説明

距離に基づくアソシエーション

2つ以上の装置とアソシエーションされた距離関連の機能に基づいて、様々な演算を実施することができる。例えば、2つ以上の装置に対するアソシエーション手順は、1つ以上の決定した距離に基づいていてもよい。同様に、プレゼンス管理は、1つ以上の決定した距離に基づいていてもよい。距離関連の機能は、例えば、装置間の1つの距離、装置間の2つ以上の距離、装置間の相対距離の変化率、装置間の相対加速度、または、これらの距離関連の機能のうちの2つ以上の組合せを含んだ様々な形式を取ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、無線通信に関し、より具体的には、無線通信システムにおける距離準拠の機能体に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいては、2つ以上の無線装置が互いに通信するのを可能にするために、また、いくつかの用途においては、一方の無線装置が、もう一方の無線装置によって提供される機能にアクセスするのを可能にするために、種々の規定がなされることもある。例えば、ある無線装置が、別の無線装置のサービスエリアに入ると、それらの無線装置は、それら2つの無線装置が互いに通信するのを可能にするために、アソシエーション演算を実施することもある。加えて、ある無線装置が別の無線装置の演算に作用することを可能にするために、プレゼンス管理などの他の関連する演算が実施されることもある。
【0003】
アソシエーションの例には、通信するために無線ラップトップおよび無線アクセスポイントを設定すること、または、無線携帯電話もしくは娯楽用装置(例えば、MP3プレーヤ)と、無線ヘッドセット(例えば、ヘッドホン、イヤホン、その他)やウォッチなどの周辺機器との間に通信を設定することが挙げられる。要するに、アソシエーションは、無線装置が互いに通信することが可能であるか否か、そして無線装置がそのように通信することを許可されているか否かを無線装置が決定することを可能にするメッセージを交換することを伴うことがある。例えば、無線装置は、それらの各能力を示すメッセージを交換することもある。この手順に応じて、無線装置は、他の何らかの方式で交渉または協働して、通信に使用するパラメータの組みについて合意することもある。さらに、いくつかの用途において、無線装置は、ある種類の認証手順を利用して、互いの同一性を確認することもある。この同一性の情報は、例えば、それらの無線装置が互いに通信するのを許可されているか否かを、無線装置によって判断するために使用されることもある。
【0004】
アソシエーションを可能にするか、または他の方法で促進するために、種々の演算が実施されることもある。例えば、いくつかの用途では、無線装置は、信号強度に基づいたアソシエーションが用いられることもあり、このアソシエーションでは、受信信号の強度がしきい値を超えた場合、無線装置がアソシエートするのに十分接近していると想定される。他の用途では、無線認証に関連する技術が用いられることもあり、この技術によれば、無線装置は、一方の装置が別の装置内に無線周波エネルギーを誘起するように十分接近している場合、別の無線装置とアソシエートすることが可能となる。
【0005】
いくつかの用途において、無線装置は、プレゼンス管理を用いて、無線装置の別の無線装置への近接性に基づいて特定の機能体を別の装置に提供することもできる。例えば、いくつかの用途において、プレゼンス管理は、どのユーザがコンピュータの前方に座っているかに基づいて、ユーザインターフェースを修正するために用いられることもある。プレゼンス管理はまた、誰が室内にいるかに基づいて部屋の特徴(例えば、照明、温度、音楽、その他)を修正するために使用されることもある。
【0006】
実際に、アソシエーションまたはプレゼンス管理などの演算は、演算を開始または完了するために、ユーザと無線装置との何らかの相互作用を含むことがある。例えば、アソシエーションの間、ユーザは、各無線装置をアソシエーションまたは発見モードへと手動で設定し、何らかのソフトウェアインターフェースを通じて、発見した無線装置のリストにナビゲートし、無線装置を選択し、場合によっては無線装置についての何らかの情報を入力することもある。典型的な例において、ユーザによって入力される情報は、認証コードまたは複数のアクセスコード情報を含むこともある。同様に、プレゼンス管理の間、ユーザは、(例えば、自動車のシート、ホームシアターシステム、その他に関連付けられた)構成ボタンを押し、ユーザ名およびパスワードを打ち込み、カードを差し込み、または装置のプレゼンスの無線検出を起動する。
【0007】
実際に、アソシエーションおよびプレゼンス管理などの演算は、所望のレベルの機能性が得られないことがあり、また、ユーザにとって不便となることもある。例えば、プレゼンス管理は単に、別の無線装置との接続が検出されうるか否かを決定するものであるという点で、現実には比較的粗雑であることもある。加えて、アソシエーション、プレゼンス管理、または(例えば、上述のような)他の演算を達成するためにユーザによって実施される工程は、ユーザにとって比較的複雑で混乱させるものとなることもある。したがって、そのような演算を実施するための代替方法に対する必要性が存在する。
【特許文献1】米国特許仮出願第60/792,035号
【発明の開示】
【発明の概要】
【0008】
本開示の実例の態様の概要は以下の通りである。便宜上、本開示の1つ以上の態様は、本願においては簡潔に「いくつかの態様」と呼ばれることもある。
【0009】
この用途は、いくつかの態様においては、装置間の少なくとも1つの距離に基づいて処置を実施することに関する。例えば、2つの装置間の距離または相対運動などの距離関連機能を決定するために、様々な技法のうちの1つを用いることができる。次いで、決定した距離関数が、指定した基準を満たすか否かについて、決定をなすこともできる。その場合、次いで、対応する処置を取ることができる。
【0010】
いくつかの態様においては、2つ以上の装置の間のアソシエーションが、1つ以上の決定した距離に基づいていてもよい。例えば、装置が、互いの所定範囲内にあり、かつ/または、特定の方式で互いに対して移動されるか否かを決定することによって、アソシエーション手順を何らかの方式で開始するかまたは促進することができる。
【0011】
距離準拠のアソシエーションを、多様な使用事例において用いることができる。例えば、パーソナルエリアネットワークまたはボディエリアネットワークにおいては、多数の様々なピコネットが、様々なエンティティ(例えば、人またはネットワーク化された装置)によって所有され管理されることがある。さらに、これらのピコネットは、部分的に一致する、様々な関連する出力レベル要件およびデータ転送率を有することがある。距離準拠のアソシエーションを使用することで、ネットワークに参加する新たな装置は、所望のピコネットまたはネットワーク内の他の装置と効率的にアソシエーションすることができる。例えば、装置は、互いに30.48センチメートル(1フィート)以内にある場合、互いとアソシエーションすることができる。同様に、いくつかの装置が、互いに接近している場合、それらの装置のうちの最も接近した装置(例えば、最も接近した2つの装置)が、互いとアソシエーションすることができる。加えて、距離準拠のアソシエーションは、2つの装置が取引の実施を許可されるようにするために2つの装置の相対的な近接性が使用されるPOS用途などにおいて、安全な通信を提供するために用いることができる。
【0012】
いくつかの用途においては、プレゼンス管理が、1つ以上の決定した距離に基づいていてもよい。ここで、2つ以上の装置が、互いの所定の範囲内にあり、かつ/または、特定の方式で互いに対して移動されると決定された場合、様々なプレゼンス管理演算を起動することができる。一例として、距離準拠のプレゼンス管理により、プレゼンス管理対応の装置を所有するユーザは、別のプレゼンス管理対応の装置に対してさらに接近するか、またはさらに離れたとき、異なるプレゼンス管理応答を提示されることが可能となる。同様に、距離準拠のプレゼンス管理により、部屋を通り抜けるユーザは、同じユーザが部屋の中で立ち止まるとき、またはそのユーザが依然として部屋の中で座っているときとは異なるプレゼンス管理応答を提示されることが可能となる。
【0013】
本願において教示するような距離関連の機能は、様々な形式を取ることができる。例えば、そのような機能は、装置間の1つの距離、各装置が互いに対して移動される場合は装置間の2つ以上の距離、装置間の相対距離の変化率、装置間の相対加速度、他の距離関連機能、または、これらの距離関連機能のうちの2つ以上の組合せに関するものであってもよい。
【0014】
本願において教示するような距離関連の機能は、様々な方式で実装することができる。例えば、信号が一方の装置からもう一方の装置に伝わり、次いで戻るのに要する時間量(例えばラウンドトリップ時間)を決定することによって、距離を測定することができる。そのようなラウンドトリップ時間は、例えば、双方向測距を使用して、または装置間で呼掛けおよび応答信号を送信することによって計算することができる。また、到着時間の測定または受信電力の測定を使用して距離を決定することができる。相対距離の変化率は、例えば、到着時間の測定、受信電力の測定、加速度の読み、撮像技術、電場および磁場の変化の検出、またはドップラーシフトの検出を使用することで決定することができる。装置間の相対加速度は、相対距離における変化率のデータから決定することができる。
【0015】
本開示のこれらの、そして他の特徴、態様および利点は、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面を参照して検討すると、より完全に理解されよう。
【0016】
慣例に従って、図面に示した様々な特徴は、尺度通りに描かれていないこともある。したがって、様々な特徴の寸法は、明確にするために任意に拡大または縮小されていることがある。加えて、図面のうちのいくつかは、明確にするために簡略されていることもある。したがって、図面は、所与の機器(例えば装置)または方法の構成要素のすべてを描写していないこともある。最後に、同様の参照符号が、明細書および図の全体を通じて、同様の特徴を示すために使用されていることもある。
【詳細な説明】
【0017】
米国特許法119条に基づく主張
本願は、本願の譲受人に譲渡された2006年4月14日出願の米国特許仮出願第60/792,035号の利点およびこの米国特許仮出願第60/792,035号に対する優先権を主張するものであり、この米国特許仮出願第60/792,035号の開示内容は、引用によって本願に援用される。
【0018】
本開示の様々な態様について、以下に説明する。本願における教示は、種々様々な形式で実施されうること、ならびに、本願に開示されている任意の特定の構造、機能、またはそれら双方は、単に代表的なものであることが明らかとなろう。本願における教示に基づけば、本願において開示した態様が、他の任意の態様とは独立に実現されうること、ならびに、2つ以上のこれらの態様が、様々な方式で結合されうることが、当業者には理解されよう。例えば、本願に記載する任意の数の態様を使用して、ある機器を実装することができ、また、ある方法を実施することができる。さらに、本願に記載する1つ以上の態様に加えて、またはそれらの態様以外に、他の構造、機能、もしくは構造と機能性を使用して、そのような機器を実装することができ、また、そのような方法を実施することができる。一例として、いくつかの態様においては、本願で教示されるような距離関連の機能は、1つの距離に関連しうる一方で、他の態様においては、距離関連の機能は、距離と距離の変化率とに関連しうる。
【0019】
図1は、第1の装置102が無線通信リンク106を介して第2の装置104と通信しうる通信システム100の特定の態様を示している。一例として、装置102は、装置104の無線サービスエリアに入ることができ、また、以下で議論するように、装置102と装置104とが通信するのを可能にするために、様々な規定が講じられることがある。特に、装置102および装置104は、アソシエーションおよびプレゼンス管理などの演算が、装置102と装置104との間の1つ以上の距離関係に従って開始され、終了され、または実施される機能性を有している。
【0020】
図1の例における装置102および装置104は、距離決定およびそれに伴う処理に関連する機能性を提供しうる特定の構成要素を強調するように、簡略化した方式で示されている。具体的には、装置102は、最終的に装置102と装置104との間の1つ以上の距離を決定し、その決定に基づいて1つ以上の演算を実施する装置で用いられうる構成要素を強調するように示されている。逆に、装置104は、距離を決定する装置と連係して演算を実施しうる装置で用いられうる構成要素を強調するように示されている。以下でより詳細に議論するように、装置104は、装置102による距離決定を促進する機能性を有することができ、また、その決定に基づいて1つ以上の演算を実施することができる。所与の装置が、装置102について示された機能性、装置104について示された機能性、またはそれらの何らかの組合せを組み込みうることを理解されたい。
【0021】
装置102は、1つ以上の距離関連パラメータに関する様々な機能を実施するように適合された距離機能決定子構成要素(以下、距離決定子108)を有している。例えば、距離決定子108は、装置102と104との間の絶対距離、装置102と104との間の2つ以上の距離(例えば、装置102と装置104が互いに対して移動される場合)、装置102と装置104との間の相対距離の変化率、装置102と装置104との間の相対加速度、または他の距離関連機能を決定することができる。以下でより詳細に議論するように、距離決定子108は、このようにして適当な構成要素を有することができ、また、1つ以上の他の構成要素(例えばラジオ110)と協働して装置102と装置104との間の距離を、繰り返し決定することができる。
【0022】
装置102はまた、決定した距離パラメータ(1つまたは複数)に関する指示を生成するように適合された指示生成器112を有している。例えば、指示生成器112は、決定した絶対距離(1つまたは複数)、相対距離の変化率、相対加速度、その他の指示を生成することができる。加えて、指示生成器112は、決定した距離と、装置102(例えば、データメモリ内)に維持されうる距離比較パラメータ116(例えばしきい値)とを比較する比較器114を有していてもよい。指示生成器112は、次いで、その比較に従って、比較結果の指示を生成することができる。一例として、比較結果の指示は、決定した距離がしきい値よりも短いことを示すことができる。
【0023】
装置102は、少なくとも1つの決定した距離に基づいて様々な機能を実施するように適合されたプロセッサ構成要素118を有している。例えば、プロセッサ構成要素118は、指示の値に基づいて1つ以上の演算を起動することができる。それに加えて、またはそれに代わって、処理構成要素によって実施される演算は、ある方式で指示を利用することができる。
【0024】
図1の例において、プロセッサ構成要素118は、アソシエーション(例えば認証を含む)およびプレゼンス管理に関する機能を提供する。例えば、アソシエーション手順、認証手順、またはそれら双方が起動されてもよく、また、装置102と装置104との間の所与の距離関連の関係に依存していてもよい。同様に、プレゼンス管理手順が起動されてもよく、また、装置102と装置104との間の所与の距離関連の関係に依存していてもよい。そのような機能性を提供するために、プロセッサ構成要素118は、アソシエーションプロセッサ構成要素120と、認証プロセッサ構成要素122と、プレゼンス管理プロセッサ構成要素124とを有していてもよい。
【0025】
装置104は、装置102の対応する構成要素と連携して演算する複数の構成要素を有していてもよい。例えば、装置104は、1つ以上の無線通信リンク(例えばリンク106)を介して1つ以上の無線装置(例えば装置102のラジオ110)と通信するように適合されたラジオ126を有していてもよい。装置104はまた、プロセッサ構成要素118の機能性と相補的な機能性を提供するプロセッサ構成要素128を有していてもよい。したがって、プロセッサ構成要素128は、アソシエーションプロセッサ130と、認証プロセッサ132と、プレゼンス管理プロセッサ134とを有していてもよい。装置104はまた、距離決定子108と連携して1つ以上の距離関連機能を実施するための距離機能構成要素136を有していてもよい。また、装置104は、例えば装置104または装置102によって使用される距離関連の指示を生成しうる指示生成器138を有していてもよい。
【0026】
装置102および装置104は、様々な形態を取ることができる。例えば、いくつかの態様において、装置102および装置104は、ヘッドセット、マイクロホン、医療装置、生体計測センサ、心拍数モニタ、歩数計、心電図装置、ユーザI/O装置、ウォッチ、遠隔制御装置、スイッチ、タイヤ空気圧モニタ、娯楽用装置、コンピュータ、POS装置、補聴器、セットトップボックス、携帯電話、またはある形式の無線信号通信能力を持つ他の何らかの装置の様々な組合せを備えていてもよい。いくつかの態様において、装置104は、通信システム用のアクセス装置(例えばWiFiアクセスポイント)を備えていてもよい。例えば、装置104は、有線または無線通信リンクを介して別のネットワーク(例えば、インターネットなどのワイドエリアネットワーク)への接続性を提供することができる。したがって、装置104によって、装置102(例えばWi−Fiステーション)は、他のネットワークにアクセスすることが可能となる。加えて、装置102および装置104の一方または双方が可搬性のあるものであってもよく、また、場合によっては、比較的に可搬性のないものであってもよい。
【0027】
装置102および装置104は、無線通信リンクを介して送信または受信した信号に基づいて各機能を実施する様々な構成要素を有していてもよい。例えば、ヘッドセットは、無線通信リンクを介して受信した信号に基づいて聴覚出力を供給するように適合された変換器を有していてもよい。ウォッチは、無線通信リンクを介して受信した信号に基づいて視覚出力を供給するように適合されたディスプレイを有していてもよい。医療装置は、無線通信リンクを介して送信される感知信号を生成するように適合されたセンサを有していてもよい。
【0028】
装置102および装置104は、様々な無線通信リンクおよび無線ネットワークトポロジをサポートするか、あるいは使用することができる。例えば、いくつかの態様において、装置102および装置104は、ボディエリアネットワークまたはパーソナルエリアネットワーク(例えば、超広帯域ネットワーク)の一部を備えるか、または形成することができる。加えて、いくつかの態様において、装置102および装置104は、ローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークの一部を備えるか、または形成することができる。装置102および装置104はまた、例えば、符号分割多元接続、時分割多元接続、直交周波数分割多重、直交周波数分割多元接続、WiMAX、Wi−Fi、および他の無線技術を含めた種々の無線通信プロトコルまたは規格のうちの1つ以上をサポートするか、あるいは使用することができる。したがって、装置102および装置104は、様々な無線技術を使用して1つ以上の通信リンクを確立するために、適当な構成要素を有していてもよい。
【0029】
システム100の実例の演算について、これから、図2、図3および図4の流れ図と共により詳細に議論することにする。図2は、例えば装置102によって実施されうる演算に関する。図3は、例えば装置104によって実施されうる演算に関する。図4は、装置102と装置104との間の1つ以上の距離を決定するために実施されうる演算に関する。便宜上、図2、図3および図4の演算(または本願で議論する他の任意の演算)は、特定の構成要素(例えば装置102および装置104)によって実施されるものとして説明することができる。しかしながら、これらの演算は、他の構成要素と共にかつ/または他の構成要素によって、また、場合によっては異なる数の構成要素を使用して実施されうることを理解されたい。また、本願において説明する演算の1つ以上は、所与の実装例においては用いることができないことを理解されたい。
【0030】
最初に図2を参照すると、ブロック202で表されているように、装置102などの第1の装置が、装置104などの第2の装置との通信を確立すると共に、距離準拠の演算を開始する(例えば測距モードを有効にする)。ここで、装置102は、装置102が、装置104と関連付けられた無線サービスエリアに入っているか否かを決定することができる。これらの演算は、自動的に開始することができ、また、装置102を装置104とアソシエートしようと望むユーザによる行動に基づいて開始することができる。前者の場合、装置102が、無線ネットワークのサービスエリア(例えば、ボディエリアネットワークもしくはパーソナルエリアネットワーク)または他の無線装置のサービスエリアに入っているか否かを判断するために、装置102が繰り返しスキャンしうるように、発見モードは絶えず有効化することができる。後者の場合、ユーザは、近くの無線ネットワークまたは無線装置を求めるスキャンを装置102(例えばラジオ110)に開始させる発見モードを開始するために、装置102の入力装置を利用する(例えば作動させる)ことができる。ブロック202の演算と共に、ユーザは、装置104の特定の範囲内に装置102を持ち込むことができる。
【0031】
図3を参照すると、装置104はまた、ブロック202の演算と類似しかつ/または相補的である演算を実施することができる。便宜上、図3の実例の演算は、第1の装置の観点から示されている。換言すれば、図3の状況において(図2に関連して上述した対応する関係とは対照的に)、第1の装置は、装置104を備えることができ、第2の装置は、装置102を備えることができる。
【0032】
ブロック302によって表されているように、装置104はまた、例えば近くの無線装置を発見することを試みて、距離準拠の演算を開始することができる。上で議論したように、この演算は、自動的に、またはユーザによる何らかの行為(例えば、装置104の入力装置を利用すること)に応答して開始することができる。それに加えて、またはそれに代わって、装置104は、信号が装置102から受信されたことに応答して、発見手順を開始することができる。装置102と装置104などの装置間の通信を開始するための発見または他の何らかの類似の手順を開始するために、他の技術を用いてもよいことを理解されたい。
【0033】
再び図2を参照すると、ブロック204によって表されているように、装置102(例えば、距離決定子108)は、装置102と装置104との間の少なくとも1つの距離を決定する。この目的で、装置102は、装置104から1つ以上の信号を受信し処理することができる。加えて、装置102は、様々な信号を生成し、それらの信号を装置104に送信することができる。ブロック206およびブロック208によって表されているように、装置102(例えば指示生成器112)は、1つ以上の決定した距離に対応する1つ以上の指示を生成することができる。ブロック204〜208の演算は、ブロック202の動作を起動するのに伴って起動することができる。したがって、これらの演算は、自動的に、または、装置102のユーザ側での何らかの行為に応答して起動することができる。
【0034】
図3のブロック304によって表されているように、装置104はまた、ブロック204〜ブロック208の演算と類似しかつ/または相補的である演算を実施することができる。例えば、装置104(例えば指示生成器138)は、装置104と装置102との間の少なくとも1つの距離に関する指示を生成することができる。この目的で、装置104(例えば、距離機能構成要素136)は、装置104と装置102との間の距離の決定に関する1つ以上の演算を実施することができる。例えば、距離機能構成要素136は、距離決定演算に関する、装置102から受信した1つ以上の信号を処理することができる。構成要素136は次いで、1つ以上の応答信号を生成し、それらの信号を再び装置102に送信することができる。
【0035】
1つまたは複数の様々な技術が、装置102と装置104との間の距離を決定するために用いることができる。例えば、いくつかの実装例において、距離は、到着時間の測定、ラウンドトリップ時間の測定、信号強度の測定、ドップラーシフトの測定、または他の何らかの好適な技術を使用して測定することができる。距離を測定するための技術のいくつかの例について、ブロック402で開始する図4と関連して議論することにする。
【0036】
ブロック404によって表されているように、いくつかの実装例においては、距離測定演算を開始する装置102などの装置が、装置104などの応答装置に1つ以上の信号を送る。例えば、開始側の装置は、1つ以上の信号を再び開始側の装置に送るように他の装置に命令する応答側の装置にメッセージを送ることができる。このようにして、図1の例において、装置102の距離決定子108は、ラジオ110の送信器と協働して、適当な信号を装置104に送信することができる。
【0037】
ブロック406によって表されているように、応答側の装置は、受信した信号を処理し、応答信号を生成する(例えば、メッセージを形成する)ことができる。図1において、距離機能構成要素136は、ラジオ126の受信器と協働して、装置102から信号を受信する。
【0038】
ブロック408によって表されているように、応答信号は次いで、応答側の装置から開始側の装置に送信される。図1において、距離機能構成要素136および指示生成器138は、このように、ラジオ126(例えば送信器)と協働して装置102に信号を送信する。
【0039】
ブロック410で表されているように、開始側の装置は、必要に応じて、受信した応答信号を処理して開始側の装置と応答側の装置との距離を決定する。図1において、距離機能構成要素108は、ここでもラジオ126(例えば受信器)と協働して、装置104から信号を受信する。
【0040】
ブロック412は、行うべき距離測定が他にある場合、上記の演算を繰り返しうることを表している。ここで、複数の距離決定が、逐次的な方式で、または他の何らかの方式で、同時になされうることを理解されたい。
【0041】
ブロック404からブロック410の実例の演算について、これから、到着時間の測定、ラウンドトリップ時間の測定、および信号強度の測定に関する具体的な例と共に、より詳細に議論することにする。これらは、用いうる測定技術のうちの少数に過ぎないこと、ならびに、本願における教示は、他の測定技術と共に使用されうることを理解されたい。
【0042】
到着時間を利用して距離を決定するいくつかの実装例において、開始側の装置は、応答側の装置から受信した信号の到着時間を測定することができる。例えば、ブロック404において、開始側の装置(例えば距離決定子108)は、応答側の装置が、到着時間の測定に使用されるいくつかの信号を送信することを要求することができる。ブロック406およびブロック408において、応答側の装置は次いで、適当な信号を生成し、それらを開始側の装置に送信することができる。例えば、距離機能構成要素136および指示生成器138によって、ラジオ126は適当な信号をラジオ110に送信することができる。次いで、ブロック410において、開始側の装置(例えば距離決定子108)は、到着時間の測定を実施し、また、それらの測定に基づいて、開始側の装置と応答側の装置との間の距離を決定することができる。
【0043】
いくつかの実装例において、応答側の装置は、開始側の装置から受信した信号に対して到着時間の測定の演算を実施することによって、装置間の距離を決定することができる。この場合、ブロック404において、開始側の装置(例えば、ラジオ110の送信器と連携した距離決定子108)は、到着時間の測定に使用される信号を応答側の装置に送信することができる。ブロック406において、応答側の装置(例えば距離機能構成要素136)は、到着時間の測定を実施し、また、場合によっては、それらの測定に基づいて、応答側の装置と開始側の装置との間の距離を決定することができる。この場合、指示生成器138は、導出した距離関連情報に関する指示を生成することができる。ブロック408において、応答側の装置(例えば指示生成器138)は、到着時間の測定結果または決定した距離を開始側の装置に送信することができる。ブロック410において、開始側の装置(例えば距離決定子108)は、受信した情報を処理して、後の演算のために装置102と装置104との間の距離を決定することができる。
【0044】
ラウンドトリップ時間の測定を利用するいくつかの実装例において、開始側の装置(装置102)は、所与の時間に応答側の装置にメッセージを送信することができる(ブロック404)。ブロック406において、距離機能構成要素136は、装置104による要求信号の受信と装置104による応答信号の送信との間の時間量(すなわちターンアラウンド時間)を決定することができる。あるいは、ラジオ126と協働して、距離機能構成要素136は、定義されたターンアラウンド時間内に応答信号が送信されるようにすることができる。装置104は、このようにして、応答メッセージ(例えば、場合によっては指示生成器138によって生成されたターンアラウンド時間の指示を含む)を生成し、そのメッセージを装置102に送信することができる(ブロック408)。ブロック410において、装置102は、受信した応答信号を処理して、ラウンドトリップ時間を、次いで装置102と装置104との間の距離を計算することができる。この目的で、距離決定子108は、応答メッセージが装置102で受信された時点を(例えばラジオ110と協働して)決定することができる。距離決定子108は次いで、応答メッセージを供給された装置104のターンアラウンド時間を除外して、ブロック404における信号の送信からブロック410における応答信号の受信までの間に経過した時間からラウンドトリップ時間を決定することができる。
【0045】
受信した信号の強度を利用するいくつかの実装例において、開始側の装置は、応答側の装置から受信した信号の信号強度を測定することができる。例えば、ブロック404において、開始側の装置(装置102)は、応答側の装置にメッセージを送信して、応答側の装置が既知の信号強度(例えば一定のエネルギーレベル)で信号を送信することを要求することができる。ブロック406において、受信した信号に応答して、応答側の装置(例えば、指示生成器138と協働する距離機能構成要素136)は、ラジオ126によって1つまたは複数の適当な信号を装置102に送信することができる(ブロック408)。ブロック410において、距離決定子108は、次いで、ラジオ110によって受信した対応する信号(1つまたは複数)の強度に基づいて、装置102と装置104との間の距離を計算することができる。
【0046】
受信した信号の強度を利用して距離を決定するいくつかの実装例において、応答側の装置は、開始側の装置から受信した信号の信号強度を測定することができる。図1の例において、装置104は、既知の信号強度を有する1つ以上の信号を、ブロック404において装置102から受信することができる。この場合、ブロック406において、距離機能構成要素136は、ラジオ126によって受信した信号(1つまたは複数)の強度に基づいて、装置104と装置102との間の距離を計算することができる。ブロック408において、指示生成器138は、導出した距離情報に関する指示を再び装置102に送信することができる。ブロック410において、開始側の装置(例えば距離決定子108)は、次いで、受信した情報を処理して、後の動作のために装置102と装置104との間の距離を決定することができる。
【0047】
図2のブロック206を再び参照すると、装置102(例えば指示生成器112)は、ブロック204において生成された、少なくとも1つの決定した距離に関する指示を生成する。上で議論したように、距離決定および指示生成の演算は、例えば、装置102と装置104との間の1つの距離、装置102と装置104との間の2つ以上の距離、装置102と装置104との間の相対距離における変化率、装置102と装置104との間の相対加速度を含んだ、1つ以上の距離関連パラメータを決定することを伴う。ここで、装置102と装置104との間の距離の変化率(例えば相対速度)は、例えば、ある時点における装置間の距離を決定すること、1つまたは複数の他の時点における装置間の距離を決定すること、ならびに、関連付けられた期間(1つまたは複数)にわたる距離の変化(1つまたは複数)を計算することによって決定することができる。同様の情報が、変化率の導関数の情報を取得するなどの既知の技法を使用して装置102と装置104との間の相対加速度を決定するために利用することができる。少なくとも1つの距離に関する指示が、本願で明示的に述べるもの以外の形式を取りうることを理解されたい。
【0048】
いくつかの態様において、その指示は、単に、装置102と装置104との間の決定した単一の距離を指定することができる。以下でより詳細に議論するように、この形式の指示は、ある機能を実施するのに適格と見なされる距離だけ装置102と装置104が分離しているか否かを決定するために、1つ以上のしきい距離と比較することができる。
【0049】
また、ある指示は、装置102と装置104との間の複数の決定した距離を指定することもできる。例えば、装置102と装置104との間の距離は、様々な時間に確認することができる。そのような演算は、様々な種類の距離決定シナリオと共に実施することができる。
【0050】
例えば、いくつかの態様において、装置間の距離は、距離の読みをより正確にするために複数回確認することができる。ここで、明らかに誤った読みは、破棄することができる。加えて、場合によっては、平均の決定距離を計算することもでき、また、中間の決定距離および標準偏差を計算することもできる。したがって、このシナリオにおいて、指示は、複数の類似した決定距離、決定距離のある標準偏差を伴う決定距離、ある範囲の決定距離、または他の何らかの類似した情報を備えることができる。
【0051】
いくつかの態様において、複数の距離の読みが、あるシナリオで用いられることがあり、そのシナリオにおいて、演算の実施は、装置102および装置104が、定義済みのパターンで互いに対して移動されることに基づいている。例えば、装置102および装置104は、最初に第1の距離だけ離れて配置し、次いで第2の距離だけ離れて配置し、以下同様に配置することができる。したがって、このシナリオにおいて、指示は、あるパターンの複数の決定距離を備えることができる。
【0052】
いくつかの態様においては、装置102と装置104との間の相対距離の変化率を決定するために、複数の距離の読みを用いることができる。例えば、装置間の第1の距離は第1の時点で、装置間の第2の距離は第2の時点で決定することができる。次いで、例えば、距離の変化(例えば、第1の距離から第2の距離を減じたもの)と経過時間(例えば、第2の時点から第1の時点を減じたもの)との比を計算することによって、距離の変化率を決定することができる。したがって、このシナリオにおいて、指示は、決定した相対距離の変化率(例えば、相対速度の指示)を備えることができる。
【0053】
いくつかの態様においては、相対距離の変化率の複数の読みを用いることができる。例えば、演算の実施は、装置102と装置104との間の距離の変化率(例えば相対速度)が、定義済みのパターンで変化することに基づいてもよい。ここで、装置102および装置104は、様々な期間にわたって様々な速度で互いに対して移動することができる。このシナリオにおいて、指示は、複数の様々な相対距離の変化率を備えることができる。
【0054】
同様に、装置102と装置104との間の相対加速度のプロファイルを入手するために、相対距離の変化率の複数の読みを利用することができる。例えば、加速度の情報は、ある期間にわたって収集した相対速度の導関数の情報を取得することによって入手することができる。したがって、このシナリオにおいて、指示は、所与の時点における決定した相対加速度を備えることができる。
【0055】
上で議論したものと同様の方式で、複数の加速度の読みを用いることができ、その方式において、演算の実施は、装置102と装置104との間の相対加速度が、定義済みのパターンで変化することに基づいていてもよい。したがって、このシナリオにおいて、指示は、複数の相対加速度を規定する加速度プロファイルを備えることができる。
【0056】
いくつかの態様において、装置は、複数の種類の距離関連パラメータを決定することができる。例えば、装置102は、装置102と装置104との間の絶対距離を決定することができ、かつ、装置102と装置104との間の相対距離の変化率を決定することができる。ここで、いくつかの態様において、これらの様々な種類の距離関連パラメータを測定するために、様々な距離測定の技法が用いられうることを理解されたい。例えば、所与の測定技法では、特定の種類の距離測定値を、他の測定技法と比べてより効果的に決定することができる。
【0057】
ブロック208によって表されているように、ブロック206において生成された指示は、1つ以上の距離比較パラメータ116と比較される(図1)。比較演算の性質は、指示の特定の形式に依存している。
【0058】
例えば、単一の距離に関する指示が、ブロック206において生成された場合、この形式の指示は、装置102と装置104が、ある機能を実施するのに許容可能と見なされる距離範囲内にある距離だけ分離しているか否かを決定するために、1つ以上の距離しきい値144と比較することができる。例えば、ある機能の開始は、装置が、特定の距離(例えば、1メートル、3メートル、その他)未満だけ、またはその特定の距離を越えて離れていることに基づいていてもよい。あるいは、ある機能の開始は、装置が、2つの距離しきい値144によって規定される範囲内に入る距離だけ分離していることに基づいていてもよい。
【0059】
いくつかの態様において、1つ以上のレベルの機能性を規定することができ、それによって、様々なレベルの機能性が、装置102と装置104との間の様々な距離に基づいて用いられる。ここで、決定した距離がある範囲内に入る(例えば、装置102と装置104が互いに相対的に接近している)場合には、ある種類の機能性を用いることができ、一方で、決定した距離が別の範囲内に入る(例えば、装置102と装置104が互いにさらに離れている)場合、別の種類の機能性を用いることができる。この場合、決定した距離は、1つ、2つ、またはそれ以上の距離しきい値144と比較することができる。
【0060】
上記のように、複数の距離に関する複数の指示がブロック206において生成された場合、これらの指示は、1つ以上の距離しきい値144と比較することができる。いくつかの実装例において、距離しきい値144は、距離のパターンに関するものであってもよく、そのパターンにおいて、装置間の距離は、定義済みのパターン148で様々な距離の間で変化する。実際に、決定した距離と定義済みのパターン148との間の比較的小さな偏差に対処するために、ある許容差をパターン148の各距離しきい値と関連付けることができる。
【0061】
相対距離の変化率に関する指示がブロック206において生成された場合、この指示は、定義済みの変化率146と比較することができる。定義済みの変化率146は、例えば、変化率に対する上位しきい値、変化率に対する下位しきい値、変化率の範囲、または変化率の定義済みのパターン148を備えることができる。後者のシナリオの例として、変動する基準により、装置間の変化率が、定義済みのパターン148における様々な変化率の間で変化するように指定することができる。ここでも、決定した変化率と定義済みのパターン148との間の比較的小さな偏差に対処するために、ある許容差を定義済みのパターン148における各定義済みの変化率と関連付けることができる。
【0062】
相対加速度に関する指示が、ブロック206において生成された場合、その指示は、定義済みの加速度プロファイル150と比較することができる。定義済みの加速度プロファイル150は、例えば、加速度に対する上位しきい値、加速度に対する下位しきい値、加速度の範囲、または加速度のパターンを備えることができる。後者のシナリオの例として、変動する基準により、装置間の相対加速度が、定義済みの加速度プロファイル150に従う加速度間で(例えば既知のパターンで)変化するように指定することができる。上記のシナリオと同様に、決定した加速度と定義済みの加速プロファイル150との間の比較的小さな偏差に対処するために、ある範囲の許容差を、定義済みの加速度プロファイル150の加速度と関連付けることができる。
【0063】
ブロック208の比較は、様々な方式で実施されうることを理解されたい。例えば、決定した距離は、単純に距離比較パラメータから減算することができる。加えて、いくつかの実装例においては、複数の比較を行うことができる。そのような手法は、例えば、距離がある期間にわたって繰り返し確認される場合、過渡状態を減じるため、相対距離の変化率もしくは相対加速度に関する演算を実施するために、複数の測定がなされる場合、または、2つ以上の種類の確定された距離の組合せが用いられる場合に使用することができる。後者のシナリオの一例として、以下でより詳細に議論するように、装置間の相対距離ならびに装置間の絶対距離の変化率に基づいて演算を起動するか、または修正することができる。
【0064】
ブロック208の演算と共に、指示生成器112は、比較または他の何らかの類似の演算の結果を示す比較結果の指示を生成することができる。例えば、そのような指示は、距離準拠の演算を実施するための所望の基準を装置が満たしているか否かを示すことができる。
【0065】
ブロック209によって表されているように、装置102は次いで、比較の結果に基づいて適当な処置を取ることができる。例えば、比較結果の指示が、距離基準(1つまたは複数)が満たされたことを示している場合、装置102は、所与の機能を起動するかもしくは終了させ、または、ある機能の演算を何らかの方式で変更することができる。ブロック208の比較が成功しなかった場合、図2の演算を終了し、次いで他の何らかの時点で起動することができる。
【0066】
ブロック210によって表されているように、いくつかの実装例において、距離準拠の基準は、アソシエーション関連の演算を開始するための前提条件として使用することができる。例えば、装置102と装置104との間の距離が、あるしきい値未満である場合、および/または、装置102と装置104が、適切な方式で互いに対して移動される場合は、装置102は、装置104とのアソシエーション手続きを開始することができる。加えて、図3のブロック305およびブロック306によって表されているように、装置104は、ブロック209およびブロック210の演算と類似しかつ/または相補的である演算を実施することができる。したがって、アソシエーション演算が(例えば、ブロック208における比較が成功したことを示す、装置102からのメッセージの受信に基づいて)許可される場合、装置104は、装置102と協働してアソシエーション演算を開始することができる。いくつかの態様において、アソシエーションは、装置が互いの所与の距離内にあり、かつ/または特定の方式で互いに対して移動される場合、自動的に起動することができる。
【0067】
図2の例において、ブロック210はブロック208を通じてブロック204に続いているが、これらの演算は、必ずしも図示した順序で実施されるわけではない。例えば、いくつかの実装例において、距離決定演算は、アソシエーション手順の開始後に実施することができる。したがって、本願において教示するような1つ以上の距離関連機能を、アソシエーション手順の一部として起動することができる。加えて、いくつかの実装例において、距離決定演算は、アソシエーション手順の前提条件としての役割を果たすと共に、アソシエーション手順の一部を形成することができる。
【0068】
いくつかの態様において、アソシエーション手順は、装置102と装置104とでペア形成して、装置102と装置104との間で特定の種類の通信を可能にすることを伴うことがある。例えば、アソシエーション手順は、装置102と装置104との間にアプリケーションレベルの通信を確立することを伴うことがある。
【0069】
アソシエーション手順と共に、または、他の距離準拠の演算と共に、多様な演算を実施することができる。例えば、図2のブロック212およびブロック214、ならびに図3のブロック308およびブロック310はそれぞれ、ブロック210および306のアソシエーション手順と共に任意選択により起動することができる複数の手順を示している。
【0070】
ブロック212によって表されているように、いくつかの用途において、アソシエーション手順(例えば、ペア形成処理)は、人間による同期化テストを用いることができる。例えば、そのようなテストは、人間による同期化能力に基づいていてもよく、その同期化能力により、ある人は、容易に2つのスイッチを実質的に同時に作動させることができるが、しかし、第三者にとっては、他の人と実質的に同じ時間でスイッチを作動させるための厳密な時間を予測することは、非常に困難となりうる。したがって、ブロック212の演算は、装置102と装置104の入力装置を同時に活動化させる(例えばスイッチを作動させる)ようにユーザに(例えば、ディスプレイ上の視覚コマンドによって、LEDなどの点灯要素の特定の構成によって、または音声コマンドによって)指図することを含むことができる。アソシエーション手順は、このようにして、装置102のスイッチが、装置104のスイッチが作動されるのと実質的に同時に作動される(例えば、押し下げられかつ/または解放される)か否かを決定することを含むことができる。図3のブロック308によって表されているように、装置104は、ブロック212の演算と類似しかつ/または相補的である演算を実施することができる。以下でより詳細に議論するように、多様なユーザ入力装置(例えばスイッチ以外)をこの演算のために使用することができる。
【0071】
同期化テストは、多様な方式で実施することができる。例えば、いくつかの実装例において、装置102は、装置102と装置104のそれぞれのスイッチが押し下げられる時間、装置102と装置104のそれぞれのスイッチが解放される時間、またはそれら双方を比較することができる。いくつかの実装例において、同期化テストは、スイッチを複数回、作動させることを含むことができる。例えば、ユーザは、数回のランダムなタイミングを選んで、各装置のボタンを同時に押し、解放することができる。この場合、各装置は、スイッチの作動と関連付けられる時間のシーケンスを生成することができる。装置102は次いで、同じ人が装置102と装置104のスイッチを作動させたか否かを判断する試みにおいて、シーケンスのタイミングを比較することができる。上記の実装例のいずれにおいても、装置102および装置104からの作動のタイミングが十分に類似している場合、装置102および装置104は、互いにアソシエーションすることができる。
【0072】
いくつかの実装例において、作動時間の比較は、一方の装置(例えば装置102)のユーザ入力装置の作動時間(1つまたは複数)を表す第1の指示と、もう一方の装置(例えば装置104)のユーザ入力装置の作動時間(1つまたは複数)を表す第2の指示との比較を含むことができる。例えば、アソシエーションプロセッサ122は、装置102のユーザ入力装置を介して第1の指示を取得し、装置104から第2の指示を受信することができる。アソシエーションプロセッサ122は、次いで、装置102のユーザ入力装置の作動が、装置104のユーザ入力装置の作動と実質的に同時に生じたか否かを判断するために、2つの指示を比較することができる。
【0073】
図2の例において、ブロック212はブロック210に続いているが、これらの演算は、必ずしも図示した順序で実施されるわけではない。例えば、いくつかの実装例において、同期化テストは、アソシエーション手順の開始前に(例えば、アソシエーション手順を開始する前提条件として)実施することができる。加えて、いくつかの実装例において、同期化テストは、アソシエーション手順の前提条件としての役割を果たすと共に、アソシエーション手順の一部をなすことができる。
【0074】
ブロック214によって表されているように、いくつかの実装例において、アソシエーション手順は、装置102と装置104とを互いに対して認証することを含んでもよい。一般に、認証は、別の装置の同一性を確認することに関する。認証手順を使用することにより、装置は、他の装置との通信を許可されていることを確認し、また、所与の組みの演算が、他の装置と協働して実施されうることを確認することができる。後者のシナリオの一例として、所与の装置により、要求側の装置は、その要求側の装置が適当な権限を有している場合、その所与の装置によって提供される特定のサービスにアクセスすることが可能となる。そのようなサービスには、例えば、ネットワークへの接続、ペイパービューサービスへのアクセス、データ、オーディオ、ビデオなどの保護されたメディアへのアクセス、またはそれらの組合せを挙げることができる。
【0075】
認証は、多様な方式で実施することができる。いくつかの実装例において、認証手順は、一方の装置からもう一方の装置にセキュリティ証明書(例えばパスワード)および/またはユーザの生体計測情報を送信することを含んでもよい。典型的なシナリオにおいて、各装置は他の装置を認証する。例えば、装置102は装置104を認証することができ、装置104は装置102を認証することができる。したがって、図3のブロック310で表されているように、装置104は、ブロック214の演算と類似しかつ/または相補的である演算を実施することができる。このように、各装置は、他の装置にセキュリティ証明書または他の好適な情報を送信し、また他の装置から対応する情報を受信することができる。
【0076】
上記を鑑みて、アソシエーション関連の演算が、2つ以上の装置の任意の好適な距離関連の特徴によって起動し、終了し、または作用しうることを理解されたい。例えば、アソシエーション演算は、装置間の絶対距離、装置間の距離の定義済みのパターン、装置間の相対距離の変化率、装置間の相対加速度、またはそれらの組合せに依存してもよい。したがって、アソシエーションは、装置間の測定済みのパラメータ(例えば、距離、変化率、もしくは加速度)が、しきい値(例えば、対応する定義済みパラメータ)と比べて小さいか、大きいか、または実質的に同じ(例えば等しい)である否か、あるいは、そのようなしきい値の範囲を下回るか、上回るか、またはその範囲に含まれるか否かに依存してもよい(例えば、起動される、終了される、作用されるなど)。
【0077】
結果的に、本願における教示に従って、広範なアソシエーション機能を提供することができる。例えば、アソシエーション手順は、入来側の装置が既存の装置に十分に接近すると開始することができる。そのような手法は、周囲エリアが、様々なネットワークに関連付けられた多数の装置を含んでいる場合に有利であることが判明することがある。
【0078】
いくつかの態様において、ユーザは、ボタンを押してアソシエーションを活動化することができ、次いで、物理的に第1の装置を第2の装置に接近させ、次に第2の装置から離す動作を用いて、2つの装置をアソシエーションすることができる。この手法では、アソシエーションする装置を同じエリア内の他の無線装置と容易に区別するための機構をも提供しうる直観的なアソシエーション方法がもたらされる。
【0079】
加えて、ユーザが、ある装置を使用してコンピュータにパスワードを無線で送信している場合、コンピュータは、距離などの他の要素に加えて、現在どの装置が静止しているかに基づいて、すぐ近傍にある正しい装置を「選択する」ことができる。同様に、ユーザがコンピュータのところまで歩く場合、コンピュータは、適当な方式でそのコンピュータ自体をオンにするか、または構成することができる。さらに、複数のユーザがコンピュータの近くにいる場合、コンピュータは、最も接近しているユーザに基づいて、または最も高い優先権を持つ最も接近したユーザに基づいて、そのコンピュータ自体を構成することができる。対照的に、ユーザがコンピュータを通り越して歩く場合、コンピュータは、より迅速にスリープに戻ることができる。
【0080】
本願において教示するような距離準拠の技法の利用は、多様なアソシエーション関連の演算(例えば、ペア形成、認証、その他)と共に用いることができる。例えば、POS端末は、距離のパラメータおよび/または相対距離の変化率のパラメータを利用して、販売取引に使用する装置を識別することができる。ここで、相対距離の変化率は、ユーザが一方の装置(例えば、POS端末対応の携帯電話)をもう一方の装置(POS端末)に通して取引を開始するとき、POSで装置を通す行為を評価するために使用することができる。この技法は、周囲エリアにある他の装置同士を区別する効果的な方式を提供することができ、また、比較的簡潔なユーザインターフェースを取引のために提供することができる。
【0081】
アソシエーションは、1対1、1対多数、多数対1、または多数対多数であってもよい。例えば、オーディオ装置(例えばMP3プレーヤ)は、近くの複数のヘッドセットとアソシエーションすることができ、これらのヘッドセットのユーザは、オーディオ装置によって提供される音声を傾聴することが可能となる。上記の例は、単に少数の用途を説明するものであること、ならびに、距離準拠のアソシエーションは、多様な用途において用いられうることを理解されたい。
【0082】
ブロック216によって表されているように、プレゼンス管理は、装置間の1つ以上の距離に基づいて提供することができる。いくつかの態様において、この形式のプレゼンス管理は、ある装置の別の装置に対する位置および/またはある装置の他の装置に対する運動に基づいて特定の演算を実施することに関する。いくつかの態様において、プレゼンス管理はまた、装置の同一性(例えば他の装置)に基づいていてもよい。例えば、特定の処置を特定の装置に対して取ることができる。ここで、装置は、一意のアドレス、割り当てられた識別子によって、または他の何らかの方式で識別することができる。
【0083】
プレゼンス管理演算は、いくつかの態様において、プレゼンス管理を起動すること、特定の演算がプレゼンス管理と共に実施されるか否かを判断すること、ならびに、プレゼンス管理を終了することに関するものであってもよい。例えば、コンピュータは、どのユーザがコンピュータの前に座っているかに応じて、異なるユーザインターフェースを提示することができる。この目的で、ユーザは、コンピュータがユーザを一意に識別することを可能にする装置を所有することができる。同様に、プレゼンス管理対応の装置は、1人または複数人の誰が部屋にいるかに基づいて、部屋の特徴(例えば、照明、温度、演奏される音楽、その他)を変更するように適合することができる。別の例において、可搬式の装置(例えば携帯電話)のユーザインターフェースは、可搬式の装置が、ステレオ、テレビ、または他の制御されうる装置に接近しているとき、遠隔制御の機能性を提供するように適合することができる。これらは、プレゼンス管理の少数の例に過ぎない。プレゼンス管理は、多数の他のシナリオおよび演算を包含することを理解されたい。
【0084】
いくつかの実装例において、プレゼンス管理の機能性は、上で議論したアソシエーション関連の機能性とは独立して用いることができる。例えば、本願において教示するような距離準拠のプレゼンス管理は、アソシエーション手順を利用する装置において、または、アソシエーション手順を利用しない装置において用いることができる。前者の場合、本願において教示するような距離準拠のプレゼンス管理は、アソシエーションが距離準拠でない装置において用いることができる。また、本願において教示するような距離準拠のアソシエーションを用いる装置は、プレゼンス管理の機能性を提供してもよく、また提供しなくてもよい。
【0085】
図2の例を参照するが、ブロック202、ブロック204、ブロック206、ブロック208、およびブロック212の演算に類似した演算を、プレゼンス管理と共に実施することができる。例えば、プレゼンス管理を起動するべきかまたは終了するべきかに関する判断は、ブロック208の比較演算および/またはブロック212の同期化演算の結果に基づいたもの(例えば、そうした演算から生成された指示)であってもよい。したがって、プレゼンス管理は、装置が互いから所与の距離(例えば3メートル)内にあり、かつ/または特定の方式で互いに対して移動される場合、自動的に起動することができる。同様に、プレゼンス管理の間に実施される演算うちの1つ以上は、ブロック208の比較の結果に基づいていてもよい。
【0086】
アソシエーションに関して上で議論したものと類似の方式で、図2の例において、ブロック216はブロック208を通じてブロック204に続いているが、これらの演算は、必ずしも図示した順序で実施されるわけではない。例えば、いくつかの実装例において、距離決定の演算は、プレゼンス管理手順の開始後に実施することができる。したがって、本願で教示するような1つ以上の距離関連の機能は、プレゼンス管理手順の一部として起動することができる。加えて、いくつかの実装例において、距離決定の演算は、プレゼンス管理手順の前提条件としての役割を果たすと共に、プレゼンス管理手順の一部をなすことができる。
【0087】
プレゼンス管理は、装置102によって実施される演算のみならず、状況によっては、装置104によって実施される演算をも含むことができる。したがって、図3のブロック312によって表されているように、装置104は、ブロック216の演算と類似しかつ/または相補的である演算を実施することができる。
【0088】
いくつかの態様において、装置(例えば、装置102、装置104、または双方)は、距離関連の指示に基づいて構成することができる。そのような構成は、いくつかの態様において、ユーザインターフェースの出力を構成すること、機能を起動すること、演算を適合させること、ならびに機能へのアクセスを提供することのうちの1つ以上を含むことができる。いくつかの態様において、その構成は、別の装置の同一性に基づいていてもよい。例えば、装置102は、装置104の同一性に基づいて構成することができ、逆もまた同様である。いくつかの態様において、装置は、別の装置に情報を送信するか、または別の装置から情報を受信することができ、その情報は、指示に基づいたものである。一例として、そのような情報は、指示に応じて生成し、選択し、修正することができる。
【0089】
典型的な実装例において、装置102が、装置104の指定範囲内に持ち込まれ、かつ/または、適当な方式で装置104に対して移動される場合、装置102においてプレゼンス管理を用いて、装置102の演算に作用することができる。1つの実例の使用事例において、プレゼンス管理は、装置104を制御することが可能な遠隔制御の機能性を提供するように、装置102を構成することができる。この再構成と共に、装置102は、例えば、表示画面の表示を変更し、装置102の1つ以上の入力装置(例えば、ボタンまたはソフトキー)の機能性を変更することによって、異なるインターフェースをユーザに提示することができる。加えて、装置102は、一意に構成された情報(例えば、遠隔制御命令、その他)を装置104に送信するために、有効化することができる。
【0090】
装置102が、装置104の指定範囲内に持ち込まれ、かつ/または、適当な方式で装置104に対して移動されるとき、プレゼンス管理をまた装置104において用いて、この演算に作用することができる。上に述べた実例の使用事例を続けると、装置104によって、装置102(例であり、他の装置はない)は、距離準拠の条件が、また任意選択により装置の同一性の条件が満たされた場合、装置104の、または1つ以上の他の装置の、選択した機能性を制御することが可能となる。例えば、装置104は、装置104または別の装置(例えば、テレビもしくはテレビ受信器)の表示画面上の表示を変更することによって、装置102のユーザに、固有のインターフェースを提示することができる。いくつかの態様において、装置104は、例えば装置102の構成を促進することによって、指示に基づいて装置102にプレゼンス管理を提供することができる。この目的で、装置104は、(例えば上で議論したような)装置102の構成を促進する適当なメッセージを装置102に送信することができる。典型的な例において、装置102の構成は、装置102のユーザインターフェースの出力を変更することを含むことができる。
【0091】
別の実例の使用事例において、装置104などの所与の装置によって、別の装置の同一性に応じて、また装置間の少なくとも1つの距離に応じて、特定の機能にアクセスすることが可能となる。図1の例において、同一性および距離準拠の条件が満たされた場合、装置104は、固有に構成された情報を装置102に提供することができる。例えば、装置104で有効化されたプレゼンス管理の機能性は、ネットワーク接続などのサービス、またはデータ、オーディオ、およびビデオなどの従量制メディアへのアクセスを提供することができる。装置104で有効化されたプレゼンス管理の機能性は、様々な他の形式を取りうることを理解されたい。
【0092】
プレゼンス管理演算は、2つ以上の装置の任意の好適な距離関連の特徴によって起動し、終了し、または作用することができる。例えば、プレゼンス管理演算は、装置間の絶対距離、装置間の距離の定義済みのパターン、装置間の相対距離の変化率、装置間の相対加速度、またはそれらの組合せに依存してもよい。したがって、プレゼンス管理は、装置間の測定済みのパラメータ(例えば、距離、変化率、もしくは加速度)が、しきい値(例えば、対応する定義済みのパラメータ)と比べて小さいか、大きいか、または実質的に同じ(例えば等しい)であるか否か、あるいは、そのようなしきい値の範囲を下回るか、上回るか、またはその範囲に含まれるか否かに依存してもよい。
【0093】
結果的に、本願における教示に従って、広範なプレゼンス管理の機能性を提供することができる。例えば、ユーザが、プレゼンス管理対応の装置を備えた部屋に駆け込み、寝椅子に座ると、プレゼンス管理対応のテレビはオンになり、最初のニュースを映すことができる。逆に、同じユーザが歩いて部屋に入り、寝椅子に座った場合、このテレビはオンになり、ユーザのお気に入り番組の最新録画を再生することができる。
【0094】
本願において説明した構成要素は多様な形式を取りうることを理解されたい。例えば、図5は、(例えば、装置102および/または装置104と類似した)無線装置500が、大きく見て、ユーザ入力装置502と、通信装置504と、距離、運動、および加速度の測定回路506と、位置/運動検出器508とに関する機能性を有しうることを示している。
【0095】
ユーザ入力装置502は、ユーザがある形式の入力を無線装置500に供給するのを可能にする、1つ以上の多様な構成要素を備えていてもよい。例えば、ユーザ入力装置502は、プッシュボタンまたはキーパッドなどの1つ以上のスイッチを備えていてもよい。ユーザ入力装置502はまた、タッチスクリーン、タッチパッド、または他の類似の入力機構を備えていてもよい。ユーザ入力装置502は、マウス、トラックボール、電子ペン、ポインティングスティックなどのポインティング装置を備えていてもよい。ユーザ入力装置502はまた、オーディオ(例えば音声)入力、光ベースの入力、無線周波数ベースの入力などの非機械的な形式の入力、または他の好適な形式の入力を受信するように適合することもできる。上で議論したように、ユーザ入力装置502は、認証またはプレゼンス管理を促進するなど、無線装置の何らかの機能を開始するためにユーザが利用しうるものである。後者の場合の一例として、ユーザ入力装置502は、装置102と装置104との双方で実質的に同時に活動化される上述の入力装置を備えていてもよい。
【0096】
通信装置504は、別の装置と通信するのを促進する様々な構成要素を備えていてもよい。例えば、本願で上述したように、通信装置504は、それぞれ関連付けられた送信構成要素510および受信構成要素512を持つラジオ(例えば、ラジオ110および/またはラジオ126)を備えていてもよく、その送信構成要素510および受信構成要素512は、無線メディアにわたる通信を促進する様々な構成要素(例えば、信号生成器および信号処理器)を有している。
【0097】
通信装置504は、多様な無線物理層方式を用いることができる。例えば、物理層は、ある形式の符号分割多元接続、時分割多元接続、直交周波数分割多重、直交周波数分割多元接続、または他の変調および多重化方式を利用することができる。
【0098】
いくつかの態様において、通信装置504は、パルスベースの物理層を介して通信することができる。いくつかの態様において、物理層は、比較的短い長さ(例えば約数ナノ秒)と比較的広い帯域幅を有する超広帯域パルスを利用することができる。いくつかの態様において、超広帯域システムは、約20%以上の比帯域を有し、かつ/または約500MHz以上の帯域幅を有するシステムとして定義することができる。
【0099】
回路506は、距離、運動、および加速度のうちの1つ以上を測定するように適合された多様な構成要素のうちの1つ以上を備えていてもよい。上述のように、距離を測定するために、例えば、双方向測距、問合わせ/応答信号、受信電力の測定、加速度の読み、デジタルもしくはアナログ撮像、電場および磁場の変化の検出、ならびに信号のドップラーシフトの検出を含めた様々な技術を用いることができる。したがって、回路506は、対応する回路(例えば、無線周波回路、光学素子、加速度計、信号強度センサ、電場および磁場センサ、またはドップラーシフトセンサ)を用い、1つ以上のこれらの技術を使用して距離を測定することができる。特定の例において、ビデオ装置などの光学装置は、ビデオ処理を用いて、フレームの相違点と類似点に基づいて相対距離の変化率を計算することができる。別の例において、相対距離の変化率は、電場および磁場の相対配向の変化率を識別することによって決定することができる。また、いくつかの用途において、距離、速度、または加速度の測定値を入手するために、加速度計を使用することができる。
【0100】
いくつかの実装例において、回路506の構成要素のうちの1つ以上を無線通信装置504に実装することができる。例えば、無線周波数信号のラウンドトリップ時間を計算することによって距離を決定する実装例では、ラジオの送信器および受信器構成要素を利用して、測距信号(例えば超広帯域パルス)またはラウンドトリップ時間を計算するのに使用される他の信号を送信および受信することができる。
【0101】
いくつかの実装例においては、2つ以上の装置に関連付けられた1つ以上の距離関連パラメータを決定するために、位置および/または運動検出器508を用いることができる。例えば、装置のうちの1つ以上において加速度計を使用することで、2つの装置の間の相対距離の変化率を、より容易に入手し、またはより正確に決定することができる。いくつかの実装例において、位置/運動検出器508の構成要素のうちの1つ以上を回路506に実装することができる。
【0102】
本願における教示は、多様な装置に組み込む(例えば、多様な装置内に実装するか、または多様な装置によって実施する)ことができる。例えば、本願において教示する1つ以上の態様は、電話(例えば携帯電話)、パーソナルデジタルアシスタント(「PDA」)、娯楽用装置(例えば、音楽もしくはビデオ装置)、ヘッドセット(例えば、ヘッドホン、イヤホン、その他)、マイクロホン、医療装置(例えば、生体計測センサ、心拍数モニタ、歩数計、心電図装置、その他)、ユーザI/O装置(例えば、ウォッチ、遠隔制御装置、点滅スイッチ、キーボード、マウス、その他)、タイヤ空気圧モニタ、コンピュータ、POS装置、娯楽用装置、補聴器、セットトップボックス、または他の任意の好適な装置に組み込むことができる。さらに、これらの装置は、異なる電力およびデータの必要条件を有することがある。いくつかの実装例において、本願における教示は、(例えば、パルスベースのシグナリング方式および低デューティサイクルモードの使用により)低電力用途における使用に適合することができ、また、(例えば、広帯域パルスの使用により)比較的高いデータ転送率を含めた多様なデータ転送率に対応することができる。
【0103】
本願における教示は、少なくとも1つの他の装置と通信するための様々な構成要素を用いる装置に組み込むことができる。図6は、装置間の通信を促進するために用いられうるいくつかの実例の構成要素を示している。ここで、第1の装置(例えばアクセス端末)602と第2の装置(例えばアクセスポイント)604は、好適なメディアにわたって通信リンク606を介して通信するように適合されている。
【0104】
最初に、装置602から装置604への情報の送信に関わる構成要素(例えば逆方向リンク)について扱うことにする。送信(「TX」)データプロセッサ608は、データバッファ610または他の何らかの好適な構成要素からトラフィックデータ(例えばデータパケット)を受信する。送信データプロセッサ608は、選択したコーディングおよび変調方式に基づいて各データパケットを処理し(例えば、符号化し、インタリーブし、シンボルマッピングする)、データシンボルを提供する。一般に、データシンボルは、データに対する変調シンボルであり、パイロットシンボルは、パイロット(演繹的に知られる)に対する変調シンボルである。変調器612は、データシンボル、パイロットシンボルを、また場合によっては逆方向リンクに対するシグナリングを受信し、変調(例えば、直交周波数分割多重もしくは他の何らかの好適な変調)および/またはシステムによって指定された他の処理を実施し、出力チップのストリームを提供する。送信器(「TMTR」)614が、出力チップストリームを処理し(例えば、アナログに変換し、フィルタリングし、増幅し、周波数アップコンバートし)、被変調信号を生成し、次いで、その被変調信号が、アンテナ616から送信される。
【0105】
装置602によって送信された被変調信号は(装置604と通信する他の装置からの信号と共に)、装置604のアンテナ618によって受信される。受信器(「RCVR」)620は、アンテナ618から受信した信号を処理し(例えば、調節およびデジタル化し)、受信したサンプルを供給する。復調器(「DEMOD」)622は、受信したサンプルを処理し(例えば、復調および検出し)、検出したデータシンボルを供給するが、そのデータシンボルは、他の装置(1つまたは複数)によって装置604に送信されたデータシンボルの、ノイズのある推定値であってもよい。受信(「RX」)データプロセッサ624は、検出したデータシンボルを処理し(例えば、シンボルデマッピング、ディンタリーブ、および復号し)、各送信装置(例えば装置602)と関連付けられた復号化データを提供する。
【0106】
これから、装置604から装置602への情報の送信に関わる構成要素(例えば順方向リンク)について扱うことにする。装置604において、トラフィックデータが送信(「TX」)データプロセッサ626によって処理されて、データシンボルが生成される。変調器628が、データシンボル、パイロットシンボル、および順方向リンクに対するシグナリングを受信し、変調(例えば、直交周波数分割多重もしくは他の何らかの好適な変調)および/または他の関連する処理を実施し、出力チップストリームを供給し、その出力チップストリームがさらに、送信器(「TMTR」)630によって調整され、アンテナ618から送信される。いくつかの実装例において、順方向リンクに対するシグナリングは、出力制御コマンドと、逆方向リンク上で装置604に送信するすべての装置(例えば端末)に対してコントローラ632によって生成された他の情報(例えば、通信チャネルに関する)とを有していてもよい。
【0107】
装置602において、装置604によって送信された被変調信号は、アンテナ616によって受信され、受信器(「RCVR」)634によって調整され、デジタル化され、復調器(「DEMOD」)636によって処理されて、検出データシンボルが入手される。受信(「RX」)データプロセッサ638は、検出データシンボルを所有し、復号データを装置602および順方向リンクシグナリングに供給する。コントローラ640は、データ送信を制御するために、また装置604への逆方向リンク上での送信出力を制御するために、出力制御コマンドおよび他の情報を受信する。
【0108】
コントローラ640およびコントローラ632は、それぞれ装置602および装置604の様々な演算を指令する。例えば、コントローラは、適当なフィルタ、フィルタについての通知情報、フィルタを使用する復号情報を決定することができる。データメモリ642およびデータメモリ644は、それぞれコントローラ640およびコントローラ632によって使用されるプログラムコードおよびデータを格納することができる。
【0109】
図6はまた、通信構成要素が、本願において教示するような測距関連の演算を実施する1つ以上の構成要素を有しうることを示している。例えば、測距制御構成要素646は、装置602のコントローラ640および/または他の構成要素と協働して、測距関連の信号および情報を別の装置(例えば装置604)に送受信することができる。同様に、測距制御構成要素648は、装置604のコントローラ632および/または他の構成要素と協働して、測距関連の信号および情報を別の装置(例えば装置602)に送受信することができる。
【0110】
本願において説明する構成要素は、多様な方式で実装することができる。図7を参照すると、機器700が、相互に関連する一連の機能ブロックとして表されており、これらの機能ブロックは、例えば、プロセッサ、ソフトウェア、それらの何らかの組合せによって、または本願において教示するような他の何らかの方式で実装された機能を表すことができる。
【0111】
図7に示すように、機器700は、様々な図に関連して上述した機能のうちの1つ以上を実施しうる1つ以上のモジュール702、モジュール704、モジュール706、モジュール708、モジュール710、モジュール712、モジュール714、モジュール716、モジュール718、モジュール720、モジュール722、およびモジュール724を有することができる。例えば、入力するためのプロセッサ702は、ユーザ入力を促進することができ、また、例えば上述した構成要素502に対応しうるものである。指示を生成するためのプロセッサ704は、本願において教示するような1つ以上の指示を生成することができ、また、例えば上述した構成要素112および/または構成要素138に対応しうるものである。アソシエーションするためのプロセッサ706は、本願において教示するようなアソシエーションに関する様々な機能性を提供することができ、また、例えば上述した構成要素120および/または構成要素130に対応しうるものである。認証するためのプロセッサ708は、本願において教示するような認証に関する様々な機能性を提供することができ、また、例えば上述した構成要素122および/または構成要素132に対応しうるものである。プレゼンス管理を提供するためのプロセッサ710は、本願において教示するようなプレゼンス管理に関する様々な機能性を提供することができ、また、例えば上述した構成要素124および/または構成要素134に対応しうるものである。比較するためのプロセッサ712は、本願において教示するような距離準拠の情報の比較に関する様々な機能性を提供することができ、また、例えば上述した構成要素114に対応しうるものである。到着時間の測定を使用するためのプロセッサ714は、本願において教示するような到着時間の測定に関する様々な機能性を提供することができ、また、例えば上述した構成要素108および/または構成要素136に対応しうるものである。測定するためのプロセッサ716は、本願において教示するような距離を測定することに関する様々な機能性を提供することができ、また、例えば上述した構成要素108および/または構成要素136に対応しうるものである。通信するためのプロセッサ718は、本願において教示するような別の装置と通信することに関する様々な機能性を提供することができ、また、例えば上述した構成要素504に対応しうるものである。送信するためのプロセッサ720は、本願において教示するような、別の装置に情報を送信することに関する様々な機能性を提供することができ、また、例えば上述した構成要素510に対応しうるものである。受信するためのプロセッサ722は、本願において教示するような、別の装置から情報を受信することに関する様々な機能性を提供することができ、また、例えば上述した構成要素512に対応しうるものである。超広帯域パルスを使用するためのプロセッサは、本願において教示するような、超広帯域パルスを使用して距離を決定することに関する様々な機能性を提供することができ、また、例えば上述した構成要素108および/または構成要素110に対応しうるものである。
【0112】
上記のように、図7は、いくつかの態様において、これらの構成要素が適当なプロセッサ構成要素を介して実装されうることを示している。これらのプロセッサ構成要素は、いくつかの態様においては、少なくとも部分的に、本願において教示するような構造を使用して実装することができる。いくつかの態様において、プロセッサは、これらの構成要素のうちの1つ以上の機能性の一部分またはすべてを実装するように適合することができる。いくつかの態様において、破線の囲いで表された構成要素のうちの1つ以上は、任意選択によるものである。
【0113】
いくつかの態様において、機器700は、集積回路を備えていてもよい。したがって、集積回路は、図7に示したプロセッサ構成要素の機能性を提供する1つ以上のプロセッサを備えていてもよい。例えば、いくつかの態様においては、単一のプロセッサが、図示したプロセッサ構成要素の機能性を実装してもよく、一方で、他の態様においては、複数のプロセッサが、図示したプロセッサ構成要素の機能性を実装してもよい。加えて、いくつかの態様において、集積回路は、図示したプロセッサ構成要素の機能性の一部またはすべてを実装する他の種類の構成要素を備えていてもよい。
【0114】
加えて、図7によって表された構成要素および機能、ならびに本願において説明する他の構成要素および機能は、任意の好適な手段を使用して実装することができる。そのような手段はまた、少なくとも部分的に、本願において教示するような対応する構造を使用して実装することができる。例えば、いくつかの態様において、入力するための手段は、ユーザ入力装置を備えていてもよく、指示を生成するための手段は、指示生成器を備えていてもよく、アソシエーションするための手段は、アソシエーションプロセッサを備えていてもよく、認証するための手段は、認証プロセッサを備えていてもよく、プレゼンス管理を提供するための手段は、プレゼンス管理プロセッサを備えていてもよく、比較するための手段は、比較器を備えていてもよく、到着時間の測定を使用するための手段は、距離決定子を備えていてもよく、測定するための手段は、距離決定子を備えていてもよく、通信するための手段は、ラジオを備えていてもよく、送信するための手段は、送信器を備えていてもよく、受信するための手段は、受信器を備えていてもよく、超広帯域パルスを使用するための手段は、ラジオを備えていてもよい。そのような手段のうちの1つ以上を、図7のプロセッサ構成要素のうちの1つ以上に従って実装することができる。
【0115】
当業者には、情報および信号が、多種多様な技術および技法を使用して表されうることが理解されよう。例えば、上記の説明の全体にわたって参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁粉、光学場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表すことができる。
【0116】
本願において開示する態様と関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップのうちのいずれもが、電子ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたは他の技法を使用して設計されうるデジタル実現法、アナログ実現法、またはそれら2つの組合せ)、命令を組み込んだ様々な形式のプログラムまたは設計コード(本願においては、便宜上、「ソフトウェア」もしくは「ソフトウェアモジュール」と呼ばれることもある)、またはそれら双方の組合せとして実装しうることが、当業者にはさらに理解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの交換性を明確に説明するために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、概してそれらの機能性の点において上で説明してきた。そのような機能性が、ハードウェアとして実装されるかまたはソフトウェアとして実装されるかは、システム全体に課せられる、特定のアプリケーションおよび設計の制約条件に依存する。当業者なら、各特定の用途ごとの様々な方式で、説明した機能性を実装することができるが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈されるべきではない。
【0117】
本願において開示した態様と関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイントの中で実装するか、それらによって実施することができる。このICは、本願において説明した機能を実施するように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、書換え可能ゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理装置、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア構成要素、電気部品、光学部品、機械部品、またはそれらの任意の組合せを備えていてもよく、また、ICの中、ICの外部、または双方に存在するコードまたは命令を実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、別法において、プロセッサは、任意の通常のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、計算機の組合せ、例えば、1つのDSPと、1つのマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ以上のマイクロプロセッサとの組合せ、またはそのような任意の他の構成として実装することもできる。
【0118】
任意の開示したプロセスにおけるステップの任意の特定の順序または階層は、実例の手法の一例であることが理解されよう。設計上の優先度に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層は、依然として本開示の範囲内にありながらも再編成されうることが理解されよう。添付の方法クレームは、実例の順序での様々なステップの要素を提示するものであり、提示したその特定の順序または階層に限定されることを意図したものではない。
【0119】
本願において開示した態様と関連して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェア内で、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール内で、またはこれら2つの組合せで実現することができる。ソフトウェアモジュール(例えば、実行命令および関連データを含む)および他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取外し可能ディスク、CD−ROM、または当技術分野において既知の任意の他の形式のコンピュータ可読記憶メディアなどのデータメモリに存在してもよい。プロセッサが、記憶メディアから情報(例えばコード)を読み取り、かつ記憶メディアに情報を書き込むことができるように、実例の記憶メディアは、例えば、コンピュータ/プロセッサなどの機械(本明細書においては、便宜上、「プロセッサ」と呼ぶこともある)に結合することができる。実例の記憶メディアは、プロセッサと一体となっていてもよい。プロセッサおよび記憶メディアは、ASIC内に存在してもよい。ASICは、ユーザ機器に存在してもよい。別法において、プロセッサおよび記憶メディアは、別個の構成要素としてユーザ機器内に存在してもよい。さらに、いくつかの態様において、任意の好適なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関するコード(例えば、少なくとも1つのコンピュータによって実行可能)を備えるコンピュータ可読メディアを備えていてもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、包装材料を備えていてもよい。
【0120】
開示した態様の先の説明は、本開示を製作または使用することをいかなる当業者にも可能とするために提供するものである。これらの態様に対する様々な修正形態が、当業者には容易に明らかとなり、また、本願において規定する一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の態様に適用することができる。したがって、本開示は、本願において示した態様に限定されることを意図したものではないが、本願において開示した原理および新規な特徴と一致する、最も幅広い範囲に従うべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】距離準拠の演算を実施するように適合された通信システムのいくつかの実例の態様を示す簡略ブロック図。
【図2】距離準拠の演算を実施するために装置によって実施されうる演算のいくつかの実例の態様を示す流れ図。
【図3】距離準拠の演算を実施するために装置によって実施されうる演算のいくつかの実例の態様を示す流れ図。
【図4】少なくとも1つの距離を決定するために装置によって実施されうる演算のいくつかの実例の態様の流れ図。
【図5】距離準拠の演算を実施するように適合された無線装置のいくつかの実例の態様を示す簡略ブロック図。
【図6】通信構成要素のいくつかの実例の態様を示す簡略ブロック図。
【図7】距離準拠の演算を実施するように適合された装置のいくつかの実例の態様を示す簡略ブロック図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
距離に基づいて演算を実施する方法であって、
第1の装置と第2の装置との間の少なくとも1つの距離に関する指示を生成することであって、前記第1の装置は、無線通信リンクを介して前記第2の装置と通信すること、ならびに
前記指示に基づいて前記第1の装置を前記第2の装置とアソシエーションすることを備える方法。
【請求項2】
前記アソシエーションすることは、
前記第1の装置のユーザ入力装置の作動時間を表す第1の指示を捕捉すること、
前記第2の装置のユーザ入力装置の作動時間を表す第2の指示を受信すること、ならびに
前記第1の装置の前記ユーザ入力装置の前記作動が、前記第2の装置の前記ユーザ入力装置の前記作動と実質的に同時に発生したか否かを決定するために、前記第1の指示を前記第2の指示と比較することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の装置を第3の装置とアソシエーションすることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アソシエーションすることは、前記第2の装置で前記第1の装置を認証することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記認証することは、少なくとも1つのセキュリティ証明書または生体計測情報を前記第2の装置に送信することを備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記認証することは、少なくとも1つのセキュリティ証明書または生体計測情報を前記第2の装置から受信することを備える、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の装置に対してプレゼンス管理を提供することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記プレゼンス管理を提供することは、前記指示に基づいて前記第1の装置を構成することをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記プレゼンス管理を提供することは、前記第1の装置の同一性に基づいた情報を前記第2の装置から受信することを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の装置に対してプレゼンス管理を提供することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の装置に対して前記プレゼンス管理を提供することは、前記第2の装置の同一性に基づいて少なくとも1つの装置を構成することを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の装置に対して前記プレゼンス管理を提供することは、前記第2の装置の同一性に基づいた情報を前記第2の装置に提供することを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記アソシエーションすることは、前記第2の装置に前記指示を送信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記アソシエーションすることは、前記第2の装置とのアプリケーションレベルの通信を確立することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記指示は、前記第1の装置と前記第2の装置との間の決定した距離を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記決定した距離をしきい値と比較することをさらに備え、前記アソシエーションは、前記決定した距離が前記しきい値以下である場合に実施される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記指示は、前記第1の装置と前記第2の装置との間の距離の変化率をさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記指示は、前記第1の装置と前記第2の装置との間の距離の変化率を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記距離の変化率を定義済みの変化率と比較することをさらに備え、前記アソシエーションは、前記比較の結果が基準を満たす場合に実施され、前記基準は、
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率未満であること、
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率を超えること、
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率に等しいこと、ならびに
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率に実質的に等しいこと
からなる群のうちの少なくとも1つを備える、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記指示は、前記第1の装置と前記第2の装置との間の加速度プロファイルを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記加速度プロファイルを定義済みの加速度プロファイルと比較することをさらに備え、前記アソシエーションは、前記加速度プロファイルが前記定義済みの加速度プロファイルと実質的に類似している場合に実施される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記指示は、前記第1の装置と前記第2の装置との間の距離のパターンを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記距離のパターンを定義済みのパターンと比較することをさらに備え、前記アソシエーションは、前記距離のパターンが前記定義済みのパターンと実質的に類似している場合に実施される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記指示の前記生成を自動的に開始することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記指示の前記生成をユーザからの要求に応答して開始することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、到着時間の測定方式を使用することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、少なくとも1つのラウンドトリップ時間を測定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、前記第2の装置から受信した少なくとも1つの信号の信号強度を測定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記指示を生成するために前記第2の装置から情報を受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、超広帯域パルスを使用することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記超広帯域パルスは、約20%以上の比帯域を有し、約500MHz以上の帯域幅を有するか、または、約20%以上の比帯域を有し、かつ、約500MHz以上の帯域幅を有する、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の装置は、パーソナルエリアネットワークまたはボディエリアネットワークを介して前記第2の装置と通信する、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の装置は、ヘッドセット、マイクロホン、医療装置、生体計測センサ、心拍数モニタ、歩数計、心電図装置、ユーザI/O装置、ウォッチ、遠隔制御装置、スイッチ、タイヤ空気圧モニタ、娯楽用装置、コンピュータ、POS装置、補聴器、セットトップボックス、または携帯電話を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
距離に基づいて演算を実施するための機器であって、
前記機器と装置との間の少なくとも1つの距離に関する指示を生成するように適合された指示生成器であって、無線通信リンクを介して前記装置と通信する指示生成器と、
前記指示に基づいて前記機器を前記装置とアソシエーションするように適合されたアソシエーションプロセッサとを備える機器。
【請求項35】
ユーザ入力装置をさらに備え、前記アソシエーションプロセッサは、
前記機器の前記ユーザ入力装置の作動時間を表す第1の指示を捕捉し、
前記装置のユーザ入力装置の作動時間を表す第2の指示を受信し、
前記機器の前記ユーザ入力装置の前記作動が、前記装置の前記ユーザ入力装置の前記作動と実質的に同時に発生したか否かを決定するために、前記第1の指示を前記第2の指示と比較するようにさらに適合されている、請求項34に記載の機器。
【請求項36】
前記アソシエーションプロセッサは、前記機器を第3の装置とアソシエーションするようにさらに適合されている、請求項34に記載の機器。
【請求項37】
前記アソシエーションプロセッサは、前記機器を前記装置で認証するように適合された認証プロセッサをさらに備える、請求項34に記載の機器。
【請求項38】
送信器をさらに備え、前記認証プロセッサは、前記送信器と協働して少なくとも1つのセキュリティ証明書または生体計測情報を前記装置に送信するようにさらに適合されている、請求項37に記載の機器。
【請求項39】
受信器をさらに備え、前記認証プロセッサは、前記受信器と協働して少なくとも1つのセキュリティ証明書または生体計測情報を前記装置から受信するようにさらに適合されている、請求項37に記載の機器。
【請求項40】
前記機器に対してプレゼンス管理を提供するように適合されたプレゼンス管理プロセッサをさらに備える、請求項34に記載の機器。
【請求項41】
前記プレゼンス管理プロセッサは、前記指示に基づいて前記機器を構成するようにさらに適合されている、請求項40に記載の機器。
【請求項42】
受信器をさらに備え、前記プレゼンス管理プロセッサは、前記受信器と協働して、前記機器の同一性に基づいた情報を前記装置から受信するようにさらに適合されている、請求項40に記載の機器。
【請求項43】
前記プレゼンス管理プロセッサは、前記装置に対してプレゼンス管理を提供するようにさらに適合されている、請求項34に記載の機器。
【請求項44】
前記プレゼンス管理プロセッサは、前記装置の同一性に基づいて少なくとも1つの装置を構成するようにさらに適合されている、請求項43に記載の機器。
【請求項45】
前記プレゼンス管理プロセッサは、前記装置の同一性に基づいた情報を前記装置に提供するようにさらに適合されている、請求項43に記載の機器。
【請求項46】
前記指示を前記装置に送信するように適合された送信器をさらに備える、請求項34に記載の機器。
【請求項47】
前記アソシエーションプロセッサは、前記装置とのアプリケーションレベルの通信を確立するようにさらに適合されている、請求項34に記載の機器。
【請求項48】
前記指示は、前記機器と前記装置との間の決定した距離を備える、請求項34に記載の機器。
【請求項49】
前記決定した距離をしきい値と比較するように適合された比較器をさらに備え、前記アソシエーションプロセッサは、前記決定した距離が前記しきい値以下である場合に前記アソシエーションを実施するようにさらに適合されている、請求項48に記載の機器。
【請求項50】
前記指示は、前記機器と前記装置との間の距離の変化率をさらに備える、請求項48に記載の機器。
【請求項51】
前記指示は、前記機器と前記装置との間の距離の変化率を備える、請求項34に記載の機器。
【請求項52】
前記距離の変化率を定義済みの変化率と比較するように適合された比較器をさらに備え、前記アソシエーションプロセッサは、前記比較の結果が基準を満たす場合に前記アソシエーションを実施するようにさらに適合されており、前記基準は、
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率未満であること、
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率を超えること、
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率に等しいこと、ならびに
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率に実質的に等しいこと
からなる群のうちの少なくとも1つを備える、請求項51に記載の機器。
【請求項53】
前記指示は、前記機器と前記装置との間の加速度プロファイルを備える、請求項34に記載の機器。
【請求項54】
前記加速度プロファイルを定義済みの加速度プロファイルと比較するように適合された比較器をさらに備え、前記アソシエーションプロセッサは、前記加速度プロファイルが前記定義済みの加速度プロファイルと実質的に類似している場合に前記アソシエーションを実施するようにさらに適合されている、請求項53に記載の機器。
【請求項55】
前記指示は、前記機器と前記装置との間の距離のパターンを備える、請求項34に記載の機器。
【請求項56】
前記距離のパターンを定義済みパターンと比較するように適合された比較器をさらに備え、前記アソシエーションプロセッサは、前記距離のパターンが前記定義済みパターンと実質的に類似している場合に前記アソシエーションを実施するようにさらに適合されている、請求項55に記載の機器。
【請求項57】
前記指示生成器は、前記指示の前記生成を自動的に開始するようにさらに適合されている、請求項34に記載の機器。
【請求項58】
前記指示生成器は、前記指示の前記生成をユーザからの要求に応答して開始するようにさらに適合されている、請求項34に記載の機器。
【請求項59】
前記機器と前記装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、到着時間の測定方式を使用するように適合された距離決定子をさらに備える、請求項34に記載の機器。
【請求項60】
前記機器と前記装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、少なくとも1つのラウンドトリップ時間を測定するように適合された距離決定子をさらに備える、請求項34に記載の機器。
【請求項61】
前記機器と前記装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、前記装置から受信した少なくとも1つの信号の信号強度を測定するように適合された距離決定子をさらに備える、請求項34に記載の機器。
【請求項62】
前記装置から情報を受信するように適合された受信器をさらに備え、前記指示生成器は、前記受信した情報を使用して前記指示を生成する、請求項34に記載の機器。
【請求項63】
前記機器と前記装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、超広帯域パルスを使用するように適合されたラジオをさらに備える、請求項34に記載の機器。
【請求項64】
前記超広帯域パルスは、約20%以上の比帯域を有し、約500MHz以上の帯域幅を有するか、または、約20%以上の比帯域を有し、かつ、約500MHz以上の帯域幅を有する、請求項63に記載の機器。
【請求項65】
前記機器は、パーソナルエリアネットワークまたはボディエリアネットワークを介して前記装置と通信する、請求項34に記載の機器。
【請求項66】
前記機器は、ヘッドセット、マイクロホン、医療装置、生体計測センサ、心拍数モニタ、歩数計、心電図装置、ユーザI/O装置、ウォッチ、遠隔制御装置、スイッチ、タイヤ空気圧モニタ、娯楽用装置、コンピュータ、POS装置、補聴器、セットトップボックス、または携帯電話を備える、請求項34に記載の機器。
【請求項67】
距離に基づいて演算を実施するための機器であって、
前記機器と装置との間の少なくとも1つの距離に関する指示を生成するための手段であって、前記機器は、無線通信リンクを介して前記装置と通信する手段と、
前記指示に基づいて前記機器を前記装置とアソシエーションするための手段とを備える機器。
【請求項68】
入力するための手段をさらに備え、前記アソシエーションするための手段は、
前記機器の前記入力するための手段の作動時間を表す第1の指示を捕捉し、
前記装置の入力するための手段の作動時間を表す第2の指示を受信し、
前記機器の前記入力するための手段の前記作動が、前記装置の前記入力するための手段の前記作動と実質的に同時に発生したか否かを決定するために、前記第1の指示を前記第2の指示と比較する、請求項67に記載の機器。
【請求項69】
前記アソシエーションするための手段は、前記機器を第3の装置とアソシエーションする、請求項67に記載の機器。
【請求項70】
前記アソシエーションするための手段は、前記機器を前記装置で認証するための手段を備える、請求項67に記載の機器。
【請求項71】
送信するための手段さらに備え、前記認証するための手段は、前記送信するための手段と協働して少なくとも1つのセキュリティ証明書または生体計測情報を前記装置に送信する、請求項70に記載の機器。
【請求項72】
受信するための手段をさらに備え、前記認証するための手段は、前記受信するための手段と協働して少なくとも1つのセキュリティ証明書または生体計測情報を前記装置から受信する、請求項70に記載の機器。
【請求項73】
前記機器に対してプレゼンス管理を提供するための手段をさらに備える、請求項67に記載の機器。
【請求項74】
前記プレゼンス管理を提供するための手段は、前記指示に基づいて前記機器を構成する、請求項73に記載の機器。
【請求項75】
受信するための手段をさらに備え、前記プレゼンス管理を提供するための手段は、前記受信するための手段と協働して、前記機器の同一性に基づいた情報を前記装置から受信する、請求項73に記載の機器。
【請求項76】
前記装置に対してプレゼンス管理を提供するための手段をさらに備える、請求項67に記載の機器。
【請求項77】
前記装置に対して前記プレゼンス管理を提供するための手段は、前記装置の同一性に基づいて少なくとも1つの装置を構成する、請求項76に記載の機器。
【請求項78】
前記装置に対してプレゼンス管理を提供するための手段は、前記装置の同一性に基づいた情報を前記装置に提供する、請求項76に記載の機器。
【請求項79】
前記装置に前記指示を送信するための手段をさらに備える、請求項67に記載の機器。
【請求項80】
前記アソシエーションするための手段は、前記装置とのアプリケーションレベルの通信を確立する、請求項67に記載の機器。
【請求項81】
前記指示は、前記機器と前記装置との間の決定した距離を備える、請求項67に記載の機器。
【請求項82】
前記決定した距離をしきい値と比較するための手段をさらに備え、前記アソシエーションするための手段は、前記決定した距離が前記しきい値以下である場合に前記アソシエーションを実施する、請求項81に記載の機器。
【請求項83】
前記指示は、前記機器と前記装置との間の距離の変化率をさらに備える、請求項81に記載の機器。
【請求項84】
前記指示は、前記機器と前記装置との間の距離の変化率を備える、請求項67に記載の機器。
【請求項85】
前記距離の変化率を定義済みの変化率と比較するための手段をさらに備え、前記アソシエーションするための手段は、前記比較の結果が基準を満たす場合に前記アソシエーションを実施し、前記基準は、
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率未満であること、
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率を超えること、
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率に等しいこと、ならびに
前記距離の変化率が、前記定義済みの変化率に実質的に等しいことからなる群のうちの少なくとも1つを備える、請求項84に記載の機器。
【請求項86】
前記指示は、前記機器と前記装置との間の加速度プロファイルを備える、請求項67に記載の機器。
【請求項87】
前記加速度プロファイルを定義済みの加速度プロファイルと比較するための手段をさらに備え、前記アソシエーションするための手段は、前記加速度プロファイルが前記定義済みの加速度プロファイルと実質的に類似している場合に前記アソシエーションを実施する、請求項86に記載の機器。
【請求項88】
前記指示は、前記機器と前記装置との間の距離のパターンを備える、請求項67に記載の機器。
【請求項89】
前記距離のパターンを定義済みのパターンと比較するための手段をさらに備え、前記アソシエーションするための手段は、前記距離のパターンが前記定義済みのパターンと実質的に類似している場合に前記アソシエーションを実施する、請求項88に記載の機器。
【請求項90】
前記指示を生成するための手段は、前記指示の前記生成を自動的に開始する、請求項67に記載の機器。
【請求項91】
前記指示を生成するための手段は、前記指示の前記生成をユーザからの要求に応答して開始する、請求項67に記載の機器。
【請求項92】
前記機器と前記装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、到着時間の測定方式を使用するための手段をさらに備える、請求項67に記載の機器。
【請求項93】
前記機器と前記装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、少なくとも1つのラウンドトリップ時間を測定するための手段をさらに備える、請求項67に記載の機器。
【請求項94】
前記機器と前記装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、前記装置から受信した少なくとも1つの信号の信号強度を測定するための手段をさらに備える、請求項67に記載の機器。
【請求項95】
前記装置から情報を受信するための手段をさらに備え、前記指示を生成するための手段は、前記受信した情報を使用して前記指示を生成する、請求項67に記載の機器。
【請求項96】
前記機器と前記装置との間の前記少なくとも1つの距離を決定するために、超広帯域パルスを使用するための手段をさらに備える、請求項67に記載の機器。
【請求項97】
前記超広帯域パルスは、約20%以上の比帯域を有し、約500MHz以上の帯域幅を有するか、または、約20%以上の比帯域を有し、かつ、約500MHz以上の帯域幅を有する、請求項96に記載の機器。
【請求項98】
パーソナルエリアネットワークまたはボディエリアネットワークを介して前記装置と通信するための手段をさらに備える、請求項67に記載の機器。
【請求項99】
前記機器は、ヘッドセット、マイクロホン、医療装置、生体計測センサ、心拍数モニタ、歩数計、心電図装置、ユーザI/O装置、ウォッチ、遠隔制御装置、スイッチ、タイヤ空気圧モニタ、娯楽用装置、コンピュータ、POS装置、補聴器、セットトップボックス、または携帯電話を備える、請求項67に記載の機器。
【請求項100】
距離に基づいて演算を実施するためのコンピュータプログラム製品であって、
第1の装置と第2の装置との間の少なくとも1つの距離に関する指示を生成することであって、前記第1の装置と前記第2の装置は、無線通信リンクを介して通信すること、および
前記指示に基づいて前記第1の装置を前記第2の装置とアソシエーションすることを行うために少なくとも1つのコンピュータによって実行可能なコードを備えるコンピュータ可読メディアを備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項101】
距離に基づいて演算を実施するためのヘッドセットであって、
前記ヘッドセットと装置との間の少なくとも1つの距離に関する指示を生成するように適合された指示生成器であって、前記ヘッドセットは、無線通信リンクを介して前記装置と通信する指示生成器と、
前記指示に基づいて前記ヘッドセットを前記装置とアソシエーションするように適合されたアソシエーションプロセッサと、
前記無線通信リンクを介して受信した信号に基づいて聴覚出力を供給するように適合された変換器とを備えるヘッドセット。
【請求項102】
距離に基づいて演算を実施するためのウォッチであって、
前記ウォッチと装置との間の少なくとも1つの距離に関する指示を生成するように適合された指示生成器であって、前記ウォッチは、無線通信リンクを介して前記装置と通信する指示生成器と、
前記指示に基づいて前記ウォッチを前記装置とアソシエーションするように適合されたアソシエーションプロセッサと、
前記無線通信リンクを介して受信した信号に基づいて視覚出力を供給するように適合されたディスプレイとを備えるウォッチ。
【請求項103】
距離に基づいて演算を実施するための医療装置であって、
前記医療装置とある装置との間の少なくとも1つの距離に関する指示を生成するように適合された指示生成器であって、前記医療装置は、無線通信リンクを介して前記装置と通信する指示生成器と、
前記指示に基づいて前記医療装置を前記装置とアソシエーションするように適合されたアソシエーションプロセッサと、
前記無線通信リンクを介して送信する感知信号を生成するように適合されたセンサとを備える医療装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2009−533990(P2009−533990A)
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505657(P2009−505657)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2007/066731
【国際公開番号】WO2007/121414
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】