説明

車両の部品

車両の種々の構成部品が提供されている。また、フロント・バンパー・フェイスなどの車体パネル、ならびにフォグランプカバーなどの付属品を塗装作業に先立って車体パネルへと一時的に取り付けるためのシステムおよび方法も提供されている。ライトカバーとキャップとを備える車両のライトアセンブリも提供されている。ライトカバーは、ライトアセンブリのハウジングの周囲からの望ましくない光の漏れを防止する遮光シールリブを備えている。フロントバンパーフェイシアなどの車両のフェイシアを車両のフレームまたは他の支持部品へと取り付けるための支持部材も提供されている。支持部材は、その一端に位置するブラケットと、車両のフェイシアへの取り付けのための種々の留め具とを備えている。車両の隔壁カバーおよびこのカバーを使用する車両の前部アセンブリも提供されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フロント・バンパー・フェイスなどの車両の車体パネルおよび車体パネルに関する方法に関し、典型的には車体パネルと同時に塗装されて、塗装後にパネルに設置される付属品の塗装治具を不要にする。
【0002】
さらに、本発明は、車両のライトのためのカバーおよびキャップアセンブリに関する。本発明は、特に、ライトハウジングの面を横切って容易に取り付けることができるカバーに関する。カバーは、光を通すための開口と、開口内に選択的に保持することができるキャップとを備えている。
【0003】
さらに、本発明は、車両の前端アセンブリに関し、特にフロント・バンパー・フェイシアおよびその支持部材に関する。
【0004】
さらに、本発明は、車両の前部アセンブリに関し、特に車両の前部アセンブリにおいてエンジン吸気口に進入する前の特定の空気の流れを形成するための構造に関する。
【背景技術】
【0005】
車両へと取り付けられ、典型的には車両の車体パネルへと取り付けられる車両の付属品は、周知である。そのような付属品の例として、これらに限られるわけではないが、装飾ストリップ、モールディング、照明要素のためのフレーム、泥よけ、踏み板、ミラーのハウジング、ならびにエアダムおよびスポイラーなどの空力部品が挙げられる。典型的には、これらの付属品は、着脱可能な部品として設計され、したがって対象の車両の車体パネルと一体に形成されるわけではない。例えば、車両の照明要素の交換を可能にするなど、付属品を容易に着脱できるようにすることが、望ましいと考えられる。
【0006】
多くの場合に、付属品または他の部品の外面に、車両または車両の特定の外装部分と同じ色を持たせることが望まれる。したがって、そのような付属品または部品を、車両または車両の外装部分と同じ色で塗装することが必要または少なくとも好ましい。当業者であれば理解できるとおり、特に部品が異なる起源の塗料で塗装され、異なる時点において塗装され、および/または異なる条件下で塗装される場合に、塗装された部品の間の一致を達成することが困難である。結果として、塗装作業は、典型的には、付属品を後にその付属品が取り付けられる車両または車体パネルと同時に塗装することができるよう、付属品を車両の傍らに支持するために、1つ以上の治具または他の支持構造体を使用する。当業者らが、以下の特許文献1および特許文献2に記載さえているような治具または支持構造体のための多数の設計を開発している。さらに、以下の特許文献3が、塗装の際に部品を保持するために多数の治具を利用する複雑な車両の塗装および組み立てシステムを記載している。
【0007】
車両の補助灯(特に、車両の周囲の外部領域を照明するための補助灯)が、典型的には、車体の収容部またはハウジングに位置するように設計されている。そのようなライトのハウジングは、車両の外表面よりも下方または後方に位置することが多く、典型的には、レンズカバーが、ハウジングの内部およびハウジングの内部に収容された1つ以上の照明要素を覆うために使用される。
【0008】
多くの場合、車両の補助灯のハウジングは、車体パネルに一体に形成されている。あるいは、代案として、車体パネルに、別個のライトハウジングを容易に受け入れる凹状の支持構造体が一体に形成される。
【0009】
一般に、ライトハウジングは、1つ以上の照明要素を保持する皿状または他の凹状の収容部である。ハウジングの内表面は、典型的には、ハウジングからの光の放射を促進するために、反射性である。
【0010】
特定の用途において、1つ以上のライトカバーを、ハウジングの開いた光放射面を覆うように配置することによって、ライトハウジングに組み合わせて使用することができる。ライトカバーを、放射された光が通過する特定の形状の開口を提供するなど、審美的な理由のために使用することができる。すなわち、例えば矩形の形状のライトハウジングを、矩形のハウジングの面を覆って円形の開口を有するライトカバーを配置することによって、円形に見えるようにすることが可能である。さらに、ライトカバーを、ライトの周囲に特定の外観をもたらすために、所望のとおりに着色または塗装することが可能である。さらに、ライトカバーは、ハウジングまたは照明要素に衝突しうる石または他の破片からの保護を提供することによって、機能的な特徴をもたらすこともできる。レンズカバーが、多くの用途において使用されるが、ライトカバーは、そのような衝突からのさらなる保護を提供することができる。
【0011】
特定の車外の補助灯には、ライトの開放面またはライトの面に沿って取り付けられたライトカバーを覆うように、キャップまたはシール部材を着脱可能に取り付けできるような手段が設けられている。そのようなキャップまたはシール部材は、ライトカバーに関して上述した目的など、さまざまな審美的および/または機能的な目的で、有用である可能性がある。さらに、そのようなキャップまたはシール部材を、特定の事例においては、下方のライトが取り外され、あるいは単に設置されない場合に、車体パネルの開口を覆うために使用することができる。
【0012】
車両の前部アセンブリは、さまざまな要件を満たすように設計される。アセンブリは、衝突からの打撃および衝撃を吸収しなければならない。さらにアセンブリは、特定のエンジン部品、ドライビングライト、車両補助灯、ボンネット係止機構、などといった多数の部品を収容および支持するための手段を有さなければならず、車両に応じて、車両の空力を改善するための種々の構造体を含むことができる。加えて、車両の前部アセンブリは、たとえエアダムなどの追加の空力部品を受け止める場合でも、それ自体が好ましい空力特性を呈するように設計される。さらには、車両の前部アセンブリは、魅力的であって、望ましい審美的品質を呈していなければならない。
【0013】
フロント・バンパー・フェイシアは、典型的には、車両の前部を横切って広がり、衝撃吸収部品を覆い、車両の空力を改善し、魅力的な外観を提供するように設計された大型のパネルである。フロント・バンパー・フェイシアは、好ましくは、ワンピースの一体成形された部品である。現在の自動車市場の傾向は、射出成型技法によって容易に形成することができ、魅力的なスタイリングおよび良好な空力特性を呈するように容易に設計することができるため、このような大型のワンピースのフロント・バンパー・フェイシアを使用することにある。
【0014】
自動車の前部領域に空気案内構造を設計し、空気を1つ以上のエンジン吸気口、ラジエータ、および/またはエンジンの周辺へと案内することが、広く知られている。
【0015】
エンジン吸気口への空気の流れについて望ましい特性、およびラジエータへの空気の流れについて望ましい特性は、大流量および低温の維持など、多くの共通の属性を共有するが、エンジン吸気口への空気の流れは、いくつかのさらなる望ましい特性を有している。第1に、そのような空気の流れには、土、ほこり、水、雪、氷、などの粒子が混入していてはならず、あるいは実質的に混入していてはならない。エンジン吸気口へと案内される空気は、その後に1つ以上のフィルタ素子に通されるが、そのような空気の流れに、フィルタ素子に集められてその場所で空気の流れを阻止または妨害しかねない粒子が混入していないことが好ましい。また、エンジン吸気口へと案内される空気の量が比較的多く、あるいは少なくともエンジンからの需要を上回ることが望ましい。
【0016】
物質の取り扱いの分野(特に、気体−固体の分離)において、混入している粒子を、移動している空気の流れから、空気の流れの方向に急激な変化を生じさせることによって分離できることが知られている。そのような粒子と空気との間の質量の差、したがって慣性の差ゆえに、混入している粒子を、方向転換した空気の流れからそらすことができる。サイクロンおよびラビリンス分離器は、この現象にもとづいている。
【0017】
車両の設計者は、空気の流れを車両の前部および/または下面からエンジン吸気口へと案内するために、さまざまな構造を取り入れている。例えば、以下の特許文献9が、混入した雪または雨を空気の流れから取り除くべく試みるために、空気を集めて曲がりくねった流路を通って案内する車両の前部構造を記載している。
【0018】
大きな前進が、例えば本出願と同じ譲受人の一連の特許および特許出願公開、すなわち以下の特許文献10、特許文献11、および特許文献12に記載されている。これらの文献のそれぞれの図8に、グリルの背後で空気を集め、その後に隔壁カバーに設けられたスクリーンを通過するときに方向を反転させるS字形の空気の流れが記載されている。そのようなカバーを通過した後で、空気の流れの方向が反転させられ、エンジン吸気口へと送られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【特許文献1】米国特許第6036779号
【特許文献2】米国特許第5707450号
【特許文献3】米国特許第5301411号
【特許文献4】米国特許第3486481号
【特許文献5】米国特許第5061108号
【特許文献6】米国特許第5580109号
【特許文献7】米国特許第6997490号
【特許文献8】米国特許第7273246号
【特許文献9】米国特許出願第2005/0230162号
【特許文献10】米国特許第7234555号
【特許文献11】米国特許第7237635号
【特許文献12】米国特許出願第2006/0006011号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
上述の治具の使用は、多くの点で満足することができるが、塗装ブースなどの塗装設備に必要な床面積を増加させる。さらに、大規模な車両塗装作業に必要な比較的多数のそのような治具を在庫することで、そのような治具の使用、維持、ならびに最終的な補修または交換に要するコストおよび時間が増加する。
【0021】
車体のすべての部品を同じ作業で同じ起源の塗料を使用して塗装することが望ましいことに鑑みて、別個のスタンドアロンの塗装治具を不要にしようと試みる技法およびアセンブリが、上記の特許文献4に記載されている。特許文献4は、塗装の際に車体パネルを一時的に支持するための装置を記載している。この装置は、塗装に先立って、車両の主たる部分および対象の車体パネルへと取り付けられる。この装置は、車体パネルを、車両へと取り付けられた状態で、塗装の際に種々の異なる位置へと移動させることを可能にする。
【0022】
特許文献4のやり方は、特定の大きな車体パネルに関して、別個のスタンドアロンの塗装治具の必要性をなくす可能性があるが、特許文献4の方法は、依然として、支持装置に関連してかなりの組み立ておよび取り外し作業を必要とする。さらに、特許文献4のやり方は、依然として支持装置を、貴重な床面積を占めることがないにせよ、必要としている。加えて、支持装置に関連する相応のコストも予想される。したがって、車両の付属品または部品を、塗装の際に(好ましくは、それらの付属品または部品が後に取り付けられる車両と同じ塗装作業において)別個の治具または支持装置を使用することなく支持することができるシステムおよび方法について、ニーズが依然として存在している。
【0023】
また、上述のライトカバーに関し、特定のライトカバーにおける大きな欠点は、カバーの外周の付近の「光漏れ」の結果である。「光漏れ」は、ライトカバーの外周縁とライトカバーを収容しているハウジングの側壁または側部との間のすき間領域を指す。すき間領域は、照明要素から放射された光がそれらのすき間領域を通過することを可能にする。これは、特に使用されるライトカバーが特定の形状または構成の開口を有する場合に、望ましくない。そのような開口の付近における意図せぬ光の漏れが、ライトカバーに意図される全体としての効果および審美性を損なう可能性がある。
【0024】
したがって、車両の外側のライトの周囲のそのような光漏れをなくすためのアセンブリおよび技法を提供することが、望ましいであろう。
【0025】
また、上述のキャップ及びシール部材に関し、キャップまたはシール部材の形状または構成に応じて、そのような部品が外れたり、あるいは初期の設置の状態から緩んだりする可能性がある。これは、振動、熱膨張特性の相違、および係合の界面の材料の摩耗に起因して生じる可能性がある。初期の設置から緩んだり、あるいは外れたりすることは、照明キャップまたはカバーにとって望ましくない。そのような緩みは、見苦しい外観を生じさせる可能性がある。さらに、キャップが過度に緩むと、キャップが車両上の取り付け手段から完全に外れて、失われる可能性がある。
【0026】
したがって、車両の照明キャップまたはシール部材の緩みまたは外れの可能性を少なくするためのアセンブリおよび技法について、ニーズが存在する。
【0027】
更に、上述のフェイシアに関し、ワンピースのバンパー・フェイシアは、ますます複雑になってきている。すなわち、多くの現行の車両のフェイシアは、フェイシアの種々の領域に複合曲率および変化する形状のアレイを呈している。この傾向が、このようなフェイシアが単一の一体部品であることと相俟って、そのようなフェイシアのための独特の支持構造体を必要とする。上記特許文献5、特許文献6、特許文献7、および特許文献8などに記載のように、種々の設計が、そのようなフェイシアを車両の支持フレームまたは他の部材へと支持するために提案されている。十分ではあるものの、幾何学的に複雑な車両のフェイシアの支持において、依然としてさらなる改善が必要とされている。
【0028】
より最近では、より軽量な車両がますます求められるようになっていることが、より薄肉のフェイシアの使用を促している。車両のフェイシアの肉厚が、5mm未満、4mm未満、さらに特定の用途においては、3mm未満であることが典型的である。そのような比較的薄いフェイシアの肉厚の使用の結果として、得られるフェイシアの剛性が低くなり、過度の変形を生じがちになる。剛性が低くて比較的柔軟なフェイシアを、多量の支持部材を使用することによって堅固にすることが可能であるが、使用される支持部材の数が多くなるにつれ、結果としてのアセンブリがより複雑になる。そのような複雑なアセンブリは、設置に時間がかかり、高価につく。
【0029】
したがって、フロント・バンパー・フェイシアなどの車両のフロントフェイシアの比較的大きな領域を支持することができ、したがって複数の支持部材の必要性ならびに複数の支持部材に関連する付随の複雑性、組み立て時間の必要性、およびコストをなくすことができる単一の支持部材について、ニーズが存在する。
【0030】
幾何学的に複雑なフェイシアの支持における特段の困難は、フェイシアの不規則な外周または外縁に起因する多数の周辺領域である。これらの周辺領域は、典型的には、三次元に広がっている。例えば、隣接するボンネットまたはライトアセンブリに対応する非直線の外縁を有するフェイシアは、十分に支持されないと割れまたは変形を生じる可能性があり、過度の荷重が加わった場合に、隣接するパネルに対して容認できない寸法公差を生じ、過剰な振動を生じ、車両の全体的な審美性を損なう可能性がある多次元の平面内の材料の領域を呈する。
【0031】
したがって、幾何学的に複雑なフェイシアの外周領域を支持することで、当該領域およびフェイシアの残りの部分に構造的な剛性を付与し、フェイシアと隣接のパネルとの間の設置時の寸法公差を保ち、当該領域を過度の振動に比較的影響されないようにすることができる単一の支持部材について、ニーズが存在している。
【0032】
また、上述したような吸気系統に関して、吸気システム本出願の譲受人の上述の特許文献に記載の吸気システムは、多数の利点を提供するが、絶えず変化する車両の設計およびますます厳しくなる要件が、またさらなる改善の必要を生じさせている。
【課題を解決するための手段】
【0033】
本発明は、車両、車両の車体パネル、ならびに典型的には車両の前部領域に設けられ、あるいは車両の前部領域において使用される部品の種々の態様に関する。具体的には、本発明は、フロント・バンパー・フェイス、前部補助灯カバーアセンブリ、フロントフェイシア支持部材、ならびに前部隔壁カバーおよび空気流システムに向けられている。
【0034】
これまでの種類のシステムに関する問題および欠点が、本発明の方法および装置においては、車体パネルおよび付属品を一緒に塗装することができるよう、付属品を一時的に係合させるための手段を有する車体パネルによって克服される。
【0035】
一態様において、本発明は、車両の車体パネルを含んでおり、そのような車体パネルが、着脱可能な付属品の設置の係合のための第1の領域を画定するパネルを備えている。パネルは、前記第1の領域に、前記付属品の対応する留め具要素と係合するように構成された少なくとも1つの留め具要素を備えている。さらにパネルは、前記付属品の一時的な係合のための第2の領域を画定している。さらにパネルは、前記第2の領域に、前記付属品の対応する留め具要素と一時的に係合するように構成された少なくとも1つの留め具要素を備えている。
【0036】
別の態様において、本発明は、車両の車体パネルと付属品とのアセンブリを提供する。このアセンブリは、少なくとも1つの留め具要素を備えている車両の付属品を含んでいる。さらにアセンブリは、第1の領域および第2の領域を画定している車両のパネルを含んでいる。パネルが、(i)前記付属品の前記少なくとも1つの留め具要素との設置の係合のために構成された前記第1の領域の第1の留め具要素と、(ii)前記付属品の前記少なくとも1つの留め具要素との一時的な係合のために構成された前記第2の領域の第2の留め具要素とを備えている。
【0037】
さらに別の態様において、本発明は、付属品と該付属品が後に係合させられる車両のパネルとを塗装する際に、該付属品を支持する方法を含む。この方法は、付属品に係合するようにそれぞれ構成された第1の留め具要素および第2の留め具要素を有している車両のパネルを用意するステップを含んでいる。さらに、この方法は、前記車両のパネルの前記第1および第2の留め具要素に係合するように構成された付属品を用意するステップを含んでいる。この方法は、前記付属品を、塗装に先立って、前記車両のパネルの前記第1の留め具要素に一時的に係合させるステップをさらに含んでいる。この方法は、前記車両のパネルおよび前記車両のパネルに一時的に係合させた前記付属品を塗装するステップをさらに含んでいる。前記車両のパネルおよび前記付属品の塗装の後で、前記付属品が、前記車両のパネルの前記第1の留め具要素から外される。次いで、この方法は、前記付属品を前記車両のパネルの前記第2の留め具要素に係合させるステップを含んでいる。
【0038】
これまでの種類のシステムに関する問題および欠点が、本発明の方法および装置においては、車両のライトのためのカバーとキャップとからなるアセンブリによって克服される。
【0039】
一態様において、本発明は、車両のライトアセンブリの光放射面へと着脱可能に取り付けられて、該光放射面に重なるように構成された車両のライトカバーを提供する。このライトカバーは、前面および反対向きの後面を画定しており、該後面が、当該ライトカバーが前記車両のライトアセンブリへと取り付けられたときに前記車両のライトアセンブリの方を向くパネルを備えている。このパネルが、該パネルの外周を巡って延在する縁と、該パネルを貫いて延在する開口とを画定しており、該開口が、光を通過させるような寸法および形状とされている。さらにライトカバーは、前記パネルから後方へと突き出している複数の可撓な係合部材を備えている。これら複数の係合部材が、前記パネルの外周を巡って間隔を空けつつ配置されており、各々の係合部材が、横方向外側の位置と横方向内側の位置との間で可撓である。これら複数の係合部材が、前記車両のライトアセンブリの一部分を受けて係合するように位置している。さらにライトカバーは、前記パネルの前記後面から後方へと延在する遮光リブを備えており、このリブが、前記複数の係合部材と前記パネルに画定された前記開口との間に位置している。このリブが、当該ライトカバーが前記車両のライトアセンブリへと取り付けられ、前記複数の係合部材が前記車両のライトアセンブリに係合させられたときに、前記車両のライトアセンブリの内壁の傍らに延在して、前記ライトアセンブリと当該ライトカバーとの界面の間を通過しようとする光を遮るように、或る距離だけ前記パネルの前記後面に沿って前記パネルの外周から離れている。
【0040】
別の態様において、本発明は、車両のライトアセンブリの光放射面へと着脱可能に取り付けられて、該光放射面に重なるように構成された車両のライト・カバー・アセンブリを提供する。このライト・カバー・アセンブリは、前面および反対向きの後面を画定しているパネルを備えている。後面が、ライトカバーが車両のライトアセンブリへと取り付けられたときに車両のライトアセンブリの方を向く。パネルは、パネルの外周を巡って延在する縁を画定している。さらにパネルは、パネルを貫いて延在する開口を画定しており、この開口が、光を通過させるような寸法および形状とされている。さらにパネルは、この開口からアクセスできるスロットを画定している。パネルは、パネルから突き出している複数の可撓な係合部材を備えており、これら複数の係合部材が、車両のライトアセンブリを受けて係合することで、ライトカバーを車両のライトアセンブリへと取り付けるように構成されている。さらに、ライト・カバー・アセンブリは、前記パネルに画定された開口に着脱可能に係合するように寸法および形状付けられたキャップを備えている。キャップは、前面および反対向きの後面を画定している。キャップは、キャップから後方へと突き出している複数の可撓な係合部材を備えており、これら複数の係合部材が、ライト・カバー・アセンブリのパネルを受けて係合することで、キャップをライトカバーのパネルへと取り付けるように構成されている。さらにキャップは、前記可撓な係合部材のうちの少なくとも1つから外方向に延在する少なくとも1つの保持部材を備えており、この少なくとも1つの保持部材が、前記パネルに画定されたスロットに配置されることで、キャップのライト・カバー・アセンブリのパネルに対するさらなる固定をもたらすように構成されている。
【0041】
さらに別の態様において、本発明は、ライトハウジングを含む車両のライトアセンブリを提供する。ライトハウジングが、底部から延在する複数の壁を備えている。これらの壁および底部が、光放射面からアクセスすることができる中空の内部を画定している。前記底部が、発光素子を受け入れて保持するように構成されている。前記壁が、前記光放射面の外周を巡って延在するリップを画定しており、リップが、前記壁の前記底部に対する遠位領域の付近に配置されている。さらにライトアセンブリは、前面および反対向きの後面を画定しているパネルを備える。パネルが、パネルの外周を巡って延在する縁を画定している。さらにパネルは、パネルを貫いて延在する開口と、この開口からアクセスできるスロットとを画定している。パネルは、パネルから突き出している複数の可撓な係合部材を備えており、これら複数の係合部材が、ライトハウジングのリップを受けて係合することで、パネルをライトハウジングのリップへと取り付けるように構成されている。さらにライトアセンブリは、前記パネルに画定された開口に着脱可能に係合するように寸法および形状付けられたキャップを備えている。キャップは、前面および反対向きの後面を画定している。キャップは、キャップから後方へと突き出している複数の可撓な係合部材を備えており、これら複数の係合部材が、パネルを受けて係合することで、キャップを前記パネルへと取り付けるように構成されている。さらにキャップは、係合部材から延在している保持部材を備えており、この保持部材が、前記パネルに画定されたスロットに配置されることで、キャップの前記パネルに対するさらなる固定をもたらすように構成されている。
【0042】
これまでの種類のシステムに関する問題および欠点が、本発明の方法および装置においては、車両のパネルを支持するようにとくに構成された支持部材によって克服される。
【0043】
一態様において、本発明は、車両のフェイシアを支持するように構成された支持部材を提供する。この支持部材は、第1の端部と、該第1の端部の反対側の第2の端部と、前記第1および第2の端部の間に延在している本体とを有している細長い部材を備えている。前記本体が、前面と、反対を向いた後面と、前記前面および後面の間に延在している上面とを画定している。さらに支持部材は、前記細長い部材から突き出しており、前記細長い部材の前記第1の端部の付近に配置されているブラケットを備えている。ブラケットは、車両の構造部品へと取り付けられるように構成されている。さらに支持部材は、前記細長い部材の本体に添えられた第1の留め具を備えている。第1の留め具は、車両のフェイシアに係合して、第1の平面からの変位に抗する支持をフェイシアにもたらすように構成されている。さらに支持部材は、前記細長い部材の前記第2の端部の付近において前記細長い部材に添えられた第2の留め具を備えている。第2の留め具は、前記車両のフェイシアに係合して、前記第1の平面とは異なる第2の平面からの変位に抗する支持をフェイシアにもたらすように構成されている。さらに支持部材は、前記細長い部材の前記第2の端部の付近において前記細長い部材に添えられた第3の留め具を備えている。第3の留め具は、前記車両のフェイシアに係合して、前記第1の平面および前記第2の平面とは異なる第3の平面からの変位に抗する支持をフェイシアにもたらすように構成されている。
【0044】
さらなる態様において、本発明は、複数の係合部材を内面に沿って配置して有している車両のパネルを支持するように構成された支持部材を提供する。この支持部材は、(i)車両の支持体への取り付けのための第1の端部と、(ii)前記第1の端部の反対側の第2の端部と、(iii)前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する本体とを備えており、前記本体が上面を画定している細長い部材を備えている。さらに支持部材は、前記本体の前記上面に配置され、前記車両のパネルの内面に配置された係合部材と係合するように構成された少なくとも1つの留め具を備えている。この前記本体の前記上面の少なくとも1つの留め具は、前記本体の長手軸におおむね平行な第1の平面からの変位に抗する支持を、前記パネルへと提供する。さらに、支持部材は、前記細長い部材の前記第2の端部に配置され、前記車両のパネルの前記内面に配置された係合部材と係合するように構成された少なくとも1つの留め具を備えている。この前記細長い部材の前記第2の端部の少なくとも1つの留め具は、前記本体の前記長手軸に対しておおむね横方向である第2の平面からの変位に抗する支持を、前記パネルへと提供する。さらに支持部材は、前記細長い部材の前記第2の端部に配置され、前記車両のパネルの前記内面に配置された係合部材と係合するように構成された少なくとも1つの留め具を備えている。この前記細長い部材の前記第2の端部の少なくとも1つの留め具は、前記本体の前記長手軸におおむね平行な第3の平面からの変位に抗する支持を、前記パネルへと提供する。
【0045】
これまでの種類のシステムに関する問題および欠点が、本発明の方法および装置においては、車両の前部アセンブリによって克服され、特に特定の空気の流れを、そのような空気がエンジン吸気口へと進入する前に形成するための構造によって克服される。
【0046】
一態様において、本発明は、車両用の空気流システムを提供する。この空気流システムは、車両の前面の領域から空気を集めてエンジンの吸気口へと案内するように構成されている。この空気流システムは、車両の前面の領域に沿って配置された少なくとも1つの空気取り入れ口を備えている。さらに空気流システムは、前記少なくとも1つの空気取り入れ口に連通し、該空気取り入れ口の下流に配置されている通路を備えている。さらに、空気流システムは、スクリーン領域を有する第1の壁と、前記第1の壁から離れた第2の壁と、前記第1および第2の壁の間に延在している底面とを備えているカバーを備えている。前記第1および第2の壁ならびに前記底面が、くぼみを画定している。このくぼみが、前記通路の下流に配置され、前記通路に前記スクリーン領域を介して連通している。くぼみは、エンジンの吸気口の上流に配置されてエンジンの吸気口に連絡している。
【0047】
別の態様において、本発明は、車両用の空気流システムを提供する。この空気流システムは、車両の前面の領域から空気を集めてエンジンの吸気口へと案内するように構成されている。この空気流システムが、車両の前面の領域に沿って配置された少なくとも1つの空気取り入れ口を備えている。さらに空気流システムは、網状部を備える隔壁カバーを備えている。隔壁カバーは、エンジンの吸気口の上流に配置され、前記網状部を介してエンジンの吸気口に連通している。また、空気流システムは、前記少なくとも1つの空気取り入れ口と前記隔壁カバーとの間に配置され、前記少なくとも1つの空気取り入れ口および前記隔壁カバーの前記網状部に連通している通路を備えている。この通路が、互いに離間して位置する複数の壁を備えており、これらの壁が、前記通路を通って前記少なくとも1つの空気取り入れ口から前記隔壁カバーへと流れる空気が少なくとも2回の方向の反転を受ける流路を画定するように配置されている。
【0048】
さらに別の態様において、本発明は、車両のエンジン室において使用されるように構成された隔壁カバーを提供する。この隔壁カバーは、上面と反対向きの下面とを画定しているおおむね平坦な部材を備えている。さらに隔壁カバーは、前記平坦な部材の上面からアクセス可能であり、前記平坦な部材に連続しているくぼみを備えている。前記くぼみが、前記下面から延在する第1の壁と、前記下面から延在しており、前記第1の壁に面しかつ前記第1の壁から離れている第2の壁と、前記第1および第2の壁の間に延在しており、前記下面におおむね平行である底面とを備えている。くぼみは、前記下面の下方に配置された凹状領域を画定している。前記第1の壁が、空気の流れの通過を可能化および促進するように構成された複数の開口を画定している。
【0049】
理解されるとおり、本発明は、他の異なる実施の形態も可能であり、本発明のいくつかの細部は、さまざまな点において変更が可能であり、それらはすべて本発明から逸脱するものではない。したがって、図面および説明は、例示であると考えるべきであり、本発明を限定するものと考えるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明による好ましい実施の形態のフロント・バンパー・パネルを示している。
【図2】図1のフロント・バンパー・パネルとこのフロント・バンパー・パネルに係合させられるライトカバーなどの付属品とを含む本発明による好ましい実施の形態のアセンブリを示している。
【図3】図2のアセンブリの詳細図であり、付属品が一時的に係合させられるバンパーパネルの領域を示している。
【図4】本発明による好ましい実施の形態のライトカバーの前面の斜視図である。
【図5】図4に示した好ましい実施の形態のライトカバーの後面の斜視図である。
【図6】図4の好ましい実施の形態のライトカバーの正面図である。
【図7】図6の切断線BBを横切って得た好ましい実施の形態のライトカバーの断面図である。
【図8】図6の切断線AAを横切って得た好ましい実施の形態のライトカバーの断面図である。
【図9】図4の好ましい実施の形態のライトカバーおよびこのライトカバーの車両の車体パネルに配置されたライトアセンブリとの係合を説明する概略図である。
【図10】図9に示した好ましい実施の形態のライトカバー、ライトアセンブリ、および車両の車体パネルの一部分を示している詳しい概略図である。
【図11】本発明による好ましい実施の形態のライト・カバー・キャップの斜視図である。
【図12】図11に示した好ましい実施の形態のライト・カバー・キャップの側面図である。
【図13】図11に示した好ましい実施の形態のライト・カバー・キャップの一部分の前方からの斜視図である。
【図14】図13の切断線CCを横切って得た好ましい実施の形態のライト・カバー・キャップの断面図である。
【図15】好ましい実施の形態のライト・カバー・キャップの別の斜視図であり、好ましい実施の形態による留め具および留め具上の保持要素をさらに詳しく示している。
【図16】図15に示した留め具の詳細図であり、好ましい実施の形態の保持要素が示されている。
【図17】ライト・カバー・キャップの保持要素と、好ましい実施の形態のライトカバーに画定された係合スロットとの間の係合を示している一部分の概略図である。
【図18】好ましい実施の形態のキャップと、好ましい実施の形態のライトカバーと、ライトアセンブリとを備えている、本発明による好ましい実施の形態のシステムの概略の分解図である。
【図19】車両のフロントフェイシアおよび本発明による好ましい実施の形態の支持部材の代表的な配置の斜視図である。
【図20】図19に示した車両のフロントフェイシアの一部分の内面の概略図であり、フェイシアに係合した好ましい実施の形態の支持部材の後面が図示されている。
【図21】図20に示した好ましい実施の形態の支持部材の斜視図であり、支持部材の前面が図示されている。
【図22】好ましい実施の形態の支持部材の別の斜視図であり、部材の前面が図示されている。
【図23】好ましい実施の形態の支持部材の平面図である。
【図24】好ましい実施の形態の支持部材の端面図である。
【図25】好ましい実施の形態の支持部材の正面図である。
【図26】好ましい実施の形態の支持部材の斜視図であり、部材に設けられ、平面Xとして示されている平面からの支持部材の変位に対して支持をもたらす、第1の留め具または第1組の留め具が図示されている。
【図27】好ましい実施の形態の支持部材の別の斜視図であり、部材に設けられ、平面Yとして示されている平面からの支持部材の変位に対して支持をもたらす、第2の留め具または第2組の留め具が図示されている。
【図28】好ましい実施の形態の支持部材の別の斜視図であり、部材に設けられ、平面Zとして示されている平面からの支持部材の変位に対して支持をもたらす、第3の留め具または第3組の留め具が図示されている。
【図29】本発明による好ましい実施の形態の隔壁カバーの斜視図である。
【図30】図29に示した好ましい実施の形態の隔壁カバーの平面図である。
【図31】図29に示した好ましい実施の形態の隔壁カバーの正面図である。
【図32】好ましい実施の形態の隔壁カバーを使用する好ましい実施の形態の車両前部アセンブリの概略図であり、本発明によって得られる空気の流れが示されている。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本発明は、車両、車両の車体パネル、ならびに車両の前部領域に典型的に設けられ、あるいは車両の前部領域において典型的に利用される部品のさまざまな態様に関する。具体的には、本発明は、フロント・バンパー・フェイス、前部補助灯カバーアセンブリ、フロントフェイシア支持部材、ならびに前部隔壁カバーおよび空気流システムに向けられている。
【0052】
フロント・バンパー・フェイス
本発明は、車両の車体パネルと1つ以上の付属品とを含んでおり、それらの付属品が、車体パネルおよび付属品の塗装後に車体パネルに組み付けられるシステムおよび関連の方法を提供する。本発明は、幅広くさまざまな車両の車体パネルを含むが、本発明を説明するという目的において、添付の図面に示されているパネルは、フロント・バンパー・パネルとして描かれている。本発明は、塗装作業の後で当該パネルへと設置または取り付けされることになる1つ以上の付属品を一時的に保持するための手段を有している車両の車体パネルを提供する。付属品を、塗装の際に塗装治具などの支持構造体を必要とすることなく、車体パネルと同時に車体パネルと同じ起源の塗料で塗装することができるよう、それら付属品の最終的な設置の領域とは異なる領域において、パネルへと一時的に取り付けることができる。車体パネルおよび車体パネルに一時的に取り付けられた付属品を塗装した後で、ひとたび乾燥し、取り扱うことができるように十分に硬化したならば、付属品は取り外され、パネル上の種々の指定の領域に設置される。
【0053】
本発明の好ましい実施の形態に目を向ける前に、本明細書において使用される種々の用語を考慮することが有益である。用語「設置の係合」および「一時的な係合」は、本明細書において、車両の付属品または部品の車両(車両の車体パネルなど)への取り付けの2つの異なる態様を指して、繰り返し使用される。設置の係合は、付属品が車体パネルに対して最終的に設置されたままの位置に保持される堅固な取り付けを指す。一時的な係合は、付属品が、パネルに保持および支持されているが、容易にパネルから取り外すことが可能である取り付けの状態を指す。典型的には、一時的な係合は、付属品がパネルに画定された収容領域に完全には収容または配置されていないような係合である。
【0054】
図1が、本発明の対象となる車両の車体パネルの例であるフロント・バンパー・パネルの全体構成を示している。具体的には、図1は、前面110を有している好ましい実施の形態のフロント・バンパー・パネル100を示している。前面110は、最終的な形態において、1つ以上の塗料の塗膜を受け止める。バンパーパネル100は、付属品収容領域120を画定しており、この領域120におけるパネルへの付属品の係合に使用するための1つ以上の留め具要素125を備えている。収容領域120は、好ましくは、付属品を受け入れるための凹状の領域を含んでいる。この説明においては、代表的な付属品が、発光素子を保持するハウジングと、ハウジングの前面を覆って広がるカバー板とを備える照明アセンブリとして本明細書において説明される。照明アセンブリの1つ以上の構成部品が、車両の外側の色に一致するように塗装される。フロント・バンパー・パネル100への最終的な設置において、照明アセンブリは、収容領域120に配置される。さらに、バンパーパネル100は、付属品一時収容領域130を画定しており、おおむねこの領域またはこの領域の周囲に、この領域130における付属品のパネルへの一時的な係合に使用するための1つ以上の留め具要素135を備えている。一時収容領域130は、好ましくは、付属品を受け入れるための凹状の領域を含んでいる。この説明においては、本明細書においてさらに詳しく説明されるとおり、一時収容領域130および関連の留め具要素が、照明アセンブリを一時的に受け入れて保持するように機能する。
【0055】
図2は、図1のバンパーパネルとフォグ・ランプ・カバーなどのカバーまたはフェイスプレート200とを備えている本発明による好ましい実施の形態のシステムの図である。バンパーパネル100に画定された付属品収容領域120が、フェイスプレート200をぴったりと受け入れるように構成されている。さらに、収容領域120は、収容領域120内に収容することができる照明要素(図示されていない)を支持し、そのような照明要素に接するように機能する1つ以上の凹状の支持要素122を備えることができる。さらに、収容領域120は、パネル100を貫いて延在する開口124などの1つ以上の開口を画定することができ、このような開口によって、照明要素をバンパーパネル100の前面110の外面に対して同一面にでき、あるいは凹ませることができる。1つ以上の開口は、照明要素をパネル100から取り外すことなく、例えばパネルに設置されたままの状態で照明要素の修理または保守を可能にするために、照明要素の後方へのアクセスをもたらすように機能することもできる。好ましくは、収容領域120の外周に沿って、留め具要素125が配置される。本明細書においてさらに詳しく説明されるように、留め具要素125の種類および配置は、フェイスプレート200に設けられる留め具要素に対応する。
【0056】
さらに図2は、後に領域120において車体パネルに最終的に取り付けられる好ましい実施の形態のフェイスプレート200の例を示している。上述のように、フェイスプレート200は、フォグ・ランプ・カバーとして描かれている。フェイスプレート200は、外面または外側領域を含む前面210を画定している。この外面または外側領域あるいはその一部分が、最終的な形態において、1つ以上の塗料の塗膜を受け止める。フェイスプレート200は、本明細書においてさらに詳しく説明される1つ以上の留め具要素225を備えている。
【0057】
さらに図2は、付属品一時収容領域130と、おおむねこの領域またはこの領域の付近に設けられ、この領域130においてフェイスプレートをパネルへと一時的に係合させるために使用される1つ以上の留め具要素135とを示している。本明細書においてさらに詳しく説明されるとおり、一時収容領域130は、好ましくは、パネルが対象の車両に最終的に組み付けられたならば視認することができない車体パネル100の一部分に画定され、あるいはそのような一部分に沿って画定される。しかしながら、本発明は、最終的な組み付け後にも視認することができる車体パネルの領域に画定された一時収容領域の使用も包含する。一時収容領域130は、パネル100の任意の領域または部位に位置することができ、最終的な組み付け後に外側へと露出される前面や、パネルの最終的な組み付け後に露出することがない後面など、任意の面に沿うことができる。最も好ましくは、一時収容領域130が、パネルが対象の車両に最終的に設置されたときに領域130が容易には視認できず、あるいは視界へと露出されることがないように、パネル100の一部分に沿って画定される。また、一般に、フェイスプレート200を一時収容領域130から最終的な設置領域120へと移動させるときのフェイスプレート200の移動量を少なくするために、領域130が、パネル100に画定される付属品収容領域120に比較的近いことが好ましい。
【0058】
図3が、フェイスプレート200が一時的に係合させられるバンパーパネル100の一時収容領域130を示している図2のアセンブリの詳細図である。一時収容領域130の1つ以上の留め具要素135が、明らかである。これらの留め具要素135は、フェイスプレート200に(好ましくは、フェイスプレートの後方領域または後面に沿って)設けられた1つ以上の留め具要素225と係合するように構成されている。この構成によれば、塗装作業の際にフェイスプレート200の前面210の外表面が塗料を受け取ることができるよう、前面210を外へと向けることができる。
【0059】
一時収容領域130に使用される留め具要素135および収容領域120の留め具要素125は、それぞれ別個独立に、自動車の技術において付属品を車体パネルへと取り付けるために典型的に使用される任意の種類の留め具要素であってよい。例えば、留め具部材は、ボルトおよびねじなどのねじ山付きの留め具、クランプ、クラスプ、クリップ、ペグおよび受け部材、リベット、クレビスピンまたは凝ったピンなどのピン、保持リング、弾性材料からなるバンド、スナップ係合部材、ストラップ、ホチキス、鋲、種々のタイ、フックおよびループからなる留め具、ならびにジッパー式の留め具の形態であってよい。また、特定の用途においては、フェイスプレート200を対象のパネルへと一時的に取り付けるために、接着剤を使用できると考えられる。好ましくは、対象の車体パネルの両方の収容領域の留め具要素が、フェイスプレート200の可撓な雄の要素をスライドさせつつ受け入れて係合するように構成された雌の受け要素、フェイスプレートの雌の要素にスライドして係合するように構成された可撓な雄の要素、または両者の組み合わせから選択されるスナップ式の要素である。好ましくは、一時収容領域130の留め具要素135などの留め具要素が、図1および2に示した付属品収容領域120の留め具要素125と同じ種類および配置である。最も好ましくは、一時収容領域130の留め具要素が、収容領域120の留め具要素125と同一である。また、一時収容領域130の留め具要素135が、フェイスプレート200の留め具要素225に容易に係合するように構成されることが好ましい。例えば、付属品を一時収容領域130においてパネルへと素早く係合させ、次いで塗装後に、フェイスプレートを付属品収容領域120に設置できるように迅速かつ容易に取り外すことができるために、スナップ式の係合要素が最も好ましい。フェイスプレート200の留め具要素225は、対象の車体パネルの収容領域120および130のそれぞれについて上述した留め具125および135に係合するために、同じ種類であってよい。好ましくは、フェイスプレート200の留め具要素225が、パネルの前記領域の可撓な雄の要素をスライドさせつつ受け入れて係合するように構成された雌の受け要素、パネルの前記領域の雌の要素にスライドして係合するように構成された可撓な雄の要素、または両者の組み合わせから選択されるスナップ式の要素である。
【0060】
付属品またはフェイスプレートのための塗装治具または他の支持アセンブリを不要にするほかに、対象の車体パネル上の本発明による一時的な係合手段は、塗装の後で、1つ以上の養生の作業の最中に、付属品を保持するように機能することもできる。したがって、特定の用途において、付属品をパネルへと一時的に取り付けたままにして、1つ以上の加熱作業または他の塗装養生段階を加えることが考えられる。
【0061】
本発明は、フェイスプレートなどの1つ以上の付属品を車両の車体パネルへと一時的に取り付け、次いで付属品およびパネルの集合を塗装し、随意により乾燥または塗装の養生の作業を加えるための方法を提供する。付属品は、ひとたび取り扱い可能になると、パネルから取り外されて、パネル上の最終的に意図される位置に設置される。この方法によれば、塗装治具など、塗装の際に付属品を保持するための別途の支持構造体を不要にできる。
【0062】
本発明を、本明細書に記載されるようなフロント・バンパー・フェイスの他に、ほぼあらゆる車両の車体パネルについて利用できることを、理解できるであろう。例えば、本発明を、リア・バンパー・パネル、リア・クォーター・パネルまたはフェンダ、サイドパネル、ドア、フロント・クォーター・パネルまたはフェンダ、ボンネット、ルーフパネル、ロッカーパネル、グリルなどのフロントパネル、トランクリッドなどのリア・デッキ・パネル、ならびに車両のパネルの任意の組み合わせとともに使用することができる。さらに、本発明を、自動車以外の車両の車体パネルに関して使用することができると考えられる。例えば、本発明を、トラック、バン、オフロード車両、レジャー車両、リクリエーション車両、などにおいて使用されるパネルに関連して使用することができる。すでに述べたように、本発明を、塗装されてから車両に組み付けられるあらゆる種類の付属品または部品に関して使用できることを、理解できるであろう。
【0063】
前部補助灯カバーアセンブリ
図4および5は、本発明による好ましい実施の形態のライトカバー100’の前面および後面をそれぞれ示している斜視図である。ライトカバーまたはパネル100’が、前面110’と、反対向きの後面120’と、カバー100’を通って光を放射するための穴または開口130’とを画定している。ライトカバー100’が車両のライトアセンブリへと取り付けられたとき、カバー100’の後面120’が、車両のライトアセンブリの方を向き、前面110’が、光の放射の方向を向く。本明細書においてさらに詳しく説明されるとおり、カバー100’は、開口130’からアクセスすることができる随意による係合スロット140’をさらに画定している。カバー100’は、おおむねカバー100’の周囲を巡って延在している外縁または外周150’を備えている。好ましくは、カバー100’の外周150’を巡ってリップ160’が延在している。リップ160’の後ろ向きの面に、リップ面162’が 画定されている。さらにカバーは、好ましくは、カバー100’の外周150’の周囲に配置された1つ以上の留め具170’を備えている。本明細書においてさらに詳しく説明されるとおり、1つ以上の留め具170’は、好ましくは、可撓な係合部材の形態である。好ましくは、留め具170’は、カバー100’の外周に沿って間隔を空けつつ配置されている。各々の留め具170’は、好ましくは、横方向外側の収容位置と横方向内側の係合位置との間でたわむことができる。留め具170’の集合が、車両のライトアセンブリのハウジングまたは他の部品の一部分を受け入れ、係合するように配置されている。カバー100’の外周領域に沿って設けられる留め具170’の数は、1〜20個以上の範囲であってよい。しかしながら、通常は、留め具170’の数が4〜12個の範囲であると好ましく、より好ましくは6〜10個の範囲であり、最も好ましい数は、カバー1つにつき8個である。
【0064】
好ましくは、遮光シールリブ180’が、カバー100’の後面120’に沿って配置される。リブは、カバー100’の後面120’に沿って、好ましくは留め具170’の集合とカバー100’に画定された開口130’との間に位置している。シールリブ180’は、ただ1つの一体な部品を形成するように連続的であってよく、あるいは互いに離れて位置する複数のシールリブまたはシールリブの集合の形態であってよい。リブ180’の好ましい形態は、ただ1つの連続的なリブであり、したがって本明細書においては、そのような形式を説明する。連続的なシールリブを使用する形式のライトカバーにおいては、リブが、カバーの外周に沿って後方へと延在することが好ましい。外周は、カバーの縁または縁の傍らに広がる領域を含むことができる。リブ180’は、外向きの第1の面182’と、反対向きの第2の面(内面)184’とを画定している。遠位縁186’が、第1および第2の面182’および184’の境界に沿って画定されている。
【0065】
図6が、図4および5に示した好ましい実施の形態のライトカバー100’の正面図である。穴または開口130’が、円形を有するものとして図示されているが、本発明が、開口130’の幅広くさまざまな他の形状および構成を包含することを、理解できるであろう。好ましくは、開口130’は、光を通過させるように寸法および形状付けられる。開口は、照明要素から放射される光の比較的多くの部分が開口を通過できるように十分に大きく寸法付けられる。開口は、特にライトの作動時に審美的に好ましい外観を呈するように形作られる。例えば、好ましい実施の形態のライトカバーにおける開口は、正方形、矩形、多角形、細溝状、不規則形状、または三角形であってよい。また、ライトカバーに、2つ、3つ、または4つ以上など、複数の開口を画定することも考えられる。これらのさまざまな開口は、同じ形状であっても、異なる形状を有してもよい。
【0066】
図7は、図3の切断線BBを横切って得た好ましい実施の形態のライトカバー100’の断面図である。図7は、カバー100’のリップ160’およびシールリブ180’の典型的な構成を示している。さらに図7は、リップ160’の外側領域に沿って配置された留め具170’を示している。好ましくは、留め具170’が後方へと、シールリブ180’と同じ全体的な方向に突き出している。さらに、留め具170’が、リップ面162’によってシールリブ180’から外側へと離れていることが好ましい。留め具170’およびシールリブ180’は、好ましくは、ライトカバー100’の後面120’から後方へと延在しており、約30°〜約150°の角度によって後面120’からそれぞれの方向を向いていてよい。カバー100’の後面120’に対する留め具170’およびシールリブ180’の角度にかかわらず、留め具170’およびリブ180’は、図7に示されているように、互いにおおむね平行であることが好ましい。さらに図7は、カバー100’の後面120’から延在するシールリブ180’を示しており、リブ180’の反対向きの面182’および184’ならびに縁186’を示している。
【0067】
図8は、図6の切断線AAを横切って得た好ましい実施の形態のライトカバー100’の断面図である。図8は、カバー100’のリップ160’およびシールリブ180’の典型的な構成をさらに示している。また、図8は、リップ160’の外側領域に沿って配置された留め具170’を示している。好ましくは、留め具170’が後方へと、シールリブ180’と同じ全体的な方向に突き出している。留め具170’およびシールリブ180’がカバー100’の後面120’に対して延在する角度が、そのような測定が行われる後面120’に沿った位置に依存してさまざまであってよいことを、理解できるであろう。図7の説明において述べたとおり、留め具およびリブ180’が、平行な様相で延在することが好ましい。図8に関して、図6の切断線AAが留め具170’を通過していないが、そのような留め具が依然として明らかであり、したがって図8に含まれていることを、理解すべきである。さらに、留め具170’の位置は重要でなく、本発明は、カバー100’の外周150’に沿った任意の位置への留め具170’の配置を包含する。
【0068】
図9が、図4の好ましい実施の形態のライトカバー100’およびこのライトカバー100’の車両の車体パネル200’に配置されたライトアセンブリ300’との係合を説明する概略図である。具体的には、カバー100’が、ライトアセンブリ300’の開放面を横切って広がっている。好ましくは、開口130’が、カバー100’がライトアセンブリ300’へと取り付けられたときに、開口130’が照明要素320’に直接隣接かつ整列するように位置している。好ましくは、遮光リブ180’が、カバー100’の後面に沿い、カバー100’の外縁から或る距離だけ離れて位置しており、カバー100’が車両のライトアセンブリ300’へと取り付けられ、留め具170’の集合が車両のライトアセンブリ300’のハウジング310’へと係合させられたときに、リブ180’がハウジング310’の内壁の傍らに延在して、カバー100’とライトアセンブリ300’との界面の間を通過しようとする光を阻止する。図9は、車両の車体パネル200’へのライトアセンブリ300’の典型的な組み込みを示している。車両の車体パネルまたは車両そのものに組み合わせられた1つ以上の支持部材210’が、ライトアセンブリ300’を支持するように機能することができる。ライトカバー100’をライトハウジング310’に係合させたとき、カバー100’が、車両の車体パネル200’の隣接する外表面205’に関して同一面にあるか、あるいは奥まっていることが好ましい。
【0069】
図10は、図9に示した好ましい実施の形態のライトカバー100’、ライトアセンブリ300’、および車両の車体パネル200’の一部分を示している詳しい概略図である。図10は、ライトカバー100’とライトアセンブリ300’との間の好ましい実施の形態の係合の構成を示している。好ましくは、ライトカバー100’のリップ160’が、リップ面162’がライトハウジング310’によって画定される支持棚315’に接触またはきわめて近接するように、ハウジング310’に収容されている。シールリブ180’は、好ましくは、ライトハウジング310’の内面312’の傍らに延在するように向けられている。図10に示されるとおり、シールリブ180’とライトハウジング310’との間のこの構成は、これら2つの部品の界面の間からの光の放射(もし生じたならば、本明細書において光漏れと称される)を防止する。
【0070】
図11は、本発明による好ましい実施の形態のライト・カバー・キャップ400’の斜視図である。キャップ400’が、前面410’と、反対向きの後面420’と、これらの面の間に延在している外縁430’と、1つ以上の留め具440’とを画定している。留め具は、好ましくはキャップ400’から後方へと延在しており、最も好ましくは、キャップ400’の外縁430’または後面420’から延在している。留め具は、好ましくは、図4から図6に最もよく示されている上述のライトカバー100’の領域(特に、カバー100’に画定された開口130’の近傍の領域)に受け入れられて係合するよう、柔軟に変形するように構成された可撓部材である。本明細書においてさらに詳しく説明されるとおり、少なくとも1つの保持部材450’が、1つ以上の留め具440’に配置される。キャップ400’をライトカバー100’の開口130’に係合させたとき、保持部材が、好ましくはカバー100’の係合スロット140’に整列し、係合スロット140’内に位置する。この構成は、キャップ400’のライトカバー100’からの脱離または脱落の可能性を少なくし、好ましくは実質的に皆無にする。
【0071】
図12は、図11に示した好ましい実施の形態のライト・カバー・キャップ400’の側面図である。図12は、保持部材450’が2つ以上の留め具440’に設けられている好ましい実施の形態のキャップ400’の一形式を示している。しかしながら、本発明が、複数の留め具440’のうちの1つにだけただ1つの保持部材450’を使用することを包含することを、理解すべきである。
【0072】
図13は、図11に示した好ましい実施の形態のライト・カバー・キャップ400’の正面図である。車両の設計者または所有者の好みに応じて、カバー400’の前面410’をカバー100’の前面110’へと塗布される塗料と同じ塗料で塗装することが、好ましい可能性がある。キャップ400’の前面410’に沿って、1つ以上のマーキングまたは他の装飾的なしるしを設けることも考えられる。さらには、1つ以上の隆起領域または凹状領域を、キャップ400’の前面410’に沿って設け、あるいは形成することができる。
【0073】
図14は、図13の切断線CCを横切って得た好ましい実施の形態のライト・カバー・キャップ400’の断面図である。図14は、キャップ400’から後方へと延在する留め具440’の好ましい構成および向きを示している。図14は、特定の実施の形態において、留め具440’が互いに平行でありながら、キャップ400’の後面420’から90°以外の何らかの角度で延在することが好ましい可能性があることを示している。本発明が、1つ以上の留め具が約30°〜150°の角度で後方へと別々に延在しているキャップの実施の形態を包含することを、理解できるであろう。
【0074】
図15は、好ましい実施の形態のライト・カバー・キャップ400’の別の斜視図であり、好ましい実施の形態による留め具440’および留め具の保持要素450’をさらに詳しく示している。キャップ1つ当たりの留め具440’の数は、1〜20個以上の多数まで、さまざまであってよい。しかしながら、典型的には、3〜5個が、キャップをライトカバーに保持するために十分である。留め具は、好ましくは、キャップの外周を巡って互いに等間隔に位置している。また、留め具が、すべて同じ種類、構成、サイズ、および形状であることが好ましい。しかしながら、本発明が、1つのキャップに異なる種類、サイズ、形状、および構成の留め具を用いることを包含することを、理解すべきである。
【0075】
図16は、図15に示した留め具440’の詳細図であり、好ましい実施の形態の保持要素450’を示している。好ましい実施の形態の留め具440’は、外へと延在する突起442’と、突起442’の遠位端448’をもたらしている保持部材444’とを備えている。突起442’が、前面443’と、反対向きの後面445’とを画定している。好ましくは、保持部材444’が、キャップ400’がライトカバー100’に係合させられたときにカバー100’の一部分に接する斜めの係合面446’を画定している。留め具440’およびライトカバー100’の個々の構成に応じて、一般的には、係合面446’が、突起442’の長手軸に対して傾いていることが好ましい。上述のように、留め具440’が可撓であって、キャップ400’をカバー100’に設置するときなど、留め具440’をライトカバー100’の一部分に係合させるときに、係合面446’がカバー100’の表面(特に、開口130’を画定しているカバーの内縁)に接触することが好ましい。この面446’が、カバーの表面に対して斜めを向いていることで、突起442’が、開口130’の縁が留め具440’の頂点447’を過ぎるまで、たわみによって一時的に変形させられる。カバー100’の縁が頂点447’を過ぎた後で、留め具440’の突起442’の前面443’がライトカバー100’の後面120’(特に、開口130’に隣接する後面120’)に接触し、あるいは少なくともきわめて近接するように、突起442’が元の位置へと復帰する。
【0076】
図17は、ライト・カバー・キャップ400’の留め具440’に配置された保持要素450’と、好ましい実施の形態のライトカバー100’に画定された係合スロット140’との間の係合を示している一部分の概略図である。好ましくは、保持要素450’が、スロット140’内に収容されるようなサイズおよび形状である。スロット140’内に係合したとき、保持要素450’は、ライトカバー100’の開口130’に保持されたキャップ400’の移動を防止する。具体的には、保持要素450’が、キャップ400’の回転を不可能にする。すでに説明したように、このように保持されたキャップが、特に丸い場合に、振動または道路のがれき類との衝突の結果として、取り付け先のカバーから脱離または脱落することが珍しくない。
【0077】
図18は、好ましい実施の形態のキャップ400’と、好ましい実施の形態のライトカバー100’と、ライトアセンブリ300’とを備えている本発明による好ましい実施の形態のシステム500’の概略の分解図である。図18は、キャップ400’をカバー100’に画定された開口130’を覆うように配置することによってカバー100’に係合させることができるような好ましい構成を示している。キャップ400’は、保持要素450’を有する留め具440’がスロット140’に整列するように向けられる。キャップ400’を開口130’へと押し付けると、保持要素450’が、スロット140’に収容されて係合する。キャップ400’を開口130’へと配置する際に、留め具440’の遠位部が内側へと押され、次いで各々の留め具の遠位部がライトカバー100’の後面を過ぎることによって、キャップ400’がカバー100’へと係合した後で、留め具440’の遠位部が解放され、すなわち初期の状態へと復帰できることを、理解できるであろう。同様に、カバー100’は、カバー100’をライトハウジング310’の開放面へと押し付けることによって、ハウジング310’へと係合させられる。複数の留め具170’が、カバーをハウジング310’の開放面にぴったりと係合させて、密に接触させることができるよう、内向きに押されている。
【0078】
ライトカバーおよびキャップは、幅広くさまざまな材料から形成することが可能である。すなわち、金属および種々のポリマー材料など、自動車の技術において典型的に使用されるほぼあらゆる種類の材料を、使用することが可能である。ポリマー材料として、ポリスチレン、ABSまたはアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(化合物の三元重合体または混合物)、ナイロン(化学的耐性を有し、耐熱性を有し、丈夫かつ柔軟である)、ポリプロピレン(丈夫かつ柔軟である)、ポリエチレン、ならびにポリ塩化ビニルまたはPVCなどの樹脂の使用が好ましい。好ましくは、ライトカバーおよびキャップの両方が、ポリプロピレンから形成される。
【0079】
ライトカバーおよびキャップを、所望の色または色の組み合わせを呈するように形成することができる。多くの場合、この決定は、車両の外装色に依存して決まる。色を、染料または着色剤を成型前の樹脂材料に含ませることによって、ライトカバーおよびキャップへと付与することができる。あるいは、成型後に、一部分に塗装作業を加えることができる。また、ライトカバーおよび/またはキャップを、半透明な1つ以上の材料から形成することも考えられる。これは、ライトアセンブリの作動時に所望の審美的効果をもたらすことができる。したがって、この想定される実施の形態においては、キャップを、色付きの半透明材料をもたらすために、黄色、緑色、青色、赤色、または他の色から形成することができる。キャップをライトカバーに画定された開口を覆って配置したときに、独特な照明効果を実現することができる。しかしながら、一般的には、ライトカバーおよびキャップの両方が不透明であることが好ましい。
【0080】
ここで説明されているライトカバーおよびキャップが、左側用のライトアセンブリまたは右側用のライトアセンブリのいずれかにおいて使用するためのものであることを、理解できるであろう。すなわち、本明細書に記載のカバーおよびキャップは、参照先の図において、車両の片側用として構成されて図示されている。反対側用として構成される該当のライトカバーおよびキャップの組が、本明細書にて説明および図示したものと基本的に同一になる(ただし、本明細書にて説明および図示したものの鏡像になる)ことを、理解できるであろう。
【0081】
本明細書に記載のライトカバーおよびキャップを、主としてカバーおよびキャップを形成すべく選択される材料に応じて、さまざまなやり方で形成することが可能である。ポリマー材料については、一般に、カバーおよびキャップを1つ以上の射出成型作業によって形成することが好ましい。
【0082】
本発明のライトカバーおよびキャップは、幅広くさまざまな車両のライトに関して使用することが可能である。例えば、本発明のライトカバーおよびキャップを、車両のフォグランプ、補助灯、前部車外灯、側部車外灯、などとともに使用することができる。
【0083】
車両のフロントフェイシアの支持部材
本発明は、車両のパネル(特に、幾何学的に複雑な車両のフェイシアの領域)を支持するように構成された支持部材を提供する。支持部材を、一端においてのみ車両のフレームまたは他の構造体へと取り付けることができる。本発明の部材の片持ち梁形式の取り付けは、この部材が車両のフェイシアの特定の所望の領域または部位に支持を提供することを可能にする。さらに、部材の遠位端に位置し、および/または部材の全長に沿って位置する留め具の独自の構成が、本発明の支持部材に幅広い範囲の用途をもたらす。
【0084】
図19が、車両のフロントフェイシア10’’および本発明による好ましい実施の形態の支持部材100’’の代表的な配置の斜視図である。フェイシアが、上縁20’’と、下縁30’’と、上縁10’’と下縁30’’との間におおむね延在している第1の側縁40’’と、上縁20’’と下縁30’’との間におおむね延在している第2の側縁50’’とを画定している。さらにフェイシアは、ライトまたは空気の入り口のための開口など、1つ以上の部品開口60’’を画定している。典型的には、フェイシア10’’は、主たるフェイシア部材のおおむね薄くて外へと延在している部位である1つ以上のフェイシア突出部70’’を画定することができ、そのような部位は、2つ以上の収束する外縁が出会うことによってもたらされている。典型的には、突出部70’’は、フロントフェイシア10’’と隣接するパネルまたは他の車両の部品(ボンネットやヘッドライトなど(図示されていない))との境界に位置し、あるいはそのような境界に沿って位置している。さらにフェイシアは、典型的には所望の外装色の塗料の1つ以上の層を受け止める外面80’’と、反対向きの内面90’’とを画定している。
【0085】
図20が、図19に示した車両のフロントフェイシア10’’の一部分の内面90’’の概略図であり、フェイシア10’’に係合した好ましい実施の形態の支持部材100’’が図示されている。さらに図20は、フェイシア10’’の内面90’’に沿って設けられた複数のリブ95’’を示している。リブ95’’は、フェイシア10’’への強度および高い剛性の付与、フェイシアへの取り付け点の提供、またはこれらの機能の組み合わせなど、さまざまな機能を果たすことができる。本明細書においてさらに詳しく説明されるとおり、リブ95’’を、種々のさまざまなやり方および構成にて配向させることができる。例えば、第1のリブまたは第1組のリブ95a’’が、フェイシア10’’の内面90’’に沿って延在し、フェイシアの上縁20’’に比較的近接して位置する。また、第1のリブまたは第1組のリブ95a’’は、フェイシア突出部70’’を画定しているフェイシアの縁の比較的近くに延在することができる。好ましくは、リブ95a’’は、上縁20’’に平行な方向に延在している。第2のリブまたは第2組のリブ95b’’が、フェイシア10’’の内面90’’に沿って延在し、フェイシア突出部70’’を画定しているフェイシアの縁の比較的近くに位置する。第3のリブまたは第3組のリブ95c’’が、フェイシア10’’の別の縁に沿って延在し、好ましくはフェイシア突出部70’’を画定している縁に沿って延在している。これらの種々のリブおよび好ましい実施の形態の支持部材100’’に位置する対応する留め具の配向が、本明細書においてさらに詳しく説明される。
【0086】
図21は、図20に示した好ましい実施の形態の支持部材100’’の斜視図であり、支持部材の前面140’’が図示されている。支持部材100’’は、第1の端部110’’と、第1の端部110’’の反対側の第2の端部120’’とを画定しており、第1の端部110’’と第2の端部120’’との間に延在する細長い本体または部材130’’を備えている。細長い部材130’’は、好ましくは、前面140’’と、前面140’’と比べておおむね反対の方向に向けられた後面150’’と、おおむね前面140’’および後面150’’の間に延在している上面160’’と、おおむね上面160’’の反対側の底面170’’とを画定している。本体130’’が、より多数の面またはより少数の面を有してもよく、したがって幅広くさまざまな断面形状を呈することができることを、理解できるであろう。支持部材は、部材100’’の第1の端部110’’から延在するブラケット200’’をさらに画定している。ブラケット200’’は、本明細書においてさらに詳しく説明されるとおり、好ましくは細長い部材130’’の第1の端部110’’などの端部から後方へと延在している。部材130’’は、第1組の仕切り部材132’’および第2組の仕切り部材134’’など、仕切り部材の集合を備えることができ、あるいは部材130’’を、仕切り部材の集合を画定するように形成することができる。複数の仕切りによって、内部中空領域の集合が画定されている。理解されるとおり、この構成を、部材の全体としての強度および剛性を促進しつつ、部材の重量を削減するために使用することができる。さらに、好ましい実施の形態の部材100’’には、図面において300a’’、300b’’、300c’’、300d’’、および300e’’として示されている第1の留め具または第1組の留め具300’’、図面において400a’’として示されている第2の留め具または第2組の留め具400’’、ならびに図面において500a’’として示されている第3の留め具または第3組の留め具500’’が設けられている。これらの留め具300’’、400’’、および500’’、ならびにフェイシア10’’の対応する取り付け領域(リブ95’’など)との係合が、本明細書においてさらに詳しく説明される。
【0087】
図22は、好ましい実施の形態の支持部材100’’の別の斜視図であり、部材100’’の前面140’’が図示されている。図22は、ブラケット200’’の好ましい構成および細長い部材130’’に関する向きを示している。好ましくは、ブラケット200’’が、後方へと突き出しており、すなわち後面150’’がおおむね向いている方向と同じ方向に向かって突き出している。また、ブラケット200’’は、好ましくは、支持部材100’’の第1の端部110’’から延在している。ブラケット200’’は、支持部材100’’を車両のフレームまたは他の構造体へと取り付けるための1つ以上の開口(開口205’’など)を画定している。ブラケット200’’とは反対側の他端には、留め具400’’および500’’が配置されている。
【0088】
図23は、好ましい実施の形態の支持部材100’’の平面図であり、部材100’’の上面160’’が図示されている。複数の留め具300’’を、細長い部材130’’の上面160’’に沿って見て取ることができる。また、図23において、前面140’’に沿ったわずかな湾曲を見て取ることができるが、本発明が、前面140’’が直線的または基本的に平坦である構成を含む種々の湾曲または構成を呈する支持部材を包含することを、理解できるであろう。
【0089】
図24は、好ましい実施の形態の支持部材100’’の端面図であり、部材100’’の第2の端部120’’が図示されている。すでに述べたように、第2の端部120’’には、好ましくは、第2の留め具または第2組の留め具400’’と、第3の留め具または第3組の留め具500’’とが配置されている。さらに図24は、この面から見たときに三角形の形状を有しているブラケット200’’の好ましい構成を示している。この構成は、車両のフレームまたは他の構造体へのブラケットの取り付け面積を増加させる。
【0090】
図25は、好ましい実施の形態の支持部材100’’の正面図であり、部材100’’の前面140’’が図示されている。図25は、留め具300a’’、300b’’、300c’’、300d’’、および300e’’として図示されている第1組の留め具300’’の典型的な配置を示している。本発明が、より多数またはより少数の留め具300’’を包含することを、理解できるであろう。また、留め具300’’を細長い部材130’’の底面に沿って設けることも考えられる。さらに図25は、ただ1つの留め具400a’’として図示されている第2組の留め具400’’の典型的な配置も示している。本発明が、2つ以上の留め具400’’の使用も包含し、そのような留め具400’’が、第2の端部120’’に加え、あるいは第2の端部120’’に代わって、支持部材100’’の他の領域に沿って位置してもよいことを、理解できるであろう。さらに図25は、ただ1つの留め具500a’’として図示されている第3組の留め具500’’の典型的な配置も示している。本発明が、2つ以上の留め具500’’の使用も包含し、そのような留め具500’’が、第2の端部120’’に加え、あるいは第2の端部120’’に代わって、支持部材100’’の他の領域に沿って位置してもよいことを、理解できるであろう。
【0091】
図26は、好ましい実施の形態の支持部材100’’の斜視図であり、部材100’’に設けられ、Xとして指し示されている平面からの支持部材100’’の変位に対して支持をもたらす、第1の留め具300’’または第1組の留め具300a’’、300b’’、300c’’、300d’’、および300e’’が図示されている。すなわち、支持部材100’’が、平面Xをおおむね横切る方向に加えられる力または荷重に対して支持を提供する。これが、図20を参照して説明される。すでに述べたように、図20は、フェイシア10’’の内面90’’に沿って延在しているリブ95a’’を示している。支持部材100’’を留め具300a’’〜300e’’を使用することによってリブ95a’’へと係合させることで、フェイシア10’’(特に、フェイシア突出部70’’)を、平面Xから外れる変位に対して支持することができる。平面Xが参照されているが、留め具300’’と係合する多くのフェイシアが、支持部材100’’の全長にわたって平面的ではないことを、理解できるであろう。したがって、平面Xという表現は、部材100’’の前面の外形に沿うという点で、わずかな湾曲を有する二次元的な境界または領域も含むことができる。好ましくは、平面Xは、細長い部材130’’の長手軸に対して平行または実質的に平行である。好ましくは、留め具300’’は、車両のフェイシアから延在する水平なリブに係合するように向けられている。また、留め具300’’または留め具300a’’〜300e’’の組は、他の平面からの部材100’’の変位に対しても支持をもたらすことができると考えられる。
【0092】
図27は、好ましい実施の形態の支持部材100’’の別の斜視図であり、部材100’’に設けられ、Yとして指し示されている平面からの支持部材100’’の変位に対して支持をもたらす第2の留め具400’’または第2組の留め具400a’’が図示されている。具体的には、支持部材100’’が、平面Yをおおむね横切る方向に加えられる力または荷重に対して支持を提供する。図20を参照すると、支持部材10’’を留め具400a’’を使用することによってリブ95b’’へと係合させることで、フェイシア10’’(特に、フェイシア突出部70’’)を、平面Yから外れる変位に対して支持することができる。好ましくは、平面Yは、細長い部材130’’の長手軸をおおむね横切っている。好ましくは、留め具400’’は、車両のフェイシアから延在する縦方向のリブに係合するように向けられている。また、留め具400’’は、他の方向の変位に対しても部材100’’の支持をもたらすことができると考えられる。
【0093】
図28は、好ましい実施の形態の支持部材100’’の別の斜視図であり、部材100’’に設けられ、Zとして指し示されている平面からの支持部材100’’の変位に対して支持をもたらす第2の留め具500’’または第3組の留め具500a’’が図示されている。支持部材100’’は、平面Zをおおむね横切る方向に加えられる力または荷重に対して支持を提供する。図20を参照すると、支持部材100’’を留め具500a’’を使用することによってリブ95c’’へと係合させることで、フェイシア10’’(特に、フェイシア突出部70’’)を、平面Zから外れる変位に対して支持することができる。好ましくは、平面Zは、細長い部材130’’の長手軸におおむね平行である。好ましくは、留め具500’’は、車両のフェイシアから延在する水平方向のリブに係合するように向けられている。また、留め具500’’が、他の方向の変位に対しても部材100’’の支持をもたらすことができることを、理解できるであろう。
【0094】
好ましくは、支持部材100’’などの本発明の支持部材は、フェイシアに係合したときに支持部材によって平面X、Y、およびZのうちの少なくとも1つからの変位に抵抗し、好ましくは平面X、Y、およびZのうちの少なくとも2つからの変位に抵抗し、最も好ましくは3つの平面X、Y、およびZのすべてからの変位に抵抗する支持がもたらされるように、適切に配置されて適切に向けられた留め具を備えている。
【0095】
本発明の支持部材を、車両のフェイシアの比較的大きな領域(特に、フェイシアの外へと突き出している周辺領域)の安定化、保持、および係合のための唯一の支持部材として使用することができる。
【0096】
本発明の支持部材を、これらに限られるわけではないが金属、プラスチックなどのポリマー材料、複合材料、またはこれらの組み合わせなど、幅広い範囲の材料から形成することができる。好ましくは、支持部材は、適切な物理的特性を有するプラスチック材料から形成される。本発明の支持部材は、好ましくは、1つ以上の成型作業によって形成される。
【0097】
留め具300’’、400’’、および500’’に使用される留め具は、この技術分野において典型的に使用されるようなほぼあらゆる種類の留め具であってよい。留め具が、支持部材に一体に形成されることが好ましい。留め具は、この技術分野において知られているような自動ロック手段を備えるプラスチック製の弾性ブラインドクリップであってよい。
【0098】
前部隔壁カバーおよび空気流システム
図29は、本発明による好ましい実施の形態の隔壁カバー100’’’の斜視図である。隔壁カバー100’’’は、おおむね平坦な部材の形態であり、上面110’’’、反対向きの下面112’’’、ならびにカバー100’’’の外周を巡る前方、後方、および側方の各縁102’’’、104’’’、106’’’、および108’’’を画定している。さらに、隔壁カバー100’’’は、カバーの厚さを貫いて延在している複数の取り付け穴120’’’および1つ以上の部品用開口122’’’を画定している。理解されるとおり、取り付け穴120’’’は、カバー100’’’を貫いて延在してカバーを車両内の支持構造体に取り付ける留め具を受け入れるように構成されている。部品用開口122’’’は、カバー100’’’を貫いて延在してよい種々の部品または部品の一部分を受け入れるために設けられている。隔壁カバー100’’’は、車両に設置され、具体的にはエンジン室に設置される。カバー100’’’は、典型的には、ラジエータを覆ってエンジンの前方に配置される。カバー100’’’の好ましい設置および車両の前部アセンブリにおける設置が、本明細書においてさらに詳しく説明される。
【0099】
本発明によれば、好ましい実施の形態の隔壁カバー100’’’が、くぼみ130’’’を備えている。くぼみ130’’’は、好ましくは、カバー100’’’に形成され、あるいは他のやり方で画定された凹状の領域である。くぼみ130’’’を、例えばカバー100’’’の左側部分、カバー100’’’の右側部分(図29に示されているとおり)、カバー100’’’の前部(やはり図29に示されているとおり)、カバー100’’’の後部、カバー100’’’の中央部、またはこれらの部位の1つ以上の組み合わせなど、カバー100’’’のほぼあらゆる領域に画定することができる。くぼみ130’’’の個々の位置は、主としてエンジン吸気口ならびに車両のエンジン室またはエンジン領域の他の部品の構成に応じて決まる。これらの態様は、図32に関連してさらに詳しく後述される。
【0100】
さらに図29を参照すると、くぼみ130’’’が、好ましくは、スクリーン領域134’’’を備えるくぼみ前壁132’’’を含んでいる。さらにくぼみ130’’’は、くぼみ前壁132’’’から後方へと離れたくぼみ後壁136’’’を含んでいる。くぼみ130’’’は、くぼみ前壁132’’’とくぼみ後壁136’’’との間を広がる底面138’’’をさらに含んでいる。くぼみの構成に応じて、第1の側壁139’’’および第2の側壁140’’’など、1つ以上の側壁も設けることができる。側壁は、くぼみ前壁132’’’とくぼみ後壁136’’’との間に延在している。前壁132’’’、スクリーン領域134’’’、後壁136’’’、底面138’’’、ならびに側壁139’’’および140’’’(使用される場合)の内表面が集合的に、くぼみ内表面142’’’を画定している。くぼみ130’’’の内部に、カバー100’’’の上面110’’’からアクセスすることが可能である。
【0101】
図29に示した好ましい実施の形態の隔壁カバー100’’’について、図30が平面図であり、図31が正面図である。これらの図は、カバー100’’’(特に、くぼみ130’’’)のさらなる構造的態様を明らかにしている。具体的には、図31が、スクリーン領域134’’’およびスクリーン領域134’’’に画定された複数の開口135’’’を示している。開口135’’’は、スクリーン領域134’’’を通過する空気の流れを可能化および促進するように構成されており、通過する空気の流れに対する摩擦抵抗を最小にするように設計されている。これは、開口135’’’に滑らかな表面および丸みを帯びた縁を持たせることを含むことができる。開口の数および各々の開口の相対サイズは、比較的高い割合の開口面積がスクリーン領域を横切って画定されるような数および相対サイズであることが好ましい。例えば、好ましくは、開口の割合またはスクリーン領域の総面積に対して表わされる開口の総面積が、少なくとも50%、より好ましくは少なくとも60%、最も好ましくは少なくとも70%である。スクリーン領域の開口の割合の上限は、典型的には、スクリーン領域のために何らかの種類の支持構造が必要であることによって制限される。典型的には、スクリーン領域におけるそのような構造の面積が、スクリーン領域の総面積の少なくとも5%を占める。
【0102】
幅広くさまざまな形状を、スクリーン領域134’’’の開口135’’’について使用することができる。参照される図に示された好ましい実施の形態の隔壁カバー100’’’は、細長い形状または長円形の形状の開口135’’’を有するものとして示されている。この形状は、スクリーン領域134’’’の開口の割合を比較的高くしながら、それでもなお比較的丈夫かつ剛な支持構造がスクリーン領域の全体に広がることを可能にするため、好ましい。しかしながら、本発明が、これらに限られるわけではないが円形、正方形、矩形、三角形、多角形、および不規則形状など、スクリーン開口135’’’の多数の他の形状を包含することを、理解できるであろう。
【0103】
典型的には、スクリーン領域134’’’を、くぼみ前壁132’’’に所望の開口のパターンを成型することによって形成することができる。しかしながら、本発明は、くぼみの壁に形成された1つ以上の開口に設置される1つ以上のワイヤ・メッシュ・スクリーン・アセンブリまたは他の部品を利用してもよいと考えられる。
【0104】
好ましい実施の形態の隔壁カバー100’’’は、好ましくは、1つ以上の成型作業にて形成される。カバーを、複数の部品を組み立てまたは接合することによって形成することができるが、カバー100’’’(特に、くぼみ130’’’)が一体に形成されることが好ましい。したがって、壁132’’’および136’’’などのくぼみの壁は、好ましくはカバー100’’’の他の部分と連続的である。
【0105】
図32は、本発明による好ましい実施の形態の隔壁カバー100’’’を使用する車両の前部領域の好ましい実施の形態の車両前部アセンブリ200’’’の概略図であり、アセンブリを通過して得られる空気の流れAFおよびその経路が示されている。車両前部アセンブリ200’’’は、典型的には、1つ以上の車体パネル210’’’に近接して配置され、車両の1つ以上の支持部材220’’’によって支持される。車両の個々の構成に応じて、アセンブリ200’’’は、一般的にはフロント・バンパー・フェイス230’’’の上方に配置される。車両前部アセンブリ200’’’は、車両の前部領域への空気の進入を可能にする空気入り口開口242’’’を画定または他の方法で提供する1つ以上の車両前部部材240’’’を備えている。図32は、開口242’’’を通ってアセンブリ200’’’に進入する空気の流れAFを示している。1つ以上のグリル部250’’’を、車両に衝突しうる破片類または他の品物の進入に対する防護のために、開口242’’’を横切って配置することができる。グリル部250’’’は、車両の外部から十分に視認できる場合には、特定の審美的機能を提供し、車両の前部車外領域の外観を改善するようにも機能することができる。
【0106】
図32は、好ましい実施の形態の隔壁カバー100’’’の好ましい取り付けの構成を示している。カバー100’’’が、空気の流れAFが通過して進入する開口242’’’のおおむね上方かつ後方に配置されている。1つ以上の閉じパネル260’’’が、好ましくはカバー100’’’の下方に設けられ、最も好ましくはカバー100’’’のくぼみ130’’’の直下に設けられる。閉じパネル260’’’は、好ましくは、本明細書において後述される理由のために、垂直または実質的に垂直に向けられる。また、カバー100’’’は、好ましくはエンジン吸気口300’’’の前方に配置される。吸気口300’’’あるいは吸気口の空間または一部を、カバー100’’’へと直接取り付け、共通の取り付け穴120’’’を共有することができる。
【0107】
さらに図32は、好ましい実施の形態の隔壁カバー100’’’の別の特徴を示しており、特にくぼみ130’’’の構成の別の特徴を示している。図32に示されているように、くぼみ前壁132’’’およびくぼみ後壁136’’’の少なくとも一方が、カバー100’’’の下面112’’’から或る角度で延在することが好ましい。好ましくは、前壁132’’’および後壁136’’’の両方が、カバー100’’’の下面112’’’に対して或る角度で延在している。この角度が、90°以外であることが好ましい、一般に、前壁および後壁が延在する角度は、約30°〜約60°であってよく、好ましくは約45°であってよい。本発明は、くぼみ前壁およびくぼみ後壁が隔壁カバー100’’’の下面112’’’から横方向に、すなわち90°で延在しているくぼみの構成も包含するが、これらの壁が、隔壁カバーの空間の要件を軽減するためにお互いに向かって延在していることが好ましい。さらに、くぼみ後壁136’’’を約30°〜約60°の角度で延在するように構成することは、後述のように、くぼみに進入する空気の流れの効率的な偏向も促進すると考えられる。
【0108】
本発明のさらなる態様に目を向ける前に、本明細書において車両の前部アセンブリおよびその周囲の空気の流れの説明に使用される種々の用語を検討することが有用である。車両の前部領域へと流れる空気は、車両の後部へと向かう方向に流れており、したがって本明細書において、後方または後ろ方向に流れていると称される。同様に、車両の前部に向かって流れている空気は、前方または前方向に流れていると称される。これらの用語が、空気の流れが車両の長手軸に平行な方向に移動することを必ずしも必要とせず、移動の方向が単に前方または後方のいずれかの成分ベクトルを含んでいることを、理解できるであろう。また、用語「上流」および「下流」が、空気の流れの経路の中の位置または部品を説明するために、本明細書において何度も使用される。用語「上流」が、流れの経路内の位置または部品であって、或る何かよりも前または先の位置または部品を指すことを、理解できるであろう。すなわち、上流とは、流れの経路内の位置または部品であって、他の位置または部品よりも流れの源に近い位置または部品を指す。用語「下流」は、流れの経路内の位置または部品であって、或る何かよりも後ろの位置または部品を指す。具体的には、下流とは、流れの経路内の位置または部品であって、他の位置または部品よりも流れの源から遠い位置または部品を指す。
【0109】
次に、本発明の重要な特徴、好ましい実施の形態のアセンブリ200’’’からもたらされる独特な空気の流れ、および好ましい実施の形態の隔壁カバー100’’’の使用について、説明する。図32を参照すると、進入する空気の流れが、矢印AFとして示されている。車両に進入する空気が、グリルまたはグリル部250’’’を通過する。空気が位置Aへと流れ、位置Aにおいて、空気の後ろへの方向が、1つ以上の閉じパネル260’’’(図32では、この位置には図示されていない)によってそらされ、好ましくは反転させられる。好ましくは、空気の流れが上方へとそらされ、空気の流れの方向が、空気の流れが今や位置Aの下流の位置Bへの前方向であるように反転させられる。位置Bの周囲において、空気の流れの方向は、空気が位置Bの下流の位置Cへと後方に流れるように、再び反転させられる。好ましくは、車両の前部部材240’’’の1つ以上の内面が、位置Bにおいて空気の流れの方向を変えるが、閉じパネル260’’’を使用してもよい。空気は、車両アセンブリ200’’’の位置Cへと流れ続け、位置Cにおいて、空気の方向が再び大きく変えられ、好ましくは閉じパネル260’’’によって位置Cの下流の位置Dへと前方向に反転させられる。好ましくは、車両の前部部材240’’’の1つ以上の内面が、位置Dにおいて空気の流れの方向を変えるが、閉じパネル260’’’を使用してもよい。位置Dから、空気の流れは再び後ろ方向となり、カバー100’’’のくぼみ130’’’の前壁132’’’に進入する。具体的には、空気の流れが、くぼみ130’’’のスクリーン領域134’’’に進入し、カバー100’’’のくぼみ130’’’の内部の位置Eの付近へと流れ続ける。位置Dの下流の位置Eにおいて、空気の流れの方向が、典型的にはくぼみ後壁136’’’によって再び変えられる。空気は、位置Eの下流の位置Fへと流れ続け、位置Fにおいて、空気の流れは、エンジン吸気口300’’’に調和した方向へと再び偏向させられる。吸気口300’’’は、位置Fの下流にある。位置Fにおいて、空気の流れを、1枚以上のパネルによって偏向させることができ、あるいは車両のボンネットの下面が、そのような偏向を達成するように機能することができる。
【0110】
本発明の好ましい実施の形態の空気の流れ方は、種々の特徴を呈する。1つの特徴は、空気の流れの方向の反転の回数に関する。好ましくは、本発明の車両前部アセンブリは、空気の流れの方向の少なくとも2回の反転を達成する。すなわち、空気の流れが、車両前部アセンブリへの進入後かつエンジン吸気口への進入前に、少なくとも2回、前方へと変えられる(あるいは、少なくとも2回、後方へと変えられる)。複数回の方向変化を、特に比較的素早い連続にて使用することで、混入している粒子の大部分が、空気の流れから分離される。その結果、エンジン吸気口の下流の1つ以上のフィルタ素子において、空気の流れが妨げられにくくなる。なぜならば、フィルタ素子が粒子を捕捉して閉塞する可能性が低くなるからである。本発明の別の特徴は、空気の流れが、好ましい実施の形態の隔壁カバー100’’’のスクリーン領域134’’’を通過した後で、方向こそ変えられるものの、方向の反転は受けない点にある。この特徴は、この位置における空気の流れの速度の維持を促進し、したがってエンジン吸気口への空気の総量を増加させ、あるいは少なくとも比較的多い総量を維持する。本発明によってもたらされるさらに別の利益は、アセンブリ200’’’などのアセンブリによってもたらされる曲がりくねった経路の大部分が、くぼみの上流で生じ、あるいは空気が隔壁カバーを通過する前に生じることにある。その結果、混入した粒子のきわめて多くの割合が、好ましい実施の形態のカバー100’’’のくぼみ130’’’に進入する前に、すでに空気の流れから分離されている。その結果、くぼみおよびカバー100’’’の表面へのごみ、がれき類、および水分の蓄積が少なくなる。
【0111】
本発明は、好ましい車両前部アセンブリ200’’’に具現化されるように、種々さまざまな形態をとることができる。したがって、本発明は、図32に示した特定の構造または結果としての空気の流れに限定されない。むしろ、本発明は、車両の前部領域に形成または画定され、典型的には車両の前部領域に沿って位置する1つ以上の空気取り入れ口および隔壁カバー(これらはすべて、エンジン吸気口の上流に配置される)の間に配置される幅広くさまざまな気流の通路を包含する。本発明の通路は、車両の空気取り入れ口からエンジンの吸気口へと通路を通過して流れる空気が好ましくは隔壁カバーを通過する前に少なくとも2回の方向の反転を受ける流路を画定するように配置された複数の離間して位置する壁を含んでいる。方向の反転は、反対向きの方向の任意の組での反転であってよい。したがって、本発明は、空気の流れを垂直面、水平面、または垂直面と水平面との間の任意の平面、あるいは平面の組み合わせにおいて少なくとも2回反転させる通路を包含する。好ましくは、通路は、図32に示されるように、おおむね垂直な平面において空気の流れに少なくとも2回の方向の反転を加えるように構成される。しかしながら、通路を、空気の流れに少なくとも2回の任意の方向の反転を加えるように構成することが好ましく、本明細書に記載のように後方および前方への反転を加えるように構成することが最も好ましい。
【0112】
当然ながら、他の多くの利点が、この技術の将来の応用および発展から明らかになるであろう。
【0113】
本明細書において言及されたすべての特許、特許出願公開、および論文は、ここでの言及によって、その全体が本明細書に援用される。
【0114】
上述のように、本発明は、これまでの形式の装置に関する多くの問題を解決する。しかしながら、本発明の本質を説明すべく本明細書において説明および例示した各部の詳細、素材、および配置について、当業者であれば、添付の特許請求の範囲に記載されるとおりの本発明の原理および技術的範囲から離れることなく、さまざまな変更が可能であることを、理解できるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体パネルであって、
(i)着脱可能な付属品の係合及び設置を行うための第1の領域と、
(ii)前記付属品の一時的な係合を行うための第2の領域と、
を有しており、
前記第1の領域には、前記付属品の留め具要素と係合する少なくとも1つの留め具要素が備えられており、
前記第2の領域には、前記付属品の留め具要素と一時的に係合する少なくとも1つの留め具要素が備えられていることを特徴とする車体パネル。
【請求項2】
前記第1の領域の前記少なくとも1つの留め具要素は、前記第2の領域の前記少なくとも1つの留め具要素と同一である請求項1に記載の車体パネル。
【請求項3】
前記第1の領域は、前記パネルの凹状の領域を含んでいる請求項1に記載の車体パネル。
【請求項4】
前記第2の領域は、前記パネルの凹状の領域を含んでいる請求項1に記載の車体パネル。
【請求項5】
前記パネルの前記第1の領域の前記少なくとも1つの留め具要素は、雌の収容留め具要素と、可撓性の雄の留め具要素と、およびこれらの組み合わせとで構成される群から選択される請求項1に記載の車体パネル。
【請求項6】
前記パネルの前記第2の領域の前記少なくとも1つの留め具要素は、雌の収容留め具要素と、可撓性の雄の留め具要素と、およびこれらの組み合わせとで構成される群から選択される請求項1に記載の車体パネル。
【請求項7】
前記パネルは、フロント・バンパー・パネルである請求項1に記載の車体パネル。
【請求項8】
車体パネルと付属品とのアセンブリであって、
少なくとも1つの留め具要素を備えている車両用付属品と、
第1の領域および第2の領域を有している車両用パネルと、
を備えており、
(i)前記第1の領域には、前記車両用付属品の前記少なくとも1つの留め具要素と係合して前記車両用付属品の前記少なくとも1つの留め具要素を設置する第1の留め具要素が備えられており、
(ii)前記第2の領域には、前記車両用付属品の前記少なくとも1つの留め具要素と一時的に係合する第2の留め具要素が備えられていることを特徴とするアセンブリ。
【請求項9】
前記車両用付属品の前記少なくとも1つの留め具要素は、雌の収容留め具要素と、可撓性の雄の留め具要素と、およびこれらの組み合わせとで構成される群から選択される請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記車両用付属品は、照明用フェイスプレートである請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記車両用パネルの前記第1の領域の前記少なくとも1つの留め具要素は、前記第2の領域の前記少なくとも1つの留め具要素と同一である請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記車両用パネルの前記第1の領域は、前記車両用パネルの凹状の領域を含んでいる請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記車両用パネルの前記第2の領域は、前記車両用パネルの凹状の領域を含んでいる請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記車両用パネルの前記第1の領域の前記少なくとも1つの留め具要素は、雌の収容留め具要素と、可撓性の雄の留め具要素と、およびこれらの組み合わせとで構成される群から選択される請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記車両用パネルの前記第2の領域の前記少なくとも1つの留め具要素は、雌の収容留め具要素と、可撓性な雄の留め具要素と、およびこれらの組み合わせとで構成される群から選択される請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記車両用パネルは、フロント・バンパー・パネルである請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記車両用付属品は照明用フェイスプレートであり、前記車両用パネルはフロント・バンパー・フェイスである請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項18】
付属品を支持するとともに、前記付属品と係合する車両用パネルと前記付属品とを塗装する方法であって、
第1の留め具要素および第2の留め具要素を有している車両用パネルを用意する工程と、
前記車両用パネルの前記第1および第2の留め具要素に係合する付属品を用意する工程と、
前記付属品を前記車両用パネルの前記第1の留め具要素に一時的に係合させる工程と、
前記車両用パネルと前記車両用パネルに一時的に係合した前記付属品とを塗装する工程と、
前記車両用パネルと前記車両用パネルに一時的に係合した前記付属品とを塗装した後で、前記付属品を前記車両用パネルの前記第1の留め具要素から外す工程と、
前記付属品を前記車両用パネルの前記第2の留め具要素に係合させる工程と、
を含んでいる方法。
【請求項19】
前記付属品は照明用フェイスプレートであり、前記車両用パネルはフロント・バンパー・フェイスである請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、更に、
前記付属品を前記車両用パネルの前記第2の留め具要素に係合させる前に、前記塗装された車両用パネルと前記付属品とを乾燥させる工程を含んでいる請求項18に記載の方法。
【請求項21】
車両用ライトアセンブリの光放射面に重なるように着脱可能に取り付けられる車両用ライトカバーであって、
パネルと、
複数の可撓性係合部材と、
遮光リブと、
を備えており、
前記パネルは、前面と、前記前面とは反対向きの後面と、を有しており、前記後面は、前記ライトカバーが前記車両用ライトアセンブリに取り付けられたとき、前記車両用ライトアセンブリに向いており、前記パネルは、前記パネルの周に沿って延びている縁と、前記パネルを貫通している開口と、を有しており、前記開口は、光を通過させるような寸法および形状であり、
前記複数の可撓性係合部材は、前記パネルから後方へ突出しており、前記複数の可撓み性係合部材は、前記パネルの周に沿って互いに離隔した状態で配置されており、前記複数の可撓性係合部材の各々は撓んで横方向外側位置と横方向内側の位置との間で移動可能であり、前記複数の可撓性係合部材は、前記車両用ライトアセンブリの一部分を受けて前記車両用ライトアセンブリと係合するように位置しており、
前記遮光リブは、前記パネルの前記後面から後方に延びており、前記遮光リブは、前記複数の可撓性係合部材と前記パネルの前記開口との間に位置しており、前記遮光リブは、前記パネルの前記後面に沿って延びているとともに前記パネルの周から離隔しており、前記車両用ライトカバーが前記車両用ライトアセンブリに取り付けられるとともに前記複数の可撓性係合部材が前記車両用ライトアセンブリと係合したときに、前記遮光リブは、光が前記車両用ライトアセンブリと前記車両用ライトカバーとの境界を通過すること防ぐように、前記車両用ライトアセンブリの内壁に沿って延びることを特徴とする車両用ライトカバー。
【請求項22】
前記遮光リブは、連続的に延びているとともに前記パネルの外周に沿って延在している請求項21に記載の車両用ライトカバー。
【請求項23】
前記可撓性係合部材の数はパネル1つにつき4〜12である請求項21に記載の車両用ライトカバー。
【請求項24】
前記可撓性係合部材の数はパネル1つにつき8である請求項23に記載の車両用ライトカバー。
【請求項25】
前記パネルの前記開口は円形である請求項21に記載の車両用ライトカバー。
【請求項26】
前記パネルは、更に、前記開口からアクセスできる係合スロットを有している請求項21に記載の車両用ライトカバー。
【請求項27】
車両用ライトアセンブリの光放射面に重なるように着脱可能に取り付けられる車両用ライトカバーアセンブリであって、
パネルと、
キャップと、
を備えており、
前記パネルは、前面と、前記前面とは反対向きの後面と、を有しており、前記後面は、前記ライトカバアセンブリが前記車両用ライトアセンブリに取り付けられたとき、前記車両用ライトアセンブリに向いており、前記パネルは、前記パネルの周に沿って延びている縁と、前記パネルを貫通している開口と、を有しており、前記開口は、光を通過させるような寸法および形状であり、前記パネルは、更に、前記開口からアクセスできるスロットを有しており、前記パネルは、該パネルから突出している複数の可撓性係合部材を備えており、前記複数の可撓性係合部材は、前記車両用ライトアセンブリを受けて前記車両用ライトアセンブリと係合することによって、前記ライトカバーアセンブリを前記車両用ライトアセンブリに取り付け、
前記キャップは、前記パネルの前記開口に着脱可能に係合するような寸法および形状であり、前記キャップは、前面と前記前面とは反対向きの後面とを有しており、前記キャップは、前記キャップから後方に突出している複数の可撓性係合部材を備えており、前記複数の可撓性係合部材は、前記車両用ライトカバーアセンブリの前記パネルを受けて前記パネルと係合することによって、前記キャップを前記車両用ライトカバーアセンブリの前記パネルに取り付け、前記キャップは、少なくとも1つの保持部材を備えており、前記少なくとも1つの保持部材は、前記複数の可撓性係合部材のうちの少なくとも1つから外方向に延びており、前記少なくとも1つの保持部材は、前記パネルの前記スロットに配置されることによって、前記キャップを前記ライトカバーアセンブリの前記パネルに対して固定することを特徴とする車両用ライトカバーアセンブリ。
【請求項28】
前記パネルは、更に、前記パネルの前記後面から後方に延びている遮光リブを備えている請求項27に記載の車両用ライトカバーアセンブリ。
【請求項29】
前記遮光リブは連続的であるとともに、前記パネルの外周に沿って延びている請求項28に記載の車両用ライトカバーアセンブリ。
【請求項30】
前記パネルの前記可撓性係合部材の数は、パネル1つにつき4〜12個である請求項27に記載の車両用ライトカバーアセンブリ。
【請求項31】
前記可撓性係合部材の数は、パネル1つにつき8である請求項30に記載の車両用ライトカバーアセンブリ。
【請求項32】
前記パネルの前記開口は円形である請求項27に記載の車両用ライトカバーアセンブリ。
【請求項33】
前記可撓性係合部材の数は合計で1〜12である請求項27に記載の車両用ライトカバーアセンブリ。
【請求項34】
前記可撓性係合部材の数は合計で3〜5である請求項33に記載の車両用ライトカバーアセンブリ。
【請求項35】
前記キャップは、第1の可撓性係合部材から外方向に延びている第1の保持部材と、第2の可撓性係合部材から外方向に延びている第2の保持部材とを備えている請求項27に記載の車両用ライトカバーアセンブリ。
【請求項36】
車両用ライトアセンブリであって、
ライトハウジングと、
パネルと、
キャップと、
を備えており、
前記ライトハウジングは、底部から延びている複数の壁を備えており、前記底部と前記複数の壁とによって中空の内部が画成されており、前記中空の内部は光放射面からアクセス可能であり、前記底部は、発光素子を受け入れて保持し、前記複数の壁は、前記光放射面の周に沿って延びているリップを有しており、前記リップは、前記底部に対して前記複数の壁の遠位領域の付近に配置されており、
前記パネルは、前面と、前記前面とは反対向きの後面と、を有しており、前記パネルは、前記パネルの周に沿って延びている縁と、前記パネルを貫通している開口と、を有しており、前記パネルは、前記開口からアクセスできるスロットを有しており、前記パネルは、前記パネルから突出している複数の可撓性係合部材を備えており、前記複数の可撓性係合部材は、前記ライトハウジングの前記リップを受けて前記リップと係合することによって、前記パネルを前記ライトハウジングの前記リップに取り付け、
前記キャップは、前記パネルの前記開口に着脱可能に係合するような寸法および形状であり、前記キャップは、前面と、前記前面とは反対向きの後面と、前記キャップは、前記キャップから後方に突出している複数の可撓性係合部材を備えており、前記複数の可撓み性係合部材は、前記パネルを受けて前記パネルと係合することによって前記キャップを前記パネルへに取り付け、前記キャップは、係合部材から延びている保持部材を備えており、前記保持部材は、前記パネルの前記スロットに配置されることによって、前記キャップを前記パネルに対して固定することを特徴とする車両用ライトアセンブリ。
【請求項37】
前記パネルは、更に、前記パネルから後方に延びている遮光リブを備えている請求項36に記載の車両用ライトアセンブリ。
【請求項38】
前記遮光リブは連続的であるとともに、前記パネルの外周に沿って延びている請求項37に記載の車両用ライトアセンブリ。
【請求項39】
前記パネルの前記開口は円形である請求項36に記載の車両用ライトアセンブリ。
【請求項40】
前記キャップは、更に、別の係合部材から延びている第2の保持部材を備えている請求項36に記載の車両用ライトアセンブリ。
【請求項41】
車両のフェイシアを支持する支持部材であって、
長手部材と、
ブラケットと、
第1の留め具と、
第2の留め具と、
第3の留め具と、
を備えており、
前記長手部材は、第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間で延びている本体と、を有しており、前記本体は、前面と、前記前面とは反対側を向いた後面と、前記前面と前記後面との間で延びている上面とを有しており、
前記ブラケットは、前記長手部材から突出しているとともに前記長手部材の前記第1の端部の近傍に配置されており、前記ブラケットは、前記車両の構造部品に取り付けられ、
前記第1の留め具は、前記長手部材の前記本体に取り付けられており、前記第1の留め具は、前記車両のフェイシアに係合するとともに、第1の平面からの変位を防止するように前記フェイシアを支持しており、
前記第2の留め具は、前記長手部材の前記第2の端部の近傍にて前記長手部材に取り付けられており、前記第2の留め具は、前記車両のフェイシアに係合するとともに、前記第1の平面とは異なる第2の平面からの変位を防止するように前記フェイシアを支持しており、
前記第3の留め具は、前記長手部材の前記第2の端部の近傍にて前記長手部材に取り付けられており、前記第3の留め具は、前記車両のフェイシアに係合するとともに、前記第1の平面および前記第2の平面とは異なる第3の平面からの変位を防止するように前記フェイシアを支持することを特徴とする支持部材。
【請求項42】
前記第1の留め具は、前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置するとともに前記長手部材の前記本体の前記上面に配置されている請求項41に記載の支持部材。
【請求項43】
前記第1の平面は前記長手部材の長手軸に概ね平行である請求項41に記載の支持部材。
【請求項44】
前記第2の平面は、前記長手部材の長手軸を概ね横断する方向に延びている請求項41に記載の支持部材。
【請求項45】
前記第3の平面は、前記長手部材の長手軸に概ね平行である請求項41に記載の支持部材。
【請求項46】
前記長手部材は複数の仕切りを備えており、前記複数の仕切りによって複数の内部中空領域が画成されている請求項41に記載の支持部材。
【請求項47】
前記ブラケットは、前記長手部材から後方に突出している請求項41に記載の支持部材。
【請求項48】
前記部材はポリマー材料から形成されている請求項41に記載の支持部材。
【請求項49】
前記第1の留め具は、前記車両のフェイシアから延びている水平リブに係合するように向いている請求項41に記載の支持部材。
【請求項50】
前記第2の留め具は、前記車両のフェイシアから延びている垂直リブに係合するように向いている請求項41に記載の支持部材。
【請求項51】
前記第3の留め具は、前記車両のフェイシアから延びている水平リブに係合するように向いている請求項41に記載の支持部材。
【請求項52】
車両用パネルを支持する支持部材であって、
前記車両用パネルの内面に沿って複数の係合部材が配設されており、
前記支持部材は、
(i)車両の支持体に取り付けられる第1の端部と、(ii)前記第1の端部の反対側の第2の端部と、(iii)前記第1の端部と前記第2の端部との間で延びているとともに上面を有している本体と、を備えている長手部材と、
前記本体の長手軸に概ね平行な第1の平面からの変位を防止するように前記車両用パネルを支持する少なくとも1つの留め具と、
前記本体の長手軸に概ね横断する方向に延びている第2の平面からの変位を防止するように前記車両用パネルを支持する少なくとも1つの留め具と、
前記本体の長手軸に概ね平行な第3の平面からの変位を防止するように前記車両用パネルを支持する少なくとも1つの留め具と、
を備えており、
前記本体の長手軸に概ね平行な第1の平面からの変位を防止するように前記車両用パネルを支持する少なくとも1つの留め具は、前記本体の前記上面に配置されており、係合部材と係合し、前記係合部材は、前記車両用パネルの内面に配置されており、
前記本体の長手軸に概ね横断する方向に延びている第2の平面からの変位を防止するように前記車両用パネルを支持する少なくとも1つの留め具は、前記長手部材の前記第2の端部に配置されており、係合部材に係合し、前記係合部材は、前記車両用パネルの前記内面に配置されており、
前記本体の長手軸に概ね平行な第3の平面からの変位を防止するように前記車両用パネルを支持する少なくとも1つの留め具は、前記長手部材の前記第2の端部に配置されており、係合部材に係合し、前記係合部材は、前記車両用パネルの前記内面に配置されていることを特徴とする支持部材。
【請求項53】
前記長手部材は複数の仕切りを備えており、前記複数の仕切りによって複数の内部中空領域が画成されている請求項52に記載の支持部材。
【請求項54】
前記支持部材は、更に、ブラケットを備えており、前記ブラケットは、前記長手部材の前記第1の端部から突出しており、前記車両の支持体に取り付けられる請求項52に記載の支持部材。
【請求項55】
前記ブラケットは、前記長手部材から後方に突出している請求項54に記載の支持部材。
【請求項56】
前記部材はポリマー材料から形成されている請求項52に記載の支持部材。
【請求項57】
前記本体の前記上面に配置されている前記少なくとも1つの留め具は、前記車両のフェイシアから延びている水平リブに係合するように向いている請求項52に記載の支持部材。
【請求項58】
前記長手部材の前記第2の端部に配置されている少なくとも1つの留め具は、前記車両のフェイシアから延びている垂直リブに係合するように向いている請求項52に記載の支持部材。
【請求項59】
前記長手部材の前記第2の端部に配置されている少なくとも1つの留め具は、前記車両のフェイシアから延びている水平リブに係合するように向いている請求項52に記載の支持部材。
【請求項60】
車両の前面領域から空気を集めてエンジンの吸気口に案内する車両用空気流システムであって、
前記車両の前面の領域に沿って配置されている少なくとも1つの空気取り入れ口と、
前記少なくとも1つの空気取り入れ口に流体連通しているとともに、前記少なくとも1つの空気取り入れ口の下流に配置されている通路と、
スクリーン領域を有する第1の壁と、前記第1の壁から離隔している第2の壁と、前記第1の壁および前記第2の壁との間で延びている底面と、を備えているカバーと、
を備えており、
前記第1の壁と前記第2の壁と前記底面とによって、くぼみが画成されており、前記くぼみは、前記通路の下流に配置されており、前記くぼみは、前記通路と前記スクリーン領域を介して連通しており、前記くぼみは、前記エンジンの吸気口の上流に配置されていることを特徴とする車両用空気流システム。
【請求項61】
前記カバーは、上面を有しており、前記くぼみは、前記カバーの前記上面からアクセス可能である内部領域を有しており、前記内部領域は、前記カバーの前記上面の下方に配置されている請求項60に記載の車両用空気流システム。
【請求項62】
前記スクリーン領域は複数の開口を有している請求項60に記載の車両用空気流システム。
【請求項63】
前記開口は細長い穴である請求項62に記載の車両用空気流システム。
【請求項64】
前記スクリーン領域の開口の割合は少なくとも50%である請求項60に記載の車両用空気流システム。
【請求項65】
前記通路は、互いに離間している複数の壁を備えており、前記複数の壁は、流路を形成するように構成されており、前記少なくとも1つの空気取り入れ口から前記通路を通り前記カバーの前記くぼみへと流れる空気は、少なくとも2回の方向転換を行う請求項60に記載の車両用空気流システム。
【請求項66】
車両の前面領域から空気を集めてエンジンの吸気口へと案内する車両用空気流システムであって、
前記車両の前面領域に沿って配置されている少なくとも1つの空気取り入れ口と、
隔壁カバーと、
前記少なくとも1つの空気取り入れ口と前記隔壁カバーとの間に配置されている通路と、
を備えており、
前記隔壁カバーは、網状部を備えているとともに前記エンジンの吸気口の上流に配置されており、前記隔壁カバーは、前記網状部を介して前記エンジンの吸気口に連通しており、
前記通路は、前記少なくとも1つの空気取り入れ口及び前記隔壁カバーの前記網状部に連通しており、前記通路は、互いに離間している複数の壁を備えており、前記複数の壁は、流路を形成するように構成されており、前記少なくとも1つの空気取り入れ口から前記通路を通り前記隔壁カバーへと流れる空気は少なくとも2回の方向転換を行うことを特徴とする車両用空気流システム。
【請求項67】
前記通路は、前記通路を通る空気が垂直な平面内で少なくとも2回の方向転換を行うような向きで構成されている請求項66に記載の車両用空気流システム。
【請求項68】
前記通路は、前記通路を通る空気が後方および前方方向に対して少なくとも2回の反転を行うような向きで構成されている請求項66に記載の車両用空気流システム。
【請求項69】
前記隔壁カバーは、凹状のくぼみを有しており、前記凹状のくぼみは、前記通路の下流に配置されており、前記網状部を介して前記通路に連通している請求項66に記載の車両用空気流システム。
【請求項70】
前記網状部は、細長い穴の形状の複数の開口を有している請求項66に記載の車両用空気流システム。
【請求項71】
前記網状部の開口の割合は少なくとも50%である請求項70に記載の車両用空気流システム。
【請求項72】
車両のエンジン室において使用される隔壁カバーであって、
上面と前記上面とは反対向きの下面とを有している概ね平坦な部材と、
前記概ね平坦な部材の前記上面からアクセス可能であるとともに、前記概ね平坦な部材に連続しているくぼみと、
を備えており、
前記くぼみが、前記概ね平坦な部材の前記下面から延びている第1の壁と、前記概ね平坦な部材の前記下面から延びており前記第1の壁に面しており前記第1の壁から離隔している第2の壁と、前記第1の壁と前記第2の壁との間に延びており前記概ね平坦な部材の前記下面に概ね平行な床と、を備えており、前記くぼみは、前記面の下方に配置されている凹状領域を有しており、
前記第1の壁は、複数の開口を有しており、前記複数の開口は、空気の流れの通過を可能および促進することを特徴とする隔壁カバー。
【請求項73】
前記くぼみは、更に、
前記第1の壁と前記第2の壁との間に配置されており、前記概ね平坦な部材の下面と前記床との間で延びている第1の側壁と、
前記第1の壁と前記第2の壁との間に配置されており、前記概ね平坦な部材の下面と前記床との間で延びている第2の側壁と
を備えている請求項72に記載の隔壁カバー。
【請求項74】
前記第1の壁の前記複数の開口は細長い穴である請求項72に記載の隔壁カバー。
【請求項75】
前記第1の壁の前記複数の開口の割合は少なくとも50%である請求項72に記載の隔壁カバー。
【請求項76】
前記第1の壁の前記複数の開口の割合は少なくとも60%である請求項75に記載の隔壁カバー。
【請求項77】
前記第1の壁の前記複数の開口の割合は少なくとも70%である請求項76に記載の隔壁カバー。
【請求項78】
前記第2の壁は約30°〜約60°の角度で前記概ね平坦な部材の前記下面から延びている請求項76に記載の隔壁カバー。
【請求項79】
前記第1の壁は約30°〜約60°の角度で前記概ね平坦な部材の前記下面から延びている請求項76に記載の隔壁カバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公表番号】特表2011−523609(P2011−523609A)
【公表日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−502129(P2011−502129)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【国際出願番号】PCT/US2009/038719
【国際公開番号】WO2009/123942
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】