説明

車両のルーフ構造

【課題】 ルーフパネルの雨水がドア側に流れ込む点を解決することで、乗降時にルーフパネルの雨水が乗員に滴下することを防止することを可能にするととともに、ルーフパネル、枠体若しくはサイドパネルなどの間に隙間が発生する点を解決することで、ルーフパネル、枠体若しくはサイドパネルなどの組立時の仕上がりの向上を図ることを可能にする。
【解決手段】 ルーフサイドモール43を、ルーフパネル41の幅方向エッジ41aを覆うモール本体48と、このモール本体48の上面48aから所定の深さを保って車幅方向外方に延出するリップ部49と、から構成し、ルーフレール32及びサイドパネル33の接続部分34を覆うとともに、リップ部49の先端部分49aを押え込むドリップモール37をルーフサイドモール43に沿わせて設け、これらのルーフサイドモール43及びドリップモール37で車体11前後方向に雨水を流す排水溝38を形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス若しくは透明な樹脂材料などのパネルを装着した車両のルーフ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両のルーフ構造として、車両のルーフ部分に、ガラス若しくは透明な樹脂材料などのパネルを装着したものが実用に供されている。
実用の車両のルーフ構造は、ガラス若しくは透明な樹脂材料などのパネルをルーフモールを介して車両のルーフ部分に取付けるようにすれば実用上十分であった。
【0003】
このような車両のルーフ構造として、車体のサイドパネルに枠体を設け、この枠体にガラス若しくは透明な樹脂材料などのパネルを取付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−104240公報(第6頁、図2)
【0004】
図10は従来の基本構成を説明する図であり、車両のルーフ構造100は、ルーフレール101と、ルーフレール101に被せるサイドパネル102と、これらのサイドパネル102及びルーフレール101に設ける枠体103と、この枠体103に取付けるガラス若しくは透明な樹脂材料などのルーフパネル104と、から構成したものである。なお、105はドアを示す。
【0005】
しかし、車両のルーフ構造100では、ルーフパネル104の周囲を連続させてサイドパネル102に取付けたために、ルーフパネル104から流れた雨水がサイドパネル102を経由してドアに滴下することがあった。
また、車両のルーフ構造100では、平面視でルーフパネル104と枠体103との間に隙間が発生したり、枠体103とサイドパネル102との間に隙間が発生することがあり、車両のルーフ構造100の見栄えが悪くなることもあった。
【0006】
すなわち、雨水がドア側に流れ込むことを防止することができるとともに、ルーフパネル、枠体若しくはサイドパネルなどの組立時の仕上がりの向上を図ることができる車両のルーフ構造が望まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ルーフパネルの雨水がドア側に流れ込む点を解決し、乗降時にルーフパネルの雨水が乗員に滴下することを防止することができる車両のルーフ構造を提供するととともに、ルーフパネル、枠体若しくはサイドパネルなどの間に隙間が発生して見栄えが悪い点を解決し、ルーフパネル、枠体若しくはサイドパネルなどの組立時の仕上がりの向上を図ることができる車両のルーフ構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、車体の上部に設けるルーフパネルと、このルーフパネルの幅方向エッジに設けるルーフサイドモールと、このルーフサイドモールを支持するために車体側に設けるルーフレールと、このルーフレールの車幅方向外方に形成するサイドパネルと、を備えた車両のルーフ構造であって、ルーフサイドモールを、ルーフパネルの幅方向エッジを覆うモール本体と、このモール本体の上面から所定の深さを保って車幅方向外方に延出するリップ部と、から構成し、ルーフレール及びサイドパネルの接続部分を覆うとともに、リップ部の先端部分を押え込むドリップモールをルーフサイドモールに沿わせて設け、これらのルーフサイドモール及びドリップモールで車体前後方向に雨水を流す排水溝を形成したことを特徴とする。
【0009】
すなわち、ルーフサイドモールを、ルーフパネルの幅方向エッジを覆うモール本体と、このモール本体の上面から所定の深さを保って車幅方向外方に延出するリップ部と、から構成し、ルーフレール及びサイドパネルの接続部分を覆うとともに、リップ部の先端部分を押え込むドリップモールをルーフサイドモールに沿わせて設けることで、これらのルーフサイドモール及びドリップモールで車体前後方向に雨水を流す排水溝を形成する。
【0010】
請求項2に係る発明は、ルーフサイドモールを、押出成形することで一定の断面形状に形成する中央部と、射出成形することで任意の形状に形成する前端部及び後端部と、に分割構成したことを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明は、前端部及び後端部に、車幅方向に突出させた突起部を形成したることを特徴とする。
【0012】
請求項4に係る発明は、前端部に、リップ部の深さを前方に向かうに連れて浅く形成する傾斜領域を設けることで、ルーフサイドモールの前方部分で排水溝の深さを徐々に浅くしたことを特徴とする。
【0013】
請求項5に係る発明は、ルーフパネルが、ガラスパネルであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明では、ルーフサイドモールを、ルーフパネルの幅方向エッジを覆うモール本体と、このモール本体の上面から所定の深さを保って車幅方向外方に延出するリップ部と、から構成し、ルーフレール及びサイドパネルの接続部分を覆うとともに、リップ部の先端部分を押え込むドリップモールをルーフサイドモールに沿わせて設けたので、ルーフサイドモール及びドリップモールで車体前後方向に雨水を流す排水溝を形成することができる。これにより、ルーフパネルの雨水がサイドパネルから車両側方に流れることを防止することができる。この結果、乗降時にルーフパネルの雨水が乗員に滴下することを防止することができるという利点がある。
【0015】
また、ルーフパネルの幅方向エッジにルーフサイドモール設け、ルーフレール及びサイドパネルの接続部分を覆うとともに、ルーフサイドモールのリップ部の先端部分を押え込むドリップモールをルーフサイドモールに沿わせて設けたので、例えば、ルーフサイドモール及びサイドパネルの間に隙間があっても、この隙間をドリップモールで覆うことができる。この結果、車両のルーフ構造の仕上がりの向上を図ることができるとともに、見栄えを向上させることができるという利点がある。
【0016】
請求項2に係る発明では、ルーフサイドモールを、押出成形することで一定の断面形状に形成する中央部と、射出成形することで任意の形状に形成する前端部及び後端部と、に分割構成したので、前端部及び後端部の設計の自由度を拡げることができる。この結果、例えば、周辺部材に沿わせて前端部及び後端部を形成することができ、車両の外観性の向上を図ることができるという利点がある。
【0017】
請求項3に係る発明では、前端部及び後端部に、車幅方向に突出させた突起部を形成したので、サイドパネルにルーフサイドモールを組付け済みのルーフパネルを位置合わせし易くすることができる。この結果、ルーフパネルの組付性の向上を図ることができるという利点がある。
【0018】
請求項4に係る発明では、前端部に、リップ部の深さを前方に向かうに連れて浅く形成する傾斜領域を設けたので、ルーフサイドモールの前方部分で排水溝の深さを徐々に浅くすることができる。この結果、ルーフサイドモールの前端部で排水溝を消滅させて雨水を円滑に前方に排水することができるとともに、例えば、周辺部材とに間に段差などをなくすことができ、意匠性を確保することができるという利点がある。
【0019】
例えば、ルーフパネルにガラスパネルを用い、大きな展望ルーフにする場合などにおいては、ガラスパネル自体に排水溝を形成することは困難である。
請求項5に係る発明では、ルーフパネルをガラスパネルにしたので、前記車両のルーフ構造の有用性を増すことができるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両のルーフ構造を採用した車体の斜視図であり、10は車両、11は車体、12はボンネット、13はフロントフェンダ、14はフロントピラー、15はセンタピラー、16はフロントガラス、17はリヤガラス、18は前ホイールハウス、19は後ホイールハウス、21は前ドア開口、22は後ドア開口、23はサイドシル、24はルーフ、27,27は左右のルーフ側排水溝、29はフロントガラスモール、31はルーフ体、33,33は左右のサイドパネル、41はルーフパネルである。
【0021】
本発明に係る車両のルーフ構造30は、左右のサイドパネル33,33とルーフ体31との間に車体前後方向に雨水を流す排水溝38,38(図6参照)を形成したものであり、ルーフパネル41にガラスパネルを採用する場合に好適な構造である。以下、その詳細を説明する。
【0022】
図2は図1の2部拡大図であり、車両のルーフ構造30は、車体11(図1参照)の上部としてのルーフ24に設けるルーフ体31と、このルーフ体31を支持する支持するために車体11(図1参照)側に設けるルーフレール32と、ルーフレール32の車幅方向外方に形成するサイドパネル33と、ルーフレール32及びサイドパネル33の接続部分(モヒカン部)34を覆うとともに、ルーフ体33のルーフサイドモール43のリップ部49を押え込むドリップモール37と、から構成するものであって、車両のルーフ構造30は、ルーフサイドモール43及びドリップモール37で車体前後方向に雨水を流す排水溝38を形成するものである。
【0023】
図3は本発明に係る車両のルーフ構造のルーフ体の斜視図であり、ルーフ体31は、透明ガラスで形成したルーフパネルとしてのガラスパネル41と、このガラスパネル41の幅方向エッジ41a,41a(図2参照)及び後部エッジ41bに設けるルーフモール42と、からなる。
ルーフモール42は、ガラスパネル41の幅方向エッジ41a,41a(図2参照)に設ける左右のルーフサイドモール43,43と、ガラスパネル41の後部エッジ41bに設けるルーフ後部モール44と、からなる。
【0024】
ルーフサイドモール43は、射出成形することで任意の形状に形成する略直線状の前端部45と、押出成形することで一定の断面形状に形成する中央部46と、射出成形することで任意の形状に形成するとともに、ルーフ後部モールの一部を担う略L字の後端部47と、に分割構成したものであって、ガラスパネル(ルーフパネル)41の幅方向エッジ41a(図2参照)を覆うモール本体48と、このモール本体48の上面から所定の深さを保って車幅方向外方に延出するリップ部49と、これらのモール本体48及びリップ部49の両端に形成するとともに車幅方向に突出させた前後の突起部51,52と、モール本体48及びリップ部49の突起部52側に形成することでルーフ後部モール44に接続する接続部53と、からなる。
【0025】
図4は図3の4部拡大図であり、図5は図3の5部拡大図である。
言い換えれば、モール本体48は、前端部45(図5参照)に形成した第1のモール本体55と、中央部46に形成した第2のモール本体部56と、後端部47(図4参照)に形成した第3のモール本体部57とを、連続させたものとも言え、リップ部49は、前端部45(図5参照)に設けることで深さを前方に向かうに連れて浅く形成する傾斜領域59を設けた第1のリップ部65と、中央部46に設けることで一定の深さを保って形成した第2のリップ部66と、後端部47(図4参照)に設けることで一定の深さを保って形成した第3のリップ部67を、連続させたものとも言える。
【0026】
図5から、前端部45は、第1のモール本体55と、第1のリップ部65と、突起部51と、から構成し、中央部46は、第2のモール本体56と、第2のリップ部66と、から構成し、図4から、後端部47は、第3のモール本体57と、第3のリップ部67と、突起部52と、接続部53と、から構成したことを示す。
【0027】
すなわち、図4及び図5から、車両のルーフ構造30(図1参照)は、ルーフサイドモール43を、押出成形することで一定の断面形状に形成する中央部46と、射出成形することで任意の形状に形成する前端部45及び後端部47と、に分割構成したものと言える。
【0028】
ルーフサイドモール43を、押出成形することで一定の断面形状に形成する中央部46と、射出成形することで任意の形状に形成する前端部45及び後端部47と、に分割構成することで、前端部45及び後端部47の設計の自由度を拡げることができる。この結果、例えば、ルーフ24(図1参照)などの周辺部材に沿わせて前端部45及び後端部47を形成することができ、車両10(図1参照)の外観性の向上を図ることができる。
【0029】
図6は図1の6−6線断面図であり、車両のルーフ構造30は、車体11(図1参照)のルーフ(上部)24に設けるルーフパネル(ガラスパネル)41と、このルーフパネル41の幅方向エッジ41aに設けるルーフサイドモール43と、このルーフサイドモール43を支持するために車体11側に設けるルーフレール32と、このルーフレール32の車幅方向外方に形成するサイドパネル33と、を備えた車両のルーフ構造であって、ルーフサイドモール43を、ルーフパネル41の幅方向エッジ41aを覆うモール本体48と、このモール本体48の上面48aから所定の深さを保って車幅方向外方に延出するリップ部49と、から構成し、ルーフレール32及びサイドパネル33の接続部分34を覆うとともに、リップ部49の先端部分49aを押え込むドリップモール37をルーフサイドモール43に沿わせて設け、これらのルーフサイドモール43及びドリップモール37で車体11前後方向に雨水を流す排水溝38を形成したものと言える。なお、69はガラスパネル(ルーフパネル)41をルーフレール32に止める接着材料である。
【0030】
例えば、ルーフパネルの雨水がドア側に流れ込むこと防止できれば、乗降時にルーフパネルの雨水が乗員に滴下することが少なくなり好都合であり、ルーフパネル、サイドモール若しくはサイドパネルなどの間に隙間を見えなくすることができれば、ルーフパネル、サイドモール若しくはサイドパネルなどの組立時の仕上がりを向上することができるので好都合である。
【0031】
すなわち、ルーフサイドモール43を、ルーフパネル(ガラスパネル)41の幅方向エッジ41aを覆うモール本体48と、このモール本体48の上面48aから所定の深さを保って車幅方向外方に延出するリップ部49と、から構成し、ルーフレール32及びサイドパネル33の接続部分34を覆うとともに、リップ部49の先端部分49aを押え込むドリップモール37をルーフサイドモール43に沿わせて設けることで、これらのルーフサイドモール43及びドリップモール37で車体前後方向に雨水を流す排水溝38を形成することができる。これにより、ルーフパネル(ガラスパネル)41の雨水がサイドパネルから車両10側方(例えば、図1に示す前ドア開口21若しくは後ドア開口22)に流れることを防止することができる。この結果、乗降時にルーフパネル41の雨水が乗員に滴下することを防止することができる。
【0032】
ルーフパネル(ガラスパネル)41の幅方向エッジ41aにルーフサイドモール43設け、ルーフレール32及びサイドパネル33の接続部分34を覆うとともに、ルーフサイドモール43のリップ部49の先端部分49aを押え込むドリップモール37をルーフサイドモール43に沿わせて設けることで、例えば、ルーフサイドモール43及びサイドパネル33の間に隙間があっても、この隙間をドリップモール37で覆うことができる。この結果、車両のルーフ構造30の仕上がりの向上を図ることができるとともに、見栄えを向上させることができる。
【0033】
なお、車両のルーフ構造30では、ルーフパネル41は、ガラスパネルであり、例えば、ルーフパネルにガラスパネルを用い、大きな展望ルーフにする場合などにおいては、ガラスパネル自体に排水溝を形成することは困難である。そこで、ルーフパネル41をガラスパネルにすることで、車両のルーフ構造30の有用性を増すことができる。
【0034】
図7は図1の7部拡大図であり、車両のルーフ構造30は、前端部45に、リップ部49の深さを前方に向かうに連れて浅く形成する傾斜領域59を設けることで、ルーフサイドモール43の前方部分で排水溝38の深さを徐々に浅くしたものである。
【0035】
図8は図7の8−8線断面図である。
前端部45に、リップ部49の深さを前方に向かうに連れて浅く形成する傾斜領域59を設けることで、ルーフサイドモール43の前方部分で排水溝38の深さを徐々に浅くすることができることを示す。
すなわち、ルーフサイドモール43の前端部45で排水溝38を消滅させて雨水を円滑に前方に排水することができるとともに、例えば、ルーフ24(図1参照)周辺部材とに間に段差などをなくすことができ、意匠性を確保することができる。
【0036】
図9は図7の9−9線断面図であり、前端部45及び後端部47(図4参照)に、車幅方向に突出させた突起部51,52(52は図4参照)を形成し、サイドパネル33とルーフ体31との距離Sを狭めることで、サイドパネル33にルーフサイドモール43を組付け済みのルーフパネル41を位置合わせし易くすることができる。この結果、ルーフパネル41(ルーフ体31)の組付性の向上を図ることができることを示す。
【0037】
尚、本発明に係る車両のルーフ構造は、図3に示すように、ルーフパネル41を透明ガラスにて形成したガラスパネルを採用したが、これに限るものではなく、ルーフパネルはスモークガラス若しくは樹脂材料にて形成したパネルを用いるものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明に係る車両のルーフ構造は、セダンやワゴンなどの車両のルーフの大きなガラス窓(例えば、展望ルーフ)を設ける車両に採用するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る車両のルーフ構造を採用した車体の斜視図である。
【図2】図1の2部拡大図である。
【図3】本発明に係る車両のルーフ構造のルーフ体の斜視図である。
【図4】図3の4部拡大図である。
【図5】図3の5部拡大図である。
【図6】図1の6−6線断面図である。
【図7】図1の7部拡大図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】図7の9−9線断面図である。
【図10】従来の基本構成を説明する図である。
【符号の説明】
【0040】
10…車両、11…車体、24…上部(ルーフ)、30…車両のルーフ構造、32…ルーフレール、33…サイドパネル、34…接続部分、37…ドリップモール、41…ルーフパネル(ガラスパネル)、41a…幅方向エッジ、43…ルーフサイドモール、45…前端部、46…中央部、47…後端部、48…モール本体、48a…上面、51,52…突起部、59…傾斜領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の上部に設けるルーフパネルと、このルーフパネルの幅方向エッジに設けるルーフサイドモールと、このルーフサイドモールを支持するために前記車体側に設けるルーフレールと、このルーフレールの車幅方向外方に形成するサイドパネルと、を備えた車両のルーフ構造であって、
前記ルーフサイドモールを、前記ルーフパネルの幅方向エッジを覆うモール本体と、このモール本体の上面から所定の深さを保って車幅方向外方に延出するリップ部と、から構成し、前記ルーフレール及び前記サイドパネルの接続部分を覆うとともに、前記リップ部の先端部分を押え込むドリップモールを前記ルーフサイドモールに沿わせて設け、これらのルーフサイドモール及び前記ドリップモールで前記車体前後方向に雨水を流す排水溝を形成したことを特徴とする車体のルーフ構造。
【請求項2】
前記ルーフサイドモールは、押出成形することで一定の断面形状に形成する中央部と、射出成形することで任意の形状に形成する前端部及び後端部と、に分割構成したことを特徴とする請求項1記載の車両のルーフ構造。
【請求項3】
前記前端部及び後端部に、車幅方向に突出させた突起部を形成したことを特徴とする請求項2記載の車両のルーフ構造。
【請求項4】
前記前端部に、リップ部の深さを前方に向かうに連れて浅く形成する傾斜領域を設けることで、前記ルーフサイドモールの前方部分で前記排水溝の深さを徐々に浅くしたことを特徴とする請求項2記載の車両のルーフ構造。
【請求項5】
前記ルーフパネルは、ガラスパネルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両のルーフ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−62635(P2007−62635A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−253413(P2005−253413)
【出願日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】