112は、第1の表面区間116および第2の表面区間118を含む円筒形外面を有する。空気ポンプピストンの外面は、空気ポンプピストンの頂部に隣接する第1の外面区間116から、空気ポンプピストンの第2の底端に隣接する第2の外面区間118へと下方向に延在するので、第2の外面区間118の外面が、径方向外側に広がる。第2の外面区間118は、ピストンの底端122で空気ポンプピストン112の最大外径寸法まで広がる。底端122における空気ポンプピストン外面の外径は、空気ポンプ室の第1の内面区間54の内径より小さいが、空気ポンプ室の第2の内面区間56の内径より大きい。空気ポンプピストンをこのように寸法決定すると、空気ポンプピストンの第2の底端122と空気ポンプ室の第2の内面区間56との間に、滑動密封係合が提供される。空気ポンプピストンロッド102は、空気ポンプピストン112から、空気ポンプピストン112ロッドの開放した第1の頂端124へと上方向に延在する。
【0025】
管状逆止弁132は、空気ポンプピストンロッド102の内面104によって画定されるポンププランジャ14の液体放出通路の一部に組み付けられる。図3および図4で最もよく見られるように、管状逆止弁132は、中心ボア136がある円筒形底部分134を有する。円筒形底部分134は、液体ポンプピストンロッド82の頂端へと挿入され、管状逆止弁132を液体ポンプピストンロッドへ固定する。環状底壁138は、弁の円筒形底部分134から径方向外側に延在し、かつ空気ポンプピストンロッド102の内面104と係合する。中心ボア136も、底壁138を通って延在する。1対の径方向で反対側の切り欠き142が、空気ポンプピストンロッド102の環状底壁106を通る弁開口108と一致する位置で、環状底壁138に形成される。弾性の管状スリーブ144が、弁の環状底壁138から上方向に延在する。スリーブ144が、1対の切り欠き142の径方向内側に位置決めされる。スリーブは、円筒形の外面146と、ポンププランジャの液体放出通路の一部を画定するスリーブの中心ボアを囲む反対側の円筒形内面148とを有する。
【0026】
ポンププランジャ14のディスペンサヘッドアセンブリは、ディスペンサヘッド152を含み、このディスペンサヘッド152は、ロッドの頂端で空気ポンプピストンロッド102に挿入される管状底部分154を有する。管状底部分154は、外面158を有し、この外面158は、空気ポンプピストンロッド102の内面104と係合して、ディスペンサヘッドをロッドに固定する。ディスペンサヘッド152は、円筒形内面162を有し、この円筒形内面162は、ポンププランジャ14の液体放出通路の一部を画定する。ディスペンサヘッド内面164の下部分は、図3および図4で示すように、ディスペンサヘッドの底端166へと延在するにつれ、径方向外側にテーパ状になる。これは、ディスペンサヘッドの底部のディスペンサヘッド内面164と、管状逆止弁132の弾性スリーブ144の外面146との間に小さい空間を提供する。
【0027】
流体ディスラプタ(fluid disrupter)172が、ディスペンサヘッド内に位置決めされ、ディスペンサヘッドの内面162と係合する。流体ディスラプタ172は、小さい開口174を有し、この開口174は、スクリーンを付けるか、開口を横断する交差スポークが設けられる。流体ディスラプタのスクリーンまたはスポーク付き開口174、ならびにディスラプタの内部は、ディスペンサヘッド152を通って延在する液体放出通路の一部を形成する。
【0028】
ディスペンサヘッドの頂部には、ヘッドの一方側へと延在する流れ口176を設けられる。流れ口176は、ディスペンサヘッドを通って延在する液体放出通路の一部を画定する内面178を有する。
【0029】
密封およびロックスリーブ182が、ディスペンサヘッド152の外面に装着される。スリーブ182は、スリーブの環状底壁184によって所定の位置に保持され、この環状底壁184は、ディスペンサヘッド152と空気ポンプピストンロッド102との間で位置決めされる。スリーブ182は、環状リム186を有し、この環状リム186は、スリーブ外面から小さい距離だけ径方向外側に突出する。スリーブ190の底端は、密封ストッパとして機能し、空気ポンプ室の第1の内面区間154の内径寸法よりわずかに大きい外径寸法を有する。また、ロックタブ188が、スリーブ外面から径方向外側に突出する。
【0030】
容器キャップおよびロックアセンブリは、円筒形容器キャップ192を含み、この円筒形容器キャップ192は、ポンプハウジングのキャップおよびロック支持シリンダ66の環状フランジ76の頂部に装着される。図示されていないが、容器キャップ192の内面194には、液体起泡ディスペンサ10を使用する液体容器のコネクタと相補的なねじ山または差し込みコネクタが設けられる。円筒形キャップ192の頂部で内側へと突出する環状壁196が、キャップおよびロック支持シリンダ66の環状フランジ76の頂部でキャップを支持する。ロックカラー198が、容器キャップ192をポンプハウジング12に固定する。ロックカラー198は、キャップおよびロック支持シリンダ66の内面と係合する外面を含む円筒形下部分200を有し、ロックカラー198とキャップおよびロック支持シリンダ66との間で容器キャップ192をしっかり保持する。ロックカラーの上部分202は、ディスペンサヘッド152を囲み、径方向内側に突出するロックフランジ204を有する。ロックカラーフランジ204は、分与ヘッドでロックタブ188を受け取るように寸法決定された開口206を有する。円筒形下部分200の内面208は、密封およびロックスリーブ環状リム186の外径寸法よりわずかに小さい内径寸法を有する。
【0031】
ディスペンサを液体容器(図示せず)に取り付けて、浸漬管24が容器の液体中に延在する状態で、液体起泡ディスペンサを操作する際に、ポンププランジャ14が、最初に、図1で示すポンプハウジング12に対する充填位置に位置決めされる。「充填」という用語は、本明細書では、液体ポンプ室26および空気ポンプ室52が、それぞれ液体および空気で充填または満たされている状態を示すように使用される。しかし、液体起泡ディスペンサ10を図1で示した位置で最初に給送しても、液体ポンプ室26および空気ポンプ室52は、まだ呼び液が入れられず、空気で満たされている。空気ポンプピストンの底端122は、空気ポンプ室52の第1の内面区間54から隔置され、空気ポンプ室をディスペンサの外部環境へと通気する。
【0032】
次に、ポンププランジャ14が、ポンプハウジング12に対して、ポンプハウジングに対するポンプピストンの放出位置に向かって下方向に移動する。「放出」という用語は、本明細書では、ピストンが、圧力下で個々のポンプ室に含まれる流体を排出していることを示すために使用される。液体ポンプ室のボール弁36が載っている状態で、液体ポンプピストン86の下方向の移動が、液体ポンプ室の空気を圧縮し、ピストンのボール弁92を押しのけ、液体ポンプ室内の空気を、ポンププランジャの液体放出通路に通して放出させる。下方向の移動は、液体ポンプ室26のばね44も圧縮する。また、空気ポンプピストン112が空気ポンプ室52を通って下方向に移動すると、ピストンの底端122が、密封接触状態で空気ポンプ室の第2の内面区間56と係合し、空気ポンプ室内の空気に加圧する。加圧された空気は、弁の開口108を通って管状逆止弁の弾性スリーブ144の外面146へと伝達され、スリーブの少なくとも一部を、ディスペンサヘッド内面の底部分164との密封接触状態から径方向内側に変位させる。これにより、空気ポンプ室52内の加圧された空気が、ディスペンサヘッド52の液体放出通路を通して放出される。
【0033】
その後、圧縮されたばね44によってポンプハウジング12に対してポンププランジャ14が上方向に移動すると、液体ポンプピストンの上部ボール弁92が着座し、空気がディスペンサヘッドから液体ポンプ室へ入ることを防止し、液体ポンプ室26内に真空を生成する。この真空は、液体ポンプ室の下部ボール弁36を押しやり、液体を、浸漬管24を通して引き上げ、液体ポンプ室26に入れる。空気ポンプ室52内で空気ポンプピストン112が上方向に移動しても、空気ポンプ室内に真空を生成する。管状弁スリーブ144の外面146は、ディスペンサヘッドの内面164に係合し、空気が液体放出通路から空気ポンプ室52に入るのを防止する。空気ポンプピストン112の上方向の移動は、空気ポンプピストン112が、空気ポンプ室の第1の内面区間54に到達するまで継続し、そこで空気ポンプピストンの底端122が、内面から分離される。これは、空気ポンプ室52を液体起泡ディスペンサの外部環境へと通気し、空気を空気ポンプ室52に入れる。
【0034】
その後、ポンプハウジング12に入るポンププランジャ14の下方向の移動は、空気ポンプ室52の内容物を加圧する。液体ポンプ室26に含まれる液体は、下部ボール弁36を着座させて、上部ボール弁92を変位させ、これによって液体が、ディスペンサの液体放出通路を通って上方向に移動する。空気ポンプ室52内で加圧された空気は、管状逆止弁132の弾性スリーブ144も径方向内側に変位させ、それによって空気が、通気開口108を通って上昇し、スリーブ144を越えて液体放出通路内の液体に入る。空気と液体の両方が、ディスペンサヘッド152の液体通路にある流体ディスラプタ172のディスラプタ開口174を通過し、ディスペンサヘッド152から分与される泡を生成する。
【0035】
ディスペンサは、容器およびディスペンサがそれらの側に位置決めされた場合に、液体容器の液体内容物がディスペンサを通して漏れるのを防止するために、放出位置にロックされることもできる。ポンププランジャ14が放出位置へと下方向に移動した状態で、液体ポンプ室の密封ストッパ420が、管状弁座88のすぐ下にある液体ポンプピストン86の内部ボアと係合する。これは、液体ポンプピストンロッド82および空気ポンプピストンロッド102を通って延在する液体放出通路から液体ポンプ室26を密封する。また、ディスペンサヘッドの密封およびロックスリーブ182の環状リム186は、図2で示すように、ロックカラー198の円筒形下部分200の内面と係合する。密封およびロックスリーブ182の底部は、空気ポンプ室52の頂部開口内へと延在し、これも図2で示すように、空気ポンプ室の第1の内面区間54に対して密封する。これは、通気穴74を通過する液体に対して空気ポンプ室52を密封する。これは、通気穴74を通過する液体が、ディスペンサ10から漏れることも防止する。
【0036】
図2で示した密封位置で、ポンププランジャ14をポンプハウジング12内にロックするために、密封およびロックスリーブ182上のロックタブ188が、ロックカラー198のロックフランジ204の開口206と位置合わせされるように、ディスペンサヘッドが回転される。タブ188は、開口206を通り、ディスペンサは、タブが、図2で示すようにロックフランジ204の下側に係合するように回転される。これは、ポンププランジャ14を、ポンプハウジング12に対してロックおよび密封位置に固定する。
【0037】
図6は、本発明の液体起泡ディスペンサ10の変形実施形態を示す。図6では、前述した空気ポンプ室52の大きい方の内径表面区間54が、軸方向に延在するリブ212に置換されている。ディスペンサのこの変形実施形態の他の構成要素部品は、同じままである。空気ポンプピストン112が、空気ポンプ室52内で、空気ポンプピストンの底端122がリブ212と係合する程度まで上方に移動すると、リブ212が、空気ポンプピストンの底端122を空気ポンプ室52の内面との係合から分離し、それによって、空気ポンプ室の内部をディスペンサの外部環境へと通気する。
【0038】
図7は、液体起泡ディスペンサ10のさらなる実施形態の細部を示す。図7では、空気ポンプ室52の大きい方の第1の内径表面区間54が、空気ポンプ室の内面の軸方向に延在する溝214に置換されている。ディスペンサ10の他の構成要素部品はすべて、同じままである。ディスペンサのこの実施形態では、空気ポンプピストンの底端122が、上方に移動し、軸方向の溝214に隣接して位置決めされると、溝214が、空気ポンプ室52の内部をディスペンサ10の外部環境へと通気する。
【0039】
上述した液体起泡ディスペンサの構造およびその動作は、従来技術のディスペンサの追加的な構成要素部品、特に空気ポンプ室への空気の供給を制御する弁アセンブリを必要とせずに、濃密な泡を生成し、かつ分与することができる液体起泡ディスペンサを提供する。
【0040】
図8から図12は、本発明の液体起泡ディスペンサのさらなる実施形態を示す。ディスペンサのこの実施形態は、最初に説明したディスペンサと同じ構成要素部品、または最初に説明したディスペンサの構成要素部品と非常に類似した構成要素部品を多く使用する。前述した第1の実施形態の構成要素部品と同じ、または同様の構成要素部品である、図8から図12の実施形態の構成要素部品は、同じ参照番号で識別され、その後にダッシュを付ける。図8から図12のディスペンサ実施形態のこれらの構成要素部品は、最初に説明したディスペンサの構成要素部品と同じであるか、同様であるので、これについては概略的にしか説明しない。図8から図12で示したディスペンサ実施形態の構造は、図8から図12の実施形態の構造では、主に3つのバイアス閉鎖弁が使用されている点で、前述したディスペンサの実施形態の構造とは異なる。「バイアス閉鎖」で意味されるのは、弁が閉鎖され、休止位置にある弁を越える流体の流れを防止することである。さらに、「バイアス閉鎖」弁は、ディスペンサが水平に向けられた場合、またはディスペンサが逆さまの姿勢に動かされた場合、閉鎖位置のままである。図8から図12のディスペンサの構造に「バイアス閉鎖」弁を使用すると、ディスペンサおよび容器を水平方向または逆さまに向けた場合に、ディスペンサが取り付けられた容器の内容物の漏れを防止する。「バイアス閉鎖」弁の使用はまた、図8から図12のディスペンサの構成要素部品数を、前述した実施形態の構成要素部品数より減少させる。また、図8から図12で示したディスペンサの実施形態の構造は、ディスペンサに取り付けられた容器の内部を通気し、かつ空気ポンプ室の内部を通気するのに、異なるシステムを使用する。
【0041】
図8から図12で図示された液体起泡ディスペンサ10’は、基本的に、ポンプハウジング12’、ポンププランジャ14’、および容器キャップおよびロックアセンブリ16’で構成される。後述するディスペンサのディスペンサヘッドの構造とは別に、液体起泡ディスペンサ10’は、中心軸18’で対称であり、この中心軸18’は、ディスペンサの中心を通して下降し、かつ相互に直角の軸方向および径方向を画定する。
【0042】
ポンプハウジング12’は、基本的に4つの円筒形区間で構築される。底部管状区間22’が、ポンプハウジングの底部に位置決めされ、浸漬管24’を受け取る。浸漬管24’は、ディスペンサとともに使用される液体容器(図示せず)に挿入される。ハウジングの底部区間22’のすぐ上には、円筒形の液体ポンプ室26’がある。
【0043】
液体ポンプ室26’は、基本的に、構造が前述した実施形態の構造と同じである。しかし、その構造は、液体ポンプ室の底壁32’が、弁座として機能する湾曲底面222を含む円筒形の窪みを有するという点で異なる。図面には図示されていないが、液体ポンプ室の弁座表面222は、4つの口を有し、これら4つの口は、表面および液体ポンプ室底壁32’を通過して、浸漬管24’と液体ポンプ室26’の内部との間に流体連絡を提供する。口は、弁座表面222に+−形状を与える。
【0044】
第1のバイアス閉鎖弁アセンブリ224は、液体ポンプ室26’の底部に位置決めされる。第1の弁アセンブリ224は、液体ポンプ室の弁座表面222に着座する可撓性円板弁226を有する。円板弁226は、図8および図9で見て上方向に屈曲し、浸漬管24’からポンプ室の内部への液体の流れを可能にする。円板弁226の弾性は、円板弁に下方向のバイアスを付与して、液体ポンプ室の弁座表面222へ当て、弁の休止位置で弁を閉鎖する。
【0045】
円板弁226のすぐ上には、第1の弁アセンブリ224のベース228がある。ベース228は、円筒形の構成を有し、ベースの底部には周方向に隔置された複数の突起232がある。突起232によって、液体が、突起間で、およびベース228の外面を越えて液体ポンプ室26’の内部へと流れることができる。
【0046】
金属コイルばね44’が、液体ポンプ室26’内に位置決めされる。ばね44’は、突起232と係合して、第1のバイアス閉鎖弁アセンブリ224を、図8および図9で示した液体ポンプ室26’の底部にあるその位置で保持する。
【0047】
したがって、第1のバイアス閉鎖弁アセンブリ224は、液体ディスペンサの前述した実施形態のボール弁36、ケージ38、および密封ストッパ42を置換する。さらに、液体ポンプ室26’の頂部が、空気ポンプ室52’へと開放する。ディスペンサの第1の実施形態の密封およびロックカラー94も、図8および図9の実施形態から削除される。
【0048】
図8および図9で図示したディスペンサの実施形態の空気ポンプ室52’は、基本的に最初に説明した実施形態と同じ方法で構築される。最初に説明した実施形態と同様に、空気ポンプ室52’は、第1の内面区間54’、第2の内面区間56’、底壁58’、およびテーパ状の内面区間62’を有する。
【0049】
ポンプハウジング12’は、容器キャップおよびロック支持シリンダ66’も備える。しかし、前述した実施形態とは異なり、図8および図9の実施形態の容器キャップ234は、支持シリンダ66’の一体部品であり、ディスペンサの別個の構成要素部品ではない。容器キャップ234が、ロック支持シリンダ66’の一体部品である状態で、ディスペンサの前述した実施形態のさらなる別個の構成要素部品が削除される。前述した実施形態と同様に、ロック支持シリンダ66’は、空気ポンプ室52’から上方向に延在し、円筒形内面68’を有する。ロック支持シリンダ66’は、ロック支持シリンダを空気ポンプ室52’の外部に取り付ける環状端壁72’も有する。通気穴74’が、環状壁72’を通過し、ディスペンサが取り付けられている液体容器(図示せず)の内部を通気する。
【0050】
ポンププランジャ14’の構造は、基本的にピストンアセンブリおよびディスペンサヘッドアセンブリで構成されるという点で、前述した実施形態の構造と同様である。ピストンアセンブリは、アセンブリの底部にある液体ポンプピストンロッド82’を備える。液体ポンプピストンロッド82’は、円筒形内面84を有し、この円筒形内面84は、ロッドを通って延在し、かつポンププランジャ14’の液体放出通路の一部を画定する。液体ポンプピストン86’は、液体ポンプピストンロッド82’の底部に設けられる。
【0051】
液体ポンプピストン68’は、滑動密封係合状態で液体ポンプ室の内面と係合する。ピストンには、上方向に延在して液体ポンプピストンロッド82’の内部へ入る一体の管状弁座88’が形成される。管状弁座88’は、全体的に円錐形の内部座面を有する。金属コイルばね44’と液体ポンプピストン86’との係合は、液体ポンプピストンおよび弁座88’を、液体ポンプピストンロッド82’に対するその位置に保持する。ディスペンサのこの実施形態は、前述した実施形態のボール弁92を使用しない。代わりに、液体ポンプピストンロッド82’の内部に、第2のバイアス閉鎖弁アセンブリ236が使用される。
【0052】
第2のバイアス閉鎖弁アセンブリ236は、密封プラグ238を含み、この密封プラグ238は、管状弁座88’の弁座表面に対して、一体のばね242によって下方向に押しつけられる。第2の弁アセンブリ236のステム244が、ばね242に一体に接続される。ステム244は、ステムの外側に沿って液体ポンプピストンロッド82’を通る流体の流れを可能にする、+−形の断面を有する。プラグ238に作用する液体ポンプ室26’内の加圧された流体は、ステム244に対してばね242を圧縮し、プラグ238を、液体ポンプピストン86’の管状弁座88’から押しのける。管状弁座88’は、プラグ238が弁座88’から押しのけられた場合に、液体ポンプピストンロッド82’を通る液体放出通路の一部を画定する。前述したように、図8および図9で図示されたディスペンサの実施形態の構造では、第2のバイアス閉鎖弁アセンブリ236が、前述した実施形態のボール弁92を削除し、前述した実施形態の環状密封カラー94も削除する。
【0053】
以前に開示された実施形態と同様に、液体ポンプピストンロッド82’の頂部は、空気ポンプピストンロッド102’の底部に合流する。空気ポンプピストンロッド102’は、円筒形内面104’も有し、この円筒形内面104’は、ロッドを通って延在し、かつポンププランジャを通る液体放出通路の一部を画定する。環状底壁106’は、空気ポンプピストンロッド102’を液体ポンプピストンロッド82’に結合する。以前の実施形態と同様に、図8、図9、および図10には1つしか見られない1対の径方向で対向する弁開口108’が、環状底壁106’を通って延在する。
【0054】
空気ポンプピストン112’は、環状壁114’によって空気ポンプピストンロッド102’に接続される。前述した実施形態と同様に、空気ポンプピストン112’は、第1の表面区間116’および第2の表面区間118’を含む外面を有する。空気ポンプピストンの外面が、第1の外面区間116’から第2の外面区間118’へと下方向に延在するので、第2の外面区間118’の外面は、径方向外側に広がる。ピストン底端112’における空気ポンプピストン外面の外径は、空気ポンプ室の第1の内面区間54’の内径より小さいが、空気ポンプ室の第2の内面区間56’の内径より大きい。前述した実施形態と異なり、空気ポンプピストン112’も、環状壁114’から上方向に延在する。空気ポンプピストンの第1の外面区間116’は、環状壁114’から空気ポンプピストンの第3の外面区間246へと上方向に延在する。空気ポンプピストンの外面は、第1の外面区間116’から第3の外面区間246へと上方向に延在するので、第3の外面区間246の外面は、径方向外側に広がる。ピストンの第3の外面区間246のすぐ下で、空気ポンプピストン112’の径方向に対向する側部を通して1対の通気穴248が設けられる。空気ポンプピストン112’から、空気ポンプピストンロッド102’が、ピストンロッドの開放頂端124’へと上方向に延在する。
【0055】
図8および図9のディスペンサには、第3のバイアス閉鎖弁アセンブリ252が設けられる。第3の弁アセンブリは、管状逆止弁254を含み、この管状逆止弁254は、空気ポンプピストンロッド102’の内面104’によって画定されたポンププランジャ液体放出通路の部分に組み付けられる。この実施形態の管状逆止弁254は、基本的に、前述した実施形態の管状逆止弁132と同じ構造である。管状逆止弁254は、第2のバイアス閉鎖弁アセンブリ236のステム244、ばね242、およびプラグ238の一体部品であるという点で、前述した実施形態とは異なる。管状逆止弁254、ステム244、ばね242、およびプラグ弁238が1つの部片であることにより、図8および図9のディスペンサの構成要素部品数は、前述した実施形態の構成要素部品数よりさらに減少する。
【0056】
管状逆止弁254は、ステム244から径方向外側に延在する環状底壁256を有する。中心ボア258が、底壁256を通る。中心ボア258は、ステムの+−形の断面によって画定されたステム244のチャネルと連絡する。1対の径方向に対向する切り欠き(図示せず)が、空気ポンプピストンロッド102’の底壁106’を通る弁開口108’と一致する位置で、底壁256に形成される。弾性の管状逆止弁254が、弁の底壁256から上方向に延在する。前述した実施形態と同様に、管状逆止弁254は、1対の切り欠き(図示せず)の径方向内側に位置決めされ、管状弁の内部が、ポンププランジャの液体放出通路の一部を画定する。
【0057】
ポンププランジャ14’のディスペンサヘッドアセンブリは、ディスペンサヘッド272を有し、このディスペンサヘッド272は、ロッドの頂端で空気ポンプピストンロッド102’に挿入される中心管274を有する。中心管274は、外面276を有し、この外面276は、ディスペンサヘッドをピストンロッドに固定する空気ポンプピストンロッドの内面104’と係合する。中心管274は、ポンププランジャ14’の液体放出通路の一部を画定する円筒形内面278を有する。管の下端の管内面278は、管274の底端へと軸方向下側へと延在するにつれ、径方向外側にテーパ状になる。これは、図10で示すように、管の底部の中心管内面278と管状逆止弁254の外面との間に小さい空間を提供する。この空間は、管状逆止弁の1対の切り欠き(図示せず)を通して、空気ポンプピストンロッドの弁開口108’からアクセス可能である。
【0058】
流体ディスラプタ282が、ディスペンサヘッド272の中心管部分274に位置決めされる。流体ディスラプタ282は、基本的に、前述した実施形態の流体ディスラプタ172と同じ構造を有する。
【0059】
ディスペンサヘッド272の頂部には、ヘッドの一方側へと延在する流し口284を設ける。流し口は、ディスペンサヘッドを通って延在する液体放出通路の一部を画定する内面286を有する。ディスペンサヘッドは、ディスペンサヘッドの頂部表面から下方向に延在する円筒形内壁288および円筒形外壁292も有する。円筒形内壁は、内壁の底部から径方向外側に突出するロックタブ296を有する。円筒形外壁292は、円筒形内壁288から径方向外側に隔置されて、2つの壁の間に環状空隙298を画定する。
【0060】
容器キャップ234の頂部に、ロックコラム302が装着される。ロックコラム302は、中央に円形板304を有し、かつプレートを囲んでプレートから上方向に突出する環状リング306を有する。通気穴308が、プレート304を通る。通気穴308は、ディスペンサの外部環境を、空気ポンプピストンの通気穴248およびポンプハウジング12’の通気穴74’を通してディスペンサに接続される容器(図示せず)の内部と連絡させる。環状リング306は、内側に突出する環状ロックフランジ310を有し、この環状ロックフランジ310は、リングの頂部でリングの内部の周囲に延在する。切り欠き312が、ロックフランジ310を通る。ロックフランジ310は、ディスペンサヘッドのロックタブ296が、切り欠き312を通り、ディスペンサヘッドを図9に図示された下方向位置に保持するために、ロックコラムのロックフランジ310の下の位置へと回転することができる位置に位置決めされる。
【0061】
ロックコラム302は、内部環状部材314を有し、この内部環状部材314は、ロックコラムプレート304から下方向に延在し、空気ポンプピストンロッド124’の頂部の周囲に延在する。内部管状部材314は、滑動係合状態で空気ポンプピストンロッド124’の頂部を受け取り、空気ポンプピストンロッド124’の内部管状部材314を通る往復運動を可能にする。
【0062】
ロックコラムの外部管状部材316は、内部管状部材314から径方向外側に隔置され、円形プレート304から下方向に延在する。外部管状部材316は、キャップおよびロック支持シリンダ66’の内側に圧入状態で係合する外面を有する。外部管状部材316とキャップおよびロック支持シリンダ66’との係合は、内部管状部材314の底端を位置決めし、この位置で、空気ポンプピストンの環状壁114’の頂部と係合することにより、空気ポンプピストン112’の上方への移動を停止する。また、外部管状部材316の内面は、空気ポンプピストン第3の外面区間246と滑動密封係合状態で係合する。外部管状部材の内面の底部には、径方向内側に突出する区間318が設けられる。外部管状部材316のこの区間318は、ディスペンサヘッド272が、図9で図示された下方向位置へと押下されると、空気ポンプピストンの第3の外面区間246と係合し、ディスペンサを通る通気路を密封閉鎖して、ディスペンサおよび容器が横向きまたは逆さまに位置決めされた場合に、ディスペンサが取り付けられている容器の内容物が、ディスペンサを通して容器から漏れるのを防止する。
【0063】
ロックコラム302は、ロックコラム環状リング306から上方向に突出する円筒形スリーブ322も有する。スリーブ322は、ディスペンサヘッドの円筒形内壁288の外側、およびディスペンサヘッドの円筒形外壁292の内側に位置決めされる。スリーブ322は、ディスペンサヘッドがポンプハウジングに対して往復すると、ディスペンサヘッドの円筒形外壁292の内側で入れ子状になり、ディスペンサヘッドおよびポンプハウジングの外部に審美的に快適な外観を与える。
【0064】
図8から図12の液体起泡ディスペンサの動作は、前述したディスペンサの実施形態の動作と基本的に同じである。ディスペンサが液体で満たされた容器(図示せず)に取り付けられ、ディスペンサヘッド272がポンプハウジング12’に対して下部または放出位置にある状態で、ディスペンサヘッドを最初に回転して、ディスペンサヘッドのロックタブ296を、ロックコラムのロックフランジ310から分離する。これで圧縮されたばね44’により、ディスペンサヘッドが上方向に移動する。これにより、ポンププランジャ14’がポンプハウジング12’に対して上方向に移動する。プランジャ14’の上方向の移動は、液体ポンプ室26’および空気ポンプ室52’内に真空を生成する。第2のバイアス閉鎖弁アセンブリ236のプラグ238は、空気が、液体ポンプ室内の真空によって放出通路を通って液体ポンプ室26’へと引き込まれるのを防止する。液体ポンプ室26’内の真空は、第1のバイアス閉鎖弁アセンブリ224の円板弁226を、液体ポンプ室の弁座表面222から押しのけて、液体を浸漬管24’に通して液体ポンプ室26’へと引き込む。
【0065】
空気ポンプ室52’内の空気ポンプピストン112’の上方の移動も、空気ポンプ室内の真空を生成する。第3のバイアス閉鎖弁アセンブリ252の管状弁254とディスペンサヘッドの中心管274の内面278との係合は、空気が、液体放出通路から空気ポンプ室52’へ入るのを防止する。空気ポンプピストン112’の上方の移動は、ピストンが空気ポンプ室の第1の内面区間54’に到達するまで継続し、そこで、空気ポンプピストンの底部が、空気ポンプ室の内面から分離される。これは、ピストンの通気穴242およびロックコラムプレート304の通気穴308を通して、空気ポンプ室52’をディスペンサの外部環境へと通気し、空気を空気ポンプ室52’に入れる。
【0066】
その後、ポンププランジャ14’が下方へ移動してポンプハウジング12’に入ると、空気ポンプ室52’の内容物を加圧する。液体ポンプ室26’に含まれる液体が圧縮され、円板弁226を、液体ポンプ室の弁座表面222に着座させる。液体の圧縮は、第2のバイアス閉鎖弁アセンブリのプラグ238も、ばね242のバイアスに抗して上方に移動させ、液体ポンプピストンの弁座88’から押しのける。液体ポンプピストン86’が引き続き下方へ移動すると、液体ポンプ室26’内の液体が、ディスペンサの放出通路を通って上方に移動する。空気ポンプ室52’内の加圧された空気は、第3のバイアス閉鎖弁アセンブリ252の弾性管状弁254を径方向内側へ変位させ、これによって空気が、通気開口108’を通って上方へ移動し、弁254を越えて、液体放出通路内の液体に入る。空気と液体の両方が、液体放出通路のディスラプタ282を通過して、ディスペンサヘッド272から分与される泡を生成する。
【0067】
上述した図8から図12の液体気泡ディスペンサの構造およびその動作は、従来技術のディスペンサの追加の構成要素部品を必要とせずに、濃密な泡を生成して分与することができる液体気泡ディスペンサを提供し、ディスペンサの構造を単純化し、ディスペンサおよび容器が横向きまたは逆さまに位置決めされた場合に、ディスペンサに取り付けられた液体容器からの漏れを防止する、3つのバイアス閉鎖弁を含むディスペンサを提供する。
【0068】
本発明のディスペンサの好ましい実施形態について上記で説明してきたが、このディスペンサには、請求の範囲に含まれるように意図された変形および改造を加えられ得ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】充填位置にある本発明の液体起泡ディスペンサの縦断面図である。
【図2】放出位置、ならびにロックして密封した位置にある液体起泡ディスペンサの縦断面図である。
【図3】図1の左側の円で囲んだ区域にて示した、ディスペンサの細部の部分拡大図である。
【図4】図1の右側の円で囲んで示した、ディスペンサの細部の拡大部分図である。
【図5】ディスペンサから分解したディスペンサの管状逆止弁の拡大斜視図である。
【図6】空気ポンプ室のさらなる実施形態である。
【図7】空気ポンプ室のさらなる実施形態である。
【図8】ディスペンサの充填位置にある、本発明の液体起泡ディスペンサの第2の実施形態の縦断面図である。
【図9】放出位置にある図8のディスペンサの縦断面図である。
【図10】図8の左側の円で囲んだ区域で示した、ディスペンサの細部の部分拡大図である。
【図11】図9の右側の円で囲んだ区域で示した、ディスペンサの細部の部分拡大図である。
【図12】図8のディスペンサの分解した構成要素部品の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
起泡液体ディスペンサであって、
液体ポンプ室および空気ポンプ室を有するポンプハウジングと、
液体ポンプ室と連絡する液体供給通路と、
ポンプハウジングに対してポンププランジャを往復運動させるためにポンプハウジングに装着されたポンププランジャとを備え、ポンププランジャが、ポンププランジャを通って延在する内部放出通路を有し、起泡液体ディスペンサがさらに、
ポンププランジャに液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンを備え、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンが、それぞれ液体ポンプ室および空気ポンプ室で、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンの充填位置と放出位置との間で往復運動するために、それぞれの液体ポンプ室および空気ポンプ室に装着され、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体供給通路と液体ポンプ室との間に第1のバイアス閉鎖弁を備え、第1のバイアス閉鎖弁が、液体供給通路から液体ポンプ室への液体の流れを制御して、液体の逆流を防止し、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体ポンプ室と内部放出通路との間に第2のバイアス閉鎖弁を備え、第2のバイアス閉鎖弁が、液体ポンプ室から内部放出通路への液体の流れを制御して、液体の逆流を防止する、ディスペンサ。
【請求項2】
さらに、空気ポンプ室と内部放出通路との間に第3のバイアス閉鎖弁を備え、第3のバイアス閉鎖弁が、空気ポンプ室から内部放出通路への空気の流れを制御して、空気の逆流を防止する、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
さらに、第1、第2、および第3のバイアス閉鎖弁のうち1つが、可撓性円板弁である、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項4】
さらに、第1、第2、および第3のバイアス閉鎖弁のうち1つが、可撓性管弁である、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項5】
さらに、第1、第2、および第3のバイアス閉鎖弁のうち1つが、可撓性バイアスばねを含むプラグである、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項6】
さらに、第2および第3のバイアス閉鎖弁が、1つの部片として相互に接続される、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項7】
さらに、第2および第3のバイアス閉鎖弁が、内部放出通路内に位置決めされる、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項8】
さらに、第2および第3のバイアス閉鎖弁が、内部放出通路内に位置決めされたステムの反対側の端部に接続される、請求項7に記載のディスペンサ。
【請求項9】
さらに、第1、第2、および第3のバイアス閉鎖弁が、同軸で位置合わせされる、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項10】
さらに、液体ポンプ室および空気ポンプ室が、共通軸を有し、第1、第2、および第3のバイアス閉鎖弁が、液体ポンプ室および空気ポンプ室の共通軸に沿って位置決めされる、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項11】
さらに、第1、第2、および第3のバイアス閉鎖弁が、円板弁、プラグおよびばね弁、ならびに管弁を含む、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項12】
起泡液体ディスペンサであって、
液体ポンプ室および空気ポンプ室を有するポンプハウジングと、
液体ポンプ室と連絡する液体供給通路と、
ポンプハウジングに対してポンププランジャを往復運動させるためにポンプハウジングに装着されたポンププランジャとを備え、ポンププランジャが、ポンププランジャを通って延在する内部放出通路を有し、起泡液体ディスペンサがさらに、
ポンププランジャに液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンを備え、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンが、それぞれ液体ポンプ室および空気ポンプ室で、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンの充填位置と放出位置との間で往復運動するために、それぞれの液体ポンプ室および空気ポンプ室に装着され、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体供給通路と液体ポンプ室との間に第1の弁を備え、第1の弁が、液体供給通路から液体ポンプ室への液体の流れを制御して、逆流を防止し、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体ポンプ室と内部放出通路との間に第2の弁を備え、第2の弁が、液体ポンプ室から内部放出通路への液体の流れを制御して、逆流を防止し、起泡液体ディスペンサがさらに、
空気ポンプ室と内部放出通路との間に第3の弁を備え、第3の弁が、空気ポンプ室から内部放出通路への空気の流れを制御して、逆流を防止し、さらに、
第1、第2、および第3の弁のうち少なくとも2つが、1つの部片である、ディスペンサ。
【請求項13】
さらに、第2および第3の弁が、1つの部片である、請求項12に記載のディスペンサ。
【請求項14】
さらに、反対側の端部を含むある長さを有するステムを備え、ステムの一方端が、第2の弁に接続され、ステムの反対端が、第3の弁に接続される、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項15】
さらに、ステムが、内部放出通路内の位置にある、請求項14に記載のディスペンサ。
【請求項16】
さらに、第2の弁と第3の弁を接続する弾性ばねを備える、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項17】
さらに、第1、第2、および第3の弁が、同軸上で位置合わせされる請求項12に記載のディスペンサ。
【請求項18】
液体ポンプ室および空気ポンプ室が、共通軸を有し、第1、第2、および第3の弁が、液体ポンプ室および空気ポンプ室の共通軸に沿って位置決めされる、請求項12に記載のディスペンサ。
【請求項19】
さらに、第2および第3の弁が、それぞれバイアス閉鎖弁である、請求項12に記載のディスペンサ。
【請求項20】
さらに、第2および第3の弁のうち一方が、可撓性管弁である、請求項19に記載のディスペンサ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
起泡液体ディスペンサであって、
液体ポンプ室および空気ポンプ室を有するポンプハウジングと、
液体ポンプ室と連絡する液体供給通路と、
ポンプハウジングに対してポンププランジャを往復運動させるためにポンプハウジングに装着されたポンププランジャとを備え、ポンププランジャが、ポンププランジャを通って延在する内部放出通路を有し、起泡液体ディスペンサがさらに、
ポンププランジャに液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンを備え、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンが、それぞれ液体ポンプ室および空気ポンプ室で、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンの充填位置と放出位置との間で往復運動するために、それぞれの液体ポンプ室および空気ポンプ室に装着され、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体供給通路と液体ポンプ室との間に第1のバイアス閉鎖弁を備え、第1のバイアス閉鎖弁が、液体供給通路から液体ポンプ室への液体の流れを制御して、液体の逆流を防止し、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体ポンプ室と内部放出通路との間に第2のバイアス閉鎖弁を備え、第2のバイアス閉鎖弁が、液体ポンプ室から内部放出通路への液体の流れを制御して、液体の逆流を防止する、ディスペンサ。
【請求項2】
さらに、空気ポンプ室と内部放出通路との間に第3のバイアス閉鎖弁を備え、第3のバイアス閉鎖弁が、空気ポンプ室から内部放出通路への空気の流れを制御して、空気の逆流を防止する、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
さらに、第1、第2、および第3のバイアス閉鎖弁のうち1つが、可撓性円板弁である、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項4】
さらに、第1、第2、および第3のバイアス閉鎖弁のうち1つが、可撓性管弁である、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項5】
さらに、第1、第2、および第3のバイアス閉鎖弁のうち1つが、可撓性バイアスばねを含むプラグである、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項6】
さらに、第2および第3バイアス閉鎖弁が、内部放出通路内に位置決めされる、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項7】
さらに、第1、第2および第3バイアス閉鎖弁が、同軸上で位置合わせされる、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項8】
さらに、液体ポンプ室および空気ポンプ室が、共通軸を有し、第1、第2、および第3バイアス閉鎖弁が、液体ポンプ室および空気ポンプ室の共通軸に沿って位置決めされる、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項9】
さらに、第1、第2、および第3バイアス閉鎖弁が、円板弁、プラグおよびばね弁、ならびに管弁を含む、請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項10】
起泡液体ディスペンサであって、
液体ポンプ室および空気ポンプ室を有するポンプハウジングと、
液体ポンプ室と連絡する液体供給通路と、
ポンプハウジングに対してポンププランジャを往復運動させるためにポンプハウジングに装着されたポンププランジャとを備え、ポンププランジャが、ポンププランジャを通って延在する内部放出通路を有し、起泡液体ディスペンサがさらに、
ポンププランジャに液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンを備え、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンが、それぞれ液体ポンプ室および空気ポンプ室で、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンの充填位置と放出位置との間で往復運動するために、それぞれの液体ポンプ室および空気ポンプ室に装着され、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体供給通路と液体ポンプ室との間に第1のバイアス閉鎖弁を備え、第1のバイアス閉鎖弁が、液体供給通路から液体ポンプ室への液体の流れを制御して、液体の逆流を防止し、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体ポンプ室と内部放出通路との間に第2のバイアス閉鎖弁を備え、第2のバイアス閉鎖弁が、液体ポンプ室から内部放出通路への液体の流れを制御して、液体の逆流を防止し、起泡液体ディスペンサがさらに、
空気ポンプ室と内部放出通路との間に第3のバイアス閉鎖弁を備え、第3のバイアス閉鎖弁が、空気ポンプ室から内部放出通路への空気の流れを制御して、空気の逆流を防止し、
第2および第3のバイアス閉鎖弁が、1つの部片として相互に接続される、ディスペンサ。
【請求項11】
起泡液体ディスペンサであって、
液体ポンプ室および空気ポンプ室を有するポンプハウジングと、
液体ポンプ室と連絡する液体供給通路と、
ポンプハウジングに対してポンププランジャを往復運動させるためにポンプハウジングに装着されたポンププランジャとを備え、ポンププランジャが、ポンププランジャを通って延在する内部放出通路を有し、起泡液体ディスペンサがさらに、
ポンププランジャに液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンを備え、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンが、それぞれ液体ポンプ室および空気ポンプ室で、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンの充填位置と放出位置との間で往復運動するために、それぞれの液体ポンプ室および空気ポンプ室に装着され、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体供給通路と液体ポンプ室との間に第1のバイアス閉鎖弁を備え、第1のバイアス閉鎖弁が、液体供給通路から液体ポンプ室への液体の流れを制御して、液体の逆流を防止し、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体ポンプ室と内部放出通路との間に第2のバイアス閉鎖弁を備え、第2のバイアス閉鎖弁が、液体ポンプ室から内部放出通路への液体の流れを制御して、液体の逆流を防止し、起泡液体ディスペンサがさらに、
空気ポンプ室と内部放出通路との間に第3のバイアス閉鎖弁を備え、第3のバイアス閉鎖弁が、空気ポンプ室から内部放出通路への空気の流れを制御して、空気の逆流を防止し、
第2および第3のバイアス閉鎖弁が、内部放出通路内に位置決めされ、
第2および第3のバイアス閉鎖弁が、内部放出通路内に位置決めされたステムの反対側の端部に接続される、ディスペンサ。
【請求項12】
起泡液体ディスペンサであって、
液体ポンプ室および空気ポンプ室を有するポンプハウジングと、
液体ポンプ室と連絡する液体供給通路と、
ポンプハウジングに対してポンププランジャを往復運動させるためにポンプハウジングに装着されたポンププランジャとを備え、ポンププランジャが、ポンププランジャを通って延在する内部放出通路を有し、起泡液体ディスペンサがさらに、
ポンププランジャに液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンを備え、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンが、それぞれ液体ポンプ室および空気ポンプ室で、液体ポンプピストンおよび空気ポンプピストンの充填位置と放出位置との間で往復運動するために、それぞれの液体ポンプ室および空気ポンプ室に装着され、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体供給通路と液体ポンプ室との間に第1の弁を備え、第1の弁が、液体供給通路から液体ポンプ室への液体の流れを制御して、逆流を防止し、起泡液体ディスペンサがさらに、
液体ポンプ室と内部放出通路との間に第2の弁を備え、第2の弁が、液体ポンプ室から内部放出通路への液体の流れを制御して、逆流を防止し、起泡液体ディスペンサがさらに、
空気ポンプ室と内部放出通路との間に第3の弁を備え、第3の弁が、空気ポンプ室から内部放出通路への空気の流れを制御して、逆流を防止し、さらに、
第1、第2、および第3の弁のうち少なくとも2つが、1つの部片である、ディスペンサ。
【請求項13】
さらに、第2および第3の弁が、1つの部片である、請求項12に記載のディスペンサ。
【請求項14】
さらに、反対側の端部を含むある長さを有するステムを備え、ステムの一方端が、第2の弁に接続され、ステムの反対端が、第3の弁に接続される、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項15】
さらに、ステムが、内部放出通路内の位置にある、請求項14に記載のディスペンサ。
【請求項16】
さらに、第2の弁と第3の弁を接続する弾性ばねを備える、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項17】
さらに、第1、第2、および第3の弁が、同軸上で位置合わせされる請求項12に記載のディスペンサ。
【請求項18】
液体ポンプ室および空気ポンプ室が、共通軸を有し、第1、第2、および第3の弁が、液体ポンプ室および空気ポンプ室の共通軸に沿って位置決めされる、請求項12に記載のディスペンサ。
【請求項19】
さらに、第2および第3の弁が、それぞれバイアス閉鎖弁である、請求項12に記載のディスペンサ。
【請求項20】
さらに、第2および第3の弁のうち一方が、可撓性管弁である、請求項19に記載のディスペンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2006−524766(P2006−524766A)
【公表日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−501301(P2006−501301)
【出願日】平成16年4月30日(2004.4.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/013431
【国際公開番号】WO2004/098362
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(505292627)コンチネンタル・エイ・エフ・エイ・デイスペンシング・カンパニー (4)
【Fターム(参考)】